猟兵が宝くじ買ったらこんなに当たるSP
鵜飼・章 2022年11月15日
うらぶれたスナックが立ち並ぶ大都会の路地裏。ネオン街の光すら届かぬ暗がりの一角で、こうこうと灯りをたたえているものがあった。
もう壊れてなにも映らないはずの、時代遅れのブラウン管テレビ。20年ほど前に大手家電メーカーが発売した量産型で、骨董品としてもたいした価値を持たないそれは、この地球の片隅でなにものにもなれずに死んでいった。この夜に浸りきった多くの人々が、そうであるように。
だが。
その捨てられたテレビは。
夢を失い、現実に疲れ果ててなお、誰もが夢みてやまないかがやきを映し出す。
『貴様ら! 宝くじで3億当てたいか!』
「おおおおおおおお
!!!!!」
『そうか。ならば100万円やろう。この金で夢を買え!』
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
!!!!!!!」
●闇の賭博王ブラックレイヴン(仮名)
「100万円あったら何がしたい? 僕はお札で焚き火をして焼き芋を焼く」
鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)は、共感ができるような、できないような事を言う。ある妖怪が勝手にそういうテレビ番組を放映しているんだ、と。
「闇の賭博王ブラックレイヴン(仮名)さんがさ」
「闇の賭博王ブラックレイヴン(仮名)!?」
「鵜飼章語で『漆黒の死神』という意味だよ。可愛いね」
「闇の賭博王ブラックレイヴン(仮名)が!!?」
語感のおもしろさはさておき。
「彼の企画した番組は非常に興味深い。『100万円ぶん宝くじを買ったらいったい何円当たるのか』……予算にものを言わせて、皆が気になっているその禁忌に体当たりする番組なんだ。
きみたちにはそれに出演して、高額宝くじを当ててきてもらいたいんだよね」
「できるの!?」
「できるさ。ちなみに当選金額が安いと殺されるけど」
「殺されるの!?」
「うん。高額当選なんてめったに出ないから、むしろそこが見所だ。なんといっても闇の賭博王ブラックレイヴン(漆黒の死神)の冠番組だから」
仁義なき宝くじバトル……死神らしいといえばらしいかもしれないが、そんな横暴が許されるだろうか。しかもこの番組は現実のUDCアースを侵食し、現地の住人達にこぞって死の宝くじを買わせているというのだから、たまったものではない。
「まあ放送倫理違反だよね。なので、ちょっと打ち切ってきてください。……大丈夫さ」
自らも死神のような貌をした青年は、そっと微笑んだ。
きみたちは幸運だ。世界に選ばれた存在なのだから。
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鵜飼・章 2022年11月15日
蜩です。
三億円欲しい!
●遊び方
【おまかせプレイング】のみを受け付けるシナリオです。
おまかせボタンを押し、プレイング冒頭に【0000~9999までの任意の4ケタ数字をひとつ】書き、そのまま送信お願いします。
初期状態のままでも、サポートプレイングの文面でも大丈夫です。
受付締切後、私が実際にダイスで抽選を行い【プレイングで指定した数字が当たりの数字に近かった4名様】のみを採用させていただきます。
※ネタです。
※ちゃんとプレイングを書いてしまった方は、すみませんがマスコメを読んでいないものとして流します。
※全編アドリブになりますので、大丈夫な方のみよろしくお願いいたします!
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プレイングボーナス……番組の企画に全力で乗っかる(戦わずともダメージを与えられます)。
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鵜飼・章 2022年11月15日
これも大祓百鬼夜行の自己却下ネタだ。なんで出さなかったんだろうな……なんかこう、出すぜ!って勢いがちょっとだけ足りなかったんだろうな……やりたかったなこれ。
大祓百鬼夜行の自己却下OPは実はまだあるぞ。躊躇いすぎ。(供養する)