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Quest for Conquest

#ヒーローズアース #サッカー・フォーミュラ『エル・ティグレ』

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#サッカー・フォーミュラ『エル・ティグレ』


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 広い広い宇宙の一角、エンスフヴィ星系。
 かの宙域は今、恐るべき侵略者の襲来を受けて未曾有の警戒態勢の真っ只中にあった。
「悪を滅ぼせ!」
「アクをホロぼせ!」
「AクWoほロoBせ!!」
 星系中最大の惑星・ロヴィキーヌより宙域へと飛び立ってくる軍勢。異口同音に叫び散らすその姿は天使とも見えるが何処か醜怪。広大なる宙域の全てを埋め尽くさんばかり、次々と惑星より飛び来たる。
 彼らの中心に在るは、闇蒼の衣に身を包んだ端正なる容貌の男。鋭い視線で睨み据える先には、黒褐色の肌も露わな豊かな黒髪の娘が在る。
「我が名はメテオーロ。此処エンスフヴィ星系を統治せる『カルネス帝国』の元帥である」
 娘へ向けて名乗りを上げる男――メテオーロ。己こそ帝国の最高権力者、と名乗るその姿には成程、只者ならぬ確たる存在感が満ち満ちる。
「我がカルネス帝国の版図を侵犯せし侵略者。帝国の法に基づき、君を断罪する」
 穏やかな声音でありつつも、メテオーロの物言いには一切の有無を言わせぬ圧力が宿る。その様相、己の遂行する正義の絶対たるを、信じて疑わぬが如し。
 そんな元帥の意志に従うが如く、天使の軍勢が宇宙空間を整然と飛翔、娘を包囲しにかかる。圧倒的な数。たった一人、それらと相対する娘は――然し。
「――ハッ。帝国の法だって?」
 声音も表情も、不敵なる笑みの形。この程度の軍勢なれば己の敵たり得ぬ、絶対的な自信に満ち満ちた笑み。
「通りすがりの一般銀河究極美少女を捕まえといて一方的に断罪とは。いい度胸じゃんか」
 娘の笑みが深くなる。呼応するかの如く、その豊かな黒髪が渦を巻く。渦の内には多種多彩なる獣の顔が浮かんでは消え、その内に只ならぬ存在を宿すが如き様相を示してみせる。
「何者であれ宙域侵犯は極刑。例外は無い」
 其を前としたメテオーロ、娘の様相を見て取り表情を引き締めつつも、示す意志に変わりは無し。それこそが、この宙域における絶対秩序であると宣うかの如く。
「ハ! 例外ならあるぜ!」
 なれども娘は其を笑い飛ばす。斯様なる秩序など、己を縛るには全くの不足と言わんばかりに。
「このアタシ――最強のギャラクシィリーガーにして究極のシャーマン、第三銀河を統一せし征服王にして銀河美少女!」
 何故なら秩序とは己こそが築くもの。盛りに盛った肩書きと共に名乗る、その名は。
「サッカー・フォーミュラ『エル・ティグレ』! お前らのチンケな法なんざ、アタシの暗黒星雲に呑み込んで喰らい尽くしてやるぜ!」



「というわけで。サッカー・フォーミュラ『エル・ティグレ』は現在ヒーローズアースの宇宙の一角――『エンスフヴィ星系』宙域にて、同星系を支配するオブリビオン達と交戦中である」
 グリモア猟兵、ギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)――通称ギジィは、己の予知に見えたかのサッカー・フォーミュラの現状を端的に説明する。
 先の帝都櫻大戰の折、ヒーローズアースを救援するべくアスリートアースより馳せ参じたエル・ティグレは、己を同世界へ導いたキャンピーくんが戻ってこないと知るや、即座に行動を開始。ヒーローズアースの宇宙の何処かに『異世界へと渡る為の|超機械《オーパーツ》』が存在することを突き止めると、すぐさま独自の『宇宙征服計画』をぶち上げ、ラグランジュポイントから広い宇宙へと飛び出していったのだという。
「どうやら、|超機械《オーパーツ》へ至るまでの道程に、オブリビオンに支配された文明域があることも調べ上げていたようだな。道中でこれらの文明域を征服しながら|超機械《オーパーツ》の探索を行うつもりらしい」
 何しろ、アスリートアースでは銀河ひとつを征服し統一してみせた実績のある、最強のギャラクシィリーガーにしてシャーマンだ。余程の強敵でなければ遅れは取らぬという自信があるのだろう。
「とはいえ、オブリビオンに支配された宙域があるというなら、|猟兵《われわれ》としても捨て置けん。故に、諸君らもかの宙域へ向かい、エル・ティグレと共にオブリビオンの軍勢を殲滅して貰いたい」
 以てエル・ティグレの旅の助けも兼ねる。其が此度の依頼だ。

「戦場はエンスフヴィ星系の中心、ロヴィキーヌ星軌道宙域。どうやら敵――『カルネス帝国』の本拠はこの星にあるようだな」
 つまりは宇宙での戦いとなる。例によって服の上からでも着用可能な極薄透明宇宙服があるので、宇宙の環境へ適応する為の特段の準備は不要だ。無重力空間での動き方だけ考えておけば良い。
「転移を果たしたら、先ずは敵の尖兵『ANGEL』共を殲滅してくれ。奴らは弱いが数は多い。如何にエル・ティグレと言えど単騎での殲滅は少々骨が折れるだろう」
 無論、彼女もオブリビオン・フォーミュラ故に、集団性オブリビオンなど纏めて薙ぎ払えるだけの戦闘力を有してはいるが。それでも容易く壊滅に至らぬ程の、凄まじい数が襲ってくるのだという。その数は正しく、宙域を埋め尽くさんばかり。手を貸してやった方が良いだろう。
「ある程度数を減らせば、敵の指揮官であるカルネス帝国元帥『星纏騎士『メテオーロ』』のもとへ近づけるようになる。奴を倒せば敵軍は瓦解、後は単なる烏合の衆と化すだろう」
 とはいえ、かの騎士はエンスフヴィ星系に在る中でも最強のオブリビオンだ。猟兵達はもとより、エル・ティグレにとっても一筋縄ではいかぬ敵である。加え、残存するANGEL共が護衛についている可能性も高い。彼女との連携でうまく敵の|守り《ディフェンス》をすり抜け、メテオーロへと攻撃を仕掛ける必要がある。
「彼女はバトル・オブ・オリンピアの折に我らの配下となったが、その契約は此処ヒーローズアースでも有効だ。貴殿らの頼みは余程無茶でなければ引き受けてくれるだろう」
 サッカー・フォーミュラとしての高い戦闘力に加え、ユーベルコードを喰らう暗黒星雲攻撃も健在である。彼女の力もうまく活用し、この軍勢を打ち破ってもらいたい。

「敵軍が壊滅すれば、星系の民の一斉蜂起により、カルネス帝国は瓦解する。どうやら、メテオーロの圧倒的な力のもとで圧政を敷いていたらしいな」
 以て、かの星系はオブリビオンの支配から解き放たれる、というわけだ。
「ロヴィキーヌ星へ降り立てば、人々は貴殿らとエル・ティグレを解放の英雄として迎えてくれるだろう。折角ゆえ、暫しかの星へ留まり英気を養ってゆくが良い」
 かの星は常夏と言っても良い気候環境の星であり、人々は常に水着姿で過ごしている。彼らが賓客を迎えるに際しては、ナイトプールでのパーティという形を取るという。
 プールで泳ぐも良し、プールサイドで寛ぐも良し。エル・ティグレものんびり寛ぐつもりのようなので、彼女に付き合うも良しだ。
「因みに、呼ばれれば余も付き合える。気が向けば呼ぶが良い」

「説明は以上だ。今は影響無きとはいえ、異世界のオブリビオン・フォーミュラを長く留まらせるも良くはなかろう。彼女の帰還を助けるべく、よろしく頼む」
 そう結ぶと共に、ギジィはグリモアを展開。猟兵達を、かの星系の宙域へと送り出してゆく。


五条新一郎
 銀河蹴球伝説。
 五条です。

 さて今回のシナリオはヒーローズアースの宇宙が舞台。
 エル・ティグレの帰還を手伝うため、立ち塞がるオブリビオン軍団をブッ飛ばしてくださいませ。

●目的
『星纏騎士『メテオーロ』』率いるカルネス帝国の軍勢の殲滅。

●戦場
 ヒーローズアースの外宇宙域、エンスフヴィ星系ロヴィキーヌ星軌道宙域。
 疎らにデブリがある以外は基本的に何も無い宇宙空間です。
 例によって極薄透明宇宙服がありますので、宇宙環境に適応する為のプレイングは無くとも問題ありません。

●味方戦力
『エル・ティグレ』
 ご存知サッカー・フォーミュラ。
 バトル・オブ・オリンピアの際に猟兵達の支配下に入ったため、頑張って敬語で話します。
 当時対決した際と同様のユーベルコードと、暗黒星雲のボールを蹴り撃つ技を使います。プレイングで指定頂ければいずれか一種を使ってくれます。
(ユーベルコードについては断章にも記述します)

●第一章
『ANGEL』との「集団戦」です。
 宙域を埋め尽くすほどの大群です。

●第二章
『星纏騎士『メテオーロ』』との「ボス戦」です。
 周囲にANGELの群れを展開し守りを固めています。これをうまく突破するプレイングにはボーナスがつきます。

●第三章
 ロヴィキーヌ星のナイトプールで寛ぐ「日常」です。
 詳細は断章にて記述します。

●プレイングについて
 第一章はOP公開直後から、第二章以降は章移行後に断章を投稿しますのでそれ以後からプレイングを受け付けます。
(第一章にも断章はありますが、エル・ティグレのユーベルコードの内容の転記となります)

 それでは、皆様の電光石火の一撃を呼ぶプレイングお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ANGEL』

POW   :    悪を滅ぼせ!
【悪タイプ特効の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【(自称)聖なる】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    アクをホロぼせ!
召喚したレベル×1体の【ANGEL】に【聖なる翼(自称)】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ   :    AクWoほロoBせ!
自身が戦闘不能となる事で、【しがみついた】敵1体に大ダメージを与える。【輝かしき正義をたたえる言葉】を語ると更にダメージ増。

イラスト:塒ひぷの

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※エル・ティグレの使用ユーベルコードを以下に記述します。プレイングにおいては以下三種+暗黒星雲攻撃(ユーベルコードを喰らう暗黒星雲のボールを蹴り放ち攻撃する)の四種からいずれかの使用を要請できます。

 POW:ティグレ・スーパーノヴァ
 【蹴りつけたサッカーボール】に【猛虎の如く吼え猛る超新星の輝き】を注ぎ込み変形させる。変形後の[蹴りつけたサッカーボール]による攻撃は、【重力反転】の状態異常を追加で与える。

 SPD:ダークネビュラ・タイフーン
 【「獣」の形に変幻する暗黒星雲のエネルギー】を纏いレベル×100km/hで疾走する。疾走中は攻撃力・回避力・受けるダメージが4倍になる。

 WIZ:銀河猛虎帝
 光輝く【ギャラクシィエンプレス】に変身する。武器は【己の肉体】しか使えないが、[己の肉体]の射程外からのダメージは全て100分の1。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
この数は厄介ですねぇ。
お手伝い致しますぅ。

