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動機は愛がいい

菊・菊 2023年3月26日


沈みがちの気持ちを、春風が上向かせる

朝も夜もなく、落ちる花弁
蜃気楼のよな今世を、あなたと歩くの




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菊・菊 2023年3月26日
んで、エスコートできんの、リコ。
(ひひ、と笑い声が漏れる。座敷でただ眠るだけではつまらないと、散々騒いだ翌日。少し先を歩く、過保護な背中に投げかけた。)
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唐桃・リコ 2023年3月26日
あき、どんくらい腹減ってる?
超空いてたらすき焼き。ちょっと空いてたらすき焼きコロッケ。
(何某かのメモを見ながら菊の様子を伺う。今日はいつもより調子が良い。)
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菊・菊 2023年3月27日
……まあまあ腹減ってる、けど。
(少しの間の後、答える。首を傾げて、少し早足でリコの尻尾を掴んだ。)

なん、それ。
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唐桃・リコ 2023年3月27日
あきと行きてえところ。
(掴まれた手を手に取って笑う)
じゃあまずコロッケな。行こ。
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菊・菊 2023年3月27日
はぁ?クソかわ……。
(おれと。)
…………ん。おれ、買い占めてやる。
(その気持ちが嬉しくて、繋いだ手を握り返す。)
アホ鈍感のくせに、……調べたの、リコ。
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唐桃・リコ 2023年3月27日
(松葉屋と書かれた店の前に行くと出店が出ていた。さら、と二つ注文すると揚がるまで少し時間が掛かるらしい。)
詳しいやつに聞いた。あきもしってる「センパイ」。
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菊・菊 2023年3月27日
(物珍しそうに出店の中を覗いて、食欲をそそる香りに頬を弛める。)
なんそれ、ふふ、ナゾナゾかよ。……へえ、リコが人に聞くとか、ふぅん。
(楽しげに目を細めて、少し考える素振り。)
……趣味は良さそうだな。
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唐桃・リコ 2023年3月27日
……詳しそうなやつに聞いた方が良いだろ。
(少し待てば商品を手渡される。一つを菊に差し出して)
ん。すきやきコロッケ。
もうちょっと食うから、食い切らなかったら言え。
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菊・菊 2023年3月27日
リコが……なんか、成長してやがる。
(注文もさり気なく、少食な自分のことまで気にかけてる。何処に出しても最高に可愛いリコに目を細めた。眩しい気がして。)
こんくらい、食えるし。
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菊・菊 2023年3月27日
(さくり、そして、とろり。)

ん?んめぇ。
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唐桃・リコ 2023年3月27日
……オレだって、あきに連れてってもらうばっかりじゃねえもん。
(拗ねたような口ぶりで顔を晒すとコロッケに齧り付いて)
……あち。うま。
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菊・菊 2023年3月27日
(クソ可愛い)
味わかんなくなるから可愛いこと言うな、アホ、すき。
……んまいな。なんか、いつものと、ちげー。
(その言葉の通り、半分くらい食べ進めると発動する『飽きた。』の一言が出ない。)
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唐桃・リコ 2023年3月27日
……良かったな
(普段より食の進む菊を見て、つい笑みが溢れた。菊に合わせて食べ進めて行く。)
デザートも、あるからさ。
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菊・菊 2023年3月27日
ん!んまかった。ごちそ、さん。
(包み紙をくしゃくしゃと丸めながら、食べきったことを自慢するようにこちらを見てくる。)
ひひ、たのしみ。
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唐桃・リコ 2023年3月27日
(最後の一口を頬張り、ゴミをポケットに詰め込んだ。)
ん。
(菊に向かって手を差し出した。桜並木の通りをまた歩いていく。)
……花咲いてるとこ、久しぶりな気がする。
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菊・菊 2023年3月27日
ん。
(慣れ親しんだ体温に、当たり前みたいに仕草に、じんわりと胸を熱くする。)
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菊・菊 2023年3月27日
(視線をあげれば、この数日で見慣れた花弁たちが風に攫われていく。)

……花、避けてたもんな。
んでも、ずっと、降ってるから、これ。
なんか、雨みてえ。
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唐桃・リコ 2023年3月27日
(降りしきる花弁に、一瞬菊が霞んだ気がした。ぎゅっと手を握る。)
……寒菊とか、あんま好きじゃねえ花いっぱいあるけど。
これはあんまり悪くねえって、思ってる。……でもあき、連れてかれそうだから気をつけろよ。
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菊・菊 2023年3月27日
……くひ、…ふふ、やだ。
(繋いだ手を、ぱ、と離して、駆け出す。笑い声が古い石畳にひらひら落ちて)

