熱狂に浮く〜岡山倉敷解放戦線
●サンバなのうみそおいしいです〜情熱を添えて〜
ここはとってもみんながねっきょうしてて、とってもたのしそうでたのしいです!!
「あら、あなた素敵な格好ね!」
「一緒に踊りましょうよ!!」
ひとびとがなぜかわたしをさそってきます。
わたしがいつもならさそうほうなのに。
いまはせいはいをけがすために、たのしもうとおもいます。
●グリモアベースにて
「集まってくれた皆、感謝する」
千早・鴉綺(武装機械・f02816)は端末を持っている者へ資料データを。そうでないアナログ派の者へは紙ベースの資料を渡していく。
「さて、皆にはシルバーレイン世界の岡山県南部に位置する、鷲羽山ハイランドという遊園地へと向かってもらう」
集まった全員へ資料が渡ったのを確認し、彼は口を開くと同時に正面の大型ディスプレイへと地方都市のマップを示す。
「と言うのも、岡山県南部に多数のオブリビオンが集結する様子を予知した。
そいつらは周辺の地域を支配しようと手を組もうとしてる。確認できたのはリリス化オブリビオンの集団と土蜘蛛のような特徴を持つオブリビオン。まとめているボスは【揺籠の君】と【朝比奈・瑞貴】だ。
聞いたことのある者もいるだろう……以前、この世界で起きた今治市での戦を再び起こそうとしてるのだろうな」
最後の方は苦々しげに、小さいため息と共に吐き出した。
「朝比奈・瑞貴が本陣を構える岡山城へは他の部隊が向かう。皆に向かってもらうのは、揺籠の君がいる、鷲羽山ハイランドだ。
とはいえ、やる気があるなら両方に関わってもらうこともできる。そのための協力はしよう」
告げると、大型ディスプレイの画面が切り替わる。
「まず一つ目に対処してほしいのが、鷲羽山ハイランドの本陣へ向かっている、大量に出現しているオブリビオンの群れの殲滅だ。
この集団、揺籠の君の魅了により、欲望に従って他者を籠絡・支配することに長けたリリス化オブリビオンとなっている」
だいたいこの付近での発生が多い、とマップに印をつける。
「二つ目、少なくない一般客が要塞化した鷲羽山ハイランド内に囚われている為、オブリビオンに対処しながら救出してほしい」
「そして三つ目。揺籠の君撃破。
一般客への対応をしておけば、比較的撃破するのもやりやすくなるだろう」
残った一般客を盾にされると厄介だしな?と彼は言う。
「今回は激戦が予想される。……わかってるとは思うが、アレと話をする余地など無い。いいか、躊躇いは死に直結だ」
鴉綺は親指でピッと一直線に横切らせ、見渡す。
「無事帰還してくれ。よろしく頼む」
そう締めくくると、猟兵たちを転送する準備に取り掛かるのであった。
林言音
●サンバとスカイサイクルとバンジージャンプと
閲覧ありがとうございます、林言音です。
今治市開放戦線、懐かしい……と思いながら、連動できそうなネタだったので神夜マスター様とネタを仕込みました。
今回は(瀬戸内)海を渡った岡山県南部を舞台に、シルバーレイン決戦シナリオをお送りいたします。
●全年齢対応
揺籠の君の宴が開催されておりますが、全年齢対応のシナリオになります。淫蕩な悦楽の宴が催されてますが、全年齢対応にする為、お色気なプレイングはごめんなさいをすることがございます。ご了承くださいませ。
●注意事項
キャバリアや大型乗り物、巨大化等は遊園地内と言うことを加味してのプレイングをお願いいたします。
●補足
文字数節約のため、アドリブ・連携などはNGの場合のみご記載ください。
お連れ様についてはIDもしくはチーム名を。それぞれの愛称もあると反映できるようになります。
皆様のプレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『猫女』
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POW : キャットスクラッチ
【猫の爪】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : キャットクロー・ナインデス
自身の【猫の瞳】が輝く間、【猫爪でのひっかき攻撃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : キャットミュージカル
【猫っぽい歌と踊り】を披露した指定の全対象に【敵対したくないという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:つむら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●宴へとむかうは
晴天。
向こうの方には白い雲、青い海。
そして、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋。
燦々と降り注ぐ太陽の下、茹だるような暑さのなか、県道393号を、もしくは獣道のような山道を登っていくリリス化オブリビオンである『猫女』たち。
それは彼女らの主である『揺籠の君』が催す、人を堕落させる宴へと参加する為であった。
すべては聖杯を穢すために。
「すべてはゆりゆりさまのために!」
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●マスターより
稀に車通り、人通りがある場所になりますが、対策はあってもなくても大丈夫です。
また、戦う場所を県道か林の中で選択することも可能です(記載なければこちらで割り振ります)。
それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
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村崎・ゆかり
ここが岡山県道393号鷲羽山公園線――鷲羽山スカイラインか。
荒れてるわね。
アヤメ、羅睺、一緒に行きましょ。揺籠の君か。どんなものか楽しみだわ。
さて、駆け上がるわよ! 二人とも、付いてきなさい!
