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【サポート優先】サイバー世界の薬物工場を襲撃しようぜ！

作者：ナイン高橋

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これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

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●サイバーザナドゥ
「サイザナのサイバースペースのヤクザの事務所を襲撃ます」
　朝倉・くしな（鬼道羅刹僧・f06448）がパソコンを持ち込みながら話を振ってきた。
　説明しよう！
　ご存知の通り、サイバーザナドゥでは「骸の海」を混入したドラッグが密造・密売するヤクザ事務所がわんさかある！
　通常、これらを扱うヤクザ売人はメガコーポ傘下の中でも末端中の末端なので、こいつらをどうこうしたところでメガコーポはまた新たな売人を調達し、オブリビオンの生産を何事もなく続けてしまう。
「しかし、今回「骸の海を含んだドラッグ」の製造工場に関わるヤクザを予知できました」
　なんと今回の製造工場は……『サイバースペース』！
　ドラッグはドラッグでも電子ドラッグ。つまりデータ上の｜ドラッグ《ウィルス》なのである。
　身体を電子情報化した上で、｜ドラッグ《ウィルス》を撃ち込むという、全身を機械化義体に換装したサイボーグな人にもおすすめな一品なのだ。
　しかし電子データであるはずのこの｜ドラッグ《ウィルス》には、何故か骸の海が大量にインストールされており、不用意に使用するとオブリビオン化してしまう危険なものだ。
「売人をちまちま潰すのもいいですが、ここは、工場を直接潰しにいきましょう！そう｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》です！」
　電子ドラッグは当然、電子データの中、メガコーポのサーバ内に工場がある。
　猟兵側もサイバースペースに電子データとして入り込み、殴り込みを仕掛けるのだ！
「なお、当然のように門番はいます」
　待ち受けているのは『チートモンスター』。
　サイバースペース上のゲームで、チートプログラムが組み込まれたモンスターで、ほぼ殆どの攻撃を無効化するチートがなされている。
「でもユーベルコードは対象外なので、ガツンと一発やっちゃってください」
　猟兵の前にチートなど｜無意味《ルール無用》なのだ。
「流石に侵入すると、警備員たちもやってきます。ここの電子ドラッグによって超能力に目覚めた警備部隊のサイキック少女隊が来るので全滅させてください」
　彼女たちは既にオブリビオン化しており救いはない。中毒にもなっているのでここで倒してやるのが慈悲だろう。
「警備部隊も倒せば最後は工場長ですね」
　既に部下は逃げ出しているが、工場長は猟兵の襲撃の責任を負って自動で電子ドラッグが注入。
　強烈な狂気の副作用と引き換えに爆発的な強化を得て襲い掛かってくる。
「理性なき怪物と化したオブリビオン工場長を撃破しなければなりませんが……異常な戦闘力を得たこの敵に対抗するには、こちらも周囲に積み上げられたドラッグを使い、骸の海による肉体及び精神の汚染に耐えつつ戦闘能力をブーストしなければならないかも知れません」
　工場長の命と工場は連動しているので、相手をぶっ倒せばそれで｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》は完了である。
「｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》なんてできるのは猟兵だけ。よろしくお願いします」

第1章 冒険 『チートモンスターを撃破せよ！』

POW   :    殴ってればどうにかなる！ SPD   :    華麗な連続攻撃だ！ WIZ   :    罠を使用したり、設定プログラムの穴を利用する 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●
「『骸の海をインストールする』というのも凄まじいですが、確かにこの世界では扱い易いドラッグでしょうねぇ」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は事件を聞いて駆けつけてくれた。
　ここはサイバーザナドゥのサイバースペース内。
　今回の目的は、サイバーデータ上にある薬物工場を襲撃することにあるのだ。
　しかしそれには、セキュリティとしておいてある『チートモンスター』を倒すしかない。
　サイバースペース上のゲームのスペックを参照してあり、ほぼ殆どの攻撃を無効化するチートがなされている。
　これを攻略しなくては工場まで辿り着けない。
「それでは、何とかしましょうかぁ」
　しかしこんなチートモンスターを倒すなど、ユーベルコードを使える猟兵には朝飯前！
　何しろチートの無効化能力はユーベルコードは対象外なのだ！
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ。龕華（チチガミサマノカゴ・シュウエンノハナ）」
　という訳で全身を『チートモンスターへの絶対優位』を持つ『摂理の化身』に変化したるこる。
　この状態であれば『攻撃＆防御の相性』で絶対的に上回り、しかも相手の無効化チートも効果対象外。
『ギシャーーー！！！』
「ええーいっ」
　相手の攻撃をバリアで真正面から弾き飛ばしながら特攻効果を得た砲撃を乱射。
「何方にせよ警備の方々は集まってくるとのことですので、音は気にせず派手に参りますねぇ」
　ドカドカーンとるこるはセキュリティのチートモンスターをぶち破るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな？」
　キノ・コバルトリュフ（キノコつむりの星霊術士・f39074）はフンフン♪と楽し気にしながらやってきた。
　今回の依頼の場所はサイバーザナドゥのサイバースペース。
　そのサイバーデータ上にある薬物工場への入り口である。
　そう、今から行くのは、レッツ｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》なのである！
「かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!！美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ！」
　まあキノがそんな事を理解しているかどうかは不明だが……、それはそれとして、薬物工場を守っている番犬に出会った。
『グルルルル……』
　この番犬は『チートモンスター』。
　サイバーザナドゥで流行っているゲーム上のモンスターデータをチートで無敵にしてあるのだ。
　よって通常の方法では排除できない……。
「ナメコ!？なんだか、目が血走ってるね……」
『グルルルル……』
　しかし、ユーベルコードはちゃんと効果がある。
　そう、キノから放たれる【かぐわしい香り】を嗅いだこのチートモンスターはもうそれはとっても大興奮！
「キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー！！！」
　逃げまどうキノを追っかけ回し……番犬としての役割を放棄してしまうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》はいいが、まさか工場がサイバースペースの内部にあるとはな」
　アトシュ・スカーレット（神擬の人擬・f00811）はサイバースペースにインするとそう呟く。
　今回の依頼はサイバーザナドゥで違法な薬物……骸の海を混入する特別なドラッグを作っているヤクザの工場を襲撃するというもの。
「流行しているドラッグが、まさかの｜ドラッグ《ウィルス》だったとは」
　探求心の高いシン・クレスケンス（真理を探求する眼・f09866）は興味深そうに情報を確認していた。
　サイバーザナドゥでは違法ドラッグなど無数に流通しており、その製造工場も数えきれない程存在している。
　しかし、なんと今回の製造工場は……『サイバースペース』！
　ドラッグはドラッグでも電子ドラッグ。つまりデータ上の｜ドラッグ《ウィルス》なのであったのだ！
「電子ドラッグウィルス……こんなものが流行るのもサイバーザナドゥ特有の文化に思えますね」
　降り注ぐ雨……骸の海に適応するため機械化義体をしていない生身の人間はもういない。
　身体を電子情報化した上で、ドラッグを撃ち込むという、全身を機械化義体に換装したサイボーグな人も覆いサイバーザナドゥ特有のドラッグだろう。
「ドラッグ、ダメ、ゼッタイやな！そもそもオブリビオンになってまうなやんて怖いやん！」
　布を被った納花・ピンチン（ブギーモンスターの勇者・f31878）も話を聞くと、そうぴょんぴょんと主張する。
　電子データであってもこの違法ドラッグは危険だ。
　何故ならばこの違法ドラッグ。何故か骸の海が大量にインストールされており、不用意に使用するとオブリビオン化してしまう副作用が存在しているのだ！
　流通は出来るだけ止めなくてはいけないだろう。
「何はともあれ、悪い奴らはぶっ潰す。そういうことだろ」
「よくわかんないけど、ブッコミすればいいだけなら任せてよ」
　妖狐の陽環・柳火（突撃爆砕火の玉キャット・f28629）と魔鋼の悪魔のキメリア・モルテスティア（白銀の旅行者・f44531）は流れのままに｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》に参加してきた。
　要は暴れてくれれば大丈夫なので何も問題はない。腕っぷしが全てだ。心強い。
　しかし、その前に皆には攻略して貰わなくてはならない《クエスト》があった。
「あれが『チートモンスター』ですね」
　ヴァルキュリアの鎧装騎兵のマチルダ・バレンタイン（ヴァルキュリアの鎧装騎兵・f40886）はメイド服のままそっと様子を伺う。
　その先にいたのは大型の犬のような何か。
「あ、あれ、『番犬ワンコ・ワン』じゃーん！ゲームで何度も倒したことあるよ」
　ゲーマーな印旛院・ラビニア（エタらない人（仮）・f42058）がピコーンと反応する。
　｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》をするには、まずはサイバースペース内部にある薬物工場まで辿り着かなくてはいけない。
　しかし、そこはヤクザの方も対策済み。
　なんとサイバースペースに設置しているのをいいことに、出入り口にセキュリティとして番犬……『チートモンスター』を配置しているのだ。
　このチートモンスターはサイバーザナドゥで流行っているゲームの敵キャラクラーを流用したもので、チートによって通常攻撃無効の無敵になっている。
「え、そんなのどうやって倒すの？」
　しかしチートによる無敵化は｜ユーベルコードは対象外《・・・・・・・・・・・》なのである。
「あ、そっかー……」
「ふーん」
　正直、ものすごーいしっかりしたセキュリティだったような気がするが、ユーベルコードを使う集団にはすごいカモだった。
　という訳で特に何にも作戦など必要なく一斉に猟兵たちは飛び出していった。
「おらぁ！いくぜぇ！」
　最初に啖呵を切ったのは柳火だった！
『ギャオオオオオ！！！！』
　巨大な番犬型の『チートモンスター』は感知範囲ない柳火が入ってきた事でまずは威嚇。
　迎撃の体勢に入る。
「知るかぁ！剣霊招来（サモン・スピリット・オブ・マタタビマル）」
　しかし柳火はユーベルコードを発動！
　自身が装備することのあった名刀『マタタビ丸』を無数に複製し、念力で全てばらばらに操作。
　ザクザクザクザク、と番犬『チートモンスター』に突き刺しまくる。
『ギャオオオオオッ！！？？？？？』
　チートで無敵化しているはずの『チートモンスター』だが、ユーベルコードが混じった事で効果が発揮されずダメージが入る！
「続けていきます！」
　さらにマチルダも連携して続く。。
　柳火の後列から武装を展開、構えを取ると召喚ユーベルコードを発動する。
「みんな、お願い！サモン・ヴァルキュリアーズ」
　23式複合兵装ユニットを装備したマチルダは、自身と同じ装備を持つ歩兵小隊のヴァルキュリアを多数召喚。
　巧みな練度で陣形を展開すると、一斉射撃を『チートモンスター』へとお見舞いする！
『ギャオオオオオッ！！！！？？？？』
「このままやっちまうか。加速術・雷光式（クロックアップ・トネール）。天翔る雷よ、この身を喰らいて全てを引き裂け！」
「ええ。畳みかけましょう。シルフィード・クローク！」
　アトシュやシンもこの場が好機と、ユーベルコードにて追撃を仕掛ける。
　全身に雷の魔力を纏ったアトシュは爆発的なスピードで『チートモンスター』に呪いの棘を叩きつけて縛り上げながら腐敗の呪詛を振り撒き相手を縛る。
　そしてシンは竜巻を生み出すと、敵の視界から自身を消し去り、死角から遠距離攻撃でダメージを与える。
『ギャオオオオオッ！！！』
　凄まじい猛攻に『チートモンスター』は一気にHPが何ゲージも消滅させられる。
　だが流石に相手もセキュリティとして置かれているだけはある。
　HPが削られた事で自動発動する技で反撃してこようとする！
「おっと、そうはいかないよ。直接敵を倒すだけが戦闘じゃないんだよね。バラージレイン」
　だがそこに待ってましたとばかりにラビニアが銃器による攻撃を放つ！
　バンバンバン！
『ギャオッ！？』
　完璧なタイミングによる急所撃ちによって『チートモンスター』はひるんで反撃がキャンセルされる。
「ナイスアシスト！ さすが僕！特殊ダウンを発生させたよー！」
　ゲームの敵キャラだった頃のデータを偶然知っていたラビニアはその知識を生かして相手の行動を防いだのだ。
「ダウン中はチャンスってことよね？白金の光！貫け！プラチナティックレイライン！」
　キメリアがそこで完成した魔術を行使。
　【貫通する白く輝くレーザー】を放ち、『チートモンスター』を貫く！体勢を崩している相手には更なる大ダメージだ！
「よっしゃ、勇者の力、みせたるで！」
　最後にピンチンがぴょいーんと跳び上がりながら勇者の剣を輝かせる。
「ゲームの敵キャラやったら、チートなんて頼らずにゲーム内で勇者を楽しましておきぃ！ブレイブソードやぁ！！！」
　勇者の剣より【光の斬撃】を放つと、『チートモンスター』を打ち倒すのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

