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【1:1RP】椿絲

比良坂・彷 2022年3月15日


ある神社のお祭りから次の日の午前
あくびを噛み殺し家を出る

朝食はカフェに行くかそれとも定食屋にするか――
いいや、これでいいやと買い求めたのは握り飯
紙袋にコロッケも入れて彷徨い歩く

今日のアテは何もない
ぶらつき幻朧桜を見下ろせる石階段を上ったところで、知り合いとバッタリ

――いつもと同じフリして違うのは、しゃらりしゃらりと耳元を擽る赤いリボン
眠りに落ちる前の煩悶は甘かった、認めたくないけどそれは確かだ――


************
月守・ユア(月影ノ彼岸花・f19326)と比良坂・彷(冥酊・f32708)のみ発言可能

時間軸:「我が運命は君が掌中/華房圓マスター」3章目の次の日辺り
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=30540




口を閉ざす
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月守・ユア 2022年5月12日
(彼の恐いと紡ぐ話に、己も揺れるリボンに指先を添える)
…そうだな。
僕も、正直言って同じ気持ちだよ。
何かの拍子にまた苦しめてしまうんじゃないかって。
また、命を危ぶませたりしたら…?
でも……それでも、あの子は僕を「まもる」と言ってきかない。
どんなに離れたってこの心はまたあの子の許へ帰っていくんだ。
……でも、僕らの場合…「心が離れないでいてくれるならそれでいい」ってあの子が願うから。いまはただそれだけを守れたらって思う。

…ふっふ。今日は改めて自分を認識する日だった…って思えば良き日だねぇ(くっくっくっ)
……僕が云うのもなんだけど。
いなくなるっていう選択肢は、実はもう僕らにはないんだろう。
だって僕達は、どんなに逃げても結局また出逢って。
こうして、絆を結ばれてしまったんだから。
それならいっそ、開き直ったようにいつもの様に言葉にしてしまえばいい。

僕達だけに向ける…”君だけのお気に召すままに”って。
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月守・ユア 2022年5月12日
はっは。年を重ねるって案外無常なもん。諦めて時間の波に乗るんだね。
(悪戯っぽく笑いながら、やがて撫でる手を下す)
…そう。もう少し先の話だ。そうなった時、改めて「久しぶり」を交わすのも悪くない。でも今は、いまの僕達として遊び歩くのも…案外楽しい事かもね。

(亡くしたくない。その一言に深く頷く)
…あの時できなかった今を、僕はあの子にしてやりたいと…少しずつ思っている。
……僕達は今、生きているんだから。お返しも、かけてあげる言葉も少しずつでいいんじゃないかい?
悩める時間が、いまはある。悩んでいい時間がある。
甘えた事を添えるなら、それを今は…待っていてくれるあの子達がいる。

大事にしよう。この世界を、時間を、あの子達を。
後悔しないように。二度と喪わないように。この世界ではうんと考えよう。今は傍にいられる僕達の存在理由を。
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月守・ユア 2022年5月12日
わぁ。それはすごく頼もしい申し出だ。
(ふふりと長い袖を口許に当てて、ふっと視線を斜め下に落とす)
……僕は…命を奪う力はあっても、救える手がない…。
誰か僕の傍で、命を守ってくれる力を携えてくれているのならば…それ以上に安心な事はない。
この両手は、死と血に満ちた悪魔だから。
(だからその時は、君と…あの子で、助けてくれないか。
――そう、紡ぐのは君達を信頼しているからこそ出る言葉。他の誰でもない、二人だから。
決して人の命だけは救えない、この力に愁うばかり。でも…昔と違うとするならば、こうして頼れる友がいることだ)

(ああ。いつか、懐かしくもう一度再会する日が楽しみだ。――そう思うと、この人生はなんて…なんて、尊いものなのだろう) (無効票)
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比良坂・彷 2022年5月18日
苛つかせる一番の相手が俺だったってのもあるよ
……当時の俺は、同じ顔して勉強運動と目に見える成果は上
手を抜いて下になることも出来たけど、周囲の歓心を惹いておいて、いざとなったら彼らを弟のために利用する方を優先した
それが間違ってたのかなァ
(解けていく煙に瞳を眇め)
――嗚呼、俺ってやっぱ嫌な奴。この言いぐさは嫌味でしかない

(首を傾けて、あの子の話で空気を入れ換えるように)
俺はひとりなんて耐えきれないからねぇ。本来の強さが出て来てる
たださァ、リボンを結ばせたのは『天』ではなくて今世彼女の乙女チックな感傷なのかもしれないよ?
そう思うと、易々とあの手を取ってはならないって歯止めが掛かる
(自分の首元に広げた親指と人差し指をあてがった)

全力の喧嘩は死んでも言いやってぐらいたぁのしかったぁ♪
(強い決意に息をのむ)
……ありがとう
そうね、俺は今気がついたよ――あの子を置いては逝きたくないって
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比良坂・彷 2022年5月18日
(同じ気持ちと言われて、まじまじと月の瞳を覗き込む。蕩々と語られる苦悩と、最後は“あの子”の強さに辿り着く)
本当に似てるね、俺らって
「心が離れないでいてくれるなら」かぁ……そんなん、離れられるわけねぇじゃん……言われるまでもないって、ユアちゃんは思わなかった?

