2
殲禍炎剣聖餐戦争①〜苗木は朽ちず

#クロムキャバリア #殲禍炎剣聖餐戦争 #殲禍炎剣

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#クロムキャバリア
🔒
#殲禍炎剣聖餐戦争
🔒
#殲禍炎剣


0





「集まってくれてありがとう。クロムキャバリアで|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》が動き出したな」
 呉・深(星星之火・f30169)は猟兵たちに顔を向け、低い声で言葉を紡ぐ。
「今回の戦争に関しては、考えることが多い。だが最優先の事項は明白だな。まずは大規模な破壊活動を行っている殲禍炎剣を止める、細かいことはそれからだ」
 オブリビオン・フォーミュラであった殲禍炎剣は、自身の目論見を達成するために世界全土へ向けた広域爆撃を行っている。それを阻止されることも計画の内ではあるようだが、破壊活動を無視することもできない。とにかく今は、殲禍炎剣に勝利することが最優先になるだろう。

「俺の予知した戦場は、とある小国家だ。現在、殲禍炎剣は小国家のプラントを破壊すべく動いている。たとえプラントが人類から生産力を奪うために生み出された存在だとしても、今生きている者たちにとって重要な資源であることに変わりはないだろう。戦後の状況を少しでもマシにするためにも、プラントの防衛を頼みたい」
 殲禍炎剣はプラントに向かうことを優先しているようで、その間は市街への攻撃は緩やかになるようだ。猟兵はプラントの防衛に集中すればいい。
「もしプラント破壊が妨害されれば、殲禍炎剣は邪魔者の排除を優先するだろう。だが、あいつの狙いは戦乱を悪化させ『七番目の猟兵』を生み出すことだ。だから隙を見てプラントを狙おうともするだろう。逆に言えば、それはチャンスにもできるはずだ」
 あえてプラントの守りを緩め、その隙に相手へ奇襲を仕掛ける。あるいは徹底的にプラントを守り、相手の動きをコントロールする。そういった戦い方ができるだろう。
 他にも作戦が思いつけば、それを実行してみることも大切だ。最終的に殲禍炎剣を倒しプラントを守り抜けば、こちらの勝ちなのだから。

「そろそろ出撃の時間だ。キャバリアの貸与が必要な場合は、その旨を伝えてくれ」
 深はひと通り話を終えると、猟兵たちに頭を下げる。
「この戦争がどう転ぶかはわからない。だが、皆の力が必要なのは間違いない事実だ。だから、よろしく頼む」


ささかまかまだ
 こんにちは、ささかまかまだです。
 戦争です。

 このシナリオは「やや難」です。

●プレイングボーナス
 プラントの破壊を阻止する。

 このシナリオにおいて敵は「猟兵の排除を優先する」「しかしチャンスがあればプラントにも攻撃しようとする」という考えを元に動きます。
 プラントをうまく守りながら戦いましょう。

●『殲禍炎剣-ホーリー・グレイル-』
 暴走衛星のオブリビオン・フォーミュラです。
 『七番目の猟兵』を創造するという目的のために大規模な破壊行動を行っています。
 今後のことを考えるためにも、まずは彼を倒しましょう。


 オープニングが出た時点でプレイングを受付開始します。

 シナリオの進行状況などに関しては戦争の詳細ページ、マスターページ等も適宜確認していただければと思います。
 また、プレイングの集まり次第で不採用が出てしまうかもしれません。ご了承下さい。

 それでは今回もよろしくお願いいたします。
176




第1章 ボス戦 『殲禍炎剣-ホーリー・グレイル-』

POW   :    |殲禍炎剣《ジャッジメント・フレイム・ソード》
【胴部ソードユニットに炎】を宿し戦場全体に「【地に脚を付けよ】」と命じる。従う人数に応じ自身の戦闘力を上昇、逆らう者は【頭部レーザーユニット】で攻擊。
SPD   :    |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【頭部レーザーユニット】から【超高速超長距離レーザー「殲禍炎剣」】を放つ。
WIZ   :    |殲禍炎剣《ナイト・オブ・ザ・ラウンド》
レベル体の【胴部ソードユニットと同型の「騎士剣」】を召喚する。[胴部ソードユニットと同型の「騎士剣」]はレベル×5km/hで飛翔し【炎の斬撃】で攻撃する。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ファルコ・アロー
けっ、ご苦労な事ですね!
一応軍人の身から言わせて貰うとですねぇ、余計な仕事増やそうとしてんじゃねーですよ!
思い通りにゃさせねーですからね!

