25
サイバーチック・ハロウィンパーク!

#サイバーザナドゥ #お祭り2022 #ハロウィン

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サイバーザナドゥ
🔒
#お祭り2022
🔒
#ハロウィン


0




 虹色に光るサイバー遊園地は、今夜は特別。
 だって季節はハロウィン、現在のパーク内はお化け仕様でございます。
 そして……キラキラ煌めくお化け達の宝石に、ご興味はありませんか?

 今宵のサイバー遊園地のアトラクションも、ハロウィン特別バージョン。
 猛スピードで落ちたり回ったり駆ける大人気のパリピVRコースターは、ゲーミング色に飾られて気分も上がること間違いなし。迫るVRお化け達の間をすり抜けるスリルは満点!
 サイバーザナドゥの約1680万色の夜景を臨みながらゆっくりぐるりと巡る、サイバー観覧車も大人気。ゴンドラ内には、星やハートや花などお好みのモチーフがキラキラと降ってくるロマンティック仕様。勿論純粋に夜景を楽しむべくオフにもできるし、まるで空を飛んでいるかのようなシースルーゴンドラのご用意もございます。
 豪華2階建てのサイバーメリーゴーラウンドで、くるり煌めくメルヘンなひとときなどもいかがでしょうか。キラキラ飾られた馬たちに特別仕様のおばけ南瓜の馬車、中には荒ぶるお化け馬も……!?
 そして遊園地の定番、VRお化け屋敷に挑戦してみませんか? こちらは、ガチな最恐とゆるかわポップ、ふたつのコースをご用意しております。果たして皆様は出口まで辿り着けるでしょうか、ふふ。
 さらにハロウィン限定の新アトラクション、体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』も必見! 「おお、冒険者よ、しんでしまうとはなにごとだ」という定番のシーンから始まる、おばけ冒険者に扮してのVR冒険ゲームでございます。難易度も、イージー・ノーマル・ハードから選択でき、ジョブを決めれば冒険開始。迫りくるVRハロウィンモンスターを倒して得点を稼いで、パリピ魔王パンプキングを倒せばクリア。協力プレイでも、得点を競い合っても、楽しみ方はパリピな皆様にお任せです!
 他にも、VRコースを爆走するおばけゴーカートや、皆様方の姿が増えまくるミラーハウス、キラキラゲーミング急流滑り、おばけタワーのフリーフォール等々、最高に気分もアガるアトラクション満載、飛び入り参加も可能な楽しいハロウィンパリピパレードもどうぞお楽しみあれ!

 そして遊び疲れたら、煌めくおばけ宝石カフェでひと休みなどいかがでしょうか。
 期間限定のサイバー遊園地カフェのテーマは『ハロウィン×宝石』。
 店内は、ハロウィン雰囲気満載の映像や音楽や装飾でいっぱい。
 それに、甘く煌めく食べられる宝石を飾った、宝石スイーツや宝石カクテル、宝石ドリンクや宝石メニューを味わう時間は、最高にパリピでラグジュアリー。
 煌めく宝石ケーキや宝石パルフェは、カスタマイズも可能。お好みの宝石の種類でも、色でも、宝石言葉やイメージからでも……お好きなように飾ったスイーツは、その味わいも極上。
 宝石カクテルや宝石ドリンクも期間限定のハロウィン仕様に。ハロウィンイメージの飲み物に、お好みの煌めくひと粒の宝石を沈めてご提供いたします。普段ご提供している、人気の光るゲーミングカクテルやドリンクもどうぞお試しあれ。
 他にも、煌めく宝石サンドイッチや宝石パスタ、宝石パンケーキなどのフードメニューもご用意しておりますので、お腹が空いた時などにも是非に。

 おっと……そういえばお客様、今宵のパークはお化けしか入場できません。
 何せサイバー遊園地はハロウィン一色、どうぞ仮装してお越しください。
 ご用意がなければ、此方にゲーミングケモ耳やゲーミングメイド服、ゲーミングお化け装束等々の貸出も行なっておりますのでご活用ください。

 そして此方の宝石キャンディーは、入場記念でございます。
 トリックオアトリート、どうぞイタズラはご勘弁を。
 ん? 何味か、ですって? それは……ふふ、食べてからのお楽しみ。

●いざ、サイバーハロウィン遊園地へ!
「今年もハロウィンの時期がやって来たな。普段と違う装いというのも、とても楽しい気持ちになるな」
 パリピウサギさんに仮装した筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそう雅やかに微笑んでから。訪れた皆に、今回起こっている事件を説明する。
「さて、先程も告げたように、折しも季節はハロウィン。サイバーザナドゥの世界では『パリピの集うサイコーにオシャレでアガるハロウィンイベント』とやらが催されるようだが。その主催者がとんでもなく危険な存在であるのは、皆も既に周知のことであると思う。そして何も知らずに催しを楽しみに来たパリピ達は仕込まれたクスリで眠らされ、まとめて誘拐・監禁された後、『機械化義体サイバーザナドゥ改造とクスリ漬け』によって見る影もなく改造され、『地下闘技場』に送り込まれてしまうという。そのようなことが許されるわけはないし、今回の誘拐の実行犯はオブリビオンであるということがわかった」
 よって、『パリピの集うサイコーにオシャレでアガるハロウィンイベント』に潜入し、ピュアなパリピのフリをしてイベントを楽しみ、一般人を捕らえに来るオブリビオンを待ち構えて。パリピを誘拐せんと動きだしたオブリビオンを倒して欲しいと、そういうわけである。

 そんな今回の『パリピの集うサイコーにオシャレでアガるハロウィンイベント』が行われるのは、サイバーザナドゥでも人気だという、サイバー遊園地だという。
「入り口で配られる宝石のような飴が、遅効性の強力な睡眠効果があるものらしいが。猟兵の皆には効果がないものであるので、眠ることなく敵を待ち構えることができるだろう。まずは怪しまれぬようパリピを装い遊園地を楽しんで、敵が動き出すのを待って欲しい。そして眠っていない皆に敵は驚愕するかと思うが、暴力で黙らせて連れて行くまでとばかりに襲い掛かってくるので、返り討ちにしてくれ」
 下手な動きを見せるとパークから摘まみだされてしまうので、敵が動き出すまではピュアなパリピを装い、サイバー遊園地を楽しんで欲しい。

 清史郎はそう説明を終えた後、サイバー遊園地のパンフレットを皆へと渡しつつも。
「起こる事件は確りと解決せねばならないが、この世界の遊園地も楽しそうだな」
 ハロウィン仕様のサイバーな遊園地をパリピに楽しんできてくれ、と。
 満開桜を咲かせ、皆をハロウィン仕様のパーク入口へと送り届ける。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いします!

 ※ご連絡※ 第1章受付は、10/31(月)朝8:31より開始します。
 10/29に追加冒頭を掲載いたします。

 今回は、ハロウィン仕様のサイバー遊園地で遊ぼう! という🎃シナリオです。
 参加人数の制限などもありません、何名様ででもどうぞ!
 内容は以下です。お好きな章のみのご参加も歓迎です。

 第1章:あぶないハロウィンナイト(日常)
 第2章:ポッピンメイド(集団戦)

 サイバー遊園地への入園条件は仮装となっていますが。
 仮装のご指定があれば記載お願い致します。
 猫耳着用やシーツかぶる程度等の簡単なものでも、気合十分でもOKです!
 サイバーなゲーミング仮装衣装の貸出もあります。
 記載なしでも何らかの仮装をしているとしますので指定ある場合のみで大丈夫です。

 第1章は、サイバー遊園地でのひとときをご自由にお過ごし下さい!
 できることは概ねOPにある通りですが、断章も追加いたします。
 遊園地で出来そうな事、食べられそうな物、買えそうな物等大抵あります。
 わいわいでもロマンチックにでもカオスでもまったりでも。
 どうぞお好きな様にお過ごしください!

 第2章は、人々を誘拐せんと正体を現わしたポッピンメイドとの戦闘です。

 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、未成年の飲酒喫煙は厳禁です。
 締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称推奨)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせて頂きたく思っています。
 お気軽にご参加ください!
379




第1章 日常 『あぶないハロウィンナイト』

POW   :    何も知らないパリピと積極的に会話し、さりげなく守る

SPD   :    パーティ会場をうろつき、怪しい場所に目星をつけておく

WIZ   :    敵に気付かれないよう、密かに黒幕の情報を探る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ようこそ、サイバー遊園地へ!
 降り立ったサイバーザナドゥの世界も、そして遊園地も、普段からキラキラ沢山の色で溢れているけれど。
 今宵はそれに、ハロウィン色や宝石の輝きも加わって、より煌びやか。
 そんなハロウィン仕様のサイバー遊園地は、仮装がドレスコード。
 勿論、自前の衣装で来場してもサイコーにパリピであるし。
 ゲーミングケモ耳やゲーミングメイド服、ゲーミングおばけ変身セット各種等々の種類豊富な貸衣装もあるから……入場する前に皆、パリピお化けに変身。
 そして園内への入場を許可されれば、サイボーグメイド達から渡されるのは。
『個包装ではないので、ここで口に入れて入場してくださいね!』
『人気商品ですよ! 何味か、ですか? 夢の味です!』
『たっぷり味わって下さいね!』
 入場者特典だという、キラキラ宝石のような飴。
 これを口に含むまでどうやら何気にサイボーグメイドは通してくれないようだから。
 ひとつ口に運んでから、いざパークの案内板を眺めてみる。


🎃主なアトラクション紹介🎃

 パリピVRコースター:ゲーミング色に飾られたコースターは、回ったりうねったり、パーク内を駆け巡る! 現在期間限定、ハロウィン仕様。迫るVRお化けたちの間をすり抜けるスリルは満点!

 サイバー観覧車:約1680万色の夜景を眼下にのんびり空の旅。ゴンドラ内は、お好みのモチーフを降らせるプロジェクションマッピング仕様。星やハートや花や雪などお好きなモチーフを好きな色でひらり降らせられます。シースルーゴンドラで空飛ぶ感覚も味わえますし、巨大ゴンドラは大人数でもご一緒に乗車できますよ!

 サイバーメリーゴーラウンド:豪華2階建ての煌めきの世界には、キラキラ飾られて上下するカラフルな馬たちや特別仕様のおばけ南瓜の馬車、中にはロデオの如く荒ぶるお化け馬も! 馬は一人乗りと二人乗りから選べます。馬車は大人数でもどうぞ! 夢のようにメルヘンなひとときを。

 体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』:「おお、冒険者よ、しんでしまうとはなにごとだ」そう、貴方はお化け冒険者! けれどおばけになっても、パリピ魔王を倒せば、平和と元の姿を取り戻せます! 迫りくるVRハロウィンモンスターの群れを倒して得点を稼いで、パリピ魔王パンプキングを倒しましょう! デフォルトの難易度ははノーマルですが、ご希望あればイージーやハードにも調整できます! 定番の剣からマニアックな武器、魔法や格闘など好みの戦闘スタイルを決めれば、あなたはハロウィン世界のお化け冒険者! 魔王を倒したら勇者のバッジとお菓子の財宝が貰えます。

 おばけゴーカート:いざ開催されるのは、ハロウィンゴーカートカップ! キュートな動物さん型から格好良いデザイン、一人乗りから複数人乗れるもの、性能も様々な、お好みのマシンが選べます! バナナの皮や南瓜ボム等々のお邪魔ツールも使いながら1位を目指そう! レースではない、ゆるりドライブできる外周コースもあります。

 おばけミラーハウス:足を踏み入れればそこは不思議な鏡の迷路。沢山の貴方がいたり……しれっと、おばけも混じっているかも?

 キラキラゲーミング急流滑り:陽気なパリピ音楽が流れるVRおばけマウンテンを、ゴンドラでゆっくりのぼって……たまにはフェイントで下って。そして山の頂上までくれば、一気に急流滑りタイム! 絶叫と水飛沫の中、パリピなポーズを決めよう!

 おばけタワーのフリーフォール:約1680万色の夜景を眺めながら、エレベーターでゆっくり最上階にご案内。けれどここはイタズラ好きのVRおばけたちがいっぱい。最上階についたと思った瞬間……一気に地上に逆戻り!

 ハロウィンパリピパレード:約1680万色に輝くフロートや音楽が、楽しくてちょっぴり不思議な光のVRパレード! カラフルなジャックオランタンを持って、飛び入り参加も可能です!

 他にも、ゲーミングタコさんの足先についたゴンドラでぐるぐるうねうね回る『サイバータコさんライド』、ふたりまで乗れるゆるかわウサギやネコやクマさんなどのコースターに乗って登ったり下がったり急カーブしたりする『VR森のミニコースター』、パーク内をゲーミングトレインでゆっくりと回る『サイバー汽車ポッポ』などなど、他にもアガるアトラクションがいっぱいです!


🎃サイバー遊園地カフェのご案内🎃

 現在のパークカフェのテーマは『ハロウィン×宝石』、ハロウィン色のお化け仕様!
 キラキラ輝く、最高にパリピでラグジュアリーな美味しさをご提供します。
 食べられる宝石を使った、カスタマイズパルフェやケーキが登場。
 お好きな味のパルフェやケーキに好きな宝石を好きな様に飾って、貴方だけのオリジナルなスイーツの財宝を作れます!
 宝石名やイメージや色を伝えてお任せでもOK、甘さも調節可能、宝石は複数OK。
 マスターランクの魔法使い店長が魔法の呪文でお好みに調合もします!
 
 カクテルやドリンクも、期間限定のハロウィン×宝石仕様に。
 橙と紫の二層のハロウィンイメージカクテルやドリンクに、お好みの煌めく宝石を沈めてご提供いたします。
 普段ご提供している、人気のピカピカ光るゲーミングカクテルやドリンクもどうぞ!
 珈琲や紅茶等に、食べられる甘い宝石をシュガー代わりに浮かべてみるのも乙かも。

 他にも、煌めく宝石サンドイッチや宝石パスタ、宝石パンケーキなどのフードメニューも充実。甘くない宝石も勿論ご指定できますし、味も絶品、是非ご賞味ください!

 
●マスターより
 行動は、主にやりたいことをいくつか中心に決めていただくと良いかと思います。
 入場時に貰うのは遅効性の強力な睡眠飴ですが、怪しまれないように皆様口に一度はしたものとしますが。猟兵には無害ですし、対策などのプレイングも不要です。
 他、OPのマスターコメントもご確認ください。
斑鳩・椿
【天狐】
今年のキョンシー仮装で

似合っているわよ、ミコトくん
お揃いの装いは気恥ずかしいけれど…楽しくなってきちゃった
満喫しましょうね

ごーかーと?
二人乗りもあるのなら大丈夫、こうなったら一位狙いよ
お邪魔ツールの使い方は…っ待って、速すぎて呼吸が!

風となるゴーカート
振り落とされないようにするので精一杯
妖狐の尾が座席で大暴れ

任せて、…えいっ!

ドリフトでカーブを攻める敵に南瓜ボムを投げ妨害、大騒動を図る
次はシースルーの観覧車で休憩

飛んでいるというより落ちそう…怖いから隣に座っても良い?
見て、あれはさっきのゴーカート
…ふふ、本当は高いところは苦手じゃないの
さあ、お菓子と悪戯、どっちにする?


ミコト・イザナギ
【天狐】
典型的なキョンシーの仮装で参加
椿とお揃いではあるものの、その仮装すごくないかい?
とてもいいよ、あはは!眼福眼福
うん、折角のハロウィンパーティー、二人で楽しもう

ゴーカートは、小さな車のコトさ、見た事ない?
さあ二人乗りの物に乗り込んで、レースに参加!
ハハハハ!もっと早くなるよ、天狗の速さはこんなものじゃあない
お邪魔ツールは椿にお任せ

あ、わぷ!椿、尻尾!
もふもふは嬉しいんだけど、前、前がー!?
おっ、今だよ、その手に持ったボムをぶん投げて!!

レース後は観覧車に乗って
ゴンドラに揺られて椿と二人寄り添って休憩モード
シースルーで透けて高いからソワソワするね
それじゃあ、お菓子で
トリックオアトリート!!



 約1680万色の光が溢れる電脳の世界、サイバーザナドゥ。
 そして不思議な光が溢れるサイバー遊園地にやって来たのは、中国の妖怪であるキョンシー!?
 いや、キョンシーはキョンシーでも、今夜だけ特別な限定のキョンシー。
「似合っているわよ、ミコトくん」
 典型的なキョンシーの装いをしたミコト・イザナギ(|語《 かた 》り|音《 ね 》の|天狗《 てんぐ 》・f23042)へと、ゆうらり楽し気に尻尾を揺らして。
 そう言葉を掛けるのは、斑鳩・椿(徒花の鮮やかさ・f21417)。
 ミコトも、すぐ隣にいる椿の衣装をまじまじと見つめてから。
 そして思わずこう紡ぐ。
「椿とお揃いではあるものの、その仮装すごくないかい?」
 確かに、ふたりの仮装はお揃いなのだけれど……キョンシーな椿はとても色っぽくて。
 けれどそれが彼女に似合っているし、何よりも。
「とてもいいよ、あはは! 眼福眼福」
 幸せな目の保養であり、気分もさらに上々になるから。
 大きく頷きつつも満足そうに笑うミコトに、椿もほわりと笑んで。
(「お揃いの装いは気恥ずかしいけれど……楽しくなってきちゃった」)
 これから始まる特別なおばけたちの時間にわくわくと心躍らせながらも。
「満喫しましょうね」
「うん、折角のハロウィンパーティー、二人で楽しもう」
 ふたり並んでいざ、ハロウィン色に彩られた煌めく遊園地の中へ。
 サイバー遊園地には色々なアトラクションや施設があるみたいだけれど。
 ふたりが足を向けてみたのは――。
「ごーかーと?」
「ゴーカートは、小さな車のコトさ、見た事ない?」
 そう、おばけゴーカート!
 きょとりと首を傾ける椿に、ミコトは並ぶ様々なカートを指してみせて。
 ゆっくり周回できるのんびりコースもあるみたいだけれど……ここはやはり。
 ――さあ二人乗りの物に乗り込んで、レースに参加!
 開催されているハロウィンゴーカートカップに参戦します!
 そしてキョンシーにぴったりな、中華柄の二人乗りのカートを見つけて乗り込めば。
「二人乗りもあるのなら大丈夫、こうなったら一位狙いよ」
 ふたりならばきっと敵なしの百人力、狙うは勿論一位です!
 それから、ライバルとの駆け引きの鍵になるアイテムも用意されているようだから。
「お邪魔ツールの使い方は……」
 そう椿が確認しようと、ひとつ手に取ってみた……その時だった。
 ――3・2・1、GO!
「……っ待って、速すぎて呼吸が!」
「ハハハハ! もっと早くなるよ、天狗の速さはこんなものじゃあない」
 見事なスタートダッシュを決めて、勢いよくコースに飛び出したカート。
 その速度はまるで風になったかの如く、周囲の眩い光たちも猛スピードでキラキラと流れていって。
 さらにぐんっとミコトは加速……するのだけれど。
 ――もふ、もふんっ。
 突如、視界を遮られるミコト。
 それはもしかしたら、ライバルからのお邪魔ツール!?
 ……ではなくて。
「あ、わぷ! 椿、尻尾!」
 振り落とされないようにするので精一杯な椿のもふもふ尻尾たちが、座席で大暴れ!
「もふもふは嬉しいんだけど、前、前がー!?」
 このもふもふ感触はご褒美なのだけれど、今は危険です!?
 そしてようやくもふをかき分けて視界が広がれば、すぐ目の前にはライバルのカートが。
 そう……これは絶好のチャンス到来。
「おっ、今だよ、その手に持ったボムをぶん投げて!!」
「任せて、……えいっ!」
 ミコトの声に合わせて椿がすかさずぶん投げたのは、お邪魔ツールの南瓜ボム!
 そして――ぽんっ! っと。
「!!?」
 大きく弾けた南瓜から飛び出して前のカートを包むのは、周囲が見えなくなるゲーミングスモーク。
 派手にキラキラ弾ける南瓜ボムがライバルの走行を妨害して、コース内は大騒動!
 そんな混乱の隙にアクセル全開、牛蒡抜きをはかれば。
 ライバルの妨害も風のようにすり抜けて……キョンシー号、見事一着でゴールです!
 そしてレースを制した賞金は、宝石お菓子が沢山詰まった、大活躍の南瓜ボムみたいなカボチャ型キャンディーポット。
 それから、ドキドキ白熱したレースの後は。
「シースルーで透けて高いからソワソワするね」
「飛んでいるというより落ちそう……怖いから隣に座っても良い?」
 ゆっくりと空を巡る、観覧車のシースルーゴンドラに乗り込んで。
 ゴンドラに揺られてふたり寄り添いながら、ひと休み。
 それからふと、眼下に広がるサイバー色した遊園地の景色を見下ろしてみれば。
 椿はふいに、もふもふなお耳をぴこり。
「見て、あれはさっきのゴーカート」
 先程まで自分達も走っていたゴーカートのコースを見つけて。
 そして競うように走るカートとその全景を、まさに高みの見物と洒落こみながらも。
 ふと、自分を見つめる彼に、悪戯っぽく笑んで紡ぐ。
 ……ふふ、本当は高いところは苦手じゃないの、って。
 そして、何せ今宵はハロウィンで、自分は今おばけなのだから。
「さあ、お菓子と悪戯、どっちにする?」
 椿がそう訊ねてみれば、笑みと共にミコトが返すのは。
「それじゃあ、お菓子で」
 ――トリックオアトリート!!
 甘いお菓子をお強請りする、おばけだけの魔法の呪文。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サリー・オーガスティン
■SPD
まずこれを選んでしまうのは、ボクの悪い癖、だね
(ハロウィンゴーカートカップ狙いにおばけゴーカート)の受付へGO!

