模擬戦スレッド
水衛・巽 2019年3月23日
模擬戦スレッドです。
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▼置きレス方式です
・最初にダイスを振り、出目の大きい方が先攻とします
・先攻が攻撃ダイスを振ったのち、後攻が防御ダイスを振る→
攻撃≧防御=攻撃成功
攻撃<防御=防御成功
★クリティカル同士だった場合は防御成功
結果に従いHP減算処理を行い、
後攻が攻撃ダイスを振り先攻が防御ダイスを振る→
最初に戻る、の繰り返し
・HP初期値は【5】
・【95以上】、【ゾロ目】はクリティカル扱いとします
・攻撃時クリティカル→与ダメージが通常1のところ2
・防御時クリティカル→完全防御、HP減算なし
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納・正純 2019年3月28日
【HP5】【クリティカル防衛】【攻撃判定】さて、そう簡単に距離を詰めさせる訳にはいかねェな? 少し……止まってもらおうか。(正純の観察眼は確かに巽の動き出しを捉えた。彼の足裏の動き、つま先の力の入り、姿勢、呼吸、装備……。目の前にある諸々の情報から正純が判断したのは、「巽は初手から接近を試みてくる可能性が高い」ということであった。巽が初手から恐るべき陰陽を披露し、正純を追い詰めるという選択肢も無いわけではなかったが、彼は観察と知識から正しくこの状況への最適解を求めることに成功した。即ち、「巽の踏み出す進路への正確な予想射撃」である。当たることは求めていないが、少なくともこれで二の足はわずかに止まるはずだ。やや有利を貰った形。追撃に打って出るべきだろう)
納・正純 2019年3月28日
【HP5】【クリティカル攻撃】さて、巽? 俺のことについて、ひとつ教えてやろうか。俺の持つこの狙撃銃はな、一発しか弾が入らねェんだよ。何故だと思う? 答えは簡単、『必ず当てるから』さ。避けられるモンなら……避けてみなッ!(巽の動きを読み、彼の進路先へ足止めのための弾をばら撒く。その次の瞬間には、正純は拳銃から狙撃銃へ獲物を切り替えていた。構える。狙う。引き金を引く。その動作が完了した時には既に、弾道計算は終わっていた。正純の見たことがない技や力が絡まない限り、放たれたゴム弾は目の前の相手へ向かって飛んでいくはずだ。不可避の弾道を描く、【魔弾論理】が巽を捉えようとしていた)
水衛・巽 2019年3月28日
【HP5】【防御判定】(太刀が空を斬ったことやそこから狙撃に繋げられたこと自体に驚きはしなかったものの、流石に、その狙撃がどう見ても回避困難であることまでは対処しようがなかった)
水衛・巽 2019年3月28日
【HP5→3】【クリティカルダメージ】【攻撃判定】ッづ、あ
……!!(距離、角度、タイミング、何もかもが味方してくれない。たとえ銃弾が軟性でも、胸の中心を打ち据えられたダメージは凄まじく重かった。それでもどうにか数歩の距離を取り上半身を起こす)……お見事、です。なるほど、必中の弾丸の恐ろしさとはこういうものですか、ならば――
水衛・巽 2019年3月28日
【攻撃】陰陽師らしい返礼をしなければならないでしょう、――騰駝ッ!!(一喝にも近い、腹の底から出た太く鋭い声音に漆黒の炎柱が膨れあがり、爆発的に伸び上がる。鎌首をもたげる大蛇にも似た柱の頂、そこから黒炎が正純めがけ襲いかかった)
納・正純 2019年3月29日
【HP5】【防御判定】『リクエストにお応えして一曲』……ッてとこか? なんとか二の手を引き出せたようだな、嬉しいね。踊ろうぜ、騰駝クン。(距離、角度、タイミング、何もかも。正純の弾道計算は巽を解に置き、戦闘中に起こるすべての要素から式を割り出した。あのまま接近されていたならば、恐らくこちらは何もできずに負けていただろう。どうしてもそれだけは避けたかったし……相手さんもエンジンがかかってきたと見える。声の調子が変わった。『小手調べ』の一手はもうないだろう。正純が僅かに笑う。お前の『それ』が見たかったのさと言いたげに)
納・正純 2019年3月29日
【HP5→4】【ダメージ】【攻撃判定
