闇の救済者戦争⑭〜死の死の死
「死ねぬ呪いか……これもまた、ある意味では死を齎されるよりも悍ましく理不尽な『|悲劇の終焉《エンディング》』か」
そう言いながらグリモア猟兵にしてヴァルキリーのエンドブレイカーである蒼髪の少女、ブリュンヒルデ・ブラウアメル(蒼翼羽剣ブラウグラムの元首『剣帝』・f38903)は『闇の救済者戦争』の戦線基地である『影の城』にて唸っていた。
「新たな戦場だ。知っての通り『禁獣』は無敵……故に『ケルベロス・フェノメノン』と『デスギガス』には頭を悩ませていたが」
だが、その無敵も『欠落』を破壊されれば無力化されて劇は可能となる。
故にグリモア猟兵達は『究極禁獣』の『欠落』が隠されている戦場を攻略し、あの二体の『究極禁獣』を撃破しようと試みている。
「無論の事、奴らの最大の武器が無力化されるのをヴァンパイア共は無策のままにしていない――『不死の紋章』によって『死ねない』状態になったオブリビオンが『欠落』を護っている……『欠落』の主であるデスギガスによる改造の果てによってな」
あの無邪気に邪悪を繰り広げる巨大なる禁獣の所業に、ブリュンヒルデは顔をしかめる。
猟兵達も同じようだ――ともあれ、埋め込まれた『不死の紋章』によって敵は『死ねない』事で狂気に染まっており、死んでもすぐに復活し、自らの負傷も厭わずひたすら攻撃を放ってくる。
だがグリモアは何度も何度もこの敵を殺し続けることができれば、やがて守り手のオブリビオンに不滅をもたらしている「不死の紋章」が体表に露出してくる事を予知した。
「そして紋章さえ壊せばこの敵は跡形もなく消滅する事が予知されている……故にだ」
せめて、敵のヴァンパイアとはいえ楽に『死ねる』様に高い威力や殺傷性のある攻撃で迅速に倒してほしいとの事だ。
「我……我らエンドブレイカーは猟兵との合流で『分譲型終焉破壊』という戦略を得る事が出来た。故、この『|悲劇の終焉《エンディング》』を打ち砕いて欲しい」
そう言って、ブリュンヒルデは蒼穹の様に揺るぎなく澄み渡った蒼い瞳を猟兵達に向けるのであった――
黒代朝希
デスギガス、やっぱアレですね……。
なので一想いに楽にしてあげましょう。
プレイングボーナス……敵を何度も殺し続け、「不死の紋章」を破壊する。
に加えて、
プレイングボーナス……高い威力や殺傷性のある攻撃で敵を迅速に葬送する。
が存在します。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『勇士シルヴィアの亡霊』
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POW : 魂を穢し甚振り、隷属させるおぞましき呪い
【凄まじき苦痛を伴う呪いを流し込まれ狂戦士】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 不撓不屈の義手刃
【激闘の末失った両腕代わりの義手に取付た刃】が命中した対象を切断する。
WIZ : 気高き女戦士を灼き蝕む魔焔
自身に【全身の傷から噴き、主すら焼き苦痛を齎す焔】をまとい、高速移動と【汚染された光と魔焔とを練り合わせた火焔弾】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ナタリア・ノエル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
真宮・響
アタシはダークセイヴァーでの戦場を多く体験してきた。結構痛ましい境遇のオブリビオンも見慣れたつもりだったが・・死ねない、とはね。ああ、この地獄のような世界で苦しみ続けるのはさぞや辛いだろう。終わらせてやろう。
敵の攻撃は【オーラ防御】【残像】【見切り】【心眼】で凌ぎ、【カウンター】気味にドラゴニック・エンドを発動。竜騎士の奥義で一気に葬送してやる。
ああ、何度も殺す必要があるなら【怪力】【串刺し】【気合い】で何度もブレイズランスで貫いてやるさ。実際こうして幾人ものヴァンパイアを貫いてきたからね。
さて、デスギガスとやら・・好き放題やらかした落とし前は必ずつけさせる。
「アタシはダークセイヴァーでの戦場を多く体験してきた。結構痛ましい境遇のオブリビオンも見慣れたつもりだったが……死ねない、とはね」
――『死にたくても死ねない』、というのは非常に苦痛だ。
何せ『死』という『終焉』が齎されないのが『|終焉《エンディング》』なのだから。
「ああ、この地獄のような世界で苦しみ続けるのはさぞや辛いだろう――終わらせてやろう」
