1
バトルオブフラワーズ⑨〜想像の先に

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #エイプモンキー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#戦争
🔒
#バトルオブフラワーズ
🔒
#エイプモンキー


0




●第一の関門
 ザ・ステージの6つの戦場を踏破した猟兵達はシステムフラワーズの内側へと足を踏み入れた。
 そこは『システムフラワーズ』の名に恥じぬ、様々な花が咲き乱れる空間であった。
 システムの中枢へと急ぐ猟兵達は、何もない空間へ一歩足を踏み出す。
 すると、無数の花が足場となって、システム中枢への道を作りだした。
 そうして、花の回廊を走り進める猟兵達の目の前に、猿の顔をした巨体が道をふさぐように立ちふさがる。
「も、もうここまで来たウッキー!?でもここから先は通さないウッキー!」
 マニアック怪人『エイプモンキー』は猟兵達を退けるべく、『想像した全てを創造する能力』を使い、猟兵達を排除するべくマニアックな装置を作りだした。

●想像を乗り越えろ
「ザ・ステージの攻略ご苦労様。今回からは中枢へと斬り込んでいく」
 集まった猟兵達を前に神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)は、愛想のない顔で説明を始めた。
「差し当たって問題になるのが、敵幹部マニアック『怪人エイプモンキー』だ」
 水鏡のグリモアを操作して、水のスクリーンに敵幹部を映しながら絵里香は続ける。
「こいつは『想像した全てを創造する能力』を持ち、自身のマニアックな知識と組み合わせてこちらのユーべルコードを無効化する武器や装置を作りだしてくる強敵だ。対策なしではまず勝てないだろう」
 倒したいなら知恵を絞り、敵の能力を超克せねばならないと絵里香は言う。
「大事なのは想像力だ。エイプモンキーがマニアックな知識を基に想像したユーべルコードを封じる創造物を、それを上回るマニアックな知識やアイデア力でそれを回避か無力化して攻撃を叩きこむこと、それがこいつを攻略する鍵だ」
 マニアックな方法であれば、あるほど効果は高いと付け加えながら絵里香は続ける。
「敵の想像した対策兵器や戦法を超えること…それはある意味自分を超えることと似たようなものだ。こいつを叩きのめすことが出来るようになれば、また一歩自分を高められるだろう」
 強敵は強いからこそ自分の殻を打ち破る機会になり得ると巫女は告げる。
「マニアック怪人『エイプモンキー』は、強力なオブリビオンだ。お前たちの作戦が上手くいって倒すことが出来ても、完全に力尽きるまでは何度も復活するだろう」
 1度や2度倒しただけでは、強大なオブリビオンは死なない。
「だが、短時間に何度も倒せば力尽きてもはや復活することもできなくなる」
 死ぬまで倒せと鋭い目つきで絵里香は告げる。
「システム中枢へとつながる道は全てこいつに通じている。こいつを倒すのは避けて通れん。覚悟を決めて、頭を振り絞って勝つ方法を考えるしかない」
 水鏡のグリモアを操作して水でできた転送ゲートを生み出しながら絵里香は続ける。
「マニアック怪人『エイプモンキー』の能力をどう攻略するか、考えが纏まった者からこのゲートをくぐって、奴の所へ迎え。では武運を祈る」
 そう言うと絵里香は水のゲートの横に立ち、猟兵達が門をくぐるのを待ち始めた。


しろべびさん
 こんにちは。どうもしろへびさんです。
 今回は戦争シナリオの強敵シナリオとなります。(高難易度なので判定は厳しめです)
 皆さんのアイデアに満ちたプレイングをお待ちしております。
 誰かと連携したい場合は誰と一緒なのか分かるようにしてください。
 例:チーム名記載、名前とIDを記載など。
 また、今回は来たプレイングを全員分採用できない可能性がありますのでご承知下さい。
 (下にある注意事項を満たしていないプレイングは弾かれる可能性が高いです)

●注意事項。
 エイプモンキーは、猟兵が使用するユーベルコードの設定を元に、そのユーベルコードを無効化する武器や戦術を創造し、回避不能の先制攻撃を行ってきます。
(ユーベルコードで無効化したり相殺した後、強力な通常攻撃を繰り出す形です)
 この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません。
 この先制攻撃に対抗する為には、プレイングで『エイプモンキーが自分のユーベルコードに対抗して創造した武器や戦術を、マニアックな理論やアイデアで回避して、攻撃を命中させる』工夫が必要となります。
 対抗するためのプレイングは、マニアックな理論であればあるほど、効果が高くなります。
59




第1章 ボス戦 『マニアック怪人『エイプモンキー』』

POW   :    マニアックウェポン
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【敵に有効なマニアックな装置】が出現してそれを180秒封じる。
SPD   :    マニアックジェット
【敵のユーベルコードを回避する装置を作り】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リミティア・スカイクラッド
「高速詠唱」でUCを発動
装備や周辺物をダイアモンドに変換して防壁に
さらにフェンリルと共に「野生の勘」で死角をカバーします

