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バトモンといっしょ ~ お祭りは楽しんだ者勝ちです!

#バトルモンスターワールド #お祭り2025 #ハロウィン #プレ受付中 #ごめんなさい。緊急で仕事の電話に対応してました⇒ #あと見直ししたら終わりなので、再送頂けると幸いです

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「さぁ刮目せよ! わたしのエモリンの超長距離滑空キラキラ!!」
「なんの! ボクのキノリンたちの華麗なダンスが魅せるよ!」
「ハッハッハ、俺のバルキルバの突撃は全てを砕くぜ!!」

 ステージの上から入れ代わり立ち代わり聞こえてくるバトモン自慢。否、うちの子可愛いとかスゴイとかヤベー(良い意味)とか!!
 ハロウィンの本番は10/31だが、その日だけとか時間が足りんだろ?
 だから、リュンネの街のハロウィンは10/31を挟んで長期間行われる。

 バトルモンスターワールドのハロウィンは、『かつて戦争の兵器として生まれてきたバトモンが、今では人類の大切な友達であることを再確認するお祭り』なのだから。
 堅苦しいのは横に置いておこうよ。
 バトモンと人々が楽しく過ごす事が大切!

 普段からバトモンとは仲良くしているだろうけど、この時期のリュンネは『特別な事で絆を感じよう?』と街全体が盛り上がる。

 まずはバトモンを披露する超大ステージ!
 ド○ゴンボ○ルの天下○武○会の舞台みたいなのと思っておくれい!
 この上ではもちろんバトモンバトルも出来るが、それよりもバトモンの特技(技能じゃないよ?)を披露する事が多い。うちの子自慢である。超大切!!!

 次はバトモンカフェ。
 というか街中の至る所がオープンカフェになる。
 そしてバトモンと一緒に食べるスイーツが販売されるのだ。
 大きなパンケーキを一緒に食べたり。
 そのバトモンの形をした人形焼きを『共食いだねー(笑)』とか言いながら食べさせてみたり(なお、人形焼きはバトモン好みでとても美味しい)
 連れて行ったバトモンが手押しで作ったクッキーを食べる事ができたり。
 と色々な『食』の面でも一緒に過ごす事が出来る。

 普段は出来ないけれども、大切な相棒の素敵なトコロを見てみたい。見せつける。うちの子が最強のアイドルだよ!! あ、喧嘩はご法度です。

 そんな気持ちで過ごすのが、リュンネのハロウィンの流儀である。


「そんな素敵なリュンネのハロウィン祭りだけど、オブリビオンが乱入するんだー」
 腕に止まっている相棒のクリエ(タテバッツ)を撫でながら。
「改めて、集まってくれてありがとー」
 風之兎・空(B級オールラウンダーガール・f45605)は視線をあげて猟兵たちに微笑む。
「バトルモンスターワールドのハロウィンの話は既に聞き及んでいるかもだけど、わたしのグリモアにも引っかかったんだ。オブリビオンが」
 そう言うと、空のグリモアが煌めき、リュンネの街を映し出す。

 映っている光景は予知の内容――すなわち、リュンネの街が蹂躙される様子だ。
「ハロウィンのお祭りに集まってくれたバトモン達を洗脳して兵器化。そのまま街を破壊して蹂躙するみたい」
 暴れ回るバトモンを扇動しつつ、先導するのは龍の翼持つ少女。

「『仮初の英雄『ヴァルギオン』』――元々はバトモンとの共存を夢見た人々がした実験の被検体だったみたい」
 人とバトモンの力を持つ、両者の間で『架け橋』となるべく生み出された実験体。その実験自体は成功したのだが。
「成功を嗅ぎつけた英雄たちが実験体を攫ってね。バトモンとして洗脳しちゃったんだって」
 そして英雄サイドで祭り上げられた最強戦力は英雄の言うがままに戦い抜いた。我に返ったのは死ぬ直前。
 人とバトモンの架け橋となる、彼女が描いた未来は、そのどちらも蹂躙し尽くした事で潰えた。

「人でもありバトモンでもある彼女は洗脳されて、意図しない戦いと殺し合いを経て、命を落とした……蘇って、恨みが無いなんてそんな事はないわけで」

 共存の未来は反転して、その両方を滅ぼす願望へと堕ちた。
「人でもありバトモンでもあるけど、人でもバトモンでも無い。だからこそ彼女は『自分こそがこの世界を終わらせる事が出来る』って思ってる」
 もはや慈悲は存在しない。バトモンも人類も兵器の様に扱って見せる。
 だからこそ。

