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ユア・アラマート 2019年3月11日


この店には地下室がある。

元々どんな用途で作られていたのかは分からないが、コンクリ打ちっぱなしのだだっ広い空間だったそこは研究室にはもってこいで。
今は実験台代わりの長机が数個壁に沿い、隙間を書物や書類が占める棚が埋め。
中央を取る丸テーブルの上には、砕けた鉱石や造りかけの小箱などが散乱している。

ここに人を呼ぶことは珍しい。けれど、せっかく手伝ってくれるというのだから、その好意を無駄にするほど野暮ではないのだ。
さて、何をしてもらおうか。




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ユア・アラマート 2019年3月11日
少し話したことがあるかもしれないが、店には私が作ったマジックアイテムも商品にしているんだ。まあ、秘めた神秘の度合いによってはこの世界の人間には売れないのもあるんだが。 (丸テーブル上の、作りかけの木箱を手に取る。とりあえずガワだけと思って作成を始めたもので、今はその中身を探している状態だ) 歌う箱なんて、少し面白いと思わないか?
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ユハナ・ハルヴァリ 2019年3月12日
(きょろきょろと周りを見回す目は忙しない。何せ見覚えのないものばかりだ。声を掛けられて漸く視線が戻るものの、今度は机の上のものをじいと見つめ、彼女の手に渡った木箱へと移る)ひみつのものも、あるんですね。……歌。その箱は、歌うんですか?
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ユア・アラマート 2019年3月19日
今はまだ、歌わないがな。 (彫りかけの表面を撫でて、箱を開ける。中には空っぽで何も入っていない) 最初はオルゴールにしようと思ったんだ。けど、それじゃ少し面白くないなと思ってね。この箱に、音声を記憶させる術式を組み込んで、歌を吹き込んだらいいんじゃないかと閃いた。劣化もしないし、まるでそこで本人が歌ってるように聞こえる箱。という感じだ。
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ユハナ・ハルヴァリ 2019年3月19日
……。(少し考える。視線が右から左に動いて、最後にじいと彼女を見た)僕の、お手伝いは。歌うことですか? あんまり、……普通の、『何も起こらない歌』には、ならないのですが。(どうにも魔力が篭るので、多かれ少なかれ何かしらに作用する歌になるのだ。眠りを誘ったり、鎮めたり、様々だけれど。大丈夫だろうかと、少し不安げにも見える顔で首を傾げた)
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ユア・アラマート 2019年3月26日
構わないよ。危ないものでなければ、事前に説明をつければ売るのだって問題ないだろう。子守唄や鎮静の効果があるというなら、それこそ人気が出そうだ。 (箱の蓋を開いたまま。見つめる視線に微笑んで返し) まあ、蓋を開けたら発動する時限爆弾のようなものも需要はあるだろうが……風情がない。
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ユハナ・ハルヴァリ 2019年3月26日
そう。そうですか。なら、よかったです。(無事にお手伝いが出来そうだと胸を撫で下ろし、蓋が開いた木箱を背筋伸ばして覗き込む。本当になんの変哲もない、空の箱だ)自然現象なら、歌で出来るかな……爆発とかも、できますよ。たぶん。歌というより、声の仕事ですが。
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ユア・アラマート 2019年4月7日
爆発させるのであれば、こんな凝ったものじゃなくてその辺りの瓶に詰め込んで投げるほうが破壊力がありそうだが。この世界で危険物を売るといろいろ面倒くさい。 (後ろに手が回る系イェーガーは流石にごめんである) そういえば、ユハナは好きな歌とかはあるのか?
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ユハナ・ハルヴァリ 2019年4月15日
面倒くさい、ですか。そうなんですね。UDCアースのルール、よく知らないけど……ホーリツ、というものが、あったかな。(なるほど瓶。いいこと教えてもらったような顔をする)好き。……そういうの、考えた事なかったな。よく歌うのは、子守唄でしょうか。
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ユア・アラマート 2019年4月19日
そうそう、法律だ。この世界を拠点にする以上は、できるだけ従っておかないとな。店を営業停止にされたら困る。 (何故だろう、少し悪い知恵を授けたような気がしたのは。多分思い違いだろうとその場は一旦忘れることにして) 子守唄か。やっぱりそういう平和なのがよさそうだな。……その歌は、どこかで教わったりしたのか?
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ユハナ・ハルヴァリ 2019年4月19日
お店。閉まっちゃうのは、大変ですね。ゴシンヨウとかに、しましょうか。(ルールを掻い潜る方を考える悪戯っ子気質は、未だ興味深げに木箱をつつく)心を鎮める時には、賛美の歌を。安らかに眠る時には、子守唄を。そうやって誰かに、教えてもらった、かも、しれません。昔のこと、全部忘れたので、覚えてないけど。故郷の唄なんじゃ、ないかなあ。(ぽやっとしれっと)
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ユア・アラマート 2019年5月10日
まあ、本格的に危険なのは売るよりも依頼で使ったほうが良さそうだし。そのへんの相談はまたおいおい。 (ちょっと便利だなと思ったのは事実である。それに、そちらはどうせなら自分で使って効果を確かめてみたい好奇心もある) 昔、といってもお前の年齢ならそう古い話じゃないと思うんだが。……ぜんぶ、忘れた。 (オウム返し。あまり昔のことを聞く機会は無かったけれど、さらりと流すには重みのある言葉だった)
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