さて、どんな小国家も街のど真ん中に裸で置いてはいねーはずです。
あの場から撃たれて終わりって事ぁねーでしょうが……街の建物の影に隠れながら撃って、まずはアイツの気を引くですかね。
このキャノンで仕留められれば良いですけど、そんなやわじゃねーでしょう。
生身の人間の銃器なんか大した攻撃じゃないと判断して、ヤツがプラントに注意を向けた時がチャンスです。
弾丸に紛れてこの腕一本、ドタマにくれてやるですよ!
これで倒せずとも、意地でもレーザーユニットに一発入れてやるです!




 ファルコ・アロー(ベィビィバード・f42991)は大きなビルの影に身を潜めつつ、遠くの空を見遣る。
 少しずつこちらに近づいているのは、真紅の殲禍炎剣。小国家のプラントを滅ぼさんと、まっすぐに飛翔しているようだ。
「けっ、ご苦労な事ですね!」
 プラントを狙うというのは、戦略的に正しい。軍人であるファルコも、敵の狙いの正確さはよく理解していた。
 だからこそ腹が立つ。余計な仕事を増やされるこちらの身にもなって欲しいものだ。
「……思い通りにゃさせねーですからね!」
 ファルコは改造ガトリングキャノンを構え、どんどん近づく真紅を睨む。あの馬鹿正直に飛んでくる衛星を、必ず撃ち落とすと誓って。

 殲禍炎剣はすでにプラントの位置を把握しているようで、迷うことなくそちらへと突き進んでいる。
 移動にエネルギーを割いている分、周囲への攻撃はあまり行ってない。慌てふためく小国家の様子も気にかけていないようだ。
 そんな彼の横腹に、突如重い衝撃が届く。異常事態を察知したのか、殲禍炎剣はすぐに衝撃の発生源に顔のような部位を向ける。
 そこにいたのは、煙を吐くキャノンを構えたファルコだ。
「さすがにこれだけじゃ落ちねーですよね。そんなやわな相手じゃねーのはわかってるですよ。だから……!」
 相手の注意をさらに引けるよう、ファルコは射撃を続ける。無数の攻撃が殲禍炎剣の装甲へと届くが、刻むことができたのはかすり傷程度だ。
 もっと攻撃を続ければ、いずれ大穴も穿てるだろう。しかし相手もただ的になるつもりはないはずだ。
「……六番目の猟兵など、取るに足りない」
 殲禍炎剣はファルコの存在を無視し、再び移動を再開しようとしているようだ。彼の顔は再びプラントの方角へと向けられている。
「逃さねーですよ!」
 敵の様子に焦ったかのように、ファルコはさらに弾丸を撃ち込む。それらを無視し、殲禍炎剣は発進しようとするが――突如感じた威圧感に、再び足を止められることとなる。
 無数の弾丸の中に、何かがいる。それを察知した殲禍炎剣はファルコの方角へ顔を向け、煌めく光を見た。
 その正体は、ファルコのナックルアローだ。
「ディスタントォ! ナックル! ドタマにくれてやるですよ!」
 弾幕の中に紛れ込まされた、必殺の一撃。それは流星のように空と突き進み、殲禍炎剣のレーザーユニットに一矢報いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

此原・コノネ
あら、あらあら。つまりは邪魔すれば|遊んで《戦って》くれるのね!
プラントは、あの世界のご飯の元とかも生み出すって聞いてるから…ちょうどいいわ!(お腹ペコペコは悲しいもの!)

生身で向かうわね。
殲禍炎剣の…おじーさん、遊びましょう!(声から判断)
ええ、遊びましょう。あたし、逃さないわよ。
長くした餓血ナイフで貫けないものはないし…よく見れば、腕部分には関節があるのよね。そこにぐっさり刺しちゃいましょ。
ええ、【叩きつけ!】で引きずってでもプラントから離すわ。もっと遊びたいもの!!

