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【サポート優先】クジラの島と侵食する大樹の冒険

#ブルーアルカディア #戦後

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#戦後


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「オブリビオン退治、と、島クジラの、救出、お願い、します」
 んんっと咳払いしてから、猟兵達にそう頼み込むセラピア・ヒューレー(枯れた森の最期・f38058)。
 彼女曰く、島クジラと言うのはブルーアルカディアに伝わる伝説の一つで、悠久の時を生きた鯨の魔獣がその背に島を形成し、どこまでも広がるこの空の世界を旅しているのだとか。
 島クジラは魔獣でありながら、他の小さな生命を歯牙にかけることもなく、故に生命や浮遊大陸に危害を加えることもなく、雲を食べて気ままな一人旅を続けているらしい。
 その為、その存在を雲の向こうに一瞬でも拝めれば幸運が訪れるだとか、そういった噂が独り歩きしている国家なども存在している。そんな人畜無害な存在なのだが。
「今、オブリビオン、に、取りつかれる、して、ます」
 何でも浮遊大陸すら取り込むほどの意思ある巨大樹が、島クジラへと寄生してしまったようだ。
 その目的は空を覆い尽くすほどの緑の再生、大地の蘇生。取り込んだ島や大陸を際限なく成長させ、空の世界を大地の世界へと。そのような意思が働いていると言う。
「島クジラ、生命エネルギー、過剰、供給、されて、苦しんで、ます」
 成程、再生が目的故にエネルギーを奪うのではなく、逆に与えているのか。そして過ぎた活力が逆に島クジラに悪影響を与えていると。
「オブリビオン、倒す、天使核、手に入る、すれば、この世界の、経済も、回り、ます。……イッセキニチョウ、思って、助けて、くれません、か」


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
 (但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:冒険『島クジラとの遭遇』
 第2章:ボス戦『島喰い樹』

 第1章では、オブリビオンに侵食される島クジラを救っていただきます。
 オブリビオンは島クジラに根を張っていますが、その中でも特に影響の強い四本を除去出来れば分離出来るようです。
 実物は他と比べて目に見えて太い為、近づきさえすれば見落とすことはありません。手分けして除去しましょう。

 第2章では、島クジラを侵食していた『島喰い樹』の討伐戦となります。
 一度分離させてしまえば敵は猟兵達の排除を優先する為、島クジラを守りながら戦うといった必要はありません。
 その島クジラは猟兵達の足場となってくれますので、飛行能力を持たない方も安心です。

 サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『島クジラとの遭遇』

POW   :    取り敢えず喧嘩を売ってみる

SPD   :    その背の島に降りてみる

WIZ   :    クジラにコンタクトを取ってみる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シホ・エーデルワイス(サポート)
私でお役に立てるなら喜んで


人柄

物静かで儚げな雰囲気

余り自己主張せず
仲間が活躍しやすい様に支援します


心情

仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています


基本行動

手伝いや救助が必要な人がいれば
身の危険を顧みず身代わりになったり庇ったり
疲労を気にせず治療します

一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませないよう
UCや技能を駆使して生き残る事を諦めません

