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バトル・オブ・オリンピア⑱~銀雨 冬のもふもふ楽園

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #キャンプ #キャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』 #シルバーレイン #もっふもふやぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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#キャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』
#シルバーレイン
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●キャンピーくんともふもふなるもの
「ね~ね~、キャンプしようよ~」
「もきゅ?」

 時は2024年1月、シルバーレイン、日本屈指の試されし大地北海道。
 フィールド・オブ・ナインが一柱『キャンピーくん』はやってきた。
 冬の北海道は中々に雪が吹雪く厳しいが、今日は雪が止んでいて雪原程度である。

「もきゅ?」
「もきゅー」
「もっきゅきゅ、もー」

 そしてそんなキャンプ場に何故かモーラットがたくさんいた。
 何ならシマエナガもいっぱいいた。

「みんなで焚き火したりおいしいもの食べたりしよ~。みんなで作ったご飯を食べながら星空見るのは幸せな気持ちになるよね~。
 コーヒー飲む?あ、でも君たちはコーヒーよりミルクの方がいーいー?」
「もきゅ!」
「もきゅっきゅ」
「もきゅ~♪」

 その体からはあまり想像がつきづらい滑らかかつ手早い動きでキャンピーくんはモーラットたちにミルクを配っていく。
 寒空にホットミルクは沁み渡るものがあるものだ。ここにいるモーラットたちがどれだけそれを理解しているかは知らないが。
 シマエナガたちには小粒の木の実を分けてあげたらぴぴちち、と喜んで群がっていく。

「にゃー」
「うなー」

 その後猫もいっぱいやってきた。こんな寒いとこのどこに住んでいるのか。
 他にも色々なもふもふの動物たちがキャンピーくんの元を訪れては彼の用意したキャンプな空気に包まれていく。

「わ~、今日は動物さんがいっぱいだ~。みんなキャンプしたいんだね~。うんうん、いいよ~キャンプしよ~、みんなでのんびりしようね~」

●スポーツで消費する体力はバカにならない
「にゃーん、みんないっぱいスポーツでメダルとっててすごーい!」

 きゃっきゃと猟兵たちの活躍を見て喜ぶエインセル・ティアシュピス(生命育む白羽の猫・f29333)。
 バトル・オブ・オリンピアの概要を予兆で見た時も「たのしそー!」と目を輝かせながら見ている子猫の笑顔に猟兵諸君はきっと少し心が穏やかになったかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
 辛くて悲しい戦いや悪いオブリビオンをとにかく倒す!とか、そんなでも何でもなく。
 あらゆるダークリーガーが、アスリートが、猟兵たちが全力でスポーツして切磋琢磨し合う(※かどうかはスポーツによるが)今回の戦争――戦争したがってるのそこのガチデビルだけですけど――は、みんながみんな楽しそうにエインセルには見えているようだ。
 負けたらとんでもねえ地獄の訓練待ってるから割と死物狂いではって?まあ感じ方は千差万別ですよ。

「あ、そーだ!あのねあのね、きゃんぴーくんがみんなにあそびにきてほしいっていってたよう!」

 え?そんな友達のようなノリでフィールド・オブ・ナインの話する???
 と疑問に思った猟兵諸君もいることだろう。しかし仕方ないのだ。
 キャンピーくんは本当にみんなとキャンプがしたいだけなのである。
 その為にあらゆる世界を無条件に移動でき、かつあらゆる戦闘能力を無効化するというとんでもないユーベルコードを所有しているのだから。
 逆に言えば、みんなでキャンプを楽しむということにしかこの力を使う気がないという、オブリビオンにしてはびっくりするぐらい真っ白でぴゅあっぴゅあな存在なのである。
 そしてエインセルが予知した光景は、シルバーレインの日本の北海道にあらゆるもっふもふでもっふもふな動物たちが集まってのんびりくつろいでいるとかいう、もふもふ好きにはたまらない光景であった。

「もーらっとさんもしまえながさんもねこさんもいぬさんもみんなみーんないっぱいいたよ!
 みんなであそんだりもふもふしたらきっとすっごくたのしいよね!
 それにスポーツはいーっぱいからだつかうから、たのしくてもつかれるのもはやいでしょ?
 キャンプでのんびりおやすみしたら、きっとげんきいっぱいになってまたいっぱいスポーツできるようになるとおもうにゃーん!」

 そう、つまりこれはキャンピーくんの呼びかけに喜んで応じたエインセルによって設けられた選手一同の休憩時間のようなものである。
 むしろこの子猫、キャンピーくんのことホントにオブリビオンだと思っているのかすら怪しいぐらいに仲良さそうである。
 まあ仕方ないね、キャンプを楽しみたいだけの子は全く悪くないので。

 というワケで猟兵諸君には是非もふもふを愛でつつキャンプを楽しむことで、英気を存分に養ってもらいたい。


御巫咲絢
 喪中なので新年の挨拶は控えさせて頂きます。
 たいへんお久しぶりでございます、MSの|御巫咲絢《みかなぎさーや》です。
 シナリオ閲覧ありがとうございまーす!お手数ですが初めての方は一応マスターページもお目通し頂けるととっても助かります。

 ガチめに軽く半年近く休止状態でしたが、今年からぼちぼちまたシナリオ書ける時に書けていけたらなと思います。
 ご縁があれば是非よろしくお願い致します。
 というワケでリハビリも兼ねてではございますが、キャンピーくんともふもふなるものたちによる癒しの空間をご用意致しました。
 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!

●当シナリオについて
 当シナリオは『戦争シナリオ』です。1章で完結する特殊なシナリオとなります。
 また、当シナリオには以下のプレイングボーナスが存在しています。

●プレイングボーナス
 キャンピーくんとキャンプを楽しむ。
 また当シナリオ限定プレイングボーナスとして「もふもふを愛でる」もご用意しております。もふもふとキャンプどっちも楽しんでいってね!!!!

●場所について
 シルバーレインの北海道のどっかのキャンプ場(天気:雪のち晴れ)。
 現在モーラットとシマエナガと猫と犬とその他諸々いっぱいもふもふなるものたちが集結しています。
 あれこいつはいないんですか!?とかあったらプレイングにお書きください。追加します(?)。

●プレイングについて
 OP承認後の「翌朝」8:31から受付開始致します。本業の都合で時間ぴったりに受付開始タグはつけれないので時間きたら遠慮なくご投函ください。
 受付開始前に投げられたプレイングに関しましては全てご返却致しますので予めご了承の程をよろしくお願いいいたします。
 オーバーロードは期間前投函OKですが、失効日の有無の都合上執筆が後ろになりますのでご容赦ください。
 合わせでこられる方は合言葉や投函日を合わせて頂けると非常に助かります。
 久しぶりですので感覚を取り戻すべく書ける範囲で書いていきたいなとは思いますが、キャパシティが少ないので限界かなと思ったら締め切る胸をご連絡させて頂きます。予めご了承ください。

 それでは長くなってしまいましたが、皆様のプレイングお待ち致しております!
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第1章 ボス戦 『キャンピーくん』

POW   :    ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
SPD   :    ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
WIZ   :    ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神臣・薙人
葛城さん(f35294)と

キャンプ道具一式を用意して参加
ここが試されし大地なのですね
コートは着て来ましたが
さすがの寒さです…
くしゅくしゅしていたら
ご心配おかけしてしまいました
葛城さん、ありがとうございます
私も設置のお手伝いを
焚火と風よけでぬくぬくですー

わ、おしくらまんじゅうですね
野良モーラットを保護した事はありますが
じっくり触れ合う機会は
今まであまり無かったような気がします
折角なので堪能
ふかふか…もふ…
いっぱい来てくれて嬉しいです

葛城さんにもモラさんを…
と思ったら、シマエナガさんが
ふふー
可愛い子が休憩に来ていますよ
私も写真を撮らせて頂きます

葛城さん、お誘いありがとうございます
すごく、楽しいです


葛城・時人
ダチの神臣(f35429)と!

北海道って久々な気がするね
極寒期は初めてかも

誘って来たけど神臣は寒さに弱い
だから防寒具から温かい食べ物から
装備一式相棒に借りて揃えて来たよ

あ、やっぱくしゃみしてるし手も鼻も紅い
レクチャーされた通り只管作業して
じゃーん!
テントと風よけと焚火!
これで完璧!

まずはあったまって…ってしてたら
モラどんどんやってくるじゃん
「こんだけ野良モラ一杯なのも楽しいね」
寒いからかおしくらまんじゅうして神臣にもびたっ
めちゃめちゃ眼福

神臣めっちゃなつかれてるね
折角だから写真撮っておこっと
あれ?なんで俺見て神臣笑ってる…?
え、俺のアタマにシマエナガ三羽?
めっちゃ可愛いなー
本当に来て良かったよ




 ほう、と吐く息が雪と一体化するかのように白い雪原。極寒気の北海道の冬は当然ながらとてつもなく寒い。
 雪が振っておらず、太陽が燦々と輝く雲ひとつない青空の下とはいえ、寒さに弱い者には堪えるだろう。
 くしゅん、と神臣・薙人(落花幻夢・f35429)はその寒さに体を震わせくしゃみをする。

「ここが試されし大地なのですね。流石の寒さです……」

 くしゅん。またひとつくしゃみをする。
 友人に誘ってもらいキャンプにきたは良いものの、こうも寒くてはくしゃみが止まらない。
 コートを羽織ってきたが、それでも防ぎきれない寒さに思わず歯もかちかちと鳴ってしまいそうだ。

「あ、やっぱくしゃみしてるし手も鼻も紅い。ほら神臣、これつけときなよ」

 葛城・時人(光望護花・f35294)はそんな薙人にいくつか追加で防寒具を渡し、手のかじかむ彼の代わりにつけてやる。
 友人として薙人がどれだけ寒さに弱いかはよくわかっている。そんな彼でも冬のキャンプを楽しめるよう、相棒にキャンプにおける必要装備を一式借りてきたのだ。

