殲禍炎剣聖餐戦争①〜ブーステッド・スーパークル!
●賢き獣はただ、尊き存在のために
踏み荒らせ。進め、壊せ。破戒の路を此処に築こう。
無作為攻撃は世界破戒のためについに動き出した。
衛星軌道に浮かび、高速飛翔体を無差別砲撃する暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」――アレこそが、この世界における権力の象徴。
自身の破戒さえ畏れぬオブリビオン・フォーミュラーならば。
我ら、破滅さえ畏れぬ獣の軍勢としていざ征こう。
蹂躙するのは、我らが行動。燃やせ、燃やせ駆動するためのエネルギーを滾る限りに。
我らが遺す誉道を、かのオブリビオン・フォーミュラーに捧げよう!
獣が如く、ただ――踏み潰し、噛み砕くだけだ。
●獣には躾を
「拙者、蹂躙を進んで行わんとする軍勢を検知しているでござる!」
|狼姫《ろうひ》・|灰《あっしゅ》(煌影バーチカル・f46169)は厳しい顔で鼻息を荒くしている。此度はクロムキャバリアで戦いが始まるのだ、と。
「放置は出来ぬ、と分析しているでござるよ。思惑に踊らされぬ為に、企みは尽く阻止すべしと考えるでござる。貴殿らは、如何お考えか!?」
灰は話を聞いてくれている、と満足げに頷いて話を続ける。
「拙者は、南方小国における小競り合いの間に突如"バスターレオ"の集団が出没すると見ているでござる。機動力に長けていて、強襲を目的に運用される四足型キャバリアでござるが……それが、数え切れぬほど内部燃料を燃やしながら轟々と燃え盛るように迫りくるのでござるよお、怖いでござるなあ。焦げる思いでござる……」
バスターレオは、"燃やすこと"に特化したキャバリアであり燃料消費型。
全てを費やす前に短期決戦を行う仕様を持っているのである。
「故に、――バスターレオ集団は、短期決戦を同時に求め挑んで来るのでござるよ。南方小国の小競り合い、というのは内訳的には食料確保問題の流通小競り合いでござってな……ソコを強襲、つまり食料が黒焦げにされかねない、ので小国と交渉していたさらなる小国が困るのでござるよ!見過ごせぬでござる!」
強襲には強襲を。
人助けには人助けを!
「南方小国から通常の人型のキャバリアや量産型、獣型と必要なら貸し与えてくれる部隊が控えているでござるから、彼らと連携し、その尽くを討つでござるよ!現地にいるのは戦闘を行えるキャバリア乗りの軍人と、レジスタンス系キャバリア乗り――協力して戦闘を行えば、相応に喧嘩両成敗できるやもしれぬでござる!」
もしそうなれば、一つの小競り合いは消える――かも知れない。
それはそれで、オブリビオン・フォーミュラーの思惑が一つ潰せると思えば、人助けだって悪いことではないはずだ。元気に武力介入、してやろうじゃないか。
タテガミ
こんにちは、タテガミです。
このシナリオは、戦争に属する1章で完結するシナリオです。
なにげに、はじめてクロムキャバリアシナリオ運用します。どきどき。
プレイングボーナスは、「現地の軍人やレジスタンスと協力する/数の暴力に対抗する」。
●簡単な概要
南方小国と小国群の食料問題確保案件での小競り合い現場に、集団敵が強襲します。
タテガミシナリオでは、強襲が到達する辺りに猟兵が現地に到達するため「集団敵に強襲する」事も可能かもしれません。協力を仰いでから行動を開始する、などもできるでしょう。
短期決戦を行うために全力火力で攻撃てきます。
集団敵もキャバリアのため、体高はそれぞれ5メートルはあるものです。
●友軍
南方小国のそれぞれ小国から派遣されたキャバリア乗り、そのへんで様子を伺っていたレジスタンス系キャバリア乗りがそれなりに、緊急事態と手を組みライフルや銃器系を構え横線の構えを取っている(取って行動している)ことでしょう。
OPにもある通り、通常のキャバリア――「クロムキャバリア」や「量産型キャバリア」を借りる事ができます。
四足獣型、も基本的には属性的には「クロムキャバリア」か「量産型キャバリア」です。
