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【1:1】常夜のお茶会

ベスティア・クローヴェル 2022年6月12日


普段は人気が無く、暗闇に包まれた廃墟の館。

しかし、友人を招く今日という日は特別で、館のあちこちに蒼い火が灯る。
蒼い明りに導かれるまま歩を進めれば、煌びやかに飾られた食堂に辿り着く。

部屋を横断するかのような長い机の端っこには、茶葉の入った瓶と、二人で買ったチョコレート。
そして友人の到着を待ち切れない様子の人狼が足をブラブラとさせながら座っていた。

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・ベスティア・クローヴェル(f05323)
・蘭・七結(f00421)
上記2名のみ発言可

のんびりと、区切りの良いところまで。




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ベスティア・クローヴェル 2022年6月12日
(ティーポットのお湯が冷めないように左手の炎で温めながら、小さくため息をひとつ。)迷わないように地図も一緒に送ったけれど、直接迎えに行った方がよかっただろうか…。(小さく呟いて、空いた方の手でそっとチョコレートのパッケージを撫でる。ただ友人が遊びに来るというだけなのに、ずっとそわそわしっぱなしで)落ち着かないけど、それだけ楽しみなのか、七結のことが心配なのか、ちょっと判断出来ないな…
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蘭・七結 2022年6月12日
(誘いの文と地図を宿し、つま先が向かうのは常夜の廃墟。目的地を示す青い導を辿りながら、何時しかの夏空を想う。重力に反して昇ってゆく炎の槍は、鮮やかな青の流星のようであったと。そう、懐古した)(――やがて、灯火の彩の終いが見える。食堂の扉へと指さきを伸ばしたのならば、そうっと内へと織り込んで、一定の感覚にて三つの音を鳴らし、)――ベティさん(贈物の日に、ひとつの約束を交わしたあなたの名を、呼ぶ)ご機嫌よう、ベティさん。わたしよ、七結よ(呼び掛けへの応えを得た際には、扉の向こうへと歩を進めてゆくだろう)
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ベスティア・クローヴェル 2022年6月18日
(今日幾度目かの溜息を吐いて、大事な友人の到着を待ち焦がれる。やはり迎えに行こうかと立ち上がろうとした時、ノック音が3回。扉の向こうから聞きたかった声が聞こえた)(扉へと駆け寄って、ぶつけないようにそっと開けると、満面の笑みで出迎える)いらっしゃい、七結。分かり辛い場所だったでしょ。私が七結のことを迎えに行けばよかったって、招待状を出してから後悔してたところだったんだ。(そして道を開けて食堂へと招き入れる)でも、無事に着けたようでよかった。まぁ、立ち話もなんだし、入ってよ。準備は出来てるから、ね
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蘭・七結 2022年6月19日
(開いた扉の向こうで、流れるような銀糸が揺れる。久しくして双眸に映し入れた姿へと、柔こい微笑みを向けて)こんばんは、ベティさん。良い夜ね。……ふふ、ありがとう。あなたからの招待状も、そのお気持ちも、何方もとても嬉しい。青い光を追ってゆくひと時は、とても楽しかったわ。心踊る儘に、つい歩調を弾ませてしまうくらいに、ね(好色の音を鳴らしたのならば、軽く一礼を終える。 お邪魔します、の言葉を告げると、扉の内側へとつま先を進めた)
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ベスティア・クローヴェル 2022年6月22日
(食堂へと招き入れれば、椅子をそっと後ろに引いて。どうぞ、と座るように勧め)あの灯りを少しでも楽しんで貰えたならよかった。ここに来客なんて滅多に来ないから、ちょっと張り切っちゃったんだ。(隣の椅子に腰を下ろして、嬉しそうにしながら七結の前に箱をひとつ差し出した。それはあの日に買った、卵型のホワイトチョコレート)約束のチョコレート、ちゃんと取っておいたよ。美味しそうで、誘惑にちょっと負けそうになったこともあったけど、ね。
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蘭・七結 2022年6月24日
(白い衣の裾が椅子と触れ合い、ゆらりと揺れる。音を立てぬようにと座し終えると、ささやかな御礼の言葉を述べた)あの時とおんなじ、鮮やかな青色の炎。懐かしくて、温かな心地がしたわ。あの夏の出来事も、とても楽しかったわね(双眸を緩めながら、眼前へと置かれた小箱を一瞥する。そのまま視線を移ろわせると、あなたの深紅の眸を見つめて)ふふ、ありがとう。ふたりで選んだお菓子だもの。この時を、心待ちにしていたのよ(弾むような声調にて言葉を連ねながら、地図や手紙と共に持参をした小包を取り出す。小箱の隣へと寄り添わせて、軽く結んだ唇を開いた)特別なものには、とびきりを――と。わたしも、お気に入りのお茶をご用意したの。 良ければ、お菓子と共にいただきましょう?