「バトモンと人類の未来に絶望している彼女に、このハロウィンを見せつけないとねー」

 見せつけて、そう『まだその未来はあるのだ』と見せつける。それこそが彼女に対する|救い《カウンター》になるだろう。
「それにハロウィンを楽しむ事は皆にも有利に働くよー」
 ハロウィンの祭りを通じて、猟兵の皆と絆を確かめ合ったバトモンはヴァルギオンの洗脳に対抗できるようだ。
「一緒に戦ってー。ヴァルギオンの『存在』は、『夢』は確かに在るんだって見せつけてあげてー」
 そう言って空がグリモアを操作すると、開くはバトルモンスターワールドへの道。
「わたしもクリエと行きたかったけど、皆に任せるよ。バトモンをよろしくー!」
 言葉と一緒に猟兵たちを送り出す空。

 光を抜けて到達した先は、ハロウィンに湧くバトルモンスターワールドの都市、リュンネであった。


 できること。
 (1)ステージの上でのバトモン自慢
    必要な小道具はリュンネで準備いたします(プレに書いておけばOK!)
 (2)バトモンとスイーツ巡り
    標準で、大きなパンケーキ、バトモンの形をした人形焼きがあります。
    バトモンと一緒にクッキーを作る(型抜きのみ)教室もあり。
    その他も探せばあると思います(プレに書いておけばOK!)
 (3)お祭りの雰囲気を味わいつつ、お揃いの衣装を着る
    各種、人類用とバトモン用のご用意があります(プレに書いておけばOK!)

 出来る事は複数チョイス可能ですが、その分描写が薄くなる可能性があります(ひとつに絞る方がより良いと思われます!)


るちる
 ハロウィンのお祭り騒ぎに空ちゃんが耐えられなかったんだ! あ、クリエがお気に入りです、るちるです。
 のんびりした雰囲気のお祭りですが、ぜひバトモンと一緒に楽しんでください!

●全体
 2章構成のハロウィンシナリオです。
 どんなノリでもOKです。リプレイの雰囲気はプレ準拠。

 禁止事項:R18的な行為および公序良俗に反する行為。街を破壊する行為。OPとマスターより含めて『ダメ』『悪手』と記載している事項。お持ち帰り行為。

 今やバトモンたちは戦いの道具ではなく、確かな心と意志を持って人類の傍にいる存在。事前にハロウィンのお祭りを盛り上げまくり、バトモンたちに『人類との絆』を目一杯感じてもらうことができれば、彼ら彼女らもオブリビオンの洗脳に意志の力で抗ってくれることも予知されています。

 つまり、お祭りを楽しんだ分だけ、ヴァルギオンに抵抗できるというわけです!

●1章
 日常『バトモンとハロウィン!』
 その名の通り、バトモンと一緒にハロウィンを楽しみます。OPの『できること』を参照しつつ、バトモンと遊びたい内容をプレにお願いします。できることから逸れても問題なし。大抵のものはリュンネに準備されております。
 相棒・相方のバトモンがいる方はプレかアイテム欄でお連れください。
 特定のバトモンがいない方はプレでバトモンを指定してください。その子が駆け寄ってきます。指定が無い場合はエモリンが飛んできます。

●2章
 ボス戦『仮初の英雄『ヴァルギオン』』との戦い
 ハロウィンにヴァルギオンが乱入してきますので迎撃しましょう!
 1章で皆さんと一緒に遊んだバトモン以外の子は洗脳に苦しんでいるようで全く動けません。皆さんと皆さんの相棒(バトモン)だけが頼りです!
 ヴァルギオンはずっと空にいるイメージですが、特定のUCや通常攻撃の際に降りてきます。通常攻撃:剣での斬撃や飛翔突撃など。
 また地対空攻撃で墜とす事も可能です。
 説得行為は意味が無いわけではありませんが、戦闘を止める手段にはなりません。彼女は既にオブリビオン。倒す事が未来を繋げます。
 せめて、希望を。

●リュンネ
 ハロウィンには全力を尽くす街として有名です。色々と本気の様子。


 オープニング公開後、プレ受付開始。
 執筆は夜~朝方になります。先着順にはならないと思いますのでご容赦ください。
 あとはタグ参照。

 それでは皆さんの参加をお待ちしております!
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第1章 日常 『バトモンとハロウィン!』

POW   :    大きな声を出してイベントを盛り上げる

SPD   :    バトモンと一緒にパフォーマンスを披露する

WIZ   :    バトモンを連れた他の参加者と積極的に話す

イラスト:del

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

グリット・レイブンハート
やっぱりアイドルらしくパフォーマンスしないとね!
ミーは相棒のゴロロンと一緒にステージに立って踊るよ⭐︎
もっとファンを獲得したいからね⭐︎

ついでに【ネット知識】で配信して拡散させちゃうよ⭐︎
【輝石の光】のように輝くゴロロンのダンスに酔いしれてね⭐︎



??