●自家用機
自分のがある人はそれで参戦、大丈夫。
ないけど単身そのままで行くぜ、大丈夫。
クロムキャバリア世界説明をご覧になってから、ご参戦いただければ幸いです。
借ります、持ってきます系がプレイングにない人はその身一つで頑張って頂く可能性が在ることはご理解いただけましたら、幸いです。
●その他
断章はありません、参加者の雰囲気で奇襲か、その場に潜んでいて~の内容なのかを判断させていただきます。単語が難しすぎたりするとタテガミが採用をみおくってしまう場合があるので、お手柔らかにお願いします。
方向性は此処のコメントと、OPのとおりです。場合により最小運用になるかも知れませんがどの場合においても再送が発生しても一度だけ、の構えで運用したいと思います。
第1章 集団戦
『バスターレオ』
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POW : ストレートタックル
【ブースターによる直線的突進攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : インセンディアリー
レベル×1個の【焼夷弾】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ : ブーステッドブレイズ
自身に【インゴットを燃焼させて生み出した炎】をまとい、高速移動と【高熱の炎】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
イラスト:イツクシ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
神臣・薙人
貴重な食料を焼かれる危険があるとは
これは見過ごす訳には行きませんね
現地で量産型キャバリアをお借りします
襲撃の前に双方のキャバリア乗りさんに協力を依頼
国家同士の関係は色々と難しい事があるかと思います
けれど今は肝心の食料が焼かれるかどうかの瀬戸際です
国同士の問題は一旦棚上げにして
一緒に共通の敵を討ち果たしませんか
敵が射程に入った時点で
白燐蟲大拡散砲使用
炎は蟲達の勢いで呑み込みます
追加でも蟲を呼び出し
敵の関節部等に食い付かせて攻撃
可能な限り炎の影響が少なくなるよう
必要であれば何度でもUC再使用
キャバリア乗りさんがた
今です
協力して1機ずつ確実に叩き潰しましょう
怪我は私が治せます
勢いを削いで行きましょう
朱鷺透・小枝子
短期決戦!大いに結構!!早く終わらせるに越した事はない!!
壊すぞ、ディスポーザブル!!!
現地勢力に一旦自分の後ろに回る事を要請、或いは先に集団的に強襲を掛け、『電熱大斬撃』バスターレオの熱を吸収【エネルギー充填】
ブースターも、インゴットを燃やして得る炎も、その全てを喰らい尽す!
集約する!ディスポーザブルに!!
さぁ壊せ、破壊の狼煙を上げろ!!
たたっ斬れぇええええええええええええええ!!!!
レベル秒間充電切れに陥らせる事でバスターレオの再稼働を遅らせながら、人工魔眼が超【視力】でバスターレオ達を大勢捉え【電撃属性攻撃】
熱を電気に変え、大斬撃波を以てバスターレオを纏めて斬り壊す!!!
ファルコ・アロー
ふん、フォーミュラに釣られて小物までぞろぞろ出て来やがったですか。
かと言ってほっとく訳にも……ちっ、許さねーですよクソ衛星!
あいつらの突進、かなり速いですね。
でも基本的には地面を走っているはずです。
出来れば現地に詳しい兵隊連中と協力して、迎撃ポイントを探っておきたいですね。
足場が悪くて、障害物が多くて……出来れば谷みたいな所に誘い込めれば数の不利は少しマシでしょう。
なけりゃ武装で地形破壊して、ちょっとでも有利な場所を作り出すまでですよ!
後は突進してくる連中を皆で狙い撃ちにするだけです!
ボクのキャノンは元々キャバリア用、怪力があれば人間サイズでも使いこなせるようにした物です。
これは効くですよ!