真宮・響(赫灼の炎・f00434)は慈悲の言葉を紡ぐと同時、『凄まじき苦痛を伴う呪いを流し込まれ狂戦士』に変身した敵オブリビオン『勇士シルヴィアの亡霊』に向けてユーベルコードを発動。
展開したオーラ防御で受け、致命打は心眼で見切り回避しながらカウンターとして『ドラゴニック・エンド』を叩き込む響。
竜騎士の奥義で一気に葬送するが……絶叫と共に『勇士シルヴィアの亡霊』は『不死の紋章』の効果によって残虐なる蘇生を果たす。
「安心しな――ああ、何度も殺す必要があるなら何度も『ブレイズランス』で貫いてやるさ。実際こうして幾人ものヴァンパイアを貫いてきたからね」
その言葉通り、心臓や延髄などの急所に自分の気持ち次第で赤熱するランスを叩き込んでいく響。
痛みを感じる間もなく、即死しては苦痛と共に蘇生する敵オブリビオンを見て響は硬く誓う。
「――デスギガスとやら……好き放題やらかした落とし前は必ずつけさせる」
無邪気は免罪符に成り得ない――かの『究極禁獣』は一線を越え続けてきた。
故、もうすぐ……『報いの時』が来るだろう。
大成功
🔵🔵🔵
夜城・さくら
人は……特に歴史上の人物で権力を持つ者であれば、不死を望む者も多かったでしょうね。けれど、何度も『死』を体感する事が幸せだと私は思いません。
苦しめたくはありません。
『オーバーフレーム換装』で移動力を半分にして攻撃力を上げます。
射程は元々ありますので、離れた位置から頭と心臓を【スナイパー、部位破壊、貫通攻撃】で確実に仕留めて行きます。
敵からの攻撃はダルズビットのレーザー射撃で撃ち落とし、時間と距離を稼いで攻撃手から身を守ります。
死が救済なんて……生きたくても生きられない人達からすれば、羨ましくも皮肉な運命ですね。
「人は……特に歴史上の人物で権力を持つ者であれば、不死を望む者も多かったでしょうね。けれど、何度も『死』を体感する事が幸せだと私は思いません」
夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)はユーベルコード『オーバーフレーム換装』で移動力を半分にして攻撃力を5倍にし、量産型キャバリアを乗り回しながらそう呟く。
「苦しめたくはありません――射程は元々ありますので、離れた位置から頭と心臓を狙撃して確実に仕留めて行きます」
瞬間、敵オブリビオンの頭部と心臓部に巨大な穴が空く――しかし、再び絶叫すると同時に『不死の紋章』の効果で歪なる蘇生を果たす。
そのままユーベルコード『魂を穢し甚振り、隷属させるおぞましき呪い』によって超攻撃力を得てさくらの乗った量産型キャバリアを攻撃していく――
「ダルズビット、レーザー射撃を開始」
しかしさくらは冷静に敵オブリビオンの反撃を撃ち落とし、時間と距離を稼いで攻撃手から身を守っていく。
そうして、狙撃手として逃げ回りながら狙撃を繰り返すのを見て、さくらふと独り言ちる。
「死が救済なんて……生きたくても生きられない人達からすれば、羨ましくも皮肉な運命ですね」
――クロムキャバリアは闘争で満たされた世界。
そこに住む十人の中には、救いを得られないまま死んでいった者達も少なくないだろう――
「だからこそ、せめてこの『冒涜』だけは――」
撃ち落とし貫く――その揺るぎない意志を見せ、さくらは浮かび上がってきた『不死の紋章』に狙撃を叩き込むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
「己の都合だけで生と死を弄ぶ邪悪の化身が。
しかしここを越えれば倒す足掛かりになる。
何としてもものにさせて貰う。」
不浄なる不死王の軍勢を使用して
死霊と魔物で敵を囲んで移動を妨害しながら
波状攻撃を行い敵が自身に接近しない様にする。
自身は後方で敵を観察しながら攻撃と敵の移動妨害の指示を出して
戦況を崩さない様に注力する。
敵の放つ焔も死霊と魔物を盾にする事で回避。
攻撃させながら隙を見て敵を捕えさせ捕縛に成功したら
召喚した不死王に敵を捕らえている死霊と魔物ごと
攻撃を仕掛けさせてそのまま殺し。
復活したら、此方に接近してくるところを残った
死霊と魔物で迎撃し再び取り囲み
紋章の攻撃し破壊出来るまでそれを繰り返す。
「己の都合だけで生と死を弄ぶ邪悪の化身が――しかしここを越えれば倒す足掛かりになる……何としてもものにさせて貰う」
真剣な表情でフォルク・リア(黄泉への導・f05375)はユーベルコードを発動。