またUC【贖罪】により楽には死ねません

ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います


探索
得意な技能を優先して使います
またUCも使える物があれば出し惜しみしません

戦闘

味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用


四王天・焔(サポート)
『こんにちは、焔だよー。』
 妖狐の人形遣い×ガジェッティアの女の子です。
 普段の口調は「無邪気(自分の名前、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、家族には「甘えん坊(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で感情の起伏が激しい性格の少女、
武器はからくり人形とドラゴンランスを主に使います。
植物、特に花が好きです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「ひろーい、きれーい! あっシホ姉、あっちにお花畑もあるよー」
「本当ね。依頼を無事に終わらせて、島クジラさんが元気を取り戻せたら、のんびり散策させて貰うのもいいかも知れない……」
「さんせーい♪ まずは根っこを見つけないとね」
 四王天・焔(妖の薔薇・f04438)が無邪気に島クジラの背中を駆け回る。その様子を、義姉であるシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は微笑ましげに眺めている。
「さて……まずはこれかしら?」
「だね、他の根っこより太いもん。ベンチみたいに並んで座れそう」
 二人の前に横たわる木の根は、それ一本の倒木と言われても納得出来るほどの太さがあった。
 これが島クジラに悪影響を与えないものであれば、焔の言う通り腰掛けてのんびり休憩、も悪くなかったかも知れないが。
「すぐに取り除きましょう。焔、行ける?」
「もちろん! おいでませ狐火ー♪」
 焔の放った紫の炎が、木の根を静かに燃やしていく。 害意のある存在のみを焼く炎は、島クジラを傷つけることはない。
「これで島クジラさんに刺さってる部分は焼けたと思うな」
「そうね。それじゃあ次に行きましょうか」
「おっけー。でもこれだけ広いと、次の根っこは遠くにありそうだね……シホ姉?」
「…………………」
 シホは数秒ほど考え込む素振りを見せたが、ややあって聖剣パッシモンを抜き放つと、己の指先に躊躇なく押し当てた。
 赤く細い線から一滴の血が落ちる。そしてすぐに、シホはその場にしゃがみ込んだ。
「わ、ダメだよシホ姉、そんなことしたら」
「心配かけてごめんなさい。でもすぐに塞がるから平気よ」
「もー、だからってあっさり自分を傷つけたらダメだからねっ」
 ぷん! と頬を膨らませた焔ではあるが、シホの意図はちゃんと理解している。
「島クジラさん、聞こえますか。今、勝手ながら緊急事態ですので、あなたと契約を結ばせていただきました」
『………………』
 ユーベルコードの力により、血液摂取で念話が出来るようになった島クジラへと、シホは問いかける。
「あなたから少しだけ、余剰分の生命力をいただきました。少しは楽になったと思いますが、根本的な解決にはなりません。あなたを蝕む大樹を除去します。あなたに力を与えている根の場所を、教えて欲しいのです」
『………………………………』
 それは人語ではなかったが、僅かながら島クジラの意思を感じ取れた気がした。
「焔、行きましょう。向こうから苦悶の気配が伝わってきた」
「あっちの方向だね? よーし、行ってみよう!」
 そうして、二本目の根の元へ向かう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です。よろしく

学生時代の経験から、大概の状況は冷静に対応できます
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
シルバーレイン世界の技術レベル程度ならハイテク機器も扱えますが
それ以上だとキャバリアの制御AI『E.N.M.A』に頼ります

例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
あとえっちなのは絶対にNG

なお、コメディ色が強い等のネタ依頼の場合は
「これ、真面目にやると負けなのでは……?」と考え
姉の『鈴乃宮・光華』の演技で語尾を「にゃ」にする等全体的にきゃる~ん☆とした言動に変わります




「――|起動《イグニッション》!」
 異世界に渡っても、鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)のやることは変わらない。
 故郷に蔓延る悪しきゴースト――もとい、ゴースト化オブリビオンから世界を護る。それと同じ。
 世界に仇なすオブリビオンを、排除する。
(「……さて、確かに大きいですね。『皆』の力を以てしても、喰い尽くすのには時間が掛かるか……」)
 『皆』――影華の友たる黒燐蟲。
 共生し、幾度も共に視線を潜り抜けてきた仲だ。その力は全く疑っていないが、島クジラと分離されていない状態で下手に敵の本体を攻撃すると、倒せても島クジラに悪影響が出る可能性があるのも確か。
「一先ずは予定通り、この規格外の根を消し飛ばしてしまいましょうか。彼の力を以て世界を壊す――」
 座喚く黒は艷やかに煌めいて。
 集い、固まり、飛び出したそれは――否、彼ら黒燐蟲は、平均的な人間の身体よりも遥かに太い木の根すら、噛み千切るかの如く喰らい始めて。
「皆、小さくてもあらゆるものを喰らい尽くすだけの力がある。さあ、島クジラから離れてください」
 ぶちり、と。
 かくして、切除される。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)

~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい

参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい!

乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します

広域では営業車『Floral Fallal』に乗ってドリフト系UCを使用
狭域では歌唱と魔法、シャッター棒をブンブンして戦います
NG無し、自由に動かして下さい




「本当に自然豊かな島そのものねえ……珍しいお花とかあるかしら?」
 ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)は島、もとい島クジラの風景を堪能しつつ歩いていたが。
 栽培出来そうな珍しい花があれば、苗を持ち帰って商品化出来ないかな、ともちょっと考えつつ。勿論、島クジラの身体に悪影響を及ぼさなければ、ではあるが。
 ともあれ、その為にも今は早々にオブリビオンを討伐してしまわなければ。こちらの報酬も結構よさそうだし。
 島クジラを侵食している根をどうにか除去する。その為に、注意深く周囲を見渡して。
「ン、あの根っこなんてそれっぽくない?」
 一際太くどっしりと横たわる根へとニコリネは駆け寄る。
「それじゃあちょっと失礼しまーす!」
 どこからともなく召喚される花車。極力原生の自然が少ないところを選び、着地させる。
 根と車をロープで縛りつけて、運転席へと乗り込むと。
「さっ、引っこ抜いていくわよー!!」
 アクセル全開!
 ユーベルコードで強化した車体は、超重量級のオブリビオンにだって負けることはない。
 タイヤは地面にめり込み空転を続けながらも、損傷を受けることなく根を引っ張り続けて、そして。
「一本釣りー!!」
 遂にその根の最後の一本が、めりめりと音を立てて島クジラの身体から、引き抜かれる!