勿論格好いいのを……って、これしか残ってない?
(デフォルメされたポニーの鞍上に跨がりつつ)

スピードの権化のボクが?とは思うけども、二つ名が「鉄馬の半身」。
これでベストを尽くすよう思い直す

お邪魔ツールには頼らない。その代わり【UC】で覇気を奪いつつ[操縦、追跡、騎乗、第六感、ダッシュ]で走りまくるよ
あ、あくまでもアトラクション。ケガはしてもさせてもいけないから[オーラ防御]と万が一に備えての(他のライダーへ向けての)[救助活動、医術]

目指せ、完走!

※連携・アドリブ共歓迎



 園内に足を踏み入れれば、煌めくサイバー遊園地に響くのは人々の賑やかな声。
 そんな園内を進むサリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)の足取りに迷いはない。
 そして辿り着いたアトラクションを見遣れば、思わず紡いでしまう。
「まずこれを選んでしまうのは、ボクの悪い癖、だね」
 サリーがまずやって来たのはそう――おばけゴーカート!
 何せ彼は、スピードの魅力に取り憑かれ、日々世界を疾走するライダーなのだから。
 そんなサリーが再び歩みを進め向かうのはハロウィンゴーカートカップの受付。
 レースへのエントリーも無事済めば、次はカート選びを。
 勿論選ぶのは、愛車のジェイクのような格好いいもの――。
「……って、これしか残ってない?」
 そうサリーは思わず、目の前のデフォルメされたポニーと暫し見つめ合うも。
 すちゃっとキュートなその鞍上に跨がりつつ思う。
 ……スピードの権化のボクが? って。
 だが、これしか残っていないとなれば、それを乗りこなすのもまたライダーであるし。
 何より、二つ名が「鉄馬の半身」であるサリーは、こう思い直すのだった。
(「これでベストを尽くそう」)
 ということで気を取り直してスタートラインに立ち、いよいよカウントダウンが始まって。
 ――3・2・1.GO!
 レッドランプが消えた瞬間スタートダッシュを決めるのは、サリーの乗ったポニー。
 そして追ってくるカート達から、お邪魔ツールが投じられる気配を感じれば。
 彼自身はお邪魔ツールには頼らない。けれど、その代わりに。
 ――今なら、いける!
 刹那、スピードに対する自制心を解放して『Speed Frenzy』を展開すれば。
「……!?」
 お邪魔ツールのひとつ、バナナの皮を投げてこようとしたライバルの手が止まる。
 いや、南瓜ボムを投じようとしてきたり、強引に荒々しくぶつかってこようとしたりしていたライバル皆が覇気を奪われて。
 サリーはその分の幸運を得つつも、一気に勝負に出る!
 操縦技術を駆使し、前にいるライバルを追跡してはかわし、ポニーへの見事な騎乗を見せつつも、第六感を研ぎ澄ましてダッシュ!
 とはいえ、スピードを競うレースではあるが。
(「あ、あくまでもアトラクション。ケガはしてもさせてもいけないから……」)
 オーラによる守りを施し、万が一に備えて他のライダーへの救助活動や医術ができるような準備も抜かりなくしておきつつも。
 サリーは巧みにポニーを操り、ライバルから投じられるお邪魔ツールをかわしながらも、コースを走り抜けていく。
 ――目指せ、完走! と。
 いや、皆で無事に完走することは勿論だけれど……でもスピードの権化として、負けたくはないし負ける気もないから。
 目指せ完走、そして、目指せハロウィンゴーカートカップの覇者!
 それからサリーは一番に浴びるのだった。ポニーと共に先頭で、ゴールのチェッカーフラッグを。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白斑・物九郎
【ワイハン】
中に入るときゃ仮装しろだァ?
ま、ハロウィンですしな
仕方ナシ、今日だきゃ流儀に合わせてやりますわ
オラッ行きますでよ、にこたまとタッツミー
遅れんじゃニャーですよ


●仮装
・南瓜行列2022、アラビアンナイトスタイルにて


●VSハロウィンクエスト
パリピ魔王パンプキングだァ?
どんだけ破裂音言や気が済むんスかウェーイ(雑にパリピ言語を操りつつ、その辺のお化けを素手格闘でぶつ)

・褐色肌&細筋肉質
・覗いた胸板にトライバル模様
・天与のパリピと言っても過言ではあるまいウェイな佇まいを以ってお化けを威嚇
・にこたまVS魔王は、援護の呪文「ウェ~イ」「フゥ~」「パネエ」を唱えながらスマホで動画を【撮影】し支援


新田・にこたま
【ワイハン】
我々の普段の格好がこの世界では仮装のようなものですが…。
なので私は普段の旧式警察官制服で参加。
それはそれとしてお二人の仮装はお似合いですね。お二人とも可愛らしいです。

アトラクションはハロウィンクエストに参加。
敵はパリピ魔王ということなので、今この瞬間は私もパリピとして魔王に挑みましょう。
つまり…ダンスバトルです。パリピと言えばダンス、それが真理です。
日舞経験者のダンスの腕前を見せつけてやります。

アトラクションが終わったらカフェで一休み。
宝石には詳しくないのでメニューは全部おまかせ。

ふふ、自分でも怖くなるぐらい今日の私は完璧なパリピですね。今度クラブとかに遊びに行ってみましょうか。


龍巳・咲花
【ワイハン】
諜報活動を生業としている忍者としては変装はお手の物でござる!
(パンクファッション風悪魔の仮装でパリピな雰囲気に浮かれてドヤァ)
にこたま殿はいつも通りなのに周囲に溶け込んでるでござるが、これが張込み術でござるかあ!?
猟団長殿はアラビアンナイトな感じで凄く似合ってるでござるよ!

パリピ魔王!
これは負けられぬでござるな!
ダンスはそんなに経験無いでござるが、忍者スタイルでアクロバットなダンスでぎゃふんと言わせてみせるでござるよ!

カフェのルビーとサファイアのパフェにエメラルドケーキはこのキラキラ、全部食べられるでござるかあ!?
このピカピカカクテルも飲んでみたいでござるう! あ、あれも……!



 ゲーミングカラーにピカピカ光っているサイバー遊園地には、今夜だけ特別なドレスコードが存在する。
 だって何せ、今宵は陽気でパリピなおばけたちがウェーイする、ハロウィンイベントなのだから。
「中に入るときゃ仮装しろだァ?」
 猫耳をぴくりと揺らして、白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)はそうは言いつつも。
 ……ま、ハロウィンですしな、と。
「仕方ナシ、今日だきゃ流儀に合わせてやりますわ」
 すちゃりと纏うのは素肌にロングベスト、ひらりスカーフを頭に巻いた、今年誂えたアラビアンナイトスタイルの仮装。
 そして物九郎の言うように、ハロウィンの流儀に従って。
「諜報活動を生業としている忍者としては変装はお手の物でござる!」
 パリピな雰囲気に浮かれてドヤァ。
 そんな今宵の龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)の装いは、どこからどう見ても忍者ではなく。
 角と羽と尻尾をつけて、丈の短いへそ出しトップスにチェックのミニスカ、複数のベルトで飾った、パンクファッション風悪魔。
 そして、新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)の格好はというと。
「我々の普段の格好がこの世界では仮装のようなものですが……」
 ……なので私は普段の旧式警察官制服で参加、と。
 何気に、いつもと何ら変わりありません。
 けれどサイバー遊園地のゲートで疑われることは微塵もなく、誰もが仮装だと思ってしまう、ある意味間違いない格好である。
 そんなナチュラル仮装なにこたまの姿に、咲花は瞳を見開いて。
「にこたま殿はいつも通りなのに周囲に溶け込んでるでござるが、これが張込み術でござるかあ!?」
 さすがは警察官、何という高度な張込み術……!?
 あんぱんと牛乳を持っていたら完璧、かもしれない。
 そして、にこたまの格好はいつも通りだけれど。
「それはそれとしてお二人の仮装はお似合いですね。お二人とも可愛らしいです」
 普段とは違った装いのふたりに、そう金の瞳を細めれば。
 パンク悪魔な咲花も、物九郎の姿を見てこくりと頷く。
「猟団長殿はアラビアンナイトな感じで凄く似合ってるでござるよ!」
 何気に、めっちゃしっかり仮装している彼に。
 とにかく、パークのゲートは無事に通過できたので、仮装しているしていないはさておき、まずは潜入成功だから。
 物九郎はいつもの忍者の面影もない悪魔な咲花と、何気にいつも通りの警察官なにこたまに、声を掛けて促す。
「オラッ行きますでよ、にこたまとタッツミー」
 ……遅れんじゃニャーですよ、って。
 ということで、3人がまず足を運んだのは。
『おお、冒険者よ、しんでしまうとはなにごとだ。しかたない、パリピ魔王パンプキングをたおすため、おまえにもういちど、きかいをあたえよう!』
 おばけ冒険者になって魔王を倒す旅に出る、体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』!
 というか。
「パリピ魔王パンプキングだァ?」
 細筋肉質の褐色肌、覗いた胸板にはトライバル模様。
 そんなおばけ冒険者のひとりとなった物九郎は、いきなりそう一方的に告げる王様に、ふしゃーっと悪い顔で威圧するも。
「猟団長殿、王様はひのきのぼうと雀の涙程度の資金をくれる味方でござるよ!」
「王様をブチのめしたら逮捕される可能性もありますね」
 とりあえず王様をブチのめすのはやめておいて、魔王を倒すべく旅立ってみる。
 そして3人の冒険者の行方を塞ぐように現れるのは、魔王配下の悪いおばけ!
『パリピ魔王パンプキング様の命で、この先は進ませない……って、ぎゃあっ!?』
「どんだけ破裂音言や気が済むんスかウェーイ」
 物九郎はとりあえず雑にパリピ言語を操りつつも。
 現れたその辺のおばけ達を、素手格闘で手当たり次第ぼこぼこにぶん殴っていって。
『ひえっ! な、なんというウェイな佇まい……!』
 天から与えられしパネエパリピ感をこれでもかと見せつけ、お化けを威嚇!?
 にこたまもいつものように警察手帳を見せつつ敵を狙い撃ち、咲花も敵おばけ相手にニンニン!
 何気に敵を倒しまくり、スコアをばしばしと稼いで先へ先へと進めば。
『よくきた、冒険者よ。われこそはパリピ魔王パンプキング! われのウェイに絶望してほろぶがいい!』
 ついに現れたのは、パリピ魔王パンプキング!
「パリピ魔王! これは負けられぬでござるな!」
 そうぐっとラスボス登場に気合を入れる咲花の隣で。
 にこたまは眼前の魔王を見遣り、作戦を紡ぐ。
「敵はパリピ魔王ということなので、今この瞬間は私もパリピとして魔王に挑みましょう」
 ――つまり……ダンスバトルです、と。
「パリピと言えばダンス、それが真理です」
 ということで始まるのは、まさかのダンスバトル!?
 けれどパンプキングも流石パリピと名乗るだけあって。
『ダンスバトル、いいだろう!』
 手足を激しく上下に動かして、キレッキレのパリピダンスを披露!
 けれど、そんな魔王のパリピぶりにも怯むことなく。
「日舞経験者のダンスの腕前を見せつけてやります」
「ダンスはそんなに経験無いでござるが、忍者スタイルでアクロバットなダンスでぎゃふんと言わせてみせるでござるよ!」
 にこたまは日舞で培った舞と踊りを伝統的なダンスを、咲花は忍者の身軽さを活かした常人離れした動きを駆使したダンスで対抗!
 ダンス勝負はかなりの熾烈を極めるが。
 刹那、すかさず物九郎が唱えるのは、援護の呪文!
「にこたまウェ~イ、タッツミーパネエ、フゥ~」
 やっぱり雑なパリピ言語で、ウェイ感を出しつつも――ぽちっ。
「パネエ映え動画ゲットっスよウェーイ」
 スマホで動画を撮影して支援、まさにパリピの所業!
 ということで。
『ぐっ、な、何だと……動画を撮って貰えない我は、SNSでウェイできない……ぐわあぁっ!』
 にこたまと咲花のパリピダンスと物九郎のパリピ呪文で、パンプキングを撃破です!
 そして手に汗握るバトルを制し、クリア特典の勇者の証やお菓子を貰って、クエストをクリアした後は。
「ルビーとサファイアのパフェにエメラルドケーキ、このキラキラ、全部食べられるでござるかあ!?」
 期間限定で宝石メニューがいただけるという遊園地カフェへ。
 咲花はパリピでラグジュアリーなキラキラスイーツたちに、きょろきょろ目を巡らせては輝かせて。
「このピカピカノンアルカクテルも飲んでみたいでござるう! あ、あれも……!」
 スカーレットやバイオレット、金銀パールなど数多の色に輝くノンアルコールゲーミングカクテルにも興味深々。
 でも、あれもこれもと目移りしてしまうのは仕方がない。何せ咲花は、スイーツも可愛いものも実は好きなのだから。
 そして……宝石には詳しくないので、と。にこたまはそんな彼女に、メニューは全部おまかせにすることにして。
 それぞれの瞳の色の宝石を沈めたゲーミングカラーに光るドリンクで、乾杯!
 それから金色の甘い宝石をひと粒摘まみながらも、にこたまは満足気に頷いて。
「ふふ、自分でも怖くなるぐらい今日の私は完璧なパリピですね」
 こんなパリピな提案を、ふたりに――今度クラブとかに遊びに行ってみましょうか、なんて。
 そして、そのお誘いに対する返答は。
「クラブでもウェイな佇まい醸してやりまさァ。フゥ~、パネエっス」
 勿論、相変わらず雑に操るパリピ言語です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「ああ、これは師父師兄が悦びそうだ」
宝石砂糖を見て嗤う

マスターに
「この宝石砂糖、2樽ほど買いたいのだが。こういうのを大層好むご婦人方がいてね。このイベントが終わった後、残りがあったら全て買い上げてもいい。何しろアッパークラスの美しい方々は、皆高性能の人工内臓をお持ちだから。この程度毒にも薬にもならないのはお分かりだろう?」
嗤う

購入可不可に関わらずイベント後に宝石砂糖は全購入又は全強奪しようと心に決めカフェへ

「師も鴉上がりの師姉も文箱上がりの師姉もああいった物は大好きでいらっしゃる。今回はとても良いものを見つけました」
上機嫌で宝石砂糖使った甘味全注文
食したら持帰りに十人前追加注文
壺中天にしまう



 足を踏み入れたパーク内は煌びやかで、ハロウィン仕様の沢山のアトラクションを楽しむ人たちの声で賑わっているけれど。
 鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)が迷うことなく向かうのはやはり、そんな乗り物ではなくて。
「ああ、これは師父師兄が悦びそうだ」
 サイバー遊園地にある、おばけカフェであった。
 そして入店しひとつ摘まんで嗤いつつ見遣るのは、キラキラと煌めく宝石砂糖。
 勿論、食べられる宝石の中でもとびきりめっちゃ甘い味のものをオーダー。
 普通の人が口にしたら悶えてしまうほどの甘さのそれを、難なく口へとぱくりと運んで味わう冬季であるが。
 半端ない甘さを満足気に堪能した後、カフェのマスターへとこう告げる。
「この宝石砂糖、2樽ほど買いたいのだが」
「えっ!? に、2樽ですか!?」
「こういうのを大層好むご婦人方がいてね。このイベントが終わった後、残りがあったら全て買い上げてもいい」
 その予想斜め上な注文量に思わず驚いて声を上げるマスターに、当の冬季本人はあくまで涼し気に返して。
 そして、こう続けながらも嗤う。
「何しろアッパークラスの美しい方々は、皆高性能の人工内臓をお持ちだから。この程度毒にも薬にもならないのはお分かりだろう?」
 今宵は特別なハロウィンイベントの日なので、一応2樽の宝石砂糖は用意はできるし購入もできるようであるが。
 量が量なので、少し準備に時間が必要だというので。
 冬季はそれに了承してのんびりと待つ間、カフェの席に着席しつつも思うのだった。
(「イベント後に宝石砂糖は全購入又は全強奪することにしましょうか」)
 この世界を裏で操り、今回のパリピイベントでも何気によからぬことを目論んでいるメガコーポとやらは随分ときな臭いようなので。
 本当に購入可能なのかもしかしたら不可かには関わらず……イベント後にどのみち宝石砂糖はお土産にしようと。
 それから冬季はとりあえずカフェメニューを手にしてみつつも。
「師も鴉上がりの師姉も文箱上がりの師姉もああいった物は大好きでいらっしゃる。今回はとても良いものを見つけました」
 上機嫌に紡いだ後、やはりこんな注文を。
 ……宝石砂糖使った甘味を全て、と。
 そう、キラキラ輝く宝石が飾られたパンケーキやドーナツなどの、甘ーい宝石スイーツ全種類です!
 当然、カスタムできるパルフェやケーキにもふんだんに甘い宝石をこれでもかと散らして。
 見目もキラキラ煌めいて美しく、さらにはその味も激甘となれば、はむりと次々口に運んでいく冬季もご満悦。
 あっという間に全て食し終え、宝貝・壺中天へ全てしまっていく。
 持帰りにと十人前追加注文した、宝石スイーツたちを。

大成功 🔵​🔵​🔵​

南天庵・琥珀
(遊園地の光に宝石キャンディを透かして)
キャンディ、綺麗だな
こんな綺麗なものに悪意を仕込むなんて、無粋だな
(胸中で呟いてからぱくり)
うん、美味しい
(メイド達には柔らかく微笑んでおく)

景色、観覧車の上から見てみたいな
折角だからシースルーゴンドラで
ふふ、空を飛んでるみたいだ

プロジェクションマッピングには赤い光で雪のモチーフを
人が見たら、合わない取り合わせと思われるかも知れないけれど
俺にとっては母親の象徴なんだ
……まあ、実際に色ついた雪降らせてたわけじゃないけれど

父さん、母さん、妹の瑪瑙
……元気にしてるかな

★衣装
白い羽織とワークパンツ
水色貴重の裾に雪花柄のインナーで和×サイバーな少年版雪女風に



 約1680万色もの彩りの風景の中、ひらりと揺れるのは雪のような白。
 今宵のハロウィンサイバー遊園地に入場できるのは、おばけだけだというから。
 白い羽織とワークパンツ、水色湛える裾に雪花咲いたインナーを纏って準備も万全。
 今宵の南天庵・琥珀(ナイトタイムドリーマー・f36445)は、和とサイバーを融合させた少年版雪女風。
 そんなドレスコードもばっちりだから、難なくパークへの入場を果たせば。
『人気商品ですよ! たっぷり味わって下さいね!』
 愛想良く近寄ってきたサイバーメイドが手渡してくるのは、キラキラ輝きを放つひと粒。
 それを見つめる瞳の色とそして己の名とお揃いの、琥珀色をした甘い宝石を受け取ってから。
「キャンディ、綺麗だな」
 遊園地の光に透かしてみれば、様々な彩りを閉じ込めた虹の色に。
 入場者特典だと配られているそのキャンディは、まるで本物の宝石のように煌めいているのだけれど。
 琥珀はそっと微か首を傾けつつも胸中で呟く。
(「こんな綺麗なものに悪意を仕込むなんて、無粋だな」)
 それから、ぱくりと口にして。
「うん、美味しい」
 キャンディを食べるのを何気に確認するように見ているサイバーメイド達に、そう柔らかく微笑んでおく。
 この宝石キャンディが強力な睡眠飴であることを知っているし、猟兵である自分には効かないから。
 けれど敵が行動を起こすまでは、疑われないよう一般客を装う必要があるから。
 きょろりと周囲を見回してみた琥珀が足を向けたのは。
「景色、観覧車の上から見てみたいな」
 この世界独特の数多に輝く彩りを、高いところから見渡せる観覧車。
 そして折角の空の旅だからと選んで乗り込んだのは。
「ふふ、空を飛んでるみたいだ」
 足元まで透けていてちょっぴりドキドキな、シースルーゴンドラ。
 それからくるり天辺へと目掛け出発すれば。
 琥珀はゴンドラ内に降らせてみる。
(「人が見たら、合わない取り合わせと思われるかも知れないけれど」)
 はらりひらりと、赤い光の雪たちを。
 そしてふと見上げた琥珀色の瞳にその彩りを重ねる――俺にとっては母親の象徴なんだ、と。
「……まあ、実際に色ついた雪降らせてたわけじゃないけれど」
 琥珀はそう紡ぎ落とした後、ちょっぴり変わったサイバー世界の空の旅を楽しみつつ。
 くるり舞い降るひとひらを掌に招きながらも思うのだった。
(「父さん、母さん、妹の瑪瑙」)
 ……元気にしてるかな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「帝都よりライトアップが激しくて目に来ます…」
根が田舎者なのでヨロヨロ中へ

「遊びよりも団子に走ってしまう、自分の食欲が憎いっ…」
頭を抱えつつカフェへ
「どうしよう、綺麗過ぎます…いえ勿論食べますけど」
食べる宝石に思い切りハートを射抜かれた
「此れならうちの業突…ゲフンゲフン、大家さんも喜びそうです」
宝石を使ったノーマルメニューは全部頼んで味見
大家と店子仲間と仕事先に食べられる宝石が詰まった小瓶を人数分購入

「どうしよう、一生分買い占めたいですけど、流石に其処迄日持ちはしないですよね…帝都にも同じ物が有れば良いのに…」
切なく溜息

「食べられる、がこんなにポイントが高いなんて…自分の意地汚さに吃驚です…」



 最初に帝都の風景を目にした時も驚いたのだけれど。
「帝都よりライトアップが激しくて目に来ます……」
 訪れたサイバーザナドゥの世界はまた、独特で派手な光を放っている。
 何せそのサイバーな光は約1680万色にも及ぶというのだから。
 根が田舎者だという御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は、慣れぬ眩さにヨロヨロしながらもパークイン。
 そして煌めく刺激的な数々のアトラクションが賑やかな中、頭を抱えつつも向かうのは。
「遊びよりも団子に走ってしまう、自分の食欲が憎いっ……」
 ハロウィンと宝石がモチーフテーマであるという、美味しいメニュー沢山のおばけカフェ。
 割と……いや全く目移りすることなく、団子につられてやってきました。
 けれど向かう場所に目移りはしなかったけれど、今はきょろりと巡らせる視線忙しく。
 お品書きを何度も見つめた後、桜花は注文する。
 ひと通り味見するべく……宝石を使ったノーマルメニューを全部、と。
 そして宝石ドリンクに宝石ケーキ、宝石サンドイッチや宝石パスタに宝石パンケーキ等々、煌めく宝石で飾られた品が並べられれば。
「どうしよう、綺麗過ぎます……いえ勿論食べますけど」
 食べる宝石に、思い切りハートを射抜かれてしまいました……!
 見た目も宝石と名が付くだけあってキラキラと綺麗だし。
 何より、甘かったりさっぱりしていたり爽やかだったり、メニューに合わせて味わいの違う宝石たちにきゅん。
 そしてはむはむと色々食べ比べて味見していきながらも。
「此れならうちの業突……ゲフンゲフン、大家さんも喜びそうです」
 ……大家と店子仲間と仕事先に、と。
 人数分購入するのは、食べられる宝石が詰まった小瓶。
 そしてスプーンでひと掬いした苺味のルビーのひと粒をじいっと見つめながらも。
「どうしよう、一生分買い占めたいですけど、流石に其処迄日持ちはしないですよね……帝都にも同じ物が有れば良いのに……」
 切なくそう溜息をついた後、ぱくり。
 目でも舌でも楽しめる宝石にほこほこ幸せそうに笑みつつも改めて。
「食べられる、がこんなにポイントが高いなんて……」
 そうしみじみと紡いだ後、ちょっぴり遠い目で桜花は続けるのだった。
 自分の意地汚さに吃驚です……なんて。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティーシャ・アノーヴン
リシェア(f00073)さんと一緒に遊びに来ました。

遊園地、だそうですね?
見たことのない乗り物が沢山です。
仮装は、確か「白基調のミニスカ和ゴス、桃色のケマンソウの花が可愛らしい仮装」です。(メモを見ながら。)
とある人に勧められたので、これで。
リシェアさんも良くお似合いですわね、ふふ。

何に乗りましょう?
あの凄い速さの乗り物が気になりますわね。
ぱりぴぶいあーるこーすたー?これにしてみませんか?
いえ、乗ったことないのですけど、面白そうなので!