ダイアは熱に弱くおよそ600℃から黒鉛化が始まり
800℃を超えると炭化、そして気化します
敵がこれを知っていれば高熱や火炎を操るマシンで攻撃するでしょう

ですが気化したダイアは消えたわけではありません
二酸化炭素となって大気中を漂っているのです
この気化ダイアを操作して動力炉や燃焼装置に流し込めば、敵のマシンは機能停止しそうです

そして二酸化炭素は有毒です
濃度が3~4%に達すれば頭痛・めまい・吐き気などを催し
7% を超えると意識を失います
これを敵のスーツの隙間から内部に流し込みましょう



●魔女vsエイプモンキー
 システムフラワーズの中枢。無数の花で構成された花の回廊にマニアック怪人『エイプモンキー』は、道を塞ぐように立ちはだかる。
 そこに一人の猟兵が花々の足場を踏みしめて現れる。

「ウッキー!ユーがミーにやられに来た猟兵って奴だウッキー?」
 マニアック怪人『エイプモンキー』は、炎の体を持つ魔狼『鹵獲召喚獣フェンリル』に騎乗するリミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)を見下ろし、指を差しながらニヤリと笑う。
「リムはやられに来たのではありません。一族の血と誇りにかけてあなたを倒します」
 それに一歩も怯まず、堂々と言い返すリミティア。
「ウッキー!やれるものならやってみるウッキー!」
 堂々とした態度に傲慢な自尊心を傷つけられたエイプモンキーは、激昂しながら次々と周囲に防壁と機銃を作りだし、魔狼に跨る魔女に向けて弾丸の雨を降らせていく。

 フェンリルが足元の花を焦がしながらジグザグと駆け抜け、そのすぐ後にエイプモンキーの放った機銃の掃射が花の足場にあたり、花弁を散らしていく。
 そして、フェンリルの行く手を遮るように現れる石壁は大きく跳躍をしながら回避をして、足を止めないように心掛けながら、リミティアは高速詠唱をしてユーべルコード【宝石の谷(ダイアモンドバレー)を発動させる。
「この不滅の輝きに、願いを込めて」
 次の瞬間、リミティアを中心として辺り一帯の石壁や機銃と言った無機物が不滅と願いごとの成就を約束するダイアモンドへと変換される。
「ユーの攻撃は、半径31mの無機物をダイアモンドに変える攻撃ウッキー!それに対してミーは、火炎放射器ドローンを創造したウッキー!そしてダイアモンドは熱に弱いウッキー!だから、ダイアモンドの防壁に隠れていても全くの無駄だウッキー!」
 そう言うとエイプモンキーは、次々と火炎放射器を積んだドローンをリミティアとフェンリルに差し向ける。
「ダイアモンドの防壁を上手く使いながら接近して、ミーの無機物のボディをダイアモンドに変えてやっつけようと思っていたんだろうけど、そうは行かないウッキー!」
 勝ち誇ったように笑いながら火炎放射器ドローンでダイアモンドの防壁ごとリミティアとフェンリルを焼き尽くそうとするエイプモンキー。
 エイプモンキーが言うようにダイアモンドは熱に弱くおよそ600℃から黒鉛化が始まり800℃を超えると炭化、そして気化していく。
 死角から文字通り飛んでくる火炎放射器攻撃を2人分の視点とフェンリルの野生の勘で掻い潜り、まだ無事な防壁の元へと駆け出していく。
(ダイアは確かに炎熱に弱い。ですが気化したダイアは消えたわけではありません。二酸化炭素となって大気中を漂っているのです)
 そう、火炎放射器によって溶かされて気化したダイアモンドは消滅したわけではない。二酸化炭素という気体に形を変えて確かにまだ存在している。
 そしてユーべルコード【宝石の谷(ダイアモンドバレー)】は、変換した宝石を操るユーべルコードである。
 それは当然気化したダイアモンドにも適用される。
「あなたがダイアモンドを燃やして対策することをリムは予測していました。ですが、これは予測できていたでしょうか」
「……!!頭がガンガンして気持ち悪いウッキー!」
 突如襲い掛かる吐き気や頭痛に狼狽するエイプモンキー。
「そうか、二酸化炭素ウッキー!あれは確か濃度が高くなると毒性が出るウッキー!」
 そう気化ダイアモンドこと二酸化炭素は有毒だ。濃度が3~4%に達すれば頭痛・めまい・吐き気などを催し7% を超えると意識を失う。
 リミティアは気化ダイアモンドを操作して、スーツの隙間から内部に流し込み、空気中の二酸化炭素濃度を引き上げていたのだ。
「シュゴー、シュゴー。よくもやってくれたウッキー!この借りは倍にして返してウッキー!首を洗って待っているがいいウッキー!」
 酸素吸引装置を創造したエイプモンキーは、大声で負け惜しみを言うと、転移装置を創造して、どこかへと転移して消えていった。
「流石にしぶといですね」
 エイプモンキーが転移して消えていった方向を見ながらリミティアは呟く。

