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【サポート優先】海鮮丼たべたい

#グリードオーシャン #【Q】 #戦後

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#グリードオーシャン
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#【Q】
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#戦後


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「ですね?」
 タイトルを個人の主張に使うな。
 そんな(?)猟兵たちの眼差しをものともせずに、虹目・カイ(○月・f36455)は飄々と続ける。
「故郷を離れ、新たな無人島への移住計画を立てる人々は、今までにもいらっしゃいましたが。今回は、とある海賊団の、それもごく一部の方々です」
 何でもその海賊団は、老齢の男女ばかりで構成されており、しかしクルーは皆、一様にして老いてますます盛んといった様子で、戦うおじいちゃんおばあちゃんといった風情の猛者ばかりらしいのだが。
 それでも、流石に寄る年波には勝てない(本人談)とのことで、より年長のクルーの一部が引退し、余生を過ごすべく新天地を求めていると言う。
「皆様には、そのお手伝いをしていただきたいのです。とは言え、目的の島自体には問題なく辿り着けますが……ええ。問題はむしろ、上陸してからでございます」
 なんでもその島は、美しい緑と海、そして珊瑚に囲まれた、風光明媚な島であると言うのだが。ここ最近、何故か雲丹、そう、ウニが大量発生し、珊瑚や周辺の海藻を食べ、侵蝕し始めているのだとか。
「このままでは美しい珊瑚礁が荒らされてしまうばかりか、周辺の生態系にも影響が出てしまいます。島の周辺は魚も多いですし、隠居予定の海賊の方々は、この島で海鮮小料理屋を開きたいと考えている様子。是非、皆様も協力して雲丹の駆除をお願いいたします」
 この元パイレーツおじいちゃん&おばあちゃんな皆様は、本人たちこそ全盛期よりだいぶ衰えてしまったと言っているが、未だに問題なく力仕事や荒事をこなせる(流石に凶悪なコンキスタドールには勝てないものの、逆に言えばそうではない並大抵の問題は片付けられるということだ)程度にはまだまだ動けるので、猟兵たちにばかり任せきりというわけでもない。ウニ駆除にも進んで参加してくれるし、なんならウニ料理をご馳走してくれるかも知れない。
「ですがそれで終わりではございません。島には既に、コンキスタドールが上陸しています。皆様方が雲丹を駆除し終わる頃合いに、異変を察知して駆けつけてくるようですので、これも協力して退治していただきます」
 因みにそのコンキスタドールって?
「蟹です」
 蟹。
「倒せば海鮮丼ですよ」
 食べられるんだ。
「いいですよねえ海鮮丼。私も行きたかったです。……あ、でも私、雲丹苦手なんですよね」
 ここまで言っておいて!?
「勝手丼って自分で具材選べていいですよね。サーモンにマグロ、鯛に海老に……あ、縁側もあればいいですねえ。あとは……」
 やめろやめろテロるな。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
 (但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:冒険『爆食雲丹、大繁殖!』
 第2章:集団戦『アシュラオオガニ』

 第1章では大増殖したウニを駆除していただきます。
 衰えたと言うには元気ありあまり過ぎてるおじいちゃんおばあちゃんも手伝ってくれますので、少なくとも終わる頃にはヘトヘトで……なんてことにはなりませんのでご安心ください。
 むしろウニ料理食べる方がメインかも。

 第2章は、皆様の気配を察知して、先に上陸していたアシュラオオガニの軍勢が押し寄せてくるので、これも撃退しましょう。
 おじいちゃんおばあちゃんはカニを倒すことこそ出来ませんが、普通に強いので足止めしたり、弱点を猟兵たちの側に晒すように誘導してくれたりします。
 協力して倒しましょう。終わったらウニとカニと近海の魚で海鮮丼作ってくれます。

 サポート優先シナリオのため、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 また、執筆中に現行の通常シナリオに通常プレイングがきたらそちらが優先になります。ご了承いただければ幸いです。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『爆食雲丹、大繁殖!』

POW   :    素潜りで捕獲していく

SPD   :    道具を使い、獲していく

WIZ   :    効率的な捕獲方法を考える

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)

探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ

戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!