あ、地に脚をつけよ。うーん、地にいるから、命令には従ってるのよね。
まあ、万が一を考えて…影業でも頭部レーザーユニット弾くわ!




 防衛対象であるプラントの前で、弾むように歩く少女が一人。
 その少女、此原・コノネ(|精神殺人遊び《マインドマーダーゲーム》・f43838)は足を止めると、プラントをぼんやりと見上げた。
「この施設がこの世界のご飯の元とかを生み出しているのよね。これが壊されちゃったら大変だものね」
 お腹がペコペコになるのは悲しいことだ。そんな未来は防がなくてはならない。
 そのために求められる行為も、コトネにとっては楽しいこと。思う存分|遊んで《戦って》いいのなら、全力で楽しまなくては。
 コトネは遠くの空から急接近する、赤い存在――|殲禍炎剣《遊び相手》に視線を向ける。その顔には、愛らしい笑顔が浮かんでいた。

「……六番目の猟兵か」
 殲禍炎剣はプラントに接近しつつ、その前に立つコトネの存在に気づいたようだ。低く響く声は嗄れた男のものによく似ている。
 まるで老人から呼びかけられたような気がして、なんだかおかしい。そんな気持ちをそのまま笑顔に滲ませ、コトネは餓血ナイフを構えた。
「殲禍炎剣の……おじーさん、遊びましょう!」
 愛らしい呼びかけに反比例し、地上で起こった現象は禍々しさを帯びていた。コトネの血がナイフへと流れていき、その血液が巨大な刀身へと姿を変えたのだ。
 その異様な光景を前にすれば、殲禍炎剣も思わず進行を止める。同時に彼の胴部ソードユニットが炎を纏い、上空を熱気で覆った。
 この状態では、空に向かうことはできない。仮に地面から足を離そうとしても、殲禍炎剣の頭部レーザーユニットが狙い撃ってくるだろう。
「妙なことはされたくないわね……そうだわ!」
 コトネは巨大化させたナイフをいつでも振るえるように構えつつ、足元から影業を伸ばす。影は炎のゆらめきの下をあっとう間に駆け抜け、殲禍炎剣の下顎を打った。
 今の一撃で、相手の動きは鈍っただろう。今なら大きく動いても、レーザーに撃たれる心配はない。
「準備は万端ね。おじーさん、改めて遊びましょう。あたし、逃さないわよ」
 狙うは殲禍炎剣の関節部分。そこへ目掛けてナイフを振るえば、血の色をした刃が殲禍炎剣に喰らいつく。
「プラントからはどいてちょうだいね。もっと遊びたいもの!!」
 コトネは自分の身体を大きく振り回し、その勢いで殲禍炎剣ごとナイフを振り抜いた。凄まじい勢いで振り回された殲禍炎剣は地面へと叩きつけられ、装甲の破片が周囲に舞ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガーネット・グレイローズ
戦乱の世界、クロムキャバリア。
あの赤い機体がこの世界で暗躍してきた「殲禍炎剣」の正体だな。
成程、奴の目的はこの世界の人類を「第7の猟兵」に作り変えることだったのか!

私もキャバリア「夜の女王」で出撃するぞ。
【灰薔薇の旗の下に】を使い、召喚したゴースト私兵をプラントの
守りに就かせる。そちらは《集団戦術》で動き、アームドフォートによる
《砲撃》でプラントを防衛するだろう。
私はキャバリアを《操縦》し、殲禍炎剣本体を狙いにいこう。フクロウさんEXを操縦席に乗せ、《戦闘演算》でサポートを担当させる。
射撃端末を《念動力》で操り、《レーザー射撃》《死角攻撃》《一斉発射》を取り入れたオールレンジ攻撃を仕掛けるぞ!