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ベスティア・クローヴェル 2022年7月1日
あの夜のことは今でも覚えている。あの夏から、もうすぐ2年。去年は遊びに行けなかったけれど、今年の夏もまた、一緒に出掛けられたらいいね(まだ先の事だというのに、目の前に座る紅い瞳の彼女と出かけるところを思い描くと、自然と顔が綻んでしまう)うん、心待ちにしていたのは私も同じだよ。手強い誘惑だったけど、心待ちにしていたからこそ我慢出来たのだから。(テーブルの上に乗せられた小箱を見て、嬉しそうに目を細める。そして先ほどまで左手で触れていたティーポットを持ち上げて見せると、うっすらと湯気が立ち昇っていた)これを買う時、ぴったりのお茶を選んできてくれるって言っていたもの、ね。お湯はちゃんと用意しておいたから、早速淹れようか。
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蘭・七結 2022年7月10日
月日の流れとは瞬く間、ね。――まあ、ふふ。もろちん、喜んで。ご一緒をしたい心待ちだわ。此度も、ステキな衣装を拵えていただく予定なの。心惹かれる場所が目に入った際には、遊びに往きましょうね(真夏の祭典を展望しつつ、喜色の声音を鳴らす。透き通る白の帳が昇りゆく様を見遣りながら、小包の内から茶葉の器を取り出した)ええ、大切な約束だったもの。ベティさんのお口に合えば、嬉しいわ(小匙にて茶葉を掬うと、さらさらと音を立てながら茶器へと注ぐ。そうっと蓋を閉め、時間を置いたのならば、馨しい香が醸し出されるだろう)
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ベスティア・クローヴェル 2022年7月21日
七結ならきっと、そう言ってくれると思ってた。私も新しい夏の装いを仕立てて貰えることになったから、今から当日が待ち遠しくて仕方がない。きっと、また心惹かれる夜に出会えると思うから、その時は真っ先に声をかけに行く。(二人で出かける夏の事を思えば、待ち切れないとでも言うように尾を大きく左右に揺らす)口に合わないなんてことには絶対にない。それに、きっとこのチョコレートとも相性バッチリに違いない。…だって、七結が心を込めて選んでくれたものなのだから。(ティーポットから茶葉の良い匂いがほのかに香る。テーブルの上にあった小箱を差し出して、蓋を開けて見せるとプレーンクッキーが入っていた)紅茶が出来るまで何も食べずにお預けっていうのもあれだから、ちょっと摘まむように用意したんだ
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蘭・七結 2022年8月7日
(揺れる白尾に微笑みを向けて、来たる夏の日へと思いを馳せる。此度の夏は、如何なる景色が拡がるのだろうか)……ふふ、そう。この日を思って、念入りに選んでみたの(過度な香料も、後味に残る辛料も除いて、茶葉独自が引き立つひと品を選び抜いた。純な香りも、味も。あなたが気に入ってくれたのならば良いと。浮き立つような気持ちを混ぜ込んで)……まあ、焼き菓子。嬉しいわ。さくりとした食感も、優しい甘みも大好きなの。“もう少し”の時間を、甘味と共に過ごしましょうか(ひと言断りを入れてから、焼き菓子へと指さきを伸ばした。ひとつを摘みあげると、流れるように口許へと運びゆく)(さく、と軽やかな音を鳴らして)――おいしい。ふふ、ベティさんが選んでくださったから、かしら。美味しくて、あたたかな心地になるの(ふた口、と続けて欠片を食む。口内を転がってゆく甘さが心地良くて、うっとりと笑みを深めてみせた)
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ベスティア・クローヴェル 2022年8月17日
