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獣人世界大戦⑬〜vs幇大人

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第二戦線 #人民租界 #有頂天道人

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「さすが猟兵、簡単には通しちゃくれないようだな」
 有頂天蓋での戦いに敗れた有頂天道人は、だが、余裕の笑みを浮かべている。ここは人民租界。コンキスタドールの彼にとっては本拠地なのだ。
 いつしか、有頂天道人の周囲に黒い影が集まりつつあった。
 ――|幇大人《パンターレン》。
 オブリビオンマフィアと呼ばれる裏社会の支配者たちが有頂天道人と猟兵の決戦を察知し、我先にと戦場に馳せ参じたのである。

「幇、というのはまあ、人民租界の各都市を支配する組合みたいなものだね。非合法の組織であり、当然裏社会に精通している」
 麒・嵐(東方妖怪の冒険商人・f29276)によれば、有頂天道人を支援する|幇大人《パンターレン》はいずれも|機械化義体《サイバーザナドゥ》で武装しており一筋縄ではいかないようだ。
「神経接続した電脳バイクで縦横無尽に戦場を駆け回る者、強化された肉体で殴り掛かる者、自動制御された飛び道具で襲いかかる者等々、ひとりひとりは猟兵の敵ではないが、数を頼りの波状攻撃はなかなかにやっかいだ。有頂天道人に攻撃を入れるにはまず、この|幇大人《パンターレン》たちをどうにかして振り切らないことには難しいだろうね」
 有頂天道人の方も、|幇大人《パンターレン》を隠れ蓑にしたトリッキーな動きでこちらを狙ってくると予想される。|幇大人《パンターレン》の支援を受けた有頂天道人はかなりの難敵だ。
「もちろん、この状況にどうやって立ち向かうかは皆次第。方法は問わない。|幇大人《パンターレン》の波状攻撃を振り切って有頂天道人を倒せれば勝ちさ」
 サイバー化と混沌化で己の肉体を強化した有頂天道人に引導を渡す好機である。どうやら、有頂天道人は『師父』と呼ぶ存在の命令で「はじまりの猟兵」に至ろうとしているらしいのだが……。
「ワルシャワ条約機構や幻朧帝国もそれを狙っているのは間違いない。遅れを取らぬためにも、ここは譲れない一戦となりそうだ」


ツヅキ
 OP公開直後よりプレイング募集しています。
 こちらに届いたものから順次リプレイをお返しする予定です。

●第1章
 有頂天道人と猟兵の決戦を察知した各都市の支配者である『幇大人』達が戦場に集結しています。機械化義体によって機動力や攻撃力、反応性を増した幇大人が波状攻撃を仕掛けてくるので、これを振り切り、有頂天道人に一撃を入れることができれば成功です。

●プレイングボーナス
 幇大人達の波状攻撃をかわし、有頂天道人に攻撃する。

 詳細はOPをご参照ください。
 それでは、よろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『有頂天道人』

POW   :    サイバネ殺法 undefined cyberne
【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与える。自身が【中国拳法の構えを】していると威力アップ。
SPD   :    サイバー渾沌拳 undefined kungfu
【サイバー化した肉体】と【渾沌化した肉体】を組み合わせた独自の技能「【サイバー渾沌拳】」を使用する。技能レベルは「自分のレベル×10」。
WIZ   :    渾沌波動弾 undefined aura
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【undefined】を放つ。発動後は中止不能。

イラスト:松宗ヨウ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

皐・芽衣
幇大人達の動きを[見切り]【神羊拳・機先】で電撃を飛ばして、
下手に攻撃される前に硬直させることで波状攻撃を崩していこうかの。

硬直した者は[グラップル・怪力]で[ぶん回し、範囲攻撃]したり
[武器受け]に使ったり、[足払い]の道具にしたり
[吹き飛ばし]てぶつけたりして有効活用。
どんだけ集まろうと、わしの[功夫]の敵ではないわ!

有頂天道人にも、硬直した者をぶつけ[体勢を崩す]。
更に【神羊拳・機先】で硬直させ、【神羊拳・雷掌】。
邪魔が多かろうと、触れられれば充分じゃ!

サイバー渾沌拳もマヒで鈍くなれば、[見切り]やすいわ。
反撃には[カウンター・部位破壊・鎧無視攻撃]。

お主の勝手も、そろそろ仕舞いじゃ!


鳴上・冬季
「鏖殺せよ、真黄巾力士火行軍」
追加UC
式神(騒霊)の召喚

・金磚と砲頭から制圧射撃で敵の行動阻害5体
・砲頭から徹甲炸裂焼夷弾連射し鎧無視・無差別攻撃して敵を蹂躙5体
・上記2班をオーラ防御で庇う5体
上記15体を1隊として10隊計150体黄巾力士召喚
空中から進軍しつつ各黄巾力士が765体騒霊式神召喚
有頂天道人含む全敵の武装及びサイバー義体部分に取り憑かせ破壊し使用不能にする

自分は風火輪で上空から戦場俯瞰し部隊差配
竜脈使い全黄巾力士の能力底上げし継戦能力高める

幇大人壊滅後
残存黄巾力士で空中から有頂天道人包囲し制圧射撃と一斉射
自分は仙術で雷属性纏い仙術+功夫で縮地(短距離転移)し死角から腎臓等急所に貫手


仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

この世界を救う為に…!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!!!

