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封鎖されたUDC領域

作者：唐傘

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「犠牲者は居るはず、だが……なんでホトケさんが、痕跡もなく消えているんだ？」
　鑑識によると、犠牲者は――血液が取れる範囲で3人、他の痕跡も加味すれば少なくとも5人という事。
　そして、犠牲者の死亡時期は不連続――1週間前も、1年前も混在しているが、少なくとも死んだであろう場所は半径1m程度の範囲。
「これは……邪神が顕在化する前兆、なのかもな……。」
　電話帳から電話番号を――表向きは『職業訓練校の所長』に、連絡を取る……。

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「手の空いてる人、ちょっとUDCアース……猟奇殺人らしい現場に行ってもらえないかな？」
　グリモア猟兵のティモシーが呼びかける。

「猟奇殺人、というか……血痕とか刃物の痕跡とか懐中電灯とか、『犠牲者の痕跡』はあるんだけど、『犠牲者そのもの』が無いんだよね。」
　懐中電灯やメモの類から、誰かしらが探索に入った事は確かだが、犠牲者――死体どころか、衣服、身分証明書、財布、その他『どんな人物が探索したか』を特定する情報が何も無いのだ。いや、かろうじて足跡ぐらいは残っているかも知れないが……重なった足跡から、1つの靴を取り出すのは困難だろう。
「それで、現場を見つけたのは警察官……UDC職員じゃないんだけど、外部協力者って言うのかな？　疑わしいものがあれば、UDC組織に連絡をしてくるんだ。」
　そして、連絡した事件現場が、UDCの影響だと判明したため、キープアウトの黄色いテープで封鎖されたらしい。
「だから現状、現場は封鎖されてて……まぁ一応、協力者の警察官が付き添ってくれれば入れるんだけど。」
　現場の封鎖は、UDC組織が、警察の上層部に働きかけた結果らしいが、それでも協力者とその同伴者は入れるよう特例が出ているらしい――そして「理由は聞くな」と箝口令も敷かれている。

「だから、事件現場からUDCの痕跡を見つけて欲しい……というか、予知によるとUDCが潜んでいるみたいだからそれを見つけて欲しいんだ。」
　現場が封鎖されることで、UDCが出てこないのは幸運なのか、あるいは手がかりを自ら遠ざけた不運と言うべきか。
「もし、UDC――というか邪神が居たら、それを倒して欲しい……んだけど。どうも、倒すことで、『別の異変』が起こるみたいなんだよね……。」
　具体的な内容はわからないけど、カタストロフとか、爆発とか、そんな感じのイメージが見える――と追加説明するヤドリガミ。

「ちょっと、情報が足りないかも知れないけど……新しい犠牲者が出ないよう、ちょっと邪神退治をしてきてくれないかな？」
　拝むように手を出しつつ、転送ゲートを開く――。

第1章 冒険 『ザ・バックルーム』

POW   :    物の隙間を調べる。 SPD   :    影や暗を注視する。 WIZ   :    不自然な気配を探る。 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「例の協力者だ、通るぞ。」
　猟兵を連れて通る、協力者――警察官。その中は、外見から想像できない内装と広さで。協力者の警察は、外から呼ばれてすぐに出るが。
　どこかしらに隠れている、UDCを――邪神を見つける必要がある……。


「調査のミッション……居るかどうかもわからない謎の邪神……面白い。」
　興味津々の様子の、馬神・レイト（f43310）。
「これは面白い、邪神の臭い匂いがプンプンするぜ！　しかも色々な方向から。これは時間が掛かりそうだ。」
　シーグウルム――自我を持ち馬神と契約したカードも興味を示したらしい。
「ここは下がってな、シーグウルム。UDCアースはそういう場所――『邪神』がうようよしてるんだ。」
　とはいえ、この屋敷に潜んでいるのは1体――あるいは、複数体が合体している可能性もあるが。馬神は胸中で呟きつつ、屋敷を――異常な広がりを見せる空間を探索する。

