バトルオブフラワーズ⑥〜刀剣演武
「集まったようだなカメラート!では説明を始めるぞ!」
帽子の鍔の向きを左手で整えながら、集まった猟兵達の前に立つミーティア・シュヴァルベ(流星は燕が如く・f11420)は、両手に抱えた自身の身長以上にある丸まった図面を机の上に広げる。
「既に聞き及んでいる者もいるだろうが改めて説明をするぞ!キマイラフューチャーの中枢「システム・フラワーズ」の中枢に侵入、占領したオブリビオン・フォーミュラ「ドン・フリーダム」を排除するため現在大規模な作戦行動が行われている!そして我々の役目は「システム・フラワーズ」を守る6つの「ザ・ステージ」の一つを攻略し、システム・フラワーズまでのルートを拓く事にある!」
図面に描いてある簡易に描かれたキマイラフューチャーを指さすミーティア。その姿は二つに割れ、中央にはシステム・フラワーズ、それを守る様に6つのザ・ステージが取り囲んでいる。
「さて。お前達にやってもらうのは戦いながらのダンスだ。この戦場は、先日救出されたテレビウム達の画面から全キマイラフューチャーに生中継されている!そして、まあ不思議な事にだが彼の星の住人達を自らのダンスとユーベルコードを合わせた新しい戦闘方法を行う事で熱狂させることができればそのユーベルコードの威力を倍増させることができる!」
これ等の戦闘方法はダンシングフィーバーと名付けられ、戦闘能力の向上はフィーバーと呼ばれている。その効果は普段のユーベルコードの威力を2倍から5倍にまで引き上げる事ができるのだという。だが、フィーバーが起こせなかった場合ユーベルコードの威力は半分以下に落ちてしまうという。
「よって、ユーベルコードを使う際の何かしらの演出を考えておいてくれ。ああ、そうだ。これは敵にも言える事だ。向かう先にいるオブリビオンだが、もともとは巫女服で獣の様な特徴が体にあるオブリビオンだが、今回だけの気になる特徴として刀を持っている」
おそらく、今回の特殊な戦場の為に用意した演出用に使っている物だろうとの事。それ故、普段から敵の使うユーベルコードも刀が絡んでくる。
「例えば刀を振るえば炎の斬撃が飛んでくるとかそんな感じだな!見た目が派手だと受けはそれなりにいいのだろう。必然的に戦場は和風な雰囲気になっている!ゲイシャガールでフジヤマなサムライソードとか、そういう奴だ!」
そのような戦場の空気をどう使うかは猟兵次第だ。上手く使えば大きなフィーバーを促すことも可能なはずである。
「活躍を信じているぞカメラート!では、作戦名は『シンデレラの靴』作戦とする!輝くステージとキマイラフューチャーの住人がお前達を待っているぞ!」
風狼フー太
擬人化した日本刀の名刀と共に迫りくる矢印を切り払うVRリズムゲーム……よし、いろんな所から怒られるな!
閲覧ありがとうございます風狼フー太でございます。
さて、補足説明。
今回の敵は巫女服、ケモノ、そして今回限りの日本刀と三属性となっております。そして敵のユーベルコードの効果自体は変わりませんが、刀を使った攻撃を使った演出でフィーバーを狙ってくる強敵となっております。POWなら糸で結んで間合いから逃げられないようにして来たり、WIZならオブリビオン界最高の剣士みたいな感じで絶対防御で切り払ったりとかそんな感じになります。
また、敵が敵だけに戦場の雰囲気も和な感じの雰囲気になっております。上手く使えば格好よく(または可愛く)フィーバーを狙いやすくなると思います。
では、皆様のご参加をお待ちしております!
