年末年始は神社でギャンブル!?
●運気爆上げ、限定巫女服!?
「今年も、後少しで終わりってことで……GGOでも年末年始に絡んだイベントがあるっぽいわね」
そういうイベントは、限定アイテムを入手するまたとないチャンス! 無課金プレイヤーでも、コツコツと周回を重ねて行くことで、限定アイテムや限定スキンを入手できるのは親切設計。
だが、そんな大規模イベントが、よりにもよって盛大にバグったとパトリシア・パープル(スカンクレディ・f03038)は猟兵達に告げた。より具体的に説明するならば、イベントに登場する敵が全てバグプロトコルになってしまい、まともにクリアできる代物ではなくなってしまったのである。
「そういうわけで、あなた達にはこのイベントに参加して、バグを一掃して欲しいってわけ。一応、イベント用の装備に備わってる特攻効果が健在みたいだから、それを装備して行けば、戦いを有利に進められるかもね」
そう言ってパトリシアが取り出したのは、なにやら妙に露出度の高い巫女服だった。袴は股間部分が丸出しで、上着も胸元がばっくりと開いている。一応、インナーがセットで用意されているのだが、こちらも際どいスタイルのハイレグスーツだ。
「名付けて、バニー巫女服って感じ? 今年はウサギさんの年だったから、締めに丁度いいってことなのかも」
いや、何をどう考えたら、バニー服と巫女服を合体させようという発想になるんだよ!? もう、この時点でイベント自体がバグっているような気もするが、しかしパトリシアは気にせず別の装備を取り出した。こちらは、随分とギラギラした巫女服で……よくよく見ると、虹色に輝く鱗で作られ、ゴールドのラインが入っていた。
「こっちはドラゴン巫女服ってところね。卯年の次は辰年だから、それにちなんでいるってことで……」
これはこれで、色々と微妙なデザインだった。どう考えても、お洒落を斜め上に勘違いしたセレブの着ている痛いドレスにしか見えない。しかも、インナーがスケイルタイプのビキニアーマーであること以外、基本的なデザインはバニー巫女服と同じであり、無駄に露出度が高いのは変わらなかった。おまけに男女共用装備なので、特攻効果が欲しい場合は、男女関係なくこの色物改造巫女服を纏わなければならないという……。
果たして、こんなものでどうやって戦えというのだろう。しかも、パトリシアの話では、これらの装備は全てイベント中に無料配布される『お試し品』。イベントをクリアする前は売却も強化もできないので、いつも使っている防具の代わりに装備すると、猟兵達の場合は大幅に防御力が下がってしまう。
「まあ、その辺は特攻効果でどうにかなるっしょ! この巫女服達はね……なんと、身に着けるといつもより運気が3倍にアップするのよ!」
え、それだけ? よりにもよって、運の良さしか上がらないとか、もう最初から産廃装備じゃないですか!
「あ、今、意外と役に立たないって思ったでしょ? でも大丈夫! 今回のイベント、最初のゲームは戦闘じゃなくてギャンブルだから」
その辺りは季節限定イベントだけに、普段とは異なる趣向が凝らしてあるのだろう。最初に出現するのは『マーチラビット』と呼ばれるバニーガール達で、彼女達は狂った茶会を開いてプレイヤーをギャンブルに誘い、欲望開放能力によって冷静な判断力を奪ってくる。
「頭の中が欲望でいっぱいになっちゃうから、そんな状態で賭け事に勝つなんて無理ゲーよね。だから、ここは限定装備のパワーを使って、運気アゲアゲで突っ走るっきゃないっしょ!」
要するに、対策できないなら運気だけで勝負しろということである。そして、この運ゲーは『マーチラビット』達とのギャンブル勝負を制しても終わらない。彼女達を全て倒すと、今度はイベントのボスである『バグ・戦巫女』が、極めて理不尽な条件で勝負を挑んで来るという。
「『バグ・戦巫女』との戦いは普通のバトルなんだけど……1分に1回、戦場にいる誰かに神罰が下る特殊効果が発生するのよね。しかも、運が悪ければ悪いほど、神罰の標的にされる可能性は高くなるってわけ」
具体的には、いきなり頭上に雷が落ちたり、何の脈絡もなく火の玉や岩が降って来たり、あるいは突風で吹き飛ばされたりするらしい。これらの神罰は一般のプレイヤーであれば即死級のダメージを誇るため、猟兵といえど何発も耐えられるものではない。
「そこで、さっきの巫女服が役に立つってわけ。運気アゲアゲにしておけば、敵の方に神罰が下る可能性が高くなるから、その隙を突いて叩けば余裕っしょ!」
『バグ・戦巫女』はイベントボスだけあって、耐久力は無駄に高い。よって、装備の効果も含めた様々な手段で運気を上げまくり、神罰でダメージを稼ぐのが有効だ。
「全部片付いたら、後はしばらくイベント会場で楽しんでね。限定アイテムを集めて景品と引き換えることもできるっぽいから、これはチャンスっしょ!」
限定装備のセンスからして、あまり良いものは期待できそうにないが……それを抜きにしても、バグプロトコルにプレイヤー達が一掃されるのを黙って見ているわけにもいかない。
新しい年を徳大吉で迎えるために、バグはしっかり大掃除だ。そう言って、パトリシアは猟兵達を、GGOの季節限定イベント会場へと転送した。
雷紋寺音弥
こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。
GGOの年末年始限定イベントがバグプロトコルに乗っ取られました。
限定装備を上手く使い、一般のプレイヤーに被害が出る前に、彼らを一掃してください。
●第一章(集団戦)
『マーチラビット』とのギャンブル勝負になります。
ギャンブルの種類は指定できますが、欲望解放効果のあるユーベルコードで冷静な判断力を奪ってくるので、頭脳プレイが必要なギャンブルでは不利になるかもしれません。
●第二章(ボス戦)
『バグ・戦巫女』との戦いになります。
彼女との戦闘では1ターンに1回、戦場にいる誰かが神罰により特大ダメージを受けます。
運が悪ければ悪いほど神罰を食らう確率が上がるので、限定装備の効果も利用して、運気アゲアゲで挑みましょう。
●第三章(日常)
季節限定イベントに参加しつつ、バグの生き残りがいないか調査しましょう。
まあ、普通に楽しむだけでも、たぶん大丈夫です。
●イベント限定装備
限定装備の『バニー巫女服』か『ドラゴン巫女服』を着て参加すると、運気が通常の3倍にアップします。
これらの装備はイベントが終わらないと改造も売却もできません。
装備すると一時的に防御力が激減してしまうため、特攻効果を上手く利用して戦いを有利に進めましょう。
第1章 集団戦
『マーチラビット』
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POW : マッドティーパーティー
自身が【マッドティーパーティーを開催して】いる間、レベルm半径内の対象全てに【欲望開放】によるダメージか【リラクゼーション】による治癒を与え続ける。
SPD : マッドティーパーティー
【マッドティーパーティー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【欲望開放】で攻撃する。
WIZ : マッドティーパーティー
【マッドティーパーティー】に宿る【欲望開放】を解き放ち、レベルm半径内の敵には[欲望開放]で足止めを、味方には【リラクゼーション】で癒しを与える。
イラスト:すずや
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●マッドな初詣!?
季節限定イベントの会場として、猟兵達が転送された場所。それは他でもない、GGO世界に再現された神社であった。
侍や巫女といった東方関連のジョブは解禁されているようだが、しかし東方の国々には今だシナリオの関係で行くことのできないGGO世界。恐らく、この神社もイベント限定の特別会場であり、イベント終了と同時に消滅する運命なのだろう。
そんな神社は年末年始の参拝客を迎え入れるために大忙し……というわけではないようだ。神社の境内にいるのは、なぜか巫女さんではなくバニーガール。彼女達は境内に特設のギャンブル場を構え、あまつさえ勝手にお茶会を開き、こちらにも参加するよう誘ってくる。
「ねぇ~ん、あなた達も、ちょっと遊んで行きましょうよぉ♪」
「ほらほら、お賽銭だと思えば、チップも安いものでしょう? それに、もしも勝ったら、お賽銭が何倍にもなって戻って来るのよぉ♪」
神聖なる神社の境内にて罰当たりもいいところだが、それはそれ。元より、こいつらは全てバグプロトコルであり、イベント自体が完全にバグってしまっているので、深く考えた方が負けである。
ここは彼女達の言う通り、ギャンブルで勝負するのが良さそうだ。幸い、ギャンブルに勝利さえすれば彼女達は消滅して行くので、戦闘が苦手な人でも大丈夫! ちょっと変なデザインの巫女服だが、限定装備を利用すれば、運気で勝るこちらが負ける可能性は低くなる。
勿論、問答無用でブチのめしてもいいのだが、彼女達は欲望を解放させることで冷静な判断力を奪って来る上に、自分達の体力も回復することができるので、直接戦闘は泥試合になる可能性もあるので注意したい。
どちらにせよ、この戦いは限定装備を上手く利用した者が勝つのである。イベントを正しい形に戻すためにも、まずは境内に溢れ返ったバニーガールのバグプロトコルを始末しよう。
リュール・ディールーク
す…凄〜い!これは邪龍の私もテンションが上がりますね!
ドラゴン巫女服を装備するとその格好良さに両目を輝かせて駆け回っていると敵と遭遇する
こんにちは!私、リュール・ディールーク!冒険者です!
敵はギャンブルで勝負しようと言ってきた
…そうだ!ギャンブルといったらメンコですよ!指導者さんともやったら楽しかったし!
とある光景を思い出す
『待て!お前メンコ投げるの強すぎだから!ぐわぁぁぁ!』
やった!これでお肉は私の物です!
吹き飛んだ指導者さんは膝から崩れ落ちて私は大喜びをした思い出を思い出した
UCを発動して分身達は応援していた
天誅ぅぅぅぅぅ!
巫女服の力で相手のメンコを全て吹き飛ばした
よし!
ガッツポーズをした
●全て吹き飛ばせばいいんですよ
戦いを有利に進めるためには、奇抜なデザインの巫女服を着なければならない限定イベント。
はっきり言って、これは罰ゲームにも等しい代物だった。いくら季節限定のイベントだからといっても、ハジけるのに限度というものがあるだろう。
もっとも、リュール・ディールーク(時を駆ける邪龍〜皆の止まった時間を動かす為に〜・f42338)にとってドラゴン巫女服のデザインは好みだったらしく、彼女は興奮した様子で着替えると、神社の境内を駆け回り始めた。
「す……凄〜い! これは邪龍の私もテンションが上がりますね!」
ビキニアーマーの上に露出度全開でギラギラな巫女服を着るとか、はっきりいってあまり趣味の良い服装ではないと思うのだが、それはそれ。邪龍である彼女にとって、龍の鱗で作られた装備というのは、それだけで親和性の高いものなのかもしれない。
そんなリュールを発見したバニーガール達が、早々に彼女へ声を掛けて来た。ここは既にイベントの会場内。望む、望まざるに関係なく、この場にいる者は半強制的にギャンブルを強いられてしまうのだ。
「あら? あなたもイベントに参加するのかしら?」
「ちょっと、こっちで遊んで行きましょうよ。古今東西、色々なギャンブルが揃っているわよ」
そう言って手招きするバニーガール達の後ろには、なるほど様々な遊技台が用意されていた。神社の境内でギャブルとか、なかなかに罰当たりな光景のような気もするが……まあ、そこは縁日の屋台と同じだと思えば問題ないのかもしれない。
それよりも、むしろ問題なのはリュールのギャンブルに対する知識だった。ギャンブルといえばトランプを使ったゲームから、果ては麻雀にサイコロ遊戯まで様々だが、リュールはそういった類の遊びに関して表面的な知識しかなかった。
「こんにちは! 私、リュール・ディールーク! 冒険者です!」
そんなリュールではあるが、しかしやる気だけは人一倍。しかし、やはりギャンブルの知識には疎いのか、彼女が提案した遊びは一般的なギャンブルから連想するものとは大きくかけ離れたものであり。
「……そうだ! ギャンブルといったらメンコですよ! 指導者さんともやったら楽しかったし!」
なんと、彼女は勝負に使う遊戯としてメンコを提案したのである。どうやら、以前に誰かと肉を賭けてメンコ勝負をしたようで、今の彼女の脳内はその際の思い出でいっぱいだ。自慢の馬鹿力でメンコだけでなく対戦相手も吹っ飛ばし、肉を全て勝ち取ったという思い出で。
そういうわけで、メンコで勝負しようと告げるリュールだったが、これにはバニーガール達も困惑した。
確かにここは遊技場だが、一般的な『賭博』に使われる遊戯の道具以外は揃っていない。物を賭けるという点ではメンコも賭け事にできるかもしれないが、その理屈が通るのであれば、それこそベーゴマからトレーディングカードゲーム、果ては単なるじゃんけんでさえギャンブルだと言い張ることができてしまう。
「メンコ、ねぇ……。でも、私達持ってないし……」
「確か、札を叩きつけて引っ繰り返す遊びよね? だったら、これでいいんじゃない?」
参加しようにも手持ちのメンコがないバニーガール達は、仕方なくゲーム用のトランプで代用することにしたようだ。ペラペラのトランプと本物のメンコでは、どう考えてもリュールの方が一方的に有利なのだが……それでもゲームをしてくれる流れになったのも、ドラゴン巫女服のご利益だろうか。
「それじゃ、行きますね。天誅ぅぅぅぅぅ!」
そんなバニーガール達のトランプに、リュールは情け容赦なくメンコを叩きつける。なお、彼女は自分の分身を多数召喚していたが、単に応援用のギャラリーとして用いているだけだったので、勝負には何の関係もなかった。
「ちょっ……! な、なにこの風圧!?」
「こ、これじゃ、カードだけじゃなくて私達まで……きゃぁぁぁぁっ!!」
なお、リュールがメンコを叩きつけた勢いで、トランプだけでなくバニーガール達まで吹っ飛んでいったが、それはそれ。ドラゴン巫女服の効果は運気3倍……つまり、会心率も3倍ということで、偶々凄まじいクリティカルヒットが発動したのである。
「よし! 全部吹き飛びましたね!」
ガッツポーズを決めるリュールだったが、肝心のトランプは落下の際に表になったり裏になったりとまちまちだったので、ゲームに完全勝利できたわけではなかった模様。もっとも、対戦相手が全員吹っ飛んでしまったので、札の表裏に関係なく、リュールの不戦勝である。
果たして、これは本当にギャンブル勝負だったのだろうか。蓋を空けてみれば、問答無用の怪力無双で対戦相手をルールに関係なく吹っ飛ばしただけのような気もするが……まあ、別に構わないだろう。そもそも相手は最初からバグっているので、今さら細かいルールだのなんだのを守るか否かなど、些細なことでしかないはずだ……たぶん。
成功
🔵🔵🔴
四王天・燦
本職は稲荷巫女だけどあまりに楽しそうなのでやってきました
他所の寺社への社会見学です、多分
そんで麻雀卓へとレッツゴー♪
ちっと刺激的なバニー巫女服を着るぜ
耳と尻尾はマスタリング次第だ
神社とは神の社。極楽であって当然だよねーと問題発言して皆と遊ぶよ
お酒や軽食もあれば文句なし
|今年一年《兎年》の想い出を喋りあいながら夜通しでも麻雀を打つぜ
運気3倍で、配牌時点で|トリプル役満《48000×3点》な配牌が来たときには欲望開放の影響もあってイケイケで不要牌を捨て、ラビットの|ピンフのみ《1000点》に撃沈されるのでした
デスヨネー!?
勝っても負けてもいいや
ラビットたちが楽しんでくれたら僥倖よ
また遊ぼうぜってね
ジル・フィールド
■アドリブ歓迎です
「おー、これが異教の神が住まう場所、神社ですか!」
中々お目にかかれない建築物に目を輝かせ好奇心を擽られながら、今回のイベント限定装備品とやらを受け取ります
「竜属性被りを避けてバニー巫女服にしましょう、恥なんてありませんよ、AIなので」
そうだ、UCで兎モンスターのぬいぐるみを召喚
今回はお供兼マスコットです
まずはディーラーのお相手ですか
黒教徒たるもの、欲深さなら負けたくないですね
装備効果を信じ【麻雀】で挑みます
運の高さで配牌を味方に、順当に和了ましょう
「立直一発、ツモ〜」
効果を実感する引きの良さですねぇ
「俺の和了だ」
普通にゲームを楽しんでる竜型AIの出来上がりです
●年末、|雀戦闘《ジャンファイト》!?
