❖慶典の日
花葬・ラヰア 2019年3月1日
ある日、サムライエンパイアのとある藩で『御子』が産まれた。
『御子』とは藩を治めるお殿様の子の事だ。
何かしらの特別な力を持つ訳でもなく、八百万の神から啓示を受けた訳でもない、ただの人の子。
それでもやはり、生誕とはめでたき事で。
この藩は治安も良く、民からの信も厚かった。
故に、お祭りが開かれる。
生誕から7日目の今日、空には火薬の花が咲き、ひやりとした空気を忘れさせるような賑やかさを見せていた。
そんなお祭りの片隅で、ぽつんと出店を見る白き子がいる。
「みなさま、とてもよいおかおをしています……」
きょろり、きょろり。
見渡す視線が百八十度横切って。
「……おまつり。なにをすれば、よいのでしょう」
はてと小さく首を傾げるのであった。
餞
#1:1RP(先着おひとりさまのみ)
#ゆっくりふんわり
#1週間お返事がなければ、お祭りも終わり
#時間は黄昏〜宵闇
#祝い花火が綺麗
1
ショコラッタ・ハロー 2019年3月3日
そうか、なら良かった。まだ十にも満たないだろ、おまえ。こどもは好きに振る舞えばいい、とは思うが……そのくらいの歳じゃ、逆になにもわからなくても仕方ないか。おれで良ければ付き合うぞ。遊びなら任せろ(見つめ返す淡い色彩の瞳に、ニッと笑みを返す)おれはショコラッタだ。おまえ、名前は?
花葬・ラヰア 2019年3月4日
ありがとう、ございますっ。(まずは礼から。ぺこりと腰を折る角度はほぼほぼ九十度である)ぼくは、ラヰア。はなむけ、ラヰアです。あるじさまは、ショコラッタさまというのですね。おぼえ、ましたっ。(ぐぐっと小さな拳を作った)ぼく、あそびはすきです。よろしく、おねがいしますっ。
ショコラッタ・ハロー 2019年3月5日
ラヰアか、綺麗な響きの名前だ。おれもおまえのこと、ちゃんと覚えたぞ。それじゃあ行こうか……せっかくの祭りだ、楽しまなければ損ってもんだ(深々と頭を下げる少年に、こちらもどこか芝居がかった仕草で腰を沈めて返礼した)とはいえ屋台も多いし、どこから攻めるか悩むな。ラヰア、腹減ってるか? 食いたいもんとか、あるか?
花葬・ラヰア 2019年3月5日
えへへ、ぼくもきにいってます。(こくり、こくり、頷いた)おなか。(さすってみれば、空いてる様な。夕飯は食べていない。くうと鳴る虫は空腹の音)……。へりました。(素直である)んん、あったかいものがたべたいです。ショコラッタさまは、なにか、ありますか?
ショコラッタ・ハロー 2019年3月6日
(耳に届いた腹の虫の鳴き声に笑みを浮かべた)なら、軽く腹に何か入れておくか。温かいものかぁ、何かあるかな(そう言って、辺りを見渡しながら歩きだした)食べ歩くなら、あれとかどうだ。焼いたモチに串を刺した料理だとさ。
花葬・ラヰア 2019年3月7日
おもち、ですか?(とてとて、後ろについて辺りを見る。あれと示された食べ物へ視線を向けて)わ、おいしそうです。とてもよいにおい……。(そわそわ、体が揺れる)おひとつ、たべてみませんか?