その名は『|不浄なる不死王の軍勢《デスロード》』――戦闘用の、自身と同じ強さの『無数の死霊とそれを貪り力を増す魔物の群れ』と『その全てを凌駕する力を持つ骸骨姿の不死王』を召喚するユーベルコードだ。
「偉大なる王の降臨である。抗う事なかれ、仇なす事なかれ。生あるものに等しく齎される死と滅びを粛々と享受せよ――」
死霊と魔物で敵を囲んで移動を妨害しながら波状攻撃を行い、敵オブリビオンが使役者であるフォルクに接近しない様に陣形を組んでいく『|不浄なる不死王の軍勢《デスロード》』――
強力なユーベルコードであるが、フォルク自身は戦う力を一時的に失った上で傷ついたらユーベルコードが解除されるという欠点を有している。
故にフォルクは後方で敵を観察しながら攻撃と敵の移動妨害の指示を出し、戦況を崩さない様に注力。
敵オブリビオンの放つ焔のユーベルコード『気高き女戦士を灼き蝕む魔焔』も死霊と魔物を盾にしながら避けていく。
「悪く思うな――その『不死の紋章』から解放してやる」
そう言って陣形が完成したのを見計らい、隙を見て敵オブリビオンを軍勢に捕えさせ捕縛。
そのまま不死王に敵を捕らえている死霊と魔物ごと攻撃を仕掛けさせ、そのまま屠っていく――
「復活しても、まだまだ軍勢はいる」
その言葉通り、呪われし黄泉帰りの直後を見計らって軍勢はオブリビオンに組み付き――そのまま再び不死王が薙ぎ払う。
そうして『不死の紋章』が浮上してくるその時まで、その薙ぎ払いを繰り返していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
バーン・マーディ
機神搭乗
…哀れ
これが世界の在り方であるならば
我は叛逆するのみ
この者も本来そうであったのかもしれないな
【戦闘知識】
シルヴィアの攻撃の癖と動きを冷徹に分析
【属性攻撃・オーラ防御】
炎のオーラを纏い
UC発動
【二回攻撃・鎧無視攻撃・切り込み・怪力】
破壊のオーラを軍神の剣に纏わせる
せめてもの慈悲だ
痛みなく終わらせてやる!
軍神の剣による連続斬撃
破壊の力で分解し復活すればその度に叩き込む
可能な限り痛みを残さぬように
ギロチンとは…残酷なショーであったが慈悲の刃でもあったという
それによって速やかに命を失い終わらせられるからだ
もっとも…処刑というものを嫌っていたのもまたそれを作った者らしいがな
「……哀れ。これが世界の在り方であるならば我は叛逆するのみ――この者も本来そうであったのかもしれないな」
『不死の紋章』を植え付けられたシルヴィアの攻撃の癖と動きを冷徹に分析しながらバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)は炎のオーラを纏いユーベルコードを発動。
音速を超えた速度で破城神機『マーズ』に騎乗し、万物を分解する破壊のオーラを纏った猛攻を放つ――それが『|城壁の破壊者《ソード・オブ・アレース》』というユーベルコードだ。
「マーズよ、破壊の神としての力を見せるが良い。今ここに叛逆の刃を突き立てん!!――せめてもの慈悲だ、痛みなく終わらせてやる!」
軍神の剣による連続斬撃を放ち、『不死の紋章』に囚われた敵オブリビオンを切り刻んでいくバーンと『マーズ』。
破壊の力で分解し、それでも『不死の紋章』で復活すればその度に軍神の剣を叩き込む。
「可能な限り痛みを残さぬように――ギロチンの様にな」
かつてフランス革命で猛威を振るった処刑器具は、残酷なショーとして機能した。
しかし、慈悲の刃でもあった。
「ギロチン以前の処刑――石打は死刑囚が致命傷を負うまで石をぶつけられる。其れは想像している以上に惨く、激痛を伴うものであった」
故に、首を断ち切り即死させるギロチンは慈悲の刃でもあった。
「もっとも――処刑というものを嫌っていたのもまたそれを作った者らしいがな」
その上で、愛する者が断頭台の刃の露と消えた……その絶望はいかなるものか。
「だからこそ――それらを『超えて行く』様に……我は、叛逆を開始する」
瞬間、軍神の剣が浮かび上がった『不死の紋章』に罅を入れるのであった――
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【SPD】
死にたくても死ねない
シルヴィアさん…
『改造を重ねられて…デスギガスさん…むごい事を…』
味方とも連携
自身の翼で飛翔
【空中機動】【滑空】等の
【空中戦】で
立体的に立回り
ヴォーパルソードを手に
【ハートのA】達も展開
敵の攻撃等を
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避行動しつつ