第1章 ボス戦
『ムスビ』
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POW : かみさまの縁結び(物理)
【指名札】が命中した対象を爆破し、更に互いを【運命の赤い糸】で繋ぐ。
SPD : 燃え上がる恋の炎(物理)
レベル×1個の【恋】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ : 恋する乙女は無敵(物理)
全身を【リア充モード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
イラスト:華月拓
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠カスミ・アナスタシア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ステージの上に立つ一人の少女。過去の存在オブリビオンとして、存在するだけで世界を食らう彼女の名はムスビ。
縁結びを自称する怪人である彼女は今、まさに絶頂の中にいた。
「ふふふ、某にもついに春が来てしまったでござるな!」
巫女服、ケモノ、そしてキャラクター性を強めるために持っていた日本刀という属性を掲げステージに立った彼女を待っていたのは歓声の雨あられ。普段は目の前にいればキマイラ達を襲う存在も画面越しとあらば脅威も薄まり、その姿はキマイラ似でありながら装いは奇妙奇天烈にて存外に愛嬌があるとなれば。
「ムスビちゃんかわいくね?マジヤバくね?」
「正直言っていける!」
「キャームスビチャーン!」
と、まあご覧のあり様。
だが、咲く花あれば散る花有るのが世の常であり、この世の世界という舞台は今生きる者達の劇場である。ならば、過去の亡霊にはご退場願わねば。
舞う花の、香りを追って、来たるは猟兵。世界を救う者たち也!
ニコラ・クローディア
舞は武に通ず、キマイラフューチャーらしいといえばらしいのかしらね?
さてと、いくわよ、アンフィスバエナ!
ニコラが披露するのは槍を使った演武よ
ダブルブレードのような形をしている双子竜槍を使って舞い踊り、途中で「偽・竜人降臨」を使ってデュオやトリオでのダンスもお見せするわ
踊りを攻撃に転化する際はアンフィスバエナを竜の状態にして、ニコラの動作に合わせた旋回攻撃、決めポーズに合わせてブレスを吐かせるといった感じかしらね
赤い糸を結んできたらそれを手繰るようにしてトリプルアクセルじみた動きを決めて一気に間合いを詰めましょう
格闘距離に入れば社交ダンスのステップで蹴りやビンタをお見舞いするわ
連携・アドリブ歓迎
剣舞――それは剣を持ち舞い踊る伝統的な踊りの一種だ。このキマイラフューチャーの世界にもおそらく残っているであろうそれらは、各地各国にて様々な装いをもって行われてきた物。
「それだけ舞とは武に通ずる。争いの力が芸術になるというのはこの世界らしいといえばそうなのかもしれませんけど」
「むっ、何奴!?」
オブリビオン達が支配するザ・ステージの一つ。口調が明らかに雰囲気に引っ張られている怪人ムスビの前に立つ者。そのような者達など決まっている。
「当然、分かっているのでしょう?」
猟兵(イェーガー)参上。その事実に客席が熱気の渦に包まれた!
「ついに来ましたねイェーガ!我が名はムスビ、いざ参る!」
出会うや否や自らの居場所を取られてなるまいと高速で距離を詰め切りかかるムスビの刀を両端に刃を持つ槍、アンフィスバエナの柄でもって受け止めるニコラ・クローディア(龍師範・f00091)。
一度止められた。ならばと二度、三度と煌めく銀色の剣閃を、アンフィスバエナの柄で流し、社交界で鍛えたダンスのステップで躱し、流した刀に合わせるようにニコラの双刃の槍を下から上へと回すが、ムスビはそれを後ろに飛び上がり空中で一回転で躱しきる。そして息をもつかせぬ攻防の最中、自分達の力が沸き上がることを二人は感じていた。
命のかかった戦いという名の演武もまた、ダンスの一つであり観客であるキマイラフューチャーの住人達に確実に盛り上がりを持たせていた。このまま先にどちらかが強く自分の方が彼らの熱狂を受ける。それが、この舞台ダンシングフィーバーの勝負の決まり手だと二人は確信する。
「今ここに仮初の姿を許す。行きなさい、アンフィスバエナ!」
先に動いたのはニコラ。呼び出すは自身に似た姿形を持つ、使い魔の竜【アンフィス】と【バイネイン】。
「さあ、彼女と踊りなさい!」
