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曇り、のち、--の日【個別・低速RP】

メルメッテ・アインクラング 2022年3月1日


ある春の日の夕方のこと。天気は曇り。
外気は温んだが、空は分厚い雲に覆われて閉ざされている。

休憩室内のメイドは今まさに、自分の休憩時間中。
……けれども、気持ちはあまり落ち着いていなかった。
勿論、お客様がいらっしゃったなら応対するつもりだけれど。
笑顔は変わらず作れているだろうか。

書き込み可能PC:
メルメッテ・アインクラング(Erstelltes Herz・f29929)
天城原・陽(陽光・f31019)




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メルメッテ・アインクラング 2022年3月1日
「メ、ル、メ、ッテ・」……(メイドが一人カウンター席に座り、相変わらずペンを拳で握って字の練習をしている。)
「ア」……あ。あぁー……(と、書いていた字が掠れ、紙に線だけが刻まれる。インク切れだ。同時に集中も途切れたように感じてノートを閉じた。)

(――戦場で友達と会った日のことを何度思い出しただろう。帰還中に主は言った、『あれで絶えるなら、お前達の人間同士の友好など所詮はその程度だ』と。)
(天城原さんの事情に関しては確かに驚いたが、すぐに得心が行った。こんな世界だ。年齢性別関係なく、組織に所属していても、キャバリアに乗っていてもおかしくはない。)
(むしろ、口止めされていたとは言え黙っていた事情を半ば見せつける形で明かしたことにより天城原さんを傷付けてはいないか。そちらの方が気がかりで、心に影を落としていた。)

……(何かしていないと延々と悩んでしまう。キッチンへ回ろうかと席を立つ。)
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天城原・陽 2022年3月1日
(いつも通り、いつものように入ってくる。私服姿。少しだけ寒さが和らいだせいか、セーターにジーンズと軽装だ)
メル。来たわよ。
(表情は…特に変わりなく、これもいつもと変わらない、強気で勝気で少しだけ不機嫌そうな、いつもの天城原陽だ。だが『あんなこと』があった手前それは内心を覆い隠す装いを意識しての事なのか)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月2日
!!(その呼びかけで心臓が跳ねる。息を呑んで、声がした方をゆっくりと振り返り……)

――いらっしゃいませ、天城原様。お待ちしておりました。(返事の瞬間には既に微笑を湛えていた。次いで、恭しく一礼。完璧なメイドの姿勢を崩さず、天城原さんと正面から向き合う。)

先日は……お会いしたにも関わらず、すぐに失礼してしまい、大変申し訳ありませんでした。今一度、お話をさせていただきたく存じます。
ただいまお茶をお持ちしますので、お好きなお席へどうぞ。(流れるようにそこまで告げて席へと促し、自分はキッチンへ向かった。)

(お湯を沸かし、紅茶の缶を取り出す。天城原さんに「遠慮なく。」と目で訴えて、再び緩やかに微笑んで見せた。)
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天城原・陽 2022年3月2日
良いのよ別に。お互い、動揺したって仕方がないわ。
(ここまではいつもの動作、やりとり。静かに息を吸って、吐く。よし、と何かを決意して席に着く。手を組んで、小さく俯いてからキッチンへ向かう友人の背に声をかける)

正直言うとね…あの国での事の後に、此処に来るのを少しだけ躊躇したわ。けれどそれはほんの少しだけ。貴方が話したいように、私も話をしに来たのよ。あの時の事。これまでの事。それと、これからの事。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月3日
「あのとき」「これまで」「これから」。……かしこまりました。(その前に。大事な物を仕舞っているケースから「あるもの」を取り出す。するりと指を離し、ポケットへ。)

(出来上がった紅茶を、温めたお客様用のカップに注ぐ。ソーサーに載せ、形式的にティースプーンを添えてお出しした。)お待たせ致しました。ストレートティーです。
(椅子を運んで「では、失礼致します。」向かい側に座り、両手は膝の上に。)