『FAS』で機動性を確保し『FPS』で戦場情報を把握、『FLS』の空間歪曲で自身の、『FMS』のバリアでエルさんのガードを其々固めまして。
【鬭釁】を発動、『祭礼の女神紋』により『祭器』共々『祈域』を形成しますねぇ。
『炎』は『祈域』で吸収後、貫通分のみ『祭器』の防御で防げばよく、全『祭器』に『即時修復』が付与されている以上、修復し続ければ徹すのは極めて困難ですぅ。
そのまま『祭器』共々『|祝《直線攻撃》』の連続斉射で敵将への道を開き追随とガードしますので、エルさんは【タイフーン】でその隙間を突破、邪魔な正面の相手を排除頂けましたら。



「おらぁぁぁぁ!!」
 宇宙空間に裂帛の雄叫びが響き、一筋の光が流星の如く宙域を駆ける。エル・ティグレの放ったシュートだ。
「「ギャああaaaaアアああaaaa!!」」
 巻き込まれた天使達が、その衝撃により全身を引き裂かれ消滅へと至る。今の一撃で、実に数十体もの兵達が同様の運命を辿ったことだろう。だが。
「ワレらha悪にナド屈しnai!」
「観念すルガいイ!」
 それで数の減じた分を埋めんとばかり、更なるANGELの群が宙域を満たしてゆく。戦闘開始から既に数百体は倒した筈だが、それすら誤差の範囲と言えてしまう程の数の兵がこの宙域には集っているというのか。
「ハッ、上等だ! なら一匹残らずブッ飛ばしてやるぜ!」
 なれどエル・ティグレの表情に焦りはない。まだまだ戦いは始まったばかり、とばかり不敵な笑みを浮かべつつ、生成せしサッカーボールをリフティングし始める。
「悪よhoろビヨ! キエeeええエエ!!」
 そんな彼女へ、天使達は一斉に手を翳すと。その手から激しい炎が噴出、一斉にティグレ目掛けて殺到する。彼らの主観による悪を滅ぼす炎が、銀河の侵略者を焼き払わんと――
「そうはいかせませんよぉ」
「「「!!」」」
 其処へ響いた緩やかな声。直後、エル・ティグレの目の前に乳白色の光を帯びた障壁が展開され。浴びせかけられた炎を受け止める。炎の勢いの激しさの前にバリアはやがてひび割れ砕けるも、その先へ炎を通すことは無し。
「これは……って、おま――じゃない、あなたは!」
 声のした方向を見て、エル・ティグレは知る。其はかつて己を破り、その上へつくこととなった者達の一人――
「はい、暫くぶりですぅ」
 豊饒を体現するが如き、桁外れの発育を遂げた肉体を有する女性――夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)である。
「|猟兵さん《ご主人様》! ここに来た、ってコトは、もしかして……」
 エル・ティグレの声音には驚きと共に緊張が滲む。それは己の上位者――彼女が礼儀を以て対する必要のある相手に向けて話しているが故であろう。
「はい、お手伝いに参りましたぁ」
 そんなエル・ティグレへ、緩やかな笑みと共にるこるは応え。改めて戦場を眺め渡せば。
「我ラno邪魔をスるka!」
「なraバおマエも悪!」
「あクha滅ぼすnoミ!」
 先の攻撃を防いだことで、るこるをも悪と認定したのだろう。己らを包囲して叫び喚く、ANGELの大群を認める。成程、この数は厄介だ。ならば。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて聖祭を捧げましょう――」
 再び放たれた、彼らにとっての悪を滅ぼす炎。其を前に、るこるは|女神への祈り《ユーベルコード》を励起。奉ずる豊饒の女神へと祈りを捧げ――直後。
「「「ぎゃアアaaaaああアア!!?」」」
 前方の天使群が、悲鳴と共に纏めてバラバラに斬り刻まれ消し飛んで。放たれた炎もまた掻き消えてゆく。ユーベルコードによって放たれた、無限の射程と切断貫通の力を持つ『祝』と、攻撃吸収の力を持つ『祈域』によるものだ。
「ティグレさん、一気に突破しますよぉ!」
 以て包囲に穴を開ければ。エル・ティグレへ呼びかけるが早いか、オーラの翼を広げて其処へ飛び込むように飛翔する。行使したユーベルコードは直線範囲への攻防に特化したもの。祭器の守りがあるとはいえ、一箇所に留まるよりは動き回った方が攻防の効率は良い。
「は、はい! アタシも置いていかれはしないぜ……です!」
 やはり慣れないのか、取ってつけたような敬語ではあるが。エル・ティグレは応えると同時にその身へ暗黒星雲のエネルギーを纏い。るこるを追って、宇宙空間を走りだす。その速度、るこるに対しても瞬時に追いつき追い抜く程のものだ。
「おらぁ! アタシ達の道、開かせてもらうぜ!」
 そして前方のANGEL達を次々に殴り飛ばし吹き飛ばし、あっという間に道を切り開いてゆく。被弾ダメージが増えていることを全く意識させない猛攻である。無論、るこるも其に備えて先のバリアを生成した祭器を彼女へ随行させているが。
「そうですねぇ、このまま突破させて頂きましょう」
 己も見てばかりでは居れぬ。るこるは頷き、飛翔しながら攻撃再開。『祝』を四方八方へ連射し、片っ端から天使の軍勢を薙ぎ倒してゆく。
 以て始まった猟兵達の猛攻。瞬く間にその数を数百単位で減らしてゆく帝国の軍勢。だが、まだまだ戦いは始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルケン・ピーチ
褐色ボディのアカリで出撃

あたしの故郷の世界助けてくれたんで、エル・ティグレに恩返しっすよ!
まずはあたしが前に出て敵の注意を引く形で動くっす
こっちに来る炎は【火炎耐性】【オーラ防御】で軽減
さらにこちとら正義の魔法少女ミルケンピーチ! 【悪への憎悪】を滾らせて悪タイプ特効もなしにしてやるっす

エル・ティグレには暗黒星雲攻撃を依頼。あたしの前にボールが出るように放ち、敵が放ってきた炎をボールで吸収して貰うっす

で、あたしは敵の一体を掴んで【アメリカン・ビッグフォー】を発動
強化されたベースボール力で敵を【投擲】したりアメフト力で蹴って【吹き飛ばし】て、敵の大群にぶち当てて纏めて倒してやるっす!



 猟兵とエル・ティグレの攻勢により、ANGELの大群からなるカルネス帝国の軍勢は、その一角を切り崩される。なれど未だ敵の数は圧倒的、これを突破するには更なる攻勢が必要だ。
「エル・ティグレ! 恩返しに来たっすよ!」
 そう呼びかけながら、次なる猟兵が戦場へと馳せ参じる。褐色の肉感溢れる身体を大胆な桃色ビキニに包んだ少女『アカリ・ゴールド』を此度の宿主とせしヒーローマスク、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)である。
「おう|猟兵さん《ご主人様》――って、恩返し?」
 応じつつも、アカリの言葉に首を傾げるエル・ティグレ。どういうことかといえば。
「ヒーローズアースはあたしの故郷っすから! 故郷の世界を助けてくれた恩返しっす!」
「成程な……です。いや、アタシとしちゃ何か成り行きっつーか何つーか……」
 意図を知れば何処か照れ臭そうに頬を掻く。素直に謝意を向けられたことに戸惑いつつも満更ではない、というところか。
 と、そこに。
「新たナあkuダ!」
「アクは滅ぼsu! 悪woホロぼせ!」
 周辺のANGEL群が二人へ向け迫り、炎を撒き散らす。其を以て二人を焼き払おうとしている。対処せねばなるまい。
「よし、あたしが敵を引き付けるっす! その隙に暗黒星雲をブチ込んで欲しいっすよ!」
 手短に作戦を提案すると、アカリは異形天使の群れへと真っ向突っ込んでゆく。その身に、炎への耐性を高めたオーラを纏いながら。
「滅びヨ! あkuの手先メ!」
 向かってきたアカリへ、天使達が一斉に炎を浴びせにかかる。彼らにとっての悪に対しては威力の高まる炎が、纏うオーラと諸共にアカリを焼き払わんとするが。
「なーにが悪っすか! こちとら正義の魔法少女ミルケンピーチっすよ!!」
 啖呵を切るかの如くアカリが吼えれば、浴びせかかった炎の殆どが風に吹き散らされるが如く消し飛んでしまう。気合で一時的に強まったオーラが悪特攻も跳ね飛ばしたか、あまりにも力強い正義の名乗りが悪認定を揺さぶったか。それは定かではないが。
「貴様がセイギなdoと! オモい上がruナ!」
 正義の名乗りに抗弁するANGELが、再度アカリ目掛けて炎を放とうとした、その時である。
「よそ見してんじゃねーぜ!」
「なニ!?」
 飛来する漆黒の球体が、放たれた炎を呑み込み喰らってゆく。エル・ティグレの放った暗黒星雲シュートだ。ユーベルコードを喰らうその渦の前では、悪を滅ぼす炎も完全に無力。只々吸い込まれ、消えゆくのみ。
「そんで今度はこっちの番っすよ!」
「「ガッ!?」」
 炎を呑まれ、動揺するANGEL。その小柄な身を、徐に伸ばされた手ががっしりと鷲掴む。アカリだ。彼女の身体からは、赤と白、無数の星を伴う藍色のオーラが立ち昇る。星条旗を思わせる、即ちアメリカのオーラ。
「纏めて薙ぎ倒してやるっす!!」
「「ギャaaaaああアア!?」」
 そして片手に掴んだANGELを、力強いオーバースローモーションで投げ飛ばし、もう片手の天使は足の甲で思いっきり蹴り飛ばし。其々、飛ばした先の群れと諸共に纏めて薙ぎ倒されてゆく。
 今のアカリは、アメリカン・ビッグフォー――即ちアメリカの四大スポーツにおける競技力が大きく増した状態にある。投擲はベースボールの、蹴り飛ばしはアメフトの競技の応用だ。
 それらで以て天使の群れを次々薙ぎ倒してゆくアカリ。その姿を見ていたエル・ティグレ、彼女がアスリートアースにいても違和感無い気がすると思ったとか、思わなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…エル・ティグレが|宇宙《ソラ》を駆け抜ける
…彼女の帰還の為にも私もこの|宇宙《ソラ》を走り抜けようぞ…!
さぁ行くぞ!私は…処刑人だッ!

全身に地獄の炎纏いて【闇を狩る復讐鬼】を発動し処刑騎士へと変身
鉄塊剣と宝石大剣抜き振るい、強化された推進力と探知力で敵群を攻撃
敵が放つ聖なる炎を宝石大剣の魔力吸収と魔力供給で己の力に蓄えよう

…宇宙は広い…敵があちこちにいるのは面倒だな…!
…エル・ティグレ!貴様の力が必要だ!今だボールを放て!