命を受けて、ムスビに襲い掛かる二人の竜。アンフィスが竜のブレスを向ければ、それに合わせてバイネインの双爪が襲い掛かる。ニコラの元で共に使い魔として仕える二人のデュエットは絶え間なく、そして目まぐるしくムスビに襲いかかる。手に持つ刀と足捌きで舞うようにそれらをいなし、目に付けたのはニコラが動けない事。
そこだ――と、二人を無理やり引きはがし放たれた指名札がニコラに命中し爆発する。煙が晴れ、視界が戻ればニコラの左腕とムスビの左腕が赤い糸のようなもので結ばれていた。
「もらった!」
絡まる糸を手繰り寄せ、引くは赤き死線。そして近寄るニコラに銀の刃の――否。
宙で美しく体を回すニコラ。こうなるのは想定済みと引き寄せられた体と共に両手に持ったアンフィスバエナ。彼女の体が回るたびに銀の輪を描いていたそれを、中央で分けニ本の短槍へと姿を変え、回転の勢いのまま絡まる赤い糸を切断する。驚くムスビが刀を突き出せば、左手の槍で突きの軌道をそらし、右手のアンフィスバエナを突き刺し動きを止める。そして、苦悶の声を上げるムスビの前でニコラが呼び出し現れたるは真の竜。
「真の姿を許す――アンフィスバエナ!」
頭尾の区別がつかぬ双頭の竜、アンフィスバエナ。キマイラフューチャーの住人も二人の大立ち回りに大興奮の様で、普段とは桁違いの威力を持ったブレスでムスビをザ・ステージの端の方まで吹き飛ばすのであった。
成功
🔵🔵🔴
愛久山・清綱
相手は同じ剣の使い手。
これは、剣士としての腕が試される戦いになりそうだ。
拙者、愛久山・清綱……我が太刀、見切ってみせよ。
■闘
ゲームでよく見る「居合抜き」を披露しよう。
演武の前にまず一礼。
刀を収めたまま構え、目にも止まらぬ剣裁きで舞うように斬る。
【ジャンプ】や【ダッシュ】を併用し、チャンバラ映画のような
アクロバットも絡め、華麗さと派手さを演出しよう。
相手の攻撃は【武器受け】で弾き、居合の如き【カウンター】の
太刀を放つ。無敵になったら、解除されるまで演武に専念しよう。
お次は、幾多の戦いで編み出した奥義をお見せ致す。
納刀しつつ距離を取り、居合の構えから【空薙】を放ち、
空間ごと一刀両断してみせよう。
ザ・ステージという戦場に、一礼をもって入った青年の姿形は立ち振る舞いとは逆に奇妙な物であった。蛇、猛禽の翼、牛が合わさったようなその姿はキマイラということを考えても異様であり古に伝わる妖怪の様。
「剣の使い手か。同じ剣士として、腕が試される戦いとなりそうだ」
愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)。「兵」の何たるかを知るために、刀を振る彼の名をそう言った。
刃を結ぶムスビと清綱。時折大げさに回り、飛び跳ね、魅せるような剣劇が飛び交うその戦いの中で、二人の立ち振る舞いはまさに静と動の対極であった。
素早い剣閃を以て、手数で攻めるムスビが会場を沸かせばそれに対して清綱は刀を鞘に納めながらも、その刀を以てムスビの斬撃をいなし、弾き――
「ふんっ!」
隙を見て繰り出されるのはただ一閃。受ける度、ムスビの手から刀が弾かれそうになる程の速さで放たれる居合の技を以て、清綱は観客達を沸かせていた。宙で空を蹴れば再び体が浮き上がり、落下の勢いのまま叩き切ろうとするムスビの刃。横に薙ぐ刃を跳んで躱し、宙に浮かぶまま逆さの姿勢で首を狙う居合の技を披露する清綱など、外から見れば映画の様なチャンバラ――いや、それ以上の光景を繰り広げているのはザ・ステージという特殊な環境あってこそだろう。
そして、神速の踏み込みの元放たれた居合の技に吹き飛ぶムスビ。二人の間に空いた距離は清綱の居合の間合いからはるかに遠く。
「これなら!」
だが、ムスビには手がある。何より、切り結ぶだけでは不利と見たのだろう。胸元から指名札を数枚取り出し、清綱の間合いの外より攻めの起点を作ろうと投げ――
「成程。では我が奥義をお見せ致す」
我が太刀、見切ってみせよ。と、鞘に刀を収め繰り出したるは先程とは桁が違う鋭さを持つ居合の技。だが、刀の間合いから4、5倍ほど離れた距離にいるムスビには
「がっ、あ!」
ムスビから放たれた指名札を切り裂き、胸元から鮮血を吹き出すムスビの様。届いた。届いたのだ。それは明らかに清綱の手が届いた証。
「空薙……」
キィン。と鞘に刀を収める音が宙に響くと同時に湧き上がる歓声。
幾多の戦いで編み出したその一撃は、空間すら断ち切り距離という概念を現実から切り離したのだ
成功
🔵🔵🔴
テラ・ウィンディア
成程な
剣の絶技ってのは美しいものだ
ならばおれも負ける訳にはいかないぞ!