「葛城さん、ありがとうございます。ご心配おかけしてしまいましたね」
「いいっていいって。それにここに誘ったのは俺だしな。温かい食べ物もあるから設置終わったら食べよう」
「それは良いですね。私もお手伝いします、二人で作業すれば時間はかからないハズですし、体を動かしたら少しは体が暖まりそうですので……」

 キャンプの準備は結構時間のかかるものである。
 まずはテントを設置するに当たって邪魔になる小石等を取っ払い、ペグをハンマーで打ち付けてテントを組み立てる――これが特に大変である。
 しかしシルバーレイン2024年現代日本において困ったら某Tubeを開けばあっという間に情報が出てくる時代。
 予め相棒に一式を借りる際にレクチャーを受けていた時人がレクチャーメモを元に薙人に指示を出しつつ二人で一つずつ着実に組み立てていく。

「……もきゅ?」
 
 とんてんかんてん、とんてんかんてん。
 ペグを打ち付ける音を聞いたモーラットが一匹、興味深そうに二人を見る。
 しかし作るのに集中しているのか二人はまだ気づいていない。
 風除けも作り、焚火台も設置し火をつけて。

「じゃーん!これで完璧!」

 レクチャー通りの立派なテントが組み立てられた。
 風除けが冬の寒々しい風を隔て、焚火の暖かさが辺りを包むぬくぬくエリアの誕生。
 これには遠くから見ていたキャンピーくんもにっこりである。

「そんじゃまずはあったまろうか」
「はあ……焚火と風よけでぬくぬくですー……」

 焚火に手を近づけて、その暖かさにほっこりと表情が柔らかくなる薙人。
 鼻と手先の紅みがみるみるなくなっていくのを見てこれなら風邪も引かないなと時人も安心しながら焚火に当たっての休憩タイムと洒落込むことに――
 しようとしたところで。

「もきゅ」
「ん?」
「もっきゅー」
「もきゅっきゅ、もきゅもー!」

 聞こえてくる可愛らしい鳴き声。
 ふと時人が視線を向けたら、モーラットが数匹程こちらにやってきていた。

「お、モラじゃん」
「もっきゅ。もーきゅ」
「……おや。野良にしては人懐こそうな子たちですね。貴方たちも温まりにきたのですか?」
「もきゅ!」

 ぴょいん、ぴょいん。
 モーラットたちが次々薙人と時人を囲うようにやってくる。
 人を怖がったり警戒したりという様子は全くない。相当人懐こい野良モーラットたちのようだ。

「おお、どんどんやってくるじゃん。こんだけ野良モラ一杯なのも楽しいね」
「ええ、皆さんとても可愛らしいです――おや?」

 いっぱい集まってきた野良モーラットの多くが薙人を囲んでもっきゅ、もっきゅと鳴きながらそのもふもふの毛並みをこすりつけてくる。

「わ」
「ははは、寒いからかおしくらまんじゅうしてる。神臣にぴたってくっついて離れそうにないね」
「私を温めようとしてくれているんでしょうか?ふふ、ありがとうございます」

 くすくすと笑みを零しながら、野良モーラットの一匹の頭をもふりと撫でる。
 野良モーラットを保護したことはあれど、こうしてじっくり触れ合う機会は今までなかったような気がする。
 そう考えるとこの機会はとても貴重かつ嬉しいものであり、せっかくなので思う存分堪能することにした。

「ふかふか……もふ……」

 薙人の顔が柔らかく綻ぶ。いっぱいのモーラットに囲まれて、気づけば自分の膝の上にもちょこんとモーラットが一匹乗っていたりも。

「神臣めっちゃ懐かれてるね」
「はい、いっぱいきてくれて嬉しいです」
「折角だから写真撮っておこっと」

 親友がモーラットに包まれている様子がぱしゃりとスマホのカメラに収められる。

「せっかくですから、葛城さんにもモラさんを……」

 膝の上に座っているモーラットを抱き上げて時人に渡そうしてぴた、と止まる。
 視線は時人の顔――ではなく、頭に向けられて、それを認識した薙人はくすくすと笑った。
 それに「もきゅ?」釣られ、モーラットも時人の頭へと視線をやる。

「あれ?何で俺見て笑ってるの?」
「ふふ、葛城さんの頭にかわいい子が休憩にきていますよ」
「え?……あ、ホントだ!」

 スマホのカメラを反転させ、自撮りモードにして鏡代わりにすると時人の頭に乗った三匹のシマエナガがぴぴぴ、と鳴いている。
 何か一匹はカメラ目線を意識してドヤ顔をキメているように見えたがきっと気の所為だろう。

「わー、めっちゃ可愛いな。こっちも撮っとこ。びっくりさせないように音は消して……と」
「私も写真を撮らせて頂きますね」

 ぱしゃり。二人のスマホに可愛らしいシマエナガの写真が収められる。

「ふふ、いい思い出ができましたね」
「ああ、本当にきてよかったよ」
「葛城さん、お誘いありがとうございます。すごく、楽しいです」
「俺もだよ、こっちこそ誘いに乗ってくれてありがとうな。――よし、そろそろ何か食べようか。モラやシマエナガも食べれる奴用意しないとな」

 ご飯の話がチラつけば、モーラットたちが「も!」と一斉に時人の方向を向き、シマエナガの視線も一気に集中する。
 そんな光景を見て、時人も薙人もくすくすと笑い合う。
 寒いけどきてよかったと思える可愛らしい出来事は無事、二人の良き思い出となったのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
何とも素敵ですねぇ。
お邪魔させて頂きますぅ。

雪の中とのことですから、ダッフルコート等の防寒具を着用しまして。
今回は、『|フラーファ《シバベロス》さん』も一緒に来て頂きましょう。
キャンピーくんの【キャンプ地】の範囲内でしたら、フラーファさんが加減を間違えそうになったら弱体化されますので、或る意味安心して遊ばせられますので、モーラットさん達と遊んできて下さいねぇ。
私は【乳焔海】で作った『延焼しない焚火』で暖を取りつつ、遊び疲れた子や大人しい子達と一緒に、キャンピーくんの近くで一休みですぅ。
遊び疲れた子達が帰って来た時に備え、焼きマシュマロ等をご用意しつつまったりしますねぇ。


水神・桜
アドリブ・連携大歓迎。

もふもふがいっぱいとか天国ですかね?
もふもふ達をしっかりと愛でる為にも防寒をきちんとして向かいましょう。

平らな所で雪をならしてからテントを立てて入口近くに椅子とテーブルを用意します。
もふもふ達の為に動物用の飲み物を用意しましたので焚き火台で温めて深皿に移して離れた所に置きます。
飲んでくれるでしょうか?
自分用には温めたココアを。キャンピーくんにも勧めてみます。
一緒に温かい物を飲みながらもふもふ達を眺めるのも良いですね。

もふもふは癒しです。
モーラットや動物達に触れるのなら嫌がられない程度に撫でまわしたいです。
なんなら吸いたいです。
運が良ければエゾクロテンにも会えるでしょうか?


陸・金燕
※アドリブ・連携歓迎

賑やかな声が聞こえたから来たぞ!!
なに!キャンプをするのか!キャンプと言えば!うまい飯!キャンプファイヤー!そして歌にダンスも欠かせないな!
(ここまで大声でお送りしております)

楽しめというのなら盛り上げるしかないな!このキャンプ場を!
【指定UC】で分身を2体生み出して【宴会】で盛り上がりそうな陽気な曲で踊るか!狐や狸も一緒にどうだ!
分身は幻獣状態(烏)、妾は人間の状態で歌って踊ろう!

設営や調理の手伝いする時は周りにいる猟兵らに聞きながら行なうぞ(【情報収集】)。
いやぁ、炊事もそうだが…作業することに関してはど素人でなぁ。
猟兵として生きていくために先輩方から学ばせてもらうぞ。




「賑やかな声が聞こえたからきたぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「わーすごーい。おっきい声~」

 キャンプ場全体に響き渡る、陸・金燕(太陽の使徒だった烏・f36646)のとっても元気で大きな声。
 キャンピーくんも思わず感嘆の声を漏らし、犬猫モーラットたちも皆思わずぎゅいんと金燕を見る。

「君もキャンプしにきたの~?一緒にキャンプしよ~」
「なに!キャンプをするのか!!キャンプと言えば!うまい飯!キャンプファイヤー!!そして歌にダンスも欠かせないな!!!!!」
「わ~いいね~!みんなでキャンプファイヤーを囲んで踊るの楽しいよね~。ぼくおっきなキャンプファイヤー用意するね~」
「それはありがたい!設営等の作業することに関してはど素人でなあ」
「一緒にやってみる~?」
「おお、是非とも学ばせてもらおう!……オブリビオンから学ぶというのも何とも不思議なものだが、キャンプを楽しめというのならこれも楽しまぬワケにはいかないな!」

 キャンピーくんの手ほどきを受けながら金燕が色々と設置をしている一方。

「何とも素敵ですねぇ」
「ええ、本当に。もふもふがいっぱいとか天国ですかね?」
「天国ですねぇ……」

 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と水神・桜(泡沫の夢・f41867)が、先程の賑やかな場所から少し離れた椅子に腰掛け、
 賑やかな光景や動物たちのじゃれ合う光景を眺めていた。
 眼の前には桜が用意した動物用ミルクを温めたものを犬や猫、うさぎなどのもふもふなるものたちが美味しそうに飲んでいる光景。
 そしてるこるが連れてきたシバベロスのフラーファがモーラットたちに紛れて楽しく遊んでいる姿。
 この光景だけで癒しとしては十二分過ぎる効能を発揮していると言っても過言ではないだろう。

