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バトル・オブ・オリンピア⑲〜エンターテイメントの力を!

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #『勇者リリリリ?』 #1stKING『魔王ガチデビル』 #5thKING『勇者リリリリ』 #トンチキシナリオ

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●予知:ガチデビルの再登場です。
「私は告げたはずだ。7thKING WARの猟兵たちとの戦いの結末で……。
 私が倒れようとも、第二、第三のデビルキングが、お前たちの前に立ちふさがるであろう……とな」

 アスリートアースのバトリンピア特設会場に、その者は還って来た!
 懐かしい、大理石を敷き詰めた古風なリングの上に立つ、かつてデビルキングワールドの『5thKING』として君臨していた堕天使の勇者『リリリリ』。
 彼女の身体に貼り付いているのは、諸悪の根源。
 『1stKING』『魔王ガチデビル』。
 奴は、リリリリの肉体と自我を乗っ取ることで『7th KING WAR』を生き延びて、このアスリートアースで暗躍していたのだ!

「ククク……猟兵達に敗れ、この女に貼り付いて生きながらえたが……。
 この私『魔王ガチデビル』にも、再び運が巡ってきたようだ!」
「運と実力が足りなかったんじゃないの〜?
 ……………………あれ? あれれれれ???
 な〜んか取り戻してきたかも! 自我取り戻してきたかも!」

 ガチデビルの言葉に歯向かうのは、身体を操られているリリリリだ。
 だが、その意識と口周りは自由を取り戻しているようだ。
 キリッとした表情はそのままに元気よく手を振り回している。
 だが、ガチデビルは動じない。

「『ダーク化』という強力な洗脳能力を持っているこいつらを配下に置き、『悪魔契約書』で他世界にばらまけば、私は再び絶大な力を得られる。
 今度こそ猟兵共を打ち倒し、この世界を滅ぼし、多世界侵略に乗り出そう……!」
「ほれこのように剣を振ることもできます(ぶんぶん)
 この調子ならガチデビルを打ち倒し、この世界でフィーバーできそう……!」

 勝手に動き出すリリリリの挙動に動じることのないガチデビル。
 ガチである。
 リリリリの身体の周囲に、7つの『KING宝珠』が浮かび上がる。
 いずれも、真の力の本当の性能は発揮されないものの、強力無比な力を有する宝珠たちである。

「フォーミュラ増殖! 四次元殺法! 無制限世界移動! アルカディア・エフェクト! 暗黒星雲! 五輪書に二天一流! そして時間遡行!
 新生フィールド・オブ・ナインは常軌を逸した軍団だ。私は奴等の『KING宝珠』を作り、無敵のオブリビオンになるのだ」
「ごめんね、うちのガチデビル独り言が多くて」
「違う、この状況を予知しているだろう猟兵たちに説明してやっているのだ。
 コホン。……だが、これらも今は未完成。
 せいぜいダークリーガーの軍団を召喚したり、素手で掴んだ部位を破壊したり、おいしいコーヒーを出したり、虚空の翼を纏いて高速飛行することができたり、ユーベルコードに暗黒星雲を付与して命中精度と継続ダメージ硬化を追加したり、宝珠そのものに命中した部位を切断する能力を得させたり、敵のユーベルコードへの反撃率が二倍になったり……。
 その程度のことしか振るうことはできん。だが! それもすぐに完成することになるだろう!
 そう、この艱難辛苦を乗り越えることでな!」

 文字通りの二心同体。
 リリリリが動けばガチデビルも動き、ガチデビルが動けばリリリリも動く。
 リリリリはガチデビルを引き剥がそうと抗っているため本来ならばチグハグになる動作だが……。
 このガチデビルは、……一味違う。
 シリアスとコメディを混ぜ合わせた、カオスに準じるバラエティを有していた。

「フッ……やめろ、頼む、これ以上面倒事を増やすな……! もう……私の許容範囲は……限界なんだ!!!
 ……などとは言わん! このガチデビル、ギャグ耐性は完備しているのでなぁ!!!
 いくぞ、リリリリ! 何であろうと受け入れ飲み込み対応してくれるわっ!!!」
「来いよガチデビル。柔軟化してかかってこい」

 なんということでしょう。ガチデビルとリリリリがトンチキに支配されている!
 でもそんなの関係ないとばかりに、新たな宝珠がエントリーする。
 8つ目ですね。

「ハンマーは置いてきた、今はチクワしか持ってねぇっス!」
「その声は……! ジャッジメ」
「No! 自分こそ、ガチデビルの邪悪に対抗するべくキャンピーくんに頼んでリソースを送り込ませてもらった謎の魔界裁判長の宝珠……!
 その名も……『裁判宝珠』っス!
 魂の盟友たる『親分宝珠』さんからやり方を学んでアスリートアースにログインしてきたっスよ!」
「しれっと宝珠を増やすだと? 我のアイデンティティを乗っ取るとは……おのれ、新し親分バズ■トレンディ……!」

 風評被害が被っているようですが、カクリヨファンタズムにおける著名な御方はこたつで雑煮を食っているから今回はノータッチである。
 イッツ、フリーダム。問題はありませんよね?
 ……承認確認、ヨシッ!

「魔界テレビをご覧の皆様! アスリートアースの視聴者の皆様! お待たせしたっス!
 生半可なワルじゃ物足りない! ただのバトルじゃ盛り上がらない!
 そんな視聴者にお応えして、時代にマッチしたニーズにソリューション!
 すなわち、バズり対決! バズリ・トレンディ・ジャッジメント・カーニバル、第二回目の開催っス!」
「よそ様の世界でとんでもないものを密輸入したな貴様ぁ!!!」
「ガチデビルにだけは言われたくねぇっス!!!」

 どちらも外来種である。
 スポーツの祭典でただ殴り合うというのもバラエティに欠けると判断した裁判宝珠のせいで、これからの戦いは異世界中継されてしまうことになる。
 大変なことになってきたぞ?

「さあ! そろそろ猟兵さんたちが転移してくる頃合いっスね。チャンネルはそのままっス!
 続きはCMのあとすぐ!」

 カメラ目線で一時停止する三者。
 そして、少しして私語を交わす。以外にも、仲良さそうに談話をしているのだった。

「お久しぶり、ジャッジー」
「そちらも壮健、じゃあ無いっスね! おのれガチデビル! よくもリリリリさんを!」
「フハハハハ、これが悪というものだ」

 そして、|断章《CM明け》に続く。

●招集:月末のトンチキシナリオはカロリー消費が激しくダイエットに効く。
「…………はい」

 この予知を行ったグリモア猟兵。
 デビルキングワールド出身の悪魔である、フカヒレ・フォルネウスは味わい深い微笑みを浮かべてグリモアを起動した。
 発動が速い。

「説明要ります?」

 必要である。

「はい。目的は5thKING『勇者リリリリ』、そして彼女に憑依した1stKING『魔王ガチデビル』の撃破です。
 転移先であるスタジアムには大理石の舞台が用意されており、そこで戦闘を行ってもらうことになります。
 ……『バズる』ことが有利に働き、ボケやツッコミやギャグコメディなど、盛り上がりハイテンションになるノリと勢いが勝敗を左右する戦場となっております。
 ……重要な局面ですが、この先でどうなろうとも僕は保証しませんからね!」

 この戦いはトンチキシナリオとなっており、普段よりアドリブが過多になる。
 キャラ崩壊には十分注意していただきたい。

「まあ、長々と話しても……現場で体験するのが一番早いことでしょう。
 皆さん、よろしくお願いします。デビルキングワールドの生き恥どもをけっちょんけっちょんにしてやってください」

 そして、フカヒレは猟兵たちを決戦の戦場へと送り出して行く。
 その先に、果たして何が待つのだろうか……きっとシリアスではないだろう。


リバーソン
 こんにちは。リバーソンです。
 マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきぐふっ!?
 そしてここから先は自分が説明させていただくっス!
 今回はトンチキシナリオっス! シリアスの人はご注意くださいっス、キャラ崩壊しても怒らないで欲しいっスね!
 おまかせプレイング? ありがたいっスね、任せられたからには期待に応えるっスよ筆者の人が!

 今回は一話完結の一章構成っス! アスリートアースの戦争の終盤戦っスね!
 リングの上で待ち構える、リリリリさんの身体をいいように操っている変態『ガチデビル』をブッ倒すことが目的っス!
 別に、一緒にリリリリさんを倒してしまっても問題はないっスよ! 洗脳解除されたタイミングは生じるかもしれないっスけど、リリリリさんも普通にバトルを楽しむので手加減してたら危ないかもしれないっス!
 ちなみに戦闘が終わったら自分以外の宝珠は消失するからお持ち帰りはできないっス! 自分は魔界に帰るっスね!

 プレイングボーナスは、『敵の先制攻撃に対処する』こと、『「未完成KING宝珠」を味方にする』こと、『バズる!』ことの三点っス!
 とはいえ全部クリアしなくても、一番大事な先制攻撃さえ何とかできれば戦いにはなるっスよ!
 未完成KING宝珠は、まー……流れで味方になってくれると思うっス! 彼ら彼女らの宝珠を有効に、面白おかしく活用してくださいっス! バトルに利用するのもありっスね!
 そして、ボケたりツッコミいれたり、面白おかしくユーモアがあれば、バズる! んで有利になるはずっス!
 皆様が大活躍してくれれば視聴率がうなぎのぼりの登竜門で自分はウハウハっス!

 えーと……あとは、補足として、オーバーロードは〆のフィニッシュにまとめて連携されやすいこと、締め切る前にタグで締め切り予定を通知するから要チェックして欲しいこと……くらいっすかね? 野良連携や絡み合いするかどうか状況判断っス!

 あ、それとオープニング公開した後、断章が公開されるっス!
 それより先にプレイングを投下してもらっても大丈夫だとは思うっスけど、少し待っていただければ幸いっス!
 それでは、是非ともよろしくお願いするっス! カメラは止めないっスよ!
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第1章 ボス戦 『勇者リリリリ』

POW   :    5thKINGブレイド
霊力を帯びた【斬霊刀 】で斬る。対象にこの斬撃を防ぐ装備や能力があれば、全て無効化し、更に威力を増大する。
SPD   :    堕天シールド(ガチデビル形態)
【宝珠のついた盾 】から、斬撃・投擲・盾受けに使える【小さなガチデビルの顔がついた空飛ぶ小型盾】を具現化する。威力を減らせばレベル×1個まで具現化可能。
WIZ   :    大罪魔法「六つの大罪」
戦場全体に【大罪を司る無数の祭壇 】を発生させる。レベル分後まで、敵は【祭壇より現れる『六大罪獣』】の攻撃を、味方は【祭壇より放たれる『闇色の炎』】の回復を受け続ける。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●断章:何が起こるかわからない、そんなステージが始まる。

「ガッちゃんかっこいい!」「ガッチーン!」
「「魔王伝、魔王伝。魔王デンデンデデンデン」」
「プレボッ!」

 突然歌って踊り出すリリリリ。いや、リリリリとガチデビルのコンビ。
 1stと5th、二人のデビルキングはノリノリである。
 ジャッジメントガールじゃない裁判宝珠はそんなリリリリの身体にスポットライトが当たるよう機材を調整している。
 撮影スタッフも判決もプレイングボーナスもすべてこなさねばならないが、やりがいのある仕事であった。

「《5thKINGブレイド》でぶった切る。防御もガードも真っ二つ!」「すごい躱され逃げられ当たらない」

 肩をすくめるリリリリ。はい次。

「《堕天シールド》が炸裂だ。ガチデビルの小盾が雲霞の如し!」「すごい範囲攻撃の餌食だね」

 肩をすくめるリリリリ。はい次。

「出でよ無数の大罪大祭壇。《六大罪獣》現れよ。爪牙で猟兵打ちのめせ! 闇色の炎で回復するぞ!」「すごい出る端全部潰される」

 肩をすくめるリリリリ。もう次はない。
 ガチデビルの振るうユーベルコードのネタは、猟兵たちに攻略される未来が決定していた。

「ちくしょうがああああ!! 我のユーベルコードが! 全部、対策練られるではないかああああ!」
「ガッちゃんガッちゃん、斬霊刀と宝珠のついた盾は私の装備だからね。あなたと一緒にされると困っちゃう」
「やかましいわああああ!! よし認識を切り替えよう」

 急に落ち着くな。

「『Mr.ホームラン』『デスリング総統』『キャンピーくん』『ウィリアム・ローグ』『エル・ティグレ』『宮本・武蔵』『時宮・朱鷺子』……。
 この恐るべき(未完成だけど)宝珠の力を駆使すれば、何とでもなるはずだぁ!」
「半分くらいガチデビルには使いこなせないと思うけど~」
「そんなことより、勝手に洗脳解除するんじゃありません。身体を動かすタイミングがずれて動きが止まっちゃうでしょ!」
「盗人猛々しい主張ですね。この戦いが終わったらグツグツのシチューにしてやる」

 仲良く漫才をしているガチデビルとリリリリの前に、猟兵たちが転移して来る。
 裁判宝珠が小槌を取り出し、設置した除夜の鐘を叩き鳴らす。

「さあ来たっスよ、7thKING・イェーガーズ!
 歴代デビルキングを次々に撃破していく生粋の猛者たちに、リリリリさんとガチデビルはどう対処するのか!」

 試合開始の合図をしろ、裁判宝珠! 「|試合《デュエル》開始ィ! っス!」
空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎
宝珠:ウィリアム

「ジャ…謎の宝珠のエントリーだと!?
しかも、バズり対決だって!?…なるほど理解した!
要するにノリを見せればいいんだな!それなら大得意だ!
さあ!勝負と行こうか!ガチデビル!」
黄金の光焔を纏って[力を溜める]

ガチデビルが飛翔しながら振るわれる剣を紙一重で回避し、
受けたダメージは[気合い]と[根性]で耐える
そしてカウンターでガチデビルの部分を殴りつける
更に宝珠には光焔を叩き付けて味方にする

「ここからが目玉だ!来い!ブレイザイン・ギガース!」
虚空の翼をはやした鋼の巨神が巨剣を携えて降臨する
全力で剣を振り下ろして
彼女の剣と盾を粉砕しながらガチデビルをぶった切る


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
また妙なことに?

