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【サポート優先】新たなる海嘯・舵輪編

作者：黒代朝希

　これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

「グリードオーシャンにて「新たなる七大海嘯」を名乗るコンキスタドールの勢力が確認されたよ！皆はこの勢力の末端を叩いて貰う事になるよ！」
　グリモア猟兵のリオン・ゲーベンアイン（四大副王北方担当『神弓侯』・f23867）はグリモアでもある弓の弦を引きながらグリモアベースに集った猟兵達に説明を行っていく。
「知っての通り、コンキスタドールの王にしてグリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラである『王笏』カルロス・グリードとその配下である『七大海嘯』は全員撃破したよ」
　その戦いこそ『羅針盤戦争』という。
　激戦の内に入る戦争であり、一歩か二歩遅かったら危うかったかもしれないと『羅針盤戦争』に参加したリオンは語り、次いで今回の話に繋げる。
「先程も話した通り『七大海嘯』は『羅針盤戦争』で全滅したんだ。でも……仮にジェネラル級のコンキスタドールがいれば『七大海嘯』のうちの一人を名乗れるかもしれない」
　既に大洋に希望と未来を見出している｜強欲の大洋《グリードオーシャン》の住民にとってははた迷惑極まりない過去の遺物と言えよう。
「なので、彼らの末端が行動を起こす前に対峙してもらいたいんだ！」
　今回向かうのは『舵輪』ネルソン提督が拠点としていた『舵輪島』付近の諸島。
　そこで「新たなる七大海嘯」の配下を名乗るコンキスタドールが上陸を始めているらしい。
「彼らが都市部に接近する前に撃破してね。後余程忠誠度が高いのか口止めを徹底しているのか情報は得られないよ。そこは留意してね」
　そう言ってリオンは弓の弦を弾き、グリモアの転移術式を起動させるのであった。

第1章 集団戦 『セイレーンの孤児達』

POW   :    自作の自信作 装備中のアイテム「【自ら水から仕立てた装備】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。 SPD   :    水から服を仕立てましょう 演説や説得を行い、同意した全ての対象（非戦闘員も含む）に、対象の戦闘力を増加する【水で仕立てた服や装飾】を与える。 WIZ   :    これも生きるため あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【操る水】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。 イラスト：透人 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「さぁ、貴方の本気を見せて下さい」
　先陣を切ってレイン・ファリエル（クールビューティー・f17014）は衣服に隠した投擲用の暗器を範囲内の対象全てに解き放ち攻撃するユーベルコード『ナイトメア・カッター』を発動。
「言っておきますが……逃げ場などありませんよ、これで切り裂かれなさい」
　ラベンダーの色素で染色している高級な素材のヴェールから、黒い十字架が胸元の結び目に飾り付けられた漆黒の外套から、漆黒の金属で作られた頑丈な鎧から、ナイフなどの暗器を取り出していくレイン。
　構えたナイフはコンキスタドール『セイレーンの孤児達』の眉間や心臓に突き刺さり、その｜再構築蘇生《オブリビオン化》した命を骸の海へと帰していく。
「これが貴方の本気ですか？もっと見せて下さい」
　そう言ってレインは更に衣服から投擲用の暗器を取り出していき、コンキスタドールに投げつけて攻撃していく。
　その様は正に、クールビューティーであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「さて、こちらでも新「七大海嘯」の配下を撃滅しなければなりませんね」
　そう言って土御門・泰花（風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833）……サムライエンパイアの陰陽師にしてシルバーレインの能力者という二つの過去を持つ猟兵はユーベルコードを起動させていく。
　それは四神――青龍、白虎、朱雀、玄武のどれかを召喚するユーベルコード。
　名は……『｜四神召喚《シシンショウカン》』――！！
「――いでよ、我が四神よ。急急如律令！」
　呼び出したのは朱雀。四神の一柱である炎の霊鳥は、その炎の翼でコンキスタドール「セイレーンの孤児達」を水で仕立てた服や装飾ごと焼き尽くしていく。
　そのまま土御門自身も愛用の薙刀である『巴形薙刀【菫】』を取り廻し、新たなる「七大海嘯」の配下であるコンキスタドールを切り裂いていく。
「幼い頃から護身用に鍛錬していますからね！　陰陽術だけではないのですよ！」
　胸を張って薙刀を振るい、土御門はまた一人のコンキスタドールを切り倒していく――