 マニアック怪人『エイプモンキー』。強大な力を持つかの怪人を倒すには一筋縄ではいかない。
 だが、リミティアの与えたダメージは大きく、それはエイプモンキーを倒すための大きな楔を打ちつけたものだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仁上・獅郎
自分の技を封殺する敵、ですか。厄介な。
であれば……ふむ。

【翼蛇召喚】。上空から襲撃を。
まあなんですか……逝ってこい。

忌まわしき狩人と呼ばれる其は、目の前の敵を喰らう怪物。
一般人ならばその強靭さに歯が立たない――ですが。
強力なオブリビオンに比べれば見劣りする程度の物。
例えば、ほら。
許容重量を超えた錘をつけた投げ網にかかればひとたまりもありません。

まあ、使役できる距離が長いので囮には十分です。
頭上に目を奪われている間に接近し、後ろを取りましょう。
後は、動きの前兆を[見切り]、攻撃を回避し、拳銃のマグナム弾を叩き込むのみ。
シンプルで稚拙な戦術ですが、さて、どう通じる事やら。



●vsエイプモンキー 翼蛇&小夜啼鳥
「自分の技を封殺する敵、ですか。厄介な」
 花の回廊を踏破して2番目にマニアック怪人『エイプモンキー』に対峙するのは、瑠璃色の右眼に片眼鏡をつけた長髪の青年、仁上・獅郎(片青眼の小夜啼鳥・f03866)だ。
「キキキッ!厄介なんてものじゃないウッキー!ミーの偉大な『想像したものを創造する力』で完全封殺してやるウッキー!」
 びしりとスーパーロボットチックな機械指で獅郎のことを指さしながら、完全封殺を宣言するエイプモンキー。
「であれば……ふむ。飛来せよ、血と命を欲する忌まわしき狩人」
 悪辣にして禁忌なる死者の掟書が血のように輝くと、上空に魔法陣が権限する。
「餌をくれてやる」
 呪文の完成と共に翼や鉤爪を持つ、グロテスクで巨大な蛇が召喚される。
(まあなんですか……逝ってこい)
 召喚者が内心で冥福を祈っているなんてことも露と知らず、恐怖の狩人は悠然と翼をはためかせて宙を舞う。
「ウキキッ!空から攻め来るつもりウッキーね!でもそれくらいミーのマニアックな知識で予想済みだウッキー!
 想像したものを創造する能力で、エイプモンキーはミサイルランチャーを創り出す。
「ウッキーミサイルランチャー!発射だウッキー!」
 右手に創造したミサイルランチャーから6機のミサイルが爆音と共に射出され、翼蛇目掛けて襲い掛かる。
(忌まわしき狩人と呼ばれる其は、目の前の敵を喰らう怪物。一般人ならばその強靭さに歯が立たない――ですが。強力なオブリビオンに比べれば見劣りする程度の物)
 翼蛇に向かって空に白線を引いて飛翔するミサイルを視界の隅に入れながら、獅郎は次の行動へと移る。
「キキッ!ユーの召喚した翼蛇は空を自由に舞い、ミーを上空から一方的に襲ってくる。しかーし、ミーの想像したホーミング投げ網ミサイルは、広範囲に錘付きの投げ網を広げて、空を飛ぶものを絡めとるウッキー!」
 得意げに語るエイプモンキー。
 空を見ると、翼蛇を追尾していたミサイルの先端から錘付きの網が投射され、翼蛇を網で絡めとっている瞬間が目に映る。
「キキッ!これでユーのユーべルコードは無効化されたウッキー!ここからはミーの一方的な蹂躙ショーだウッキー!」
 猿のように頭の上で手を叩き、ぴょんぴょんと飛び跳ねるエイプモンキー。まあ、実際に猿…なのだが。
「ウキキッ!?一体どこに行ったウッキー!」
 ユーべルコード【翼蛇召喚】を無効化されて愕然としているだろう、獅郎を探すエイプモンキー。
「囮ご苦労様でした、翼蛇」
「キキーッ!?こいつ自分の召喚物を囮として使いやがったウッキー!」
 翼蛇を囮にして背後を取った獅郎は、懐からMemento moriを抜き、素早く引金を引いてマグナム弾を叩きこむ。
 透明なバイザーの奥にある猿の顔を目掛けて、飛んで行くマグナム弾を、顔を防御するようにクロスした機械の両腕が弾く。
「キキッ!?びっくりしたウッキー!だけど、ミーの最強ボディを貫くには火力不足だったウッキーね!」
 マグナム弾を受けた腕部の装甲は凹んでいたが、大ダメージとはいかないようであった。
「ユーべルコードで強化されていたりしたら危なかったかもしれないウッキー!でもお前のユーべルコードはそこで罠にかかってもがいているッキー!」
 強敵であるマニアック怪人エイプモンキーに有効打を与えるには、ただの武器攻撃では少し足りない。
 ユーべルコードを無効化する創造物を何とか対処してユーべルコードで攻撃をするか、対処された上で彼が想像し得ない、アイデアをぶつける必要がある。
「キキッ!お前もあの翼蛇みたいに雁字搦めになるといいウッキー!」
 エイプモンキーは、投げ網ミサイルを創造すると、獅郎に向けて射出した。
「くっ…!」
 翼蛇をも捕らえ得る、広範囲かつ超重量の投げ網が、ミサイルの先端から射出され、獅郎を絡めとっていく。
 完全に身動きが取れなくなった獅郎は、戦闘続行不可能と判断されて、グリモアベースへと呼び戻された。
「ウキキッ!やっぱりミーの『想像したものを創造する能力』は最強ウッキー!」
 花咲く舞台に、マニアック怪人の得意気に笑う声がただ響いていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