ショコラッタ・ハロー 2019年3月7日
おう、五平餅とか言うらしいな……おれも腹が減っていたし、食ってみるか。というわけでオヤジ、二人分くれ(ラヰアも興味を抱いた様子と見るや、さっそく注文をする。味付けは色々とあるようだ。醤油や、ミソや、みたらしなどなど)どうする? おれはしょっからいモノを食いたい気分だが、甘いのとかもあるみたいだぞ(出会ったばかりの少年の好みを探るように、尋ねて)
花葬・ラヰア 2019年3月8日
ごへいもち。……えと、ううん。(繰り返した。どうする、と問われれば、視線が色々な味の五平餅へ行ったり来たり。ひとつに決めるのは苦手な様子)うー、あまいものにします。しょっからも、きになります、けど。あまいきぶんです、たぶん。(ぐっと拳を握って)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月9日
あいよ、じゃあおれは柚子味噌で、ラヰアはみたらしな。おまえが気にしない口なら、分け合って食うのも悪くない(注文すれば、「へい、毎度!」と威勢のいい店のオヤジの声。タレが炙られる香ばしい香りが辺りに立ち込める。焼き上がるまでのあいだ、しばしの時を会話に費やす)そーいやおまえ、あそこの店前に突っ立っていたが、商家の息子なのか? 身なりからすると丁稚ってわけじゃなさそうだが。
花葬・ラヰア 2019年3月9日
わ、ほんとうですか? ぼく、きにしないですっ。(ぜひ、とそわそわ身体を揺らす。オヤジの声に肩を跳ねさせ、好い香りにまたそわりと落ち着きない)ああ、ええと。でっちでは、ないのですが……うーん。(首を傾げてうんうん唸り)ぼく、ヤドリガミなんです。なので、ごしゅじんさまのもの、です。
ショコラッタ・ハロー 2019年3月10日
そうでなくっちゃ。その調子で逞しく育てよー(なんて話しているうちに、焼き上がる五平餅。すこし焦げた香りがなんとも胃袋に響く。オヤジに代金を支払うと、落ち着きない様子のラヰアにみたらしの串を差し出した)へえ、ヤドリガミか。察するに、ごしゅじんさまが戻ってくるまでの留守居役って感じかね……立派じゃないか。その歳で、ちゃんと仕事を全うしているなんて(勝手に想像を膨らませて、勝手に感心する。てくてく、祭の夜のなかを歩み出しながら)
花葬・ラヰア 2019年3月12日
たくましく……。(ぐっと両手を握ってむきっとしてみる。してみるが、ほそっこい身体ではもりっとはならなかった。逞しい方が良いのだろうか……などと考えているうちに支払いまで終わっている)わ、わ、ありがとうございます……!(みたらし串を受け取って、慌てて後ろにひっついた。次こそガマ口財布の出番である)そう、そうです。ショコラッタさまはみこころつかいなのでしょうか……。よくわかりました、ね。おるすばん、してますっ。(勝手な想像は図星のようだ)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月12日
はっはっは、逞しい男になるにゃ、まだまだ時間が必要みたいだな。ま、焦る必要もないだろうよ(存外、ノリのいいラヰアの姿を見て呵々と笑う。それから、湯気たつ柚子味噌の五平餅にがぶりと食いついて)おう、たいした額じゃないから気にすんな。お近づきの印ってやつだ。ん、初めて食う料理だが、なかなかイケるな。暖かいもんが身にしみるぜ(少年のガマ口を見て、次は彼のメンツを立ててやるか、と密かな決意。こちらの勝手な想像が的外れでなかったことに、「やっぱりな」とニヤリと笑った)御心使いとやらじゃない、強いて言えばオンナの勘ってやつだ。でもヤドリガミとはいえ、ラヰアはまだチビだろ。留守番、寂しくないのか。
花葬・ラヰア 2019年3月15日