】……、、ッ、ッ……! ……へッ、アツいステップじゃねェか。まさか俺の弾が『呑まれる』とはな……、面白い。その炎の源流、ますます気になってきたぜ。(迫りくる炎は、蟒蛇の形をしていた。地面を這い、空に伸び、敵の身体を食い破って灰燼に帰す。そんな暴力が襲い掛かるのを、勿論正純は何もせず見ていたわけではなかった。即ち、普段は自身への負担や命中率を鑑みて避けている、拳銃を用いた『魔弾論理』の執行による、炎の蛇の迎撃である。正純の放つ弾は炎の蛇の中心を捉え、その源を消したように見えた。……しかし、実際はその逆。『炎が銃弾すらも燃やし、尚勢いを増して襲い掛かってきた』のである。咄嗟の回避行動も間に合わず、少々『アツい』思いをすることになった)
納・正純 2019年3月29日
【HP4】【攻撃】(さて、整理しよう。この戦いにおいて気を付けねばならないことは二つ。まず一つ目は、『目の前にあり、壁のように蛇のように広がる敵の炎は正純の放つ弾を無効化するだろう』ということ。二つ目は、『接近戦は危険である』ということだ。ここから考えるに、次の一手は――) 『では、色男殿? 次のダンスの相手になってくれるかね?』 ――踊ってもらうぜ、巽。良いステップを踏めよ。(計算、計算、計算。この世に奇跡はなく、あるのは確かな術理と経験のみだ。『魔弾の論理は、確かな計算の元に行われなければならない』。炎を受けながらも正純が拳銃で放った一射は、広がり続ける炎を放つ炎の蛇の合間を縫って進み、巽の足元へと向かった。当たってもせいぜい『足が痛い』だけだが、いずれ分の悪い接近戦をやる羽目になるのなら、それくらいのハンデはあらかじめ用意しておきたかった)
水衛・巽 2019年3月29日
【HP3】【防御判定】面白い、ですか。私にとっては演算と論理でもって成り立つあなたの狙撃のほうが、よほど興味深くおそろしいというのに!(一矢報いたはずだが苛立ちが先に立つ。正純はその理由に気付いているだろうか、それとも気付いていてなお知らぬ顔をしているのか。わからない。わからないからこそなお苛立つ)
水衛・巽 2019年3月29日
【HP3→2】【ダメージ】【攻撃判定】(着弾音。二歩三歩、押し戻されるように、はじかれるように後退する。軸足を封じられなかったぶんまだマシか。たとえ片脚一本でも勾陳を降ろせば速さでは負けるはずがない、負けるはずはないが、……)――すみませんね。舞は5歳の時分にスジが悪くて物にならぬと、お師匠様にばっさり言われてるんですよ。それにダンスのパートナーは、女性をお捜しになったらどうですか!
水衛・巽 2019年3月29日
【HP3】【攻撃】(脚を封じに来たことで、接近戦を回避しようとしていると確信した。流血はしていないがまだ感覚の戻らない右脚の踵を、無理矢理がつりと鳴らす)出し惜しみは主義ではありません、それに貴方への礼も欠く。なに、当たったとしてもちょっと痛いだけですよ――(鳴らした踵から無数の、金の触手のようなものが湧き出て脚に絡みつく。否、触手ではなくそれは金色に輝く無数の蛇だった。動かない脚を膝下で拘束し、踊るように歩を踏み出す。ひどく緩慢な所作のくせに、その一歩は一瞬で正純までの距離を再度、太刀の間合いにまで詰めた)
水衛・巽 2019年3月29日
【HP2】(HP 訂正。失礼しました)
納・正純 2019年4月1日
【HP4】【防御判定】(着弾確認。放ったゴム弾は巽の足に無事当たってくれたらしい。だが、まだだ。まだまだ油断はならない。目の前のこの男は一流の猟兵であり、一流の陰陽師である。であるならば、やはりまだなのだ。そうら、来た。『式神』を降ろしたか。接近戦を仕掛けてきたとみえる。あとは、こっちがそれをどういなせるか。そこに尽きるだろう)なァに、ダンスの相手はそう選ばない質でね。ステップが上手い奴の誘いを優先して受けることにしてるのさ。――来な。
納・正純 2019年4月1日
【HP4→3】【ダメージ】【攻撃判定】そう簡単に寄られちまったら参るんでね、お引き取り願いたいンだが……ッ、チィ……。(式神を自身に降ろし、痛みを無視して駆け寄る巽の速さは計り知れないほどのものであった。彼の動きは異常なほどの速度を伴い、正純への接近を果たそうとしている。おかしい、巽は一歩しか踏み出していないはずだ。なのにどうして……! 『すぐそこ』にいる? 巽の踏み込みの速度が正純の計算を上回り、遂に舞台は『ダンス場』に変じようとしていた。どうやらステップの上手さじゃ勝てないらしい。オーライ)
納・正純 2019年4月1日