発言が全て「かもかも」に変換される『祭器』の『鴨の着ぐるみ』『高速記述可能なフリップ付』を着用しまして。
先制攻撃は、リリリリさんの仰る通り『飛行』か『転移』で回避しますねぇ。

そして、フリップに「おんなのこにつくへんたい」「せくはらまおう」「かわいそうなほどうんがない」等の毒舌(全て平仮名)を書き込み、撮影画面に映る様見せますぅ。
更に【龢悰】を発動し「激高や意気消沈による戦闘への悪影響が増大する」様にしますねぇ。
後は、強化された攻撃力と速度を併せ、各攻撃用『祭器』で叩きますぅ。

「バズり」も考えますと、着ぐるみの中を水着にし、折を見て脱ぐ手も有りですかねぇ?


南六条・ヴィクトリア三世
おーっほっほっほっほっほっほ!!
わたくしあるところにUAIあり!
「わたくしあるところに氷河期あり!」
「そして私があるところに|合衆国《ステイツ》あり!」
とぉぅっ!!
天下御免のトロイカ体制──トリニティ・セレブリティ・パーティ!!
(ちゅどーん、と背後で爆発)

我々が来たが最後! この場は我々が支配しますわよ!
常軌を逸したアレならわたくしたちも負けませんわ!
地面からそびえ立つUAI本社! |巨大不明生物《シン・アイスエイジクイーン》! 自由の女神沈没事件! 666ラウンドの死闘! 社章汚染事件! ダークセイヴァー上層のファイナルトンチキバトル!
これら全てを踏破した我々に敵はありませんことよー!!



●白熱の燃え萌えバトル! 開戦!

 石造りのステージの上で、ストレッチをする勇者リリリリ。
 ガチデビルが動かしやすいように入念に柔軟をしているようです。
 本当に洗脳されてんのかこいつ。

「さあ始まったっスよ、デビルキングたちによる熱きバトル!
 ここ古代バトリンピア遺跡の特設スタジアムにて、六番目の猟兵たちが勇者リリリリと魔王ガチデビルに対峙するっス!
 それでは……最初のイェーガーズの入場っスー!」
「ジャ……謎の宝珠のエントリーだと!? しかも、バズり対決だって!?」
「かもかも?(また妙なことに?)」

 地声でスタジアムに響き渡るアナウンスをする裁判宝珠の声を聴きながら、リングに上がるのはこの二人。
 空桐・清導(ブレイザイン・f28542)と夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
 真紅の機械鎧を身に纏う超弩級の超熱血ヒーローと、発言が全て「かもかも」に変換される祭器『総やかなる着ぐるみセット』から『鴨の着ぐるみ』をチョイスした美少女だ。
 るこるは着ぐるみの影響で言語能力が壊れてしまうため、意思疎通を円滑にするべく高速記述可能なフリップを装着してお送りします。

「オーッホッホッホッホッホ!!」「お〜っほっほっほっ!!」「ワーッハッハッハッハッハ!!」

 そして、高らかに響く三重奏の笑い声!
 トンチキシナリオに精通している視聴者の方は知っているだろう!
 知らない人は覚えてね。こいつはトンチキなんスよ。

「わたくしあるところにUAIあり!」
「わたくしあるところに氷河期あり!」
「そして私があるところに合衆国ステイツあり!」
「「「とぉぅっ!!」」」

 レッドカーペットが転がって来て、舞台の手前まで道を作る。
 その上を優雅に全力疾走して、最後に跳躍する三つの影!

「「「天下御免のトロイカ体制―――トリニティ・セレブリティ・パーティ!!」」」

 ちゅどーん! と。リングに降り立ち並び立つ三人の背後で爆発が起こる!
 現れたのは、スペースシップワールドが誇る軍需企業、株式会社ユニバーサル・アーマメンツ・インダストリーの現職社長!
 南六条・ヴィクトリア三世(株式会社UAI最高経営責任者(現職)・f30664)!
 そして、彼女の繰り出すユーベルコード!
 《悪魔よりも恐ろしいトロイカ体制の桃園の誓い(トリニティセレブリティパーティ)》!
 ヴィクトリアとアイスエイジクイーン、そしてプレジデント(電脳再現体)のトロイカ体制により、【社長魂】【大統領魂】【女王魂】を振るうべく参上したのだ!
 ……先制攻撃への対策はどこへいったぁ!?

「ご心配には及びませんわ! 厳正なサイコロの結果ちゃんと成功したので大丈夫ですわ!」
「それならOKっスね! ちなみに出目が01で爆笑ものだったっス!」
「……なるほど理解した! 要するにノリを見せればいいんだな! それなら大得意だ!」
「理解してしまったのか、我以外の奴を」
「かもかも(それでは始めましょうかぁ)」

 正気を疑う光景にも臆することなき勇者と使徒。
 しれっとボケを差し込むガチデビルの言葉を聞き流して、清導とるこるはヴィクトリア一行と共にガチデビルたちとのバトルを開始する!
 臨戦態勢の猟兵たちに、各種宝珠たちを伴ってガチデビルも攻撃の準備を行う。

「開幕のインパクトは流石っス! これは負けていられないっスね!」
「うむ。行くぞリリリリ! 貴様の斬霊刀で猟兵たちを真っ二つだぞ!」
「それでは。……あー、操られるよー」

 ガチデビルに洗脳支配されたリリリリが素早く走り出し、その手に握る剣を振り上げる。
 《5thKINGブレイド》!
 霊力を帯びた斬霊刀で対象を斬る、シンプルな技はしかし! 斬撃を防ぐ装備や能力をすべて無効化し、更に威力を増大させてしまうのだ!
 そんな恐るべき第一刀が、清導に容赦なく振り下ろされる!

「甘いっ! そんな一撃、リリリリの全力には及ばないぜ!」
「くっ、ここで真面目にシリアス! 先ほどのトンチキ展開からの、温度差か……!」

 清導は振るわれる《5thKINGブレイド》を紙一重で回避していく!
 大振りの斬撃は、その軌道を予測することは難しくない。
 避け切れなかった切っ先は防がずボディで受けて、気合いと根性で耐えている!
 これは長引きそうだと、ガチデビルがるこるへ視線を向けたならば……。
 るこるは祭器の機能を十全に発揮して、余裕の反復短距離転移を繰り返していた。

「かもかも(リリリリさんの仰る通り『飛行』か『転移』で回避しますねぇ)」
「おのれ、情報漏洩=利敵行為を働いたなリリリリッ!!」
「そもそも敵同士じゃないのか、お前たちは!」

 るこるは『フローティング・エアロフォイル・システム』の翼が高速飛行を披露して、『フローティング・インタディクト・システム』による瞬間移動が刃の届かぬ距離までワープする!
 無理矢理リリリリの身体を動かしているガチデビルでは、その動きに追いつくことは適わないのだ!
 ヴィクトリアたち三柱もいっしょに転移することで守るというナイスムーブを決めています。
 ……先制攻撃対策、ヨシッ!(野生の連携)

「オーッホッホッホッホ! このままゆっくりと反撃の準備を進めますわね!」
「くっ、この! こうなれば、『ウィリアム・ローグ』の宝珠よ、来い!
 かっとビングだ!」

 速度で劣るガチデビルは、未完成KING宝珠の力を借りた様子だ。
 所有者に虚空の翼を授ける『ウィリアム・ローグ』の宝珠により、高速飛行能力を得ることができるのだ。
 これでるこるに追いつける……と視線を上げたガチデビルの目に、るこるの掲げたフリップが写り込む。

『「おんなのこにつくへんたい」「せくはらまおう」「かわいそうなほどうんがない」』

 書き込まれた毒舌(全て平仮名)が、カメラに映り全世界に放送されているゾ♪
 ガチデビル初見の視聴者様に悪いイメージを付着させることに成功していく!
 ガチデビルはキレた。

「名誉棄損だぁぁぁ!! 風評被害だぞ貴様ぁ!! おい裁判宝珠、あいつを訴」
「かもかも(大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『静心の加護』をお与え下さいませ)」

 それこそ、るこるの作戦!
 発動するユーベルコードは、《豊乳女神の加護・龢悰(チチガミサマノカゴ・ギョウハクナルセンシン)》!
 戦場内の精神・意志・意思などが、戦闘・装備にもたらす影響を変更することができるのだ。
 ……具体的には、信仰などの条件を満たす意思をズラしたり、感情の変更で冷淡に対処できるようにしたり、激高や意気消沈による戦闘への悪影響が増大したりできるのだ!
 すなわち、……激おこぷんぷん丸なガチデビルをカム着火インフェルノォ!! へグレードアップさせることができるのだ!
 冷静さを欠いたっスね、ガチデビル。

「るこるぁぁぁぁぁ!!」
「あれ。自我取り戻してきたかも~!」

 怒り狂ってまともな言動ができなくなったガチデビル。
 まっすぐ突っ込んで来る最中に、自我を取り戻して動きが止まったリリリリ・ボディ。
 迎撃チャンスの到来だ。

「制圧攻撃で叩きますぅ」

 《龢悰》には、変更したメンタルやソウルの度合いに応じて、交戦に影響する全効率と『祭器』の基本能力が高まる効果もあるのだ。
 その結果、るこるの攻撃力・耐久力・速度が最大1.5倍にまで増加するのである!
 強化された攻撃力と速度を併せて、各攻撃用『祭器』が火を噴いた!

 浮遊する12枚の戦輪型祭器『フローティング・ブレイド・システム』のビームの刃が!
 浮遊する12枚の円盤型祭器『フローティング・ミラーコート・システム』の光線が!
 浮遊する16本の錫型祭器『フローティング・グラビトン・システム』の重力弾が!
 浮遊する12枚の小型ビームシールド型祭器『フローティング・シールド・システム』の中心の砲門からの砲撃が!

 これでもかとばかりにリリリリに集中砲火を叩き込んでいく!
 そして身体の自由を少し取り戻したリリリリが、身を守るためにガチデビルを盾にする!

「ガチデビルガード!」
「ぐわあああああ!」
「今の内ですぅ」

 このようにして、るこるの策と火力によってリリリリとガチデビルが押え込まれている隙に。
 万全の準備を整えた、ヴィクトリアと清導が動き出す!

「我々が来たが最後! この場は我々が支配しますわよ! 常軌を逸したアレならわたくしたちも負けませんわ!」

 出た、ヴィクトリアさんの回想シーンだ!
 テロップと共に、これまでのダイジェスト映像が流れていく。
 地面からそびえ立つUAI本社! |巨大不明生物《シン・アイスエイジクイーン》! 自由の女神沈没事件! 666ラウンドの死闘! 社章汚染事件! ダークセイヴァー上層のファイナルトンチキバトル!
 ヴィクトリアが引き起こして来た事件、あるいは解決してきた事件の数々だ!
 夢であって欲しかった? 残念ながら現実なんスよ……。

「これら全てを踏破した我々に敵はありませんことよー!!」
「セレブリティ粒子、125%飽和ですわ!」「システム承認。チェンジ、レボリューション!」

 ヴィクトリアの叫びに、アイスエイジクイーンとプレジデント(電脳再現体)が呼応して、それぞれの魂に応じて出現したマシンに搭乗する!
 大統号、女王号、社長号!
 三機が合体し、謎のエネルギー『セレブリティ線』で動くロボが自立する!
 その名も!

「「「覇道合体!! 真・セレブレイブエンペラーロボ!!」」」
「さあ! 勝負と行こうか! ガチデビル!」

 それはそれとして清導が黄金の光焔を纏って力を溜める!
 清導の不屈の意思が肉体を超え、限界突破の出力『アンリミテッド ウィル』が燃え盛る!
 未完成KING宝珠たちに光焔の余波を叩き付けて、味方にするのも忘れない!
 裁判宝珠を始めとする八つの珠が、清導の周囲を取り囲み力を与える!

「自分たちの力、託すっスよ清導さん!」
「ああ……ここからが目玉だ! 来い! ブレイザイン・ギガース!」

 虚空の翼をはやした鋼の巨神が巨剣を携えて降臨する!
 《『光焔勇機』見参(ブレイザイン・ギガース)》!
 キャバリアのような機械ではない、清導が生み出した現象に近い存在!
 無敵の巨大ロボを、自らの想像から創造したのである!
 『真・セレブレイブエンペラーロボ』と『ブレイザイン・ギガース』、二大巨神が並び立つ!
 すごいぞ! かっこいいぞー!

「あとは任せろ、るこる! 炎を纏い、勇気は鋼となる!!
 ヴィクトリア、アイスエイジクイーン、プレジデント! 仕掛けるぞ!」
「「「エウレカ!!!」」」

 トンチキたちの夢と希望と非常識を背負い、『ブレイザイン・ギガース』が全力で剣を振り下ろす!
 彼女の剣と盾を粉砕しながらガチデビルをぶった切る!
 そしてガチデビルの部分を『真・セレブレイブエンペラーロボ』が殴りつける!
 |質量《デカさ》、|熱量《ロマン》、そして|パワー《POW》の力が、二人のデビルキングを蹂躙する!