成功 🔵​🔵​🔴​

「毒を盛って毒で制す、なんてね」
　自身の血液を代償とする代わりに、身に宿したバジリスク型UDCの力を借りる事で一時的に血液が猛毒に置換される。
　しかし毒と薬学に長けたバジル・サラザール（猛毒系女史・f01544）という『生命体の埒外』にとって血液が猛毒に置換される事は絶望どころか自身の強化に繋がる事である。
「――『バジリスク・ブラッド』」
　取り出した一般人からUDC関連の記憶を消去する、威力調節可能の光線銃が猛毒の付与された武器へと変貌。
　引き金を引いて発射された記憶消去の光線は、バジリスクの猛毒が付与されている。
　故にその光線を身に浴びたコンキスタドールはもんどりうって倒れこんでのたうち回った後、骸の海へと帰っていく。
「これで一人……！」
　次々と「セイレーンの孤児達」に光線銃の標準を向け、猛毒を浴びせていくバジル。
　やがて辺りのコンキスタドールは猛毒によって倒れ伏しているが、周囲にはその猛毒の影響はない。
　それは毒と薬学を司る猟兵のバジルにとっては当たり前の技量であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

　ベイメリア・ミハイロフ（紅い羊・f01781）はゴーストと名乗る者に家族と住処を一度になくした過去を持つ猟兵である。
　ゴーストという名の通りなら、それはシルバーレイン世界が故郷であったのだろう。
「紅の聖花の洗礼を受けなさい…！――『｜Red typhoon《レッドタイフーン》』！！」
　無数の深紅の薔薇の花びらが舞った後、周囲にいたコンキスタドールは切り刻まれていく。
　聖者にしてクレリックであるベイメリアは、ダークセイヴァーに足を踏み入れた猟兵。
　故にこのユーベルコードは闇と絶望の世界で獲得したものだ。
「わたくしも、猟兵――『生命体の埒外』の一人ですので」
　そうスタイルの良い胸を張りながら生き残ったコンキスタドールの攻撃を、“慈悲の剣”という異名を持つ、切先のない剣を模したメイス† curtana †で受け止めるベイメリア。
　そのまま返す刀の如く† curtana †を振るってコンキスタドールの頭部を打ちのめすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「さて、私も行きますか――さぁ、誰でも相手してあげますよ！」
　氷咲・雪菜（晴天の吹雪・f23461）はそう宣戦布告を告げ、氷のユーベルコード『｜絶零氷柱《アイシクル・ミサイル》』を発動。
　心を鎮める事による超遠距離からの絶対零度の氷柱を用いた氷属性の狙撃魔術によってコンキスタドール「セイレーンの孤児達」を攻撃していく雪菜。
　絶対零度の氷柱は「セイレーンの孤児達」のユーベルコードに必要な操る水を凍らせ、その発動を阻止していく。
「氷と水、操る媒介とする物は似ているようですが、相性が悪かったみたいですね」
　してやったりと微笑を浮かべながら雪菜は更に絶対零度を精密に操作し、氷柱を創り出していく雪菜は、そのまま再び「セイレーンの孤児達」に氷柱を叩きつけ、凍結させて粉砕し骸の海へと帰していく。
「氷使いと言ってもブックドミネーター程じゃないですけどね……比較対象がおかしいだけですかね？」
　氷属性と時属性を複合させたユーベルコードを操る書家の王を、雪菜はふと思い出すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「これがコンキスタドールかー……親玉はメガリスを自由自在に操っていたんだって？凄いね……」
　かつて『死と隣り合わせの青春』を送ってきた銀誓館学園の能力者OGである猟兵、ティエン・ファン（除霊建築学フィールドワーカー・f36098）は自身の世界の常識に照らし出すと埒外などというレベルではないユーベルコードを繰り出す｜強欲の大海《グリードオーシャン》のオブリビオン・フォーミュラである『終の王笏』カルロス・グリードの事を思い返す。
「報告書で見た限りでも、相当なメガリスを使っていたみたいだからね……」
　挙句、彼が拠点としていた『終の王笏島』には無数のメガリスが鎮座している。
　その事を鑑みれば、シルバーレイン出身の猟兵にとってこのグリードオーシャンは決して無視できない世界だろう。
「ま、先ずは討滅からだよね」
　ユーベルコード『潘家詠唱定規術・風』によって繰り出された鋭く振るった詠唱定規。
　それによってティエンはコンキスタドールを切り裂いていくのであった――

