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【サポート優先】い つ も の

#アックス&ウィザーズ #戦後

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#戦後


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「ま た 燃 え て る」
 またですか。
 最早言わずとも分かる。嘆かわしげな様子のグリモア猟兵はカレル・レグロリエン(緑の夢に星を灯す・f36720)、即ちエルフである。エルフが『また燃えてる』なんて言い出したら何が、なんてこの界隈では言わずと知れた状態である。八月になると燃える某高級車ばりの風物詩と化している。ほんと何したって言うんだ。
「いやまあ、視えたのは今まさに配下が火を着けようとしてるところなんだけどね? 皆に介入して貰わないと本当にそのまま燃えちゃうから、助けてあげてくださいお願いします」
 事情は分かったが、消火活動はしなくてもいいのだろうか。
「エルフの皆には、もう猟兵のことはしっかりばっちり知れ渡ってるからね。消火活動の方は彼らがやってくれるから、皆は火を着けようとしてくる敵の対処に専念して欲しいんだ」
 大丈夫? 今すぐ攻撃をやめないと近くの木に火を着けるぞとか脅してこない??
「うーん……なんなら敵も|樹の怪物《トレント》だからねえ……火の扱いもおっかなびっくりみたいだよ。だから今回は火を着ける直前で割り込めるみたいなんだ。流石に初動で全部は阻止出来ないけど、|住人《エルフ》の皆さんに消火活動任せっきりで問題ないレベル」
 ……なんだろう、前にもこういう|人《オブリビオン》選ミスあったなあ!!
「でも、トレントを倒したからって油断は禁物だよ。指揮官は名前の通り、炎を司る劫火竜ヴォルカナン。刃向かう者、立ちはだかる者は人間だろうとエルフだろうとなんだろうと焼き尽くして進む、っていう傲慢……が、本当に成り立ってしまっていた強敵だからねえ」
 むしろよく今まで炎のドラゴンと樹の怪物が主従関係とはいえ共存出来てましたね。
「理由はどうあれ、直接的な人命もそうだけど、ここも聖なる木――ここでは『カラデヒ』って呼ばれてるけど。それが焼き尽くされちゃったらおしまいなんだ。エルフの皆は住むところを失い、近くに移住するアテもないから、生きていけなくなってしまう。だから、絶対に止めなければいけないんだ。皆、どうか頼んだよ……!」
 カレルが一枚、|台本《グリモア》のページをめくる。
 そうしてまた、猟兵たちの物語は始まるのだ。

 ――あ、ここまで当然伝わってるものと思って完全に言い忘れてましたけど、燃えてるのは森です。エルフの。今回もまた御多分に漏れず。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
 (但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:集団戦『トレント』
 第2章:ボス戦『劫火竜ヴォルカナン』

 第1章では、今まさに森に放火しようとしているトレントの集団と交戦していただきます。
 数が多いので放火の全てを阻止することは出来ませんが、種族上おっかなびっくりやっていたようで、消火活動は|住人《エルフ》の皆さんにお任せして問題ありません。
 戦いに専念して、しっかり倒し切りましょう!

 第2章では痺れを切らしてやってくる『劫火竜ヴォルカナン』を迎え撃ち、討伐していただきます!
 森の外部からやってくるので、森に辿り着く前に手前で迎撃可能です。
 前進を続けて森に入られない・被害を出さないように押し留め、討ち取りましょう!

 サポート優先シナリオのため、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 また、執筆中に同時進行予定の通常シナリオに通常プレイングがきたらそちらが優先になります。ご了承いただければ幸いです。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
56




第1章 集団戦 『トレント』

POW   :    葉刃
【飛散させた身体に生えている無数の鋭い葉】が命中した対象を切断する。
SPD   :    腕変化
【腕を剣か】【鞭か】【槍のどれかに変化させる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    樹液
【口】から【猛烈な痒みを引き起こす樹液】を放ち、【集中力をなくす程の痒み】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:麻風

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を殲滅しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!