ああ、でもここは違うのか――ユエちゃんが「まもる」っていう所
天と俺はそういう関係にはなれなかった
俺が一方通行の想いを投げつけてばかりで、弟の言葉を聞こうとしなかった
ただー……弟は、俺が嫌いではあったと思う。卑下ではないよ、手の施しようのない巡り合わせだったから
(彷は気がついていない「“嫌い”だけではなかった」ことに)

ほーんと、ユエちゃんが主導権を握ってるのね
ユアちゃんもまた「お気に召すまま」だって、そういや言ってたっけ
げっ、逃げ道塞がれたァ!
確かになぁ、今のあの子ならアンタらに助けを求めて、逃げた俺を探しに来そうだ
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比良坂・彷 2022年5月18日
「お気に召すまま、我が身は如何様にも」

それをあの夜に、俺は彼女に吐いた
口癖だから
誰にだってそう嘯いて、相手を流し込むんだ
誰かの道具にして欲しがるのが俺だからさァ
そのあとで、いつもの調子でユアちゃんに吐いたら、あの子は不機嫌になった

――あの時は、お互いに「ぜんせ」なんて気づいてなかったのに、不思議よね

もう、これを口癖にはできねェな
吐くなら、ただ1人のあの子にだけだ
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比良坂・彷 2022年5月18日
裏を返すと、嘗ての俺はいい年まで生きたってことかァ
今回はそちらが年上おねーさんね
(くくく、と肩を揺すって笑う)
なーんとなぁくだけどさァ、俺、相当年食ってから出会ったんじゃあなぁい?
諦めついた俺が出会った感じするよ。グチャグチャだった頃――二十歳とかだったら、こういう関係ができてなかった気がする。そうだなぁ……もっと俺がハレモノ扱いされる?
「久しぶり」は楽しみにとっとこう。そんだけ年取るまでは、今の俺らで遊ぶのは全面的に賛成

――今、俺達の掛け替えのない唯一の「あの子」は息をして存在してくれている
だから、改めて色々なことをしていけるってことね
ユアちゃんがしてあげたいことって、なぁに? 内緒事なら無理はしなくていいよ

俺は
あの子が生きて、笑って、幸せで、いてくれりゃぁいいの
あぁ、できるなら前世では潰された音楽の才能を活かした何かをしてくれりゃあなァって願ってる
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比良坂・彷 2022年5月18日
頂いたオーダーは承り
俺ってさ、ユアちゃんに今もこうして支えられて道を探す手がかりを沢山もらってる
あとね、ユエちゃんはあの子に「嘔」という灯を分けてくれた
……弟は前世では「嘔」を奪われた。「嘔」は俺にはない才覚で自尊心を保つ大切なものだったのに……それも俺が悪かったんだ……
(俯き項垂れる。語るには余りに長い、数ある罪のひとつ)
それで、今世でもあの子は「嘔」を奪われてた
だからね、取り戻す切っ掛けをくれた妹さんには感謝してもしきれないよ

ああ、2人で助けに行くさ
あの子が断わるわけがない
むしろ俺が機を見ていたら「はやく」って引っ立てられる方だ
……せっかちなの、天って。そこはきっちゃんも変らねぇし……
(くくと煙の向こう側で吹き出すのは、四十男の彼の面影) (無効票)
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月守・ユア 2022年6月12日
ま。弟のための行動、間違えてしまったのかも分からない。
弟は周りよりは互いの事をもっと優先してほしかったのかも。
他でもない君が周りをコントロールしている状況にもどかしさを感じてたのかも。理解したくてもできなかった焦燥感が…。
…でも、君が自分を嫌な奴と思って僕にとっては弟のために何ができるか藻掻いていたんだろうと想像する。2人とも歩み寄り方が分からなくてさ――苦しかったろうと
(責める事はしない。君が考え抜いてやった事だから)
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月守・ユア 2022年6月12日
さぁて。本人のみぞしる感情だからね。
ただ彼女としては…「天さん」であった自分の想いも、いま、君に思う思いの形も、全てひっくるめて悩んで…いまある感情を込めたのではないのかな。そのリボンに。
…それはいつかちゃーんと向き合ってあげな。かもしれないっていってすれ違う事ほど後悔するもんはない。

あっは。まー、違いない!ひっさびさにあんな派手にやったよ。
……ああ。気づけたなら儲けもんだ。(ニィッと笑って満足げに)
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月守・ユア 2022年6月12日
(似ている、そういわれると小さく笑みを零す。その赫の瞳を見返して)
そりゃぁ思ったね。離れられるわけがないって!
他でもない、ユエが言うんだからさ。

