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還る場所を求めて

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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「力試しの門とか言ってたけど、案外簡単だったよなー」
「だな、俺達結構強いのかも!」
 和気藹々と迷宮を闊歩する学生達。最初の「力試しの門」を楽々クリアした事も自信になって、自信満々に迷宮内部へと進んでいく。
 けれども学生達が進んだ迷宮は、❌印の付いた看板だらけ。それ以外の道を進んでいけばいい筈なのに、どこも行き止まりばかりで。
「あれ?こっちも行き止まりだぞ?」
「こっちもだ。あ!」
 迷宮内をあちこち無造作に動き回って、ついに自分達の居場所さえ分からなくなった学生達は、自分達を眺める同じ制服を着た表情の無い少年を見つける。
 同じ迷宮に入り込んだ学生だろうと、学生達は少年の元へと駆け寄っていく。
「なあなあ、ここから先に進む道か外に戻る道知らないか?」
「俺達、迷っちまったみたいでさ」
 表情の見えない少年は、学生達の言葉にすぅっと腕を伸ばす。
「外、帰……ル?」
「へ?」
 たどたどしく紡がれた言葉に、学生は漸く声を掛けた少年の異変に気が付いた。
「外……一緒……二、行……コウ」
 それでも気付いた時には既に遅く。少年が伸ばした腕が学生達を捕らえると、そのまま学生達を抱き締める様に握り潰す。
 圧迫され崩れ落ちる学生達。少年はそれを見下ろしながらその魂を取り込んだ。
「帰……ル……外、ヘ……」
 そうして少年は再び歩き出す。還れなかった地上へ戻る為に。


「集まってくれてありがとう。アルダワ魔法学園で事件が起きた。皆にはその解決に当たって貰いたい」
 グリモア猟兵のコーダ・アルバート(無力な予知者・f02444)は、集まった猟兵達に声を掛けると、早速事件の概要を説明する。
「場所はアルダワ魔法学園地下にある迷宮の一つ。その迷宮の奥でオブリビオンの活動が確認された。皆にはその迷宮を踏破し、蘇ったオブリビオンを倒して貰いたい」
 転移させる場所は迷宮の入り口。迷宮へ入る者の力量を測る『力試しの門』の前になる。
「この門は力の無い者を容易く受け入れ、力のある者を拒むという性質を持っている。それ故に力の弱い学生達が入りやすい。実力のある猟兵が入ろうとすれば確実に拒むだろうな」
 門を破壊するなり、実力行使で突破する等やり方は任せるとコーダは告げる。
「それから門を抜けて少し進むと、迷路の様なダンジョンに行き当たる。❌印の付いた看板があちこちに立てられているが、これはここに居るオブリビオン・ふだつきマウスの仕業で、生徒を迷わせるために立てているものだ」
 逆にこれを目印に進んでいけば、特に迷う事無く進めるだろう。ただ、看板を越えて進もうとすると、ふだつきマウスが襲い掛かって来るから気をつけて、と忠告する。
「そして迷宮を抜けた先の少し開けた場所に、問題のオブリビオンが居る。……かつてアルダワ学園の生徒としてこの迷宮へ乗り込み、迷宮内で命を落とした生徒達の成れの果て、だ」
 その亡霊は、迷宮で命を落とした生徒の亡霊を取り込み、迷宮の外……地上へ帰る事を願い、その為に迷宮内へ入り込んだ生徒を殺し、自分達の仲間へと引き込もうとしている。
「かつての学園の生徒達とはいえ、今では生者を屠るオブリビオンだ。……これ以上、同じ目に会う学生を増やしたくは無い。迷宮に囚われた生徒達を皆の力で眠らせて、事件を解決してくれ。皆、宜しく頼む」
 そう言ってコーダは猟兵達を学園へと転移させるのだった。


早瀬諒
 オープニングを読んで頂き有難うございます。早瀬諒です。
 今回のシナリオはアルダワ魔法学園の地下迷宮で迷子?になってるオブリビオンを討伐するのが目的となっております。

 第1章で猟兵達を拒む力試しの門を突破し、第2章であちこち繋げ過ぎて、何処を通っても先に進めてしまう、最早迷宮と呼べるのか分からなくなった状態を生み出したふだつきマウスと戦い、第3章で、迷宮内で命を落とした生徒達の亡霊と戦う事になります。

 それでは事件解決の為、皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『力試しの門』

POW   :    門というのは開くものだろう。こじ開ける。

SPD   :    これは実力の三割にも満たない…格好つけて進む。

WIZ   :    別に壊してしまっても構わんのだろ?

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カイザー・ロックウェル
力ある者を拒む門だとぉ……?
ケッ、まさしくネズミ返しって訳か。底意地の悪ィ仕掛けだぜ!
だが俺様には考えがある! まー任せておけ!

可愛い可愛い『クマちゃん』に憑依
銃器はクマちゃん内部に【物を隠す】で収納、丸腰で戦闘力など無いように見せる
オウオウオウ! 俺様はか弱くて心優しいぬいぐるみちゃんだぜえ!
この先にいるご主人サマに会いに行きてえんだ! 通してくれよお!

大人しく門が開きゃあ良し。とっとと先に進む。
開かねえってんなら……遠慮はいらねえなあ! ブッ壊す!!
周囲と協力して特大火力をお見舞いしてやんぜえ!!

★アドリブOK!


河原崎・修羅雪姫
(アドリブ&絡み歓迎)

SPD
これは実力の三割にも満たない…格好つけて進む。

●目的
『力試しの門』を突破する。

●心情
力の無い者を容易く受け入れ、
力のある者を拒むという性質。
私の「力」をどこまでセーブすれば入れるのか、
少し興味あるわぁ。

●行動
全身を包み込む【ラバースーツ】と、
さらにその上から全身を拘束する【ボンデージベルト】で、
ギチギチに締め上げ、自分の力を抑え込む。
その割合、実に100分の1!