「ゆびやてを ささないように ちゅういだね」
 てぶくろを嵌め、運搬用のゆきソリにウニをひょいひょいと乗せていくネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)。これが面白いくらい採れる採れる。
 積極的に採取兼駆除を手伝っているネッドだが、彼が海賊たちに求めた報酬は、この有り余るウニではなかった。船に積んだままになっている、船が沈む前に廃棄予定だったゴミやガラクタの中から、ガラクタ屋として需要がありそうなものを幾つか譲り受ける、という形で話がついている。
「しかし、ゴミが欲しいだなんて変わってるねえ。こっちは捨てる手間が省けて助かるけどさ」
「じつは けっこう じゅようがあるんだよ」
 同じく手際よくウニをちぎっては投げちぎっては投げしているおばあちゃんが首を傾げたが、ネッドは薄く微笑んでそう返す。
 そんなやり取りをしていると、少し離れたところから呼び声が。
「おーい、休憩だー! ついでに醤油和えこさえたから食ってけ!」
 どうやらウニと、ホタテに似た白くて肉厚の貝を醤油で和えたもののようだ。彩りと香りに三つ葉も添えられている。
 口に運べば濃厚だが、一切のしつこさもなく、微かに爽やかささえ感じる味わいを楽しみつつ。
「これを たべたらまた がんばろうか」
 ウニとの戦いは、まだまだ続く!

成功 🔵​🔵​🔴​

響納・リズ(サポート)
「皆様のお役に立てるよう、頑張りますわね」

移動時には、急ぐ要素があれば、サモン・アーティアを使って移動します。
洞窟など罠が予想される場所では、慎重に進み、万が一、けが人が出た場合は、回復UCにてすぐに癒します。
調査の際は、タロットを使っての失せもの探しや、礼儀作法を使っての交渉。聞き耳等を駆使して、情報を得ようとします。
交渉時は相手の機嫌を損ねないよう気遣いながら、気持ちよく話してくれるように進めます。

共同で進む際は、足手まといにならないよう、相手を補佐する形で参加したいと思います。

アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです。


アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。




「これは……確かに大量発生、としか言いようのない多さですわね」
 まあ、と目をぱちくり瞬かせる
 光の当たり具合で、エメラルドグリーンにも、ターコイズブルーにも見える美しい海……の、筈の水面は今や、紫がかった黒のトゲトゲに覆い尽くされつつある。
 その合間からはうっすらと珊瑚の色も見えた。が、このトゲトゲ、もといウニを放置しておけば、それすら覆い隠され、最後には食い尽くされてしまうだろう。
「美しい景観も、そこに住む生き物も……守らなければなりませんね。この海は、あなた方だけのものではございませんのよ」
 優しく諭すような言葉をかけるリズだが、ウニに通じるわけもない。勿論、リズとてそんなことは分かりきっている。
 むしろ、分かりきっているからこそ、行使出来る力があった。
「それでは一度、移動していただきましょう」
 リズの言葉と同時、白薔薇の花弁が竜巻となって海上を舞った。
 そして竜巻に呑まれ、花弁に触れたウニの姿が、ひとつ、またひとつと消えていく。
 ウニは学習行動こそ見せるが、思考を司る脳はない。これは『とある場所』への転移を行うユーベルコードだが、思考能力がなく、また類似の事態を学習していないであろうウニに拒否することは出来ない(出来たとして、ダメージを食らっていたのだが)。
 こうして、リズが担当する範囲のウニは綺麗さっぱり消え失せた。

 ●
 それから、ややあって。
「……これでいいのか?」
「ええ、お手伝いありがとうございます」
 声の主の方を振り返り、リズは微笑む。
 そこには、両手にそれなりに大きなバケツを3個ずつ下げたアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)の姿があった。
 この二人、同僚として拠点を同じくしている。先程のユーベルコードは、その拠点であるリズの屋敷に対象を転移するものだったのだ。
 そこで、予めアスは屋敷の倉庫に待機。転移してきたウニを改めて回収し、後から現場に転移してきたのだ。なお、グリモア猟兵も大量のバケツを見て目を丸くしていたとかなんとか。
「回収してきた雲丹はここに置いておく」
「オッ、助かるぜ兄ちゃん! 折角だ、兄ちゃんも嬢ちゃんもメシ食ってきな! 簡単なツマミ程度だけどよ!」
「いや、俺は……」
「折角ですから、お言葉に甘えましょう」
 蟹に備えるか、その必要もなさそうならすぐ撤退する予定であったアスだが、既に居酒屋の大将と呼んでも違和感のない風貌の元海賊と、リズによってウニ料理を食べていくことに。
 二人に出されたのは、半分に切ったゆで卵の上に、クリームチーズを薄く塗り、少量のマヨネーズで和えたウニを乗せたものだった。
 滑らかな食感のウニと卵の黄身に、チーズのコクとマヨネーズのまろやかさが、シンプルながらも上品な味わいだ。
「これは……美味いな」
「ええ、新鮮な雲丹の香りまでしっかりと感じます」
「そうかそうか、美味いか!」
 リズとアスの反応に、元海賊は豪快に笑ってみせた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

