待春の日【個別・低速RP】
メルメッテ・アインクラング 2022年1月16日
ある冬の日の夕方のこと。天気は曇り。
外気は春が恋しくなるほど冷たい。空には雲が掛かり、日没に伴い暗くなりつつある。
休憩所室内のメイドは今まさに、自分の休憩時間中。
勿論、お客様がいらっしゃったなら応対するつもりだけれど。
お知り合いのどなたかがいらしたなら。自分も一緒に、ちょっとだけ。お喋りをしてもいいだろうか。
書き込み可能PC:
メルメッテ・アインクラング(Erstelltes Herz・f29929)
天城原・陽(陽光・f31019)
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メルメッテ・アインクラング 2022年1月16日
「メル、メッテ・アイン、クラン、グ」……ううん。
(メイドが一人カウンター席に座り、文字の練習をしている。不意にペンを置いて軽く手を振った。グーで強く握り締め、腕を引いて動かす筆記法はそれなりの負担がかかるようだ。ノートの中身は相も変わらず直線的かつ不揃いなカタカナで埋まっている。)
(以前よりは滑らかに書けている……と、思うのですが。そろそろ一息、入れましょうか。)
天城原・陽 2022年1月16日
(此処の来るのも久しぶりな気がする。季節は巡って外気は冷たく…こうして『外』へ出向く事も普通になってきた。これもある意味世界情勢の変化故なのだろう。普段着に、もこもこのロングコートを羽織ってドアを通過。通路を歩く)あー寒い…寒いわマジで。
(ほどなく歩いて「休憩所」へ)メルー?いるー?来たわよー。
メルメッテ・アインクラング 2022年1月16日
(自分を「メル」と呼ぶ、真っ直ぐで迷いのない御声。間違いない!)
(久し振りの再会だ。お出迎えと同時に、たちまち表情が華やぐ。)――天城原様! メルでございますよ、いらっしゃいませ。夏に浜辺でお会いして以来でしょうか? お元気そうで何よりです。
丁度、私も休憩するところでして。よろしければご一緒にお茶の時間に致しませんか?
お好きなお飲み物とセットで本日のおやつのタルトタタンはいかがでございましょう? お任せでよろしければ何か簡単に摘まめる物もご用意します。どうされますか?
(天城原さんとお会いできた嬉しさを隠しきれない様子。案内も若干、早口になっている。)
天城原・陽 2022年1月16日
(あーさっむ…とコートを脱いで畳みつつ、おひさー。と雑な挨拶を…ふと、辺りを見回す。変わっていないようで少し変わっただろうか、此処)…?(ううん、と首を傾げるもそれはいったん置いておいて)
(早口になっている様子にくすりと笑ってから)んじゃ飲み物は紅茶。ストレートでいいわよ。食べ物はー…全部任せる。あんたのチョイスだしハズレはないでしょ。
メルメッテ・アインクラング 2022年1月16日
かしこまりました、それではお任せください。天城原様はお好きなお席へどうぞ。
(微笑み、さりげなくノートを回収してキッチンへ。少し考え……)
(ジャガイモ3個を剥き、くし切りにして軽く水にさらす。取り出して水気を拭いたら小麦粉を薄くまぶし、てきぱきと準備した油鍋へ入れた。泡立つような揚げる音、香ばしい匂い。作っているのはフライドポテトだ。)
天城原様は、その後いかがお過ごしでしたか? 斑星様もお元気でしょうか?
(調理の手は止めないまま、天城原さんへと話しかける。)
天城原・陽 2022年1月17日
(適当な席に座って寛ぐ。キッチンで手際よく調理をするメルの背を見つめながら)
んー…(少し、間を置いてから)…最近ちょっと腹立つことがあったりしたけどそれ以外はフツーよフツー。学校行って勉強して…弓道部にちょっと顔出して帰って家族とご飯食べて風呂入って寝る。その繰り返し。
マダラぁ?あいつもいつも通りよ。相変わらずよく食べてるわ。
メルメッテ・アインクラング 2022年1月17日
まあ、そうだったのですか。では……(今は休憩の時間。「腹立つこと」には敢えて触れずにいようと判断し)反対に、楽しいことはありましたか?