……(最初に再び頭を下げて。努めて、淡々と。)改めまして、申し訳ありませんでした。
あの日、天城原様とお会いした「あの日」にご紹介しましたのは、紛れもなく私の『主様』――サイキックキャバリア、ラウシュターゼ・アインクラング様でございます。通常は規則により固く口止めされている事項ですが、今回の出来事を機に「天城原様、及びその周囲の方々」には明かしても問題ないとの許可が下りましたのでお話させていただいた次第です。
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天城原・陽 2022年3月4日
ん、ありがと(メルメッテの動作を目で追ってから、まずはお出しされた紅茶を一口。うん、味は変わらない。なら、大丈夫だ。と心の中で呟きつつ)

(いつか主様とやらに会ってみたいとは言ったのは今から約一年前だっただろうか)まさか、あんな形で会う事になるとは思っていなかったわ…しかも規格外だし。実はあの戦場以外でも私達ニアミスしてんのかしらね(なんて…と『これまでの事』について目を伏せて小さく笑った後に)

じゃあ次は私のあの時の事。

あの時、名乗った通りよ。第三極東都市から来たことも事実。付け足すとそこの親玉「管理局」直属の『特務一課』って部署のパイロット。簡単に言うと国防とオブリビオンマシン討伐の為に国外に派遣される国家公務員みたいなもんかしら。あ、学生も勿論やってるわよ?
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月5日
規格外……なのでしょうか?(キャバリアの従者だという人間はレアなのだろうか? 今まであまり人に会って来なかったメイドにはピンときていない。「ニアミス」の話には苦笑して)そうかもしれませんね。

「管理局」の「特務一課」で、ございますか。(天城原さんの「あのとき」に頷く。)
承知致しました。そちらに関しては、すとんと納得しております。初めは驚きましたが、このような世界ですもの。誰であろうと戦う理由を胸に、出撃されていても不思議ではありません――私が、そうであるように。

(一呼吸置いて、「これまで」の話へ。)
私は幼い頃、間一髪のところで主様に命を救われました。以降は『主様のメイドとして生きる』べく、衣食住や教育・ご指導を賜り、そして現在に至ります。『メルメッテ・アインクラング』……私の名前も主様が付けて下さったのです。
(大分端折ったがこれくらいで。疑問点があれば尋ねてもらえるだろう。)
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天城原・陽 2022年3月5日
少なくとも…(そういう関係の人間に思い当たる節はあるが、今は一旦置いておこう)…そうね、レアケースだと思うわ。

隠してたのは悪かったわ。虎の子だからプライベートの時は切って離す必要があった。けど、心の何処かでは分かっていた…いつかこんな時がくるって。

(友人のこれまでの話をじっと聞いて。この友人の何処か世間知らずで儚げな印象はそういう事だったのかと合点がいった)
こんな世界だし誰かに命を救われて…なんてのは珍しい話じゃない。『キャバリアに』ってのは珍しいかもしれないけれど…人だろうがキャバリアだろうが、あなたを救ってくれたその行動は確かで…あなたは良い育たれ方をしたと思うわ…こうして対話出来るのが何よりの証拠。
…私もね、出自は普通の生まれ方じゃない。戦う為に生まれて、戦う為に育てられて、その通り戦ってきた。けれど、それ以外の沢山のものを大勢の人から貰って生きて来たわ。だから今こうしていられる。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月6日
ええ。私もそう思います。今の私が此処に在るのは、主様のおかげですもの。

(天城原様は一都市国家の防衛の要であり担い手。守るべきものや寄せられる期待は私の比ではない、きっと其の地で生活を営む命の数だけあって。曲がる事も挫ける事も、貴方様は選べずに。そして選ばずに、今日まで生きてこられたのでしょうか。)

(空に走る一筋の光のような。どこまでも真っ直ぐな。)……天城原、さま。
(不意に眩さを覚えて、合わせている目を細めた。)

(「これから」の話は『相手が決めるだろう』と主様は仰った。だが、どうなったとしても。そうだ、例え去られたとしても。友達でいた日々を思い出に変え、時々取り出しては懐かしんで、あのときは楽しかったと微笑めば良い話ではないか。硝子の中で一瞬過る光を見たのだ、と。)
(割り切れる筈なんだ。割り切れる、筈、なのに。)
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天城原・陽 2022年3月6日
どんな大義があろうと戦争をやってきたのは事実よ。これからもこの世界で、あるいは別の世界で戦い続ける。私も貴方も、結局は殺し合いって手段を取ってここまできた。それでも…