「グワアアアアア!?」
「あつーい!」
「かもかも(『バズり』も考えますと、着ぐるみの中を水着にし、折を見て脱ぐ手も有りですかねぇ?)」

 二度、三度、四度と繰り返し剣を叩きつけ、殴る蹴るの暴力でリリリリとガチデビルを攻撃している中。
 激しい戦いを映すカメラに割り込んで、るこるが着ぐるみを脱ぎそうで脱がない……そんなジレンマで茶の間の視線を集めるのであった。
 ファーストパンチは、猟兵側に有利判決が下ったっス! 次のバトルもお楽しみに!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふええ、七つの大罪が全部揃っちゃったじゃないですか、どうしてくれるんですか!
ジャッジ……ではなくて『裁判宝珠』さん!
いえ、ガチデビルさんは他のことで頭がいっぱいで、この事実には気づいていません。
なので『裁判宝珠』さん、職務怠慢『怠惰』は禁止です。
きっちり働いてください。
これで8番目の宝珠を仲間にできたので準備OKですね。
『六大罪獣』さんの攻撃は狂気耐性と共に身を守ります。
何としても『色欲』は耐えます。
名前が似ているからってゆりゆりさんまで来てしまいそうですからね。
攻撃を防御したら没収の魔法で【大罪を司る無数の祭壇】のひとつをお借りして 『裁判宝珠』さんを奉納して七つの大罪を揃えてみましょう。


ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ歓迎

【SPD】

リリリリ様の
身体乗っ取り
アレなコトを…

何て羨ま(ゲフn)
何て非道な…!

【脱衣】で
大胆な
スリングショット水着姿に

先制攻撃は
『淫魔の翼』で飛翔
【空中戦】で
味方を巻き込まぬ所迄
飛行
(UCが敵味方区別せぬ攻撃の為)
【第六感】【心眼】【早業】
【残像】
【オーラ防御】等で
防御行動しつつ
UC発動
巨大ロボを遠隔操作
1回目の攻撃で
相殺等し回避
(水着&巨大ロボで
バズり狙い)

回避後
UC2回目の攻撃と
併せての攻撃で
宝珠を味方に

洗脳解けたら
珈琲宝珠で
休息持ちかけ

『うちの姫様が手作りし
持たせて下さったタルトですわ♪』

リリリリ様(とガチデビル)に
振舞い
皆で世間話等

休息後
リリリリ様の協力で
UC3回目の攻撃


馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん

なるほどー?わかりましたー。
まずは先制を避けねば…そういえばかれのUC、『怠惰』だけいなかったですねー。
まあ、その獣は見切って避けましてー。ついでに祭壇は漆黒風投げて壊しましょう。
UC発動。

陰海月「ぷきゅ!」

…陰海月語を翻訳します…

あ、『さむさむおじーちゃん(静かなる者)』が言ってた『空気を読めない人』だ。
じゃ、ぼくの出番!バズる!つまりはゲーミングに光る!ぷきゅ!
ついでに光珠を投げていって、当たった祭壇も獣も宝珠も、勇者リリリリ?もピカピカ光る呪詛+ダメージ!
光るって楽しいじゃん!今月は祭典なんだし!



●そう、怠惰を司る悪魔なんスよ、ジャッジメントガール!

「なるほどー? わかりましたー」
「リリリリ様の身体乗っ取り、アレなコトを……。
 何て羨まゲフン、何て非道な……!」

 複合型悪霊である馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)のうちの一人、外邨・義紘が表に出てのほほんと微笑み佇み。
 とある女大公家の姫様に仕えるメイドで忍び巫女のミルフィ・クロノラヴィット(ストライダー|白兎《ホワイトラビット》・f20031)は厚手のコートでその身体と心中を隠しつつ。
 待ち構える勇者リリリリと魔王ガチデビルに対峙している。
 緊迫した空気は、如何なるネタを繰り出そうがと探り合っているように感じられる……!

「ふええ、どうしてくれるんですか! ジャッジ……ではなくて『裁判宝珠』さん!」
「へっ? 自分っスか?」

 そこへ、なんでかわからないけれど怒り心頭のフリル・インレアン(大きな|帽子の物語《👒 🦆 》はまだ終わらない・f19557)女史が、ポテチ食ってた裁判宝珠にとことこと歩み寄っていく。
 ガチデビルとリリリリが義紘とミルフィに集中していることを確認すると、裁判宝珠の耳(?)に囁くのだ……。

「七つの大罪が全部揃っちゃったじゃないですか、いえ、ガチデビルさんは他のことで頭がいっぱいで、この事実には気づいていませんが」
「……あっ、なるほど、大罪コンプリートっスね! ……どうしましょ?」
「なので『裁判宝珠』さん、職務怠慢『怠惰』は禁止です。きっちり働いてください」
「そ、そんな……! 自分の不労所得ウハウハ計画が……!」

 フリルにポテチを取り上げられ、しょんぼりしながらも裁判宝珠はちゃんと働き出すようです。
 なんということだ、もうサボれないっス……!

「……そういえば彼のUC、『怠惰』だけいなかったですねー」
「な、なるほど、そういうことだったんですね……」
「これで8番目の宝珠を仲間にできたので準備OKですね」

 ……精神攻撃による打撃、ヨシッ!
 そして猟兵たちの準備が整ったとみて、ガチデビルがリリリリの身体を操り始める。

「それでは登場していただこう。本日のビックリドッキリ罪獣!
 ワン、オー、ツー!」
「まずは先制を避けねば」
「六大罪獣さんの攻撃は狂気耐性と共に身を守ります。何としても色欲は耐えます。
 名前が似ているからってゆりゆりさんまで来てしまいそうですからね」
「それではわたくしが……魅了しますわねぇ♪」

 発動する《大罪魔法「六つの大罪」》!
 祭壇より現れ、猟兵たちに迫り来る『六大罪獣』たち!
 そしてさっとコートを脱いで、大胆なスリングショット水着姿を披露するミルフィ!
 これには色欲の罪獣たちが目をガン開きです。

「よろしくお願いしますわぁ♪」
「ええい、露骨なお色気で我の視聴率を横取りしようとは許せん!
 《堕天シールド(ガチデビル形態)》! 『宮本・武蔵』の未完成宝珠!
 あやつを懲らしめてあげなさい!」
「引きついてくれましたね」

 宝珠のついた盾から斬撃・投擲・盾受けに使える小さなガチデビルの顔がついた空飛ぶ小型盾が具現化され、ミルフィ目掛けて殺到する。
 数を増やすために威力は減少しているが、可愛いマスコットのガチデビルくんたちはミルフィを包囲するよう色欲の罪獣と連携を発揮する。
 だが、ミルフィは普段は収納している『淫魔の翼』を背に生やし、リング上空まで飛翔する。
 そう……空中戦で、味方を巻き込まぬ高さまで!

「よっ、とっ、ふぅ……ここまで来れば安心ですわね。それでは……!」

 武蔵宝珠の命中した部位を切断する能力に当たらないよう【第六感】【心眼】【早業】【残像】といった各種スキルで回避アドバンテージを維持しつつ、堕天シールドや罪獣の攻撃を防御しながらユーベルコードをお披露目だ!

「巨大戦と参りますわ! ナイトオブホワイト・起動……!」

 ロボ形態に変形・巨大化した『アームドクロックワークス』に搭乗及び遠隔操作し出撃する!
 《ナイトオブホワイト・モードデュエル》!
 各部が分離・変形する時計仕掛の兵装『アームドクロックワークス』が変形したロボをさらに巨大化させ、自身から半径134m以内の敵全員を攻撃する……大迫力のカッコイイメカである!
 敵味方の区別をしないなら3回攻撃できるのが強みだ!
 そのために高度を稼いだんっスね。
 空中でビームやミサイルなど内蔵されている武装を無差別に砲撃して、罪獣たちや宝珠を一網打尽に打ち取っていく!

 ミルフィさんがセクシー水着とカッコイイロボでバズリポイントを稼ぐ中、一方地上では。
 義紘さんが軽やかに罪獣たちの攻撃を躱していた。
 すでに7thKING WARでたっぷり観察済みなのだ!

「何故だ、なぜ一撃も当たらぬのだーっ!」
「まあ、その獣は見切って避けましてー」
「ぷきゅ!(あ、『さむさむおじーちゃん(静かなる者)』が言ってた『空気を読めない人』だ)」
「来たか……陰海月! 今回は前回の不覚に備え、もふもふかわいい動物たちとは一緒に配置しておらんぞ!」

 かつでの7thKING WARでも対峙した両者。ガチデビルと『陰海月』!
 再会した『陰海月』はしかし……覚えてないみたいですね。記憶する価値なしってことっス!

「な、何だとぉ!? ちょっと待っておけ、あの時のリプレイが確か……」
「ぷきゅ!(じゃ、ぼくの出番! バズる! つまりはゲーミングに光る!)」
「フッ。貴様が光り輝くことはちゃんと覚えて「うわー、眩しい!」あっ、しまったリリリリの眼がやられたっ!」

 1680万色に輝く『陰海月』!
 義透=義紘と『陰海月』が合体し、1680万色に輝く四悪霊の呪詛纏いとなるユーベルコード!
 《四悪霊・『虹』(ゲーミングカゲクラゲノツヨサヲミヨ)》!
 攻撃力を増加する上、射程距離150mくらいの自動追尾式1680万色に輝く光珠が使用可能となるのだ!
 そう……ゲーミングカラーが、強いのだ……!

「ぷきゅ!(光るって楽しいじゃん! 今月は祭典なんだし!)」
「おお? あまりの光輝に身体が自由になったぞ!」
「やめてくれ、リリリリ。その光は我に効く、頼むからやめてくれ」
「ついでに近くの祭壇は漆黒風投げて壊しておきましょう」

 身体を取り戻したリリリリが元気に剣を振り回す中、『陰海月』が光珠を投げていく。
 ついでに義紘も光の加減でたまに緑色が見える棒手裏剣『漆黒風』を投げていく。
 当たった祭壇が砕かれて、獣も倒され宝珠も味方に……。勇者リリリリもピカピカ光る呪詛と共にガチデビルへとダメージだ!

「ここにそんな物は持ってきてはいけません、没収です」

 そして、サイキックエナジーでできた『フォースフライパン』で防御態勢を維持していたフリルもまた、反撃のユーベルコードで応戦する。
 選ばれたのは、《お仕事に不要な物を取り上げる没収の魔法(テイクオーバー)》!
 対象のユーベルコードを防御すると、それを無効化し、【】内に記述されたものを1つ、1度だけ借用できるユーベルコードである!
 戦闘終了後解除されるが、【】を借用されるというのは非常に強力である。……メタ的にもね!

「【大罪を司る無数の祭壇】のひとつをお借りして『裁判宝珠』さんを奉納してみましょう」
「了解っス! カチャっとな」
「なに……? 裁判宝珠を奉納するだと!?」

 七つの大罪を揃って……。何か起こりそうな気がする!
 ふおおおお……! 何か、スゴイ力が、裁判宝珠に沸き起こる……!
 ガチデビル、これはいったい……!?

「えっ、なにそれ、知らん……こわ……」

 ……。はい。

「それではそろそろ、一休みしませんか?
 うちの姫様が手作りし、持たせて下さったタルトがありますの♪」
「おー、いいね!」「ふぅ、ふぅ……よかろう。我もちょうど喉も乾いてきたところだ」
「ぷきゅ!(わーい! おやつだね!)」「おや。休憩ですか」
「私もいただいてもいいんですか? ありがとうございます」

 そして、上空でユーベルコード製のガチデビル・エネミーズを殲滅してきたミルフィが舞い降りて、休息を持ちかける。
 すでに味方になった『キャンピーくん』の宝珠が美味しいコーヒーを提供してくれます。
 美味しいコーヒーに美味しいお菓子。……和やかな一時が流れて行きます。

 そして一息ついたところで。

「ぷきゅ!(たのしかったね!)」「巻き込まれないように離れますね」
「それではあとはお願いしますね」
「三回目の攻撃参ります。リリリリ様、ご協力をお願いしますわ」
「おっけー、いつでもかかってこーい」
「ヤメロォ! 動け、動くんだリリリリッ! 吹っ飛ばされても知らんぞぉ!!」

 フリルや義紘たち、味方全員が避難した後。
 両手を広げて反撃を受け入れようとするリリリリ目掛けてファイナルアタックが繰り出される!
 ミルフィが全力全開、『エル・ティグレ』の未完成宝珠による「暗黒星雲」を付与した『アームドクロックワークス』による命中精度アップで狙いを定め、継続ダメージが追加された無差別の高威力な近接格闘パンチがガチデビルを殴り飛ばすのでした! 
 超! 爽快っスね!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小雉子・吉備
【蛟】
ふぅーむ、ガチちゃんの悪行は友達から聞いてるし、リリリリちゃんは何とか助け……何だか仲良しさんっ?


[WIZ]
場の雰囲気もエンタメ色強いし
この手かな?

