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【サポート優先】言霊と終局の魔卵

作者：黒代朝希

　これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

「アルダワでのオウガ・フォーミュラ最終決戦だ！」
　そう言ってグリモア猟兵にしてエンドブレイカーであるブリュンヒルデ・ブラウアメル（蒼翼羽剣ブラウグラムの元首たる終焉破壊の騎士・f38903）はアルダワにおいて蜂起を開始したオウガ・フォーミュラにして猟書家『ミスター・グース』との戦いを告げる。
「オウガ・フォーミュラ『ミスター・グース』は、無機物を災魔に変える「災魔の卵」を同時に大量使用する事で、「アルダワの文明都市」を、滅びた筈の「大魔王」の「複製災魔」に変換するカタストロフ『｜大魔王無限災群《ウームー・インフィニット・ホード》』を発動……かなり大規模な戦いとなるだろう」
　幸いな事に、カタストロフの様に世界が滅ぶわけではない。
　だが、一刻も早く収集を付けなければ大変な事になるだろう。
「後……この事態を打破しても『ミスター・グース』を滅ぼせるかどうかは予知できなかった。しかし『｜大魔王無限災群《ウームー・インフィニット・ホード》』が止まるのは確かだ」
　ならば猟兵はオブリビオンを打ち倒すまで。
「今回赴くのは『アルダワ魔法学園』……対峙する大魔王は『モルトゥス・ドミヌス』、複製災魔として現れたが、大魔王は「アルダワ魔王戦争」の記憶を僅かに有しているようだ」
　だがやるべき事は変わらない。
　究極的な言霊ユーベルコードを打ち破り、再び骸の海に帰すまでだ。
「また、複製災魔ゆえに絶対先制攻撃権は有していない。故に純粋に実力勝負で打ち倒すまでだ」
　それとこの大魔王は『エンドブレイカー』と交戦し、破れた存在……
　ならば『終焉を見る瞳』を獲得した猟兵ならば、有利に立ち回る事が出来るかもしれない。
「色々と大変な事になったが、やるべき事は一つ……過去に決着をつけるのみだ」
　そう言ってブリュンヒルデはヴァルキリーとしての蒼き翼を翻し、アルダワ魔法学園に猟兵達を送り込む――

第1章 集団戦 『スチームドローン』

POW   :    機関暴走 【過熱状態での突進】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自爆】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。 SPD   :    スチームブラスター 【機体下部に搭載された蒸気熱線銃】を向けた対象に、【精確な射撃】でダメージを与える。命中率が高い。 WIZ   :    戦闘データ送信 戦闘力のない【観測用スチームドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【次章のボスへとそれらの情報が送信される事】によって武器や防具がパワーアップする。 イラスト：屮方 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

「ヒャッハー！頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる！！」
　そう言いながらエドゥアルト・ルーデル（黒髭・f10354）は銃器を取り出して災魔『スチームドローン』の群れに対して弾幕を浴びせていく。
　7.62mm弾を使用するオートマチックライフルを取り回し、自らの意思を持った流体金属生命体『オウガメタル・Spitfire』で万一の時の為に防御を固めながら『スチームドローン』のユーベルコード『機関暴走』による自爆攻撃を接近される前に撃ち落としていく。
「自爆なんていやーん！」
　おどけながらも的確に『スチームドローン』の飛行機能を7.62mm弾による射撃で破壊していくエドゥアルト。
　そこに無線操縦/自律行動する無人航空機『UAV』に攻撃ユニットを乗せた後散開させ、更に攻防を堅実なものとしていく――
「では、頂きます！――災魔は消毒だー！」
　トドメに魔力で強化された火炎放射器『万能火炎放射器』で『スチームドローン』を焼き払い、エドゥアルトは高笑いを上げるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「全ての者に慈愛の力を、そして邪悪なる者には制裁の力を！」
　｜詠唱《のりと》を唱え、赤嶺・愛（愛を広める騎士・f08508）はユーベルコード『ハートフル・レインボー』を発動。
　災魔『スチームドローン』の機体下部に搭載された蒸気熱線銃――『スチームブラスター』の熱戦を飲み込んでいくのは『七色のハート型のエネルギーの嵐』――
　愛が『慈愛に満ちた優しい心を込める事』によって発動したユーベルコードは、七色の色彩を放ちながら『スチームブラスター』の熱線ごと災魔『スチームドローン』の群れを飲み込んでいく――
「争いごとは嫌いですが、ここで戦わなければアルダワの被害は大きくなる一方ですからね」
　愛は平和と平穏な日常を愛する少女……しかしそれらの平穏を護る為ならば戦う事を厭わない冷厳なる優しさも併せ持つ猟兵。
　彼女はそのまま残った『スチームドローン』に対して機先を制し、ハート形に象られたエネルギーの嵐を叩きつける事で遠距離から攻撃していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「燃えよ灼熱っ、バーニング・ブレイカーッですわっ」
　溢れ出でる災魔の軍勢をイリスフィーナ・シェフィールド（相互扶助のスーパーヒロイン・f39772）は『意志の力で燃えさかる拳』で蹴散らしていく。
　有名俳優の両親と兄を持つ希島学園高等部２年生であり、高い身体能力を以て戦うスーパーヒーローだ。
「これほどの｜災魔《オブリビオン》の群れ……！やはりオウガ・フォーミュラとは放置できませんわね！」
　高熱を放つ炎を纏った拳で『スチームドローン』を殴り飛ばし、過熱状態での突進による自爆が起こる前に機能不全としていくイリスフィーナ。
　次々と高熱で炙られ、内部機関を焼かれていく災魔『スチームドローン』の群れ。
　イリスフィーナという身体能力に特化したスーパーヒーローでも、ただ真っ向から立ち回るのは難しい。
「だけど、この世界の人々の｜終焉《エンディング》を壊せるのならば――！」
　未来に起きうる『｜悲劇の終焉《エンディング》』を破壊するべく、イリスフィーナは燃え上がる拳を振るっていく――