無力なナメクジのように這って門を潜り抜ける。
なお、通りがかりの誰かに拘束を解いてもらって、
「フフッ。感謝するわぁ」
(スタイリッシュに、ファサァッと髪をなびかせる)までがワンセット。




 転移した場所は学園地下迷宮入り口への一角。
 大きくそびえ立つ【力試しの門】を宙を浮くサングラスことカイザー・ロックウェル(??・f04554)が見上げる。
「力ある者を拒む門だとぉ……?ケッ、まさしくネズミ返しって訳か。底意地の悪ィ仕掛けだぜ!だが俺様には考えがある!まー任せておけ!」
 憤りながらも、自信満々にどこからか取り出したぬいぐるみ『クマちゃん』に憑依するカイザー。
 銃器をクマちゃんの内部に収納するカイザーのその隣では、河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)が楽しそうに門を眺めている。
「力の無い者を容易く受け入れ、力のある者を拒むという性質。私の『力』をどこまでセーブすれば入れるのか、少し興味あるわぁ」
 全身を包み込む【ラバースーツ】と、さらにその上から全身を拘束する【ボンデージベルト】で自身をギチギチに締め上げて、自分の力を抑え込む修羅雪姫。
 準備が整ったと言わんばかりに、カイザーと修羅雪姫は【力試しの門】へと挑む。
「オウオウオウ!俺様はか弱くて心優しいぬいぐるみちゃんだぜえ!この先にいるご主人サマに会いに行きてえんだ!通してくれよお!」
 叫びながら門への数十センチの距離を、覚束無い足取りで歩くクマのぬいぐるみ。
 クマのぬいぐるみに憑依したカイザーは門の目の前まで辿り着くと、ふわもこの手でポスンと門に触れる。
 すると金具が動く音と共に、その門は容易くカイザーを受け入れた。
「おお、やったぜ!」
 カイザーが門の中に入ると同時に、ガシャンと音を立てながら即座に閉まる力試しの門。
 通常時の100分の1までに実力を抑え付け、無力なナメクジのように這って門を潜り抜けようとしていた修羅雪姫は、未だ門の外。
 ガチガチに締め付けた拘束具に絡め取られた身体では手で門を開ける事は出来ず、何とか頭で押せないか試してみようと、修羅雪姫は這いずりながら頭で門に触れる。
 修羅雪姫に押された門はまるでダンボールを押すかの如く、重さなどまるで感じない程の軽さで門は開かれ、這いずって門を通り過ぎようとする修羅雪姫を受け入れた。
「結構いけるもんだな」
 通り過ぎた門を見て、カイザーはクマのぬいぐるみ姿のままうんうんと頷く。そこへ、拘束から這いずったままの修羅雪姫がカイザーに声を掛ける。
「ちょっとそこの人、拘束を解いて貰えないかしら?」
「ん?ああ良いぜ」
 クマのぬいぐるみの手でもどかしくはあったものの、カイザーは修羅雪姫の拘束具を一つ一つ解き放っていく。
「フフッ。感謝するわぁ」
 全ての拘束を解かれ立ち上がった修羅雪姫は、洗練された動きで髪をかき上げてその髪をファさっとなびかせ、二人は迷宮の奥へと進んでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャルロット・クリスティア
SPD?

道半ばで果てましたか……。
よくあることです。よくあることですが……簡単には割り切れませんね。
本来は封じるべきオブリビオンに自らがなり果てた……そんな悲劇は、ここで終わらせましょう、せめて。

私自身も、未だ道半ば。
実力の話じゃありません。心の問題です。
いつか故郷を取り戻す……そんな大それたことを謳ってはいますが。
……実際のところは、ただ生き延びて、どう生きればいいのかわからない、ただの死にぞこないなのかもしれません。

……空いたら空いたで、複雑ですけどね。
結局、前に進めずあの時の光景に縛られたまま……ですか。私は。




 転移した先の学園地下にひっそりと存在する【力試しの門】を前に、シャルロット・クリスティア(あの雲の向こう側へ・f00330)はその先に存在するオブリビオン……かつての生徒達に思いを馳せる。
「道半ばで果てましたか……よくある事です。よくある事ですが……簡単には割り切れませんね」
 シャルロットは首を振り思考を切り替えると、眼前に聳え立つ門を見つめる。
 力の強さや戦闘力だけで判断するのならば、間違いなく猟兵であるシャルロットは追い返されるだろう。
「……開いたら開いたで、複雑ですけどね」
 苦笑する瞳は迷いで彩られ、その心は不安に満ち溢れる。
(自身も、未だ道半ば。それも実力の話ではなく、心の問題で……)
 シャルロットの目的はオブリビオンに滅ぼされた故郷を取り戻す事。
 けれどそう語ってはいるものの、実際はただ生き延びて、これからどう生きればいいのかと思案する日々。
(ただの死に損ないなのかもしれません……)
 迷う心を胸に、そっとシャルロットは門に手を触れる。軽く押すだけで簡単に開かれる門に、シャルロットは苦笑する。
「結局、前に進めずあの時の光景に縛られたまま……ですか。私は」
 開かれた門は自身の心の弱さの表れでもあり、それでもシャルロットは開かれた門を通り過ぎていく。
「本来は封じるべきオブリビオンに、自らが成り果てる……そんな悲劇は、せめてここで終わらせましょう」
 弱き心を奮い立たせながら、シャルロットは迷宮へと歩を進めていく。
 これ以上の悲劇を起こさない為に。

大成功 🔵​🔵​🔵​

枯井戸・マックス
力なき者だけを通すのに力試しの門とは、とんだトラップだな。
こりゃ普通に挑めば並みの猟兵はみんなここで足止めだ。
つまり普通の手段で開けなければいいんだろう?