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『島喰い樹』

POW   :    緑の巨龍
自身の【枝や種子】を代償に、1〜12体の【島を打ち砕き、飲み込むほど巨大な植物の龍】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
SPD   :    強蝕樹
非戦闘行為に没頭している間、自身の【無限にあらゆるエネルギーを吸い上げる根】が【際限無く浮遊大陸を浸蝕成長していき】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ   :    悠久の時、失われし緑の大地
戦場全体に、【外界より百万倍時間が早く進む果て無き樹海】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。

イラスト:すずや

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はロニ・グィーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!

◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃




「よーし、島クジラさんを助けるんだよ!」
 小さな身体でもやる気は他の猟兵に負けない。ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は大樹から見れば取るに足らない存在に違いなかっただろう。
 だが、彼女は猟兵なのだ。その実力は体格差で図れるようなものではない。
「それじゃあライオンさん、突撃だー!」
 召喚し、ひらりと飛び乗ったライオンもまた、ティエルが乗れるサイズの子供。
 だが、ティエルを乗せて勇猛果敢に突撃する子ライオンは、跳躍を交えつつ大樹を登る。
 大樹は攻撃に備えるべく根を島クジラへと伸ばそうとするが、既に分離は完了している。一体となり生命維持を試みる寄生先はもうないのだ!
「島クジラさんはいじめっ子のところにはもう戻らないんだよー!」
 罪もない動物を傷つけ続けた不届き者には、天に代わってお仕置きだ!
「いっけー☆」
 ライオンが幹の脆い部分を齧り、皮をべりっと引っ剥がす。そこにすかさず、風を歌わせティエルのレイピアがぶすっと一突き!
 声なき大樹は悲鳴を上げない。だが、その巨体が震えた、ような気がした。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌や鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメインだが、プロレスっぽい格闘技や忍者っぽい技もいける
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装による射撃攻撃やキャバリアによる【結界術】
その他状況によって魔術による【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。

基本的にチャラい上辺ですが、人々の笑顔のため、依頼自体には真面目に取り組みます




「はー……島クジラも巨大っすが、それに寄生してた木も高くてぶっといっすねえ」
 島クジラの上から樹を見上げるリカルド・マスケラス(希望の|仮面《マスカレイド》・f12160)――いやちょっと待って。
 狐面をつけたクジラが顔を上げているように見えるんですけど。あなたまさか島クジラに装着されてません!?
 確かに30m超の巨大芋虫とかがマスカレイド化してた例はありますけれども!!
「これで島クジラの身は安全って寸法っす。面倒事は嫌いみたいっすけど、旅の邪魔者を追い払ってくれるんならって身体の制御預けてくれたっすしね! というわけで怪獣映画も顔負けの巨大クジラvs巨大樹っすよ!」
 無敵のヒーロータイム、もとい跳梁白狐。
 自身と装着対象を文字通り無敵状態にし、本来であればリカルドの意思でその身体を動かすことは出来ないのだが。
 今回は島クジラが自衛の為にとリカルドの指示を聞いてくれるので、実質制御はリカルドの思いのままだ!
「まずは龍を退かして、本体に突撃体当たりっすよ! 無敵効果はちゃんとそのままついてるんで、安心して欲しいっす!」
「ブオオオオォォォォ」
 大樹が喚び出す植物龍も難なくその尾で薙ぎ払い。
 自身へのダメージを一切考慮せずに済む、全力の島クジラタックルを、へし折る勢いで樹の幹へと見舞う!

成功 🔵​🔵​🔴​

ティエン・ファン(サポート)
シルバーレイン出身の除霊建築士です。
明るく善良な性格で、できることがあるならば、できる限りを全うしようとします。
除霊建築士というジョブに拘りがあるため、その知識や技術が活かせそうな場面では、積極的にそれらを使って問題解決に取り組みます。
戦闘時は主武器のT定規と副武器の浄銭貫を用いて、近距離戦も遠距離戦も行います。
キャバリアが有効な場面では、『蚩尤』を使用します。
『蚩尤』は普段イグニッションカードに収納しています。
ユーベルコードは『蚩尤』搭乗時は”蚩尤”とついたものを、そうでないときはその他のものを状況に応じて使用します。