第2章 集団戦 『サイキック少女隊』

POW   :    サイキックソード 任意の部位から最大レベル枚の【サイコエネルギーの剣】を生やして攻撃する。枚数を増やすと攻撃対象数、減らすと威力が増加。 SPD   :    サイキックアロー 【指先】から無限に供給される【サイコエネルギーの矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。 WIZ   :    ヒュプノサイキック 【催眠サイキック光線】を飛ばし、命中した対象をめろめろにする。対象の傷を治してもよい。 イラスト：透人 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●
『侵入者発見侵入者発見』
　サイバーザナドゥのサイバースペース内部にあるヤクザの薬物工場にカチコミを入れた猟兵たち。
　それを出向迎えてきたのは警備員として配属されている 『サイキック少女隊』であった。
「このような少女もドラッグによって操られてしまっているのね」
　響納・リズ（オルテンシアの貴婦人・f13175）は彼女達の顔を見て痛ましい表情をする。
　サイキック少女隊は元々は一般の女性たち。
　しかしこの薬物工場で製造された電子ドラッグによって超能力に目覚めさせられ、同時に精神も崩壊。
　骸の海が対象にインストールされた電子ドラッグによってオブリビオン化させられてしまったのだ。
　もはや救いはなく、中毒にもなっているのでここで倒してやるのが慈悲だろう。
『工場の防衛を優先。敵性対象を排除します。サイキックソード』
「くっ……せめて、安らかに眠れるように倒してあげるしかないようですわね」
　リズはサイキック少女隊に寄り添おうとするも、既に自我も崩壊している彼女達相手ではどうすることもできない。
「倒れる私の代わりに……後を託します……戦場のワルキューレ！」
　代わりに【白き翼を持った戦乙女】を召喚すると、彼女たちを苦しまないように倒していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●
「どうやら、お出ましの様ですねぇ。参りましょう」
　薬物工場へのカチコミに成功した夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）の前に、オブリビオンの警備部隊がやってきた。
『侵入者排除、侵入者排除』
　現れたのはサイキック少女隊。
　元々は一般の女性で、メガコーポに攫われ改造。電子ドラッグを無理矢理摂取させられて骸の海を大量にインストールした影響でオブリビオンとなってしまった。
　もはや自我も失っておりメガコーポの言いなりだ。
　ここはこの場で倒してやるのがせめてもの慈悲だろう。
『サイキックソード展開』
　サイキック少女隊は【サイコエネルギーの剣】を手のひらから出現させるとるこるを排除しようと飛び掛かって来る。
「そうは参りませんよぉ」
　しかしるこるは素早く飛び上がると、ユーベルコードを発動。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、咎人を留め置く扉の鍵を此処に。餮囹（チチガミサマノカゴ・ドンヨクナルヒトヤ）」
　敵対者の行動を阻害する『乳白色の波動』を周囲に展開。
　触れた敵からの攻撃の存在を吸収する。
『っ！？サイキックソードが』
「サイキックソードはあくまでもサイコエネルギーを使用した近接武器。エネルギーを吸収してしまえば問題ありません」
　振るわれる光の剣は乳白色のオーラに当たれば即座に硬度を失って霧散していく。
　能力差が大きいがために起こった必殺の技であった。
『くっ、うっ……ど、どうすれば……』
　精神を狂わされているサイキック少女隊は事前に定められた動きについては無類の強さを見せるがこのような手づまりの状況の打開にまでは思考が回らない。
　混乱したまま動きが止まった。
「既に助からないとのことですし、安らかにお休み下さいませ」
　るこるはそんなサイキック少女隊に対して祭器を向けると、砲撃によって殲滅するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「助けられるなら救いたかったが……」
　チートモンスターを撃破してそのままヤクザの薬物工場にカチコミを入れにいったアトシュ・スカーレット（神擬の人擬・f00811）。
　彼の前に現れたのは工場の警備についているオブリビオン。
　サイキック少女隊であった。
『侵入者排除、侵入者排除……』
「これは、もう手遅れってやつか……」
　薬物を投与された影響で思考能力が低下したのであろう。
　既に身体がオブリビオンと化しており、精神も崩壊しているようだった。
『排除、排除……』
「助けられないなら、せめてここで安らかに眠らせてやるのが慈悲か」
　瞳孔の開き切った瞳でうわごとのように命令内容を繰り返す少女を前にアトシュは覚悟を決める。
『サイキックアロー……！』
　指先を向けると【サイコエネルギーの矢】を放って来るサイキック少女隊。
　その弾薬数は無限。
　彼女たちの精神力を消費するのだろうが、それはドラッグによってどれだけ浪費されようとも彼女達自身が気付けないようになっていた。
「天翔る雷よ、この身を喰らいて全てを引き裂け！」
　対してアトシュは全身に雷の魔力を纏うと爆発的なスピードで駆けるとサイキックアローを回避。
「加速術・雷光式（クロックアップ・トネール）」
　そのまま圧倒的なスピードでサイキック少女隊を殲滅するのだった！