「キャンピーくんのキャンプ地の範囲内でしたら、フラーファさんが加減を間違えそうになったら弱体化されるおかげで、ある意味安心して遊ばせられますぅ」

 シバベロスは可愛い見た目をしてはいるが純デビキン産の悪魔である。
 悪魔故に加減を間違えたらめちゃくちゃ痛い故、それを考慮すると中々のびのびと遊ばせてやれないのはるこるとしても懸念が残るものであった。
 しかしここでならキャンピーくんのユーベルコードにより、ダメージを与えるあらゆる行動が全て弱体化される。
 のびのびと遊ばせてあげられて、飼い主としても安心できるし、何よりフラーファ本人(本犬?)もめちゃくちゃ楽しそうなので、とても幸せな空間になっているのだ。
 
「確かに、普段手のかかる子も思う存分遊べるのは良いことです。……っと、ココアが丁度良い感じにできましたね。いかがですか?」
「ありがとうございますぅ。頂きますねぇ」

 できたてのホットココアが二人分注がれる。
 最初の一口が暑すぎないようにふう、ふうと息をふきかけて和らげて一口。自然な甘みと暖かさがじんわりと沁み渡るかのようだ。
 焚火はるこるが豊饒の女神の権能を借りることで決して延焼することのない乳白色の炎を使うことで火傷の心配もない暖かな空間となっている。
 いっぱい遊んで疲れた動物たちや大人しい動物たちは皆こうしてるこると桜の元に集まってのんびり暖を取ったり昼寝をしたり、
 るこるが用意した焼きマシュマロを食べたりしている。
 そんなもふもふなるものたちを眺めるだけでも癒し効果としては抜群が過ぎるのであるが、それでもやはりもふもふには触れたいもの。
 そんな気配を感じ取ったのか、一匹のモーラットが撫でて欲しそうに桜の下を訪れ、ぴょいんと膝に飛び乗った。

「もきゅ!もっきゅ!もーきゅ!」
「もしかして触っていいんですか?」
「も!」

 ふんす、とドヤ顔をキメるモーラットの可愛いことよ。
 そう言うのであればお言葉に甘え、嫌がられない程度にモーラットのそのふかふかふわふわの毛並みを堪能する。

「ああ~~~もふもふ、もふもふですねこれは……あ~~……幸せ……すぅ……」

 顔を嫌がられない程度にモーラットの毛並みに押し付けすぅ……と吸い込む。
 幸せ成分が体内一杯に広がりドーパミンがどばどば出てくるのを感じる。これはいけません、けしからん毛玉ですね。5000兆点を差し上げたい。
 そんな中、るこるがまた一個焼きマシュマロを焼き上げたタイミングで金燕がぬっとその間に入ってきた。

「おお!菓子を焼いているのか!」
「はい、キャンプと言えば焚火でマシュマロを焼くのは定番ですからねぇ。よかったらおひとついかがですかぁ?」
「ありがたい!ついでに焼き方も教えてもらえないだろうか?料理や菓子の作り方等、そういったことには疎くてな……」
「はい、私でよければ。そんなに難しくありませんから、すぐにできるようになると思いますぅ」
「わ~、焼きマシュマロおいしそ~!僕も食べていい?」
「もちろんですぅ」
「ああすっきりした……ありがとうございます親切なモーラットさん。あ、キャンピーくんココアいります?」
「ココア?飲む飲む~」

 キャンピーくんも入り混じってののんびりとした光景。
 その後ろでは金燕がユーベルコードで呼び出した分身と彼女の呼びかけに応じたたくさんの狐と狸がキャンプファイヤーを囲んで踊っており、賑やかな音が響いている。
 冬でありながら、心も体も春のように温まる。まさに冬の楽園と言っても差し支えない、とても微笑ましい一時だ。

「……あ」

 そんな中、桜は一匹の新しいもふもふなるものを視界に映す。
 ――エゾクロテンだ。
 こちらをちらっと見てはさっと草むらに隠れてを繰り返し、入りたそうにしているようにも見える。

「(運が良ければと思っていましたが本当に会えるなんて。今日は吉日ですね)」

 そっと追加の皿に程よく温めた動物用ミルクを注ぐ。
 わいわいがやがやとしている賑やかな場所とは反対の草むらに向き合い、
 警戒心の強いエゾクロテンの心を解きほぐすかのように、しゃがみ込んで優しく語りかけた。

「大丈夫ですよ。ここにはあなたを食べたりなんてする悪い奴はいませんから。よかったら飲んでいきませんか?」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

リリスフィア・スターライト
強気だけれど猫好きな人格のリリスで参加。
バディペットの銀猫リンフォースも一緒よ。
猫とモーラット達、まさに楽園ね。
誰からもふもふしていいか迷ってしまうわ。
我を忘れてしまいそうね。
リンフォースも喜んで猫達の間に飛び込んでいくのが見えるわ。
キャンプらしく、キャットフードやマシュマロを火であぶってパンとバターと一緒にして、猫達やモーラット達にご馳走するわ。
喜んで食べる姿を眺めるだけでお腹いっぱいになりそうね。
それからチーズと卵のサンドイッチとコーヒで食事をするわ。
キャンピーくんもどうかしら?

食事を終えて幸せそうに眠っている猫達やモーラット達を見かけたら、起こさないように写真もとるわ。

アドリブ、連携歓迎




「もきゅ~」
「にゃーん」
「もきゅっきゅ、もきゅーきゅきゅ、きゅー!」
「ぅな~~~、ぅにぁーん。みゃー?」

 寒さも吹っ飛びそうなぐらいに可愛いもふもふなるものたちがあちこちにいるキャンプ場。
 モーラットと猫が会話している光景は実に眼福の一言だ。
 モー"ラット"というだけあって猫とは相性が悪いのではないか、と一瞬思ってしまいそうになった人もいるだろう。
 そんなことはなく仲良くなれるようなのでご安心ください。

「ああ、猫とモーラットたち……まさに楽園ね……!」

 リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)……の、一人格であるリリスはバディにして愛猫たるリンフォースを腕に抱きながら、もふもるなる素晴らしき絶景に笑みを浮かべた。
 何と素晴らしい場所なのだろう、どの子からもふもふしていいか迷わずにはいられない。むしろ我を忘れてしまいそうとすら思う。
 もふもふなるものたちというものはそれだけ魅力の詰まった存在なのだ。
 強気で一流の剣士であるリリスとて、この可愛さという最強の武器を持つ動物たちには骨抜きである。
 リンフォースは猫とモーラットたちが楽しく話したり遊んだりしている光景に耳をぴょこんと立て、しっぽを振りながら主を見上げる。

「あの子たちと遊びたいのね?もちろんいいわよ、いってらっしゃい」
「にゃーん!」

 やったー!と言いたげに鳴いたリンフォースがモーラットと猫の間に飛び込んでいく。
 
「にゃーん。にゃぅにゃー?」
「もきゅ!もきゅきゅっきゅー!」
「うなぁーん♪」
「にゃー♪」

 嗚呼、鳴き声会話の何と愛らしいことか。
 そしてどの子も実にふかふかそうな毛並みをしていて、リリスは思わずうっとり。
 何より愛猫が元気に楽しく遊んでいるということも実に喜ばしい限りである。

「ふふ、じゃあ今のうちに色々と準備しましょうか」

 テントと焚き火台の設置を手早く済ませて行うのは――食事の準備である。
 キャットフードやマシュマロを焚火の火であぶってはバター――当然ながら体に支障が出ないよう塩分は大分控えめにした動物用バターである――と一緒にパンに乗せ。
 飲み物皿にはこれまた動物用に調整されたミルクを温めたものを注ぐ。
 もふもふたちがいっぱい遊んでお腹が空いたな、という時にすぐに食べられるようにと用意した、リリス流もふもふおもてなしランチである。

「にゃにゃーん!」
「もきゅー!もきゅもー、きゅ~!」

 冬の冷たい風に運ばれた匂いがリンフォースを始めとした猫とモーラットたちの鼻孔を刺激し、リリスの側へと招き寄せる。
 美味しそうなキャットフードサンドやマシュマロサンドを見て皆が皆耳を立て、しっぽをふるふると振り非常に喜んでいる様子を見せた。

「たくさん遊んでお腹が空いたでしょう?召し上がれ」
「にゃー!」
「もきゅー!!」

 いっぱい遊んでお腹が空いていたもふもふたちが大喜びで次々に食いついていく。

「ふふ、慌てないで大丈夫よ。ちゃんとみんなの分あるから」
「にゃー!」

 皆おいしいと感じたのだろう、尻尾を振りながらがつがつもぐもぐと食べている。
 喜んで食べてくれるのはやはり作った側として嬉しいものだ。眺めているだけでこちらもお腹が膨れそうな気分になりながらリリスは卵サンドイッチを口にし、コーヒーを一口。

「わ~、いいにおーい!」

 その芳醇な香りに釣られてきたのは何とキャンピーくんだ。
 キャンプと言えばコーヒーは定番中の定番メニューであり、キャンピーくんのコーヒーの腕前は彼の存在意義から推して知るべしである。
 まあそれを全く鼻にかける様子がないの

「あら。キャンピーくんもコーヒーどうかしら?」
「くれるの?わあ、嬉しいなあ~!いただきま~す!」
「サンドイッチもいる?」
「わあい!」

 子供のように喜んでサンドイッチとコーヒーを口にするキャンピーくん。
 これが中々可愛らしい。
 一応彼もフィールド・オブ・ナインの一柱なのだが、それをついつい忘れて接してしまってもしょうがないだろう。
 ここまで一切世界の敵になるつもりが一切ないオブリビオンがいただろうか。

「にゃー」
「うなー」
「もきゅ~」

 すっかりもふもふなるものたちは満腹の様子。
 眠そうにしている一匹がそのまま寝ようとして――雪が冷たくて飛び起きて慌ててテントの中に入っていく。
 別に意図したワケではないが、そこは紛れもなくリリスが立てたテントだ。
 寝るに辺り寒さで睡眠に支障が出ないよう、簡易電気ストーブ等も用意していたおかげでぽかぽかと暖かい空間となっており、お昼寝するには快適と言えるだろう。
 もふもふたちが次々とテントの中に入って行っては小さく寝息を立て始める。
 一箇所に集まったり、隅っこで寝たり、多種多様な寝姿がこれまた可愛らしい。リンフォースも何匹かのモーラットと猫たちと一緒に団子になってすやすやと寝ている。
 そんなもふもふなるものたちの眠りを妨げないよう、無音カメラでその愛らしい寝姿を写真に認めるリリス。