(焦る必要もない、の言葉にむむむと唸り。彼女がそう言うのなら、そうと言うことにしておこうと切り替えた)おちかづきのしるし。ではつぎは、ぼくが"おちかづきのしるし"にはらいますっ。(決意は素直に声にして、はくりと小さな一口。熱くて甘い、不思議な味。おいしい)おんなのカンはすごいのですね。さびしい……。んん、どうなのでしょう。あいたいなあとおもうことがさびしいなら、たぶん、ぼくはさびしいのだとおもいます。
ショコラッタ・ハロー 2019年3月16日
おう、楽しみにしているよ。なにを買って貰うかな(なにしろ出店は色々だ。年下の子に払ってもらっても心痛まない店もきっとあるハズ。五平餅を片手に、のんびりと祝いの空気のなかを歩み)会いたいと思う、かぁ。そいつはやっぱり、寂しさなんだと思うぜ。そんなら、まあ、これも縁ってヤツなのかもしれん。今日は祭だ、その寂しさを一時でも忘れて遊ぼうじゃねえか。おれで良ければ、付き合うぜ。
花葬・ラヰア 2019年3月17日
えへへ、ありがとうございますっ。"えん"につながるなら、さびしさもわるいものじゃないですね。おまつりがあって、よかったです。(ぺこり、お辞儀した。それから少し開いた距離を駆け足で埋める)(見渡す限り、食べ物屋台。それから、くじびきや射的の遊びの類。安いもので50円相当の焼き鳥1本、高いもので500円の綿あめが見えた)なんでも、かいますよ。たっぷりもってきてますから。(えへんと少し得意げである)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月18日
おやおや、ラヰアは大金持ちなんだな。それじゃお言葉に甘えて(ラヰアの歩幅に合わせて歩く速度を調整する。色とりどりの出店は眺めているだけで楽しい。良い店はないかと見渡しながら「お、そいえば五平餅の取り替えっこしてみるか?」と半分ほど残っているお餅を差し出して)食い終わったら、あそこにある射的屋に寄ってみるか? 撃ち落としたら人形とかオモチャとか貰えるみたいだ。
花葬・ラヰア 2019年3月19日
!(差し出されたのに合わせて自分の五平餅も差し出した。とりかえっこ。みたらし後の柚子味噌は余計にしょっからい気がした。もぐもぐ)んん、そうですね。(こくりと呑み込み)ぜひ、ぜひ、いきましょう。ぼく、じゅうははじめてさわります。ショコラッタさまは、おとくいですか?
ショコラッタ・ハロー 2019年3月20日
いただきます(ラヰアのみたらし五平餅を受け取り、一口。柚子味噌の辛さに慣れていた為か、甘じょっぱいタレは普段口にするみたらしよりも濃厚に感じられた。手が止まらない。二口目)うん、それじゃやってみるか。何事も挑戦だしな。銃は触ったことあるんだが、使ったことは一度もねえな。なんで、ラヰアと同じく完全な初心者だ。どっちが多く景品を獲得できるか、勝負してみるかい?
花葬・ラヰア 2019年3月21日
(は、と気付いていただきますを口にする。どちらかと言えばいただいてますなのは気にしない。癖になるしょっからさにもう一口。気付けば残りも一口ぶん)むむ。しょうぶ、ですね。ぼく、こうみえてまけずぎらいなので。(ふんすと気合をいれた)あるじさまとはいえ、まけませんっ。いざじんじょうに、です。
花葬・ラヰア 2019年3月21日
(らっしゃい、と威勢良く声を張り上げるは恰幅の良い射的の店主。並べ立てられた景品は、壇の上に行くほど倒しにくいものらしい。1回5発。材質は異なるが、コルクを銃口に詰めて打ち出すタイプとそう変わりない。小難しいものではないようだ)(景品は菓子に玩具。人形の類から木製のコマまで様々あるらしい)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月22日
