【1:1RP】花市場、殷賑を極める
吾條・紗 2019年3月16日
春が来る。
様々な花が咲き始めるこの季節、
アックス&ウィザーズのある都市で、花市場と呼ばれる大きなマーケットが開催されていた。
レンガ敷きの広場には色とりどりのテントが立ち並ぶだけでなく、籠を背負って品を売り歩く者もおり、
商品も花に限らず食べ物や工芸品など様々。
市場を楽しみに訪れる客も老若男女を問わず、実に賑やかである。
そんな中――
織物を売るテントで、店の者があれこれと声を掛けてくるのも一向に気に留めず、白い布ばかりをせっせと物色している男が居た。
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フリーの1:1RP
香宵庵居候の狼青年がお相手させて頂きます
面識の有無に関わらず、どなたでもどうぞ
誰も来ないor2週間レスが途切れれば
勝手に進めて〆ます
(突然のアクシデント等があった場合は、延長応相談。ご連絡下さい)
進み具合を見つつ、4月中旬~末頃までの予定
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吾條・紗 2019年3月16日
ん~…(手元で広げるのは、どれも薄手の無地で白い布。3枚ほどをじっと見比べていたが、突然顔を上げ、)なぁ、(それぞれの品の良さを熱心にアピールしていた中年男性の声を遮って――その割にはのんびりとした声を、発した。)もうちょい白いの無い?雪みたいな…新雪みたいな綺麗な白。
吾條・紗 2019年3月16日
(店の男性は突然の要求に面食らいつつ「ちょっと待って下さいね」と、奥の箱をごそごそしたり、奥方らしき女性と何やら言葉を交わした末に戻ってきた。曰く、丁度今朝織り上がった物を息子が此方へ運んでいる最中だから、日が傾く前には届くだろう、と。)あ、そう。じゃあ、暫くぶらぶらしてからまた来るよ。ありがとな。(ひらり手を振って、テントの外へ。さて、取り敢えずは腹拵えでもしに行こうか。)
ナハト・ダァト 2019年3月17日
(市場を物色するのは、白とは正反対の暗闇を染めたような体色をした種族。ブラックタール)…ふム。新生活へ向けての行事の様なものかナ…?(すでに数件買い物を済ませたようで、鞄の中は少し重い)どこかデ美味しいものでモ食べ歩けないかネ(呟きながら、テントの外へ出てきた青年と思わずぶつかりそうに)…おヤ、済まなイ。
吾條・紗 2019年3月17日
…っと、こりゃ失礼――(うっかり接触しかけた相手は、フードを目深に被った姿。おやと目を瞠る。この辺りではあまり見掛けない闇色の肌だ。)お兄さん…で合ってるかな?旅人さん?(何やら探している風に周囲を見ていたのと、美味しい物でも…という呟きを被毛に覆われた耳がキャッチしていた。)俺、丁度これから飯なんだけど。この辺初めてだったら、案内しようか?…あぁ、ほら、独り飯より二人飯のが美味いじゃん?
ナハト・ダァト 2019年3月18日
いヤ、私も迂闊だったヨ。(考え事をしていてネ、と続けて)…はハ。「お兄さん」そんな風に呼んで貰えるのハ新鮮だねエ。(呼ばれ慣れていないのか、くすぐったそうにローブを揺らして)ここに来るのは初めてでネ…なんト、案内してくれるのかイ。助かるヨ。あア、私モ丁度話し相手が欲しかったところダ。
吾條・紗 2019年3月20日
(揺れるローブとどこかのんびりした口調に破顔する。どうやら思っていたよりとっつき易い相手のようだと見て、)そう、そりゃ良かった。俺はこの辺からあんま出ないもんでさ。案内と引き換えに、何処か遠い国…世界?の話でもして貰えたら嬉しいなぁ。(珍しいもの、見たことが無いものの話。わくわくするよね、と、機嫌良く笑う。)さて。それじゃ……うん、あそこが良いや。(短い思案の後、一人頷き、)ちょこちょこ色んなものが摘まめて飲み物も種類多めな屋台があるから、そこへ案内しようか。
ナハト・ダァト 2019年3月20日