【属性攻撃(きびだんご)】付与した
《スロウフールハウル》の食べられる【誘導弾&弾幕】を【高速詠唱&全力魔法】で【範囲攻撃】でばら蒔き食べさせ六大罪獣ちゃん達を【動物使い】で手懐け、ガチちゃん(&リリリリちゃん)と遊んでおいで

祭壇は『早業』UCで闇色の炎ごと消し飛ばし、ガチちゃんに《黒蜜かけキビタンゴアイスバー》を投入

キャンピーくんちゃん宝珠に
コーヒー出して貰って事前に【料理】したお団子でキビ達も、お団子ブレイクに

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


蒼・霓虹
【蛟】
吉備ちゃん、場の雰囲気が独特ですが
油断は禁物……

とは言え、キャンピーくん宝玉もある事ですし、お団子BBQも良さげで

『霓虹さん、貴女は一体何を
吉備さんも何やってるんですかっ!』

[WlZ]
ツッコミ中の《彩虹(戦車龍)》さんを【操縦】し【悪路走破&推力移動】駆け【第六感】で【見切り】回避

【属性攻撃(魅了)】付与の《虹色金平糖クラスター砲》の食べれる【弾幕&範囲攻撃&早業】散布
吉備ちゃんのお手伝い

隙見て【高速詠唱】UC発動
眷属の皆を【集団戦術&団体行動】指示吉備ちゃんが手懐けた子達と波状攻撃

リリリリさん良かったら
《レインボーバーナー》で焼いた
お団子(BBQ串に刺した)如何です?

[アドリブ歓迎]



●虹龍雉で揃って蛟なり!

「さあ、まだ戦いは始まったばかりっスよ! こっちも準備中っス!」
「次はこっちに……そうそう、上手いぞ」
「時間外労働反対ー」

 『闇色の炎』で負ったダメージの回復をするために、戦場全体にせっせと大罪を司る祭壇を設置しているリリリリとガチデビル。
 そんな悪の前に立ち向かうのは、とある待ち合い茶屋処から来てくれた二人の猟兵だ。

「ふぅーむ、ガチちゃんの悪行は友達から聞いてるし、リリリリちゃんは何とか助け……何だか仲良しさんっ?」
「吉備ちゃん、場の雰囲気が独特ですが油断は禁物……とは言え、キャンピーくん宝玉もある事ですし」

 自分探しの為に幽世を放浪し、正義の味方を目指すヒーロー。小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)!
 虹と霓の龍の二柱に信仰と力を託された、虹と幸運を司る一柱の竜神。|蒼《ツァン》・|霓虹《ニィホン》(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)!
 二人は、お供の動物たちと一緒に美味しいお団子を用意して参上してくれたのだ!
 キャンピーくん宝珠の提供するコーヒーとも相性良さげである。
 おやつの時間が楽しみっス!

「準備できたよー。それじゃあね……あー、身体が操られるー」
「うむ。……さあ、行くぞ猟兵共! 貴様らをここで貪り尽くしてくれるわ!」
「場の雰囲気もエンタメ色強いし、この手かな?」
「わかりました。お手伝いしますね」

 悪辣なるガチデビルの攻撃!
 《大罪魔法「六つの大罪」》からなる大罪を司る無数の祭壇が稼働する。
 そこから現れる『六大罪獣』と、放たれる『闇色の炎』がリリリリたちを強化する!
 牙を剥いてかけてくる罪獣たちに対し、吉備がきびだんご属性を付与した攻撃で、霓虹が金平糖属性を付与した攻撃で、迎撃する!

「お食べー!」
「ガウッ……!」

 弾の周囲の時間のみを鈍重にする誘導弾を放つ障害物用魔法弾幕、『時の愚鈍《スロウフールハウル》』!
 そして発射した巨大虹色金平糖の中から無数の小さな虹色金平糖が弾け飛び出す駄菓子兵器『虹色金平糖クラスター砲』!
 食べられる魔法弾(きびだんご)と彩り豊かな金平糖が辺りにばら蒔かれ、美味しそうな香りに興味津々の罪獣たちがくんくんを嗅ぎ……摂食!
 美味しそうに食べる罪獣たちを手懐ける吉備さんたち! 手慣れているっス!

「ほら、ガチちゃんリリリリちゃんと遊んでおいで」
「ガウガウ♪」
「戦わんかぁぁぁ!!」

 ごちそうに魅了された獣たちがリリリリにしがみつき、纏わりつく。
 ガチデビルが動きを止めた……チャンスである。

『霓虹さん、貴女は一体何を……吉備さんも何やってるんですかっ!』
「この場を楽しめるように、と思いまして」「こういう感じかな、って!」

 二人は、ツッコミを入れる虹龍の虹の力が顕現した意思を持つ猟機人『彩虹』を宥めつつ。
 霓虹は『彩虹(戦車龍の姿)』を操縦してステージを駆け抜け罪獣たちをすり抜ける。
 霓虹が反撃するために位置を整えて、霓虹と吉備がリリリリの身体を挟み撃ちの形にしたのだ。
 二人はユーベルコードを起動する。

「吉備ちゃん、準備は出来ましたよ。いつでも行けます」
「りょーかいっ! なまりちゃん! ひいろちゃん! キビと一緒に、そぉーこうげきだよぉ!」
「わんっ!」「うきっ!」

 始まるのは《お供と総攻撃「偽桃太郎讃歌」(オトモトソウコウゲキ・ニセモモタロウサンカ)》!
 吉備の持つ桃の花の霊力で宝貝化した『偽御神刀・桃乃花吉備男』が破魔の斬撃を、ちまくて利発な青色の狛犬『なまり』が虹色ビームを、人体発火能力を持つ赤い猿『ひいろ』が炎の渦を放つ連携攻撃ユーベルコード!
 それらは敵全員にダメージを与え、良性ステータス異常解除と火傷と盲目の状態異常を与えるのだ!
 闇色の炎が祭壇ごと切り裂かれ、ガチデビルがこんがり焼かれて目が見えぬ!
 罪獣たちは味方認定されているので、無傷です。

「ちーけいせいの、にせももたろぉー♪ おこしにつけたーきびだんごー♪」
「あっつっ!! 目ガアアアア! ギャアアアア!! 治せ、ないぃぃぃ!?」
「吉備ちゃんの所のなまりちゃんは、元々はわたしの所の子の一匹で、彼女のお目付け役に送ったのです。
 ですから、同族の子は此方に沢山居るんですよ。……皆、やっちゃって下さいな」
「「「わんっ!!」」」

 そしてその隙に霓虹が繰り出したのは、《蒼の眷属「虹色狛犬の軍勢」(ツァンノケンゾク・ニジイロコマイヌノグンゼイ)》!
 召喚した137体の眷属の虹色狛犬たちに蒼き鉛のアームドフォート付きの『光学鎧装』を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与えるのだ。
 武装したもふもふの眷属たちを、霓虹が統率指示して波状攻撃を嗾ける!
 当然、手懐けた罪獣たちもいっしょっス!

「いててて!? やめ、やめろぉぉおおぉぉ!!」
「そこだよ、てーい!」
「がふっ」

 トドメに吉備が投入するのは『黒蜜かけキビダンゴアイスバー』!
 黒蜜をかけた巨大な吉備団子の『アイスバー』は食用は当然、鈍器としての運用は勿論、霊気流せば冷気を与える万能ウェポン!
 『ひいろ』の炎と『アイスバー』の冷気が合わさり最強に見える!
 頭部を強打したガチデビルは滅んだ!(次の戦いの時には復活します)

「あ。身体の自由が戻ったぞ!」
「戦闘しゅーりょー! お疲れ様! あとはお団子ブレイクだよ!」

 吉備の破魔の斬撃が余波で各種KING宝珠たちも味方に付けたことで、リリリリさんは洗脳から(一時的)解除されたようだ。
 吉備と霓虹はリリリリに近づき、事前に料理したお団子を差し出した。
 幸運の属性を含む、虹色の炎を帯状に噴射する火炎放射魔法『レインボーバーナー』で上手に焼かれたBBQ串に刺したお団子は、実に美味しそうっスね!
 視聴者の食欲に良い打撃になるっス!

「キャンピーくんちゃん宝珠さん、コーヒーを出してくださいな!」
「リリリリさん良かったら焼いたお団子如何です?」
「食べる~♪」
「我も食べる~♪」
「自分もいただくっス~♪」

 戦いが終われば遺恨はない。
 吉備と霓虹が用意したとっておきのお団子に、リリリリも罪獣たちも、『なまり』と『ひいろ』と虹色狛犬たちも、みんな笑顔で舌鼓を打つのでした。
 ご覧のスポンサー、待ち合い茶屋処「吉備男」がお送りしました!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

稷沈・リプス
リバーソンマスターにおまかせします。かっこいい稷沈・リプスをお願いします!

 神のビーストマスター×人形遣い、28歳の男です。
自称人間で、自ら神だとは話しません。
ユーベルコードのライオンと隼は借り受けた権能であり、返せなくなっています。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
なお、どちらかといえばボケです。ツッコミもしますがボケです。

「俺も着たっすよ」


鈴乃宮・影華
※戦争用おまかせアクション

まずはいつも通り
「――|起動《イグニッション》!」

敵の先制攻撃は
|E.N.M.A《AI》が操作する|黒服さん《『ミーレス』》に
肉壁になってもらっている間に回避、体勢を立て直し
他の装備や公開ユーベルコードをどれでも駆使して反撃します

ネタに走る際は
姉『鈴乃宮・光華』をトレースし
語尾に「にゃ」を付けきゃる〜ん⭐︎な感じで


雨飾・樒
標的は、リリリリの身体を好き放題にしてるド変態
……その、性癖は自由で良いけど、無理強いはダメ、ちゃんとお互いが合意してないと
でも、私そういうの嫌いじゃないから

大罪魔法の迎撃、"眠り薬の魔弾"だけじゃ手が足りないかも
足りないなら借りれば良い、デスリング総統の宝珠、私に力を
掴むだけで破壊できるなら、私にも近接戦闘ができる
撃つのが間に合わないものは躱して掴む、キュッとね

祭壇を突破したらド変態にも近接戦闘を仕掛ける
剣も盾も使えない距離に密着すれば安心、銃も使えないけど手が使える
キュッてして、でもリリリリが壊れないように緩めて、またキュッと
私の性癖にも、たっぷり付き合ってもらう
……バズも炎上も、紙一重



●異世界間連合によるツッコミとボケとシリアスとトンチキのコラボレーション!

「標的は、リリリリの身体を好き放題にしてるド変態。
 ……その、性癖は自由で良いけど、無理強いはダメ、ちゃんとお互いが合意してないと」
「待て、風評被害だ! それは猟兵共による陰謀だぁ!」
「でも、私そういうの嫌いじゃないから」
「違うのだ!!」

 ガチデビルの請願を聞き流すのは、雨飾・樒(Dormouse・f41764)。
 シリアスな経歴の持ち主だが、エンターテインメントに参上した。
 そんな樒と共に出場するのは、トンチキシナリオでおまかせ! という勇気ある行動を見せてくれたこのお二人だ。

「俺も着たっすよ。やー、適当に頑張るっす」
「アスリートアースのために頑張るにゃ☆」

 のんべんだらりとした猟兵、稷沈・リプス(明を食らう者・f27495)と!
 黒燐蟲使いの銀誓館の卒業生、鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)!
 頼もしい二人の先輩だ。
 なお、影華さんはお姉さんである光華さんの言動をトレースし、語尾に「にゃ」を付けてきゃる〜ん⭐︎な感じで挑むとのことです。
 正気に戻った時、どうなるか……楽しみですね!

「ええい! トンチキに呑まれて死ぬがよい!
 《堕天シールド(ガチデビル形態)》&《大罪魔法「六つの大罪」》展開!
 オープン・ザ・プライス! 本日のご注文は、どっち?」

 出現するのは大罪を司る無数の祭壇! そこから現れる、『六大罪獣』!
 そして、宝珠のついた盾から具現化する何体かのガチデビルの顔がついた空飛ぶ小型盾!
 数多の軍勢を召喚したガチデビルinリリリリによって、樒と影華、リプスに魔の手が伸びる!

「大罪魔法の迎撃、"眠り薬の魔弾"だけじゃ手が足りないかも」
「くっ……にゃ! 体勢を立て直すにゃ♪ 時間を稼いでちょうだいにゃ❤」
『おっまかせー! おねーさんにまかせなさーい!
 ……別に、倒してしまっても構わないのでしょう?』

 やけに陽気な女性の声と共に無言で走り出すのは、廃材と視肉と黒燐蟲を魔法とダクトテープで組み合わせて作ったマッチョな黒服さん。
 量産型要人護衛端末『ミーレス』だ!
 キャバリア等各装備を統括制御するEP全環境対応型戦闘支援疑似人格『E.N.M.A』に操作された『ミーレス』が影華たち三人を守護っている!
 ……一人で!
 そして、『ミーレス』の陰から樒が『六式拳銃丙型』を構える。
 能力の発動体として利用されるため、実弾を撃つ機会は稀だが……一発当たれば、未完成KING宝珠は君たちの味方っス!

「足りないなら借りれば良い、デスリング総統の宝珠、私に力を」

 グロロロロロロ! という笑い声と共に、『デスリング総統』の未完成宝珠が樒に力を授ける。
 その効果は、所有者が素手で掴んだ部位を破壊する!
 ……ガチデビルは手がないし、リリリリは剣と盾を装備しているし、使えないんじゃないっスか?
 まあいいか、猟兵の味方になったんだし。

「掴むだけで破壊できるなら、私にも近接戦闘ができる。
 『ミーレス』をすり抜けて来たものは、掴む。キュッとね」
『唐突に閃いた! 影華ちゃん、かくかくしかじか……』「ん、りょーかい、にゃ☆」
「それじゃ、俺が足になるっすよ。これは月より借り受けた権能の一。行くっすよ!」

 『E.N.M.A』が閃いた、種類は選べないが必ず有効利用できるランダムなユーベルコードをひとつ使用する《蟲の知らせ(天啓)(カッサンドラ・インスピレーション)》をきゃる~ん♪ な影華から作戦を伝達されて、リプスは反撃のユーベルコードを行使する。
 それは、《隼ライド(ハヤブサライド)》!
 月女神から借りて返せなくなった、368.2cmの『白銀の隼』!
 それを召喚し騎乗して、互いの戦闘力を強化し、生命力を共有するのだ!