お、いいぞ。負けず嫌いの勝負師こそ男だ。おまえ、将来はたぶんヤンチャになるぞ。未来の暴れん坊だ、暴れん坊(か弱そうな見た目に反して気合の入った様子のラヰアを見て、大喜びする。年下とはいえ、ケンカ(?)を真正面から買う根性が気に入ったらしい。ガッとひとくちで残りのお餅を食べきると、串を雑に帯にねじ込んで、店のオヤジから銃を受け取った)そりゃこっちのセリフだぜ。年下に負けたとありゃ、ショコラッタ様の名が廃るってもんよ。手加減無しでいくからな!(ラヰアに負けず劣らず鼻息荒い、大人げない小娘だった) // (せっかくだし、なんかルール決めてダイスで遊ぶか? 00~39はハズレ、40~99はアタリ。二の位が大きいほどレアもので、ゾロ目は命中したけど落ちなかった、とか)(テキトーな思いつきなんで、純粋にRPだけでやりとりするのも、他にルールを提案してもらうのもどちらでも任せるぜ)
花葬・ラヰア 2019年3月24日
あばれんぼうは……ほめことば、なのでしょうか。(言葉の響きに反して、ショコラッタの喜びようを見ればことりと首を傾げる。どうやら機嫌良さそうには見えるので、プラス方面の意味なのだろう事は察しつつ)てかげんなし、ですね。ぐうといわせたらかちと、きいたことがあります。しょうぶ、ですっ。(銃を受け取り、ぽこぽこと弾を装填する。他の客の様子を見やれば、見よう見まねで構えてみて。ぽん、と発射の音が鳴る)//(いえ、いえ、そのように。全ては運任せにしましょうっ)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月24日
お? そうなのか? サムライエンパイア語か。おれは絶対に「ぐう」なんて言わねえぞ。ラヰアに言わせてやるからなー(「ぐうの音も出ない」という慣用句を知っているのかいないのか、真顔で受け合う羅刹の娘。絶対に負けたくないのか、ラヰアが射的をする姿を熱心に見て研究する。ラヰアが見事オモチャを撃ち落とすと、素直に拍手して歓声を上げた)おっ、やるじゃないか! 見事なもんだ。こいつはおれも負けてられないな(ぎこちない手付きで弾を詰めると、眉を寄せたすごい形相で狙いを定める)(ぽこっ、と発射!)
花葬・ラヰア 2019年3月26日
ふふん。ぼくはやればできるこですから。このくらい、おてのものです。(などと澄まして見るが、どう見ても嬉しそうな色は滲んだ。賞賛は素直に受け取り、ふふんと少し胸を張る)わ、わ。ショコラッタさまもおじょうず、ですっ。(ばちぱち、今度はこちらが拍手の番。二人の様子を見た店主がそこはかとなく暖かい眼差しを向けている、気がする)つぎは、おかしがいいですね……。(きゅっきゅと弾を詰め、ぽこんと発射)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月27日
へっへっへ、どんなもんだ、おれだってやるだろう。でも、惜しいな……ラヰアより一段下の小さいオモチャかあ。次はもっとレア物狙ってやる!(みごと命中したものの、ラヰアに比べて少し格の落ちる景品に唇を尖らせる負けず嫌い。店主の微笑ましい視線を知ってか知らずか、ラヰアの射撃姿を見詰める姿は真剣そのものである)おっと、残念だったな。ハズレみたいだ。なーに、落ち込むなよラヰア。このおれがおまえの代わりに、お菓子を見事撃ち落として見せようじゃねえか(と言って狙った先は、駄菓子詰め合わせセットだ。さて、どうなることか……ぽこんっ!)
花葬・ラヰア 2019年3月29日
むむ……。(落ち込むなと言われても。勝負であるからには、やっぱり少し凹むもの。それもショコラッタの放った弾がぽーんとどこかへと飛んで行けば、見るからにほっとしたような。そんな顔を見せてから、はっと首を振る)ショコラッタさまもハズレ、ですね。やはり、ここはぼくがみごとうちおとすべきところ、です……っ。(むんとやる気十分に。きゅきゅっと詰めて、駄菓子詰め合わせセットを狙い撃つ。ぽこん!)
