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雨彩金魚と紫陽花館 仮ぷれ

ガーネット・グレイローズ 2022年6月9日


【かんにき】

今日は午前から雨模様か。天気はすっきりしないが、
地球には雨の楽しみ方があるのだね。
さて、仲間と合流する前に個人的な用事を済ませないと。

『あまや通り』の本屋に立ち寄って、人気作家の小説などを手に取ってみる。
これは持って帰って、宇宙船の書斎でゆっくり読もう。
本だけでなく、栞やカバーも気に入ったものがあれば買っておこう。

ネイルサロンでは、この季節の花の紫陽花や、街のシンボルである金魚の
デザインで手元を彩ってもらおう。ふふ、後で皆に見せてあげるんだ。

仲間とあまや神社で合流したら、一緒に参拝。
杏とアキは、傘を買ったのかい。可愛い柄を選んだのだね。
紫陽花に魔よけの力があったなんて、初耳だったね。
葉っぱの上にはカタツムリ、かえるもケロケロと鳴きだした。
雨音と、神社のひんやりした空気が心地よいね。




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ガーネット・グレイローズ 2022年6月22日
【かんにき】

ん…雨足が強くなってきたね。この館でひと休みしよう。
それにしても立派な館だ。元の主は、
さぞかし人気の売れっ子作家だったのだろう…え、そんなことない?

柱時計が鳴り出すと、館内に異様な空気が。
うん、いかにも殺人事件が起きそうな雰囲気になってきたぞ。
夏梅の怪談に便乗して、吸血鬼のネタを語りだす。
「皆さんはご存じだろうか…この館がホテルだった頃、
おそろしい吸血鬼が滞在していたということを」
魔物ハンターと戦って傷つき、東欧から逃れてきた女の吸血鬼さ。
失った力を取り戻し、ハンターに復讐するため。彼女は館のメイドや宿泊客を次々襲って、その生き血を飲んだ…
という話を思いついたんだが、どうかな?
あ、アキが逃げた…ここからがいいところなのに。
(トマトジュースを飲みながら)
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ガーネット・グレイローズ 2022年7月3日
【かんにき】

探偵の時間はお終いか。元の静かな館に戻ったようで、なにより。
まだ雨宿りの時間は続きそうだし、本でも読もうかな。
書架から取り出したのは、詩や短歌を収録した本。
今日はポエムを読みたい気分なんだ。

仲間の元に戻ると、もうみんなお菓子や飲み物を
楽しんでる様子。私も温かいお茶が飲みたいな。
杏、沢山のお菓子をおすそ分けありがとう。
この本?色々な作家の詩が載ってある本さ。
…それにしても、この金魚鉢パフェのサイズには
驚かされるな。アキ、そんなに食べて大丈夫?

夏梅の飲み物はミルクセーキ?
上に乗ってあるのは、まるでたまこのような…(笑)

湿っぽい雨の日も、みんなでワイワイ過ごすと楽しいね。
もう少し雨が落ち着いたら、庭を散歩しにいこうか。
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