ティグレ・スーパーノヴァを敵群目掛けて蹴り放って貰い
重力反転で散らばる敵群を一か所に集めて貰おう

そして地獄の炎纏う二振りの大剣で纏めて切り捨て破壊してやろう…!



 |宇宙《ソラ》を駆ける漆黒の流星。其が白き天使の群れの間を突き抜けるごと、天使達が吹き飛び消し飛んでゆく。凄まじい勢いだ。
 なれど白の軍勢は無限と紛う程の数で以て群れ集い、漆黒を押し潰さんとする。その物量もまた、凄まじい。
「……ならば、私も共にこの|宇宙《ソラ》を走り抜けようぞ……!」
 その様を前として、仇死原・アンナ(処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978)は目を見開く。漆黒の瞳が、ユーベルコードの励起と共に赤く染まる。闇の領域でこそ発動叶うその力、宇宙という無明の領域ならば発動に不足は無し。
 アンナの総身は真紅の獄炎と漆黒の甲冑とに鎧われ、両手には鉄の処女を思わす鉄塊剣と深紅色の輝き帯びたる宝石大剣とを抜き放つ。その様はまさしく、恐怖の象徴たる闇を己の力と成せし恐怖の処刑騎士。
「さぁ行くぞ! 私は……処刑人だッ!」
 以て己に任ずれば、獄炎を噴出して戦場へと吶喊。その推進力は、アンナの身もまた真紅の流星と化したと見做し得る程。
「エル・ティグレ! 加勢するッ! おおおおお!!」
 漆黒の流星――エル・ティグレの姿を近くに捉えれば、手短にその意志を告げ。そのまま互いに飛び離れるが早いか、双腕の二振り――鉄塊剣と宝石剣とを大きく振るい。地獄の炎伴う斬撃の嵐が、天使達を次々と巻き込み斬り千切ってゆく。
「悪だ! オソろsiいあkuダ!」
「ホロぼせ! やki滅ぼセ!」
 そんなアンナの猛攻に脅威を覚えたか、ANGEL達は次々と炎を放ちアンナを焼き払いにかかるが。
「効かぬ!!」
 アンナが宝石剣を掲げれば、真紅の刀身が昏い輝きを放ち。迫り来る炎を引き寄せ、内へと吸い込んでしまう。炎を形作る魔力を吸収し、アンナの魔力として供給していく。
 以て更なる力を蓄えつつ、次々と天使達を薙ぎ倒してゆくアンナ。そうして飛び回ること暫しの後、アンナはエル・ティグレと背中合わせの位置を取る形で迫り来る敵と対峙していた。
「……宇宙は広い……敵があちこちにいるのは面倒だな……!」
 散開して迫り来るANGELの群れを前にアンナは唸る。基本的に近接攻撃が主体の身、こうも広がられては思うように敵を捉えられぬ。ならば。
「……エル・ティグレ!」
「おう! 何だ……ですか|猟兵さん《ご主人様》!」
 呼びかければ即座に応えるエル・ティグレ。頷いたアンナの伝えるには。
「貴様の力――超新星の力! 放つは今だ!」
 其は直接的ではなくも、彼女に対しては十全に意図の伝わる言葉。故にこそ、エル・ティグレはその足元にサッカーボールを呼び寄せ。
「アレを使うってワケ……ですね! 良いぜ……です!」
 其処には光が集束し、まさに超新星と称すに相応しき眩い輝きを帯びる。狙い定めるは散開せし群れの中央、孤立したかのような天使の一体。
「こいつを受けてみやがれ……です!」
 そしてボールを蹴り放てば、宇宙空間に轟くは猛虎の咆哮を思わせる唸りと輝き。眩い輝きは瞬時に宇宙空間を駆け抜け――狙い定めたANGELへと直撃、そして周囲一帯に超新星爆発じみた輝きを散らし。直撃せしめたANGELを一撃のもとに消し飛ばした。
 だが、その一撃はこれで終わりではない。見れば、周辺のANGEL達が、次々とその着弾点目掛けて引き寄せられてゆく。まるで、その場に向けて重力が発生しているかのように。
 否、それは紛いなく事実。先のエル・ティグレのシュートによって、着弾地点の周囲の空間に重力異常を発生。以て、天使達を一点に引き寄せる重力場を形成せしめたのだ。
「良くぞやった! ならば後は! 私の役目だッ!!」
 其を確かめるが早いか、アンナは飛翔。狙うは異常重力圏の中心、引き寄せられてきたANGEL群。中心へ引き込む重力変異も味方につければ、推進力に重力加速が上乗せされてその速度は更に高まり。
「……滅びよ! 偽りの正義掲げる天使達よ!!」
 そして集団へと突入するが早いか、双腕の大剣二振りを大きく横薙ぎ、旋風の連斬を繰り出す。地獄の炎も伴うその斬撃に、重力に囚われ思うように動けない天使達は為す術なく斬り裂かれ、焼き払われ。一瞬にして殲滅されていったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
【炎心】POW

「久しぶりだな!エル・ティグレ!
そして、オブリビオン軍団と戦闘中とは!
助太刀させてもらうぜ!」
煌々と燃える炎を宿しながら戦域に突入

「宙域を埋め尽くす敵か!
面白い!オレ達がまとめて相手をしてやるぜ!
行くぞ!エド!レヴィア!」
UCを発動して龍人へ変身だ!
「挨拶代わりだ!
ギガンティック・ファイア!バーストォォオ!!」
無限大に巨大化する業火を叩き込み、ANGEL達をなぎ払う
「エド!レヴィア!前衛は任せてくれ!」

エドとレヴィアの弾幕の中を掻い潜り、
ANGELを鋭爪で切裂き、衝撃波で更に削る

「やるぞ、エル・ティグレ!」
ティグレ・スーパーノヴァに集約された敵を
再び業火を叩き込んで一網打尽だ!


エドワルダ・ウッドストック
【炎心】アドリブ連携歓迎
レヴィア、清導と同行

エル・ティグレ、ちゃんと働いてるのですわね……。
立派なヒーローですわよ。
わたくしたちも加勢しましょう。
カルネス帝国の魔の手から、この世界を護るために!

移動はサートゥルヌスに乗せてもらいますわね。
数が多い相手なら範囲攻撃が効果的ですわね。
ストライク・イェーガーか、フルバースト・マキシマムか……。
ここはレヴィアのUCに合わせましょう。
鋼鉄弾雨!
妨害されたANGELの群れを片っ端から撃ち貫き、制圧効果で更なる動きを阻害します。

敵の放つ炎はエル・ティグレの銀河猛虎帝で守ってもらい、ライフルの狙撃も行って前衛の清導を援護して進みましょう。
ええ、任せましたわ!


レヴィア・イエローローズ
【炎心】
宙域を埋め尽くすほどのオブリビオンの大群…これには、このUCね
瞬間、全身に『終焉に抗う力』を与える『正しき魔女の力』を帯びる事で…戦場内全ての敵、宙域を埋め尽くすほどのオブリビオンの群れ総ての行動を『生命が望まぬ結末を迎える際に発動する力』で妨害していくわ
これがエンドテイカー…生命の種を守護する正しき逆行の力よ

こちらも『帝竜の皇の魔弾』や『獣人式災魔十属性ガジェット格納型サイロ』等を磁界戦艦『サートゥルヌス』に搭載し砲撃などを行って行動を妨害されているオブリビオンの群れを殲滅しながら宇宙を進んでいく
今よ、エル・ティグレ!

ティグレ・スーパーノヴァを放ってもらってオブリビオンを殲滅するわ



 エル・ティグレ及び猟兵達と、カルネス帝国軍の激闘が続くロヴィキーヌ星軌道宙域。帝国軍を構成するANGELの群れは随分とその数を減らしたが、敵将へ迫るには今一押しが必要と見える。
「あん? あれは……」
 暗黒星雲攻撃で以て天使の一群を薙ぎ倒したエル・ティグレ、付近の空間に生じた歪みに気付く。この宙域に、何かがワープアウトしようとしている――
 彼女がその場から距離を取った直後、空間の歪みが一瞬拡大したかと思えば、その場に一隻の戦艦が姿を現す。其処から生ずる気配に、エル・ティグレは直感する。
「この感じ――|猟兵さん《ご主人様》か、じゃない、ですね!」
 それこそが猟兵とあると。現れ出た戦艦へと、エル・ティグレが声を張れば。
「久しぶりだな! エル・ティグレ!」
 応える声は戦艦の甲板上から。真紅の機械鎧にその身包みたる空桐・清導(ブレイザイン・f28542)だ。
「解放の為の戦い。立派なヒーローですわね」
 清導と並び立つ、鹿の角を額より生やしたエドワルダ・ウッドストック(金雀枝の黒太子・f39970)はエル・ティグレの戦いをそう評する。
「い、いやあアタシはあくまで通りすがっただけで……」
 その評価にエル・ティグレ、思わず擽ったそうな声を漏らす。どうやら照れ臭いらしいが。
『経緯はどうあれ、その戦いが圧政よりの解放となるなら。貴女は紛いなくヒーローでしょうとも』
 エドワルダの評を補足するかのような声が、戦艦から届く。この戦艦――磁界戦艦『サートゥルヌス』の主たるレヴィア・イエローローズ(亡国の黄薔薇姫・f39891)の声だ。
 レヴィアもエドワルダも、故郷たる獣人戦線において超大国群の圧政に長く抗ってきた身。故にこそ、圧政との戦いを為す者をこそヒーローと見做すのかもしれない。
「そうだな! そんなお前の戦い、俺達も助太刀させてもらうぜ!」
 そんな二人の認識に清導も同意しつつ。此処に参じたる目的を語ると共に、その身より煌々たる炎を溢れさせる。意志の力が形を成せし光焔。彼の闘志を示すが如く。
「そ、そういうことなら! よろしく頼……よろしくお願いします!」
 ヒーローと称されることへの照れ臭さからちょっと悶え気味だったエル・ティグレ、然し目的を思い出せば気を取り直し、改めて戦闘態勢へ入る。
「ええ、わたくし達も加勢しますわ。悪しきカルネス帝国から、この星系を守る為に」
『今日この日を、星系解放の日とする為にもね』
 エドワルダと艦内のレヴィアも其々に戦意を示し。そこに丁度、再編成を終えたらしいANGELの軍勢が、一行を目掛けて襲い来た。
「ホロぼせ! あkuを滅ぼse!」
「正義はワレらniコそあri!」
 口々に喚きながら迫り来る天使の軍勢。当初よりは減ったといっても未だその数は圧倒的。サートゥルヌス周辺の宙域を埋め尽くして余りある程だ。
「面白い! オレたちが纏めて相手してやるぜ!」
 なれどそんな敵を前にしてこそ、清導の闘志はより熱く燃える。其を打ち破ることで、オブリビオンの圧政から星系を解放し得るというなら尚更に。
 そんな清導の意志に導かれるが如く、一体の龍が何処からともなく現れ来ては清導の周囲を飛び廻る。名も無き龍――否、今は『勇輝龍』という名を与えられたる龍。
「行くぜ勇輝龍! オレ達の絆! そしてお前の全力を見せる時だ!!」
 清導が呼びかければ、勇輝龍の身は眩き光となって清導と重なってゆく。光焔と結びついた其は激しく燃え猛る炎となって、甲板を力強く踏みしめる清導を包み。
「超勇輝!! 合龍身!!」
 そして清導が吼えると共に輝きが弾け。其処には龍の角や尾を生やし、先程までよりも更に大規模な光焔を纏った清導の姿があった。ユーベルコードによる、勇輝龍との合身である。
 甲板を蹴り、清導は真っ向よりANGELの群れへと吶喊。纏いたる光焔が、右腕へと集束し、密度と輝きをより増して。
「挨拶代わりだ! ギガンティック・ファイア! バーストォォォォォォオ!!」
 叫ぶと共に、其を叩きつければ。爆発的な勢いで膨張する焔が、清導の周囲一帯へと荒れ狂い。天使達を呑み込み、薙ぎ払い、焼き尽くしてゆく。
「悪だ! こreはホロぼsuべきアクだ!」
「ヤきはraえ! 焼きホロぼse!」
 その火力に脅威を覚えたか、周囲のANGEL達が一斉に清導のもとへと殺到。ユーベルコードの炎を一斉に浴びせて焼き払わんとするが。
『我が黄色に応じて開花せよ、羨望の深淵――』
 其処に響くはレヴィアのサートゥルヌス艦内からの声。直後、天使群の放った炎は瞬時に消滅し。後には炎を放つ動作を取りかけていたANGELが残った。
 それこそはエンドテイカー、生命の種を守護する正しき逆行の力。理不尽を許さぬ意志を以て、望まぬ結末を覆す力。以て、清導が彼らにとっての悪として焼き滅ぼされる|結末《エンディング》を妨げた形だ。
「そこ、頂きますわよ!」
 己の行動が中断されたことに戸惑うANGEL達。改めて攻撃に移らんとする前にと、エドワルダの構えたるライフルが火を噴く。本来の性能の限界を超えて連射されるライフルの弾が、動きを止めた天使達を片っ端から撃ち貫き、更に流れ弾が残る者達の動きも妨げる。
「いいぜエド、レヴィア! 後ろは任せた! 前衛は任せてくれ!」
 そうして動きを止めた天使を龍の鋭爪で斬り裂きながら、清導は呼びかける。その連携で以て敵を打ち倒さんと。
「ええ、任せましたわ!」
 エドワルダも応え、清導の死角を取らんと試みかけた天使の一体をライフルで狙い撃つ。
『わたくし達が支えるわ。清導、エル・ティグレ、前は任せたわ』
「おう、任せとけ……です!」
 レヴィアはエンドテイカーの力でANGEL達を足止めした処に機銃弾やミサイルを叩き込み、四方八方から迫るこれを悉く退けて。エル・ティグレには前進を促す。応えて清導と並び立ったティグレ、早速とばかりにサッカーボールを取り出せば。
「よし、行くぞエル・ティグレ!」
「おう! こいつで纏めてブッ倒してやる……です!」
 清導の呼びかけに応え、ボールを勢いよく蹴り放つ。其は眩い輝きを放ちながら、密度の減ったANGEL群の一体へと撃ち込まれ――直後、その命中地点へと周囲のANGEL達が殺到。否、引き込まれているのだ。そのシュートは重力異常を引き起こす力を宿せし代物。以て、命中地点へと周囲の天使達を引き込んでいっているのである。
「よぉし! いいぜ! こいつで……トドメだ!!」
 そうして生じた重力集束点へと、清導が再度炎を叩き込み。群がり来ていた天使の群れを、焼き払い、消し飛ばしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『星纏騎士『メテオーロ』』