(この一年、外に出て色々な国を見てきて確信した。この世界は歪んでいる。いや、歪まされてしまっている。その元凶たる存在を討ち滅ぼし、真に人の意識が、世界が前に向けるようにする。それが自分の使命だと)

私は戦う事を選択するわ。世界を変える為に。
だから、メル。
(すっと立ち上がる。抱かれた印象通りの真っ直ぐな瞳。藍の双眸。これから告げるのはその第一歩だ)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月7日
承知しております。即ち、命のやり取りであると。
それでも……決して譲れないものを守る為なら幾度でも戦います。

(ああ、けれども貴方様は、もっと先を見据えているのでしょう。分かってしまうのだ、その眼差しで。)
それが、天城原様が選ばれる道なのですね。
はい。――覚悟は、できております。

(同じく、静かに席を立ち、正面から向き合って視線を受け止めた。……けれども自分の瞳は今、シーグラスのようにぼやけて感じる。)

(私の声も手も、どうか震えないで。告げられるのが――別れの言葉だとしても。)
(さりげなくポケットへと差し入れた手は、先ほど滑らせた「あるもの」……天城原さんから預かっていたメモリを、きゅっと握った。)
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天城原・陽 2022年3月7日
手始めに自分の『蟠り』と戦って、それをブッ飛ばすところから始めようと思うの。
(手を差し出す。友人と分かり合えずして何が世界の変革か。これを乗り越えられなければ自分にそんな資格はない)

私は…貴方の事を、もう一歩先の事を知りたい。
だから、約束を果たしてくれると嬉しいわ。
(改めて、都市に来てほしい。私達の生活を、私が守ってきてものを知って欲しい。そしてそこに飛び込んだ貴方が、何を思ったか知りたい。その思いを込めて)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月7日
(意を決し、両手でバッとメモリを差し出すと同時に勢いよく頭を下げ)は、はい! 今まで本当にあっ……あ、あれ?

(恐る恐る、顔を上げる。瞳は徐々に透明さを取り戻して揺らめき、目の前の藍が映っていく。)あの、メル、だって……友達を傷付けたんだって思って……だから、いっぱい謝って、諦めるつもりで、ずっと……。

よろしいのですか、天城原様。その手を取らせて、いただいても。
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天城原・陽 2022年3月7日
ぁん?(あれ…なんか思ってたのと違うリアクション)

(なるほど、私は諦めない選択をして、メルは諦めかけていた。って所か。小さく笑い差し出されたメモリを握る両手にそっと手を添えて友人の胸元へ優しく押し返す)
別に傷付いちゃいないわよ。っていうかこの場合お互い様でしょうが。

宜しいも何も、そのつもりで差し出した手よ。むしろ払われたらどうしようかって思ってるんだけど。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月8日
!! はい……はい!
(添えられた手からじんわりと温もりを感じる。次にどうするべきかは、頭ではなく心が分かった。まずはメモリを机の上にそっと置いて。)

(きっと、これがそうなんだ。言葉に載せるよりも、もっと簡単で、故に難しい。)
(「触れる」という名の、温度の伝え方。)

(天城原さんの手に自分の両手を伸ばし、こわごわと包み込む。軽く握ったまま上下にゆるゆると振った。)
……ぇへへ。

――あ! お茶、紅茶はまだ温かいですか? よろしければ他のお飲み物や、おやつもご用意できます! 
最近、試験的に新たな【メニュー】を増やしてみたのでございます。ウサギアイスクリームと、ウサギソーダと言いまして。(夢中で楽しげに説明している――手を離すのも忘れて。)
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天城原・陽 2022年3月8日
(包まれた手の感覚。こうして触れ合えば、話し合えば分かり合える存在がいる。戦う理由など、世界を変える理由などそれだけで十分だ)
…表情溶けてんじゃないの。
ったく…ま、私も正直ホッとしたってのが本音よ。

