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黒江・イサカ 2022年3月21日
オカマバー≪muti≫
其処は半地下に造られていて薄暗く、煙の燻った匂いがした。
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→ 実在するカクテル禁止
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矢来・夕立 2022年5月13日
お腹に入る想定なら花のほうが安上がりでしたよ。(顔の前まで手を挙げ、サイズの合わない輪を見せるようにした。自分の目の高さでもある)食べてしまえば万に一つも失くすことはありませんが、こうして見える方がいいです。
黒江・イサカ 2022年5月15日
ふうん。食べちゃえば両手も空くのに。じゃあちゃんとサイズのあったやつ選んでやればよかったな、……ん?指につけるの?(邪魔だろうに、と見下ろした表情が言っていた)(首に提げるとか、そういう選択肢もあるだろうに)
矢来・夕立 2022年5月15日
案外慣れるかも。(邪魔だろうと言う言外の疑問には同意するばかりだが、それでも)(一呼吸を置いた。これといって目立った節もない、真っ直ぐな輪郭の、輪を通しやすい指。それらを透かした眼差しが僅かにほどける。続く言葉を冗談めかすような、酔いがまわってきたような)指輪にした理由、あります?なんで贈りたいと思ったのかって話。
黒江・イサカ 2022年5月16日
(肩を竦めた)(それに慣れるのは随分大変だろうと思ったし、…もしくは、自分が敏感すぎるのかもとも)(思い当たる節もあったので、次に止める言葉は告げなかった)まず第1に、君が欲しがってたから。第2に、僕ばかり食べさせてもらってるなあと思ったから。第3に、君は自分で絶対に買わないと思ったから。
矢来・夕立 2022年5月16日
買わなかったでしょうね。(確かに実用的でないし。しかしやはり食べるものとして選んだのだろうか。あなたと指とを見比べる)(今日も奥底に揺らめくような光を灯しているのだろう、黒い両眼。薬指の付け根で膚との隙間をあけて照明に輝く、金属の輪っか。ふたつを行き来する視線に困惑が滲んでいた)……。食べましょうか?
黒江・イサカ 2022年5月19日
いいや、いいよ。食べるかもとは思ってたけど、さっきはっきり言ったでしょう。見えてる方がいいって。なら、そうして。思えば君、僕よりもきっと食べるの上手じゃないだろうしな。
矢来・夕立 2022年5月20日
「邪魔だな」と思ったら食べますんで、そのときには手伝ってください。そのときまでは多少浮かれることにします。(訊ねたのは本当に訊いてみただけで、強いられるとも思っていない。指輪を外して箱に戻すと、それをなるべく普通の仕草で横に置き直した。手つきはおろか指先さえ、それを大事に扱いたがる。あまり上手くやれた気がしないのはアルコールのせいだろうか)
矢来・夕立 2022年5月20日
いいですね。お酒。気分がよくなる。(仏頂面だ。努めてそうしている)
黒江・イサカ 2022年5月23日
ほんとお?それ、アルコールの力?(可愛らしいこと)(そんな表情で笑った)ねえマスター、あれ出してよ。かわいいやつ。ピンクのだよ。
黒江・イサカ 2022年5月23日
(あまりに雑な注文に少々店主は顔面の皴を増やしたが、恐らく初見の君に悟られるほどの変化ではなかっただろう。見目も、その足腰も、明らかに老いたものであってしなやかさはまるでない。しかしカクテルを作るその手つきだけは老いを感じさせなかった。軽々と器具を扱い、最適化されたプログラムより美しい。無駄があるからだ。客に魅せると云う、無駄が)(「―――munchkinです」)(誰もが“可愛らしい”と思う、柔らかな色合いのベビーピンク。今度は小振りで背の高いカクテル・グラスが、果物の熟れた芳醇な香りと共に現れた)
矢来・夕立 2022年5月24日
よん、さん……、まあ、2割ほどは。(作業が始まると共に自然と口を噤んだ)(老人の手、その延長じみて動く器具、それらが創り出していくもの。どれに注視もせず、全部をひとつの画として視界に収める。芸術のひとつである。“ないものを世に作る”という。桜の花びら一枚だけを広げたような淡い色は、正しく今しがた生まれたものだった。先程より幾分かぎこちなさの消えた仕草でグラスを持ち上げ、鼻先へと近づける)(厚みのある香りの液体を、舐めるみたいな量だけ、慎重に含んだ)
黒江・イサカ 2022年5月26日
2割もあるの?やるなあ、アルコール。(反して男はそのまま喋り続けた)(返事がなかったので、それ以降は黙っていたが)(君は美しいものが好きで、子どもっぽいところがあるから)さっきのよりはアルコール強いんだっけ?可愛い癖にね…。めろめろになっちゃうわけだ。
矢来・夕立 2022年5月26日
味からじゃ分からないものですね。こっちの方が甘いのに。(ただそれを楽しむためだけの飲食が続いている。柔らかな口当たりと果実の風味を一口分ずつ堪能して)……めろめろ、ねえ。(何の気なしにあなたの顔を見上げようとして、途中で止まった)
黒江・イサカ 2022年5月27日
甘いからわからないんだよ。それに、果物の匂いも強いから。(自身の喉から、その中を通る食道の上を指先で辿る)この辺、じわっと熱くならない?お腹もかっかしてきてさ、……うん?そう、めろめろ。君って猫可愛がれるタイプだっけ?マンチカンって猫いるじゃん。
矢来・夕立 2022年5月27日
温まってきました。(そう言って頷くかんばせはまだ素面らしい色を保っている。まあ確かに甘い毒もあるしな……と、妙に納得した)あの脚の短いやつ。
黒江・イサカ 2022年5月30日
……………………………。
黒江・イサカ 2022年5月30日
君、マンチカンに似てる。
黒江・イサカ 2022年5月30日
似てるって。調べてみてよ。
矢来・夕立 2022年5月30日
短足の猫の話ですよね?(スマートフォンを取り出す)(タップ、タップ、スワイプ。脚が短くて胴長でふさふさとした、ぬいぐるみのような子猫の写真がいくつも表示される。まさか脚が短いなんて雑な悪口じゃあるまい)……。どこが?