短夜・いろは
私のやることは変わんねーなー。
グレネードランチャーでテメーの好みのメスザルを表現したインサイダーアートをペイントボールでフィーチャリングしてやるよ。
何? そんな曖昧な現代アート、少し破壊しただけで本来の意味を見失うだと?

成程なー。確かに芸術的遺産の破壊行為はテロリズムでもよく見られるある種の対策だ。よく分かるぜ。

だがテメーは「ダダイズム」を知らないと見える。
テメーの攻撃を経て私のアートは今新しい次元へ昇華した!

その意は既成概念の破壊。戦争の否定。
私のアートを破壊したことでテメーは自分でこの戦争を否定した!
もしかしたら、自作自演なのか!? テメーのやっていることは!



●vsエイプモンキー ダダリズムとは?
「キキッ、やっぱりミーは最強だウッキー!」
 先ほどの戦いで上手い事猟兵を追い払うことが出来て、上機嫌になるマニアアック怪人エイプモンキー。
 そんなエイプモンキーの元に、花の回廊を踏みしめて、また一人の猟兵が現れる。
「私のやることは変わんねーなー」
強敵である敵幹部、マニアック怪人エイプモンキー相手でも短夜いろは(やさぐれスプラトゥーン・f15837)のやることはただ一つ。
そう……アートだ!
「キキッ!ユーが次にミーに倒されに来た猟兵だウッキーね!ミーの『想像したものを創造する力』を前に逃げ出さずに立ち向かってきた点だけは褒めてやるウッキー!」
 いろはに向けて、自分の能力がいかに強力かを説明するエイプモンキー。
 しかし…筋金入りの不良娘であるいろはは、エイプモンキーの御高説に耳を貸さずに、ただひたすらにグレネードランチャーで、有機溶剤入りのペイントボールを花で出来た足場に撃ち込んでいた。
「ってミーの話を聞かずに、ユーは一体、何をやっているウッキー!」
「何って、見て分かんねーのか?グレネードランチャーでテメーの好みのメスザルを表現したインサイダーアートをペイントボールでフィーチャリングしてるんだよ」
 エイプモンキーの方を見ずに、次々とグレネードランチャーからペイントボールを花のキャンバスに撃ち込んでいく。
 すると妙に色っぽい、ペイントアートの雌猿のイラストが足場に描かれる。
「ウキキッ!なんて…セクシーな雌なんだウッキー……。いや…ただセクシーなだけじゃなく、どこか気品が……ってそうは行かないウッキー!」
 思わず見惚れそうになる自分を奮い立たせて、アート対策を想像して創造するエイプモンキー。
「ユーの攻撃は、現代アートを通して何らかのインスピレーションを働かせて精神ダメージを与える。それに対して、ミーが想像して創造したこのアート破壊ミサイルは、アート作品に反応して、自動で攻撃してくれる優れものウッキー!これで万が一見惚れてしまって、もミサイルが勝手に破壊してくれるウッキー!」
 そう言うと、どこからともなくミサイルが飛んできて、足場に描かれた雌猿のペイントアートを吹き飛ばす。
「キキキッ!現代アートなんてちょっと吹き飛ばせば,もはやガラクタだウッキー!」
 ミサイルが直撃したことで所々吹き飛び、ひびが入り、焼け焦げた雌猿の絵を指さしながら笑うエイプモンキー。
「成程なー。確かに芸術的遺産の破壊行為はテロリズムでもよく見られるある種の対策だ。よく分かるぜ」
 しかし、アートを破壊するという対策を予想していたいろはに動揺はない。
「だがテメーは『ダダイズム』を知らないと見える」
「キキッ!ミーのマニアック知識を舐めてもらっては困るウッキー!『ダダイズム』だってちゃんと知っているウッキー!」
「じゃあ分かるだろ。テメーの攻撃を経て私のアートは今新しい次元へ昇華したことがな!」
 破壊された雌猿のペイントアートにダダイズムという芸術思想を組み込むいろは。
「た…確かに、破壊されて一部失ったことで、産まれたこの戦いのむなしさを表すようなこの虚無……。これは初期のダダの…」
 なまじマニアックな知識がある所為で泥沼に嵌っていくマニアック怪人エイプモンキー。
「その意は既成概念の破壊。戦争の否定。私のアートを破壊したことでテメーは自分でこの戦争を否定した!もしかしたら、自作自演なのか!? テメーのやっていることは!」
「ウッキー!!」
 ユーべルコード【High Graffiti(ハイ・グラフィティ)】の効果で発生した精神的ショックでがくりと膝をつくエイプモンキー。
「まさか…ミーはダダリストに覚醒してしまったウッキーか?確かに彼らの表現は卓越したものがあって、第一次大戦で生じた虚無を……」
 精神的なショックで完全にマニアック知識語りモードに入ったエイプモンキー。
 それをぽかんと眺めるいろはの目に透明な半円に包まれた猿の顔が映る。
「折角だから、赤く染まっておけ」
 そういうと、グレネードランチャーから、有機溶剤ペイントボールを射出する。
 べちゃり、べちゃりとペイントボールが半円にぶつかりペンキをぶちまける。
 単純な色塗りも圧倒的なアート技能を持つ、いろはが行えば現代アートに早変わり。
「キキ―!目の前が真っ赤に…、これは戦争でやられた人の血のメタファー?」
 ぶちまけられたペンキに謎の解釈を加えるエイプモンキーの元に自慢のミサイルが降り注ぐ。
 アートを自動的に攻撃する創造物。その攻撃先は、自分の体に描かれたアートでも関係ない。
「ムッキー!よくもやってくれたウッキー!この借りは万倍にして返すウッキー!」
 全身から煙を出しながら負け惜しみを言うと、エイプモンキーは転移装置を創造して、戦場から一人。どこかへと転移して居なくなった