あーそうね。それじゃあそれで。何?ウサギがマイブームなわけ?
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月8日
(頬が緩みきっているという自覚はある、あるけれども上手に戻せずにまた、ふにゃりと。)

(「マイブーム?」との問いかけに)いいえ。けれども、長い耳とふわふわの見た目が愛らしい生物であると感じます。
実は先日、主様から『バニー風』のメイド服を頂戴しまして。ウサギの耳付きカチューシャのそれからインスピレーションを得たのでございます。

では、ただいまお持ちしますね。少々……(はたと気付いた、手を握ったままだったと。慌てて離してピッと姿勢を正し)お待ち、くださいませ。
ウサギアイスクリーム単品と、それを浮かべたウサギソーダ。天城原様はどちらになさいますか?
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天城原・陽 2022年3月9日
(まったく、しょうがないわねぇ。と困ったような嬉しいような、そんな感情が入り混じったため息を吐いて)

バニー風メイド服ウサギの耳付きカチューシャ付きを…主様から…???(虚無顔になる天才。それってつまり自我を持ったサイキックキャバリアがパイロット用にそれを調達してきたって事で)…ンンン???

あ、はい。ウサギソーダでお願いします(情報量は大したことないがいかんせん、質?濃さ?がアレなので思わず敬語で答えてしまった)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月9日
(元気良く「かしこまりました!」とキッチンへ。氷を入れたグラスに、ソーダとラズベリーシロップを注いでかき混ぜる。続いてラズベリーとミルクのミックスアイスを冷凍庫から取り出しディッシャーで綺麗に掬って浮かべた。クッキーの長耳、チョコの目と口を飾ればできあがりだ。)
(最後に、ハート型にくるんと曲がったストローを差し、長いスプーンを添えて。)

――お待たせ致しました、ウサギソーダでございます。(天城原さんにお出しした。透き通った紅色のソーダの上にアイスのウサギ。チョコレートのつぶらな瞳が天城原さんを見上げている、ように見える。)
(自分の分も席に置き「失礼致します。」と座った。)どうぞ、遠慮なく。

……天城原様? いかがなさいましたか?(虚無顔に敬語。先程ともまた様子が違う。もしかして私はまた何か……少し不安げに天城原さんの顔を覗き込んだ。)
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天城原・陽 2022年3月10日
(ハッ!?ウサギソーダをお出しされて我に返る。アイスのウサギ。つぶらな双眸がこちらを見つめていた。私としたことが…動揺、いや、これはフリーズなのかしら。ともかく精神になんらかの異常をきたしてしまったわ。頭を振って友人に目を向ける)

いや、大丈夫…大丈夫よ。
ねぇ、メル。憚りながら再確認させて貰うんだけど貴方の主様ってサイキックキャバリア、なのよね?
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月10日
溶けないうちにお召し上がりくださいね。
(ほっとした様子で頷き、自分のソーダの上のウサギアイスに迷いなくスッと細長いスプーンを差し入れる。自分で何度も試作した菓子だ、さして珍しいものでもないため躊躇はなかった。)

ラウシュターゼ様が、でございますか? ええ。天城原様にご紹介……(思い返してちょっとの間。)しました、ように。白の装甲に四つの眼のサイキックキャバリアこそが、私の主様。ラウシュターゼ・アインクラング様でございます。

起動されてから現在に至るまで眠られることなく、長い時を過ごされているとお聞きしております。
私には想像もつかない膨大な情報をお持ちのようで博識でいらっしゃいますから、メイドやメイド服といった概念もその一端なのでございましょう。(誇らしげに語り、小さく胸を張った。殆どが推測でしかないが、それで良いのだと微笑んで。)
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天城原・陽 2022年3月11日
可愛らしいわね。女子力(ちから)が向上する事請け合いね。
(いっただっきまーす。とスプーンを手に…ウサギと目が合った。食べる?食べるの?と訴えかけられているようで少し…も躊躇しなかった。一口。そう貴方はアイス。美味しく頂かれるためにここにいるのだからその使命を果たしなさいと言わんばかりにまずは一口)…ん、おいし。

(メルの「主様」のプロフィール的なのを聞きながらアイスを食べて…ふーん、なるほどぉと思案してから)
あんたの主様、アレね。博識が極まりすぎて逆に俗っぽいわ。
(ドストレート)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月12日
「女子力(ちから)」。(サイキックパワー的な?)高まると――どうなるのでございますか?