境内にズラリと並んだのは、屋台ではなく大量の遊技台。様々なギャンブルが楽しめるこの場所は、正に博徒の天国だ。
「おー、これが異教の神が住まう場所、神社ですか!」
見慣れない建物と、そこに用意された遊技台というアンバランスな空間にて、ジル・フィールド(廃教会の修道士・f42060)が感嘆の声を上げていた。どうにも文化を間違って理解していそうな気もするが、神社に馴染のない者からすれば、この場所がどれだけカオスな空間になっているのか分からないのだろう。
「まあ、見た目は普通の神社だな。神社とは神の社。極楽であって当然だよねー」
その一方で、四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)は神社そっちのけで遊技台に興味津々。彼女自身、稲荷巫女であるが故に他所の寺社への社会見学と考えていたようだが、そんな気持ちはほんの数秒で消し飛んだ。
「あら、新しいお客さんだわ」
「早く、こっちにいらっしゃいよ。面白いゲームがたくさんあるわよ」
バニーガール達が欲望を解放するユーベルコードを放ちながら手招きしてくるため、抗う手段を持たないジルと燦は、早々に足止めを食らってしまった。とにかく遊びたくて仕方がなくなるわけだが……このまま遊んでも負けるだけなので、勝つための準備はしっかりと用意していたようだ。
「バニー巫女服か。なかなか刺激的な格好だな」
「刺激的? 恥なんてありませんよ、AIなので」
ジルも燦も、最初から限定装備のバニー巫女服に着替えていたのである。バニー服の上から露出度の高い巫女服を羽織った奇抜なデザインだが、今はこの巫女服に秘められた特攻効果を信じるしかない。
「よ~し……ギャンブルっていったら、やっぱ麻雀だよな!」
「おや、奇遇ですね。私も、丁度同じことを考えていましたよ」
欲望の赴くままに、二人は麻雀の卓へと向かった。燦とジル、そして二人のマーチラビットを加えた四人で雀卓を囲み、燦とジルが1位と2位を独占すれば勝ちだ。
「まずはディーラーのお相手ですか。黒教徒たるもの、欲深さなら負けたくないですね」
元より欲望は己の糧だと言わんばかりに、ジルは平静を装って卓につく。その一方で、燦は既に欲望全開。用意された食べ物や酒に手を出しつつも、いきなり大きな手を狙って牌を揃えて行くのだが。
(「ふっふっふ……配牌時点で|トリプル役満《48000×3点》! この配牌、もらったぜ!!」)
運気が上昇したことで強気になっていたのか、あまり考えずに不要な牌を捨ててしまう。しかし、それこそがマーチラビット達の狡猾なる罠! 彼女達は燦の捨てた牌を速攻で回収し、最弱の手で一足先に上がってしまった。
「あら、残念ね。はい、ピンフ!」
「デスヨネー!?」
いくら運気が3倍になっているといっても、何も考えずに牌を捨てれば相手の思う壺。高得点を得られずとも、とにかく先に上がってゲームを終了させてしまえばマーチラビット達の勝ちになるので、彼女達はとにかく執拗にゲームを早く終わらせようとしてくるのである。
(「とにかく早上がりで勝ち逃げするつもりか……。だが、やはり目の前の役満には魅せられる!」)
兎モンスターのぬいぐるみを傍らに、ジルは相手の出方を読みつつも、しかし自分の目の前に並んだ牌を有効活用することを考えていた。確かに、早上がりの勝ち逃げはこの場合において有効かもしれない。だが、彼女達の作戦には大きな欠点がある。それは、今のジルや燦が装備の効果で凄まじい強運を得ているということだ。
「おや、これは……?」
続く勝負で、ジルはいきなり良牌を引き当てた。配牌の時点で既に役が殆ど揃っていたところに、最後のピースが向こうからやって来たのである。
「立直一発、ツモ〜」
「な、なんですって!?」
驚愕するマーチラビット達だったが、後の祭り。点数をゴッソリと持って行かれ、一気にジルとの差をつけられる。すると、続く局面では燦の方に良牌が来たのか、彼女はバニーの捨てた牌を逆に回収して役を揃えた。
「……ロンってやつだな! ついでにドラと、裏ドラと……」
「ちょ、ちょっと待ってよ! なんでそんな急に流れが……」
いくらなんでも急転直下。捨て牌から相手の役を探ろうにも、最初から殆どリーチ状態で牌が揃っていることが多いので、マーチラビット達は燦やジルの手を読んで妨害することができない。それどころか、時に自分達よりも早く役を揃えられてしまい、もはや止める術が殆どない。
「うぅ……な、なんでこんなことに……」
得意の速攻で上がろうにも、チマチマと点を稼ぐだけでは二人には勝てず、マーチラビット達は徐々に追い詰められて行った。彼女達の戦法では一度でも大差をつけられると引っ繰り返すのが難しく、反対に逃げ切られてしまうのである。
国士無双に大三元。役満が連続で飛び交いまくる無茶苦茶な展開を前には、さすがのマーチラビット達も成す術がなかった。なにしろ、今の燦やジルは運気が味方しているため、通常ではありえないくらいの確率で役満を揃えまくれてしまう。ギャンブルにおいて冷静な判断力を失うのは命取りだが、しかし今の彼らは判断しなくても勝手に牌の方から来てくれるので、単に楽しむだけでOKなのだ。
「よっしゃぁぁぁ! またトリプル役満だぜ!」
燦が両目を輝かせながら勝利を宣言し、マーチラビット達に更なる点差をつける。その流れは、まだまだ終わらない。今度はジルの方に流れた向いたようで、やはり殆ど速攻で凄まじく点数の高い役を揃えてしまい。
「俺の和了だ」
「も、もう無理だわ……これじゃ巻き返せない」
結局、最後はジルが役を揃えたところで、マーチラビット達の敗北が決定した。彼女達との得点差はあまりに大きく、具体的な数字を述べるのが可哀想になってしまうほど。これがリアルな賭け麻雀なら、文字通りケツの毛まで毟り取られた上で、雀荘から放り出される事態だろう。
「うぅ……こんな金額、どうすれば支払えるのよ……」
「強制執行!? い、いやよ! それだけは……きゃぁぁぁぁ!」
ゲームに敗北したマーチラビット達の姿が消滅し、代わりに残されたのは大量のT。物理的に倒さずともゲーム内通貨になる辺り、バグとはいえイベント用のプログラムであることに変わりはなく。
「なかなか楽しませてもらったな。また遊ぼうぜ!」
願わくは、今度はバグなどではなく正式なゲームとして勝負したい。そんな燦の言葉は、マーチラビット達にも届いていただろうか。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
イリスフィーナ・シェフィールド
運勝負というわけですか……酷い目にあう事多いですのでいまいち自信ありませんわね。
装備品で補えるならとバニー巫女服装備しましょう。
確かに露出多いですが裸じゃありませんし……。
(初期衣装や真の姿で露出多いのあってそこまで変でもとずれてるお嬢様)
運が絡むなら指定のユーベル・コードが有効ですわね、副作用が心配ですけど……。
ギャンブルはしたことありませんので神経衰弱でお願いしたいですわね。
(爆上がりした運気で即勝利すれば良いですが時間かかった場合
相手と自分のユーベル・コードの効果で脳内ピンク色に染まりきったら勝負どころではないでしょう。
縛り上げて鞭打って蔑んでいただけないでしょうかとか考えてます)
●お仕置きと代償
バグ相手の勝負とはいえ、実力ではなく運気での勝負。初心者でも参加可能なイベントにするための仕様が残っている結果なのだろうが、しかしイリスフィーナ・シェフィールド(巫女兼|スーパーヒロイン《一皮剥いたらドMで淫乱》・f39772)は、どうにも自信がないようだった。
「運勝負というわけですか……酷い目にあう事多いですのでいまいち自信ありませんわね」
元より、変な敵に遭遇して酷い目に遭うことの多いイリスフィーナにとって、今回の戦いはむしろ不利。勝負はギャンブルで、特に酷い目に遭う要素もなさそうなのだが……時に、常識では考えられない程の運の悪さによって、想像もしなかった酷い目に遭うこともあるのだから、やってられない。
とりあえず、少しでも運気を上げるために、イリスフィーナはバニー巫女服を装着することにした。バニー服の上に露出度の高い巫女服を羽織った、かなり恥ずかしい格好なのだが……そもそも、イリスフィーナの戦闘服は露出度の高いものであり、場合によっては全裸にされるようなことも珍しくなかったので、むしろ服があるだけ彼女にとってはマシであった。
(「運が絡むなら指定のユーベル・コードが有効ですわね、副作用が心配ですけど……」)
その上で、イリスフィーナはこっそりとユーベルコードを発動する準備を整える。運気が絡む以上、まずは自分の運を上げて勝負することが大切だ。なにしろ、平時の自分は決して運が良いとはいえないため、運気を向上させないで挑むのは分が悪い。
「それでは……ギャンブルはしたことありませんので、神経衰弱でお願いしたいですわね」
その上で、運任せではなく記憶力で勝負できるゲームを選ぶのも忘れない。これならば、限りなく運負けの未来を排除できると考えていたイリスフィーナだったが、しかし果たして本当にそうだろうか。
「あら? 随分と真面目そうな子が来たわね」
「でも、ここは欲望を解放できるギャンブル場よ。あなたも今直ぐ、自分に素直になった方がいいわ♪」
ゲームが始まるや否や、マーチラビット達が謎の視線でイリスフィーナを射抜く。すると、今までの冷静な判断力はどこへやら。イリスフィーナは内から湧き上がる衝動に、早くも耐えられなくなってしまい。
(「な、なんですの、これは!? あぁ……も、もう、我慢できませんわ!」)
もはや、頭の中はピンク色に染まってしまい、とてもゲームを続けれるような状態ではない。実際、イリスフィーナはカードの配置さえ満足に覚えられず、適当にめくりまくるので負けまくっている。
「うふふ、真面目なお嬢様ヒロインは一旦おやすみですわ、気持ちよくなりましょう?」
そう言ってユーベルコードを発動するも、時既に遅し。周囲から運気をどんどん奪って行くが、しかし状況を引っ繰り返すには負け過ぎており、ここから全てのカードを取ったところで勝利は絶望的だった。
限定装備は運気を3倍にしてくれるが、そこにはな落とし穴がある。最初から不幸な人間が着た場合、運気の数値がマイナスなので、どれだけ倍化したところで状況が悪化するだけなのだ。むしろ、運が良くなるどころか、3倍も運が悪くなる。その欠点に気づかなかったイリスフィーナは、とうとう盛大に敗北してしまった。
●地獄の尻鐘撞
「あらら、負けちゃったみたいね」
「それじゃあ、支払いを……って、賭け金のTを持っていないの? これは、お仕置きが必要ね」
意地の悪い笑みを浮かべ、マーチラビット達はイリスフィーナを縛り上げると、なぜか鐘撞堂へ運んで行った。ここは神社なのに、何故に釣り鐘があるのか突っ込みたくなるが、そもそも境内がギャンブル場になるくらいバグっているのだから、寺か神社かの違いなど些細なことだ。
「負けたのにお金を払えない人には、拷問の罰ゲームよ」
「まあ、どっちにしろ負けたら命をチップの代わりにもらうつもりだったしね~♪」
笑顔のまま物騒なことを口にしつつ、マーチラビット達はイリスフィーナを鐘を突く橦木の代わりに吊るし上げた。両手を後ろ手に縛り、両足を全開きにされた状態で吊るされたので、急所丸出しの酷い格好だ。
そんなイリスフィーナを、マーチラビット達は鞭で叩く! 叩く! 叩く!
頭の中でドMな妄想を炸裂していたことが災いし、運気が上向いたにも関わらず、妄想を実現化するという形で幸運が到来してしまったのだから堪らない。
「……っ! あん💕 あぁん💕 もっと……もっと打ってくださぁぁぁぁい💕」
欲望解放に自身のユーベルコードの反動も加わり、もはや今のイリスフィーナは単なるドMの変態でしかなかった。太腿に蝋燭を垂らされ、散々に罵られても、それらは全て今の彼女にとってご褒美でしかない。あまりにも苦痛を感じていないようだったので、面白くないマーチラビット達は、ついに最後の手段に出る!
「なに、この子……なんか、全然苦しんでないわよ?」
「だったら、もっと凄いことをすればいいのよ。折角、橦木の代わりに吊るしてあげたんだし……しばらく、この子で鐘を突きましょうよ」
そう言うが早いか、マーチラビット達はイリスフィーナの身体を揺らし、盛大に鐘へ叩きつけた。尻を鐘に向けていたことが災いし、無防備な股間が金属の塊に叩きつけられる! さすがに、これは衝撃だったのか、イリスフィーナも声にならない悲鳴を上げて、身体を振るわせることしかできなかった。
「ほらほら! もっと苦しみなさい! 除夜の鐘の代わりに、108回は叩いてあげるわ!」
「#$%&☆◆△*……!?」
股間が打ち付けられる度に、脳天まで響く凄まじい衝撃! 男子なら、まず間違いなく最初の1回で意識が飛んでいるレベルだが、これは女子にとってもキツい。尾骶骨を幾度となく叩きつけられ、骨盤に凄まじいダメージが蓄積して行くため、遠からず重度の痔持ち、あるいはヘルニアになって入院待ったなしだ!
ああ、このままイリスフィーナは、今年も最後まで敗北ヒロインとして変態堕ちしてしまうのか!? いや、まだだ! まだ、天は彼女を見放してはいない! ユーベルコードによってマーチラビット達の運気を吸い取り続けたことで、ついに運気のプラスとマイナスが盛大に逆転したのである。
「……? なんだか、ちょっと焦げ臭くない?」
「そういえば……って、あぁぁぁぁ! 拷問に使う蝋燭の火が、柱に燃え移っているわ!」
運気がマイナスに傾いたことで、一転してマーチラビット達の方が大ピンチに! 慌てて逃げ出そうとしたが、勢い余って互いの頭をぶつけてしまい、尻もちをついたところへ鐘が盛大に落下してきた。
「「「きゃぁぁぁぁ!」」」
哀れ、自らのドジによって鐘の中へ閉じ込められてしまうマーチラビット達。一方のイリスフィーナは、自分を縛っていた縄に火が燃え移ったことで、辛くも鐘撞堂から転げ落ちる形で脱出に成功。痛む尻を抑えながら立ち上がれば、鐘の中から悲惨な声が聞こえて来た。
「いやぁぁぁぁ! 熱ぃぃぃ!」
「焼け死んじゃうわ! 誰か助けてぇぇぇぇ!」
悲鳴を上げながら鐘を中から叩くマーチラビット達だが、もはや彼女達が助かる術はない。古代の拷問器具にあるファラリスの牡牛よろしく、彼女達は金属製の鐘の中で、無残にも蒸し焼きにされたのであった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
よくこの様な装備が実装されましたねぇ。
『バニー巫女服』の方を着用しようと思いますが、問題はサイズですねぇ。
イベント衣装ですから、サイズは色々と用意されているとは思いますが、『通常登録されるキャラクターの上限サイズ』を上回っている可能性も高い以上、流石に対象外の可能性も有りますぅ。
いざとなれば、無理矢理押し込むしか?
更に【奘珤】を発動、[技能:幸運]を得る『疑似祭器』の装飾品を作成、着用して参りますねぇ。
勝負は『スロットマシン』を選べば、かなり運の要素の強い勝負になりますから、二重に強化された『幸運』は大きく作用するでしょう。
勝負がついたら、『FXS』で精神影響の治療を。
●やり過ぎゴールドラッシュ!
際どい格好の上から露出度の高い巫女服を纏うという、なんとも痛々しい変態装備。
どう考えても現実世界で着る者はいないだろうと思われる衣服を手に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は苦笑い。そもそも、これで男女兼用というのだから、デザインした者のセンスを盛大に疑いたくもなるわけで。
「よくこの様な装備が実装されましたねぇ……」
イベント攻略のために仕方なくバニー巫女服を着ようとするも、問題なのはサイズだった。るこるは他と比べても異様に胸や尻が大きいので、一般的に想定されている衣服のサイズを上回っている可能性が高かった。
サイズが合わないのであれば、装備することも不可能なのではないか。そう思い、手にしたバニー巫女服を試しに着用してみたが……現実は、るこるの想像している上を行った。なんと、巫女服が瞬時に彼女の体格に合ったサイズへと変貌し、ピッタリと身体にフィットしたではないか!