◇POW
仮面の瞳にはめ込まれた宝珠で扉の魔力を解析。
【封印を解く】と【催眠術】で無理矢理こじ開けようと試みる。
「ああ、だいたい分かった。これが強さを測るセンサーで、こっから流れる魔力を狂わせたら扉のロックが外れるだろ?」

アルダワは初めてなのでこの世界の魔法の知識なんて持ち合わせていないが、そこは【世界知識、第六感】でカバー。怖い物知らずにガシガシ弄ってしまおう。

「珈琲のブレンドだって適当の方が美味いことだってある。ようは勘と経験と思い切りさ」




「力なき者だけを通すのに力試しの門とは、とんだトラップだな」
 枯井戸・マックス(強欲な喫茶店主・f03382)は一度ガシャンと力任せに門を押してみるが、猟兵の力を感知してか閉ざされた門はびくとも反応しない。
「これならどうだ?」
 軽く手持ちの武器で殴りつけてみるが、門に多少の傷が付くだけでその門は変形すらしなかった。
「こりゃ普通に挑めば並みの猟兵はみんなここで足止めだ。つまり普通の手段で開けなければいいんだろう?」
 ふーん、と門を眺めるマックスは、それならばと腰に巻きつけてあった仮面を顔に装着する。
 マックスの本体である仮面の瞳で門を解析すれば、嵌め込まれた宝珠に扉の仕掛けが映し出される。
 次から次へと分析される力試しの門の仕掛けを理解しながら、マックスは状態を把握していく。
「ああ、だいたい分かった。これが強さを測るセンサーで、こっから流れる魔力を狂わせたら扉のロックが外れるだろ?」
 触れる門の表層に仕掛けられたセンサーと、門の上部に付着する球状の魔導器。それらの連結部をがちゃがちゃと分解する勢いで弄繰り回すマックス。
 アルダワに初めて来たマックスにはこの世界特有の魔法については分からないが、アルダワに関しての世界知識からの情報や触れてはいけない箇所等を第六感で探り当て、大胆に門の仕掛けを解除していく。
 ガチンと何かが外れた音と共に門の魔力を司っていた球状の魔導器から光が消え失せた。
「さて、これでどうだい?」
 魔力を絶たれ力を失ったはずの【力試しの門】をマックスが軽く押せば、先程とは違い簡単に開かれる門。
 仕組みを把握して門の魔力を断ち切ったとは言え、それは一時的な物。
 いずれは自己修復を始め、再び固く閉じてしまうだろう。マックスは修繕が始まる前にと、その門を通り抜ける。
「珈琲のブレンドだって適当の方が美味いことだってある。ようは勘と経験と思い切りさ」
 目論見通りに門が開いたのを見て満足げに呟くと、マックスもその先の迷宮へと進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コイスル・スズリズム
学園の迷宮、学園らしい話だね~!
「学生を守るのは、」ツインテールを外して
「すず達のお仕事のひとつ、気合入れるよ」お仕事モードへ

【WIZ】
拒んでくれるのは光栄よ
手っ取り早くするのは嫌いじゃないところがある

UC「リーディング・ブックス」
全力をのせた高速詠唱の二回攻撃

一回目のUCで出たハート型の上にのって威力を
扉があくまで得意の高速詠唱でUCをぶつけ続ける

力のないものを迷わせるのは
あんまりいい趣味じゃないと思うわ

空いたら認めてくれてありがとうね
とウインクを飛ばして

ここからが迷宮

情報収集と第六感を用いながら目印を頼りに慎重に進む

敵が出たら高速詠唱で二回攻撃のUC

迷宮って落ち着くね~

アドリブ、共闘歓迎。




 転移した先の閉ざされた門の前に立ち、その先の迷宮にコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)は心を逸らせる。
「学園の迷宮、学園らしい話だね~!学生を守るのはすず達のお仕事のひとつ!気合入れるよ!」
 コイスルは結んであったツインテールを解いて、いざお仕事モードへ。
「拒んでくれるのは光栄よ。手っ取り早くするのは嫌いじゃないからね」
 立ち塞がる【力試しの門】の前に立つなり、コイスルは全力でユーベルコードを発動する。
「『誰かに恋する時のよに誰かを待つよに深く甘く続いてく』」
 詠唱の言葉と同時に自らの衣服袖口から舞い上がる破かれた小冊の紙片が、真っ直ぐに頑強な門へと纏わり付く。
 紙片は門に触れ爆発を起こすも、その門には微かにヒビが入るだけ。
 舞い上がった紙片の一部は床へと留まり、その場所にコイスルの力量を増幅するハート型の足場を生み出す。
 ぱらぱらと粉塵を巻き上げるだけで壊れる気配のない頑強な門に、コイスルはハート型の足場に立つともう一度ユーベルコードを発動する。
「これならどう?」
 再び舞い上がる破かれた小冊の紙片。連発して放たれるコイスルのユーベルコードに、周囲には紙吹雪が満ち溢れる。
 威力の上がった紙片は再び門へと巻き付き、何度も派手な爆発を起こさせる。
「力のないものを迷わせるのは、あんまりいい趣味じゃないと思うわ」
 絶え間なく発動されるコイスルのユーベルコードによって巻き起こされた爆発は、盛大な轟音を立てながら倒れた門の破壊をもって終焉した。
「認めてくれてありがとうね」
 ウインクを飛ばしながら、力ずくで門を破壊したコイスルは門の残骸を踏み抜きながら「迷宮って落ち着くね~」と言い悠々と通り過ぎていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ふだつきマウス』

POW   :    カンバンストライク
単純で重い【看板】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    『ここは通行止めだよ!』
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【行き止まりの標識】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    仲間がピンチだ!
自身が戦闘で瀕死になると【ふだつきマウス1匹】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。

イラスト:なかみね

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 門を越えた先に見えるのは、あちこちに伸びた迷宮への入り口と、立てられた複数の看板。
 一見複雑そうに見える迷宮でも、実はどれも先の道へは繋がっていると言われたのを思い返し、猟兵達は看板のある道へと進もうと、行き止まりの看板を跨いで進もうとした。
「チュー!」
 だが、跨ごうとした猟兵目掛けて、どこからともなく看板が振り払われる。
 間一髪でその攻撃を避けるも、次々に現れるふだつきマウスの群れ。
「ここは通さないッチュー!」
 集まったふだつきマウス達は、猟兵達に向けてその看板を振り払った。
カイザー・ロックウェル
ケッ、出やがったなネズ公!
ネズミが他人様を騙くらかすとはいい度胸じゃあねえか!
この俺様が! 一匹残らず駆除してやるぜえ!!

両手のリボルバーと、念動力で操る二丁のブラスターで射撃攻撃
ふだつきマウスを見つけ次第、クイックドロウと早業で撃ち抜いていく
ついでに味方の隙を埋めるように援護射撃!
振りかぶった看板を撃ち抜いてカバーしてやるぜ!