「これが、邪神の気配か……こいつの出番だ！　頼むぜ、影の追跡者！　あの気配の正体を探してくれ！」
　UCを発動し、影の追跡者に気配の大元を探させる。
　対象そのものではなく、痕跡を指定しているが――痕跡が濃いために本体を追跡できているらしい。
　影の追跡者に付き従い、複雑な上下を――途中で、追跡対象が移動したのか引き返す事もあったが、目的となる対象目掛けて移動を続ける……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「アタシの力が入用、みたいだけど……宇宙カブは使えないかねぇ。」
　建物内だが、あるいはバイクを使える程度に広いのでは……という期待を裏切られた顔の数宮・多喜（f03004）。さすがに、建物内が異常空間と聞いていたので賭けの要素が強かったが、その意味では賭けに負けた事になるだろうか。
「まぁ、地道に探すとしても、手がない訳じゃないんだよねぇ……。」
　UC――超感覚網を発動し、全身をテレパスのネットワークの起点とする。とはいえ、つながる相手が見つからないため――相手が遠すぎるのか、空間の異常性に伴うものか。ともあれ、エコーロケーションならぬ、テレパスロケーションとでも言うべき探索方法である程度は状況の把握は行えているようだ。

「大体こっち、が怪しいな……。」
　テレパスロケーションで大まかなアタリをつけて、探索して再度大まかなアタリをつけて。
　何度目の探索をしたタイミングか、雰囲気が変わった気がする――。

成功 🔵​🔵​🔴​

「油断させて取り入る相手も、有用な情報を持っている味方も居ない……ちょっと難しい探索かねぇ？」
　とはいえ方法が何もないわけじゃないけど、と探索するサエ・キルフィバオム（f01091）。
　空間異常はユーベルコードに依存しないのか、サエのUC――｜貫通する悪意《ピアシング・イービル》は発動しないが、情報解析自体はある程度成功する。そして、解析結果をピアスとして持ってみる――が、解析した情報を取り出すと同時に、ピアスは崩壊してしまう。
「使い回しはできない……かぁ。とはいえ、これである程度は情報が取れるわけだし、解析をすることはできそうだねぇ♪」
　空間異常を保持できたとして、その使い道があるかは疑問だが――ともあれ、一時的にピアスに封じる形で細切れだが情報は集められる。
　そのため、空間解析をピアスに封じ、情報を取り出し――を何度か繰り返す形で、探索を進めるサエ。

　何度目の探索、あるいは何個目のピアスが崩壊したタイミングか。壁越しに、ひときわ異常な存在感を感じる――。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 ボス戦 『ククリさん』

POW   :    君もお空で幸せになろう？ 【凄い力で空中に吊り、締め上げる風船 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。 SPD   :    動かないで、ククレナイ 【手首に巻きつく赤い風船の紐 】【足首に巻きつく青い風船の紐】【黄色い風船の長い長い紐】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。 WIZ   :    君もボクをいじめるの？ 自身が【恐怖や嫌悪 】を感じると、レベル×1体の【風船を持つ復讐姫】が召喚される。風船を持つ復讐姫は恐怖や嫌悪 を与えた対象を追跡し、攻撃する。 イラスト：天和 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「ねぇ、君たちも『幸せ』になろう？」
　異様な雰囲気の、正体というか発生源というか。風船を持った邪神――ククリさんと呼ばれるオブリビオンが、探索で辿り着いた猟兵の前に現れる。
「じっとしていてくれれば、先に来た人たちみたいに、『幸せ』にしてあげるよ。」
　先に来た人とは、犠牲者――死亡者のことだろう。つまり、この邪神は死が救済ないし幸せだと思っているようだ――。