(「なるほど……『誰でも装備できる』というのは、こういうことだったんですねぇ」)
イベント限定装備は、種族に関係なく装備することができる。このGGOの世界だけでも、亜人や獣人を始め様々な種族が存在し、その体格もまた様々だ。中には猫までいるわけで、それら全てのキャラクターが装備できるとなれば、オートフィット機能が存在するのも当然だろう。
そういうわけで、これで安心してギャンブルができる。意気揚々と向かった先は、ギャンブルの定番のひとつ、スロットマシン。このまま勝負しても良かったが、しかし更に運気を増大させておけば、より確実に勝利できる。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、豊潤なる才腕の結実よ、私の元へ」
ユーベルコードで運気を上昇させる勾玉を作り、るこるはそれを装備した。反動で身体が更にパンパンになってしまったが、それでも巫女服は破れない。ゲーム的に『防御力が低下するデバフ』でも受けない限り、滅多なことでは破損しないようにできているのかもしれない。
「なんか、凄い人が来たわね……」
「でも、そうそう好きにはさせないわ。欲望を解放させて理性を奪えば、スロットの目押しなんてできないでしょ」
ドラム缶のような体形になったるこるにドン引きしつつも、マーチラビット達はるこるの理性を奪うことで、スロットマシンの目押しを妨害する策に出た。だが、残念なことに、今のるこるはそもそも目押しなどするつもりがない。倍化された運気に任せ、適当にスロットを回しまくって、大当たりを狙うつもりなのだ。
案の定、マーチラビット達の思惑とは反対に、るこるは着実にコインを増やして行った。本来、スロットマシンは当たることより外れることの方が多いはずなのだが、今のるこるは運気が味方しているために、当たる確率の方が高くなっている。
「ああ、また当たりですぅ! それに、なんだかピカピカ点滅してます?」
見れば、スロットの目は7が五つ並んでおり、これ以上にない大当たり! マシンが大量のコインを輩出し始めたところで、マーチラビット達が慌てて止めに入ろうとするも、もう遅い!
「あら? なんだか機械の様子がおかしいですねぇ?」
るこるが首を傾げた瞬間、スロットマシンから黒い煙が上がり、凄まじい勢いでコインを輩出し始めた。それこそ、質量保存の法則を無視した量のコインを吐き出し始め、コインの雪崩がその場にいた全ての者に襲い掛かる。あまりに確率を無視して当たりが出過ぎたため、マシンがバグって暴走し始めたのである。
「きゃぁぁぁぁぁ!」
「重ぃぃぃぃ! 潰れるぅぅぅぅ!!」
反動で体重が増えていたるこるは踏み止まったが、そうでないマーチラビット達は、コインの雪崩に飲み込まれた挙句、その重さに潰されて敗北した。後に残されたのは、コインの海に佇むるこるだけ。
「ふぅ……とりあえず、なんとか勝てましたけど……」
果たして、このコインをどうしてくれようかと、るこるは再び苦笑い。さすがに、こんな量のコインは持ち切れないし、コインのまま所持していても意味はない。
いっそのこと、神社の賽銭箱にでも入れておこうかと、欲望解放によって高揚している精神状態を治療しつつ思うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
マリナ・フォーリーブズ
※アドリブ歓迎、共闘可
SPD判定
・作戦
巫女バニー服を嬉々として着込んでUCを発動
「欲望開放」技能を含んだ独自スキル「MAXハイテンション」を使用して
叩いて被ってジャンケンポンの脱衣ギャンブルを仕掛ける
(技能「欲望開放、アクセルコンボ、幸運、瞬間思考力、見切り」使用)
・セリフ
うふふ、ダメねぇ……
アナタたち、欲望の開放の仕方が下手よぉ?
我慢せずに、パーっと欲望の赴くままに遊びましょう!
ワタシが挑むのはこれ!(ヘルメットとピコハンを取り出し)
たたいて・かぶって・ジャンケンポンよぉ!
更に負けた方は、一枚づつ衣装を脱いでいく特殊ルールを提案するわぁ
さあ! アナタにこの賭けをする勇気はあって?
●(社会的に)デスされるゲーム!?
欲望の赴くままに勝負しても、勝利できるよう運頼み。かなり尖った設定のゲームではあるが、しかしマリナ・フォーリーブズ(血濡れのブラッディマリー・f41783)からすれば、まだまだ欲望の開放度が足りないようだった。
「うふふ、ダメねぇ……。アナタたち、欲望の開放の仕方が下手よぉ? 我慢せずに、パーっと欲望の赴くままに遊びましょう!」
そう言うが早いか、マリナはヘルメットと玩具のピコピコハンマーを取り出した。いったい、これで何をしようというのだろうか。そのまま戦うにしては、やけに貧弱な武器と防具に思われるが。
「さあ! 全てをさらけ出して|闘い《ヤリ》合いましょう? 勝負の内容は『たたいて・かぶって・ジャンケンポン』よぉ!」
なんと、ここに来て遊技場を使ったギャンブルではなく、じゃんけんゲームを提案した! しかも、普通のゲームではなく、負けた方が頭を叩かれる毎に、服を脱いで行くというオマケ付き!
「さあ! アナタにこの賭けをする勇気はあって?」
不敵な笑みを浮かべ、マリナは自信満々でスタンバイに入る。互いに元から露出度の高い格好なので、敗北は即半裸に繋がりかねない死亡フラグだ。
「まあ、別に構わないわよ」
「本当は遊技場のゲームで遊んで欲しいけど、仕方ないわね」
意外にも、マーチラビット達は特に拒絶することもなく、マリナの提案に乗って来た。ただし、勝負するのはこの場にいる全員。マリナ対複数のマーチラビットという、アンフェアな条件を盛り込んで来る辺り、なかなかどうして強かだ。
「それじゃ、いくわよぉ! ジャンケン、ポン!」
相手がどれだけいても構わないとばかりに、欲望全開でマリナが勝負に出る。手の内の読み合いや探り合いなどしない。完全に運任せ、本能任せに手を繰り出すが、それでも幸運が味方したことで、最初の勝者はマリナだった。
「隙あり! てやぁぁぁぁっ!!」
咄嗟にピコハンに手を伸ばし、マリナはマーチラビットの頭をブッ叩く。だが、マーチラビットも慌ててヘルメットに手を伸ばし、すかさずそれを被ってピコハンを防ぐ体制に入る。
仮にじゃんけんに勝っても、ハンマーで頭を叩かれなければ勝負はドロー。このまま仕切り直しになると思われたが、しかし事態は予想だにしない展開へと転がって行った。
「残念! 私の方が早……って、きゃぁぁぁっ! なにこれぇぇぇぇっ!?」
凄まじい衝撃が自分の身体を駆け抜けたのを感じてから数秒後、マーチラビットは自分の姿に驚愕し、思わず両手で胸元を隠した。
そう、彼女は何故か、負けてもいないのに全裸になっていたのである。なぜなら、マリナの繰り出したピコハンの一撃がクリティカルヒットし、衝撃波だけで衣服がズタボロに破かれてしまったためだ。
バニー巫女服のもたらす強運効果。それは単に勝負に勝つ、負けるだけでなく、クリティカル率をも大幅に向上させるものだった。欲望解放によって本能のままにピコハンを叩きつけるマリナには手加減という文字はなく、そんな一撃がクリティカルヒットしたが最後、ピコハンでも十分な凶器となる。
「うふふ……さあ、次は誰かしら? ここにいる全員、私と勝負してくれるのよねぇ?」
次なる獲物を求め、マリナの視線が残るマーチラビット達を鋭く射抜いた。こうなってしまうと、彼女達はもはや天敵に睨まれた哀れな獲物でしかないわけで。
「あ……あぁ……」
じゃんけんに負けた時点で、ゲームのルール関係なく即死確定。人数差で圧倒できると考えたマーチラビット達だったが、理不尽なデスゲームを強いられたのは、他でもない彼女達の方だったようだ。
成功
🔵🔵🔴
稲宮・桐葉
波瑠(f16124)殿と参加じゃ
説明を聞く限り、この巫女服……?の着用は必須のようじゃな
(波瑠殿が選んだドラゴンの方を着るのじゃ)
「どうじゃ似合うておるかのぅ?」
くねっとポーズをとって見せるのじゃ
「干支と組み合わせるとは、なかなか考えた物じゃな!」
(なんじゃ、UCで強制的に着せられるヤバイ巫女服らしきものより、全然マシなのじゃ)
お揃いじゃの!
あ…波瑠殿、その大丈夫…かの?
見ないようにするからの。…なるべく
おぉ!確かに運気が高まった気がする!
勝負は…チンチロチンでどうじゃ?
お勧めがあるなら、それでもよいぞ?
負ける気がせぬからのう!
(根拠のない自信でドヤ顔をして、ぐいっと波瑠殿に胸を張って見せる)
華舟・波瑠
桐葉殿(f02156)と参加や!
戦場に合わせて装備を調えるは定石。
故に、この巫女服も…必要な事なんや…ッ
(ドラゴン巫女服に袖を通し、莫大な幸運を得た筈なのに、僅かな幸せを探す羽目になる黒狐)
わぁい、桐葉殿とぺあるっくやー。
ちと派手やけど、よぉ似合ぉとる。
…なんの。必要なことや。これしきのこと……いや、うん。あんまりみないで。おねがい。
(桐葉殿の艶姿を目にしてはテンションが上がり、自身の艶姿()で上がった物も底値を割る)
チンチロ…丁半みたいなモンやな?
…勝ってこの生き恥を雪ぐ。行こまい、桐葉殿!
(可愛らしい桐葉殿の様子に、目に焔が灯り。賭場においては鬱憤を晴らす様に賽を投げまくったとか…)
リリエッタ・スノウ
んっ、ここがげーむの世界なんだね。
リリ、ピコピコなげーむなんて初めてやってみるよ。
むぅ、ピコピコなげーむの中でも猟兵なら普通に動けるんだね。
これなら何もしてないのに壊れたりしないから安全だね。
操作方法もよくわからないままアイテムボックスに入れられたバニー巫女服に着替えてみる。
ここだとこれを装備すればパワーアップするんだよね?
羞恥心が低いのでへんてこりんな恰好も全然気にならないリリエッタなのであった。
やってみるギャンブルはサイコロを振るだけでいいらしい、チンチロリン。
ルールはよくわかっていないけど、サイコロをころころ転がしていくよ。
※アドリブ連携大歓迎
●強運の代償
バニー巫女服にドラゴン巫女服。奇抜過ぎるデザインの限定装備は、着用者をも限定し兼ねない諸刃の剣。
だが、そんな巫女服であっても何ら気にせず、稲宮・桐葉(戦狐巫女・f02156)は華舟・波瑠(華の嵐・f16124)に、ともすれば見せつけるようにしてポーズを取っていた。
「どうじゃ? 似合うておるかのぅ?」
「わぁい、桐葉殿とぺあるっくやー。……ちと派手やけど、よぉ似合ぉとる」
もっとも、肝心の波瑠は桐葉とは異なり、どこか死んだ魚のような目をして乾いた笑みを浮かべるだけ。まあ、いくら依頼を成功させるためとはいえ、ビキニアーマーの上から虹色に輝く鱗で作られた巫女服を男が羽織るなど、変態と勘違いされても仕方がないわけで。
「お揃いじゃの! それにしても、干支と組み合わせるとは……なかなか考えた物じゃな!」
そんな波瑠の気持ちを他所に、桐葉はどこか感心した様子ではしゃいでいる。そもそも、彼女が戦闘時に着用する巫女服は、バニー巫女服よりも露出度が高く際どいデザインの代物ばかりだったので、今さらこの程度では動じないのだ。
だが、波瑠にとっては単なる羞恥地獄でしかなく、戦う前から既に気持ちで負けそうだった。そんな波瑠にようやく気付き、桐葉が声をかけるも後の祭り。
「あ……波瑠殿、その大丈夫……かの? 見ないようにするからの。……なるべく」
「……なんの。必要なことや。これしきのこと……いや、うん。あんまりみないで。おねがい」
テンションだだ下がりの気力ゼロである。桐葉の妖艶な姿を前にして一瞬だけ興奮したのも束の間、自分の格好に絶望し、早々に精神力が底値を割った。
それは喩えるならば、高級シャンパンを味見させてもらった後に、苔生した池の水を飲まされたかのような凄まじい落差! あるいは、A5ランクのステーキ肉を一口食べた直後に、ドブ川の水に漬け込まれた鼠の死体の肉を口に押し込められるかの如き絶望感!
巫女服の効果で運気は3倍になっていたが、その代償として波瑠の気力はマイナスの3倍。こんな状態では頭を使うギャンブルはできそうにないので、二人が選んだのは実に簡単な勝負の方法。
「勝負は……チンチロチンでどうじゃ? お勧めがあるなら、それでもよいぞ? 負ける気がせぬからのう!」
「チンチロ……丁半みたいなモンやな? ……勝ってこの生き恥を雪ぐ。行こまい、桐葉殿!」
二人が挑むのは実にシンプルなサイコロ勝負。茶碗の中に三つのサイコロを同時に放り、上手い具合に役が揃えば価値である。
果たして、巫女服はどこまで彼らに味方してくれるだろうか。まずは最初に桐葉が賽を投げれば、茶碗の中にて示された目は1のゾロ目!
「おぉ! 確かに運気が高まっておる! いきなり大当たりじゃ!」
賽の目の役は遊技場によって異なるが、大抵の場合はゾロ目が強力。特に、1のような特徴的な目で全てを揃えれば、倍率も高いことが多いのだ。
「くっ……! それなら、次は私の番ね。さあ、これで……って、嘘!? どうしてこんな……」
その一方で、マーチラビットの投げた賽は茶碗の中で予想に反した激突を起こし、出た目は1と2、そして3。今回のルールにおいては、たまたま『倍付で相手にチップを払う』と設定していたハズレ役だったので、彼女はチップを取り返すどころか、賭けたチップの2倍を桐葉に渡すことになってしまった。
「よし、次は俺の番やな。桐葉殿の手前、負けられんわ!!」
続けて賽を振るったのは波瑠。気力減退など言っていられない。勢いに任せて茶碗の中に賽を放り投げると、出た目は4と5、そして6。それを見た瞬間、マーチラビットの顔が青褪めて行く。
「げぇっ!? なんでそっちが『2倍貰える』役を出しているのよ! あなたも私と同じで、1、2、3を出しなさいよ!!」
1~3の階段はハズレでも、4~6の階段は当たりだった模様。揃った場合は自分の賭けたチップの2倍のチップを相手からもらえるため、波瑠は堂々とマーチラビットからチップを奪う。こうも凶悪な目が出続ければ、遠からず相手のチップはすっからかんになるだろう。
「この調子じゃな。一気に畳みかけるぞ、波瑠殿!」
どうせなら、裸一貫になるくらいに毟り取ってやろう。欲望を解放された二人は情け容赦なく、マーチラビット達からチップを奪取し続けていった。
●それは当たりですか?