ショコラッタ・ハロー 2019年3月31日
あ、いまホッとしただろ(ジト目になって、盛大に外した玉の落下先とラヰアの顔を交互に見やる。が、外したのは自分の腕なので文句は言えない。腕を組んで溜息をつくと、ラヰアの射撃を見守る構え)おっと、当たったのに落ちないとは……おいおいオヤジ、まさか糊でくっつけてんじゃねえだろうな。え? 重い景品だから落ちづらいだけだって? ったく、本当かよ(不満げに唇を尖らせながら、闘争心剥き出しでラヰアと同じ景品を狙う。二人の勝負というより、意地になって駄菓子セットを狙っているような)絶対に落とす……落としてみせる……!(ぽこんっ)
花葬・ラヰア 2019年3月31日
き、きのせいですよ。(ぎくり。目を逸らす。もはや言外にそうですよと言っているようなものだ)(ぽこんと放たれた弾は当たったものの弾かれる。続いてショコラッタが狙って放った弾はぎりぎりを通過していった)おしいですっ。もうすこしした、でしょうか。(こちらもこちらで、勝負というよりゲットする事が目的となっているような。きゅっきゅと弾を詰め込んで)こんどこそ、てにいれてみせます。(ぽん!)
ショコラッタ・ハロー 2019年4月1日
ああああー!! イライラするなあ、もう! ナイフ投げだったら全部叩き落としてやってるっていうのに!(大人げなさを隠そうともしない。地べたをガンガン踏んで悔しがっている)おっと、ラヰア、おまえ……やるじゃねえか。さっきの駄菓子詰め合わせよりも豪華な詰め合わせを落とせたじゃないか。これからは剣は置いて銃を使うのはどうだ? 名射手になるかもしれねえぞ(自分があてたかのように喜んでいる。最高ランクの景品を取られて苦々しげな表情のオヤジに、ドヤ顔で流し目をくれてやる)いい流れが来ているし、見ていろ。ラヰアと同じくらいすげえの落としてやる(ぽこんっ)
花葬・ラヰア 2019年4月4日
ショコラッタさまはナイフのほうがおとくいなのですね……。えへへ。じゅうも、たのしそうです。(悔しがる姿をそっと見守り。豪華な詰め合わせを両手で抱え、嬉しさ半分気遣い半分な曖昧な表情を見せた。それもドヤ顔を見付ければ、なんだかふふんと胸を張る)わ、あたりましたよっ。さすがです、あるじさまっ。(くらくら揺れた商品がぱたりと倒れ込む。オヤジのあちゃーという顔がよくよく見えた)つぎがさいご、ですね。もうひとつ、あててみせますっ。(最初よりも様になって銃を構え、ぽん!)
ショコラッタ・ハロー 2019年4月6日
おう、今度ナイフ投げをみせてやるよ。目を瞑ってでも全部当てて見せらぁ(面目躍如、ラヰアほどの大当たりではないけれど、今度はちゃんと景品をゲットできた。あちゃー、と顔を手で抑えるオヤジの表情を鼻の穴を膨らませて見やる。ちなみに首がかくかく動く赤べこの置物を手に入れた。この流れを引き継いでくれると信じて、すっかり格好がついてきたラヰアの射撃を見守る)おっ、ちょうどおれが当てた景品の隣にあたったな。やるじゃないか! 次で最後の最後か……景気よくでかいのを狙いたいよな(ラヰアに比べて、まだちょっとぎこちない構え方で景品を狙う。ぽこんっ!)