成功 🔵​🔵​🔴​

●
「おらぁ！カチコミだ、おらぁ！」
　チートモンスターを撃破した陽環・柳火（突撃爆砕火の玉キャット・f28629）はその流れのままにヤクザの薬物工場へと襲撃を仕掛ける。
　骸の海を大量にインストールする電子ドラッグなど、作っているのはオブリビオンに他ならない。
　何の遠慮もなく柳火は暴れ回る！
『侵入者排除、侵入者排除』
　しかしそんな事をしていれば当然のように警備の敵もやってくる。
「へっ、そうこなくっちゃな！」
『排除排除』
　やってきたのはサイキック少女隊。
　元は一般の女性たちだったのだが、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまった。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
『サイキックソード！』
「へっ、チャンバラか。受けて起つぜ！」
　サイキックエネルギーを元にした光の剣を作り出した少女隊に対して、柳火は愛用のマタタビ丸を構える。
『侵入者排除！』
「剣刃一閃！」
　鋭い斬撃を繰り出してきたサイキック少女に対して、柳火は居合斬りで対応。
「へっ。悪いな。これは何でも斬れるんでね」
　エネルギー体であるはずのサイキックソードごと、柳火は斬り捨てるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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『侵入者発見侵入者発見』
　サイバーザナドゥのサイバースペース内部にあるヤクザの薬物工場にカチコミを入れた猟兵たち。
　それを出向迎えてきたのは警備員として配属されている 『サイキック少女隊』であった。
「敵か」
　北条・優希斗（人間の妖剣士・f02283）は現れた彼女達を前に両手に刀を構える。
　左手に持つは『蒼月』、右手に持つは『月下美人』。
　既に話をする雰囲気でもなく、優希斗は鋭い視線を向ける。
「元々はただの誘拐された少女たちって話だったよね……でも、これはもう手遅れってことか……」
　鳳凰院・ひりょ（天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864）も剣吞な雰囲気で対峙するサイキック少女隊に向き直る。
　彼女達はサイバーザナドゥではありふれた、しかし確かにメガコーポの犠牲者である。
　誘拐され、奴隷として購入され、そしてこの工場で骸の海が注入されたドラッグを服用されてサイキック能力に目覚めさせられた。
　既に完全にオブリビオンとなっており、しかもドラッグ中毒まで起こしており、メガコーポに逆らう事もできない。
　ここで倒してあげるのがせめてもの慈悲となるだろう。
『排除、排除……』
「どうにもできない、か」
「助けられないなら、殺してでも、アンタを止めるよ」
　瞳孔の開き切った瞳でうわごとのように命令内容を繰り返す少女を前に優希斗とひりょは覚悟を決める。
『サイキックアロー……！』
　そんな彼らに対して、サイキック少女隊の面々は一斉に指先を向けると【サイコエネルギーの矢】を放って来た。
　その弾薬数は無限。
　彼女たちの精神力を消費するのだろうが、それはドラッグによってどれだけ浪費されようとも彼女達自身が気付けないようになっていた。
「……遅い」
　しかしそれは速度マッハ5.0以上の斬撃を放つ優希斗には届かなかった。
「真技・蒼燕十文字斬（シンギ・ソウエンジュウモンジギリ）」
　【蒼月と月下美人による斬撃】によって生み出した【蒼穹の骸の海を思わせる残影】によってサイコエネルギーの矢を防いだ優希斗。
　その防衛方法に動揺したサイキック少女隊は隙を曝け出す。
「安らかに眠ってくれよ！」
　そしてその隙をひりょは見逃さない。
「打ち据えろ聖なる光、聖光乱舞（サバキヲウケヨ）！」
　【武器を構える動作】により、見据えたサイキック少女隊たち全員を【幾多の聖なる光】で攻撃。
　彼女達を殲滅するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●
「ここがヤクザの薬物工場か」
　アス・ブリューゲルト（蒼銀の騎士・f13168）はクールに｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブロッコシタイム》をキメに来た。
　サイボーグとして体内に火器を内蔵しているアスはまさに工場襲撃にはうってつけのサポートだろう。
『侵入者排除、侵入者排除』
　しかしそのためにはまずは警備の敵を殲滅する必要があるだろう。
　猟兵の襲撃に対応して、防衛用の人員が多数降って来る。
「敵さんのお出迎えっすね～」
　警戒に当たっていたヒーローマスクのリカルド・マスケラス（希望の仮面・f12160）がいち早くそれに気付く。
　そしてふらふらと空中を舞いながら降り立って来る少女たちへ向き直る。
『排除排除』
　やってきたのはサイキック少女隊だった。
「あぁ……この娘らはもう助けられないっすね……」
　一目見て分かってしまった。
　彼女たちは元は一般の女性たちであった、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまったのだ。。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
『サイキックソード！』
　上司の命令に従い、襲撃者を撃退しようとサイキックエネルギーを元にした光の剣を作り出してくる少女隊。
　アスやリカルドも身構える。
「ほう。剣術か。ここは珍しいものばかりだったが、剣ならば俺の出番だ」
　そこに風雷堂・顕吉（吸血鬼狩人・f03119）が前に出る。
　電子世界の薬物工場などと言う関わりがないとまず慣れない場所を物珍しげに見ていたが、戦いとなれば話は違う。
　こと、剣の戦いであれば顕吉も自信があった。
『侵入者排除！』
　恐怖や躊躇の感情を欠落させられたサイキック少女隊の面々は、サイコエネルギーの剣を振り回して攻撃を仕掛けて来る。
　精神力を消費し鋭さを増す刃は、ドラッグによってどれだけ浪費されようとも彼女達自身が気付けないようになっていた。
「黒影剣」
『！？』
　だが顕吉は光の刃に対して、その光すら食らう【闇のオーラ】を纏って迎撃。
　斬撃を受け止めると、そのエネルギーを奪いとって拮抗させる。
「凄まじい切れ味ではあるようだが、肝心の使い手の技術は素人のようだ」
　そしてサイキックソードを受け止めてしまえば、単純な剣術の技量では顕吉は圧倒的。
　迫るサイキック少女隊を次々と弾き飛ばしてしまう。
「一気に蹴散らさせてもらうっすよ〜」
　そこにリカルドがユーベルコードを発動しにいく。
「さあ、おかえりはあちらっすよ〜忍法・木の葉竜巻の術（コノハタツマキノジュツ）」
　【術式を込めた木の葉で発生させた竜巻】を放つと、跳ね飛ばされて隙を出しているサイキック少女隊をまとめて上空へと吹き飛ばす。
「さあ、いまっすよ！」
「貴様……逃さん！！ヴァリアブル・ウェポン」
　そこにアスがとどめの攻撃を加える。
　【脚部に内蔵されたミサイルと弾丸】を火力重視で発射！
　逃げ場のない上空で敵を撃滅するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
『侵入者発見侵入者発見』
　｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザブッコロシタイム》。
　サイバーザナドゥのサイバースペース内部にあるヤクザの薬物工場にカチコミを入れる猟兵たち！
　サポートで訪れたメンバーもこの襲撃に参戦し、工場内の破壊工作を手伝っていく。
　しかしそんな事をしていれば当然のように警備部隊として配属されている 『サイキック少女隊』が出向迎えてくる。
「来たか……｜起動《イグニッション》！」
「――｜起動《イグニッション》！」
　能力者でもある河崎・統治（帰って来た能力者・f03854）と鈴乃宮・影華（暗がりにて咲く影の華・f35699）。
　二人はイグニッションカードを掲げて合言葉を唱えると一瞬で武装を展開。
　防衛にやってきた警備部隊と相対する。
「誘拐されたりした女の子たちってことだけど……」
「これはもう、手遅れなようですね」
　やってきた少女たちに対して、統治と影華は一瞬眉を顰める。
　が、警戒を解く事はない。
『侵入者排除、侵入者排除』
　サイキック少女隊は元々はメガコーポに攫われた一般の女性だった。
　しかし電子ドラッグを無理矢理摂取させられて骸の海を大量にインストールした影響でオブリビオンとなってしまったのだ。
　その目は完全に光を失っており、もはや自我も失っておりメガコーポの言いなりだ。
　ここはこの場で倒してやるのがせめてもの慈悲だろう。
「我が身に宿る呪われし力で救済を齎そうぞ……！」
　処刑執行人たる仇死原・アンナ（処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978）は、そんな彼女達へと慈悲を下そうと武器を取る。
　十字架を模したような形状の祝福されし聖なる巨大剣に炎が灯り、威圧感を増していく。
『サイキックソード展開』
　だがドラッグによって恐怖を忘れさせられたサイキック少女隊はそのまま突撃。
　【サイコエネルギーの剣】を手のひらから出現させると統治と影華、アンナを排除しようと飛び掛かって来る。
　その刃は強力なエネルギー波であり触れたものを切り裂くだろう。
　しかしそれは……触れる事が出来ればの話である！
「遠慮はいらん。受け取れよ！フェニックスキャノン！」
「地獄の炎は焼くだけでなく、お前の身体を切り刻む……！火車八つ裂きの刑（カシャヤツザキノケイ）」
　統治とアンナは同時に炎由来のユーベルコードを発動。
　不死鳥のオーラと大剣を振り回して刀身に纏わせた地獄の炎が撒き散らされ、飛び掛かってきたサイキック少女隊を呑み込んでいく。
「ここです！」
　強烈な炎のユーベルコードによってサイキックソードを消失させたサイキック少女隊に向けて影華が追撃を放つ。
　その身に宿らせし黒燐蟲が蠢き、這い出て塊となる。
「彼の力を以て世界を壊す――皆、何もかも消し飛ばして！新生・暴走黒燐弾（バーストカンパニー）！」
　そして放った【黒燐蟲の塊】はサイキック少女隊の中心で爆発。
　【あらゆる物を喰らい尽くす黒燐蟲の群れ】が現れ周辺一帯を食らい尽くすのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん。ただいま参上……え？カチコミなの？」
　音駆螺・鬱詐偽（帰ってきたネガティブアイドル・f25431）は【動画撮影ドローン】で動画を配信しながら転移してきた。
　そして依頼内容が薬物工場の襲撃だと聞いて腰が引ける。
「え？カチコミなんて配信していいのかしら？だめよね？やめにしない？」
　しかしそうは問屋が降ろさない。
　襲撃する相手はヤクザの薬物工場。
　もちろんメガコーポの施設なのでこのまま放っておくわけにはいかないのだ。
『侵入者発見侵入者発見』
　そして当然のように警部部隊も鬱詐偽を発見すると工場を守るために排除に動いてくる。
「うう……やるしかないね」
「ご安心くださいませ。わたくしが全て切り裂いてさしあげますわ」
　多重人格者の中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）……の副人格であるシルヴァーナがここで前に出る。
　するりと抜いた惨殺ナイフを片手に降りて来る薬物工場の警備部隊を迎え撃つ。
『排除排除』
　やってきたのはサイキック少女隊。
　元は一般の女性たちだったのだが、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまった。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
「うーん。薬漬けの人じゃちょっとっす」
　食道楽の悪魔である飯綱・杏子（悪食の飯テロリスト・f32261）は美味しい食材を求めてやってきた。
　それも好みは悪食！ということで毒でも何でも手に入れようと襲撃に参加してきたのである。
「あ！でも薬物を投入するのは……骸の海の入ってるのっていいっすかね？」
　適切な調理が出来ていれば大丈夫な気もする。それがユーベルコードだ！なお、ここのドラッグはわざとオブリビオン化するように加工されている。
『ヒュプノサイキック』
　そんなこんなをしていると、サイキック少女隊達が一斉に【催眠サイキック光線】を放って来た。
　精神に作用するこのビームに当たると、めろめろにされてしまい無力化されてしまうのだ。
　強制労働を強いる薬物工場で奴隷を設備や奴隷自身を傷つけずに脱走や反抗を制圧するための機能なのだろう。
「あら？これに当たるのはよろしくありませんわね」
「あわわ……」
　シルヴァーナはひらりと、鬱詐偽はあわあわしながらもなんとか回避する。
「ここは任せるっすよー」
　そこにすかさず杏子が前に出るとユーベルコードを使う。
「エクストリーム調理道具（エクストリーム・クックウェア）っす！」
　いま戦っている対象に有効な【エクストリーム調理道具】が召喚されるこのユーベルコードによって、杏子の手に現れたのは"巨大な中華鍋"！
「使い方は、これしかないっす！」
　中華鍋を前に突き出すと、サイキック少女隊達の催眠サイキック光線を弾き飛ばしてしまう！
「いまっすよー」
　攻撃を防いだ杏子の後ろで鬱詐偽とシルヴァーナも反撃のユーベルコードを発動していく。
「私じゃ無理……が、頑張って……サウンド・オブ・パワー」
　鬱詐偽は歌声を響かせるとそれにユーベルコードの力を乗せてシルヴァーナのステータスをアップさせる。
「漲ってきましたわ！わたくしから逃げられるとでも思いまして？」
　補助を受けたシルヴァーナもまた自身に対して強化するユーベルコードを発動。
　瞬きの殺人鬼（アッサシーナ・モメンターニオ）。
　【シルヴァーナの殺戮本能】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。
　当然、強化された能力も含めて6倍にする事で圧倒的な速度とパワーを会得。
「アハハハハ！　いい色をしていますわね！」
　催眠サイキック光線を全て華麗に回避すると、サイキック少女隊の首を全て断ち切るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「｜薬物工場襲撃《ヤクザドラッグブッコロシタイム》ねぇ……それじゃ工場の弱そうなところを探ろっか」
　妖狐のサエ・キルフィバオム（突撃！社会の裏事情特派員・f01091）はするりと気配を殺しながら襲撃に騒ぐ工場内部を暗躍する。
　周りは猟兵の襲撃でてんわやんわの大騒ぎ。
　これだけ周りが派手に暴れてくれているのなら侵入は簡単であった。
「キノキノ、キノが来たからもう、大丈夫だよ」
　そしてキノ・コバルトリュフ（キノコつむりの星霊術士・f39074）もその後ろをキノコ帽子を揺らしながら突いてくる。
　まるでどこぞに散歩にいくような自然体で進んでいるからなのか、意外と隠れて進むサエと一緒に周りに見つからずに進んでいけていた。
「こっそりこっそりですね」
　モンデンキント級植民艦3番艦カグヤのヤドリガミ……うん、つまりは宇宙船のヤドリガミであるカグヤ・モンデンキント（天体娘・f31348）もその後ろをついて行く。
　スケールが宇宙クラスなカグヤはこういうのは基本、お任せ気味ではあったが、自身も宇宙船であるが故に細部で動く人間にまで目が回らないことは理解していた。
　そんな訳で十二単を着衣して重すぎるが故に浮遊しながらの移動であったが、逆に足音などを一切立てずに一緒に隠行をこなしていた。
「あ、なんだかここ、怪しくない？」
「キノノ？キノコさんはいなさそう？」
「エネルギーは集中しておりますね」
　そんな訳でサエとキノとカグヤの3人娘は極々あっさりと工場の奥の方にある、明らかにこれ、重要設備ですよ！みたいな機械にまで到達できた。
『侵入者発見侵入者発見』
「うえぇっ！？しまったぁ！」
「キノノ！！？」
「敵ですか」
　しかし相手も重要施設には別動隊の警備をちゃんと配置していた。
　奥にやってきたサエとキノとカグヤの前にサイキックパワーで浮遊していた少女たちが降り立ってくる。
『排除排除』
　やってきたのはサイキック少女隊。
　元は一般の女性たちだったのだが、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまった。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
「うわー、どうしよ……って言っても、ここで帰るわけにはいかないよね！やるしかないよ！皆！」
「トリュフ！！キノ達の活躍を見せてあげるよ！」
「お任せください」
　隠れて進んできた３人娘だが、決して戦えない訳ではない。
　むしろここで警備部隊を撃破するのも十分な戦果となるのだ。
　三人は一斉に戦闘態勢をとる。
『ヒュプノサイキック』
　サイキック少女隊達が一斉に【催眠サイキック光線】を放って来た。
　精神に作用するこのビームに当たると、めろめろにされてしまい無力化されてしまうのだ。
　強制労働を強いる薬物工場で奴隷を設備や奴隷自身を傷つけずに脱走や反抗を制圧するための機能なのだろう。
「キノーっ！？」
「あ、キノさん！？」
　キノが見事に光線に当たってめろめろに！
「きのぉ～」
「なんだかとってもかぐわしいですわ」
　するとキノの身体からなんだかマツタケのような香りが溢れ出てきて、なんとなくキノに好印象を持つようになった。
　ベルベットパフュームだった。
「よくもキノさんを！お返ししてみせるわ！」
　サエはめろめろになって香りを振りまくだけになったキノをそっと床に座らせると反撃を仕掛ける！
「貫通する悪意（ピアシング・イービル）！」
　相手の攻撃を防御（キノ！？）すると、それを解析したデータを元にピアスを作り、拝借できるユーベルコードだ！
「こっちもいくわよー。めろめろ光線♪」
　【催眠サイキック光線】がピアスを着けたサエから放たれる！
　まさかの同じユーベルコードを使われたサイキック少女隊は想定外の攻撃に対処が送れる。
「めろめろになっちゃえー！」
　そんなこんなで時間稼ぎは十分。
「お待たせいたしましたわ……モンデンキント級植民艦3番艦カグヤ、主砲、発射いたしますわ！」
　わやわやしていたのは全てこのため。
　巨大過ぎる自身の本体を電子データ化するのに時間がかかっていたカグヤは、全てのデータを変換するのを諦めて一部のみを転送。
　薬物工場の上空に宇宙船を出現させると、なんか重要そうな機械に指先を向けて照準を定めて発射！
「ジャッジメントクルセイド！」
　圧倒的な火力でもって、機械とあとついでにその周辺も一切合切を破壊していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》の時間デース！」
　バルタン・ノーヴェ（雇われバトルサイボーグメイド・f30809）が薬物工場へとやってきた！
　メガコーポが暗躍して骸の海を大量混入させているドラッグの製造なんぞしている施設だ。
　破壊するのになんの躊躇も必要ないだろう。
「過ぎた薬を作るのは見過ごせないわね」
　医者でもあるバジル・サラザール（猛毒系女史・f01544）はキマイラの蛇の下半身をにょろにょろと動かしながらも一緒に潜入。
　薬物工場の設備を確認して、重要そうな設備の場所を探っていく。
「潜入任務。破壊任務なら忍びの出番かしらね」
　妖狐の化身忍者たる政木・朱鞠（狐龍の姫忍・f00521）は周辺を警戒しながら二人が奥へと進むのをサポートする。
　とは言っても周辺には他の猟兵たちも大暴れしており、警備部隊もガンガンやっつけている。
　しれっと奥に行くのを止めるものはいなかった。
『侵入者発見侵入者発見』
　という訳にも流石にいかない。
「別動隊の警備部隊のようデース！」
「あの機械が薬を作っている装置みたいよ」
「流石に重要機械は個別に護衛がある、か」
　ヤクザドラッグで儲かっていたのか、警備部隊がかなり人員がいる。
　そのため通常の警備以外にも重要な機器には個別の護衛が配置されていたようなのだ。
　逆に言えば、それ以外は全てスルーして潜入したとも言える。
『排除排除』
　やってきたのはサイキック少女隊。
　元は一般の女性たちだったのだが、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまった。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
「薬をこんな風に使うのは看破出来ないわね」
　バジルは少女たちの末路を見て、そして彼女たちをもう救うことができないことをその知識から理解して憤りを感じた。
「ここで倒しマース！」
「そうね、そのまま後ろの機械も破壊したらミッションは十分成功よね」
　バルタンと朱鞠も武器を構えて戦闘態勢に入る。
『サイキックアロー……！』
　先手をとったのは迎撃側であるサイキック少女隊たち。
　指先を向けると【サイコエネルギーの矢】を放って来るサイキック少女隊。
　その弾薬数は無限。
　彼女たちの精神力を消費するのだろうが、それはドラッグによってどれだけ浪費されようとも彼女達自身が気付けないようになっていた。
「抑えし我が狐龍の力……制御拘束術第壱式にて……強制解放！」
　そんな彼女たちの攻撃に対して、朱鞠がユーベルコードを発動する。
「忍法・狐龍変化身（ニンポウ・コリュウヘンゲシン）」
　自身の身体部位ひとつを【真の姿の一部分】に変異させると、蒼白い狐火を放ち相手のサイコエネルギーの矢を打ち消していく！
　これによってフリーになったバルタンとバジルがユーベルコードを発動する。
「六式武装展開、鉛の番！」
　自身が装備する【ガトリングガン】を無数に複製したバルタンはそれらを念動力で操作すると一斉にサイキック少女隊へと向ける。
「弾薬数が無限の矢には、こちらも無限の弾幕デース！無限の弾幕（アンリミテッド・バラージファイア）！」
　そして一斉にガトリングガンが火を噴いて、サイキック少女隊たちの矢を撃ち落としながら圧倒していく。
　弾薬数が無限だろうと、一度に発射できるかずには限りがあるのだ。
　対してバルタン側は一度に100以上の砲身。秒間発射数も恐ろしい桁数になっている。
『あああああっ！！！』
　サイキック少女隊たちは撃ち抜かれていくが……ドラッグによって痛覚も感じないようになっている彼女達は最後まで立ったまま攻撃を続けて来る。
「お眠りなさい」
　コン、コンコン……と、ガトリングガンの銃声で覆われたはずの空間の中で、それは妙に響いていた。
　投げ込まれたのは一つのビン。
　サイキック少女隊の足元に転がってきたそのビンは、ガトリングガンや狐火に晒されていた彼女たちは視認できたとしても対応できるものではなかった。
「毒を盛って毒で制す、たっぷり味わいなさい。バジリスク・スモッグ」
　そこから突如として緑色の毒ガスが噴出！
　バジルのユーベルコードによって作られた毒はドラッグ漬けにされている彼女たちにも作用し次々と昏睡させていく。
「もう二度と、目が覚めることはないわ」
　そして警備部隊を全滅させた3人は設備を破壊するのにも成功するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「ここがヤクザの工場か」
　水心子・真峰（ヤドリガミの剣豪・f05970）もまた｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》をキメにきた一人だった。
「とは言っても私の役目は、警備部隊とやらだ」
『侵入者発見侵入者発見』
　現れたのはサイキック少女隊。
　元は一般の女性たちだったのだが、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまった。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
『排除排除』
　己の本体の太刀の複製を抜いた真峰に対し、サイキック少女隊は指先を向けて来る。
『サイキックアロー……！』
　そして指先から【サイコエネルギーの矢】を放って来た！
「む！これは厄介だな！」
　太刀で矢を弾き落としてみせる真峰だが、相手の弾薬数は無限。
　彼女たちの精神力を消費するのだろうが、それはドラッグによってどれだけ浪費されようとも彼女達自身が気付けないようになっていた。
「ならばこちらも手数を増やそう！錬成カミヤドリ！」
　真峰はユーベルコードを発動。
　太刀を無数に複製し、それを念動力で操作。
　放たれる矢を次々と回転させた刃で切り落とす。
『！？』
　薬によって思考能力を低下させられてしまったサイキック少女隊は突発的な状況には弱かった。
　動揺で動きが鈍ったところに、真峰は一瞬で飛び込む。
「正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな。これで終わりだ」
　すれ違いざまに斬り捨て御免。
　警備部隊を倒すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●
『侵入者発見侵入者発見』
　サイバーザナドゥのサイバースペース内部にあるヤクザの薬物工場にカチコミを入れた猟兵たち。
　それを出向迎えてきたのは警備員として配属されている 『サイキック少女隊』であった。
「あー、はいはい。こういう娘らが相手になっちゃうわけね」
　ギュスターヴ・ベルトラン（我が信仰、依然揺るぎなく・f44004）は彼女達の顔を見てはぁー……と深いため息をつく。
　サイキック少女隊は元々は一般の女性たち。
　しかしこの薬物工場で製造された電子ドラッグによって超能力に目覚めさせられ、同時に精神も崩壊。
　骸の海が対象にインストールされた電子ドラッグによってオブリビオン化させられてしまったのだ。
　もはや救いはなく、中毒にもなっているのでここで倒してやるのが慈悲だろう。
『工場の防衛を優先。敵性対象を排除します。サイキックソード』
「――絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」
　ギュスターヴは聖書を雑に開きながらサイキック少女隊にも聞こえる声で祈りの言葉を語る。
　そして彼女達の刃が到達する前に、その身より絶大な光を放つ。
「七つの罪源、滅するは（セプテム・ペッカータ・モルターリア）」
　ドッ！と視界を白く染める光と、耳朶を叩く衝撃を伴った音が放たれる。
　その祈りを込めた光は肉体を傷つけずに対象の【焦燥】を含めた【罪に導く欲や感情】のみを攻撃する。
「って言っても、薬で精神が不安定になってた子たちに使ったら、揺さぶりが大きすぎて気絶させちまったみたいだな」
　光と衝撃を諸に受けた少女隊はその全てが意識を失っていたのだった。
　ともかくも無力化には成功。
　ギュスターヴはぱたりと聖書を閉じるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●
「ヤクザドラッグなんて、許せないわ！」
　多重人格者である仲佐・衣吹（多重人格者のマジックナイト・f02831）の人格のひとり、ネイルもまた｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》に参加しにきた。
　芸術好きな性格であるネイルとしては、人の精神を崩壊させるようなドラッグはまさに嫌うもの。
　工場の破壊のために警備部隊を倒すのも積極的に戦闘を仕掛けにいく。
『侵入者発見侵入者発見』
　現れたのはサイキック少女隊。
　元は一般の女性たちだったのだが、この工場で精製している電子ドラッグを投与されて精神崩壊。
　サイキック能力に目覚めたものの、自我を失い、オブリビオンと化してしまった。
「彼女たちも悲しい被害者なのね……」
　ネイルは彼女たちの顔を見て痛ましい表情をする。
　もはや救う事すら出来ない。この場で眠らせてやるのが慈悲だろう。
「ここがサクラミラージュであれば、きっと転生もできたのでしょうが……」
　共にやってきた夜鳥・藍（宙の瞳・f32891）もまた彼女たちに同情するような視線を向ける。
　サクラミラージュ出身の彼女は、オブリビオンにも気持ちが向いていた。
「せめて、これ以上は苦しまないようにしてあげましょう」
「そうね」
『工場の防衛を優先。敵性対象を排除します。サイキックソード』
　サイキック少女隊は【サイコエネルギーの剣】を手のひらから出現させるとネイルと藍を排除しようと飛び掛かって来る。
「させないわ！トリニティ・エンハンス！」
　それに対してネイルもユーベルコードを発動。
　【炎の魔力】【水の魔力】【風の魔力】で自身を強化。
　防御力を重視して強くしたルーンソードで相手のサイキックソードを受け止める。
「今よ！」
「穿ち貫け！蝕（エクリプス）」
　ネイルが動きを止めたところに、藍が反撃のユーベルコードを発動。
　星の力を纏わせた刀を振るうと、展開されたサイキックソードごとサイキック少女隊を貫き、打ち倒すのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