目標の最後尾を確認。
そろそろ始めましょうか。
「全力魔法」「範囲攻撃」切断の「属性攻撃」「衝撃波」「斬撃波」「仙術」「道術」で風吼陣!
これを敵群の中央当たりで発動させる。
アヤメは森を抜けて竜巻の先へ向かって。
羅睺は、あたしとここで抜け出してくる猫女を狩る。
アヤメなら一人でとどめを刺して回れるでしょう。
絶陣から抜け出してきた猫女に、薙刀で「貫通攻撃」「串刺し」よ。
羅睺、無理はしないように。とどめだけで十分よ。
●岡山県道393号
「ここが岡山県道393号鷲羽山公園線――鷲羽山スカイラインか。
荒れてるわね」
鷲羽山の麓にて、村崎・ゆかり(“|紫蘭《パープリッシュ・オーキッド》”/黒鴉遣い・f01658)はオブリビオンフォーミュラ【揺籠の君】が待ち受けるという、鷲羽山ハイランドへの道を見据える。
「アヤメ、羅睺、一緒に行きましょ。
揺籠の君か。どんなものか楽しみだわ」
資料は読み込んだ。準備に抜かりはない。
「さて、駆け上がるわよ!
二人とも、付いてきなさい!」
県道の左右は森になっている。だが道の先を眺めれば、民家がちらほらと現れることに気づき、ゆかりは式神の二人へと声をかけ、走り出した。
●曲がりくねった道の向こうで
数分駆け上がったところで第一段階である猫女集団の最後尾を視界にとらえる。
「そろそろ始めましょうか」
ゆかりは駆ける足を止めず、持てる力の全てを練り上げ、空中へと風吼陣を組み立てる。
『古の絶陣の一を、我ここに呼び覚まさん。天上までも響き渡る破壊の風よ。その身に宿せし無限の剣刃により触れるもの悉くを裁断せよ。疾!』
その風は無数の刀剣を孕む激しい竜巻と化し、猫女の集団の群れひとつを飲み込んでいく。
竜巻の中飛び交う刀剣に切り刻まれる猫女。だが、それでも揺籠の君の魅了の力か、自身の傷など気にしていないかの如く竜巻から出てくる猫女も少なくない。
「アヤメは森を抜けて竜巻の先へ向かって。
羅睺は、あたしとここで抜け出してくる猫女を狩る。
アヤメなら一人でとどめを刺して回れるでしょう」
薙刀『紫揚羽』の刃が夏の陽光で鮮やかな紫色に煌めき、ゆかりが支持を出す間にも一体、そしてまた一体と猫女が屠られていく。
「羅睺、無理はしないように。とどめだけで十分よ」
そう、まだまだ先は長い。だが確実に、一体も逃さないように。と三人は攻撃を重ねていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
貴女がたオブリビオンさんを
揺籠の君さんの
『人を堕落させる宴』に
参加させる訳には
いきません…!