剣と太刀を抜いての二刀
【属性攻撃】で炎をそれぞれに宿す
このおれが咲かせるは炎の華
その刃の舞に挑ませて貰おう!
炎を纏わせた太刀と剣で炎の斬線を残しながら舞
【見切り・戦闘知識・第六感】を駆使してムスビの動きに合わせる
ムスビの刃に合わせて切り結べば直ぐに距離を開け
戦う度に炎を舞わせ更に【残像】をも交えて煌びやかに
【空中戦】で飛び炎の刃の線にて華を描き
その上で
フィーバー状態ならフィニッシュを決めるように
「消えざる過去の痛み」発動!
今までステージの空間に只管舞うようにずっと刻み続けて来た炎の刃の斬撃全てを再現させる
最後に華を咲かせよう
「成程な。剣の絶技ってのは美しいものだ」
その言葉は誰に向けられたものなのか。それ程までに様々な技がこの戦場では繰り広げられていた。そして、所々がさび付いた刀と星の力を秘めているという小剣をそれぞれ両手に構え前に出るテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)もまた、この舞台に己の技を刻み付けようとする者の一人であった。
「挑ませてもらうぜ。その刃の舞いにな!」
ウィンディアの力を浴びて赤々と刀身を燃やす二刀は彼女が振るう度、ザ・ステージの上に咲き誇るのは炎の造園という他無いほどの光景であった。空中であろうと残像が残るほどの動きで、ザ・ステージの中を所狭しとしたそれに。
「負けられ、ない!」
ここで負ければ、観客とのつながりが、縁が切れてしまう。それだけは嫌だと。負けじとムスビの刀も炎に包まれる。それは燃え上がり、人を狂わせ、焦がす恋の炎。
刀で受ける。剣を振るう。足を前に出す。下がる、跳ぶ、切り裂く。
ただ一つの動作が行われる度に、炎が咲くその光景はステージに立つ者達の体をさらに熱く燃え上がらせ、見る者からすれば極楽浄土に咲くという蓮の池でも見るが如く。
「オオオオオオォォォ!!」
騒々しいまでの歓声が天を貫く。どれだけの素人であろうと見ればわかる炎の暴力に熱狂する観客。その高まりは、当然炎の庭園をさらに彩る二人に力を与えていく。
何度目かの切り結ばれた刀。弾けるように距離を開けた二人。
素早く刀を振るえるよう腕を畳み構えたムスビは、纏った炎を剣閃と共に無数の斬撃として飛ばし、ウィンディアを襲う。
「俺も――」
負けねぇ、と。虚空より現れた炎の斬撃。それはかつてウィンディアが敗れ去った恐るべき相手が使った魔技。ウィンディアによって刻まれた空間の剣閃の全てがムスビに向かい放たれる。
観客の熱狂も合わさり、最後に盛大に咲く炎と炎。渦巻き、咲き誇り、そして散り往く炎。その中で最後に立っていた者の名は
「……俺の」
勝ちだ、と。グランディアを掲げるウィンディアの姿があった。
成功
🔵🔵🔴
紬雁・紅葉
まあまあ!こんな華舞台に立てるなんて☆
剣神の巫女、冥利ですわ♪
愉し気に笑み羅刹紋を顕現
【光の魔力】を攻撃と防御に付与
十握刃を顕現し九曜と二刀流
武器に光を纏わせる
ゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔光属性を残像付きで回数に任せ範囲を薙ぎ払う
流れるように動き回転連撃を仕掛ける
敵の攻撃はUC効果と見切り残像で躱し
UCオーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター光属性残像武器落としを狙う
攻防決まれば決まるほど武器の残像の色味が増す
最後には虹色に
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
嗚呼、足りない!
