街角
遙々・ハルカ 2019年3月9日
帰り道で誰かが言った「進路決めた?」
おおよそ時事ネタだが、バカバカしさで欠伸が出るところだった
「就職じゃねェの」とだけ答えた記憶はある
だって今既に言い値で給料の貰える仕事に就いているだなんて
一体誰に言えるだろう?
群れから一人離れコーヒーチェーン店に入る
たとえば毎日この店に入っても、財布には余裕があるのだ
===
・スタバ
・誰でもどうぞ
0
遙々・ハルカ 2019年3月9日
エクストラコーヒーノンファットミルクダークモカチップフラペチーノ。トールで。(ちゃりん。注文と同時に代金を出してしまう)
黒海堂・残夏 2019年3月9日
えっとぉ〜、マンゴーティーフラペチーノにぃ〜、ホワイトモカ追加で〜、あとホイップクリームましましでお願いしますう。あ、パッションティー抜きで〜(その女は、スク水に白衣という一歩間違えれば入店を断られそうな、そんな格好で、さも当然ですと言った顔でのんびり注文を述べた)(奇異の視線もどこ吹く風。呆気にとられた店員が注文を繰り返すのを聞きながら、微笑んで、頷いて――ふと横に視線をやり)――あら、どうも〜お。(キミに親しげな風で、ひらひらと手を振る)
遙々・ハルカ 2019年3月10日
(横合い、間延びした女の声だ。声は問題じゃない。問題はその見た目で、いやあこれはさすがにやばいでしょ通報とかされねェの? それ水着だろ? てかどっから来たの? などなど感想は尽きることが無く結果として)うわ。(素直な声が出た)どーも、こんちは。(何事もなかったかのように挨拶を続ける。だがここで更に問題があり、何故ならこの店は商品を受け取るまで待つ必要があった。隣の女とほぼ同時に注文したということはまあ。――二人仲良く並んで待つ必要があるのだ)……。
遙々・ハルカ 2019年3月10日
オネーサン今日まだその格好寒くないすか?(ハハ。と笑い声。釣銭とレシートを受け取りながら、しょうがないので好奇心をそのまま口から蹴り出した)
黒海堂・残夏 2019年3月10日
へへ。うわ、だなんてとんだご挨拶ですねえ(聞いていた。しかし女にしてみれば物言いたげな視線も引き気味なリアクションも親しい隣人のようなもので、だから口で言うほどには気にした様子はなく、体をカウンターにちょこっと預けながら、愛想よく笑みを返した)――やァ、最近はとんと温かくなりましたからねえ。すこぶる調子は良いですよ〜う。ざんげちゃんは丈夫なので、真冬だってバッチリ元気ですけど。お兄さんもどうです〜? このごろ。
遙々・ハルカ 2019年3月10日
急に知らんオネーサンに話し掛けられたらびっくりしちゃうからさァ~。(言葉が馴れ馴れしいという点においては似ていた。あの乳カウンターに乗るんじゃねェかな。視線は最終的にそこを見て終点となる。小銭もレシートも一緒くたに同じポケットに突っ込んで財布をしまい込み)マジ? 冬もそういう恰好? 風邪引かねェなら素直にスゲーな。……オレはね~、そーだなバイト先の唯一の女子が花粉症ひどくてシフト減らして~とか言いやがって過労死フラグ立ったトコすかねェ。(思い出すため視線が宙へ浮く。それを真に受けた店長の顔を思い出してムカついてきた)
黒海堂・残夏 2019年3月10日