「ふふふ~。みんなキャンプを楽しんでくれて嬉しいなあ」
「ええ、おかげで。キャンピーくんも写真いるかしら?」
「あ、いいの?よかったら欲しいな~」

 そしてキャンピーくんの懐にあるキャンプアルバムに一枚良い写真が飾られたのだった。
 ……キャンピーくんの懐とはどこか。
 まあ、本人がアルバムが増えたと喜んでいるなら良いのだろう。
 リリスは可愛いもふもふたちと、これまた可愛いキャンピーくんに微笑ましく思いながらコーヒーの残り一口を飲み干した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴェイル・ディールーク
こんにちは、貴方がキャンピー君ですね!今日はよろしくお願いします…
キャンピー君に挨拶してからテントを作ってからもふもふを探しに行く

あれ?!あれは…白い鳥かな?
シマエナガ(『あたち、雪の妖精』というテロップ付)が現れた

じゃあ…触るね?おお…柔らかい?
シマエナガを刺激しないようにゆっくりと指を近づけて頭を軽く撫でる

うわ〜ふわふわしてる〜♪
シマエナガの身体を撫でて頬ずりも始める

あっモーラットだ!あ…あの、もふもふしてもいいかな?
モーラットにもふもふしてもいいかと頼んだらOKしてくれたのでもふもふする事にした

ああ〜幸せだな〜♪
モーラットにも頬ずりしてとても幸せな気分になった

あっ…お姉ちゃんの事忘れてた




「こんにちは!貴方がキャンピーくんですね!」
「こんにちは~。そうだよ~、君もキャンプしにきたの?」
「はい!今日はよろしくお願いします」
「これはご丁寧にどうも~。キャンプいっぱい楽しんでね~」

 と、軽く挨拶をしてからヴェイル・ディールーク(邪龍の少女〜理不尽が蔓延る世界に挑む〜・f42495)はテント設営に取り掛かる。
 今回の場を設けてくれた相手に挨拶をするのは至極当然である。
 「あの辺り小石とか少ないからすぐ作れるよ~」とアドバイスまでくれたキャンピーくん、何て良い子だろうかと思いながらペグを打ち付けて固定する。
 とんてんかんてん、かんてんとんてん。しっかり固定しなければ寝る時が大変である。
 そうして丁寧に作業し終えた後、多少の風や揺れでも倒れないのを確認すると、ヴェイルはテントの中に荷物一式をしまい、早速今回の目的の為に雪原へと飛び出した。

「(もふもふ……もふもふ、どこかな~?)」

 このキャンプ場にはそれはもう可愛いもふもふがいっぱいいるという。
 そのもふもふなる至上の毛並みには神どころかオブリビオン・フォーミュラさえも屈するとかどうとか――そんな噂どこで聞いたんだ――。
 とはいえあまりオーバーなアクションをしたり大声を出せば動物たちはびっくりしてしまうので、細心の注意を払ってもふもふたちを探す。

「……あれ!?」

 辺りをくまなく探していたヴェイルの目に、一匹のもふもふが目に映る。

「ぴ?」
 
 それは『あたち、雪の妖精!』とテロップをつけたシマエナガであった。テロップがどこから出てきたのかは聞いてはいけない。
 その小さく愛らしいまんまるい姿にヴェイルの目はきらきらと輝いた!

「白い鳥、かな?シマエナガだっけ?可愛い……!」
「ちちち。ぴー」

 なんと、シマエナガがぱたぱたぱたと飛んでヴェイルの手にピタリと止まった。
 真っ白なまんまるフォルム、ちっちゃなおめめとくちばし。まさに可愛いを詰め込んだと言っても過言ではないだろう。
 雪の妖精と謳われるのも納得しかない、まさに天が二物を与えたようなもふもふなるもの――それがシマエナガである!!!!

「ぴぴ」
「……触っていいの?」
「ちちち」

 もふるが良い……と言いたげなシマエナガである。小さな体に寛大な心を持っているようだ。

「じゃあ……触るね?」

 恐る恐る、驚かせないようにゆっくりゆっくり指を近づけ、そっと頭を撫でる。
 刹那、圧倒的ふわふわ感がヴェイルの指を通して電撃のように駆け巡る――!!

「うわ~、ふわふわしてる~……♪」

 シマエナガをびっくりさせないよう、可能な限り声を抑えつつ。その可愛さとふわふわにすっかり骨抜きにされてしまったヴェイルはシマエナガを思う存分もふもふし続ける。
 体――特にお腹の部分を撫でてやり、さらには頬ずりまで。小さな体に詰まった無限のもふもふはまさに中毒になりかねない気持ちよさだ。
 シマエナガは「悪くない。近う寄れ」と言わんばかりのドヤ顔をキメている。そのドヤ顔がまた可愛い。

「ふぅ……幸せ……♪ありがとうシマエナガさん!」
「ぴ」

 骨抜きにされた様子に満足したのか、シマエナガはぱたぱたと飛び立っていく。
 しかしもふもふの洗礼はこれで終わりではない。

「もきゅ?」
「ん?あっ」

 今度はモーラットがやってきた。足元にちょこんと座ってこちらを見上げていることの何と可愛いことか。
 写真で見るのとは全く別物だと実感させられる。
 可愛さに思わず胸をときめかせながら、ヴェイルはしゃがみ込んで目線を近づけて。

「モーラットだ……!あ……あの、もふもふしてもいいかな?」
「もきゅ?もっきゅ!もー」

 いいよ!と言わんばかりにぴょこん!とヴェイルの腕に飛び込んでくるモーラット。
 その行動の時点でヴェイルのハートがずぎゅん、と射抜かれた。
 そして飛び込んできたモーラットを優しく抱き締めていざもふもふ。

「ああ~~~~~~ふかふか~~~~~!!!幸せだな~~~~♪♪」
「もきゅー♪」

 モーラットに頬ずりすると、モーラットもそれに応えるかのようにヴェイルの頬に体をこすりつけてくる。
 そしてまたヴェイルが喜びに再びもふもふとすればモーラットもそれに応えるかのように――以下、当人たちが打ち切らない限りの無限ループである。
 すっかりもふもふなるものたちに骨抜きにされてしまったヴェイル。
 もふもふすることに躍起になるあまり姉のことを忘れてしまっていたことに気づくのは、まだもう少し時間がかかりそうだ。
 まあ、本人が幸せな気分になっているので良いことにしよう。たまにはそういう時だってある。

成功 🔵​🔵​🔴​

安都姫・いちご
オブリビオンさん達って怖い人が多いけど、キャンピーくんは怖くないね(最初はおどおどしていたけど、柔らかく微笑んで)

わぁー、モーラットさんもシマエナガさんも猫さんも犬さんもいる!
みんなふわふわでもふもふで可愛い(満面の笑み)

モーラットさん達とお菓子(キャンプだからスモアとかいいね)を食べたり、シマエナガさん達に木の実をあげて―
あっ、いちごの手に止まったよ。
猫さんや犬さんのもふもふに埋もれたりなでなでしたり。
雪原は寒いけど、あたたかいね。

いちごのおともだちのはねウサギの「ちる」ちゃんや幻獣達―親友のユニコーンさん、ペガサスさんやドラゴンさん、グリフォンさん達も呼んで(【指定UC】)、一緒に遊ぼう♪




 安都姫・いちご(幻獣の森の少女・f32835)にとって、オブリビオンとはだいたいが怖い、あるいはそれに帰結するような印象が強く残っている。
 ただでさえ気が弱く人見知りな彼女にとってはこれまでの印象が進もうとする足を止めにかかることが、多々ある。
 しかし、このキャンピーくんはそんな雰囲気を一切感じさせない。

「こんにちは~!君もキャンプ楽しみにきたの~?」
「え、あ、う、うん……!」
「嬉しいなあ~。いっぱい楽しんでね~!」
「うん、ありがとうキャンピーくん」

 にこにこ優しく話しかけてくれるキャンピーくんに、いちごの表情から緊張が抜け、柔らかく綻ぶ。
 キャンピーくんに案内されてキャンプ場に向かえば、待っているのはもふもふなるものたちによる癒しと幸せの空間。

「わあー……!モーラットさんもシマエナガさんも猫さんも犬さんもいる!」

 もきゅもきゅ、ぴぴちち、にゃーにゃー、わんわん。
 様々な動物たちがいちごを見かけるなり早速近寄ってくる。彼女の優しさとビーストマスターとしての素質が自然とこの子たちを惹き寄せるのだろうか。
 とてとてと足元にやってきた元気そうなポメラニアンを抱き上げるとぺろぺろと頬を舐めてくる。
 くすぐったさに思わず笑みを零しながらその毛並みのふわふわさに笑顔にならずにはいられない。
 犬を抱き上げたら次は猫、モーラットとそれぞれみんな違ってみんな良い至上の毛並みをもふもふと堪能する。

「みんなふわふわでもふもふで可愛い……!そうだ、おやつ食べよ?」

 モーラットを優しく地面に下ろしてあげて、せっかくだからと用意した焚火でマシュマロを焼いて、クラッカーで挟む。
 所謂スモアと呼ばれるキャンプにおける伝統的なお菓子だ。できたてのそれをモーラットにあげれば、もきゅもきゅと嬉しそうに鳴いて頬張った。
 犬や猫には大人気の某液状おやつを渡せば、みんなが喜んでそれをちゅーちゅーと食べて。
 シマエナガには掌に木の実をいくつか広げて渡してやれば、ぱたぱたと飛んでその手に止まった。
 
