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第二次聖杯戦争⑫〜人狼剣嵐

#シルバーレイン #第二次聖杯戦争 #闇の淑女オクタンス

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#闇の淑女オクタンス


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●|吸血鬼大隊《ヴァンパイア・バタリオン》
「オブリビオン、その愉悦。これほど素晴らしい存在を知らなかった生前のわたくしは、なんと愚かだったのでしょう」
 闇の領域の中で、原初の吸血鬼『闇の淑女オクタンス』は微笑んだ。
「この世界には恨みと怒りしかないけれど……わたくしは受けた恩は返す主義。だから素直に命令の品を『持ち帰り』ましょう。『揺籠の君』と『|全能計算域限界突破《エクスマトリックス・オーバーロード》』、そのふたつを」
 ごぼり、と足元の暗黒から現れ出でるシャークの渦が止まった。
 闇の領域に現れる、圧倒的なオブリビオンの軍勢。
 体から刃を生やした人狼たちが、闇の淑女オクタンスに跪く。
「『儀式の完成』まであと少し。猟兵たちを殺しつくしなさい、ソードヴォルフ」

●決死軍を殲滅せよ
「闇の淑女オクタンス……その配下である|吸血鬼大隊《ヴァンパイア・バタリオン》、すさまじい光景だね」
 アイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)が予知で見た光景に戦慄する。
「ひがし茶屋街周辺が、闇の領域に堕ちてるんだ。首魁は闇の淑女オクタンス、だけど……彼女は僕たち猟兵を恐れるわけでもなく、吸血鬼大隊を展開してるみたいだよ」
 魔術によって投影されたのは、レトロな軍用バイクに搭乗している『ソードヴォルフ』の軍勢だ。
「闇の領域内にいる吸血鬼大隊、ソードヴォルフたちは、全員が吸血鬼オクタンスに血を吸われた事で忠実な下僕、統率乱れぬ決死軍と化してるよ。どんな軍隊よりも強い軍勢だと思ってもらって構わないからね……!」
 それに、とアインは付け加える。
「第二次世界大戦期のような兵器、この場合だとソードヴォルフ一人一人が『軍用バイクに搭乗している』みたいなんだ。見た目の性能はあまり良くなさそうだけど、機動力、速度全て一級品の恐ろしい兵器だよ! ソードヴォルフの刃と合わせれば、刃の嵐の中にいるのと同じ、だね」
 一瞬に刃で切り裂き、急反転してまた切りかかる。それが、『完璧に統率が取れているためソードヴォルフたちの互いの衝突、激突も発生しない』状況だ。
「なんとかしてこの軍用バイクに乗ったソードヴォルフたちを倒して、闇の淑女オクタンスに一矢報いよう!」
 アインが杖を掲げると、猟兵たちに転移の光が纏わりつく。
 転移先は闇の淑女オクタンスが形成した闇の領域内。
 軍用バイクに乗り込んだ、ソードヴォルフたちとの戦いだ。
「まだまだ戦争は始まったばかり、みんな気を付けてね!」


夕陽
 優雅なイメージですが、なにやら理知、というわけでもなさそうですね……?
 OPをご覧頂きましてありがとうございます。
 初めましての方は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは、夕陽です。
 闇の領域内に陣取っている|吸血鬼大隊《ヴァンパイア・バタリオン》を壊滅させましょう!
 以下、プレイングボーナスが存在します。

 プレイングボーナス:吸血鬼大隊の武器・兵器に対抗する。

 今回、吸血鬼大隊が使用しているのは、レトロな軍用バイクです。
 ですが、速度や機動力等全て一級品です。
 波状攻撃のような突撃と刃の攻撃、そしてなにより、完璧な統率によってソードヴォルフたちはそのような状況下でも味方同士と激突、衝突しません。
 それでは、皆様のプレイングお待ちしております!
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第1章 集団戦 『ソードヴォルフ』

POW   :    剣狼斬
【日本刀または体から生える刃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    無人刀
【刀に宿る残留思念の励起】によって、自身の装備する【日本刀】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
WIZ   :    剣狼の呼び声
【体から生える刃】で武装した【狼型妖獣「剣オオカミ」】の幽霊をレベル×5体乗せた【巨大「剣オオカミ」】を召喚する。

イラスト:天野 英

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メサイア・エルネイジェ
お犬の珍走団ですわ!
おサラシを巻いて特攻服を着て死留馬亞霊院統一連合なんて書いてある旗を掲げているに違いありませんわ!
暴走行為はいけませんのよー!