「なるほど、これが邪神……確かに、嫌な闇のオーラを感じるぜ。これが人智を超えた闇ってやつか……気に食わないな。」
　邪神――ククリさんと対峙して、異常性を再確認する馬神。
「この程度じゃ、この俺様の敵じゃない、早速行くぞレイト！」
「ああ、お前の赤雷でこの闇を切り開け！　シーグウルム！」
　UC――デュエリストカードを発動し、シーグウルムをカードの姿から龍の姿に戻す。
「君達もボクをいじめるの？」
　ククリさんの猜疑心により――あるいは嫌悪や恐怖かも知れないが、ともあれシーグウルムの出現に呼応するように、風船を持つ復讐姫が空間を埋め尽くす。その数は少なく見積もって百体は居るだろうか。
「雑魚は引っ込んでろ！」
　シーグウルムの咆哮で、復讐姫は若干数を減らすが――元々の数が多いために隙間はすぐに埋められ、咆哮の連続を強要されてしまう。
「シーグウルム！　道をこじ開けて集中砲火だ！」
「大人しく地獄に堕ちろよ、風船ガキ！」
　馬神の指示通り、ククリさんへの道を作ることを優先し、そのままククリさんに咆哮を撃ち込む――とはいえ、ククリさんは復讐姫に埋もれてしまったため、どの程度ダメージを与えられたかは確認できない……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「邪神、とはいえ……なんで他人を『幸せ』にすることにこだわるんだ？　幸せとは、死なのか？」
　仮にも邪神、オブリビオン――だが、相手の行動原理を知るためにコミュニケーションを試みる数宮。
「ボクは幸せになれなかった、試したけどなれないんだ。だからせめて、ボクのもとに来た人は幸せにしてあげたいんだ。」
　オブリビオンとは言え、他人の幸せを望む存在ではあるらしい――もっとも、死が救済、あるいは幸せになる手段と思っている時点で、真っ当な存在では無いのだろう。
「なるほど、戦うしか無いわけか……。」
「お姉さんも、ボクをいじめるの？」
　恐怖、猜疑心、嫌悪――どの感情が引き金になったかは不明だが。数宮とククリさんの間に、風船を持つ復讐姫が大量に出現し――数宮からククリさんが見えなくなる。
「くっ、こっちも迎撃を――。」
　武器を構えようとする数宮――だが。
「あぶない多喜ちゃん！　今のうちに変身を！」
　愛らしい神獣の霊が――数宮は呼んだ覚えがないはずのそれが、彼女の姿を魔法少女のような衣装に変更し。ついでと言わんばかりに、｜神獣の霊《マスコット》は復讐姫の何体かを衝撃波で後ろに押しやる。
「くっ、相手は100体を超える配下を操るみたいだね……。多喜ちゃん、マジカルビームを右15度に撃って！」
「だからテメェは何者なんだよ！？」
　本来は撃てないはずのビームが、勝手に動くポージングとともに発射され――一瞬だけ、消し飛んだ復讐姫の奥に、ビームを受けたククリさんが見えた、気がする……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「最優先撃破対象確認。これより戦闘に移ります。」
　邪神――ククリさんを視認すると同時に、戦闘体勢を取る岩社・サラ（f31741）。
　とはいえ、直接の対峙は不利と判断したのか、数発の銃撃を行ってすぐ物陰に隠れる。
「ねぇ、君は幸せ？　幸せじゃないなら、お空で幸せになろう？」
　風船を飛ばしてくるククリさん――その軌道は、意思を持っているかのように岩社に近付いてくる。
「通常の風船とは異なる、ようですね。」
　空に浮かばずに水平移動をする、という点を無視しても。通常の風船なら銃撃を1発撃てば破裂するはずだが、数発当ててやっと破裂するのは、素材からして普通の風船では無いだろう――そして次の風船に狙われないよう、隠れる物陰を変える。
「へぇ、じゃぁこれなら幸せになれるかな？」
　今度は5つの風船が同時に飛ばされる――。
「ならば――大地の力、黒の刃。斬り裂け！」
　黒い鉱石の刃を生やし、撃ち出すことで風船とククリさんを攻撃する――風船に対しては威力を重視したものをそれぞれに1枚、ククリさんには揺動と威力の最重視を何枚か。
「どうして、幸せになる事を否定するの？」
　攻撃を受けた事に、疑問を呈するククリさん――だが。岩社は既に戦線離脱しているため、その答えは得られない――。