POW   :    星纏外装『試練遂げし英雄よ』
全身を【試練を遂げた英雄の星座の力を宿した軽鎧】で覆い、自身の【格闘術を強化し、敵対者は悪という思い込み】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    星纏外装『邪悪に傾く天秤よ』
【敵対者は悪であり、自らは正義だと主張する】事で【天秤座が刻まれたガントレットの騎士】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    星纏外装『夜天の衣を纏いし女神よ』
全身を【魔法を跳ね返す月明かりのような白銀の軽鎧】で覆い、自身が敵から受けた【痛みと負傷、否定されたという思い込み】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。

イラスト:飴七

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は月待・楪です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達とエル・ティグレの猛攻により、宙域を埋め尽くさんばかりのカルネス帝国の軍勢もついに明確なまでにその数を減じた。
「やってくれるな、侵略者ども」
 それでも未だ残る多数のANGEL達の向こう、闇蒼の装束を纏う青年が唸りながら一行を睨む。彼がこの軍勢の指揮官にしてカルネス帝国の最高戦力、星纏騎士『メテオーロ』だ。
「星系の秩序を乱す無法の輩。君達にこれ以上好き勝手やらせはしない」
 その意志に応え、残存するANGEL達が彼のもとへ結集する。どうやらメテオーロの意志は過不足なく天使達に伝わるようで、その軍勢の動きは一個の生物の如し。故にこその固い守り、力押しでの突破は骨が折れそうだ。
 決意を込めて宣うメテオーロの姿はまさに秩序の守護者、なれどその秩序は力なき人々を弾圧し虐げることによって成るもの。まして其がオブリビオンとなれば、尚のこと捨て置くわけにはいかぬ。
「ハッ! サッカーひとつ自由にできない秩序なんざ真っ平御免だな!」
 エル・ティグレもまた、彼の語る秩序を切って捨てる。彼女もオブリビオンではあるが、征服こそすれ圧政の意志は無い。なれば猟兵と並び立つことは可能。
「|猟兵さん《ご主人様》達、こいつをブッ飛ばしてこの星系を征服するとしようぜ……じゃない、しましょう!」
 征服は兎も角、敵を打ち倒さんとする意志は同じ。敵の守りを切り崩し、星纏騎士を打ち倒すべし。

※『星纏騎士『メテオーロ』』とのボス戦です。
※引き続きエル・ティグレとの共闘となります。
※「敵の守りをうまく突破する」プレイングにはプレイングボーナスがつきます。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
『統制機構』の創立者は、この様な方なのですかねぇ?
何とかしてみましょう。

『FAS』により機動性確保、『FPS』による探査で戦場の情報を把握しまして。
『FMS』のバリアと『FES』の耐炎結界、『FLS』の空間歪曲を重ねて【獦矃】を発動しますねぇ。
『集団』を個体と捉えても『弱点部位』は倒されたら指揮を失う彼への『防ぎようのない内臓への転移攻撃』となるでしょう。
そして『空間連結』で体内に直接繋げば回避速度は無意味、エルさんの『暗黒星雲ボール』を『連結した空間』に通して彼に命中させれば【星纏外装】の強化も失われますぅ。
そのまま『FRS』『FSS』の[砲撃]で[追撃]しますねぇ。



 秩序の守護者を標榜すれども、その実態は圧政の遂行者。そんなカルネス帝国の軍勢と、その指揮官たるメテオーロと対峙しながら、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はふと思う。
「|統制機構《コントロール》の創立者も、このような方なのですかねぇ?」
「何だそりゃ……じゃない、何ですかそれ?」
 口から漏れたそんな所感に、エル・ティグレが反応する。るこるはそんな彼女に頷いて。
「ゴッドゲームオンラインという世界の裏にある、自由なき超管理社会の世界ですねぇ。まだ|猟兵《わたしたち》は直接乗り込むコトができないのですけれどもぉ」
 己の口にしたその言葉の意味を説明してみせる。心無き秩序の行き着く果て、個人の人生すらも管理された世界。秩序の為の圧政を良しとする敵の在りようから、ふと思い出したのだと言い添えて。
「なるほどな……です。全くクソみたいな世界だな……です!」
 納得したように憤りを口にするエル・ティグレ、改めて帝国の軍勢を睨み据える。そんな奴らの同類ならば尚更に手加減は不要、と理解したようだ。
「我らカルネス帝国が築き上げし秩序は絶対。我らの意志こそが正義」
 なれどもメテオーロは平然と語る。己の護りし秩序の正しさを。其処には一片の惑いも迷いも疑問も無い、帝国の秩序の正しさを微塵も疑っていない様子。そして、それ程の絶対的な正義を掲げるならば。
「其を乱さんとする君達は悪! 悪は滅ぼすべし!」
「アクを滅boせ!」
「悪をホロぼse!」
 猟兵達を悪と断じ、宣言する。同時、その身へ星々の輝きを象るが如き意匠の鎧を纏う。以て戦闘力の更に高まりたるが、探査祭器を通してるこるにも伝わり得ようか。
 同時に、呼応したANGEL達が一斉に炎を放つ。殆ど同時に放たれたる炎は正しく波涛の如く広がりうねり、るこるとエル・ティグレを襲う。
「何のぉ!」
「こんなのに当たるかよ!」
 るこるはオーラの翼を広げ、エル・ティグレは泳ぐかの如く、宇宙空間を飛翔して上昇。襲い来る炎の波を回避する。
 だが。
「んなっ!?」
 だが回避した先にも炎。まるで回避機動を読んだかのように、直前の一斉攻撃に加わらなかったANGELが炎を放ってきたのだ。
「させませんよぉ!」
 なれど、るこるはその攻撃にも備えていた。周囲へ浮かべた祭器より展開した結界が、炎を逸らし、或いは防ぎ止め。己とエル・ティグレへの被害を皆無とする。
 更に繰り出した浮遊砲台型の祭器群が、反撃とばかりに砲撃を開始。熱線と炸裂弾とが天使達へと浴びせられ、これを焼き払い、或いは爆ぜ飛ばす。
「悪をホロぼse!」
「アクをhoろボせ!」
 だがそうして生じた戦列の穴へ、即座に別の天使達が入り込む。その動きに無駄は無く、先より数は少ないにも関わらずその守りの堅さは先の比ではない。指揮官たるメテオーロの手腕の程が、其処には窺えようか。
「悪ぃ、じゃなくてありがとうございます|猟兵さん《ご主人様》。けど、あいつらガチガチに守り固めてやが……りますね」
 先の結界防御の礼を告げつつも、敵の守りに舌を巻いている様子のエル・ティグレ。あれだけの守り、果たして如何に突破すべきかと敵の戦列を睨み据えるが。
「でしたら、私に考えがありますぅ」
 るこるは応え、両手を合わせて祈りを行う。祈る先は無論、彼女の奉じたる豊饒の女神。冷厳たる狩人の瞳を此処へ齎し給え――と。
 すると、前方に何やら乳白色のエネルギーの渦めいたものが生じてくる。一体これは何か、と訝しむティグレだが。
「エルさん、この渦へ暗黒星雲攻撃を撃ち込んでくださいませぇ」
「え、この渦に……ですか?」
 徐にそう促され。一体これは何なのか、と戸惑いを隠せぬ様子ながらも。彼女が対策として取った行動の産物なれば、と。
「そんならやってみ……ます! おらぁぁぁ!」
 己の髪から染み出た闇を凝集させ、サッカーボールの形と成し。そして渦目掛けて蹴り込めば、渦の中へ暗黒星雲のボールは消失し――
「ぐはぁぁ!?」
「!?」
 ANGEL達の戦列、その向こうから悲鳴。メテオーロの声だ。陣形を組むANGEL達はもとより、エル・ティグレも何が起きたのかと戸惑っているようだが。
「空間を連結して、敵の指揮官の体内へ直接攻撃可能な状態にしたのですぅ」
 其処にるこるからの種明かし。先の祈りで発動したユーベルコードを以て、敵の情報を把握の上、その弱点部位へと直接可能な状態にしたのだという。そうして生み出したのが、この渦というわけだ。
「そいつぁまた……ってか、これはつまり」
 えげつないことだ、とエル・ティグレも内心思ったとか思わなかったとか。だが、それより重要なのは。
「ええ、攻撃のチャンスですよぉ」
 応えるが早いか、るこるは再度浮遊砲台群での砲撃を開始。ユーベルコードの恩恵で先程より格段に威力の上がった熱線と炸裂弾が、混乱する天使群を薙ぎ払い。
「が……っ! ぐ、おのれ……!」
 暗黒星雲攻撃によってユーベルコードの産物たる先の鎧を喰われていたメテオーロの身をも穿ち。少なからぬダメージを、その身へ刻み込んだのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルケン・ピーチ
続けてアカリで出撃

こっちも理由があるんで、その秩序をぶっ壊させて貰うっす!

黄金ロボ『ゴールデンハヌマーン』に搭乗
雑魚の防壁に正面突破気味に突っ込んでくっす
敵があたしを阻んで囲んで来たらエル・ティグレに【ティグレ・スーパーノヴァ】を指示
ただし対象はあたしっす!

そのまま重力反転して上に落ちていくも、【空中機動】で相手上方に行くよう制御
高いところでティグレに能力解除して貰い、雑魚の群れを飛び越えたメテオーロの真上から【スペシャルピーチドロップ】を使いつつ落ちて【重量攻撃】!