呉・深
ダオツァオレンに搭乗していこう
現地にいるキャバリア乗りには片っ端から声をかける
ここにいる全員が同じ目的で立ってるんだ
だったら協力しあった方が手っ取り早いだろ
俺があいつらの動きを抑えるから、後方からの射撃を頼む
敵は自己強化からの短期決戦を狙うか
ならばこちらは停滞を発動
『穿つもの』に毒と呪詛を込めて攻撃していこう
相手の突撃は【武器受け】で受け流し、チャンスを見つければすかさず攻撃
一撃でも食らわせれば相手は麻痺するはず
そうして動きが鈍った敵は友軍に任せよう
俺は一体でも多くの敵を麻痺させられるように立ち回る
できるだけ軍人もレジスタンスも活躍できるように敵を麻痺させていきたい
報酬で揉められたら困るからな
イコル・アダマンティウム
「このままだと……食糧が黒焦げ」
「僕たちが迎え撃つ、よ」
皆で守ろう
「ん、ついて来れるなら……来て」
僕はキャバリアに
格闘超特化の愛機:TALONEに乗って出撃する、ね
……真正面から友軍と一緒に迎え撃ちたい、な
【使用UC:スクワッド・パレヱド】
守るなら、避けるのは悪手
短期決戦なら一気に決める
ストレートタックルに
正面からスクワッド・パレヱドによる突進で衝突する、よ
<カウンター><捨て身の一撃>
【友軍要請:皆で突進】
沢山の突進、敵全ては相手にできないかもしれない
隙間があったら焼夷弾で食糧が焼けちゃうかもしれない
だから、友軍に死線を付き合ってもらいたい、な
「覚悟があるなら、来て」
「ん、グッジョブ。👍」
久遠寺・遥翔
向こうも燃やすことに特化した機体だ。ならどの程度通用するかは未知数だが……
イグニシオンに[騎乗]してUCを発動
味方の全てを癒し敵の全てを[焼却]する原初の焔の世界でこの戦場を上書きする
「大丈夫、こっちの白い焔は俺たちを癒すだけのものだ。食料を燃やしたりはしない」
現地の人々を味方につけ、癒しの焔の対象にしながら戦場を駆ける
黒い焔も相手が火炎の獅子ならば燃やしきるには至らないだろう
機神太刀による[範囲攻撃]で追撃をかけて、確実に仕留める
敵の炎に対しては[火炎耐性]を備えた[鉄壁]の[結界術]で味方や施設ごと身を守ろう
紫・藍
WIZ装備
藍ちゃんくんでっすよー!
本日は藍ちゃんくんのライブにお越しいただきありがとなのでっす!
存分に楽しんでってくださいなのでっすよー!
会場では火気厳禁!
ライオンさんの炎も弱体化されて食料を燃やすこともないかと!
軍人やレジスタンスの皆さんには警備員やガードマンとして動いていただけばライブを素晴らしくするための行為内かと!
大々的にドンパチはできなくなっりまっすがー。
短期決戦特化のライオンさん達はライブが終わる頃には燃料切れなのではー?
文字通り、藍ちゃんくんのライブの熱狂で燃え尽きてくださるかと!
共にライブを楽しんだ軍人さんとレジスタンスさんも互いへの悪意が和らいでいい感じに話し合えるかと!
