ケルベロス・ウォー③〜深き冥道
●還らずのトンネル
赤いランプ光が、緩やかにカーブするトンネルの中を薄く照らし出している。
「どうなっている……?」
そのトンネルの中を歩み続ける影があった。
『ハイドラホーラー』たちは、自身の四肢を竜に変質させながら、奇妙なトンネルの中を険しい表情で見渡していた。
先には緩やかなカーブ、延々と続くランプ光の輝き。
電気回路の接触が悪いのか、ちかちかと何度も明滅している。
トンネル内に入ってから1時間ほど経っただろうか。
――出口が、なくなっている。
敵の術中に嵌まったと気付いても、すでに遅い。
「どこかに潜んでいるはずだ。竜のブレスで全てを薙ぎ払え」
四肢が龍の頭に変化し、毒を含んだブレスがトンネル内を覆っていく――。
●土蔵篭りとの共闘
「ケルベロスディバイドの世界で、デウスエクスたちが動き始めたよ」
集まった猟兵たちに、アイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)が予知を告げる。
「デウスエクスの総攻撃……対してケルベロスディバイドの人たちは、『|決戦配備《ポジション》』を建造して、この攻撃に備えてるんだ」
十二剣神は無敵の『|永遠回廊《グラビティ・ゲート》』で防護し、如何なるユーベルコードでも破れない。
この世界に住まう人々の手助けが必要だ。
「向かってもらうのは、原罪蛇メデューサの『おそれ』が滞留するトンネル内部。それを介して、デウスエクスの軍勢が進軍してくる。この進軍に対して、忌まわしき純血の霊能力者「土蔵篭り」の一族が、トンネルを入り込んだ者を惑わし逃がさない「還らずのトンネル」へと造り替えてるよ」
今、デウスエクスの軍勢は、土蔵篭りの力によって無限に続くトンネルの中に囚われている。
今が、好機だ。
「ただし、気をつけて欲しいのが、『トンネルの内部は、重力が存在しない』こと。そして、トンネルの壁が『ゴムのような弾力性』を持っているところだね」
トンネル内の壁はまるでトランポリンのように跳ね返り、かつ重力が存在しない奇妙な空間になっている。
魔法を介して視えた映像に、アインは顔をしかめる。
「『ハイドラホーラー』の竜の毒気がトンネル内に蔓延し始めてるみたい。みんな、どうか気をつけて……!」
今はまだ害はないだろうが、このまま竜の毒が蔓延し続ければ、土蔵篭りたちの命が危ない。
転移先は、還らずのトンネル内部。
奇妙な空間と化したトンネル内を徘徊するハイドラホーラーたちを殲滅せよ。
夕陽
ケルベロスディバイド戦争開始ですね。
OPをご覧頂きましてありがとうございます。
お久しぶりです、夕陽です。
以下、プレイングボーナスとなります。
プレイングボーナス……土蔵篭りと協力して戦う/還らずのトンネル内部の奇妙な地形に惑わされず戦う。
トンネル内部は、『重力が存在せず、かつ壁がゴムのような弾力性を持っています』。
以上、プレイングお待ちしております!