行き止まりだとお……?
ネズミ風情が! 俺様の進む道を決めるんじゃあねええ!!
敵が立てた看板ごと銃弾で破壊して攻撃!
……と見せかけて、地形を利用した『跳弾術』でその背面から攻撃。だまし討ちだぜ!
ざまあみやがれ! このカイザー様の銃弾は縦横無尽よお!!
★アドリブOK!




「ケッ、出やがったなネズ公!ネズミが他人様を騙くらかすとはいい度胸じゃあねえか!この俺様が!一匹残らず駆除してやるぜえ!!」
 姿を見せたふだつきマウスに、カイザー・ロックウェル(??・f04554)は意気揚々と両手のリボルバーと、念動力で操る二丁のブラスターを、ふだつきマウスの攻撃を受ける前にと、

一斉に撃ち放つ。
「キー!」
 撃ち抜かれたふだつきマウスは蜂の巣になりその場で溶ける様に消えていく。
 カイザーが見える看板全てを破壊しつくす勢いで立て札を撃ち壊していけば、次々に現れるふだつきマウスの群れ。
「立て札を壊すなッチュー!」
 文句を言いながら現れたふだつきマウスは新たに通行止めの立て札を立てかけ、カイザー目掛けて叩きつけられる看板。
 だがカイザーはそれごと早撃ちで撃ち抜きながら進んでいくと、再び目の前に現れたのは行き止まりの看板。
「行き止まりだとお……?ネズミ風情が!俺様の進む道を決めるんじゃあねええ!!」
 行き止まりの看板目掛けて銃弾を撃ち抜けば、破壊した看板から姿を見せるふだつきマウス。
「だから壊すなっチー!」
 看板を壊され、新たに行き止まり看板を立て直すふだつきマウス。それとは別のふだつきマウスが、苛立ちを露にしながら手にしたカンバンでカイザーに飛び掛る。
 飛び掛ってきたふだつきマウス目掛けてカイザーが撃ち放った弾丸は避けられてしまう。
「いい加減にするっチー!」
 弾丸を避けた勢いで振り上げられるふだつきマウスの看板。だがそれが振り下ろされる前に、何処からか跳弾してきた銃弾がふだつきマウスを後方から撃ち抜いた。
 ぼとりと地面に落ちるふだつきマウスに、カイザーがニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「ど、どこから跳んで来たっチー……」
 消える前にふだつきマウスが後方を見るが、そこにあるのは壊れた看板と先へ続く通路のみ。
 カイザーが放った銃弾がユーベルコードによって変質し、看板を破壊して跳躍し戻ってきたのだ。
「ざまあみやがれ!このカイザー様の銃弾は縦横無尽よお!!」
 消滅していくふだつきマウスを見ながら満足げに叫ぶと、カイザーは再び行き止まりの立て札を破壊しつつ迷宮の奥へと進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

枯井戸・マックス
「おいおい、待ち伏せもなしにいきなり力づくかよ。手荒な歓迎だな」

愛用のリボルバー「マンデリン」を素早く構えて【スナイパー・クイックドロウ】で看板を持つ手を狙い撃ち距離を取る。
仮面を顔の正面に被り直し、戦闘スイッチをいれて相手を強く見据える。
(ここから先は口数は必要最低限に)

「そっちがその気なら手加減はしねえさ」
大口径用のマグナム弾に【武器改造】で内蔵火薬を限界まで込めた特性炸裂弾をマンデリンにリロードし、ユーベルコード「マイティショット」を発動。

「今度はただの弾じゃねえぞ!」
重視するのは攻撃力。振り下ろされる看板ごと撃ち砕く一発だ。

「今度からは悪戯をするなら相手を選びな」
※アドリブ、連携も歓迎




「んー、こっちかな?」
 破壊された痕跡の残る迷宮の道を進む枯井戸・マックス(強欲な喫茶店主・f03382)。
「キーッ!」
 曲がり角を進んでいくと、不意に横から襲い掛かるふだつきマウスの群れ。
「おいおい、待ち伏せもなしにいきなり力づくかよ。手荒な歓迎だな」
 遭遇するや否や振り払われるふだつきマウスの看板回避すると、壁に浮かぶ大きな穴。
 やれやれ、と苦笑を浮かべながら愛用のリボルバー「マンデリン」を素早く構えるマックス。
 二撃目を狙うふだつきマウスの看板を持つ手に狙いを定めると、今度はその看板が振り下ろされる前にリボルバーを撃ち抜いた。
「キッ」
 手を撃たれふだつきマウスが看板を落としたのを見て他のふだつきマウスの手を狙い、看板を落としたふだつきマウスが自分の看板を拾い上げている隙に群れから距離を置くと、マックスは本体である仮面を顔の正面に被り直し、戦闘準備を整える。
「そっちがその気なら手加減はしねえさ」
 殺気を籠めてふだつきマウスを強く見据える。
 落とした看板を拾い上げたふだつきマウス達は再びマックスに向け看板を叩きつける。
 叩き付けられた看板から身を除ける様にしてマックスがその看板の攻撃を避ければ、そこに出来上がる大きな穴。
 武器改造で大口径用のマグナム弾に火薬を限界まで込めた特性炸裂弾を生み出すと、マックスはそれをマンデリンにリロードする。
「今度はただの弾じゃねえぞ!」
 その照準を群れの中心へと合わせ、宣言と同時にマックスはユーベルコード「マイティショット」を発動する。
 攻撃力に特化された一撃は、一箇所に集まっていたふだつきマウスの振り下ろされる看板ごと撃ち砕き、その姿を消し去った。
 もうもうと立ち込める煙幕が落ち着いて、マックスの視界もクリアになると壁に残るふだつきマウスの影。
「今度からは悪戯をするなら相手を選びな」
 壁の隅に炭として残った影にそう告げると、マックスは迷宮の先へと進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エクスデス・エクソシズム
HA! オレの行く道はオレが決めるのさ、立ち塞がるなら覚悟はいいな?
オレの十字架ガジェットを毎度の如くブン回す。お前の看板とオレの十字架、どっちが強いか力比べといこうじゃねえか! デカい看板?行き止まり?さっきも言ったろ? 邪魔をするならぶっ壊す、属性攻撃をかます。

邪魔がなくなりゃ後はオレのステージ、「It's showtime!」鼠を追跡して地面を這いずるロケット弾が、今日のスペシャルガジェットさ。
Tallyho!! ―――っと、そいつは狐狩りだったか? まあいい、これで無様に「ネズミ花火」ってわけだな?




