◆【1:1】旅列車
ベスティア・クローヴェル 2022年3月26日
帝都へと向かう列車の中。
数多の座席が設置されていて、知らない者同士で隣同士に座ることもあれば、家族で纏まって旅行の思い出話に花を咲かせることもある。
知らない者同士で座ったとしても、ちょっとした切欠で言葉を交わす事もあるだろう。
そんな列車での旅で、二人が出会ったのは本当に偶然だった。
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・ベスティア・クローヴェル(f05323)
・夜刀神・鏡介(f28122)
上記2名のみ発言可
区切りの良いところで〆
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ベスティア・クローヴェル 2022年3月26日
(帝都行きということもあり、列車内は程ほどに混んでいるようで。中々空いている座席が見つからない。)(車両を移動しながら座席を探していると、ひとつ空いている席が目についた。隣には既に先客がいるようで、そっと声をかける)あの…、隣座っても大丈夫? 他に空いている席がなくて、問題ないのであれば相席させて欲しいのだけど
夜刀神・鏡介 2022年3月28日
(もはや通い慣れた道と言って良い、帝都行きの列車。暇潰しの為に持ち込んだ文庫本に目を通していた所で声をかけられ、視線をあげる)うん、相席?勿論大丈夫だよ。
(少し視線を動かして周囲の様子を確認。その後頷きながら空間をあけるように少しだけ移動して)……流石に、結構混んできたみたいだな(と、これは呟くように)
ベスティア・クローヴェル 2022年4月3日
ありがとう。(静かにお礼を告げると、尻尾を抱えて邪魔にならないようにしながら、席の端に縮こまるように座る)
(そしてふと、なんとなく知っている匂いを感じて隣に座る人物の方に顔を向ければ、呟くような独り言が聞こえた)…そうだね。この混雑具合は流石に予想外。
夜刀神・鏡介 2022年4月5日
(独り言に返事が来るとは思っていなかったけれど、少し話をするのも良いかと考えて)
予想外って事は、帝都行きの列車は初めてかな?これから近付くにつれてまだ増えていくし、この辺りで乗って座れたのは幸運だったかもだ。(と、改めてそちらの顔を見てみれば、どこか引っかかるものが)
ベスティア・クローヴェル 2022年4月7日
急に声をかけてごめんなさい。独り言だとは思ったのだけど、聞こえてしまったからつい(独り言に反応されて困惑したであろう目の前の人物に対して、少しだけ申し訳なさそうにして)
普段、こういう乗り物で移動はしないからちょっと困惑してる。これからまだまだ乗客が増えるなら、耳栓のひとつでも持ってくればよかったな…(そう呟きつつ、こちらを見る顔をまじまじと見返して。どこかで見た事があるが思い出せず僅かに首を傾げる)変な意味とかではないのだけど、もしかしてどこかで会ったことあったりする?
夜刀神・鏡介 2022年4月8日
少し驚いたのは確かだが、たまにはこういうのもアリだろう。気にしないでくれ。(軽く笑って応えつつ)
なるほど、そもそも列車を使うことがないのか。人もそうだが、列車自体もかなり音をだすものな。慣れないうちはちょっと喧しいかもしれない。
ああ……実は俺も何処かで会った事があるような気がしていてだな。(問いに頷いてからなんとなく指をクルクル回しながら考え込み)そうだ、確か女の子を探す時……じゃなかったか?