――その答えについては、僕は何も言ってあげられないけど…。
うん。君はとっても盲目的な人だったと思う。…人の事言えないけどね。
一方的な想いを受け止めて、それでもなお弟くんは言葉を投げかけてきた。それは――何故だったんだろうね。
(「何故」を敢えて問いかけてみよう。本当にそこには”嫌い”しか存在しなかったか?といつか彼が気づけるように。考えられるように)

そーりゃぁ、僕の心も魂も、何処まで行ってもあの子のものだ。
これだけは歪みもしない決定事項!
くふふっ。逃げ道なんて最初からあるわけないだろ~?
君が逃げたりなんてしたら、全世界の死霊を呼び起こして、地獄の果てまで追いかけてやる(にんまり)
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月守・ユア 2022年6月12日
お気に召すままに――それは、ずーーっと…君の口癖だったから。
前世でも、いまでも。
相手の心に、如何様にも滑り込めるその言葉は、あの子にとってこそずっと心に残っていた言霊だったのかな。

――ふふっ。なるべくなら、そーしたほうがいいよ。
うっかり他所に使うなんてしないように。
僕の前で使ったらぁ…そうだね。煙草を一本ずつ抜いていってやろう?
(至極下らぬ罰ゲーム。でも、少しずつそこに自覚をしたのならば――そうしてあげるといいと思った)
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月守・ユア 2022年6月12日
そ。今回は僕が年上!…これもなんの巡り合わせかと思った
(同じように肩を揺らして笑う)
そだね。たんと諦めがついたおじさまでした。でも、それはお互い様でさ。その共通点があった同士だったから、お互いが持つ想いに対して共感できたと思う。…ぐちゃぐちゃな君と出会ったら、あの時の僕はどうしてたかなぁ。少なくとハレモノ扱いはしないよ。あの頃の僕だって破裂しそうな瀬戸際にだっていたんだから。
うん。今は今を楽しもう!

そう。生きていさえすれば、何だって、ね。
…僕がしてあげたい事ー?
……色んな世界を一緒に旅してまわる事、かな
(数秒の至高の間、ふと思いついたのは…まるで――もう一度やり直したいようなニュアンスが込められた気がした)

いいね。それも。やりたい事をやらしてあげる。
其処には必ず君も寄り添っていてほしいな…なんて。
今度こそできる才能の開花を。きっと、誰でもない君に見てほしいと思うから。
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月守・ユア 2022年6月12日
ふふっ。ありがと~。
…そんな、対した事してるつもりはないんだけどなぁ。でも…僕と話す事で君が少しずつ前に進めているなら、それは素直によかったと心から思う。
(項垂れながら、感謝を紡ぐ彼の言葉に、ふっと小さく笑う。
こつんっと痛くない力で背の高い君の肩口に拳を当てる)
…意識してもしなくても。僕らがそうしたかったから、語り合ってるんだ。
ユエは、前世の事…何も憶えてはいないけれど――その中でも、君達に自分らしく生きてほしいと願ったんじゃないのかな。
君達にそれぞれにとって必要なコト、見逃せないくらい僕ら…君達に友情感じてますからネ。
(すぱー…と最後の言葉は照れ隠しの如く、煙草の煙を燻らせたりして)

…ははっ。頼りにしてる!
君達の力があるなら、…百人力さ。 (無効票)
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比良坂・彷 2022年6月22日
俺は弟本人をきちんと見てなかったんだ
人の気持ちの推察が少しだけ得意だったから、それでわかったフリしてた
……でも本当はなにもわかってなかった
そしてわからないから真似をして同じになりたかったのはあるんだと思う
(頭をかしかしと掻く、結わえたリボンも倣うように揺れた)
まぁ今だから分析できるけど、これも当たってるかはわかんない
当時の俺が決して天を蔑ろにしたいなんて考えてなかった、それは確かだ
だから苦しかった
でもきっと天もっと苦しかったろうな、それが何より哀しいよ、俺は
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比良坂・彷 2022年6月22日
――ねぇ、あの子の中にはどれだけ『天』がいると思う?
目つきはそっくりなんだよねぇ
リボンは、どう考えても「婦女子の勇気を出したプロポーズ」……でないのはわかってる
というかむしろ、恋心の懸想がないのに男にこういうの結ぶんじゃないよって諭したい気もちょっとあるよお兄さんは

昔から、死にたがる割りに死ななかったし、本当は生き汚いんだろうねぇ
30? 40? それっぐらいまでは生きてたわけだし、滅茶苦茶やってた割りに
(紫煙をぼんやりと眺め、横目に彼女の愉しげな笑みにつられて短く吹き出した)
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比良坂・彷 2022年7月1日
深みにはまってんのはいつだって此方
引きずり込まないようにしないと、今度こそ――
(吸い尽くした煙草を携帯灰皿に落した。UDCアースに行ってから、いいや過去を思い出してから、ポイ捨てで踏みにじるのが後ろめたくなった)

