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【同背後RP】あえかなしょうじょ

六道・橘 2022年11月28日


――日々気持ちがフラフラしてる
とのつながりを信じろと背中をそっと押してくれる人もいる
もっとそばに行きたい
けれどもし前世の双子なら、わたしは余りに非道なことを彼にしている
なにより弟だとしたら、この懸想恋心の行き場がなくなってしまう
けれど
弟でないなら、わたしと彼のつながりはなにもなくなる
みなしごわたし華族様と結ばれるだなんて……恋愛小説じゃあるまいに、絶対にあり得やしない

それでも、彼と話が出来れば心は慰められる
はしたない女だわ

カクリヨのお祭りで少し話せて満たされて、けれどサクラミラージュでは忙しくされているから逢えない
逢えないの


***
>時期
依頼『君は鳥籠で戀をする』の直後
2022年11月上旬
まだ双子とは互いに開かす前

【同背後RP】あかいきりのおんな
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=118853 の続き




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比良坂・緋 2022年11月28日
(苦みを刺した微笑みで戯けてみせる)

……惜しいわね。けれど娘じゃないわ。そんなにあたし、子供っぽいかしら
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六道・橘 2022年11月28日
(頬を引き攣らせた後で、紅の双眸から逃れるように顔を伏せる)
…………
そう。あなたは、前世での彼のお母様、なのね…………

(口にしたが最後、ぽろりと閉じた瞼から涙がひとしずく零れ落ちた)
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六道・橘 2022年11月28日
(あとはもう止めどなく涙が溢れて止らない)

(彷と自分の縁の切れていく音がする。最近はずっとずぅっと聞こえてる――)

(わたしが『兄』の話をした時に、絶望的な寂寞で此方を見た。それがわたしの心にくさびを打ち込んだ。思慕の切っ掛けは、赤の他人の証明だったなんて、皮肉が過ぎる)

(双子だ、関係があるのだとかき集めようと足掻けば足掻くほど、目の前に現れた『緋』のように違うという証拠ばかりが揃っていく)
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比良坂・緋 2022年11月29日
まぁ、まぁ、どうしたの? どうしてそんなに哀しいの?

(突然泣き出した理由はなんだろうか? 娘なら良くて母なら泣くほどに辛い、その理由は……“わたしには、似ていないあなた”……そう、か)
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比良坂・緋 2022年11月29日
(今世に咲く花に指をさし入れてそっと撫でる。そうして、生まれてから一度も抱く事が叶わなかった子を抱き寄せた)

(「女の子ならあなたのような子だわ」――違う、それはただのお為ごかしでこの子には響かない)

(やはり、あたしにはこれしかない――)
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比良坂・緋 2022年11月29日
泣くほどにあなたを蝕む『哀しみ』『寂しさ』『羨ましさ』その他にもあなたの感情をあたしにちょうだい
胸の苦しみを分け合ったなら、きっと痛みは和らぐわ。あたし、あなたの感情が欲しいの
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六道・橘 2022年11月29日
いやよ! これは渡さないわ! これはわたしだけのものなんだから……ッ!

(腕を突っ張り腕から逃れようと暴れる)
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比良坂・緋 2022年11月29日
「………………」

(しがみついた腕が解けてしまった。“あたしが かなしい”その拒絶は、あたしを信じられないと叫び罵った夫が見せたものと同じだから)

(――おなじ)
(この子はあのひとの息子に間違いない)
(苦しいも哀しいも一人で抱え込み疑心暗鬼に陥って、己に負荷を掛ける選択へと辿り着いてしまう不器用なひと)
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比良坂・緋 2022年11月29日
(あたしは身も心も愛も滅んだ亡霊、だけれども、それに浸り傷を嘗める為に姿を得たんじゃない)