魔法反射の銀の軽鎧?こっちは物理全振りの金色重量級ロボっす!
UC効果で増強した戦闘力を発揮させず、【怪力】でぶっ潰してやるっす!



「ぐっ……おのれ、秩序を否定する悪しき者達め……」
 その身に受けた傷を確かめながら、メテオーロは憎々しげに唸る。その視線は、迫り来る新たな猟兵達を鋭く睨み据えていた。
「君達の思う通りにはさせん……! カルネス帝国の齎す秩序こそ、この星系に必要なものなのだ!」
 己の信念を示すが如く吼えると共に、その身が月明かりを思わせる白銀の軽鎧に覆われる。戦闘態勢を取る指揮官の周囲を固めるが如く、ANGELの集団が結集し防御陣形を敷く。
『秩序を守りたいっていうのは分からないでもないっすけど!』
 なれど其を打ち崩さんとばかり宇宙空間を飛翔するは黄金の装甲を有する猿型ロボット。引き続きアカリの肉体を以て任務に臨むミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)駆る『ゴールデンハヌマーン』だ。
『こっちにも理由があるんで、その秩序をぶっ壊させて貰うっす!』
 ヒーローとしてはメテオーロの目的意識に理解を示せぬでもないが、その秩序が齎すものを放ってはおけぬ。ANGEL達の防御陣を真っ向より突破せんとばかり、真っ直ぐ敵軍へと向かってゆく。
「|猟兵さん《ご主人様》!マジで良いんだな……じゃない、ですね!」
 脇目もふらぬとばかり真っ直ぐ敵軍へ向かってゆくミルケンへかけられる声。ゴールデンハヌマーンに並走するエル・ティグレだ。
『遠慮は要らないっす、思いっきりブチかまして欲しいっすよ!』
 確認じみたその問いに、ミルケンは迷いなき返答を返す。それこそが、この軍勢を突破するに必要な業であるのだとばかりに。
「何のつもりかは知らないが――」
 そんな二人の遣り取りを見て取るメテオーロ、其が意味するものを測りかねているようだが、憶測に割く時間は長くなく。
「この軍勢、真正面から突破できるものと思わんことだ!」
 号令一下、配下たるANGEL達が一斉に展開。軍集団へと飛び込んだゴールデンハヌマーンに向かって、上下左右から飛び掛かってゆく。
「正義はワレにアri!」
「カるneスていコクni栄光あレ!」
 口々に己の正義、或いは其の体現たる帝国を讃える言葉を叫びながら。黄金ロボへとしがみつき、以て自爆攻撃を仕掛けんとする天使達だが。
「――今だ! 行けぇぇぇぇぇぇ!!」
 だが其処でエル・ティグレが仕掛ける。何処からともなく取り出したサッカーボールに虎じみたオーラと超新星の如き輝きを纏わせ、蹴りで以て撃ち出した。
 咆哮じみた唸りを上げて飛翔するサッカーボール。其が着弾した先は――ゴールデンハヌマーン!?
『おおおおおおお!!?』
 そのままボールはゴールデンハヌマーンの尻へと命中。超新星爆発にも比較される衝撃をまともに受け。黄金ロボが吹き飛ばされてゆく。その様に、メテオーロも一瞬呆気に取られるが。
「あれは一体――いや。敵の失策なら付け込まん理由など無い」
 気を取り直せば、ANGEL達へと指示を飛ばすしてゆく。思念によって直接伝達される指示の内容は、残るエル・ティグレの殲滅。
 応え、ティグレを包囲せんとする天使の群。其を前に、エル・ティグレは然し、余裕の笑みを浮かべ。
「――いいのか? アタシにばっかり構っててよ」
「――何?」
 言い放ったその一言を訝しむ暇もあればこそ。己の身にかかる巨大な影を知覚したメテオーロ、視線を上向ければ――
『ふっふっふー、作戦大成功っす!』
 其処には巨大な尻部分を向けて落下――降下してくるゴールデンハヌマーンの姿。乗り込むは無論変わらずミルケンだ。
 一体何が起きたのか。エル・ティグレがゴールデンハヌマーンへ叩き込んだシュートは、重力異常を引き起こすユーベルコードの産物。これをゴールデンハヌマーンに撃ち込むことで、このロボに重力異常の状態異常を付与しつつ戦場上方へ吹き飛ばしたのだ。
『そんで戦場飛び越えて、お前に直接攻撃仕掛けに来たってワケっすよ!』
「ちぃ……っ! 読み違えたと……!?」
 己の読みを上回る策で以て攻め寄せてきたミルケン達に対し、メテオーロは悔しげに唸る。最早これほどに至れば回避は間に合わず、反射しようにもミルケンの攻撃は純然たる物理攻撃。魔術的な攻撃しか反射できないメテオーロの鎧には防ぎ止めること叶わぬ。つまり――
『ブッ潰れるがいいっすよ!!』
 振り落ちてきた、ゴールデンハヌマーンの尻。猿型ロボ故の豊かなそれがメテオーロを直撃し。甚大なるダメージを、その身へ齎した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…秩序を乱すか…そうだな…
貴様を屠り好き勝手やる為にわざわざ|宇宙《ソラ》までやってきたのだ…!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!

…だがあの敵群を突破しなければ近づくことは叶わぬ
…エル・ティグレ!貴様の力が必要だ!共に駆け抜けるぞ!

地獄の炎纏い【疾走する地獄の炎】を発動
ダークネビュラ・タイフーンを発動したエル・ティグレと共に
宇宙を駆け抜け敵群の隙をついて敵へと近づこう

私の存在が邪悪か…私は処刑人…!
正義であれ悪であれその首を刎ね落すのが我が使命だ…!
貴様の命…貰い受けるぞ!

処刑人の覚悟と矜持を示し、鉄塊剣と妖刀振るい抜き
怪力と鎧砕きで外装を砕き早業と一刀両断で切り捨て断罪してやろう…!



 宙域を駆ける二条の流星。赤き星と黒き星。立ちはだかる天使達もものともせぬとばかりに弾き飛ばし、指揮官たるメテオーロと彼を守る天使達の陣形へと迫りゆく。
「これ以上好き勝手させるものか! これ以上、秩序を乱す真似は赦さない……!」
「……そうだな……」
 叫ぶメテオーロを見据える仇死原・アンナ(処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978)の眼が細められる。実の処、アンナにとって、彼の言い分は皆目理解できぬという程でもない。何故なら。
「……貴様を屠り好き勝手やる為に、私はわざわざ|宇宙《ソラ》までやってきたのだ……!」
 先と同じ鉄塊剣と、宝石剣に代えて構えたる呪いのサムライブレイドの二刀を構え。纏う紅蓮の獄炎が激しさを増し、アンナの身をそれまで以上の速度で飛翔せしめる。
「……エル・ティグレ!」
「おう! ……じゃなかった、はい! |猟兵さん《ご主人様》!」
 伴って飛翔するサッカー・フォーミュラへと呼びかければ、即座に返る応え。暗黒星雲のエネルギーを身に纏いたるエル・ティグレだ。
「あの敵群を突破しなければ、奴に近づくことは叶わぬ。共に駆け抜けるぞ!」
「はい! 望むところだ……です!」
 呼びかけるに対し即座に返る応え。以て両者は赤と黒、二つの流れ星となって戦場たる宙域を駆け。防御陣を突破せんとする。
 通さじとばかりに陣形を変形しながら対応せんとする天使達だが、音を軽く置き去りにせんばかりのアンナとティグレの速度にはまるでついていけておらず。僅かな隙を貫かれる形で、突破を許してしまう。
「やはり来るか、秩序破壊者共!」
 以て肉薄せんとする二人を前に、指揮官たるメテオーロは憎々しげに吼える。その様相は、正しく義憤に燃える正義の使徒と見え。
「君達の如き邪悪に私は負けん! 私は、私こそが正義の体現者だからだ!」
 続けて叫ぶと、その双腕には重厚なガントレットが纏われる。天秤座のマークが刻まれた其は、纏う彼を法と秩序の執行者が如く見せる。
「私の存在が邪悪か……そう断ずるも良かろう」
 なれどアンナは其を否定せぬ。何故ならば。
「だが――私は、処刑人だッ!」
 ギロチンめいた鉄塊剣、介錯刀たる刀。二刀を掲げ、アンナは吼える。
「正義であれ悪であれ! 故あらばその首を刎ね落とすが! 我が使命だ!!」
 それが必要であると判ずれば、何者であれ処するのみ。其は処刑人としての覚悟と矜持。彼女を処刑人たらしめる其は、善悪を超越した意志。
「アタシを縛るのはアタシが決める! アンタの善悪なんざ関係ないね!」
 エル・ティグレもまた、アンナに呼応するかの如く己の矜持を吼える。銀河征服王として、或いはサッカーを愛する者として。その意志を貫く覚悟を示さんばかりに。
「………!!」
 そんな二人の気迫は、メテオーロを思わずたじろがせる程。圧倒されれば、爆発的に増大した反応速度も意味を成さない。
「貴様の命……貰い受けるぞ!」
「ブッ飛びやがれッ!!」
 その隙に肉薄した両者。アンナの振るった二刀がガントレットを砕き、守りを失った身を鋭く斬り裂いて。
 直後に叩き込まれたエル・ティグレの蹴りが、かの騎士の身を遥か遠くへまで吹き飛ばしてみせたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
【炎心】POW

「弱き人々を弾圧する秩序ならば、
オレ達はソレを認めず是正しよう!」
UCを発動してファイナルモードに超変身!
「オレが道をこじ開けてANGEL達の動きを止める!
エド!レヴィア!エル!そこを突っ切ってぶちかませ!」
超必殺!ファイナル・ブレイジング・ブラスター!」
前面の超極大全域攻撃
どれほどの速度で動こうが回避は不能!
ANGELとメテオーロを焼き尽くす!
更に残った奴らの行動は全て封じる
これでANGELの防御は機能不全になるぜ!

エドとレヴィアの援護を背に、ブースター点火!
「決めるぞ!エル・ティグレ!ティグレ・ハイパーノヴァ!!」
超新星の輝きに超恒星の炎を更に蹴り込んでメテオーロをぶち抜く!


レヴィア・イエローローズ
【炎心】
ええ、その秩序……憎ませて貰うわ!
瞬間”理不尽に罪無き者を踏み躙る存在全ての断罪”という願いを”三十六世界全ての罪無き命の正しき憎悪全て”に呼び掛け……わたくしはポーシュボス・フェノメノンの亜種――オディオ・フェノメノンへと変貌する!
白濁した鹿神の姿となったわたくしは、群がるオブリビオンの軍勢を『星纏騎士『メテオーロ』』諸共UCによる”断罪”の感情エネルギーを用いて、白濁のブレスを用いて薙ぎ払っていくわ
わたくしの最重要本質は”憎悪”……だからこそ、清導に正道は任せるわ!
そう言って再びブレスを迸らせ、オブリビオンの軍勢を薙ぎ払う事に専念していく――


エドワルダ・ウッドストック
【炎心】SPD
アドリブ連携歓迎

征服者が被害者面とは猛々しいですわね。
貴方方が虐げ、支配したエンスフヴィ星系。解放させていただきますわ!
行きますわ、清導! レヴィア! エル・ティグレ!