 クロムキャバリアの世界が戦火に覆われていたことは、ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)もよく知っている。
 その原因は、オブリビオン・フォーミュラだった殲禍炎剣だ。正体を現した衛星は、紅い身を堂々と晒し進軍してきている。
「世界を混乱させるだけでなく、人類を『七番目の猟兵』に変えようとしていたとは……成程、厄介な目的だ!」
 しかし相手が邪悪であるほど、こちらの士気も上がるというもの。ガーネットは愛機『夜の女王』に搭乗し、敵を迎え撃つ姿勢を取る。
「今こそ闇の中より蘇れ、我が血族よ……」
 プラントの周囲に強襲宇宙船を呼び寄せ、守りはグレイローズ家の私兵だった者たちに任せる。銀河帝国と戦った彼らなら、同じく他者を苦しめる殲禍炎剣を相手に屈しはしないだろう。
「守りはそちらに任せる。集団戦術で動き、適宜敵を砲撃せよ!」
 ガーネットの声に、兵たちは雄叫びで応える。その声に背中を押され、ガーネットと『夜の女王』も勇ましく前へと進んだ。

 接近していた殲禍炎剣はプラント周囲の様子に気づき、進軍速度を少し落としたようだ。
「強固な守りが展開されているか。ならば、六番目の猟兵から倒すのみだ……!」
 敵の狙いは先頭に立つガーネットに向けられている。ガーネットも鋭い殺気を感じ取り、自身のサイキックエナジーを高めた。
「フクロウさんEX、援護を頼む!」
 操縦席に座らせたアシスタントロボなら、的確にキャバリアを操縦してくれるだろう。移動や回避はフクロウさんに任せ、ガーネットは攻撃に集中することにした。
 殲禍炎剣が放つのは、無数の騎士剣ユニットによる炎の斬撃。フクロウさんはそれらの合間をくぐり抜け、少しずつキャバリアを前進させていく。
 合わせてガーネットもPSDホーネットを展開し、砲撃の準備を整えた。
「全員合わせてくれ!」
 合図に合わせ、まずは後方の強襲宇宙船が砲撃を開始する。アームドフォートの光線が騎士剣を撃ち落とし、少しずつ敵の動きを制限していく。
 その間にフクロウさんが最適な経路を計算し、一気にガーネットたちと敵の距離を詰めた。
 そうして十分に体勢が整ったところで、最大限の攻撃を叩き込むのはガーネットの仕事だ。
「殲禍炎剣、そちらの好きにはさせない。邪悪な目論見はここで潰させてもらおう!」
 ガーネットの意思を体現するかのように動くホーネットたちは、殲禍炎剣を無数の光で穿っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
壊させはしない!守り、その上で壊す!!

禍戦機【操縦】『灯火の戦塊』発動!
自律キャバリア装備セット#D03 召喚。
空戦型外殻ユニットを装着した無数のディスポーザブル03、低空を飛行しその不壊属性の巨体で殲禍炎剣を阻みながら、BS-Aハンドユニットから荷電粒子ビーム【レーザー射撃】で応戦!!

穿ち壊せ!!ディスポーザブル!!!

自身は【念動力】で03のRS-Fサーベルユニットを操り【武器受け】
敵レーザーをサーベルユニットで受け流しつつ肉薄し、己が【|闘争心《怨念》】を以て出力増幅したBS-B断叫崩壊呪詛竜巻をぶつけ装甲破壊から【追撃】サーベルユニットを掴み【怪力】で、殲禍炎剣へ穿ち込む!!壊れろ!!!




 朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)は『禍戦機』ディスポーザブルのコックピットから、遠くの空を見遣る。
 そこに輝く紅い光は、迫る殲禍炎剣。邪悪な存在の接近に合わせ、小枝子の身体からは鬼気迫るような戦意が滲み出ていた。
 同時に彼女が認識しているのは、後方のプラントだ。多くの人々の生命と生活を支えるこの設備を、絶対に壊させてはいけない。そんな決意もまた、小枝子の内で滾っている。
「壊させはしない! 守り、その上で壊す!! 『灯火の戦塊』、起動!!」
 衝動と決意を力に変え、発動するのはユーベルコード。小枝子の叫びに呼応するように、無数のディスポーザブル03が戦場へ姿を現した。
 キャバリアたちはハンドユニットを構え、プラントを防衛するように陣形を組み上げる。守りと援護はあちらに任せれば大丈夫だろう。
 小枝子はただ迫る敵を――殲禍炎剣を迎え撃つよう、まっすぐに前を見据えた。