良いとモ。幾分カ珍しい話モ、提供できるだろうサ。旅人、とは違うガ。色々な世界を見ているからネ。(仕事の一環なのだヨ、と補足し)成程、あちらに屋台ガ…(店の並びを興味深そうに眺め)うム。でハ、案内を任せるヨ(こくりと頷くのは同意の証、後を付いて行くように歩き始めた)
吾條・紗 2019年3月21日
仕事で飛び回ってるんだ?忙しいね。(土産話の快諾に礼を言い、楽しみだと微笑む。)(人混みを抜け、料理を提供する屋台が密集する一画へ。その中の一軒、飲食スペースを比較的広めにとった店にやって来た。食事時にはまだ少々早いお陰か、テーブルの確保は難しくなさそうだ。)さぁさぁ、何食べよう?あ、好きな物とか食えない物ある?酒もあるよ…えぇと、未成年じゃなければ。
ナハト・ダァト 2019年3月22日
こう見えテ、医者をしている者でネ。(意外だったかナ?と、投げかけ)(初めて入る飲食店に、物珍しさから周囲を見渡し)ふム。私ハここを訪れるのハ初めてでネ。それならバ、何かここでしか食べる事の出来なイ。珍しい食事ヲ頂こうカ。お酒ハ、遠慮しておこウ。飲めない訳でモ無いガ、今は君との語り合いヲ優先したいのでネ。
吾條・紗 2019年3月24日
お医者さんかぁ。意外…なようでそうでもない、かも?医者の力量は問診で正確な傷病を割り出せるかどうかが結構大きいって聞いたことあるし。あんた話し易いから、良い先生なんじゃないかなぁって。(素人の勝手な憶測だけど、と付け足して笑った。)あぁ、初めてじゃどんなものがあるかも判らないか。失礼失礼。(アルコールは遠慮すると聞いて頷く。)俺も飲まないから丁度良いや。おっけー、お喋りに酔おう。(注文してくるからちょっと待ってて、と言い置き、)ここでしか食べられないもの、か…(思案しつつ注文カウンターへ。)
吾條・紗 2019年3月24日
(数分ほどで、カップが2つと幾つか皿の乗ったトレイを手にテーブルへ戻って来る。)お待たせ。旬の柑橘を使ったサラダと、魚のオイル漬けを乗っけたトーストと…あと芋と肉と何か色々。(途中から急に説明が雑いのは、店員から聞いた説明をど忘れした所為だった。)珍しく思えるものがあるかどうか判んないけど、地元で採れた食材で作られてるのは確かだよ。あ、飲み物はお茶にしたけど大丈夫?(温かい紅茶に、ミントの葉と苺の実がぷかぷか浮いている)
ナハト・ダァト 2019年3月28日
(すん、とにおいをかぐようにローブが揺らぎ)…あア。とても美味しそうだネ。視覚からの刺激モ、食欲を引き立てるのニ申し分なイ。…ふフ、地産地消、カ。いいネ。こういう料理ハ好物だヨ(飲み物を受け取りながら)
ナハト・ダァト 2019年3月28日
(ありがとウ。と告げてお茶を一口)…ふウ、色々ト気を使わせてしまってすまないネ。丁度、疲れテのども乾いていタ所ダ。ミントの香りガ、さわやかに抜けテ疲労を忘れさせてくれるネ。(お茶をコトリとおいて)…サ、まずハ何が聞いてみたいんだイ?
吾條・紗 2019年3月31日
そうそ、地産地消な。やー、別に気を遣ったってほどのこともねぇから。(ひらひら、どこか軽薄さも感じさせる所作で手を振って。)そうだなぁ…(サラダのレタスと果実を一緒にフォークに突き刺しながら、)今まで行った場所で、お気に入りの所ってあるかい?仕事がし易かったとか、面白い何かがあったとか、飯が美味かったとか、お姉ちゃんがキレイだったとか…理由は何でもアリってことで。
ナハト・ダァト 2019年4月3日
(トーストをいくつかに切り分けながら)お気に入りの場所、カ。…魚ヲ見ているト。漁業が盛んだっタ港町ヲ思い出すヨ。あの場所ハ、海の周囲ニ住む人々ノ、活気にあふれていテ素敵な町だっタ。…水平線に沈む夕日ハ、今でも忘れられないヨ。
吾條・紗 2019年4月3日
港町の夕日かぁ。(潮風と海鳥の声。小魚目当ての猫が沢山いたりするのだろうか。長閑な景色を瞼に思い描く。)それは素敵。夕日ってどんどん色が変わって綺麗だよな。(活気に溢れていて素敵だと表した彼に目を細めて、)一生懸命生きてる人って良いよね。…お兄さんは、お医者さんだからやっぱり人間好きなのかな?
