【メタNG】郵便屋さんの休日【個別スレ】
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
当然仕事とあらば休みの日もあるのが常識というもの。
──冬の王国、その中にある見晴らしのよい公園のベンチにて。
紙袋にやたら沢山の便箋を詰め、近くのテナントで買った珈琲を隣におきつつ寛いでる男がいるのだった。
#溪伝辺・真夜
#リーネ・メルトハート
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溪伝辺・真夜 2024年1月13日
ああ、どうせなら座ってるといい。
(遠ざかる前に、そう言伝をしておく。ついでに、傍に置かれた便箋がたくさん詰まった袋を示しつつ、次のようなことを言った。)
なんなら封をされてない裸の手紙は読んでも構わないものだ。
興味があれば暇つぶしに読んでもいい。
(方々から集めた、もう読み人、渡す相手のない手紙、渡す意味や読む意味を無くした手紙たちだ。……誰かの最期に遺した手紙だったり。恋を綴った手紙だったり、遠い未来の自分に当てて書いて、時効が過ぎた手紙だったりと、色々ある。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
っ。
(こくっと頷くと、言われたままに素直に着席。ゆらゆらと兎の耳と、体とを揺らして)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
………。
(読んでも構わないお手紙)(通常であれば、宛てられた人以外には読んではいけないもの)
(読んでも構わない理由が何かしらあるという事でしょうけど―――)
(そわそわ、きょろきょろと落ち着きなく興味を示して、しばし、)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(その中の一枚をそっと手にとって)
(それに視線を落としながら、待つのでした)
(無効票)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
(「ずっとずっと、遠くから貴方を見てました」という言葉から始まる、どれだけ〝貴方〟の方が気になってやまないかを綴り、付き合ってもらえないかとうたうラブレター。「拝啓。残暑厳しい今日この頃いかがお過ごしでしょう。」という固い定型文から始まるも、流暢にそれまでの思い出を焚べつつ、最後に私がいなくなっても健やかで、と締め括った今際の際の手紙。「未来の僕へ」と拙い字で書いた、将来図を溌剌語るタイムカプセルに入ってた手紙。)
(何れを君が手に取り読んだのかは、こちらからは伺えなかったが)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
……気になる手紙はあったかな?
(買い物を終え、元のベンチに戻りつつ。手紙を手にしてた君に、蜂蜜を多めに入れた甘い湯気立つココアを差し出しつつ、訪ねてみた。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
……~~~………。
(手にしていたのは誰かの書いたラブレターであったようで)
(その内容に考えることでもあったやら。いつも元気な兎の白い耳は、今はへにょりと垂れ下がっていて)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
っ、
(それでも、声をかけられれば途端にまたぴこりと揺れて)
……――。
(顔を上げ、ココアを受け取ると、ぺこりと頭を下げるのでした)
(無効票)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
(君にしては、随分珍しく。耳をへにょりとさせていたようだった。)
なに、「チョコタルト」のお返しだ。
さ、暖かいうちに飲むといい。
(ぺこりとお辞儀するのに言葉を返しつつ、こちらもまた腰をかけ)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
少し元気がないように見えたが……
読んだ手紙に何か思うことでもあったのかな?
(折角だし、興味本意で聞いてみる。が、答えに窮するようなら深追いはすまい。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(言われる通り素直に、くぴ、と一口)
~~……♪
(あまぁい)(はふ、と息を吐けば湯気が白くふわふわと漂って)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
……。
(さて、何を思ったのかと問われると)
(どう言えば―――というかどう文に表せばいいか。悩むようにゆらりゆらりと長い耳が揺れて)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(座るベンチの上にココアを一度置いて。悩みながらペンを取って)
―――……~~。
(ゆっくりと書いたのは)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
「届かなかった、わけ」
(相手に伝わらなかったのかな、はたまた受取拒否されたのか、それとも受け取れない状態になってしまったのかどうなのかな。出した人はどんな気持ちだったのかな。なんていうところが気になったのだけど。いかんせん文字数不足である―――!)
(無効票)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
(ココアはお気に召したようで何より、という頷き一つ。)
(そののち、しばし思案する彼女を見る。まぁ、首肯やジェスチャーの類では表現が難しいよな、と思いながら、紙に筆を走らせる様を見て)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
……ふむ、なるほど。
(と、一言。)
(尋ねたいことは、おおよそ察しがついた。)
……渡さずのままだった恋文を賜る事は、それなりに多い。
いやまぁ、個人的な都合でそれを集めてる(というか食べてる)から、そういう手紙もそれは多く集まるのは当然なんだが──
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
……事情は、色々あるな。
想い人に恋人ができたのを知り、渡すに渡せなくなった。
結局渡す勇気が出ず、そのままずるずると手紙だけ残ってしまった。
……渡す前に、相手が何らかの事情でいなくなってしまった、というのもある。
受取拒否をされた、というのも偶にあるが……これは私の手元に届くのは珍しいな。(この場合、手紙の書き手がそもそも手紙を破り捨てたり燃やしてしまったり、と言うことが多い。逆に言えば、私の手元に届く時は、綴った想いを破ったり燃やしたりできぬほどに大事にしていた証左でもある。)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
……だが、いずれにせよ。
結果がどうあれ。綴られた愛は褪せる事なく変わることもない。
(たとえ書き手の情がその後憎に傾くことがあったとして。書いた時、綴られた時の想いは字に染み込み変わることない情念となる。)
恋文の味は、いつとて少し苦く切なく、蕩けるように熱く甘い。
……そういう情念を籠められるのだから。
人の想いというのは本当によいものだと、私は思うよ。
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
……因みに。
その文が不要になった理由は──
(便箋を譲ってくれた子女の話を思い返しつつ言う。)
「手紙を書いたけど結局自分の口で告白してしまったので手紙がお役御免になったから」だった。
ああ、告白は成功したそうだ。
……今までにない稀有な事情からここに来た手紙だよ、それは。
(くすりと笑いつつ、手紙がここにある経緯を述べた。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(いろいろな、事情。)
――………。
(じぃっと聞き入る白うさぎ。長い耳で一言一句逃さずインプット)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(―――もしかしたら)
(文に起こして、渡す勇気が、もうちょっとだけあったら)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(少し違った今があったのかな)(―――なんて)
~~………。
(思っても、遅いこと。書くことさえ出来なかったソレは、今はもう何も残っていないのだし……)
リーネ・メルトハート 2024年1月13日
(………あ、でもでも)
……――。
(いい理由で、届ける必要がなくなったお手紙だったみたいで)
「よかった」
(と、メモのページいっぱいに大きく書いて見せるのでした)
(無効票)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
(僅かに、悔悟のような、昔を思い返すような)
(珈琲の苦味めいた味わいが、舌先に残ったかのような顔を君が見せた気がした。)
……。
リーネは──恋文を綴ろうと思ったことがあったのかな?