持ち込んだキャバリア、カナリアに搭乗。
サートゥルヌスから発艦して、UC発動!
高速飛翔で宇宙を駆けて、メテオーロのスピードに対抗して砲火を浴びせますわ!
そして残存ANGEL共も、大型荷電粒子砲で焼き払いますわよ!
力押しでの突破が難しい、なら四人がかりのパワーで正面から圧し通りますのよ!

さあ、わたくしたちが道を拓きましたわよ? トドメですわ!
やってしまいなさい、エル・ティグレ! ダークネビュラ・タイフーンですわ!



「ぐうぅ……! おのれ、おのれ……!」
 深手を負い、よろめくメテオーロ。なれどその声音に籠る力、迫る猟兵達を見据える眼光はいずれも些かの衰えを見せず。
「我らが築きし秩序は絶対……! 君達の如き侵略者などに、壊させはしない……!」
 その信念を以て立つ星纏騎士。其を支えるが如く、ANGEL達が陣形を組み防御態勢を整える。前方の戦艦から飛来する侵略者達を、迎え撃つ為に。
『征服者が被害者面とは猛々しいですわね!』
 黄金の重装キャバリア『カナリア』から、エドワルダ・ウッドストック(金雀枝の黒太子・f39970)の声が指弾するは、そもそものカルネス帝国の興り。彼らもまたこの星系を征服し、圧政を布いた存在であろうと。
「弱き人々を弾圧する秩序ならば! オレ達はソレを認めず是正しよう!」
 そのカナリアに先行して飛翔する空桐・清導(ブレイザイン・f28542)もまた、声高らかに宣言する。帝国の圧政からなる秩序の否定を。
「行くぜ! ファイナル・ブレイジングドライブ!!」
 今こそ決着をつけるべき時。判じた清導の纏う機械鎧が紅の光を放ちながら変形し、更なる強化形態へと進化を遂げる。其は清導の|潜在能力《ユーベルコード》が齎した決戦形態。胸部に展開されたるは、巨大な三門の砲口。その内からは白熱せし焔が垣間見え、すぐにでも発射できんばかりの状態。
「オレが道をこじ開けて敵の動きを止める! エド! レヴィア! エル! そこを突っ切ってぶちかませ!」
 以て為さんとするは先陣として道を拓く役目。其は後続の仲間達のため。
「おう|猟兵さん《ご主人様》! アタシがきっちり決着つけてやるぜ……です!」
 応えるエル・ティグレは気合充分。己の全力を叩き込んでやろうとばかり拳を握る。
「ええ、清導。正道はあなたに任せるわ」
 レヴィア・イエローローズ(亡国の黄薔薇姫・f39891)もまた応え、視線を前へ向ける。視線の向こう、天使の群れの先に在る星纏騎士。彼を見据えるその眼は、ひとつの強い感情を宿す。レヴィアの、最も重要な本質と言って良い感情を。
『では――行きますわ! 清導! レヴィア! エル・ティグレ!』
「応!」
 そしてエドワルダが呼びかけるに、清導が真っ先に応えるが早いか。彼の鎧の胸部に備わる砲門が、一際熱く輝いて――
「超必殺!! ファイナル・ブレイジング・ブラスタァァァァァァァァ!!!」
 力強く叫ぶに応えるが如く。三連砲門のうち左右二門が紅蓮の火焔を、そして中央の一際大きな砲門が白く輝く光焔を其々に撃ち放ち。前方の天使群も、その向こうのメテオーロをも纏めて呑み込んでゆく。
「な――」
 思わず漏れた呻きも諸共に呑み込んで。白き焔の嵐は、宇宙空間に荒れ狂い。直撃を受けたANGEL達は灰も残さず消し飛んでゆく。
「――っぐ、く……! これ以上、好き勝手にやれるなどと思うな……!」
 清導が放った光の余波は、メテオーロをして有意にその動きを鈍らせしめる。全身が焼け焦げた無残な状態なれど、それでも残るANGEL達を指揮し敵たる猟兵達へと反撃せんとして――
「あなた達の掲げるその秩序……憎ませてもらうわ!」
 其処へ突入してきたのはレヴィア。メテオーロ目掛けて言い放つが早いか、その肉体が変異してゆく。長大なる角を掲げる鹿神の姿――なれどその肉体は白く濁り、禍々しき気配を全身より放つ異様なる姿。
 其は三十六の世界に在る命という命の、理不尽に対する正しき憎悪を糧に変じたる姿。ポーシュボス・フェノメノン亜種『オディオ・フェノメノン』。
『受けなさい、理不尽を断罪せる憎悪の力!』
 そうして変じたレヴィアが宣言すると共に、その口から放つは白濁したエネルギーの奔流。理不尽に罪無き者を踏み躙る存在を断罪せんという感情の力からなるブレスが、動けぬ天使達を薙ぎ払ってゆく。
「が……っ!? 断罪だと……! 裁くは我々の為す事、侵略者たる君達では……!」
 ブレスはメテオーロにも浴びせられ、光焔に焼かれたる身を更なるエネルギーで苛む。其に呑まれて尚、支配者たる矜持を以て踏み留まらんとするメテオーロだが。
『いいえ! あなた方カルネス帝国の支配も、今日限りでおしまいですわ!』
 高らかなるエドワルダの宣言と共に、メテオーロへと肉薄するは|黄金の戦機《カナリア》。その速度はユーベルコードによって先程までよりも格段の加速を遂げ。音速を軽く超える飛翔と共に、その手のライフルを連射する。
「やらせるものか……! 我らが帝国の秩序は永遠である!」
 抗するメテオーロ、その身を縛める光焔を振り切ると共に、ユーベルコードの装甲を纏い。超速にて飛び立ちライフル弾を躱すと、同じく拘束を逃れたANGEL達を嗾ける。
『圧政に拠って立つ秩序など! 必ずや終わりが来るものでしてよ!』
 なれどカナリアは装備する大口径砲を展開。撃ち出される荷電粒子の奔流が、天使の軍勢を薙ぎ払ってゆく。
「貰ったぞ……!」
 其処へ、逆方向から回り込んだメテオーロが肉薄。ANGEL達を囮にエドワルダの隙を突かんとしたか。だが。
『やってしまいなさい、エル・ティグレ!』
「おおおおらあああぁぁぁぁぁ!!」
 呼びかけるが早いか、飛び込んできたのはエル・ティグレ。獣の形に変幻する暗黒星雲を纏った身でのタックルが、見事にメテオーロの虚を捉え、突き刺さった!
「ぐあぁぁぁぁぁ!?」
 まともにタックルを喰らい、吹き飛ばされるメテオーロ。奇襲を果たしたエル・ティグレの背後、追いかけるように赤い光が近づく。清導だ。その背のブースターが唸りを上げて、決着の一撃を撃ち込まんばかりに光焔を噴く。
「よし、決めるぞ! エル・ティグレ!」
「おうよ! 合わせろ……じゃない合わせてください!」
 清導の呼びかけるが早いか、ティグレはその足元のサッカーボールを蹴り上げる。宙を舞うボールへと、清導が最高速で以て飛び込んで――
「行くぜ――」
 其はエル・ティグレの繰り出す超新星の輝きに、清導の有す超恒星の輝きを上乗せした、宇宙で最も眩い輝き。その名は――
「「ティグレ・ハイパーノヴァ!!」」
 エル・ティグレの脚と、清導の脚が、同時にボールを蹴り放つ。以て超絶の光を帯びたサッカーボールが、吹き飛ぶメテオーロを光速に達さんばかりの超速度で追いかけて――着弾。

 瞬間、ロヴィキーヌ星軌道宙域に、新たなる星が誕生した――そう錯覚する程の輝きを伴う大爆発が、宙域に轟いた。

「ぐあああああああ……!! こんな……こんな事が、あっては、ならない……!!」
 その直撃を受けたメテオーロは、全身を眩い光と焔とに呑み込まれ。纏う装甲も、その肉体も、諸共に焼き滅ぼされてゆく。
「星系の秩序は……我らが守るのだ……! 我らこそが……世界の……宇宙……の……!」
 譫言めいて漏れる支配への妄執も、光の中へ消え。星纏騎士メテオーロは、完全にその身を世界より消し飛ばされていった。

 そして、彼の滅びはそのまま、カルネス帝国の落日を告げる嚆矢となったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『屋上プールで君と』

POW   :    全力で泳ぐ

SPD   :    スキンシップだ、水のかけっこだ!

WIZ   :    プールサイドでのんびりくつろぐ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 カルネス帝国元帥メテオーロが斃れ、帝国の主力軍も壊滅に至った事実は、エンスフヴィ星系の人々に強い衝撃と、そして希望を齎した。
 程なく、星系を構成する惑星各所で住民達が一斉に蜂起。帝国の軍事中枢が崩壊したことで機能不全に陥った帝国軍のオブリビオンを打ち倒し、その支配を打破。
 ロヴィキーヌ星にあった帝国の中枢機関も、呆気なく蜂起民らによって制圧され。以てカルネス帝国は滅亡、エンスフヴィ星系はその圧政から解き放たれたのである。

 ロヴィキーヌ星の帝国首都であった都市に猟兵達とエル・ティグレが降り立てば、彼らを迎えるのは割れんばかりの大歓声。聞こえる声からは、彼らを解放者、英雄、救世主、勇者、兎に角ありとあらゆる賞賛の表現が認められる。
「ああ、皆様! よくおいで下さいました! 我らが星系をお救い下さった解放者よ!」
 そんな人々を代表するかのように、数名の男女が一行の前へ進み出て来る。どうやら、帝国の支配に長年抗ってきた反乱軍の幹部達らしい。
 尚、その容姿は皆一様に水着姿。男性は筋骨逞しく、女性は肉感豊か、それぞれの性を強調するような体格を、惜しげもなく晒け出す黒の水着を纏っている。グリモア猟兵の情報通りだ。
「皆様が帝国軍を壊滅させて下さったおかげで、こうして帝国の支配を打ち破ることが叶いました。皆様は我らの救世主です!」
 熱っぽく語る、反乱軍のリーダーらしい女性。その背後、メテオーロを模した巨大な銅像が倒されてゆくのが見える。
「ハッ、いいってことよ。アタシはこの星系を征服しに来ただけだしな」
 とはいえ征服すれども統治はせず。統治は彼ら現地の民が行えば良い、とはエル・ティグレの弁。
「この大恩、とても返しきれぬものではありますが、せめて暫しのおもてなしをさせて頂ければと」
 そう語る女性に是の応えを返し。以て猟兵達とエル・ティグレは、都市の一角――どうやらリゾートエリアとなっているらしい地域へと案内され。

「……なんだこりゃ?」
 何故か水着に着替えるよう求められた一行、応じて着替えた後、案内されたのは。豪奢にして広大な、プールであった。
 プール自体の種類も豊富、プールサイドの各種設備も充実と、至れり尽くせりな施設ではあるが、そもそも何故プールなのか。エル・ティグレも困惑している。
「これが、我らロヴィキーヌ星の民にできる最大のおもてなしです。叶う限りの開放的環境にて、思い切り寛いで頂きたいという」
 反乱軍リーダーの女性が説明する。これもグリモア猟兵の情報通り――この星の流儀ということだろう。
 そういうことなら、と納得したエル・ティグレはどうやらそのまま寛ぐつもりらしい。猟兵達も、思い思いにプールでの一時を過ごしていくと良いだろう。

※ナイトプールで過ごす章です。
※泳いだり飲食したりのんびりしたり、場にそぐう形での行動は一通り可能です。
※グリモア猟兵のギジィも呼べます。ご希望でしたらプレイングにて。
※例によって未成年の飲酒喫煙、公序良俗に反する行動は採用できません。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
この時期に暖かい場所で、というのは有難いですぅ。
折角ですし、ゆっくりさせて頂きましょう。

問題は「水着のサイズ」ですねぇ。
『豊饒神媛の身軀』は抑制中でも、制御可能なサイズの関係上夏場の品は入るかギリギリですし、【遍界招】で『水着』を召喚、着用しておきましょう。

後は『パーティ』とのことですし、エルさんやギジィさんの様子を見つつ、ゆっくりさせて頂きますねぇ。
体型的に視線は気になりますが、此方の星の名産品等が有りましたら、其方を楽しみたいところですぅ。
何か良い食物等が有るようでしたら、お土産を兼ねて購入の為の交渉をしても?
後は何か催し物等を行う様であれば、お付き合いしますよぉ?