花葬・ラヰア 2019年4月10日
めをつむって……すごいです……。(漏れる感嘆の声は、ぽこんっという音に掻き消された)(ちょうど隣にあったそれは一回り小さめの招き猫――に、見せかけた貯金箱。頭の後ろに一の口がポカリと開いていた)ふふん、ぼくはやればできるのです。ショコラッタさまもさいご、じょうずにあたりましたね。さすがですっ。(ぱちぱち惜しみない拍手。両者持ち手は出揃って、いざ勝負の勘定だ。手元にあるのは竹トンボ、駄菓子の詰め合わせセット、貯金箱。みっつである)どうでしょう、ショコラッタさまもたくさんあてていましたから……むむむ。
ショコラッタ・ハロー 2019年4月11日
大物は手に入らなかったけれど、最後はきちんとアタリで〆られたのは良かったかな。よし、それじゃ勝負だな。おれが手に入れたのは、ベーゴマ、赤べこ、小さいコケシの三つか。数は一緒だけど、全体的な豪華さじゃラヰアのほうが上回っているなあ……悔しいけど、この射的勝負はおまえの勝ちだ、ラヰア……!(おとなしく負けを認めた。なにしろ最高ランクの駄菓子セットを取られた時点で、自分としても店のオヤジとしても「あちゃー」である)
花葬・ラヰア 2019年4月14日
……!(どうやら勝負を別つのはこのお菓子詰め合わせセットのようだ。心なしかどやあという顔をしている。少し子供っぽく――見た目相応に胸を張って自慢げだ)ふふん、ぼくのかち、ですね。とてもたのしかったです。(ごそごそ、袋の口を縛る紐を解いて中からひとつカステラを取り出した)ショコラッタさまにもおすそわけですっ。
ショコラッタ・ハロー 2019年4月15日
おう、掛け値なしの勝利だ。このショコラッタ様を負かしたヤツはそういない。武勇伝として、おまえがジジイになった後も誇っていいぞ(こどもっぽい仕草を見て、こちらも表情を緩める。手渡されたカステラは初めて見るお菓子らしい。興味深そうに眺めたり、においを確かめてみたり)ありがとう、それじゃ遠慮なく貰うよ。……お? しっとりふわふわした食感で、旨いな。普段食ってる堅いパンとは大違いだ。
花葬・ラヰア 2019年4月18日
じじいに……。(なるのだろうか、とふと首を傾げた。けれど、姿かたちが変わらずとも、この少年の事だ)はいっ。(――きっと誇り続けることだろう)(さて自分はと言えば、一口サイズの煎餅を取り出して)それ、かすていら、というそうです。あまりみないおかしですけれど、ごうかなつめあわせだったので、もしかしたらとおもって。おいしいですよ。
ショコラッタ・ハロー 2019年4月20日
(ラヰアの良い返事に頷きを返す。姿が変わるかどうかはわからないけれど、それは些細なことだ)へー、かすていらね。この世界の食い物は慣れない味付けばかりだったけれど、コイツはおれの舌にもすぐに馴染むな。そっちは? なんだか固そうだけれど、ビスケットかなにかかね(射的の屋台から離れて歩きつつ、お互いの食べ物が気になるご様子)
花葬・ラヰア 2019年4月24日
……? ショコラッタさまのごしゅっしんはべつのばしょなのでしょうか。(すっかりこんな所で出会ったものだから、この世界の者だとばかり思い込んでいた。こてりと首を傾げ、ぱりぱり食べ進めてはもう一枚)ビスケット……と、にてるかも、しれません。おせんべい、ですっ。(はい、と差し出したのは四角く切られた胡麻煎餅。何枚かセットのものらしく、惜しむことなくどうぞと示した)
ショコラッタ・ハロー 2019年4月28日
おう、羅刹がこの世界の存在だって知ったのはここ数ヶ月のことなんだよな。A&Wで生まれ育ったんだ、おれ(カステラを食べ終わり、新たに差し出されたお煎餅をありがたく頂戴する。こっちから渡せるお菓子がないのが残念だった。ぱりぽり)せんべいありがとう。しょっぱい味の菓子も、良いもんだな。お茶が欲しくなってくる。ラヰアはこの世界で生まれ育ったんだろ? 他所の世界に行って驚いたこととか、なんかあるかい。
花葬・ラヰア 2019年5月2日
(ぽりぽり。食べながら話を聞いてこくこく頷く。それからこくりと飲み込んで)おちゃとあいます、ね。ぼくはうまれてずっとこのせかいです。(他所の世界と聞いてうんうん唸る。思い出せるのはA&Wとアルダワ魔法学園に行った時の事。そうだとぽんと手を打った)このまえ、ショコラッタさまのうまれたせかいにゆきました。たてものも、ふくそうも、ぜんぜんちがうのでぶんかのさにおどろきました。わふくは、ないのでしょうか?