「さあ、お姫様方。シートベルトはしっかり締めてっす!」
「ありがとうにゃ! ……シートベルトないんだけど???」
「うん。……ド変態に近づきたいから、お願いする」

 隼はしっかり者です。こんな戦場でもしっかりと安全飛行をしてくれるのです。
 なお、リプスさんはどちらかといえばボケです。ツッコミもしますがボケです。
 つまりどういうことかと言いますと。
 ノリがイイ。

「行くっすよ、隼! 限界を超えて、アクセルシンクロォ! っす!」
「きゃああああ!?」「わあ……」

 リプスとシンクロした隼が急上昇からの、急降下!
 まるでジェットコースターみてぇな勢いでガチデビルに急行する!
 そして、立ちふさがる敵群を……影華が対処する!

「覚悟を決めるわ! なんちゃって《フルバースト・マキシマム》! にゃーっ!」

 影華の装備する武装プラットフォーム、反重力発生装置内蔵大型背負子『轟蘭華』が二門の熱線銃から火を噴かせ、堕天シールドと罪獣たちを撃破する!
 仲間が障害を取り除き、拓いた血路を樒が突入する!
 祭壇を、召喚された敵の軍勢を突破して、|ド変態《ガチデビル》に反撃を仕掛ける!

「まだだっ! まだ我のターンは」
「リリリリが壊れないように、キュッ」
「ぐえっ」

 リリリリが剣も盾も使えない距離まで密着して、樒はその手でリリリリの身体を押さえ、ガチデビルをがっしり掴んだ。
 そう……所有者が素手で掴んだ部位を破壊する、『デスリング総統』の未完成宝珠の効果が発動した!
 ガチデビルが死んだ! まだ動くけど。

「はっ。ガチデビルの洗脳が解除されたよ、ありがとう樒ちゃん」
「どういたしまして。それじゃあ……またあとで」
「うん。……うん?」

 意識を取り戻したリリリリから、そそくさと距離を取る樒。
 キョトンとするリリリリに向けて、降り注がれる拍手喝采。
 それは隼の上で立ち上がる、影華によるスタンディングオベーションであった。

 そしてリリリリ、ボッシュートです。
 足下に突然『穴』が開き、落下しそうになります。
 慌てて武器を放し両手で保持するリリリリ&ガチデビル!

「なにごと?」「うっ……な、なんだ? ちょっ、まてまてまて!」

 《acta est fabula(アクタ・エスト・ファーブラ)》!
 146秒間、スタンディングオベーションを放つことで! 半径146m以内の指定した対象すべてを対象の棲家に転移するユーベルコードなのだ!
 デビルキングワールドへお帰りっス!

「あ、これはちょうどいいかも? もう帰ろうよガっちゃん、そろそろテレビのドラマが始まる時間だよ」
「やめろぉ! どの面下げて戻れと言うのだ!! この様でノコノコと帰ったら悪魔たちに今度こそ命脈を断たれるではないかぁ!」

 転移を拒否しましたね? それでは穴が萎みますので、挟み込みダメージを受けてもらう!
 前兆を察知したリリリリ、しれっと肩を下げてガチデビルで受け止める!

「危ない、ガチデビルガード」「ぐげっ!?」
「沈め、静寂の奥底に」

 そして間を置かずに放たれるのは、距離をとった樒の必殺ユーベルコード《眠り薬の魔弾(ヒプノティク)》!
 愛用の拳銃から、物質を透過し敵に睡眠の状態異常を与えるペールブルーの魔力弾を放つというものだ!
 ガチデビルの眉間に撃ち込まれた魔弾により……安らかな眠りが提供された。

「すやぁ」「おやすみ、ガチデビル」

 そして、二人は仲良く落下した。
 落ちた先は、棲家ではない……。拒否した異常はダメージのみが与えられるのだ!
 戦場の上空に穴が開いたので、再びリングにお帰りなさい!
 ガチデビルを下敷きにリリリリさんがリターン・オン・ザ・リング!
 落下ダメージをくらえっス!

「受け身」「がはっ!?」
「ブラボー、おお、ブラボー」
「いいリアクションっす、ガチデビルさん」
「おはよう。それじゃあ私の性癖にも、たっぷり付き合ってもらう」

 樒は白目を剥いて舌を出して気絶しているガチデビルに近づき、顎を掴んでカメラに視線を向けている。
 勝利のポーズだ。
 ピースサインもお願いするっス!

「……バズも炎上も、紙一重」「俺たちの勝利っす」「ガチデビル、ハントだにゃ☆」「ピースピース」

 樒に続きリプスと影華もカメラに入り、みんな笑顔でお送りしました。キラッ☆

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

デイジー・クゼ
【シーアクオンズ】
ガチデビルと言うのは人の風上にも
おけニャいんよ、リリリリちゃんを救出……する必要ニャいかな?

[POW]
《ゼッジャッテン・キャリバー》に乗り低空【空中戦&悪路走破】込みで【運転&操縦】し斬霊刀を【第六感】で【見切り】回避しニャがら

《ビームリーダーガントレット》から【属性攻撃(光学迷彩)】付与したビーム網を義妹のルインクちゃんの体の一部にくくりつけ連携

見えニャいブービートラップで足ひっかけ……ホントに引っ掛かったニャね

とりあえず……本来ニャったら
ガチの方だけに攻撃するべきニャけど
一緒に畳むしかニャいよね?

【怪力&クラっプル&早業】UCで
ニャ無三(南無三)やっ!

[アドリブ絡み歓迎]


ルインク・クゼ
【シーアクオンズ】
まぁ、この戦場は独特やけど
スルーしちゃあかんと思うんよ
お義姉ちゃん

[POW]
《ヒナスミ》ちゃんに【騎乗&動物使い&操縦】指示し低空【空中戦&空中浮遊&推力移動】で駆けてお義姉ちゃん(デイジー)と【集団戦術&団体行動】連携

【第六感】で斬霊刀を【瞬間思考力&見切り】回避しつつ【属性攻撃(光学迷彩)】付与した《万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸》をお義姉ちゃんの体の一部に引っ付けリリリリちゃんの足に引っ掛け転倒させ

この勢いで、リリリリちゃんは
一応被害者やから気が引けるけど
UC【早業】発動
肩に付いてるガチデビルの顔を【怪力&グラップル】で殴り掴みぶん投げ

真蛸ダイナミックなんよ

[アドリブ歓迎]



●二人はシーアクオン!

 バトル・オブ・オリンピアも終盤に差し掛かる今日この頃。
 バトリンピア特設会場に、この二人が来てくれた!

「ガチデビルと言うのは人の風上にもおけニャいんよ、リリリリちゃんを救出……する必要ニャいかな?」
「まぁ、この戦場は独特やけど。スルーしちゃあかんと思うんよ」

 明石焼き屋『すこてぃっしゅ』店員にして、ご当地ヒーロー協会の明石支部所属の科学者兼ヒーロー、デイジー・クゼ(シーアクオン弐號と書いてニャゴウ・f27662)!
 明石の巨大真蛸のパイロットにして、ご当地ヒーロー協会の明石支部所属のご当地ヒーロー、ルインク・クゼ(蛸蜘蛛のシーアクオン参號・f35911)!
 ヒーローズアースは明石市在住、久瀬家の猟兵姉妹!
 ご当地ヒーロー・シーアクオンのお二人だ!

「ガーチデビデビデビ! 現れたな、シーアクオンどもよ!
 このガチデビルの悪行、阻めるものなら阻んでみせるがよい!」
「あーれー、身体が勝手にー。たーすーけーてー」

 邪知暴虐なる魔王ガチデビルが、勇者リリリリの身体を操って襲い来る!
 なんて卑劣なんだ、ガチデビルー!

「そういうノリならわかったニャ! 行くニャ、ルインクちゃん!」
「うん、お義姉ちゃん。いっしょに頑張るんよ」

 リリリリが繰り出すのは、《5thKINGブレイド》!
 霊力を帯びた『斬霊刀』で敵を斬る、シンプルにして強力なユーベルコードだ!
 防ぐことはできない、防いでしまえばその効果をすべて無効化し、よりいっそう威力が増大してしまうのだ!
 ゆえに、デイジーとルインクの選んだ対処法……それは!

「回避ニャ!」「当たらなければええんよ」
「ぬぅ……! 速いっ!」

 デイジーが影業とメカニック併用で作製し、空中戦も出来る影業弾幕装備の武装オートバイ『ゼーシャッテン・キャリバー』!
 それに騎乗して操縦し、巧みなドライビングテクニックで《5thKINGブレイド》を回避する!
 低空を疾走するバイクの後ろには、ルインクが相棒の巨大真蛸(メス)『ヒナスミ』に乗って追尾している!
 デイジーの機動に合わせて空中を浮遊し、推力移動で重なって動いている!
 感性も感覚も思考すらも、姉妹ならではの一糸乱れぬコンビネーションだ!

「だが! 逃げるだけでは我を倒すことは出来んぞ!
 『ウィリアム・ローグ』の宝珠よ! リリリリの翼に虚空の翼を重ね、高速飛行を更に倍プッシュだ! 限界を超えたその先へ、行くぞぉ!!」

 デイジーとルインクを斬り伏せようと斬霊刀を掲げて飛翔するリリリリの背に、新たな虚空の翼が纏われる。
 堕天使持ち前の漆黒の翼に合わさって、加速度的に勢いを増して行く!
 『ゼーシャッテン・キャリバー』と『ヒナスミ』の機動力を以てしても、躱しきれないほどの圧倒的スピードだ!

「それはわかってるんよ。……そんで、気づかへんかったみたいやね」
「なに……?」

 そして、それは二人の思う壺であったのだ!
 デイジーの『ビームリーダー・ガントレット』から捕縛用の光学迷彩属性ビーム投綱が射出されており、ルインクの身体の一部を結び付けていたのだ!
 ルインクからも、蛸墨を彷彿する『万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸』がデイジーの身体の一部に引っ付いている!
 一糸乱れぬコンビネーションにはバッチリラインが結ばれていた訳ですね!
 つまり、二人の間には断ち切れぬロープと強固なワイヤーが伸びている訳でして……。

「って、うぎゃああああ!?」
「見えニャいブービートラップで足ひっかけ……ホントに引っ掛かったニャね」
「うぐぐぐ……!」「うう……鼻が、痛い……」

 ウィリアム・ローグの宝珠の力でいつも以上に速度を出していたリリリリの身体を制御しきれず、ガチデビルは足を引っかけて転倒したのだ。
 勢いよく大理石のステージに顔面を強打し、転がっていくリリリリとガチデビル!
 あまりの激痛にリリリリにかけられていた洗脳が解けてしまったようです。

「とりあえず……本来ニャったらガチの方だけに攻撃するべきニャけど。一緒に畳むしかニャいよね?」
「この勢いで、リリリリちゃんは一応被害者やから気が引けるけど。仕方ないんよ」
「大丈夫っス、リリリリさんだってデビルキングワールドのデビルキング。
 全力で殴っても問題ないっス!」
「なら安心ニャ!」

 投網に絡まったことで猟兵の味方と化した裁判宝珠からのお墨付きもいただいたところで。
 二人の連携ユーベルコードが轟き叫ぶ!
 デイジーとルインクは持ち前の怪力でリリリリの両脇を掴んで拘束すると、両サイドから攻め立てる!

「太刀魚キックッ! 明石焼き発勁ッ!」
「明石の大地の力……特とその身で味わうと良いんよっ!」
「ひょうごっ!?」「はりまなだっ!?」

 デイジーは太刀魚の大地の力を秘めた蹴りでリリリリの装甲を破り、明石焼きの大地の力を秘めたパンチでボディを潰す!
 ルインクが任意の明石の名産名物の大地の力を込めた拳を、リリリリの肩にいるガチデビルの顔に叩き込む! 今回指定の名産品は、真蛸です!
 連続攻撃の前提条件を満たした。
 ルインクが高威力高命中の真蛸の力を込めた投げ技を放ち、デイジーが穴子のオーラを秘めた体当たりでとどめを刺す!

「行くよお義姉ちゃん。真蛸……ダイナミックッ!」
「連続攻撃の仕上げはこれニャんよ! アナゴ……ストラァァーィクッ!」
「「やーらーれ、ぐわああああ!?」」

 《ご当地明石の大地三連撃(ローカライズアカシ・ガイアコンボ)》!
 《明石式ご当地ダイナミック(アカシシキゴトウチダイナミック)》!
 二つのユーベルコードの直撃を受け、スタジアムの空高くに吹き飛ばされた二人のデビルキングは、しめやかに爆発四散(※死んでません)!
 大爆発の後に立ち上るキノコ雲は……まるで真蛸のようであった。

「ニャ無三(南無三)やっ!」
「今回も活きのいい真蛸なんよ」

 スッキリとした表情を浮かべたデイジーとルインクのおかげで、悪は滅びたのだ!
 ありがとう、シーアクオンズ!