桐葉と波瑠の二人が快勝を続ける中、リリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)もまたイベント会場である神社を訪れていた。
「んっ、ここがげーむの世界なんだね。リリ、ピコピコなげーむなんて初めてやってみるよ」
人生の初ゲームがGGOとは、なんとも因果なものである。まあ、実際にはリリエッタもゲームの存在くらいは知っていたのだが、しかしあまりにプレイスタイルが酷過ぎるため、誰も彼女とゲームをしてくれなかったのだ。
「むぅ、ピコピコなげーむの中でも猟兵なら普通に動けるんだね。これなら何もしてないのに壊れたりしないから安全だね」
いや、何もしてないのに壊れるとか、どんな遊び方しているんだよ!? そりゃ、誰も一緒にゲームをしてくれないどころか、一瞬でも貸すことさえ躊躇うだろう。
そういうわけで、リリエッタにとってはこれが自分でプレイする初のゲームだ。操作方法などは不明のままだったが、そもそも自ら電脳世界にダイブして楽しむタイプのゲームだったので、コントローラーの使い方など分からなくとも問題ない。
「ここだと、これを装備すればパワーアップするんだよね?」
アイテムボックスの中から支給されたバニー巫女服を引っ張り出し、リリエッタは迷うことなくそれを装着した。奇抜な衣装だったが、元より羞恥心などないので問題はない。ともすれば、なんかカッコイイかもしれないと思えてしまう辺り、彼女の感性は相当にズレている。
だが、それでもリリエッタにとって、全ての問題が解消したわけではなかった。コンピュータゲームをやったことがないのは勿論、リリエッタはギャンブルの経験もない。6歳の少女であれば普通のことだが、それ以前にトランプでさえ大して遊んだことがないのだから、彼女ができるゲームも限られているわけでして。
「どうじゃ! これで、わらわ達の10連勝じゃ!」
「俺には桐葉殿という、運命の女神様が味方しとるんや! もう、そっちに勝ち目はあらん!」
ふと、何やら騒がしい声がする方向に目をやれば、そこには連戦連勝を続けて盛大に盛り上がっている桐葉と波瑠が。彼らの遊んでいるゲームなら自分でもできそうだと、リリエッタは静かに近づいてい行き。
「ん、リリもそれやってみるよ。サイコロを振ればいいんだよね?」
第三の刺客として、マーチラビット達との戦いに途中参戦。役も何も分かっていなかったが、とりあえず適当に賽を振る。
「……ん? なんだか、たくさん数字が揃ったよ」
何気なく茶碗の中に転がした賽の目を見て、リリエッタは意味深な言葉を呟いた。他の者達も一斉に覗いて見れば、なんとそこには全て6の目になっているサイコロが。
「う、嘘……。なんで、いきなり最高の役を出せるのよ……」
「あ、ありえない! こんなの、絶対にバグってるわよ!」
いやいや、お前達がそれ言うか? 完全に自分達のことを棚に上げ、狼狽して頭を抱えるマーチラビット達。バグプロトコルから見てもバグにしか見えないとか、巫女服の強運効果、恐るべし。
「リリの勝ちなの? それじゃ、このコインみたいなのは貰って行くね」
勝機がなくなり絶望するマーチラビット達を横目に、リリエッタは情け容赦なくチップを回収。支払い不能となったマーチラビット達は戦闘続行不能と見做され、最後まで現実を受け容れられないまま、頭を抱えて消滅して行った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
サエ・キルフィバオム
アドリブ大歓迎だよ
バニー巫女服ね。んま、ウサギ年も終わりだし、こういうのもアリかなって♪
そんなわけでさっくり着替えてゲームに向かおうかな
ゲームはそうだなぁ、トランプでもやろうか
お茶出してくれるなんてありがたいね、じゃ、遠慮なくもらっちゃうね
って事で、遠慮なくマッドティーパーティーに参加しつつこっちは【一狐の腋に如かず】でメリット効果を得ていこう
相手の欲望を煽るなら、同じことを返されるのも覚悟してるよね~♪
ヒートアップする勝負の末に、欲望に負けて失敗するのは果たしてどっちかなって
サマエル・マーシャー
※バニー巫女服着用
猟兵さんたちのバニー装備を見る度に私もこういうのが欲しいなと思っていました。とうとう私もバニーデビューです。(ノリノリでポーズを取りながら)
さて、ギャンブルですか…そしてこちらの欲望を解放させて冷静な判断力を奪ってくると…得意分野が私と似ていますね。お揃いです。
UCを使用し皆さんに私に狂っていただきます。敵のUCの効果により私の正気も奪われているので威力倍増です。
するとどうなるか。まともな人がいなくなります。
であれば私を愛してくださる皆さんが私に忖度してくれるはずですので私が大幅有利です。
まあ、その前に欲望を解放されすぎた私が皆さんを食い散らかしてしまうかもしれませんが…。
●真なる欲望解放!?
巫女服の下にバニー服。しかも、敢えて隠さず見せるとなれば、普通は恥ずかしいと思うもの。
だが、サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)とサマエル・マーシャー(電脳異端天使サイバー・グノーシス・エンジェル・f40407)にとっては、そんなものは関係なかった。むしろ、積極的にバニー巫女服を着用し、運気を盛大にアゲアゲだ。
「バニー巫女服ね。んま、ウサギ年も終わりだし、こういうのもアリかなって♪」
「私もこういうのが欲しいなと思っていました。とうとう私もバニーデビューです」
こういうのは場のノリに合わせた方が勝ちなのだとばかりに、二人はバニー巫女服姿でギャンブルに挑む。だが、実際はゲームの種類などなんでもよく、どちらかといえば別の何かを期待しているような気も。
「さて、ギャンブルですか……そして、こちらの欲望を解放させて冷静な判断力を奪ってくると……」
「ゲームは……そうだなぁ、トランプでもやろうか」
サエの一声で、ゲームの内容はトランプに決まった。ここは無難にポーカーでもやるか、はたまた欲望を解放すればするほどに不利になりそうなブラックジャックでも選んで、敢えてアウェイでの戦いを楽しむか。
その辺はマーチラビット達にお任せして、二人ともお茶と菓子を片手にゲームを堪能。爆上がりした運気によって勝ったり負けたりが続きながらも勝ち越しているが、さして考えずに大きな手ばかり狙うので、なかなか勝負がつかないままだ。
「ああ、もう! 面倒臭いわね!」
「さっさと欲望を全部解放しなさいよ!」
苛立ちを隠しきれない様子で、マーチラビット達は一斉に欲望解放攻撃を放って来た。しかし、それこそが二人の狙っていた瞬間。まずはサエが相手の力を利用する形で、完全に技を反射してしまい。
「成功した……って、思ったでしょ。ざーんねん♪」
「え……? な、なにこれ? なんだか、頭が……」
欲望を解放されて見境がなくなったのは、マーチラビット達の方だった。もはや、彼女達の目に映るのは、少しでも強い手札を揃えることのみ! そのためなら、盛大なリスクさえなんとも思わず、どう考えても悪手としか思えない行動に出まくってしまう。
そして、そんな彼女達へ、サマエルが情け容赦ない追い打ちを放つ。彼女が繰り出すのは全方位に放たれる洗脳毒電波。これを浴びてしまったが最後、頭の中はサマエルへの狂愛で満ち溢れてしまい、全てを彼女に捧げたくなってしまうのだ。
「ぜんぶすべて私の|花嫁《餌》です……」
「はぇ? $#%&☆△*◆!?」
少しばかり効果が強過ぎたのか、中には完全に頭のネジが吹っ飛んでしまった者もいるようだが、それはそれ。巫女服の効果で運気が盛大に上昇している今、攻撃が予期せぬクリティカルヒットをすることもあるため、恐らく脳の中枢に毒電波がクリティカルで当たって頭がパーになったのだろう。
こうなってしまうと、もはやギャンブルどころではなく、勝負が勝負にならなかった。マーチラビット達はサマエルに忖度することだけを考え、次々と勝負を放棄したのだ。
「これで終わりですね。でも……私も、もう我慢できません」
ギャンブルが実質の不戦勝に終わったところで、サマエルが呆けた表情のマーチラビット達に襲い掛かった。欲望を解放され過ぎたことで、彼女もまた自分を制御できなくなったようだ。
「え……? はぁぁぁぁん💕 サマエル様ぁ💕」
「あなたになら、何をされても幸せですぅ💕」
狂愛の虜になったマーチラビット達は、もはやなにもかもされるがまま。しかし、そこから先は、残念ながらお見せできない。モザイクをかけるわけにもいかなかったので、サエが身体を張って隠すことで、なんとか第四の壁を超えた力によりBANされることだけは防げたが。
「あちゃ~、ギャンブルどころじゃなくなっちゃたわね、これは」
苦笑しながら呟くサエだったが、果たしてサマエルはマーチラビット達に何をしたのだろうか。全てが終わった後、彼女だけが満足そうな笑みを浮かべていたが……エッチ過ぎて見せられなかったのか、それともグロ過ぎてNGだったのか、あるいは全く別の理由からか。その辺はご想像にお任せするしかなさそうだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『バグ・戦巫女』
|
POW : |投扇饗舞《ライディング・ファン》
自身の【落下速度が10分の1】になり、【扇に乗る】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
SPD : |飛扇龍舞《ドラゴン・ダンス》
【扇】から【荒ぶるつむじ風】を召喚する。[荒ぶるつむじ風]はレベル×5km/hで飛翔し敵を攻撃する。使用者はこれに騎乗可能。
WIZ : |火神炎舞《カグツチ・ダンス》
高速で旋回する【神殺しの炎】を召喚する。極めて強大な焼却攻撃だが、常に【奉納の舞】を捧げていないと制御不能に陥る。
イラスト:えんご
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「マリナ・フォーリーブズ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●戦巫女、降臨!
マーチラビット達との勝負を制止、イベントはついにボス戦へと突入した。境内に置かれていた遊技台が次々と消滅し、なにやら物々しいBGMと共に、社の扉が開かれる。
その中から現れたのは、神々しいオーラを纏った巫女だった。よくよく見れば、彼女の巫女服はイベントの限定装備からバニー服やビキニアーマーを抜いたもの。どうやら、彼女と御揃いの装備を入手できるというのが、今回のイベントの特典だった模様。
「ウサギはん達、やられてもうたのどすなぁ。情けないどす……」
優雅で妖艶な雰囲気を撒き散らしながら、戦巫女が境内に降り立つ。ここから先は、彼女と本気のガチバトル。だが、フィールドに存在する特殊な効果のせいで、普通に戦って勝つのは難しい。
「これ以上、うちの神社で好き勝手ぇさせしまへん。不届き者には神様の罰当たりますえ」
戦巫女の言う通り、この境内では最も運の悪い者に、神の罰が下るのである。
落雷、落石、自然発火に凄まじい突風。1分毎に襲い掛かるそれらの強大な自然災害を攻略できなければ、一方的にやられるのがオチだろう。
だが、このルールは当然のことながら、戦巫女にも適用される。つまり……彼女よりも圧倒的に運が良くなれば、神罰を気にせず戦える。
バグプロトコルと化したとはいえ、相手は腐っても神の使い。その運気も常人の比ではなく、まともに戦っても勝ち目はない。
ここはひとつ、イベント限定装備の効果を生かし、運気勝負に持ち込んだ方がいいかもしれない。イベントを正しい姿に戻すため、バグプロトコルの親玉にも、この辺りで退場していただくとしよう。
ジル・フィールド
■アドリブ/連携OK
マーチラビットを倒しトリリオンGETでご満悦になっていると、響き渡るBGMで我に帰ります
扉の先の戦巫女を見据え
「親玉登場か?」
と彼女から感じる強者のオーラで戦闘態勢へ
「丁度トリリオンがありますし、強いの召喚しちゃおうか」
勝利の女神が微笑むのは此方と宣言し先程のトリリオンを全て消費してUC発動
なんと出てきたのは〖戦の女神アテナ〗!?
「なんだか綺麗な女性が出てきましたね」
本人もよく分かってない為モンスターにカテゴライズされていても気にしてない様子
どうやら勝利の女神というワードに導かれたようだ
戦巫女には戦乙女をぶつけます
アテナの槍攻撃が戦巫女に直撃!
私は「おぉ…」と後方で拍手です
●激突! 戦巫女VS戦女神!
ギャンブル勝負でマーチラビットの集団を圧倒し、ゲーム内通貨を手に入れたジル・フィールド(廃教会の修道士・f42060)はご満悦。だが、突如として社から響き渡ったBGMに、思わず我に返って戦巫女を見据えた。
「親玉登場か?」
ここから先はガチの戦闘で決着をつけねばならないということが、嫌でも分かる展開だった。しかも、バグプロトコル化したことにより、見た目以上の強さを持っていそうだ。
「うちと戦って勝てるつもりどすか。言うておきまっけど、うちは強おすよ」
優雅な雰囲気を崩さぬまま、戦巫女がジルに迫る。とてもではないが、真っ向勝負では勝てそうにない。ならば、ここはドラゴンプロトコルらしく、モンスターを創造してぶつけるのみ!
「丁度トリリオンがありますし、強いの召喚しちゃおうか」
勝利の女神が微笑むのは此方だと宣言し、ジルは先程の戦いで得たゲーム内通貨を全て使ってモンスターを召喚! その声に呼ばれて現れたのは……甲冑に身を包んだ戦の女神!?
「なんだか綺麗な女性が出てきましたね」
ジル自身は理解していなかったが、それはギリシア神話における女神アテナと同質の存在だった。どうやら、勝利の女神という言葉に導かれて現れたようだが、この場においてはこの上なく頼もしい味方だろう。
「戦ん女神さんならば、相手にとって不足なし。神様ん加護なら、うちも負けまへん」
そんな戦女神を前に、しかし戦巫女は自慢の舞で炎を呼ぶ。神殺しの属性を宿した炎は、戦女神に対しては特攻のようなものだ。
「……っ! なんと凄まじい……」
盾で炎の勢いを反らす戦女神だったが、このままではやられてしまう。なんとかしたいが、手持ちの通貨を使い果たしたジルには、もはや新しいモンスターやトラップを生成する術はない。
そうこうしている内に、社の空が急に曇り、強烈な稲妻が迸った。それは天の怒りとなって戦女神に襲い掛かり、落雷の直撃を受けた彼女は、思わず膝を付いて崩れ落ちた。
「あぁっ……! そ、そんな……」
1ターン毎に発動する神罰は、この場にいる最も運の悪い者を直撃する。限定装備を纏っていたことで難を逃れたジルだったが、それは即ち神罰の矛先が戦女神に向くことに他ならない。
「うちん神さんは罰当たりには容赦しまへん。それが他ん神さんどしたとしいやもどす」
奉納の舞を続ける戦巫女が、勝ち誇った表情で告げていた。次に神罰を浴びれば、さすがに戦女神とて倒されてしまう。ジルに残されたのは、運を天に任せて戦女神の勝負を祈ることのみ。
これが普通の戦いであれば、この時点でジルの負けが決まっていた。しかし、今のジルは限定装備によって、運が物凄く良くなっている。それにより、彼の願いが本当に天へ届いたのだろうか。
「ひゃぁっ! なんでこないな場所に石が!?」
運よく……この場合、戦巫女にとっては運悪く、彼女の足元に石が転がっていた。
それに躓き、転倒してしまう戦巫女。刹那、彼女の操っていた炎が、他でもない彼女に襲い掛かる。奉納の舞が中断されたことで、神殺しの炎が制御を失い、戦巫女自身にも襲い掛かったのだ。
「……今だ! そこっ!!」
その隙を逃さず、戦女神が槍を投擲。その攻撃は見事に戦巫女の身体を貫き、少なからぬダメージを与える。
「おぉ…」
後方で拍手するジルだったが、まさか自分の運気が勝敗を分けたとは思っていなかっただろう。
だが、この勝負は運気が良い者が勝つ戦い。スペックの差も相性の悪さも、それらを覆す程の幸運を以てすれば、物ともせずに勝利することができるのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルナ・キャロット
アドリブとかなんでも歓迎
バニー巫女服!?欲しいです!ドラも捨てがたいけどやっぱり兎です!
んへへセクシーバニー巫女……可愛いですね。早くスクショ撮りたいです。
運が良くなる装備やスキルは持ってないですが…私は兎(アバター)です!
バニー巫女服も合わされば神の使いとして兎年パワーで豪運になれるはずです!
斬撃で敵の巫女服を切り裂いて運気を下げるのも狙って、双剣でゴリ押ししていきます。
つむじ風も扇も双剣乱舞で切り裂いて何もさせません!
あなたはウサケモ度が足りませんよ!兎パワーの勝利です!