 リュンネの街を煌びやかに彩る景色。
 それは人類とバトモンたちが作り上げた『共存』の象徴。

 そんな街中をグリット・レイブンハート(煌めくカラスのアイドル⭐︎ヒーロー・f45629)と相棒の『ゴロロン』はステージに向かって歩いていた。
「やっぱりアイドルらしくパフォーマンスしないとね!」
 前を歩く、やけに輝いているグリットのゴロロンが相槌を打つように跳ねる。
 そして辿り着くステージの上。

 ――ミーは相棒のゴロロンと一緒にステージに立って踊るよ⭐︎

 ステージの真ん中に立つグリットとゴロロンがポーズを決め――ミュージックが流れ出す。
 ステップを踏むグリットの周りに舞い煌めく宝石は彼のファンが形となったもの。跳んで回ってふわふわり、とグリットのダンスを盛り上げる。
 足元のゴロロンは転がったり回ったりジャンプしてみたり。グリットの動きに合わせることでひとつのダンスをつくりあげる。
(もっとファンを獲得したいからね⭐︎)
 そう考えるグリットの指先にも力が入る。
 意識して動きを作る、指先までしなやかに。全ては『魅せる』為に。

 そしてダンスはひとりのものではない。

「ここからはゴロロンのターンだ⭐︎」

 グリットと入れ替わるように前に出るゴロロン。
 尻尾で器用に立ち上がれば、先程よりも体を大きく見せて。テクニカルなサイドステップ(尻尾による)や軽快なステップ(全身を使った)で魅せるダンス。
「輝石の光のように輝くゴロロンのダンスに酔いしれてね⭐︎」

 大きな声援を受けて、二人のダンスは拍手に包まれるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

隠家・めぐみ
ハロウィンがピンチ!
プレイング時間ないから
おまかせ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
少しでもたしにしてね




 ハロウィンのお祭りで盛り上がるリュンネの街。
 様々なバトモンが相方と一緒に街を練り歩き、飛び交い。相方のいないバトモンも賑わいに誘われて、街まで近づいてくる。
 そこにあるのは、バトモンと楽しく共に過ごす、人々の意思と、それに応えるバトモンたち。
 今やバトモンたちは、確かな心と意志を持って人類の傍にいる、隣人なのだ。

 そんな賑わいの中を、隠家・めぐみ(隠れて居る・f44303)は相棒のレイベルとともに歩いていく。
「すごいねー!」
 楽し気な祭りの光景に、目を白黒させながら傍を飛ぶレイベルに話しかけると、レイベルも楽しそうに翼をパタパタする。
「ほら、お揃いっ」
 めぐみの頭の上にはレイベル帽子。とってもシンプルにレイベルの目から上を象った帽子で翼も動く仕様。マジか。
 そんな感じで翼をぱたぱたさせながら、二人は街中を練り歩く。
 ステージで声援を送ってみたり、屋台で人形焼きを買ってみたり。
「あ、レイベルそっくり」
 そういう人形焼きを買ったのだからもちろんそうなのだけれど。
 そっくり度が意外とレベル高い。並ぶ(?)とそっくりである。
 新たに出来た弟(?)を、レイベルも気に行ったようだ。

 後でめぐみが人形焼きを食べた時にレイベルがどういう反応をしたかは……ナイショである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン
美味しいお菓子が頂けると聞いてっ

早速ハロウィンに参加してお店を巡りたいですね…パンケーキとか…あとはパンケーキとか…他に何があるかはまだよくわかってませんが適当に見て回るのも楽しいですよね!

バトモンの皆さんもいらっしゃるんですよね?ふれあいが大事とか…
最初に聞いた時はエモリンさん?と言うコウモリのような子が来るとか…そういえば何か飛んで来て…ひょあっなんだかすごくいっぱいいるような気がします!?埋もれる!?

とりあえずついて来た子を引き連れて巡りましょう!この子はパンケーキが良くて…こっちの子は人形焼きで…
ひょあってんでバラバラであっちこっちに!?

ま、まあ美味しい物が食べられればおっけぃですっ




 賑わいを見せるリュンネの街。
 その賑わいはバトモンと人類が築き上げた『絆』の証。

 そんな賑わいに誘われるように、ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン(鉄の狼・f34026)はリュンネの街に降り立った。

「美味しいお菓子が頂けると聞いてっ」

 ハロウィンだし、トリックオアトリートは必須ですよねうんうん。さぁ今年はどんな南瓜仮装を仕込んで……ない、だと……(がっくり)
 何か空から聞こえてきたかもしれないが気にしないで欲しい。