わ、わー、きゃあああ~~!?
ちょ、ちょっと、思っていたより怖いですねこれ!?

はあ、はあ、大丈夫ですか、リシェアさん?
楽しかったのですが、私は少し休憩を・・・。


リシェア・リン
ティーシャ(f02332)さんと一緒に

わああ、大きな遊園地!
UDCアースの遊園地は行った事あるけど、この世界の遊園地は初めてだわ!

仮装はティーシャさんとお揃い
「黒基調のミニスカ和ゴス、白い蝶柄」をお勧めしてもらったからそれで
ティーシャさん、背が高くてスタイルもいいから似合ってる。いいなぁ…。

ジェットコースターかな、ティーシャさん乗ったことあるの?
(説明文を読む)
…これ、結構ハードそうだけど…ティーシャさんがわくわくしてるし乗ってみようかな

きゃーーっ!!ちょっと、…ま、待って、これ速いっ…!
あ、でも慣れると結構楽しいかも…。

あー、こんなに大きなコースター初めて!
私は大丈夫よ、すっごく楽しかった!



 ただでさえ降り立ったこの場所は、約1680万色の光が輝くサイバーな世界だというのに。
 やって来たパークは、さらにハロウィン色や宝石の煌めきでピカピカしていて。
「遊園地、だそうですね? 見たことのない乗り物が沢山です」
 ティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)が興味深々、見慣れぬ眼前の風景に瞳をくるりと巡らせれば。
「わああ、大きな遊園地! UDCアースの遊園地は行った事あるけど、この世界の遊園地は初めてだわ!」
 リシェア・リン(|薫衣草《 シュンイーツァオ 》・f00073)の紫水晶の双眸も宝石の如くキラキラ。
 けれど今日のサイバー遊園地には、ドレスコードが。
 だってハロウィンなのだから、やはり仮装は外せません!
 ということで、ふたりが纏うのはお揃いの衣装。
 入場ゲートで仮装チェックをしているサイボーグメイドに、メモを見ながらティーシャは告げる。
「仮装は、確か「白基調のミニスカ和ゴス、桃色のケマンソウの花が可愛らしい仮装」です」
 ……とある人に勧められたので、これで、と。
 そうほわりと微笑む隣の彼女の姿を、リシェアはじいっと改めて見つめて。
「ティーシャさん、背が高くてスタイルもいいから似合ってる。いいなぁ……」
 そのスタイルの良さを羨ましく思うけれど。
「私は「黒基調のミニスカ和ゴス、白い蝶柄」をお勧めしてもらったからそれで」
「リシェアさんも良くお似合いですわね、ふふ」
 ティーシャも、黒に白の蝶舞うミステリアスな色柄のミニスカ和ゴスが良く似合っているリシェアに微笑む。
 そしてふたり園内に入れば、沢山のアトラクションが。
「何に乗りましょう? あの凄い速さの乗り物が気になりますわね」
 そんな中、ティーシャが見つけたのは、沢山の人の賑やかな声が聞こえる乗り物。
 彼女の気を引いたアトラクションとは――。
「ぱりぴぶいあーるこーすたー? これにしてみませんか?」
 そう、園内を駆け巡る大人気のパリピVRコースター!
 ティーシャの視線を追ったリシェアも、眼前のコースターを見遣って。
「ジェットコースターかな、ティーシャさん乗ったことあるの?」
「いえ、乗ったことないのですけど、面白そうなので!」
 弾むように返る声を聞きつつも、ふとアトラクションの説明を読んでみれば。
(「……これ、結構ハードそうだけど……」)
 何だかちょっぴり、刺激が強くてスリル満点そう、ではあるけれど。
 逸るように歩む彼女と一緒に、乗り場へと向かうことに。
 ……ティーシャさんがわくわくしてるし乗ってみようかな、って。
 そしてコースターに乗車して――いざ、出発!
 カタカタカタ……と最初こそゆっくり上がっていたのだけれど。
 天辺まで上がり切った、瞬間。
 ――ガタンッ!
「わ、わー、きゃあああ~~!?」
「きゃーーっ!! ちょっと、……ま、待って、これ速いっ……!」
 一気に、猛スピードで急降下!
 そしてVRのおばけたちが迫る中を猛スピードで駆け抜け、ぐるんと一回転!
「ちょ、ちょっと、思っていたより怖いですねこれ!?」
 ティーシャは思わず瞳を瞬かせながらも、ひしっと目の前のバーに掴まって。
 最初はかなりビックリしたリシェアだけれど。
(「あ、でも慣れると結構楽しいかも……」)
 おばけたちの間を駆け抜けながらも、上がったり落ちたり回ったりするコースターの動きに次第に慣れれば、楽しくなってくる。
 そんな、迫るおばけたちを振り切って進む刺激的な時間は、あっという間で。
 元の乗り場に戻ってくれば、よろりと。
 ティーシャはコースターから下車しながらもリシェアへと声を掛ける。
「はあ、はあ、大丈夫ですか、リシェアさん?」
「私は大丈夫よ、すっごく楽しかった!」
 リシェアはこくりと大きく頷きながらそう返した後。
「あー、こんなに大きなコースター初めて!」
 興奮冷めやらぬ様子でうきうき、瞳を輝かせる。
 スピード感溢れていて、VRのおばけが迫って来るのもスリル満点、目まぐるしい動きも楽しくて、十分に堪能できたから。
 いや……初めて乗ったコースターは、確かに楽しかったのだけれど。
 はあっと大きく息をつきながらもティーシャはぐったり、絞り出すように紡ぐだった。
 ……楽しかったのですが、私は少し休憩を……と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

浮世・綾華
【灰紅】
みんなで用意した想い出のおばけシーツはお気に入りだから
勿論と被る黒猫シーツ

俺、この世界初めて来ました
興味深そうに煌めく虹色を眺めて
さっぱりしてそうでいいですネ
俺のは――え、なんだろうこれ
不思議な味、でもんまい
宝石味ってことにしとこ

一応大丈夫、のはず
作り物しか出なきゃいいんですケド
なんて悪戯心は秘めるだけにして

!? 声も出ずに固まる
吃驚したー…って
嵐吾さん落ち着いて
ふふ、あはは

言葉には頷く
嵐吾さんが楽しかったならそれだけで
自分もうんと楽しい気持ちになるのだ

楽しそ、と乗り気
へえ、難易度があるんだ
ハード…何が違うんかしら
敵が強い?のか、或いは――
すっごいこわいおばけとか出て来たり?


終夜・嵐吾
【灰紅】
仮装はおばけシーツを被っていこかの!
おお、サイバーザナドゥ、まぶしい…!
受け取ったきらきら宝石の飴を口にして
あや君何味じゃった?わしは…たぶんはちみつレモン

さて!全種制覇もしたいの!まず派手なコースターからいっておくかの
あや君コースターは大丈夫かの?
ん?お化けがでる…?
…まぁつくりものじゃしな、いけるじゃろ(尻尾ぶんっ(気合

ぎゃあっ!!目の前にでてきておどかすんはひきょっ、ふあああ!!!!
……ものすごいコースターじゃた…
ひやっとした、しかし面白かったの!

次はどうしよかの
勇者になってみるかの!
ノーマルなど余裕じゃろ、わしら猟兵じゃよ?
ハード、ハードでいこ!
えっ、おばけ??(選択終了―



 これまで訪れたどの世界のものともまた違う、派手にキラキラピカピカした光たち。
 それはいわゆる、ゲーミングカラーという彩りであるが。
「おお、サイバーザナドゥ、まぶしい……!」
「俺、この世界初めて来ました」
 サイバーな眩さにお耳をぴこりとさせる終夜・嵐吾(灰青・f05366)と歩きながらも、周囲をきょろり。
 興味深そうに初めて見る煌めく虹色の世界を眺めるのは、浮世・綾華(千日紅・f01194)。
 そんな光溢れる世界に降り立ち、向かう先はさらに煌びやかな場所――サイバー遊園地。
 けれど今宵はハロウィン、パークにはおばけしか入れないから。
 すちゃりとおばけシーツを被ったふたりは、おばけに変身!
 ぱんだーと笹をふりふりキャッキャしている隣のパンダさんシーツお化けに笑いながらも。
 黒猫さんシーツおばけになった綾華は嬉しくて、赤の瞳をそっと細める。
 だって、みんなで用意した想い出のおばけシーツはお気に入りだから。
 そんなシーツおばけなふたりは、勿論おばけな条件もクリア。
 園内に入場すれば、サイボーグメイドたちから渡される入場者特典。
 まるで宝石のような琥珀色の飴を、嵐吾はひょいと口に運んで。
「あや君何味じゃった? わしは……たぶんはちみつレモン」
「さっぱりしてそうでいいですネ」
 綾華も貰った深紅の宝石飴をぱくりと口にしてみるけれど。
「俺のは――え、なんだろうこれ」
 思わず瞳をぱちりと瞬かせてしまう。
 赤いけれど、イチゴでもリンゴでもなく、サクランボやスイカとかでもない……。
「不思議な味、でもんまい」
 とはいえ、美味しいことには違いないから。
「宝石味ってことにしとこ」
 綾華のキャンディは宝石味です、ええ。
 そしてくるりと改めて見回してみれば、色々なアトラクションがいっぱい。
「さて! 全種制覇もしたいの! まず派手なコースターからいっておくかの」
 ……あや君コースターは大丈夫かの? と。
 ふんすと全制覇に張り切りつつも訊ねる嵐吾に、こくりと頷いて返す綾華。
「一応大丈夫、のはず」
 ということで、まずは遊園地の花形でもある『パリピVRコースター』へ!
 けれど今日のパークは、サイバーおばけ遊園地だから。
 意気揚々とコースターの乗り場にやって来た嵐吾は、あることに気付いてお耳をぺたり。
「ん? お化けがでる……?」
 そう、今のVRコースターはハロウィン仕様のおばけコースターなのです。
 そして一瞬固まったものの、尻尾ぶんっ。
「……まぁつくりものじゃしな、いけるじゃろ」
 気合をいれて尻尾をふんふんする嵐吾を見れば、悪戯心がむくり。
 ――作り物しか出なきゃいいんですケド、なんて。
 綾華はそう言ってみたくもなるけれど、でも今はまだ、秘めるだけにしておく。
 ということでいざ、と乗り込んでみれば。
 最初はゆっくりカタカタと上がっていくコースター。
 そして天辺に差し掛かれば、心の準備もばっちり。
 だって、これから勢いよく落ちることはわかっている――。
『……ばあっ!!』
「!!? ぎゃあっ!! 目の前にでてきておどかすんはひきょっ、ふあああ!!!!」
「!?」
 不意打ちでいきなり出てきたVRおばけに嵐吾がびびり散らし、綾華が声も出ずに固まった瞬間。
 ――ガタンッ!
 天辺から、コースターが一気に急降下!
 猛スピードで駆け抜け、うねったり落ちたり一回転したり……確かにその動きも刺激的だけれど。
「ちょ、おば、おばっ、おばけ……ぎゃああ!!!!」
 何より、迫りくるVRおばけにいちいちびびりまくる嵐吾。
 そしてあっという間にパーク内を駆け抜けて、元の乗り場に戻ってくれば。
「……ものすごいコースターじゃた……」
「吃驚したー……って、嵐吾さん落ち着いて」
 尻尾もぶわぶわ、よろよろ満身創痍な嵐吾の様子に、綾華はつい可笑しくなって。
 ふふ、あはは、と声を出して笑ってしまう。
 嵐吾ももうおばけがいないかとさり気にきょろり確認してから、ふにゃりと笑む。
「ひやっとした、しかし面白かったの!」
 綾華はその言葉に、こくりと頷いて返す。
 おばけいっぱいのコースターもスリル満点で楽しかったけれど。
 でも、何よりも綾華は思うから。
(「嵐吾さんが楽しかったならそれだけで」)
 大好きな人が隣で、うきうきと楽しそうに笑んでいるのを見れば……自分もうんと楽しい気持ちになるのだ、って。
 そして先程おばけに絶叫しまくっていたことはもう、するっと忘れて。
「次はどうしよかの。勇者になってみるかの!」
 再び張り切る嵐吾の提案に、楽しそ、と綾華も乗り気に。
 ということで、次に向かうのは、体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』!
「ノーマルなど余裕じゃろ、わしら猟兵じゃよ?」
「へえ、難易度があるんだ」
「ハード、ハードでいこ!」
「ハード……何が違うんかしら」
 そう綾華は紡いだ後、嵐吾をちらりと見て。
「敵が強い? のか、或いは――」
 ふと大きく首を傾けてみせながらもこう続ける。
 ――すっごいこわいおばけとか出て来たり? って。
 その言葉に、再びお耳がぴこんっ。
「えっ、おばけ??」
 そしてもふもふ尻尾と一緒にぺたりとなるけれど――難易度ハードで選択終了。
 沢山のおばけと魔王を倒すべくいざ、色々な意味でハードモードな冒険の始まりです!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

瀬古・戒
【箱】2人
サイバーパリピ黒にゃんこの仮装して
少しハズイけどせっかくだ!パリピ楽しんじゃお
アオイとお揃いのゲーミング七色ネイル…何度も見ちゃうな
俺、ネイルしたの初めてだから、そわそわ
へへ、お揃い嬉しい
ぇ、アイツとお揃いしたら喜ぶんかなぁ………ち、ちょっと考えてみる

ハロクエに突撃!
俺、勇者しよ
剣で叩けばいいんだろ?任せろ!
勇者バッチとお菓子の財宝もらわなきゃ、だもん
甘いモンがかかってんだ、俺の強さは尋常じゃないぜ…?
杖からチョコて可愛すぎ…ェェ杖で殴る!?
じゃ俺は脳天目掛け剣投げちゃうー

なぁ、次カフェいかねぇ?
宝石パンケーキ食いてぇんだ
ん?空色ってもしや彼氏さんの瞳の色だから?
じゃ俺は紫にしよかな


アオイ・フジミヤ
【箱】
サイバーパリピ白ニャンコ仮装!
白猫耳にピカピカ光る鈴つけちゃおっかな
戒さんとオソロのゲーミングネイルは嬉しくて眩しくて
七色にキラキラ光って虹の宝石みたい

えっ、ネイル初めて??
綺麗な長い指してるのに勿体無い!
彼氏さんとネイルお揃いしたらきっと喜ぶよ

ハロクエ(クエスト)参加
勿論勇者様と協力プレイ!
杖を振るとマーブルチョコしか出ないポンコツ魔法使いだけど
バシバシ飛ばして全体攻撃&戒さん応援!
勇者様カッコいい…!
パンプキングには突然の物理攻撃で殴る!驚いた〜?
トドメはお任せ!

行こう!どんなパンケーキにするの?
私は…空色の宝石パンケーキとかあるかな
(あっ、図星)えへへ、好きすぎかな、はずかし!



 今宵はなんていったってハロウィンだから、キラキラ煌めくサイバー遊園地は仮装がドレスコード。
 そしてそんなパークにやって来たのは、にゃんこに変身したふたり。
 けれど、ただのにゃんこではありません。
「少しハズイけどせっかくだ! パリピ楽しんじゃお」
 そうこくりとお耳を揺らすのは、サイバーパリピ黒にゃんこになった瀬古・戒(瓦灯・f19003)。
 白猫のお耳にピカピカ光るゲーミング鈴をつけたアオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)も頷いて返しつつ、わくわく。
 今宵のふたりは、にゃんこはにゃんこでも、サイバーパリピにゃんこです!
 そしてサイバーなパリピだから、指の先もピカピカ。
(「アオイとお揃いのゲーミング七色ネイル……何度も見ちゃうな」)
(「七色にキラキラ光って虹の宝石みたい」)
 お揃いで塗った虹色の爪を見るたびに、気持ちもアガってしまう。
 その派手な色使いも楽しくなっちゃうのだけれど。
「俺、ネイルしたの初めてだから。へへ、お揃い嬉しい」
 ふたりオソロなことが、何よりもすごく嬉しくて。
 そわそわしつつも言った戒に、瞳を瞬かせるアオイ。
「えっ、ネイル初めて?? 綺麗な長い指してるのに勿体無い!」
 そしてにこにこ笑んで、こう続けるのだった。
「彼氏さんとネイルお揃いしたらきっと喜ぶよ」
 そんなアオイの言葉に、今度は戒が瞳をぱちり。
「ぇ、アイツとお揃いしたら喜ぶんかなぁ……」
 それからもう一度、七色に輝くネイルを見つめつつもそわり。
 ……ち、ちょっと考えてみる、って。
 ということで、サイバーパリピにゃんこたちが向かうのは。
「俺、勇者しよ」
「じゃあ私は、魔法使いにしようかな」
 そう――体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』こと、ハロクエに突撃!
「剣で叩けばいいんだろ? 任せろ!」
 受付を済ませ、冒険の時を迎えれば、しゃきんっと勇者・戒は剣を掲げて。
「勇者バッチとお菓子の財宝もらわなきゃ、だもん」
 早速、現れたおばけモンスターと戦闘になれば。
「甘いモンがかかってんだ、俺の強さは尋常じゃないぜ……?」
 おりゃあっと一閃、甘い財宝のために、敵をぼっこぼこにします!
「勇者様カッコいい……!」
 そう歓声を上げる魔法使いアオイも勿論、勇者様と協力プレイ!
 えいっと杖を振ってみれば、敵へ目掛けて降り注ぐのは。
「杖からチョコて可愛すぎ……」
 マーブルチョコの雨です!
 そんなマーブルチョコしか出ないポンコツ魔法使いだけど。
『ここを通りたければ……ぎゃあっ!?』
 バシバシマーブルチョコを飛ばして全体攻撃をする魔法使いと、容赦なく剣でふるぼっこにする勇者。
 そしてついに、ゲーミング色に輝くパリピ魔王城に辿り着けば。
『ふははは、我がパリピ魔王パンプキン……ふぎゃっ!?』
 ぼこんっといきなり炸裂するのは、魔法使いの杖!?
「ェェ杖で殴る!?」
『ェェ杖で殴る!?』
「驚いた〜?」
 そう、現れた魔王は突然の物理攻撃で殴ります!
 ということで、まさかの魔法使いの物理に怯んだパリピ魔王にトドメです!
「じゃ俺は脳天目掛け剣投げちゃうー」
『ェェ剣投げる!? ……うぎゃあっ!』
 ――ぷすり。
 えいっと全力で投げた勇者の剣が、めっちゃ脳天に突き刺さって。
 パリピ魔王パンプキングを見事討ち取りました!
 そして勇者のバッジもお菓子の財宝が詰まったミニ宝箱もゲットして。
「なぁ、次カフェいかねぇ? 宝石パンケーキ食いてぇんだ」
「行こう! どんなパンケーキにするの?」
 ゲーミングふにふに肉球が光る諸手を上げて賛成してそう訊ねつつ、アオイはふと考えてみて。
「私は……空色の宝石パンケーキとかあるかな」
 続いたその言葉に、ピンとくる戒。
 だって、彼女の大好きな空色といって真っ先に思い付くのは。
「ん? 空色ってもしや彼氏さんの瞳の色だから?」
 そんな戒の声に、アオイはぱちりと瞳を瞬かせてしまう。
 ……あっ、図星、って。
 けれどすぐに笑みを宿し、こくりと頷いて返す。
「えへへ、好きすぎかな、はずかし!」
 そしてアオイが、大好きすぎる人の瞳の宝石パンケーキにすると聞けば。
 戒はそっともう一度ネイルを見た後、こうそわりと紡ぐのだった。
 ……じゃ俺は紫にしよかな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鵜飼・章
【WE】
★仮装:魔王蟷螂(2022南瓜SD)