【HP3】【攻撃】良いリズム、良いステップ、良い乗りだな? センスあるぜ巽、舞でスジが悪かったとは思えないくらいな。……ッ、その刀は怖いな、少しだけだがよ! (接近、接近、至近。巽は既に刀の間合いに正純を捉えている。このまま何もしなければ、自分は『身体をズラす』だけで巽の剣筋を見切る必要がある。それはビビるくらいに分の悪い賭けだ。賭けは嫌いじゃないんだが……。どうせなら、勝つ賭けの方が好みである。コートの中に手を伸ばす。仕込んでおいた刃の先端を丸めた投げナイフを取り出し、両手を駆使して二本巽に投げる。……が、先ほど受けた火傷の痛みが正純の手先を僅かに狂わせた。巽にも何かが起こらない限り、投げナイフは恐らく弾かれてしまうだろう。正純は次の手を考える。が、巽はもう、すぐそこまで来ていたのだった)
水衛・巽 2019年4月2日
【HP2】【防御判定】(ああ、来た。ここでしくじれば間違いなく競り負ける。まだだ、まだ負けるわけにはいかない)舞の才は刀のほうへ転化したんです。水衛が身を立ててきたものは、朝廷に重用されてきた占いでも暦(れき)でもない。鬼(き)を見、斬ることこそ水衛が生き残ってきた手段ですからね――!(投擲用のナイフが目に入る。躱せるか?)
水衛・巽 2019年4月2日
【HP2→1】【ダメージ】【攻撃判定】(完全に至近距離が仇になったらしい。そして、感覚の戻らない脚を式神に拘束させることで無理矢理に動いたことも。刃は止めてあるものの、距離が近すぎるせいですんでの所で回避行動は間に合わなかった。右手ともう一度、右脚。太刀が転がり、そのまま随分遠くまで滑っていく)そして、私を、引き取らせたいなら、実力で――叩きのめすことです。貴方ならできるでしょう?(彼ならばその位やってのけるだろうと思っているし、この現実が巽の推測を裏付けているだろう。彼は英明で、そして油断ならない狙撃手だ。論理と演算に裏打ちされた、正確無比な射撃で標的を狙う、ひとのカタチをした鷹だ。そして獲物は、――)
水衛・巽 2019年4月2日
【HP1】【攻撃】(――鷹から逃げようとするだろう。しかし捕食者から逃げおおせたところで、どうなるわけでもない)私は逃げたりしませんよ。だからその手で、心置きなく、獲物を捕らえ、屠ればいい!(脚が駄目なら使わなければいい、ただそれだけのことだ。むきだしの地面に手をつき身を沈める。陰陽師らしからぬ低い位置での足払い。入るか、それとも躱されるか?)
納・正純 2019年4月15日
【HP3】【防御判定】(――――当たった。しかしさて、長く軽口を叩く余裕すらなさそうだ。舞は即ち武となり、巽の立ち回りと足さばきは成る程、『鬼』を相手取るのに不足ないものであったことを、正純は瞬時に理解した。『式神による身体強化』、そして『太刀によらない動き』。巽という人物の恐ろしさを、正純は今まさに痛感していた。『一つにこだわらない動き』は、全てに習熟していなければそうそう出来るものではない。『剣術』『体術』『陰陽術』。その全てに巽は通じているのが分かる。会話を長くは楽しめないな。その余裕もない。だから、尊敬の念を込めて少しの言葉のみ言い、そして集中するとしよう)――――『やる』な。そうまで買われちゃ負けられないぜ。
納・正純 2019年4月15日
【HP3→2】【ダメージ】【攻撃判定】ち、ッ、ィ……、上等……! (『しくじった』。敵の狙いは脚払いであることは分かっていたはずなのに。まさか『式神』がこれほどまでに人に強化を及ぼすとは! たかが片脚一本、しかし巽の勾陳が降り込んだ一本の高速の脚払いは、跳躍にて躱し反撃を試みようと考えていた正純の想像の遥か上を行ったのである。『面白い』! 彼はここまで鋭く、強烈な体術を持ち得ていたのか! 正純は痛みに耐えて薄く笑いながら、崩れる上体を保つべく反撃の案を練ることにした)
納・正純 2019年4月15日
【HP2】【攻撃】(相当に『マズい』。叩きのめされた下肢の痛みと衝撃に、上体が思った以上にグラつく。支えを失って体幹が崩れる。痛みを逃がそうとして呼気が乱れる。今から、迎撃射――は、ダメだ。『狙い』『撃つ』の二動作を取る間に、巽の攻撃が来るだろう。この距離じゃァ悠長なことはしていられない。『やる』しかない。苦手とはいえ、『全力を出さずに負け』たくはない。放つは拳。五指を握り込んで作った原始の武器だ。残った呼気を集め、腹に収め、そして練り――放つ。拳に回転を加え、巽の腹部目がけて腕を伸ばす。スクリューを加えたボディブロウ。ああ、だが――――こういうのも悪くない。実力を認め合った人物に全力を出せることの、何と快いことだろう) ここまで来たんだ、遠慮は無しだぜ? 互いにな。……――――オラァッ!