斑星様もご健在なのですね。安心致しました。食欲が旺盛でいらっしゃるのは健康の証でございますね。
(芋を揚げては油を切って、ペーパーに載せ、塩胡椒をして全体を軽く振る。お皿に盛り、仕上げに取り皿と調味料も用意して完成だ。外はカリッと、中はほくほくの半月から温かな湯気が上っている。)
――お待たせ致しました、天城原様。お先にフライドポテトです。こちらのケチャップとマスタード及び取り皿、お席のカトラリーもご自由に。私の分はお気になさらず、お好きなだけ召し上がってくださいませ。
只今、紅茶とお菓子もお持ちします。お支度が終わりましたら私も着席させていただきますね。(それらを置いて、またキッチンへ戻った。手順を頭に巡らせつつ、楽しげな笑みを浮かべている。)
天城原・陽 2022年1月17日
楽しい事ぉ…?(あったかしら。と思案。常日頃フラストレーションやら何やら抱えてしまう性分故にパッと思い付かないのがまたモヤモヤしてしまう。ううん、と考えながら幼馴染について)健康も健康よ。見た目不健康っぽいのに。昔っからそうなのよあいつ。
(お出しされたフライドポテトに少しだけ笑って)
いいわねこういうの。ジャンクフードも此処で出されると途端に洒落たものに見えるわ。やっぱ雰囲気って大事よねー。この建物作った人、良いセンスしてるわ。
(いっただっきまーす、と小さく手を合わせてからまずは何もつけずに一口)ん、おいし…
ええ、一緒に食べましょ(さて、何が出てくるか楽しみにしつつ…再度、楽しい事について思案……あ、と思い付いて携帯端末を取り出して操作。ライブラリ呼び出し。ああ、これこれ。この写真だ)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月18日
確かに斑星様はスマートでございますね……。「昔から」。幼少期から現在に至るまで仲良しでいらっしゃるのですね。(斑星さんとの日々の交友が天城原さんの「楽しいこと」と受け取ったようで、微笑ましそうにニコニコしている。)
(やがて、淹れたて熱々の紅茶がたっぷり入ったマグカップと、デザートフォークが添えられたケーキプレートを、2人分。トレイに載せて運んで来た。)ふふ、天城原様に喜んでいただけて何よりです。――こちらもどうぞ、ストレートの紅茶と本日のおやつのタルトタタンです。
(以上の品をテーブルに並べ終えると、自分も手近な椅子を寄せて座った。)それでは私もご一緒させてくださいませ。失礼致します。
?(天城原さんが携帯端末を。何かあったのかな?)
天城原・陽 2022年1月19日
仲が良いというか腐れ縁というか…あいつの他にそういうのがもう一人いるんだけどずっとつるんでるわね。まぁうちの学校エスカレーター式だから交友関係も自ずと絞られてくわよ。
(フライドポテトにケチャップとマスタードをヨ付けて一口。うん、こういうのってなんか。若いって感じがする。メルの分を残して、本日のセットを出迎えて)良いわね良いわね、最高よこういうの。(待ってましたと唇をなめつつ…)
ん、ああさっきの『最近の楽しい事』…なんだけどね。こういうの撮り始めたの(ほれほれ、と携帯端末の画面を見せる。ラーメンの写真。学校のお昼ごはんの写真。カップ麺の写真。フリック操作で次々と映し出される写真達。メシばかりである)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月19日
斑星様と「もう一人」。ふふ。親交の深い同年代のお友達に、長いお付き合い。私にはどれも素敵に映ります。
(「学校」のワードに反応し、そういえば、と。)天城原様。あの、学……いえ……(このタイミングで話してもいいものだろうか。急に口ごもってしまい、そわそわし出した。)
(小さな声でいただきますと呟く。フォークでお芋を刺し、何もつけずに口へ。美味しく作れて一安心だ。)「最高」ですか? ありがとうございます、ごゆっくりどうぞ。
あら……(天城原さんの端末を覗き込む。)ご飯のお写真でございますね。あ、ラーメン!!(ラーメン大好き! 画面を見る目が輝いた。)毎日のお食事の記録、でございますか?