地上は危険が危ないですわ!
アンビシオンで飛ぶのですわ!
速いし多いしで防戦一方ですわ!
何か策は…おバイク…運転…閃きましたわ!
運転の天敵!それは飲酒ですわ!
無限ストロングおチューハイ!
わたくしの全身から滝の様に流れ出るおチューハイが降り注ぎますわ!
お犬様達〜!これをお飲みになって〜!
飲めば頭がぶっ飛んでハイになられますわ!
当然そんな状態でおバイクなど運転したら…あちこちで事故発生ですわ〜!
酒気帯び運転は極刑でしてよ!
王笏ハンマーで現行犯お処刑ですわ〜!



「お犬の珍走団ですわ! おサラシを巻いて特攻服を着て死留馬亞霊院統一連合なんて書いてある旗を掲げているに違いありませんわ!」
 ブルルルン、と軍用バイクを鳴らすソードヴォルフたち。
 決してサラシ&特攻服姿ではないし、死留馬亞霊院統一連合旗を掲げてるわけでもない。
 もしかしたらオクタンス統一連合旗かもしれないが、そこら辺オクタンス自己主張激しくないようである。残念。
「掲げていませんわー! でも暴走行為はいけませんのよー!」
 現れたメサイア・エルネイジェ(放浪皇女・f34656)に、オクタンスは淑女然として笑う。
「猟兵が現れたわ。殺しなさい」
 ソードヴォルフたちが頷くと、軍用バイクのエンジンを切る。
 突撃してくるオブリビオンへメサイアはどうするかというと。
「地上は危険が危ないですわ! アンビシオンで飛ぶのですわ!」
 大型機械鎧アンビシオンによって空中を飛翔する。
 軍用バイクからの攻撃を回避したメサイアだが、オクタンスはソードヴォルフに再び命令する。
 飛翔するメサイアを追いかけるのは、体から生える刃で武装した狼型妖獣『剣オオカミ』の幽霊、そしてそれを乗せる巨大『剣オオカミ』だ。
「引きずり落としなさい!」
 巨大オオカミたちが幽霊の特性を以てメサイアへ襲い来る。
 その間、ソードヴォルフたち、真下で暴走族している。ぐるぐる。
「空も飛べるお犬でしたわー! とんでもねぇ幽霊ですわ!」
「諦めなさい、わたくしが死を下します」
 何か策は。
 考えた。メサイア・エルネイジェすごく考えた。
 幽霊の動きはそこまで早くなく、とりあえずアンビシオンでびゅんびゅんしていれば余裕で避けられるが、ソードヴォルフたちは真下でぶんぶんしている。早いし多い。
 そこで、メサイアに天啓である。
「おバイク…運転…閃きましたわ! 運転の天敵!それは飲酒ですわ!」
 そう、それは酒。
 え、酒?
「無限ストロングおチューハイ! キンッキンに冷えておりますわ~! お身体に染み込んできやがりますわ! 染み込むというか放出していきますわ~!」
 ユーべルコード、発動。
 メサイアの体から迸るアルコール度数9%のチューハイ。
 それが、戦場へと降り注ぐ。
 阿鼻叫喚。
 ソードヴォルフたちが悪魔的チューハイのアルコールに敗北!
 泥酔と共にバイクのハンドルをもたつかせて激突! 大炎上!
「な、なんですって……!?」
「飲めば頭がぶっ飛んでハイになられますわ! 酒気帯び運転は極刑でしてよ! 王笏ハンマーで現行犯お処刑ですわ~!」
 メサイア、アンビシオンの機動力を乗せた王笏の鈍撃を放つ!
 ストロングでゼロな飲料でばたんきゅーなソードヴォルフに直撃! きりもみ回転しながらめちゃくちゃ吹っ飛ぶ!
 お酒は20歳になってから!
「とりあえずわたくしも頂きますわ~! この一杯のために生きてますわ~!」
 ぐびっと空中で一口。
 【|無限ストロングチューハイ《リアルブレイカー》】。お酒初心者にはあまりおすすめできない。特にわんちゃん。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
統率の取れた軍勢を個人で攻略するのは流石に厳しいものがあるが
まずは一角、どうにか切り崩してみるとしよう