水衛・巽 2019年4月15日
【HP1】【防御判定】今更そんな事を仰るので?(ハッ、と一つ、鼻で笑うように首を振る。真剣勝負を買わぬ相手に遊びを仕掛けた覚えなどない。口惜しいのはただ一つ、彼の本物の、情けなど捨て去った本気を、引き出すまでにここまでかかってしまったことだけだ。己は最初からそのつもりでいたはずなのに。足払いからの崩れた姿勢のまま回避できるかどうかは、身体にしみついた勘だけが知っているだろう)
水衛・巽 2019年4月15日
【HP1】【防御成功】【攻撃判定】(無理矢理にねじるような動きで身体を反転させ、なんとかクリーンヒットだけは避けた、という体だった。はっきり言って、非常にみっともない。相当かっこわるい。自分でも泥臭すぎると思う。ああでも、――)でも、今とっても、愉しいでしょう? 違いますか?(こんな所師匠に見られたら半日は小言食らうだろうな、と思いながら、跳ね起きるように右腕で地面を叩く)
水衛・巽 2019年4月15日
【HP1】【クリティカル攻撃】(腕さえ使わなかったなら、ブレイクダンスのフロアトラックスに似た動きだったかもしれない。左脚を軸に、縦回転の勢いに乗せフリーになっていた右脚を正純にむけ叩き降ろす。勾陳の強化は打撃の重さには乗らないので、これはただの生身の蹴りと一緒だ。その何とも言えぬ事実に一瞬笑いそうになる。あまつさえ陰陽師が狙撃手相手に蹴り技仕掛けるなんて、本当にどうかしている)
納・正純 2019年4月22日
【HP2】【防御判定】否定はしないさ。見栄も苦手もかなぐり捨ててるわけだから、着飾るものが無くて良い。――――負けてやるつもりもないけどよ。(泥仕合。少し面白くて口がにやけそうになる。狙撃手が銃を手放して肉弾戦? 陰陽師が武器を捨てて蹴り? ハハ、『どうかしてる』。だが、まあ。それくらい負けたくないということだ。そして、それと同時に……。目の前の相手には、なんとか――――面目を保っておきたいのだ。尊敬できる相手だからこそ、半端なところで諦めたくはない。たとえ、『避けきれぬ蹴りが迫っていて』も。『何とか受けるしかない』としても。諦めるという選択肢だけは、既に頭から消えていた。やッてやろうじゃないか)
納・正純 2019年4月22日
【HP2→0】【クリティカル・ダメージ】【敗北】(迫る蹴り。もはや避けられないその打撃は寸分の狂いもなく正純の胴目がけて走り、そしてそれを止めるために正純は両腕を動かして防御に回ろうとした。――――だが、瞬間。ここに来て、『先ほどの足払い』の衝撃が顕在化した。正純の咄嗟の防御行動はバランスを崩したことで重心を失い、そして、再びの衝撃。腹部に突き刺さる蹴りは、心構えをしていても尚深くあって。呼吸が止まる。『息が吸えない』。内臓が衝撃に苦しんでいるのが分かる。出来るのはもはや、残った息を少しの言葉に変えながら倒れ伏すことだけだった) …………ッ、ッ、か、は……っ! へ……っ! 残念、だぜ……。『この先の』巽との戦闘に、興味があるってのに……! ……あァ、でも、ま……。『ナイスキック』、だった、ぜ……。受けた甲斐がある、良い、蹴りだった
、……。(そして、正純は意識を僅かに手放した)
(無効票)
水衛・巽 2019年4月22日
【勝利】……は。(『入った』と思った瞬間までは記憶にある。起き上がりかけのような崩れ落ちたような、馬鹿みたいに地面に転がったまま数瞬放心していたらしい。ぶわんと熱風を吹き上げて騰駝と朱雀であった炎の柱が異界に去り、勾陳によって強化していた脚がさらに痛み出した。戦闘特化陰陽師の切ないところは、治癒回復の手段がほぼ皆無であることだ)――って、納さん! ちょっと!(やってしまった、と血が引く思いで倒れた正純に手を伸ばす。もし打ち所が悪かったら。骨格が逝っていたらどうしよう)
(無効票)
水衛・巽 2019年4月22日