以上を基本として、シナリオに合わせて思うままに動かして頂ければと思います。




 空の彼方に見えるは黒と赤。
 その巨体はティエン・ファン(除霊建築学フィールドワーカー・f36098)により駆られ翔る。
「これだけ大きい相手なら、蚩尤の出番だね!」
 気の流れを読み澱む方角へ、敵の脆い点を目指して飛翔する。
 空の世界に在ってもその読みは的確だった。風に流れようとも源に変わりはない。そこを狙って。
「foo、スラスター全開!」
 飛行装置をフル稼働。
 巨躯からは想像もつかぬ速さで、迎撃に出る龍の合間をも縫って接敵、肉薄し。
「突撃――!!」
 最高速度で蚩尤の全重量を乗せて。
 渾身の激突が炸裂し、巨大樹の分厚く太い幹が、めりめりと今にも折れ裂けんが如き音を立てる!
「もう一回、……あっ!」
 主の危機にと龍が旋回し、蚩尤の背後を狙っている。
 急ぎティエンは蚩尤の軌道を変え、その場から離脱。龍の群れに飲み込まれる前に距離を取った。
「危ない危ない。でも、終わりは見えてきたかな?」
 巨人の如くそびえ立つ巨大樹。
 だが、討伐の目は見えてきた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユーリィ・ミニットマン(サポート)
招集に応じ馳せ参じた。魔獣狩人のユーリィだ、宜しく頼む。
相手は魔獣か?それともそれ以外か?
いずれにせよ、全力を以てこの狩りに臨もう。

オレの主な武器は、鋸鉈に散弾銃──一般的な狩人の装備だな。何方も射程は短いが、補う為の狩道具もある。
例えば、この小型天使核を内蔵した変形式の罠は浮遊させることが出来る。飛ぶ相手に対しては空中機雷の形として運用することが多いな。

それに、攻撃が届かないなら近づけばいいだけの話さ。そうだろう、皆?
……紹介が遅れたが、この群狼たちはオレの仲間、家族とも呼べる存在だ。共に狩場を駆け、狩猟を行う。
つまり、オレは獣と共に魔獣を狩る狩人だということだ。覚えておいて貰えると助かる。




(「……魔獣ではない、が……」)
 島クジラの頭から敵を見上げるユーリィ・ミニットマン(寄る辺無き民・f33966)の視線は鋭い。
 あの巨大樹もまた、生命を、生態系を脅かす存在に他ならない。ならば、やることは魔獣相手と変わらない。
「――魔獣狩人のユーリィ、召喚に応じ馳せ参じた。全力を以てこの狩りに臨もう」
 魔獣狩り、ならぬ大樹狩りを始めよう。
 咆哮ひとつ。喚べば現れるは巨大な群狼の頭分。
 彼らはユーリィの仲間であり、家族。その頭。ユーリィを遥かに超える体長で、力強さと俊敏さを兼ね備えた狩りの達人。
 巨大樹は大きな動きを見せないが、どうやら島クジラのエネルギーを吸い上げ自らの糧とすべく、再び寄生を狙っているようである。
 だが、そのようなことにはさせない!
(「向こうから近づいてくるなら好都合」)
 内蔵した小型天使核の動力を利用し、空中に設置した機雷が次々炸裂する。真っ直ぐにその巨体で近づいてくるのなら、直線上に仕掛けてやれば面白いほどに引っかかった。
 そして動きの鈍ったその瞬間を狙って。
「行こう」
 ユーリィの言葉に応えるように、再び頭分が咆えた。
 真っ向から迫り来るその硬く巨大な幹すらその鋭利な牙で食らいつき、容易く噛み千切る!

成功 🔵​🔵​🔴​

キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?

キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?




「キノキノ、島クジラさんの背中にはキノコは生えてるかな? 後で探検してみようね」
 星霊達と和やかに談笑するキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)であるが。
 勿論、当初の目的も忘れてはいない。
 あの巨大樹を放置すれば、再び島クジラや他の浮遊大陸などに寄生し、徒に生態系を狂わせてしまいかねない。そうなれば寄生対象に自生する茸もまた、危険なのだ。
「キノコには枯れた植物さんや死んじゃった動物さんを土に還して、成長中の植物さんが育つのを助けるっていう自然界での立派な役割があるんだよ」
 流石キノコつむり。詳しい。
「キノコと自然の中で生きる皆の暮らしを壊すなんて駄目だよ、そんな自分勝手な樹さんはバーベキューの木炭になっちゃえ! 行くよ、バルくん!」
 島クジラが巨大樹の下へ潜り込んだ瞬間にタイミングを合わせて。
 キノが舞い、バルカンが回る。そこから巨大な樹をも飲み込む火柱が立ち上り、そのどっしりと構えてそびえ立つ幹も、空を覆い隠す勢いで茂る葉も全て呑み込み赤く染め上げて。
 宣言通り、敵を巨大な木炭へと変えて見せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年11月07日


挿絵イラスト