成功 🔵​🔵​🔴​

「対象を確認。これよりエンゲージします」
　静かな声で終夜・日明（終わりの夜明けの先導者・f28722）は電脳魔術を展開し、災魔の群れを駆逐していく。
　機体下部に搭載された蒸気熱線銃を展開される前に終夜はインカムつきの情報収集端末で災魔『スチームドローン』の情報を瞬時に解析。
　そのまま遠距離から災魔に対して最適な攻撃を繰り出していく。
「元より生命体や機械類が相手だと、より戦いやすいですからね」
　自身の特性と操る｜異能体系《ジョブ》の関連性から、その二つの属性を有するオブリビオンとの対決を終夜は得意とする。
　現在相対している『スチームドローン』よりも強大な敵――それこそオブリビオン・フォーミュラ『大魔王』やオウガ・フォーミュラ『ミスターグース』等の極めて強い力を持つオブリビオンに対してはキャバリアを扱うが、現在は生身でも大丈夫だ。
「世界を護る為だ。潔く死んでくれ――痛みなく楽になりたいのなら」
　ユーベルコード『｜《蠱毒》顕現・冥王の柘榴酒《ディオニュソス・マールム・グラナートゥム》』――略奪系ユーベルコードによって、災魔の群れは『終夜への戦意と精神耐性』を奪われていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「月よ、私を導いて下さい。そしてその力を私に貸して下さい――『月下天舞』」
　静かな歌声と共に、月詠・莉愛（銀の月を謳う・f16320）は『清楚で純粋な歌姫』へと変身。
　そのまま月の魔力を持つ精霊を宿す聖なる銃――『月光の聖銃』を強化。
　オラトリオとしての翼を広げ、纏った『輝く月の光の魔力』と共に飛翔していく――
「このまま、押し切ります！」
　引き金を引き、月の魔力を宿した精霊銃は魔力の弾丸を発射。
　飛来してくる災魔『スチームドローン』はせめてもの抵抗として『観測用スチームドローン』を召喚――
　次に控える『大魔王』の第五形態『モルトゥス・ドミヌス』へ情報を先んじて送ろうとするが……
「させませんよ！」
　ならばと優先対象を呼び出された『観測用スチームドローン』へと切り替え、莉愛は月の魔力を弾丸として射出。
　眩い光で送信される情報ごと『観測用スチームドローン』を破壊していく『清楚で純粋な歌姫』――
　瞬く間に『観測用スチームドローン』を殲滅した後、莉愛は残った『スチームドローン』を掃討するべく『月光の聖銃』の引き金を引いていく。

「もうすぐ、顕現しますね……」
　やがて全ての『スチームドローン』が撃ち落とされた後……莉愛は気を引き締めて『月光の聖銃』を構えていく。
　これより顕現するは、言霊を操る『大魔王』第五形態――『モルトゥス・ドミヌス』なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

第2章 ボス戦 『大魔王第五形態『モルトゥス・ドミヌス』』

POW   :    『貴様らの攻撃は我が肉体には届かぬ』 無敵の【全身を包む『裁定者』のオーラ】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。 SPD   :    『己の力にて滅びるがいい』 【ユーベルコードをも『喰らう』波動を纏う掌】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、ユーベルコードをも『喰らう』波動を纏う掌から何度でも発動できる。 WIZ   :    『裁定者に仇為す者には災いあるのみ』 【悪意と魔力に満ちた言葉】を向けた対象に、【放った言葉を現実化すること】でダメージを与える。命中率が高い。 イラスト：東 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