●戦火の獣はただ、尊き者のみ捧げられた
硝煙の香り、焦げたアスファルトは既に溶け出す臭いを大気中に漂わせる。
獣の殺到。破滅と破戒の到来。
誰が見ても殺戮の襲撃に、誰もが武器を取り抗うことを選んだ。
此処は我々が|我々《・・》と交渉するべき場所でしかないのだから。
レジスタンス側も、それぞれ小国のキャバリア乗りも誰もが抵抗の意思を燃やし統一された心で反撃行動を開始した。この場を犯されて、なるものかと。
「沈んだ気持ちでいるのでっすかー?」
|紫《ゆかり》・|藍《あい》(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)が、恐れることなく戦場という名のステージに上がる。キャバリア等持ち込まずとも、借りずとも。藍の武器はその主張――響かせる声に在る。
「ならば藍ちゃんくんにお任っせをー!」
大きく息を吸い、およそ171m半径内を"|藍のままに輪が侭に《ズットズットキミガキミデアルヨウニ》"――藍は|ライブ《LIVE》会場へと変えて、そのままステージにたった主役として、マイクパフォーマンスに意識を向ける。藍の顔を見たものは、当然のようにニィと笑うギザ歯と、殺到する脅威に畏れ等ない色を見た。
「本日は藍ちゃんくん主催ライブにお越しいただきありがとなのでっす!」
『(俺達はライブに来ていた……?)』
『(水を差すな、良いから主役に立ってくれてる間にキャバリア武装をもっと迎撃に向けておけって!)』
「存分に楽しんでってくださいなのでっすよー!」
オーディエンスの一部はざわめいて、はたと攻撃姿勢へと移行する。今がチャンス、彼があの行動を起こしている間に、少しでも体勢を立て直せ。俺達だけでどうにかできるかは、やってみなくちゃ分からないが――。ばたばたと、キャバリアにのり、銃器を向けて獣の群れに照準を合わせる。一糸乱れぬその行動は、力の主張はまず己が生きるための術に長ける彼らならではの、本能のようなものであっただろう。
「ずばり!会場では火気のご使用は厳禁なのでっす!」
笑いながら話す藍は、さらなる援軍の到来にあえて――ライブをより素晴らしくするための行為全てを肯定し、それすらもライブの一環とした。
「さあ!それでも我こそは、と吼えるのならばイッツ・ショータイムなのでっすよー!」
指をぱちん、とならしてやれば、追いついた"キャバリア乗り"が丁度バスターレオの到来の軌道上に躍り出る――。
「向こうも燃やすことに特化した機体だ」
|久遠寺《くおんじ》・|遥翔《はると》(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)は、どの程度通用するかは不明であるが、イグニシオンに搭乗しない理由にはならなかった。
"|真焔なる世界《プリミティブ・イグニッション》"。
「原初起動(イグニッション)。最先より在りし焔よ、醒めよ」
この場に広がるは、藍の支援するステージに重ねが掛けるように広がる遥翔の原初の真焔結界。味方の全てに再誕の白焔による癒しを、敵全体に171分後まで続く終焉の黒焔によって、――踏み込み、バスターレオが行う焼夷弾の炎を、遥翔の方が焼却することで破棄する。届く焔はなく、阻む焔しかこの場にないと握りつぶすように止めた。
「焔の弱体が起ころうと、俺の居る俺の傍は更にこの状況でもあるとしたぜ」
だから、大丈夫だ。
「自信を持て。戦う意思を強襲する群れに向けるんだ」
『でも、アンタの白い焔が……あれ?』
「それは俺たちを癒すだけの焔だ、怪我は勿論燃やし尽くすものじゃない。ほら、食料を燃やしたりはしないじゃん?」
本当だ、すげえとレジスタンスたちが支援攻撃を遥翔の攻撃に連携するカタチで打ち込み始めた、バスターライフルだらけの狙撃だが炎を壁としていればバスターレオはどこから攻撃が来るのかさえ、読めない為に被弾する。インセンディアリーとして、発生させたレベル分の焼夷弾を淡々と、遥翔が潰せば、レオたちは成すすべなく後は特攻しか残されていないのだと――集団突貫行動に移るまでそう掛からない。
燃え盛る獣、燃やし尽くす熱量。ガンガン上がる気温は彼らの起こす光熱だ。
轟々燃やすその意思は、強き獣が証となろう。
「火炎の獅子とはよく言ったものなれど」
燃やし尽くして滅びる獣ではないと、遥翔は意識を切り替えて――機神太刀によって、通り抜け行こうとする炎の獣の横腹を範囲を広げて横から切り飛ばした!