第1章 集団戦
『ハイドラホーラー』
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POW : ハイドラファング
自身の身体部位ひとつを【ドラゴン】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : ハイドラブレス
【多頭竜の首】から【毒のブレス】を放ち、レベルm半径内の敵全員を攻撃する。発動前の【詠唱】時間に応じて威力アップ。
WIZ : 竜首再構築
【より混沌化した姿】に変身する。変身の度に自身の【肉体から生える竜首】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
イラスト:ろま
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
土蔵篭りと協力して戦う、ためにまずはミラクル❤なかよしするわ♪時間?大丈夫大丈夫、結界術を展開して|永遠の少女《ケイオトガール》を発動すれば、主観時間でどれだけかかっても客観時間は一瞬で終わるから☆
|タイムフォールダウン《高速詠唱早業先制攻撃・多重詠唱・封印術》
で、固い絆の赤い糸で繋がれば強化された技能が私と土蔵篭り達で共有されてハイドラホーラー達を|えっちなのうみそおいしいです❤《欲望開放・魔力具現化・継戦能力・料理・応用力・大食い》するわよ♪
無重力、そしてゴムのように伸縮するトンネルの壁。
異様な内部を見渡しながらも、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)は妖艶に微笑んだ。
「土蔵篭りと協力して戦う、ためにまずはミラクル❤なかよしね♪」
「敵だ! 現れたぞ!」
トンネル内にて毒のブレスを放ちながら浮遊するハイドラホーラーたちは、そのブレスを使用しながらアリスへと迫ってくる。
「なかよしするためには――まずは時間が必要ね」
結界が、アリスを中心に展開されていく。
ユーベルコード【|虚影の混沌魔術《ケイオスマジック》】によって、現れた虚影の化身たちにユーベルコードが充填されていく――!
【|永遠の少女《ケイオスガール》】の力は、結界術の中でしか発動できないが、その発動条件を見事に満たし、アリスの蹂躙は始まっていく。
【|模倣結界術《タイムフォール・ダウン》】が、時空間全てを掌握する。
毒のブレスの中、まるで霞の中から現れたかのように姿を現した土蔵篭りの少年を見つけて、アリスはにこりと笑った。
時空が、さらに歪む。
土蔵篭りの力も、アリスの力をも全てが増強された環境の中、ハイドラホーラーはただ、時空間に囚われるしか成す術がない。
「えっちなのうみそおいしいです❤」
ハイドラホーラーは体をエナジーに変換されながら――その数を一気に減らしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
賤木・下臈
頭の多い|大蛇《おろち》を退治するには、酒で酔わせて眠らせるとよい。我が国古来から伝わる由緒正しい方法です。古事記にも書いてあります。本当に。
毒にやられる前に仕留めます。壁を利用し縦横無尽に跳ね回り、カラテチョップを喰らわせます。威力は平凡ですが「予測されない限り必ず命中する」という点が肝要なのです。負傷は覚悟の上、一発でも当たればよいのです。そして和歌短冊を貼り付けます。歌は「|八塩折《やしほをり》 醸せし酒に 飽きたれば |酔《ゑ》ひて留まり 伏し|寝《い》ぬるかな」。
歌の力で敵を眠らせることができたら、あとは古式ゆかしく切り刻みます。草薙剣は出てきませんが。
「ふむ……」
ハイドラホーラーたちがトンネル内を漂う。
ドラゴンのブレスによってなんとか制御しているようだが、流石に無重力の経験はないらしい。
「頭の多い|大蛇《おろち》を退治するには、酒で酔わせて眠らせるとよい。我が国古来から伝わる由緒正しい方法です。古事記にも書いてあります。本当に」
賤木・下臈(おいしいクッキーです・f45205)は、烏帽子に手を置く。
龍のブレスによって毒が蔓延している以上、長く滞在していればこちらが危うい。
そうして、下臈は壁を蹴った。
弾力性に富んだトンネルの壁は見事に下臈を弾き返し、超速の推進力へと変化する――!
