奴隷解放戦線 後談
ユア・アラマート 2019年3月26日
空鞠堂、二階。3LDKの広さをほこるユア・アラマートのプライベートゾーン。
依頼を終え、疲労感が残る体で帰還した彼女は、客室のベッドに金髪の少女を起こさないように横たえて大きく息を吐いた。
少女は今回の依頼の同行者で、それなりに見知った相手だが、ここに来るまでのように背負ったのは今回が初めて。
伸し掛かっていた体重の軽さを思い出し、もう一度……今度はより大きなため息を吐いてユアはベッドに背中を向けて部屋を出た。
「起きる前に買い出しに……そうだ、グリモアベースにも寄っておくか」
あれだけ大変な目にあったのだから、目が覚めたら好きな物をたくさん作ってやろう。きっと喜んでくれるはずだ。
仕事終わりの晴れやかな気分で階段を降り、外へ出かけるユア。
まさか、あんなことになるとは露とも思わず――。
※奴隷依頼お疲れ様スレ
※発言は例の四人のみで
1
皐月・灯 2019年3月27日
(あれよあれよという間に室内に引きずり込まれていた)なんだよ。オレは妙な結界があったから様子を見に来ただけで……
皐月・灯 2019年3月27日
ん……何だ。集まって何してるかと思や、説教してんのか。
ユア・アラマート 2019年3月27日
いらっしゃい灯。ああ、シャルがどうにも無鉄砲なんでな。説教かコスプレかで選ばせたら説教を選択したんでこれから絞るところだ。
シャルロット・クリスティア 2019年3月27日
あぁ、ホントに張ってあるんですね……(いやまぁ、この人の事だからブラフではないとは思ってたけども。と言うかコスプレて。そちらを選択したらいったい何を着せるつもりだったんだ)(ベッドの上で正座して、元々小柄な体が更に縮こまって。雑めな着方のパジャマに束ねていない髪が所々跳ねている姿は普段の姿とはずいぶんかけ離れている)
霄・花雫 2019年3月27日
まあまあ、灯くんもほら座って座ってー。(椅子をずりずり持って来る。此方は同じく囮になっていた割には元気そうだった)……シャルちゃんお説教選択したから。うん。しっかりじっくり叱られるといいと思うよあたし。
ユア・アラマート 2019年3月27日
とはいえ、散々脅しはしたが長々と言う気はない。要点だけを理解してくれれば、それで十分だからな。 (穏やかな雰囲気のまま、シャルの頭を右手で掴んでギリギリ締めてる。穏やかなまま) まず、何事にも自制というものが必要だ。どんなに焦った所で目的は近づかないし、焦った分の負荷が心身にかかることで逆に達成を遅くする。今回のパターンがそれだな。
ユア・アラマート 2019年3月27日
強くなりたいという意思はいい。だが、それだけを求めて闇雲に動くのは非効率だ。体には適度な休息が必要だし、無理を張った結果逆に弱点が増えました、なんてことになったら本末転倒だろう? (ギリギリギリギリギリギリ)
シャルロット・クリスティア 2019年3月27日
ちょ、ま゛ま゛ま゛ま゛ゆあさん聞いてる!ちゃんと聞きますからちょっとこれ離しtいだだだだだだだだだ!!!(ぎりぎりぎりぎりぎり)(肝心の話が!半分くらい!入ってこない!!)