 お疲れ様っス。
 最後の戦いが終わるまで、ほかの猟兵の方たちと一緒にコーヒーブレイクをお楽しみくださいっス!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。いやマジでマジで。好きにして。でも、最低字数に足りないから本文は書くね?あ、最終的には|バ美肉男の娘ガチデビルをえっちなのうみそおいしいです❤は確実にヤるかと思います。《化術肉体改造、錬金術、人造生命の創造、料理、欲望開放、大食い、魔喰》

|私は全てにおいてハイスペックなんでシリアスもトンチキもセクシーもこなせまぁぁぁぁす《高性能を駆使するパフォーマンス》!!
なんか、こうね、雑に技能をこねこねして合成することでフォーミュラのUCを擬似再現とかよくするわ。|タイムフォールダウン《高速詠唱早業先制攻撃》で|時間質量を圧縮して時を凍結させる《詰め込み重量/凍結/マヒ/気絶攻撃身体部位封じ禁呪封印術》なんかがお気に入り。そのうちゆりゆりのいんとうのかぜも擬似再現したいわね。
ま、一番得意なのは|妄想を具現化《欲望開放》する|混沌魔術《多重詠唱結界術》なのだけど。
あ、せっかくだしリリリリさんとも”なかよし”したいわ、|恋心を抱かせる《精神汚染》のも得意よ❤


朱鷺透・小枝子
バズるという現象はよく分かりませんが、分かりました。
激流を征するは清流、しかし清流を呑み込むのもまた激流。
なんでもやってみるものだ!!?
いくぞおおおおなんとか文化アタック!!!!

無敵斬艦刀変形フォースサーベルを手にジャンプ!
メガスラスター【推力移動】前転姿勢を取りながら【念動力】で機動制御し、刃付きローリングアタック!
己が【闘争心】を反映した長大な刀身で六大罪獣を現れた端から【なぎ払い】なで斬りにしていく!!
なお【第六感】で敵を感じ取って機動する。

キャバリア乗りですので三半規管は鍛えられていると言っておこぉおおおおおおおお!!!!

『禍戦・恐喜歩 乙』発動。前転姿勢を維持しつつ、更に闘争心で【限界突破】超加速。念動力と第六感で的確に攻撃を回避しながら宝珠を襲い『ウィリアム・ローグ』の未完成宝珠、高速飛行能力を奪い、さらなる回転を加えて殺魔車輪と化して|リリリリ《ガチデビル》を襲う!!

なお戦闘後、
「きぼじがわるいぃいいい……いえきが、めが、せかいがこわれていくぅぅぅぅ……!!」
倒れます。


カシム・ディーン
くっ…シリアスしかできないこの僕にこんな依頼…こなせない!
「シリアスで善良な機神のメルシーにも厳しいぞ☆」

【情報収集・視力・戦闘知識】
之までの経験とその動きから勇者とデビルの攻撃方法を把握

おいこらガチデビルぅ!ご主人様の顔を忘れたかぼけぇ!
「今勇者ちゃんも一緒ならメルシー達は勇者ちゃんのご主人サマでは…☆」

対反撃
【属性攻撃・迷彩・念動力】
それとジャッジ!後で可愛がってやるぞごらぁ!

光水属性を己達に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で熱源と匂いと音を隠蔽しつつ

タンスと壺の幻影を沢山置いておくぞ!


後念動力でスロットも設置と景品リストも用意だ

勇者は逃れられないよなぁ…ギャンブルにはよぉ!

宝珠は裁判宝珠だな

【念動力・弾幕・スナイパー・空中戦】
UC発動
超絶速度で飛び回りながら念動光弾を乱射して宝珠も巻き込み攻撃!

一応ガチデビルを集中攻撃しておくぞ

おいこらぁ!美少女勇者を洗脳とかこのドスケベ野郎がぁ!
お前もうエロデビルだろ!
「ガチエロスかもしれないぞ☆」
【二回攻撃・切断・電撃】
鎌剣と打刀で切り刻み電撃


巨海・蔵人
WIZホームラン宝珠対応
諸々歓迎
UC全開

■心情
親分と裁判、同時に話されるとたまに混じってわからなくなるからね、懸命な判断だよ。
それに攻撃無能系猟兵として、今回のバックドア、見つけたかも

■根回し
よいしょっと…
こんにちは〜、裏口ここで合ってました?
今回は多世界配信ってことで企画の持ち込みに来ました〜
……閑話休題

■説明!
と、言うわけで〜
オバロドって配信はジャックさせてもらいました。(根回し済み企画)
これからダークリーガーの皆さんにはガチ組、リリチーム、蔵人君の三つ巴の陣取り合戦をしてもらいます。
ルールは簡単です。
生えてきた祭壇を妨害獣ごと妨害できないようにする、
方法は皆さんにお任せします。
審判はジャッジはお任せ才媛系宝珠裁判宝珠さん

■VIT振系猟兵
あ、先に言っておくと!
今回はコラボでオバロドってきたので、
不用意に近付くとうっかり生まれ変わっちゃう(残り物リメイク的に)かもなので
注意してね
■祭壇は〜
映えスイーツになれー!(勇者王風味)
アストロ農家産野菜で映えろ〜
チャーハンになれ〜

宝珠も狙うけどね


ティオレンシア・シーディア
※扱い完全一任・ツッコミ過労死でも天然ボケ倒しでも汝の為したいよーに為すがよい

…あー…うん、なぁんかずいぶんと楽しそぉねぇ?いちおーあんたら敵同士じゃなかったっけ?
…案外と、オブリビオン化する前はこんなんだったりしたのかもしれないわねぇ。「悪」であることもユカイ系なことも意外とフレンドリーなことも、考えてみれば別に矛盾しないもんねぇ…

うーん…バズる、バズるねぇ…
あたし基本戦術が隙突いて暗殺だの弾幕で圧殺だのの塩試合に傾いてるからなぁ…
…うん、そんじゃ見た目ド派手にしましょうか。まずは●粛殺でグレネードを強化、盾の群れに放り込んでどかーんと吹っ飛ばしちゃいましょ。○火炎耐性オーラ防御張って爆発に飛び込むようにすればとりあえずなんとかなるでしょ。

あとはまー障害物はそこら中にあるんだし、曲射跳弾絡めて射撃○乱れ撃ちねぇ。ガンプレイにはそこそこ自信あるし、見栄えする動きはできると思うのよねぇ。ティグレサンか武蔵サンあたりの宝珠味方につけられればちょっとは楽になりそうかしらぁ?



●幕間にて根回し。

 ほかの猟兵たちが勇者リリリリ&魔王ガチデビルのコンビと熾烈な戦いを繰り広げている最中。
 こっそり裁判宝珠に近づく人影があった。

「よいしょっと……こんにちは〜、裏口ここで合ってました?」
「お? ――さんじゃないっスか、今回も来てくれたんスね。よろしくっす!」
「よろしくね。今回は多世界配信ってことで企画の持ち込みに来ました〜」
「それはありがたいっス! ベテラン配信者のあなたの協力を得られればたっぶりバズリ……げふんげふん。必ずやガチデビルを退治できるっス!」
「うんうん。それでね、内容は……」
「ふむふむ……ほうほう……」

 こうして。
 他の猟兵たちがバトっている間に、裁判宝珠と談合を済ませる猟兵がいたのであった。
 巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)っていう方なんですけどね。


●その生き様はオーバーローダー!

「ようやく理解した。剣なんていらねぇ! 盾と祭壇で十分だ!」
「ガチデビル貴様何をするだー」

 おもむろにガチデビルが斬霊刀を投げ捨てた。
 怒声を上げるリリリリに向けて、クワッと目を見開いて声を荒げている。

「うるさい何が5thKINGブレイドだ! 当たらなければどうということはないではないか!
 洗脳状態の貴様の腕前では、どの宝珠を使ってもまともに当たらないではないか!
 だったら我には必要ないわ!」
「だったら洗脳なんてやめて自分の身体で戦ったらー? あ、無くなってるんだっけ? かわいそー」
「フン! そんな存在に身体を支配されてる貴様に憐憫される筋合いなどないわっ!」

 喧々諤々と仲間割れ……仲間? ともかく言い争っている勇者リリリリと魔王ガチデビル。
 二人を撃破するべく駆け付けた猟兵たちの活躍も、いよいよクライマックスフェイズ。
 オーバーロードをキメた五人の登壇です!
 おまたせしてすみませんっス。

「バズるという現象はよく分かりませんが、分かりました。
 激流を征するは清流、しかし清流を呑み込むのもまた激流」

 真の姿と思われる、白銀の髪に真紅の瞳を輝かせるのは超猟兵!
 朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)が『フォースサーベル』を携えて登場だ!
 推進型の『プラズマシューズ』に取りつけてある『メガスラスター』の急加速で開幕アンブッシュ!
 ゴング前から強襲だぁ!

「なんでもやってみるものだ!!? いくぞおおおおなんとか文化アタック!!!!」
「ちょっと待てまだキャラ紹介の途ちゅうわああああ!?」

 ガチデビルが先制攻撃を受けている傍ら、選手紹介を続けます。

「くっ……シリアスしかできないこの僕にこんな依頼……こなせない!」
「シリアスで善良な機神のメルシーにも厳しいぞ☆」

 自称シリアスしかできない自称天才|魔術盗賊《ルーンシーフ》の……人間?
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と、その相棒である自称シリアスで自称善良な機神『メリクリウス』ことメルシーさんのエントリーだ!
 これまでの戦いを観覧したことでリリリリとガチデビルの情報をしっかり収集している模様です。やるときはやってくれるって信じてるっス!

「……あー……うん、なぁんかずいぶんと楽しそぉねぇ? いちおーあんたら敵同士じゃなかったっけ?」

 Bar『黒曜宮』のマスターにしてバーテンダー、ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)は頬に手を当てて混沌としつつある戦場を睥睨している。
 唯一の常識人としてツッコミ過労死することになるのだろうか……!

「……案外と、オブリビオン化する前はこんなんだったりしたのかもしれないわねぇ。
 「悪」であることもユカイ系なことも意外とフレンドリーなことも、考えてみれば別に矛盾しないもんねぇ……」
「あー。オブリビオンマシンとか、最近だとビハインドって種族も出て来ましたしね」

 そうなんス。ワルアンドピースっスよ!

「親分と裁判、同時に話されるとたまに混じってわからなくなるからね、懸命な判断だよ。
 それに攻撃無能系猟兵として、今回のバックドア、見つけたかも」

 そして持ち込んだ『ソーシャル・トレーラーハウス』で実況&解説席を用意して、スタンバイしているのはこちらのソーシャルディーヴァ!
 巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)は『テレビウム・ドローン』を展開して試合の状況を余すところなく全世界へ配信っス!
 アスリートアースの外にもね!

「と、言うわけで~。オバロドって配信はジャックさせてもらいました。
 これから皆さんにはガチデビル組、リリリリチーム、猟兵グループの三陣営に分かれて三つ巴の陣取り合戦をしてもらいます」
「ちょ、待っ、話し「ああああアアアアアアあアアアア!!!!!!!」ぎゃああああ!」
「裁判宝珠、承認っス! ガチデビルとリリリリは、返事なし……沈黙は肯定と見做すっス!」

 ガチデビルは小枝子の先制攻撃に対処するので忙しいようだ。
 根回しバッチリ完了だねと親指を立てて裁判宝珠に山吹色のお菓子を渡しつつ、蔵人はここでのルールを説明する。

「ルールは簡単です。生えてきた祭壇を六大罪獣ごと妨害できないようにする、ただそれだけです。
 方法は皆さんにお任せします。
 審判はジャッジはお任せしますね、才媛系宝珠裁判宝珠さん」
「いいともっス!」
「ぜぇ……ぜぇ……こひゅ……」「ガチデビル。ほら、タピオカミルクティー」「喉が詰まって死ぬわ、誰が飲むかそんなもん」

 小枝子の開幕攻撃を凌ぎきり、息も絶え絶えのガチデビルが水分補給をして呼吸を整えている。
 すでにヒット・ポイントが30%くらい削られているが、健在である。……この短時間で三割削れたのか……強ぇっス……。
 そして、場の空気が一瞬落ち着いたところで。
 スタジアムのゲートを観音開きで開け放ち、この方が入場する!

「|私は全てにおいてハイスペックなんでシリアスもトンチキもセクシーもこなせまぁぁぁす《高性能を駆使するパフォーマンス》!!」
「お前が乗り込んでくることは予知するまでもなく確信していたわ」「あら♪ 以心伝心ね」「状況判断だ」「相思相愛ね」「人の話を聞こう?」

 ガチデビルにも登場を予知されていたこの御方、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)の出現だ!
 いいんスか? おまかせさせていただくっスよ?

「マジでマジで。好きにして。何でもバッチ来い❤」
「よかろう。我を前ににしてトンチキをおまかせする意味……その身に叩き込んでくれよう!」
「準備はいい? 見せてあげよう、5thデビルキングの恐ろしさというものを」
「さあ! 決戦のゴングが今鳴らされます! 試合開始っ!」

 蔵人が鐘を鳴らすと共に、リリリリの身体を操作するガチデビルが、ようやく先制攻撃ユーベルコードを展開するのであった!


●対決、デビルオールスターズ!

「あ、先に言っておくと!
 今回はコラボでオバロドってきたので、不用意に僕に近付くとうっかり生まれ変わっちゃう(残り物リメイク的に)かもなので注意してね」
「助言ありがとう。では近づかずに排除してくれよう!
 飛べ、《堕天シールド(ガチデビル形態)》! 展開せよ、《大罪魔法「六つの大罪」》!

