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エア・ルフェイムのフレンド


😊夕間暮・漁

…儂に用かえ。依頼者か、……よっぽどの暇人か?
生を受けた時、既に傍らには「友」が居た。作り物ながら、温もりを知った。勝手に借りを作られた。返す間もなく置いていかれた。忘れ去られた。招かれるように、騙して盗んで殺して染まって生きてきた。仲間になれたと思った。彼の右腕になれたと信じていた。再び置き去りにされる其の時までは。…そしてまた、誰かの駒にされるために生きるのだ。そんな腐った日常で、微温湯のような闇を求めて、彷徨う影。黄昏時に浮かぶ蒼き炎。
面白い

😊浮世・綾華

白白明けに、想い解く
とある職人が作った精巧な金古美の鍵。“現在は”嘗て予備だった是ひとつしか存在しない。細やかな細工の品で複製は困難で出所も不明。分かっているのは己が唯、主の愛した白翼の鳥を地に繋ぐために在ったという事実のみ。
イケてる

😊忍冬・氷鷺

変わらずに咲く――を。
白を凶色とする信仰集落の出。古い歴史の中で唯一、白を持つ子として生まれ、幼い頃から迫害されていた。持たざる者であった己に、全てを与えたのはひとつの焔。凍てつく心に灯された炎の温もりを、ずっと忘れない。『だってそうだろう。あの時、初めて俺はこの世界に産まれたんだから。』//口も顔も存外良く喋り、平時では自ら物事に飛び込む方。紅華と白冬の景色は心のよすが。旅中で見つけては、そっと想いを馳せる日々。
ほっとけない

😊リク・ユズリハ

楽しいことが、きっと、たっくさん、起こるんだ!
ライ麦パンの髪と蜂蜜の瞳。太陽のにおいの笑顔とお山のてっぺんまで届く声。いっぱい食べてたくさん眠る好奇心旺盛なやんちゃ坊主。◼️少年は気付けばそこにいた。動物に囲まれた小さな箱庭。父母は知らず、遥か彼方に祖母を記憶していた。知らないけれど識っている。だから、もっと知りたい。旅に出たのはそんな理由。◼️時折見るのは誰かに抱かれる暖かな夢。その、××の温もりが欲しくて――あの日あの娘に、贈り物をした。
同志

エンティ・シェア

空を共有する者たちへ。さぁ、愛しい日常を紡ぐと良い
空の箱に、他人の魂三人分。記憶に蓋して何者にもなれなかった彼らにも、とうに記憶は戻り、元の姿に化けることを覚えた。グリモアの予知はお喋りな「私:フィルオール」が。現地で励むのは無愛想な「俺:リージュ」であり冷淡な「僕:アリエル」。役割は決めておくのがいい。いつかさよならをするその時まで。ええ、僕の役割は、敵を、ころすことなのでしょう。俺よりもずっと粗暴なんだ、あいつは。だから毎日楽しいんだよ、私は
ステキ