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大祓百鬼夜行㉒〜雑デュエル

鵜飼・章 2022年11月14日


「やあデュエリスト諸君。見えざる闘技場(デュエルスペース)の話はもう聞いたかな」
 なんか勝手にデュエリスト呼ばわりされとる。
 鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)はすごい闇のオーラと、なんだか重苦しい空気を背負いながら、黒いあやかしメダルを指で弾いたりとかしていた。そのメダルが一瞬でカードに変身する。何かしらのアピールらしい。
「手品を見せにきたのか?」
「やれやれ、このジェノサイダー鵜飼を知らないとはね……デュエリストブレイド界では有名な闇の殺人鬼デッキ使いだよ」
「??? デュエリストブレイド????」
 彼は有名デュエリストのジェノサイダー鵜飼。もちろん嘘八百である。

 で、そのジェノサイダー鵜飼曰く。
 『デュエリストブレイド』というのは、新し親分が発明した『めちゃくちゃ複雑だけど超絶面白いトレーディングカードゲーム』の名称のようだ。
「だが、複雑すぎてプレイヤー妖怪の多くはルールを理解できなかった。しかし、ライト層も超絶面白く遊べなくては超絶面白TCGとはいえないだろう。
 ゆえに、このゲームにはミジンコにも超絶面白く遊べる裏ルールが存在する」
「裏ルール!?」
「投げ合うんだよ。カードを弾幕のようにね」
 それミジンコには出来ないと思うけどなあ。
 まあ、この初心者用レギュレーションで遊んでいる妖怪たちが、冒頭で出てきたデュエルスペースに集まっているわけだが。
 カードと一緒にユーベルコードも飛び交っているので、正しく遊んでいるプレイヤーは死ぬ。
 とてもひどい。なんとかして両方に対処してほしい。

「今回の敵は(人様の宿敵なので規制)だ。戦え……ここだけの話、僕が有名デュエリストなのは515km/hでカードを投げる事が出来るからだ」
 ジェノサイダー鵜飼は本当に515km/hでカードを投げた。
 たまたまそういうユーベルコード持ってたらしい。
「なんだこいつ……」
「僕に出来るのだから、皆にも何かしら出来るさ。それでは、デュエル的なサムシングを楽しんでくれ……」




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鵜飼・章 2022年11月14日
あまりにも自ら没にしたOPが溜まりすぎているので、OP供養祭を開催することにしたよ。
515km/hは当時の数値なので、今は655km/h出せます。僕らも遠くまで来たものだよね。
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