ミルケン・ピーチ
引き続いてアカリで出撃
水着は2021年JCと同デザインのピンクビキニ
他参加者と絡みOK

ギジィさんも呼んで、体比べをしてみたいっす
【桃白蜜】を飲んで疲れを癒すと同時に筋肉は|興奮《パンプ》させ、お互いポーズを取ったりして筋肉の品評会
エル・ティグレの太腿やお尻を触らせてもらって肉のつき方や締まり方を確認っす
やっぱサッカー選手なだけあり下半身は特に凄そうだし、それ以外もかなりだと思うっす
あたしが明確に勝ってるのは胸くらいかも

自分の筋肉も隠さず見せるっす
ちょっとは自信あるつもりなんすけどね
ギジィさんの肉体も可能なら触って確かめ感想を言うっす
一応セクハラ意図はないけど、相手や周囲がどうとるかはお任せっす



「この時期に暖かい場所で、というのは有難いですねぇ」
 ナイトプールに併設の更衣室にて、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は此度の催しへの有難みを覚え独りごちる。彼女の住む日本は二月、真冬の寒さの只中に在るが、ロヴィキーヌ星は常夏の気候ということで、素肌露な装いをしても特に寒さを感じぬ。寒さに辟易する身としては実に有難いことである。
「折角ですし、ゆっくりさせて頂きましょう……けれど」
 然し、視線を落とすと共に声のトーンも少し落ちる。視線の先、手の中には、黒い和風の意匠が施された水着が在った。昨年夏の水着コンテストに際し誂えたものではあるが――成長を続けるるこるの身体は、秘術で抑制した状態であっても、既に半年少々前の水着が収まるかどうか怪しい程のものと化していた。
「やはりギリギリですねえ……仕方ありません」
 奉ずる女神の恩恵といえど、こうした不便には嘆息を禁じ得ぬ処ではある。とはいえ想定できた事態なれば、代替の手段は考えてある。
 祈りを以てユーベルコードを励起すれば、その身には手にあったものと同じ意匠の水着が纏われる。今の体型に合わせて生み出した、祭器の水着だ。
 ともあれ、これで着替えは完了。頷き、るこるはプールへと歩み出てゆく。

 ナイトプールには煌びやかなライトアップが施され、随所に飾られたオブジェと合わせて何処か蠱惑的な雰囲気を漂わす。そこかしこで歓談や飲食に興じる人々も、素肌を露としているのもあってか、実際以上に艶めいて見える気がする。
「おお……なんとも雰囲気ありますねぇ」
 とはいえ、るこるとしては過剰に心惑うものでもなく。そういうものと認識すれば、至って落ち着いて見て回れるものだ。
「……おやぁ?」
 そうして会場を見て回るうち、その一角に人だかりができているのが見受けられた。興味を持ったるこるが近づいてみれば。

「へぇ、アカリ……様の身体、すっげぇバキバキに仕上がってんな……ですね」
「ティグレも流石の筋肉っすよ、流石はサッカー・フォーミュラって感じっす」
「うむ、二人とも見事に鍛え抜かれた逞しき身体である」
 人だかりの中心にあったのは、エル・ティグレとグリモア猟兵のギジィ、そしてミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)たるアカリの三人。
 小麦色の肢体を最低限のみ隠した桃色のビキニを纏ったアカリと、普段の装いをアレンジした水着姿のエル・ティグレ。そして黒と赤のビキニを纏ったギジィ。三者がそれぞれ、その肉体を誇示するようなポーズを取ってみせている光景が其処にはあった。
「これは……何をしておられるのですぅ?」
「お、るこるさんっす。ちょっと三人で体比べをしているトコっすよ」
 声をかけたるこるに対し、アカリが答える。曰く、エル・ティグレの肉体にアスリート的な興味があったため、折角なのでと呼んだギジィも交えて其々の筋肉の品評会をしている処なのだとか。
「いやー、ティグレの筋肉、サッカー選手だけあって凄いモンっすよ。見てくれっす、この下半身」
 しゃがんだアカリ、エル・ティグレの尻や太ももをぺたぺた触る。女性らしい丸みを残しつつも、引き締まった筋肉の硬みを確かに感じられるその肉付き。しっかりと鍛えられているだろうことが分かる感触に、惚れ惚れとしているようだった。
「そりゃあサッカーやるなら足腰は大事だから……じゃない、ですから! アカリ……様こそ凄ぇぜ、です」
 その品評に謙遜めいた応えを返しつつ、エル・ティグレもまたアカリの肉体を賞賛する。腕や脚、腹に至るまで|隆起《パンプ》した筋肉が浮き出る様は見るからに仕上がった印象を齎す。
「でもやっぱりティグレのが凄いと思うっすよ。あたしが明確に勝ってるのは胸くらいな気がするっす」
 一頻り下半身を触ったアカリ、エル・ティグレの胸元を見下ろし評する。彼女もどちらかといえば大きい方ではあるが、流石に自身の頭部ほどはあろうかというアカリのそれと比すればやや迫力は譲るか。
「両者伯仲、という処であるな。自ら身体を張る者ゆえの力強さというものを感じる」
 そんな二人を並べて賞するギジィ。一方の彼女はといえば、細身でありつつも引き締まった四肢と腰、女性的な膨らみを存分に備えた胸元や尻。女体として十二分に魅力的ではあるが、筋肉の付き具合ではやはり二人には及ばない。
「ギジィさんは指揮官さんっすからねー。でもこの締まった体、これはこれで強そうっす」
 ティグレから離れたアカリは、今度はギジィの身体をぺたぺた触りつつ、その肉体を評する。二の腕や脚は細いといえど確と締まった筋肉がつき、貧弱という印象を感じさせない。
「なるほどぉ。皆さんそれぞれとっても魅力的なのですねぇ」
 鍛え上げられたアカリとエル・ティグレの身体、無駄なく締まったギジィの身体。三者三様の魅力に触れ、こういう体の魅せ方もあるのかと納得するるこるであったとか。
 というのも。
「私の身体は全く正反対の性質なのですよねぇ」
 頭部より軽く二回り以上は巨大な双房、それ以上の肉感を有する双臀と太腿。るこるの肉体は、見た目には筋肉と全く無縁の身体と見えた。
「そういうモノっすかね? ちょっと失礼するっす」
 其処に疑問を感じたのか、アカリはるこるの許可を得た上で彼女の身体を擦ったり撫でたりし始める。力を入れるごとに指が深く沈み込む圧倒的な柔らかさ、豊饒を体現したかの如き肉体は同時に、来る者全てを受け入れんばかり圧倒的な包容力に満ちていたとか。
「あ、アカリさん……っ。手の動きが、その、やらしいですぅ……」
 尤も、触られる当人としてはやはり恥ずかしいようだが。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…おわったね
…そういえばこの星でのんびりすごせるって話だったな
…せっかくだから水着に着替えて泳ごうかな…
じゃあ行こうか…私は…処刑人…

暖かいなぁ…
楽しいなぁ…

……
………ただ泳ぐのも飽きてきたな
…浮かぶだけってのも……そうだな…

エル・ティグレ!貴様の力が必要だ!せっかくだから…
貴様の技と私の技…どちらが強いかスポーツで勝負だ!

エル・ティグレの放つ輝く球を…我が地獄の炎纏う黄金バットが…
我が【炎獄殺法「地獄廻」】が迎え打つ!

貴様の宇宙の力纏う球とやら…絶対に打って吹き飛ばしてみせる…!
私は…処刑人だッ!!!来た…!ここだ!喰らえーーーッ!!!



(……終わったね)
 プールの浮力に身を委ね、ぷかぷかと水面に浮かぶのは仇死原・アンナ(処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978)。熟れつつも引き締まった肢体を骨めいた装飾の施された紫のビキニに包み、露な肢体を水に晒し委ねる姿は、傍目にはとてもリラックスしているように見える。実際、その表情からは戦時の苛烈さはすっかり抜け、今はすっかりぼんやりとした状態である。
(……暖かいなぁ……)
 常夏の大気、適温にまで温められたプールの水温。戦いに疲れた身体を癒すにはこの上ない環境。事実として、アンナはこの状況にとても癒しを感じていた。
 そうして浮かぶだけ、というばかりでなく。時には四肢を躍動させ、プールの中を泳いだりもする。軽くであっても、アンナの身は滑らかに水面を泳ぎ進んでゆく。
(……楽しいなぁ……)
 ただ浮かぶだけでも、こうして泳ぐだけでも充分に楽しい。至ってマイペースに、この状況を楽しむアンナであったが。
(……………)
 暫く繰り返すうちに、ただ泳ぐだけ、浮かぶだけというのには流石に飽きを感じてきた。では、どうするか。
(……そうだな……)
 思案するうち、茫洋としていた表情に、瞳に、火が灯る。あっという間に燃え上がる其が熱を送り込むが如く、表情に先程の苛烈さが戻ってくる。
 そして、アンナはプールからざばりと飛び出して――

「エル・ティグレ!! 貴様の力が必要だ!」
「ぬおっ!? って、|猟兵さん《ご主人様》!?」
 別のプールでのんびりと過ごしていたエル・ティグレに、先の如き大音声で呼びかける。いきなりでかい声で呼ばれて、驚きで飛び上がるエル・ティグレ、何事かとアンナを見るが。
「折角だから、貴様の技と私の技……どちらが強いかスポーツで勝負だ!」
 持ちかけるはスポーツを介した力比べ。そう言われれば戸惑い気味だったエル・ティグレの表情にも不敵な笑みが浮かび。
「! そういうコトならやってやるぜ……じゃない、やります!」
 至ってノリノリな様子でアンナの挑戦を受けるのであった。