ベスティア・クローヴェル 2022年4月14日
そう言って貰えると助かる(ほっと胸を撫で下ろして、安心したような表情を浮かべて)
基本的に、目的の場所やその近くまで直通で送ってもらっていたから。その様子だと、あなたは大分こういう乗り物に慣れているみたいだね。
(女の子を探す時…。そう言われて直近で受けた依頼のことを思い出して、納得したように小さく声をあげた)あの時、私のことを追いかけてた猟兵か。通りで嗅いだことのある匂いだと思った。
夜刀神・鏡介 2022年4月17日
ああ、それこそ日常的に……というのは言い過ぎだけど、結構頻繁に使っているかな。
やっぱりあの時の……って、確かに間違ってないけど、その言い方は誤解が生まれるような。(苦笑しつつ、匂いというのは独特の表現だけど……別に変な意味じゃないよな?とか頭の片隅で考えている)
ベスティア・クローヴェル 2022年4月19日
そっか。これが普通の移動手段なら、私も少しは使うようにて慣れておいた方が良さそうだ。ただ移動するだけでこれだけ疲弊してしまったら、後の仕事に差し支えてしまうし(「何を言っているんだろうか」ときょとんとした顔をしてから、ふと何か思い当たる節があったようで)もしかして、私のような狼とあまり関わったことがないとか? だとしたら、急に変なことを言ってごめんなさい。あの時はちゃんと顔を見ていなかったから、判断基準が匂いしかなくて…。
夜刀神・鏡介 2022年4月20日
猟兵だと転移もできるもんなぁ。出身地にも依るだろうけど、普通の移動手段に慣れてない人ってのも案外珍しくないのかな。(なるほどな、と変な所で納得している)
いや、人狼の知人は何人かいるんだけど。彼らからは匂いがどうのって言われた覚えはなかった……かな?でも、その辺りは人それぞれだよな、気にしないでくれ。(他意もないようだし、それなら良かった)
ベスティア・クローヴェル 2022年4月24日
グリモア持ちに送ってもらうのはとても楽だから。私の出身はダークセイヴァーだけど、乗り物と言ったら馬車くらいなものだったし。一応、ここにも頻繁に来るけれど、乗り物に乗っての長距離移動は初めてになる(先ほどから失礼なことばかりして、全く気にしていない様子に胸をホッと撫で下ろす。そして共に轡を並べて戦った戦友との再会を喜ぶかのように、ふんわりと笑いかけた)安心したようにふんわりと)そう。人狼"病"というくらいだから、その辺は結構個体差が出る部分なのかもしれない。…それにしても、こんな所で再会出来るとは思わなかった。
夜刀神・鏡介 2022年4月25日
はは、転移は一瞬で、時間も体力も使わないもんな。ああ、ダークセイヴァーだと確かに。移動手段がないのもだが、そもそも移動する事自体に危険を伴うよな。そういう事情があるなら初体験も道理だが、やっぱり何かと大変か。
……人狼病、か。なんていうか、それが自然に見えるけど、元々は病なんだよな。(知人の事を片隅に思い浮かべて少し難しい顔になったが、それを打ち消して笑い返して)だけど、本当にそうだな。同じ鉄道でも、一両違えばお互いに気付く事もなかっただろうし、それも含めて凄い偶然だ。
ベスティア・クローヴェル 2022年4月29日
領主の配下だったり、野生の獣だったり。そんな物騒なものが闊歩している世界だから、行商なんて滅多にやってこないし、猟兵が救援活動や物資援助をしてくれなければ、今のように持ち直すことは難しかったと思う。それに、この病気の治療手段を探すことも、ね。(人狼の猟兵が世界を渡り、医療の発展した世界で治療法を探せる。そうして見つかった方法を元の世界で広める。そういう方法もあるのだと、難しい顔をしていた隣人を安心させるように伝えて)私だけかも知れないけど、依頼でたまたま出会った相手と再会することなんて基本的にないもの。…そう言えば、自己紹介していなかったね。私はベスティア・クローヴェル。
夜刀神・鏡介 2022年5月2日
昔よりマシになっているとはいえ、根本的な解決には至っていないんだよな。上層の事とか、もっと色々な事を知る必要がありそうだ。
そうか……俺の知人も人狼病の治療法を探しているんだ。尤も、成果は思わしくないみたいだが……でも、見つかると良いな、本当に。(俺が沈んだ顔を続けるのも違うだろうと微笑んで)
色々やっていれば、たまに別の依頼で再会する事はあるんだが……でも、こうやってゆっくり話せる場所で再会するのは数えるほどもないかな。ああ、俺は夜刀神・鏡介だ。よろしくな、ベスティア。
ベスティア・クローヴェル 2022年5月5日
根本的な解決には至っていないけど、それでも反撃の拠点を持てるようになっただけ進歩してる。希望を持つことが出来れば、それは前に進むための力に繋がる。人狼病の治療も一緒で、ダークセイヴァーだけでは希望は持てないけど、こうして他の世界の力を借りることが出来るのだから。(「そうだね」と同意するように頷くと同時に、少し気を使わせてしまっただろうかと様子を窺って)鏡介、ね。よろしく。あと、呼び辛ければベティでいい。大抵の知り合いにはそう呼ばれているから。…そうだね。大抵は再会するにしても、依頼の最中だったりするもの、ね。
夜刀神・鏡介 2022年5月6日
そうだな、焦っても仕方ない。大切なことこそ一歩ずつ確実に。俺達がまだ知らない世界にも、何か手掛かりになるようなものがあるかもしれないし。(見つかって欲しいと心から思う。人狼病が治療、根絶されれば――それは俺のような怪奇人間とは違い――多くの人が助かるだろうから)
そうか?それじゃ、俺もベティと呼ばせてもらおうかな。しかし、想定してない再会だし何を話すかちょっと迷うな。最近どうだ、とか聞くのもちょっと違う気がするし。
ベスティア・クローヴェル 2022年5月12日
そうそう。焦ったところで何も進展はしないもの。他の世界を楽しみながら、まだ見たことのない世界に心を躍らせる。それくらいの余裕は持たないと。もしかしたら、桜満開で見惚れるようなこの景色よりも、素晴らしい世界に出会えるかもしれないし。
(そう言って窓の外へと視線を移すと、桜並木を通り抜けるように列車が走っていく。目を奪われるかのような幻想的な景色に、思わず笑みを零した)
そうだな…。聞いていいのかわからないけど、鏡介は帝都に何か用事?