第3章 ボス戦 『人型頭脳戦車T-DB』

POW   :    破壊の一撃 単純で重い【デスブレイド】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。 SPD   :    デスランページ 【背部スラスター】から【プラズマジェット】を噴出しながら、レベル×5km/hで直進突撃する。2回まで方向転換可能。 WIZ   :    高速学習型頭脳戦車 敵を狙う時間に比例して、攻撃力・命中率・必殺率が上昇する【戦闘データの蓄積】をして【刃の超高熱化】を武器に充填し続ける。攻擊すると解除。 イラスト：エンシロウ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●
「ふははは！初手ドラッグをガブ飲みなのだーっ！」
　大豪傑・麗刃（26歳児・f01156）がそこらへんに積んであった電子ドラッグを早速摂取！
　体内に大量の骸の海が混入されながら超絶強化パワーを会得していく。
「え、そ、それ大丈夫なのですか……？
　夜鳥・藍（宙の瞳・f32891）も心配そうに声をかけてくる程であった。
「み、みなぎってきたー！なのだーっ！！！」
　カーッ！！！と穴という穴から光を噴出しながら麗刃が叫ぶ！
　今、彼はハイパー無敵な麗刃へと生まれ変わったかのような気分を味わっているのであるタブン。
「今なら何でもできそうな気分なのだーっ！！！」
「わ、わぁ……」
　しゅっぽっぽー！と言いながらその場で足踏みをし始める麗刃を見て、冷泉院・卯月（壱七八あーる・f40880）は引いてしまっていた。
「いや。それでも強敵を撃破するのに必要ならやるしかないかもよね」
　麗刃の悲惨な姿を見ながらも、鳳凰院・ひりょ（天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864）は深刻そうな声音で電子ドラッグを手に取った。
　この電子ドラッグを使えば、一時的にだが驚異的なパワーアップを果たすことができるのだ。
　その力を使えば確実に敵オブリビオンを圧倒できるだろう。
「にゃにゃ……でも、こんな風ににゃっちゃうにゃよね？」
　ミーヤ・ロロルド（にゃんにゃん元気っ娘・f13185）はほっほっほー！とか叫びながら奇行に走っている麗刃を指さしてしまう。
「おや？どうやらみなさん分かっていない様子ですね？麗ちゃんはいつでもこんな感じですよ！」
　麗刃自身がしたり顔でそんなことをのたまってきた！
　まあ確かに普段から奇行ばっかりな気もする。
「とにもかくにもわたしにお任せさんですよー！」
　麗刃は刀を抜き放つとダーっと走って前に出て行った。
『うぉぉぉぉー！猟兵めぇ！死ねぇぇぇい！！！！』
　工場長は人型頭脳戦車T-DBを限界可動させると、超巨大なデスブレイドを振り回す。
　特別な効果などはないが、単純で重い一撃は凄まじい破壊力を生んでいた。
「麗刃さんっ！？」
「剣が相手ならば！同じく武人のわたしに見切れぬはずもなし！！！」
　思わず声をかけてしまう程の迫力の差がある巨大人型戦車と麗刃。
　しかし麗刃は己の刀を掲げ……ポチっとした。
「爆発オチ（バクハツオチ）！」
『な、なんだとぉぉぉぉっ！！！！？？？？？』
　ドォーーーン！
　自らが戦闘不能になる自爆攻撃でドカーン！
　薬物ドラッグでなんの躊躇もなくなった麗刃は華麗に散っていった。
「麗刃さぁーーーんっ！！！？？？」
「あいるびーばっくなのだぁ……」
　まあ猟兵なのでどっかで生き残ってはいる。
『ぐぉぉぉぉ……まさか初手自爆だとぉ……！？狂ってやがるぅぅぅ』
　工場長の方はまさかの攻撃に大ダメージを受けてよろけていた。
　本来は電子ドラッグでダメージなんて無視するはずだったのに精神的に揺さぶられてしまったのだろう。
「ここで追い立てていこう！」
　そんな敵の隙をみて、ひりょも追撃に出る。
「ぐっ！」
　電子ドラッグを掴んで己に投入すると、蝕む骸の海に耐えながらもユーベルコードを発動。
「この身を削ってでも戦いを終わらせる！いくぞ！不屈の意志（ワガミケズリテ）」
　全身を【瞬時に傷を回復する聖なるオーラ】で覆い、自身の【戦いを終わらせるという意志の力】に比例した戦闘力増強を得るひりょ。
　電子ドラッグによる精神汚染を耐え抜きながら倒すという状況と意思の方向性もマッチして、その強化倍率は爆発的なものとなった。
「とりゃあっ！」
『ぐおぉぉぉっ！！？？？』
　生身のままでも圧倒的な速度で飛翔突撃をかまし、人型戦車を吹き飛ばして見せる。
「覚悟を決めるしかないようですね」
「にゃーっ！仕方ないにゃー！」
「あまり戦闘は得意ではないですけどぉ……こればかりはやるしかありませんねぇ」
　藍、ミーヤ、卯月も積極的にではなかったが超強化された相手に優位を取るために電子ドラッグを使う。
　己の身体に混入させると、ユーベルコードが騒ぎ出し、精神に骸の海が汚染してくるのをすぐに感じ取った。
「ぐぅ……それでも、抑え込めないほどではありませんね！」
「さっさとやるにゃー！」
「いきますよぉ～」
『ぐぉぉぉぉ！させるかぁぁぁ！！！』
　猟兵たちが準備をしているのを察した工場長はスラスターを吹かして加速。
　急接近しての突撃を狙ってきた。
「ライオンライドですぉ～」
　そこに卯月がユーベルコードを発動。
　自身の身長の2倍の【黄金のライオン】を召喚するとそれに騎乗。
　互いの戦闘力を強化し、人型戦車を真っ向から迎え撃つ。
「がんばれがんばれですよぉ～」
『な、なんだとぉぉぉぉっ！！！！？？？？？』
　キャバリア規格の人型戦車に対して、ドラッグで強化された卯月の力を受けた黄金ライオンは全くひるまずに跳ね飛ばす！
　まさかのカウンターに工場長は完全に後れをとった。
「響け！雷鳴（ブロンテス）」
　そこに藍が自分の装備する神器を無数に複製し、展開。
　念動力で操作し、一斉に攻撃を仕掛けてダメージを与えていく。
『ぐおぉぉぉっ！！？？？』
　圧倒的な手数によって工場長の人型戦車は全く反撃の体勢に移行できない。
「にゃー！……チャージ完了、今にゃ！　いっけえにゃー！！」
　そしてたっぷり10秒の時間を稼ぎきると、ミーヤのユーベルコードの発動準備が整った。
「ガジェット・クラスターにゃー！」
　10秒のチャージが必要であるが、その分強力なガジェットを発射！
　ビームと弾丸が敵を撃つのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●
「なんちゃってふっかつなのだぁ～！！！！」
　自爆したはずの大豪傑・麗刃（26歳児・f01156）が帰ってきた！！！！
『げぇ！？なんで生きてるんだよてめぇはぁぁぁ！！？？？』
　ピンピンしてそうな感じに工場長もびびって喚く。
　彼は本来は戦闘要員ではないのでこういうのには弱いのだ。
「ふふふのふ。ギャグキャラの自爆は大体は次のコマでは頭をアフロにして復活しているのだ。常識だよチミ」
　何処にも存在していない常識を語って麗刃は指を振る。
　ウザイ。
『うぉぉ！ならば、何もさせる暇もなく叩きつぶすまでぇ！』
　工場長は【背部スラスター】から【プラズマジェット】を噴出し、麗刃へと高速突進攻撃を仕掛けにいった！
「暑くなれよおおおおおおお」
　だが麗刃は燃える！
　そう、燃える男（シューゾーインストール）！
　【燃える闘魂】【全身を包み込む炎】【暑苦しさ】を宿し超強化されるユーベルコードなのである！
　なおデメリットはその辺の電子ドラッグを使って無視した！
「この炎が反撃なのだぁー！！！」
『ぐおぉぉぉっ！！？？？』