パリピだって柊くん
ウェーイって言っておけばいいのかな
ハロウィンクエストに挑戦しよううぇーい

勇者よっていうけど僕魔王なんだよな
そう…僕こそは真の魔王
パンプキングから世界の覇権を取り戻し
ゴシックホラーな昆虫王国に変えるため
四天王筆頭の柊くんと共に旅立つのであった
(今考えた脳内設定

で…ゲームってどうやってやるの
僕普段遊ばないから
実はあまり詳しくないんだよな
あ…敵がわらわら出てきた
行けっメカ柊くん雑魚を蹴散らすんだ

きみがパンプキングだな
陽のオーラなんかに僕らは負けない
この世界を闇と氷に閉ざすんだ…
闇の鎌を振りかざし魔王を刈り取るよ
魔王バッジないのかな
ないか…


柊・はとり
【WE】
★仮装:機械竜(2021南瓜SD)

また無理矢理連行された
俺達はパリピじゃねえ
猟奇探偵と魔獣解体士だぞ
もう職業が陰キャ
はぁ…だる
でもこの衣装すげえ光るわ
何か馴染んじゃってんな…しんど

ゲームやんの?別にいいけど
設定と配役にはもう何も言わん
とりあえずハード選んどけばいんじゃね
うわマジで配下扱いされてる
ウッゼェ…
銃からレーザー光線撃ったり
氷のブレスや爪で敵を引き裂いたり
機械竜っぽい攻撃で雑魚を蹴散らしていく
…意外と楽しいなこれ、空飛べるし

鵜飼お前いい所だけ持ってく気だろ
頑張れパンプキング
悪役っぽい事言うんじゃねえ鵜飼
俺はそんな世界望んでない
あ…パンプキング…
あーあ
でも勇者バッジと菓子は貰っとく



 キラキラ約1680万色に輝くサイバーザナドゥのサイバー遊園地に集うのは。
「パリピだって柊くん」
 そう、ピュアなパリピであるのだというが。
 鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)はこてりと首を傾けつつも、パリピに関する己の知識を口にする。
「ウェーイって言っておけばいいのかな」
 何せ今宵の任務は、まずは遊園地でパリピを装わなければならないのだ。
 そんな章に、またいちいち無理矢理連行されてきたのは。
「俺達はパリピじゃねえ。猟奇探偵と魔獣解体士だぞ」
 ……もう職業が陰キャ、と。
 自分で言っておいて自分で遠い目になる、柊・はとり(死に損ないのニケ・f25213)であった。
 そして、はぁ……だる、なんて零すけれど。
 サイバーでハロウィンな遊園地のゲートに足を向ければ、すんなりと通される。
 今宵のパークはハロウィン、仮装がドレスコードとなっているというが。
「でもこの衣装すげえ光るわ」
 今日のはとりはサイボーグドラゴニアン、機械竜。
 何気に誰よりも気合の入った凝ったディテールの仮装である。
 しかも、すげえ光っているから。
「何か馴染んじゃってんな……しんど」
 サイバーな世界にいても違和感なし。
 むしろデフォルトなゾンビで眼鏡な男子高生でもよかった感あるが。
 更にサイボーグ化するという、はたから見たら気合入りまくりである。
 ということで。
「ハロウィンクエストに挑戦しよううぇーい」
「ゲームやんの? 別にいいけど」
 雑にうぇーい言ってみる章と共に、体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』をしてみることに。
 そして、エントリーするべく向かった受付で。
『おお、勇者よ、しんでしまうとはなにごとだ』
 参加者を盛り上げるために告げる王様に、再び首を傾ける章。
「勇者よっていうけど僕魔王なんだよな」
 はとりの仮装もはたからみたら気合入りまくりだけれど、何気に章の衣装もとても凝っている。
 今宵の章はその言葉通り、ニセハナマオウカマキリとゴーストマンティスをイメージした魔王カマキリである!
 そんなわけなので。
「そう……僕こそは真の魔王」
 これから始まるのは、勇者の冒険譚ではないのだ。
 パンプキングから世界の覇権を取り戻し、ゴシックホラーな昆虫王国に変えるため、四天王筆頭の柊くんと共に旅立つのであった――。
「設定と配役にはもう何も言わん」
 そこはさすが絵本作家……?
 今考えた脳内設定を語る章に、はとりは慣れっこな様子で。
 面倒なので設定とかはもう好きにさせておくことにして。
「で……ゲームってどうやってやるの。僕普段遊ばないから、実はあまり詳しくないんだよな」
「とりあえずハード選んどけばいんじゃね」
 そこは高校生、ささっと難易度ハードでエントリーし終われば、いざクエストの始まりです!
 そして旅立った、魔王カマキリと四天王筆頭という設定らしいはとりであるが。
「あ……敵がわらわら出てきた」
 さすがはハード、早速大量の敵が出現です!
 ということで、翅の如きマントをばさぁと靡かせ、章は魔王ムーブしつつ言い放つ。
「行けっメカ柊くん雑魚を蹴散らすんだ」
「うわマジで配下扱いされてる」
 ウッゼェ……。
 そう溜息をつくはとりであるが。
 何だかんだ言いながらも、銃からビビーッと四天王レーザー光線を撃ったり、氷のブレスや爪で敵を引き裂いたりと。
 機械竜っぽい攻撃でまんまと命じられた通り、結局雑魚を蹴散らしていく四天王筆頭。
 敵が攻撃してこようとも、天へとひらり飛翔して。
「……意外と楽しいなこれ、空飛べるし」
 何気に敵を蹴散らす四天王も、楽しくなってきました。
 それも魔王カマキリの思惑通り……?
 何気に全部雑魚ははとりに任せ、ついにパリピ魔王城へと辿り着けば。
『よく来たな、我がパリピ魔王城へ!』
「きみがパンプキングだな」
「鵜飼お前いい所だけ持ってく気だろ」
 今まで四天王に命じたことしか仕事していない魔王カマキリが、颯爽と前に出たから。
 頑張れパンプキング、とパンプキングへエールを送るはとりだけれど。
「陽のオーラなんかに僕らは負けない。この世界を闇と氷に閉ざすんだ……」
「悪役っぽい事言うんじゃねえ鵜飼。俺はそんな世界望んでない」
 何気に僕らとひとくくりにされていることに異議を唱えるものの。
『ふ、陰キャか? 陰キャなど、このパリピ魔王の敵では……』
 ――ザシュッ!!
「あ……パンプキング……」
 台詞が終わる前に、ころん、と。闇の鎌を振りかざして魔王の首を刈り取る魔王。
 そしてさくっと刈られてしまった南瓜魔王に、あーあ、と。
 はとりはがっかりしつつも、クリア報酬の勇者バッジと財宝菓子は貰っておく。
 それは勿論、章にも渡されるものだけれど。
「魔王バッジないのかな」
 ――ないか……と。
 全く勇者バッジには興味がなさすぎる様子の魔王カマキリ。
 けれどワンチャン、受付の王様にウェーイと訊いてみるといいかもしれません……?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
【天魔】
仮装:19年ハロウィン衣装/キョンシー

|便利屋の彼《カイムさん》と示し合わせハロウィンクエストに挑戦。
いいね、鮮やかに華やかにキメるとしよう!
ジョブは|亡国の王女《プリンセス》、祈りを捧げ奇跡を起こす……要するに低速高火力の後衛だね
ハズレ無しの王道だからこそ演者の実力も試されるってものさ。――頼りにしていますよ、私の騎士様?
《見切り》の先読みと《早業+瞬間思考力》の反応速度を活かし見栄え良く効率良く蹴散らして進もうか

アタシたちの前じゃ魔王だって恐れるに足らずさ!
ああ、物語の結びは大団円が一番だ
とはいえ――波乱万丈、或いは続編の幕開けなんて事もあるかもね?
なんて意味深に仄めかしてみたり。


カイム・クローバー
【天魔】
仮装:19年の衣装/紳士的吸血鬼風

VRゲームに|旅芸人の彼女《カタリナ》と挑む。
難易度は勿論ハード。目指すはハイスコア。ジョブは聖騎士。たまには剣と盾ってのも悪くない。…何より、お姫様を護る騎士ってのは物語の定番中の定番だろ?
王道展開ってのは外れが無い。…なぁ、|お姫様《カタリナ》?
魔物は俺が【挑発】しながら引き付けて、【見切り】で盾受け。んで、お姫様に掃除して貰う。これも、俺達二人なら定番の流れさ。

魔王をぶちのめせば世界は平和になる。
その後、騎士とお姫様は結ばれて、平和に暮らしました。
…なんてのはどうだい?

続編ね。そいつはいい。
その時――今度は二人きりで遊びに来るとしようか。



 キラキラ虹色の輝きを放つサイバー遊園地は、今夜はハロウィンなおばけ仕様。
 だから、今日のカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)はミニ丈の中華服を纏ったキョンシーに。
 カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)はばさりとマントを翻す紳士然とした吸血鬼に変身しているのだけれど。
 |旅芸人の彼女《 カタリナ 》と|便利屋の彼《 カイム 》は再び、ガラリとその装いを変える。
 ふたりで示し合わせて挑戦するのは、そう――体験型VRゲーム『ハロウィンクエスト』!
 早速エントリーするため、設定や難易度の選択を入力するのだけれど。
「難易度は勿論ハード。目指すはハイスコアだ」
「いいね、鮮やかに華やかにキメるとしよう!」
 やるからには勿論、ハードモードでハイスコアを狙います!
 そして難易度選択が終われば、次はジョブ選び。
「祈りを捧げ奇跡を起こす……要するに低速高火力の後衛だね」
 カタリナの選んだジョブは、|亡国の王女《 プリンセス 》。
 そんな、|亡国の王女《 プリンセス 》を選び、メタモルフォ―ゼする彼女の姿を見てから。
 カイムもぽちりと選択する。
「ジョブは聖騎士。たまには剣と盾ってのも悪くない」
 誇り高き騎士の鎧を纏い、誓いの剣と盾を握る聖騎士のジョブを。
 そして聖騎士の装いに変わったカイムは、共に征く彼女へと笑んで続ける。
「……何より、お姫様を護る騎士ってのは物語の定番中の定番だろ? 王道展開ってのは外れが無い」
 ……なぁ、|お姫様《 カタリナ 》? って。
 そんな彼に、カタリナも笑んで。
「ハズレ無しの王道だからこそ演者の実力も試されるってものさ」
 カーテシーしてみせつつ、聖騎士へと紡ぎ返す。
 ――頼りにしていますよ、私の騎士様? なんて。
 そして旅立ちの時、いざ打倒魔王!
 けれどさすがはハード、早速敵の群れが襲い掛かってくるも。
 それに動じるような|亡国の王女《 カタリナ 》と|聖騎士《 カイム 》ではない。
「俺が相手だ、魔王の配下の強さはそんなものか?」
 モンスターの群れを挑発しながら|聖騎士《 カイム 》が引き付け、繰り出された敵の攻撃をすかさず見切って盾で受け止めれば。
『なっ、ぎゃあっ!』
 見切りの先読みと瞬間思考力を駆使し、反応速度を活かした素早い動きから。効率良く、そして見栄え良く敵を蹴散らしていくカタリナ。
 そしてバシバシと次々現れる敵を掃除しては、スコアを稼いでいく。
 ふたりのその動きや連携には全く無駄がない。
 けれど、それも当然。
(「これも、俺達二人なら定番の流れさ」)
 いつものふたりの立ち回りなのだから。
 そして魔王城に一気に攻め込み、現れたラスボス・パリピ魔王パンプキングだけれど。
『ふ、我のパリピさと強大な力の前に恐れおののくがいい!』
「アタシたちの前じゃ魔王だって恐れるに足らずさ!」
 パンプキングの攻撃を|聖騎士《 カイム 》が請け負った瞬間、放たれるのは|亡国の王女《 カタリナ 》の会心の一撃!
『な、なんだと……ぐああっ!』
 そして本日のハイスコアの表示と共に、クエストクリアが告げられて。
 |聖騎士《 カイム 》は|お姫様《 カタリナ 》へとこんな提案を。
「魔王をぶちのめせば世界は平和になる。その後、騎士とお姫様は結ばれて、平和に暮らしました」
 ……なんてのはどうだい? と。
 そんな彼の言葉に、カタリナは笑んでから。
「ああ、物語の結びは大団円が一番だ」
 そう告げるけれど……でも。
「とはいえ――波乱万丈、或いは続編の幕開けなんて事もあるかもね?」
 なんて、意味深に仄めかしてみれば。
 そんな彼女の姿を映した瞳を細め、カイムはその耳元で囁く様に告げる。
「続編ね。そいつはいい」
 ……その時――今度は二人きりで遊びに来るとしようか、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふわぁ、きれいな色の飴ですね。
今日はエプロンドレスで、本当にアリスさんになった気分です。
ふわ、今のは気にしないでください。
本当にきれいな色です。
それじゃあ、いただきま……。
ふええ、アヒルさんどうしたんですか?
ふえ?私ばっかりズルいって、今日はアヒルさんも時計ウサギさんの仮装をしているじゃないですか。
ふえ?そうじゃなくて、私だけ美味しそうな飴を食べるのはズルいって、ことですか?
でも、これは入場者さんだけですよね?
アヒルさんも入場しているって、アヒルさんは私についてきているだけで……。
ふええ、何だか早くしろって目で見られている気がします。
すみません、アヒルさんの分もいただけますか?



 降り立ったサイバーザナドゥの世界も、キラキラピカピカと輝いているけれど。
「ふわぁ、きれいな色の飴ですね」
 賑やかなサイバー遊園地のゲートで貰ったキャンディをうっとり見つめるのは、フリル・インレアン(|大きな帽子《 👒 》の|物語《 🦆 》はまだ終わらない・f19557)。
 そんな今日の彼女の装いは、いつもとは違ったエプロンドレス。
 だって今夜はハロウィン、サイバー遊園地のドレスコードは仮装だから。
 ひらりとドレスの裾を揺らしながらも、フリルはそっと紡ぐ。
 ……本当にアリスさんになった気分です、なんて。
 けれどすぐに――ふわ、今のは気にしないでください、と続けた後。
 虹色に光る背景が映って、一層キラキラと煌めくキャンディへと改めて目を向けて。
「本当にきれいな色です。それじゃあ、いただきま……」
 口に入れようとした、その時だった。
 ぴたりとふとその手を止めて、きょとりと首を傾けるフリル。
「ふええ、アヒルさんどうしたんですか?」
 何だか不満そうなアヒルさんの様子に気付いて。
 その理由を聞いてみれば。
「ふえ? 私ばっかりズルいって、今日はアヒルさんも時計ウサギさんの仮装をしているじゃないですか」 
 ますますこてりと首を傾げてしまうフリルだけれど。
 時計ウサギさんなアヒルさんは、違うと言わんばかりにぶんぶんと大きく首を振る。
 どうやら、そうではないらしい。
 そして改めて、よくよく聞いてみれば。
「ふえ? そうじゃなくて、私だけ美味しそうな飴を食べるのはズルいって、ことですか? でも、これは入場者さんだけですよね?」
 そう言ったフリルに、異議を唱えるアヒルさん。
「アヒルさんも入場しているって、アヒルさんは私についてきているだけで……」
 フリルはそんなアヒルさんの主張に、そうぼそりと呟きを落とすけれど。
 ……ふええ、何だか早くしろって目で見られている気がします、って。
 じとーっと見つめられれば、仕方なく歩き出す。
「すみません、アヒルさんの分もいただけますか?」
 パークのゲートで宝石キャンディを配っているサイボーグメイドさんへと、アヒルさんの分もお願いするために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

尾宮・リオ
【サラ先輩(f29603)と】
先輩が可愛らしい仮装をしてるので
僕も見習って何か着ましょうか
貸し出されてるゲーミングな衣装を選んで
遊園地楽しみですね、と、微笑んだ

有難う御座います、サラ先輩
一年経つのはあっという間ですね
開けても良いですか?
綺麗な包装を丁寧に開いて
ハンドタオルですね
チェック模様、素敵だと思います
大切に使わせていただきますね

(告白され、お断りして数年
それからも変わらない先輩後輩の関係
恋愛感情になることはないので
僕としては素敵な人を見つけてほしいんですが)

なんて考え事をしていれば
サラ先輩の声に歩き出す
お化け屋敷ですか、怖そうですね

すごくリアルですねえ
怖がっているサラ先輩とは対照的に
のほほんとお化け映像を眺めて
しがみつかれて瞬きひとつ
先輩、大丈夫じゃなさそうですね
外まで行きましょうか
支えながら途中の出口から脱出した

おかしいでしょうか?
お化けより怖いものもありますからね


片羽・サラ
【リオくん(f29616)と】
時計を下げた白うさぎの仮装
フリル付きワンピにうさ耳うさ尻尾

リオくん、少し早いけどお誕生日おめでとう!
大人に近づいたね
鯖読みを疑うくらい大人びてるリオくんだけど、まだ楽しい時、好きなことを楽しんで過ごしてね
星空の包装で包まれたプレゼントは灰色のハンドタオル
赤と黒のチェック模様
使いやすい日用品をチョイス

(片思いして数年目
ふられ続けて見返りは諦めて
でもそばにい続けたいし彼の好きな物や苦手な物を知りたい
頼られたい……よし!)

リオくん、あれ行こう!
指さしたのは特別怖いお化け屋敷
(彼の恐怖耐性とか知ると特別感!)
意気揚々と入っていく

ひっ…!!リアル過ぎない…!?なにこれ映像!?
オブリビオン…じゃないよね…
ぎゃぁぁあ斧が掠めた…!
なんか奇妙な音が……(がしっと手を掴まれて振り返ると一生呪われそうなお化けが)ひいいいい!!
足元を見れば袋小路
悲鳴を上げてリオくんにしがみついてぐったり…
まんまとリタイア

リオくん、なんで涼しい顔してるの……おかしくない…?
真顔で想い人に問いかけた



 ゆうらり揺れる時計の針は、チクタク休まず追いかけっこしているけれど。
 ふわりワンピースのフリルを躍らせる白うさぎさんは、遅刻遅刻って、今日は慌てないでも大丈夫。
 だって、特別で楽しいハロウィンの夜のはじまりは、これからなのだから。
 そんな長い付け耳をぴこりと揺らす片羽・サラ(星空蝶々・f29603)は、今宵は白うさぎさんに変身。
 そして隣でぴょこりと、足取りも心も弾ませている彼女の姿を見つめながらも。
(「先輩が可愛らしい仮装をしてるので、僕も見習って何か着ましょうか」)
 尾宮・リオ(凍て蝶・f29616)が南瓜とお揃いの橙の瞳を巡らせてみるのは、そう……やたらピカピカ光る衣装たち。
 それから、虹色に光るゲーミング貸出衣装をひと通り見回し、一着借りてみてから。
「遊園地楽しみですね」
 そう微笑む彼は、ピカピカ衣装だって難なく着こなすゲーミング帽子屋さん。
 それから煌めくパークへとふたり揃って入場すればいざ、ハロウィン色満載の遊園地を楽しみます!
 でも――目一杯遊ぶ、その前に。
 沢山の輝きがキラキラ溢れる中、リオへと差し出されたのは、星空に包まれた贈り物。
「リオくん、少し早いけどお誕生日おめでとう!」
 ……大人に近づいたね、って。
 それは、サラが用意してきた誕生日プレゼント。
「鯖読みを疑うくらい大人びてるリオくんだけど、まだ楽しい時、好きなことを楽しんで過ごしてね」
 宿す笑顔とお祝いの言の葉も一緒に添えて。
 そして差し出された星空の包みを受け取って。
「有難う御座います、サラ先輩」
 ……一年経つのはあっという間ですね、なんて。
 笑み返すリオは確かに彼女の言う通り、ひとつ年が増えたとしても……その雰囲気や言動はやっぱり、実年齢よりもとても落ち着いている。
 そんな鯖読み疑惑を抱かれつつも――開けても良いですか? と。
 許可を得た後、リオはそっと丁寧に綺麗な包装を開いて。
「ハンドタオルですね。チェック模様、素敵だと思います」
 ……大切に使わせていただきますね、って。
 手にして見つめ紡ぐのは、赤と黒のチェック模様のハンドタオル。
 サラが今回重視したのはそう、使いやすさ。沢山色んなところに連れて行ってくれて、いっぱい使ってくれたら、嬉しいから。
 そんなサラの気持ちや贈り物は、とても嬉しいことには違いないのだけれど。
 今もその心に灯る、彼女の想いを知っているから。
 だからこそ、リオは思うのだ。
(「僕としては素敵な人を見つけてほしいんですが」)
 告白され、お断りして数年――それからも変わらない先輩後輩の関係。
 でもそれが恋愛感情になることはなくて。
 だから、幸せになって欲しいと。自分がそれを叶えられない分。
 そしてリオがそう思っていることは、サラにだってわかっているのだ。
 だって、ずっと傍で見てきたのだから。
(「片思いして数年目、ふられ続けて見返りは諦めて」)
 それでも――でも、やっぱり。
(「そばにい続けたいし彼の好きな物や苦手な物を知りたい」)
 頼られたい……そう思うから。
 ――よし!
 サラは大きくひとつ頷いて、考え事をしている様子の彼を促す。
「リオくん、あれ行こう!」
 その声に顔を上げたリオは、彼女の指先を視線で追いかけて。
「お化け屋敷ですか、怖そうですね」
 見つめる先にあるのは、そう――特別怖いらしいお化け屋敷!
 このチョイスも抜かりなく、恋する乙女の密かな作戦なのだ。
(「彼の恐怖耐性とか知ると特別感!」)
 またひとつ、大好きな人のことを知れるこのチャンスは逃しません!
 ということで、先輩として彼に頼って貰う気満々で。
 意気揚々とお化け屋敷に……入って、いったものの。
「ひっ……!! リアル過ぎない……!? なにこれ映像!?」
 足を踏み入れて早々、思わず声を上げてしまうサラ。
 思っていたよりもずっと臨場感ありすぎる、激コワなサイバーお化け屋敷に。
 そして、オブリビオン……じゃないよね……なんて。
 ぷるぷるそろりと視線を巡らせていれば――ひゅっ、と。
 風を切るような感覚と音が鳴ったと思った、瞬間。
「ぎゃぁぁあ斧が掠めた……!」
 目の前で勢いよく振り下ろされたのは、閃く大きな斧!?
 いや……斧は斧でも、やたらリアリティありすぎるバーチャルな斧です。
 そしてびびり散らしているサラとは対照的に。
「すごくリアルですねえ」
 のほほんと、映像のお化けをまじまじ眺めるリオ。
 感心したようにそう紡ぐ彼は、全くもって何ら変わらずいつも通りで。
 そんな彼の声と同時に耳に届いたまた別の音に、サラがふと気付けば。
「なんか奇妙な音が……」
 ――がしっ。
 刹那手を掴まれ、反射的にくるりと振り返ったその時。
「ひいいいい!!」
 見開いた瞳に映るのは、一生呪われそうなお化け!?
 そんな呪い感半端ないお化けから逃げるべく、猛ダッシュ……しようとしたものの。
 すぐそこまでお化けは迫ってきているというのに、足元を見ればなんと袋小路!?
 そんな、絶体絶命の恐怖に。
「わぁぁああっ!?」
 思わず大きな悲鳴を上げて――がしぃっ!
 涙目で、必死にリオにしがみつくサラ。
 そして全力でしがみつかれ、思わずぱちりとひとつ瞬きをするけれど。
「先輩、大丈夫じゃなさそうですね。外まで行きましょうか」
 リオはぷるぷるしているサラを支えながらも、途中の出口から脱出――敢え無く、リタイアとなりました。
 そしてぐったりしながらも、サラはちらり。
 彼を見上げつつ、真顔で想い人に問いかける。
「リオくん、なんで涼しい顔してるの……おかしくない…?」
「おかしいでしょうか?」
 そんな彼女の言葉にきょとり、リオは首を傾げながらも。
 お化けたちが楽しそうに遊ぶ、煌めくハロウィンパーク内をふと見回して、こう続けるのだった。
 ――お化けより怖いものもありますからね、って。
 やっぱり再び、鯖読み疑惑が浮上しそうなくらいの落ち着きで。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カルディア・アミュレット
【燈屋】
カフェへと足を運びましょう
仮装は2021.10.31完成の南瓜SD
シンデレラの魔女

眩しいくらいの宝石の姿
これが食べられる、の?
不思議そうに宝石達を覗く

パリピ…
この煌びやかなことをいうのかしら?
細やかな疑問に首傾げ

2人は…どんな宝石が好き?
選ばれる宝石が楽しみね

わたしは
ガーネットのケーキ
柘榴のように赫
甘酸っぱい味かしら?
味やデザインはお任せ

苺々子は苺
ノヴァは星月
ん…2人らしさが彩られた綺麗な宝石
思わず目を奪われてしまう
苺々子のいちごはうんと甘くて幸せの味…?
ノヴァの方はどんなスイーツなのかしら…夜空のように爽やかな味?
…ええ。想像するだけで…楽しい

…そう、ね
わたしも、気になってしまっていたのそれぞれの味
――よかったら…。ひと口、わけっこ…どうかしら?