?(頭上にハテナマークを浮かべた。そも「俗」とは何か、から理解する必要があるようだ。答えになっているかは兎も角とりあえずの返答として)データのジャンルは無差別に収集されているようでございますから。

あまりに恐れ多いので主様には申し上げておりませんが……私は「メイド」を気に入っているのです。職業は、人を対象に使われる語でございましょう? 一人の人間として生きていて良いのだと肯定されているように感じます。
(ストローでアイスの下のソーダを吸う。ハート型に曲がったそれに紅色の液体が通るところが、うっすらと透けて見えた。)

天城原様が搭乗されていた赤色の機体は……機密事項でしたら無理にとは申しませんが、お名前をお聞きしても?
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天城原・陽 2022年3月13日
どうなるって…そりゃあアレよ。女子らしさに磨きがかかって最強に見えるのよ(天才はたまにバカと紙一重みたいなことを言う)

あんたの主様がどう思うかはさておくとして、人間らしいと思うわ。
私も小さい頃は父さんに可愛らしい服とか買ってもらった事あるし、それを着るととても喜んでたわ。私は親になった事は無いけれど、子としての経験から推察するに親ってのは子を着飾ってみたい願望だか欲みたいなのがあるのよ。多分。(それはつまり、愛情表現の一つなのだろうがメルと主様のそれがそうだとは断言できないのでそれは心に留めておく。友人とは言え彼女らの関係性は今知ったばかりだ。だから知ったような事は言うまい)

ああ、赤雷号?見た通り、ジャイアントキャバリア。私含めてウチの虎の子よ。
(あっさり。国外派遣も結構こなしてきたし触り程度なら話しても構うまいと判断)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月14日
!! さいきょう!(目からウロコみたいな顔。強く見える、ようになれたらもっと主様の御役に立てるかもしれない!?)

『汚れても構わない仕事着であり福利厚生』とお聞きしておりますが……(とは言え確かに生半可な生地や縫製ではない。メイド服という形で主の器量を表しているのだろうか? ますます恥ずかしい振る舞いはできない、ちょっぴり気を引き締め直した。)

(親子の愛情というものは自分には分からないが、きっと優しく穏やかな間柄に違いない。)
ふふ。天城原様のご家族は、天城原様を暖かく育てられているのですね。陽だまりのようです。(羨みではなく、純粋にそう感じて微笑んだ。)天城原様のご家族や斑星様についてのお話も、もっとお聞きしたく存じます。

ジャイアントキャバリア。赤雷号様、でございますね。(そのようなお名前だったのですね。緋色の装甲と稲光の如き砲撃、次いで鳴り響く轟音を回想し、成程と納得している。)
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天城原・陽 2022年3月16日
最も強いと書いて『最強』よ。女子高生は若さと学びと向こう見ずな勢いで最強なのだからそこに磨きが掛かればより強くなれるのよ(なぞ理論)

概念的な意味でしかメイドって知らなかったのだけれど…実際メイドという仕事をするのだから仕事着よね。福利厚生が手厚いのならばそれは良い職場よ。良い雇用主を持ったわね。良い趣味もしている。(それだけ主様はメルに対して職務を十全に熟せるよう与えて然るべき装備を与えているのだろう。嗜好も加味した上で。嗜好…嗜好よねぇそれって…とは胸の内にしまって)

まぁ、ね。母さんはちょっと厳しくて父さんは甘いかも。どっちにしろ「愛されてるなぁ」って分かる程度には恵まれているわ。このご時世有難い事よ。マダラ?マダラは相変わらずよ。よく食べてよくヘラヘラしてのほほんとしてるわ。留学して来たら分かるわよ。いつもあんなノリだから。
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天城原・陽 2022年3月16日
(赤雷号について)機密事項もあるからあんま詳細は言えないけど…この世界で、私の覚悟を共にする大切な相棒よ。『彼女』はそれを良く分かってくれている。最初は暴れたがりで言う事聞かなかったりとか苦労したけれどね。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月17日
最も強い、女子高生と呼ばれる存在……。私もなれるのでございますね、これから、女子高生に。(無駄に発揮される瞬間思考力。謎理論すらも”理解(わか)”っていった。)