(ああ困った、どうしよう、どうしたらいい、天一とか天后とかと相性がよければ昏倒くらい難なく治せるものを、悲しいかな極一部を除き吉将とはことごとく相性がよくない。陰陽師自身も、この手のものは努力でどうこうできる範囲に限界がある)……~~、あーあーあーーーー……(心底頭を抱える。手詰まりだ。進退窮まるとはこのことか。もうちょっと救急救命の授業真面目にやっておくんだった!!)
納・正純 2019年4月25日
……――――ッ、ハァ、あァ
……。……痛ェ。全く、加減は無しだとは言ったが。……お相子かね。そっちもフラついてるじゃねェか? (目を覚ます。脳みそがまだふわっとしているような感覚になる。酸素を吸い込んで目に映るのは、『見慣れぬ景色』だ。友人である男が目の前でわたわたとしている。――――そうか、負けたのか。負けは久しぶりだが、こう。コイツ相手なら負けても良いかと思える勝負は初めてに近いことだった。『殴り合いの喧嘩』も相当久し振りだ。ガキの時分以来だろうか。横になった状態で呟いた)勝ったなら勝者らしくしとけよ、巽。大丈夫だ、歩けるさ。……『負けた』ぜ。賭けの内容、考えてきたか?
水衛・巽 2019年4月25日
(意識が戻ったとわかるなり平身低頭する。いわゆる土下座だ)――すみません! でした!! 本当に申し訳ない! ……いえ確かにおあいことは言っても間違いなくやりすぎです……やりすぎました。ごめんなさい!(陰陽師の術は本来【鬼】相手のもの、ヒト相手に向けるべきものではなく、あまつさえ本気で殺気を向けようものなら本来は厳罰ものだ。それを勝敗にこだわり、踏み越えたのは巽自身の弱さと未熟さ。そのせいで昏倒までさせてしまい正純に会わせる顔がない。しかし手心を加えるのも無礼であった事は間違いなく、――7歳からこのかた被ってきたはずの仮面の下を晒した生々しい開放感も忘れられなかった)……ですが、過ぎた謙譲は卑屈ですし貴方にも失礼です。手合わせ、ありがとうございました。賭けの内容は、そうですね――納さん、貴方の【演算】についてお尋ねしても?(今自分はいつも通り綺麗に上手に笑えているだろうか)
水衛・巽 2019年4月25日
もちろん、聞かせていただいて問題ない、常識内の範囲で結構です。最初に『純粋にこの人はどのように強いのだろうか』という興味があった、とお話しましたが、貴方の強さというものの論理的な説明を聞きたい、というわけです。実地は今、お付き合いいただいたので。(にこり。あ、大丈夫だ。いつも通り綺麗に笑えた。――大丈夫だ)
納・正純 2019年4月27日
おいおい、気にしないでくれ。それこそお互いさまってヤツだ、そうだろ? それに俺もお前も、互いに全力を出すッて取り決めだったはずだ。『やりすぎ』とまではいかないさ。(巽の動揺が目の前から伝わってくる。だが、今回の件で互いに落ち度は全くないはずだ。その結果が、正純には目に見える形で現れた、というだけで。怪我を負ってるのは『お互い様』だった。人に――――『友人』に向かってやるべきではないことをしたのはこっちもそうだ。怪我の調子を確認する。平気だ。とりあえず今こうして喋るくらいは大丈夫だし、その後に友人の医者にでも見てもらうとしよう) OK。『演算』……。俺の強さについてか。そうだな……。巽になら話しても良いかね。何より、俺は賭けに負けちまった。対価は払わなくちゃいけねェやな。
納・正純 2019年4月27日
最初に結論付けておくと、俺の根源は――――『知識欲』だよ。何かを知りたい、と思う気持ちだ。……俺は小さいころから、美術と数学が好きだった。この世界は多くの法則で成り立ってるだろ? 俺は気になることが増える質でな、一つ何かの計算を思いつくと『世界に対して俺の計算が合っているか』? 『俺の射撃が必中であることを証明できないか』? なんてことを考えちまってた。だから、『毎回試す』のさ。俺は何かを撃つために引き金を引いてるんじゃない。自分の計算結果を確かめたくて引き金を引いてるのさ。……だからきっと、俺の演算の根源は『自分の知識欲を満たすため』なんだ。満足していただけたかね。(自分でも論理的とは思えないが、それでも自分の強さの根源というものを考え始めるとそこしかないように思った。抑えきれない欲望が、自分の射撃を逆説的に正確にしているという事実。自分勝手な理由だな、とは自覚していた)