それはとても嬉しいことだけど、それだけ念入りに選ばれてしまうと、次にお茶会する時のハードルがあがってしまいそうだね。(ティーポットから香る匂いに顔を綻ばせる。次はこの紅茶に負けないくらい素敵なものを用意しないといけない。そう思うと、自然とワクワクしてくるのだ)そうだね。出来上がるのがとても待ち遠しいけれど、こうして待ってる時間も楽しいものだし。(軽やかな音と共に美味しそうに食べる七結に微笑むと、自分もクッキーへと手を伸ばし、サクっと心地いい音を響かせた)選ぶ側がどれだけ相手の事を考えたかで味が変わるなんて、不思議だよね。まるで魔法みたいだ。
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蘭・七結 2022年9月23日
ふふ、次回のために、と思いを馳せていただけるのは嬉しいけれど……そうね、ベティさんの思考を独占してしまうのならば、少々己の心を咎めてしまうわ。力を抜きつつ、お互いに緩やかに楽しみましょうか(告げつつも、心躍るような心地に嘘や偽りは無い。ふくふくと笑みを膨らませて、甘味の続きを招き寄せた)そうね、わたしもおんなじ気持ちだわ。想いという魔法の力量は、ほんとうに計り知れないと……そう感じるの。程なくすれば、この焼菓子の味を恋しく思ってしまいそう。……ふふ。そうして、新たな約束たちが増えてゆくのかしらね(喜色を転がしつつ、いっそう香を燻らせる茶器へと指さきを差し向ける。確かに手に収め終えると、温まった器へと飴色を注いでみせて)……いい香り。さあ、温かいうちに召し上がれ。わたしも、続いていただきましょう(ベティさんのお口に合いますように、と。心の内にて唱えながら、あなたの指先の運びへと視線を向けた)
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ベスティア・クローヴェル 2022年10月2日
それだけ七結と一緒にお茶出来るのが嬉しいってことだから、気にしなくてもいいのに。…でも、そうだね。あんまり気張り過ぎても負担になってしまうかも知れないから、もう少し気楽に楽しもうか。(釣られるように微笑むと、手元に残っていたクッキーを口の中へと放り込んだ)魔法の類には縁は無いと思っていたけど、そんな素敵な魔法が使えるなんて思ってもみなかった。――それならまた次の約束をして、恋しくなる前に魔法をかけたお茶菓子を用意しないと、ね。(湯気が立ち昇る紅茶を手元へと寄せると、どこか落ち着くような優しい香りが漂ってくる。テーブルの上にある小瓶から角砂糖をひとつ取り出して、紅茶の中へと落とした。そして火傷をしないよう息を吹きかけて冷ましながら、そっと口へと含んだ)美味しい……。今まで飲んだどの紅茶よりも美味しいよ。これを買ったお店を教えて欲しいくらいだ。
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蘭・七結 2022年10月15日
(含まれたひと口が嚥下されてゆくのを見届けてから、同じ動作を手繰るように紅茶を招く。鼻尖を擽るような芳香に眦を緩めて)……ふふ、美味しい。ベティさんに気に入っていただけて嬉しいわ(あなたの言葉に微笑みながら、ふふりと喜色の音を鳴らした。溢された感想が、何とも喜ばしかったのだ)以前はこの世界の……ダークセイヴァーに住まう知人から譲り受けていたのだけれど……他の世界のことを識ってからは、其方へと赴くことが増えてきたの。もし良ければ、次なる機会にご一緒をしてくださる?(緩く首を傾いで、そっと問い掛けを添える)ベティさんが好ましく思う茶葉を見附けたい気持ちと……この昏い常夜や、あなたと出逢った花咲く和国とはたがう、別の世界へと遊びに訪れてみたいの
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ベスティア・クローヴェル 2022年10月23日
こんな美味しいお茶、この世界じゃ早々お目にかかれないもの、ね。他の世界で見つけてきた一品なら、納得。七結さえ問題ないのなら、是非ご一緒させて貰うよ。(お誘いの言葉に嬉しそうに頷くと、尻尾を振り子のように大きく左右に揺れた)ここでもなく、あの思い出の世界でもない場所、か。…私も、最近色々な世界に足を運ぶことが増えたのだけど、どこの世界も特徴があって、ちょっと散歩するだけでも楽しかったな。