ユア・アラマート 2019年3月27日
痛みと一緒に刷り込めば忘れないかと持って。 (と供述しており)(手を離す)
シャルロット・クリスティア 2019年3月27日
(頭をさする。痛い) き、気を抜いていい時は抜いてるつもりだったんですけどね……? (頑張らなきゃいけないときに頑張った、それだけのつもりだったのだが) ……見てみぬふりができなかったんですよぅ……。(まぁその、無理を張ったことに関しては正直、否定が出来ない)
皐月・灯 2019年3月27日
(椅子を一瞥する。気にせず立ったままでいようと思ったが、それはそれで騒がれそうな予感がして、大人しく腰かけた。腕組みをして、目の前で繰り広げられている「説教」とやらを暫し眺める。なんの話かと思っていたら、無鉄砲だの無理を張るだのといった言葉が流れてくる
。)…………ふん。(小さく鼻を鳴らした)
霄・花雫 2019年3月27日
(椅子をべちべちと尾鰭が叩いている。ひらひらひらり。ショーベタの尾は殆どひらひらした鰭でしかなく中身がないので、効果音も弱いし、テールアタックにも使えない)(でもとりあえず不満があることは伝わるかもしれなかった)
皐月・灯 2019年3月27日
あん? ……別に、無駄なことやってんなと思っただけだ。――過保護すぎねーか、ユア。……この様子じゃ、花雫も過保護の側か。(ぼそりと言い放ち、フードの下からシャルを見る)
皐月・灯 2019年3月27日
で? こいつらがこんな風になってんのは、どうもお前のやらかしたことが原因みてーだが。(改めて椅子に座り直した)今は暇だから聞いてやる。何をやらかしたんだよ。
シャルロット・クリスティア 2019年3月27日
(あぁ、彼はユアの買い物にはついていかなかった口なんだな、と合点する。……正直、先ほど隠さず行ったら思いっきり怒られた以上、もっかい話すのなんかハードル高いんですけど) ……奴隷解放戦線、実は別の一カ所にも囮として潜入していまして……知られた結果、こうなってます……。
ユア・アラマート 2019年3月27日
そう言うな。名前を知って三回も会えば、向ける感情が悪いものじゃない限り無駄死にされた時の夢見が悪い。それに、一応これでも大人だからな。見知った年下の世話を焼きもするさ。
ユア・アラマート 2019年3月27日
(シャルをみつめるうろんな目) まあ、そういうわけだ。さっきも言ったが、事前に一言言っておいてくれればここまで言うこともなかったんだぞ。
霄・花雫 2019年3月28日
…………前回大丈夫だったから今回も大丈夫、なんて保証はないんだよ、シャルちゃん。情報共有って大事だと思う、あたし。(一番近くで、冷水に震え傷に障り弱って行く姿を見て、せめて呼吸だけは出来るようにと水面近くで支え続けた熱帯魚は若干ご立腹だ)(でも、ユアが終わらせるなら、自分も終わらせる。ユアがまだ叱っている間は、自分もぷんすこしておく)
ユア・アラマート 2019年3月28日
……それとだ。正直な所、一人でできる事というのには限界がある。お前はまだ発展途上だから、尚更にな。自分を労ることも大事だが、ちゃんと周りに頼るということも身に着けておいたほうがいい。それができてない知り合いの心当たりは、山程いるがな。
皐月・灯 2019年3月28日
そうか。(それだけ言った。元よりあの檻に入らず、商人としても振る舞わなかった身だ。その内で起きたことに対してとやかく言うつもりはない)
シャルロット・クリスティア 2019年3月28日
……(周りに、頼る
……?)(その言葉にハッとした様子を一瞬見せて……それっきり、また顔を伏せてしまった)。 …………私に……そんな資格があるんでしょうか……?(その声は落ち込みともまた違う、震えが混ざっている)
皐月・灯 2019年3月28日
知るか、そんなもん。(明らかに声が冷えた。)他の手借りなきゃできねーことを、お前がやるかやらねーかだけだ。そんなもん、他人に決めさせてどうすんだよ。
ユア・アラマート 2019年3月28日
まあ、灯の言うことにも一理あるな。ただ、もしお前が手助けを必要とするなら。私はできる範囲で協力するよ。
霄・花雫 2019年3月28日
(何か言いたげな顔をして、口を開いて、閉じて、黙った)(此処は自分以外に任せよう)
ユア・アラマート 2019年3月28日
それにな、私達がお前から好意や善意を搾取するだけのような人間に見えるという解釈にもなるぞ。そんなやつらと同じ戦場に行っていたというなら、さすがに業腹だ。
シャルロット・クリスティア 2019年3月28日
……ッ!!(拳がきつく握られた。ガタッと音を立ててベッドから勢いよく立ちあがる)だから!私の手でやれるだけの事を
……!……(だが、傷はいえてもとくに精神的な疲労は未だに残っている。起きたばかりの身体は思うように動いてくれず)……っ……(そのままふらりとバランスを崩してその場に倒れ込んで)
シャルロット・クリスティア 2019年3月28日
違うんです
……。……違うん、ですよぅ……(立ち上がることができない。声がか細くなる)
ユア・アラマート 2019年3月28日
少し厳しいことを言うのであればな。 (倒れ込んだシャルをしっかり寝かせて、毛布をかけてやる) お前、今の状況を鑑みて、本当にやれるだけのことをやったと思っているのか?