 いろはの与えた精神的ダメージは大きく、今後動揺や集中力の低下等で、動きが鈍る可能性も出てきた。
 着々とエイプモンキーへのダメージは蓄積されている。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンネリーゼ・ディンドルフ
【SPD】
オブリビオンは失われた過去の化身
時間の矢は失われた過去に縛られているオブリビオンの時を前に進ませ毒相当のダメージを与える

時間の矢の弱点は回避されることなので回避させない

エイプモンキーは時間の矢の弱点を突くのであって
私の行動を予知するわけではない

すたすたとエイプモンキーに歩み寄る

「エイプモンキーさん、初めまして。私はオブリビオン料理研究所の団長、アンネリーゼ・ディンドルフです。よろしくお願いします」
ぺこりと挨拶してエイプモンキーに手を差し伸べ握手を試みる

握手出来たらUC発動
レベル分の1秒で【時間の矢】を発射

相手の攻撃は【見切り】や創造物を盾に回避
【たけのこドリル】で創造物の除去を試みる



●vsエイプモンキー 腹ペコエルフ編
「ウキキッ……ミーは本当にダダイストになってしまったウッキー?」
 未だ精神的ショックが抜けきらないのか……哲学をするマニアック怪人『エイプモンキー』。
 全身から(自分が創造したミサイルからのダメージで)煙を上げているが、その力はまだ健在だ。
 さて、そんなエイプモンキーの元にまた1人の猟兵が現れる。