全身に地獄の炎纏わせ鉄塊剣と妖刀抜き振るい幇大人と有頂天道人を相手しよう

【スキルクロス・モンストルム】を発動し迫る幇大人共を鉄塊剣の怪力と斬撃波で吹き飛ばし
地獄の炎を巻き散らし範囲攻撃で焼却し恐怖を与え萎縮させ波状攻撃を退けよう
負傷しても炎による回復力で傷を修復し、敵に迫ろう

有頂天道人には妖刀抜き振るい、鎧無視攻撃で義体化した肉体で切り捨て
混沌化部位は地獄の炎の回復阻害攻撃で部位を焼き潰してやろう

そして功夫による炎纏わせた回し蹴りを敵の胴体目掛け食らわせてやろう…!

ここで止まる訳には行くまいぞ…!私は…処刑人だッ!!!


オクト・パスフォルド
さて、数で来るのは悪くない戦術だ
こちらも相応の技で応じよう

幇大人達の波状攻撃に対し、無尽居合で応じる
六振りのコスモカトラスで絶え間なく納刀と抜刀を繰り返し、0秒攻撃と自動防御をもって斬殺圏を形成したい
奴等が学習しこちらへの手出しを控えたら、すかさず触手の一部を「コスモスラスター」に変異させ、有頂天道人を殺りに行く【推力移動、空中戦、切りこみ】

サイバー混沌拳は恐るべき技だが、こちらの間合いまで詰めれば勝機はある
奴の拳法に対し、六刀の同時抜刀にて速度勝負をしかけよう

「コスモ六刀流 無尽居合。見覚えておくがいい」


禹・黄風
悪は孤高、そんな信念を持つ方もいるようですが有頂天道人は従える方か。
…人民租界でサイバーマフィアを統率するにはその位は必要なのでしょうが、その計略込みで踏み越えるのが猟兵。
…参りましょう。

波状攻撃は連携を乱して足止め、そこを突破して有頂天道人を狙う作戦。
真っ先に仕掛けてくるのは機動力の高い電脳バイク乗りでしょうが…UC起動、バイクを狙い三節棍を伸ばして攻撃して転倒させましょう。
更に見えた幇大人達を連撃で打ち据え足止め、止まった所に棍を高跳びの棒のようにして一気に飛び越えます。
空中からならあの目立つトラが紛れていても見抜ける、棍で構えを妨害し接近、気を込めた掌打を叩き込む!