ええ。種類も豊富で、どれもしっかりと作られていて。私のパイロットスーツも合わせてメイド風にして下さったのでございます。
尊敬しております。(「良い雇用主を持った」の言葉が嬉しく、また誇らしそうにピッと胸を張った。その通りです、えっへん。)

そうでした、その際には都市でお会いできますね。天城原様のご両親にもぜひ、ご挨拶をさせて頂きたく存じます。

「彼女」ということは、赤雷号様には性別の概念がお有りなのですね。(驚きはなく、とても自然に事実を受け入れる。)主様も稀に『男が廃る』と仰います。
まあ、そのような時期が。(想像して、ほんの少し心配の色が滲んだ。)制御や操縦を受け付けられない……それは、”拒絶”だったのですか?
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天城原・陽 2022年3月20日
流石ね。この段階で既に理解(わか)り始めているとは…それでこそメルメッテ・アインクラングよ。(種族特有の対話による相互理解)

そーいやあの時(コクピットから身を乗り出して顔を合わせた時の事)見たけど良いデザインね。ウチの技術者にも受けが良さそうだわ。(趣味。という観点で)

うん、うちにも来てほしいし…あ、私ん家ってマダラん家と隣同士なのよ。あいつもはしゃぐわよきっと。

ジャイアントキャバリアだから一応「生物」に分類されるしね。遺伝子学的に『女性』なんだって。ああ、主様にもそういう自覚があるのね(サイキックキャバリアってやっぱ個性的ね。と思いつつ)
…拒絶、というより主導権を握りたがるといった感じかしら。誰に似たんだかとにかく血の気が多いしプライド高いのよ(お前に似たんだよ。というのは技術者の誰しも心に秘めるツッコミなのだが本人は知らない)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月21日
プロの技術者の方々から見ても称賛に値するほど……(そんな主への尊敬がより深まる。)天城原様はパイロットスーツも赤でございましたね、やはり機体に合わせた御色なのですか?

お家がお隣同士! 本当に生まれたときから一緒なのですね。では、斑星様のお家にもご挨拶を……あ、その前に斑星様の許可を頂きませんと。

「ジャイアントキャバリア」「生物」。(復唱すると、主からの教育で学んだ記憶が浮かんできた。脳無き巨人、ユミルの子。)――理解致しました。
まあ、イニシアチブを。システムの閉め出し、或いは精神や肉体へ何らかの介入を……?(頭の中で『自分のケース』と並べ一人で考察を呟くも、お話中だと思い出しハッと顔を上げる。)
ふふ。それでも現在は「覚悟を共にする大切な相棒」なのでございましょう。良い関係を築かれましたね。(ソーダで喉を潤す。アイスのミルク部分がとろけて混ざった、まろやかな甘みが広がった。)
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天城原・陽 2022年3月22日
そう、機体の色に合わせて貰ったわ。別に良かったのだけれど、技術部の人達が気を利かせたというか…まぁ趣味ね。「どうせなら合わせないと!」とか謎のこだわりがあるみたい。

マダラの許可?いいわよ、私の方で話付けておくから。ま、ダメとは言わないでしょうよ。

メルはあれ(赤雷号)以外に見た事ある?ジャイアントキャバリア。割と珍しいのか知らないけど外じゃあんまり見ないのよね…制御が難しいんだかなんだかで。
(自分の側頭部を指でトントンと叩いて。精神と肉体の制御を司る…つまり脳を指す)
制御系が神経接続のシンクロ式。でもってなまじ自我があるせいで『我』の押し付け合いよ。お互い良く折り合いがついたもんよね(アイスの塊をスプーンですくって大口開けて口内へ放りつつ)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月23日
(「斑星さんに話しておく」との言葉に、ほっとした顔で)ありがとうございます。

ジャイアントキャバリアは、そうですね、目にしたことがありませんでした。よくお見かけするのは専ら量産型キャバリアで……それでも、見かけた回数が一番多いのはオブリビオンマシンかもしれません(苦笑して。)