やっぱり、俺は俺で余り変らないのね
盲目的で、何時だってあの子に救われたんだ
……今世だって、外に連れ出してくれたのはあの子の嘔だ
あの子の嘔を聞かなかったら、俺はきっとあの隠れ里で皆の欲望を受け入れすぎて摩耗して、な(亡)くなってた
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比良坂・彷 2022年7月1日
(謎かけには煙草をつまみ出し首を傾げた――)
当時に言われた言葉を思い出して辿るのは辛いね。直視しているつもりで、きっとまだ逃げてて足りてない
…………羽根を斬れって言われたって話、したっけ?
あれ、どうすれば良かったんだろうね
俺は、求められたのが嬉しくて従ったんだ。信じてくれるって言われて、迷うことなんてなかった
――そういうのが、恐いのかなって、なんとなくは思うよ
(苦悩に眉根を寄せてしばし)
あの子は……天は、嫌がらせで人を陥れるような子ではなかった
だから俺が嫌いで羽根を斬らせるように仕向けたわけじゃあなかった筈で……
ああもう! 気持ちを伝えんの下手すぎでしょ、天! わかんねぇな、ホント
(気づくことは出来ないが、投げかけをもらって少し進んだようだ)
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比良坂・彷 2022年7月1日
こっわい。ホントもーさ、困ったもんだわ
(台詞と違い歯を見せた笑いはどこか嬉しげだ)

あら、前世でも言ってたの、俺
……きっとね、順序が逆なんだ
俺はいつだって、あの子の“お気に召すまま”でいたかったけど、喪っちまったから、誰にでも言うようになってたんだと思うよ
今世の俺は無自覚に“喪っていた”から、誰にでも言ってたんだろうね

(さわさわと風に舞い上がる桜花を目で追って、小さく零す)
――よかった、今回は亡くすんじゃなくて見つける方で

煙草とられんのはやだなぁ
そうね、あの子の許可が下りる時だけ、俺は誰かの“お気に召すまま”になるわ
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比良坂・彷 2022年7月1日
おや、そこまで年上かぁ
いい老け方してたぁ? なぁんて

ぐちゃぐちゃな俺は、天の戸籍を乗っ取って「冥という兄を殺した」弟として振る舞ってたよ
そうすればね、あの日飛び降りたのを「冥」にできるんじゃないかって……
(煙草が染みたように手の甲で目を押さえ苦笑い)
しょーじきね、けっこーキツいのよ
毎朝、そういうグチャグチャの俺の記憶が増えていく
あの子を殺してしまったのが18の終わりで、今の俺は生まれて22年

まぁユアちゃんとお話できるおじさまになれてたんだろうから、それなりの出会いがあって安定はしたのかなぁ……
どうもさ、俺、天のこと絡み以外はあんま思い出せないの
でもユアちゃんのことは思い出したいなぁ……そっちだけわかってんの、なんか悔しい!
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比良坂・彷 2022年7月2日
(才能の開花を見て欲しいの言葉に瞬いた。呆気にとられた顔の後、少し照れたように頬が緩む)
俺を救った嘔を、また再び歌ってくれるなんてね

あの子は――楽譜から外れて弾くの、ピアノ。俺は楽譜通り、お揃いが良くて習ったけども「さすが、音楽の才能がある方だね」って、俺が言われちゃった。どいつもこいつも節穴だから
……双子の先に産まれた方に、俺達の場合は「音楽の才能」が宿る、そういう運命だった
でも、祖父母には「先に産まれた方」が嫌われていて、天は父にも嫌われていたから、それじゃああんまりだって……俺が「先に産まれた方のフリ」をしたんだよ
そしたら天は、自分には才能がないって、ピアノをやめちゃった
祖父母も「音楽の才能があるのは冥だ。だから勝てなくてもお前に価値がないわけではない、仕方がないんだよ」って
(煙を噴いて自分への嫌悪と呆れを浮かべる)
……俺が、そうさせたんだ
誇りを奪ってしまった…………
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比良坂・彷 2022年7月2日
……ほーんと、どうしようもない兄だったよ、俺は
(しめっぽさを流すように、旅に出たい話に戻す)
いいんじゃない?
サクミラでも、神社にきてたもんねぇ
折角手を取って歩けるんだからさ、思う様行くと良いよ
(やり直したいニュアンスは、喪った過去と今を比べてのことだろうかと、ふんわり思う)

(柔らかな拳に嬉しげに瞳を眇めてから戯けて見せた)
俺も楽しいよ、こうして話すのは
前世の縁はあるかもだけど、なにより初めて四人で邂逅した夜からねェ

……あの時は記憶なんてないくせに、俺はあの子を助けたいと心から思ってた
だからあの子が――他の誰かを見ている、のが、寂しくて仕方なかった。ああ、彼女にも“誰か”はいて、俺はひとりぼっちなんだって
…………蓋を開けたら、あの子が見ている幻影は俺だったわけだけど
(椿のリボンをつついて破顔する)

あれ、照れてる? くくく……カワイイトコあんじゃん
(燻る煙草の向こう側へ、にんまりと歯を見せる) (無効票)
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月守・ユア 2022年7月23日
…哀しかった…。きっとそれは、天さんも同じだったかもしれないね…?
分かろうとしているはずなのに、そうしようとすればするだけ、本当に求めているものからは遠ざかってしまう。
お互いの縮まらない距離に、もどかしくて苦しくて…哀しかった。