 松明を持ったトレントが、エルフの森の木に接近している。
 おっかなびっくりといった様子で、そろそろと松明を木に近づけようとしているところ。
「美しくないな。ああ、美しくない」
 溜息混じりの声が、森からした。
 トレントがそちらへ視線を向けると、森の中からエルフも驚くほどに美しい男が姿を見せた。声の主はシェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)だった。
「やり口の話だ。思い通りにならないからと、その相手を力ずくでどうにかしてやろうなんてのは、子供の癇癪と何ら変わりないんだよ。……いや、子供より余程性質が悪いな」
 それはトレントらのボスであるヴォルカナンに向けた言葉であったが、その配下であるトレントらにも同じことが言えるとシェーラは思った。
 結果的に、その美しくない行いに加担している。他人に危害が及ぶのならばなおさら看過出来ない。
「恋する乙女というのはな、一途なんだ。純にひとりの相手を想う――こんな風にな」
 愛用の彩色銃の内、二丁を悠々軽々宙へと放り。
 手には既にまた二丁の彩色銃。ジャグリングの如く投げては受けてを繰り返し、二丁以上の銃の連射が可能となる!
 四丁もの銃から矢継ぎ早に放たれた、|一点集中《ピンポイント》の弾丸が、松明を持つトレントの腕に命中、その機能を破壊・停止させた。
 松明はそのまま滑り落ちて、森ではなくトレントを焼いた。
「来世があるなら、もっとマシな上司を選ぶことだ」

成功 🔵​🔵​🔴​

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです




「いけませんわ」
 おっかなびっくりながらも、今にも火を放とうとしているトレントらの前に、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)がふわりと、優雅に舞い降りた。
「緑の美しい、素敵な森です。ここで静かに暮らしている、エルフの皆様の生活があります。どちらも、暴力によって奪われてよいものではありません。……貴方がたも、樹の一族なら、炎によって奪われる恐怖は、理解出来るのではありませんか? だからこそ、躊躇しているのではありませんか?」
 説得は通じないだろうと思っても、リズは言わずにいられなかった。
 そして、それを受けたトレントらが、少しだがたじろいだ様子を見せた。
 彼らも不本意なのか、それとも痛いところを突かれたということなのか、それは分からない。
 だが、明確に猟兵や現在の世界と敵対する意思のあるオブリビオンである以上、彼らは決定的に作戦をやめはしないだろう。仮にやめたとして、ボスのドラゴンに焼き殺される可能性もある。
 ならば、美しい調べによる安らかな眠りを。
「白薔薇の風で、炎を消します。そして、貴方がたの背後にいる存在の悪しき企みも、ここで食い止めてみせますわ」
 フルートが歌えば、白き風が舞う。
 炎は風に巻かれてかき消え、トレントらも一体、また一体と吹き飛ばされ、森の外に叩き出された。
 戻ってくる様子はない。骸の海に還れただろうか。
 ひとまずリズは、消火活動を手伝うことにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。




 おっかなびっくり、松明をエルフの森の木に近づけるトレントの。
 その燃え盛る赤い炎が、突如何かにかき消された。
 何事か、といわんばかりにきょとんとした様子のトレンドを、更に何かが撃ち抜く。どうやら狙撃によって消し止められていたようだ。
 銃口は、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)が向けたものだった。宇宙色したそこから、熱戦の名残の光が僅かにわだかまっている。
(「緑が失われれば、悲しむ者を一人知っているからな」)
 話を聞いた時、痛ましげに目を伏せる、樹霊の娘の顔が浮かんだ。
 彼女はその場にいなかったから、この話を聞いてはいないだろうが、知れば悲しむだろうと容易に想像がつく。
 そして、そんな顔をさせたくないとも不思議と思うのだ。
「――早々に片を付けさせて貰うぞ」
 素早くトリガーを引く。
 炎ではなく熱線が、着実にトレントを焼いていく。
 この緑の森を、赤く焦がされることのないように。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です

かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用

TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます

例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかけるような行為はしません
不明な点はお任せします




「エルフの森は燃えるもの、とは猟兵始めてからちょいちょい聞いたものですが。成程、こういう」
 確かに燃やされる側の種族の身としては気が気ではないだろうな、と鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は納得した。
 故郷たるシルバーレインにエルフはいない。少なくとも、今のところは確認されていない。ので、燃えるもの、を創作上の話ではなく現実として実感することになるとは、人生何があるか分からないものである。
 とは言え、理由はどうあれ敵が乗り気でなさそうなこともあり、エルフの森炎上、としてはまだ小規模な方だろう。油断して燃え広がる前に、片を付けなければ。
「――|起動《イグニッション》!」
 カードの封印を解き、武装を展開。
 そして、こういう時に頼れるのはやはり、能力者時代から戦いを共に乗り越えてきた、黒燐蟲たちだ!
「彼の力を以て世界に請う――来て、私の軍団! 森の木と|敵《トレント》を間違えないようにね!」
 冗談混じりにそう言ったが、そこは蟲たちを信頼している。
 事実放たれた黒燐蟲たちは、的確にトレントと、あまつさえ松明の炎さえも喰らい尽くした。
「まだ食べ足りない? 次へ行こうか」
 影華と黒燐蟲たちは、次の食事を求めて森の中の別の一角へ歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃や灼熱の束縛を中心に使用
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター

みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

説得できる余地がある場合は説得したい
同情の余地がある敵の場合は情を漏らすことも

書いてなくても場合によっては持ってる技能を使うよ




「みんな大丈夫? 助けにきたよ!」
 トレントの前に立ちはだかるように、エルフたちを守るように、百地・モユル(ももも・f03218)はやって来る。
「エルフのみんなが平和に暮らしてる森を焼いてしまおうだなんて、そんなの絶対許さないぜ!」
 モユル自身も炎を操り戦う身だ。だからこそ、人を害する炎の使い方を、見過ごすことは出来なかった。熱く燃ゆる炎の力は、誰かを守り助けるためにあるべきものだと。
 正しい炎の使い方を教えてやる、と言わんばかりに熱き魂を燃やす!
「ボクたちの進む道、誰にも邪魔はさせないよ!」
 エルフたちの声援を受けて、モユルは灼熱の炎を纏い駆け出した。
 彼の炎は民を守る森の緑を焼くことはなく。
 突撃したトレントのみを、炎に包んでいく。
「おっと!」
 トレントが取り落とした松明も、しっかりモユルはキャッチして。
「さあ、次の相手は誰だ? どんな奴でも負けないぞっ!」
 モユルはまだ、あどけなささえ残す少年。
 それでも今の彼は、間違いなくエルフたちにとって、ヒーローだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。




「ふっふっふ……」
 木々の影から何やら不敵な笑い声。
 そこにいたのは藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)であった。しかし平素、ネガティブ思考に陥りがちな彼女がやけに自信ありげな様子である。何があったのだろうか。
「ボク以上にビビりまくってる相手など、恐るるに足らずです! やってやりますですよ!」
 ……成程そういう。
「さあ、ボクの怪力でまとめて薙ぎ払ってあげるのです!」
 これこのように武器としての自信を一時的にでも回復出来たというわけではないらしい。根が深い問題である模様。
 ともあれ、やる気になっているのはよいことである。そろりそろりと森に火を放とうとしているトレントの、その一体の脚と思しき絡まった根の部分をがしりと掴むと。
「このくらいなら、ボク本体の方がよっぽど掴んで投げにくいですね! なんせそれもあって長年放置されてたくらいですからね! 大太刀を舐めるななのです!」
 聞いてて悲しくなってきた。
 ともあれ、放置されてた恨みつらみもついでに込めて、残るトレントを瑠璃は纏めて薙ぎ倒したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『劫火竜ヴォルカナン』

POW   :    灼熱の翼
【広げた翼】から、戦場全体に「敵味方を識別する【無数の火球】」を放ち、ダメージと【消えない炎】の状態異常を与える。
SPD   :    ファイアストーム
【炎の竜巻】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    劫火の一撃
単純で重い【炎をまとった拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。