それぞれどれも頬が綻ぶ程美味しいはず
宝石のスイーツが魅せる楽しい空間に心穏やかになる
一緒に来れて、よかった
思わず言葉が零れてしまう程

紅茶…ありがとう、ノヴァ
宝石砂糖…じゃあ…わたしはオパールの彩を添えましょう
心地の好い時間に幸を一匙…ね


瑞月・苺々子
【燈屋】
★2021年11月2日完成のJC衣装で参加

えへへ、みんなでお出かけ楽しいね
今日はもももパフェをデコってパリピになるの!
(パリピの意味はよくわかってないけれど、何となく愉快な意味があるのは察している程度)

食べられる宝石、ってとっても不思議ね
味はするのかな?
みんなはどの宝石を選ぶの?

ももはイチゴ味の真っ赤な宝石がいいな!
アイスはミルク味のね、とびきりキュートなイチゴパフェ!
パフェのイチゴがみーんなキラキラの宝石だったらって
想像するだけでワクワクしちゃう

ノヴァのも、カルディアのも
キラキラしててすごいなぁ
本当に宝物みたい!
もものはきっとイチゴの味がするけれど
2人のはどんな味がするんだろう?
考えるだけでも楽しいな

えっ!?いいの
スプーンいっぱいに幸せのお裾分けね!
もものパフェも、はいどーぞ!

ももも紅茶飲みたいな
甘くて冷たいパフェにね、紅茶って良く合うの!
こっちには……氷みたいに澄んだダイヤモンドをお願いするの
ダイヤモンドの石言葉ってね
この楽しいお出かけの時間に、きっとピッタリだと思うから


ノヴァ・フォルモント
【燈屋】
仮装は2022/9/29完成のJC・麒麟モチーフ

ふふ、そうだね
燈屋の皆と出掛けるのは久し振りかも
初めて降り立つ世界の鮮やかな煌めきは少し眩しい
でもこの楽しげな賑やかさを皆と過ごすのは悪くないかな

食べられる宝石か
甘さも調整出来るんだね、不思議だ
…パリピ?とは
何を指した言葉なんだろうか、軽く首傾げ

2人が頼むスイーツも気になりつつ
まずは皆で好きなものを選んでみようか

俺は甘さ控えめの丸いケーキを夜空の色に染めて
味は色から連想したブルーベリーっぽい感じだろうか
星や月を見立てた宝石を散りばめたいな
イメージだけ伝えてお任せに

2人が頼んだ宝石は同じ赤色なんだね
カルディアのは深い赫
苺々子のは鮮やかな赤
それぞれ2人に合っていて思わず微笑む

ふふ、俺も気になってたんだ
宝石スイーツの味、一口ずつ分け合ってみようか

甘いものには紅茶が欲しくなるね
2人も飲むなら三人分頼もうか
紅茶にも甘い宝石の砂糖が入れられるみたい
俺は銀色の水晶の星を浮かべよう
ゆっくり沈んで溶けていく様子を眺めながら
和やかに煌めく時間を愉しんで



 南瓜は南瓜でも、今宵の南瓜はお城へ向かうカボチャの馬車ではなくて。
 夜に灯る、おばけカボチャのジャック・オ・ランタンたち。
 それに、まだまだ不思議なおばけたちの夜の魔法が解けるまで、時間は沢山あるから。
 ゲートを潜って眩い煌めきが満ちる中、シンデレラの魔女は足を運ぶ。
 美しくて甘い魅惑の宝石を探しに、おばけカフェへと。
 そう、今日のカルディア・アミュレット(命の灯神・f09196)は、白のフードケープとドレス纏うサンドリヨン。
 そしてシンデレラの魔女と共に並んで歩くのも、やはりいつもとは違う姿に変身したふたり。
「えへへ、みんなでお出かけ楽しいね」
「ふふ、そうだね。燈屋の皆と出掛けるのは久し振りかも」
 ハロウィン色のアクセントが入ったキュートなチャイナドレスに、蜘蛛の巣を纏ったふんわりカボチャスカート、フリル織り成す大きな袖もまたおばけ風。
 そんな可愛らしいキョンシーな瑞月・苺々子(苺の花詞・f29455)の弾むような声に頷くのは、星月夜を連れた麒麟。
 苺々子と同じ中華風の夜空を纏うノヴァ・フォルモント(月蝕・f32296)は、燈る南瓜灯篭たちとお揃いの黄昏空の朱をくるり巡らせて。
 初めて降り立つサイバー世界の彩りに、その双眸を細める。
 これまで見てきたどの世界のものとも違う光に溢れていて。
 そんな鮮やかな煌めきたちは、ノヴァには少し眩しいくらいだけれど。
(「でもこの楽しげな賑やかさを皆と過ごすのは悪くないかな」)
 眩いほどの輝きが満ちる虹色の風景は新鮮でもあり、聞こえる賑やかな声と相まってとても楽し気で。
 皆と一緒に並んで歩けば、今宵くらいはハロウィンの魔法に掛かってもいいかもしれないって、そう思う。
 そして辿り着いたカフェの扉を開けば、瞳に飛び込んでくるのは、心擽る沢山の彩りと煌めき。
 席に通されてぱらりとお品書きを捲れば、まるで宝探しみたいだけれど。
 宝石は宝石でも、ハロウィンの秘宝はただの宝石ではありません。
「食べられる宝石か。甘さも調整出来るんだね、不思議だ」
「これが食べられる、の?」
 そう、甘やかな食べられる宝石。
 ただでさえ美味しそうなスイーツも、宝石で飾ればより豪華で。
 不思議そうに宝石達を覗くカルディアに、苺々子は大きくこくりと頷き、そしてぐっと気合を入れて紡ぐ。
「今日はもももパフェをデコってパリピになるの!」
 オリジナル宝石パルフェを存分に堪能して、立派なパリピになります!
 そんな苺々子のパリピ宣言に、きょとりとするノヴァとカルディア。
「……パリピ? とは」
 ……何を指した言葉なんだろうか、と。
 そう軽く首傾げる麒麟に、シンデレラの魔女もお揃いでこてり。
「パリピ……この煌びやかなことをいうのかしら?」
 パリピとは何か分からないけれど。
 でもこの世界のものならば、きっとキラキラしているものの気がする。
 いや、張り切って宣言した苺々子も、実のところパリピの意味はよくわかっていないのだけれど。
 何となく愉快な意味があるのはふんわり察しているし、大体それで合っています、多分!
 ということで、パリピになるべく、改めてメニューに視線を戻して。
「食べられる宝石、ってとっても不思議ね。味はするのかな?」
 ……みんなはどの宝石を選ぶの? なんて。
 そわりと苺々子のお耳と尻尾も、思わず気になって揺れちゃうけれど。
「ふたりは……どんな宝石が好き?」
「まずは皆で好きなものを選んでみようか」
「選ばれる宝石が楽しみね」
 皆が頼む宝石スイーツがどんなものかわくわく気になるのは、カルディアとノヴァも同じ。
 それに、悩む時間だって楽しくて。
「ももはイチゴ味の真っ赤な宝石がいいな! アイスはミルク味のね、とびきりキュートなイチゴパフェ!」
 苺々子がパリピになるべく選んだのは、イチゴパフェ。
 けれど、パリピのパフェを飾るイチゴはとっておき。
「パフェのイチゴがみーんなキラキラの宝石だったらって、想像するだけでワクワクしちゃう」
 そんな苺々子と同じ、赤の宝石ではあるけれど。
「わたしは、ガーネットのケーキ」
 あかはあかでも、カルディアが選んだのは、柘榴のような赫。
 ……甘酸っぱい味かしら? なんて。
 そのいろを見ているだけでもほわりと、心に燈る楽しみな気持ち。
 ノヴァも、甘さ控えめの丸いケーキの空を夜色に染めて貰って。
「味は色から連想したブルーベリーっぽい感じだろうか」
 どのような味なのか想像してみながらも、思い描いているイメージを伝える。
 ……星や月を見立てた宝石を散りばめたいな、って。
 そして程なくしてテーブルに並べられたのは、それぞれが選んだ宝石で飾られたスイーツたち。
「ふたりが頼んだ宝石は同じ赤色なんだね」
 ――カルディアのは深い赫。
 ――苺々子のは鮮やかな赤。
 そう黄昏空の朱に、赫と赤の彩りを重ねれば、ノヴァは思わず微笑んでしまう。
 だって、それぞれふたりによく合っているって、そう思ったから。
 そしてカルディアも思わず目を奪われてしまう。
「苺々子のいちごはうんと甘くて幸せの味……? ノヴァの方はどんなスイーツなのかしら……夜空のように爽やかな味?」
 ――苺々子は苺。
 ――ノヴァは星月。
「ん……ふたりらしさが彩られた綺麗な宝石」
 そしてキラキラ輝く各々のいろは、一体どんな味がするのか。
 ……ええ。想像するだけで……楽しい、って。
「ノヴァのも、カルディアのも、キラキラしててすごいなぁ。本当に宝物みたい!」
 苺々子も宝石のように瞳を輝かせながらも。
 こてりと首を傾けつつ、やっぱり気になってしまう。
「もものはきっとイチゴの味がするけれど、ふたりのはどんな味がするんだろう?」
 ……考えるだけでも楽しいな、って。
 そんな想像を巡らせるのも楽しいのだけれど、でも折角だから。
「……そう、ね。わたしも、気になってしまっていたのそれぞれの味」
 カルディアが紡ぐのは、もっと楽しくなるような、こんな内緒の相談。
 ――よかったら……。ひと口、わけっこ……どうかしら? なんて。
 勿論そんな美味しい提案に、ノヴァもすぐに頷いて返して。
「ふふ、俺も気になってたんだ。宝石スイーツの味、一口ずつ分け合ってみようか」
「えっ!? いいの」
 百聞は一見に如かず、ならぬ……百聞は一匙に如かず。
 苺々子は早速、艶やかなピジョットブラッドを湛えたルビーのイチゴをひと掬いして。
「スプーンいっぱいに幸せのお裾分けね!」
 ……もものパフェも、はいどーぞ!
 早速、わくわくの交換こを。
 カルディアも掬ったひと匙に、ロードライトガーネットの深い赫を咲かせて。
 アステリズムスター煌めく色とりどりのスターサファイアたちとゴールデンサファイアの月が浮かぶ夜色を、ノヴァもお裾分け。
 それぞれの宝石は色や輝き方も違えば、味も違っていて。
 そのどれもが、頬が綻ぶ程の美味しさだから。
 ……一緒に来れて、よかった、って。
 思わず言葉が零れてしまう程、カルディアの心に今灯る甘やかな幸せ。
 それから今度はノヴァが、ふたりにこんな提案を持ちかける。
「甘いものには紅茶が欲しくなるね。ふたりも飲むなら三人分頼もうか」
「紅茶……ありがとう、ノヴァ」
「ももも紅茶飲みたいな。甘くて冷たいパフェにね、紅茶って良く合うの!」
 そして勿論、スイーツに良く合うそんな一杯にだって。
「紅茶にも甘い宝石の砂糖が入れられるみたい」
 お好みで甘やかな煌めきを投じることができるようだから。
「宝石砂糖……じゃあ……わたしはオパールの彩を添えましょう」
「こっちには……氷みたいに澄んだダイヤモンドをお願いするの」
「俺は銀色の水晶の星を浮かべよう」
 それぞれ再び選んだ輝きをひと掬い、ゆっくりと沈めて。
(「心地の好い時間に幸を一匙……ね」)
 カルディアがそっと遊色の彩りをカップの中にくるりと溶かしていけば。
 苺々子も紅茶が纏うその輝きにそっと瞳を細め、紡ぐ。
「ダイヤモンドの石言葉ってね、この楽しいお出かけの時間に、きっとピッタリだと思うから」
 だってその宝石は、永遠に煌めく絆を固く結んでくれるって、そう言われているから。
 勿論ノヴァも、和やかに煌めくこの時間を、まだまだふたりと愉しむことにする。
 ゆっくり沈んではキラキラと溶けていく、銀水晶の星たちを眺めながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ポッピンメイド』

POW   :    とっておきです!
【バスケットや鞄に仕込んだ銃火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    人気商品ですよ!
【お菓子や違法薬物】を給仕している間、戦場にいるお菓子や違法薬物を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ   :    たっぷり味わって下さいね!
自身が装備する【銃火器】から【特製の甘い毒の雨】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【毒】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●甘やかな罠
 キラキラ輝くハロウィンパーク内のおばけ達は、きっともうすぐ。
 甘い微睡みに抗えず、みんな夢の世界に誘われるだろうから。
 パークのキャストであるサイバーメイド……いや、ポッピンメイド達は、次の仕事に取り掛かる。
『とっておきの人気商品の効き目はいかがですか!』
『たっぷりみなさん味わってくれたから、抜群のはずです!』
 パークに入場したパリピ客すべてに配ったのは、遅効性の強力な睡眠宝石飴。
 そろそろ飴の効果で眠ってしまうだろうパリピ達を、まとめて誘拐するために。
 次にパリピ達が目覚めた時はそう、サイコーにオシャレでアガるハロウィンイベント会場のものではなく――その風景は一変。
 危険すぎる、『地下闘技場』のものになるのだ。
 機械化義体サイバーザナドゥ改造とクスリ漬けによって、見る影もなく改造されて。
 けれど、ポッピンメイド達はふと大きく首を傾げる。
 それもそのはず――猟兵扮するお化け達には、睡眠飴は効果がないのだから。
 とはいえ、任務は任務。
『眠っていないのでしたら、暴力で黙らせて連れて行けば問題ありません!』
『お仕事の時間です!』
 バスケットや鞄に仕込んだ銃火器を構え、お菓子や違法薬物を投じ、力づくで猟兵達を拉致せんと襲い掛かってくるポッピンメイド達。
 そうなれば、猟兵達のやることは明確、むしろ計画通り。
 ハロウィンを悪用するような悪戯が過ぎる輩の試みを叩き潰すまで。
南天庵・琥珀
遊園地に悪夢は似合わない
素敵な夢で終わらせよう

しかし、そうだな
痛いのは嫌だし、余り気は進まないけれど
敢えて敵の攻撃を喰らっておこうか
流石に全身に毒を食らうと後々面倒だから
片腕とか一部分で済ませられるよう回避を頑張るけれど
回避系の技能に覚えがないから【幸運】が味方してくれるといいな

喰らったら少し大袈裟なくらい負傷箇所を庇って蹲ろうか
(表情は余り変わらないが眉は顰めて呻く)

そうして敵が勝利を確信したら
――ジロー、出番だ
ケルベビフォンを使って喚び出そう
これは毒のお礼だ
熱いお返しを受け取ってくれ

そうそう
ジローが敵を相手してくれてる間に、負傷箇所に仁慈翠雨で水をかけよう
これで【浄化】出来るといいけれど



 今までは、強い睡眠飴を入場者に配ったり、口に運ばせるよう仕向けたりと暗躍していたけれど。
『とっておきの夢にご招待です!』
『眠っていないなら、暴力で大人しくしてもらいます!』
 パークのキャストとして働く表の顔から、危険な本性をあらわにするサイボーグメイド達。
 いや、彼女らは、違法薬物で強化されたエージェント『ポッピンメイド』。
 真の仕事は、眠らせたパリピ達をまとめて誘拐することであるのだけれど。
(「遊園地に悪夢は似合わない」)
 ……素敵な夢で終わらせよう、と。
 南天庵・琥珀(ナイトタイムドリーマー・f36445)はそんな悪事を阻むべく立ち塞がる。
 メイド達の犯罪に、このハロウィンの夜が染まらないように。
 そして相手は物騒な銃火器を手に迫ってくるけれど。
 ……しかし、そうだな、と。
 琥珀はふと視線をポッピンメイド達へと改めて向けて。
(「痛いのは嫌だし、余り気は進まないけれど」)
『たっぷり味わって下さいね!』
「……!」
 刹那降り注ぐ特製の甘い毒の雨を、片腕に喰らってしまう。
 そして眉を顰めて呻き、毒に蝕まれた腕を庇いながらその場に蹲るけれど。
『大人しく誘拐されてくださいね!』
 すかさず琥珀を拉致せんと、意気揚々とポッピンメイドが手を伸ばした……その瞬間。
 ――ジロー、出番だ。
 琥珀がケルベビフォンを使って喚び出したのは、母の使役であるケルベロスオメガ。
 そして、すっかり油断したメイドへと容赦なくくれてやる。
「これは毒のお礼だ」
 ……熱いお返しを受け取ってくれ、と。
 甘い毒よりも熱く強烈で刺激的な、レッドファイア奥義を。
 敵の攻撃を喰らったのはそう、敢えてのこと。
 とはいえ、流石に全身に毒を食らうと後々面倒だから、片腕だけにとどめるよう回避につとめて。
 幸運も味方して受けた衝撃自体は大したことなかったけれど、ダメージを受けた素振りをみせたのだった。
 そして、勝利を確信した戦況から一変。
『きゃっ! 悪戯にしては熱すぎです……!』
 ジローが見舞う炎に、ポッピンメイドが堪らず声を上げる中……そうそう、と。
 琥珀がふと手にしたのは、アンティーク調の小洒落た如雨露。
(「これで浄化出来るといいけれど」)
 そして仁慈翠雨をそっと傾け、毒を受けた片腕にかけておく。
 淡く優しい青磁の色からぱらりと降らせた、まさに慈雨の如き清水を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リシェア・リン
ティーシャ(f02332)さんと

わぁ、派手なメイド服(直球)
うーん…私たちが着る時はもうちょっと控えめなデザインがいいかも…。
ティーシャさんはベーシックな黒、私は水色でアリスっぽい感じで

もーっ!暴力はいけないってば!
危ないお薬も人体改造もダメ!お仕置き!(ぷんすか)
ティーシャさん、後ろは任せたわよ!

自前の激辛唐辛子スナック(合法)を食べながら、饕餮の大顎でがぶっと
んー、甘いお菓子もいいけど辛いおやつは最高!
女の子はお砂糖と素敵な何かだけじゃなく、スパイスも必要なのよ
饕餮も食べる?…そっかー、オブリビオンの方がいいかぁ

うん、楽しいハロウィンだったわ。それは感謝ね
可愛い服も着れたし、満足だわー


ティーシャ・アノーヴン
リシェア(f00073)さんと引き続きご一緒に。

ええと、仮装ではなくて、そういうお相手、なのですよね?
確か、エプロンドレス・・・いわゆるメイド服でしたか?
なるほどなーですわね。私たちも着てみたら喜んで貰えるでしょうか?

それはともかく、人を攫って改造するのはメイドの仕事ではないのでは?
止めさせていただきますね、人の尊厳を守るために。
・・・ああ、ですが、パークのアトラクションは面白かったですよ?