成功 🔵​🔵​🔴​

●
『ま、まだだ！オレ様はぁ！まだぁ！猟兵どもを、みなごろしにすればぁ、治療できるぅぅぅ！！！！』
　｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》によって施設の機能をほぼ破壊することに成功した猟兵たち。
　しかし責任者という名前の、工場とその命を連動させて警護の要においていた工場長がここにきて暴走。
　薬物ドラッグを摂取するとオブリビオン化する事でサイキック能力者に強制的に目覚めて、本来は操れない程に強力なキャバリアに乗ってきた。
　戦闘用機兵『人型頭脳戦車T-DB』。
　それは本来は多数のサイキック能力者から適合者を探し出すはずだった機体であり、それだけ特別な戦闘能力を有しているのだった。
『うぉぉぉぉー！猟兵めぇ！死ねぇぇぇい！！！！』
「ぐぅぅぅぅっ！！！流石に真っ向勝負でなんとか出来る相手じゃないかっ！」
　キメリア・モルテスティア（白銀の旅行者・f44531）はそんな人型戦車に嬉々として接近戦を挑みにいったが、そのパワーに押されてしまう。
　この人型戦車はパイロットのサイキックパワーに応じて出力を上昇させる能力を持つ。
　電子ドラッグによって強制的にサイキックパワーを寿命を削り出して生み出しているため、通常では考えられないようなパワーを捻出しているのだ。
『おらぁぁぁ！！！死ねぇぇ！！！潰れちまえぇぇぇ！！！』
　工場長は人型戦車を限界可動させると、超巨大なデスブレイドを振り回す。
　特別な効果などはないが、単純で重い一撃は凄まじい破壊力を生んでいた。
「仕方ない。ほんとはしたくなかったけど……それならこっちも電子ドラッグを使っちゃうよ！」
　キメリアはこのままでは分が悪いと判断すると、その辺に積んであった工場の薬物ドラッグを己の腕に刺す。
　骸の海が混入されたこの電子ドラッグは一般人が使えば驚異的な戦闘能力を会得できるものの、オブリビオン化してしまう。
　しかしそれを己の強靭な身体で耐え切って、キメリアは一時的にステータスを上げる効果のみを使って見せる。
「これなら、いける！冷気の如き白銀の力……！キミに耐えられるかしら！」
　己の内側から湧き上がる骸の海よりもたらされる力を解放し、キメリアは冷気を伴った拳を放つ。
『おらぁ！破壊の一撃！』
「シルバリアン・フロストワールドっ！」
　絶対零度の波動がデスブレイドを迎え撃ち、そして相手を凍らせながら圧倒する。
『ば、ばかなぁぁぁぁ！？』
「てりゃあーっ！！」
　渾身の一撃が工場長を乗せた人型戦車を吹き飛ばすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●
「あなたが、あの子たちを無理矢理戦わせていたのですね」
　響納・リズ（オルテンシアの貴婦人・f13175）は彼女にしては珍しく工場長へ鋭い視線を向ける。
　この工場では電子ドラッグを製造。
　一般人を攫っては強制的に摂取させて、無理矢理サイキック能力に目覚めさせていた。
　そこには自我の崩壊が起きてしまうのもむしろ推奨するようなやり方で、多くの少女たちが兵士に無理矢理させられていたのだ。
『だったらどうしたぁ！？力を得られたんだからいいいだろうがよぉ！薬がある内は天国だったはずだぜぇ！！』
　己自身にも電子ドラッグを注入した工場長はリズの言葉に呂律の怪しい口調で返答する。
　そこにはどこにも懺悔や後悔などは無い様子だった。
「あなたを許す訳には参りません！」
　彼の行いに強い憤りを覚えたリズは相手を倒すために、散らばっていた電子ドラッグを手に取る。
　そして自身に注入させる。
「くぅ……」
　工場長もまた電子ドラッグによって超強化を受けている現状、猟兵側も同じように電子ドラッグを使って超強化をするしか手はないのだ。
　大量の骸の海が体内に侵入してくるが……猟兵であればオブリビオン化はせずに汚染に耐えながら戦闘能力をブーストできる。
『しゃらくせぇぇぇ！お前もぶっつぶすぅぅ！！！』
　工場長はリズを倒そうと武器に超高熱化を付与。
　人型戦車の人工知能による自動攻撃モードで攻撃してきた。
「倒れる私の代わりに……後を託します……戦場のワルキューレ（センジョウノワルキューレ）」
　対してリズは骸の海の肉体の負担で戦闘不能になるが……それをトリガーにしてユーベルコードを発動。
　【白き翼を持った戦乙女】を召喚！
　リズの力に、骸の海のブーストまで得た戦乙女は、人型戦車を圧倒するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●
『うおぉぉぉお！！！？？？お、オレ様の工場がぁぁぁ！！！？？？？』
　工場長は命の危機に瀕していた。
　ブラック企業真っ盛りなメガコーポは、工場の責任者には、当然のように工場と命が連動するように設計していたのだ。
　これなら絶対に逃げられないね安心！
　という訳で猟兵による｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》である。
『ま、まだだ！オレ様はぁ！まだぁ！猟兵どもを、みなごろしにすればぁ、治療できるぅぅぅ！！！！』
　しかし工場長も悪あがきをしてくる。
　薬物工場がヤバくなった際に自動で投入された電子ドラッグ。
　骸の海が大量混入されたこれを強制摂取すると、なんとオブリビオン化しサイキック能力に目覚めるのだ！
『いくぞぉ！戦闘用機兵『人型頭脳戦車T-DB』！！！！』
　通常であればサイキック能力が低すぎて動かす事も出来なかったキャバリアを、薬物で無理矢理サイキック能力に目覚めた工場長が搭乗し稼働させる。
　パイロットのサイキックパワーに応じて出力を上昇させるこの人型戦車はこの状況では単純明快な破壊兵器として脅威であった。
　もはや理性も感じられない言葉を喚き散らしながら暴れ回る彼を止め、薬物工場を完全に破壊するのだ。
「ご安心くだサーイ！　ワタシが来マシタ！」
　ご用命あらば即参上！バルタン・ノーヴェ（雇われバトルサイボーグメイド・f30809）がそこに颯爽と現れる！
「ミルケンピーチ、参上！」
　19歳の女性の身体を借りてやってきたヒーローマスクのミルケン・ピーチ（魔法少女ミルケンピーチ・f15261）もポーズを決めて参戦する。
「｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》もあとはあの工場長を倒せば完了デース！」
「な、なんだかすっごく暴れてますけど、頑張ります」
　バルタンは火器を展開しながらテンション高く。
　ミルケンは相手の叫び暴れ回る姿に少し気おされながらも怯む事なく立ち向かう。
「｜起動《イグニッション》！」
　能力者でもある河崎・統治（帰って来た能力者・f03854）はイグニッションカードを掲げて武装を展開。
　暴れる人型戦車を倒そうと武器を向ける。
「もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ～」
　僵尸の悪霊である向・存（葭萌の幽鬼・f34837）もふらりと戦闘に参加してきた。
「分かりやすい敵だな！」
「大変そうですねぇ～」
　統治はどんな相手だとしても倒せばいいとばかりに勇ましく。
　存は何処までもマイペースにのほほんとしながらも敵を正面に迎える。
「ヴァンパイアが関与しているわけではなさそうだが……手助けくらいはしてやるか」
　吸血鬼を狩り続けている狩人の風雷堂・顕吉（吸血鬼狩人・f03119）は、ここでヴァンパイアの情報を得られるかもしれないとやってきた。
　実際はあまり関係はなさそうだったが、それはそれとして乗り掛かった舟だと最後まで戦いに参加してくれるようだ。
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
　サイボーグのアス・ブリューゲルト（蒼銀の騎士・f13168）もクールに参戦。
　火力支援を行う役目があるならばと共に戦いに来てくれた。
「何処までも見苦しいな」
「ここで終わらせてやろう」
　顕吉とアスはクールに、ハードボイルドに、相手を見据えて武器を構える。
「我が身に宿る呪われし力で救済を齎そうぞ……！」
　仇死原・アンナ（処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978）も暴れ、最後に破壊を振り撒く工場長に終焉を齎そうと来る。
　武骨な鉄塊剣『錆色の乙女』を肩に担ぎながら相手を睨む。　
「正直、戦いたくはないでござるが……」
　慈悲深く、規律と道徳を重んじ、他人を思いやる性格の網野・艶之進（斬心・f35120）は戦いたくはないとは言う。
　しかしこの薬物工場は多くの犠牲を出してきた存在であり、また、工場長は既に薬物工場の破壊によって命は失われオブリビオン化が進行している。
　ここで打ち倒すことこそが慈悲となるのだと艶之進自身も刀を抜く。
「潔く散らしてやろう」
「その邪心、拙者が斬るでござる」
　アンナは処刑人として、艶之進は武士として、それぞれの情けを相手に見せる。
「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
　太刀のヤドリガミである水心子・真峰（ヤドリガミの剣豪・f05970）は己の本体の太刀を複製したものを抜きながら合流。
　ボスへと戦意を向ける。
「人々をオブリビオン化させる薬物の工場なんて許せません……！」
　ヴァルキュリアのマチルダ・バレンタイン（ヴァルキュリアの鎧装騎兵・f40886）は凛々しい姿を見せながらも火力支援にやってきた。
「騎士道精神を胸に！悪逆非道を行うものを許すわけにはいかんな！」
　ベルト・ラムバルド（自称、光明の暗黒騎士・f36452）は調子のよさそうな雰囲気で大きな声を出す。
　しかしその精神は弱きを助け強きを挫く誇り高き光明の暗黒騎士である。
　薬物工場の長を倒そうと力をかしてくれる。
「｜起動《イグニッション》！」
「――｜起動《イグニッション》！」
　雪女の高嶋・瑞希（雪女のストームブリンガー・f36313）と黒燐蟲使いの鈴乃宮・影華（暗がりにて咲く影の華・f35699）二人も銀誓館学園より助っ人に来てくれた。
　共にイグニッションカードから武装を展開すると油断なく戦いに挑む。
「悪い奴らはぶっ潰す。それだけだ」
　東方妖怪の陽環・柳火（突撃爆砕火の玉キャット・f28629）はシンプルな思考の元、悪をなす相手を倒そうと戦いに参加する。
「さぁ、ショウの始まりです！」
　薬物工場が破壊されていくのを背景にシン・ドレッドノート（真紅の奇術師・f05130）は芝居がかった仕草で登場。
　工場長に向けて不敵な笑みを向けていた。
「ふーん、やっと、ボスのお出ましか……」
「敵か……あんたにも何か事情はあったのだろうが、それで一般人を巻き込むのは許されることじゃない。殺してでも、アンタを止めるよ」
　政木・朱鞠（狐龍の姫忍・f00521）と北条・優希斗（人間の妖剣士・f02283）も武器を携え、戦いに参列する。
　義を重んじる二人としては、明らかに私利私欲のために他者を犠牲にし続けてきたこの薬物工場の存在を許すわけにはいかなかったのだ。
「手伝うよ！」
　古びた赤い帽子のヤドリガミ、アメリア・イアハッター（夢想空流・f01896）も援護にやってきてくれた。
「一族伝統のビキニアーマーにかけて、敵は倒すわ」
　露出度の高いビキニアーマーを着用したイネス・オルティス（隠れ里の女戦士・f06902）は凛々しい顔つきで槍を構える。
　ボン・キュ・ボンのナイススタイルがばっちり見えるが、イネスにとってはこれが平常運転だ。
「｜荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》でございます。此度は妖討伐の任を受け馳せ参じてございます」
　即身仏の大将軍（ダイショーグン）、アラタマ・ミコト（極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935）は強敵との戦いと言う事でサポートにやってきてくれた。
　極楽浄土より持ち帰りし法具の力を開放し活路を開こうとする。
「はっはっは、妾、推っ参！」
　キマイラの御形・菘（邪神様のお通りだ・f12350）が動画撮影用のドローンを伴いながらポーズを決める。
　いいねを一杯もらうため、戦いにも率先してやってくる配信者、邪神様なのだ。
「悪いやつにはお灸をすえなくてはいけないからなぁ！はっはっはっ！」
「アタシの力が入用かい？」
　宇宙バイクに乗ってきた数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）も戦場に到着した。
　ヘルメットを脱ぐと鋭い意思の籠もった目で敵を睨みつける。
「私はお姉ちゃんなので、人を攫って怪しい薬をうつオブリビオンは倒します！」
　対空戦闘機の装備をした月守・咲凛（空戦型カラーひよこ・f06652）も浮遊しながら到着。
　銃火器を敵人型戦車に向けて警戒をする。
「さあ、美結行こうか！遅れないでついてきて！」
　東・御星（破断創炎の閃鋼・f41665）は共に戦う美結と一緒にこの電脳世界の薬物工場へとやってきた。
　電子戦闘体にデータ化して２人で乗り込み、相手のキャバリア級の人型戦車に対抗する。
「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー！」
　バーチャルキャラクターの電脳魔術士である諏訪野・みすず（不思議系ダンサー・f00636）もこの戦いに加わってくれた。
「正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ！」
　アイクル・エフジェイコペン（クロスオーバー三代目・f36327）は敵の背景とか現状とかそんなのは気にせずぶっとばしにやってきた！
『うぉぉぉぉー！猟兵めぇ！死ねぇぇぇい！！！！』
　現れた猟兵たちに対して、工場長は人型戦車を限界可動させると、超巨大なデスブレイドを振り回す。
　電子ドラッグを利用した彼のパワーが超絶。
　特別な効果などはないが、単純で重い一撃は凄まじい破壊力を生んでいた。
　並みの方法ではユーベルコードを用いても防ぎきる事はできないだろう。
「そうであれば答えはひとつデース！こちらも電子ドラッグを使用しマース！」
「猟兵なら、少しだけなら、大丈夫ですよね……」
　バルタンとミルケンはそこらへんに積んであった薬物工場の電子ドラッグを手に取って自らに注入する。
　骸の海が混入されたこの電子ドラッグは一般人が使えば驚異的な戦闘能力を会得できるものの、オブリビオン化してしまう。
　しかし猟兵であればそれを抑え込めさえすれば一時的にユーベルコードをブーストできるのだ。
「オブリビオン化ですかぁ～、それも慣れたものですねぇ～」
「仕方あるまい」
　存と顕吉は電子ドラッグをその身に打ち込みながら暴れ回る相手に迷うことなく前に出る。
　そして己の中に骸の海が流れ込み、身体をオブリビオン化させてこようとするのを感じながらもユーベルコードを発動する。
「屍身超越。元より、半オブリビオンモードであれば、問題なさそうですねぇ～」
　自身の【封魂符】を捨てた存はその身を半オブリビオンモードに変身！
　電脳スペースであるこの空間内であれば弱点である日の光もなく、防御力10倍と欠損部位再生力を得て相手の攻撃を受け止める。
「血族覚醒（ケツゾクカクセイ）」
　またサングラスを捨て赤い瞳を輝かせる顕吉も、その身を【ヴァルキュリア】へと変化させた。
　同じく解放された防御力と再生能力で持って力づくで相手の剣を受け止める。
『な、なにぃぃぃ！！！』
「大丈夫ですよぉ～。手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ～……というかもげませんねぇ～」
「力を覚醒させればこのようなものか」
　所詮は相手は電子ドラッグで超強化していただけの存在。
　同じく電子ドラッグで超強化された存や顕吉の防御を抜くことなどできようはずもなかった。
「ここでござるな！」
　その隙を他の猟兵も見逃さない。
「骸の海による精神汚染……しかして、我が剣術｜御刀魂《ミトコン》は自らの生命力を刃に換えて邪心を斬りおとす剣！己の邪な気持ちも浄化するでござる！」
　艶之進は積んであった電子ドラッグを自らに注入すると、その強化を受ける。
　同時に発生するはずだった骸の海による精神汚染だが、それを魂の強さで浄化。
　完全に影響を無視して走り出す！
「私も共に参ろう」
　そこに真峰も横に並走する。
　この戦いに必要だということで彼女も電子ドラッグを投入すると、精神汚染を精神統一で持って抑え込みながら抜刀。
　艶之進と同時に敵へと駆け寄る。
「峰打ちの峰打ち（ミネウチノミネウチ）！」
「剣刃一閃！」
　艶之進と真峰が共に交差するように一閃。
　工場長の乗った人型戦車の脇を通り抜ける。
『ぐがっ！？な、なんだぁ！？』
「安心なされ。生命まではそう容易く絶たないでござるよ」
　彼の言葉通り、工場長自身には何もしていない。
　しかし、ずるりと人型戦車のバランスが崩れる。
『ぐぉぉぉぉ！け、剣がぁぁぁ！！！？？？？』
　人型戦車の持っていた巨大なデスブレイドがその刃を断ち切られていたのだ。
『ぬおおおおおお！！！！』
　更に他の猟兵たちも続々と続いていく。
「こういう事件も、何度も解決してきたんだ……いくぞ！」
　統治は体内に混入してくる骸の海を感じ取りながらも、強靭な精神力で肉体を凌駕！
　力をブーストさせると、その身に炎を灯らせる。
「遠慮はいらん。受け取れよ！フェニックスキャノン！」
　不死鳥のオーラを放ち、敵を消えない魔炎で包み込む！
　例え電子ドラッグの影響で攻撃ダメージを受けても仰け反らず、戦意を失わずに前に進むとしても魔炎で燃やし続けてしまえばいいのだ。
「そうですね。こんな戦い、ずっとやってきたのです」
「皆、黒燐蟲よ。力をかして」
　瑞希と影華もまた、銀の雨の降る時代より戦い続けて来た身。
　この程度の逆境などものともしないと、電子ドラッグを使うと、その身に骸の海を流し込み、ユーベルコードをブーストさせる。
「彼の力を以て世界に取り憑く――私の運命、あなたに委ねます」
　影華は体内に宿している黒燐蟲を使い、その身を蝕む骸の海を分解してしまう。
　そのままユーベルコードを発動すると、瑞希へと、黒燐蟲を纏わせにいく。
「よろしくお願いします」
「新生・黒燐憑依法（ファントムカンパニー）！」
　自らを【同意した対象一体の体内に憑依する黒燐蟲】へと変異させると、自身の意思疎通も含めた一切の行動不能を代償に、【憑依した対象の全能力】を強化する。
　電子ドラッグによるブーストがこの強化にも適用され、同意した瑞希はその身に絶大な魔力が膨れ上がっていくのを感じ取る。
「この魔力ならば……これはどうかしら！」
　そして上昇した魔力が制御不能になる前に、彼女自身もユーベルコードを発動。
　己の魔力を【絶対零度の冷気を放つ薙刀】へと変化させ、創造する。
「アイスグレイブ！」
　黒燐蟲を纏った瑞希は超巨大な氷の薙刀を振るい、敵を押しつぶす。
「精神汚染……？そんなもの、私の信仰心があれば……ビキニアーマーがあれば何も問題はないわ！！」
　イネスはそう叫ぶと電子ドラッグを使用。
　体内に骸の海が混入し、その精神を犯してこようとするが……。
「今、伝統の鎧は伝説の鎧へ進化する……薄衣甲冑覚醒（ビキニーアップ）！！！」
　【ビキニアーマーの精霊への信頼】【一族の守護精霊への信仰】【ビキニアーマーの勇者たちへの畏敬】。
　それらが邪悪な意思など跳ね飛ばす！
　代わりに残ったのはユーベルコードをブーストさせる力のみ。
　ほのかに光るビキニのオーラに身を包んだイネスは、凄まじいステータスアップと、そして激しい光によってより際立つ己のスタイルで、ゴリ押ししにいく。
「喰らいなさい！これがビキニアーマーの力よっ！」
　ビキニアーマーパワーと驚異的なステータスによってイネスは圧倒していく。
「元よりこの身は即身仏。極楽浄土より至れり」