 首を傾げたヴォルフスブルクは気を取り直して、賑わうリュンネの街を見渡す。
「早速ハロウィンに参加してお店を巡りたいですね……」
 きょろきょろと見渡すと、辺りには屋台がいっぱいある。そしてその合間を生めるようにパンケーキのお店だったり、カフェだったり、レストランだったりある。
「パンケーキとか……あとはパンケーキとか……」
 まさかのパンケーキはしご予定?!
 屋台を飛び越えてパンケーキからパンケーキへ視線を移していくヴォルフスブルク。
「他に何があるかはまだよくわかってませんが適当に見て回るのも楽しいですよね!」
 そんなわけで食べ歩き開始……!
 っていうところで空から何かが飛んでくる。キラキラひかる軌跡を残しながらヴォルフスブルク目掛けて滑空してくる影――ももんがバトモンのエモリンだ!
「ひょあっ」
 ぺちょっと顔に貼り付いたエモリンにヴォルフスブルクが悲鳴を上げる。かわいい。
 あわあわしてからなんとかぺりっと剥がすヴォルフスブルク。
「あ、バトモンさんでしたか……」
 偶然ではあるが首根っこを掴まれてぷらーんぷらーんしているエモリンは嬉しそうに皮膜を動かしている。キラキラ。
(確か、ふれあいが大事とか……?)
 そう思い出して、ヴォルフスブルクがエモリンを掌にちょこん、と置く。もう片方の手で頭や顎の下を撫でるとエモリンも気持ちよさそうにヴォルフスブルクに身を委ねている。
「一緒にごはん食べに行きますか?」
『きぃ♪』
 嬉しそうに鳴くエモリン。
 楽しそうに掌の上で踊るエモリンを見ているヴォルフスブルク……に新たな影が迫る! もちろんエモリンである。なお。

「ひょあっなんだかすごくいっぱいいるような気がします!? 埋もれる!?」

 エモリンに集られるヴォルフスブルクさんである。なお、前は見えない。もだもだしている。あ、脱出した。
「ぷはっ……あやうく天国が見える所でした!?」
 丁寧に1匹1匹を引き剥がして。
 ふぅ、と額の汗を拭いたヴォルフスブルクはお財布の中を確認する。
「よし……! とりあえずついて来た子を引き連れて巡りましょう!」
 ヴォルフスブルクの言葉に、周りでキラキラ滑空をしだすエモリンたち。とっても嬉しかったらしい。
 そしてヴォルフスブルクさんはエモリンたちを引き連れて、リュンネの街を練り歩く。
「この子はパンケーキが良くて……こっちの子は人形焼きで……ひょあっ?!
 てんでバラバラであっちこっちに!?」
 作戦通りにはいかなかったようでして。パンケーキに想定以上の子がかじりついたり、人形焼きをせがむ子が振り向くたびに増えたりと、なかなか大変なバトモンのお守り。
 でもそんな最中でもエモリンたちは必ず一欠けらをヴォルフスブルクに差し出してくる。あーんして、と差し出してくるのだ。
 あむっ。もぐっ。
「ま、まあ美味しい物が食べられればおっけぃですっ」
 エモリンに放り込んでもらったパンケーキは、シロップがたっぷりでとっても甘くて、蕩ける気分。それを感じて、ヴォルフスブルクも思わず笑顔になる。
 そんなこんなでハロウィンのお祭りを楽しむヴォルフスブルク。

 エモリンたちの能力で、ヴォルフスブルクの周りは常にキラキラに包まれており。
 どこぞのお忍びプリンセス?? という噂が立ったとか立たなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『仮初の英雄『ヴァルギオン』』

POW   :    アーク・ヴェリス
退魔神器【から反転せし『レムナント』と『黒鋭幽牙』】で攻撃する。命中した箇所にはしばらく【斬撃の形に|聖痕《スティグマ》】が残り、対象の【バトモンを愛する心】に応じて継続ダメージ。
SPD   :    オメガドラグ
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【両手に構えた二振りの剣】から【二刀同時攻撃の『ツインスラッシュ』】を放つ。
WIZ   :    セラフィ・ネクロス
自身が【飛翔して】いる間、レベルm半径内の対象全てに【逆巻く風とカマイタチ】によるダメージか【咆哮】による治癒を与え続ける。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リッカ・カザハナです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 リュンネの街はバトモンと人々の絆によって、賑わいを増している。
 楽し気なお祭り、行きかう人々やバトモンもまた各々の仕草で喜びを顕している。

 ――だが。

 突如、リュンネの街の上空に現れる黒い影――否、黒い肌と竜の翼を持つ少女。かつて『最終戦争』の際に祭り上げられた英雄『ヴァルギオン』は、その表情を怨嗟に歪ませる。

『私がどれだけ戦っても、人はバトモンを道具としか扱わなかった。洗脳されていた私が言う事ではないだろう。それでも――』

 ヴァルギオンが咆哮する。かつての英雄……にして、共存を望むが故に英雄となり切れなかった『仮初の英雄』たるヴァルギオンの咆哮は怨嗟に満ちていて。

 咆哮を聞いたバトモンたちが次々と洗脳されて、ヴァルギオン配下となる。

『ヒトとバトモンの共存といいながら、バトモンたちを道具にしか思わない人々よ! ならば私が貴様らを滅ぼす! バトモンを使って貴様らを絶滅させて、そして私も消えよう……永遠に!』

 ヴァルギオンの指示に従い、バトモンたちが暴れ出す!
 建物を破壊し、人を襲い、リュンネの街をヴァルギオンに捧げんとする。

 だが、全てではない!