「!? なんだッ!?」
「あなたたちの攻撃など当たりませぬな」
龍のブレスが放たれるが、無重力ではうまく体を固定できないのだろう。360度にくるりと回転し続けるハイドラホーラーたちへ、下臈はユーベルコードを発動した。
【G. E. R. O. U. ACT3】。
烏帽子に手をかけ、その中にある拳銃を取り出し――しかし使わない。
反対側の壁を蹴って、再び跳ねた。
真正面からのカラテチョップ、ハイドラホーラーの首に見事に直撃したチョップにうろたえたハイドラホーラーには、いつの間にか和歌短冊が貼られている。
『|八塩折《やしほをり》 醸せし酒に 飽きたれば |酔《ゑ》ひて留まり 伏し|寝《い》ぬるかな』
平安歌人としての力が、ハイドラホーラーの精神を鎮静に導いていく。
「き、さ……ま……」
がぐり、と無重力に身を任せたハイドラホーラーへ、下臈は再び壁を蹴って。
「では失礼して。草薙剣は出てきませんが」
――ハイドラホーラーが、縦横無尽に切り刻まれた。
大成功
🔵🔵🔵
メンカル・プルモーサ
(飛行式箒【リントブルム】に搭乗)
どこにいるかも判らない相手なら全体を攻撃すれば良いというのは道理ではあるね…
…飛んでいれば重力がなくても立ち回れはするけど…さて…この竜毒をどうにかしないとだな…
…【竜屠る英雄の詩】と浄化復元術式【ハラエド】を発動…竜殺しの概念と浄化の力を黎明剣【アウローラ】に宿すとしよう
…そしてトンネル内に蔓延する毒をアウローラから形成した竜殺しの刃で「殺す」事で浄化…トンネル内の安全を確保しようか
…あとは「土蔵篭り」達にハイドラホーラー達を分断して貰って小集団を強襲…各個撃破していくとしようか…
ジェラルディン・ホワイトストーン
アドリブ連携歓迎
重力がない、か。面白そうだね。
折角の機会だ。ついでにドラゴン退治、行ってみようか。
メルセデスに乗ってトンネルに入ろう。
フライトデバイスで機動を制御して、壁に弾かれないように注意して進もうか。
で、だ。のんびりしてると土蔵篭りが危ないって話だからな。
ハイドラホーラーの毒気はスピリットアーマーの精霊力で凌いで、速攻で行かせてもらうぜ。
シングルアクションの純魔力射出だ。
多頭の首はエナジー・ブラストで薙ぎ払い、詠唱しようとする口はエネルギー・ジャベリンで貫く。
臨機応変に切り替えて、攻めるぜ。
戦闘が一息ついたら、トンネルで無重力体験をしようか。
……うん、中々ふわふわする。ちょっと楽しいね。
ヴィリー・フランツ
※毒対策と0G対策の為に装甲気密服を着用
心情:戦場は無重力と有害気体に満たされると、全く問題ねぇな!
手段:「そう言えばこの世界に来たのは初めてだな」
内部突入後は[低重力適応・空中戦]の要領だ、気密服の姿勢制御スラスターを使いバランスを取る、俺達スペースノイドからすれば丘の上より動きやすいぜ。
壁は弾力があるのか、それなら反発力を利用して距離を詰めるのに使えそうだな。
遠距離はレーザーガンで射撃、敵が纏まってるならプラズマグレネードを投擲して一網打尽を狙う。
近接は敵の反撃が弱まってから、先程の壁の反発力を利用して一気に懐に入り、銃剣による刺突、もしくはヒートアクスを構えて奴の胴体を叩き切ってやる。
「重力がない、か。面白そうだね」
フライトデバイスで機動を制御しながら、ジェラルディン・ホワイトストーン(シャドウエルフのタイタニアキャバリア・f44830)は愛用のキャバリアであるタイタニアキャバリア『メルセデス』に搭乗しながら、無重力のトンネル内を飛翔する。
(戦場は無重力と有害気体に満たされると、全く問題ねぇな!)
心の中で独りごちて、ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)もまた装甲機密服を纏って薄暗がりの戦場を飛んでいた。
「どこにいるかも判らない相手なら全体を攻撃すれば良いというのは道理ではあるね…」
メンカル・プルモーサ(星導の魔女・f08301)が、飛行式箒【リントブルム】に搭乗して、戦場の籠もった空気を裂いて征く。
微かに、鼻腔を突くような刺激臭が香ってくる。これが、毒のブレスの残滓だろう。
「…飛んでいれば重力がなくても立ち回れはするけど…さて…この竜毒をどうにかしないとだな…」
「のんびりしてると土蔵篭りが危ないって話だからな」
「それなら、先に行かせてもらおう」
スペースノイドたるヴィリーにとって、こんな無重力など些末なことだ。
スラスターを使いながら、緩やかに曲がり伸びるトンネルの壁へと突撃する。
瞬間、跳ねた体は弾性力によって弾き返され――飛翔の速度を遥かに超えるエネルギーによって前方へと飛び出した。
そのさきに見えたのは、ハイドラホーラーの軍勢だ。
「そう言えばこの世界に来たのは初めてだな」
ユーベルコードの超常は現出する。
「――お前らに稽古をつけてやる」
【近接戦闘術】によって、レーザーガンの射撃がトンネル内を光芒として奔り、弾け飛ぶ――!