(彷は『かあさん』と呼ぶと言ってくれた。その彷は、先に生まれた弟に縋り傍に居たいと願っている。だからあんなにあたしを羨んだ)
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比良坂・緋 2022年11月29日
そうね。ごめんなさい、そうね、あなただけの感情よね。分けてもらえたら、寄り添えると思ったの
あたし、同じ事を嘗ての愛する人――旦那さんにもそう怒られたわ、なのに欲しがりは治らないのね
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比良坂・緋 2022年11月29日
橘、さん。あなたからもらうのはやめるわ
その代わり、あたしの欠片をもらってちょうだい。あたしの、恋のお話。旦那さんのこと
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六道・橘 2022年11月29日
……れは、彷の、昔のお父様?
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比良坂・緋 2022年11月29日
あたしが『母親』だと哀しいのは、あなたがあたしと似ていない、そう言ったことよね……?
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六道・橘 2022年11月29日
…………わたしと彷のつながりはない、ただそれぞれが前世で「別の双子だった」というだけ…………うぅ
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比良坂・緋 2022年11月29日
双子がいいの? 前世のつながりなんてわからない人ばかりよ? 今世で仲良くすることだってできるわ

(誘い水の、言葉)
(それだとダメなのはわかっている。けれど理由は? それが知りたい。さぁ観せて)
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六道・橘 2022年11月29日
そんなの無理よ……
だって、わたしはみなしごの桜の精で、彼は華族のお家柄。彼のご実家は良い噂だけではないけれど、宗教をたてて沢山の人を救っている
世は新時代、結婚は個人の心の儘に自由に赦される……なんて謳われた所で、華族の方は家柄の釣り合う方と結婚されるもの

…………愛があればいい? 駆け落ち上等、真実の愛? そんな情熱は彼にないのもわかってる

だから、彼とわたしを繋ぐのは、ただ、前の世の双子の縁だけ
……それだってわたしが苦しめたどうしようもない代物だけど
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六道・橘 2022年11月29日
………………
そっか、そうだわ
やっぱりわたしに好かれる理由なんて微塵もない

双子でも
そうじゃなくても

……でも双子なら、せめてごめんなさいを伝えられる。迷惑じゃないなら……今度はちゃんとあなたを護るからって…………

でも、あなたが母親なのだとしたら――その可能性が消えてしまうのよ。だってわたしは何一つあなたに似ていないんだからッ!
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比良坂・緋 2022年11月29日
(零れそうになる笑みを手を添え隠す)

(仲良くできなかった息子達が、今回こそは手を繋げるかもしれないって期待と……嫉妬)
(こんな風にあたしを想ってくれる兄様は、もうこの世にはいない。そしてこの子たちのようにまた相まみえるなんて、不可能)

(だってあたしは輪廻から外れた“悪霊”だもの)
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比良坂・緋 2022年11月29日
橘……ちゃんは、お姫様がいい?

あなたはなにもせずに待っているだけ。そうしたら大切な人あたしだと双子の兄なんでもしてくれるのよ
更には女と花開く前には他所の殿方があなたに恋に落ちてくれるの
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六道・橘 2022年11月29日
羨ましいわ、わたしには絶対になれっこないお姫様ね
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比良坂・緋 2022年11月29日
(泣いてる子供にするように、冷たい指を頬に添える。同じ場所に咲くけれど、生者と死者を別つように、瑞々しい桜の花と、枯れてこそいないけれど何処か色あせた椿が揺れる)
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比良坂・緋 2022年11月29日
あたしには大好きな双子の兄様がいたわ
日々、頭から色々なモノが抜けていくあたしをなんとか助けようとしてくれた、優しくて頼りがいのある――あたしの“すべて”な兄様
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六道・橘 2022年11月29日
そんな“すべて”のお兄さんがいるのに、あなたは他所の人の恋情を受け入れたのね……
(目の前の与えられる女が裏切り者のように思えた。もしわたしが恋情を向ける側ならば、決して全てを自分のものに出来ないと病んでしまいそう!)
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比良坂・緋 2022年11月29日
――お姫様は身勝手な癖に為すがままなのよ。
“すべて”の兄様は、あたしを助けることに執心して、あたしを愛する少年を導き引き合わせた

恋情を受け入れたあたしをふしだらだと思う?
けれど、日々虚っぽになり続ける日々に、あの方は……あたしを娶ってくれた方は、鮮やかな『色』をくださったの。それは感謝してもしきれない
あの方もまた、あたしの“すべて”だったの