　アラタマはゲームの電子アイテムは極楽浄土（GGO）で慣れ親しんだものだとばかりに手際よく電子ドラッグを使用。
　体内に骸の海が混入してくるが、それを仏法の為に生きながら屍となった精神力でもって無力化。
　ユーベルコードをブーストさせる。
「殲剣陣羽織でございます」
　【将軍鎧】に密着した「己が武器とみなしたもの」全てを【念動力】で操作する力で、その辺にあった瓦礫を全て持ち上げてしまう。
　そのままダイカタナな形状にすると、同時一斉攻撃で敵を打つ！
「この程度のもの、ワタシの呪いに比べれば、どうということはない……！」
　アンナもまた電子ドラッグを使い体内に骸の海を注入した。
　しかし精神が侵食される前にそれを炎血で焼き切ると、ユーベルコードの力のみを一時的にブーストさせる。
「地獄の炎よ！すべて焼き尽せ！！あらゆるものを灰燼に帰せよッ！！！炎獄砲（ブレイズフレイム・ディエス・イレ）」
　そして振るった鉄塊剣から、極大威力の【巨大火炎砲】を放つ。
　【砲撃を放った武器がオーバーヒート】状態となる程の圧倒的な火力が敵を焼き払う！
「悪食は妖怪の性ってな」
「戦いに必要ってことなら、やるしかないよね！」
　柳火とアメリアもまた躊躇することなく電子ドラッグを体内に投入。
　骸の海が身体のなかで暴れ回るが、それを飲み込み、力に変えてみせる。
「かぁーーーっ！熱くなってきたぜぇ！」
「く、こんなものには……負けないよっ！」
「悪ぃな。ちぃーっと足癖が悪いんだわ。黒猫獄焔牢（キャットウォーク・ヘルファイア・ジェイル）！」
「星よ照らせ！導きの星（ミチビキノホシ）！」
　両足に地獄の焔を灯すと、鋭い蹴りと共にその炎を放つ柳火。
　灯台を模った祭壇に火の神を祀る縛霊手、Vanguardから火を噴き出させ、光輝く炎をぶつけるアメリア。
　電子ドラッグによって超強化を受けた二人の攻撃は人型戦車に大きなダメージを与える。
「リスクは有るけど、それに見合うだけの力は得られるのなら……！」
　朱鞠はデメリットを認識しながらもそれを越えるリターンを得られると電子ドラッグを使用。
「んぅ、ああっ！！！」
　電子ドラッグを流し込んだことで身体に走る骸の海に悶えるも、それをどうにか抑え込むことに成功する。
「力が湧いてくる……これならいけるわ！」
　そしてブーストされたユーベルコードを発動。
「忍法・煉獄炮烙の刑（ニンポウ・レンゴクホウラクノケイ）！」
　【召喚した業火を纏った銅製の拷問具】が放たれ【熱を帯びた鎖の】炎が敵を包みこむ！
『ぐぉぉぉぉ！あついぃぃぃあついぃぃぃ！！！』
「私の紅蓮の宴……篤と味わいなさい……貴方の罪が煉獄の炎で燃え尽きるその時まで……」
　炎の熱はコクピットにまで到達したようで、人型戦車に乗り込んだ工場長が叫ぶ声が響いてくる。
「私はベルト・ラムバルド！光明の暗黒騎士だ！自分で光れる！」
　ハイカラさんんあベルトは自分自身で後光を発することができた。
　つまりは光のオーラだ！
「そしてここに、闇に流れる電子ドラッグがある！つまり、こうだー！」
　躊躇することなくベルトは自らに骸の海を注入する。
　体内に流れ始める精神汚染。……そう、闇のオーラである！
「うぉぉぉ！光と闇が合わさり最強に見える！喰らえー！」
　なんやかんや勢いで精神汚染をコントロールしたベルトは、自身の力と骸の海の影響を上手くかき合わせてユーベルコードを発動。
　【光と暗闇のオーラを纏う斬撃波】を放つ！
「暗黒聖騎士の剣（ダークパラディンソード）！」
「これが必要と言う事であれば、私も使いましょう」
「ええ。精神汚染などに負けるつもりはありません」
　マチルダやシンもまた電子ドラッグを手に取るとそれを摂取。
　己の中を犯してくる骸の海の影響を感じ取りながらも、それをどうにか抑え込む。
「力が、湧き出てきます……！タクティカル・トランスフォーム！」
　そして電子ドラッグを摂取したことでブーストされたユーベルコードを発動。
　マチルダは自身の装備する「【アームドフォート】」を変形させると、状態異常抵抗率を10倍にした武装で相手の人型戦車を砲撃する。
「ターゲット、マルチロック……目標を乱れ撃つ！」
　シンは己の装備する【全ての銃】を無数に複製すると、それらを念動力で操作。
　一斉射撃で敵を撃つ。
「乱舞する弾丸の嵐（ハンドレット・ガンズ）！」
「私は、お姉ちゃんなので！」
　咲凛もまた電子ドラッグを己に投入するが、そこを気合を込めたお姉ちゃん精神で己の存在を保つ。
　骸の海に精神が侵食されるのに抗いながら、ブーストされるユーベルコードを発動していく。
「スラスター全開、行きます！武装ユニット高速飛翔モード！」
　全身を【武装ユニット】で覆った咲凛は、なんだかハイになってきたテンションのままに、増強した戦闘力で飛翔。
　ライフルユニットを乱射して人型戦車を制圧射撃で動きを封じる。
「電子ドラッグね……危なそうだけど、でも、美結がいれば大丈夫！」
　御星は二人乗りした機体の中で電子ドラッグを投入。
　途端、凄まじいブーストがかかりながらも己の中に骸の海が混入されていき精神が汚染されていく。
「でも、大丈夫。欲望は生きるエネルギー……骸の海だって、エネルギーとして使用できる！」
　だが御星の心のありようはそんな程度では負けるものではなかった。
　何よりも彼女には絶大なる信頼を預ける相方がいるのだ。
「美結！イマジネーション・ディスラプターだよ！」
　そしてブーストされたユーベルコードを発動！
　無敵の【あらゆるUCを突破するディスラプター】を想像から創造し、敵の人型戦車へ向けて発射する！
「このままじゃマズいよね」
　みすずはどうにか加勢しようと隙を伺っていたが、周りが皆して電子ドラッグで超絶強化を受けてのブースト状態でドンパチするものだから中々ついていけない。
「こうなったらみすずもこれに頼るしかない！」
　ならば己自身も電子ドラッグによるブーストを受けるしかない！
　そう考えたみすずは早速そこらへんに積んであった電子ドラッグを己に注入。
「ん、くうぅぅ、あ、熱いっ……！」
　骸の海が体内に混入し、その精神を汚染してくる。
「でもこれくらい、どうにかするよ！」
　しかしみすずは己の着ていた衣服を脱ぎ捨てると、開放感と共に精神汚染を跳ね飛ばす！
　残ったのは熱を発する身体と強化されたユーベルコード。
「纏うものなき者の力、うけてみよ！ネイキッドフラッシュ！」
　【全裸から発する気】で全身を覆い、自身の【裸体に感じるパワーと高揚感】に比例した戦闘力増強効果を発揮したみすずはそのまま飛翔。
　熱い思いをそのままに敵の人型戦車に体当たりをお見舞いする。
「これを使えばパワーアップできるにゃね？」
　アイクルは電子ドラッグを手に取ると、よくわからないままにとりあえず口に含んだ。
　確かに猟兵が摂取すればユーベルコードを一時的にブーストすることができるが……体内に混入した骸の海が精神を汚染する副作用が存在する。
「にゃ、にゃにゃああああっ！！！！」
　案の定、アイクルは骸の海による精神汚染を受けて目が血走って叫びだす。
「ぶっ殺おおおおおおす！●ぁぁぁぁぁぁっく！！」
　いや、いつも通りだったかもしれない。
「グラウンドクラッシャーにゃぁぁぁっ！！！！！」
　単純で重い武器の一撃が、ブーストされたユーベルコードによって繰り出される！
　先程の人型戦車のデスブレイドの攻撃とは比較にならぬ程に凄まじい破壊力が敵にぶつけられる！
「精神汚染を行うっていうなら、それすら焼き尽くして戦ってやるさ」
　優希斗は電子ドラッグを自らに打ち込むと、流れ込んで来る骸の海が己の魂に触手を伸ばしてくるのを認識しながらユーベルコードを発動する。
「闇堕ち」
　だがその触手が到達する前に、優希斗は己の身体をダークネスへと変貌させる。
　魂より放たれる【闇の炎】が侵食してくる骸の海すら燃やし尽くし、それを燃料に力をブーストさせていく。
「この状態は長くはいられないからな。一気に決める！」
　そして超強化状態のまま攻撃を繰り出すのだった。
「ふぅん。摂取すると精神汚染を受ける電子ドラッグぅ……？薬ダメ絶対。しかぁし！これを使わねばならないというならば、妾はやろうぞ！」
　菘は動画にダメ絶対を表示させながらも、ここでは使わないと威力が足りない戦場だということで電子ドラッグを使用。
　すぐさま、その体内に骸の海が混入して暴れ出そうとしてくるが……。
「逆境とはすなわち、視聴者をドキドキワクワクさせる動画の山場！　自ら飛び込むべき素敵なシチュエーションよ！」
　逆境アサルト（ギャッキョウアサルト）！
　【素晴らしい動画を創り上げるという固い信念】の為にやった敢えて不利になりそうな電子ドラッグの摂取が、菘のパワーを絶大に引き上げていく。
「はっはっはっ！キャバリア相手に肉弾戦！これは映える映像になるであろう！」
　そして超絶強化されたステータスでもって異形の腕を振り回すと、敵の人型戦車を殴り飛ばして見せるのだった。
「ちっ、必要っていうなら、あたしもやるしかねーか」
　多喜もまた覚悟を決めると電子ドラッグを己の腕に打ち込もうとして……。
『あぁっ！？多喜ちゃん、なにをっ！？』
「んおぉっ！？なんでここにいるんだおめぇ！！！？？？」
　ずっぷりと刺した針は、いつのまにか現れていた多喜の相棒を自称する謎生物、魔法少女の相棒マスコットに突き刺さっていた！
『あ、ああっ、きちゃう！なんかきちゃうよ多喜ちゃーん！』
「うぉぉぉー！？心配したくねぇけど、これで死んだりはするなおまえーっ！」
　にゅるにゅるぅと勝手に注入されてしまう骸の海に謎生物はあばばばばと何かに覚醒していく。
　後味が悪くなるしあと普通に常識人な倫理観を持つ多喜は付きまとわれている謎生物相手にも心配していた。
『ふぉーーーっ！！！キタキタキター！！多喜ちゃん！ここは変身するしかないよ！さあ！』
「って、元気になるのかよ！！！ってだから変身したくなーい！？」
　電子ドラッグでトんだ謎生物は覚醒すると強制変身！
　【魔法が行使できる魔法少女スタイルの真の姿】に多喜の姿を変えてくる！
　しかも電子ドラッグの影響でいつもよりもフリルマシマシ！可愛さ爆発な外伝バージョンな姿になっていた。
「うおぉぉぉお！！こんな（はずかしい）姿でいられるかぁー！そっこーぶっとばす！！！」
　超絶強化を受けた謎生物のパワーで変身した多喜はその強化の影響でパワーアップ！
　人型戦車をパンチラしながら殴り飛ばしてみせた。
「サイボーグなワタシならば問題ありまセーン！」
　実際は骸の海は非生物にも作用するが、それはそれとして効果はないと気持ちを持てれば耐えきれる。
　バルタンは己の中のユーベルコードが強化されるのを感じるとそれを解放する。
「確かにな。サイボーグならば問題はない」
　バルタンの理論を聞いたアスはふっと笑うが、同じように電子ドラッグを使って己の中に骸の海を注入。
　機械化された己が精神汚染を受けるはずもないと強く心を持つと、その影響を跳ね飛ばし、ユーベルコードのブースト能力だけと会得する。
「隙を見せるとは……そこだ！ヴァリアブル・ウェポン」
「フルバースト・マキシマム、デース！」
　【脚部に内蔵されたミサイルと弾丸】。メイド服に隠れた【全武装の一斉発射】。
　サイボーグ二人の全力の火力が敵を攻撃する！
「う、うううっ、いえ、ダメージを受けるのは、ヒーローマスクの方だけ……共に戦えば、問題ありません！」
　ミルケンは己のヒーローの心を強く持ち、宿主との絆を強めて骸の海の侵食を打ち払う！
「ジャスティス・ペイン！」
　困っている人を見捨てられない故に不利になる行為……すなわち電子ドラッグの使用をトリガーに超絶強化！
　ミルケンは超パワーを相手にぶつけるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●
「工場長さんもおいたが過ぎましたわ。お仕置きしませんとな」
　納花・ピンチン（ブギーモンスターの勇者・f31878）がハサミの形をした勇者の剣を掲げながら来た。
『くそぉぉぉ！オレ様は、ちょっとそこらの社会の役にも立たないどうしようもない女や子供を攫って、薬の実験に使っただけだろうがよぉ！！！』
　下衆なことをいいながらもボロボロになった人型戦車を稼働させてくる工場長。
　自らに電子ドラッグを投入した彼もまた、オブリビオン化が侵攻しておりもはや助ける事はできないだろう。
「ここはアタシもキバるトコですわ！」
　対するピンチンもまた、その辺に積んであった電子ドラッグを手に取るとそれを自らの布にぶっかける。
　一般人であれば骸の海が混入し、オブリビオン化をしてしまいかねないが、猟兵であれば精神汚染を跳ね除ければユーベルコードを一時的にブーストできる。
「あーーー、キましたわーー！！！ほないっちょ、いきまっせ！」
　ピンチンはテンション高くなりながらもユーベルコードを発動。
　己の瞳を輝かせると、【殺戮刃物】の攻撃回数が9倍にし、斬撃を繰り出す！
『うぉぉぉー！死ねー！！！』
「遅いですわ！」
　工場長もスラスターを吹かせて高速移動で対応しようとしたが、ピンチンの攻撃速度と回数は圧倒的。
　2，3回は避けても残りの斬撃は全て当たるのだった。
「あ、1回は自分にあととかんといかんのですわ。ほいっと」
　電子ドラッグで一時的に痛みも感じないピンチンはしれっと自分も斬っておいて、残り全てを叩き込むのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「なーに、GGOのゲームキャラなら電子ドラッグでも問題なあばばばばばばば！！！」
　印旛院・ラビニア（エタらない人（仮）・f42058）は自己強化できる電子ドラッグがあると聞いて早速使用！
　当然のよう電子データ越しに精神汚染を喰らってしまった！
「やば……なんか、これ、めっちゃ身体が熱くなってきたし……からだがへんだよぉ……」
　一時的にユーベルコードをブーストできるとは言っても、電子ドラッグを使用すると体内に大量の骸の海が混入してしまう。
　猟兵なのでオブリビオン化したりはしなかったが、それでも作用はあるようでラビニアは顔を赤くし、汗をかいてぐったりしていた。
『ふおおおお！ ラビ子おおおお！！もっとだ！ もっと俺様を興奮させてくれ！！』
　という事でキャバリアの【劫禍】が興奮して出て来た。
「なんでぇーっ！？」
『こんな、こんな、ふぉおおおおおお！！！！！』
　弱った身体。
　汗でしめった髪。
　身体がダルくなって力が抜けたために肩からズレ気味の服。
　その全てが【劫禍】を強化する材料となっていた。
『うおおおおお！死ねぇぇぇ！！！猟兵めぇぇぇ！！！』
『五月蠅いぞ貴様！！！』
　工場長が人型戦車に乗ってデスブレイドを振り回してきたが【劫禍】はそれを一蹴。
　興奮パワーで蹴散らしてしまうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「キノキノ、キノが来たからもう、大丈夫だよ」
　キノ・コバルトリュフ（キノコつむりの星霊術士・f39074）が大きなキノコ帽子を揺らしながら参戦してきた。
「キノノ？キノだけじゃ心配だって？マツタケ！キノには星霊の仲間がいるから大丈夫！！」
『猟兵めぇぇぇ！！！死ねぇぇぇぇ！！！！』
「シメジーっ！？」
　そんなキノの元に人型頭脳戦車T-DBに乗り込んだ工場長が超高熱化ブレードをぶんぶんしてくる！
　一般人では操縦する事もできないはずのキャバリアなのだが、相手はこの薬物工場で製造している電子ドラッグを使用することでオブリビオン化。
　強制的にサイキック能力に目覚めてその力を暴走させているのだ。
「トリュフ！！キノは焼いても美味しくないのーっ！！！」
　限界可動を越えた動きをさせて追撃してくる人型戦車に、キノは逃げまどう。
「マツタケ！キノが苦戦はあり得ないけど……一発逆転を狙っていくよ！」
　しかし、相手が電子ドラッグを使用して強くなったと言うのならば。
　キノもまた、同じように強化するだけ！
　そこらへんに積んであった電子ドラッグを手にとったキノは覚悟を決めると己に注入。
「キノキノー！！！」
　そのままキノは、なんだかいい気分になってきたのでくるくる回りながら、【創世記の炎の渦】を召喚！
『な、なんだこれは、あつぃぃぃ！！』
「キノキノ！神火大嵐舞！キノ達の活躍を見せてあげるよ！」
　【奉納の舞】をくるくる舞いながらキノはユーベルコードで相手を焼いて反撃するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「よう、お出ましだな？」
　ギュスターヴ・ベルトラン（我が信仰、依然揺るぎなく・f44004）は暴れ回る工場長に視線を向ける。
『くそぉぉぉ！オレ様は、ちょっとそこらの社会の役にも立たないどうしようもない女や子供を攫って、薬の実験に使っただけだろうがよぉ！！！』
　下衆なことをいいながらもボロボロになった人型戦車を稼働させてくる工場長。
　自らに電子ドラッグを投入した彼もまた、オブリビオン化が侵攻しておりもはや助ける事はできないだろう。
「……ソレが怨嗟による存在であっても、殺す事に歓びを得る存在であっても人の間に悲しみと苦しみが広がる以上は……神敵必滅、躯の海に叩き返す」
　ガラが悪そうにしながらもギュスターヴは祈りを捧げるのを忘れない。
　そして払うはそこらにあった電子ドラッグ。
「聖水の代わりにするのはちと不謹慎か？まあ、祈りに違いはねぇだろ」
『くそっ！そうだ！猟兵を、猟兵を殺せば、まだ、オレ様は治療できる！できるはずだぁ！』
「――天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。御国がきますように」
　工場長は慟哭しながら人型頭脳戦車T-DBの戦闘用AIに働きかけて武装をブースト。
　【刃の超高熱化】させてギュスターヴを焼き尽くそうとしてくる。
「――茨と 薊が、彼らの祭壇の上に生い茂る」
　だが、ギュスターヴが祈りを捧げると、【光る茨と燃え盛る薊】がその周囲を覆った。
『ぐおっ！？なんだ、これ、はぁぁつ！？』
「私たちを覆え、私たちの上に落ちかかれ（ホセア）」
　光る茨と燃え盛る薊は触れた相手からサイキックエナジーと、生命力を吸収し、覚醒したはずの工場長の力を奪う。
「死を希う位ならば、懺悔して許しを乞え。――主は、あなたを赦すだろう」
　激しい光と共に、ギュスターヴは工場長を攻撃するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「この方で仕上げですねぇ。参りましょう」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は暴れ狂う工場長を見ると戦闘態勢を取る。
　祭器を展開すると、飛行。及び空間歪曲障壁を形成して攻撃を警戒。
　そのままユーベルコードを発動する。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、窺いえぬ祝福の帷帳を此処に。匸勹（チチガミサマノカゴ・エンペイノイバク）」
　乳白色の輝きに包まれたかと思った次の瞬間、るこるの姿が工場長の認識から消えていった。
『な、なにぃぃぃ！？』
　これぞ【匸勹】の効果。
　自身の祭器を超強化し、その間他者から認識されなくなるのだ。
「相手は強力な攻撃力をもっていますがぁ直撃さえしなければ対処は可能ですぅ」
　そしてるこるはしれっと移動してエネルギーをチャージ。
　ただしこの隠蔽も弱点はある。
『くそぉ！どこだぁ！猟兵めぇ！』
　呼びかけられてしまったら大声で返事をしなくてはいけないのだ。
「こちらですぅ～！」
『っ！そこかぁ！』
　そのためるこるは工場長の呼びかけに返事をして……すぐさま移動。
『いないだとぉぉぉ！』
「ちょうど照準の定まるところにいらしていただきましたぁ」
　敢えて敵に呼びかけ誘導。
　既にチャージしていた祭器を全て、工場長へと向ける。
「砲撃ですぅ」
　集中砲火によって相手を撃破するるこるであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