 殲禍炎剣は胴部ソードユニットに炎を宿しつつ、一気にプラントの近くまで接近してきた。それに合わせるよう、まずはディスポーザブル03たちが光を放つ。
 無数の攻撃により敵の動きは制限され、愚直に小枝子のいる方に接近せざるを得なくなったようだ。
「厄介だが……都合がいい。まずは六番目の猟兵から倒させてもらおう」
「倒れるのは貴様だ! 行くぞ!」
 禍戦機は空を駆け、殲禍炎剣の懐をまっすぐに目指す。それを撃ち落とさんと、殲禍炎剣が放つのは頭部からのレーザーだ。
 しかし、その攻撃はいくつものサーベルユニットによって弾かれる。小枝子の念動力により、サーベルユニットたちは素早く動く盾と化していた。
 その状態で少しずつ敵と距離を詰め、小枝子はさらに闘争心を滾らせる。それを受け取った禍戦機の眼部が輝けば、溢れる竜巻が殲禍炎剣へと襲いかかった。
 後方からのレーザーにより、殲禍炎剣は嵐から逃れることができない。彼の装甲は大きく剥がれ、真紅が鈍い黒色に染まっていく。
「当機は確かに人類の闘争心をかき立てた。だが、これ程の者が現れるとは……!」
 小枝子の激情は殲禍炎剣にとっても想定外だったようだ。しかし、相手が恐れ戦こうと関係ない。やるべきことはただ一つ。
 禍戦機はサーベルユニットの一つを握りしめ、一気に殲禍炎剣の懐へと飛び込む。
「穿ち壊せ!! ディスポーザブル!!! そして――壊れろ!!!」
 あらゆる思いを乗せて突き出された一撃は、殲禍炎剣の胴部を貫き、破壊への一歩をさらに推し進めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠寺・遥翔
あくまでこちらを優先して動くか。それなら!

巨神レヴィアラクスに[騎乗]
[火炎耐性]を備えた[鉄壁]の[結界術]をプラントに付与することで守りを固め、自身は前に出る
これならば多少の余波は防ぎつつ、主な攻撃はこちらに引き付けることができるだろう
それでも長時間は耐えられないから、それまでに奴を破壊できるかどうかにかかってる

「行くぜラクス。プラントを守り切る!」
『はい、そのためにも攻めましょうマスター』
[心眼]で戦場を俯瞰しエネルギーの流れを捉え、その頭部から放たれるレーザーのタイミングを[見切り]、UCによる加速と[残像]を伴う高速機動で回避
無限の射程を持つ世界を分かつ光で暴走衛星を両断するぜ




 殲禍炎剣の狙いはプラントのようだが、戦闘になれば猟兵の排除を優先するのだという。
 事前に受けた説明を思い返しつつ、久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)は『巨神』レヴィアラクスへ乗り込む。
「あくまでこちらを優先して動くか。それなら!」
 まずは結界術を展開し、プラントの周囲に張り巡らせる。炎に強い結界ならば、殲禍炎剣の放つ攻撃にもしっかりと対応してくれるだろう。
 準備が整えば、遥翔はレヴィアラクスと共に前方へと進む。
「結界が展開されている間は大丈夫だろうが、いつまでも保つ訳ではないからな……向こうもそのくらいは分かってるだろう、短期決戦で行こう!」
『了解です、マスター』
 遥翔の声に応えるのは、レヴィアラクスだった。この機体もまた、世界を守らんと強い意思を宿している。
「行くぜラクス。プラントを守り切る!」
『はい、そのためにも攻めましょうマスター』
 二人の意思を乗せ、巨神は低く空を飛ぶ。向かうは当然、迫りくる殲禍炎剣の方角だ。
 飛翔するスピードが増していけば、レヴィアラクスは姿を変える。真の姿と化した巨神は、凄まじい速度で突き進んでいた。