大鰐霊様、リシェアさんから付かず離れず、協力してくださいな。
私の方はオーラ防御で敵の攻撃を防いでおりますので。
流石に雨を避け切ることは難しいですからね、傘のように防ぎます。
動き易い仮装で良かったですわね。



 煌めくハロウィンサイバー遊園地のキャストとして働いていたのは、あくまで表向きの姿。
 そんなサイバーメイドこと『ポッピンメイド』の本業は、違法薬物で強化されたエージェントであるのだ。
 そしてポッピンメイド達が今まさに実行しようとしているのは、眠っているパリピ達の誘拐。
 けれど、彼女達が配って回った強い睡眠効果がある宝石飴は確かに入場者全員が口にしたはずなのに。
「ええと、仮装ではなくて、そういうお相手、なのですよね?」
 本性をあらわしたメイド達を見つめ、首を傾げているティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)に眠そうな気配はない。
 それからティーシャはまじまじとポッピンメイドの衣装を見遣りつつも続ける。
「確か、エプロンドレス……いわゆるメイド服でしたか?」
 いや、眠っていないのはティーシャだけではなくて。
「わぁ、派手なメイド服」
 そうド直球でずばりと紡ぐリシェア・リン(薫衣草シュンイーツァオ・f00073)も同じである。
 だってふたりは猟兵、睡眠飴など効かないから。
 そしてティーシャは改めてじいっと、メイド達が纏うリシェア曰く派手なメイド服を上から下まで眺めてみて。
「なるほどなーですわね。私たちも着てみたら喜んで貰えるでしょうか?」
「うーん……私たちが着る時はもうちょっと控えめなデザインがいいかも……」
 確かに喜ぶ人もいそうではあるものの、リシェアは自分達それぞれに似合いそうなメイド服を考えてみる。
 ……ティーシャさんはベーシックな黒、私は水色でアリスっぽい感じで、なんて。
 けれど仮装と言っても違和感のない格好をしたポッピンメイド達がこれからやろうとしているのは、楽しいハロウィンパレードなどでは決してなく。
『パリピの皆さんが眠っていないなら、暴力で誘拐すれば問題ないですね!』
「それはともかく、人を攫って改造するのはメイドの仕事ではないのでは?」
 物騒な事を言うメイド達に、ティーシャはもう一度首を傾けつつも紡ぐけれど。
『当社の人気製品、たっぷり味わって下さいね!』
 じゃきんと銃火器を手にし、違法薬物をばら撒かんとバスケットから取り出すポッピンメイド達。
 そんな犯罪に平気で手を染める集団を見たリシェアは、大きく首を横に振ってぷんすか。
「もーっ! 暴力はいけないってば! 危ないお薬も人体改造もダメ! お仕置き!」
 だって、楽しいハロウィンの時間に相応しくないから。
「止めさせていただきますね、人の尊厳を守るために」
「ティーシャさん、後ろは任せたわよ!」
 いくらハロウィンでも、悪い子はおしおきです!
 そして向けられたリシェアの声に応えるように――お出でなさい、獰猛にして気高き大鰐霊、と。
「大鰐霊様、リシェアさんから付かず離れず、協力してくださいな」
 喚んだ古代の大鰐の霊にティーシャはそうお願いした後、己の身に纏うのは守りを固めるオーラ。
『たっぷり味わって下さいね!』
 ポッピンメイド達が銃火器から降らせる特製の甘い毒は、まさに雨のようだけれど。
 でも、そんな攻撃をしてくることは事前にわかっているから。
「流石に雨を避け切ることは難しいですからね」
 ティーシャはくるりルビーが嵌め込まれた丈夫な樫の長杖を掲げ、傘のように守りの気を展開して。
 大牙や強靭な尻尾で攻撃する大鰐霊を差し向けつつも紡ぐ。
「動き易い仮装で良かったですわね」
 ミニスカ和ゴスは可愛らしく大人っぽいだけでなく、機動面においても抜群です!
 そしてやはりハロウィンといえば、お菓子だけれど。
『夢の世界に飛んじゃうような、人気商品ですよ!』
 ポッピンメイドが給仕してくるのは、危ないお菓子や違法薬物。
 でもそんな危険な刺激ではなくて。
 リシェアがはむはむと口にして楽しむのは。
「んー、甘いお菓子もいいけど辛いおやつは最高!」
 自前の激辛唐辛子スナック、勿論合法です!
 そして、戦場に降ろすは四凶が一柱・饕餮。
 ――お行儀よく、召し上がれ? と。
 刹那、大顎でがぶっと敵に食らいつく、あらゆる物を貪り喰らう悪神の頭部。
「女の子はお砂糖と素敵な何かだけじゃなく、スパイスも必要なのよ」
 とはいえ、何でも喰らう……のだけれど。
 リシェアは激辛唐辛子スナックを味わいながらも勧めてみる……饕餮も食べる? なんて。
 でも激辛唐辛子スナックではなく、引き続きメイド達を噛み噛みする饕餮を見て。
「……そっかー、オブリビオンの方がいいかぁ」
『私たちはお菓子じゃありません!』
 ガジガジされて堪らず声をあげるメイド達を後目に、何だかちょっぴり残念そう……?
 そんな自分達を拉致せんと暴れるメイド達を返り討ちにしていきながらも。
 ティーシャはピカピカ眩い園内で過ごしたひとときに、こうほわりと紡ぐ。
「……ああ、ですが、パークのアトラクションは面白かったですよ?」
 違法薬物よりもよっぽど、初めて乗ったVRコースターの方が刺激的で、面白かったから。
「うん、楽しいハロウィンだったわ。それは感謝ね」
 リシェアもこくりと頷き、激辛唐辛子スナックをぱくりと頬張りながらも。
「可愛い服も着れたし、満足だわー」
 ふたりお揃いの仮装でも、ポッピンメイドをその可愛さで圧倒します!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「毒を防ぐだけなら黄巾力士と合一すればすみますが。後で飴にまみれた黄巾力士を洗うというのも業腹です」
嗤う

「折よく今はハロウィンですから。忘れられない悪夢を進呈しましょう。…紡げ、蜃夢」
戦場全体を攻撃は宝貝のみ可能な封神武侠に入替え
敵の行動成功率下げ
自分は雷公鞭振るい
黄巾力士は砲頭と金磚から射撃
敵を蹂躙する
「黄巾力士は存在からして宝貝です。何を使って攻撃しようが黄巾力士の攻撃は通るのですよ」
嗤う

「それではそろそろ宝石砂糖を取りに行かねばなりません。全て得るには、購入と強奪、どちらが良いでしょうね」
戦闘が終了したら宝石砂糖受け取りに
あるかぎりの宝石砂糖を得る為に手段選ばず最善を尽くす



 甘いあめでも、それは美味な飴ではなく。
『特製です、たっぷり味わって下さいね!』
 本性をあらわしたポッピンメイド達が銃火器から甘く降らせるのは、毒の雨。
 けれど彼女達が毒の雨を降らせることは事前に分かっていたことだから。
 当然、鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)に慌てる様子など、微塵もないのだけれど。
 ふと小さく首を傾け、冬季は敵を見遣りつつも紡ぐ。
「毒を防ぐだけなら黄巾力士と合一すればすみますが。後で飴にまみれた黄巾力士を洗うというのも業腹です」
 いつものように嗤って。
 そして刹那、戦場内の世界を変えることにする。
「折よく今はハロウィンですから。忘れられない悪夢を進呈しましょう。……紡げ、蜃夢」
 宝貝・蜃夢をもって――蜃が吐く気が見せる夢の世界へと。
 けれど、これを夢に出来ないものにとっては現実となるのだ。
 そう……良夢となるか悪夢となるか、全ては相手次第。
 そしてポッピンメイドにとってはどうかといえば。
『なっ、私達のお仕事ができません!?』
 蜃の夢にすっかり囚われ、行動が阻害されている模様。
 そんなメイド達へと冬季が振るうは、雷撃放つ鋼鉄製の多節鞭・雷公鞭。
 さらに敵を蹂躙するべく、砲頭と金磚から射撃する黄巾力士。
『どうして私達は攻撃できないのに貴方達はできるのですか、ずるいです!』
「黄巾力士は存在からして宝貝です。何を使って攻撃しようが黄巾力士の攻撃は通るのですよ」
 攻撃がうまくできず思わずそう声を上げるポッピンメイド達に、冬季はそう再び嗤ってから。
『……っ!』
「それではそろそろ宝石砂糖を取りに行かねばなりません。全て得るには、購入と強奪、どちらが良いでしょうね」
 黄巾力士の射撃と振るう雷撃を見舞い、完全にポッピンメイドの動きを止めた後。
 一番の目的を果たすべく、煌めく園内を歩き出す。
 取り置いて貰っておいたものを受け取りに――あるかぎりの宝石砂糖を得る為に、手段選ばず最善を尽くしながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ZZZ…すやすや…ZZZ

ふわぁ、よく寝ました。
あれ?なんでこんなに荒れているんですか?
ふえ!?アヒルさん痛いですよ。
ふえ?やっと起きたのかって、なんで私は眠っていたのでしょうか?
ふんふん、あのきれいな飴に眠り薬が仕込まれていたんですか?
それで私は眠ってしまったんですね。
ふええ、痛いですって
ふえ?“私だけ”って……えっとみなさんは大丈夫だったのですか?
それに私は眠っていたら無防備だったんじゃ。
ふえ?レプリゼンタ・カンギさんもびっくりな幸運で無事だったのですか。
そういえば、さっきからアヒルさんは何を食べているんですか?
ふえ?メイドさんがくれるっていうから人気商品をもらって戦ってたのですか?



 パークの入場口でサイバーメイド達が配っていた、キラキラ輝く宝石キャンディ。
 いや……サイバーメイドこと『ポッピンメイド』が配っていたそれは、実は強力な睡眠飴で。
 パークを訪れたパリピを眠らせ、誘拐せんと目論んでいたのだった。
 けれどその睡眠効果は、一般人にならば効くかもしれないが。
 猟兵にとっては、全く効かない……はずなのだけれど。
 ――ZZZ……すやすや……ZZZ。
 すっかり爆睡しているのは、フリル・インレアン(|大きな帽子《 👒 》の|物語《 🦆 》はまだ終わらない・f19557)。
 勿論、彼女も猟兵ではあるのだけれど。
「ふわぁ、よく寝ました。あれ? なんでこんなに荒れているんですか?」
 周囲では戦闘が始まっている中、すややかに寝ちゃっていました……!?
 そんなフリルをすかさず、つんつん!
「ふえ!? アヒルさん痛いですよ」
 くちばしで突くアヒルさんであるが。
「ふえ? やっと起きたのかって、なんで私は眠っていたのでしょうか?」
 きょとりとそう首を傾けるフリルをしっかりと起こしつつも、状況を説明してあげる。
「ふんふん、あのきれいな飴に眠り薬が仕込まれていたんですか? それで私は眠ってしまったんですね」
 あの入場の際に貰った宝石キャンディーのせいであると。
 そしてようやく状況を把握したフリルであるが……再び、つんつん!
 ……ふええ、痛いですって、と。
 アヒルさんのつんつん攻撃に思わず声をあげるけれど。
 さらに続くアヒルさんの話に、瞳をぱちくり。
「ふえ? “私だけ”って……えっとみなさんは大丈夫だったのですか?」
 眠ってしまったのは、どうやら自分だけだという事実に。
 そして、自分だけ眠っていたということもなのだけれど。
「それに私は眠っていたら無防備だったんじゃ」
 すやすやと戦場で寝ていたのに、そういえば被害はゼロ。
 でもそれは、何気に発動していたから。
「ふえ? レプリゼンタ・カンギさんもびっくりな幸運で無事だったのですか」
 そう、まさにレプリゼンタ・カンギもびっくり。
 展開された『たった一人の生存者』によって、あらゆる環境下でも睡眠が妨げられることはなかったのである。
 そして事無きを得たフリルは、ふと首を傾ける。
「そういえば、さっきからアヒルさんは何を食べているんですか?」
 何だか口をもごもごさせているその姿に気付いて。
 それから再び、大きく瞳を瞬かせるのだった。
 ……ふえ? メイドさんがくれるっていうから人気商品をもらって戦ってたのですか? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サリー・オーガスティン
■POW
機械化義体だって?
既に両脚と右脚がサイボーグのボクにそれを説く??
([医術]で睡眠飴の効力を解毒させながら)

ま、ユーベルコードの叩き合いになっちゃうけど仕方無いね
(飴玉を吹き出し)

【UC】で叩く!
[迷彩、オーラ防御、地形の利用、火炎耐性、第六感]で防御を怠らず、
[スナイパー、一斉発射、誘導弾、2回攻撃、属性攻撃、なぎ払い]で、もし仲間がいたら[援護射撃]で吹っ飛ばす!

「お菓子をあげなかった仕返しにしては、ちょっと釣り合わないね、この仕打ちは」
元々ボクがアガる対象って、「スピード」くらいであまり女性の色香って興味が……無いといったらウソだけど、何故かあまりがっつけないんだよね~



 敵が狙うターゲットは、一般人のピュアなパリピであるとはいえ。
 そう、よりによって。
「機械化義体だって? 既に両脚と右脚がサイボーグのボクにそれを説く??」
 思わずそう言わずにはいられないのは、サリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)。
 入場者特典だと強引に配られ、口に含まされた宝石キャンディーには、強烈な睡眠効果があるということだけれど。
 それも猟兵にとっては効き目がほとんどなく、医術によって念の為、その効力を解毒させながらも。
「ま、ユーベルコードの叩き合いになっちゃうけど仕方無いね」
 そう紡いだ後、煌めく宝石の如き危険な飴玉を吹き出すサリー。
『あれ、眠っていないのですか!?』
『でしたら、暴力で解決です!』
 ポッピンメイド達が暴力で誘拐せんとしてくることは、分かっているから。
 敵がそう出るのならば、迎え撃つ行動はひとつ――全武装の一斉発射で、叩く!
 とはいえ勿論抜かりなく、バスケットや鞄に仕込まれた敵の銃火器による攻撃に対しての守りも怠らない。
 防御を固めるべく気を纏い第六感を研ぎ澄ませ、迷彩や地形も利用し、相手の得物に合わせて火炎への耐性を駆使して。
 狙い定め誘導弾を一斉発射させ、連なるような属性攻撃で薙ぎ払う様に、迫る敵を容赦なく叩いて。
『とっておきです! ……って、きゃっ!?』
 1体吹っ飛ばした刹那、他の仲間が襲いくるも……援護射撃で吹っ飛ばします!
 いや、確かに今日はハロウィン、トリックオアトリートとは言うものの。
「お菓子をあげなかった仕返しにしては、ちょっと釣り合わないね、この仕打ちは」
 サリーは、悪戯にしては過激なメイド達の攻撃に、そうちょっぴり苦笑しつつも。
「元々ボクがアガる対象って、スピードくらいであまり女性の色香って興味が……無いといったらウソだけど」
 そうは続けるものの、やはり躊躇なくポッピンメイド達を吹き飛ばしていく。
 だってやはりわくわく心躍って気持ちがアガるのはスピードなのは、揺るがないから。
 ポッピンメイド達を改めて見遣り薙ぎ払いつつも、サリーは首を傾けて続ける。 
 ……何故かあまりがっつけないんだよね~、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「こんな可愛らしいお菓子に毒を盛るなんて…犯罪度、いえ私の中の有罪度が爆上がりです。一寸、いえ沢山反省なさって下さいな」
ぷんすこ

「サイバー光に紛れていますけれど、今宵は月下。私、かなり無敵ですよ?」
UC「幻朧桜召喚・月花」
全能力時間制限なく倍増
お菓子モグモグしながら全てを切り刻む桜吹雪で攻撃
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す

「折角お菓子なメイドさんなのですから、次はきちんと可愛らしいメイドさんに転生してくださいね。いえ、他に望みがあればそれが叶うのが1番ですけれど」
戦闘後
鎮魂歌歌い送る

「必要だったとはいえ、お土産に手を付けてしまいました…急いで買い直さないと」
大家の罵声思い出し慌てて土産売場に走る



 折角、食べられるキラキラ輝く宝石たちをわくわく楽しんで。
 パリピ風に言えば、気分もかなりアゲアゲであったというのに。
『あれ? 眠っていないパリピがいるみたいですね!』
 本性をあらわしたポッピンメイドの所業に、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)はぷんすこ。
「こんな可愛らしいお菓子に毒を盛るなんて……犯罪度、いえ私の中の有罪度が爆上がりです。一寸、いえ沢山反省なさって下さいな」
 アゲアゲはアゲアゲでも、有罪度が爆上がり。
 一般人なパリピ達を誘拐されるわけにもいかないから……ええ、倒します!
 そしてポッピンメイド達も、眠っていないパリピである猟兵を強引に拉致するべく。
『どうぞ召し上がれ! 人気商品ですよ!』
 暴力やお菓子や違法薬物を給仕してくるけれど。
「サイバー光に紛れていますけれど、今宵は月下。私、かなり無敵ですよ?」
 ――幻朧桜と私の願いが貴方を磨り潰す……ごめんなさい。どうか善き転生を。
 幻朧桜の桜吹雪を舞わせ、全能力を倍増させる。
 そう……ハロウィンの夜に出ている月によって、時間制限も無しに。
 それに、むしろ食べられるお菓子は大歓迎。
『! きゃっ』
 モグモグと存分に楽しみしながら、全てを切り刻む桜吹雪をポッピンメイド達へと見舞って。
 向けられる暴力も、能力が倍増した第六感や見切りを駆使し、引き続きモグモグしながらもひょいっと躱す桜花。
 そして、咲き誇り吹き荒れる強烈な桜吹雪に堪らずに。
『う……くっ!』
 呻くポッピンメイドへと桜花は紡ぐ。
「折角お菓子なメイドさんなのですから、次はきちんと可愛らしいメイドさんに転生してくださいね。いえ、他に望みがあればそれが叶うのが1番ですけれど」
 桜花自身もパーラーメイドであるから。
 今度はきちんと可愛いメイドらしくなれるよう、そして次の巡りでは彼女の望みが叶う様にと。
 ハロウィンの夜に鎮魂歌を響かせ、願いを込めて送る桜花。
 そしてその後、ハッと顔を上げて。
「必要だったとはいえ、お土産に手を付けてしまいました……急いで買い直さないと」
 キラキラ眩いパーク内を慌てて桜花は走るのだった。大家の罵声を思い出しながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アウグスト・アルトナー
【箱】

ぼくの仮装はゲーミングメイド服です
ナンパは困りますね……ぼく、結婚してますし

パリピの皆さんを誘拐なんて、させません

【守護の御使い】
母さんのロザリオから天使たちを召喚します
精神消耗度は2。4体呼びます
うち、3体はそれぞれ、ベコさん・ラファンさん・戒さんをかばう行動。雨を盾受けさせます
残る1体には、戒さんが呼んだネッコちゃんたちを守ってもらいます

ぼく自身は、オーラ防御で雨を弾きつつ飛行
念のため毒耐性も用意

クイックドロウした拳銃で、空中からの援護射撃を行っていきます
敵に隙があれば、急降下して近づき、零距離射撃

甘い雨には、鉛玉の雨で御礼を

プリンと紅茶、いただきます
ベコ缶……高級牧草かもしれません


瀬古・戒
【箱】4人
グストてばメイドさん可愛いー
女の子と間違えてナンパされちゃわない?大丈夫?
…ハゲヅラ被ってるヤバそうなヤツが俺の旦那です、ハイ
…そーゆートコ、俺、嫌いじゃない、ぜ???
ツッコミ、いる?

サイバーパリピ黒にゃんこの仮装だし
せっかくハロウィンだし
一度やってみたかった、高級猫缶10個でネッコちゃん10匹呼んじゃうにゃん
値段考えたらダメにゃん
俺もネッコと一緒に猫パンチでボコしちゃうにゃん金の暴力にゃん
ネッコかわいいにゃんかっわいー猫カフェいきてぇぇぇ

毒耐性あるし、甘い雨なら歓迎だ
あ、俺もプリンと紅茶貰う!
ベコ缶てあったら中身てなんだろ…高級もろこし、とか?


…なぁ、ラファン、ネイルとか興味ある?


紅殻・牛
【箱】
…ぱりぴ、とはこれいかに……
…光る黒猫に光るメイド、とヨイショとな
…つまりはキラキラすれば良いのであるな、ふむ承知
(仮装姿はMSおまかせ。パリピぴかぴかさせてください)

【天照】使用、大きな空飛ぶ真の赤べこ姿に変身
「オーラ防御」で防御しつつの毒の雨の「浄化」を
…むぅ、植物に毒の雨は悪影響……酷いことを
…ベコ、怒ったぞ
…悪いメイドは神気を纏ったベコの蹄でごっつんこしよか、えいえい
…猫缶とても良い匂いがしますな
…ベコ缶はないのであろうか

…ベコ缶……!?中身なんであろ?
…食べても良いのか?良いのか?頂きまする
…プリンも紅茶もありがとうだ

…む、いけない、ベコもヨイショ忘れておった
…ヨイショー


ラファン・クロウフォード
【箱】
法衣と袈裟と坊主頭のカツラで和風クレリックの仮装だ。ヨイショ!
木魚を叩いてパリピ感MAX、アゲてくぜ。ヨイショ!
パリピの語尾はヨイショだろ。ヨイショ!

アレコレ胸糞悪い連中だ。容赦しねぇ
手作り巨大クラッカーを敵に向かってローラーのごとく転がすぜ。ヨイショ!
破裂音で戒のネコちゃんズが怖がったらかわいそうじゃん
戦闘中だけどオーダーいいっすか?
南瓜モンブランプリンを4個。薬物抜きで
プリンもぐもぐ。月夜烏で効率よく敵を斬り刻み退治
給仕の継続に、追加で紅茶を4杯
ラストオーダーはベコ缶1個
缶の中身、牛タン?
プリン絶品。寿命を払っただけある
皆も食う?あ。ヨイショー!