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『くそぉぉぉ！オレ様は、ちょっとそこらの社会の役にも立たないどうしようもない女や子供を攫って、薬の実験に使っただけだろうがよぉ！！！』
　下衆なことをいいながらもボロボロになった人型戦車を稼働させてくる工場長。
　自らに電子ドラッグを投入した彼もまた、オブリビオン化が侵攻しておりもはや助ける事はできないだろう。
「人型はちょっとっすけど、この電子ドラッグは貰っていくっす」
　飯綱・杏子（悪食の飯テロリスト・f32261）は悪食になる食材を求めてやってきた。
　｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》での狙いは当然のように製造されていた薬物そのもの。
　そこらへんに積んであったソイツをパクって駄賃かわりに戦闘もこなす。
「１つ味見しておくっす」
　この電子ドラッグは大量の骸の海が混入しており、一般人が摂取するとオブリビオン化してしまう。
　代わりに猟兵の場合は精神汚染を受けるが、ユーベルコードを一時的にブーストできるのだ。
「おぉ！？なんか、キタっすよー！」
　そして杏子は精神汚染を……ちょっとぴりっとする食材だな程度にしか認識しないことでやり過ごした。
『うぉぉぉー！死ねー！猟兵ー！』
「やるっすよー」
　工場長が【背部スラスター】から【プラズマジェット】を噴出しながら突撃してくるが、杏子もユーベルコードを発動。
　【エクストリーム調理道具】を呼び出すと、スパァン！と鯨包丁ですれ違いざまに斬撃を繰り出すのであった。
　