「アルダワは家族で沢山楽しい想い出があるんです――横暴な侵略者に滅ぼされるのは滅法ごめんです！！」
　怒りと共にユーベルコード『トリニティ・エンハンス』を発動させ、ユーベルコード『貴様らの攻撃は我が肉体には届かぬ』によって『全身を包む『裁定者』のオーラ』を具現化させ体表に纏った『大魔王』第五形態『モルトゥス・ドミヌス』の攻撃を神城・瞬（清光の月・f06558）は適確に捌いていく。
「複製された魔王も忌むべき存在です。即刻このアルダワから消えて貰います！！」
　最早過去の『滅びた存在』となった『大魔王』がいていい世界ではない――そう宣告するが如く瞬は攻撃力を上げた瞬間、愛しいアルダワの世界が荒れ果てる『｜終焉《エンディング》』をあえて見据える――その結末を破壊する為だ。
「ええ、僕はこの『｜終焉《エンディング》』を覆す為に来てるんです！！」
　攻撃力を増大化させた全力全霊の電撃――それは『モルトゥス・ドミヌス』の言霊ユーベルコードを応用した『全身を包む『裁定者』のオーラ』を貫き、その肉体を痺れさせていく。
「無敵のオーラといえども、貫いてしまえば問題ありません！！」
　既に猟兵は多くの強化を果たし、正しく全世界を統べて守る存在となっている。
　未だにオブリビオン勢力は健在だが、一度勝利した存在――オブリビオン・フォーミュラと言えど、乗り越えられない存在ではないのだ。
「一度破れた魔王です、僕の強い意志で乗り越えてみせますとも！！」

大成功 🔵​🔵​🔵​

「あれがアルダワ魔法学園のオブリビオン・フォーミュラ……『大魔王』、第五形態『モルトゥス・ドミヌス』ですか」
　スピレイル・ナトゥア（蒼色の螺旋の巫女姫・f06014）はそう呟きながらも、かの魔王が言霊ユーベルコードを駆使して纏った『全身を包む『裁定者』のオーラ』に対応していく。
　迎撃するのは『自身の周囲に咄嗟に召喚した炎の精霊』――そこから『精霊の力によって構成された炎』を展開し、『大魔王』の肉体を覆う『裁定者』のオーラを燃やし尽くしていくスピレイル。
「――『炎の精霊は護る』、ここからですよ」
　更に「精霊の眼」――両眼を煌めかせながら炎の出力を上昇。
　言霊ユーベルコードから生み出された『裁定者』のオーラを燃焼させ、その果てに『大魔王』の肉体を焦がすべく火力を、威力を、上げていくスピレイルーー
「オブリビオンのいない世界……ここは『フォーミュラなき世界』なんです。敗者復活戦は在り得ませんよ」
　その言葉と同時、オーラを燃やして炎は『大魔王』の肉体を炙る――

成功 🔵​🔵​🔴​

「――オブリビオン・フォーミュラ、複製体とは言え油断できる相手じゃないのよ……」
　ステラ・カガミ（踊り子兼歌姫・f14046）はそう言ってユーベルコード『幻獣魔曲』を発動。
　謳い上げると同時に具現化するは『魔曲の力で創り出した幻の怪物』――
　能力に疑念を感じない限り、その強さは折り紙付きだ。
「あたしのとっておきの一曲よ！」
　音楽を鳴り響かせ、魔曲を演奏し『幻の怪物』を『大魔王』――アルダワ魔法学園のオブリビオン・フォーミュラが一体『モルトゥス・ドミヌス』に嗾けていくステラ。
　露出度の高い踊り子の衣装とツインテールにした銀髪がオブリビオン・フォーミュラによる反撃『貴様らの攻撃は我が肉体には届かぬ』によるオーラ攻撃を躱して鮮やかに靡き、そのままステラはもう一撃『大魔王』へと『幻獣魔曲』を鳴り響かせ、『幻の怪物』を嗾けてダメージを与えていく。
「このまま、押し切るわよ！」
　凛然とした様子で『モルトゥス・ドミヌス』に、ステラは宣告を告げるのであった――