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 ボス戦 『使者』

POW   :    お求めは此方 演説や説得を行い、同意した全ての対象（非戦闘員も含む）に、対象の戦闘力を増加する【そのものが理想とする夢幻の力と全能感】を与える。 SPD   :    本当にそう？ 対象への質問と共に、【自身の頭部の罅割れ】から【夢を映す炎】を召喚する。満足な答えを得るまで、夢を映す炎は対象を【対象の夢への想いの強さに比例した痛み】で攻撃する。 WIZ   :    甘き時は落ち 【夢見るものの願いを妨げるに相応しい物や事】で武装した【過去や未来から】の幽霊をレベル×5体乗せた【絶望】を召喚する。 イラスト：山本　流 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「皆に元気を分け与えにやって来たよ！」
　そう元気に叫んでシフィル・エルドラド（ハイカラさんの勇者・f32945）は刀身が常に眩しく輝く理想郷と言う異名を持つ伝説の勇者の剣『聖剣エデン』と聖なる力によって作られた実体を持たないエネルギー状の蒼い光を放つ槍『ホーリージャベリン』を取り出して『使者』に攻撃を繰り出していく。
　それらの攻撃と共に繰り出すのは、刻印型ユーベルコード『勇者の霊剣』。
「私の剣からは、逃れられないよ！」
　二つの武器による攻撃で刻み込まれた破邪の刻印が付与された『使者』は、空中を浮遊する無数の剣による追加攻撃に身を晒されていく。
　加えてシフィルによる『聖剣エデン』と『ホーリージャベリン』による二刀流ならぬ一刀一槍流の攻撃も新たなる「七大海嘯」の配下である『使者』は対応しなければならない。
「これが、私の力！ハイカラさんは止まらないんだよ！」
　そうハイテンションに、シフィルは攻撃を繰り出すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「続いては貴方ですか。さぁ、貴方の本気を見せて下さい」
　倒した「セイレーンの孤児達」に続いてやってきた新たなる「七大海嘯」の配下たる「使者」との戦いに継続して参加するレイン・ファリエル（クールビューティー・f17014）は同じユーベルコードを使うのも芸がないと思い、次はこのようなユーベルコードを取り出していく。
「必ず仕留めてみせますよ――『アサシン・ソウル』」
　それは怒りの感情によって無慈悲な心に覚醒し、隠密行動に長けた暗殺者へと変身するユーベルコード。
　高度な科学技術で作られた緑色のエネルギー障壁を放出する手袋『エーテル・ウォール』を用いて繰り出される徒手空拳は、全てが暗殺拳へと昇華され『使者』に痛打を与えていく。
　加えて隠密行動にも長けた状態となっている為、一撃一撃が不意打ち状態に等しいのだ。
「これが貴方の本気ですか？　もっと本気を出してみてはどうです？」
　そう呆れたような声が、拳を受けている『使者』の声には聞こえた。