天城原・陽 2022年1月20日
(口ごもった様子にうん?と視線を動かして友達の顔を覗き込む。何やら言いたい事でもあるのだろうか。そう察して、ラーメンの写真を写したままの携帯端末をそっと置いてから)
メル、いいから。(言ってごらんなさい、と聞く姿勢。おやつに手を付けるのはそれからでも遅くはないだろう)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月20日
は、はい。(姿勢を正して改まる。)
実は……以前の、冬頃。「短期留学」というお話があったのを覚えておりますでしょうか。
主様から、その許可を頂けたのでございます。
『期間は1週間』『必要な物品は制服も含めて全部こちらで用意する』『提案者と年齢が近い場合は同学年の同クラスに入る』、『この条件であれば行かせても良い』と。
長期の外泊は初めてです、準備物に関しては皆様のお世話になるわけには参りません。最後の要求は、恐らく私一人だと知らずのうちに不作法な振舞いをしてしまうかもしれないので、ということではないか……と。(そう付け加えた。主の真意は自分には計り知れないが故に、全て推測でしかないが。)
天城原・陽 2022年1月21日
ああ、許可下りたのね。良かった。んじゃこれ、無駄にならなくてよかったわ(ポケットから小型記録媒体を取り出す。前に言っていた手続きに必要なデータが入っているそれを差し出して)
これに入っている手続きフォーマットに必要事項入力して、当日は通行証代わりにもなるから必ずこのメモリで持ってくる事。お茶会が終わったら入力やっちゃいましょう。私の端末にもコピーして持ち帰るわ。『学校』の方に出しておくから(提出した内容と当日持ってきたメモリの内容、それの合致で、入国証明になる仕組み)
制服はこっちでも用意出来るけど…自前があるならそれに越した事はないわ。クラスに関しては根回ししとく。声かけた手前一緒じゃないと意味無いしね。面倒見てあげるから、安心なさい。
にしても…そっか。外で出来た友達が来るのか。なんか、感慨深いわ…初めての事だもの(フフと小さく笑ってティーカップを手に取り一口)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月22日
(メモリを差し出され、瞬きを数回。一気に顔が綻んだ。)はい! 分かりました。ご承諾いただき本当にありがとうございます、天城原様!
私も同じ気持ちです。お友達の住む都市で共に過ごしていい、それも「1週間も」だなんて……夢みたいです。(以前までは友人どころか他の「人」とも関わりがなかった自分に、このような機会が。紅茶のマグカップを両手で持ち、喉を潤した。温かさが体中、胸の奥にまで染み渡る感覚。)
その、端末で見せていただいたお写真のラーメン屋さんも都市内のお店なのですか?(尋ねてから、ハッとした様子で慌てて)……も、勿論、第一目的は遊びではなく、学びのためでございますが!
天城原・陽 2022年1月22日
承諾したのは私じゃなくて都市の上の連中だけどね。…前に話した『変革』だっけ…内も外も変わっていく。壁に籠ったままじゃ、閉ざされたままじゃいけないんだって、分かってるんでしょうよ。
一週間…か。たった一週間。けれどあなたにとっては長い一週間になると良いわね。それこそ、覚めて欲しくない夢のような(フォークを手に取りタルトタタンを切り分け、一口。あ、おいし…と目を細め)
ん、これね(端末を手に取って先程のラーメンの写真を見せる。澄んだ醤油スープ、ちじれ細麺。チャーシュー、メンマといったスタンダードな具材が乗った…UDCアースであれば中華そば、なんて言われていたであろうラーメンだ)そう、中央区の風雷ってお店。都市で私が一番好きなラーメン屋。一緒に食べ行きましょ。あとー…(スッっとフリック操作。チャーシュー麺と炒飯と餃子セット。どれも大盛だ)…あ、これはマダラのだわ。
メルメッテ・アインクラング 2022年1月23日
「籠ったままじゃ、閉ざされたままじゃいけない
」……。(天城原さんのその向こう、硝子を隔てた外を見やる。ずっとずっと進んだ先には、まだ見ぬ世界が広がっており、変化を続けているのだろう。)