あの方は、あなたと同じ“親を亡くした子供”だったの
それどころか悪いことは人殺し以外なら全てをやったというぐらいの人
それでもあたしが欲しいから、血の滲むような努力で周囲を黙らせる財を為してくださったの
(自慢げに頬を染めた)
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六道・橘 2022年11月29日
そう。本当にあなたはお姫様なのね
お兄さんから尽くされて王子様も現れた。そんな“正しいところ”で産まれたのが前世の彷なのね
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比良坂・緋 2022年11月29日
――羨ましい?
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六道・橘 2022年11月29日
(じっとりとした双眸で見据える。結ばれた唇は様々な感情を潰すように一文字)
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比良坂・緋 2022年11月29日
(同じ目だ。先ほどのあたしを羨んだ彷と――それは、つまり…………)
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比良坂・緋 2022年11月29日
本当は全部が全部羨ましいわけじゃあないのでしょう?

(彷は『兄を喪い恋愛でも破綻し、結局は自身も23歳で死んだ』あたしになりたいとは口にしなかった。そう、この子“達”はあたしの全てが羨ましいわけじゃない)
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比良坂・緋 2022年11月29日
(桜花の元に唇を寄せて、面の口元にヘラを入れたかの如くねっとりとした弧を描く)

――だって、は、お姫様じゃなくて成り上がって取りに来る方だものね?
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六道・橘 2022年11月29日
……ッ!

(頬がカァッと赤く熱くなる。頬紅をなするようになぞる悪霊母親の指が冷たくて、却って熱を自覚してしまう)

わた……わたし、が……?
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比良坂・緋 2022年11月29日
橘は、あたしを愛してくれた人にそっくりよ
相手を窺わず己の言葉で貫くのも、強い渇望を持っているのも、負けず嫌いな所も……ふふふっ! まるで親子みたいだわ

(それだけ言ったら、とんっと肩を弾き、あっけなく離れた。急にひとりにされて戸惑う橘を前に、髪飾りを再び外して差し出す)

ね、今度は受け取ってくださる? あたしがこれを渡した最初に言ったことを思い出してね。うっふっふ……答えを言っちゃってるわ、あたし!
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六道・橘 2022年11月29日
……あ、の
(恐る恐ると言った感じで、悪霊の掌にのる髪飾りへと指を伸ばす)

か、かあさま、と呼んでも……よろしくて……?
(母親には似ていない、けれど父親には似ている――そう言われたから)
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比良坂・緋 2022年11月29日
(悪霊は笑顔の儘で、寄る辺ない少女が伸ばす指先から『髪飾り』を握り込んで隠し遠ざけた)
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六道・橘 2022年11月29日
……え?
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比良坂・緋 2022年11月29日
(この娘は――

あたしの兄様には遠く知恵が及ばない
双子の下を“上手に使役”する方法を生まれながらに知る兄様とは違う

一方で、紡さんの猜疑心と劣等感は色濃く引き継いでいる
その上で、彷へは恋愛感情はないのでしょう……兄弟だから)

(なにより「比良坂の双子」と生まれた前世では、一度つぶれて自殺をしている)
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比良坂・緋 2022年11月29日
ねぇ、本当の意味で六道橘として自由でいたいのなら、生涯関わる覚悟がないのなら彷から手を引きなさい

あれあなた双子の上を与えてしまったが最後『きずな』が結ばれてしまうわ
……紲って綺麗な意味ばかりじゃないのよ
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六道・橘 2022年11月29日
………………
あなたたちって本当に良く似てらっしゃるわ
そうやって相手を試すようなことばかり
……どうしてそんなことばかりをなさるの? 不安なのかしら?
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六道・橘 2022年11月29日
とうさまは、もっと不安だったでしょうね
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六道・橘 2022年11月29日
(この娘には、目の前の女や前世の兄が持つ生まれながらに人を惹きつける寵姫そんな曖昧で説明のつかない力は、ない)

(今世も前世も凡夫として生まれ、前世は持つ者である兄の輝きの影となり朽ちた)