――さぁて。それは僕が答えていいものか否か。
でも、君から聞いていた彼…。それを照らし合わせるのだとしたら、魂のそこから天さんは「る」と思う。ただ、橘さんを見るに…彼女は彼女なりに今世を生きている。
だから、天さんの意志とは正直どっこいなトコはあるんじゃないかな。
そうだなぁ…。恋にも似た執着…前世できなかった事…自分が君に出来なかった事をやってみたいっていう思いが今は強いようにも見えるよ。
本来恋人同士が結ぶであろうそのリボンを、結んだのは乙女心からの想いかも知れないけど、悔いのないようにぶつかってみたい真心も感じる。
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月守・ユア 2022年7月23日
ふふ、人間らしくていいんじゃない?死にたいのに死ねない、本心は生き汚いなんてのは。
そーそー。なんだかんだ言ってさ、無茶もやって生き続けて。噫、どのくらいまで生きたのかは定かではなかったけれど…君は君の楽しいように生きていたのではないかと思うよ。
(君はきっとそういう人だった。そういう眼差しは相変わらず楽し気で、懐かしく語る)

…大丈夫。今度は、僕らが此処にいる。
もし、引きずり込みそうになったら――引っ張ってあげるから。
(心配するな。なんて確実な事は言えないが、その時がきたら手助けくらいはすると)

…ううん、変わらなくていいんだ。
だって、変わっていたら、あの子の嘔を聞き里から足を踏み出す事なんてできなかったでしょう?
盲目的だから、その嘔を顕著に聞き取れた。君のままじゃないとできなかったコトだよ。
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月守・ユア 2022年7月23日
(羽根を斬れ、その話には覚えがあった。一つ頷いて肯定の意を見せると)
――きっとその時は、天さんは否を求めていたのだろうかね。
自分を真似するだけじゃない、自分の言葉だけじゃない…君自身がその無茶な願いを”恐い”事だと思ってほしかったのか…。
くらいさんに自分の言葉を否定してほしかったのか…。
…ふふ…。やり方は間違えたのかもしれない。でも、少しは進めたね?天さんの気持ちへと。

ははっ。困ったねぇ。だけど、悪くはないでしょ?
(にぃっと笑みを浮かべた)

ふふ、そーだよー。言ってたの。
(風が舞い上がる。白銀の髪も少し揺れて。横髪を耳に書けると、彼の言葉にまた頷いて見せる)
――喪う前に、掴めてよかったね。
あとは、君達の”お気に召すまま”の未来が始まるんじゃないかな?…なーんて。
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月守・ユア 2022年7月23日
うーん。……なかなかいい老け方してたかもね~。
少なくとも、君の心を救う人には出会えていた…君が前に進むための導はあったよ。

……ああ、その話も懐かしいな。
君はどんな事をしても、歪に歪んだとしても弟に生きててほしかった…。
天さんの存在をその身に投影して何度も「冥」という存在を殺そうとした。
(嗚呼、何か堪えるような苦笑いを見る。キツいというその背中をパフパフッと無遠慮に叩くのは友達だからこそのご愛嬌)
…思い出す度に、冥さんは戻ってくる。あの日あの時を過ごしたキミが。
思い出せば出すほどつらいだろう。僕も今の自分が安定するまで、過去の自分を呑み込むのには苦労したもんだ。

ふふふ。まぁ、いろんな事思い出したって、頭がいっぱいになるだけさ!
だけどいつか思い出したいと君が願ってくれるなら、そのうち君が気になった事を語ろうか。
少しずつ思い出して。――そうだなぁ。まずは、僕が昔どんな種族だった…とかから?
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月守・ユア 2022年7月23日
(己の言葉に頬を緩ます顔に、微笑まし気に、つられるように笑みを浮かべる。
しかしながら、語るにつれて嫌悪と呆れを君が自分に向けるのならば、やれやれと肩を竦め。
すっ…と突拍子もなく彼の目の前に立つと、ふにっとその両頬をつまもうと手を伸ばす)
…そうさせたなら、いまに取り戻してみせなよ。
それが、どーしようもない不器用な兄がやってあげられる事じゃない?
今度のお兄さんの使命はね?もう下の子が諦めないように支えてあげる事だよ。
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月守・ユア 2022年7月23日
…そうだね。
色んな世界にいって、いろんな物を見て…そうして思い出と云うのを築けたらいいと思うよ。

(話すのが楽しいと彼が云うのなら、にかりと明るく笑みを見せよう)
ならよかった!
…ふふ、まさかね。四人が揃うなんて思いもしなかったよなぁ。

――あの子もキミを探していたんだね。
幻に見るくらいに、その影を追い求めていた。
だから、あの夜に…出会えてよかった。
全てを見通せたとき、君達はちゃんとお互いを探していたんだなぁって。
(自分の事のように嬉しく笑う。それは心の底から自分も君達が再会できる世界があればいいと願っていたから)