「あっ、いちごの手に止まった……!ふふ、くすぐったい!」

 シマエナガが木の実を口にする時のくちばしの感触に笑みをほころばせながら、そのまんまるな頭を優しく撫でてやる。
 そうしていると、サモエドがご自慢のスマイルを浮かべてすり寄ってくる。
 いちごにとっては自分より、いやもしかしたら自分よりも大きいかもしれないその大きな身体を抱きしめてやればまるで天にも登るような心地のもふもふ感。
 さらには座っている自分の膝の上に猫が一匹ちょこんと乗って丸まった。いちごの側は心地よいのか、くぁ~と欠伸をしている。
 その背を撫でると、当然こちらももふもふだ。サモエドやモーラット、シマエナガとはまた違うもふもふ感である。

「雪原は寒いけど、あたたかいね」

 冬のキャンプ場、しかもシルバーレイン日本の北海道ともなれば当然寒さは外を出歩くことは可能とはいえ並大抵のものではない。
 しかしそんな寒さを、気持ちの面でも吹き飛ばしてくれるようなもふもふたちの温かさ。
 もしどうしようもなく寒くて動けない時、もしかしたら、そんなもふもふたちの温もりを思い出して頑張れるかもしれない。いちごはそう思った。
 
「ねえみんな、いちごのおともだちも呼んできていいかな?」

 もふもふたちに問いかけると、もちろんと言いたげに皆が鳴いて返事をする。
 ありがとう、と告げていちごはユーベルコードを行使し、たくさんの友達を招き入れる。
 真っ先にいちごの胸に飛び込んできたのははねウサギの「ちる」ちゃん、この場のもふもふたちに負けない愛くるしさだ。
 さらにペガサス、ドラゴン、グリフォンとたくさんの幻想生物が楽しそうにキャンプ場に足を踏み入れ、もふもふたちはみな目を丸くするが……仲良くなるのはそう時間がかからなかった。

「みんな、一緒に遊ぼう♪」

 こうしてキャンプ場はペガサスやグリフォンたちも入り混じり、モーラットを乗せて飛んだりする幻想的な場と化したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雁帰・二三夫
「わたくし一生キャンピーくんと異世界探訪していたいです…キャンピーくんのテント内で生活させて貰えませんかね?」
おっさん真顔だった

「わたくし冬はソロキャンしない軟弱キャンパーなので、冬の野外飯の経験値が低いんですよ…」

「シマエナガの主食は樹液、木の実、昆虫…?」
悩んだおっさん、机に盛った雪の上にメープルシロップ垂らし行動食のミックスナッツ蒔いてみた

「モーラットは…雑食ですよね?」
「わたくし、味の不足は全て焼肉のタレと一味と胡麻で塗り替えて満足出来る人間ですから」
冷え切るまでに食い切れる少量 且つ大量料理狙う
みたらし団子豚肉巻き
馬鈴薯とキャベツとソーセージだけのポトフ大鍋で作り
モーラットに配る




「キャンピーくん……ちょっとお願いしたいことがあるんですよ」
「なぁに~?どうしたの~?」
「わたくし一生キャンピーくんと異世界探訪していたいです……キャンピーくんのテント内で生活させてもらえませんかね??」

 そうキャンピーくんに語る雁帰・二三夫(引きこもりたい住所不定季節労働者・f37982)表情は、実に真顔であった。
 キャンプをするだけで各地に行けて、仕事を得られて、世界が救える。彼にとってこれ程天職と呼べるものがあるだろうか?
 なのにキャンピーくんはみんながキャンプを楽しんだら帰っていくというのだ。嗚呼現実は残酷なりや。
 とはいえ、オブリビオンである以上どっかで彼も骸の海に帰らないといけないのは紛れもない事実なのだが……
 と言いながら、二三夫は防寒具をしっかり着込んでテントの外を出る。
 寒い、流石は試されまくる北の大地北海道、しっかり既婚でも寒いものは寒い。

「さてどうしましょうね。わたくし冬はソロキャンしない軟弱キャンパーなので、冬の野外飯の経験値が低いんですよ……」

 まあ実際、冬は体調面をしっかり考えて予定を立てなければ風邪を引いて倒れてしまうので、冬にしないのは別に軟弱でも何でもなく賢明な判断だと思われる。
 この空間においてはキャンピーくんのユーベルコードによる恩恵ももしかしたらあるのではないだろうか。
 それはさておき、野外飯はなるべくならおいしいものを食べたいし、動物にあげるにしてもおいしいものを食べさせてやりたいものだ。
 
「ぴぴぴ」
「ちち」

 と言っていたらシマエナガが数羽ぱたぱた飛んできて、二三夫の足元にちょこんと止まる。
 しゃがみ込んでより近くで観察してみると、なる程愛らしく皆に人気な理由がよくわかるというもので。
 しかしこのシマエナガたちは何を主食とするのだろうか。こういう時こそ叡智の結晶スマートフォンの出番というもの。

「シマエナガの主食は……樹液、木の実、昆虫……?」

 頭を捻って考える。冬に昆虫はまあ当然ながら冬眠しているのでそう簡単には見つからないので、候補としては必然的に樹液と木の実の2つになる。
 とすれば、と二三夫はポリ袋に行動食のミックスナッツを入れ麺棒で叩いて砕き、シマエナガのお口に優しいサイズに仕上げる。
 次に机に盛った雪の上にメープルシロップを垂らし、その上に先程砕いたミックスナッツをぱらぱらと蒔いてみる。

「こんなんでどうですか?」
「ぴ!」
「ち!」

 シマエナガ、喜んで食いついた!美味しそうに食べてはぴぴちちと鳴くその姿は可愛いものがある。
 こんな可愛い鳥が北海道では軽率に見ることができるのはある意味北海道民の特権と言えよう。

「もきゅ?」
「もきゅきゅ」

 その光景を見ていたのか、どこからともなくモーラットの群れが現れ二三夫を囲う!

「……多いですね???」

 シマエナガより遥かに多いモーラットの群れ。
 さてはシマエナガに餌をあげているのを見て「ご飯くれる人だ!」と認識したのだろうか、一斉に期待の眼差しが集中している……ような、気がする。
 まあ、断る理由も何もないのだが。

「モーラットは……雑食ですよね?」
「もきゅ!」

 となればまずは材料の準備である。
 馬鈴薯、キャベツ、ソーセージを必要量準備。
 キャベツは6cm角に、馬鈴薯は半分にカット。
 モーラット全員に配れるであろう分をカットしたそれらを大鍋に水とコンソメと一緒に入れて火にかけことことと煮込む。

「しっかり煮込まないと柔らかくならないですから、ちょっと待っててくださいね」
 
 とモーラットに声をかけながら、二三夫はその間に別の料理に取り掛かる。
 みたらし団子に豚バラ肉を巻き付け、塩コショウを軽く振って下ごしらえして焼くだけ。

「わたくし、味の不足は焼肉のタレと一味と胡麻で塗り替えて満足できる人間ですから」

 予備のインスタントコンロにフライパンを乗せ、火にかけて肉に火が通るようにしっかり焼けばみたらし団子の豚肉巻きのできあがりである。
 モーラットは首を傾げてその料理を見る。
 まあ確かにみたらし団子に肉を巻くという発想は中々ないのではなかろうか。ぶっちゃけるとこれ書いてる奴も検索して初めて存在を知った。日本人の食への探究心ってすげえな。
 ある程度煮込めてきたらソーセージを放り込んで塩コショウで味を整えた鍋も丁度良い感じに仕上がり、蓋を開ければおいしそうなポトフが顔を覗かせる。
 それをモーラットたち全員に配ってやれば、モーラットは大喜びしてそれらを口にする。

「もきゅ!」
「もー♪もきゅきゅっきゅ~♪」

 おいしい、おいしいと言っているのだろう。嬉しそうに鳴きながらモーラットたちは次々ポトフとみたらし団子の肉巻きにがっついていく。
 鍋の量はきっちりとモーラットたちと自分で食べ尽くせる程度の量にとどめておいたので、冷えないうちに食べ切れるだろう。

「キャンピーくんもいります?ポトフとみたらし団子の肉巻き」
「いいの?わ~い、食べる食べる~!」

 ちゃんとキャンピーくんの分もありましたとさ。
 ああ、この間だけしかキャンピーくんといられないなんて本当に残念だなあ……と思いながら、幸せそうに食べているモーラットとキャンピーくんを眺めつつ二三夫もみたらし団子の肉巻きを口にした。
 やっぱり今からでもキャンピーくんのテントに住まわせて欲しい……そう思いながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

李・玉明
アドリブ連携歓迎

おお! もふもふなのじゃ!
ナイスチョイスなのじゃ、キャンピーくん!
バトル・オブ・オリンピアも白熱しているけれど、一休みするのじゃー♪

モーラットやシマエナガなど、もふもふな動物たちといっしょにのんびりくつろぐのじゃ!
スポーツで思いっきり動き回っているからの。今はゆっくりするのじゃ~♪

~♪ ~♪
(何かでっかいもふもふ、パンダとかに身を委ねて子守唄を口遊みつつ、ゆっくり英気を養います)
ん~! いっぱい休んだのじゃ! みんな、ありがとうなのじゃ!
(もふもふを優しく撫でたりマッサージしたりします)

あとは、ほかの猟兵の人と絡むことがあったらそっちのキャンプに合わせて楽しむのじゃ♪


アーネスト・シートン
冬の北海道ですね。
こんだけ動物たちが来るって事は、牛、馬、羊、野ウサギ、キツネあたりまで来そうな感じもしますね。
さすがに冬眠中の動物(熊やリス、カエルなど)に来させるほどキャンピーくんは鬼畜仕様じゃない気もしますけどね。
色々な動物たちを奏でて行きたいですね…特に犬さんたちは。
やはり雪の北海道だけあって犬たちも、もっふもふですね。
やはり犬たちと遊んで行こうかなって思いますね。
ボール遠くに投げて犬たちに取りにいかせたり、モフモフに抱き着いたり遊んでいきますね。