雰囲気のいいネイルサロンを予約しとくよ



 サイバー色にキラキラと輝くハロウィンの夜の遊園地は、まだまだ眠らない……はずであるが。
 おばけに扮したピュアなパリピ達を強引に眠らせようと暗躍していたのは。
『とっておきの睡眠飴、効き目はいかがでしょうか!』
 パークの入り口で宝石キャンディーを配っていた、サイバーメイド。
 いや、彼女達の本業は、違法な物品の販売や暗殺などなんでも行うという違法薬物で強化されたエージェント『ポッピンメイド』である。
 そしてそんなポッピンメイド達の本日の真の仕事は、眠らせたパリピ達の誘拐である。
 拉致してクスリ漬けにして改造し、『地下闘技場』に送り込むために。
 けれど勿論、そのようなことを許すわけにはいかない。
 ということで、メイド達のターゲットであるピュアなパリピであると、まずは敵に思わせる必要があるから。
 パークへの入場条件である仮装に身を包み、それぞれ園内を楽しむパリピな客を装いつつ、それぞれ潜入していた猟兵であるが。
 サイバーパリピ黒にゃんこな瀬古・戒(瓦灯・f19003)は、ゲーミング猫耳をピカピカさせながらも。
 同じようにピカピカしているアウグスト・アルトナー(黒夜の白翼・f23918)へとキャッキャ紡ぐ。
「グストてばメイドさん可愛いー」
 物静かで表情の変化は少なめだが、キラキラなゲーミングメイド服を難無く着こなしているその姿に。
 そしてそんな仮装姿はとても様になっているから、ついこんな心配も……?
「女の子と間違えてナンパされちゃわない? 大丈夫?」
「ナンパは困りますね……ぼく、結婚してますし」
 戒の言葉に、やはり表情こそ余り変わらないものの。
 そうちょっぴり困ったようにこてりと首を傾けるゲーミングメイドさんのその仕草は、確かに可愛くてナンパされそうかもしれない。
 そして戒はちらりと、パリピな仮装をしてきたという彼へと目を向ける。
「……ハゲヅラ被ってるヤバそうなヤツが俺の旦那です、ハイ」
「木魚を叩いてパリピ感MAX、アゲてくぜ。ヨイショ!」
 ぽくぽくとゲーミング木魚を叩きながら、ヨイショ! と。
 法衣と袈裟と坊主頭のカツラで和風クレリックになっている、ラファン・クロウフォード(武闘神官・f18585)へと。
 いや、まぁ何となく、ラファンのパリピイメージにちょっぴり不安は覚えてはいたのだけれど。
「……そーゆートコ、俺、嫌いじゃない、ぜ???」
「パリピの語尾はヨイショだろ。ヨイショ!」
「ツッコミ、いる?」
 アゲアゲなパリピ住職は愉快であるし、ヨイショ! がパリピ語尾であるという認識をどこから得たのか謎である。
 そんな周囲の景色も、共に在る皆も、ピカピカしている中で。
「……ぱりぴ、とはこれいかに……」
 こてんと首を傾けるのは、紅殻・牛(エンギモノ・f27526)。
 けれどこれまでの連れの皆の会話を聞いて、牛は理解する。
「……光る黒猫に光るメイド、とヨイショとな……つまりはキラキラすれば良いのであるな、ふむ承知」
 とりあえずキラキラピカピカして、ヨイショ! と語尾に付ければパリピ。覚えました。
 ということで牛も、借りた仮装でパリピぴかぴかしてみる。
 全く忍ぶ気が皆無としか思えない、ニンニン眩いゲーミング忍者に。
 そんなどこからどうみてもパリピな面々がこれから行うのは、仮装行列ではなく。
『そこのパリピさんたちは眠っていないのですか?』
『じゃあ大人しくしてもらうために、暴力で解決ですね!』
「パリピの皆さんを誘拐なんて、させません」
 纏うメイド服はポッピンメイドのものよりピカピカ派手だが。
 そうあくまで静かに紡ぐアウグストの言うように、パリピ達の拉致を目論むその悪事を阻むこと。
 そして自分達が睡眠飴で眠っていないと気付いたポッピンメイド達は。
『たっぷり味わって下さいね!』
 暴力で強引に誘拐しようと、銃火器を手に迫るけれど。
 ――これが……大切なものを護るための、ぼくの力です。
 母さんの形見であるという十字架がついた数珠状のロザリオを手に、アウグストが祈るように紡げば。
 敵が降らせる甘い毒の雨を盾受けし皆を庇うのは、精神消耗度に応じて召喚された4体の天使の聖騎士。
 そのうちの3体はそれぞれ、共に在る3人をかばうように差し向けて。
「せっかくハロウィンだし、一度やってみたかったんだよな――っしゃ、こいこい!」
 残る1体に守らせるのは、にゃんっと戒によって戦場に呼ばれた10体のネッコちゃんたち。
 そう、なんていったって今日はパリピなのだから、ヨイショ! と大盤振る舞い??
 200G(万円)相当の高級猫缶10個でホイホイ呼んじゃうにゃん!
 そして10体のネッコちゃんたちとサイバーパリピ黒にゃんこで、にゃー! と。
『猫ちゃんも甘い毒はいかがですか……きゃっ!?』
 猫パンチでポッピンメイドをボコしちゃうにゃん! 力だけじゃなく、金の暴力にゃん!
 そんなパリピムーブで喚ばれたネッコ達にうにゃにゃっと殴られつつも、ネッコ達にも毒の雨を降らせるポッピンメイド達に。
「アレコレ胸糞悪い連中だ。容赦しねぇ」
 猫好きとして、パリピ和風クレリックがその所業を許すわけありません。
 ということでパリピらしく、用意してきた手作り巨大クラッカーを敵に向かって……ヨイショ!
 ――ごろごろーっ。
『って、クラッカー鳴らさないのですか! ひゃあっ!』
「破裂音で戒のネコちゃんズが怖がったらかわいそうじゃん」
 ネコちゃんズをびっくりさせるわけにはいかないから、ローラーのごとくごろんと転がします!
 そしてネコちゃんズのかわりに虚を突かれびっくりする邪悪なメイド達へとヨイショ! と転がしながらも。
「ネッコかわいいにゃんかっわいー猫カフェいきてぇぇぇ」
 やはり猫に避けられている気がする猫好き住職であるが、ネッコ達と戯れるネッコな嫁の姿を存分に堪能するのであった。
 そして巨大クラッカーに轢かれながらも、それでもポッピンメイド達は懲りずに毒の雨を降らせてくるけれど。
『我が社の人気商品です、たっぷり味わって下さいね!』
「……むぅ、植物に毒の雨は悪影響……酷いことを」
 ……ベコ、怒ったぞ、と。
 ぽふんっと、全長3メートルの豪華絢爛な真のゲーミング忍者赤ベコ姿に変身した牛は、守りの気を纏いつつ毒の雨を浄化しながらも。
 まるで陽だまりのような彩りの、不浄を払う純粋無垢な暖かなオーラを纏い――ぴょんっ、ごっつん!
『きゃっ、痛ッ!!?』
 えいえい、と悪いメイドには、蹄でごっつんこのお仕置きです!
 それからふと牛は、ネッコ達も夢中な高級猫缶をちらりと見て。
「……猫缶とても良い匂いがしますな……ベコ缶はないのであろうか」
 猫缶ならぬベコ缶はないかと再び首を傾ける。
 そんな牛の言葉に、また別のポッピンメイドが銃火器を構えて。
『甘い毒の雨なら沢山あげますよ!』
 再び毒の雨を繰り出してくるけれど。
「毒耐性あるし、甘い雨なら歓迎だ」
「甘い雨には、鉛玉の雨で御礼を」
 天へと飛んだアウグストは、纏う防御を固めるオーラで雨を弾きながらも援護射撃をするべく空中で引き金をひいて。
『う、くっ!』
 敵に隙が生じたのを見逃さず、雪結晶のマークがついた拳銃を携え、すかさず今度は零距離から敵を撃ち抜いて。
 戒も毒の雨に怯むことなく、猫パンチ!
 そして毒の雨にも全く倒れる気配のない猟兵の様子に、次にメイド達が見舞うのは。
『人気商品ですよ!』
 給仕するそれを楽しんでいない対象全ての行動を制限する、お菓子や違法薬物。
 けれど、そんなメイド達の行動はお見通しだから。
「戦闘中だけどオーダーいいっすか? 南瓜モンブランプリンを4個。薬物抜きで」
『え? あ、オーダー入りました!』
 メイドの習性でつい、薬物抜き南瓜モンブランプリンをラファンに給仕するポッピンメイド。
 紫瞳を輝かせつつ、そんなプリンをもぐもぐ美味しくいただきながらも。
 ――闇夜の比翼。全ての怒りを刻め。
 さくさくと支払うお代は、効率良く斬り刻む月夜烏による容赦ない攻撃です!
 その代償で減る寿命も、甘い物好きな彼にとってはプリンがあれば無問題?
 むしろさらなる給仕の継続に、追加で紅茶を4杯オーダーした後。
『もうすぐ閉店です!』
「ラストオーダーはベコ缶1個」
 堪らず閉店宣言したメイドにすかさずラファンが注文したラストオーダーは、ベコ缶!?
 そして、お待たせしましたーっと運ばれてきたゲーミングベコ缶に、最初思わずに声を上げたのは勿論牛。
「……ベコ缶……!? 中身なんであろ?」
「缶の中身、牛タン?」
「ベコ缶……高級牧草かもしれません」
「中身てなんだろ……高級もろこし、とか?」
 続いて皆で、謎のベコ缶の中身予想をしてみるけれど。
「……食べても良いのか? 良いのか? 頂きまする」
 べこっと缶をあければ、その中にはなんと――!?
 それを知るのはええ、食べてみた牛と覗き込んでみた3人だけです!
 そして紅茶も運ばれてくれば。
「プリン絶品。寿命を払っただけある。皆も食う?」
「……プリンも紅茶もありがとうだ」
「プリンと紅茶、いただきます」
「あ、俺もプリンと紅茶貰う!」
 プリンと紅茶でハロウィンお茶会です!
 いえ……これは、お茶会はお茶会でも、パリピハロウィンお茶会だから。
 ラファンはゲーミング木魚を叩きながらもパリピムーブも忘れない。
 ――あ。ヨイショー! と。
「……む、いけない、ベコもヨイショ忘れておった」
 そして牛も続いて……ヨイショー。
 残っていた周辺のメイド達も、さくっと倒して。
 皆とハロウィンなパリピお茶会を楽しむべく、ゲーミングメイドなアウグストもプリンと紅茶を口に運べば。
 戒はそっと視線を自分の爪へと落とした後、ちらりとご機嫌でプリンを食べている彼に視線を向けて訊ねてみる。
「……なぁ、ラファン、ネイルとか興味ある?」
 そんな彼女の言葉に、坊主頭のカツラをかぶったパリピ住職はこう返すのだった。
 ……雰囲気のいいネイルサロンを予約しとくよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

龍巳・咲花
【ワイハン】
一杯楽しんだ後は悪者達をめっ! でござるな!
菓子も悪戯もいらぬでござる! 御用でござるよ!

にこたま殿の力で敵が遅くなった所で、拙者は周りの一般人の方々を傷付けぬように、射線に気を付けつつ初めから全力全開で処理するでござるよ!
離れた敵はクナイや鎖鎌の投擲やムシュマフの首の火炎放射で処理して、近くの敵は剣戟や格闘術にムシュマフの首による噛付きなどでバシバシ倒していくでござるな!

……なんだか|にこたま殿《警察官》が犯人を制止する中、ボコスカ倒す拙者等の方が、傍から見ると悪者に見えぬでござるかあ!?(猟団長殿の口上を聞きながら)
いや、ここはきっと考えたら負けでござるな!


白斑・物九郎
【ワイハン】
にこたまの現場での名乗り上げ、近くで見んのは初めてですけども
サイザナで猟兵が警察やるっつったらこんなカンジにもなるか……なるか?(ちょっと首を捻る)

ま、イイですわ
まずは――敵方の飛び道具の射線を【野生の勘】で予期しながら後衛に
そんでにこたまに先鋒を任せて、敵連中がノロマになった後に前へ出まさ
膳立てがあるならこの技ブチかましてやりましょっかや
オラッたっぷりタメてからブン殴ってやりますでよ【フルドライブ】!!(暴力&怪力)
ヘイ、龍巳もせいぜい大技ブチ込んでやりなさいや


ァ?なんですて?決め口上っスか?
ン、その敬意褒めて遣わす
オーライ、そんじゃ聞け者共
――『ワイルドハント』の始まりっスよ!


新田・にこたま
【ワイハン】
ホールド・アップ!総員動くな!本当に警察官です!
あなたたちには命乞いをする権利と辞世の句を詠む権利があります!大人しく投降しなさい!

大声で注目を集めながら警察手帳を突きつけUCを発動し、行動速度が半減した敵集団にサイバー軽機関銃による制圧射撃を敢行します。
投降しなさいとは一応言っていますが、投降するはずがないことは分かっているので相手の返答は一切待ちません。

ではお二人とも、私がデバフを撒いているうちに好きに暴れてください。
暴力で私たちに勝てると思っている三流コスプレメイドたちに『ワイルドハント』を教えて差し上げましょう。
んー、こういうセリフは猟団長が言った方が格好がつきましたかね?



 光あるところに影があるとはよく言ったもので。
 キラキラと眩い光で満ちるこの世界に溢れるのは、犯罪や暴力。
 そして腐敗と退廃を極め、社会モラルが崩壊しているこの世界に蔓延るのはそう、悪しき所業を行なう犯罪者達。
 今宵の楽しいハロウィンな夜にも、そんな輩は暗躍する。
『寝ちゃったパリピ達を誘拐しましょう!』
 仕込んだ睡眠飴で眠ってしまったピュアなパリピを拉致し、改造してクスリ漬けにしようと。
 けれど、そんな世の秩序を乱す者を取り締まるべく。
「ホールド・アップ! 総員動くな! 本当に警察官です!」
 颯爽と声高らかに告げるのは、正真正銘の武装警官である新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)。
 一見ハロウィンの仮装かと思うような、スカートタイプの旧式女性警察官制服姿に警察手帳。
 けれどこれが、にこたまにとってはいつもの格好で。
『えっ、警察!?』
「あなたたちには命乞いをする権利と辞世の句を詠む権利があります! 大人しく投降しなさい!」
 現行犯で犯罪現場をおさえられ思わず声を上げたポッピンメイドに、にこたまは警察官として辞世の句を詠む権利があることを告げた後、彼女達に投降を促す。
 そして……にこたまの現場での名乗り上げ、近くで見んのは初めてですけども、と。
 一連の流れるような警察官ムーブを見遣りながらも。
「サイザナで猟兵が警察やるっつったらこんなカンジにもなるか……なるか?」
 ちょっぴりそう首を捻るのは、白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)。
 とはいえ、相手はオブリビオンであるし、本業は違法薬物で強化されたエージェント。
『今日はハロウィンだし、お菓子あげるからいいでしょう?』
 ……トリックオアトリートです! なんて犯罪を煙に巻こうとするけれど。
「菓子も悪戯もいらぬでござる! 御用でござるよ!」
 ……一杯楽しんだ後は悪者達をめっ! でござるな! って。
 龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)もにこたまに続き言い放つ。悪人は御用です!
 そんなふたりの様子と、お縄につく気など全くないポッピンメイドを物九郎は改めて見遣ってから。
「ま、イイですわ」
 まずは――と刹那地を蹴って、すかさず後方へと飛びのけば。
『甘くて、とっておきです!』
 野生の勘でその射線を予期した通り、ポッピンメイドの銃火器からの攻撃が、先程まで物九郎がいた場所目掛けて放たれて。
 ――動くな!
 そう大声で注目を集めながら、改めて警察手帳をにこたまが突きつければ。
『警察が来ましたが、どうしましょう?』
『やはりここは暴力で解決では?』
 案の定、一切向けられた言葉や投降に聞く耳を貸さないポッピンメイド。
 そして刹那、にこたまはそんな敵集団へとぶっ放し即敢行する。
『え、ちょっと!? いきなりですか!?』
『ってあれ、身体が動かない!?』
 展開したユーベルコードの効果で行動速度が半減した犯罪者達へと、サイバー軽機関銃による制圧射撃を。
(「投降しなさいとは一応言っていますが、投降するはずがないことは分かっているので」)
 ええ、相手の返答は一切待ちません!
 ということで。
「ではお二人とも、私がデバフを撒いているうちに好きに暴れてください」
「膳立てがあるならこの技ブチかましてやりましょっかや」
 先鋒を任せたにこたまのユーベルコードで動きがのろのろになっているポッピンメイド目掛けて。
 今度は一気に前へと出た物九郎は、その言葉通りに全力でぶちかます。
「オラッたっぷりタメてからブン殴ってやりますでよ」
 左腕を取り巻く白い虎縞模様の刻印に力を溜め、励起させておいた呪紋によって増強させた戦闘力をもって――フルドライブ!!
 容赦なく敵をボコボコにするべく振るうは、暴力と怪力!
『! ぐ……うっ!』
 そして思わずよろめいて呻くメイドを後目に、物九郎へとこう声を投げる。
「ヘイ、龍巳もせいぜい大技ブチ込んでやりなさいや」
「初めから全力全開で処理するでござるよ!」
 咲花も猟団長に続いて、周りの一般人の方々を傷付けぬように注意しながらも、射線に気を付けつつ。
『貴女も、とっておきの甘さいかがですか……、ッ!』
 ――どうやら本気を出す時でござるな! 龍陣忍法 災龍憑依!
 龍脈に宿る炎竜ムシュマフの全力を纏った真の姿に変身した咲花も、ポッピンメイドにお見舞いする。
 離れた敵には龍脈の力を乗せる術式が刻まれた苦無やムシュマフ・クロウの鎖鎌の投擲、そしてムシュマフの首の火炎放射を。
 迫る敵には、剣戟や格闘術にムシュマフの首による噛付きなどの攻撃を繰り出して。
「バシバシ倒していくでござるな!」
 そしてまさにバシバシと倒されていくメイド達を見遣りながら、にこたまはびしっと言い放つ。
「暴力で私たちに勝てると思っている三流コスプレメイドたちに『ワイルドハント』を教えて差し上げましょう」
 けれどふと、首を傾けて紡ぐ。
「んー、こういうセリフは猟団長が言った方が格好がつきましたかね?」
「ァ? なんですて? 決め口上っスか?」
 物九郎はにこたまの声に、そう返してから。
 ……ン、その敬意褒めて遣わす、と頷いた後。
「オーライ、そんじゃ聞け者共」
 狩りの時を改めて今、高らかに告げる。
 ――『ワイルドハント』の始まりっスよ! と。
 そして、そんな猟団長殿の口上を聞きながらも。
(「……なんだか|にこたま殿《 警察官 》が犯人を制止する中、ボコスカ倒す拙者等の方が、傍から見ると悪者に見えぬでござるかあ!?」)
 咲花はそう何気思わずにはいられないけれど。
 でも気を取り直して、ふたりと共に、暴力で解決せんとするポッピンメイドたちを狩るために。
 正当防衛とか犯罪者検挙という名のもとに、投降に応じない犯罪者を確りと取り締まるべく、引き続きボコボコにしていく。
 ……いや、ここはきっと考えたら負けでござるな! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

片羽・サラ
【リオくん(f29616)と】
白うさぎの仮装のまま

趣味悪いなー
僕改造とか嫌いなんだよねー。好きな人いないと思うけど
催眠飴なんてなんのその!
地を蹴って鋭い回転蹴りを繰り出す!
空中を飛んで跳ねては得意
相手の武器の向きや視線などを見て見切る
すかさずカウンターを入れて2回攻撃で手数を増やす
出番だよ!
星空の蝶を沢山召喚し、舞って刺して
毒を食らっても立ち続ける

リオくんに手は出させない
危ないならオーラ防御を使う
声を掛けあって敵の攻撃を避け合う

僕も強くなったから
守られるだけじゃなくて守りたいよ

…!
(背中を任せられるほどに
その言葉に心の底から喜びが湧き上がる
嬉しい…!
言葉に出さなくても大事にしてくれてるのかな)


尾宮・リオ
【サラ先輩(f29603)と】
ゲーミング帽子屋の格好のまま

折角の楽しいハロウィンですから
楽しい気分のままで帰れるよう
皆さんには退場してもらいましょうか

妖剣を引き抜いて放つ斬撃
ばら撒かれてるお菓子たちを
そのまま捨てるのは勿体ないですね
なんて、のん気に考えて

敵からの攻撃は防いだり避けたり
視線や動きに注視していれば勝機は来ます
サラ先輩と声を掛け合い連携を忘れず
攻撃する手は緩めず遠慮なく退治を
危ないときは、守りますよ
サラ先輩は相変わらず無茶してますから

守られるなんて柄でもないですが
背中を任せられるほどに
サラ先輩の技量は知ってますよ
(信じてるなんて安易には言えませんけど)