成功 🔵​🔵​🔴​

●
『くそぉぉぉ！オレ様は、ちょっとそこらの社会の役にも立たないどうしようもない女や子供を攫って、薬の実験に使っただけだろうがよぉ！！！』
　下衆なことをいいながらもボロボロになった人型戦車を稼働させてくる工場長。
　自らに電子ドラッグを投入した彼もまた、オブリビオン化が侵攻しておりもはや助ける事はできないだろう。
「すぐに終わってしまってはもったいないですわね」
　多重人格者である中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）……の副人格、シルヴァーナは最後の末路に暴れる工場長を見る。
『おおおおぉ！猟兵を、殺せば、まだ！オレ様も、治療できる、はずだぁ！』
　｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》を受けて、工場長は強制的に本人も電子ドラッグを撃ち込まれてしまった。
　骸の海が混入したそれは一般人が摂取すると強制的にサイキック能力に目覚めはするが、オブリビオン化してしまう。
　工場長もまた、常人では乗りこなせない人型戦車を己の存在自体を消耗して無理矢理稼働していた。
「なるほど？それではわたくしもこちらを使わせていただきますわ」
　シルヴァーナはそんな敵のドーピングの元……そこらへんに積んであった電子ドラッグを手に取るとそれを自分に撃ち込む。
　一般人が摂取するとオブリビオン化するが、猟兵が使用すると一時的にユーベルコードをブーストできるのだ。
　ただし、精神汚染を受けてしまう。
「ん、んふぅ……とっても、熱い、ですわねぇ……」
　シルヴァーナはなんだかとても身体が熱くなってきて、思わず服を脱ぎだしてしまう。
『死ねー！！！猟兵がぁぁあぁ！！！！』
　工場長が【背部スラスター】から【プラズマジェット】を噴出しながら突撃してくるが、シルヴァーナもユーベルコードを発動。
「わたくしから逃げられるとでも思いまして？」
　【瞬きの殺人鬼】。
　【シルヴァーナの殺戮本能】を一時的に増強すると、全ての能力を6倍に！さらにブーストがかかって更に早く！
「アハハハハ！　いい色をしていますわね！」
　圧倒的速度で工場長を逆に切り裂くのであった。
「……あ。時間ですわね。あとは裕美に任せますわ」
　そして158秒後。
　昏睡状態になるシルヴァーナは、電子ドラッグの悪影響も受け持ったまま主人格にその身体の所有権を移す。
「……へ？」
　なお、めっちゃ脱いでいたままだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「助太刀します！」
　シホ・エーデルワイス（捧げるもの・f03442）も｜薬物工場襲撃《ドラッグヤクザ・ブッコロシタイム》の締めに手助けしにきてくれた。
「この戦い……これが必要と言う事であれば……！」
　そうしてシホはそのへんい積んであった電子ドラッグを手にとる。
　敵も使用しているこの薬物は大量の骸の海が混入しており、一時的にユーベルコードを超強化ブーストができる。
　しかし一般人が摂取するとオブリビオン化。
　猟兵が使用すると精神汚染を受けてしまう。
　それを耐えればリターンが大きいのだ。
「どうせ許されないというのなら……この身を捧げて戦います！」
　シホはそれを使うと、ユーベルコードを発動。
　己の自己犠牲精神が電子ドラッグの精神汚染を跳ね除け、ユーベルコードを発動する。
『ぐおおおおおっ！！！猟兵がぁぁぁ！てめぇらを殺せば、まだ、オレ様はぁぁ！！！！』
　薬物工場の長である工場長が人型戦車を稼働させてシホに迫る。
　巨大なデスブレイドを振り回り強烈な一撃を繰り出してくる。
「【死命】死の安息を許されぬ宿命の人形（シメイ・シノアンソクヲユルサレヌマリオネット）」
　しかしシホは攻撃を受ける直前に、【全快して真の姿化し自身を操って戦う枷と鎖】が召喚。
「この鎖は私が咎人である事の証であり、私を安易に死なせない為の枷…」
　圧倒的なステータスで反撃するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

最終結果：成功 完成日:2024年12月18日