イラスト:星月ちよ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はセルジュ・フォートリエです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです


鳥居・祐介(サポート)
戦闘スタイルは所謂「タンク」タイプです。
武装はほとんどが収納可能もしくは不可避なため一見丸腰に見え気弱でおどおどした外見で油断を誘って敵を引きつけ味方の突破や攻撃のための囮になります。
攻撃に対しては【激痛耐性】で多少の攻撃には怯まず耐え必要とあらば【怪力】で押さえつけます。
こちらの意図や強さを見抜く的にはグレートソードを抜いて大振りな攻撃を仕掛け否が応でも意識せざるを得ない状況にします。
ダメージが蓄積し瀕死になったら『風魔神顕現(アウェイキング・フレスヴェルク)』にて高い戦闘力を待つ風が人の形を成したような魔神を召喚して敵を薙ぎ払います。




「フン、使えぬ木偶の坊どもめ。この体たらく……我がいなければ何も出来んのか」
 いやあなたの人選ミスだと思います。
 ……と、ツッコむ者がいれば何か変わっていただろうか。いや、指図するなと焼き払われた可能性の方が高いかも知れない。
 ともあれ、いよいよお出ましになった敵の親玉・劫火竜ヴォルカナン。こちらは森、と言うより邪魔するものを焼き尽くすのに躊躇いはなさそうだ。そもそも自分が炎属性だし。
「いけませんわ。エルフの皆様の平穏な生活を乱そうなど、そのようなことはさせません」
「小さき者如きが、我の邪魔をするか! 我が劫火で消し炭にしてくれるわ!」
「!」
 森を守るように立ちはだかった響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)ごと排除せんと、劫火竜ヴォルカナンは炎の拳を振るった――その時!
「やらせませんッ!」
「な……!」
 ユウ・ウインドルーラーこと鳥居・祐介(「風魔神に憑かれし者・f05359)が、その細身に見合わぬ怪力で劫火竜ヴォルカナンの拳を押し留めたのだ!
 彼は繰り返すが細身であり、また武装も一見すると、ほとんど何もしていないように見える。少なくとも、戦況を見守るエルフたちは戦いに耐えうる装備ではない、と冷や汗を流しただろう。
 劫火竜ヴォルカナンも、そんなユウに攻撃を受け止められたことに一瞬ショックを受けたようだったが、何を思い直したか、口元を邪悪に歪めた。
「我が拳を押し留めるとはな、少しだけ褒めてやろう。だが、その貧弱な体に貧弱な装備では、これは受け止めきれまい!」
 言葉に反して嘲りの表情を浮かべた劫火竜ヴォルカナンの翼から炎が湧き出し、無数の火球となって、拳を抱え込んだままのユウに襲いかかる!
「ユウ様!」
 リズの呼びかけも虚しく、その全てをユウは被弾してしまう。
 気が遠くなりそうな熱と痛みだ。激痛耐性を以てしてもこれは厳しい。膝をつきそうになる。
 ――それこそが狙いだった。
「風魔神フレスヴェルク! 今こそ契約に従い、ボクに力を……!」
「何!?」
 宿主の危機に現れる、彼の身に宿った魔神が。
 流石にこれは動かねばならぬと顕現し、風を纏って劫火竜ヴォルカナンへと突進する!
「ユウ様、ご無事ですか?」
「あ……」
 それでも満身創痍のユウに、リズが駆け寄る。
 治療が必要だと判断し、急遽攻撃への参加を取りやめ回復を優先したのだ。
「今はお休みくださいませ。私が見張っておりますし、他の猟兵の皆様が、私たちの後に続いてくださいます」
 もう、ユウは十分な働きをしてくれたと、労うように。
 リズによって、風に舞う癒しの桜が、彼に優しく降り注いだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です

かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用

TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます

例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします




「さて、いよいよ親玉のお出ましですか」
 鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)が劫火竜ヴォルカナンを見上げる。
「次から次へと。小さき者どもが束になったところで、我が進軍を阻むものは全て我が劫火に焼かれる……その事実は変わらぬと言うに」
「それはどうでしょうか。自分は配下が全滅するまでコソコソ隠れて、その配下すら上手く扱えない……大将としての実力にも指揮能力にも疑問を禁じえませんね」
「……何だと?」
 掛かった、と影華は思った。
 この手のタイプはこういった挑発に対して、強者の余裕と称して開き直るか、下と見なした者に侮辱されることに憤慨するか、そのどちらかであることが多い。
 そしてこの劫火竜ヴォルカナンは、少なくともこの個体に関しては後者だったようだ。平静を装ってはいるようだが、目の色が変わったのを影華は見逃さなかった。
「貴方程度に、私の|黒燐蟲《ともだち》の力を借りるまでもありません」
 トドメに追撃の一言を掛ければ、遂に劫火竜ヴォルカナンの怒りが目に見えて噴出した。
「ほざけ、矮小な人間め! 我が炎で塵も残さず焼き尽くしてくれるわッ!!」
 憤怒に狂い、誇示するかのように炎の嵐を影華に差し向ける劫火竜ヴォルカナン。しかし影華は冷静だった。
「彼の力を以て世界を蝕む――敢えて言います、『真の蟲使いは目で殺す』と」
「グッ!?」
 影華は敢えてその場に留まり、その瞳には闇が集う。かと思えば、その眼差しに射抜かれた劫火竜ヴォルカナンが、苦しげな表情でガクンと膝をついた。
「流石に即死には至りませんでしたか。ですが、ちゃんと効いているようですね」
「こ……の、人間風情が……ッ」
 影華を取り巻いていた炎の嵐も全て消えた。
 劫火竜ヴォルカナンに、消耗が見て取れる。このまま、押し切ってしまおう。

成功 🔵​🔵​🔴​

アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。




「矮小な人間どもが、小賢しい真似を……ッ! 貴様らも、目障りなエルフどもも、この森諸共燃やしてくれる! 灰も残さんぞ!!」
 怒り狂い咆哮を上げる劫火竜ヴォルカナン。その様子を、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は静かに観察していた。
(「先程のやり取りで、相当冷静さを欠いているようだな」)
 こちらとしては好都合、と言わんばかりにアスは行動を開始する。
 劫火竜ヴォルカナンはまだ膝をついている。体勢を整える前に、追撃を。森の木々の影から影を縫って移動し、最適なポジションを探る。
「我が炎で纏めて……」
 炎の翼を広げて、劫火竜ヴォルカナンが立ち上がろうとした、やや前のめりの状態の、その燃え盛る胸の中心を狙って。
「鷲は獲物を決して逃しはしない……撃ち貫け!」
「……ヌゥッ!?」
 空の狩人の如く狙いすました弾丸が、狙い通りに撃ち込まれ、そして、劫火竜ヴォルカナンの身体を貫通する!
「グォオォ……ッ!!」
 再び、劫火竜ヴォルカナンは体勢を崩して地に墜ちる。
 その目には、怒りの炎の色が見える。
 だが、忘れるな。
(「怒りは貴様だけの特権ではない」)
 故郷を奪われる民の怒り。
 そして由縁の分からぬ己の怒り。

 ――不意に、アルテミシアの葉の色を思い出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃、灼熱の束縛などを使っていきたい

攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

説得できる場合は説得したい
同情の余地がある敵には情を漏らすことも
ほかの技能も状況に合わせて使うよ




「……見つけたっ!」
 木々の中、百地・モユル(ももも・f03218)が飛び出してくる。
 音と炎の臭いを頼りに、消火活動をエルフたちに任せて、ここまでやってきたのだ。
 そう、敵は自分と同じ、炎を操る竜だ。だからこそ、このような暴虐がモユルには許せなかったのだ。
「燃ゆる炎は勇気のしるし、誰かを傷つけるためのものじゃないっ! エルフの森を燃やそうだなんて、そんなことは絶対にさせないぞ!」
「フン、また湧きよるか。だが、如何にも小さき者の考えそうなことよ。力は他を圧倒する為にあるのだ! それを使うなと? 甘い、甘っちょろいわッ!」
 あくまで自身の持つ炎の力は、破壊の力として他をねじ伏せる為にあるものという理念を崩す気はないようだ。
 だが、それゆえに敵にはモユルに対する侮りが見える。悔しいが、今はその気持ちを呑み込み、存分に敵の油断を活かす時だ。
「貴様など、この拳の一撃で虫ケラのように潰してくれるわ!」
 劫火竜ヴォルカナンの拳が、容赦なくモユルへと振るわれる。
 そしてその一撃は、寸分違わずモユルに吸い込まれていった。
 ……だが。
「な……!?」
 劫火竜ヴォルカナンが、驚愕の表情を浮かべる。
 モユルはその両掌をかざしたのみで、巨大な炎の拳を受け止めたのだ!
 纏う炎が自分のものか、敵のものか分からなくなっても、モユルが膝をつくことはなかった。それどころか、一層強く劫火竜ヴォルカナンを睨みつけて。
「ボクに触れたな? ボクに触れたら、火傷どころじゃすまないぜ!」
「ぬぉおおおおおおッ!!」
 灼熱の炎で、劫火竜ヴォルカナンを呑み込み返す。
 その熱の熱さは、モユルの心に宿る義憤の炎!

成功 🔵​🔵​🔴​

アラタマ・ミコト
此度の戦に向け長きに渡る修練を積み重ねてまいりました。
荒魂鎮神命、いつでも準備は出来ております。

……さあ、徳を積み『れあどろっぷ』確率を跳ね上げたあらたまちゃんの戦いが今始まるのです!
ここの『れあどろっぷ』は全てあらたまちゃんが頂くのです!!




「我を……我をここまで愚弄するか! 赦さん、赦さんぞ人間どもめェ……!!」
「……彼の竜が大将首にござりまするか」
 猛る劫火竜ヴォルカナンの前に、最後に姿を現したのは、アラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)だった。
 華奢で小柄な体躯と、血の気の伺えぬ蒼白の肌は、おおよそ竜と戦う存在とはかけ離れて見える。しかしその実、彼女はこことは別世界の|大将軍《ダイショーグン》、重武装と超殲滅力を誇り、|世界《ゲーム》で多大な功績を挙げた実績すら持つ強者なのである。
「荒魂鎮神命、いつでも準備は出来ております。いざ、尋常に」
「取るに足らぬ人間如きが、我を滅ぼせると……ウッ!?」
 劫火竜ヴォルカナンは、気がついた。
 気がついてしまった。
 一直線に懐に飛び込んできたアラタマは、表情の変化こそほとんどなかったものの、鬼気迫るほどの気魄を放っており。
 |陀威迦汰那《ダイカタナ》を悠々と振るい、威力と手数の両面から着実に劫火竜ヴォルカナンを消耗させているのだ!
 そして絶え間のない連撃により反撃を許さず、やがて最後の一閃の下に、遂に劫火竜ヴォルカナンは沈んだ。これまでの猟兵たちの働きと、アラタマの怒濤の攻めが実を結んだのだ。
「き、貴様……何者だ……」
 見下していた人間に討ち取られ、滅びゆく己を自覚し、驚愕の眼差しをアラタマに向ける劫火竜ヴォルカナン。
 それに対し、アラタマは。
「……牙、骨、鱗、そして心臓」
「えっ」
「どのような『れあどろっぷ』素材が手に入るのか。ひとつも取り溢しはしませぬ。全てあらたまちゃんがいただきます!!」
 じゃきん。
「待て待てその刀をしm――ア゛ッ」
 かくして。
 哀れ他種族を見下し、絶対的な暴君として君臨していた劫火竜ヴォルカナンは、その対価を文字通り身体で支払うことになったのだった。
 緑は赤く焦がされることはなく、そこに在り続ける。

 ちなみにアラタマちゃんは素材を色々剥ぎ取って、これなら装備の大幅強化が出来そうだとホクホクされておりましたよ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年10月10日


挿絵イラスト