 キラキラとサイバー色に煌めくハロウィンの遊園地は、とても賑やかで楽しいけれど。
 その裏で暗躍するのは、違法薬物で強化されたエージェント達。
 そして満を持して本性をあらわしたサイボーグメイド……いや『ポッピンメイド』は、本来の仕事を遂行するべく動き出す。
『眠ったパリピを誘拐しましょう!』
 強力な催眠飴を食べさせたピュアなパリピを拉致するために。
 それを許してしまえば、連れ去られたパリピ達はクスリ漬けにされ改造されて、地下闘技場へと送られてしまうのだという。
 そんなポッピンメイド達の姿を見遣り、白くて長いお耳をぴこり。
「趣味悪いなー」
 片羽・サラ(星空蝶々・f29603)は、眼前のメイド達が実行しようとしている悪事に、ふるりと首を横に降って。
「僕改造とか嫌いなんだよねー。好きな人いないと思うけど」
「折角の楽しいハロウィンですから。楽しい気分のままで帰れるよう、皆さんには退場してもらいましょうか」
 ピカピカなゲーミング帽子屋の尾宮・リオ(凍て蝶・f29616)も、キュートな白兎さんに言葉を続ければ。
『あら、貴方達は寝ていないんですか? では、人気商品をどうぞ!』
 眠っていないサラとリオのふたりに気付いたポッピンメイドは、お菓子や違法薬物を給仕し始める。
 それらを楽しまない者の行動速度を制限するために。
 けれどすかさずスラリと妖剣を引き抜いて解放し、振るえば。
 沫雪の刃がばら撒かれてるお菓子たちを叩き斬り、生じる衝撃波で薙ぎ払って斬り捨てる。
 そんなお菓子は違法薬物であるとはいえ。
(「ばら撒かれてるお菓子たちを、そのまま捨てるのは勿体ないですね」)
 なんて、リオはそう呑気に思ったりしつつも。
 暴力を振るって誘拐を成さんとするメイド達へと斬撃を放っていけば。
 ……催眠飴なんてなんのその!
 そうぴょこんっと大きく地を蹴って飛び出したサラが敵へと叩き込むのは、鋭い回転蹴り。
 さらにぴょんぴょん、空中を飛んで跳ねては、相手の得物の向きや視線などを確りと目にし見切っていく。
 戦場を飛び回るのは得意。だって、白ウサギさんなのだから。
 そしてすかさず、くるりと素早く身を翻しカウンターを入れて。
『白ウサギさんも帽子屋さんも、たっぷり味わって下さいね……うぐっ!』
 連撃を叩き込んでたたみかけ、その手数を増やす。
「出番だよ!」
 ――おいで、皆! って。
 戦場に刹那サラが喚んで舞わせるのは、煌めく光に一層輝く、沢山の星空の蝶たち。
 そして凶暴蝶々は、舞って刺して。
『甘ーい毒はいかがですか!』
「……!」
 降り注ぐ毒を食らっても尚、立ち続ける。
 だって倒れるわけにはいかない。
(「リオくんに手は出させない」)
 そして守りの気を纏いつつ、サラは声を掛ける。
「右から敵がくるよ、リオくん!」
 敵の攻撃を避け合うために。
 リオも彼女と連携をはかり、互いに声を掛け合いつつも。
(「視線や動きに注視していれば勝機は来ます」)
 銃火器から放たれる攻撃を防ぎ、身を躱し避けながら。
『……なっ、ぐぅ!』
 生じる隙は見逃さず、攻めるその手を緩めることなく、遠慮なく敵を斬り伏せていく。
 そして妖刀を振るいながらも、戦場を跳び回り前へ前へと出るサラの様子にもそっとリオは気を配る。
(「危ないときは、守りますよ」)
 ……サラ先輩は相変わらず無茶してますから、と。
 だって、彼女がその心に抱くのは強い想い。
(「僕も強くなったから」)
 ……守られるだけじゃなくて守りたいよ、って。
 そんな共に在る先輩のことをいざという時は守るし、それに、守られるなんて柄でもないとリオは思うのだけれど。
 ――でも。
「……!」
 サラは瞬間、思わず大きく瞳を見開く。
 ふいに背中から伝わる、彼の熱に。
 そして耳に届く彼の声。
「サラ先輩の技量は知ってますよ」
 ……背中を任せられるほどに、って。
 その言葉にサラは心の底から喜びが湧き上がるのを感じて。
 ――嬉しい……!
 そんな熱い気持ちでいっぱいになる。
(「信じてるなんて安易には言えませんけど」)
 心の中だけで紡がれるリオのその気持ちは、実際には紡がれてはいないけれど。
 でも共に戦場を駆けながらも、そっと想い人を見つめてサラは思う。
 ……言葉に出さなくても大事にしてくれてるのかな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
【天魔】
飴が効果ねぇと分かるや、重火器と暴力で攫って行く…パークの店員にしちゃ、イベントの案内が雑過ぎだぜ。
|我が麗しの姫君《リリー・ユーフォリア》様にゆっくりと愉しんで頂こう、と思っていたのに…。
戦場の空気、どさくさ紛れに、その手を取って手の甲に口付け。俺の中じゃあVRの空気感はまだ抜け切れていない。
――不埒な賊の討伐をご命令頂けますか?我が主。

禍々しい両手剣と如何にもな近代兵器はおよそ『聖騎士』らしくない得物ではあるが。
【クイックドロウ】で菓子やら薬物やらは撃ち落とそう。
硝煙の臭いが鼻に付くのは御容赦下されば。我が姫君。
【挑発】は忘れず。ハロウィン風のダンスパーティも悪くない。


カタリナ・エスペランサ
【天魔】
さぁ、夢の時間が悪夢に変わる前に終幕としよう
《空中戦》展開しようと翼を広げ……夢の余韻に浸るも一興と思い直し。
――勿論。けれど私も護られるばかりではありませんの。
共に踊って頂けますか、私の騎士様?

遊園地の催しは楽しめた分の返礼を。
仮装のお札を剥がして魅了権能の《封印を解く》と共にダガーをレイピアへと《武器錬成》、【閃舞剣嵐】行使
《ダンス+歌唱》は敵の心身を蝕む《ハッキング+誘惑》であると同時、
《高速・多重詠唱》相当の《魔力溜め》でもある

硝煙の匂いも、雷の如き銃声も。護られている証なれば、寧ろ好ましく思います
……なんて微笑で詠唱を結び。
《属性攻撃+全力魔法》、降り注ぐ流星群で一掃しようか



 煌めくハロウィンの夜の魔法に、折角楽しく酔い痴れていたのに。
『眠っていないパリピは、暴力で大人しくさせましょうね!』
 一般人を睡眠飴で眠らせて誘拐しようと目論見、本性をあらわしたサイボーグメイド『ポッピンメイド』の言葉に。
 カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は苦笑してしまう。
「飴が効果ねぇと分かるや、重火器と暴力で攫って行く……パークの店員にしちゃ、イベントの案内が雑過ぎだぜ」
 だって今宵隣には、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)の姿があるのだから。
 ――|我が麗しの姫君《 リリー・ユーフォリア 》様にゆっくりと愉しんで頂こう、と思っていたのに……。
 カイムはそう紡ぎつつも、戦場の空気、どさくさ紛れに。
 ふとその手を伸ばしてつかまえる。麗しの姫君のしなやかな手を。
 そして取ったその手の甲に口付けを落とす。
「俺の中じゃあVRの空気感はまだ抜け切れていない」
 そう、ハロウィンの夜はまだ終わっていないのだから。
 |聖騎士《 カイム 》は|お姫様《 カタリナ 》へと紡ぐ。
 ――不埒な賊の討伐をご命令頂けますか? 我が主、と。
「さぁ、夢の時間が悪夢に変わる前に終幕としよう」
 カタリナはそう、空中戦を展開しようとバサリと翼を広げたものの。
 耳に届いた彼の声を聞き、思い直す……夢の余韻に浸るも一興、と。
 だから|聖騎士《 カイム 》の申し出に、笑みと共に返す。
「――勿論。けれど私も護られるばかりではありませんの」
 そして|聖騎士《 カイム 》へと、今度は|お姫様《 カタリナ 》がこう紡ぐ。
 ――共に踊って頂けますか、私の騎士様? って。
『我が社の人気商品ですよ!』
 それから空気の読めない敵を翻弄するように、戦場という舞台でふたりくるりと踊る。
 銃撃という協奏曲に合わせて、敵さえも見惚れるほどの流麗な剣舞を。
 それは同時に、遊園地の催しは楽しめたという返礼として。
 カタリナが仮装のお札を剥がせば、封印解かれるは魅了権能。そしてダガーをレイピアへと武器錬成すれば。
「一題披露仕る――酔い痴れるままに果てるといい」
 無防備になるほど目を奪われる流れるような剣舞をもって、敵の心身を蝕む。
 舞うダンスと響く歌唱はハッキングであり誘惑であり、そして、高速に重ねる詠唱相当の魔力溜めでもあるのだ。
 そして、携える禍々しい両手剣と如何にもな近代兵器は、およそ『聖騎士』らしくない得物ではあると我ながら思いながらも。
『遠慮せずに、人気商品をどうぞ!』
 カイムは素早く、手にした双頭の魔犬の魔具の引き金をひく。
 だって、撃ち落としていく菓子や違法薬物は、自分達には不要のものだから。
 それから華麗に舞うお姫様を映す瞳を細め、こう紡いでみせば。
「硝煙の臭いが鼻に付くのは御容赦下されば。我が姫君」
「硝煙の匂いも、雷の如き銃声も。護られている証なれば、寧ろ好ましく思います」
 ……なんて、聖騎士へと微笑で詠唱を結べば。
 カタリナは敵の群れ目掛け、全力魔法を込めた属性攻撃をお見舞いする。
 ――降り注ぐ流星群で一掃しようか、って。
 そしてカイムも挑発は忘れずに、敵へと二丁銃の弾丸を降らせながら。
 まだ解けそうにない魔法を彼女とふたり、楽しむことにする。
 ……ハロウィン風のダンスパーティも悪くない、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

斑鳩・椿
【天狐】
延長戦なんて野暮ね
お祭りは終わるから楽しいの
だけど…あなたが悪夢に嗤うならもう少しだけ、ね

影から生み出した薙刀を構え
ミコトくんへオーラ防御を付与して鼓舞、突っ込む前にUCを発動

さあ皆様、足元に気を付けて
今夜はハロウィン、霧の中からお化けが出るかもしれないわ
薙刀で薙ぎ払い、敵を弱体効果のある夜霧に押し込んだり誘い込むよう地形を利用して立ち回る
倒すことに固執せず、武器や手足の部分破壊で動きを削ぎ

敵を屠る姿に心を奪われたくて気が逸る
楽しそうに戦う姿が恐ろしくもその命の輝きに見蕩れる

恋心を舐めないで
あなたが浴びるものが人工血液でも鮮血でも想うこころは変わらないわ
寝物語は私が謡うと決めているの


ミコト・イザナギ
【天狐】
お祭りは盛大に行い、静かに終わる
でも今回の祭りには続きがあるらしい
さあ、愉しい愉しい血祭のはじまりだよ
でもその前に…飴を頂戴よお姉さん、薬が足りないよ

初手は手持ちの妖刀を槍のように投げてメイドの頭を吹っ飛ばしつつ突撃
その直後にUC発動
全身で暴れまくるんだ

ハハハ!これがオレだ、元気溌剌なオレさ!
浴びる人工血液の熱さ、飛び散るオイルの滑り、何もかも気持ちいい

椿の援護を受け、動きの鈍い頓馬から狙って潰す
蹴って殴って命を削って高まった鼓動に任せて、オレは暴力装置になる
さあ見てごらんよ椿、アナタの天狗はこんな奴だよ

限りある命を投げ捨てて祭りに耽り、椿に魅せつけていく
悪夢で何もかも嘲笑う天狗の如く



 数多の光が煌めくハロウィン遊園地は、今宵限りのもの。
 今は賑やかなこの喧騒もじきに静かに終わり、やがて日常を取り戻すだろう。
 だがそれは名残惜しくもあるからこそ、楽しいと思うものだろう。
 けれど、このいわくつきのサイバー世界のパークでは、どうやらそうはいかないようだ。
「お祭りは盛大に行い、静かに終わる。でも今回の祭りには続きがあるらしい」
 ミコト・イザナギ(|語《 かた 》り|音《 ね 》の|天狗《 てんぐ 》・f23042)が紡いだそんな言の葉に。
「延長戦なんて野暮ね。お祭りは終わるから楽しいの」
 斑鳩・椿(徒花の鮮やかさ・f21417)もそう、微か首を傾けるけれど。
 でもふと、だけど……と。
 すぐ傍にある彼を見つめれば、思うのだ。
「さあ、愉しい愉しい血祭のはじまりだよ」
「あなたが悪夢に嗤うならもう少しだけ、ね」
 祭りの続きにわくわく心躍らせているような、その様子や弾む声に。
 そして本性をあらわし迫るのは、野暮なサイボーグメイド達。
『眠ってないなら、暴力で解決します!』
 そんな銃火器を手にした『ポッピンメイド』を見遣って。
 ミコトは、口角上げたその口を開く。
「でもその前に……飴を頂戴よお姉さん、薬が足りないよ」
『ええ、これは我が社のとっておき……、ッ!』
 刹那、メイドの頭を吹っ飛ばしたのは、槍の如くミコトが投じた妖刀。
 さらに突撃しつつも、展開するは生命力を開放する『三摩耶形』。
 ――全身で暴れまくるんだ、と。
 暴力大いに上等、伸び伸びと暴力に暴力を揮い返せる姿となり、好戦的にわらうミコトに。
 椿は影から生み出した黒一色の薙刀を構え、守りの気を施しながらも。
 展開する其れは『泣きくれる狐の帰り道』――彼が敵の只中へと突っ込む前に、見えない夜霧の流れを作り出す。
 その纏わりつくような夜霧は厭わしい魔力を帯びていて。
 椿はゆうらり尻尾を揺らしながら、今宵に相応しい悪戯を仕掛けて笑む。
「さあ皆様、足元に気を付けて。今夜はハロウィン、霧の中からお化けが出るかもしれないわ」
 ……何に引っ張られるか分からないもの、って。
『う、 じゃあお菓子あげるから悪戯しないでください! 人気商品ですよ!』
 ポッピンメイドはその夜霧に囚われながらも、お菓子や違法薬物を投じてくるけれど。
 椿は手にした淀切で薙いで、その申し出をお断りする。
 そして敵を弱体効果のある領域に押し込んだり誘い込むように、地形を利用して立ち回りながらも。
『……あっ!』
 銃火器を構えるその手を削ぎ、続いて足も削ぎ落して。
 倒すことに固執せず、相手の動きを無駄なく止めることを意識するけれど。
 でもつい、気が逸ってしまうのだ。
「ハハハ! これがオレだ、元気溌剌なオレさ! 浴びる人工血液の熱さ、飛び散るオイルの滑り、何もかも気持ちいい」
 椿の援護を受け、動きの鈍い頓馬から順に狙っては潰して。
 蹴って殴って命を削って、どこまでも高まる鼓動。
 その昂りや熱、飛沫き浴びるものに身を任せれば、ミコトは暴力装置になるのだ。
 そんな敵を屠る彼の姿を椿は視線で追ってしまう。心を奪われたくて。
 楽しそうに敵をただぶちのめし戦う姿が恐ろしくも――その命の輝きに見蕩れてしまう。
 そしてふとその視線が己を映せば、自分へと紡がれる言の葉。
「さあ見てごらんよ椿、アナタの天狗はこんな奴だよ」
 そう言うやいなや、限りある命を投げ捨てて祭りに耽り、ミコトは彼女へと魅せつけていく。
 悪夢で何もかも嘲笑う天狗の如く。
 けれど椿は、そんな天狗にこう返す。
「恋心を舐めないで」
 だって、わかっているから。
「あなたが浴びるものが人工血液でも鮮血でも想うこころは変わらないわ」
 いくら何を魅せつけられようとも、変わらないから。もう既に心奪われていることは。
 そして嬉々と暴れ回るその姿から片時も目を離さずに、椿は彼へと告げる。
 ……寝物語は私が謡うと決めているの、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鵜飼・章
【WE】
受付の王様うぇーい
この勇者バッジと魔王バッジを交換してうぇーい

魔王バッジを貰えたら衣装につけようかな
あれ…柊くんはどこだろう
それになんだか騒がしい
もしかして敵かな

まあ僕の魔王的コミュ力と言いくるめを駆使すれば
敵に道を尋ねる程度造作もない筈だ
メイドさんうぇーい
すごい気合いが入った仮装の眼鏡の男の子見なかった?
有難うあっちだね

おや…柊くんの心の声が聞こえる
読心術130あるからな
待たせたね
一応上司だから助けに来たよ

というかお菓子が食べられないなら
薬物を摂取すればいいだけじゃない
UCで違法な成分を無効化し
僕が全部代わりに食べてあげよう
おいしい…人間らしさが削れる味がする
という訳で後はよろしくね


柊・はとり
【WE】
ウェーイって別にパリピが使う語尾じゃないと思うんだが
鵜飼の事はほっといて俺は先に行く

菓子はともかく違法薬物なんか楽しめるか
治安アポカリプスヘルかよ
この世界…景観は対照的だが
倫理観が俺の故郷と同レベルだ…
なんかさっきより落ち着くわ
しんど…

やむなく菓子を食いながら戦うが
なんだこれクッソ甘え…(甘い物苦手
鵜飼を置いてきたのは判断ミスだったか…?
あいつに助けなんか絶対求めたくない…
でも正直今は助けてほしい
…鵜飼!?
いや別にお前なんかいなくても平気だし

えぇ…(ドン引き
結局俺が戦うのかよ
まあいい…ここまで俺が受けてきた苦痛を味わえ
UCの力を銃から放出しカウンター氷結攻撃
次は絶対鵜飼には屈さない…!



 他の猟兵の手で、もうそろそろ敵が駆逐されんとしている頃。
「受付の王様うぇーい。この勇者バッジと魔王バッジを交換してうぇーい」
 鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)はあくまで本人的にパリピムーブをかましながら、まだハロクエの受付にいた。
 興味のない勇者バッジを魔王バッジに交換して欲しいと交渉するために。
 そしてうざ絡みされて困っている王様を気の毒に思うし、気持ちもよくわかるのだけれど。
「ウェーイって別にパリピが使う語尾じゃないと思うんだが」
 柊・はとり(死に損ないのニケ・f25213)は一応そうツッコんだ後、章の事は放っておいて先に行くことに。
 それから、やはりどう見ても勇者ではなく魔王だということもあったからか。
 王様に魔王バッジに交換して貰った章は、うぇーいと魔王装束にすちゃっとそれをつけてみてから。
「あれ……柊くんはどこだろう」
 ようやく、はとりがいないことに気づいて。
 ハロクエを後にし、くるりと園内を見回してやっと察する。
「それになんだか騒がしい。もしかして敵かな」
 そう、園内でパリピを誘拐せんと目論んでいる『ポッピンメイド』がその本性をあらわしたのだ。
 そして章を置いて行ったはとりは。
『眼鏡くん、人気商品ですよ!』
 何気に眼鏡くん呼ばわりされなからも、お菓子や違法薬物をメイドに給仕されていた。
「菓子はともかく違法薬物なんか楽しめるか。治安アポカリプスヘルかよ」
 そんなメイドに、はとりはそう言葉を返すも。
 でも、気付いてしまったのだ。
「この世界……景観は対照的だが、倫理観が俺の故郷と同レベルだ……」
 ……なんかさっきより落ち着くわ、と。
 うぇーいなパリピの居心地の悪さとは逆に、殺伐感溢れた陰キャ的なこの空気感がしっくりくるということに。
 そして、しんど……とはとりが遠い目になっている頃。
 章は視線を巡らせ見覚えのある眼鏡を探すけれど、自分で探すのは面倒だから。
「メイドさんうぇーい。すごい気合いが入った仮装の眼鏡の男の子見なかった?」
 ……まあ僕の魔王的コミュ力と言いくるめを駆使すれば、敵に道を尋ねる程度造作もない筈だ、と。
 よりによってポッピンメイドに、はとりの行方を訊ねる章。
『眼鏡くんなら、この先にいました!』
「有難うあっちだね」
『私もそこに用があるので、一緒にいきましょう!』
 さらに、何故か敵と一緒に現場に向かうことに。
 そしてようやく、見覚えのある眼鏡を見つければ。
「なんだこれクッソ甘え……」
 やむなく給仕されるお菓子を食べながら戦っていた。
 そんな眼鏡くんは、実は甘い物が苦手であるから。
(「鵜飼を置いてきたのは判断ミスだったか……? あいつに助けなんか絶対求めたくない……でも正直今は助けてほしい」)
 甘いお菓子を口にしながらも、色々と葛藤していた。
 章はその姿をじっと見遣って。
「おや……柊くんの心の声が聞こえる」
 読心術130あるからな、なんてしれっとメタなことを言うも、魔王だから仕方ないです。
 ということで。
「待たせたね。一応上司だから助けに来たよ」
「……鵜飼!?」
 魔王バッジをつけた魔王の出番です!
 そんな章の姿に、不覚にも一瞬助かったと思ってしまったはとりだけれど。
 読心術130ある章に見つめられ、慌てて口にする。
「いや別にお前なんかいなくても平気だし」
 一見ツンデレ眼鏡属性のような台詞だが、だいたい本心である。
 いや、一瞬でも章が来て助かったと思った自分を、案の定はとりは後悔することになる。
「というかお菓子が食べられないなら、薬物を摂取すればいいだけじゃない」
 誰よりも倫理観のないことを言う魔王に。
 そして章はバベルの塔を発動させ、違法な成分を無効化して。
「僕が全部代わりに食べてあげよう」
 はむりと口にしてみれば。
 ――おいしい……人間らしさが削れる味がする、と。
 人間らしさを平気で代償にする。
 それから、しれっと丸投げするのだった。
「という訳で後はよろしくね」
「えぇ……結局俺が戦うのかよ」
 そんな章にドン引きしながらも、でもある意味誰よりも慣れているから。
『眼鏡くん、こっちが人気商品です!』
『これもお勧めです、眼鏡くん!』
「まあいい……ここまで俺が受けてきた苦痛を味わえ」
 展開する『第五の殺人『吉報岬』』のその力を銃から放出して。
 受けた甘い物責めの苦痛をエネルギーに変換するバグの封印を解除し、カウンター氷結攻撃をお菓子かわりに見舞ってやって。
『う、ぐ……犯人は、眼鏡……!』
『そう、手を下したのは眼、鏡……ぐぅっ!』
「ひどいな、柊くん。そのメイドさんは親切に道を教えてくれたのに」
「どんなコミュ力なんだ、それ」
 ポッピンメイドも、何かどうやらこれで全員倒したようであるし。
 魔王バッジを誇示しつつもうぇーいとお菓子を食べているその姿を見遣り、やはりツッコむことを忘れないながらも、はとりはその心に強く思うのだった。
 ――次は絶対鵜飼には屈さない……! と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年11月19日


挿絵イラスト