 というわけでナイトプールの一角にて始まった、アンナとエル・ティグレのスポーツ対決。種目は野球。周囲では他の来場者達が遠巻きにその対決を見守っている。下手に近づけば巻き込まれる危険があるので遠巻きに、である。
「さあ、来い! 貴様の球、我が炎獄殺法にて迎え撃ってくれよう!」
 黄金バット――本当に金塊から鋳造された純金のバットを構え、アンナは気合充分といった様子でエル・ティグレを促す。純金バットなど一見実用性皆無そうな代物だが、魔界の呪いは其に充分な実用性を付与している。その上からアンナの纏う地獄の炎を付与すれば、其は十二分にアスリートの世界で戦える『武器』となる。
「よぉし! それなら手加減無しで行くぜ……です!」
 挑発とも取れる促しに、にやりと不敵な笑みを浮かべ、エル・ティグレはその手に光を凝縮して球状と成す。ユーベルコードにて成る光の球だ。
 そして振りかぶり投球モーションへと入れば。髪から漏れた暗黒の力が手の内の光へと纏わりつく。暗黒星雲の力をも、光のボールへと付与しているのだ。
「こいつを! 打てるモンなら! 打ってみろぉぉぉぉぉぉ!!」
 以て渾身の力で投げたボールは、光と闇を兼ね備えた膨大な力を帯びてアンナ目掛け放たれる。その勢い、下手なオブリビオンなら薙ぎ倒して滅ぼしかねない程の代物。ギャラリーからもどよめきが上がる。
「良いだろう……! 貴様の球……絶対に打って吹き飛ばしてみせる……!」
 アンナの瞳がギラリと光る。心中に宿る闘志を示すかのように、或いは確かな自信を示すかのように。
(来た……ここだ……!)
 そして見切ったミートタイミング。アンナは渾身の力でバットを振るう。見事にボールを捉えたバットは、然しあまりの球威に押し返されそうになる。
「ぬうううううう……!!」
 膂力を全開とし、精神力を総動員し。ともすればバットごと持っていかれかねない程のボールを押し戻し、拮抗する。其を為し得るは、只々、ひとえに。
「私は……処刑人だッ!!」
 常に任ずる、己の矜持に他ならぬ。処刑人と野球は通常関係ない、というツッコミなど今は野暮。何故なら、アンナのバットは徐々に光と闇の魔球を押し返しつつあるのだから!
「……く……ら、えぇぇぇーーーーーーーッッ!!」
 そして渾身の力で振り抜けば。打ち返されたボールは打ち上げられたロケットが如く真っ直ぐに、首都の空へと飛翔してゆく。光を引き連れ棚引かせるその姿は、まるで地から天へと昇る逆しまの流れ星めいて。
 其を見送った観衆達。ややあって、会場内に爆発的な歓声が響き渡る。まさに超人の技と言って良い技と技とがぶつかり合う、極限の力比べを賞賛する為の。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レヴィア・イエローローズ
【炎心】POW
わたくしは柔らかい黄色のビキニを着てナイトプールを
ええ、ありがとう清導……それじゃあ、プールを楽しみましょうか
ノンアルコールのモクテルを飲みながら、喉を潤わせていく
サッカー……で、良いのかしら?
兎も角、運動した後は水分補給が必要ね

流石にヒーローだけあって鍛え上げている肉体ね
そんな風に呟きながら、海軍の講習で受けた水泳方法で速くプールを泳いでいく
エド、一緒にどっちが早いか競争しない?
そんな風にもう一人のシカの軍人を誘うわ


空桐・清導
【炎心】POW

「ハハハ!常に水着とは開放的な星だな!
ナイトプールには俺は些か不似合いな性格だが、
存分に楽しませてもらうぜ!!」
鍛え上げた肉体を惜しみなく晒し、
トランクスタイプの水着を履いてプールに現われる

水着に着替えたエド、レヴィア、エル・ティグレを見れば、
思わず見とれたというような表情を浮かべる
「3人共よく似合っているぜ!
エドは白色の水着か!よく見るのは黒だけど、
そっちもよく似合っているぜ!
レヴィアは黄色のビキニなんだな!
シンプルながら流石の着こなしだな!
エル・ティグレも水着姿か!新たな一面だな!」

「さーて、自由時間だ!存分に泳がせてもらうぜ!」
ストレッチと柔軟を十分に行ってプールに飛び込む


エドワルダ・ウッドストック
【炎心】POW
アドリブ歓迎
白色の水着を着用してナイトプールに向かいます。

常夏の星、ロヴィキーヌ。賑やかで楽しい場所ですわね。
オブリビオンの支配から解放されて、皆喜んでいるようで……ええ、良かったですわ。
夜といってもプールはプール。全力で楽しみましょう!

フフ、ありがとうございますわ。あなたもとても似合っていますわよ、清導。

ゆっくりのんびり寛ぐのは遊び疲れてから満喫しましょう。
まずはストレッチと柔軟をしっかりしてから、泳ぎますわね。
あら、競争ですの? いいですわね、レヴィア。
折角ならみんなで競いましょう。
エル・ティグレ、あなたは泳ぎは得意かしら?
遊び事でも手を抜きはしませんわよ!



 ナイトプールには猟兵達以外にも多くのロヴィキーヌ星人達が訪れ、賑々しい雰囲気に包まれている。聞こえてくるのは一様に、解放を、勝利を喜ぶ声。曰く、カルネス帝国の支配下ではこうしたパーティーも禁止されていたとのことで。
「ハハハ! これがロヴィキーヌ星の本来の在り方ってワケだな!」
 その開放的な雰囲気に、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は楽しげな笑い声を上げる。そんな彼も無論のこと、この場に合わせた装いにて此処に在る。即ち、鍛え抜かれ引き締まった肉体を惜しげもなく晒す、真紅に黒のファイアーパターンを意匠したトランクスタイプの水着姿だ。
「ええ、オブリビオンの支配から解放されて、皆喜んでいるようで……良かったですわ」
「そうね。皆、苦労が報われたって顔をしてる。今日という日までどれほど耐え忍んできたのか分かるというものよ」
 圧政からの解放、其をこそ渇望するのは己らもまた変わらぬ故に。実感の籠ったエドワルダ・ウッドストック(金雀枝の黒太子・f39970)とレヴィア・イエローローズ(亡国の黄薔薇姫・f39891)の声。
「全くだぜ……です。やっぱ人間、自由に生きてこそだよな……じゃない、ですよね」
 更には二人に同意を示すエル・ティグレの声。そんな三人がいる方を振り向いた清導、目を瞠る。彼女達の装い――即ち、水着姿に見とれてしまったと言わんばかりの表情を浮かべる。
「おお……三人とも、よく似合っているぜ!」
 そして其々の水着を賞してみせる。エドワルダは白を基調として随所に青を配したビキニ水着。普段は黒の装いをすることの多い彼女だが、白もまたよく似合っていると言えた。
 レヴィアが身に着けるのは、柔らかな色調を帯びた黄色のビキニ。デザインそのものはシンプルだが、エドワルダ共々抜群のスタイルを誇るレヴィア故に着こなしは見事の一語。
 エル・ティグレは黄色にトライバル調のデザインを施したスポーツタイプのビキニ。普段はどの競技に出るとしてもサッカーユニフォームの彼女だけに、水着姿はとても貴重。まさに新たな一面を見た、とは清導の弁。
「ふふ、ありがとうございますわ。あなたもとてもよく似合っていますわよ」
「銀河美少女たるアタシだからな、いえ、ですからね! 水着も勿論似合う……ですとも!」
 そんな清導の水着票に、少し照れ臭そうな笑みを浮かべるエドワルダと、自慢げに笑ってみせるエル・ティグレ。
「あなたも、ヒーローらしい鍛え上げられた身体、素敵よ。それじゃ、プールを楽しむとしましょうか」
 続くレヴィアが、清導への賛辞と共に本題を切り出せば、三人は其々に頷いて。
「おう! ナイトプールには不似合いかもしれないが存分に楽しませてもらおうぜ!」
「そうですわね。ナイトプールといってもプールはプール。全力で楽しみますわよ!」
 この場を楽しみ抜く意志満々の清導とエドワルダ。ともあれ、四人のパーティーの時間が始まった。

 然しまずはストレッチと柔軟体操である。
「やっぱ身体動かすんだったらまずは準備運動しなきゃだぜ……です!」
 エル・ティグレの言う通り。猟兵でもオブリビオンでも其処は重要だ。故に屈伸、伸脚、アキレス腱伸ばしに首の運動。全身の筋肉を入念に解してゆく。
「さーて、存分に泳がせてもらうぜ!」
 そうして準備運動が終われば、早速とばかり清導がプールへ飛び込んでゆく。因みに飛び込みOKのプールなので問題は無い。
「ゆっくりのんびり寛ぐのは遊び疲れてから、ですわね」
 エドワルダも彼の後を追い、此方はゆっくりとプールへと身を沈めていき。けれど入ってしまえば、先に泳ぎだした清導を追う泳ぎは同様に勢い良く。
「そんじゃアタシも……っと、レヴィア……様は?」
 二人を追ってエル・ティグレも泳ぎだそうとするが、其処でレヴィアが少し離れた処へ移動していたことに気付いた。丁度付近にあったバーカウンターの方に。
「ああ、ひと泳ぎの前に水分補給をね」
 声をかけられたレヴィアは丁度、カクテルを飲み干したところであった。未成年故に|ノンアルコール《モクテル》である。
「此処に来る前にも運動したところでもあるのだし。サッカー……でいいのかしら、あれは」
 雲霞の軍勢を向こうに回して宇宙を飛び回り、己自身は戦艦さえ操り。幾らサッカーボールは使っていたとはいえ、あれをサッカーと呼んで良いのかちょっと自信が無かった模様。
「勿論だぜ、です! ボールを蹴って勝負してりゃサッカーだ……です!」
 元々サッカーとはボール一個あれば何処でもできるスポーツだ。それが宇宙であれ、7対数万の勝負であれ、其処さえ保っているならそれはサッカーであると。力説するサッカー・フォーミュラであった。
「そう……。ともあれ、私達も泳ぎに行くとしましょうか」
 若干気圧されつつも一応の納得を得たレヴィア、水分補給も済ませたからとティグレを誘いプールへ向かう。丁度、先に泳いでいた二人が戻ってくるところであった。
「エド、清導。折角だし、誰が一番早いか皆で競争しない?」
「お、競争か……ですか! アタシも負けねぇ、じゃない、負けませんよ!」
 持ちかけるのは四人での水泳勝負。勝負と聞けば、とばかりエル・ティグレも乗り気だ。
「あら、競争ですの? いいですわね」
「そいつぁ良いな! 腕が鳴るぜ!」
 持ちかけられたエドワルダと清導も、其々にやる気満々といった反応を見せる。折角泳ぐなら皆で競ってみたい、という様相。
「エル・ティグレ、あなたは泳ぎは得意かしら?」
「勿論だぜ、です! |水泳《スイム》と|長距離走《ラン》だったら朱鷺子にだって負けねぇ……です!」
 エドワルダの問うにエル・ティグレは自信満々な答えを返す。アスリートアースのアスリートたる者、一通りのスポーツに熟達しているもの。それもフォーミュラともなれば、トライアスロンを専門とする彼女にも劣りはせぬとの自負があるようだ。
「それは重畳。遊び事でも手を抜きはしませんわよ!」
「そうね、良い勝負になりそうだわ」
 ならば遠慮は不要、とばかり笑ってみせるエドワルダ。レヴィアの方も、海軍仕込みの水泳法を見せる時だとやる気十分の様子。
「よーっし! それじゃあ皆……いざ勝負だ!」
 清導の掛け声を合図に、四人は一斉に泳ぎ始める。その決着がどうなったかは、彼らのみぞ知る、という処。



 そうして各々にナイトプールでのひと時を楽しんだ猟兵達。やがて宴がお開きとなれば、エル・ティグレは早速とばかり宇宙へ旅立たんとする。
「思いっきり楽しませてもらったぜ! おかげで身体が随分と軽いぜ……これなら一気に|超機械《オーパーツ》のトコまで行けそうだな!」
 とか言いつつも、ロヴィキーヌ星の人々や、共闘した猟兵達に礼を告げて。星系の人々に見送られながら、エル・ティグレはロヴィキーヌ星を、エンスフヴィ星系を飛び出して。再び、果てしない宇宙の旅へと発っていった。
 果たして、彼女が|超機械《オーパーツ》へと辿り着くまでは如何程か。思いを馳せつつ、猟兵達も帰還の途へつくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年02月14日


挿絵イラスト