エト・ルカスのフレンド

再び容れ物を与えられた、かつて生きた少女。7割ほど残された記憶の真偽は問わず、自分のものとして受け入れることを望んでいる。帳に潜むには眩しいから黒を纏う。余分は余計だから片目を閉じる。二度目に出会った世界たちはとまどいで溢れていた。なぜ彼の人と私はちがうのか。おなじでなくていいのか。でもあの人はそれでいいと言ったから。＊好きなものは猫とぬいぐるみ。趣味は家出。

多重人格者って辛いですよね。いや……ほんと。//エト・ルカスとはそれぞれの人格の名前である。もっぱら主人格を務めるのはエトだが、人格同士の関係性は対等で、しばしばもう一人のルカスと勝手に交代させられている。エトは内気で陰気な性格だが、ルカスは明るく前向き。正反対の性格なので、当然相性も仲も悪い。趣味ももちろん合わない。よくこれでやってこれたな、とは本人たちも首を傾げるところである。

幅広の舌を垂れ下がらせ、目を見開いた異形の神を象る仮面。神への《変身》の過程に使われたそれは、いつしか己自身を見定めるようになった。口も鼻も明確な形でないが、目だけが少し憂いを帯びてこちらを睨んでいる。比良塚てゐは協力者、人の娘。闇に棲む闇 に脅かされた半生に、己が力で奴らを切り刻むのだと立ち向かう。ああ、かの娘は神になろうとしているな、 運命は疾く、我らを引き合わせた。娘は私を快く受け入れた。

　こんにちは、エンパイアにある江戸幕府の将軍、徳川家光です！　みんなは僕の事「上様」って呼びますけど、好きに呼んでくださって結構ですよ。天下自在符はお役に立ってますか？　僕自身も、柳生新陰流とグリモアを修得してるので、そこそこお役に立てるかと。ただ、嫁がめちゃくちゃいっぱいいるんで、夜は帰らなきゃいけないのが難点なんですけどね。これから、どうぞよろしくお願いします！