「敵かッ! く……ッ! このような状態でなければ……!」
「無重力、ってのも大変だな。だが――良い的だ」
プラズマグレネードが偏執的な機械音と共に周辺を薙ぎ払う。
強烈なプラズマが炸裂し、爆裂がトンネル内を覆う。
毒気がその爆風で一瞬だが吹き飛んだようだ。
「次は俺の番だな」
飛翔するメルセデスが、爆風で蹂躙されたハイドラホーラーの感激を縫うように飛んだ。
「瞬閃出力―――光槍or光弾」
ユーベルコードの輝きと共に、エナジー・ブラストがハイドラホーラーの龍首を薙ぎ払い、エネルギー・ジャベリンがハイドラホーラーの鋭く貫く――!
【|純魔力射出《マジック・ショット》】。それはまるで、妖精の悪戯、魔法の如き連撃。
「ぐぬ……! た、態勢を立て直せ!」
「…なにもなしにこのトンネルの中を動けるわけがないよ…」
リントブルムが飛翔する。
「厄討つ譚歌よ、応じよ、宿れ。汝は鏖殺、汝は屠龍。魔女が望むは災厄断ち切る英傑の業」
メンカルの詠唱が、トンネル内に反響した。
黎明剣【アウローラ】に宿るのは、竜滅の加護。
すなわち、【|竜屠る英雄の詩《ドラゴンスレイヤーズ・バラッド》】。
刃に纏わりついた赤熱の残滓が、浄化復元術式【ハラエド】と折り重なる。
――ハイドラホーラーたちの竜頭が、なんの抵抗もなく切断された。
竜に関連する全てを|殺す《・・》。それは、トンネル内に満ちる毒気も例外ではない。
ハイドラホーラーたちは、トンネル内がさらにぐにゃり、とねじ曲がったのを認知する。
土蔵篭りたちの呪術が、さらに強力なものとなってハイドラホーラーたちを拘束しているのだ。
「終いだな」
ハイドラホーラーの目には、壁の弾性力によってこちらへと超速で接近するヴィリーの姿が映っていた。
ヒートアクスの灼熱が、ハイドラホーラーの胴体をやすやすと叩き割る。
一時的に沈静化した戦場を漂いながら、ジェラルディンは小さく息を吐いた。
「……うん、中々ふわふわする。ちょっと楽しいね」
しばしの間、トンネル内の不思議現象を堪能する猟兵たちであった。
大成功
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
変わった環境ですが、何とか?