ふふ。「1週間も」で合っておりますよ。メイドの私が一人の学生として日常生活を送ることが許されるのですから。あ、けれども悔いは残らないよう何事も積極的に、挑戦や経験をさせていただきたく存じます。
ああー! 美味しそうぅ……!(思わず身を乗り出す。視線はラーメンに釘付けだ。)ほ、他にもお店があるのでございますか!? あぁー……1ヶ月に、1回ぃ……(声が小さく、くぅ、と絞り出された。笑顔から困り顔へ。表情が忙しく、くるくると変わる。)
天城原・陽 2022年1月23日
世界がどんどん変わっていく。お互い、取り残されないように、囚われないようにしたいものね。(何より『生き残らないと』とは口に出さず、視線をカップに向けて)
そう。なら今の内からスケジュール考えておきなさいよ。勉強以外にも部活とか、街の散策とか、いくらでもあるんだから。
(スッとまたフリック操作。また別のラーメン)ああ、そーいやそんな縛りあったわね。カロリー高いし、ラーメン。ま、ラーメン以外にもあるし楽しみにしておきなさい
(またフリック操作。今度は…この前撮って貰った特務一課のメンバーとの写真が映る)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月24日
ええ。仰る通りです。
は、はい! 楽しみはラーメンばかりではありませんもの。
「スケジュール」。……その、皆様のように通常の一学生として充実するためには、どのような予定を組むのが最良なのでしょう?(何しろ普通の学校生活経験は0だ。どれも漠然とした想像しかできず、ちょっと悩んでいる。)
……?(考え込んでいる間に、画像が次のものへと切り替わった。今しがた流れていったのは日常の様子だろうか? 学校での過ごし方の一例と解釈し、特に気には留めなかった。)
(――その写真をもっとしっかりと見ていれば、あからさまに動揺していただろう。どのような人々が集まっていたのかには、気が付いていない。)
天城原・陽 2022年1月25日
授業事態は学校でスケジュール組んでるからとりあえずそれに沿って行けば良いわよ。あんたにとっては真新しいものになるだろうからテキトーに楽しみなさい。問題は…放課後ね。所謂自由行動タイムって奴よ。何したいの?ラーメン食べる以外で。
ああ、それと…(思いついてスッと端末操作。都市のマップに切り替え。先程の写真の話でもしようかと思ったが、向こうに行けば直で会う事になるだろうし今はいいか。と)一週間滞在するわけだけど、住むとこどうする?一応、学校のある南区のマンションとかになるだろうけど…その辺融通利くわよ。私んちの近くでもいいしなんだったら私んちでもいいし。
メルメッテ・アインクラング 2022年1月26日
「適当」に。(適切に、という意味で受け取り)かしこまりました。
め、メルはそんなにラーメンで頭がいっぱいというわけでは。……規則で定められた時刻までは、許される限り校内に居たい、です。部活動を遠目に見させていただいたり、空いている教室かどこかでどなたかとお喋りをさせていただいたり。皆様のお邪魔になるようであれば私一人で過ごすのでも構いません。(要するに、下校時刻ギリギリまで学校に居ることを希望している。)……すぐに帰ってしまうのは、勿体なくて。
滞在中の住居ですね。では、提示していただいた中でしたら「南区のマンション」の一室をお借りできればと。天城原様のご負担をこれ以上増やすわけには参りませんもの。
(集合住宅、家屋、誰かの自宅……。)ちなみに、都市にはホテル等の宿泊専門施設はあるのでしょうか? いえ、深い意味はなく、ただ例示にはありませんでしたので気になりまして。
天城原・陽 2022年1月27日
そう。そうしたいのならばそうしなさい。貴方の為の一週間なのだから。(この学生生活を知らぬ友人の言葉を聞いて、普段自分たちが過ごしている日常はそれ以外の者にとっては未知で、希望に溢れているものなのだなと、強化された思考能力ではなく心で理解した)
んじゃ、私も弓道部に顔出そうかな。一日体験入部とかやれば部もめっちゃ盛り上がるんだろうなー