 迷宮の中を一人進んでいくエクスデス・エクソシズム(死者還し・f15183)。
 歩を進め、何度目かの曲がり角を曲がれば、再び見掛ける行き止まりの看板。
 だがエクスデスは、そんなものを物ともせずニヤリと笑みを浮かべる。
「HA!オレの行く道はオレが決めるのさ。立ち塞がるなら覚悟はいいな?」
 エクスデスは手にした十字架ガジェットを振り回す。振り回されたがジェットに破壊される行き止まりの看板。
 エクスデスが先へ進む一歩を踏み出した時、道の影から姿を現すふだつきマウスの群れ。
「先には進ませないっチー!」
 看板を振り上げながらエクスデス目掛けて飛び掛るふだつきマウス。
 勢い良く振り下ろされる看板の攻撃を、エクスデスは余裕の笑みを浮かべながらガジェットで受け止めた。
「いいだろう。お前の看板ととオレの十字架、どっちが強いか力比べといこうじゃねえか!」
 振り回されるふだつきマウスの看板目掛けて十字架ガジェットを叩きつけるエクスデス。
 その一振りは飛び掛ってきたふだつきマウスを薙ぎ払い、ふだつきマウスの看板を破壊する。
 新たな看板を生み出す個体や、仲間を呼び出すふだつきマウスの中に逃げ出そうとするふだつきマウスを見つけるエクスデス。
「おっと、逃がさねぇぜ?」
 逃げ出すふだつきマウスを見て、エクスデスはユーベルコードを発動する。
 ユーベルコード・ガジェットショータイムで鼠を追跡して地面を這いずるロケット弾を生み出すと、逃げ惑うふだつきマウス達目掛けて発射する。
「こいつが今日のスペシャルガジェットさ」
 曲がり角を曲がり、直線でスピードを上げるロケット弾はふだつきマウスを追い掛けて、ふだつきマウスに着弾するとたちまちに大爆発を起こす。
「Tallyho!! っと、そいつは狐狩りだったか?まあいい、これで無様に『ネズミ花火』って訳だ」
 再び迷宮内部へと歩を進めるエクスデス。焦げて灰になり消えていくふだつきマウスを横目で見やりながらも、そのまま振り返る事無く迷宮内部へと進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

香坂・翔
わーい!ネズミ退治だー!
迷宮なのに迷宮じゃないんだっけ?
めんどくさいなー。
うん、全部薙ぎ払っちゃえ!

ユーベルコードで纏めて吹き飛ばす!
生き残った奴は槍で串刺しにしてトドメさしてく。

ネズミ……食べれるかなー?
焼いたらいけそうとも思うけど、火がなかった!
ちぇー、誰か誘えば良かったー!

穴開けまくりの迷宮も一緒に壊せたら楽なのになー。
……試してみるかな?
壊せなかったら素直に迷宮踏破といきますか!




 迷宮を進んでいく香坂・翔(紅の殺戮兵器・f03463)は、うーんと真剣に悩みながら迷宮内部を進んでいた。
「ネズミかー……食べれるかなー?」
 最もその思考は目の前に現れるオブリビオンを食せるか否かという、自分の感情に正直な物だが。
「焼いたらいけるかな?」
 と思ったのもつかの間、今度は焼き上げる為の火が無い事に気付く。
 主に風を使う翔には単独で火をおこす術は無く、そもそも食べられるのかどうかも定かではない。
「ちぇー、誰か誘えば良かったー!」
 翔の叫んだ言葉にそれがオブリビオンで、しかもその対象がネズミである事を突っ込む人間は誰も居ない。
 それでも食べてみたかったのだろうか、単独で行動した事を少し後悔する翔だった。
 目の前に現れた看板を乗り越える翔。すると翔目掛けて叩きつけられる看板と、姿を見せたふだつきマウスの群れ。
「ここは通さないッチー!」
「わーい!食べれないならネズミ退治だー!」
 食べる手段を持ち合わせていなかった事で落ち込んだ翔だったが、姿を見せたふだつきマウスを前にブラッディランスを構える翔。
 叩き付けられた看板をブラッディランスで受け流し、身体を反転させるように振り回す。
「……うん、全部薙ぎ払っちゃえ!」
 行き止まりの看板を作り上げて、翔に殴りかかるふだつきマウスを一体ずつ仕留めていたが、流石に数が多い。
 翔が跳ねる様に飛び回っていた動きを止めると、翔の周囲にふだつきマウスが集まり始める。
 ふだつきマウスに取り囲まれ、一斉に翔目掛けて飛び掛ってくるのを感じて、翔は一つ笑みを浮かべるとユーベルコードを発動する。
「『お前らの恨み辛み、全部俺が晴らしてやる』」
 発動された力は、翔の身体に怨念として纏わり付き、高速移動と真空波を巻き起こす力を得た翔。
 飛び掛り看板で叩き伏せようと襲い掛かるふだつきマウスの群れを、ブラッディランスで一薙ぎすれば周囲に巻き起こる黒い風の真空波。
「キー!」
 翔が巻き起こした風は、周囲を取り囲んでいたふだつきマウスを宙へと舞い上げ、風のかまいたちがふだつきマウスを切り裂いていく。
 大半のふだつきマウスが巻き上げた風が切り裂きその姿を消していくが、切り裂かれずにそのまま落ちてくるふだつきマウスは空中で体勢を整え、着地の姿勢を取る。
「それじゃあな」
 落ちてきたふだつきマウスは地面に着地した瞬間、待ち構えていた翔のブラッディランスに貫かれ消え去った。