自我が?(あれ、でも、それだと。思考の絡まりを感じ、浮かんだ疑問を口にしてみることにした。)天城原様、1点だけお聞きしても?
ジャイアントキャバリアは、知識の上では「脳無き巨人」と記憶しております。ですので、赤雷号様はまず最初に体があり、人格は後天的に「天城原様の影響を受けて」獲得したものと解釈しておりました。
しかしながら、天城原様とのシンクロ前から自我のぶつかり合いが生じているということは、つまり……脳、心、もっと言えば魂に該当するものが赤雷号様に――天城原様と出会う前から”ある”ような気がしてならないのです。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月23日
(純粋な疑問。何らかの真実を求めたり問い詰めたり、というわけでは、まったくなかった。こんなに長々と不躾だったとすぐに思い返し、慌てて付け加えて言うことには)その、赤雷号様には、天城原様がパイロットとなる前から性格が備わっていたのでございましょうか? ええ、お聞きしたかった事項はそれだけでございます。
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天城原・陽 2022年3月24日
そうね…外に出て、接する機会が一番多いキャバリアが敵であるオブリビオンマシンってのも…皮肉なもんね。
なんなのかしらね、アイツら。敵対心を煽って、世界を対立させて…倒すべき敵なのは分かるけど、目的が分からないわ。

(自身が乗るジャイアントキャバリア。修羅人シリーズ。脳無き巨人をベースに開発された決戦兵器。脳が無ければそこに自我は生まれない。しかし彼女らには自我がある。そこに着目した我が友人は、聡明だと思える。ソーダを飲んで一息入れてから)……所以は話せない、けれど彼女には確かに意思と自我がある。『魂』っていうものをどう定義するかは別の話になるからそこは置いておくとして…貴方が定義していると思われる魂によるのならば、そうね。あると思うわ。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月26日
人類共通の敵に間違いはありませんが、猟兵以外は判別不可能、よって人々の団結も叶わず。引金を引かせたのはオブリビオンマシンであっても人の仕業と誤認され、それが新たな災禍となる。
……同感でございます。或いは本当にこの世界を滅びへと向かわせる、「そういうものとしてただ其処に在る」のでしょうか。真実は不明です。

「魂」。体。心。生きるということ――世界には不可思議で未解明の現象が溢れておりますね。(長耳にしていたクッキーをさくり。アイスも溶けきり、最早ウサギの跡形もなくなったソーダをストローで飲み干した。)
Hanon-60は装備の延長ですのでそういった動きは感じられな……。(そうだ、パイロットという情報からして初めて明かしたのだった。これもついでに話しておこう。)失礼致しました。「Hanon-60」と申しますのは主様から頂戴した私の「練習機」、重量二脚のクロムキャバリアでございます。
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天城原・陽 2022年3月28日
百年もずっと歪まされ続けてきたんだもの…アレらは狡猾で、一筋縄じゃいかない事だってのは分かってる。けれど、もし「只そういう存在」だっていうのならやる事はシンプルでいいわね。破壊すれば良い。破壊して世界の目を覚まさせる。どんなに時間がかかっても、ね。
そりゃあ、世の中不可思議な事で溢れているでしょうよ。それこそ、世界そのものを飛び越えたり、飛び越えたりしてくる連中がいるのだから。…我ながら飛び越える当事者になるとは思ってなかったけど。
え、なに?メルって主様以外のキャバリアにも乗るんだ。(意外。友人は、思っていたより多芸?汎用性に富んでいるらしい)しかも、重二って…主様のコンセプトとは違うわよね?なんでまたそのチョイスなのかしら。
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月28日
ええ。実体があり壊せるのは事実でございます。パイロットが無事なら救出だって可能です。
「どんなに時間がかかっても」……。(既に理解してしまっている。彼女は本気で世界を変えようとしていると。そうして自分は――此処でメイドとして働く自分には、そんな彼女の力になれる事なんて僅かしかない、とも。)……でしたら、合間にはぜひ、こちらへお寄りください。いついらしても良いように色々なお菓子をご用意してお待ちしております。
また何度でもお茶をして世界の喧騒から離れたひと時を過ごしましょう。私と、二人きりで。