「おお!もふもふなのじゃ!!もふもふなのじゃー!!」

 しっぽを振ってやってきた北海道犬をはぐっとして幸せそうな表情を浮かべる李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)。

「ナイスチョイスなのじゃ、キャンピーくん!」
「冬の北海道……こんだけ動物たちがくるってことは、牛、馬、羊、野ウサギ、狐辺りまで来そうな感じもしますね」
「狐ならもうキャンプファイヤーを囲って踊ってるみたいじゃぞ?」
「えっ本当ですか?あっ本当だ」

 アーネスト・シートン(動物愛好家・f11928)が玉明に言われて目を向けると、キャンプファイヤーをぐるりと囲んで踊って歌う狐(と狸)の姿。
 くると思ったらもうきていたとは流石に予想外だったと思われる(?)。
 そしてこの発言の直後という明らかすぎるタイミングでめぇ~~~、と後ろから羊の鳴き声響いたかと思うと、アーネストの背中をつっついてくる。

「おおう。言ったら本当にきましたね」
「おお、羊なのじゃ!こっちも可愛いのじゃー♪牧草食べるかえ?」
「めぇ~~~♪」

 玉明がどこからともなく牧草を取り出したらもしゃもしゃ食べてご機嫌な様子。

「ふふ、バトル・オブ・オリンピアも白熱しているけれど休むのも大事なのじゃ。一休みするのじゃー♪」
「そうですね。やはり雪の北海道だけあって犬さんたちももっふもふですね……」
「うむうむ、みんなもふもふなのじゃ♪スポーツで思い切り動き回っているからの。今はゆっくりするのじゃ~♪」
「そうですね。ここは思い切りのんびりしつつ色々な動物たちを奏でて……いややっぱ犬たちと遊んでいこうかな」
「おお、それはナイスアイデアなのじゃ!妾も一緒に遊ばせてもらおうかの」
「ええ是非。ボールとフリスビーどっちにします?」

 各々ボールとフリスビーを持ち、ひょーいと投げれば北海道犬……と何故か羊とモーラットが取りにいこうと駆け出した。

「……複数あった方がよさそうですね?」
「そうみたいじゃなー」

 しかしそんなことは気にも留めない二人である。
 何故ならもふもふの可愛さと癒しの前にはそんなことを問うても詮無きことでしかないのだから。
 追加でボールとフリスビーを用意してひょーい、と放り投げては犬が、羊が、モーラットが取りに行ってキャッチして尻尾を振って持ってきてくれる。
 そして持ってきてくれた彼らをよしよしと撫でて抱き締めおやつをあげて。
 ますますしっぽを振るもふもふなるものたち。
 動物たちが元気一杯に遊ぶ姿を見る、たったそれだけで養われる英気はまさしくプライスレスの価値がある。

「~♪」

 玉明はすっかり上機嫌で歌を口ずさんでいる。……パンダに抱かれながら。

「……えっいつの間に?」

 思わずアーネストが二度見した。
 さて、北海道にパンダはいただろうか?いやいない。
 だがしかし、滅多に会えない動物に会えるということは良いことだ。
 日本スピッツを抱きしめてもふもふしながら、でっかいパンダのインパクトに思わず視線を向けざるを得ない、というよりでかすぎて視界に入ってくるのだ。

「あの、そんなに大きかったですっけ?パンダ」
「~♪……んむ?確かに大きいのじゃ。でももふもふが大きいのは良いことなのじゃ♪違うかえ?」
「……――いや、確かにその通りかもしれない……もふもふが大きいことは何も悪くないですもんね」
「大丈夫だよ~、パンダでも入れるキャンプはちゃんとあるからね~」

 キャンピーくんがそう言って指――指どこよ?
 まあとにかく、指さした先にはパンダどころかゾウも入れそうな大きなテント。
 あまりにも用意周到が過ぎる気がするが、ウォーマシンとかもいることを考えるとこれぐらい用意しておいた方が良いのかもしれない。

「おお、なら一安心じゃな!」
「うーん、動物にとことん優しい造りですね。冬眠の動物に来させるなんて鬼畜もしないですし、これはこれだけたくさんの動物たちがくるのも納得です」

 パンダに抱かれている玉明とは反対に、サモエドから豆柴まで大量の犬に押し寄せられてもふもふに包まれながらアーネストは満足げに頷く。
 もふもふに包まれながら、玉明の口ずさむ歌を聴きながら戯れ続け、やがては段々とうとうととし始める。
 パンダも犬も、モーラットもシマエナガも、アーネストも。何なら歌っていた玉明も夢の中へ段々と入っていく。

「ふふふ、みんなキャンプ楽しんでくれて嬉しいな~。ゆっくり休んでね~」
 
 キャンピーくんはそんな二人ともふもふたちをそっと自分のテントの中に入れ、毛布をかけてあげたのだった……

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

蛇喰・柊
🔑 ※兄弟での参加
動物系に弱く、とんでもない甘党、
デレデレした姿を見せたくないので照れ隠しでUC「モーラットピュア」に変身
弟に抱えて貰いながらもふもふに埋もれに行く所存

なので、啼き声もきゅもきゅぴなんて鳴きながら楽しむし
キャンプも弟に任せる範囲が多いが、飛べるので高い所や整えるのを手伝う

雪が多い中なので、温かい物を食べながらもふもふに囲まれながらの星空を堪能すれば心も体も休息になったとすっきりして

もふもふに名残惜しそうに兄弟後ろ髪惹かれながら帰るだろう

※キャンピーくんと絡めれば、兄弟それぞれに合う温かい飲み物を貰えたらと


蛇喰・苺
🔑 ※兄弟での参加/自分弟

もふっとキャンプは至福!
星霊と兄(なぜモーラットピュア?)を抱ながらキャンプの準備を整えていかないとだね。

星空を見るなら寒さ対策もして、あ…もふもふが目に付くたびに手が止まってしまう、誘惑される

群がってくれてもいいんだよと、たまに手を広げて待っていてもいいかな?

移り気になりながらも完成したキャンプ地で、もふもふと星霊と兄と…兄、今回はそのままで行くんだね。もふもふだからいいけど…べつに。

名一杯堪能したことを、キャンピーくんに報告してお礼も言ったりしてしまうけどいいかな。まあ、敵ではあるけどいい子っぽい




「もふっとキャンプは至福!!!」
「もきゅ!!!!」

 星霊とモーラットピュアを抱えて笑顔でキャンプ場にやってきたのは蛇喰・苺(星霊の下僕・f42312)である。
 苺の言葉に同意するかのように元気に応えるモーラットピュアの目はもふもふなるものたちを食い入るように観ている。
 そして苺ももふもふたちを見て思わず笑顔にならずにはいられない。
 やってきて早々もふもふたちの虜にされていたのであった。

「……(でも何故モーラットピュアなんだろう)」
 
 ふと星霊と一緒に抱っこされてるモーラットピュアを見る。
 そう、このモーラットピュアは苺のペットでも何でもなく、モーラットピュアにユーベルコードで変身した兄、蛇喰・柊(ゲームプレイヤー・f42313)だ。

「もきゅ」

 細かいことは気にするなと言いたげに答える柊。
 そう、これは別に複雑な事情があるワケであったりとかそういうことではない。
 もふもふたちにデレデレな姿を見せるのが恥ずかしいという照れ隠し以外の何ものでもないのである。
 柊は動物と甘いものをこよなく愛する男である。しかし、だからといって素直にデレ~っとした姿を見せるのは恥ずかしい、そんな複雑な心中なのだ。

「もきゅもきゅ。もっきゅ(訳:さあキャンプをさっさと設置してもふもふと戯れにいくぞ)」
「そうだね、ちゃんと用意はしなきゃ。星空を見るなら尚更」

 キャンプをしっかりと設置した上で防寒対策もし、もふもふたちを愛でながら星空を眺める。
 その過程を考えるだけでも幸せな気分になれるのだから、もふもふというものは無二の価値を秘めていると言っても過言ではない。

「ぅなー」
「あ、猫だ。可愛い」
「もきゅ」

 猫が一匹通り過ぎれば視線が向き。

「わぅん」
「わ!びっくりした、犬タックルくるのは予想外だな~」
「もっきゅ。もっきゅ」

 人懐こいポメラニアンが突撃してきたらそれを受け止めて二人でもふもふを堪能し。
 ……キャンプ準備が進まないのである!!
 もふもふが目につく度に苺の手が止まり誘惑の状態異常にかかってしまうのだ。
 とはいえ柊も、もふもふたちがやってくる度に人の姿に戻っていたら可愛さにニヤケている面を見られているに違いないというレベルで顔が笑っているので弟に何も言えない。
 仕方ないね、もふもふは正義だし可愛いからね。大事なことなのでもう一度言うけど仕方ないね。
 とはいえ作業に戻ったら主な力仕事は苺がするが、柊が現在変身しているモーラットピュアの体躯をうまく利用し、飛んでは高い所の設備を整えたり等見事に連携してもいる。
 二人の想定よりは遥かに時間がかかっただろうが、しっかりとしたテントが作られた為星空を見ながら暖を取るのもこれで問題ないだろう。
 そうしているとキャンピーくんともふもふなるものたち数匹が二人の下を訪れる。

「こんにちは~!君たちもキャンプ楽しみにきたんだね。これお近づきの印にどーぞ~」
「あ、わざわざどうも」

 キャンピーくん謹製のコーヒーとキャラメルラテを受け取り、キャラメルラテを柊に渡す。
 早速ありがたく一口頂くと深い味わいが心に沁みるかのように通っていき、思わずほうと息を吐いた。
 そして猫が、犬が、モーラットが興味津々そうに蛇喰兄弟に近づいてくる。
 星空を見るにはまだ早すぎるけれど、と思いつつ、せっかくだから皆で何か食べようと思い苺と柊はカレーを作ることにした。
 カレーもまたキャンプ飯の定番である。柊がとんでもない甘党の為、甘口固定にしかできないのが辛いのが好きな人にとっては少し厳しいかもしれないが。
 犬や猫など、塩分の接種過多を特に回避すべき動物たちには茹でただけの鶏肉だとか、缶詰のキャットフードを与えてやっていると、だんだんもふもふたちの数が集まってきたことに苺が気づく。