なッ。…照れてませーん!カワイイとか言ってんじゃなーいッ!
(予想外の言葉にぱちくりと目を見開いて、珍しく狼狽えた。
ゆ、油断してしまったと言わんばかりに、ぷいっと顔を背けた。照れたと思えば頬は若干朱に滲む) (無効票)
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比良坂・彷 2022年8月10日
(もどかしい、苦しい、哀しいに頷いて)
天は真っ直ぐに俺を嫌って離れていけばよかったんだ
自虐や嫌味でもなくそう思うよ。でもー……出来ないぐらいの情はあったのかもしれないなァ

キミの言葉を妄信はしないさ。けれど聞きたいなァと……
(黙って煙草を吹かし耳を傾ける。時に頷き同意を示しつつ)
“在る”いる
(それだけで口元が解けた。嬉しくって、ああ、やはりやはり、自分はどうしようもなく嘗ての比良坂の兄なのだ)

俺に出来なかったこと――……
ただそこに居てくれるだけで良かったのに。でもそれが苦しめたんだよな、きっと
正直に言って、恋情には決して応えられねェのよ。だから違うといいなァとは願ってる
――そこは、流されちゃいけないところ
でも、ぶつかりたいって気持ちは嬉しいや
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比良坂・彷 2022年8月10日
(盲目を肯定されて、泣き出しそうに眉を下げて破顔する。あの子に咲く万年桜に指を伸ばし唇をひらいた)
あの嘔は俺に向けてじゃなかったけど、標に聞こえたのはそういうことだよね
俺はね
あの嘔を聞いてあの子のいる外に出ると決めてから、命の終焉がちらつかなくなった
物心ついた時からそれが見えていたから、それに向けて父と兄達へ均等の幸せと、それを維持する為に腹違いの弟妹に神託を授け、無論弟妹も幸せにとなるように整えて常に死ぬ準備をして生きてきた

でも、さ
あの子の嘔は
里の平穏を保つ、関わる皆へ平穏の幸せをもたらす、それこそが俺の役目だって枷を壊してくれたんだ

(やくたいもないと苦笑い)
重たいね
だから胸に秘めておくつもり
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比良坂・彷 2022年8月10日
(羽根切れ話には一転して思案顔。当たり前のことが、自分になると気づけない)
あー……まぁまともならばそうだよねェ
怖がって欲しい、否定して欲しい……当時の俺からは出てこない発想だわ
言いなりがいやなのかな
そうね、進めた
今の俺なら羽根を斬らないよ
だって――羽根があった方が絶対にあの子を守れるんだから

はは、前世の俺は自分で自分がぐっちゃぐちゃな野郎だったさ
でもなんとなくだけど……当時の22歳の俺と今22歳の俺はほぼ同じだけど、生き穢ェのは俺のがもちっとあからさまかもな

それはあの子がまだ生きててくれるから
欠片より大きな物を宿してくれて生きていてくれる
だからこそあの子の――“六道橘”の幸いを潰しちゃいけない、それは肝に銘じておかないと

頼りにしてるわ
相互扶助ってことで
俺もあんたら双人を助けにいく
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比良坂・彷 2022年8月10日
天を失っても歩けたんだなァ。22歳の俺が満ちるはちょっと複雑ですよっと
でもグズグズに崩れるよりそうやって楽しく思い出となれてる方がいいかァ

……当時の俺は、とてもユアちゃんに気を許してたわけね
過去に巻き戻すことはできねェからそうやって自分を糧に呼び戻そうとした
…………元々自分がわかんなァいだから、この中に埋められればってね

(背中を叩かれてけほりとわざとらしく噎せた、ふくれっ面はでも口元は笑っていて)
嘔を聞く前と今なら、今の方がいいのは確実
……そうね、俺は前世としても生きていきたい
あんなにも双子の弟天/橘を愛せたのは、歪んでいようが誇りだよ

ユアちゃんは過去の自分はいつからそばにいたの?

――あ、種族気になるわァ。今と違ったの?
天も違ってるし、そういう人はいるんだろうなぁとは思うけど
俺はご存じの通り、とぉってもそっくり。花と羽根の色は変ったけどね
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比良坂・彷 2022年8月10日
(頬をつままれて沈む口元がむにりと持ち上がる)
不器用って、はじめて言われたふきよおっえ、はじめれいわれた

お見通しだね、ホント
音楽には縁がなくってさ、それでいいと思ってるよ
本で弾き方を学べば基礎を理解して手ほどきなんてのも考えたけどー……、ユエちゃんって先生の方がいいよ
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比良坂・彷 2022年8月10日
ああ、そうか……お兄さんか、ふふふ……うん、俺はおにーさんだ
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比良坂・彷 2022年8月10日
ユエちゃんも亡くなっていたというのなら、本当に4人揃った縁は嬉しいものよね
まァなァ……ひとりにはできねェよな
遺された孤独を知ってりゃそりゃァ追いかけるよ

ユエちゃんってひなびた温泉とか好きそうって思うけど、なんとなく
2人とも自然に触れるの好きじゃなァい?