 宝珠のついた盾から放たれる、百を超えるガチデビルの顔がついた空飛ぶ小型盾が戦場を飛び回る!
 大罪を司る無数の祭壇が戦場に配置され、そこから現れる『六大罪獣』が戦場を席巻する!
 『闇色の炎』は蔵人ルールによって妨害できないようにされているが……六大罪獣が走り回っている理由は、果たして?

「そして、『Mr.ホームラン』未完成KING宝珠のアーカイブに接続!
 我に従うダークリーガー軍団よ、出でよ!
 そして、小型盾や六大罪獣も含めそれぞれに新生フィールド・オブ・ナインのKING宝珠を与えることで……実質フォーミュラの軍勢として再編成する!」

 姿を見せる4体のダークリーガー。
 相撲アスリート、孤独なキャンパー、プラクトプレイヤー、ウレタンポカポカチャンバラ侍!
 フィールド・オブ・ナインに選ばれることのなかったスポーツ出身者たちである!
 彼らの周囲に展開する、小型盾や六大罪獣も合わさり、ポーズを決める!

「ごっつぁんです! レスリングには負けんとです!」
 ふくよかなあんこ型相撲アスリートには、素手で掴んだ部位を破壊する『デスリング総統』の宝珠が!

「キャンプって言うのは、救われなくちゃいけないんだ。静かに……穏やかに……」
 彫の深い顔の孤独なキャンパーには、おいしいコーヒーを出せる『キャンピーくん』の宝珠が!

「ガチガチガチ!」「ガチガチガチ!」「ガガガガガガ!」「チチチチチチ!」
 ガチデビルの顔のついた小型盾には、虚空の翼を纏い、高速飛行能力を得る『ウィリアム・ローグ』の宝珠が!

「プラモーション・アクトは最高のホビースポーツなんだぜ!」
 宝珠をプラスチックホビーに組み込んだプラクトプレイヤーには、宝珠に『命中した部位を切断する能力』を与える『宮本・武蔵』の宝珠が!

「グラララッ!」「イラララッ!」「スペペペッ!」「アワワワッ!」
 闇色の炎に身を包む六大罪獣には、敵ユーベルコードへの反撃率が2倍になる『時宮・朱鷺子』の宝珠が!

 「拙者が磨き上げたウレタンポカポカ大海戦の力、お披露目する好機でござる」
 クールな顔をしているウレタンポカポカチャンバラ侍には、通常のユーベルコードに命中精度アップと継続ダメージが追加される『暗黒星雲』を付与できるようになる『エル・ティグレ』の宝珠が!

 それぞれが宝珠の力を帯びて、並のダークリーガーやユーベルコードでは敵わないように感じるオーラを発揮する!
 これぞ、ガチデビルとリリリリの必殺の奥の手である切り札!
 デビルオールスターズである!

「一騎当千のアスリートたちを前面に押し出し、我は後方監督面で腕組みをする!
 これぞ我が軍勢、デビルオールスターズだ!」
「デビルオールスターズ……!
 なるほど、六大罪獣をダークリーガー面子に組み込むことでルールの穴をついてきたのか。これは強敵だね! 祭壇の『闇色の炎』は封じられる訳だけど。
 さて、猟兵グループの反応はいかに!」

 圧倒的物量を前に、猟兵たちは為す術もなく……膝を折る……なんてことはない!
 先制攻撃を受ける前に、カシムが先頭に立ち異議を申し立てる!

「おいこらガチデビルぅ!ご主人様の顔を忘れたかぼけぇ!」
「今勇者ちゃんも一緒ならメルシー達は勇者ちゃんのご主人サマでは……☆」
「むぅ、マイロード……!」
「知らんところで私に主人が生まれてる……ひのきのぼう、か」
「どこ見て言ったリリリリちゃん、怒らないから言いなさい?」

 そう、カシムはかつて7thKING WARにて神算鬼謀な話術を駆使し、魔王ガチデビルのご主人様になっていたのだ!
 ただし言うことはきかない。

「よかろう、ではご主人さまに死をくれてやろう! ゆけぇ!」
「それとジャッジ! 後で可愛がってやるぞごらぁ!」
「ヤれるもんならヤってみるっス、このヘンタイ! ただし放送倫理規定は守ってもらうっスよ!」

 挑発したカシムに殺到するデビルオールスターズ!
 だが、カシムの講じた先制攻撃ユーベルコードへの反撃は、属性攻撃による迷彩だ。
 光と水の属性を自身とメルシーにに付与することで、光学迷彩で存在を隠しつつ流水の膜で表面を覆うことで熱源や臭い、音を隠蔽するのだ。
 カシムに迫っていた小型盾たちと六大罪獣たちが、目標を見失って狼狽える。

「カシム選手にメルシー選手、消えたぁ! 何処に行ってしまったのか!」
「くぅぅん……?」「うおおおおおおお!!」「きゃいん!?」
「六大罪獣ーっ!?」
「おーっと! ここで小枝子さんのインターセプト! 六大罪獣たちが轢かれたー!」

 そこへ小枝子が、フォースサーベルを『無敵斬艦刀』に変形させて跳びかかった!
 圧倒的な加速から成る前転姿勢を取りながら、念動力で軌道を制御する刃付きのローリングアタック!
 小枝子の闘争心を反映した長大な刀身が六大罪獣を片っ端から撫で斬り薙ぎ払う!
 『時宮・朱鷺子』の未完成KING宝珠も、ユーベルコードを使われる前に所有者が撃破されれば効果を発揮することはできやしない!

「うぐおおおああああ!!」
「何という回転速度でしょう! まるでジェットコースターと観覧車を融合したかのような動きです!」
「いつもより多く回っているっスね!」
「はっけよい!! のこったぁ!!」

 六大罪獣を蹂躙した小枝子の前に立ちはだかるのは、相撲アスリート!
 その手で掴めさえすれば破壊できると勇気を出して『無敵斬艦刀』の刃を握りに行く!
 だが……フォースサーベルの刃は、フォース(|エネルギー《非実体》)!
 破壊される端から小枝子から迸るフォースが刃を作り出していくのだ!
 その結果、破壊と創造のエンドレスバトル。相撲アスリートが『無敵斬艦刀』を掴んだまま、そのままの勢いで小枝子と一緒に回転していく!

「ご、ごわっ!? め、目がまわるでごわぁぁぁ!?」
「すごい! 相撲取りの巨体も物ともしない!
 止まらない、小枝子さん止まらないー!」
「あれだけ回ってブレもないとは御見それするっス!」
「キャバリア乗りですので三半規管は鍛えられていると言っておこぉおおおおおおおお!!!!」
「やれやれ、騒々しいことだね……こんな日には珈琲を一杯」

 実況解説席で声を張り上げる蔵人と連続前転回転斬りを披露する小枝子を横目に、『キャンピーくん』の未完成宝珠で美味しいコーヒーを出している彫の深い顔の孤独なキャンパー。
 ガチデビルの思惑など気にも留めず、彼は独りでスタジアム内にキャンプを設営していた。
 戦うことも、スポーツに熱を宿すこともせず、静かに穏やかにグランピングの真っ只中。
 そんな静寂を粉砕するべく、結界術を纏い匍匐前進して近寄るアリス。
 狙いは、『キャンピーくん』の未完成宝珠だ。

「ハァイ、ミスター♪」「やれやれ、孤独を満喫することもできやしないのかい」

 肩をすくめるキャンパーへと笑顔を浮かべるアリスが差し出すのは、……『チーズ』ON『ソーセージ』だ。
 焚火で溶かしたチーズをたっぷりとろーりソーセージにかけて、直火焼き。
 コーヒーの苦みにチーズの甘味とソーセージの肉汁が暴力的に作用する!
 ところでどこから出しました?

「Here you are?」「Thank you」

 キャンパーは美味いものをシェアすることを躊躇わない。
 キャンプを愛するものならば当然の心理をアリスは突いたのだ!
 なんというインテリジェンスでしょう。

「うん。いい肉を使っている。ビールが欲しくなる」
「じゃあ|蔵人さん《成人の猟兵》からもらってくるから『キャンピーくん』ちょーだい❤」
「いいよ」

 なんということでしょう、賄賂成立です!
 蔵人にもチーズONソーセージを差し出すことで交渉成立。
 アリスの巧みな策略により、孤独なキャンパーはただのキャンパーと化した。

「はふっはふっ。んまぁい!」「自分にも、自分にも一口食べさせて欲しいっス!」
「うーん……バズる、バズるねぇ……」

 仲間たちが白熱したバトルを繰り広げる中、思案を続けていたティオレンシア。
 如何にして立ち回るか熟考していたようだが、その結論が出たようだ。
 隠密をして、リリリリに近づくためにすり足で移動するカシムとメルシーを一瞥してから、ティオレンシアは手を叩く。

「あたし基本戦術が隙突いて暗殺だの弾幕で圧殺だのの、塩試合に傾いてるからなぁ……。
 ツッコミに回ると過労死しちゃいそうだし。ここは為したいよーに為しましょ」
「シリアスバトルで盛り上げるならば、拙者の出番でござるな」

 ボケ倒し方向へ舵を切ることにしたティオレンシアに、『エル・ティグレ』の宝珠で暗黒星雲を宿したウレタンの剣を構えるウレタンポカポカチャンバラ侍が近づいてくる。
 その周りには、『ウィリアム・ローグ』の宝珠で高速飛翔する小型盾たちが旋回している。
 盾たちを供として、連携してティオレンシアを打ち取ろうという策なのだろう。
 剣と盾が合わさってカッコイイっス!

「拙者のウレタン剣とガチデビル殿の小型盾のコンビネーション、これぞホコタテ!
 この冴え渡る妙技に、ブギウギしてもらうでござるよ」
「それは面白そうねぇ。でも、知っている? ペンは剣よりも強いっていうのよ」

 ティオレンシアが取り出したのは、シトリンの付いたペンの形をした鉱物生命体『ゴールドシーン』。
 祈りに応え、願いを叶える力を持つ『ゴールドシーン』で魔術文字を描くことで、ティオレンシアは《活殺(ソーサリー)》や《黙殺(デザイア)》など、様々な術式を扱うことができるのだ。
 ウレタンポカポカチャンバラ侍が『ゴールドシーン』にただならぬ圧を感じ取り、固唾を飲んで警戒する。
 一瞬の気の緩みも見せない全集中のただ住まいでウレタン剣を構え、暗黒星雲を漂わせて攻撃の隙を伺う……。

「……なるほど。なれば、その諺、ここで覆させていただく。
 ―――いざっ!」
「えいっ」

 そして、ティオレンシアは微笑んで愛用のシングルアクション式6連装リボルバー『オブシディアン』をクイックドロウ!
 ウレタンポカポカチャンバラ侍は倒れた。

「ペ……ペンは……?」
「塩試合に傾いてるって言ったでしょ? それに、銃も剣よりも強いのよ。
 まー障害物はそこら中にあるんだし、曲射跳弾を絡めて射撃……乱れ撃ちねぇ」
「ま、待って……!」
「待たないわぁ」

 ティオレンシアは困惑する小型盾を曲射跳弾を絡めて乱れ撃ち、一発の弾丸で数体をまとめて打ち倒して行く!
 アメイジングなアクロバットショット!
 油断なく容赦なく、鳩尾に痛恨の一撃を受けて倒れているウレタンポカポカチャンバラ侍へも銃口を向けて、トドメを発砲!
 ―――ウレタンポカポカチャンバラ侍、|再起不能《リタイア》! ※死んでません。

「おーっと! ティオレンシアさん、ウレタンポカポカチャンバラ侍を一蹴ぅ!
 巧みな話術と銃術を組み合わせ、フィニッシュを決めたー!
 あ、そろそろCM入れますね」
「あら、良い匂いね♪」「まあ。食べ物……料理していたのねぇ」

 チーズONソーセージを食べ終えた蔵人もまた、リリリリ攻略のために行動していた。
 悠々と実況席に近づくアリスとティオレンシアの前に、様々な料理を提供しております。
 これは?

「今日はコラボの生配信、みんなはお馴染みの、みんな大好きパンダ師匠!
 イタコドローンでご招待。七色輝く冴えに映え、宜しくお願いします」
『パンダァ!』

 そう! 現れるのは登場回数も多く慣れて来たかな? 『パンダ師匠』!
 指定した対象を『パンダ師匠』が手掛ける、驚天動地の料理や食材にする蔵人さんのユーベルコード!
 《御料理仙人儀式【万彩菜館降臨祭】(タセカイコラボシリーズパンダシショー)》で作り上げたメニューです!
 六大罪獣はステーキ! 大罪を司る無数の祭壇は炒飯! 倒された未完成宝珠の方々は綺麗な映えスイーツに!
 ……ヤメロォ!? 自分は食べ物じゃないっス!!!

「あ、裁判宝珠さん。驚天動地の料理にならないなら、万食に通じ加工や採取を手解くパンダ師匠が死角から粘着するよ?」
『パンダァ!』
「ヤメテ!」

 抵抗する裁判宝珠はさておき、『時宮・朱鷺子』『エル・ティグレ』『ウィリアム・ローグ』と、未完成宝珠の半分くらいが美味しい料理に早変わり。
 流石にティオレンシアも苦笑いをして、可食かどうか悩んでおられるようです。
 『キャンピーくん』の未完成宝珠が提供するコーヒーはおかわり自由ですよ!