なるほど、ちょいとざんげちゃんの配慮が足りなかったですかねえ? お兄さんが気の良いヒトでよかった〜(会計を済ませ、受け取ったレシートをぴらぴら泳がせながら青年に近づく。ちょうど受け取りカウンターは青年の向こうだ)そうですよお、年中コレですぅ。オシャレは我慢と言いますからねぇ、寒くても気合いで、こう(ぐっと握り拳を作ると胸が窮屈そうに寄った)しかし、お兄さんは大変ですねえ。もう春休み……ですかあ? バンバンお金を稼ぐのもいいでしょうけど、貯めるだけ貯めても使い道がなきゃあね。何してるんです? お兄さんオシャレだから、カフェにでもいそうですねえ。
遙々・ハルカ 2019年3月15日
いーよいーよ、人に声掛けるときそんなん気にしないでしょ。(カウンターへ背を預けるようして移動する。後ろに他の客が来たので。背を隔てた向こう側では、バリスタ役の店員が注文を確認しているのが見えた)はあ~女子ってなんかそーいう感じだよなァ、寒いのにスカートの、なんだっけ、上の方ぐるぐる折ってさあ。……や、春休みまではもーちょい。(視線が胸に行っている)基本的に家賃食費光熱費とかまー色々あっから。金はあるに越したことねェすよ。オネーサンだと服とかにばんばん使っちゃうのかもスけど……アッハッハ。オレはね~今言ったクソ店長のトコのコンビニ店員~。(ぴーすぴーす。チェーンじゃねェから閑古なのとへらへら笑っている)
黒海堂・残夏 2019年3月17日
そうですよぉ〜、女の子はがんばり屋さんなので、そーゆーのはちゃんと褒めてあげたほうがいいですよ〜お? 特にデートの時は、髪型まで(自身の横髪をクルクルと指に巻きつけながら、にやっと笑う。…とそこでようやく視線がやや下を向いていることに気が付くが、放っておいた。見るのは無料だ)(さりげなく体の位置を変えて、カウンターに胸を預け)この時期で春休みまだってことは高校生ですかあ? ヒュウ、若ぇな〜あ(見上げた。ちょっと眩しい)金は多いに越したことがないのは同意ですけどぉ、大人になると今度は時間が足りないってなるもんですからねえ。オトナ的に今ある時間をバイトだけで浪費するのはオススメしませんよぉ〜、なんちゃって。……このご時世チェーンじゃないコンビニって珍しいですねぇ。どんな感じなんです? ざんげちゃん、お恥ずかしながら、バイトとかやったことないんですよ〜ぉ。
遙々・ハルカ 2019年3月20日
気付けば褒めるんスけどね。あーでも確かに、オネーサンの髪もスゲー時間掛かってそう。(折角視線が彼女の髪へ移動したが、すぐまた胸の方に戻った。ああーやっぱあのサイズだとカウンターとかに乗るんだよなあ)そーよ、男子高校生ってヤツ……アッハ、オネーサン言うほど歳変わんねーでしょ。ま~人間てヤツはさ、時間がありゃ金が無ェし金ができた頃には時間が無ェっつー……。(儘ならないもんね、と肩を竦める。カウンターの向こう側から、フラペチーノを作るとき特有のミキサー音がする)なんかギリギリ経営らしいスよ。オレは経理よく知んねーけど……いや、フツーフツー。レジして品出ししてぬくいもん作って掃除してみたいな。チェーンと多分変わんねェ。
遙々・ハルカ 2019年3月20日
(思い出したようにレシートだけカウンターの上に出した)オネーサン、バイトしてねェなら普段何してんの? 趣味? めちゃ勉強する~てタイプじゃねェでしょ?