世界を股に掛けるキャバリアパイロット。天城原様にぴったりな響きでございますね。

確かに。Hanon-60の武装は中~長距離が多いです……鈍重ですが装甲が厚く何事も落ち着いて行動できますから、まずは戦場に慣れることが目的なのかもしれません。(ここでも憶測。主の真意などメイドの自分が詮索するべきではないが故に。)
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天城原・陽 2022年3月29日
そこよ。どんな大義を持った人間だろうが人でなしだろうがパイロットになってしまえば等しく本質を変える。オブリビオンマシンが負の方向へ本質を変えるのなら、私達はその逆だって可能な筈なのよ。(――その為に、私は変わった。そして世界を変える。正確には、世界を構成する人の意識を変える…否、変わる事を促す。その為には、戦い、ヒトの矜持を示すしか無い。茨の道だとしても)…ありがとうメル。貴方が止まり木になってくれる事がとても嬉しく思うわ。

そういうメルだって、実は色んなところ巡ってたりするんじゃない?

うっわ、全然真逆のコンセプトじゃないの。確かに。重装甲で砲戦に長けているのならば被弾率は低いし生存性も高いのでしょうけれど…(ううん、と唸る。戦場に慣れる。慣れる…というよりは箱入りめいているような…邪推でしかないので置いておくことにした)
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メルメッテ・アインクラング 2022年3月30日
正の方向へ。変革の要因として。(それは渦中に身を投ずるようなもの。けれども引き止めることなどできない、してはいけない……きっと他の誰にだって止められやしないのだろう。)

(いつまでも天城原さんの安らぎの場でありたい――その願いが伝わったようで安堵した。命ある限り「また」の約束を交わし続けて、信じていよう。)
(既に飲み終え氷だけになったグラスの中を、ハートのストローでくるくると軽くかき混ぜた。)

(「色んな所を巡っている?」そうかな……そうかも……という顔。)

はい。加えて、同様の敵が出現しても経験上どう動くかが読みやすく対処をしやすいという利点もございます。最新鋭機ですので維持費は結構……かなり、かかりますが、必要経費でございますから。捻出は大変ですが納得しております。(そう、維持費は全て自分持ちなのであった。それもまた受け入れ納得した様子で頷く。)
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天城原・陽 2022年4月1日
折角持った力だもの…私が『正しい』と思ったことに使うわ。(ヒト一人がやれる事なんてたかが知れている…けど、やらなければ世界はいつまでたっても歪んだままだ。胸の内に生まれた何かがそれを黙って見過ごすわけにはいかないと疼くならその通りに動く。そうすると決めた。こうして過ごす時が『日常』として存在できるように)

(メルの表情を見る。ははぁん?とアイコンタクト。何気に場数踏んでるわね?と)

え、自腹なの!?キャバリアを!?(重二なのに迂闊に被弾できないじゃない。と口に出そうになったところで)…ああ、そういう意図もあるのかしら(なんか納得がいった。経費節約には無駄な修理費は敵だ。つまりそういう事のかしら。自ずと回避技術や先見も身につく)
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メルメッテ・アインクラング 2022年4月2日
それが天城原様の「鼓動」なのでございますね。(心の奥で鳴り出した音。動かずにはいられないもの。そういった諸々を指し「鼓動」と形容するくせがあった。)

(天城原さんのアイコンタクトに視線を合わせ、目で頷くように瞬きをする。ぱちぱち。)

? はい、自費でございます。(当然のことだと思っているので事もなげに肯定。)
そうでした。天城原様さえよろしければ後ほどHanon-60の識別コードをお渡し致しますね。


(その後もお喋りは弾みに弾んであっという間に天城原さんの帰る時刻となり、改めて「次」の約束をしてお別れをした。)

(置いていたメモリをそっと握る。気が付けばさっきまでの雲は晴れ、春の夜空が広がっていた。)
(硝子の泉、曇り、のち、晴れの日のこと。)

【PLより】
曇り、のち、--の日は、ここで終了とさせていただきます。天城原・陽さん、ありがとうございました。
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