「……んー、どうしようかなー」
 ふだつきマウスが消え去った後、翔は辺りを見回す。ぱらぱらとあちこちが崩れ、壁も所々原型を留めていなかった。
 先程の真空波が周囲の壁を崩したのだ。
「迷宮なのに迷宮じゃないんだっけ?めんどくさいなー。穴開けまくりの迷宮も一緒に壊せたら楽だったのになー」
 迷宮踏破に飽きたのか、翔は一度ブラッディランスで迷宮の壁を貫く。
 簡単に穴を開けた迷宮の壁。微かに硬い感触はあったものの、槍で貫ける程度の強度でしかない。
「これも全部薙ぎ払っちゃえばいっか!」
 言うが早いか翔は再びユーベルコードを発動させる。翔の周囲に再び巻き起こる黒い風。今度の狙いはふだつきマウスではなく、周囲を取り囲む迷宮の壁。
「壊せなかったら素直に迷宮踏破といきますか!」
 全力で巻き起こした咎人の怨念は周囲を包み、吹き荒れる風は周囲の壁を粉々にしていく。
「おー!出来たー!……あれ?」
 小さな広場になった翔の周囲、その壊れた壁の向こうに見える制服を着た学生の姿。
「見つけた、あれが今回の目標だ」
 翔はその姿を見付けると、目的を果たすべく武器を構えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『無限回廊の亡霊』

POW   :    ……あナ……タ、も…………
【怨念を宿した弾】が命中した対象を爆破し、更に互いを【引きずり込む亡霊の腕】で繋ぐ。
SPD   :    …………た、ス……け………
いま戦っている対象に有効な【ジョブの、冒険者の亡霊】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    ……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア
対象の攻撃を軽減する【おぞましい亡霊の姿】に変身しつつ、【断末魔の金切り声】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:瓶底

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はバルディート・ラーガです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カイザー・ロックウェル
おっと、お出ましだな、迷子の学生よお!
寂しいのは分からんでもないが、他人をこんな袋小路に引き込むたあ関心しねえよなあ!!
悪いがてめえの帰る場所はもう地上じゃあねえ! 送り届けてやるぜ、てめえの居るべき過去になあ!!

ブラスターとリボルバーの射撃攻撃で応戦
敵も銃をもってるようだが? まー俺様の腕前には敵わんだろう
腕に掴まらないよう距離を取りつつ、相手の銃や呼び出しされた亡霊の動きを妨害するように攻撃
断末魔の金切り声? ああうるせえうるせえ!!
小っちゃいガキでもあるまいし、そうギャンギャン喚くんじゃあねえよ!
ちいと黙らせてやんねえとなあ!
ブラックレンズディザスター! 発射ァァ!
★アドリブOK!


エクスデス・エクソシズム
悪ィがテメェには地上の光は見せられねえ。だが、安心しろ―――オレが責任もって成仏させてやる。

神には祈らねえ、だが死者への手向けに祈りを捧げるぜ。お前の孤独な旅はここで終わりだ、先達が待ち、後輩が何れ至る水底で骨を休めてな。
武器改造で十字架を属性攻撃に適した形にチューン! ちっと痛ェが我慢しろ、お前の罪も全部オレが浄化してやる! 属性攻撃はオレの持つ全身全霊の光さ。亡霊を呼ぶなら纏めて一緒にGo to heaven―――特別サービスだぜ、お代はとっときな。

もし傷つく仲間がいるならユーベルコードで癒す。悪いがあの世へのツアーバスは一杯なんでな、オレら猟兵の席はまだ取れねえぜ?
【アドリブ共闘歓迎】




「還ル……外、、、」
 その場に立ち尽くし、虚ろな眼差しで猟兵を見つめる無限回廊の亡霊。
 溶けた足が一歩を踏み出す毎に、地面に残された肉片が霧となって消えていく。
 共に逝こう?と言いながら銃を向ける亡霊に、カイザー・ロックウェル(??・f04554)もブラスターとリボルバーを構えながら声を掛ける。
「お出ましだな、迷子の学生よお!寂しいのは分からんでもないが、他人をこんな袋小路に引き込むたあ関心しねえなあ!!」
 亡霊が撃ち放った一撃は、カイザーとエクスデス・エクソシズム(死者還し・f15183)の間をすり抜け、後方の壁へと着弾した。
 ふぅ、と息を吐きエクスデスも手にしたガジェットに属性を付与させる。
 あっという間に燃え上がる炎がエクスデスのガジェットへと巻き付いていく。
「悪ィがテメェには地上の光は見せられねえ。だが安心しろ。オレが責任もって成仏させてやる。お前の孤独な旅はここで終わりだ、先達が待ち、後輩が何れ至る水底で骨を休めてな」
 一目散に無限回廊の亡霊目掛けて駆け出し、勢いのままにガジェットを振り上げるエクスデス。
「ちっと痛ェが我慢しろ、お前の罪も全部オレが浄化してやる!」
 亡霊の脳天を打ち抜くように振り下ろされるガジェット。だがその一撃は、無限回廊の亡霊が呼び出した盾を持つ冒険者の亡霊が受け止めた。
「何!?」
「一、緒……二、行、コ……ウ」
 盾を持つ亡霊に守られながらエクスデスに銃を向ける亡霊。至近距離で引き金を引こうとしたその手を、カイザーが放った銃弾が撃ち抜いた。
「テメェも銃を持ってるようだが、まー俺様の腕前には敵わんだろう」
 カイザーが挑発するように銃を撃ち続ければ、無限回廊の亡霊も挑発に応じる様にその銃口ををカイザーへと向ける。
「悪いがてめえの帰る場所はもう地上じゃあねえ!送り届けてやるぜ、てめえの居るべき過去になあ!!」
 亡霊から距離を置き、周囲の確認をしながら二丁の銃を撃つカイザー。
 盾に庇われているとは言え、身動きを封じられた無限回廊の亡霊は身軽なシーフを呼び出すとカイザーを襲わせる。
「行かせねぇよ」
 だが、シーフの亡霊がカイザーへと向かう前に、傍に居たエクスデスのガジェットが走り出そうとしたシーフを叩き潰す。
「こっちもどうだ!」
 連射したカイザーの銃弾は無限回廊の亡霊を守っていた盾の亡霊を、構えていた盾ごと撃ち抜いた。
「纏めて一緒にGo to heaven……なんてな」
 消え逝くシーフの亡霊と盾を構えた冒険者の亡霊。エクスデスは盾が居なくなったのを確認し、再びガジェットを構えて今度こそと無限回廊の亡霊へとガジェットを振り上げる。
「……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア!!!!!」
 エクスデスの振り上げたガジェットが無限回廊の亡霊に振り下ろされる前に、亡霊は金切り声を上げた。
 至近距離に居たエクスデスは咄嗟に身を翻し距離を取るも、避け切れない衝撃がエクスデスを襲った。
「っ……悪いがあの世へのツアーバスは一杯なんでな、オレら猟兵の席はまだ無いんだぜ?」
 全身から血を流しながらも、動けなくなる程の重傷では無いらしく、エクスデスは体勢を整えユーベルコードを発動させる。
 当てられた光はエクスデスを高速で治癒していくが、ダメージと疲労が溜まり動きの鈍るエクスデス。
「小っちゃいガキでもあるまいし、そうギャンギャン喚くんじゃあねえよ!ちいと黙らせてやんねえとなあ!」
 新たな亡霊を召喚する前に決着を着けようと、カイザーもユーベルコードを発動させる。
 サングラスの視線を無限の回廊の亡霊へと向ける。ブリッジに十分な光が集まると、準備万端とばかりにカイザーは叫んだ。
「ブラックレンズディザスター!発射ァァ!」
 サングラスの間から極太レーザーが亡霊目掛けて襲い掛かった。放たれたレーザーはそのまま亡霊を捉え、後方の壁へと激突した。
「グ、ゥゥゥ……」
 壁に激突し、一度地面へ倒れ伏した無限回廊の亡霊だったが、ふらつきながらも立ち上がり、猟兵達の前に立ちはだかっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