神刀を抜いた状態で、バイク『八咫烏』に騎乗
これで機動力は奴らと同等以上――だが、数の不利は如何ともし難いので、囲まれたりしないように、まずは奴らから逃げよう
距離は取れずとも、追いつかれなければ良し。
敵に近付かれそうな場合などは斬撃波で牽制
適宜旋回しつつ、その都度地面に刀傷をつけていく

十分な範囲を囲えるように準備が完了したら、多くの敵を巻き込めるように立ち位置を調整した後、神刀を地面に突き刺して廻・肆の秘剣【黒衝閃】を発動
黒い衝撃で纏めて薙ぎ払い、統率が崩れた所に切り込んで止めを刺していこう



 ソードヴォルフの軍勢に、微かではあるが揺らぎが生じ始めている。
 猟兵の活躍により吸血鬼大隊の一部分を壊滅させられたオクタンスは憎々しげに表情を歪ませていた。
 ソードヴォルフの軍勢の前に現れた猟兵へ平静をなんとか装いながら、オクタンスは吸血鬼大隊へ命じる。
「まだ戦いは始まったばかり。この闇の領域に現れた敵を駆逐しなさい!」
 ソードヴォルフたちが吼える。
 その様子を、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は愛用のバイクである『八咫烏』に搭乗し眺めていた。
「統率の取れた軍勢を個人で攻略するのは流石に厳しいものがあるが。まずは一角、どうにか切り崩してみるとしよう」
 軍用バイクが激烈な音を立てたと同時に、鏡介もまたバイクのエンジンを唸らせて走り出す。
 壮絶な追跡戦。
 ソードヴォルフたちがオオカミたちの幽霊を呼び出せば、後方に群れる圧倒的な大群の数。
 しかし、鏡介の八咫烏の速度は負けていない。ただそれは、このままいけば逃走可能、という意味ではない。
 鏡介の神刀【無仭】が抜かれ――刹那放たれた斬撃波が、襲い来るソードヴォルフの数体を巻き込んで炸裂する。
 軍用バイクが唸り、飛び交う斬撃波はしかし回避された。
「無駄よ。わたくしの吸血鬼大隊の統率、そしてそのバイクは特別な品。無駄な抵抗はおやめなさい」
 それでも、鏡介は斬撃波を放ち続ける。軍用バイクの機動力の前では、斬撃波の攻撃は命中しない、それでも。
 愚かな行為だと、オクタンスは嘲笑する。
「もういいわ、ソードヴォルフたち。取り囲み蹂躙なさい」
 軍用バイクの唸り声。
 真後ろから襲い来るソードヴォルフの群れ。

 ――鏡介は、八咫烏の停止させる。

「そうだね、それじゃあそろそろ諦めてもらおうか」
 神刀を逆手に持ち、軍勢の先にいるオクタンスに告げる。その行為は、降伏ではない。
 
「神刀解放。砕き散らせ、黒の剛撃――廻・肆の秘剣【黒衝閃】」

 地面に神刀が突き刺さる。
 瞬間、湧いた黒の神気が大地を奔り、オクタンスの領域を侵していく――!
 戦場に咲いた、巨大な神気の領域だ。
 真後ろから追跡してきたソードヴォルフたちが、逃げ場のない圧倒的な範囲攻撃によって焼却されていく。
「な、なに……ッ!」
「あの斬撃は目印だ。気付かなかったのか?」
 ソードヴォルフたちの軍用バイクが全て破壊されたことを確認した鏡介の反撃が開始される。
 戦場を往く剣豪が、闇の領域に刃の暴威を振りかざしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
厄介では有りますが、何とかやってみますぅ。

『FIS』を使用し上方へ転移、そのまま『FAS』で飛行しますねぇ。
これで『近接武器+バイク』という性質上、相手の攻撃手段は『ジャンプ攻撃』に制限出来ますから、『FPS』からデータを読込み『FVS』で『FGS』を複製、全てを『跳躍を阻害する重力波展開』に回せば、攻撃が届く様になるまで相応の時間が掛かりますぅ。
そして【乳霹宙】を発動、広域へ『乳白色の雷』を放射し[範囲攻撃]、バイクの速度も『雷』には劣りますし、『雷球』で拘束してしまえば速度も攻撃も封じられるでしょう。
後は、抑えている間に『F●S』各種で[追撃]し一気に叩きますねぇ。


ニーニアルーフ・メーベルナッハ
バイクに跨る狼獣人…かつてを思えばあまり不思議な光景という気はしませんし、何より脅威であることは確か。
確実に倒していきませんと。