水衛・巽 2019年4月30日
……はい。――はい、そう、ですね。では改めてお互い様、ということで。(理論的には納得しようと思えるのだがそれ以外がまるでついていっていない。……年齢の差か。人生経験の差か。事前の取り決め通りとはいってもいざそうなると、大切な人を自分の手で危険に晒したことへ怒り、情けなく、申し訳なく思うのは、ただひたすらに未熟であるということなのかもしれない)
水衛・巽 2019年4月30日
ちしきよく。(……我ながら今のは全力でひらがなで喋ったなと内心頭を抱えた
……)……ええと……つまりそれは、ううん
……??(難しい。ありていに言って本当に難しい。ロジックは苦手だ。数学なんて特にそうだ)――ああいや、違うな……修練や鍛錬の結果に得られる強さという感覚的なものではない、ということですか。あくまで計算で得られた解の検算に相当する行為が射撃である、という
……??(それは、とても、まるで予想しえない回答だった。強さが計算で獲得できるなんて考えたこともない。確かに銃火器には種々の計算が必須であることくらい知っているが、『必中の証明』さえ計算ではじき出せるとは考えもしなかった。なんだそれは。異次元か。それとも彼が異端なだけのか。しかし、まあ、目下の問題はどちらにしろ)面白い、ですね
……!?(知らぬことを知るのは楽しいものだ。ましてそれが想像したこともない理論と根拠の話なら)
水衛・巽 2019年4月30日
できればもう少しそのお話を聞くことは……ああでも、掛け金は今ので支払い済みですよね……(肩が落ちる。『演算』だけにとどまらず色々と謎の多い彼の話を聞くことはとても楽しいので)
納・正純 2019年5月2日
ハハ、それだよ。『面白い』だろ? ワクワクするだろ? 俺は『自分の知らない知識』を求めて生きてるわけだが、求める知識の中には『完璧な弾道』ッてやつもある。それが気になるからこそ、俺は日々の中で多くの知識を蓄え、計算をして、弾道を磨いて、そして――――『知らないものをより深く知るために、新しい知識を得る』。その結果、『増えた知識の分だけ俺は強くなっている』。そういうことなのさ。(正純の強さは、『強くありたい』と思ってモノになったわけではない。彼の生きる目標である、『知らない知識を収めること』。その目標に向けて日々邁進している結果、彼は多くの知識と技術を身に着けているだけなのだ。射撃はそこが面白い。弾をどう飛ばすか? どこを狙うか? その全てに『知識』が介在する。そこが楽しいからこそ、正純は射撃に自信を持っているのだ)
納・正純 2019年5月2日
別に構わないぜ、話しても。だが、そうだな。これから先の俺の話は、巽の話と等価交換といこうじゃないか? (そう言って正純が懐から取り出したのは、自分の店の住所が乗った名刺であった。UDCアースの一角、少し静かな場所の地下一階。そこに正純が店主をやっている店があった) もちろん、俺の話を聞きたくない時でも来てくれりゃ良い。腹が減った時とか、酒――――は、少しだけ早かったか。ま、そんな感じだ。その時は怪我の影響が何一つなかったってことを見せてやるからよ。……さて、と。そろそろお開きにするかい?(少し笑って立ち上がり、何でもないというように手を広げてみせる。巽は恐らくこの戦闘で自分の力をコントロールしきれなかったことに多少なりの思いを感じているのだろう。だが、それは巽が背負わなくても良い話だ。だからこそ、正純は立つ。痛みはあるが、これくらいは実際に『何でもない』のだから)
水衛・巽 2019年5月4日
完璧な弾道……(感嘆、という言葉がふさわしいとしたならこの時この心境をおいて他にないだろう。論理で構築された、単純な物差しでははかれない『強さ』というものを測り、割り出し、証明する手順。それでいて彼のロジックは彼だけにしか合致しないひとりよがりの論理ではなく、誰にでも当てはまる普遍の真理だ)……いや、これほどのものとは……今とても感動してすらいます。なるほど、なるほど……(やはり彼は間違いなく強者だった。改めて確信する。英明な人なのだ)