成功 🔵​🔵​🔴​

「31.6度の白日より、去り逝く貴方に餞を――『｜私《カミ》の慈悲』」
　瞬間、降り注ぐのは『熱いとも痛いとも感じることができない『無属性』の白い炎』――それはUDC組織に所属するUDCエージェントにして英雄世界の旧き太陽神でもある存在、日留部・由穏（暁天緋転・f16866）のユーベルコードによる現象。
　いかなる世界であれ、オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば――『彼』が手を出さない道理はどこにも存在しない。
「太陽は、照らすべき者のために存在するのですから」
　けして、現在と未来諸共道連れにしようとする『｜過去《オブリビオン》』の為には存在しない。
　故に『彼』は太陽神としてその｜権能《ユーベルコード》を駆動させ、人々を護る。
「――『大魔王』、と言いましたか」
　このアルダワ魔法学園の世界にかつて君臨した災魔の王。
　その複製体に対し、かの太陽神は凛然と人々を照らし出す権能を以て滅ぼしていく。
「これでも太陽神の生まれです――どちらが『裁定者』なのかを教えましょう」

成功 🔵​🔵​🔴​

「まさか『大魔王』が復活するとは思いませんでしたわ……ですが、私達なら何とかなりますわ」
　最後に、夕焼け色のように輝くオレンジ色のウェーブヘアを靡かせて登場したのはローズ・ベルシュタイン（夕焼けの薔薇騎士・f04715）。
　髪の色と同じ長いドレスを身に纏った高貴なる少女は、愛銃『プリンセス・ローズ』に薔薇の精霊の魔法力を注ぎ込み――魔力弾を解き放つ。
「我が放つはじわりじわりと棘の痛みを与えし薔薇の矢……慄け！」
　同時に唱えるはユーベルコードの｜詠唱《のりと》。
　風と樹と破魔を複合させた属性を具現化させた『対象に与えた痛みを拡大させる薔薇の矢』が、690本具現化。
　そのまま薔薇の精霊の魔法力が弾丸の形となった魔弾と共に、放った言葉を現実化していく『大魔王』第五形態『モルトゥス・ドミヌス』に殺到していく。
「――『｜風嵐薔薇矢雨《アメノゴトクフリソソグハトゲヲマトイシバラノヤ》』」
　言霊ユーベルコードによって身を蝕まれながらも、即座にその呪縛から解放されるローズ。
　なぜなら、その呪言の元となった『大魔王』は討ち取られたのだから――

成功 🔵​🔵​🔴​

第3章 ボス戦 『猟書家『ミスター・グース』』

POW   :    マキナマギカ・ジェノサイド レベルｍ半径内の対象全員を、装備した【魔導蒸気機械】で自動的に攻撃し続ける。装備部位を他の目的に使うと解除。 SPD   :    メテオシャワー・ラッシュ レベル分の1秒で【8本の首からそれぞれ異なる属性の攻撃魔法】を発射できる。 WIZ   :    インフィニット・インキュベイション 【災魔の卵】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を急速に災魔化し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。 イラスト：カツハシ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

「さて、仕上げと行こう――」
　蘇った『大魔王』が斃れると同時、入れ替わる様に出現したアルダワ魔法学園のオウガ・フォーミュラ『ミスター・グース』へと最初に切り込んだのはエジィルビーナ・ライアドノルト（シールドスピアの天誓騎士・f39095）――エルフのエンドブレイカーだ。
「近接戦闘以外はあんまり得意じゃないんだけど、頑張るしかないか」
　ユーベルコード『ステイシス』を起動――それによって飛来してくる『災魔の卵』を『永遠物質』へと変換した『アイスレイピア』を振るい切り落としていくエジィルビーナ。
　元より天誓騎士としてアクエリオ自警団の一員として日々過ごしていた彼女は、近接戦闘に関しては並みならぬ技量を持つ――
「勇気、鼓舞、元気――この三つにおいて『ボク』は『世界最強』、だからね」
　オブリビオン・フォーミュラに準ずる強敵を前に、思わずエジィルビーナは15年前の理不尽なる『｜終焉《エンディング》』を砕く為に抗い続け戦ったかつての日々の口調に、一瞬戻るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「なんちゃって、あっはっは」
　オウガ・フォーミュラ『ミスター・グース』のユーベルコード『マキナマギカ・ジェノサイド』による『魔導蒸気機械』の一斉掃射によって吹っ飛ばされるのは大豪傑・麗刃（25歳児・f01156）――『ネタキャラとしてのある種のプライドを籠めたギャグ』を繰り出した事で吹っ飛ばされたのだ。
「だけどこう言おう――このわたしごときがきみに勝てると思っていたのかね？」
　ドヤ顔でそう吹っ飛ばされていく麗刃の姿に流石の『ミスター・グース』も違和感を覚える。
　そのカラクリは彼のユーベルコード『｜ネタキャラとしての矜持《ソレデモワタシハギャグヤネタガヤリタイ》』による物。
　先程繰り出された『ネタキャラとしてのある種のプライドを籠めたギャグ』によって『シリアスな空気』や『敵の平常心で戦闘に挑む姿勢』を攻撃――それによって大ダメージを抑えて戦闘続行可能としたのである。
「さぁ、まだまだ行くのだ！」
　そう言って血だらけながらも精力と覇気の在る笑顔で、麗刃は『ミスター・グース』と相対。
　そのままギャグを連発してオウガ・フォーミュラの調子を徹底的に狂わせていく――