二人でそんな場所に遊びに行けたなら、今日のお茶会に負けず劣らず、とても楽しい時間になると思う。――それに七結がどんな世界に足を運んでいるのか、私はとっても興味がある。(目の前に座る友人が連れて行ってくれる世界は、どんな場所なのだろうかと、静かに胸躍らせて)
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蘭・七結 2022年11月6日
新たな約束ね。……ふふ、うれしいわ。後ほど、改めてお約束を取り付けましょう。今から心が踊るかのようだわ(揺らぐ真白の尾を見映して、仄かに口角を釣り上げ)目的を定めずに歩むひと時だって、至福な時間となりそう。ベティさんのお気に入りになった世界は、何処かに在ったかしら。もし良ければ、是非とも教えてちょうだいな(問い掛けの先が此方へと向いたのならば、瞬きをひとつ。ゆうるりと首を傾いで)……わたし? そうね……ひとつを、と挙げるのならば、幽世かしらね。賑わっているようで、何処となく侘しい風が吹いていて。温かでいて寂しいあの雰囲気に、堪らなく惹かれてしまうの。お喋りをするお菓子も、愉快で印象深く残っているわ。ベティさんは召し上がったことがある? お話好きな、お菓子たち
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ベスティア・クローヴェル 2022年11月13日
こうして約束を重ねることに前までは忌避感を抱いていたけど、最近はすっかりそんなことも無くなったな。それだけ一緒に過ごす時間が楽しいってことなんだろうけど、私も変わったものだ(しみじみと自身の変化を感じながら、昔の自分をふと思い出して苦笑いを浮かべた)そうだな…。あの庭のある世界を除くと、サクラミラージュかな。あの世界に咲いてる桜の花が本当に綺麗で、好きなんだ。それこそ、特に用事もないのに足を運ぶくらいには(楽し気に語ってから、七結の語る世界へと耳を傾ける)あの世界も、とてもいい場所だよね。古き良き、という言葉を体現しているというか。七結が惹かれる気持ちもわかる気がする。――ただ、喋るお菓子には遭遇したことは無かったかな。
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蘭・七結 2022年11月27日
(忌避感、と告ぐあなたの言葉を反響しかけて、そっと口を噤んだ。次いだ言葉たちを耳にすれば、静かに口許を緩めてみせ)……そう、ふふ。それなら良かった。はじめてベティさんにお会いをした時よりも、あなたが纏わう雰囲気が、随分とやわくなった気がするの。なにか、ステキな巡り合わせがあったのかしら?(微笑を浮かべたままで、そう問うて)ベティさんは、常桜の世界が好きなのね。わたしも、あのうつくしい世界が好きよ。用事もなく桜の道を歩むのだって、とても楽しそう。 ……ふふ、そう? 何れ、幽世にてお菓子たちと出逢った際には、是非とも感想を教えてちょうだいね(うっそりと微笑み終えると、再び茶器の持ち手へと指さきを伸ばす。未だあたたかなままの紅茶をひと口、口内へと招いた)
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ベスティア・クローヴェル 2022年12月10日
(何かを言いかけた様子に気付いて、少しだけ悩んだ末に申し訳なさそうにしながら言葉を紡ぐ)みんなと出かけるのが嫌だったとか、そういうわけじゃないんだ。ただ、私の種は短命でいつまで一緒にいれるかわからないから、守れないような約束はしたくなかったんだ(紅茶を飲んで一息ついた後、先程と同じように苦笑いを浮かべ)なんて話をしたら、「死ぬことばっかり考えるな」って盛大に怒られちゃった。…雰囲気が柔らかくなった気がするのは、それの影響だと思う。あの庭で出会ったみんなの事もそうだけど、私は本当に出会いに恵まれていると思う(ふふっと楽しそうに小さく笑って)とても楽しいよ。綺麗な花に囲まれていると、とても元気が出るし、ね。…幽世に赴いた時、運良く出会えればいいのだけれど。…ふと思いついたのだけど、私が七結を連れて常桜の世界へ。そして、七結が私を連れて幽世へ。互いにお気に入りの場所を案内し合うってのはどう?