黒江・イサカ 2022年5月30日
そうだよ。めろめろに可愛いって評判の猫のやつ。(君のスマホを覗き込むようにする)だっはっはっは、ほら似てるじゃん。眼鏡の丸い感じとか、何か不安そうな感じとか。
矢来・夕立 2022年5月30日
眼鏡で加点するんじゃない。(どれもこれも、短い前足のせいでおっかなびっくり歩いているように見える。これでは身を守るのも難しいだろう。ひっくり返ったら自力で戻れないのではないか。顔をしかめる)弱そうだし……間抜けっぽい顔してるし……え?本当に?
黒江・イサカ 2022年6月2日
? かわゆくて似てるだろ?
矢来・夕立 2022年6月2日
めろめろに可愛いとおっしゃる。
矢来・夕立 2022年6月6日
(すんと押し黙った)(蟀谷あたりの髪を摘まんだり弾いたり、片手の指先だけが忙しない)それは、……どうも。(でも似てませんよと添えて、表情を隠すように酒を呷った。さっきよりも濃い気がする)
黒江・イサカ 2022年6月7日
よくこんな顔して僕を見てるよ。(お酒、気に入ったのかしらん)(ちょいちょいと蝶ネクタイを直し、窮屈なのが嫌になって来て腕捲りでもしようかとボタンを外しながら)美味しい?munchkinも。君、結構甘い物食べれるしな。
矢来・夕立 2022年6月7日
ええ。酒っぽくなくて飲みやすいです。これならそんなに、……(頰が明確に熱を持っている。膚のきわがひりつくような、これまた熱いような。命にそう別状のない毒、例えば感冒症みたいだ。気づいてみると、これは)(酩酊というやつだ)……なんでもありません…いや。お水を頂けますか。(困ったかおだ。それはあなたくらいにしか分からないほどの変化であったが、伏し目がちの瞳は、確かにくだんの子猫に似ていないこともなかった)
黒江・イサカ 2022年6月7日
(唇端、ちょいと抓まれたみたいに笑っていた)いいよ。美味しいならよかった。折角の二十歳なんだからさ、いいスタートにしたいじゃない。(お冷の準備くらいは出来る)(おまけにレモンの輪切りも沈めてやった)もう一杯くらい飲む?(透明な、ごつごつと厚いグラスを差し出して)
矢来・夕立 2022年6月8日
ンー。(肉厚の縁には気を遣う必要もない。喉を通る冷たさと柑橘の香りが心地良く、密やかに息を吐く。喉の奥で返事が蟠っていた。いいスタートのまま終われるかどうか、いまいち掴めていないが)そうします。最後にもう一杯いただいて、それで終わり。
黒江・イサカ 2022年6月10日
(小さく、君にバレないように笑う)(バレるかもしれないけど)(君になら)最後はどんなのがいい?爽やかなの、甘いのと来てさ。
矢来・夕立 2022年6月10日
(気を悪くするでもなく、数秒あれこれと思索を巡らせる。可愛がられているのだという直感があったからだ)檸檬と果物でしたよね…でしたら果物以外の甘いもの、でしょうか。他にも種類があれば。
黒江・イサカ 2022年6月12日
んん。んん。いいよ。じゃあ最後はmamaにしよう。締めには相応しいかもね。……マスター、mamaを一杯。とびきり優しいやつにして。
黒江・イサカ 2022年6月12日
(なんて、男が態々言い直さずとも店主は既に準備を始めているが)(バックバーを彩るボトルの中から丸っこくて小振りなボトルを選ぶ、細身で透けたボトルを選ぶ、それらを混ぜ合わせるだけの静かなレシピだ)(君の鼻なら、既にナッツ系の乾いた香りを感じたかもしれない)(音もなく、丸い意匠のグラスに注がれた白い液体が君の前に差し出される)(店主は何も言わなかった)
矢来・夕立 2022年6月12日