――あの子が幻を見るようになったのはいつからかわかんないけども
追いかけて外に出て来て、ただ學府で学年は下でさーあ。遅れて入学したからね
あの夜言ったように、そのまま一生逢わないつもりだった
理由は記憶を取り戻して色々わかってきてるよ。繰り返すのが恐いんだ
けど、それでも……あの子は探してた

苦しめてしまう敵となりかねない関係とわかった上で
たまらなく嬉しいとも思ってるよ
ひとりは、いやだ
きっとあの子も、そうなんだ。いや、そうだといいなァ
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比良坂・彷 2022年8月10日
(けたけた笑って煙草の煙を噴いた)
なァんどだって言ってやらァ、照れてカワイイ
ユエちゃんにも言われんじゃない? かわいいって
(改めて彼女の椿リボンを見つめる。丹念に似合うようなと心を籠めて編まれたそれが眩い) (無効票)
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月守・ユア 2022年9月7日
…できないくらい
自分の感じる痛みや苦しみと同じくらい、キミの事を思っていた。
だから、離れるなんて、やっぱり容易い事じゃないんだよ。彼にとっても。

(己が感じた応え。それに、彼の口許が解けるならば、そっとつられるように綻んだ)
ただそこに居るだけじゃあ、気持ちは治まってくれなかったんだろうね。今の様子を見ているとさ?
でも、君が答えられないと思った感情は、素直に伝えてやりな。それもひっくるめてさ、ぶつかりたいって気持ちはそこにあるから。
想いのままに流されず、向き合う心はしっかりと。…ね?

(彼の表情、その指先を視線で追いながら、己はそっと煙草の煙を宙に吹かす)
…枷を壊した解放のうただったのだろうね
命の終焉すらも、打ち消して…君に命の始まりを与えた。そんな風にも感じる

――ふふ。
なら、この話は、しょーもない兄姉の秘密にしておこうじゃないか。
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月守・ユア 2022年9月7日
ん。当時の君が欠けていた発想だったのかもね
言いなりではなく、対等を求めていた…と、思う
うん。進めたならば、この先の未来は…その翼で護ってやりなよ
せっかく二度と授かった護る為の翼なんだから
(あの日、あの夜。翼を広げ、絶望の落下から橘さんを救ったように)

くふふ。おんなじ22歳でも違いがあるのは、何となく面白い現象
だけど――橘さんのための生き穢さならば、それは今…君が持つべき穢さだろーなって。

…ん。幸いを守れる君になれるのを、祈ってる。

にひひ、必要あらばお互い様だね
ここはこれからもヨロシクだなんて言葉を飾ってみようか!
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月守・ユア 2022年9月7日
かもしれないね。
きっと、君を支えていた人たちも崩れ落ちてしまうよりは、君が思い出を作ってゆく世界を望んでいたのだろうし。

ありがたい事にね?僕ら、良き友達だったと思うよ。
…自分に埋めることで、後悔も嘆きも変換しようとした。
……呼び戻して、君は君自身の気持ちを呑み込んでいたのかなって。

(わざとらしい噎せ返りに、ふふんと敢えて笑って見せて)
うんうん、それでこそ君だ!
その誇り…大切にしてほしいよ。
君が君として生きたいならば、僕はそれを肯定し続けるから
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月守・ユア 2022年9月7日
――んー。いつから、か。
(ふぃー…と今一度と煙草を吹かして、巡らす記憶。過去の自分が蘇り出した頃を思い出す)
…割と物心ついた時からかなぁ
この力のせいか…昔から、自分が生きているのか死んでいるのか、人間なのかそうじゃないのか境界線が分からなかった頃があったの
彼岸に近づきすぎた死の力は、僕の魂の輪廻巡りすらも曖昧にしてた…

――其れは、月を見たから思い出したのか
或いは彼岸花を見て思い出したのか
はたまた…思い出す事が運命だと神サマに嗤われながら叩き起こされたのか。

ただ、前世が今のボクに馴染むまでは
ずっと喪い嘆く自分の後悔や憎しみや愛おしさの記憶が寝ても覚めても頭の中で暴れていたよ。
(異常者みたいに。なんて笑い話のように笑いながら)

んふふ、いまとはぜーんぜん違うよ~。
生まれ変わった時、”そうだった”という名残はこの体にはあるんだけどさ?
種族は全然違うの!
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月守・ユア 2022年9月7日
(活舌ままならない言葉に、自分でやっておきながら「ふふっ」と笑ってしまった。ぽよんっとそのまま離せば、深く頷いて)
君、じつは、とーっても不器用!って、僕は思いマス!

音楽は、そうだね…うちのユエにお任せしてもいいんじゃないかな
あの2人、すっごく楽しそうに音楽の話をしていたから
2人で学んで、ここって時に…いつか演奏を聴いてあげようよ?
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月守・ユア 2022年9月7日
そうだよ~?君は、おにーさんなんだ!
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月守・ユア 2022年9月7日
お互い、片割れを失くした過去がある。だからこそ、本当にこれは幸いな事さ。
こうして出逢えたなら、もう一人にはならないよね
僕ら、もう孤独じゃなくなった…と、思う!