――追撃するこの攻撃さえ躱し、短期決戦の命知らずとは。
獣はまるで魚雷が如し、厄介さだと思う他なかった。
「ふん、最前線を抜けた?……フォーミュラに釣られて小物までぞろぞろと出てきやがったですか」
戦意だけでせめて来たんですかもうほっとく訳にも――ファルコ・アロー(ベィビィバード・f42991)は、チッ、と短く舌打ちをする。
「許さねーですよクソ衛星!」
いくらか突進力が落とされたとはいえ、基本的にバスターレオは地上を滑るようにして走ってくるその体を炎上させて、がおがお吼える狂犬のような狂った姿で。
「できれば現地に詳しい兵隊連中と協力を……と思ったですが」
後方で支援を取り付ける仲間の姿が在る。では時間を稼げば可能だろうか。
足場が悪く、障害物が多い場所へこっちから招いてやれば、あっちも速度を落とさなければ追いかけてこれない――だろう。そうに違いない。
「今すぐにでも地形破壊でちょっとでも有利地形を作り出すまでですよ!」
ファルコは行う、陽動よりも誘導狙いの行動を。"フルバースト・マキシマム"による、クロムキャバリアで扱える全武装の一斉発射は、ファルコから172m半径内を巻き込む。ただでは済まない勢いで、直線距離を走らんとするバスターレオのストレートタックル
(ブースターによる直線的突進攻撃)を妨害してやった。がくんがくんと足場の悪さで転ぶレオは、滑稽の極めだ。攻撃意欲に駆られすぎて、足元が文字通り留守。
「この戦線を突破されたら……食料が黒焦げ」
それはいけない。
交渉がどうあれ、いともたやすくおこなわれるべきではないものだ。
イコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は最前において、状況を見定める。格闘超特化の愛機:TALONEを駆り、バスターレオたちの勢いは燃やす命の炎(動力)分だけ燃え盛っている。これはすぐに止まる波とはいえない。
「……真正面から迎え撃つならもっと仲間が必要かな」
丁度いい仲間は此処にも在る。だが。もっと――押し返すべき突進力が在ってもいいと思うのだ。"スクワッド・パレヱド"特有の闘気を纏い、此処に在るべきは悪手である守りではなく、攻めであると。短期決戦ならば、果敢に重い攻撃であるべきだ。
あちらの突進力もかなりのもので、抑えだけではいけない。イコルが考えているところで、横を|朱鷺透《ときとう》・|小枝子《さえこ》(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)が"仲間"の一人となって果敢に攻め立てていく。拮抗など押し返せ、衝突して跳ね除けろ!
「機動が遅い!下がってなって!短期決戦!大いに結構!!早く終わらせるに越した事はない!!」
全てを呪う無限の破壊衝動を抱えた|『禍戦機』《カッセンキ》を抱えた悪霊キャバリアがすっ飛んでいく。減速する気のない速度で戦場を突き進み、誰よりも先に後方に居るようにと要請してから跳んできている。小枝子の前に、レジスタンスたち友軍は現状存在しない。後方になるように、彼女たちが前へ前へと身を踊りだしたから、でもあるが――その背を見て現地の友軍がなにを思うのかは、彼らが考えるべきことだ。
「壊すぞ、ディスポーザブル!!!」
容赦なく"|電熱大斬撃《ダイザンゲキ》"の構えを取って戦場の熱属性を吸収することで小枝子の前に訪れたレオ達は、尽く熱量もインゴットも、燃やし尽くされる前に小枝子によって奪われる!集約して、動きを奪ってやれば四足の獣形キャバリア風情に成り下がる。攻撃手段が熱量として抱き燃やすものならば、後は武装のみ。
レオたちは属性を奪われたことで172秒その場で処理落ちしてダウンする――進軍を止めれば、小枝子の作はこの場にて成ったともいえるだろう。燃える熱量を充電切れ零度状態に落とし込めれば、動かぬ獣を淡々と――。
「さぁ壊せ、破壊の狼煙を上げろ!!たたっ斬れぇええええええええええええええ!!!!」
人工魔眼が超【視力】で拡大した超視界内の無力化個体全てを大斬撃波によってばっさばっさとバスター/レオ状態に替えていく。制御さえ保てぬ兵器として裸一貫だけで負けるものかと。残骸を生む?上等だ。これを見て攻めてくるレオの群れ?全部斃すまで、止まるんじゃねえぞ!