【WIZ】
県道で
リリス化オブリビオンさんの
『猫女』さん達と
戦闘
『ここから先は、通行止めです…!』
自身の翼で飛翔
【空中機動】等駆使し
【空中戦】も行い
立体的に立回り
『クイーンオブハートキー』を
使い
【ハートのA(アリス)】も
展開
【破魔】を込めた
【全力魔法】や魔法【誘導弾】の【一斉発射】【範囲攻撃】や
UCの
衝嵐などで
敵の踊り等を妨害しつつ
(踊り等の効果は【呪詛耐性】で耐え)
攻撃
『折角のダンスを邪魔してごめんなさい…でも、厄介ですから…☆』
敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避
●県道393号・鷲羽山スカイライン中腹
「貴女がたオブリビオンさんを
揺籠の君さんの『人を堕落させる宴』に
参加させる訳には
いきません……!」
アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)は、岡山県道393号中腹にて揺籠の君の待つ鷲羽山ハイランドへと向かっていくリリス化オブリビオン【猫女】達を視界に捉えた。
「ここから先は、通行止めです……!」
アリス・フェアリィハートは自身の翼を広げ、浮かび上がると同時に、【ハートの|A《アリス》】を展開。虹や星々、花々を内に鏤め、きらきらと輝くジュエルのハート達が周囲の猫女たちを翻弄する様に飛び交う。
●鈴蘭の花
『――もの言う花たちの噂話は…あらゆる世界に広まっていくのです……』
飛び交うジュエルのハート達が動きながら、時空を歪ませるほどの衝嵐を伴う鈴蘭の花びらへと変化し、一体、一体と猫女へと襲い掛かる。
その数えきれないほどの鈴蘭の花びらと踊るかのように、アリス・フェアリィハートは猫女たちが踊る隙間を縫いながら『クイーンオブハートキー』を振るい、破魔の力を込めた全力魔法を放つ。
更には誘導弾を一斉発射することによる範囲攻撃で抜け出そうとしていた複数の猫女たちを吹き飛ばした。
「折角のダンスを邪魔してごめんなさい…でも、厄介ですから…☆」
ふわりと微笑む天使……いや、|神級オラトリオ《いわゆる『神』である》のアリス・フェアリィハートであった。
大成功
🔵🔵🔵
マリク・フォーサイト
揺籠の君、その名を知らぬ巡礼士はいないでしょう
顔も覚えていない僕の両親も、アレの襲撃で命を落としました
名を口にするのも汚らわしいアレが、こともあろうに聖杯を狙って現れたというのなら
聖槍の名に懸けて、アレを止めるために、僕は戦います
県道の見晴らしのいい場所で、真っ向から戦うには難しい数がいるようです
ならば、この日のために鍛えた僕の拳技でやらせていただきます
羅山砕甲掌で「トンネル掘り」を行い、地中からオブリビオンに「ランスチャージ」
猫の爪も地中からの攻撃であれば、捕らえづらいと見ました
「聞け、リリス共!我が名は巡礼士マリク・フォーサイト。これ以上、お前たちの好きにはさせない!」
●その心には熱い想いを秘めて
巡礼士に伝わる、「理性」の名を冠する聖なる槍……『聖槍ロゴス』を手に、マリク・フォーサイト(銀嶺の少年騎士・f37435)は|あ《・》|の《・》揺籠の君が待ち受ける鷲羽山ハイランドを背に、登ってくるリリス化オブリビオン【猫女】を待ち構える。
2010年3月。愛媛県今治市から遠く離れた滋賀県の琵琶湖にて聖杯戦争と呼ばれる戦いがあった。巡礼士であるものはその時のことを記憶している者も多く、又、揺籠の君、その名を知らぬ巡礼士はいない。
その戦いに両親と共に巻き込まれ、巡礼士により保護されたのは、物心がつく前のマリク・フォーサイト、彼だけであった。
ーー名を口にするのも汚らわしいアレが、こともあろうに聖杯を狙って現れたというのなら。
聖槍の名に懸けて、アレを止めるために、僕は戦います。
彼はその胸に去来する複雑な想いを抑え込み、聖槍を握りなおす。
瞬間、視線の先に猫女の先頭集団を捉えた。
真っ向から戦うには、難しい数であると即座に判断したマリクは、ガントレットへ闘気を込め、この日、この時のために鍛えてきた拳技を地面へと向けて放つ。