別に負担とかじゃないけど、そっちのが落ち着くならそうするといいわ。宿泊施設ねぇ…市民向けの保養所は東区にあるけど、外部向けの宿泊専門施設っていうのは殆どないわね。私が生まれる前から外部からの介入をほぼ断ってきてたし。けど以前に比べたらそういう施設も南区に増えたかもね。国営らしいからそっち絡みじゃない?(そっち、所謂外交。外から来た要人向けだろう)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月28日
本当に、私は遠くから眺めさせていただくだけで結構でございますよ。皆様の練習を中断させてしまうのは本意ではありません。
いえ。……それに、『自らの分を弁えろ』と、日頃から主様に言われておりますので。(苦笑した後、2,3回ゆっくりと瞬きをし、口元に変わらぬ微笑を湛える。主の言葉が引き金となり、表情も、感情も、「メイド」のものへとリセットされていった。)
理解致しました。来客用の宿所の需要が出てきたのはごく最近なのですね。
そうです、天城原様。一番大切なことを聞きそびれておりました。――留学費用は、お幾らほどになるのでしょう?(こんなに良くしていただくのだ、相応の額をお支払いするのは当然だろう。)
天城原・陽 2022年1月29日
そこまで徹底して律するのはある種の美徳ね。だからこそ私はそれを否定こそしないわ。でも『郷に入っては郷に従う』…って言葉もあるわ。正直、この言葉って同調圧力的であんまり好きじゃあないんだけれどその場のノリとか勢いってあるじゃない?あんま自分の可能性を狭めない方がいいわよ。余計なお世話かもしれないけれども。
あー費用…費用かぁ…(そーいや幾らかかるんだろう。『彼ら』は命とその戦力を以て対価を払っているからあんまり気にしたことが無かった。ちょっと待ってね。と端末操作。南区のマンションの家賃とその他諸々必要な物のあれそれの情報を引っ張り出して…計算は自前の頭脳で)…こんなもんじゃない?(端末に金額を表示してお出しする。UDCアースであれば日本円にして8万円くらいの金額)
メルメッテ・アインクラング 2022年1月29日
…………「メイド」ではなく、「メルメッテ」として。
(留学。即ち一学生となり周囲の雰囲気に溶け込んでもいいのだ、ということだろうか。)(メイドの生き方しか知らない自分を、天城原さんは今、導いてくれているのだろう。そこまで考えて――)
ふふ。天城原様はお優しいですね。(それだけが自然と、言葉になって出る。解けたような笑みが浮かんだ。)
まあ。(表示された数字を見て驚き、声を上げた。予想よりも随分と安い。念のためにもう一度)本当に、そちらのお値段でよろしいのですか?
天城原・陽 2022年1月30日
『自らの分』を自分で弁えるって事は、それって別に『自分で決めても良い』とも解釈出来るわ。まぁあんたの主様がどういうつもりで言ってるか分からないけれども、言葉の理解なんて結局受け取った側次第よ。私の言葉を優しいと感じるのならば、つまりはそういう事(クイニーアマンをもう一口。うん、やっぱりおいし)
あんたはこういうものが作れるんだから。それは分を…可能性を磨いた結果よ。学校でどう過ごすかは自由だけど、折角なら可能性の幅を広げる事をオススメするわ。留学なんだし、学ぶってそういう事でしょ?
いいんじゃない?実際の家賃に教科書代とか足せば大体こんなもんでしょ。交通費は込みじゃないから、そっちはそっちで何とか出来るんでしょ?
メルメッテ・アインクラング 2022年1月31日
ありがとうございます、天城原様。「言葉の理解」……。言葉、とは難しいものであると改めて感じます。情報伝達やコミュニケーションの重要な手段ですのに。
「天城原様とお会いできて、友達になれて、本当に良かった。」と。それは決して今回の、見聞を広められる機会を得られたからではないと。(デザートフォークを焼き菓子の皿に置いて、片手を開いた。視線を落として見つめる手の平からは、仄かに自分の体温を感じる。)……載せた温度まで伝えることができたなら、どれほど良いでしょう。
目の前の扉を自ら閉ざしていては進化には繋がらない。それは、仰る通りです。……では、その先にいらっしゃる方々に、ご迷惑をおかけしない程度に。(控えめな首肯。)
交通手段は、ええ、私の方で可能です。承知致しました、それではこちらの額をご用意致しますね。費用のお渡しは当日でよろしいですか? それとも、もっと前の方が?