(もし兎年が終わってても残留パワーとかできっと頑張る兎)
●兎パワーは終わらない
イベント限定装備のバニー巫女服。かなり奇抜な装備ではあるが、それでもウサギ要素が入っているとなれば、それだけで欲する者もいる。
「バニー巫女服!? 欲しいです! ドラも捨てがたいけどやっぱり兎です!」
ルナ・キャロット(†月光の聖剣士†・f41791)も、その内の一人だ。普段は自分の好みな装備が手に入るまでひたすらガチャを回しまくっている廃課金者だが、そんな彼女にとっても無料で装備がもらえる季節限定イベントは、なかなか美味しい企画である。
「んへへ、セクシーバニー巫女……可愛いですね」
装備の性能はさておいて、ルナは早々に自分の姿を写真に収めたい気分でいっぱいだった。
だが、お楽しみは後に回し、今は目の前の敵を倒した方が良さそうだ。イベントボスの戦巫女はバグプロトコルと化したことで、尋常ならざる戦闘力と、ついでに運気を得ているのだから。
「あんたが次の相手どすか。卯年は終わって、もう今は辰年どすよ」
イベント中に年が明けていたのか、戦巫女は兎キャラであるルナのことを、その装備諸共に失笑した。もっとも、その程度で怯むルナではない。自身の運気は限定装備に頼る他にないが、それでも兎がバニー巫女服を着れば、兎×兎で効果は何倍にもなるはずだと信じて疑わない。
「前年ん干支はおとなしく道をあけよし」
戦巫女が扇から突風を放ってくるが、それでもルナは退かなかった。ここで避けても、敵は風に乗って更なる追撃を仕掛けてくるはず。ならば、最初から風を破壊する目的で、攻撃を相殺すればよい。
「眩しかったらごめんなさい!」
光り輝くエフェクトと共に、ルナは斬撃から衝撃波を繰り出した。それらは戦巫女が放ったつむじ風と衝突し、そして互いに相殺される。風に乗って攻撃しようとする戦巫女の目論見は破られ、それだけでなく衝撃で巫女服の裾も破れてしまった。
「あなたはウサケモ度が足りませんよ! 兎パワーの勝利です!」
「なにを、分けん分かれへんことを……あぁっ!?」
ルナがドヤ顔を決めた瞬間、更なる突風が巻き起こり、戦巫女が地上へ叩きつけられる。巫女服が破られたことで運気が低下し、ルナと戦巫女の運気関係が入れ替わった結果、戦巫女の方に神罰が下ってしまったようだ。
「これ以上は、なにもさせません! 兎年が終わっても、残留パワーで頑張るのです!」
相手が体制を整えるよりも早く、ルナが双剣で斬り掛かった。その猛攻を前に戦巫女は反撃の糸口さえ掴めず、ルナから距離を取って巫女服を修復するのが精一杯だった。
大成功
🔵🔵🔵
イリスフィーナ・シェフィールド
ううぅ……気持ちよいじゃなくて酷い目に遭いましたわ(腰をさすりながら)
倍増装備をつけてあれとはわたくしそれほど運が悪いのでしょうか
(ボーナス装備のせいとは欠片も気づかず)
それでも逃げるわけにはいけませんしなんとかいたしましょう。
とりあえず同じコードでまいりましょうか……。
自分の分の欲望解放だけならまだ我慢できるかもですわ(そんなわけないが)
耐久勝負になりそうですが……。
(悲運のダメヒロインちゃんをお好きに扱いください、アドリブいくらでもOK、ダメだこいつなんとかしないと……とお思いなら誰かと組ませていただいても(^_^;))
リュール・ディールーク
《幸運》は常に発動する
綺麗な巫女さんですね!運気勝負です!負けませんよ!
相手はUCを発動してつむじ風が迫って来たが『推力移動で加速しながら心眼と第六感』で回避する(運気勝負に持ち込みます)
解放する真実の剣よ! まだつむじ風が迫って来たのでUCを発動して時空と相手の起源(相手の運とつむじ風)を書き換えてつむじ風を消滅させた後に斬撃波を放ちながら敵の懐に迫る
邪龍の牙には呪いがあるんですよ!
UCの力でUC邪龍斬・牙を発動して敵を切り裂いた
凍ってください! 敵を切り裂いたと同時に『凍結攻撃のエネルギー弾』を『クイックドロウ』で放つ
天誅ぅぅぅぅぅぅぅ!
『覇気と念動力』を纏った拳で殴り飛ばした
サエ・キルフィバオム
アドリブ大歓迎!
うーん、いつもならお揃いの衣装を用意して~みたいなところから始めるんだけど、今回は順序が逆になってるから、ちょっと不思議~
ま、それはそれ、これはこれだね
イベント装備の力で運勢で勝ってるなら互角の勝負を演じれれば何れは勝てるかな?
ってわけで【コード・スカルプチュア】で相手の荒ぶるつむじ風をキャッチして、こっちも飛扇龍舞で対抗しちゃおうかな~
ちょうどこっちの衣装もお揃いだし、結構映えると思うんだよね……って、映えてもしょうがないか!
風の中で、どっちが先に運が尽きるか、勝負だよ♪
●悲劇の悪運避雷針!?
バグにより信じられない程の運気を入手し、強制的に神罰を押し付けてくる戦巫女。だが、イベント限定装備があれば、そんな戦巫女も怖くない。
「綺麗な巫女さんですね! 運気勝負です! 負けませんよ!」
「うーん、いつもならお揃いの衣装を用意して~みたいなところから始めるんだけど、今回は順序が逆になってるから、ちょっと不思議~」
リュール・ディールーク(時を駆ける邪龍〜皆の止まった時間を動かす為に〜・f42338)やサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は、バニー巫女服やドラゴン巫女服の効果も相俟って準備万端。最初から運気爆上げ状態なので、気持ちでは負ける気がしない。
だが、その一方で、イリスフィーナ・シェフィールド(巫女兼|スーパーヒロイン《一皮剥いたらドMで淫乱》・f39772)は、早くも自分の運気に盛大なる疑念を抱いていた。
「ううぅ……気持ちよいじゃなくて酷い目に遭いましたわ」
棒の代わりにされて鐘に叩きつけられた腰が痛い。運気倍増装備を付け、敵から運気を吸収したのに酷い目に遭うとは、それほどにまで自分の運が悪いということなのか。
まあ、実際に運気のバロメーターが不運側に傾いている場合は、倍加した結果、不幸属性が更に加速するのは間違いないのだが。マイナスにどれだけ数字をかけたところで、マイナスの値が大きくなるだけなのだから。
それでも、ここで退くわけにはいかないと、イリスフィーナは気を取り直して拳を構える。他の二人も戦巫女の動きに合わせ、強烈なカウンターを見舞う体勢に入り。
「支配から解放する剣、ドミネイトフォース!」
まずはリュールが、敵の発生させたつむじ風の時間を『消滅』させて、文字通り風そのものをかき消してしまう。そのまま懐に入り込み、邪竜の力を込めた斬撃を叩きつけ。
「邪龍の牙には呪いがあるんですよ!」
本来であれば連発不可能なユーベルコードも、他のユーベルコードと同時に使用できるものであれば、話は別だ。これで少しでも巫女の運気が削げれば儲け物。その一方で、サエはサエで相手の繰り出して来たつむじ風の残滓をつかみ取り、それを自分のものにしてしまった。
「つまみ取った……♪」
これで、相手のユーベルコードは、そっくりそのままコピーできる。互いにぶつかり合う風と風。なかなかどうして、傍から見ても映えそうな光景だが……続けてイリスフィーナが攻撃しようとした瞬間、凄まじい突風が巻き起こり、彼女の巫女服をズタズタに切り裂いた。
「きゃぁっ! やっぱり、わたくしだけ運が悪いのですわ!」
神罰により巫女服をダメにされ、吹っ飛ばされて行くイリスフィーナ。元から露出度の高い格好で衣服を切り刻まれあので、あっという間に半裸である。
「本当に運の悪い人どすなぁ。早う降参すれば痛い目に遭わんと済むんに……」
神罰を受けて吹っ飛ばされて行くイリスフィーナの姿に、戦巫女が意地の悪い笑みを浮かべている。やはり、この中では最も運が悪いのはイリスフィーナだ。彼女がいる以上、神罰によるダメージを戦巫女に与えることはできそうにないが……それでも、残る二人がいれば、なんとかなりそうな気もしないわけで。
「風の中で、どっちが先に運が尽きるか、勝負だよ♪」
運気勝負なら同じ技を使った方が勝つと、サエは戦巫女のお株を奪う形で華麗に舞う。その一方で、リュールは連続攻撃可能なコンボ技を繰り出して、相手に休む暇を与えず攻め立てる。
「凍ってください!」
凍結のエネルギー弾を連射し、まずは相手の足を止める。その上で、覇気と念動力を拳に込めて、一気に戦巫女の身体へ叩きつけ。
「天誅ぅぅぅぅぅぅぅ!」
盛大に殴り飛ばせば空高く吹っ飛んで行くが、運悪く着地点には倒れているイリスフィーナがいた。
「……っ!? おごっぶべぁぁぁぁ!?」
巫女の頭がイリスフィーナの背中に突き刺さり、俯せになっていたイリスフィーナが凄まじい悲鳴を上げた。悲鳴と同時に、口からなんか液体も吐き出していたが、とりあえず見なかったことにしよう。
ああ、このままでは、敵が倒れるよりも先にイリスフィーナの方が死んでしまう。彼女が全ての神罰を引き受けているので、サエもリュールも攻撃し放題なのはいいが、イリスフィーナの耐久力にも限度というものがあるわけで。
「うふふ、真面目なお嬢様ヒロインは一旦おやすみですわ、気持ちよくなりましょう?」
もう、どうにでもなれとばかりに、イリスフィーナは自らの本能を解放し、戦巫女の運気を吸収する策に出た。その間も、絶えず神罰に晒されることになるのだが、彼女はむしろそんな状況さえ喜んでおり。
「んぁぁぁぁ💕 もっと……もっと、石をぶつけてください!」
ある時は、全身に石の雨を浴びながらも、悶絶しながら恍惚の表情を浮かべ。
「んくぅぅぅぅ💕 物凄く痺れますわ💕 これも快感ですわ💕」
そして、またある時は、雷に打たれても快感を覚えてしまい、全身を小刻みに震わせている。
「えぇと……なに、あれ……?」
「たぶん、そういう性癖の人なのよ。……さすがに、そっちの世界に足を踏み入れようとは思わないけどね」
リュールもサエも、神罰に悶えるイリスフィーナの姿に、完全に引いてしまっていた。それは戦巫女もまた同じであり、ともすれば関わるのを避けようと距離を取る始末。
「なんモンどすか、こんおなごは……。なんで、神様ん罰が通じへんのどすか……」
その理由は、イリスフィーナの巫女服が最初の攻撃で破られたことと、彼女がこの瞬間も戦巫女の運を吸収していたことに起因する。イベント限定装備が破壊されたので、いくら運が悪いとはいえ、マイナス方面に傾きまくることもない。そして、戦巫女の膨大な運気を吸収したことで、この中ではワーストの運気とはいえ、神罰の直撃をぎりぎりで避け、魂が肉体を凌駕する展開が発動しまくっているためだ。
「はぁぁぁ……💕 もっと、もっと虐めてくださぁい💕」
もっとも、その代償として半裸のまま神社の境内に崩れ落ち、本能のままに虐められることを求めているのは、猟兵としてはどうなのだろうか? まあ、彼女が神罰に対する避雷針的な何かになってくれたので、その間に残る二人がやりたい放題できたため、結果としては圧勝であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
大変な相手ですが、何とか?
先程の『衣装』を継続し『FAS』により飛行、『FLS』の空間歪曲障壁と『FMS』のバリアで守りに備えまして。
【徃結】を発動し『霊薬』を摂取、『超幸運』と『祭器反動強化』を取得しますねぇ。
『限定装備』と『霊薬』で二重の『幸運強化』が有れば『運気』では高確率で上回れるでしょうし、「私に来た場合」も『祭器反動強化』で『祭器』である『霊薬』を強化出来ることを理由に疑念を振り払えますぅ。
更に『反動』で各『祭器』を強化出来ますので、『FGS』の重力空間で相手の飛行や回避を抑え『FRS』『FSS』で叩きましょう。
問題は、どれだけの『反動』が蓄積するかですが。
四王天・燦
落雷の前触れとして嵐が起きるはず
あり得ない幸運で雨濡れを避けたりしてやるよ
巫女さんに運だけで勝つと勝利宣言するぜ
幸運にも突風が起きて投扇饗舞を吹き飛ばしてやる
落ち着いてスマホで年末ジャンボ富籤の結果を見て自慢して戦意を挫くぜ
唯一運がないことと言えば別嬪さんと戦わねばならないことだとイケメンオーラで誘惑する
バグを癒させてくれ、なんてお願いしてこっちも|神に仕える者《稲荷巫女》として狐の神降ろしだ
右手に神パワーを宿し、透過するように戦巫女の身体へと手を突っ込むゴッド手術でバグの元凶を取り除く―みたいな?
痛みは与えねーけど変なトコまで触ってちょっとえっちな刺激を与えるのはご愛敬
ん…まちがったかな!?
マリナ・フォーリーブズ
※アドリブ歓迎、共闘可
SPD判定
・作戦
もともとのNPCだったときのスキルの挙動から
回避するコツを周知して幸運耐久勝負に持ち込む
敵スキルを躱しながらダメージは天罰に依存、トドメだけPC達で畳み込む
・UC演出
相手のスキルは円運動で範囲内をゆっくり薙ぎ払うから
円内を縦方向に回避してぇ、近寄るか遠ざかるかは任せるわぁ~
・幸運演出
「さあ、どっちがツイているかワタシたちと勝負しましょう?
ちなみにアナタの運気はいまどんどん落ちてると思うわよぉ~。」
巫女バニー服を着込んだままアイテム『幸運のダイス』を握りしめ
敵に投げつけて出目で運試しする(6ゾロとか出れば運が良い)
●史上初!? 運ゲーだらけのイベントバトル!
季節限定のイベントバトルに、運要素だけで勝ちをもぎとる。
はっきり言って、これが他のイベントだったら、ナンセンスだと失笑されるところだろう。あるいは、最初からそんな仕様であれば、クソゲー認定されて大炎上だ。
だが、今回に限っては、運に任せて勝利を掴むのはむしろ推奨されることだった。なにしろ、イベント限定装備を纏うだけで、運気爆上げのクリティカル出まくり、確率が良い意味で仕事をしなくなるのだから。
「もう許しまへん……神ん代行モンとしいや、あんさん達に罰を与えます」
その一方で、今までの戦いでダメージが蓄積している戦巫女は、完全にブチ切れモードで猟兵達に迫り来る。なにしろ、巫女服が損傷して加護が弱まってしまったので、彼女は最初から運気が下降気味。ここで勝負に勝っておかねば、ボスとしての役割が果たせなくなってしまうのだから。
そういうところだけ変に律儀なのは、やはり彼女がゲームのプログラムだからだろうか。まあ、バグってしまった今となっては元に戻す方法もないし、そもそもイベントが『戦ってボスを倒す』タイプのものだったのかさえも分からない。
長期戦はむしろ不利になると考え、戦巫女は凄まじい突風を繰り出し猟兵達を攻撃してきた。その一方で、自分は扇に乗ることでバランスを保ち、荒れ狂う風の中を自由自在に飛び回る。
「なるほど……これは少し、面倒な相手ですねぇ」
「でも、そんなの関係ないわ! 幸運耐久勝負なら、お任せよぉ」
敵の挙動に合わせるのも癪なので、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)とマリナ・フォーリーブズ(|血濡れの《ブラッディマリー》・f41783)は、早々に運勝負に出ることにしたようだ。そうこうしている内に、早くも時間が経過して、境内の上空に黒い雲が出現したが。
「おっと、そうは行かないぜ!」
爆上がりした幸運で、四王天・燦(|月夜の翼《ルナ・ウォーカー》・f04448)が落雷どころか前触れの雨さえ回避してみせた。やはり、運気はこちらに味方している。ここまでくれば、後は流れに任せて敵を翻弄するだけである。
「宣言するぜ! アタシ達は、お前に運気だけで勝つ!」
「なっ……! 傲慢もたいがいにしなはれ。そないなこと、できるはずが……きゃぁぁぁっ!?」
燦が宣言した瞬間、天罰の突風が吹いて戦巫女を扇から叩き落した。それでもめげず、果敢に攻撃を仕掛けてくる戦巫女だったが、その挙動を読んでマリナが仲間達へ伝えて行く。
「相手のスキルは円運動で範囲内をゆっくり薙ぎ払うから、円内を縦方向に回避してぇ。近寄るか遠ざかるかは任せるわぁ~」
単に指示を出しているようにしか見えないが、これも立派なユーベルコード。マリナの指示が正しければ、それを聞いた仲間達も同じように回避ができ、相手の攻撃は無力化される。それならば、最も足が遅そうな者を狙おうと、戦巫女の矛先がるこるへ向かうが。
「大いなる豊饒の女神、その古の書に記されし知と力をお貸しくださいませ」
浮遊兵器を囮や壁に使いつつ、るこるは霊薬を調合して飲み干した。これで彼女の運気は更にアップし、今の戦巫女では追いつけまい。代償として、時間差で反動が出るのが気になるが……祭器も強化できたので、今のところは敵なしだ。
「なん故、当たれへんのどす。神さんはうちを見捨とったのどすか……」
翻弄される戦巫女の中に、神への疑念が浮かんでくる。すると、それに対する罰だとばかりに、雷や石降りが彼女を襲う。
「さあ、どっちがツイているかワタシたちと勝負しましょう? ちなみにアナタの運気はいまどんどん落ちてると思うわよぉ~」
「見ろ! こいつはアタシが勝った、年末ジャンボ富籤の結果だ! 当然、1当が大当たりだぜ!」
マリナがサイコロを投げつけ、燦が宝くじの結果を見せつけることで、更に戦巫女を煽って行く。もはや、今の彼女達はサイコロやくじの結果でさえも、自分達の思うがままにできる程の運気を手に入れている。
「もう、勝ち目はないと思いますよぉ。大人しく降参して……ひゃぁっ!?」
そんな中、るこるが降伏を迫ったところで、彼女の身体に霊薬の反動が訪れた。その結果、身体が異様に肥満化してしまったのだが……何故か、脂肪が胸と足にだけ集中した結果、鏡餅のような体形になっていた。
「こ、これはこれで……まあ、おめでたいでしょうかぁ?」
冷や汗をかきながら、るこるは思わず苦笑い。それでも運気が超絶的に上がっているので、何故か攻撃は彼女に命中しないのだが。
「そろそろ、神罰のダメージも厳しいんじゃないかしらぁ? さあ、ラスト、一気にいっちゃうわよぉ」
もはや勝負はついたとばかりに、マリナが最後のダメ押しを食らわせるべく周りに指示を出す。それを聞いて真っ先に動いたのは燦。というか、るこるが自力では動けないので、フィナーレを決められるのは彼女しかいない!