 殲禍炎剣も遥翔たちの接近に気づいたようで、胴部ソードユニットに炎を宿して戦闘体勢を取ったようだ。
「来るか、六番目の猟兵よ。当機の前で空を駆けるとは、愚かなことを」
 殲禍炎剣は頭部にエネルギーを集中し、空飛ぶ者を撃ち落とさんと構える。その様子を遥翔は視覚だけでなく、もっと根源的な感覚で掴み取っていた。
「あの攻撃を回避すれば、チャンスが生まれるはず――ここだ!」
 心眼で攻撃の動作を見切り、真の姿と化した巨神の力で鋭く空を駆ける。二人の連携により、殲禍炎剣の放ったレーザーは何を撃ち落とすこともなく通り過ぎていく。
 そこから相手が次の攻撃を放つまでの一瞬。そこに遥翔たちは賭けた。
「ラクス、ワールド・エンドのセーフティを解除!」
『発動承認。取り扱いにはくれぐれもご注意を』
 まっすぐに相手を見据え、放つのはどこまでも届く世界を分かつ光。
「――終わりだぁッ!!」
 遥翔の叫びと共に光は殲禍炎剣を穿ち、紅い装甲に穴を開ける。
 世界を分断させていた存在は、世界を分かつ光により大きなダメージを受けたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夕暮・トバリ
戦争だね。戦場だ。嫌だね、こういう空気。
頑張るよ、日常を取り戻すために。……終戦後に、御代は貰うかもだけど。

地に足を付けろって、それ命令? じゃあ断るよ、念力で浮遊移動だ。レーザーの方向は機械の動きを見て演算すればわかるから、念力で曲げたり霊鎧で逸らして防ぐ。霊印から射撃して攻撃もするよ。
そうやってる内に、あっちがプラントを狙ったら……それを待ってたんだよ。
魔法陣展開! 相手のレーザーを魔法陣に通す事でコントロール奪取、軌道変更と加速で攻撃力を上げて敵にぶつける!
逃げないように不可視の霊腕で敵を掴むよ、この為、この一発入れる為に今まで展開しつつ使わずに置いたんだからね! 喰らえ!




 クロムキャバリアは元から戦乱の中にある世界だ。常に緊張感のようなものが世界を覆っていただろう。
 その緊張感は、殲禍炎剣の出現によりさらに悪化している。ピリピリと張り詰めたような空気を感じ取り、夕暮・トバリ(手招く夕暮・f45951)は目を伏せた。
「嫌だね、こういう空気」
 だから、それを否定する。日常を取り戻すため、トバリは戦場へと立った。
 小国家の人々もプラントを守らんとする猟兵の存在は認識しているようだ。落ち着いたら彼らと話すのもいいだろう。御代の交渉なんかもできるはずだ。
 そういう話をするためにも、まずは平和を手にしなければ。トバリは空から接近する、紅い機体へと視線を向けた。

 殲禍炎剣は炎を滾らせつつ、立ち塞がるトバリを見下ろす。
「当機の道を阻む猟兵よ、地に脚を付けよ」
 その言葉はユーベルコードの力を帯びて、命令としてトバリに届く。それに対し、トバリは首を横に振った。
「それ命令? じゃあ断るよ」
 念力でふわりと空を飛び、目指すはただ敵の方角。殲禍炎剣はトバリの様子を見遣り、唸り声のようなものをあげた。
「ならば、地に落ちよ」
 殲禍炎剣の頭部が熱を帯び、空を進むトバリを撃ち落とさんと光線を放つ。その威力や速度は凄まじいが、動きそのものは単調だ。
 殲禍炎剣自身が向いている方角、攻撃のタイミング、自身の進む速度――それらから攻撃を予測し、トバリは霊鎧と霊印を展開していく。
 レーザーは霊鎧にて弾き飛ばし、合間に霊印にて攻撃を開始して。こうして身を守りつつ、少しずつ敵との距離を詰める。
 しかし霊印による攻撃だけでは決めきれないだろう。殲禍炎剣もトバリよりプラントの方へと頭部を向け始めている。
 そして殲禍炎剣の頭部が輝き、先にプラントを潰そうとレーザーを放つが――。
「陣の構築展開、完了――それを待ってたんだよ」
 放たれた光線はトバリの展開した魔法陣を通り抜け、トバリの思うように捻じ曲げられる。異変を感じた殲禍炎剣はその場から離脱しようとするが、その動きは不可視の霊腕に阻まれた。
「この為、この一発入れる為に戦ってきたんだからね! 喰らえ!」
 静かに相手を操り、奥の手をギリギリまで伏せておく。そんな作戦の果てに、トバリが操ったレーザーは殲禍炎剣を鋭く撃ち抜くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫・藍
SPD装備

あや~!
速いのでっす!
とってもとっても速いのでっす!
追いつけないのでっすよー!
あまりの飛翔速度にお目々ぐるぐる藍ちゃんくんなのでっす!
これはチャンスとあわやレーザーがプラントに!