メイスン・ドットハック
【WIZ】
亡霊というのはいつの世界も哀れなものじゃのー
じゃ、とっとと退場して貰おうかのー

金切り声は電脳魔術で周波数が近い音波を出して、何とか中和するように心がける
自身は断末魔の金切り声の間は防御に専念
攻撃はUC「昨日の強敵は今日の親友」で白騎士ディアブロの電脳シミュレート霊子体を召喚し、任せる
10秒先を見たかの様に的確な行動や回避をし、未来位置に向け放たれるレーザーで的確に削っていく
亡霊が怯んだら、電脳魔術で生み出したバーチャルミサイルでディアブロのレーザーと合わせて集中攻撃(誘導弾、破壊工作)

軽減しても数を重ねればダメージは蓄積するけーのー




 ふらふらと揺れ惑う無限回廊の亡霊を見るメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)。
「亡霊というのはいつの世界も哀れなものじゃのー。じゃ、とっとと退場して貰おうかのー」
 メイスンは亡霊の意識が自分に向く前にと、自身のユーベルコードを発動する。
 発動されたユーベルコードによって導かれたのは、かつて猟兵達と異世界の覇権を掛けて争い戦った【白騎士ディアブロ】の電脳シュミレート霊子体。
「ではディアブロ君、やってくれのー」
 現れた白騎士ディアブロにメイスンが声を掛ければ、ディアブロは『了解した、マスター』と答えるとそのまま無限回廊の亡霊目掛けてレーザーを撃ち放つ。
 ディアブロの放ったレーザーに亡霊もレーザーの直線上から離れるも、未来位置を理解していた様に放たれていた二発目のビームが亡霊を撃ち抜いた。
「……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア!!!!!」
 反撃と言わんばかりに巻き起こされる金切り声。メイスン自身は防衛に徹し、自身に向かう衝撃波を同じ様な周波数の音波で中和していく。
 ふとディアブロを見れば、金切り声を上げるのが分かっていた様に即座にその場を離れては、亡霊の次の未来位置へとレーザーを撃ち放っていた。
 次々に撃ち放たれるレーザーを受けながら亡霊もディアブロ目掛けて銃弾を放つが、的確な回避を行うディアブロには当たらない。
「威力は軽減しても数を重ねればダメージは蓄積するけーのー」
 次々と撃ち放たれるレーザーに亡霊が怯んだのを見逃さずに、メイスンは電脳魔術でバーチャルミサイルを生み出した。
 未来位置に撃ち放つディアブロの定める位置へとメイスンもそれに合わせてミサイルを撃ち放てば、狙い済ましたかのように的確に亡霊へと命中する。
 再びバーチャルミサイルを生み出し撃ち放つも、止めを刺すには威力がどうしても足りなかった。
 さて次はどうするかと思考を巡らせていると、不意に感じる背後から迫る誰かの気配。
 敵は目の前に居る。ならばと思い当たった節を感じて背後を振り返れば、そこにはメイスンの見知った猟兵達の姿。
「おー。やっときたのー。なら、もうひと頑張りするかのー」
 メイスンは一つ息を吐くと、再びバーチャルミサイルを生み出した。
 援軍として駆けつけた彼らが、少しでも楽になるように。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベリザリオ・ルナセルウス
【箱庭世界】
織久も特攻気味だが翔さんも油断できないな。メイスンさんもいる事だし滅多なことにはならないと思うけど
私は三人が自由に戦えるように守りサポートしよう

●戦闘
味方を鼓舞する事で存在感を示して敵を挑発する
味方が狙われたらいつでも庇えるよう覚悟をしているけど、あまりに無差別に狙われると守りにくくなるからね
武器落としの要領で敵の攻撃を盾受けと武器受けでしのぎ、織久や翔さん達の攻撃に合わせて鈴蘭の嵐で敵の視界と動きの邪魔をしよう
敵に大きな隙ができたなら味方の攻撃に合わせて全ての武器を鈴蘭の嵐に変えて一斉掃射だ
私の武器には破魔の祈りと力が込められている。亡者にはよく効く
彼を無限回労から解放しよう


西院鬼・織久
【箱庭世界】
最後の敵には間に合いましたか
ベリザリオや翔さんとメイスンさんを急かさずに済みましたね
何せ空振りは酷く餓えてしまいますから
では、我等の糧として斬り刻ませて頂こう

【POW】
「戦闘知識」を活かせるよう常に五感と「第六感」を働かせる
敵行動を「見切り」前兆を読む

「先制攻撃+影面」で拘束
爆発で体勢を崩した所を「怪力」で引き寄せる
同時に「ダッシュ+串刺し」で「傷口をえぐる」
拘束が解け敵が下がるなら「なぎ払い+二回攻撃」
襲い掛かってくるなら「武器受け」か「見切り」回避し「カウンター+なぎ払い」

敵に先手を取られた時も「カウンター」を前提とした回避・防御を行い反撃に移る


香坂・翔
織久、ベリザリオ、メイスンも宜しくねー!