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蘭・七結 2023年1月13日
(はた、と瞬いた後に紫彩を瞠る。気付かれてしまったと眉じりを下げつつ、その語らいに耳を澄まして、)ーー短命(告ぐ言葉を繰り返し、そっと重ねた)……そう、ベティさんは人狼種だもの、ね。(常夜にて生きるもの。僅かなれど、その“性質”を知り得ていた。その言葉に、苦笑に、あなた色の情が滲んでいる気がして。応えるように微笑を贈る)尊い縁を結んで、気付きを得たのね。良かった。……何よりあなたの表情えがおが見られて、嬉しいの。今まではこうしてお話が出来なかった分、たんとお話をしたいわ。……一度きりでは無くて、二度目も。その先も、ね(深紅の眸を見詰めながら、眦が緩む。困惑をさせてはいないだろうか、と。微かな伺いの彩を添えつつ)ーーまあ、ステキ。お返事はもちろん、喜んで、と。円滑なご案内が出来るように、もう一度幽世を訪れておこうかしら。……ふふ。これは約束、になるわね?
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ベスティア・クローヴェル 2023年1月27日
狼だからって全員が全員短命ってわけじゃないんだろうけど、私の両親も早くに亡くなっているから。きっと私も短命なんだろうなって。…それに、この手の事もあるし、ね(黒い手袋と包帯で素肌が全く見えない左手をひらひらと振って見せる。その顔に悲壮感はなく、「参っちゃうよね」とでも言いたげに困った顔のまま愛想笑いを浮かべて)庭にいた時から笑っていたつもりだけど、あまり心の余裕ってやつが無かったのかも知れない。その分を取り返すってわけじゃないけれど、その申し出はこちらの方からお願いしたいくらい。色々な事を語り合って、もっと七結のことを知りたいから、ね(快諾するように大きく頷いて見せ、白銀の尾が大きく左右に揺れた)事前に下調べしてスムーズに出かけるのもいいけれど、ほんの少し寄り道をするっていうのも中々素敵じゃない?…意外と、そういう時の方が素敵な出会いがあったりするものだし、ね。
――うん。これは約束だ。
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蘭・七結 2023年2月18日
(宙をひらめく手のひらの運びを見映しながら、そっと眉を下げる。そのまま控えめに微笑を刷いて)その手は――……。……ねえ、ベティさん。以前の夏、共に空から落ちたことを憶えていらっしゃる?あの時、天上へと打ち上がる花火を追うように昇っていった、あの炎の槍を思い出したわ。(あなたが、あなたの宿す炎を打ち上げていたこと。随分と季節が巡ってしまったが、今もなお、色褪せずに焼き付いている)……ふふ、そう言っていただけて嬉しいわ。わたしも、ベティさんのことを知りたいもの。是非、たんと遊んで頂戴な。寄り道をしたり、お気に入りの場所を見附けたり……(そっと眸を伏せて、景色を想像する。嬉々とした声音が連なっていった)思い浮かべただけでも、とても楽しそう。ステキな約束を、取り付けることが出来たわね。
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ベスティア・クローヴェル 2023年3月4日
勿論。落下する時の浮遊感が苦手で、七結に手を繋いで貰ったこともしっかりと覚えている。夜空に咲く花があまりにも綺麗だったから、ちょっとだけ対抗しようとしたっけ…。(小さく零すように「懐かしいなぁ」と呟いて、窓の方へと視線を向けた)寄り道をしていたら日が暮れて、また後日なんてことになりそう。七結と一緒なら、きっと何度足を運んでも飽きることは無いだろうし、季節毎に色々な顔を見せてくれるだろうから、一度と言わず、何度でも一緒に足を運びたいかな。(チョコの欠片を手に取って、パキリと心地よい音が鳴った。そして口の中に残った甘味を紅茶でリセットして、空になったティーカップをそっとテーブルの上に戻し)ご馳走様。…そうだね。とても素敵な約束だ。一緒に出掛ける日が楽しみすぎて、ちゃんと夜眠れるか不安になるくらい。(自身の子供っぽさが少しだけ恥ずかしくなって、誤魔化すように微笑を浮かべて)