天城原・陽 2022年2月2日
極論だけど言葉ですら「単なる言葉の行き違い」で殺し合いが始まっちゃうような世界だもの。如何に普段私達が言葉と思考を上手く使えていないか…って感じるわ。
(載せた温度。という言葉に思いとか感情やそういった何かを感じ取る)されど、伝達手段が不完全だからこそ…そこに察しや思いやりも生まれる事もある。それは相互理解の始まりよ。その温度を伝える手段は一つじゃないわ。
私が、あるいは私が住んでいる国はあくまで道標に過ぎないのよ、メルにとっては。だからまぁ、思うまま感情に従うと良いわ。一週間程度、それくらい許されるわよ。
費用の方は当日で良いわよ。キャンセル料とか別にかからないから安心なさい。
メルメッテ・アインクラング 2022年2月3日
「温度を伝える手段は一つじゃない」。(けれども、それは一体何だろう。人と関わる機会は増えてはきたが『主様』との日々は長い。自分と人とが深く向き合う場面の想像は、未だつかないままでいる。)……考えてみます。その方法を。(掌を戻し、再びデザートを食べ進め始めた。)
「感情に従う」。感情に――「心」に。そうですね、天城原様?
かしこまりました。では、当日。
ふふ、本当に楽しみです。(おやつを食べ終え紅茶を飲み干し、ほぅっと息を吐いた。ポテトはまだ残っているが後で食べるつもりらしい。)(この後に入力作業があると聞いたが天城原さんを急かす気はない。両手で握ったマグカップを何となく眺め、浮き浮きとしている。)
天城原・陽 2022年2月5日
(最後に大きく残ったタルトタタンを一口で頬張って…飲み込み)思うまま、思うがままに進化するっていうのは私達の特権よ。だって『若い』んだもの、私達。
うん、当日。楽しみにしてる。(こちらも紅茶を飲み干し、一息)さってと…それじゃあサクっとやっちゃいましょうか。メル、ノート型デバイスとかある?あるなら話は早いんだけど。
メルメッテ・アインクラング 2022年2月6日
ええ、天城原様。そうして、生きておりますもの。ね。
!! はい。「デバイス」……少々お待ちください。(マグカップを机に置き、そそくさと席を立つ。カウンター奥へ行ったかと思うと、ノートパソコンを持って戻り起動させた。)
(背景は初期から設定されたままの青1色の画面。そこに幾つかのアイコンが浮かぶ。好きな画に替えるという発想は、このメイドにはなかった。)天城原様、こちらでよろしいですか?
天城原・陽 2022年2月7日
そういうこと。
うっわ青。ホントにこりゃ青いわ。(見事な青さのデスクトップにどうでもいい感想を述べつつ)
まぁ青さはどうでもいいとして…んじゃこれを…(小型記録媒体をポートにサクッと差す。端末操作。小型記録媒体にアクセス。入国手続きに必要なプログラムを走らせて…っと。幾度かのコマンドが開かれたのちに、氏名や年齢、国籍等々の入力ウィンドウが開かれる)さ、はじめましょ。
メルメッテ・アインクラング 2022年2月7日
かしこまりました。では。
(天城原さんの指示に従いながら、キーを打ち入力を行う。)
(そこからはあっという間だった。作業を終えてコピーしたデータを天城原さんへと渡す。日取りの説明などを簡単に聞き、最後はお互いに笑顔で、挨拶をしてお別れした。)
(天城原さんが帰られた後。何となく窓に近付いてみた。外はすっかり暗くなり、星もなく、真っ黒な闇が閉ざしている。ある筈の世界を覆い隠し、この先には何もない、とでも言うように。)
……。(普段は気にも留めませんのに。ひたり、と触れたガラスは冷たく、背筋が凍るような感覚が突き抜ける。かぶりを振って手を離し、目の前の片付けに取り掛かるのであった。)
(それは何かの予感だったのだろうか?)(硝子の泉、待春の日のこと。)
【PLより】
待春の日はここで終了とさせていただきます。天城原・陽さん、ありがとうございました。