成功 🔵​🔵​🔴​

「コイツがアルダワ魔法学園のオブリビオン・フォーミュラか。言霊というと呪言士や書道使いの究極系みたいなものかー」
　フリッカーハートとして『圧倒的で情熱的なダンスパフォーマンス』を披露しながらウルスラ・ロザーノ（鈴振り燕・f35438）はユーベルコード『｜ダンシング・36《スベテノセカイヲオドリニサソウ》』を発動。
「宇宙も世界も何もかも、踊らせてまうでー♪」
　戦場一帯に放たれる敵味方を識別する『観客の心身を解放する超宇宙的レイヴ波動』が、オブリビオン・フォーミュラの複製体に『踊り』の状態異常を付与。
　世界の次は宇宙、その次は三十六世界――そのままユーベルコードへと昇華した御業は、ウルスラの『サッカー選手』の｜異能体系《ジョブ》と合わさり適確に『モルトゥス・ドミヌス』へと刺さる――
「もろたで――サッカーボールのシュートは必殺技や！」
　本場アスリートアース製の最高級サッカーボール『歓喜の歌』を取り出し、ウルスラは『大魔王』の頭部へとシュートを決めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「アルダワは兄さんに初めて私の気持ちを打ち明けた大事な思い出の土地なんです！！――それを滅ぼすなんて、許しません！」
　兄にして婚約者の神城・瞬（清光の月・f06558）の元へ、共にミスター・グースをぶっ飛ばす為に駆けつけてきた真宮・奏（絢爛の星・f03210）は自身が装備する『ブレイズセイバー』……護るという熱い信念の証である愛用の剣を武装複製ユーベルコード『彗星の剣』で138本生み出していく。
「4年前、奏に初めて想いを告白された所もアルダワでした――今こそ奏と力併せて沢山の人達の思い出が詰まったアルダワを守り抜きましょう」
　同じく瞬も『愛用の魔法の杖』を複製するユーベルコード『風花の舞』で139本武装複製を成していく。
　しかしオウガ・フォーミュラ『ミスター・グース』もただ見ているだけではない。
　一秒すら長く感じる速度で『8本の首からそれぞれ異なる属性の攻撃魔法』を放つユーベルコード『メテオシャワー・ラッシュ』で兄妹にして婚約者同士の猟兵を追い詰めていく――
「確かに手数の多く早い魔法攻撃は厄介だけど――」
「ええ、術の詠唱は早いですし手数も驚異ですが――起点となるのが『８本の首から撃つ』という事。それがわかるなら」
　対策は取りようがある。
　そう言って二人は複製した武装を用い、それぞれ魔力障壁や巧みな体術で『メテオシャワー・ラッシュ』の攻撃魔法を凌いでいく。
「さあ覚悟しろ！！色んな人たちの楽しい思い出の地に酷い事した罪は重い！！」
「ええ、奏、いきましょう」
　やがて『メテオシャワー・ラッシュ』の攻撃が終わると同時、奏と瞬は反撃へと移る。
　百数十本も複製したそれぞれの武装を振るい、オウガ・フォーミュラ『ミスター・グース』の8本の首へと連係して攻撃――ユーベルコード『彗星の剣』と『風花の舞』を叩き込んでいく。
　怒涛の『ブレイズセイバー』と『愛用の魔法の杖』の雨嵐――それは傷ついたオウガ・フォーミュラにとって、致命に至るには十分であった。
「あれだけの災いを起こせる貴方は確かに強い――でも、このアルダワはもう……いいえ、いかなる時でも貴方を必要としていない」
「ここまでだミスター・グース！！人間の底力を舐めるなー！！」
　二人の裂帛の叫びと共に、『災魔の卵』を用いてアルダワ魔法学園の世界に混乱を齎そうとしたオウガ・フォーミュラは一瞬目を見開き……
　――爆音が、アルダワの猟書家を統べる存在を飲み込んでいった。

　これにて、終焉。
　アルダワ魔法学園に蔓延っていた猟書家達との対決……その終幕の光景であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2023年05月29日