 花の回廊を踏みしめて現れるのは青い髪をポニーテールに纏めたエルフのアンネリーゼ・ディンドルフ(オブリビオン料理研究所の団長・f15093)。
 彼女は哲学をする猿を真っすぐ見据えると、すたすたと歩いて自己紹介を開始する。
「エイプモンキーさん、初めまして。私はオブリビオン料理研究所の団長、アンネリーゼ・ディンドルフです。よろしくお願いします」
ぺこりと挨拶してエイプモンキーに手を差し伸べ握手を試みるアンネリーゼ。
「ミーは、怪人軍団幹部、マニアック怪人『エイプモンキー』だウッキー!」
 普段だったら、「何か仕込んでいるに違いないウッキー!」とか言って絶対に受けない握手を、精神的ショックによる動揺か…あるいは二酸化炭素中毒の頭痛の所為か‥あるいは本当にダダイズムに目覚めたのか理由は不明だが、兎に角受けることにしたエイプモンキー。
 斯くして、エルフと怪人が戦場でがっちりと握手をしあうという謎の構図が誕生した。
 さて、アンネリーゼの作戦としては、不意打ち気味にユーべルコード【時間の矢】を零距離で射ち込み、回避させないというものだった。
 だが、現状は握手状態でにらみ合いが起こっていた。
 両手が自由ならば30分の1秒で時間の矢を撃ち込み、過去に縛られているオブリビオンの時を前に進ませて、毒相当のダメージを与えることが出来たであろう。
「ウキキッ!弓というものは左手で構えて右手で弦を引くものだウッキー!矢のユーべルコードを使うには、両手が使えるようにする必要があるウッキーね!」
 握手をした手に力を込めながら、エイプモンキーが言う。
「くっ!」
 やむを得ず作戦変更。アンネリーゼはたけのこドリルを装備して、握手をしている機械腕を削るべく攻撃をする。
「おっと、危ないウッキー」
 ぱっと、握手をしている手を開き、攻撃を回避するエイプモンキー。
「時間の矢」
「おおっと、ウッキーサイクロン!」
 たけのこドリルを外して、弓に持ち替え、矢を番えて時間の矢を射ち込むアンネリーゼ。
 それに対してエイプモンキーは、暴風発生装置を想像して創造する。
 弓を取り出して矢を番えて射出するまではまさに神速と言えるのだが、たけのこドリルからの換装の時間ロスが大きい。
 結果、対策装置を創り出すのが間に合ってしまう。
「きゃあああ!!」
 時間の矢は暴風の鎧に弾かれて、大きく狙いから逸れ、アンネリーゼも暴風に吹き飛ばされる。
「ウキキッ!ユーのユーべルコードは矢が当たらないと無意味だウッキー。そこでミーは、ウッキーサイクロン!暴風の鎧を発生させる装置を作成したウッキー!暴風の鎧によって矢は自動的に逸れて、無力化されるウッキー」
 両腕を腰に当てて胸を張り、どや顔して笑うエイプモンキー。
「って…ん?」
 創造したウッキーサイクロン発生装置に何かがかすった傷があり、そこから時間の毒が侵食して、装甲の一部を蝕み始めていた。
「ウキキッ!まさか掠っていたとは…パージ!パージ!ウッキー!」
 そう言うと装甲の一部を切り離し、時間の矢の影響を物理的に切り離すエイプモンキー。
「くっ…痛み分けですね。怪人幹部の料理とか気になったのですが…」
 とんでもないことを言いながらグリモアベースに転送されるアンネリーゼ。
「ウキャー!?まさかミーを食べるつもりだったとか、猟兵は怖いウッキー」
 花咲く空間に、エイプモンキーのドン引きした声が響き渡った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

仁上・獅郎
……敗北は認めましょう。
されど、このまま引き下がれるものか。
リベンジマッチです。

[高速詠唱]、【炎神招来】。
この炎はいわば邪神そのもの、炎であり生命体でもある。
ちゃちなものでは消えませんよ?

とはいえ、炎ゆえに熱があるのは必然。
熱を探知して、自動で回避されれば当たりません。
まっすぐ放った一撃目は躱されて当然です。

しかし、炎とは形のないもの。
一撃目を起点に、僕の制御範囲の限界に走らせましょう。
空中に、壁面に、地面に隙間ない炎を。
出来上がるのは、僕とエイプモンキーを取り巻く炎のドーム。