成功 🔵​🔵​🔴​

「コンキスタドールはわしも無関係ではない。封神武侠界ではコンキスタドールによる悪影響が問題となっていた」
　そう語るのは黒麒麟の瑞獣である猟兵、厳・範（老當益壮・f32809）。
　彼は封神武侠界の猟兵であり、長年封神武侠界にて活動していた瑞獣である。
　故に封神武侠界にて流れ着いたコンキスタドールの問題は耳にしており、その解決に苦心していた事もある。
「亡くした親友の英傑こそが、守護する相手であった。わしが猟兵として戦う理由は親友が好きだった世界を守るため」
　それは封神武侠界のオブリビオン・フォーミュラ『大賢良師『張角』』が討たれても未だに変わらない。
　そして、未だにコンキスタドールはあらゆる世界にとっての脅威でもある。
「討たせてもらうぞ……｜侵略渡来人《コンキスタドール》。世界の為に、親友の理想の為に」
　ユーベルコード『転変』によって本性たる黒麒麟の姿へと変わり、範はコンキスタドールを攻撃していくのであった――

成功 🔵​🔵​🔴​

「さて、これが敵の首魁だね！」
　水着に着替えたティエン・ファン（除霊建築学フィールドワーカー・f36098）は術を介した音声入力によって自身の所有する『蚩尤』……彼方から漂着し、蚩尤の躯として祀られていたキャバリアを遠隔操作するユーベルコード『蚩尤遠操術』を発動。
　中国神話に登場する神の名を持つキャバリアを遠距離から操作し、攻撃をコンキスタドールに繰り出していくティエン。
「これが除霊建築士のアビリティかと言うと……いや、ユーベルコードなんだけどね？」
　しかし除霊建築士は中国由来のジョブ。
　中国神話の神の名を持つキャバリアを操る事は不可能ではあるまい。
「foo、任せたよ！　こちらも一緒に戦うから！」
　そう言ってティエンは除霊建築士として並みならぬ愛着を持つ詠唱武器である詠唱定規『T定規』を構える。
　製図を習い始めた時から使っている愛用の一品と『蚩尤』と共に、死と隣り合わせの青春を駆け抜けた除霊建築士は疾走する――

成功 🔵​🔵​🔴​

「アルタイル！　すごいとこ見せてやるっすよ！」
　リカルド・マスケラス（ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160）は機動力よりパワーや運搬力を重視した宇宙バイクである『アルタイル』の強化を行うユーベルコード『｜牽牛星覚醒《アルタイル・オーバーロード》』を発動。
　馬力と搭載武装を増強させる『｜牽牛星覚醒《アルタイル・オーバーロード》』によって強化された『アルタイル』に騎乗したリカルドは、コンキスタドールの攻撃ユーベルコードを増強された馬力で回避していく。
「成程、中々のユーベルコードっすね……そのものが理想とする夢幻の力と全能感を付与するユーベルコードで、自身を強化したわけっすか」
　それによって得た夢幻の力でリカルドを攻撃していく『使者』。
　末端とはいえ新たなる『七大海嘯』の配下を名乗るにふさわしい実力に舌を巻くも、即座にリカルドは『アルタイル』で突撃。
「これで突撃っすよ！」
　そのまま『使者』へとぶつかり、跳ね飛ばしていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

　そして決着の時は訪れる。
　その舞台に立つのは、赤嶺・愛（愛を広める騎士・f08508）。
　平和を求めるパラディンである彼女は、コンキスタドールの姿を確認した後ユーベルコードを発動する。
「皆の平和の為に、私は戦うよ！　――『｜優しき闘気《ピュア・オーラ》』」
　それは自身に『呪詛への耐性を持つ聖なるオーラ』を付与し、剣に込めた魔力による125本の光の矢を放射するユーベルコード。
　攻防一体のそのユーベルコードによって愛はコンキスタドールの夢を映す炎によるユーベルコードを聖なるオーラで跳ね除け、反撃として光の矢を放射していく。
「これで、決着だよ！！」
　やがて一本の光の矢が『使者』の眉間へと突き刺さり、コンキスタドールは倒れこんで骸の海へと帰っていく。

　これにて新たなる「七大海嘯」の末端の行動は阻止できた。
　しかし、この｜強欲の大洋《グリードオーシャン》に新たな騒乱の種が生まれた事は間違いないのであった――

成功 🔵​🔵​🔴​

最終結果：成功 完成日:2022年09月01日