 一部のバトモンたちが対抗するように立ち塞がる……それは猟兵たちと一緒に過ごしたバトモンたち。『楽しい』――その絆が繋ぎとめた人類の相棒たち。

 人でもありバトモンでもあり、されど人でもバトモンでも無い――オブリビオンであるヴァルギオンの時間は過去で止まったまま。その気持ち、心情は決して覆る事は無いだろう。
 それでも。

 バトモンと一緒に戦う事が彼女への最高の|皮肉《カウンター》となる。
 だから、戦って欲しい……貴方の相棒と共に!
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです




『滅べ人類!! バトモンとともに!!』
 仮初の英雄『ヴァルギオン』の雄叫び。
 それは彼女の怒りでもあり、哀しみでもあり……消し切れぬ過去の|痕《きず》でもある。
 誰かがこれを止めなければならない。

 リュンネの街に響く、ヴァルギオンの言葉を受け止めるように。
 響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)はたおやかに立っていた。紫の瞳がヴァルギオンを視界に捉える。
(あなた様の怒り、怨嗟は当然のこと)
 友人の身の上ならば親身になって話を聞いていたところであろう。何か力になれるかも、と。
 だけれども。
(猟兵として、この世界を破滅させるわけにはいかないのです)
 リズは猟兵。ヴァルギオンはオブリビオン。不倶戴天の間柄であるならば、その使命を果たさねばならない。
 翼をかたどった飾りのついた『ガラスのフルート』を口元へ遣るリズ。
『……! 貴様っ! させるかっ!』
 だが一手早くヴァルギオンがリズの動きに気付いた。飛翔する、と同時に翼の内側で発生した逆巻く風とカマイタチがリズ目掛けて襲い掛かる!
「……!」
 ここで後手に回ったら押し込まれる。
 そう感じたリズはひとみをぎゅっと閉じて耐える態勢。演奏を優先させようとして……その時。
『ヴュン!』
 何かが鳴いた。いや、この声はバトモン。
 目を開けたリズの前で、風とカマイタチをナイツシールドで受け止めるバトモンがいる。
『ヴュン!』
 しゅたっ、と地面に降り立った白い騎士の様なバトモン――『セラフィナイト』は盾と一緒になってる槍を元気にあげて、リズに挨拶した。
「あなたは……」
『ヴュン』
 リズの声に、再度ヴァルギオンを向き直り、盾を構えるセラフィナイト。メカ+お守りバトモンたる彼はその見た目通り、『守り』を得意としている。
「よろしくお願いします」
 セラフィナイトに守りを預けて、リズが瞳を閉じる。そっとリードに沿わせた唇から息を吹き込み、ガラスのフルートを震わせて、奏でるは【白薔薇の嵐】
 リズの手からフルートが徐々に、無数の白薔薇の花びらへと変じていく。
「この薔薇のように綺麗に滅して差し上げますわ」
『なっ!? いつの間に!』
 セラフィナイトを相手取っている間にリズのユーベルコードは完成している。
 放たれる白薔薇の花びらの嵐がヴァルギオンの全身を斬り刻んでいくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」「なのよさ」がつく熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感が強い

あたしも駆けつけてきたのよさ!
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ

もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!