【羅山砕甲掌】
それは自身の闘気を込めたガントレットによって、通常と同じ速度で地中を掘り進むことのできる技である。
猫女が集まる辺りまで掘り進んだマリクは、地上へと槍を向ける。
「ランスチャージ」
その一撃は、猫女たちの足元を崩し、土煙を上げながら猫女たちがマリクの元へと落ちてくる。
「聞け、リリス共!我が名は巡礼士マリク・フォーサイト。これ以上、お前たちの好きにはさせない!」
大成功
🔵🔵🔵
鈴乃宮・影華
E 『記録見たけど、当時の揺籠の君はこれ『面白いヤツだ、殺すのは待ってやる』パターンじゃない?』
そうなんですよE.N.M.A、当時の先輩がガッツ見せなかったらあそこで銀誓館ボコボコもあり得ました
油断ならない脅威です、気を引き締めて向かいましょう
さて、まずは群れの殲滅ですね
天へと掲げた『大蘭華』から指定UC起動
敵味方識別可能なので通りすがりを巻き込む心配はいりません
猫爪の攻撃は当たれば脅威ですが――
自動追尾も無限伸長もできない爪が私を切り裂くよりも、
戦場全体に降り注ぐ私の蟲達が彼女達を蝕む方が早い
「暑さで頭も茹だっているでしょう、雨に打たれて冷やして逝きなさい」
●昔のハナシ
『記録見たけど、当時の揺籠の君はこれ『面白いヤツだ、殺すのは待ってやる』パターンじゃない?』
「そうなんですよE.N.M.A、当時の先輩がガッツ見せなかったらあそこで銀誓館ボコボコもあり得ました」
鷲羽山ハイランドへの山道を行く鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は、EP全環境対応型戦闘支援疑似人格『E.N.M.A』が接敵までの間にと、銀誓館学園が揺籠の君と対峙した以前の記録を確認していた呟きへと、自身も記録を確認した当時のことを思い出しながら言葉を返す。
影華は『ガッツ』と一言でまとめたが、能力者は死に直面したその時、魂が肉体を凌駕することにより、再び立ち上がることがある。特に揺籠の君が気に入ったと言っていた先輩は、少なくとも10回はその戦場で立ち上がっていたらしい。
「油断ならない脅威です、気を引き締めて向かいましょう」
不安定な足場を踏み締め、歩みを進めるのだった。
●接敵
敵対存在の集まる場所へとE.N.M.Aのサポートで木々の間を縫うように進んでいた。
『そろそろ斜面の下側に捉えられるはずよ』
「ええ、確認しました。まずは群れの殲滅ですね」
高低差のある場所で戦闘をするのに優位な場所へと位置取った。
影華はイグニッションカードより取り出した試作型黒燐複合装攻『大蘭華』を天へ掲げ、唱える。
『彼の力を以て世界に奏上するーーあれは、此世に不用也』
『大蘭華』から猫女たちへと、突然の夕立の如く黒燐蟲の群れが襲い掛かり、侵食を開始する。
「暑さで頭も茹だっているでしょう、雨に打たれて冷やして逝きなさい」
猫爪の攻撃は当たれば脅威だがーー自動追尾も無限伸長もできない爪の猫女たちは襲い来る黒燐蟲の群れになすすべもなく、一体、一体と倒れていく。
そして、その場の最後の一体が倒れたのを確認すると、影華は次の場所へと足を向けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
鳥羽・白夜
|起 動!《イグニッション》で得物のブラッディサイズを装備。
ゆりゆり…揺籠の君かー…(遠い目)
そこまで深く関わったわけでもないけど、銀誓館の卒業生としては忘れられないインパクトがあった敵なわけで。
あいつも蘇ってきてんだな…
普段は戦いには消極的ながらも、やはりかつての戦争の再現ともなれば思うところもあり。
…仕方ねーな、やるだけやってみるか。
黒影剣の闇のオーラで林の中に潜み、姿を隠したまま猫女の集団を【なぎ払い】、生命力を奪う。
姿が見えなきゃ攻撃も当てづらいだろうからな。
仮に攻撃が当たってもあっちの生命力も削られるだろうし、いざとなれば手近な敵をひっつかみ【敵を盾にする】。
地道に数を減らしてこう。
●経験者は語る
『|起 動!《イグニッション》」
鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は学生時代に使っていたブラッディサイズ-Red moon-をイグニッションカードから取り出し、装備する。
「ゆりゆり…揺籠の君かー……」
遠い目をして呟く白夜。
2008年9月28日。愛媛県今治市で起きた戦いを覚えている銀誓館学園の
卒業生は少なくない。白夜もその一人である。
朝早く今治駅へと乗り込み、眠い目を擦り、襲い来る土蜘蛛やリリスの群れを蹴散らし。そしてリビングデッドとなった被害者との戦い。
当時、白夜自身は朝比奈・瑞貴と帯刀・圭吾が本陣を構える天守閣を目指したが為に、実際に今治市で|揺籠の君《ゆりゆり》を目にしたわけでもなく。そこまで深く関わったわけではない。
だが、銀誓館の卒業生としては忘れられないインパクトの強い敵であった。当時の自分には刺激も強かった。
「あいつも蘇ってきてんだな……」
猟兵として覚醒して戦う力を取り戻したが、普段は戦いに消極的だった。そんな白夜がこの戦いに戻ってきたのは、かつて参加した戦争の再現に思うところがあったからである。
「……仕方ねーな、やるだけやってみるか」
そう独りごちると、自身と武装を闇のオーラで多い、道なき道を登り始めるのだった。
●木々のざわめきに
眼下に猫女の集団を捉えると、白夜は姿を隠したままでブラッディサイズを振るい、猫女集団の一角をなぎ払う。
一瞬の出来事に、なぎ払われた猫女は何が起きたのかわからないままに消えていく。それを見た別の猫女は周囲を警戒するものと混乱するものに分かれた。
気配も姿も見えないのだ。
混乱のまま爪を振るってくる猫女たち。中には運よくその攻撃が白夜へと当てるものもいた。だが、当たった攻撃から生命力を削る。
程なくして、周囲の猫女の集団は消え去っていた。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
まぁ、あれだ。リリスの大群への対処と一般人の|救助活動《保護》を同時に行うなら両者を空間的に隔離すればいい。つまり、多重詠唱結界術、結界術は大体のことを解決する。この結界に拠点構築の術式と|多重詠唱罠使い《トラップ魔術》を仕込んで|位相をずらした異空間化《迷宮化》すれば万事解決☆
まぁ、技能だけですべて賄えるけど、相手はゆりゆりだしな。出し惜しみなく全力を尽くしましょう。てなわけでさくっと|封印を解く、リミッター解除、限界突破《オーバーロード》☆|真なる『夜』の不可思議迷宮《デモニックワンダーラビリンス》を展開♪
あらあら、可愛らしい踊りね。もっと見たいわ、だからトラップ魔術をプレゼント☆ほぉら、きちんと踊らないと酷い目に合うわよ♪(虫の羽をもぐ遊びに興じる幼子の如く。そこに敵対の意思はない。無邪気な子供は時に何者よりも残酷である)
ま、トラップ回避しても|大食い《エナジードレイン》で魂までエナジーを吸い尽くすわ。
|魂《えっちなのうみそ》おいしいです❤
●鷲羽山中腹
「まぁ、あれだ。リリスの大群への対処と一般人の|救助活動《保護》を同時に行うなら両者を空間的に隔離すればいい」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)は猫女たちが集まっていると示された一帯へと、多重詠唱結界術式に拠点構築の術式と|多重詠唱罠使い《トラップ魔術》を仕込み、更には|位相をずらした異空間化《迷宮化》を組み込んだ上で展開し、鷲羽山ハイランドへと向けて足を進めるのだった。
●迷宮のアリス
数分も進めば、猫女たちの集団を視界に収めることができた。
(相手はゆりゆりだしな。出し惜しみなく全力を尽くしましょう)
「てなわけでさくっと」
『|封印を解く、リミッター解除、限界突破《オーバーロード》☆』
『|真なる『夜』の不可思議迷宮《デモニックワンダーラビリンス》を展開♪』
木々がうねり、地面が蠢いていく。
猫女たちが気づいた時には、出口が一つしかない|夜《デモン》の迷宮へと立っていた。