――さて、360度から迫る劫火に対する逃げ場は?
術者の僕は必要無いですが。
では、負けず嫌いの一撃、とくとご堪能あれ。



●vsエイプモンキー 炎のリベンジマッチ
「……敗北は認めましょう。されど、このまま引き下がれるものか。リベンジマッチです」
 花の回廊を踏み越えて、リベンジに燃える、仁上・獅郎(片青眼の小夜啼鳥・f03866)が現れる。
「キキッ!性懲りもなくまた倒されにきたウッキー?」
 ニヤリと笑いながら、獅郎を挑発するエイプモンキー。
「今度こそは勝たせてもらいますよ」
 そう言うと獅郎は高速詠唱でユーべルコードを発動する。
「―その断片をここに!」
 悪辣にして禁忌なる死者の掟書が紅く輝き、自動的にページが捲られていき、とある邪神の召喚を記したページを示す。
「この炎はいわば邪神そのもの、炎であり生命体でもある。ちゃちなものでは消えませんよ?」
 ユーべルコード【炎神招来(クトゥグア)】、遠くの星から、召喚された生きた炎がエイプモンキーを目掛けて、大気を焦がしながら襲い掛かる。
「ウキキッ!ユーのユーべルコードはその生きた炎で攻撃するユーべルコードウッキーね。それに対してミーは、炎熱に反応して回避行動を自動で取る、モンキーオートパイロットを創造したウッキー!」
 猿の顔をした制御装置が、翼の付け根の部分に現れる。
「これでお前の生きた炎は、当たらない。あとはずっとこっちのターンだウッキー!」
 直線状に向かっていった炎を、空を飛んで躱すエイプモンキー。
「ええ、初撃は躱されると思っていました…ですが、炎とは形のないもの」
 一撃目を基点にして、制御範囲の限界まで炎を走らせる獅郎。
空中に、壁面に、地面に隙間ない炎を敷き詰めようと炎を奔らせていく。
「成程、ドーム状に炎を奔らせて、ミーを焼き殺すつもりウッキーか」
 自動回避でももはや回避する隙間がないように炎を敷き詰める。それも1つの自動回避に対する対策だ。
「――さて、360度から迫る劫火に対する逃げ場は?術者の僕は必要無いですが。」
「別に、逃げ場なんて要らないウッキー。キキッ!ユーは自動回避の一番の利点を何だと思うウッキーか?機械が一番躱しやすいルートを作ってくれること?それは違うウッキー」
 バズーカ砲を構えながらエイプモンキーが言う。
「答えは、回避を完全に任せられるから、攻撃に集中できることウッキー。例えどんな無茶苦茶な機動をしようとも、攻撃に集中していれば、当てることなど容易いウッキー」
 正確に狙いを定めて、次々とバズーカ砲や榴弾などを撃ち込んでいくエイプモンキー。
 炎のドームを使っての回避不能攻撃は術者による緻密な炎制御が必須だ。もしも、術者が敵の攻撃によって倒れたりしたならば、生ける炎は無秩序にその力を振るうだろう。
「ウキキッ!こういう緻密な制御が必要な攻撃は術者を潰すのがセオリー。分かったウッキー?」
 ニヤニヤと煙の向こうで倒れ伏す獅郎を想像して悦に浸った笑みを浮かべるエイプモンキー。
 しかし、その笑みは幾多の攻撃を受けてもなお、立ち続ける獅郎の姿を見て驚愕に染まる。
「キキッ!何でまだ立っていられるんだウッキー!」
「では、負けず嫌いの一撃、とくとご堪能あれ」
 魔導書を持っていない方の手をぐっと握り、炎のドームを閉じる獅郎。
「ムキャアアアア!!!」
 全身を生ける炎で焼かれて悲鳴を上げるエイプモンキー。あらゆる炎を消火するジェルを創造すると、そこに飛び込み鎮火を図る。
「ムキキィイ!ここは一旦撤退するウッキー!」
 そして全身のアーマーを焦げ焦げにしたエイプモンキーは、転移装置を創造して別の場所へと移動していく。
「リベンジ…成功……です」
 生ける炎を全て送還した獅郎は満身創痍で倒れ込む。激痛に耐性があるとは言え、幹部怪人の攻撃を受け続けた体はボロボロだった。
 しかし、エイプモンキーへのリベンジを果たした獅郎の顔はどこか満足げだった。

 エイプモンキーは獅郎の想像以上の負けず嫌いさに有効打をもらった。
 彼を倒すまであと一歩だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

クリーク・クリークフリークス
敵の攻撃の本質が想像力というならば
拙草ここで引くわけにはいかぬ。
戦場では死の空気に飲まれて想像力を無くした者から死んでいく。
全力でいかせてもらおうである。

タケノコバタリオンを使用、タケノコ大隊の質量と制圧力を全面に出します。
集団を薙ぎ払うような範囲攻撃がくると決め打ちして
大隊を囮に拙草自身を含む数名を側面に移動して奇襲。
しかし拙草自身も囮。本命は反対側に一人だけ隠密で回り込ませたタケノコ兵士。
こちらの策を見破ったと勝ち誇る猿に背後から致命的な一撃を加えてくれるよう託します。

目立たない、だまし討ち、2回攻撃、戦闘知識、地形の利用、武器改造あたり使える気がするである!



●vsエイプモンキー 仁義なき戦い編
「ムキャアアア!!糞、猟兵め、思ったよりも厄介だウッキー!」
 二酸化炭素中毒で危うく毒殺されかけ、アートでダダイズムに目覚めかけ…自爆。そして先ほどはリベンジャーに生きた炎で焼き殺されそうになった。
 最強の『想像したものを創造する能力』を以てしても、ここまで苦戦を強いられるのかとエイプモンキーは考えを改める。
「ウキキッ!今度こそ、ミーが想像して創造した最強の装置で、猟兵をぼっこぼっこにしてやるウッキー!」
 ボロボロの体に活を入れ、エイプモンキーは最後の猟兵を迎え撃つ。