劉・久遠
・魚介類大好物です、どんな調理法でも日本酒に合うんよ最高
・元気な爺ちゃん婆ちゃん大好きです、京都弁混じりの敬語で駄弁ります(話好き
・初期サブジョブ水練忍者やので泳ぎは得意です
そんなわけで以下MSさんにお任せプレです宜しゅうに!

性格は飄々とした愉快犯、ただし常識は持ち合わせてます
常に口元に笑みを浮かべとります
世話焼きやのでお手伝いは積極的に
好奇心や浪漫探求心はそれなりにありますよって
調査や情報収集、偵察なんかも自主的に行います
UCや技能はどれでも使用ok、迷惑行為や公序良俗に反する行動はしません

あとはマスターさんの感じたボクをクールにキメたってくださいな
どうぞよろしゅうお願いしますねぇ




「ええね海鮮丼。魚介類大好物やし、どんな調理法でも日本酒に合うんよねぇ」
 そう、手伝い戦闘はあれど終わったら海鮮丼が食べられる依頼である。最高か?
 それに、老いてますます盛んなご老人たちにも、劉・久遠(迷宮組曲・f44175)としては好感が持てる。ひょいひょいとウニを確保しつつも、のんびりまったり談笑にも花を咲かせた。
「兄ちゃんなかなかスジがいいな! 海士かなんかか?」
「いやいや、でも泳ぎは得意やからね。水場で動くの慣れとるんよ」
 漁師ではないけれど、能力者時代は水練忍者やってたこともあります。昔取った杵柄。
 そんなこんなで駄弁りつつも仕事はちゃんとしていると、あっという間に用意されていた籠がウニで埋まってしまったので。
「そろそろ一旦休憩にするか! 仲間がイカ獲ってきたってんで、酢と油で和え物でも作ってやるよ」
「あ、ボクにもちょっと分けて貰ってええかな? 簡単なもんやけど、きゅうり持ってきたさかい、うにきゅうでも作ろかなと思てんねんけど」
 と、いうわけで。
 ウニとイカのマリネ風和えと、うにきゅうをいただきます!
 新鮮だからウニもイカも、食感や風味が抜群で、味も濃厚だ。まだこの後も一仕事(と、蟹戦が)残っているから、酒を入れることは出来ないが。
「よーし、全部片付いたら一杯やるか!」
「おっ、ええねえ! ほなボクもっと気張ろかなあ」
「現金なヤツだな! ま、よろしく頼むぜ兄ちゃん!」
 互いに軽口を叩くも、久遠は元々一切手を抜いていないし、元海賊もそのことはちゃんと理解しているのだろう。
 久遠がニカと笑ってみせると、元海賊もガハハと豪快に笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『アシュラオオガニ』

POW   :    阿修羅連打
【眼が赤く光る怒り状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    剛力殺
レベル×1tまでの対象の【胴体や首】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
WIZ   :    蟹泡地獄
【口】から【大量の泡】を放ち、【粘着と溶解】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:イプシロン

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)

探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ

戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!


鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です

かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用

TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます

例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかけるような行為はしません
不明な点はお任せします




「………………蟹、ですか」
 なんか前にも似たようなことあったなと、鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は遠い目をした。なんなら前回より増えてる。
 いや、敵が蟹であることは、絵面こそシュールだが問題はないのだ。並大抵のコンキスタドール、もといオブリビオンに遅れを取るような影華ではないし、特別蟹に苦手意識があるわけでもない。
 ただちょっと、前回は個人的にノリと勢いで押し通した感があったから。流石に今回は真面目にやろうかと思う所存。いや、倒せるなら誰も文句言わないだろうけど。気持ち的にね。
「てんどんって おいしいよね」
「やめてくださいソッチの道に誘わないで」
 多分(何かを察して)言ってみただけのネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)である。伊達に100年以上も生きてはいない。
 とは言え、目の前には敵。海産物でも敵は敵だ。でかいし、数も多いし。
「じょうだんは ともかく もうひとしごと しないとね」
 報酬も約束されてしまったし、蟹退治もしっかりやらせていただきます。
「この子達にも食べさせてあげたい気持ちはあるんですけど、食べ尽くしてしまうとマズいんですよね。元海賊の方が食材に使うと言ってましたし」
「からをすこし かじるくらいなら いいんじゃないかな おれも なにかとれそうなら とりたいし」
 ハサミとか甲羅とか。案外いい素材になるかも知れない。
 と、いうわけで。
「|起動《イグニッション》、彼の力を以て世界を壊す――いや、この場合は食す、の方が適切か。皆、今回は腹八分目で留めておいて」
 イグニッションカードの封印を解き、武装展開した影華が、友たる黒燐蟲たちの――手加減必要なことに謝りつつ――爆弾をちゅどん!
 節の辺りを重点的に喰らい、ハサミや脚を落としていく。デキる子たちである。
 もう怒りました!! と言わんばかりにまだ動ける蟹たちが、目をギラリと赤く光らせ反撃に出ようとするも。
「しずかに どうしうちは したくないでしょう」
 それはあくまで怒りに任せた無差別攻撃である、とネッドが指摘すれば。
 ゆらり、優雅に揺らめく毒クラゲが、その動きを封じた。
 その間に、解体された蟹を片っ端から運んでいく元海賊たち。
「すまねえな! 疲れただろうがこの後たらふく食わせてやるからな!」
「あ、この子たちの分もお願いしていいですか?」
「あと みをくりぬいたあとの はさみやこうらが あまったら ほしいな」
「お安い御用よ!」
 皆、気持ちのいいおじいちゃんおばあちゃんたちである。
 店を開くには、航路の安全確保なども今後必要になるだろうが……成功するといいなと、不思議と思わせる人柄の持ち主たちだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。


百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃や灼熱の束縛を中心に使用
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター

みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

説得できる余地がある場合は説得したい
同情の余地がある敵の場合は情を漏らすことも

書いてなくても場合によっては持ってる技能を使うよ




「助けにきたよ! あのカニを倒せばいいんだよね?」
 元海賊たちが困っていると聞いて、百地・モユル(ももも・f03218)が現場に駆けつけた。
 それに無言で頷き、次いで視線で押し寄せる蟹の群れを指し示したのはアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)だ。彼も既に、臨戦態勢を整えている。
「食材に使いたいようだ。なるべく損傷を抑えて倒すのがいいだろう」
「わかった!」
 とは言え、モユルの得意とする戦法は超火力による焼却攻撃とその応用だ。全てを焼き尽くしてしまうと甲羅すら残らない可能性がある。
 どう戦うべきかと考えるモユルの傍ら、アスは改めて一歩踏み出して。
「脚を狙って機動力を落とす。……そこだ!」
 アスは己の脚部を展開し、内蔵されていた銃器を露わにした。
 そこから放たれる一斉射撃、そして関節への集中攻撃!
 それが命中した蟹から脚や鋏をもがれ、べしゃと海岸に落ちて蠢くことしか出来なくなった。
「かっけー! よーし、ボクも負けてられないぞ!」
 目を輝かせつつ、自らも敵へと向き直るモユル。
 同じサイボーグでも、戦い方はまるで違う。モユルは、彼の戦い方で敵を制圧する!
「燃ゆる命の炎……見せてやるぜ! たあッ!!」
 掲げたルーンソードに自らの炎を宿し、一体の蟹の懐に潜り込むと――そのまま、アスにならって関節を両断する!
 剣による斬撃のみでは足りずとも、そこに炎を纏えばホットカッターの要領で難なく焼き切れる!
「よしッ! あとは全部燃えないように……っと」
 更にこの炎は、モユルの意思で消すことも可能だ。蟹の体全体に炎が燃え広がる前に消してしまえば、損傷は最低限で済む。
「やるな。……だが、次が来るぞ」
「わかってる! 何体来ようと退治してやるぜ!」
 アスの銃口と、モユルの剣の切っ先が揃って蟹の群れへと向けられる。
 彼らに任せておけば、あの群れは程なくして食材となり、そのまま壊滅することだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