成功 🔵​🔵​🔴​

「君が、死体を消している犯人ってことでいいのかな？」
　ククリさんに確認を取る赤星・緋色（f03675）。
「死体を消してるわけじゃないよ、僕のもとに来た人を幸せにしてあげただけだよ？」
　認識の齟齬はあるようだが――少なくともククリさんは、人を消すための行動ではなく、彼の行動原理に従った結果、人が消失したらしい。
「なるほど、じゃぁサクッと仕留めて、再発を阻止させてもらうね？」
　UC――薔薇の剣戟で、空中ステップでククリさんを間合いに入れるが。
「動かないで、ククレナイ。」
　赤、青、黄色の風船を――あるいは風船の紐を飛ばしてくるが、赤星が複雑なステップを踏むためにまともに紐をくくりつけられず――逆に、赤星はククリさんに、ステップの合間に剣戟を撃ち込む。

「うーん、攻撃の回避をしながらだと攻撃がしづらいかぁ。」
　剣戟を刺せたのは2回――もう2回刺せればククリさんは死んでいたが、攻撃を全て躱しただけでも良しとするべきかも知れない。

成功 🔵​🔵​🔴​

「なるほど、あなたがこの異常空間の元凶――言うなれば病巣という感じかしら。」
　ククリさんを病巣に例える、バジル・サラザール（f01544）。病巣呼ばわりは、彼女が薬剤師――あるいは闇医者のためか。
「病巣、な気はしないけど……僕のもとに来た人を幸せにしているだけなんだけどなぁ。」
　自分の行為が悪とは思っていない様子のククリさん。
「なるほど、じゃぁ遠慮は要らないわね――薬も過ぎれば毒となる。元々毒だけど、たっぷりと味わいなさい。」
　魔力で作った槍を飛ばそうとするバジル。
「君もボクをいじめるの？」
　少なくとも百体の――視界を埋め尽くすほどの、風船を持つ復讐姫が出現するが。
「その程度で、私に届くと思ったのかしら？」
　復讐姫に次々と槍を刺し、毒で弱らせて――いや、致死量を平然と超える毒性をもって復讐姫を倒していく。
「余りはあなたにあげるわ！」
　毒の槍をククリさんに突き立てる――一部は復讐姫がかばう形で身代わりになってしまい、かろうじてククリさんに刺さった槍も邪神としての頑丈さが影響しているらしく。毒に侵されているはずだが、ククリさんはまだ倒れる様子は見せない……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「アタシの助けが必要なようだね？」
　ククリさんに対峙するマヤ・ウェストウッド（f03710）――そして異常性をククリさんのせいと確認する。
「君も幸せにしてあげるよ。」
　風船をくくろうとしてくるククリさん、だがその尽くを撃ち抜いて無力化していく。
「どうして拒否するの？　幸せになりたくないの？」
「お前のいう幸せ、ってのがアタシの幸せと一致してるとは思えなくてねぇ！」
「じゃぁ、その攻撃を弱めさせてもらうね？」
　風船を飛ばしてくるククリさん――だが、その風船も撃ち抜いていく。
「動かないで、ククレナイ。」
　さらに風船を飛ばすククリさん。
「だからテメェの幸せは願い下げだっ！」
　風船を尽く撃っていくマヤ――そして、風船が途切れたタイミングを狙ってククリさんを狙い撃つ！
「……げえッ！　 決めゼリフ言う前にやっちまった！」
　UC｜超獣技法《チョウジュウギホウ》・｜八射鴉《ヤシャガラス》により、144分の1秒で発砲できる――そのため、狙って撃つまでの間に、セリフを言う余裕はまずないのだ。あるいは、セリフを言ってから狙うという手もあるが――そうなると、容易に回避されてしまうだろう。
　ともあれ、ククリさんに銃弾は命中し――トドメとなったらしく、倒れる……。