「敵の攻撃の本質が想像力というならば拙草ここで引くわけにはいかぬ」
 システムフラワーズの中枢、無数の花で出来た足場を踏み‥通過し1人の戦場傭兵が敵幹部、マニアック怪人『エイプモンキー』との決戦場に現れる。
 漆黒の巨大なタケノコフォルムに青年の顔がついた、一度目にしたら中々忘れられない特徴的な外見を持つブラックタール、クリーク・クリークフリークス(ブラックウォーメイジ・f02568)だ。
「戦場では死の空気に飲まれて想像力を無くした者から死んでいく。全力でいかせてもらおうである」
「キキッ!もう油断はしないウッキー!例え…例え…えーっと、何これタケノコウッキー?」
 思わず二度見するエイプモンキー。まあ、無理はないだろう。
「見て分からないであるか!」
「タケノコウッキーね!まあ、相手がタケノコだろうと、ミーの『想像したものを創造する
能力』でコテンパンにしてやるウッキー!」
「させないである!戦争である! 戦争である! さぁ歓びを! 戦争である!」
 タケノ‥クリークが招集の号令をかけると次々と足元の花々を散らせながら、地面から次々と無数のタケノコ大隊が現れる。
「ウキキッ!ユーのユーべルコードは、筍の軍隊を召喚する能力ウッキーね!ミーは、それに対してキノコの大隊を想像して創造したウッキー!」
 そう言うとミニガンを持った巨体のキノコ兵士が現れる。
 無数に現れたタケノコ大隊に比べると数は少ないが、1体1体はかなり強そうだ。
 どうやら、量より質を取るらしい。
「貴様ぁ!キノコ派であるか!キノコ派であるか!絶対に許さないである!」
 そして、キノコとキノコ派であるらしいエイプモンキーへの怒りと殺意を全開にするタケノコ。
「猿は山に住むから代々キノコだウッキー!」
 何のことを言っているかさっぱり分からない(棒)が、兎に角キノコとタケノコなウォーの火蓋が切って落とされた。
「タケノコ大隊進め!数で押すのである!」
「キキッ!ATBを装備したミニガンの掃射を喰らうがいいウッキー!」
 物量とそれに伴う制圧力を全面に出すタケノコ軍に対して、ミニガンの掃射で対抗する精鋭キノコ軍。
「ATBって何であるか!」
「キキッ!A(アンチ)T(タケノコ)B(バレット)。対タケノコ用の胞子弾ウッキー!」
「胞子だと…まさか!」
 おお!何ということだ…。撃ち抜かれたタケノコ大隊の兵士の体からキノコが生えているではないか。
「おのれ…何という事をしてくれたのである!タケノコからキノコが生えるなんてなんて屈辱であるか…!」
 血涙‥のような黒い何かを流しながら、キノコが生えてしまった同志への深い悲しみを募らせるタケノコ。
「諸君…同志の仇を取るのである!」
「「「krieg!krieg!krieg!」」」
 そう言いながら、さらに大隊を前に進ませつつ、自身と数名の手練れを連れて奇襲をかけるべく、別動隊となり行動をする。
「キキッ!大隊を落としにしての側面からの奇襲攻撃…。手堅い行動ウッキーね!」
「しまった…である!」
「狙いは悪くなかったウッキー!でも相手が悪かったウッキー!さあ、お前もキノコを生やすがいいでウッキー!」
 精鋭のタケノコ兵士がクリークの盾になり、体にキノコを生やしながら息絶えていく。
「もはや…万事休すであるか…!」
「キキッ!今回こそミーの勝ちでウッキー!」
 勝った、バトルオブフラワーズこれにて完結…とはいかないがそんな心境なエイプモンキーに迫る影。
 竹槍を装備した精鋭中の精鋭のタケノコ兵士。クリークが全てを託したタケノコ兵士が勝利を確信して気を緩ませたエイプモンキーの背後から強襲する。
「ムキャア!!!い、何時の間に…!今までのダメージで穴の開いたアーマーの隙間を縫って…竹槍が…!くそ、こいつを殺せウッキー!」
 全身全霊の力を以て、壊れたアーマーの隙間に竹槍を刺し込み、致命の一撃を見舞うタケノコ兵士。
 そのタケノコ兵士を目掛けてキノコ兵がATBを装填したミニガンを向ける。
「しまったウッキー!反逆防止のために知能を低くした所為か‥こいつら…!」
 背中に居るタケノコ兵士をエイプモンキー諸共蜂の巣にしていくキノコ兵士。
「ウッキャアアアア!!!!!!」
 最後は自分の創造物に倒されるエイプモンキー。
 全身を弾痕とキノコだらけにしながら、その身を骸の海へと帰していく。

「やっぱり、タケノコが正義であるな」
 うんうんとどや顔をしながら訳の分からないことを口にするタケノコ。
「「「タケノコ…マストダーイ!!!」」」
 そんなタケノコに向けて、ミニガンを向けるキノコ兵士たち。
「げぇー!あいつを倒してもその創造物は消えないのであるか!くそ!殺せ!キノコは殺せであるー!」
 キノコとタケノコ…その仁義なき戦いは未だ終わらない。
 この決着については、泥沼になりそうなので割愛する。

 斯くして猟兵達の活躍により、マニアック怪人『エイプモンキー』は倒れ、バトルオブフラワーズの勝利に向けて大きな一歩を踏み出したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月12日


挿絵イラスト