(ミルクの滑らかな口当たりが体温に馴染む。角のない味わい、素朴でさえある香りと甘みが心地良い)(丸っこいようなグラスを置き、側面を指で撫でて)……いいものですね。本当に、そう思います。おいしいものを、「おいしいから」って理由で飲む。栄養なんか関係なしに。(熱を帯びた瞳が緩んで、溶けたみたいにほどける。笑っているようだった)誰かと飲むお酒も、それはそれで楽しくはあるんでしょうけれど。オレはひとりがいいな。きっとまた、ひとりでこのお店に来ます。(そのときはまた話してくださいねと、邪気なく頬を弛めるさま。すっかり恋する青年のそれ。気持ちよく酒の回っている風貌だ)
矢来・夕立 2022年6月12日
…イサカさん。お仕事の上がりまで待ってていいですか?適当な場所にいますから。ビルとか…(まだこの感覚に名をつけられてはいないが、要は人恋しさに苛まれているのであった。これが自身の酔いかただと知るまで、しばらく掛かる)(閑話休題)
黒江・イサカ 2022年6月16日
あは。(まるでもう一度、恋に落ちてゆく君を見ているようだった。数年前、君にお喋りを厭われたときはその正反対みたいなことを言っていたのを思い出す。それを、本当にそう思いますだって!君は傍から言わせれば無愛想な美少年らしいけど、僕にとってはいつだって君はこうだった。すっかり、美青年になったけど。変わったのはそれくらいだ)いいよ。それをちびちびやりながら此処の隅っこで待ってな、おのぼせさん。終わり際、掃除させられて終わりだから。(キスするみたいに、頬を軽く指先で啄んで)
矢来・夕立 2022年6月18日
ここだとお掃除の邪魔でしょう。(至って真面目に喋ると、指先のくちばしから頬がつるりと外れる)(グラスは店の主が手入れをするとして。床を掃くにもテーブルを拭くにも人間ひとりいると完璧にはいかない)外で待ちますよ。雨も、まあ……いまはそんなに気になりませんし。
黒江・イサカ 2022年6月20日
ダメ。外にいたら醒めちゃうから。ちゃんと出来るよ、掃除くらいしたことある。
矢来・夕立 2022年6月20日
少しでも醒めといたほうがよくありません?
黒江・イサカ 2022年6月22日
醒めるのは朝でいいんだ、何だって。まだ夜だよ。もうしばらく夜だ。一緒に過ごすんだろう、この夜を。だから、もう少し飲んでて。
矢来・夕立 2022年6月24日
(朝まで醒めないでいいのは、酔いとか、あとはもしかしたら――夢とか)(こういう気障なこと、頭で考えついてしまうと口には出せない。側面の丸みと冷たさをなぞるように、グラスのよこを指が這う)……、分かった。待ってる。
黒江・イサカ 2022年6月27日
いい子。プレゼントでも肴にして飲んでればいいよ、あっという間さ。ハハ。(最後に、その黒い頭をくしゃりと撫で乱してやった)それに君、こう、(前髪を後ろに撫でつけて)…してる僕、好きだろ?見ててよ。
矢来・夕立 2022年6月30日
そうですね。ただ眺めてるだけって、そういえばあまりありませんでした。(同じことをしたり、手伝ったり。彼が働いているところなんてそれこそ見ない。手櫛で髪を整えて)折角の機会ですから、イサカさんの労働をよく見て覚えておきます。社会見学ってことで。
黒江・イサカ 2022年7月3日
おや、まるで次はこちら側みたいな言い方をする。ひととお話するのは楽しいけどね、それ以外はあんまり楽しくないよ。あ、酒作ってるところ見てるのも楽しいか。(君ならちゃんと几帳面に制服も着るんだろうな)(そう思えば、蝶ネクタイのかたちをちょいちょいと直して)脱がしにくいよ、きっと。こんな服。
矢来・夕立 2022年7月3日
あなたがマジメに掃除してるところをしっかり見ておきます、って意味ですよ。珍しいから。(首元の苦しそうな服だ。蝶ネクタイを弄る様子から、不慣れな首輪を嫌がる犬とか猫とかを連想した)(脱が
…、)……いや。いやいや。どういう状況ですか。そんな機会は無い。
黒江・イサカ 2022年7月5日
これから、そうじゃないの?
矢来・夕立 2022年7月5日
着替えてください。
黒江・イサカ 2022年7月8日
あはは!冗談冗談! ……冗談?ふふふ、
黒江・イサカ 2022年7月8日
僕ら、これから約束の話をするんだもんね。