おや。そう感じる?
…でも、たしかに。自然に触れるのは好きかなって。
僕ら生まれ故郷は今も昔も大自然の中だったから。自然に触れるのって凄い安心するから、好きだねぇ。

…同じだと、僕は勝手に想像しちゃうな。(素直にぽろりと零す)
ひとりはいやだって、心が思うから追いかける。
君を心から求めていたいから、幻だってみていたんじゃないかな。

一生逢わないつもりだった君
恐怖を抱えても、追いかけるあの子
最初に臨んだ路は分かれていたけれど、それでも辿りつく感情が
ひとりぼっちはいやだと、そう思うからなんだって
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月守・ユア 2022年9月7日
(けたけた笑う彼に、ぷぅ…と思わず膨れる。その子供っぽい顔は、まるで前世のユアを思わせる幼い反応。今の姿じゃなかなか拝めない素の姿)
……似合わないったら仕方ない
僕なんかにカワイイなんて、いってんじゃないよ。2人してさ。
(むーっと擽ったい気持ちを隠すように敢えて不貞腐れる。ただ、揺れるリボンに編まれた想い出は――やっぱりユアの頬を赤く染めた)

……はぁ…。ほんと、しょーもない…。単純すぎだよ、自分。 (口を閉ざす)
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比良坂・彷 2022年9月23日
――だったら死ぬなよ
(流れゆく煙を追う視線は取り残された者の辛辣な悲しみを帯びる。もう弟を全肯定しない。生き汚さを含めて、彷もまた今世での変化を見せている)
……て、ユアちゃんに言ってもしゃあねえか。ごめんね

まだ伝えるのが恐いって気持ちはある
ゆらゆら、行ったり来たり、してる
……誕生日が1日違いだったのも憶えててくれて、贈り物をくれて嬉しくて。そんな自分を見つけて恐くて逃げて仕舞ってる
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比良坂・彷 2022年9月23日
ユアちゃんは、俺にあの子へ向き合うように、そばにいるようにって背中を押すんだね
(嘗ての世、暗がりの賭場で見せたように人懐っこい笑い方をする。本人もわかっていない、あなただけが見つけられる類似)
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比良坂・彷 2022年9月23日
そうだねぇ。今度は“あの子の敵”にはならない
“言いなりなってしまう俺”も“手回しよく幸せになるようにって道を作ろうとする俺”も、あの子には毒だった。俺はそうなってしまいがちだから
これを堪える方法を探さないとだなァ

護ってやりたい。でも、もしかしたらあの子はあの子で……護りたいと思ってくれてる、かもしれない
もしそうなら、俺はとても幸せなのかもなって思う
羨ましかったんだ、ずっと。あの夜に逢った双子のユアちゃんとユエちゃんが
喧嘩もできて、素直に気持ちも伝え合って。当時はまだ双子だとかわかってなかったくせに、唯一無二の絆に憧れてたよ
憧れは――あの子もそうだったんじゃねェかな

それがこうしてさァ、実は大昔前世から縁がありましたってのは嬉しいや
2回目の人生ですって語れる相手なんてすげえ普通はみっかんねぇもんな
じゃあ約束だ。俺もユアちゃんとユエちゃんの今世と前世まるごと肯定だ
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比良坂・彷 2022年9月23日
……そうか。死人に近しい力を持つものね。境界線の曖昧さが長くあったのはさぞや辛かったろうねぇ
俺は依頼で、冥府に叩き込まれかけてさ、丁度「後悔したこと」を引きずり出す仕掛けだったもんだから――大した時間じゃァなかったのにつらかったから
それでも
前世を憶えてるキミがいんのは、俺にとっては救いだよ。ありがと
えー、違うの? 種族。もしかしてー猫耳が生えてたりした?
(名残がある、に猫耳がありそうな辺りを見て、なんもない)
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比良坂・彷 2022年9月23日
……不器用か、そっかぁ
じゃあ、これからもさ、不器用な俺と……あの子とおつきあいくださいな

ひとりはいや
うん、いやだ
亡くしたから、俺は臆病で怯えてしまう
……けれど、月の双子のキミたちが幸せだと照らしてくれるなら、頑張ろうって今は少し、思ってる
避けてたあの子にこれから逢いに行くよ
だから、ピアノの演奏会も叶うよ。ふらふらふらふらしちまうだろうけど、そんときゃ背中蹴飛ばしてよ

さぁて、おにぎりだけで足りた? いい定食屋さん知ってんの。よかったら一緒にちょい遅い昼ご飯にしない
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比良坂・彷 2022年9月23日
(少しだけ前を向いた男は、遠い遠い昔からの友人に感謝の念を示し、「おごり飯だよ」と笑って歩き出した。ついて行くかどうかは貴方次第――)

(口を閉ざす)
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