ナハト・ダァト 2019年4月5日
勿論だとモ。人間だけに限らず…この街、この世界に存在するあらゆる命ガ、私は大好きサ。…ははハ、おかしいかナ?(誇大すぎる事を言っていないだろうか、と思いながら尋ね)
吾條・紗 2019年4月5日
いや、全然。(ローズマリーと一緒に素揚げされた小さな新じゃがを口に放り込み、)…あちちっ。(はふはふしながら咀嚼して、にこりと笑った。)変なことないよ。優しいんだなって思って…お医者さんって大変そうなイメージだからさ。プレッシャーとか凄そう。俺も「なおす」仕事だけど、人じゃなくて物なんだ。修理屋。ちょっと似てる気がしない?
ナハト・ダァト 2019年4月7日
(切り分けたトーストに、オイル付けを乗せて齧り)うム。このサイズなラ、食べ易イ(舌鼓を打ち)ほウ、「修理屋」。…「直す」。ふム、意外なところニ共通点ガあるネ。驚いたヨ…。私ハ職業上、専門があるのだガ。君にハ、そういう特異な分野はあるのかイ?……そういえバ、自己紹介ヲ済ませていなかっタ。私ハ、ナハト。ナハト・ダァトという者ダ。君ノ名前モ、教えておくレ。
吾條・紗 2019年4月9日
そう。たまたま会った人と共通点があるとちょっと吃驚するし、何か嬉しいのな。(あぁ、そう言えば。普段あまりちゃんとした人付き合いをしない所為か、名さえ名乗っていなかった。)ナハトさんか。俺は吾條紗。すず、だよ。専門は特に無い、かなぁ?生き物と、魔法やら呪いやらの特殊なアイテムじゃなければ大体何でも請け負ってる。――あぁ、最近は心ならずも造花作りが上達しつつあるんだけど。(頼まれてちょいちょい作るもんだから、と笑った。)
ナハト・ダァト 2019年4月10日
紗クン…紗、カ。(反芻したのち、頷いて)良い響きダ。名前かラ、清らかさガ伝わってくるヨ。(自分と同じような、手広く手を付けている仕事ぶりに感心し)…ほウ、それだけ請け負えるのであれバ。様々な経験を積んで来たのだろうネ。職人、と言われたリするのかナ?…そしテ、造花も出来るのカ。私はどちらかというト、花を育てて愛でる側でネ。生花ト造花、命あるモノとそうでないモノ…作るうえデ君ハ、どんな思いを込めているんだイ?
吾條・紗 2019年4月13日
ありがと。清らか…とは程遠いんだけども(少々苦笑い。)そうだなぁ、職人と言えば職人なのかも?でも、あんまストイックに道を極めようとかはしてないから、本物の職人さんが聞いたら怒るんじゃないかなぁ。(花を育てると聞いて、感心した様子で目を瞠る。)そっちのが大変な気がする。生き物ってちゃんと見てないと繊細じゃない?
吾條・紗 2019年4月13日
思いを込めて……えぇと、(少しばつが悪い顔をして、指先で頭を掻いた。)見本となるべくそっくりになるように、かな?毎回同じのを頼まれるもんだから、上達したっつっても今のところそれしか作ったこと無いんだ。実は。
ナハト・ダァト 2019年4月15日
生計が立っているのであれバ、十分立派と言えるサ。それだケ、周囲の信頼モ厚いという事だからネ。(肯定するように頷き)――なニ、仕事の合間ニ。趣味としテ定着してしまってネ。それニ、手のかかる花ほド。咲いたときニ愛しく感じるものだヨ。
ナハト・ダァト 2019年4月15日
…成ル程。毎回…それだケ繰り返しテ頼まれる造花。私モ、興味が沸いてきたヨ。是非、見てみたいナ。
吾條・紗 2019年4月16日
そっか、じゃあお褒めの言葉は遠慮無く頂いとこう。(トーストをひとかけ齧れば、香ばしさと魚の旨味が口の中に広がる。軽快な咀嚼音の後、飲み込んで)なるほど、合間お世話。…ふふ、ほんとに「愛情」だなぁ。(命が好きと言った、その言葉通りだ。)ナハトさんは、専門は?お医者って言っても、怪我を治すのと病気を治すのだと随分勝手が違いそうに思うんだけど。
吾條・紗 2019年4月16日
花は、今日は残念ながら持ってきてないんだけど。白い花だよ。菊っていうやつ。この辺じゃまず手に入らないから、造花の方が手っ取り早いらしいんだ。
ナハト・ダァト 2019年4月18日
主ニ、怪我の治療かナ。後ハ、亜人…人間以外ノ種族ヲ、よく治療しているヨ。(メイン料理の肉を切り分け)様々な分野ニ精通してなければ難しいかラ、今もまダ、勉強中サ。
ナハト・ダァト 2019年4月18日
…ム。残念。いヤ、急に言ってモ難しい提案だったネ。そうカ…菊の花カ。私の花畑でモ、季節を迎えたときニ咲いているヨ。もシ、造花に興味があれバ、色んな花でモ贈ろウ。
吾條・紗 2019年4月19日
怪我の方のお医者さんか。ナイフ使いが上手なのも職業柄かな?なんてな。誘った側なのに、切り分けお任せでゴメンナサイ。(と言いつつも、さして悪びれる様子も無く。)亜人か…種族によって構造も違うだろうから、確かに覚えることが沢山ありそうだ。よく、やろうと思ったね。大変そうなの判ってたろうに。
吾條・紗 2019年4月19日
ご期待に添えずでごめんね?あぁでも。今日は、その菊の造花用の生地を買いに来たんだ。さっきは丁度良いのが無かったから、夕方追加の品物が入るのを待ってるってわけ。(花を贈ろうと言われ、破顔する。)それは素敵。うちに花の好きな子がいるから、喜ぶよ。…そう言えば、其方は今日は何かお目当てがあって来たのかな?