※アドリブ絡み等お任せ



 ……人民租界の各所より集結した幇大人の目に見慣れない炎が映る。あまりにも激しく、呪いのように禍々しく……それが仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)が纏う地獄の炎だと知る頃には、怪力によって振り回される鉄塊剣の餌食となってはるか彼方まで吹き飛ばされているのだが。
「どうした? 幇大人ともあろう者が……不甲斐ないッ!!!」
 幇大人は生まれてこの方、感じたことのない恐怖に縛られた。なぜ、脚が動かない? どうして、こんなにも震えている……!?
 アンナはもはや、彼らにとって怪物そのものであった。
 恐怖は彼らの足並みを乱し、波状攻撃に乱れを生じさせる。皐・芽衣(金色一角のメイメイ・f35724)はそんな幇大人たちの動きの変化をつぶさに観察していた。攻め込むならば今この時をおいて他になかった。
「では参ろう!」
「相手に不足なしだな」
 オクト・パスフォルド(銀河提督・f43245)は芽衣が迸らせる鞭のような電撃に打ち据えられ、麻痺したかのように硬直した相手を無尽蔵の居合で斬り捨てた。なにしろ敵は数で来る。すぐに次の波状攻撃が押し寄せるが、むしろそれこそがオクトの狙いでもあった。
「く……!?」
 オクトが形成する斬殺圏に、幇大人たちはどうしても踏み込めない。
 なにしろ攻撃にかかる時間は脅威の0秒。自動防御による弾幕ならぬ|刀幕《・・》は六振りものコストカトラスを恐ろしい速度で抜き払い、そして鞘に納めるという行為の絶え間ない繰り返しによって幇大人による波状攻撃を文字通りに跳ね除けたのである。
「はあッ!」
 芽衣は硬直した相手の手首を掴み、見た目からは想像もつかない怪力でぐるんと振り回す。次々に襲いかかる幇大人は吹き飛んでくる仲間に邪魔され、無様なたたらを踏んだ。
「そら、相打ちしたくなくば武器を納めることじゃな!」
「貴様、さては功夫使いか!」
「ほう、見抜いたか。さすが幇大人と褒めてやろうぞ!」
 ならば、と電脳バイクに乗った大男が飛び出すが、紫炎の闘気を纏う禹・黄風(武の頂を・f40009)の三節混をタイヤに受けて体勢を崩し、横滑りに転倒する。
「どうやら有頂天道人には孤高の悪を気取るつもりはなさそうですね。むしろ従えるほどの気概には敬服しますが――」
 黄風の三節混は止まらず、続けざまの連撃で第二波を打ち据えた。それでもまだ終わらない。これが本命とばかりに、一本の長い棒の形状に変えた三節混を高跳びの棒代わりにして第三波をまとめて飛び越えてしまった。
「待て……ぐあ!?」
 その時だ、幇大人たちをさらなる悲劇が襲ったのは。
「鏖殺せよ、真黄巾力士火行軍」
 鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)の黄巾力士部隊による制圧射撃が面での攻勢を開始したのである。
 金磚による弾幕に混ざって砲頭から射出された徹甲焼夷弾が無差別に敵を薙ぎ払う。数体ごとに役割を振り分けられた黄巾力士は部隊ごとに連携し、着実に幇大人の数を減らしていった。総数にして10部隊150体に及ぶ大軍勢である。
「畜生!」
 幇大人の反撃は攻撃手を庇う防御手によって阻まれる。冬季は一連の作戦を上空から見下ろして、全体の差配を司った。
「感じる……」
 人民租界にも冬季の故郷と同じく竜脈が確かに根付いている。それらの力を引き出して黄巾力士の強化に充てる。あとは自分が使うのと同じように式神の使用権限を与えてやればどうなるか?
「765体騒霊式神召喚だ」
 もはや蹂躙という言葉さえも可愛らしく感じられる光景の一丁上がりであった。
「どこだ、有頂天道人……!」
 アンナは傷口から治癒の炎を噴き出しながら戦場を睥睨する。冬季ははるか上空から、黄風はその中間地点――幇大人を飛び越える空中から|あの目立つトラ《・・・・・・・》を見つけた。
「勝負です、有頂天道人!」
 黄風はまっすぐに有頂天道人の元へ飛び込んだ。着地と同時に棍を使い、まずは真っ先に彼の構えを崩しにかかる。
「やるな、猟兵!」
 構えを解かれた有頂天道人は体勢を立て直すための後退を試みた。だが、それを許すほど芽衣もオクトも甘くはなかった。
「そこじゃ!」
 芽衣の投げつけた硬直中の幇大人が有頂天道人の後退を阻み、さらに体勢を崩す一因を作りだす。同時に放つ雷撃で有頂天道人を硬直たらしめた。
「もらったぞ」
 オクトの触手がコスモスラスターに変化する。
 有頂天道人までの距離を詰めるため、推進力を得たオクトの体は斬り込むように空中を進んだ。果たしてサイバー混沌拳の力が勝るか、或いはコスモ六刀流の奥義が超えるか――。
「なに!?」
 想像以上の速さで間合いを詰められた有頂天道人の、驚愕の叫びが響き渡る。
「コスモ六刀流 無尽居合。見覚えておくがいい」
 すれ違いざま、六刀を同時抜刀したオクトは速度において有頂天道人に勝ったのだった。混沌拳が届くより先に閃いた剣撃が有頂天道人を切り裂いて鞘に戻される。
「参ります」
 直後、黄風は掌打を有頂天道人に叩き込んだ。
「ぐッ」
 さしもの有頂天道人でさえ、これらの攻撃の前には呻いた。
 よろめき、だが、何とかその場に踏みとどまる。もっとも全身から流れる血は足元に血溜まりを作り、その傷が決して浅くはないことを知らしめていたのであるが。
「止めだ」
 冬季の合図で黄巾力士は包囲した有頂天道人に一斉射撃を降り注いだ。どうあがいても避けきれまい。芽衣の与えた硬直もまだ残っており、体が言うことを聞かないはずだ。案の定、弾幕の前に立ち往生している。そんな状態で繰り出されるサイバー混沌拳を見切るのは芽衣にとって児戯にも等しい。
「お主の勝手も、そろそろ仕舞じゃ!」
 有頂天道人の拳と交錯する形で伸ばされた雷掌が触れたとたん、義体が爆ぜる。アンナは妖刀を華麗に操り、鎧同然に有頂天道人を守っていた義体化部分ごと斬り捨てた。縮地によって挟み撃ちにした冬季の雷撃を纏う貫手が背後から有頂天道人の腰部を襲う。人間ならばちょうど腎臓がある辺り。貫手を引き抜くと血しぶきが迸った。
「ちッ――」
 這い寄るのはアンナの地獄の炎だ。混沌化した右半身に燃え移ったそれは回復を阻み、舐めるように有頂天道人を呑み込んで。
「こんなところでやられたら師父に笑われちまうわな!」
「ここで止まる訳には行くまいぞ……!」
 師父の命を遂行する者の意地と、処刑人の矜持が激突する。軍配は後者に上がった。既に致命傷に近い怪我を負っていた有頂天道人はよろめいてついに斃れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月20日


挿絵イラスト