【日常】同ジ穴ノ狢【RP】
リディ・ハウレイズ 2023年12月19日
先立つ物がなければ、文化的な生活を送る事は難しい。
…では文化的をかなぐり捨てて必要最低限の生活しか送らないと決めたのなら、金なんて必要ない?
──そんなわけあるか。
生きる事に金は必要不可欠。寝床を確保することだって店を構えることだって…今目の前にあるピザを食べることだって出来やしない。
いつものボロボロな店内
いつもの目つきの悪い店主
だが、起こる出来事はいつも違う。
0
リリィ・アークレイズ 2023年12月19日
……あー……マルゲリータとテリヤキにエビマヨ、全部ラージで…ほい領収書。(でかいカウンターテーブルにレシートを滑らせ、配達を終えた少女は一息。古臭い店内を一度見回したあと、呆れたように零した)
…この店はいつ来てもキレイになんねーな。ちょっとは食費じゃなくて店の修理費やらに回したほうがいーんじゃねェか。姐サン。
リディ・ハウレイズ 2023年12月19日
別に良いじゃない。私の店より貴女のトコの売上に貢献してるんだし…寧ろ泣いて喜ぶくらい欲しいモノだわ。
(冷蔵庫から瓶のコーラを2つ、テーブルへ置いたのなら早速箱を開ける。ふわりと漂うチーズとトマト、それからバシルの香りが食欲を刺激する。店主は1ピースそれをひとつ摘み上げ口に運んだ。とろりと垂れるチーズを器用に口に運ぶ)
………あふ。
リリィ・アークレイズ 2023年12月19日
よく言うぜ…たまにしかツケ払わねェクセによ。てんちょーも苦い顔してたぜ。
(コーラを一本手に取って、指で弾いて蓋を開ける。サイボーグならではの開け方だ。落ちてきた蓋をとって、瓶を煽る)
…って言うか、姐サンが真面目に仕事してるとこまだ見てねーんだよな。いつもソコに座ってマスコットよろしく、置物みてェにしてるだけじゃん。なぁ、仕事来ンのか?
リディ・ハウレイズ 2023年12月19日
……むぐ。んぐ。
(頬張ったピザを飲み込んだ)
…貴女のタイミングが悪いダケでしょ。私が働いて無いみたいに言わないで頂戴。収入がなきゃ、貴女のトコのピザも頼めないわよ。
(こちらは鎧装をつけてから、瓶の蓋をまるでコルクでも抜くように開けた。戦闘用の鎧で飲み物の栓を開けるという、なんとも無駄…いや、贅沢な使い方だ。こちらも一口分、瓶を煽った)
リリィ・アークレイズ 2023年12月19日
大体アレだ、イマドキ『便利屋』なんて流行らねーって。デウスエクスの討伐とか依頼とか、そーゆーのは
DIVIDEってヤツらが指揮んだろ。ましてやオブリビオンならグリモア猟兵の予知がある…姐サンの居た世界のコトは知らねーけどよ。
(大きめの肉が乗ったひとピースを掬い上げ、口に運ぶ。甘辛いソースにチーズのまろやかさが絶妙にマッチしていた)
リディ・ハウレイズ 2023年12月20日
大体同じようなモノね。もうあっちから呼ばれるコトなんて滅多に無いケド。
(マルゲリータ一欠片をまた摘んで口へ。トマトソースが溢れないように上手に頬張る)
…そうね。流行らないのは認めてアゲる。まぁ『便利屋』って言っておいた方が何かと都合が良いのよ。分かりやすいでしょ。
(投げやりにそう言って、また瓶を煽った)
リリィ・アークレイズ 2023年12月23日
まァ…そうだな。
便利屋です、金さえありゃなんでもしてやる…なんてこれ以上分かりやすい店舗紹介も無ェわな。
(看板が出ていないのもきっとそういうことなのだろう。知る人ぞ知る、便利屋『Gimmick Hand』か。と少女はひとり納得した。…が、ひとつ新たな疑問が浮んだ)
…? その口ぶりだと本当は別の店ってコトになるじゃねーか。この店…別の呼び名があンのか?
便利屋じゃねーのよ、ココ。
リディ・ハウレイズ 2024年3月1日
…あら。気になる?
(勿体ぶってゆっくりと瓶を置けば、身を起こして指を組む。元いた世界では…いや、元いた世界でも│便利《なんでも》屋と対して変わらないようなモノだった。それでも店主としての小さなこだわりは守っておいた方が面白いのだ)
私の店は───
リディ・ハウレイズ 2024年3月1日
『ジリリリリリリリリッ』
(…と、ここで時代遅れの黒電話が鳴り響く)
………。
(『Gimmick Hand』受話器を取った店主はそう告げる。相手方は慌てたような、切羽詰まった様子で現在地をまくし立てた。素早くメモを取って、2度返事をしてから受話器を置く。)
──仕事だわ。ランチはまた後で。
(店主はすぐに立ち上がり掛けてあるコートを羽織った。鎧装をスーツケースに押し込み、愛銃をチェックしてから出口へと歩いて行く)