ナハト・ダァト 2019年4月22日
料理と飲み物のお礼サ。…サ、一口先にどうゾ(切り分けた肉料理を差し出し)…憧れが、あったからネ。今でも大変な事ハ多いけれド。私の目指す者ニなる為なラ。苦労モ惜しくハ無いヨ。
ナハト・ダァト 2019年4月22日
ははハ、それは良かっタ。喜んでくれる子がいるなラ、花もきっト同じ位。喜んでくれるヨ。 …私の目当てかイ?……それはネ。料理の食材集め、だヨ。
吾條・紗 2019年4月24日
やー、有り難うありがとう。(差し出された肉を嬉しげに取り、濃厚な旨味に舌鼓。語られる前向きな言葉に目を細めて、)良いね。(短い賞賛の言葉には、幽かに羨望が混じる。)そうして頑張った先に、救われるものが沢山あるんだな、きっと。立派なお仕事だ。
吾條・紗 2019年4月24日
食材…もしかして、料理も好きなの?多才な人だなぁ。(感心して軽く瞠目し、次いで周辺の青果を扱う屋台に目を遣る。)丁度今、旬の野菜も果物も多いから。良い時に来たね。(朝の内は山盛りに積まれていた瑞々しく色鮮やかな品々も、徐々に量を減らしつつある時分だ。)
ナハト・ダァト 2019年4月27日
…いヤ。実ハ、最近始めたばかりなんダ。食べテ欲しい相手がいてネ。腕前ハ、初心者といっていいくらいだヨ。(食材を買った袋を触手から下げてみせ)…うム。勿論、聞きつけてやってきてネ。この土地を知っタのハ、治した患者からの紹介なんダ。
吾條・紗 2019年4月28日
(料理を始めた動機を聞き、ふわと破顔する。)おー、それは良いお話し。そっか、患者さんから。そういうの、嬉しい報酬だなぁ。お相手さんが喜んでくれるような御馳走、頑張って。
吾條・紗 2019年4月28日
(話を聴きながら口と手をせっせと動かしていたからか、気付けば皿の上は大凡浚われて。ふと太陽を眼で追えば、何時の間にか傾いてきた様子。)お、そろそろ品物が届く頃かな…。
ナハト・ダァト 2019年4月29日
(頑張って、というエールに力強くうなずき)うム。勿論だヨ。(料理を食べ終え、飲み物で一息を吐くと。傾く太陽につぶやいた言葉を耳にして)…おっト、気が付けばこんナ時間まデ。済まなイ。なにガ予定があったのかナ?
吾條・紗 2019年5月3日
(確と頷く青年に破顔し、飲み物の残りをあおる。)や、さっき言ってた「追加の品」ってのが、そろそろ届いてるかなって。多分丁度良いくらいの時間だと思うから、謝ることないよ。寧ろ有り難うだ。
吾條・紗 2019年5月3日
(手分けして皿を片付け、店員に「ご馳走様」と合図して。)ナハトさんも、お話ご馳走様。お陰で待ち時間を退屈せずに過ごせたよ。(少しずつ夕の色を帯び始めた花市場で、ひらり手を振る。ひと時交差した時間を、お互い楽しめたなら充分。けれど、彼方此方飛び回っているという彼となら、もしかしたらまた会うこともあるかも知れない。口元にほんのりと笑みを刷いて、それぞれの道へと歩き出す。)