あいつ倒したら最後かー
なら早く帰って貰わないとねー
無茶はしないから大丈夫だよー!(多分)

UC使って高速移動状態になってから、織久と動きを合わせて槍で串刺しにしてくかな。

迷宮の外に出たいんだろ?
なら俺達が出してあげる
還る先は地上じゃなくて骸の海に、だけどね!




「メイスンお待たせー!」
 足音と元気な声と共に現れたのは【箱庭世界】所属のベリザリオ・ルナセルウス(この行いは贖罪のために・f11970)、西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)、香坂・翔(紅の殺戮兵器・f03463)の三人。
「最後の敵には間に合いましたか。ベリザリオや翔さんとメイスンさんを急かさずに済みましたね。何せ空振りは酷く餓えてしまいますから」
「あいつ倒したら最後かー。なら早く帰って貰わないとねー」
 やる気に満ちる織久とブラッディランスを構えながら無邪気に言う翔を見て、ベリザリオは一人頭を抱える。
(織久も特攻気味だが翔さんも油断できないな。メイスンさんもいる事だし滅多なことにはならないと思うけど)
 それでも『攻撃は最大の防御』を地で行く二人を案じて、ベリザリオは二人が自由に戦える様にとサポートに徹する事に決めた。
 ベリザリオの気配に気付いたのか、翔がベリザリオへと向き直る。
「ベリザリオ、心配しすぎー。無茶はしないから大丈夫だよー!」
 心配そうなベリザリオに笑顔で返す翔だが、その後に「多分」と小さく呟いたのをベリザリオは聞き逃さなかった。
「では、我等の糧として斬り刻ませて頂こう」
 ベリザリオと翔のやり取りを余所に織久は西院鬼が誇る闇器の一つ、黒い大鎌・闇焔を構え、メイスンが引き付けてくれている無限回廊の亡霊の元へと駆け出していく。
「織久!」
「『何人たりとも死の影より逃れる事能わず』」
 ベリザリオの制止の声も聞こえないと、先制攻撃と言わんばかりに織久から亡霊目掛けて伸ばされる黒い影。
 影が亡霊に触れた途端に爆発を起こし、同時に織久と亡霊を黒い腕が繋ぎ合わせる。
「これで逃がしません」
 捕らえた亡霊を力任せに引き寄せ、走り込むスピードの勢いも合わせて亡霊を貫こうと闇焔を構える織久。
 織久の闇焔が無限回廊の亡霊を貫くと同時に、織久に照準を合わせ撃ち放たれる亡霊の怨念を宿した弾丸。
「っ……」
「織久!」
 至近距離での銃弾に弾は織久を貫く。亡霊の腕が織久を引きずり込むのを見てベリザリオは織久と亡霊を引き剥がそうと剣を構え、翔はユーベルコードを発動する。
「『お前らの恨み辛み、全部俺が晴らしてやる』」
 翔が巻き起こす漆黒の真空波が織久と亡霊を繋いでいた腕を切り裂き、駆け寄ったベリザリオが剣を振るって亡霊から織久を引き剥がした。
「織久、無事か!?」
「大丈夫です」
 慌てて織久の状態を確認するベリザリオ。絡め取られたとはいえ織久に怪我がないのを確認して、ほっと息を吐いた。
「織久、一人で突っ込むなよなー」
「翔さんもですよ」
 ベリザリオが織久の状態を確かめている間、高速移動で駆け寄ってそのまま一人で亡霊の相手にしている翔の言葉に、ベリザリオは条件反射の様に突っ込んだ。
 えー?と翔の不満そうな声が上がるが、その思考は目の前の敵からは逸れていない。
 身軽な翔は無限回廊の亡霊が呼び出した複数の亡霊を相手にしても、大したダメージは受けていなかった。
 敵の攻撃を見切り、くるんと身体を回転させながら突き出した槍がシーフの亡霊を貫く。翔が着地したタイミングで翔の背後から迫る戦士風の亡霊。
 翔がダメージを覚悟した時、周囲に巻き起こる鈴蘭の花びら。
 視界を奪う程の花びらに包まれ翔の姿を見失った戦士風の冒険者を、背後から迫った織久が闇焔で串刺しにした。
「翔さん、一人で前に出ないで下さい」
「それ、織久に言われたくない!」
 織久と翔は背中合わせに呼び出された亡霊と戦う。翔の巻き起こす漆黒の真空波が敵を切り裂き、織久の闇焔が残った亡霊達を貫いた。
「私の武器には破魔の祈りと力が込められている。亡者にはよく効く。君を無限回廊から解放しよう」
 呼び出された亡霊を倒せば、残るは無限回廊の亡霊のみ。
 ベリザリオが巻き上げる鈴蘭の嵐は無限回廊の亡霊を包み込み、その鋭利な花びらは無限回廊の亡霊を切り裂いていく。
「グ……ゥゥゥ……」
 花びらが消え去った後に残ったのは、立っているだけでやっとな感じの無限回廊の亡霊。
 織久は今度こそ終わらせると、再びユーベルコードを発動させる。
「『何人たりとも死の影より逃れる事能わず』」
 織久から伸びる黒い影が、再び無限回廊の亡霊に絡みついて爆発を起こす。そして織久と亡霊を影の腕が繋ぎ合わせた。
「翔さん」
「迷宮の外に出たいんだろ?なら俺達が出してあげる。ただし」
 織久の声に応じる様にブラッディランスを構えながら翔が言う。
 全力で駆け出して、疾風の速さで織久が動きを封じた亡霊の懐へと入り込むと、翔はその赤く染まった槍を亡霊に突き出した。
「還る先は地上じゃなくて骸の海に、だけどね!」
 突き上げた槍は無限回廊の亡霊を貫いて、それが決定打になったのか亡霊の姿はゆっくりと霧の様に消え去った。

 亡霊の姿が消え去るのと同時に、視界を遮っていた迷宮の壁も砂のように崩れ去った。
 迷宮に捕らわれていた学生達が眠りに就いた事で、迷宮としての力を無くしたのだ。
 再び彼らが眠りから覚めぬようにと願いながら、猟兵達は迷宮を後にした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月14日


挿絵イラスト