「勝負あったな。まあ、唯一運がないことと言えば、別嬪さんと戦わねばならないことだが……」
多少の皮肉を込めて誘惑しつつ、燦は戦巫女へと手を伸ばした。彼女も元はゲームのキャラクターならば、バグを取り除くことで、あるいは元に戻せるのではと思ったのだ。
「御狐・燦が稲荷神様に願い奉る。この身を代価にその御業の一端を降ろし給え!」
ありったけの生命力を代償に、燦は稲荷神の御業を創造して纏い、バグを癒すことを願った。運気が最大値を振り切っている今なら、不可能でも可能にできるはず。しかし、神の力を宿した右腕を戦巫女の身体に突っ込んだところで、なにやら妙な違和感が。
「……あれ? なんだこれ……もしかして、全部バグか!?」
残念ながら、バグプロトコルと化した戦巫女は頭の先から足の先までバグの塊だったので、癒してどうこうできる存在ではなかった。それでも、元のプログラムの残滓がないかとまさぐり続ける燦だったが、それは即ち戦巫女の胸に手を突っ込んで、内部をあれこれ弄ることに他ならず。
「ひゃぁぁぁぁ! なんをしはるのどすか、破廉恥な!」
どうやら、ちょっと変な気分にさせる場所を触ってしまったようで、戦巫女に逃げられてしまった。
「ん……まちがったかな!? まあ、仕方ねぇな」
とりあえず、最初から最後まで運頼みで勝つことはできたのだ。頼みの綱の巫女服がズタボロになっている以上、バグプロトコルと化した戦巫女も、そう長くは持つはずがないだろう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
稲宮・桐葉
華舟・波瑠殿(f16124)と行動するのじゃ
いやいや、圧勝じゃったのう!
このまま大将も圧倒するのじゃ!
念には念を入れて、さらに運気を上げるのじゃ!
UC【妖狐神術 和毛九尾分霊ノ法】を使い【幸運】100レベルの分霊たちを召喚じゃ!
現れた分霊たちもイベント装備が適用されるのかの?
されなくとも、+幸運900レベルなのじゃ!圧倒的じゃろう!?
うふふふ……波瑠殿、ちなみにどの性格のわらわがお好みかの?
なんての♪
さ~て、神様の罰が当たるのはどちらかのぅ?
バグ・戦巫女に対抗するように【九十九檜扇】で分霊(わけみたま)達とも連携を取り、舞踊の中心に波瑠殿を据えて優雅に舞いながら戦うのじゃ!
運気も舞いも負けぬ!
華舟・波瑠
桐葉殿(f02156)と参加や!
うむ、圧勝であったなー…
しかし、服はまだ変えられぬー…
奴輩めを倒せば終わるんやよね?
よし、さっさとサクッとやってまおう。そうしよう。
運気900レベルとかヤバない!?
俺は、まあ。いつも通り。そこらに転がっとるモンでも何でも使ぉて、首を取るのみや。
んー、どの桐葉殿も桐葉殿なんやろうけどな?
俺が嫁に選んだひとは、茶目っ気たっぷりにそう聞いてくる、桐葉やよ。
(服装そのままで、きりっ!)
我が妻、我が巫女の加護ぞある。
落石あらばその石を。『運良く』転がっとる板きれ、棒きれ、何でも【御簗流打根術】で武器として操り。
桐葉殿たちの舞に即興で合わせ、舞うように戦ぉたる!
●謹賀新年、巫女巫女対決!?
イベント限定の巫女服を装備すれば、それだけで運気は爆上がり!
一部、運気が逆に下がる人もいるようだが、それはそれ。元の運が1でもあれば、下がるのは防御力だけである。
「いやいや、圧勝じゃったのう! このまま大将も圧倒するのじゃ!」
年を挟んで無双できたことで、稲宮・桐葉(戦狐巫女・f02156)は上機嫌だった。
そう、やっぱり戦いはこうでなくては! チート能力のぶつかり合い、それ即ち無双なり! 普段は脳筋で突っ込むと碌な目に遭わないことが多いオブリビオンとの戦いだが、運気爆上がりのおかげで、よほど酷い逆張りでもしない限り、何をやってもなんやかんやで成功するので安心だ。
「うむ、圧勝であったなー……しかし、服はまだ変えられぬー……」
もっとも、その一方で華舟・波瑠(華の嵐・f16124)は、セクシーな巫女服姿に未だ戸惑いと恥じらいを隠しきれていなかった。
「よおもやってくれたんやね……絶対にゆるしまへんよ」
そんな中、戦巫女だけがブチ切れていたが、今の桐葉や波瑠にとっては他愛もない相手だ。少なくとも、運気の量では絶対的に彼らの方が上なのだから。
「ふふふ……念には念を入れるのじゃ。和毛なる九尾は極まりし霊力の証なり。我が霊力を肉とし、我が意を宿し、疾く顕現せよ、九のワケミタマよ!」
戦巫女に対抗すべく、まずは桐葉が合わせて9体の分霊を召喚した。その姿は桐葉と瓜二つでありながら、しかし性格は全て異なるもの。気丈もいれば気弱もいるし、お嬢もいればロリもいる。だが、それら分霊に全て共通していることは、桐葉の姿……即ち、装備さえも模倣しているということだ。
ちなみに、彼女達は桐葉の技能を9倍にして使えるので、各々の運気は一般人の実に900倍! そこに限定装備の力が加われば、それだけで運気は驚きの2700倍! それらが9体いるのだから……分霊だけで、運気の量は一般人の24000倍以上!?
「うふふふ……波瑠殿、ちなみにどの性格のわらわがお好みかの? なんての♪」
もはや後は運が勝手に勝負を決めてくれるだろうと、桐葉は調子に乗って波瑠を茶化し始めた。敵を目の前にして何を惚気ているのかと言いたくなるが、ここまで運気に差がつけば、後は運任せで勝てると思ったのだろうか。
「んー、どの桐葉殿も桐葉殿なんやろうけどな? 俺が嫁に選んだひとは、茶目っ気たっぷりにそう聞いてくる、桐葉やよ」
無駄にイケメンなムーブをかましつつ、波瑠は敢えて本体の桐葉を選んだ。こいつら、マジで惚気てやがる。しかも、互いにセクシーで奇抜な巫女服姿なので、残念さに拍車をかけている。
「おんれ……馬鹿にしはるな! 神域で惚気るやらなんやら、神様への冒涜どす!」
一向に攻撃して来る様子がなく、むしろ目の前で堂々とイチャついている桐葉と波瑠に、とうとう戦巫女も怒り心頭! 自らは空中を移動しながら、炎の舞で境内の全てを覆い尽くさんと襲い掛かるが、ここに来て運悪く神罰が発動した。
「……痛っ!? なんで、うちに罰が下るちゅうわけやか!?」
バラバラと石が降って来たことで踊りを中断され、盛大に落下する戦巫女。制御を失った炎は暴走してそこら中を焼きまくり、もはや本人にも止められない。
「行くぞ、波瑠殿! 運気も舞いも負けぬ!」
「御首獲るに、手段は択ばん。武者は勝つ事が本にて候、や」
本体の指示を受けて四方八方から攻撃を仕掛ける桐葉の分霊に合わせ、波瑠がその辺に転がっている石を素早く拾って投げつけた。先程、神罰の石降りで落ちてきたものだ。単なる礫でしかないが、それでも運気が爆上がりしているため全てが戦巫女の急所に当たり、瞬く間にボコボコにされて行く。
「あっ……!? がはっ!! そ、そんな……」
神の加護を失ったバグプロトコルなど、もはや今の二人にとっては恐れるに足らず。散々な目に遭わされた結果、ついに敵わないと悟ったのか、戦巫女は社の屋根に飛び乗る形で二人のことを見下ろして。
「おんれ……覚えとるがいい!」
お約束の捨て台詞を吐いて撤退しようとした瞬間、運気の悪さが災いして、盛大に屋根から落下したのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リリエッタ・スノウ
あれがボスモンスターなんだね。
んんっ、リリ達の着ている装備に似てるんだね。やっつけたらあの装備がもらえるのかな?
さきほど着替えたバニー巫女服のまま戦うね。
これ、動きやすい格好だしリリ嫌いじゃないよ。
中距離から二丁拳銃で牽制しながら戦うよ。むぅ、でもこの距離だと敵のつむじ風が邪魔かも。
つむじ風で装備が少しぼろぼろになったりするかもだけど、相手に天罰が下って隙ができたところに一気呵成にいくよ。
つむじ風を掻い潜って一気に接敵。【リリ式シャドウリッパー】で戦巫女をずたぼろに切り裂いていくよ
むぅ、リリが勝ったんだからその装備をドロップするんだよ。
と戦巫女の装備をむしり取ろうとします。
※アドリブ連携大歓迎
●至高の限定裏装備!?
度重なる戦いで巫女服を損傷し、持ち前の運気をも失い始めた戦巫女。
これはヤバい。マジでヤバい。プレイヤーを狩るバグプロトコルのはずなのに、こんな場所で自分の方が狩られてはたまらない。
そう考えた戦巫女は、とりあえず逃げることにしたようだ。だが、そんな彼女の前に、立ち塞がる猟兵がまだ一人。バニー巫女服に二丁拳銃という、ある意味ではニッチな層に人気が出そうな恰好をしたリリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)だった。
「あれがボスモンスターなんだね」
人間の姿をしていようと、完璧に怪物扱いである。まあ、確かにバグプロトコルは怪物と言って差し支えないのだが、あそこまで堂々と人間の姿をした相手をモンスター扱いするのはどうなのか。
「んんっ、リリ達の着ている装備に似てるんだね。やっつけたらあの装備がもらえるのかな?」
いや、いくらなんでも、それはない。というか、既に同じデザインをベースにした、それでいてもっと奇抜な巫女服を限定装備のサンプルとしてもらって、現在進行形で装備していますよね!?
色々と突っ込みどころが満載だったが、それでもリリエッタはお構いなしに戦巫女へと仕掛けて行く。一般常識を持たないリリエッタにとって、バニー巫女服は単に動きやすいだけの服装なので、戦闘への支障は殆どない。
「うちかて意地があるどす! こんような場所で死ねまへん!」
リリエッタの放つ二丁拳銃の銃弾を、戦巫女は果敢につむじ風で叩き落として行く。だが、今更それが何になるだろう。運気でリリエッタに負けている以上、境内にて発動する神罰は、情け容赦なく彼女のことを襲うわけでして。
「……っ!? ぎゃぁぁぁぁっ!!」
頭を雷で撃ち抜かれ、今度こそ戦巫女は本当に戦う力を失った。既に巫女服は黒焦げのボロボロで、もはや運気上昇効果などないに等しい。
「ん、チャンスだね」
攻撃が止んだところで、リリエッタは一気に距離を詰め、必殺の手刀を叩き込む。それはまるで影のように視認することが難しく、それでいて確実に急所を抉る一撃だ。
「あぐぅっ!? ようあきまへん……」
運気が倍増していたこともあって、リリエッタの攻撃は何もしなくてもクリティカルヒット! 哀れ、戦巫女はガックリと膝を付き、もはや彼女に戦いを継続する意思はない。
「むぅ、リリが勝ったんだからその装備をドロップするんだよ」
未だ何かを勘違いしているのか、リリエッタはそんな戦巫女から情け容赦なく巫女服を奪おうと引っ張った。
いや、もう本当に止めてやれよ。ゲーム的には、既に相手のHPは0であり、戦闘不能の状態なのだから。
「なにをしはるのどすか!? おなご子ん着るモンを剥ぐやらなんやら、そないな破廉恥なことはやめよし!」
必死に抵抗する戦巫女だったが、それが却って拙かったのだろうか。壮絶な引っ張り合いの末、ついに巫女服は音を立てて破れてしまい、あっという間に素っ裸!
「ああ……もう、お嫁に行けへんどす……」
両手で胸元を隠したまま、戦巫女は泣きながら消滅した。最後の強制脱衣が精神的な大ダメージとなったのか、それ以降は二度と再び復活する兆しも見えなかった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『季節限定イベント!』
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POW : イベントアイテムを大量に集め、景品と引き換える
SPD : イベント限定のレアモンスターを探す
WIZ : お祭り見物を優雅に楽しむ
イラスト:yakiNAShU
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ここからが本当のイベントです!?
猟兵達の活躍によってバグプロトコルは全て倒され、バグっていたイベントも本来の形を取り戻した。
社の境内にあった遊技場は全て消え、代わりに置かれているのは様々な屋台。輪投げ、くじ引き、射的といったゲームもあるが、勝った際にもらえるのは『ウサドラゴン』という兎の耳を生やした竜のマスコットであり、これを大量に集めることで、景品と交換することができるらしい。景品の大半は大量のTやガチャを回すのに必要なアイテム、あるいは貴重な回復系のアイテムといった消耗品。いつものイベントよりも交換レートが低く設定されており、大量ゲットのチャンスである。
その一方で、やはり冒険者の醍醐味といったらモンスターとの戦闘なのか、実際にモンスターを倒すゲームも存在した。特に大きな屋台の看板には『パルニー退治フェスティバル』と書かれており、指定されたフィールド内で、GGOのマスコット的なモンスターであるパルニーを、ひたすら倒しまくるという内容だ。
ちなみに、パルニーには赤、青、黄、緑の4色がいるが、どの色をどれだけ倒せば良いのかはレベル毎に異なっている。既定の数を既定の時間内に倒せなければゲームオーバー。クリアしたレベルに応じて『ウサドラゴン』のぬいぐるみやステータスを一時的にアップさせる貴重なアイテムがもらえる他、稀に出現する金や銀のパルニーを倒すと、大量のゲーム内通貨やガチャを回すためのアイテムが手に入るようだ。
もっとも、金や銀のパルニーは退治してもクリアに必要なスコアが上がらないため、欲を出し過ぎてレアパルニーばかり探していると、あっという間にゲームオーバー。もらえる報酬は却って少なくなってしまうので、その辺の駆け引きが重要だ。
その他にも、様々な食べ物の屋台も並んでおり、こちらを楽しむだけでも面白そうだ。そして、そんな祭りを案内してくれているのは、他でもない先程まで戦っていた戦巫女!