アドリブ絡み歓迎




 花弁の嵐に飲み込まれ、全身を斬り刻まれた仮初の英雄『ヴァルギオン』は一度空へ離脱する。
『クッ。だがまだ。いや決して! 私は許さない!』

 建物の上まで上昇するヴァルギオン。
 そのヴァルギオン目掛けて放たれる灼熱の爆発!
『?!』
 それを回避して、飛んできた方向を見据えるヴァルギオン。
 その視線の先にいたのは、轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)であった。
「あたしのアニソンを聞くだわさ!」
 引き続き絶唱、じゃなかった、熱唱するやゆよ。
「熱いアイドルってのもアリだわさ!」
 と歌う声に導かれて、周囲にばらまかれる灼熱。
『クッ!』
 それをどうにか回避しながらやゆよ目掛けて急降下を仕掛けるヴァルギオン。
『これで! オメガドラグ!』
 両手に構えた二振りの剣から二刀同時攻撃の『ツインスラッシュ』を放……とうとした瞬間。
『~~♪♪』
 もっと高い位置から滑空アタック! バトモン『エモリン』がヴァルギオンの顔にぺとっと貼り付く。どうやらやゆよの楽し気な歌声に誘われて来たらしい。キラキラを撒き散らしながら、ヴァルギオンがどれだけ暴れようとも顔から離れようとしない。エモリンもまた、この戦いで退いてはダメだと感じているのだ。
(今がチャンスだわさ)
 もう一度息を吸い込んで。やゆよが叫ぶ。
「この街の! わたし達の姿を見て、何とも思わないわけ!?」
 それは非難の声にして、対象への問いかけ。
 続く、自身の作った熱血アニソン風の楽曲から歌とともに動く情熱の機神が召喚され、ヴァルギオンを巨大な剣で攻撃し続ける。
『私は! この世界を滅ぼす! それだけ、それだけだ!』
 僅かな声の揺らぎ。だが決意は固く。
 しかし、そんな『答え』はやゆよの納得のいく答えではない。

 情熱の機神の攻撃によって追い込まれるヴァルギオンは思わず唇をかみしめるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アスカ・ユークレース(サポート)
時に敵を救うために倒すという心情で戦う

機動力が欲しいときはフェイルノート、破壊力が欲しいときはbinary starと状況に合わせて武器を使い分ける

動体視力、反射、隠密能力、空間把握認識能力等機動型射手に必要な能力が高いレベルで備わっており射出武器使いとして優秀。

ド派手な弾幕とは裏腹に射程武器の強みを活かした中遠距離からの仲間の援護、連携の穴を埋めるバランサーとしての役割を最も得意とする。

遠距離からの一発必中の、隠密狙撃も行う。

肉弾戦は苦手だが近接が苦手なわけではなく下手に近づけばむしろゼロ距離射撃でボコボコに

後は状況に合わせて対応可能。




 仮初の英雄『ヴァルギオン』を攻め立てる、バトモンと√能力者たちのコンビネーション。
 それはかつてヴァルギオンが志した『未来』の一端と言っても過言ではない。
 だが、まだ。
『私の……怨嗟はどうすればいい!!』
 ヴァルギオンが両手の剣を振るって街を破壊する。止まる事など出来よう筈も無い。

 そこへ飛来する矢の雨。それは雑に放たれたようで、確実にヴァルギオンを狙った一撃。
『ちっ……!』
 飛翔。そこから巻き起こる風で矢を弾き返しながら、同時に回避するヴァルギオン。
 しかし、矢の雨、否、下から迫ってくる壁のごとき、矢の弾幕はヴァルギオンを逃さない。
「弾幕勝負なら私にお任せを!」
『誰も! していない!』
 アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)が楽しそうに、『フェイルノート』から作り出した弾幕をヴァルギオンに叩きつける。躱されても当たるまで打てばよかろう、なのです。
『クッ!』
 矢を回避しながら、しかし自身も空中における機動力で応対するヴァルギオン。どうにか矢をくぐり抜け、アスカに接近して攻撃を加えようとするが、アスカも本日は機動戦装備。自動装填による速射を可としたピストル式機械弩『フェイルノート』は、小型で軽量、応用も利き機動戦向け。軽い分、威力は多少落ちるが、ヴァルギオンを追いかけて自身が移動しても戦闘そのものに何も影響がない。
『……! おのれ!!』
 いつまで経っても途切れない矢の弾幕に、ヴァルギオンが痺れを切らす。
 空を真っ直ぐに飛翔するヴァルギオン。翼が巻き起こす風が矢を蹴散らし、風が生み出したカマイタチがアスカを襲う!
「……!?」
 さっきまで矢で埋め尽くされていた空が急に開けた。アスカが『ヤバイ』と思うよりも早く。
 横から飛び出してきたバトモンがアスカの体をさらうようにして、その場を離れる。
「え? え? あなたは?」
 目を白黒させているアスカに対して、アスカの体を自身の背に移動させて、ひと鳴きするバトモンは『トレーバ』。もくばバトモンでバトモンとしては比較的大型で、このトレーバはさらに一回り大きい個体。アスカなら乗せて駆けまわれる。
「わかりました。じゃあ回避は任せますね」
 ヴァルギオンが飛翔し続けている。そこから巻き起こる風とカマイタチをトレーバが駆けながら回避する中で、アスカは再びフェイルノートを構えて、矢の弾幕を叩きつける。
『無駄だ……?!』
 翼をはためかせて矢の弾幕を弾き返そうとしたヴァルギオンが、驚愕と共に炎に包まれる。
 矢の弾幕の裏に隠された、二の矢――否、炎の矢。アスカの【アンタレスフレイム】が彼女に道を示すがごとく、赤く輝き盛るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン
あ、お邪魔してます…あれこちらがお邪魔されてる方でしょうか…?