ひひ、やぁだ。
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唐桃・リコ 2023年3月28日
あき、ばか、おい
(走って菊を追いかける。菊より速く走れるはずなのに、人混みの影響もあり中々追いつけない。)
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菊・菊 2023年3月31日
(尻尾の様に揺れる三つ編みは、器用に人垣を避けて駆けていく。付かず離れず、思った以上に追いかけっこは白熱とした。)

ひひ、……っはぁ、はは、すげ、久々走った。

(先にバテたのは、菊の方で、長い石段の途中で座り込んで、いつもより少し高い視線から笑い声。)

……見張ってろって、俺、言った。
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唐桃・リコ 2023年4月23日
(息も切らさずにするりと人混みを抜けて、菊の元へ辿り着く)
……逃すかと思った。
(菊の肩に手を置く。振り解かれないように、重しをかけて)
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菊・菊 2023年6月11日
ひひ、
(その手に触れて、嬉しそうに見上げた)
たまには焦らせねえとな。お前かわいすぎてムカつくから。
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唐桃・リコ 2023年6月15日
意味わかんねぇー……
(ぐりぐりと背中に頭を押し付ける)
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菊・菊 2023年6月16日
くふ、ひひっ、困れ、困れ〜
(不機嫌な尻尾が見えて、上機嫌に笑った。)

な、デザートどこ?
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唐桃・リコ 2023年6月18日
あまなつかんてん。あっち。

(菊の手を握るといつもより少し強く、手を引く)
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菊・菊 2023年6月18日
拗ねてんの、すげ、かぁいい、
(今度は逆らうことなく、大人しく着いていく。

不機嫌そうに膨れた尻尾が、先を行くリコの表情を真似ているような気がして愛おしい。緩んでしまう口元を片手で隠すように覆った。)
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唐桃・リコ 2023年6月18日
(何も言葉にせず、膨れた尾をぼふんと抱き寄せた。数回振れば、ある程度元に戻って。)

可愛くねえよ
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菊・菊 2023年6月18日
(ばかにしているわけでないのに、にやけてしまう。それが余計にこのかわいい生き物の機嫌を損ねてしまうことは解った。それは避けたいのに、どうしようもなく、頬が緩む、顔がにやけてしまう。困った。)

(何と応えるか迷って、)

あまなつ、かんてん、……うめーの?
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唐桃・リコ 2023年6月19日
……うめえのと、きれえって聞いた。あと、じゅみょーに良い。

(木陰に隠れた茶屋へするりと連れ込む。淡々と寒天を注文した後に)

ほか、何か食うか。
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菊・菊 2023年6月20日
(うめぇと、きれぇと、じゅみょー。寿命と聞いて、ツキりとどこかが痛んだ。)

んー、イイ、寒天いっぱい食う。
リコのおすすめなんだろ?
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唐桃・リコ 2023年6月27日
おすすめ、らしい。
オレも初めて食う。

(暫くすれば涼やかな寒天が運ばれる。スプーンを差し入れて口に運んで。)

……すっぱいけど、つめてぇ。
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菊・菊 2023年6月27日
すっ、……ぴぇ
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菊・菊 2023年6月27日
ん、……ん〜、慣れると、うめえな。
(下がった眉も三口目には、元通り。汗ばんだ体に染みるような冷たさに頷く)
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唐桃・リコ 2023年7月2日
(自分と似たような顔をしたのを見ると、にやと笑った)
……うん、うめえ。来てよかった。
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菊・菊 2023年7月2日
ん、
(いつもより食欲も、まだ外を歩き回れる気力もある。景色が綺麗で、隣に得意げなリコがいて、)

……ここ、いーな。また来てえ。
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唐桃・リコ 2023年7月3日
来年も、くんだよ。
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菊・菊 2023年7月3日
(ちくりと傷んだ胸を、労わるように擦る。)
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菊・菊 2023年7月3日
来年は、すき焼き食えるぐらい、腹空かしてくる。
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唐桃・リコ 2023年7月8日
じゃあ、オレはあきの残り食えるくらい、腹空かす。
(店の窓の外、遠くて近い未来に2人で言い合いをしながら、またここにくる姿を見た。)
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菊・菊 2023年7月15日
……ん。
(泣きたくなるほどの、幸福を。
閉じ込めておく器がないから、両手に抱えていた

いつの間にか零れていくそれを、
また満たしてくれるのも、また、隣の君だった。)

おれ、ちょーたのしみに、してる。
また、エスコートして、リコ。
(俺も、君の幸福でありたい。
小さな約束は、布石だ。
こんなんじゃ足りない。)
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唐桃・リコ 2023年7月15日
(ふとした拍子に心からの笑みが溢れる。菊の隣でなければ、こんなに笑えない。)

うん、またな。
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