私は用事を済ませて、帝都にいるグリモア持ちの所に戻るところなのだけど。
夜刀神・鏡介 2022年5月13日
ずっと張り詰めてばかりじゃ保たないものな。それにもしかしたら……これは俺にとっては見慣れた光景ではあるけれど。それでも、こういうちょっとした日々の出来事からも、大切な事が見つかるかもしれないし。(その言葉に同じく視線を移して、景色を眺める)
俺は色々と溜まった用事を片付けようと思ってな。鍛冶屋で刀の手入れを頼むのと、諸々の買い出しと雑務を片付けるついでに情報収集とか。
ベスティア・クローヴェル 2022年5月18日
こんな綺麗な光景を見慣れただなんて、ちょっと羨ましい。それだけこの景色を眺めていたということなのだから。…そういえば、鏡介の出身は聞いていなかったね。まぁ、見慣れたなんて言うくらいなのだから、この辺りかなって予想は出来るけど(あまりの用事の多さにうへぇ…とげんなりとした顔をしてみせる)それは随分と大忙しだ。それだけ用事を溜め込んでいるなら、普段から多忙で息つく暇もないって感じか。この辺りは平和だと思っていたのだけど、存外そうでもないらしい
夜刀神・鏡介 2022年5月20日
ま、見慣れていても綺麗なものは綺麗だし。って、そういえば言ってなかったのか。お察しの通りで、俺はサクラミラージュ出身だ。
ははは……まあ、鉄道で帝都に行くのは時間もかかるし、行く予定があるなら色々と纏めて片付けてしまおうと思ってな。まあ、ちょっと用事を溜めすぎてしまったかもしれないけど、それはあくまで俺の問題というか。(げんなりした様子にちょっと苦笑して)
ベスティア・クローヴェル 2022年5月23日
でも見慣れていると、よほど意識しない限り通り過ぎてしまうことがとても多いんじゃない?
ここの出身だと尚更、この景色は日常に溶け込んでいるものだから。(とりとめのない話をしていると、車内にアナウンスが流れだす。どうやら、もうすぐ帝都に到着するらしく、他の乗客たちが降車の準備でざわめきだした)…もうすぐ、お互いの目的地に到着するみたい。鏡介のお陰で、列車での移動も退屈せずに済んだ。突然話しかけたのに、雑談に付き合ってくれてありがとう。
夜刀神・鏡介 2022年5月24日
そうだな。確かに普段は全く意識せずに通り過ぎる事の方が多い。でも、日常だからこそふとした拍子に思い出したりする事もあるものだ。ベティにもそういう光景があったりするんじゃないか?
(アナウンスを聞いて窓の外に視線を向ければ、たしかに帝都付近の光景で)おっと、もう到着か。なんだかいつもより早くついた気分だよ。俺も楽しかったし、そこはお互い様って奴だ。ありがとうな。
ベスティア・クローヴェル 2022年5月29日
どうだろう…。私にとっての日常はダークセイヴァーの暗い世界だから。
ぱっと思い浮かぶのは暗い夜空とどこまでも続く荒野ってところかな。でも、いつかそういう景色が出来るといいな、とは思う。
(席を立てば、今まで縮こまっていた身体を解すように伸びをして)
そう言って貰えると助かる。溜まってた用事、無事に全部終わらせられるといいね。またね、鏡介。
(別れの挨拶を告げると、手をヒラヒラと振りながら降車口の方へと歩いていった)
〆