ショコラッタ・ハロー 2019年5月4日
なー、お茶が欲しい。かすてらもせんべいも、口ん中の水分取られるし。どっかそこらの茶屋にでも邪魔するか(花火を見上げていた視線を下ろして、あたりを見渡す)お、A&Wに来たのか。なんもないだろ、あそこ。ここのほうが賑やかな気がするぜ。世界によって格好も建物も食い物も違いすぎて驚くよな。和服は見たことないなあ……逆におれの目からすれば、こっちはA&Wみたいな服装がなくて驚いたよ。
花葬・ラヰア 2019年5月8日
チーズたべましたよ、ちーずっ。(言いながらピースサインを作った)ところかわればもろもろかわる、ということですね。ほかのせかいにも、いってみたいものです。(もそもそもう一枚、と袋に手を突っ込みかけたところで。はたはたと白い眼が瞬きをした)
花葬・ラヰア 2019年5月8日
(視線の先には休憩所。一見して茶屋のそこには、長椅子がいくつか置かれて飲み物や食べ物を持ち込める場所のようだ。勿論、付属のお店で頼むこともできるだろう)ショコラッタさま、あそこ、ちゃやがありますよっ。おせきもあいてるみたいですし、よっていきませんか? はなびも、ゆっくりみれそうですっ。
ショコラッタ・ハロー 2019年5月11日
チーズかあ、そーいやこっちの世界にはチーズってないもんな。美味かったか? 気に入ってくれたんなら、あっちの世界の人間としちゃ嬉しいぜ(ラヰアにつられてピースサインをしてみる。どういうハンドサインなのかは、よくわかっていない。ラヰアの誘いには喜んで頷きを返し。さっそく茶屋へと足を運ぶのだった)結構歩いたよな。人混みを避けながらのせいか、ちょっと足も疲れちまった。ラヰア、平気か? 足とか踏まれたりしなかったか。
花葬・ラヰア 2019年5月15日
とってもおいしかったです。またいってみたいです。(実は自分もよく分かっていない。ちょきちょきと二本の指を鋏の様に動かした✂)(茶屋へ足を運んでみれば、どうやら試飲で小さな器が提供される。なるほど少量で掴んで後は引っ張る算段か)ぼくはへいきです。もみくちゃになるのも、なんだかたのしいものですね。ショコラッタさまはだいじょうぶですか?
ショコラッタ・ハロー 2019年5月17日
(ちょきちょき。そうしていると、試飲の器を渡された)チーズも、地方によっちゃ作り方も味も全然違うから、いろいろ試してみてくれ。なんなら、そのうちおれが馬に乗せてあの世界を案内してやるよ。……お、うまいなこの茶。オッサン、二人ぶんおかわりくれ。こんなケチな量じゃなくて、ちゃんとした器に淹れてくれよな(ナチュラルに算段に引っかかった)さすが男子、こんくらいへいちゃらじゃないとな! おれも平気よ、平気。丸二日山の中を歩いても平気だぜ(ふふん、と自信満々な表情を浮かべ)
花葬・ラヰア 2019年5月22日
(あ、と思った時にはもう遅かった。おやっさんはニンマリ笑うと、茶器にたっぷり注いだお茶を提供して去っていく。まあいいかな、とは祭りの空気に呑まれた少年の心である)ショコラッタさまはじょうばもできるのですね。そのうち、ぜひおねがいしたいです。(それにしても、見目に見合わず……と言っては失礼かもしれないが、随分活発な方だなあとぼんやり思う。そんな気持ちは見やる視線に現れた)
花葬・ラヰア 2019年5月22日
(どうした、なんて言われたなら、きっと首を横に振ってなんでもないと話の種を差し出しただろう。賑わう祭りの中で、二人は並んで菓子でも摘みながら茶を愉しむ。たまにはこんな日があっても良い)(花火の袂、祝いの空気は未だ漂い夜は更けていく――)
ショコラッタ・ハロー 2019年5月23日
【ありがとう、とても楽しい時間を過ごせた。またいずれ何処かで会おうじゃないか。そんときゃ、おれの馬に乗せてのんびり散歩でもすっかね。それじゃ、またな!】