演技でっすけどねー!
いえ、藍ちゃんくんよりずっと速いのは事実。
だからこそ本音込みで上手く騙し討ちできるかと!
それでは皆様、ご一緒に!
藍ちゃんくんでっすよー!
掛け声とともにプラントを覆うように展開するは藍ちゃんくんミラーステージ!
レーザーを反射しちゃうのでっす!
一撃でミラーは焼け落ちちゃうでしょうが、十分なのでっす!
超高速超長距離レーザーだからこそ、自慢の速さで飛び退くよりも速く、撃ち抜かれることかと!




「あや~! 速いのでっす! とってもとっても速いのでっす! 待ってください、待つのでっすー!」
 戦闘が始まってすぐ、紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)は殲禍炎剣の背中を追いかけていた。
 接敵してすぐに攻撃を入れてみたが、それはあっさりと弾かれてしまった。殲禍炎剣はすぐに藍の脅威度を低いと見なし、プラントの方を優先することに決めたようだ。
 藍も頑張って殲禍炎剣の元へ辿り着こうとするのだが、ユーベルコードの力により超高速移動する殲禍炎剣には追いつけない。
「追いつけないのでっすよー! お目々ぐるぐる藍ちゃんくんなのでっす!」
 藍の口調はいつも通り楽しげでも、声色には焦りや恐怖が滲んでいる。
 殲禍炎剣は藍の悲鳴を聞きながら、頭部レーザーユニットにエネルギーを貯めていく。そろそろプラントが射程圏内に入るようだ。
「愚かな猟兵よ。そこで大人しく、自身の無力さを味わうがいい」
 嘲るような、憐れむような声と共に放たれる、無慈悲な光線。しかしそんな光景を前にして、藍は明るく笑みを浮かべた。

「……ここまでは全部演技でっすけどねー! いえ、藍ちゃんくんよりずっと速いのは事実でっすがー……ここからが本番でっす! それでは皆様、ご一緒に! 藍ちゃんくんでっすよー!」
 藍が元気に両腕を掲げれば、同時にプラントの周囲が光に覆われていく。
 その光の正体は、キラキラ輝く特製のミラーステージだ。その光景は殲禍炎剣だけでなく、戦いを見守る小国家の人々にも届いていることだろう。
 ある意味戦場には場違いな、夢のような光と鏡のステージ。しかしこれこそが、殲禍炎剣の野望を阻む一矢だ。
 すでに発射されたレーザーは、止まることなく突き進む。その行く手をミラーステージが阻んだ。
 超光熱の光線に晒された鏡たちは、一瞬にして焼け落ちていくが、仕事は果たした。レーザーは反射され、飛んできた方角へと跳ね返ったのだ。
 殲禍炎剣も異変を察知し回避行動を取ろうとするが、もう遅い。
「殲禍炎剣さんはとっても高速で動けまっすがー、あちらのレーザーのほうが速いのでっす!」
 さすがの殲禍炎剣も光の速さには敵わない。紅い機体は逃げることもできず、自らが放った攻撃に撃ち抜かれた。
 その様子を、ミラーステージの残骸がキラキラと照らし出す。争いの元凶は消え去り、戦場に残るのは煌めく鏡の破片のみ。
 藍はステージだった場所に立ち、勝利を伝えるように大きく手を振るのだった。


 猟兵たちの手により、殲禍炎剣は退けられ、プラントは守り抜かれた。
 この土地のプラントは、きっとこれからも小国家の人々を支えるだろう。
 そんな未来のためにも、戦いはまだ続くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2026年09月06日


挿絵イラスト