成功 🔵​🔵​🔴​

第3章 集団戦 『無機物信者たち』

POW   :    慈悲『矢衾』 レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【バールのようなもの】で包囲攻撃する。 SPD   :    慈悲『巨人』 無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【鉄パイプ】と合体した時に最大の効果を発揮する。 WIZ   :    慈悲『氷嵐』 自身からレベルm半径内の無機物を【超次元の氷嵐】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。 イラスト：ポポンフローンム緋倚 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「おぉ、バール様……。」
「風船様が消えた……。」
　ククリさんが消えると同時に、数多くのオブリビオン――無機物信者たちが出現する。
「貴様が、我々を封じていたのか……。」
　ククリさんを倒した事で、擬似的なカタストロフが生じたらしい――そして出現したオブリビオンは、猟兵を閉じ込めた犯人として誤認しているようだ……。


「ぅゅ……くぅ……あらぁ？　いつの間にか始まってましたかぁ？」
　眠そうな目を擦る四条・眠斗（f37257）――とはいえ、こちらが寝ていても相手は待ってくれるわけでもなく。
「髪の慈愛を、氷嵐を受けるが良い……。」
　無機物信者たちが、戦場――いや、捻れた空間内の無機物全てを、超次元の氷嵐に変換する。
「ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう。」
　UC『ヤドリギの織姫』を発動し、自身をヤドリギで編んだローブで包む。
「どこに隠れようと無駄だ！」
　隠密力が増しているために無機物信者たちが四条を見つけられず、無差別に氷嵐を放つが――装甲も増強されているため、四条にダメージは与えられていない。
「こちらも反撃しましょうねぇ……さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ。」
　とはいえ、ヤドリギで編んだローブから生えた植物の槍が、ほぼ自動的に無機物信者たちを攻撃しているため。四条は、あるいはローブの中で眠っているのかも知れない……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「はっはっは、妾、推っ参！　そして今回の動画テーマは、『カタストロフを阻止してみた』か、あるいは『暴徒を鎮圧してみた』か！」
　敵対存在――無機物信者たちを見て、撮影用ドローンを飛ばす御形・菘（f12350）。
「貴様、我らの神を愚弄するのか……慈悲の氷嵐を受けろ！」
　戦場、あるいは異常空間に存在する無機物を、超次元の氷嵐に変換する無機物信者たち――ドローンは設定された通り、安全圏に退避しつつ戦場全体を撮影する。
「うむ、なかなかの威力！　しかし、それではまだ撮れ高が足りん！　妾がすべてを終わらせてやろう、溢れんばかりの感動をもってな！」
　UC『機械仕掛けの花の神』を発動し、キマイラ部位をメカ装甲形態にした上で飛翔能力を得て、ついでと言いたげに花弁を振りまく。
　花弁に触れた無機物信者たちは、それぞれ感動を感じてUCを解除してしまい、超次元の氷嵐が元々の無機物に戻ってしまう。
「さぁ動画のフィナーレを飾ろうぞ！」
　メカ装甲で覆われた拳で、無機物信者たちを次々と殴り、無力化していく――。