劉・久遠
酒が飲める飲めるぞー♪
あんなん言われたら奏でる音もゴキゲンビート刻むってもんですよ
そんなわけで蟹には酒の肴になってもらいましょか!
なんて言いつつギター演奏で【音響攻撃】
ついでにUCの条件満たして|ロックスター《フリッカークラブ》モードに変身
あ、見た目は変わりません
剛力殺は【見切り】、そのままアウトサイドクラッシュを戦場の敵全体へ
後で食べるし、なるべく【急所突き】で目と目の間をぶっ刺すイメージで……爺ちゃん婆ちゃん、これでシメれとるー?
(まだなら音響攻撃でトドメ)

勝手丼か……海鮮何でも好きやし『勝手に載せたって』丼にします、オススメ何やろ?
あ、酒はボク日本酒か焼酎がええです(ちゃっかりおねだり




 ここまでの猟兵たちの働きにより、数は確実に減っているはずだが、なおも押し寄せてくる巨大蟹の群れ。
 だが、それを前にしてもなお劉・久遠(迷宮組曲・f44175)は上機嫌な様子だった。
「酒が飲める飲めるぞー♪」
 と、ゴキゲンに口遊んですらいるが、単にこの後の酒盛りが楽しみ(勿論それもあるのだが)なだけというわけではなく。
(「あんなん言われたら奏でる音もゴキゲンビート刻むってもんですよ。ってなわけで――」)
 |起動《イグニッション》は既に完了、夜色携え銀月添えて、夏の浜辺を舞台にして。
「蟹には酒の肴になってもらいましょか!」
 じゃらんとひとつ弦を歌わせ、万全の調律を確信し。
 ニカリ小気味よく、しかし大胆不敵に笑んで奏でるは迷宮組曲!
 貫くは只管に進む己の道、年月を重ね猟兵となり世界を渡り、それでも、芯は、軸は、『如月・久遠』のまま揺らぎはしない。
 超絶技巧を繰りながらも、奏でる音にもブレがない。如何に硬い蟹の甲羅でも、その音の全てを防ぎ切る術はない。
 中で反響し、脆い内部から突き崩していく。敵の行軍が乱れる。久遠はそれを見逃さなかったし、己は既に然と示した。
「吼えろLabyrinth Suite!!」
 そして顕れる彼の道、それを形作るひとつ。
 |ロックスター《フリッカークラブ》モードへと、|変身《スタイルチェンジ》!
 ――あ、特に見た目が変わるとかはないようです。
「おっと、けったいなやっちゃなあ……ほな、お行儀の悪いお客さんには、そろそろご退場願いましょ!」
 演奏を止めろと言わんばかりの剛力殺も、直感と経験で余裕で見切り、堂々と振るうアウトサイドクラッシュ!
 貫くは戦場ど真ん中、そこに道を切り開く如く。
 じゃん、とひとつ力強くかき鳴らして、締め。
 その時には蟹の群れは完全に沈黙していて、幾つかピクピクと痙攣している個体がいるくらいだ。久遠は武装はそのままトコトコとそれに近づいて。
「爺ちゃん婆ちゃん、これでシメれとるー?」
 一直線に押し寄せてきたし、目と目の間を狙うイメージで繰り出したが、一応プロ(?)に確認し。
「うーん、動いてる連中はもうちょいってとこかねえ」
「ほなもういっちょ」
 先達の助言に敬意を払い、アンコールでシメました。


 陽はすっかり水平線の向こうへ沈み、急拵えだがと建築担当の元海賊が建てた掘っ立て小屋へと、久遠たち猟兵は足を運び。
 いずれはちゃんと整えるつもりなのだろう、簡素なカウンターのようなものに並んで座れば出てきたのは。
「おお、思ってた以上に豪華やねえ……」
 海鮮なら何でも好きなので、と『勝手に載せたって』丼、としてオススメを頼んだ久遠の前には、蟹とウニを主役にイクラと白身魚……恐らくはこの世界でヒラメか鯛に相当するものであろうそれが惜しげもなく、しかし豪快な見目の大将(元海賊)に反して彩りよく繊細に盛りつけられていた。箸休めにガリのようなものも別皿で出されている。
 他の猟兵たちにも、概ね似たようなものが振る舞われたようだ。
「さ、遠慮せずどんどん食いな! なんたってお前さんたちのお陰で大量だからな!」
「あ、酒はボク日本酒か焼酎がええです」
「おっとそうだったな、ちと待ってろよ!」
 猟兵たちの勝利と、元海賊たちの新たな門出を祝って――乾杯!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年08月09日


挿絵イラスト