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蘭・七結 2023年3月10日
――ふふ、そう。そうよ。とても懐かしいわね。(向こう側へと導かれた視線に微笑みつつ、遠い思い出の淵へと浸って)季節の移ろいも、その時々の変化も、何方も楽しむことが出来そうね。……それはもう、わたしからもお願いをしたい心持ちだわ。――ねえ、ベティさん。また改めて、お出掛けの予定を建てるために、遊びに伺ってもいいかしら?もし良ければ、わたしの住まう館へも、遊びに来て頂戴な。(甘味へと指さきを伸ばして、一つを食む。茶器の底を満たす紅茶を呷り終えてから、描かれた繊細な絵柄を堪能して)此方こそ、ご馳走様。ステキなお部屋をご用意してくださって、ありがとう。とても美味しくて、満ち溢れるようなひと時だったわ。……ふふ。よおく眠って、たんと遊びましょうね。寝不足になってしまっては、望む場所へと往けなくなってしまうから。……わたしも、確と気をつけなくては、だわ。(短な眉を下げつつ、おんなじように微笑ってみせ)
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ベスティア・クローヴェル 2023年3月20日
夜空に咲くどんな花よりも、打ち上げた槍の方を覚えていてくれたなら、対抗心を燃やした甲斐はあったかな。…落ちるのが怖いから手を繋いで欲しいって言ったことは、少し恥ずかしいから忘れて欲しいけど、ね。(恥ずかしさを隠すようにティーカップに手を伸ばしてから、空になっているのを思い出す。少しだけ固まってから、誤魔化すように苦笑いを浮かべ)勿論、いつでも遊びに来て。最近は他の世界に長期滞在するようなこともないし、大体はこのボロ屋敷にいると思う。遊びに行っても良いのなら、是非足を運ばせて貰う。その時は、今日七結がしてくれたように手土産を持って、ね。(遊びに行く時に何を持って行こうかと、まだ先の話なのに嬉しそうにしながら思いを馳せる)そうだね。寝る前にハーブティーでも飲んで、ちゃんと眠れるようにしておく。せっかく遊びに行くのに、眠気でウトウトしてたら勿体ないもの、ね。
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蘭・七結 2023年7月25日
(この手の内に、あなたが運ぶ指の先に、空となった茶器がふたつ。未だ温もりを宿す器を包み込んだまま、お茶会のひと時へと想いを馳せる。目前にて浮かぶ苦笑を見つめて、柔い微笑みを送った)ありがとう、ベティさん。その時には、お言葉に甘えて。またお伺いをするわね。……ふふ、喜んで。あなたからの御土産も、楽しみにしているわ。(名残惜しさを裡へと仕舞い込み、そっと茶器を置き戻した)本日はお招きをありがとう、ベティさん。とても充実したひと時を頂戴したわ。……ほんとうに、本当に楽しかった。また、お茶の席をご一緒しましょうね。
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ベスティア・クローヴェル 2023年7月30日
うん、わかった。誘いの手紙が届くのを待っているよ。
七結の期待を裏切らないような、美味しい手土産を用意しておくよ。

(手にしたカップを置いて、そっと席を立つ)

こちらこそ、楽しい時間をありがとう。また次も是非。
…街の方まで送るよ。そろそろ夕食の買い出しをしないといけないし、ね。

(楽しかった時間はあっという間に過ぎて、灯していた明かりが消える)
(そうして、友人の元に持って行く手土産の事を考えつつ、二人で屋敷を後にした)
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ベスティア・クローヴェル 2023年7月30日
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