「……群がってくれてもいいんだよ?」

  すっと手を広げて突撃を待ってみると、犬とモーラットの数匹が苺の目にダイブする!
  そのふわふわな毛並みの何と気持ち良いことか。思わず抱きしめてお持ち帰りしたいと言いそうになった程だ。

「よしよし。いい子だね」
「もきゅもきゅ♪」

 その天使のような笑顔に二人の心はすっかり骨抜きである。
 しかしそしれもこれも全部キャンピーくんっていう奴の仕業なんだ。
 仕業とは思えなさ過ぎるぐらいにいい子なんですけどね。

「ふふふ、キャンプ楽しめてるいたいだね~。よかったよかった!」
「うん、ありがとうキャンピーくん。この一泊二日は目一杯堪能させてもらうね」
「もきゅっきゅ!」
「今回はずっとそのままのつもりなんだね……」

 一切変身を解く気配のない兄に苺は苦笑しながら、苺はこの後素敵な星空が見えるから一緒にどうか、とキャンピーくんを誘い、
 もふもふに囲まれながらの暖かくてふわふわな星空観測会が開かれたのであった。
 もちろん、たくさん遊んだ後、帰りたくなさに後ろ髪を惹かれたのは、言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リリエッタ・スノウ
むぅ、きゃんぷってなんだろう?
んんっ、野営のこと?みんなは野営すると楽しいんだね。

お仕事ということでキャンピー君に乗り込んでキャンプにやってきたよ。
目的地についてキャンピー君の中から出てみれば……んっ、もふもふしてるのがいっぱいだよ。
希薄な感情でもかわいいもふもふがいっぱいなのに心ときめいています。

説明書を読みながらテントを設置しようとするけれど、運悪く突風が吹いて吹き飛ばされそうに……
野良モーラット達が集まってきて押さえててくれたおかげで事なきを得るよ。
んっ、手伝ってくれたんだね。ありがとうなんだよ。

その後、なんとかテントが完成!と思ったらモーラット達がどんどん入り込んできたせいでぎゅーぎゅーのモラ詰まりに。
むぅ、リリの寝るスペースがなくなっちゃったね。
その後、一部のモーラット達がどいてくれたおかげで寝るスペースは確保。
モーラットに囲まれてぬくぬくのままおやすみなさいだよ。

※アドリブ連携大歓迎




 むぅ、とリリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)は首を傾げた。

「きゃんぷってなんだろう?」
「キャンプはね~お外で泊まってご飯食べたりテント立てて寝たりとか~」
「んんっ、野営のこと?」
「あっそうそう~、そう言った方が早かったかな~?楽しいよ~」
「みんなは野営すると楽しいんだね」
「場所まではぼくが連れてってあげるよ~、必要な道具もこっちで用意できるから、やってみない~?」

 キャンピーくんによる丁寧な案内もあり、興味を示したリリエッタはこくりと頷いてキャンピーくんに乗り込むことにした。
 こういうお仕事もあるんだなあ、と思いながら。
 
「もきゅ、もーきゅ」
「ぅなーん」
「ぴぴっ」
「ちちち」
「くぅーん」

 そうして目的地に着き、キャンピーくんの中から出たリリエッタを出迎えたのは雪原に集うもふもふであった。

「んっ、もふもふしてるのがいっぱいだよ」
「そうなの~、ここでキャンプしようと思ったらいっぱい遊びにきてくれたんだ~」
「そうなんだ……」

 眼の前に広がるかわいいもふもふたちにリリエッタの希薄な感情が揺さぶられ、目を少し輝かせる。
 幼いが故に「神器化」に抗えぬ故に侵蝕された心すらもときめかせるもふもふなるものたちの可愛さは、やはり一線を画していると言っても過言ではないだろう。きっと。
 
「んっ……えっと、とりあえず最初にテントを建てないと、なのかな?」
「そうだね~、テントを建てるのは時間がかかるから、先にやっておくといいよ~。説明書はこれね~」
「んっ、わかった。ありがとうなんだよ」

 説明書を受け取って目を通しながら順序通りに作業を開始する。
 まずはテントを広げ、ポールを通していくところから。
 そうでないものもあるが、リリエッタがキャンピーくんから提供してもらった野営セットのテントはポールを通す順番が決まっているようだ。
 順序が決まっているということは、順番を間違えたら失敗してしまうということでもある。
 自分が寝る為の場所である以上、しっかり作らなければ。

「んっ、と……まずはここから……あっ」

 早速ポールを通そうとした刹那、突風が吹き荒び地面に広げたテントがふわっと浮かぶ。
 あ、と急いで手で抑えようとするが何分面積が広い分風の影響も強く受けてしまい、このままでは吹き飛んでしまうだろう。

「もっきゅ!」
「もきゅもきゅ!もー!」

 しかし助け舟も同時に訪れた。
 テントの布面積を覆い尽くさんばかりの勢いで大量の野良モーラットが現れ、飛ばされないようにテントに乗っかっていったのだ。
 モーラットも決して重量のある動物ではないが、数が集まれば当然それなりになり無事テントが吹き飛んでいくという最悪の事態は回避される。

「んっ、手伝ってくれたんだね。ありがとうなんだよ」
「もきゅ!」

 どういたしまして、と鳴くモーラットにリリエッタの口元が少しだけ綻ぶ。
 助けてくれたお礼に、と頭を撫でてあげればもっふもふでふわっふわな感触。
 不思議と胸が暖かくなるような気を覚えながら、リリエッタは設置作業を再開。
 モーラットたちはすっかりリリエッタに懐いたのか、彼女を手伝って反対側のエンドピンを差し込んだり、複数箇所あるフックを手分けしてポールに引っ掛けたり。
 いっぱいの野良モーラットという強力な協力者を得たリリエッタはこうして無事に、比較的時間をかけることなくテントを完成させたのであった。

「ふぅ、なんとかできた。モーラットたちのおかげだね」
「もきゅ!」
「もー!」

 やったー、と喜ぶ野良モーラットたちは我先にとしっぽを振りながらテントに入っていく。
 あ、とリリエッタが声を上げたことには既に遅く、テントはぎゅーぎゅーのモラ詰まりが発生する程モーラットでぎっしり詰まったもふもふ空間と化した。

「むぅ……リリの寝るスペースがなくなっちゃったね」

 さてどうしよう、と首を捻る。
 モーラットたちがテントに入るのは全然構わないのだが、この様子だと自分が寝る為のエリアの確保が厳しい。
 しかしそこはモーラットたちも本意ではなかったのだろう。も!と鳴いた後に全員がうまいこと位置調整を行い、ぎゅーぎゅーに詰まりながらも少女一人が寝るのに支障のないスペースが出来上がった。
 そして実際にモラ詰まったテントの中に入ると、モーラットたちの体温によってかとても暖かい。
 リリエッタが寝ようと横になると、何匹かは寄り添うようにやってくる。

「ぬくぬく……」

 自分に寄ってきた一匹を抱き締めると、とてもふわふわで気持ちいい。
 いっぱいのふわふわもふもふと、ぬくぬくな温度が自然とリリエッタの眠気を誘う。

「おやすみなさい、なんだよ」
「もきゅ……」

 モーラットたちも欠伸をしたりしながらおやすみ、と言うかのように鳴いて。
 皆寝息を立て始める。

「ふふ。いい思い出になったかな~。いい夢見てね~」

 様子を見にきたキャンピーくんはにこにこと笑ってその場を後にしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴北・誉人
時親(f36319)と

シマエナガと猫がいるってきいて
モーラットなる未知の毛玉がいるってきいて!!

存分にもふもふしにきた

……うるせえぞ時親
きゃんぴーくんを満足させるための作戦なのォ
仕事だ仕事!

役得でしかないけど
こんなキャンプ場なら住んでもいいわな

時親!
見たか!?俺の推し!やっぱかァいいねェ!
シマエナガのしぐさのひとつひとつにデレちまうけど仕方ねえわな!だって俺の推しだから!!

モーラットのもふもふ初体験
やべえ
なんだこのもっふり感!
もっちり感もあるとか極上の毛玉すぎる!
なァ時親
こいつらやべえ!
鳴き声もかァいいな!
いや…やべえ
とまらねえ…もふもふがやべえ

ゴリゴリと豆を挽きながら
時親の余計な一言に言い返したくなるけど、ぐうっと我慢
(俺だっていい大人…俺だっていい大人…)
焼いたマシュマロで口の中火傷しちまえなんてこっそり呪ってやる…

でもまあ
新しいもふを推してもらったしなァ
火傷の呪いは勘弁しといてやるか

本心…?
チョコマシュマロに免じて信じといてやるよ
とろっと溶けた焼きマロといい香りのコーヒーでほっこり


和井・時親
誉人くん(f02030)と

もふもふにつられた誉人くんが面白そうだったからついてきたけど正解だったみたいだ
噫、知ってる知ってる
俺の知ってる人が言ってた
ギャップ萌えだって

いいじゃないか
素直なのが一番だよ
俺はすでに学んだ

その毛玉がモーラットだよ誉人くん
キミの好きな鳥も捨てがたいけどモーラットの可愛さも推せるから騙されたと思って戯れてみて

モーラットの毛玉具合をぐいぐい推して
彼が夢中になるのを見届けよう
ふふっ…いいよね、わかる、モーラットも可愛いよね
人懐っこい毛玉なんて好きにならざるを得ないでしょう

語彙力ゼロだね、誉人くん
わかるよ
ほんとに夢中になっちゃうよね
俺も失礼して…

持ってきたマシュマロを差し出して撫でさせてもらおう

焚火の周りだと寒さも和らぐ気がするね
キャンプにはマシュマロがつきものでしょう
焼いて食べようと思って持ってきたんだ
誉人くんも食べるでしょう?
こっちはノーマルのマシュマロ
こっちがチョコ入ってるマシュマロ

やった、誉人くんのコーヒーだ!
キミ、コーヒーだけは淹れるの上手いよね
やだな本心だよ




「シマエナガと猫がいるってきいて!!!!!!!!」

 依頼の概要を小耳に挟んだ鳴北・誉人(荒寥の刃・f02030)は、そう言いながらキャンピーくんのとこに意気揚々と訪れた。

「そして!!モーラットなる未知の毛玉がいるって聞いて!!!!!!」

 ここで一度モーラットの容姿を改めて振り返ってみよう。
 人間の6分の位置の大きさ、とってもふわっふわでもっこもこの毛並みで足は隠れて見えないこともしばしば。
 毛玉という表現はあながち間違いないぐらい、ふわっふわである。
 大事なことなのでもう一度言うが、ふわっっっっっっっっっっっっっっふわである。
 そんな未知の毛玉と推しがいるならば、もふもふせねば無作法というものであろう……!