「おいでやす。本日は気ん行くままに、お好きなやけお楽しみおくれやすませ」
どうやら、本来の彼女はモンスターなどではなく、単なる水先案内人のキャラクターだった模様。バグが完全に排除された今、無害なNPCとして再構築されたのだろうか。
このイベント内には、既にバグは見当たらない。念のため警戒を兼ねて偵察するのも良いが……今は普通に祭りを楽しんでも良いかもしれない。
イリスフィーナ・シェフィールド
WIZ
おおお……(頭抱えて悶え、衣服はいつもの)
無事解決したのはよろしいのですけど。
思いっきり性癖に流されて他の人にも見られてしまいました。
まぁ、自分がそういう行為を喜んでしまうのを受け入れるしかないかなとは思いますのよ、否定するなら記憶とか根こそぎ書き換えないと無理でしょうし。
愛しの女神様はこんなわたくしでも愛してるとおっしゃってくださいますし。
ただ他人に見られても平気と割りきれません……。
まぁ気分転換におみくじでも(大凶で細かい内容お任せ)
……巫女様、禊ができる場所ないでしょうか、厄落とししたいのですけど。
まだ痛め付けたりんのっみたいな目で見ないでくれますでしょうか、地味に傷つきます。
●新年、初叩き!?
戦いは終わり、全てのバグは排除され、イベントも本来の姿を取り戻した。
だが、全てが片付き平和が訪れても、イリスフィーナ・シェフィールド(巫女兼|スーパーヒロイン《一皮剥いたらドMで淫乱》・f39772)は、心の内が全く穏やかではなかった。
「おおお……」
ズタボロに破れた限定装備は破棄され、普段の服装に戻ってはいるが、そういう問題ではない。無事に事件が解決したのは良いが、代わりに自分の性癖を公衆の面前で赤裸々大公開してしまったのは恥ずかし過ぎる!
正直、ここまでやってしまったら、もう自分がドMであることを受け容れる他にない。しかし、それにしてもである。
Mとは本来、至高のSと対になって初めて生きる存在なのだ。互いに理解し合ってこそのSMであり、相手の思惑に関係なく虐められることを受け容れ求めるようでは、それはMとしても最低の行為。
仮に、ドSな人間が人前でドMな人間を攻めるとしたら、下着を履かせないで雑踏の中を歩かせるなど、バレたらヤバい状況を作り精神的に虐めてくるはず。それなのに、自ら公衆の面前で破廉恥な姿やドMな性癖を公開してしまったら、折角の焦らしや虐めが台無しになってしまう。
(「うぅ……やっぱり、他人に見られても平気とまでは割り切れませんわ……」)
というか、そこを割り切ってしまったが最後、それはもはやMではない。痛みと羞恥を快感に変えるのがMなのに、羞恥心さえ失って誰に見られてもオールオッケーというのは、ドMを超越したS級変態……それこそ、コートの中は全裸の丸出しオジサンが、より最悪な方向へ進化したような存在と同義でしかないのである。
さすがのイリスフィーナも、自らS級変態の仲間入りしてまで痛みを求めるつもりはなかった。それなのに、結果としてS級変態と勘違いされるような醜態を晒した挙句、蓋を空けてみればやられっ放し。ドMとしてもスーパーヒロインとしても、どっちにしろ失格ではないか!
「はぁ……。でも、愛しの女神様は、こんなわたくしでも愛してるとおっしゃってくださいますし……」
今のイリスフィーナにとっては、それだけが唯一の慰めであった。
もう、こんな思いはこりごりだ。気分転換におみくじでも引こうと足を運ぶイリスフィーナだったが、しかし彼女はどこまでも不幸な星の下に生まれた女。
「……っ!? これは……なんで、新年早々に大凶なんですのぉぉぉぉ!」
願い事:叶わぬ、病い:治らぬ、失せ物:出ない、待ち人:来たらず、旅行:調子にのるな、相場:売るも買うも控えよ、縁談:壊れる、転居:するな、学問:危うし、恋愛:破れる……もう、これ以上になく目一杯の最悪フルコース!
「……巫女様、禊ができる場所ないでしょうか、厄落とししたいのですけど」
こんな結果では、神社の木に巻いて帰るだけでは不十分だろう。少しでも厄を祓いたいと願うイリスフィーナだったが、残念なことにここの神社の禊とは、冷水を浴びながら神木を削って作った木の板で、何度も身体を叩かれるというものだった。
「……この社の禊は厳しいどすえ。お客はん、痛めつけられたいんどすか?」
なんとも物好きな者もいたものだと、巫女さんから突き刺さる冷たい視線。この時点でもはやイリスフィーナの精神はズタボロであり、ライフはゼロを割ってマイナスポイントだったが、しかし彼女の不幸は終わらない。
「まあ、どないしてもちゅうんやったら、仕方あらしまへん」
あれよ、あれよと連れて行かれ、白装束へ着替えさせられてしまう。そのまま滝へ連れて行かれると、冷たい水が身体を打ち、屈強な男が情け容赦なく神木でイリスフィーナの尻を打ち据える。
「ふんぬぅぅぅぅぅ! ぽんでりんぐぜぇ!!」
「はぎぃっ!? あががが……」
痛みが全身を走り抜けるが、水が冷た過ぎるので身体が震えて悲鳴も上がらない。おまけに、注連縄で両手を縛られ吊るされているので、逃げ出そうにも逃げ出せない。
「も、もう十分ですわ! 十分に厄は落ち……はぐぅぅぅぅ!!」
懇願空しく、その後もイリスフィーナは尻を何度も神木で叩かれた。だが、果たしてこれで悪運を祓えたのかと聞かれれば、それは誰にも分からなかった。
大成功
🔵🔵🔵
リュール・ディールーク
よ〜し!遊びますよ!
屋台の方へ行く
まずは輪投げです!
『心眼』でターゲットの距離を見て投げる
あれ?力が強すぎたのでしょうか?えい!やっと入りました〜!
最後の一投で入った
今度はくじ引きですか!やります!
何が出るのでしょうか…?やった〜!大当たりです!
『幸運』が発動しているので大当たりを引く
射的で遊ぶ事にした
八発ですか…もう少し精度をあげないと…はあ
『心眼』で的を狙い撃ちにして十発中八発が的に当たる
最後はこれです!
最後にパルニー退治フェスティバルに参加する
UCを発動してパルニー達を攻撃した後にUC Zバスター・冥を発動してパルニーを攻撃
立ち回りは堅実かつ最速で倒す
ウサドラゴンのぬいぐるみをゲットした
●いざ、遊び倒さん
バグが修復されて正常化したことで、神社は本来の活気を取り戻していた。
あちこちに並ぶ様々な屋台。食べ物を扱っている店が大半だが、中には屋台ならではの遊技場となっている場所もある。
「よ〜し! 遊びますよ!」
どうせなら全て楽しまねば損だと、リュール・ディールーク(時を駆ける邪龍〜皆の止まった時間を動かす為に〜・f42338)は屋台の方へと歩いて行った。
遊べるものは色々とあるが、最初に挑戦するのは輪投げだ。与えらえた輪を指定の棒に投げて上手く入れるだけなのだが、これが意外と難しい。
「あれ? 力が強すぎたのでしょうか?」
寸分狂わず棒までの距離を測っても、コツが掴めなければ投げたところで入らない。気が付けば、リュールの手元に残っている輪は一つだけ。これを外したら今度こそ本当に0点だ。
「えい! ……やっと入りました〜!」
辛うじて、なんとか一つだけ輪を入れることができた。景品のウサドラゴンも一つしか手に入らなかったが、まだまだ祭りはこれからだ。
「今度はくじ引きですか! やります!」
続けて向かったのは、くじ引きの屋台。イベント限定装備を纏ったままなので、運気はすさまじく上がっているはず。この状態でくじを引けば……当然のことながら、何も考えていなくても大当たりだ。
「何が出るのでしょうか……? やった〜! 大当たりです!」
景品は大量のウサドラゴンに加え、ガチャ石やTがオマケについて来た。GGOの世界でしか使えないのが、少しばかり不便だがそれはそれ。
調子が出てきたリュールは、更に射的の屋台へと向かった。銃はあまり使ったことがないが、運気が上がっている今ならば、いつもより良い結果が出るかもしれない。
狙い澄まして的を射抜けば、その大半は的の中央に命中した。やはり、運気が上がっていると結果も違う。もっとも、リュール自身は一発も外したくなかったので、あまり納得していない様子だったが。
「八発ですか……。もう少し精度をあげないと……はぁ……」
いくら運が良くなっているとはいえ、それに頼って弾を撃つだけではダメなのだ。成績が良かったので入手できたアイテムの数も決して悪くはないのだが、それでもパーフェクトクリアと比べれば劣るわけで。
「……最後はこれです!」
結果に納得行かなかったのか、リュールは最後にパルニー退治フェスティバルへ参加することにした。雑魚とはいえ、モンスターを実際に倒してスコアを稼ぐという、冒険者ならではのイベントだ。
「位置について。よ~い……はじめ!」
係の男性が手を上げると、フィールド場にたくさんのパルニーが現れ始めた。4色のパルニーの内、どれどいくつ倒せば良いのかは、スコアボードに記載されているのを見れば良い。
(「青が4つで、赤が3つに……堅実かつ最速で倒します!」)
一体ずつ探して潰すのでは効率が悪いと思ったのだろう。
フィールドで群れているパルニー目掛け、リュールは初っ端からユーベルコードで勝負に出た。これでダメでも、相手に逃げる隙さえ与えずに攻撃を続ければ、あっという間に殲滅することができるだろうと。
「清き刃、セイクリッドスライサー……星!」
まずは一閃。防御を無視する刃で攻撃すれば、パルニー達は瞬く間に星と化し消えて行く。そのまま次の攻撃に入ろうとするリュールだったが、しかし係員からストップが入った。
「は~い、まずは最初のステージクリアだね~」
「え? も、もしかしなくても、威力が強過ぎましたか!?」
運気が上がった状態で攻撃したので、攻撃の大半がクリティカルとなって、パルニー達は一撃でやられてしまったのである。そこに他のユーベルコードを重ね掛けするなどオーバーキルに等しいわけで、さすがに死体を蹴り飛ばすような趣味はリュールになかった。
「はい、それじゃ景品ね。次のレベルにも挑戦するかい?」
係員の言葉に、無言で頷くリュール。かくして、難関レベルまで難なくクリアしたリュールの手元には、大量のTやガチャ石に加え、ウサドラゴンのぬいぐるみもまた大量に集まっていた。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、本来は楽しそうなイベントですねぇ。
それでは、屋台巡りと参りましょう。
【豊連】を発動、受けている『反動』をイベント終了まで先送りにして動けるようにしつつ、身体能力を強化しますねぇ。
最初は『射的』や『輪投げ』等のゲームの屋台に向かいますぅ。
『射的』は普段の[砲撃]の経験が有る程度活かせますし、『輪投げ』は狙った箇所に投げる身体能力が強化されておりますので。
衣装がそのままなら『籤引き』も?
或る程度稼げましたら、『記念品になりそうな品』&『T』に交換、それを資金にして『食べ物の屋台』に向かい、後は食べ歩きに移りますねぇ。
[大食い]大会等が行われていると有難いですが、さて?
ジル・フィールド
■アドリブOKです
【POW】
親玉撃破で神社が真の姿に!?
いいですね~まだまだお祭りは続くそうで。
ん?ウサドラゴンを集めると景品がガッポガッポ?
「先程全部使い切りましたし、ここでトリリオンを稼いじゃいましょうか」
今だに限定装備を着たままで、こちらも言うならばウサドラゴン。
そして職業らしく欲望に従順に。
背後のグリード・サインを輝かせながら、呼応するように技能:お金稼ぎが背中を押してます。
輪投げや的あて、ガラガラくじ等でウサドラゴンを集めながらイベントを楽しんでいる姿があります。
サエ・キルフィバオム
アドリブ大歓迎!
変わらずイベント装備のまま正常に戻った巫女さんと会話してみようかな~
一応まだバグが残ってたりしたら大変だしね
そのついでに、お祭りを案内してもらって……、装備で運気がまだ上がってるなら、何か良いイベント起こるでしょ♪
●欲望には忠実に!?
バグが排除され、本来の姿を取り戻したイベント会場。未だGGO世界では行くことのできない東方の文化を体験する良い機会だと、ジル・フィールド(廃教会の修道士・f42060)は興味津々で様々な屋台を回っていた。
「いいですね~。まだまだお祭りは続くそうで……」
そんな中、彼が聞いたのはウサドラゴンを集めると景品と交換してくれるという話。ぬいぐるみなんて集めてもと思っていたが、しかしそれが金やガチャ石にできるとなれば話は別だ。
「先程全部使い切りましたし、ここでトリリオンを稼いじゃいましょうか」
殆ど万年金欠な上に、ユーベルコードを発動する度に金を支払わねばならないジルにとっては、このイベントはまさしく稼ぎ場だった。なにしろ、本来であれば金を払わないと参加できない屋台のゲームに無料で参加できる上、勝てば大量のゲーム内通貨やアイテムが手に入るのだから。
「成程、本来は楽しそうなイベントですねぇ」
そんなジルの姿に感化されたのか、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)もまたゲームの屋台へと向かっていた。彼女は別に金欠というわけではなかったが、折角なのだから使えそうなアイテムをいくつか入手しておこうと思ったのだ。
なお、先の戦いで鏡餅体形になってしまっていたのは、反動を先送りにすることで元に戻してある。もっとも、あくまで先送りにしただけなので、後からとんでもない姿になってしまう可能性もあるのだが。
「とりあえず……輪投げや射的なら、砲撃の技術が生かせるでしょうか?」
「うぉぉぉぉぉ! 稼ぎまくりますよ!」
るこるが冷静に遊ぶゲームを吟味している一方で、ジルは片っ端から挑戦しているのは対照的だ。やはり、金が絡むと古今東西、誰でも目の色が変わるのだろうか。
「はいはい、二人とも凄いねぇ。それじゃ、これは景品だよ」
それぞれ、好成績を出した二人に、屋台の店主は大量のTやガチャ石に加え、ウサドラゴンのぬいぐるみを渡してくれた。これを集めて交換場に持って行けば、更なる便利アイテムと交換してくれるというのだから、積極的に集めるが吉だ。
「よ~し、次は籤引を……」
限定装備で運気が上昇していることを思い出し、ジルが向かったのはガラガラ籤。要するに福引のようなものであり、出てきた玉の種類でもらえる景品が変わるのだが。
「は~い、お兄さんの玉は何が出るか……ななっ! こ、これは!!」
店主の表情が急に険しくなり、出てきた玉をつまんでにらみつける。彼の指先にあるのは、金色に輝く実に神々しい玉だ。赤や白といった、他の玉とは存在自体が異なる超レアな玉。
「おぉぉぉぉぉあたりぃぃぃぃぃ! 1000000Tとガチャ石2000連分、それにウサドラゴン5000個をゲットだぁぁぁぁ!!」
ガラガラと鈴を鳴らし、店主が叫んだ。まさか、まさかの大当たり。呆気に取られているジルの横に、次々と積み上げられて行く金やガチャ石の入った袋。ウサドラゴンのぬいぐるみも、とてもではないが手で運べないレベル。
こんなことなら、リヤカーでも持ってくるべきだったか。どちらにせよ新年早々、実に景気の良い話であろう。
「おぉ……これだけあれば、当分は何もしなくても食べて行けますね」
思わぬお年玉をゲットし、ジルは満足そうだった。これを持ち帰るのは大変だが、それでも全て持ち帰る価値のあるものだ。
「ふぅ……こちらも、なんとかクリアですぅ」
その一方で、るこるもまた一通りのゲームを終え、Tやガチャ石、そしてウサドラゴンのぬいぐるみを入手していた。
もっとも、GGO世界の住人ではない彼女にとって、これらのアイテムは一部を除きあまり役に立たないものだ。ぬいぐるみなら交換場で換金に近いことができるものの、Tやガチャ石は溜めておいても彼女の生活では殆ど使うことはないだろう。
ならば、いっそこの場で使い切ってしまえとばかりに、るこるは食べ物を売っている屋台へと向かった。目標は、当然んのことながら全屋台の制覇! 今の手持ちならそれを以てしても上回るため、好きなだけ食べられるのは幸せだ。
みんな、それぞれにイベントを楽しんでいる模様。そんな中、サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)だけは、まだどこかにバグが潜んでいないかと目を凝らしていたが……水先案内人に戻った巫女さんと話をしていたら、それもすっかり忘れてしまった。
「そもそも、この社の神様は、こういう方でおまして……」
まずは彼女に連れられる形で観光を。神社の由来に始まり、由緒正しい記念碑や、あるいは見栄えのよいスポットなどを回って行く。季節的には全く時期外れなのだが、学生の修学旅行はこんな感じなのかもしれない。
やがて、社の敷地を一周して、サエは再び境内に戻って来た。すると、彼女が鳥居をくぐった瞬間、ガラガラと荘厳な金の音がなり、周囲の者達が急に騒ぎ始めた。
「え? え? な、なに!?」
もしや、まだバグが潜んでいて、予期せぬボス戦に突入するのだろうか。思わず険しい表情になるサエだったが、しかし彼女の前に現れたのは大量のTや消費系アイテムに加え、金色に輝くウサドラゴン!?