無力化時間を超える前にこの時間を利用して、後方に仲間を募りにいったイコルの判断は正しかっただろう。変わりに追撃に動いたファルコも、正しかったはずだ。
「ボクのキャノンの味も喰らえですよ!」
元々がキャバリア用であり、高威力。見掛けによらない怪力を発揮したファルコは、
人間サイズでも使いこなせるガトリングキャノンの引き金を引く。
さあこれでも無傷で行けるというのなら掻い潜って魅せるですよ!
ボクらは通り抜けようとする鼠一匹、逃さねーですけどね!
「貴重な食料を灼かれかねない暑さですね……」
現状地域一帯が真夏のように温度が上がっている。何にせよ温度的にも炎的にも危険しか無い。これは見過ごすことは出来ないと、|神臣《かんおみ》・|薙人《なぎと》(落花幻夢・f35429)はレジスタンス側から量産型キャバリアを借りて搭乗していた。
「ここで協力なくては襲撃回避は間に合いませんでした」
「此処に居る全員が、いまや同じ目的で立ってるんだ。だったら今は協力しあったほうが手っ取り早いだろ。俺らの仲間が動きを既に抑えに行ってる。それだけじゃ、まだ足りないか?」
ダオツェオレンに搭乗した|呉《うー》・|深《しぇん》(星星之火・f30169)もまた、現地にいるキャバリア乗りに可能な限り声を掛けて回っていた。
最前線に突っ込んでいった3人の猛撃は、藍の援護もあり物理的に燃え上がりを加速させている。あれをみて、第三者の集団に協力を仰がれて尚、手さえ組めないか、と。
『いや……でも』
「国家同士の関係は色々と難しい事があるかと思います。おもむところも、主張が合わない部分も。けれど今は肝心の食料が焼かれるかどうかの瀬戸際です、ね?国同士の問題は一旦棚上げにして一緒に共通の敵を討ち果たしませんか」
「そう!炎は弱体化しているのでっす、恐れるものではないのでっすよー。ライオンさんの炎も弱体化されて食料を燃やすこともないかと!」
藍の鼓舞は、薙人にも頷ける部分がある。軍人やレジスタンスの彼らが前に出過ぎなければ、戦場でのライブ感を持って戦うのは猟兵――彼らは総じて"ガードマン"的な立ち位置となり、支援者という位置に変わる。勝利するための抵抗ライブにおいて、肯定するべき協力者関係になれるというものだ。
「大体的にはドンパチできなくなりまっすがー強引に押し切る皆々様もいるのでそういうものでっすよー。短期決戦特化のライオンさん達はライブが終わる頃には燃料切れなのではー?」
「ですね、息切れガス欠を誘う間に総力で叩くほうが合理的です」
「一緒に盛り上げるメンバーも多いので!言葉通りの炎上ライブ生中継でっす!険悪ムードなんて、何処かに投げ捨てて――この場においては暴徒鎮圧を目指してしまえば一石二鳥、越えて三鳥!良いことだらけなのでっす!」
「それでも難しい、というのなら、援護だけでも大丈夫ですよ。それだけでも"私達に協力しただけだ"とも言えます」
――こちらが一致団結の手助けをした、と言うには強引でしょうか?