(今世はそもそもがサクラミラージュという階級社会の影で生きた。桜の精という世界を象徴する存在であるにも関わらず、陰鬱な気配に血のように赤い瞳が忌嫌われた)
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六道・橘 2022年11月29日
(――それがなんなのだ)
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六道・橘 2022年11月29日
(確かにこの女は“使い捨てられる側の命”だ。だが誰かに潰されるなんて御免だとしぶとく抗った)

(孤独に蝕まれ心が折れそうになった時も、現れた『前世の兄の幻影』に鉤爪を食い込ませるように縋り付いた。『兄』視るために殺人鬼人斬りに自ら身を窶した)

(前世で身を滅ぼした猜疑心は、この娘の諦めの悪さを得て猟奇探偵と為った)
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六道・橘 2022年11月29日
わたしはね、愚かだわ、察しも悪い
だから、ちゃんと口にしていくしかないの

あなたや彷の思わせぶりは本当に腹が立つ
とうさまにとって、あなたって本当に厄介なお姫様だったことでしょうね
しかも双子のお兄様に焦がれてらっしゃる、こんなに勝ち目のない恋なんてそうそうないわ

……けれど、だからこそ欲しかったのよ。諦めがつかなかったの
あなたお姫様に似合う王子様にはなれない、けれど従者なんて立場も許せない
そんな付箋はかなぐりすてて『自分』としてお姫様に認めさせる

地べたを這いずる人間の性質を、生まれながらに沢山をお持ちでいらっしゃるかあさまは未だに理解されてないのね
双子を産み落としておいて、本当にどうしようもない方ね!
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六道・橘 2022年11月29日
彷との『きずな』は望むところよ。ひとりぼっちの自由はもう飽きるぐらいに浴びせられたもの、沢山だわ!
……あなたには、わからないでしょうね、孤独という煉獄が

ひとりぼっちで生きてきたわたしが唯一指を伸ばしていいというのなら、もう迷わずに取りに行く
けれど、とうさまの失敗は繰り返さない。やり方はわからないけれど……わたしなりの回答を見つけてみせる
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六道・橘 2022年11月29日
かあさま、その髪留めをわたしに下さる?

彷がわたしを望むなんて夢物語を信じるのは恐いけれど、嘗ての『双子』の縁が勇気をくれるから

――待つばかりの受け身のお姫様だなんてわたしは御免よ。だって退屈で死んでしまいそうだもの
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比良坂・緋 2022年11月29日
……………………
(ゆるゆると手を伸ばし、咲き誇る桜花の元に赤い石の飾りを止める)

わたしが嫉妬してしまうぐらい、あなたはにとっての一番の……脈々と続いてきた『比良坂の双子』でも一番の兄様だわ

悔しい、紅兄様よりすごいって認めるの
けれど誇らしいわ、わたしが生んだんですものね

1つだけ――もう、死んではいけません
置いて逝かれたあの子の苦悩は何度生まれ変わっても治らぬ疵になっているの、わかった?
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六道・橘 2022年11月29日
(ぱちりと留め具の音がやけに響いた。「肩掛け留めにもできるのよ」と囁かれて頷く)

…………嬉しい
わたしは、ちゃんと彷と双子だったのね
わたしが先に生まれたから本当は兄様だった……そう言われると少し変な感じだわ。ずっと『兄』として見て追いすがってきたから

彷が死なないならその約束は、守る
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比良坂・緋 2022年11月29日
あなたって、正直すぎる子ね

……たまに逢いに来て良いかしら? 愛しい
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六道・橘 2022年11月29日
いつでもいいわ、逢いに来て
わたしから逢いに行く方法も教えて頂戴、かあさま

今度『桜のかあさま』のいらした場所に一緒に行きたいの
……ひとりぼっちが辛い時は『桜のかあさま』の切り株の元でよく泣いていたから、もう安心してねって言いたいから

かあさま、かあさま……ああ、嬉しいわ
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比良坂・緋 2022年11月29日
逢い方……そうねぇ、手はずが整ったら教えるわね
橘、じゃあまた逢いましょう

(チョコレヰトをひとつつまみ上げ破顔すると畳を蹴った。すぅっと飛び上がる少女の姿は低い天井に吸われるようにして消え去った)

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