エモリンさん達もやる気みたいですね、ただ沢山いますので何とか連れて行ってあげないと…
あれをしましょう!うぃぃや!と飛空艇に変身です!これでエモリンさん達皆を乗せていけると思うので…空で戦いましょう!

エモリンさんは滑空アタックなる攻撃ができるそうなので一斉にどーんとしちゃいましょうどーんと!
私もしゅばっと援護したりイイ感じに足場になったりもくもくと煙幕を張ってあげたり…危なそうなら私もどーんします!

そういえば私も元々飛空艇で、バトモンさん達と同じく元々兵器でした
まあ悪い思い出は無いですし皆で楽しめたので…そう悪い物ではなかったですっ




 蠍の心臓を司る赫き巨星の如く燃え盛る炎に灼かれる翼持つ少女。
『グゥッ?! まだ……!』
 翼から巻き起こす風と両手の剣を使って、どうにか炎から脱出する仮初の英雄『ヴァルギオン』は、空にあがり、もう一度リュンネの街を見下ろす……見下す。
『いまさら……! この街が出来上がるなら、何故「あの時」戦ったのだ……!?』
 リュンネの街の肯定は、過去の自分の否定となる。
 本当はそんな事は無い。ヴァルギオンをも飲み込んだ戦争が悪いのであって、ヴァルギオンが悪いわけではない。だが今の彼女はその想いに囚われてしまっている。

 だから、猟兵たちは示す――今の世界を。

「あ、お邪魔してます……」
 視線が合って思わずぺこり。礼儀正しくお辞儀をするヴォルフスブルク・ヴェストファーレン(鉄の狼・f34026)の頭とか背中とかにはエモリンがいっぱい貼り付いている。キラキラを出しながらなので、ヴォルフスブルクさんがキラキラしている。キラキラ……!!
『……!』
 戦闘中にもかかわらず、そんな『挨拶』をされたことに苛立ちを感じたのだろう、ヴァルギオンが両手の剣を構えて威嚇する……が。
「あれ? こちらがお邪魔されてる方でしょうか……?」
 うーむ、と悩むヴォルフスブルクさん。そう、ヴォルフスブルクさんにそんな意図はなく、普通に『隣人』へ挨拶をしただけだ。問題は相手がオブリビオンで、この世界によみがえった英雄というだけで。

『……!』『……!!』

 ぺしぺし。エモリンが小さな手ともふもふしっぽでヴォルフスブルクを急かす。
 周りでは彼ら彼女らの仲間たちが洗脳され、街の人々を襲っているのだ。猶予は無い。
『いつまでおしゃべりしている気だ!』
 ヴァルギオンがまっすぐ真上へ飛翔する。その時に巻き起こった風がカマイタチとなって、ヴォルフスブルクとエモリン達を襲う。
「ひょあっ!? あまりお話は聞いてくれないようです??」
 たたたっ、と駆けだしながら状況分析。空を舞うヴァルギオンはその姿が周りを、今の現実を拒絶している。だから。
 ぺしぺし。
「エモリンさん達もやる気みたいですね、ただ沢山いますので……」
 ダッシュしているヴォルフスブルクに一生懸命はりついているエモリン達は本当にやる気だ。しかし、エモリンの性質上、『上に向かって飛ぶ』事は難しい。
「何とか連れて行ってあげないと……。 っ!! あれをしましょう!」
 だんっ、と大地を蹴って跳躍するヴォルフスブルク。
「うぃぃや!」
 と気合をひとつ。
 直後、ヴォルフスブルクの体が大きな飛空艇へ変身する。【ガレオンチェンジ】――ガレオノイドたるヴォルフスブルクが元々備えている機能だ。
『なっ!?』
 自分よりはるかに大きな飛空艇が眼前に現れ、思わず動きを止めるヴァルギオン。その間にもヴォルフスブルクは軽やかに空へ動き出す。
「これでエモリンさん達皆を乗せていけると思うので……空で戦いましょう!」
 エモリン全員を乗せて、飛空艇のヴォルフスブルクが空へと舞い上がる!
『小癪な……!』
 我を取り戻したヴァルギオンが、ヴォルフスブルク目掛けて――上空へ向かって飛翔する。翼の風は自身を中心にした半径内で作用するが、どうしても自身より『上にいる者』には効果が薄い。翼の下に風が巻き起こるからだ。