【ハートのA】からの
【誘導弾】の【一斉発射】で
敵に攻撃を回避されない様
牽制しつつ
UCを発動
強大な光焔の奔流と共に
全てを斬り裂く斬撃を
たたきこみます
『この斬撃なら…きっと…シルヴィアさん、貴女を…その苦しみから…こんな|「悲劇の終焉」《エンディング》から解放して差し上げられるはず…!』
「死にたくても死ねないシルヴィアさん……改造を重ねられて……デスギガスさん……むごい事を……」
その惨状に、しかしアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)は瞳を逸らさない。
自身の翼で飛翔しながら空中戦に纏わる技能で『不死の紋章』を植え付けられたオブリビオン『勇士シルヴィアの亡霊』を葬送するべく立ち向かっていく。
「――是は……不思議の国の不思議な戦い――受けて下さい、ヴォーパルの剣閃……!」
取り出すは空色の光焔を纏い輝く嘗ての姫英雄の剣『ヴォーパルソード』――万象等灼き斬り無敵の怪物等も斃したとされる剣は、ユーベルコード『アリスセイバー・ヴォーパルソード』の呼び水となる。
具象化するは『森羅万象など全てを断つヴォーパルソード』……直線上137mに放つは『神殺しの光焔の奔流と共にあらゆる全てを斬裂く斬撃』――
「強大な光焔の奔流と共に……全てを斬り裂く斬撃を……!」
――叩き込む。
敵が叩き込むは『激闘の末失った両腕代わりの義手に取付た刃』で敵を切り裂くユーベルコード『不撓不屈の義手刃』――しかし『アリスセイバー・ヴォーパルソード』の光は、その義手の刃ごと『勇士シルヴィアの亡霊』の呪われし不死の肉体を飲み込んでいく。
「この斬撃なら……きっと……シルヴィアさん、貴女を……その苦しみから……こんな「|悲劇の終焉《エンディング》」から解放して差し上げられるはず……!」
その無垢だが凛然なる言葉を前に――『勇士シルヴィアの亡霊』は懐かしい物を見た様な笑みを浮かべていた。
大成功
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馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎
ふむ、死ねぬ紋章な。ちと憐れよな。
であるからこそ…これは『わしら』からの手向けである。
そして、わし自身が叩き込める最大の一つ。
念動力で周辺の小さいものを素早く動かしつつ。どれだけ耐久力を上げようが…この黒燭炎の一刺しには敵わぬ!
【四天境地・『狼』】による鎧砕きの一撃よ。
何度甦ろうが、鎧砕きの一撃は止めぬよ。
これが目の前の相手にできる、最大の慈悲というものでもあるからな。
「ふむ、死ねぬ紋章な。ちと憐れよな――であるからこそ……これは『わしら』からの手向けである」
そう言って馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)――『複合型悪霊』の猟兵が一人格『侵す者』は念動力で周辺の小さいものを素早く動かしつつ『勇士シルヴィアの亡霊』のユーベルコード『魂を穢し甚振り、隷属させるおぞましき呪い』によって強化された攻撃を回避していく。
彼――『侵す者』、武の天才が繰り出すは『四天境地・『狼』』……武器『黒燭炎』、成長する炎を纏う黒い槍が命中した箇所を破壊するというシンプルなユーベルコード。
「そして、わし自身が叩き込める最大の一つ――どれだけ耐久力を上げようが…この黒燭炎の一刺しには敵わぬ!」
サクリ、と――『勇士シルヴィアの亡霊』を蝕んでいた『死ねない』という呪いの核であった『不死の紋章』に、黒き槍の刃が突き刺さる。
「――まだだ、と言っておこうか」
瞬間、呪わしき『紋章』に注がれるは『成長する焔』――『無限成長の雷』によって一度は砕けた槍が得た、同系統の権能。
それが『不死の紋章』を焼き尽くす為に、注ぎ込まれていく。
しかし、強化された『勇士シルヴィアの亡霊』は『不死の紋章』に突き刺さった黒い槍を振りほどく。
「仮に何度甦ろうが、鎧砕きの一撃は止めぬよ」
だが、『侵す者』も諦めない。
幾度の剣戟の果て――再び『不死の紋章』を『黒燭炎』は貫く。
「――これが目の前の相手にできる、最大の慈悲というものでもあるからな」
瞬間『不死の紋章』は燃え上がり灰となり……同時に『勇士シルヴィアの亡霊』は穏やかな表情となって、眠りにつくのであった――
大成功
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