黒海堂・残夏 2019年3月25日
ヒヒ、ざんげちゃんには時間のかからない場所がないくらいで。オシャレさんですからねぇ〜(褒められたことは素直に嬉しい。どうしたって怪しく見える、尖った歯を見せて笑う)イヤイヤ、ざんげちゃんもこの間まで女子高生でしたけどぉ、たった1年だってのに結構老いを感じますよ〜お。だからおにーさんとか見てると昔を思い出すって言うかぁ……ワハハ、お兄さん達観してるぅ〜(なにが面白いのか小さく手を叩いた。ぺちぺちと貧相な拍手)時間ができたときのために貯めてるって思えば悪いことじゃありませんよお、きっと。――へえ、コンビニバイトってまあまあ気楽そうでいいですねえ。ざんげちゃんも服装が決まってなきゃやりたかったんですけどぉ、流石に断られましたね〜え。
黒海堂・残夏 2019年3月25日
こう見えてもざんげちゃんめちゃくちゃ頭いいんですけどねぇ(イヒヒ、と笑う、気楽な様子は嘯いているようにも見えなくはない)(とろとろ甘ったるい赤茶の瞳を緩ませて、おもむろに距離を詰めた。体を委ねるように押し付けて、背伸びして、彼にだけ囁くように)ヒッヒッヒ、何を隠そう――ナイショのオシゴトですよ。悪いやつをやっつけ、街を暗躍するヒーローなんですう。ざんげちゃん。
遙々・ハルカ 2019年3月28日
メイクもさあ、時短とかあるにはあるみてーだけど時間掛かるんだろ? 実際女の子も忙しいよなァ。……それ着んの時間掛かる?(好奇心に負けて疑問がそのまま口から滑り出た。いや、女子の水着って全身だから面倒臭ェかもだけど他にも水着あって選んでるっつーこと?)一年で老いすぎでしょ~制服着りゃまだまだイケる歳と顔なんだからさあ、ンなこと言わねェで。(口角を上げて歯を見せるようにして笑った。笑って拍手を受ける)クソ店長が無暗に忙しいみてーな顔してんの見てるとどうしてもね。ああ~、確かにその服装だとコンビニバイトっつーかナントカカフェみてーなのの営業ってカンジ? ないんスかね、水着カフェか白衣カフェ。
遙々・ハルカ 2019年3月28日
お、マジ? でも頭イイのと勉強するってのは別のハナシじゃん――、お。(詰まる距離。動く空気。それに付随するにおい。柔らかに僅か掛かる体重。甘ったるい感触の身体と声)……ははあ? ナルホドォ、枠としちゃダークヒーローだな。多分けっこーいるよなァ、“ヒーロー”。(ヘラと張り付いた笑みが深まるように歪む。戯れそのものの声をしながら――至近の女がそれかどうかは置いておいて、そういうもの、はよく知っていた)
黒海堂・残夏 2019年4月17日
そうですね〜え。でも自分が可愛くなるのって楽しいですしぃ、そんなに大変じゃあないですよお。ま、このスク水は一瞬で終わりますけどね〜え(大して嫌がるでもなく、サラッと答えて、青年を見つめた)ヒヒッ、お上手ですね〜え。こりゃモテ男と見ましたあ。……ウヒャ、そりゃあ確かにムカつきそ〜だなぁ。白衣カフェくらいはありそうですけど〜。働いたら、お兄さんお金払いにきてくれますぅ?(窺うように下から見上げた)
黒海堂・残夏 2019年4月17日
勉強もしますよお、ときどきはね。――あらァ、どうしてそう見えましたあ? こう見えてざんげちゃん世のため人のため献身的に「ヒーロー」してるんですけどぉ(抱き合うこともなく、されど離れずにいる二人を周りの人間はどう思うか。人目を気にしない女はそれでもその距離を続け)でも、ありゃ、思ったより反応が薄かったなぁ。結構ドキッとさせるつもりだったんですけどお……もしや、お兄さんご存じでしたぁ?
遙々・ハルカ 2019年4月18日
あ~成る程ねェ、自分なりの満足感? みてェ~なもんがあるワケだ。(いかにも納得した、という風情で首肯をする。水着。ああウン、やっぱり。という顔をした)なはは、別に大してモテやしねェけどねオレは。オネーサンがそれなり可愛いし?(小さいし。とは言わず。店長については「だしょ?」とだけ)白衣カフェ……白衣カフェか~、別に白衣が好きっつーワケでもないしなァ。(彼女の顔を見る。それから胸を見る。この格好マジでトンチキだな)オネーサンには会いに行くかもね。
遙々・ハルカ 2019年4月18日
ハハ、やっぱ時々じゃんね。……だァってヒーローってヤツはもうちょっとこう……あ~でもアレか、スーパーマンとか? バットマンとか? スパイダーも? ぴちぴちスーツだな……。(見た目で物を言っている。並べ立てた“ヒーロー”を思い出すように視線を明後日の方角へ向けながら)ドキッとっつーと
……、……。(視線を戻す。距離が近い。背後では薄いプラスチックの容器を扱う時の音がする)こういうハナシ?(持ち上げた手、指先で二人の間の距離を示す。へらついた顔)