バイクを巧みに操るとなりますと、まずは機動力を削ぐところから始める必要がありますね。
【蟲使い】で操る白燐蟲達を弾丸として敵へ撃ち出し攻撃を。
恐らく敵は対応してみせると思いますが、これはあくまでも牽制と本命を伏せる為の目眩し。
敵が反撃するべく迫ってきたところで土蜘蛛の檻を発動、糸をバイクに巻きつけて動きを封じにかかります。
同時に敵本体からも腕力を奪い、脱出を妨害。
その間に改めて蟲達に襲わせ、肉体を食い荒らす【継続ダメージ】で仕留めていきましょう。



「わたくしの吸血鬼大隊が押されているなんて、ありえないッ……!」
 全身を怒りに震わせるオクタンスは、ソードヴォルフたちに絶対命令を言い放つ。
「猟兵たちを殺しなさい! わたくしの命令は絶対なのだから!」
 唸り狂う軍用バイクの騒音を聞きながら、かつての戦いの全てを見届けた土蜘蛛、ニーニアルーフ・メーベルナッハ(黒き楽園の月・f35280)は紅炎手を構える。
「バイクに跨る狼獣人…かつてを思えばあまり不思議な光景という気はしませんし、何より脅威であることは確か。確実に倒していきませんと」
「ええ、油断は禁物ですねぇ。厄介では有りますが、何とかやってみますぅ」
 同じく『祭器』の力を励起させて立ち向かうのは、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)である。
 普段は大人しい性格であるが、戦場に出ればその雰囲気は異なる。
 祭器の力は多種多様、『|FIS《フローティングインタディクトシステム》』による上方転移と、『|FAS《フローティングエアロフォイルシステム》』のオーラの翼による空間飛翔。
 ただちに飛翔状態へ行動に移したるこるは、情報収集のために『|FPS《フローティングプローブシステム》』による|データ読み込み《情報収集及び結界展開》を開始する。
「バイクを巧みに操るとなりますと、まずは機動力を削ぐところから始める必要がありますね。白燐蟲!」
 周囲の白燐蟲たちがニーニアルーツ――ニーナの命令を許諾し、弾丸となって敵軍へと放たれる。
 が、ソードヴォルフの軍用バイクは恐ろしいほどの高軌道だ。
 軽々と回避すると、そのままニーナへと襲い来る。
「援護しますぅ。『|FGS《フローティンググラビトンシステム》』を起動して展開しますねぇ」
 周囲の環境を支配する『FGS』は、ソードヴォルフたちに重力波を持続して放ち続ける。
 それは、飛翔するるこるへの跳躍を許さず――かつ、重力波動によって軍用バイクの速度はわずかながら低下したようだ。
「いくら小細工を重ねようと、わたくしの大隊は絶対の力!」
 しかしそれでもソードヴォルフたちは戦場を駆ける。それさえも、猟兵の手の内であることにも気づかずに。
 るこるの眼差しが据わり、詠唱が戦場を包む。

「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その裁きの御印をここに」

 解き放たれた超常は、周囲を覆う乳白色の雷となって拡散する――!
 
 それは戦場を覆う、雷の災禍だった。
 軍用バイクを超える速度。瞬きにも満たない瞬撃。
 迸る雷撃によって、ソードヴォルフたちが炭化し掻き消えていく。
 刃を構えてニーナに特攻したソードヴォルフたちもまた、ユーべルコードの罠にかかった。
「かかりましたね」
 ソードヴォルフが、強靭な土蜘蛛の糸に絡めとられる。【土蜘蛛の檻】は敵対者がどれほど剛毅で剛腕であろうとも、その脱出を許すことはない――!
「吸血鬼大隊、確かに恐ろしいですが……|私たち《猟兵》はその力さえも圧倒します」
 ぞわり、とソードヴォルフたちに這う蟲達が捕食を開始する。
 激烈な断末魔と共に骸の海へと還っていくオブリビオンの先――憤怒でその双眸を煌々と輝かせるオクタンスの姿があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

どんだけ立派なバイクだろうがよ。
……いや、だからこそかもしれねぇけどよ。
その陣容、アタシへの挑戦状と取らせてもらう!
テメェらの『騎乗』テクなんざ、屁でもねぇんだよ!