『SSW』の宇宙空間での戦闘を想定すれば無重力は対応出来ますし、『壁』に触れずに『FBS』を四肢に嵌めて飛行すれば『壁の弾性』の影響も薄いでしょう。
そして【毉螫】を発動、戦場全体の『毒&病気属性』を吸収&浄化してしまえば、洞窟内に満ちた『竜の毒気』も無効化可能ですぅ。
【ファング】による『噛みつき』は近接前提、『FLS』の空間歪曲で接近自体を阻害し、尚届く分を『FMS』のバリアで防げば問題ありません。
後は『概念毒』で敵方を侵食、『状態異常付与』で『麻痺毒』を指定し動きを止めた上で、形状故に『弾性の壁』で跳弾し辛い『FAS』の羽弾で叩きますねぇ。
ふわり、と宙を舞う。
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、|祭器《FBS》を駆使して薄暗いトンネル内を突き進んでいた。
「変わった環境ですが、何とか?」
歴戦の猟兵たちにとって、無重力は枷とはならない。
なぜならば、ケルベロスディバイド以外の世界では、広大な宇宙に満ちた世界もまた存在しているからだ。
「別の敵だ! 構えろッ!」
ハイドラホーラーたちが、現れた猟兵に対して四肢の竜頭を突きつける。
竜頭の牙、蔓延する毒は、猟兵たちの生命を脅かす毒霧と化す――カに思えた。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『医伯の加護』をお与え下さいませ」
戦場に満ちていた毒気が、るこるに吸収されていく。
ユーベルコード【豊乳女神の加護・毉螫】によって、周囲の毒が浄化されたのだ。
瞬間、毒を分析したかのように、周囲の空間は歪み、敵対者を異常で満たしていく。
「壁の弾性の影響はありませんし、なにより毒は私のユーベルコードで浄化できますので」
「ぐ、が……あ……ッ!?」
それは、ただの毒ではない。
万象そのものを侵食する『概念毒』。そして、麻痺毒が敵を蝕む。
無重力の中、もがき苦しむハイドラホーラーたち。その様子をるこるはただ見つめていた。
――祭器の砲門が、眼前の敵全てを薙ぎ払う。
大成功
🔵🔵🔵
木霊・ウタ
心情
土蔵篭り達が作ってくれた好機を逃しゃしない
出来るだけ篭り達に被害が出ないようにしたいから
さっさと倒すぜ
戦闘
ゴム壁を蹴って
その弾力で移動
適宜、体の一部を地獄の炎に変え
爆炎の噴出で移動を補助
同じく噴出する炎で
充満する毒気を焼却&浄化しながら進む
因みに毒気だけを燃やすから
トンネルそのものには被害は出ないぜ
ハイドラ達と接敵したら
ゴムの弾力を目一杯使って飛び出し
更に下肢を変えた獄炎の勢いで飛翔
一気に距離を詰めて
獄炎纏う焔摩天を一閃
空間を紅に染め上げて毒ブレスを焼却しながら
多頭竜の首を全て両断
切断面からハイドラの体内へと炎が走り
内側から灰に還す
戦闘後
お疲れさん>篭り
いい仕事だったぜ(ぐっ
ハイドラホーラーたちが無重力の中を漂う中、木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)はゴムのような弾性を持つ壁を蹴りながら、トンネル内を突き進む。
「土蔵篭り達が作ってくれた好機を逃しゃしない!」
ウタの周囲に火炎が踊る。
足元で爆ぜた炎は、別方向への推進力となってウタを弾き飛ばした。
トンネル内に満ちていた毒気が、炎による浄化によってたちまちに焼却されていく。
「うろたえるな! 迎え撃て!」
「お前たちの好きにはさせない! さっさと倒すぜ!」
再び壁を蹴る。
極限にまで溜めた弾性力は、ウタを超速で弾き飛ばした。
刹那、焔摩天に炎熱が纏わりつく。
火炎の一閃。超熱の一撃だ。
ユーベルコード【焔摩天|P《プルガトリウム》】によって焔摩天の化身と化したウタが放つ、豪熱の剣閃。
四肢をドラゴンへと変質させたハイドラホーラーはしかし、その灼熱によって竜頭がどろり、と融け落ちた。
無重力の中、抵抗もできずに目を見開くハイドラホーラーへ、ウタは再び焔摩天を再び構える。
「終わりだ!」
突き刺さった刃と共に、地獄の炎が燃え盛る。
内側から焼却されていくハイドラホーラーが、苦悶の声をあげることもできないまま、炭化して砕け散っていった。
やがて静寂を取り戻したトンネル内。その隅に、小柄な美貌の少年が蜃気楼のように現れる。
助かりました、と声をかけてきたのは、おそらくこのトンネル内に呪術をかけていた土蔵篭りの一人だろう。
「お疲れさん、いい仕事だったぜ!」
にこりと微笑んだ少年へ激励を送った後、ウタは正常に戻ったトンネルを後にする。
ケルベロスディバイドの戦争は、まだこれからだ。
大成功
🔵🔵🔵