熱が足りない!
音を!音を!
もっと風流を!!
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
まあまあ!と、鈴を転がすようで愉し気な声がステージ上に響き渡る。
「このような華のある舞台に立てるだなんて。剣神の巫女冥利ですわ♪」
とある剣神を奉りそれを奉ずる当代の巫女。二刀の刃、十握刃と九曜をを両手にゆるゆると近づく紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は、自身の体に宿る独特な羅刹紋を浮かび上がらせ、手に持つ武器に光の魔力を纏わせると。
「では、参りますね」
踏み込める間合いに入るが否や、ムスビの懐に入り込み十握刃を切り上げる紅葉。すんでの所で後ろに飛び上がる様に引いたムスビの頬から血が流れ、ダメージの残る体ながらも、再び刀を構えを直し新たな強敵に構えるムスビ。
おっとりとした見た目とは裏腹に、羅刹の力と破魔の光で振るわれる紅葉の武器は一振りでザ・ステージの舞台を扇状に抉り取っていくかの様。その様な攻撃に付き合ってられぬとばかりに躱すムスビだが足取りは重い。流れるように体を捻り、回り、返す刀で紅葉が詰め寄れば、それを受けたムスビは二、三度と切り返し光の壁に阻まれながらも浅く紅葉の肩を裂く。
「へぇ……」
自らに傷をつけられるだけの強敵である証。それをその身で受け取り、紅葉はさらに愉しそうに笑い、さらに、さらに力を。
「ぐっ、ぬぅ!」
ムスビの受ける刃が次第に押され始める。紅葉の水が流れるが如く、そして観客の想いも載せて重くなりゆく連撃。
(……嗚呼)
切り結び、弾き、切り払う。その度に色変わりゆき、濃くなっていく刀に纏う紅葉の魔力。
(嗚呼!)
そしてそれと同じく変わりゆくは心持ち。
(足りない!……足りない!!)
音が足りぬと。熱が足りぬと。風流が足りぬと。羅刹の本能故か、飽くなき渇望に酔いしれる。その度に色を増し、既に虹の様に煌めき始める刃は、ついにムスビの刀を弾き。
「ェエイッ!!」
鬼が吠えれば、鮮血が舞う。紅葉の刃がムスビの脇腹をとらえた証であった。
成功
🔵🔵🔴
有馬・ナオ
ブットバースから助太刀参上【冥土猟兵団】にて御相手候うでしゅ。
アドリブ&連携大歓迎
リンダさんと一緒に
タッグでケンプを
行いましゅよ!