「タイミングを合わせてくれるだけで、大丈夫ですから」
一定よりも踏み込んでくる音が近づいてくるのを、薙人は射程に入った時点で"|白燐蟲大拡散砲《びゃくりんちゅうだいかくさんほう》"を放つ――さあ、消える時間はここからだ。戦場全体に舞い踊る、地上におちてくる天の川が如き白い奔流が発生し、バスターレオたちを襲う。轟々燃やそうという火を蟲たちが勢いで呑み込んで行くのを見て、薙人は更に蟲を喚びだして、レオたちの高速動力の関節接合部に向けて喰らい付かせる。可能な限り、炎の影響を抑えて更に深へと、キャバリア越しに合図する。
「ん。此処からでもまだ始められる。向こうが強引な自己強化でくるならこっちは」
"|停滞《テイタイ》"を。
三叉槍型のキャバリアグレイブ――"穿つもの"に込めた毒と呪詛は、高速移動したがる獣を止めるには最適だ。だから今、構えるだけで準備はもう終えている。
可能な限りの燃料であるインゴットを燃焼させて生み出した炎を無理矢理燃え盛らせたブーステッドブレイズで、自身に炎を物理的に身に纏い自殺覚悟レベルで燃え上がったバスターレオたちは迷いなく、各個撃破の勢いで燃料消費高く突っ込んでくる。どれもが炎の塊のよう。
「しかし、その攻撃は――命取りだ」
体当たりするカタチで深を狙ってきた攻撃に、武器受けするカタチで躍り込み――致命傷を避けながら、逆にグサリと刺突の構えは容易くその胴を貫いていた。
『……ガッ?!』
ぎぎぎ、と金属が軋む音が響き始める。瓦解の音に混ざり、深が行った毒と呪詛がレオを蝕みだしたのだ。じわりじわりと侵食しはじめて、がくんと勢いよく地面に伏して動かなくなった。一体だけならまだまだだ。だが、藍の援護と弱体の発生するこのステージ上では、――麻痺まで続けて引き起こる。停滞せよ、その足を止めろ。
「動くなよ、まだ動くなら」
「あれをみてください。キャバリア乗りさんがた――今です!」
薙人の声とダオツェオレンによる合図で、後方支援を要請すると友軍のレジスタンスたちの攻撃が殺到する。連続攻撃を叩き込めば、動力だって燃え尽きて行くだけだ。
「……ほら、やればできるだろ。協力だって、こんなに簡単なんだから」
あのレオを仕留めたのは、俺達じゃない。
「協力して一機ずつ確実に潰していきましょう。行動不能に追い込むんです」
「そうだろ――だから報酬で揉めるなよ、此処に居る奴ら全員が証人だからな?」
「勢いで削いでいきますから、――怪我は私が治せます」
だからどうか、恐れずに。
「覚悟があるなら、もっと前に」
最前線から後方にやってきたイコルが提案する"スクワット・パレヱド"は、イコルを主導に行う突進攻撃――"仲間"と行ってこそ最大の攻撃となるのだと後方支援をする友軍の一部に有志を募った。今からでも遅くない。
行こう。脅威に抗おう。今を生きるために抗い続けよう。闘気は強く放たれて、この戦場における味方側の攻撃性は過激さを増していく。敵全てを相手にできないのはわかっている。だからこそ、最前線と後方と、連携の体勢を確立させればもっと抗える。
「……ん、グッジョブ。👍」
少しずつ仕留めていくバスターレオたちの行動に抗い、仕留め、この騒動が鎮まるのはもう少し先ではあったが――活動可能稼働時間を高速で使い潰していたバスターレオが生存する路は残されておらず――食料に戦火が降り注ぐことはなく、二次災害は防がれた。集団を打ち負かした時、その場に起こったのは――お互いの戦いぶりに健闘を称え、歓声ばかりが溢れていた。生きているだけで、素晴らしい。
この環境で協力出来たのだから、――交渉すべき他国は、わかり会えるのではないか、と。一歩進んだ視野で、彼らの日常は動いていくのかもしれない。
大成功
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