「素材を知っていると……ちょっとスプーンを入れるのは勇気がいりそうねぇ……」
「まあ。|スタッフ《食べたい人》が美味しくいただくでしょう。いただきまーす♪」
「あなたは食べるのねぇ」

「さてさて。小枝子さんが轢いた六大罪獣と祭壇もこれで無力化できたね。
 ガチデビルの小型盾はティオレンシアさんが料理してくれたし。
 ここからは圧倒的な反撃タイム! チャンネルはそのままでね!」

 あの。今まで思う存分反撃してませんかね?
 あ、ユーベルコードの使用はここから? はい。
 では、ガチデビルの終演をお届けいたします。

「ええい、我は負けないもん! 何度だって立ち上がってやるぅ!」


●|圧倒的反撃時間《オーバーキル》!

「『|裂け《壊せ》』『|断て《壊せ》』『|砕け《壊せ》』『|討て《壊せ》』」
「ド、ド、ド、ドスコイッ……!」

 小枝子が前転姿勢を維持しつつ、更に闘争心で限界を突破して、二倍の超加速する!
 そう、今までの回転は、ただの推力移動!
 持ち前の闘争心の赴くままにすごい勢いで回転し、念動力で制御していただけなのだ!
 つまり……ここからが小枝子の本当の真の力の本領発揮の全力全開!

「《禍戦・恐喜歩 乙(デッドオーバー・アドバンス)》!」

 小枝子自身の闘争心が|性能《限界】を凌駕するようになり、時速750kmで飛翔する!
 念動力で体や機体を動かす事で回避率が10倍になったことで、普段の回転率は20倍だ!
 恐れも、喜びも、歩みを止める理由にはならない!

「おおおおおおおおお!!!!」
「ぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!」

 加速した小枝子に巻き込まれた相撲アスリートは、堪らず失神!
 その身に宿していた『デスリング総統』の未完成KING宝珠が、粉砕!
 そして、小枝子は給水ポイントで『パンダ師匠』の手によりタピオカミルクティーに料理されていた『ウィリアム・ローグ』の未完成宝珠を一気に飲み干すと、高速飛行能力を奪い更なる回転率上昇!
 だいたい五倍くらいの速度を得て、通常時の百倍に達する超加速を発揮する!
 さらなる回転を加えて殺魔車輪と化して|リリリリ《ガチデビル》を襲う!!

「壊れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
「なるほど凄まじい回転速度だ! パワーも凄まじい、ガッツもだ!
 だが貴様は、その勇ましさはシリアスなのだぁ!」

 小枝子と|リリリリ《ガチデビル》が衝突する。
 凄まじい衝撃! 振動がステージを揺さぶり、轟音が辺りに鳴り響き、『無敵斬艦刀』と宝珠のついた盾から火花が散る!
 ガチデビルはリリリリのポテンシャルを活かしつつ、懐から手羽先唐揚げを取り出して口に含ませる。
 その光景に、小枝子が目を瞠る。

「懐から手羽先だと!?」
「ゆえに、こうして栄養補給する余裕を与えてしまうのだ!」
「くっ、このままではコラーゲンを摂取されてしまう……!」

 鶏の手羽先を唐揚げにしてタレを塗りパリッと焼き上げた、手羽先唐揚げ。
 ガチデビルはなんと、それを剥き出してリリリリの懐に仕込んでいたのだ!
 なんと悪辣なことか!

「そしてこの隙に『宮本・武蔵』の未完成宝珠を使った僕の無敵のプラクトで迎撃する! 真っ二つにしてあげよう!」
「よくやったプラクトプレイヤーよ! 小枝子にダイレクトアタックだ!」
「だが!!! このくらいで!!! 止まるかああああああ!!!」

 今まで息を潜めていたプラクトプレイヤーが、命中した部位を切断する能力を付与されたプラクトを掲げ、裂帛の意気を発する小枝子に照準を定める。
 じっくりと……ゆっくりと……外さないように、たっぷりと時間をかけて……。

「早く撃てぇぇぇぇぇ!」
「そんじゃ見た目ド派手にしましょうか」

 そうこうしているうちに、ティオレンシアユーベルコードを発動させる!
 選ばれたのは、 装備中のアイテム【『オブシディアン』『アンダラ』『グレネード』】各種の効果・威力・射程を3倍に増幅する《粛殺(リインフォース)》!
 強化した『オブシディアン』の銃口を、プラクトプレイヤーへ素早く向けた。
 そして、もう撃っていた。
 プラクトプレイヤーが気が付いた時には、すでに銃弾がプラスチックホビーを撃ち抜いていたのだ!
 プラスチックホビー、『宮本・武蔵』の宝珠と共に粉砕!

「ぼ、僕の無敵のプラクトがああああ!?」
「何をしているプラクトプレイヤァァァ!!」
「ガンプレイにはそこそこ自信あるし、見栄えする動きはできると思うのよねぇ。
 ティグレサンか武蔵サンあたりの宝珠味方につけられればちょっとは楽になりそうかしらぁ?」
『パンダァ!』

 ティオレンシアは収穫したての『宮本・武蔵』の未完成KING宝珠を『パンダ師匠』に手渡して、代わりに受け取った『エル・ティグレ』のチョコパフェを手に追い打ちを行う様子。
 おもむろに『グレネード』を強化すると、軽やかな手つきでリリリリの左肩に放り投げる。
 ガチデビル、ド派手に爆発四散!

「ぐわああああ!?」
「あたしも、この子たちも。見た目で判断すると痛い目見るわよぉ?」
「ぐっ、リリリリ! 何をしている! 早く手羽先を食べ終えて次の手を……!」

 この間ずっと小枝子の《禍戦・恐喜歩 乙》に押し込められているリリリリ(本体)のほうはというと。
 周囲に沢山配置されたタンスと壺の幻影を凝視していた。
 カシムとメルシーのコンビが光・水の属性魔法で構築した対勇者トラップである!
 スロットもあるぞ! 少し離れた場所には景品リストと交換所も用意済みだ!

「……タンス……壺……イカサマスロット……! コインでアイテム交換……!」
「な、本当に何をしているリリリリ……? こら、手を伸ばすと姿勢が……おい、勇者が他人のタンスを勝手に漁るな……!?」
「勇者は逃れられないよなぁ……ギャンブルにはよぉ!」
「タンスや壺をしらべるのも伝統だよね☆」

 そう、勇者という種族の職業病!
 盾で小枝子とぶつかり合う中、右手を伸ばしてタンスや壺を漁り出すリリリリ!
 勇者の本能が、魔王の洗脳を打ち破ったのだ! 感動的っスね!

「うおおおおおおおおおおあああああ!!!!」
「ぎゃあああああ切れる斬れてる押し込まれてるリリリリ何とかしろリリリリィィィ!!」
「ふしぎなメダル、ゲットだぜ」

 裂帛を上げる小枝子の刃がガチデビルを削り取る!
 そして、怒涛の追い込みは止まらないっス!
 出番ですよアリスさん!

「ダーリン! |リリリリ《そんな女の子》と一緒にいるなんて! どういうことよ!」
「なっ、アリス……! なぜここに、キャンプに行っていたはずでは……!」

 昼ドラ、バトル・オブ・オリンピア劇場。魔王たちは見た。

「まさか……わたしというものがありながら! この浮気者!」
「ち、違うのだ! 我はリリリリの身体だけが目当てであって……!」
「ガチデビル、私のことは遊びだったの……? ひどい……」
「そうだ、貴様など一時の腰掛けに過ぎん! 信じてくれ、アリス! だから貴様の身体に憑依させて」
「この浮気者ぉ!」「くびゃあ!?」

 アリスの《それはまるでチートのような、とんでもない才能》が炸裂する!
 超高速かつ大威力の一撃、《灰燼拳》がビンタとなってガチデビルを殴打する!
 絶大な威力がガチデビルの意識を奪う!

「ガチデビル! アンタには、アァイ! ラァブ! アッモーレッ!
 そして何より|❤❤❤《ハート》が足りてないわ!
 あなたが捨てるというのなら、リリリリさんはわたしがいただいていく!」
「|のっとり《NTR》やんけ~!!」「があああああああああ!!!!!」

 打撃の衝撃で緩んだその隙に、《禍戦・恐喜歩 乙》がガチデビルとリリリリの接続部を断ち切った!
 圧倒的加速を止めることができず小枝子と相撲アスリートが絶叫を上げてスタジアムの果てまで転がっていくがそちらは問題ない、心配は要らない。
 問題なのは残されたリリリリを抱きしめてるアリスさんの方っス。
 ……ここは全年齢向けだからね?

「リリリリさん、せっかくだしあなたとも”なかよし”したいわ。
 魔王から解放されたあなたは、自由なのよ」
「自由……それは、フリーダム……」
「そうよ、さあわたしに身を委ねて……大丈夫、|恋心を抱かせる《精神汚染》のも得意よ❤」
「全年齢向けだっつってるっス! これ以上は公共の電波には乗せられねぇっス!」
「ちぇ。じゃああとで楽屋裏で楽しみましょう♪」

 そして後に遺されたのは、地面でピクピクと痙攣している出涸らし魔王ガチデビル。
 誰がとどめを刺しますかあ痛ぇっス!?

「突然何をするっスかカシムさん!?」
「いや裁判宝珠、パンダ師匠からも逃げてたし結局ダメージ受けてないだろ。
 『Mr.ホームラン』の宝珠は今からガチデビル諸共叩くから、先にお前も味方にしておこうかと思って」
「なるほどっス。これで自分も猟兵さんたちの味方っスよ!」
「それじゃトドメだ、いくぞメルシー! 魔力と思考をリンクさせろ!」
「ラジャったよご主人サマ♪ メルシーとご主人サマのスペシャルアタック見せちゃうぞ☆」

 裁判宝珠も無事に味方につけたところで!
 『デスリング総統』『キャンピーくん』『ウィリアム・ローグ』『エル・ティグレ』『宮本・武蔵』『時宮・朱鷺子』。
 そうそうたる宝珠たちの力を集めて、カシムが、メルシーがユーベルコードを発動させる!

 《メルシー&カシム『ロバーズランペイジ』(キシントトウゾクノダイジュウリン)》!
 カシムとメルシーが、時速450kmに飛翔加速して高機動連携攻撃を放つユーベルコード!
 メルシーの力がカシムに逆流した際に着想を得た、生身での神速を可能と為す必殺技だ!
 超絶速度でガチデビルの周囲を飛び回り、念動による光弾を乱射して全方位からの集中攻撃を叩き込む!

「おいこらぁ! 美少女勇者を洗脳とかこのドスケベ野郎がぁ! お前もうエロデビルだろ!」
「ぶっ飛ばすぞこのエロガキッ! 人のこと言えるのかこのおマセさんめ!」
「ガチエロスかもしれないぞ☆」
「エロは貴様だろうがメリクリウスッ! 普段の言動、乱痴気騒ぎを知らんと思ったか!?」
「メタいんだよぉ! 何で知ってんだテメェ!」

 子どものような罵詈雑言を応酬する中、カシムの|魔禍祓霆裏《まかふっていうら》『|神雷《じんらい》』をとメルシーの鎌剣『ハルペー』がガチデビルを切り刻み、電撃で焼き尽くして行く!

「馬鹿な……ありえない……我は、ガチデビルだぞ……!
 デビルキングワールドの1stKINGにして、このアスリートアースに魔の手を伸ばした、最強最悪のオブリビオンなのだぞ……!」
「それがどうした。こっちは三十六世界を股にかける六番目の猟兵様だぁ!」
「ご主人サマが命じるぞ☆」「くたばりやがれガチデビル!」

 激しい光がスタジアムを包み込む。
 壮絶なる蹂躙の結果。
 ガチデビルは木っ端みじんに爆発四散するのであった!


●大勝利の後に。

「ふー。終わったわねぇ。動き回って、良い運動になったわぁ」
「お疲れ様っス! 皆さんの御助力のおかげで、ガチデビルは封印できたっス!
 いずれ第二第六のデビルキングが出て来た暁には、またよろしくっス!」
「そういえばまだ2ndKINGと6thKINGがいるんだっけ。大変なことになりそうだね」

 そして、戦闘後。
 各未完成宝珠たちが静かに役目を終えて消えていく。きっと、その力は本来の持ち主たちのもとへと帰るのかもしれない。
 アリスが得意の混沌魔術(欲望具現化)によってバ美肉男の娘と化したガチデビルだったものを鷲掴みにして、リリリリと並びカメラ目線でピースサインを浮かべている。
 二人の表情は晴れやかであった。

「二人は幸せなキスをして終了❤」
「To be continued」

 どうやら死後も尊厳も貪り食われることになるようっスね。ガチデビルに合掌。
 ……おや? 壁際にいる小枝子さんの様子が……?

「きぼじがわるいぃいいい……いえきが、めが、せかいがこわれていくぅぅぅぅ……!!」
「さ、小枝子ぉぉぉぉ!? しっかりしろ、傷は深いけど!」
「QED! QEDだよご主人さまー!」
「あらあら。大丈夫かしらぁ?」

 おおっと、カメラさんフェードアウト。武士の情けだ。

「了解。そんな訳で、今回は猟兵グループの勝利で幕を下ろします!
 応援してくれたみんな、ありがとう! よければいいね! をよろしくね!
 それではまた会いましょう! さようなら、さようならー!」

 こうして、小枝子を介抱しつつ猟兵たちは凱旋を果たすのであった。
 皆さんありがとうございました! お疲れ様っス!

 ※この番組は、御覧のスポンサー様の提供でお送りいたしました。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年02月11日


挿絵イラスト