powで勇猛果敢に演舞。
剣舞とは、古今東西
邪悪な者を払う儀式です。
……と宿主さんの泉さんが
言っていました。
みこさんなので
造形が深いでしゅ。
煩悩でなければ
更に嬉しかったでしゅ(涙)
私は、リンダさんと【手をつなぎ】勇気を奮い起こし勇猛に舞い→【ダンス】を踊ります。
敵に攻撃を受けそうになったら敢えてリンダさんを【かばう】ます。
傷ならへっちゃらクールにUC【ジャスティスペイン】 を発動し涼しげに演舞を再開致します。
リンダ・ヴォルト
【冥土猟兵団】参加
アドリブ&連携OK
⬛ダンスのネームや歌は
マスターさんに任せる
キマイラフューチャーて
変わり種が多いね(苦笑)
ナオちゃんと一緒に
タッグを組んでオブビリオンを
剣舞で浄化しちゃうぜ。
⬛SPD重視
ここで感動のフィナーレを飾るぜ。流水のごとし素早い動きで舞い踊り。
軌跡には【残像】残しながら派手に【アート】的に決めポーズ。接近しながら敵に「本職のみこさんの踊りはどうだった」
と訪ねつつ。
「もう帰る時間だぜ」と
クールにいい放ちUC【妖剣解放】で神速の一撃を放ちます。
仕事は疲れるじぇ……
――負けるわけにはいかない
崩れ落ちそうになる体を刀を杖にするように支えるムスビ。
ようやく、繋がったのだと。皆とつながったのだと。手放すわけにはいかないと。
最早満身創痍。ただ気力だけで立つそんな彼女の前に立った二人の猟兵は。
――朝日ニ咲ク夏椿
シャン。と、神楽鈴の凛とした音が響き渡る。透明な、二人の声が香の香りが漂うように居残り続けやがて消えてゆく。
――首落チル落暉時
ヒーローマスクの宿主として巫女の経歴を持つ泉という女性を宿主の一人とする有馬・ナオ(EinHeldohneNamen・f10768)と、魔を払う巫女として裏稼業への顔を持つリンダ・ヴォルト(狐の巫剣士・f05111)。片手をつなぎ、片手に剣持ち、舞い踊る姿は神事に携わる巫女ならではの見事な物。
――ゲニ美シキ花デアロウト
シャン。と、再び鈴の音が響き渡る。水の流れるように剣が舞い、風を切り裂き。白と赤の装束が、くるり、くるりと緩やかに、たおやかに。
かこん。と、浅沓が石畳を蹴る音が足を運ぶたびに聞こえる。舞いを比べればナオの舞いの方が力強く、リンダの方がより繊細であろうか。そして靴の音が、鈴の音が、風の音が響くその度に、二人の力が増していく。それは二人の舞いがこの星の住人の心をつかんで離さぬ証左であった。
「させ、ない!」
これ以上好きにさせるものかとムスビの刀に再び宿る恋の炎。高速で振るう刀の切っ先から、絵具でも飛ばすが様に炎が、いくつもの蝶の様に炎の羽を羽ばたかせて二人を襲う。
――イツ自ラガ散ル時ヲ知ル
その炎を、ナオが身を挺してリンダから庇う。燃え盛る炎が身を焦がすが、それでも演舞は止まらない。手をつないだから。絆を結んだから、それらが力をくれるから。
「剣舞とは、古今東西邪悪な者を払う儀式です……って、宿主さんの泉さんが言っていました」
これで煩悩に溢れ快楽的な巫女でなければと心の中でなくナオ。彼女と宿主の間にどのような縁で、そのようにつながったのかはわからないが。少なくとも今、その宿主との縁のおかげでこの場所にこうして立っているというのも事実。
「ありがとうねナオちゃん」
ムスビから守るためナオが離した手をリンダがもう一度つないで。二人で踊る緩やかな踊りが、次第に影が追い付かなく程鋭く、煌びやかに、艶やかに。そして。
「もう、帰る時間だぜ」
再び離れた手。代わりに両手に持つのは怨念纏う大太刀、黒狐。舞いによってつかんだ心、そして刀に宿る怨念は、複雑に絡み合いリンダの命を削る程の強大な力に。そして力は、速さに。
「――……」
浅沓が石畳を蹴る音が休まず機を織る、機織り機のように聞こえる。最早見えない速さの太刀筋は夏椿に落暉をもたらし。
(ああ、もう少し――)
いつかまた、過去より現世に帰り来るのであろうが、この楽しかった時間をもう少し。まだ少しつながっていたかったと。
「リンダさん、やりましたね!」
消えゆくムスビの姿に世界の危機はここに一つ去った。そのことに喜ぶナオとは対照的に。
「あー……仕事は疲れるじぇ」
命削るほどの力を使い、座り込み息を整えるのはリンダである。
「……まあともかく。本職のみこさんの踊りはどうだった?」
この対照的な二人が躍った舞い。それがいかほどの物であったかは見た物のみが知る。問いのその答えは、のちにアップされるであろう動画サイトの動画等で知ることになるだろう。
成功
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