「おめでとうございます! イベント開始から数えて、この鳥居をくぐった人、10万人目で~す!」
どうやら、イベント限定装備を着ていたことが幸いし、偶然にも隠しキャンペーンの当たりを引いた模様。特に何もしていないのに、こんなにもらってよいのかと思う程に、財宝がサエの目の前に積み上げられて行く。
「まさか、こんな隠しイベントあったとはね……。でも、嫌いじゃないわよ、こういうの」
与えることではなく、貰うことに特化した妖狐。そんなサエの運命の糸は、人でも神でもなく財宝と繋がっていたようだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四王天・燦
パルニーで稼ぎかー、ありだな!
しかも幸運激アップのバニー巫女服で
重ね着すれば恥ずかしい恰好も周りにもバレない
アタシ超頭いい!
しかしですね、ゲームでも無益な殺生をしない性分だったりするんで、稲荷符貼り付けて軽い電撃属性攻撃でマヒ攻撃するに留めておくんだよな…
こ、これでもスコアくれるよね!?
功徳の高い行いとバニー巫女服効果が合わされば金銀パルニーラッシュも夢でないかも…
マーチラビットの欲望開放がまだ効いているのかバニー巫女服を脱ぐ思考に至らず、調子こいて只管金銀を狩りまくって…幸運度高すぎてノーマルが出ずにタイムアップするのでした
とぼとぼと最後に巫女さんに欲に関するお説法を戴いて帰りましょ、とほほ
マリナ・フォーリーブズ
【パルニー退治フェスティバルに参加】
雷紋寺音弥マスターにおまかせします。かっこいいマリナ・フォーリーブズをお願いします!
ゲームプレイヤーの黒聖者(ダークメサイア)×聖剣士(グラファイトフェンサー)、21歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、先輩の前では「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リリエッタ・スノウ
むぅ、なにか始まった。これが本来のイベント?なんだね。
ふたたび出てきた戦巫女にイベントの説明を聞いてパルニーっていうのを退治しに行くよ。
初めてみるGGOのマスコットモンスターに希薄ながらも可愛いという感情を抱いてます。
とりあえず見つけた1匹をかわいいとぷにぷにもちもちしていたら、レベル差のせいかそれだけで倒してしまいます。
かわいいのが弾け飛んで悲しい気持ちになりながらも、次の1匹もぷにぷにもちもち。
時々、金や銀のパルニーもぷにぷにしていたらタイムアップ。
最低限の規定数は倒せていたみたいで『ウサドラゴン』のぬいぐるみを手に入れてちょこっとご満悦になっています。
※アドリブ連携大歓迎
●レッツ、パルニー退治!
パルニー退治フェスティバル。それは、このイベントにおける目玉のひとつであり、冒険者たちの腕試しも兼ねたアトラクション。
「パルニーで稼ぎかー、ありだな!」
「バグもいなくなったし、ここはしっかり稼いでおきたいわねぇ」
得られる景品の豪華さから、四王天・燦(|月夜の翼《ルナ・ウォーカー》・f04448)やマリナ・フォーリーブズ
(|血濡れの《ブラッディ》マリー・f41783)は、早速挑戦することにしたようだ。その一方で、何が起きているのか良く分かっていないリリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)も、とりあえずパルニー退治に参加することにしたらしい。
「むぅ、なにか始まった。これが本来のイベント?なんだね」
遊びは苦手だが、戦いなら得意。自分の経験を生かせるものに挑むのは、悪い選択ではないだろう。
「はいはい、お嬢ちゃん達が挑戦するのね。それじゃ、あっちのボードに倒して欲しいパルニーの色と数が出てくるから、それと同じだけのパルニーを倒してね」
係員の男から簡単な説明を受け、三人はフェスティバルのフィールドへと向かった。ちなみに、イベント限定装備の巫女服も装備したままなので、運気も上昇したままだ。
(「幸運激アップのバニー巫女服で、重ね着すれば恥ずかしい恰好も周りにもバレない! アタシ超頭いい!」)
唯一のデメリットである格好の奇抜さを解消し、燦は稼ぐだけ稼いでやろうと身構える。なお、元から半裸で暴れ回っているマリナや、羞恥心の概念が薄いリリエッタは、あまり気にせず参加していたが、それはそれ。
「位置について! よ~い……始め!」
係員の声に従い、三人は一斉に飛び出した。先陣を切るのはマリナ。彼女は最初からテンションマックスで、パルニーの群れを斬る、斬る、斬る!
「さあ! 全てをさらけ出して|闘い《ヤリ》合いましょう?」
冒険者としての腕前も一流のマリナからすれば、パルニーなど退治するのは造作もないことだった。ならば、ここは少しでもスコアを稼ぐべく、無駄のない動きで立ち回り。
「マリナさん、レベル1クリア! 続くレベル2の目標は、こちらで~す!」
ボードの数字が入れ替わり、討伐数がリセットされた。レベルが上がれば、それだけ倒すべきパルニーの数も増えて行くが、クリアした際の報酬も多くなる。
「ん、なんだかもふもふしたのがたくさん来たよ」
「う~ん……いくらゲームでも、無益な殺生しまくるのはちょっと……」
もっとも、リリエッタや燦は愛らしいパルニーを倒すことに躊躇しているようだが、時間は刻一刻となくなって行く。
このままでは、レベルを全然クリアできないまま失格だ。心を鬼にして燦が電撃を浴びせれば、痺れたパルニーはKOされて、その分だけ燦のスコアが増した。
「よかった……これでも点をくれるんだね」
無用なオーバーキルをしなくても済んだと安堵する燦。その一方で、リリエッタはパルニーを捕まえてぷにぷにと引っ張っていたが……少しばかり、力が強過ぎたのだろうか。
「……っ!? パルゥ!!」
引っ張った衝撃で、パルニーは簡単に弾けてしまった。可愛らしいもふもふが消えたことでしょんぼりするが、それでも気を取り直し、次のパルニーを捕まえるため動き出す。
「パル! パルゥ!!」
「パルルゥ!!」
玩具にされては堪らないと、パルニー達が一斉に逃げ出した。無自覚な無邪気さは、時に残酷さを秘めているものだ。次なる獲物を求めて追いかけるリリエッタの姿は、パルニー達からすれば恐るべき捕食者に見えていたかもしれない。
「は~い、時間が来ました~! パルニー退治フェスティバル、終了で~す!」
やがて、時間が到来したことで、それぞれスコアの確認に入る。最もスコアが高いのは、当然のことながらマリナだ。彼女は既に上級と呼ばれるレベルにまで到達しており、大量のレアアイテムやウサドラゴンのぬいぐるみを入手していた。
「お嬢ちゃんも、よく頑張ったね。はい、これは景品だよ」
パルニーを追いかけて遊んでいたリリエッタも、最低レベルをクリアするだけの数は倒していたらしい。ボーナス個体を倒した分のTやガチャ石に加え、ウサドラゴンのぬいぐるみをもらって、少しばかりご満悦。
だが、そんな二人と比べると、燦の結果は悲惨だった。なんと、彼女は自分の欲望に忠実に動き過ぎた結果、レベル1さえクリアできなかったのである。
「うぅ……こ、こんなはずじゃ……」
ガックリと項垂れる燦だったが、別に彼女の腕が悪かったわけではない。ただ、彼女はボーナス個体である金や銀のパルニーを狙い過ぎた結果、レベルクリアに必要な通常色パルニーを倒さなかったというだけである。
どれだけ頑張ったところで、必要な色を必要な数だけ倒さねばクリアにはならない。そして、クリアできなければ倒した金や銀のボーナスも得られないので、燦がもらえたのは残念賞の飴玉が一つだけ。
「故人曰く、急がば回れといいます。欲張りもええ加減にせんと、痛い目に遭います。神様は、ちゃんと見てやはるのどす」
いくら運気が良くなっているとはいえ、調子に乗って欲張れば、神様からも見捨てられてしまう。
巫女さんから滾々と説教をされ、燦はしょんぼりしながら帰路についた。本能に忠実に生きるのも良いが、周りが見えなくなってしまっては、本末転倒であるのだと。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
稲宮・桐葉
華舟・波瑠殿(f16124)と行動するのじゃ
波瑠殿、よかったのぅ!
いつもの装束に戻れて何よりじゃ
やはり、波瑠殿はその装束がよいな!
ふむ、うさどらごんを集めれば、いろんな景品と交換できるのか
波瑠殿といろんな遊びの屋台を回ってウサドラゴンを集めます
さて、どらごん巫女服は初めに選んだから持っておる
ばにー巫女服も揃えたくなるという物じゃ!
波瑠殿、ちょっと待っておれ
せっかくじゃ、こっちも着てみるのじゃ
あ、違うぞ?わらわが着るのじゃ!
わはははっ!
待たせたの!
どうじゃ波瑠殿?
こちらも、なかなか良いのう!
ん?
どうしたのじゃ
泣くほど嬉しいのかの?
そこまで喜んでもらえると、わらわも着た甲斐があるというものじゃ!
華舟・波瑠
桐葉殿(f02156)と参加や!
いやはや、やはり着慣れた装束が1番やー。
これで、死にものぐるいにならずに、桐葉と遊びを楽しめるというもの!
うさどらごん集め、頑張ろまい!
時に桐葉殿に協力し、サポートし。
自身も楽しみながら、桐葉殿が喜ぶ顔を見ることを目的にウサドラゴン集めを進め。
桐葉殿の冗談に、『うぇ…!?う、嘘やろ…?』と、この世の終わりと言わんばかりの絶望の表情になりながらも、冗談と知ってすぐに心底から胸を撫で下ろし。
『我が運が…本当の運が、しあわせが、熨斗付けて帰ってきてくれた…!』
巫女装束から解放され、その上、嫁の衣装を見ることが出来。
二重の眼福に、感涙に咽ぶ黒狐なのでした。
●バニー巫女服で今年も眼服
バグが修復されてイベントが正常に戻ったことで、華舟・波瑠(華の嵐・f16124)は改めて、普段の格好でいられることに感謝していた。
「いやはや、やはり着慣れた装束が一番やー。これで、死にものぐるいにならずに、桐葉と遊びを楽しめるというもの!」
ビキニアーマーにギラギラの巫女服という姿から解放されて、波瑠は安堵の溜息を吐いている。仕事とはいえ、男がビキニアーマーの上から女性用の巫女服を着て戦うとか、どう考えても羞恥プレイ以外の何物でもない。
「波瑠殿、よかったのぅ! いつもの装束に戻れて何よりじゃ。やはり、波瑠殿はその装束がよいな!」
そんな波瑠を慰めるように、稲宮・桐葉(戦狐巫女・f02156)は露骨に彼の衣装を褒めていた。
ここはひとつ、イベントをしっかりと楽しんだ上で、嫌な記憶を上書きしてしまおう。新年早々、変なトラウマ抱えて一年を過ごさねばならないとか、おみくじで大凶を引くに等しい罰ゲームだから。
屋台を回って何かを食べるのもいいが、それをするにも金が必要。しかし、手元にゲーム内通貨がなくとも、遊戯の屋台でいくらでも稼げるのはありがたい。
「ふむ、うさどらごんを集めれば、いろんな景品と交換できるのか」
「よ~し、うさどらごん集め、頑張ろまい!」
そういうわけで、二人は遊戯場を巡りながら、ゲーム内通貨や貴重なアイテム、そしてウサドラゴンのぬいぐるみを集めることにした。このぬいぐるみを記念品にするのも良いが、纏めて交換所に持って行けば、貴重なアイテムや限定商品と交換してくれるという。
「ほれ、波瑠殿。もう少し右……右じゃ」
「むむ……今度こそ、良く狙わんと……」
輪投げや射的といったオーソドックスなものから、果ては特別企画の『パルニー退治フェスティバル』まで。全ての屋台を存分に楽しんだ頃には、手元に集まったウサドラゴンの数も抱えきれない程になっており。
「さて、どらごん巫女服は初めに選んだから持っておる。ばにー巫女服も揃えたくなるという物じゃ!」
交換所の景品の中から、桐葉はバニー巫女服を選択した。サンプルとして入手できるのは片方だけだが、イベントを攻略して行けば、どちらも複数枚入手することが可能になっていた。
「波瑠殿、ちょっと待っておれ。せっかくじゃ、こっちも着てみるのじゃ」
「うぇ……!? う、嘘やろ……?」
悪戯っぽく笑う桐葉の言葉に、波瑠の表情が絶望の色に染まって行く。
いったい、何を言い出すのだろう、この狐は。まさか、この期に及んで更に恥ずかしい格好になり、その姿を公衆の面前に晒せというのか!? ビキニアーマーだけでも限界だったのに、男がバニー服とかどう考えても変態ではないか!
「あ、違うぞ? わらわが着るのじゃ! わはははっ!」
「へ……!? あ、あぁ……そういうこと……。冗談きっついわ……」
桐葉が笑いながら勘違いを訂正したことで、波瑠も胸を撫で下ろした。ビキニアーマーでも限界なのに、バニー服なんて着せられたら、それこそ男としての尊厳大崩壊待ったなしだ。
そんなわけで、バニー巫女服は桐葉が着ることになった。インナーのデザイン以外はドラゴン巫女服と大差ないので、後はカラーリング程度の違いかと思われたが……実際に装備して現れた桐葉を見た瞬間、そんな考えは波瑠の頭から吹っ飛んだ。
「待たせたの! どうじゃ波瑠殿? こちらも、なかなか良いのう!」
「……っ!?」
思わず赤面し、波瑠は桐葉から視線を逸らす。それでも、少しずつ顔を上げてまじまじと眺めてみると、改めて色々な意味で凄まじい装備だと思った。
ドラゴン巫女服も露出度の高い装備ではあったが、それでもビキニアーマーという特性上、インナーは身体にフィットするタイプのものだった。だが、それに比べてバニー巫女服のインナーは、当然のことながらバニー服。防具でもなんでもない単なるコスプレであり、際どさなら格段にこちらの方が上である。
鋭い切れ込みのハイレグは、巫女服のデザインもあって前から丸見え。それは胸元も同様で、肩が丸出しな上に服を支えるものさえないので、ともすれば胸がポロリしてしまいそうな危険な格好!
「我が運が……本当の運が、しあわせが、熨斗付けて帰ってきてくれた……!」
桐葉のセクシーな姿を拝めたことで、波瑠は歓喜極まって泣き出した。最後の最後で、こんなありがたいものを見られたのであれば、恥を承知でビキニアーマーを纏った甲斐もあるというもの。
「ん、どうしたのじゃ? 泣くほど嬉しいのかの? そこまで喜んでもらえると、わらわも着た甲斐があるというものじゃ!」
そんな波瑠を前に、桐葉も豪快に笑っていた。
色々と斜め上にバグった感じのイベントだったが、正しい姿に戻してみれば、それぞれが楽しめる初詣。なんやかんやで、新年早々に良い思いができたということで……今年も一年、良い年でありますように!
大成功
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最終結果:成功
完成日:2024年01月11日
宿敵
『バグ・戦巫女』
を撃破!
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