水衛・巽 2019年5月4日
私の話と等価交換は構いませんが、果たしてお代として釣りあう内容であるのかどうか。陰陽師の話など、大して面白い話でもないような……?(少なくとも今日の彼のように論理的に解説できる気がしない。がーっとやってばーっとやってどん、とかで片付けようとする残念なタイプの自覚はある)(名刺を両手で受け取って)――ありがとうございます。UDCアース、ですか……美味しいものは好きですよ。貴方の知識欲を刺激するような話がなくとも、生きていればお腹は減るものと決まっていますしね。(知らぬことを追い解明し己がものとすることこそ喜びとする彼なら、色々と悪い意味で誰も知らぬような味をうっかり提供する真似もしないだろう。つまり、そこそこ美味しいはずであることは今この時点で保証されたようなものなのだ)
水衛・巽 2019年5月4日
そうですね、今日はここまでということで。思いがけず、得難いお話を聞くことができたことを感謝します。ただの模擬戦にとどまらぬ、とても有益な時間でした。ありがとう、おさ、――(立ち上がり、ぱ、と右手を出しかけて声が詰まる。躊躇したのは半瞬ほどだった)――正純さん。(明解に言いきって右手を差し出す。陰陽師にとって名は存在そのものであり魂であり、神聖なもの。生半可な覚悟で術者が口にするべきではない。しかし今なら名を呼べる、名を呼んでもいい気がした)
納・正純 2019年5月12日
はは。少しでも巽の心に響いたんなら、俺も自分の話をした甲斐があったよ。『知れば知っただけ強くなる』。言ってしまえば、何でもそうだろ? 技も力も経験も、全てはそこさ。それが面白い。この広い世界の中で、俺は凡人の部類に入るだろう。だからこそ、誰にでも当てはまる論理ってのが好きなのさ。巽の話にももちろん興味があるね。何故って? 『陰陽道は勉強してこなかった』からさ! (くく、と少しだけ笑って正純は巽の謙遜に応えていく。彼なりのちょっとした冗談のようなものだ。彼の行動原理は、『知らないことを知る』というもの。そして彼がそれを自分の軸にしている訳は、『新しく何かを知ることが楽しいから』だ。……口に出してさえしまえば、なんと単純なことであろうか!)
納・正純 2019年5月12日
(笑った顔を戻して、向き合って、彼の手を見て)なに、こちらこそさ。俺も少しばかり新たな知識を得られたからな。これで、……はは、『もう少しくらいは生きれる』な。さて。ご来店をお待ちしております……ってな。これからもよろしく。ありがとうよ、『巽』。今度は、そうだな。『さくらでも見に行くかい?』(最後に締めるその時も冗談を言ってしまったが、ああ、うん。きっと自分は少し今日のこの時に浮かれていたのだろうな、と正純は思う。『新しい魅力的な縁』は『新しい知識』につながる第一歩だ。猟兵になってからは特にその機会が増えた。ありがたい話である。彼は巽の手を取って、そして少し力を入れて握り返した。『握手』なんてしたのはいつ振りのことだろうか)
水衛・巽 2019年5月16日
凡人……凡人……ですか
……??(我ながら、存外低い声が出た。この人は自身への評価がちょっと低すぎやしないだろうか……?)我ながら大変情けない話ですが、理論的に整然と陰陽道の説明ができる気がしないので、その日が来るまでになんとかしようと思……いえ、なんとかします。多分。きっと。(がーっとやってばーっとやってどん、なんて抽象的も良いところな残念すぎる説明ではとてもとても納得などしてくれないだろう。彼の探究心と知的好奇心を満足させるには相当な対価が求められそうだ。いや、それ以前に狙撃手としての手の裡をいくらか明らかにしてくれた以上は、こちらもそれなりの返礼をして然るべき。でなければ信義に反するというもの)
水衛・巽 2019年5月16日