「というワケで、存分にもふもふしにきた!」
「ふふふふ」

 そんな誉人の後ろをくすくす笑いながらついてきたのは和井・時親(紫の呪言士・f36319)だ。
 
「もふもふにつられた誉人くんが面白そうだったからついてきたけど……正解だったみたいだ」
「……うるせえぞ時親。きゃんぴーくんを満足させるための作戦なのォ、仕事だ仕事!」
「噫、知ってる知ってる。俺の知ってる人が言ってた、ギャップ萌えだって」
「俺のどこに見出してんだよ!」
「今まさにここまでの言動が該当すると思うよ?」

 時親にギャップ萌えを教えた人がここにいたらうんうんと頷いていることだろう。
 解せぬ、という顔を浮かべる誉人だが、まあここで言い合ってても意味はないしそれよりももふもふである。
 早速二人はキャンプ場へと赴いた。

「にゃー」
「みゃーみゃー」
「ぅなー」

 キャンプ場で猫たちが戯れている。
 さらに別のところでは犬たちが某童謡の如く雪原を駆け回り。
 まさに見ただけで眼福と言うに相応しい光景だ。

「はァー……猫も犬もごまんといるなあ!」
「本当だ。みんな可愛いらしいね」
「役得でしかないけど、こんなキャンプ場なら住んでもいいわな。さてまずは推しを探したいとこだが、まずは立てるもんを立ててからだ」

 というワケでまずは拠点を完成させる作業から。
 テントを広げ、ポールを通し、ペグで打ち付けて固定させたら人数分の椅子と屋外用の簡易テーブル。
 焚火の音がぱちぱちと響くようになったその時、ぴぴ、ちち――と鳥の鳴き声がしたのを誉人の耳は聞き逃さなかった。

「!!」

 ば、と振り向いて見上げれば、木の枝に止まるちっちゃくて白くてまんまるもふもふな雪の妖精が、そこに、いた――!

「シマエナガ……!!!」

 偶然にも、誉人が名を呼んだタイミングでぴ?と首を傾げる。まさに神タイミングだ。
 きゅん、という音が聞こえた――そんな気分で興奮冷めやらぬ勢いで誉人はシマエナガを指しながら時親に向けて口を開く。

「時親!見たか!?俺の推し!!!やっぱかァいいねェ……!!」
「噫、とても可愛いね、こうして実物を見たのは初めてだけど――なる程、これは誉人くんが推す気持ちもわかるよ」

 百聞は一見に如かずとはよく言ったものである。
 シマエナガの好評っぷりは時親も耳にしていたが、なる程確かにこれは皆虜になり誉人のように推しと言い張るようになるのも納得しかない。
 小さくてまるくてもふもふは最強だということを身に沁みて実感させられた瞬間だ。

「いやマジでかァいいなー!しぐさのひとつひとつにデレちまうけど仕方ねえわな!だって俺の推しだから!!」
「いいじゃないか。素直なのが一番だよ、俺は既に学ん……おや?」

 ふと時親がシマエナガが止まっている木の下へと視線を向けると、もきゅもきゅ数匹立っている。

「おお!?毛玉がいるぞ?」
「その毛玉がモーラットだよ、誉人くん」
「モーラット!?こいつがか!」
「そうだよ。キミの好きな鳥も捨てがたいけど、モーラットの可愛さも推せるから」

 おいでおいで、と時親が招くとモーラットのうちの一匹がぴょいんぴょいんとやってきて彼の腕にすぽ、と収まる。
 頭を撫でてあげればきゅーと嬉しそうに鳴いていて時親はふふ、と微笑んだ。

「ほら、誉人くんも騙されたと思って戯れてみて?」
「おう、存分にもふもふしにきたしな」

 時親が誉人にモーラットを向ければ――何とモーラット自身からぴょいんと誉人に飛び乗ったではないか。相当人懐こいモーラットである。
 抱き止めた刹那、そのふわふわでもふもふな毛並みの毛玉の感触に誉人の目がきらきらと輝く――!

「や、やべえ……何だこのもっふり感!?しかももっちり感もあるとか極上の毛玉すぎる……ッ!!!」

 もふもふ。
 もふもふもふ。
 もふもふもふもふもふ。
 もふもふもふもふもふもふもふ!
 
 思わず我を忘れんばかりの勢いでもふもふする誉人。モーラットはもふもふされて嬉しいのかもきゅー♪と鳴いている。
 
「なァ時親!!!こいつらやべえ!!」
「ふふっ……いいよね。わかる、モーラットも可愛いよね。人懐っこい毛玉なんて好きにならざるを得ないでしょう」

 誉人がモーラットに夢中になっているのを見て時親はますます笑顔を浮かべる。
 時親のモーラット推しは誉人のシマエナガ推しっぷりに負けないぐらいという自負があり、きっと推せば彼もハマるだろうと思っていた。
 そして案の定ハマった。見事なまでに時親の計画(?)通りに事が進んでいるのである!
 推しの布教に成功すれば笑顔になるというものだ。

「もきゅー!」
「鳴き声もかァいいなー!いや……やべえ、止まらねえ……もふもふがやべえ……ッ、止まらねえ……ッッ!!」
「語彙力ゼロだね誉人くん。わかるよ、ほんとに夢中になっちゃうよね。では俺も……」

 人懐こいモーラットの後ろで見ていたモーラットをこっちに呼ぼうとマシュマロを差し出した。
 食べ物をくれる人だ!優しい!と解釈したのか、あっという間にこちらにやってくる。実にちょろい。しかしそこがまた可愛い。
 マシュマロを美味しそうに頬張るモーラットの頭を撫でれば、夢心地のようなふわふわもふもふが全身を駆け巡りセロトニンの分泌を促し幸福感を倍増させる。

「ふふ、やっぱり可愛いなあ」
「ホントにかァいいな……」
「焚火の周りだし、モーラットも暖かいし寒さも和らぐ気がするね」
「そうだな……てか時親、マシュマロ持ってきてたのかよ」
「だって、キャンプにはマシュマロがつきものでしょう?焼いて食べようと思ってもってきたんだ。誉人くんも食べるでしょう?」

 ノーマルのマシュマロとチョコ入りマシュマロの入った袋をそれぞれ取り出す時親。
 何なら焼いたマシュマロを刺す為の串も完備しておりキャンプを満喫する気満々である。
 さては自分より楽しむ気満々だな?と誉人は思った。

「ま、確かにキャンプに焼きマロは定番だよな。よっし、甘いもんにはコーヒーだな。淹れるか」
「やった、誉人くんのコーヒーだ!キミ、コーヒーだけは淹れるの上手いよね」
「ぐ」

 だけは余計だ――と言いたいがそんな気持ちをこらえて誉人はコーヒー豆を挽く。
 豆の引き具合でコーヒーの持つ苦味と酸味は簡単に変化するもの。程良い引き具合を見極めることが大事なのだからそちらに集中しなくては。

「(俺だっていい大人……俺だっていい大人……)
 くっそ、焼いたマシュマロで口の中火傷しちまえなんてこっそり呪ってやる……!」
「やだな、本心だよ?」
「本心……?」

 訝しむように見る誉人だが、時親はにこにことこちらを見ている。
 そんなやりとりをしながら豆を挽いていると、モーラットが誉人の肩に乗って興味深そうに覗き込んできた。
 
「何だ?お前らも飲みたいのか……って、モーラットってコーヒー飲めんの?」
「モーラットは雑食だよ。犬や猫みたいに食べちゃいけないものがあるとかは聞いたことないかな」
「へえ、じゃあこいつらの分も用意してやるか。砂糖とミルク入れてやるよ」
「「もきゅー!」」

 ぴょいんぴょいんと喜ぶモーラットたち。
 愛らしい毛玉がぴょんぴょん飛んで嬉しそうにしっぽを振っている姿の何と可愛いことか、
 これはシマエナガの可愛さに決して劣らず、時親が推すのも納得だ。

「……でもまあ、新しいもふを推してもらったしなァ。火傷の呪いは簡便しといてやるか。
 本心なのもチョコマシュマロに免じて信じといてやるよ」
「こんなことで嘘は言わないさ」
「そういうことにしといてやる」

 そう言いながら口にしたチョコマシュマロのとろけるような食感と甘さとコーヒーの良い香りが誉人の口を自然と綻ばせる。
 モーラットが美味しそうにマシュマロを食べ、砂糖とミルクも入れても尚感じるコーヒーのほろ苦さにびっくりするのを眺めながら、二人は至高の時間を過ごしたのであった。
 
「みんなキャンプを楽しんでくれてる。よかった~!」
 
 それを見守るキャンピーくんもにっこり顔である。
 後ほど、キャンピーくんのアルバムにはたくさんの猟兵が楽しそうに映る写真が多量追加されたそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年02月04日


挿絵イラスト