この戦い、アタシのライダーとしての沽券に掛けて全力を尽くさせてもらうよ。
SMG片手にカブを『操縦』し、奴らのバイクテクを凌駕できるような【無限走破】で高機動戦の開始さ。
『弾幕』を張って軍用バイクごと狼共を蜂の巣にし、リロードの合間を『衝撃波』の『範囲攻撃』で日本刀諸共吹き飛ばす。

リアはしっかり空けてるつもりさ、『蹂躙』したい奴が居たら相乗りしとくれよ!


高柳・零
POW
バイクに乗った狼ですか。
絵柄的にはカッコいいですが、早々にお帰りいただきましょう。

「バイクの集団に対する対策、簡単ですよ。バイクは敵が陸上にいるからこそ脅威なのであって、空からの広範囲攻撃には…何か出来ますか?」
宣言どおりUCを使って空を飛びます。
軍用バイクなので機銃やロケットランチャーくらいは積んでいるかもしれませんが、機銃はオーラ防御と盾で防ぎ、ロケランは見切りで避けましょう。
刀を投げて来たら盾にオーラを被せて受けます。

相手が移動したり分散したりしても、こちらの方が早いので追いかけて光を浴びせ続けます。
「逃がしはしませんよ。あなた達が倒れるまでどこまでも追いかけます!」

アドリブ歓迎



 闇の淑女オクタンスは拳をぎりぎりと握りしめた。
 戦場に飽和していた吸血鬼大隊が壊滅的な被害を受けている。それも、自らの指揮を持ってしても取返しがつかない程に。
 激昂と共に、オクタンスの言葉が戦場に響いた。
「総員、死ぬまで戦いなさい! 『ゾルダートグラード』製の兵器で武装した以上、あなた方が『猟兵に負けること』だけは許しません!!!」
 ソードヴォルフたちが咆哮をあげる。軍用バイクから無数の機銃を展開し、猟兵を殺戮しようとエンジンを鳴らした。
「どんだけ立派なバイクだろうがよ。……いや、だからこそかもしれねぇけどよ」
 これは、猟兵としての責務のみではない。自らの本質に迫る覚悟だ。
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、相棒の宇宙カブに騎乗し告げる。
「その陣容、アタシへの挑戦状と取らせてもらう! テメェらの『騎乗』テクなんざ、屁でもねぇんだよ!」
 この戦いは、多喜のライダーとしての信念がかかっていた。
「バイクに乗った狼ですか。絵柄的にはカッコいいですが、早々にお帰りいただきましょう」
 そして、頭上からその様子を見つめていたのは高柳・零(|テレビウムのパラディン《TRPG好きのバカ》・f03921)だ。
「バイクの集団に対する対策、簡単ですよ。バイクは敵が陸上にいるからこそ脅威なのであって、空からの広範囲攻撃には…何か出来ますか?」
 零のユーベルコード【聖騎士道大原則】による戦場飛翔。
 それは恐るべき速度を繰り出し、軍用バイクからの攻撃をひらりと躱し続ける。
「頭上にいる猟兵は機銃で落としなさい! まずはあのバイクに乗っている猟兵を殺すのです!」
 ソードヴォルフたちが軍用バイクの速度を上げた。
 多喜の背を追うが……その背は遠い。
「随分とレトロなバイクだね。なるほど確かに性能はそんじゃそこらのバイクとは違うみたいだ」
 けどね、と多喜は言葉を区切る。
「バイクの乗り手がその性能を決めるのさ!」
 ユーベルコードの超常が、ソードヴォルフの操縦を圧倒する。
 【|無限走破《ホイーリング・ディーリング》】による、あらゆる地形状態の無効化。それは、闇の領域に存在する遮蔽物全てをないものとしている。
 地面を削るタイヤの音。
 高機動戦となれど、ソードヴォルフは多喜を追従するのに相当な労力をかけることとなった。
 その瞬間を、多喜は見逃さない。
「アタシを止められるなら止めてみなァ!」
 衝撃波が戦場に拡散し、ソードヴォルフたちを弾き飛ばし、弾幕が大隊の編成を脅かす――!
 砂煙の中、銃撃を逃れようとするソードヴォルフたちに放たれるのは、遥か頭上、空を飛翔する零の聖なる光だ。
「逃がしはしませんよ。あなた達が倒れるまでどこまでも追いかけます!」
 天から降り注ぐ輝きがオブリビオンを浄化し、そうして吸血鬼大隊が瓦解する。
 あれ程蔓延っていた大隊、オブリビオンの軍隊がとうとう崩壊したのだ。
 消え去った眷属たち。その怒りに震えながらも、オクタンスは闇の中へと掻き消えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月09日


挿絵イラスト