ユア・アラマート 2019年3月28日
やるというのなら、最後までしっかり自分の足で立っていられて初めてそうと言えるだろう。お前が考えてる以上に、お前にできることはもしかしたら少ないのかもしれない。だから、焦るなって話。
シャルロット・クリスティア 2019年3月28日
……やろうと、思ったんです。やれなきゃ、ダメなんです……。(毛布に顔をうずめる。たぶん今、泣いている。そんな顔を見せたくなかった) やることをやらなかったから……あの時みんな……死んじゃったんです……。(だから……皆がやろうとして、やれなかったことは、私が受け継がなきゃ。全部、私がやり切らなきゃ)
ユア・アラマート 2019年3月28日
(ベッドの縁に座り、毛布の膨らみをポンポン叩く) それがお前の目標なら、忘れちゃいけないな。ただ、一年二年で到達できるものではないし、きっと一生かかるくらいの話かもしれない。それを下手に焦ってやろうとすれば、何も成しえないまま死んでしまう。それは嫌だろう? なら、少しずつでも着実に進んでいけ。頼れる所は頼れ、利用したっていい。
シャルロット・クリスティア 2019年3月28日
(返事の代わりに嗚咽だけが聞こえる)(毛布の塊が少し動いた。頷いてるのだろうか)
皐月・灯 2019年3月28日
……。(シャルロットの掠れる声を聞く中で、余り動かない表情が揺らぎを見せた。はた目にもそれと分かる程浮かんだ、その感情の名前は)
霄・花雫 2019年3月28日
(居心地悪そうに、椅子の上に乗り上げて膝を抱えた)(どうにも、上手く言える言葉がないのだ)
皐月・灯 2019年3月28日
(――苛立ちと、戸惑い)……付き合いきれねー。(席を立つ。足早に扉に向かい、ドアノブに手をかけた)
ユア・アラマート 2019年3月28日
いい子だ、それさえ忘れなければ私としても安心だからな。 (毛布から手を離す) 行くのか? 灯。お前も仕事終わりなんだから、ちゃんと休むんだぞ。
皐月・灯 2019年3月28日
(そうして、橙の目の端で、毛布の山を見る)……シャル。具合が悪くて忘れてんのかもしれねーが、お前はグリモア猟兵だ。……頼ることに躊躇ってたら、その間に誰かが死ぬかもしれねー。……それだけは、覚えとけ。
皐月・灯 2019年3月28日
……うっせーよ、オレは力が余ってんだ。お前こそ、今日は一日じっとしてろよな。花雫も……シャルもだ。(素っ気なく言って、扉の外に出た)
霄・花雫 2019年3月28日
…………あたしもそろそろ行こっかな。(椅子から立ち上がる。言えることはない代わりに、毛布の上から一度だけシャルの頭を撫で叩いて、小走りに灯の傍らへ)待って待って!途中まで一緒に行こ、灯くんも。ね。あたし監禁組じゃないもん、おうち帰る。
ユア・アラマート 2019年3月28日
そうさせてもらう。活きのいい抱きまくらが入ったし、暫くは安眠できそうだ。 花雫も気をつけて帰るんだぞ。
霄・花雫 2019年3月28日
はーい、ユアおねぇさんまたねー!シャルちゃんもまた来るー!(軽い足取りで灯を追い掛けて、ふわひらりと尾鰭が消えて行った)
ユア・アラマート 2019年3月28日
……さて、シャル。何か食べるものを作ってくるから寝ているといい。服を脱がせてる時に色々見たが、お前少し痩せすぎだな。 (冷蔵庫で眠る塊肉を思い出す、今日の夕飯はわんこステーキだ。言い残してから部屋を出ると、鼻歌交じりにキッチンへと。明日は、二人を呼び出して四人で食べてもいいかもしれない)
ユア・アラマート 2019年3月28日
(かくして、楽しい楽しい監禁デイズの初日はこうして過ぎていくのだった)(この数時間後、諸々の影響で水への軽いトラウマを発症していたシャルがシャワーでビビるのを見たユアがどんな顔をしたのかは。察して欲しい)