(なんとなし、そう聞いてみて。)
溪伝辺・真夜 2024年1月13日
ああ、そうだな。
その手紙の書き手は良い恋をしたらしい。
末長く幸せにあるといいな。
(などと。珈琲を一口飲みつつ言った。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(こく、と小さく頷いた)
(明らかに元気のない様子は、その結果がよろしくない物であるのを想像させるには、充分かもしれません)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(再びココアを手にとって、一口くぴり)
………~~。
(はふ、と)(声には出ないけど、幸せそうな吐息を一つ零しました)
(今は今。……と、言わんばかりに)
(無効票)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
……、そうか。
(あくまで郵便屋さんという身柄、恋という情を良いなと思いこそはすれ、それに精通しているわけでもない。下手な慰めを言うわけにもいかない、とは思いつつ)
(ただ、)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
文字にしたためたくなるほどの情だったのなら。
きっと、その恋は──
(実りはせずとも。)
君にきっと、何かを残し授けていった恋だったんだろう。
……素敵な恋をしたね。
(あくまで郵便屋として。そして文字を食むものとして。文に起こそうと思えるほどの情を抱いたそれに敬意を表し、讃えた。)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
それに、今の君は幸いそうだ。
結局は今が良ければそれで良い。
(文を残す過去がどうあれ、今生にある人らは今を生きゆくものなのだから。)
……と、そう言えば一つ言い忘れていたな、リーネ
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
遅ればせながら。
あけましておめでとう。今年もどうぞよしなに。
(今更だが、改まってぺこりと頭を下げて。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(恋を「した」、と)
(それはそれとして、今は今でちゃんと楽しく生きてる、と)
……っ。
(こく、と、はっきり一度頷いて)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
………?
(かと思えば、すぐにきょとんとした)
(あけまして……)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
……っっ(あっ)
(慌ててぺこりぺこり、頭を下げ返して)
(ココアをこぼさないように再び置いて。慌ててメモとペンを手に)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(慌てても、字は綺麗に。その方が―――特に真夜さんには、伝わると思うから)
……。 ………。 ……~っ。
「あけまして」「おめでとうございます」
(と。見開きのように2ページに渡って大きく書いて見せました)
(無効票)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
(紙に、一文字一文字丁寧に字が刻まれていく。新年のご挨拶は、いつも通り丸くて愛らしい字をしている。)
……これはご丁寧に。
うん、こちらこそ。改めて、よろしく。
(一筆一筆、気持ちを込めて書いてくれたであろう文字を見て、笑みを浮かべたのち。此方も今一度、返事を返す。)
さて、私ももう少し食事を続けようかな。
オフの日はこうしてのんびり手紙を嗜むに限(ぱり)る……
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
……。
(どっ、と汗。)
(むしゃりと食べたのは、そう、最初に食べてた罵詈雑言の嵐のやつである。)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
か、辛……
(よろよろと手を彷徨わせ目を白黒させる、あくまで郵便屋さんの男。)
(無効票)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
………っ♪
(改めての言葉に、にこにこ機嫌良さそうに、兎の耳はゆらゆら楽しげに揺れたまま)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(手紙を口に運ぶのを見届け……見届け……?)
………?
(あれ今のって最初に隠そうとしてた……)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(あっ)(やっぱり辛いんだ)
~~…………っ!
(あわあわおろおろ、どうしよう辛さを中和できるもの)
リーネ・メルトハート 2024年1月14日
(中和できるような、さっきみたいに甘いのじゃないかもしれないけど。)
………――!
「あけまして」「おめでとうございます」
(のメモが、切り離されて彷徨う手の方へ)
(きゅっと両手で包むようにして、握らせるのでした)
(。)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
(目を白黒させつつ、小さな手で渡されたそれをむしゃりと食べたあくまで郵便屋さんの男曰く、「餡子を乗せたお餅のようなめでたく甘い味がした」)(────とのことであったとか。)
(まぁそんな、ちょっぴりどたばたした新年初めてのご挨拶。)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
(今年一年も、どうぞよろしく。)
溪伝辺・真夜 2024年1月14日
【🌅おしまい🍊】
(。)