『「~~~♪♪」』

 エモリン達が風を受けて楽しそうに、艇の縁へ身を乗り出す。眼下にはヴァルギオン。滑空するには『ちょうどいい』位置だ。
「一斉にどーんとしちゃいましょうどーんと!」
 ヴォルフスブルクの合図を受けて、エモリン達が一斉に空を滑空する。キラキラを舞わせながら、ヴァルギオン目掛けて突撃していくエモリン's。
『ぐぅっ?! 貴様ら! バトモンのくせに人類を守るというのか!』
 エモリン達の『滑空アタック』を連続で受けて、態勢を崩すヴァルギオン。それでも手にしている剣を振るって、そのまま下降していくエモリン達の背を狙う。
「あぶなーいっ!」
 ヴォルフスブルクが叫び。同時に艦載砲をヴァルギオンに向けて放つ。派手な音はお祭りを盛り上げるなら最適だろう。

 爆発が空に響く。

 その爆発を背(?)に、ヴォルフスブルクも降下して、エモリン達を全員甲板の上に回収する。
 今度はもくもくっと煙幕を張りながら再上昇。同時に艦載砲での援護射撃をしながら、もう一度ヴァルギオンの上を取れる高さまで上昇したヴォルフスブルクは【ガレオンチェンジ】を解く。
 ふわり、と空に舞う。エモリン達とヴォルフスブルクの姿。
 それは自然と重力に引かれて、自由落下する……まるでヴァルギオンへと吸い込まれるように。
『くぅっ?!』
 エモリン達の滑空アタックが次々と炸裂していく中で。

「ひぃぅぃぁーーっ!」

 ヴォルフスブルクがヴァルギオンの真上からのドロップキックっ!
 落下の速度を乗せた喉元に鋭く食い込んだ爪先が、ヴァルギオンを地面に向けて押し出す!
 それはまさしく必殺の一撃。
『ガハッ……!』
 叩きつけられたヴァルギオンの近くに、ヴォルフスブルクが着地して、その頭の上にエモリン達が着地する。

「……そういえば私も元々飛空艇で、バトモンさん達と同じく元々兵器でした」

 足の痺れをごまかし(?)ながら、ゆっくり立ち上がるヴォルフスブルク。思い出したのは飛空艇時代かあるいは猟兵となる前か。
 それでもそれは彼女にとっては『遠い記憶』なのだろう。
 ヴァルギオンの側まで歩いて行って、ヴォルフスブルクはヴァルギオンの傍で座り込む。
「まあ悪い思い出は無いですし皆で楽しめたので……そう悪い物ではなかったですっ」
『……!』
 そう告げるヴォルフスブルクの周りに、エモリン達のキラキラが舞う。それはヴォルフスブルクの本心を告げる、エモリン達からヴァルギオンに示した答え。
『私は……』
 何かを告げかけて。
 その身がゆっくりと風景に溶けていく……骸の海へ還っていく。

 リュンネの街が時間を取り戻したように変化する。
 人々を襲っていたバトモンたちは我に返り、心配そうに周りをとびまわる。そんなバトモン達を街の皆が許していく。
 改めて始まるハロウィンのお祭り。

 それを眺めながらヴォルフスブルクが自身の頭とか肩とかに乗っているエモリン達に告げる。
「終わりましたね。エモリンさん達もありがとうございましたっ」
『「~~♪♪」』
 また新たなに人類とバトモンが絆を紡いだ瞬間。
 ヴォルフスブルクさんは楽しそうな笑顔を浮かべていたのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃、灼熱の束縛などを使っていきたい

攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

説得できる場合は説得したい
同情の余地がある敵には情を漏らすことも
ほかの技能も状況に合わせて使うよ




 リュンネの街における『仮初の英雄『ヴァルギオン』』との戦いは猟兵たちとバトモンたちの勝利に終わった。

 それでも戦いが無かった事になるわけではない。
 ヴァルギオンの攻撃で街自体が損傷を受けているし、洗脳されてしまったバトモンに襲われた人もいる。
 そんな街の人々の救援に回っていた百地・モユル(ももも・f03218)は、ヴァルギオンとの戦いに参戦こそできなかったものの、この戦いを裏から支えた立役者だ。
「とにかく大きな被害が無くてよかったよ」
 足元にモラオ(モユルのモラオート)とコララン(モユルのコランディ)を連れて、街の中を歩くモユル。
 一瞬で建物が直るわけもなく、まずはがれきを撤去して、安全とスペースを確保出来たら、屋台を置いてすぐさまお祭り再開だ!
 まだまだバトモンたちと絆を深める時間は残っている。
「何か食べたいものはあるか? せっかく此処まで来たんだから美味しいもの食べて行こうぜ」
 モラオとコラランにモユルがそう告げれば、足元で二人が楽しそうに騒ぎ。モユルたちもお祭りの喧騒の中へと入っていく。

 こうして、リュンネの街を襲った脅威は排除された。
 バトモンたちと人類の確かな絆は今年も確認されて。また新しい一年が始まろうとしている。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2025年11月12日


挿絵イラスト