成功 🔵​🔵​🔴​

「ここを放置するとオブリビオンが流出する……つまり秩序を乱す訳か。」
　｜統制機構《コントロール》では警官らしいケイ・テイラー（f43445）――そのために正義感が強いらしい。いや、｜統制機構《コントロール》での職業は関係なく、ただ正義感が強いだけかも知れないが。
「貴様も、我々の神を否定するのか……！　なら、神の慈悲をもって、わからせてやろう！」
　周囲にある鉄パイプ――とその他雑多な無機物と合体し、3mほどの巨大ロボに変身する無機物信者たち。
「神の慈愛をその身に受けろ！」
　巨大ロボとして殴りかかる無機物信者たち――だが。
「相手が高威力なほど、カウンターは高威力になるんだよ！」
　捨て身に近い技能、マキシマムカウンターを発動するケイ――その宣言通り、無機物信者たちへのカウンターダメージは大きなものになっており。一撃でロボットを――無機物信者たちを次々と屠っていく。
　とはいえ、ケイの負担も大きいようで、これ以上の戦闘継続は困難だろう……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「バトルの時間デース！　……六式武装展開、木の番！」
　メイド服に身を包んだバルタン・ノーヴェ（f30809）――だが、戦闘モードにすぐ移行し、楽花流粋を発動する。
「神の慈愛をもって、矢衾で力尽きるが良い！」
　幾何学模様を描き複雑に飛翔する、数百本のバール――あるいは類似した、バールのようなもので攻撃する無機物信者たち。
「この程度、なんともありまセーン！」
　フローラの鉢植から育てた植物を折り、自然が生んだ剣として。バールのようなものを次々に叩き落としていく。
「我らの神の慈愛が！」
「いや、信仰心が強ければ負けるはずはない！」
　バールのようなものを補充する無機物信者たちだが。
「10本や100本増えた程度では、効きマセーン！」
　無機物信者たちが補充したのは100本に満たないのだが、特に気にする様子もなく次々と叩き落としていくバルタン――いや、バールのようなものだけでなく、それを放った無機物信者を次々と屠っていく。
「そろそろ時間デスネ！」
　フローラの鉢植――鉢植型メガリスから育ったそれは、自己顕示欲を糧に暴走してしまうため。収穫した木剣、いや鉢植えに残っていた根ごと、粉砕しておく。

成功 🔵​🔵​🔴​

「悪い奴らだな、ぶっ潰す！」
　単純思考ながらも、自警団を組織しているためか正義感が強い発言をする陽環・柳火（f28629）。
　とはいえ、善か悪かはともかく、放置すればカタストロフを招くことは確実で。
「悪いのは我々の神を受け入れない貴様らだ、神の慈悲をもって、わからせてやろう！」
　周囲に散らばる、鉄パイプを集めて、巨大ロボに変身する無機物信者たち。
「なんだ、その程度！　俺の脅威にすらならねーな！」
　抜刀術の極意により、納刀したままカウンターとして反撃を行う陽環。
　UCの制約として、再び納刀する必要があるが――鞘と刀身を同時に動かしたり、あるいは足技で時間を稼いだりして、発動条件を満たして再度自動反撃を行う。
「数が多いな、燃えちまえ！」
　護符を使用し、炎を無機物信者たちに飛ばし――怯んだ隙を狙って、0秒攻撃をして納刀して、を何度か行い。
　ほとんどはUCによる自動反撃による対処だが、陽環を狙う無機物信者たちは全滅した――。

成功 🔵​🔵​🔴​

「なるほど、こいつらを潰せば良いんだな？」
　数の多い――とはいえ、当初のカタストロフ懸念よりは数を減らした、無機物信者たちを見て。倒すという、単純明快な、しかし正しい解決策に到達したらしいアトシュ・スカーレット（f00811）。
「貴様も我らの神を愚弄するか、神の慈悲をもって、わからせてやろう！」
　周囲の鉄パイプを集めて、3m近い巨大ロボに変身する無機物信者たち。
「味方が居ないし、無差別で大丈夫そうだな！　過去を喰らう嵐よ、その罪をここで贖え！」
　Fragarachを巨大化し、自身から150mを超える範囲に、無差別な――敵味方を区別しない攻撃を振りまく！
　あるいは、戦場となっている異常空間には他の猟兵が残っている可能性もあるが――UCの射程範囲となる半径範囲には、敵対存在の無機物信者たちしか見当たらない。
「朽ちろ、邪教徒ども！」
　巨大ロボと化した無機物信者たちを、搭乗者あるいは術者ごと切り裂くアトシュ。

　そして、無機物信者たちが全て倒された事で――ククリさんから生まれた、躯の海に近い概念が消失して。
　行方不明者を生んでいた、異常空間は消失する――。

成功 🔵​🔵​🔴​

最終結果：成功 完成日:2024年08月03日