『もう少し生きられる』なんて……言葉は回り回って返ってくるものなんですから言葉選びは慎重に。ね? 貴方は『長生きする』ほうだと私は思いますよ。(……言霊の話はいつか腰を据えて語らなければとこの時決意した。彼は『結果』『確信』の『理論』を口にすることで実際にその事象を引き寄せる。よって望まぬ結果をもたらしかねない言葉はとても、彼にとって危険だ)桜……桜ですか。良いですね。私も個人的に、桜には――(狙撃手らしいとでも表現するべきなのだろうか、銃器の扱いに慣れているはずの手の感触に目が細まる。現代日本ではまずお目にかかれないものだ)――色々と、思い出があるので。
納・正純 2019年5月21日
凡人さ。この世に生きる人間は、誰も彼もが生きてから死ぬまで凡人の粋を出ることはないッてのが俺の信条でね。この世に生きてる限りは、俺もお前も、それ以外の人間も、みな変わらず長所と短所、得意不得意を持った一人の『凡人』。……だから良いんだ。だからこそ、巽。俺はお前の口から聞きたいのさ、陰陽道のことをな。(自分の知らない何かを相手が知っていて、そして相手はそれを機会さえあれば話してくれるという。であれば、正純にとってそれは願ってもないことだった。どんな小さな世間話でも、大きな秘密でも、彼にとっては『知識』なのだから。その時が来たなら、正純は巽の口から語られる陰陽道の知識を喜んで聞くことだろう)
納・正純 2019年5月21日
『長生き』できれば幸いだね。これでも日々長寿につながる健康には気を遣ってる方なんでな、心配ご無用さ。俺は『この世全ての俺の知らないことを知り続ける』。道半ばで倒れたりなんざしない。 ンで、『さくら』だが。そう言えば最近、サムライエンパイアの方で新しく予知が見付かったらしい。確か――、『さくらみぞれ』とかいう名物のある場所での事件だそうだぜ――――(巽の思い出。それも気になる。人の抱える思い出というものは秘匿性が高く、正純にとってはSSWの銀河警察が抱えるLV-7級の機密と並ぶほど欲しい――つまりは、『喉から手が出るほど』というやつだった。だが、それを聞くのは今じゃないだろう。目の前のこの男とは長い付き合いになりそうな予感がする。ならば、いずれ。その話も、聞くことがあるだろうか)
納・正純 2019年5月21日
得るものは多く、知ることもまた多く。――まったく、いい勝負だった。【正純側ロール終了】
(戦闘終了)
水衛・巽 2019年5月22日
凡人の定義に関しては猟兵である時点で多少議論の余地がある気がしますが……確かに、誰しも長所と短所があり得意不得意がある、という点に異論はありません。(それでもやはり貴方は色々と全般的に、いくぶん凡人離れしていると個人的には感じていますが――と食い下がるのはさすがに今は言わずにおく。弁の立つ彼相手に話が平行線になってしまったら、困るのは絶対に自分のほうだ)……何度も言うようですが、本当に、私の話にあんまり期待しないで下さいね。期待外れになりそうで正直怖いんですよ……(はは、と多少情けない笑いが出たがもうこれは仕方ないだろう。興味を持ってくれるのは当然ながら純粋に喜ばしいことだが、彼が見てきたものの大きさと深さと暗さに気付くにつれ、今更ながら薄ら寒い気がしてきたのも事実だった)
水衛・巽 2019年5月22日
『気を遣っている』――(一瞬数々のサプリメントとか健康食品とか外国語トレーナーが笑顔をふりまいて紹介している通販商品のCMが脳裏をよぎるがまさかそんなばかな)――ああいや、すみません、今のは気にしないでいただければ。気を配っておられるのは良いことです、安心しました。……しかし桜に霙(みぞれ)、ですか。なんとなく氷菓子が思い浮かぶフレーズですが、季節外れの雪となれば少々気になる所です――(桜にまつわる昔の話は、別に語ることに苦痛は覚えない。多少の感傷はあるかもしれないが、言ってしまえばその程度。ただ、男の身に生まれついた者が語るには少し荷が重い。それを果たして彼がどう感じるかは、気になる所だった)【巽側ロール終了】
(戦闘終了)