その突然の変化に、その場にいる大半の猫女たちは混乱に陥る。それでも数匹はすぐに体勢を立て直し、出口に待ち構える自分達ではない存在ーーアリス・セカンドカラーを誘うように歌い踊り始めた。
「あらあら、可愛らしい踊りね。もっと見たいわ」
ふふ、とその踊りをにこやかに眺めながら、トラップ魔術を猫女たちの足元へ、迷宮の壁へと次々に展開していく。
「ほぉら、きちんと踊らないと酷い目に合うわよ♪」
そもそも、彼女に敵対の意思などなく。
ころころと笑いながら一体、そして一体と猫女たちをトラップへと誘い、踊らせる。
それは、手に入れた興味深いおもちゃで遊ぶ幼子のように。好奇心の赴くままに虫の羽を一枚一枚丁寧に捥いでいく無邪気な幼子のように。
「あら、上手に避けたのね♪」
トラップを回避した一体は、その純粋な瞳に魅入られるかのようについ足を止めてしまう。
そんな猫女は彼女の|大食い《エナジードレイン》で魂までエナジーを吸い尽くされ、消えていった。
「|魂《えっちなのうみそ》おいしいです❤」
●
そうして、アリス・セカンドカラーはいくつかの集団を消しさり、鷲羽山ハイランドの入園口へと辿り着く。
その頃には他の場所の猫女たちも殲滅され、この依頼に参加している猟兵たちも程なくして入園口へと辿り着くのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『赤燐蟲『捕食型』』
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POW : ヤツはなんでも呑み込む口を持っている
【相手の死角から突然巨大な口による捕食攻撃】を放ち、命中した敵を【丸呑みした後、消化液塗れの胃壁】に包み継続ダメージを与える。自身が【近付く際に地中や水中、建造物の中を潜行】していると威力アップ。
SPD : どこにでもヤツは現れる
【地中や水中、建造物の中を潜行している】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
WIZ : 逃げてもヤツは追ってくる
【相手の死角から突然現れ巨大な口による捕食】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【匂いや行動パターン】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
イラスト:塚原脱兎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド入園口
入り口に集まった猟兵たちは、園内の担当エリアや揺籠の君を見つけた際の対応などを軽く打ち合わせ、園内へと足を踏み入れる。
そんな猟兵たちの目に入ってきた光景は。
夏の太陽の下、サンバのリズムに乗って踊り狂う一般人たちと、リリス化オブリビオン【赤燐蟲『捕食型』】がそこかしこで繰り広げる、呑めや歌え、そして踊りまくれの宴だった。
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●マスターより
集団戦となります。
猟兵を確認して襲ってくるのは赤燐蟲『捕食型』のみとなり、一般人たちは飲めや歌えや踊り狂うことに忙しく、自身が攻撃されることがない限り、猟兵たちに向かってくることはありません。
しかし、赤燐蟲『捕食型』達は不利を悟ると人々の間を縫って揺籠の君の場所へと逃げていこうとするのでお気をつけください。
また、2章から、2章のみの参加も大歓迎です。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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マリク・フォーサイト
揺籠の君、当人の戦闘力よりは他者を支配するのが得意なタイプとは聞いていました
部下を随分と置いているようですね
しかし、どれほど壁が立ちふさがろうと、人々を救うためなら、僕は戦うだけです
人々を「かばう」で守りながら、戦う
地中から攻めてくるのであれば、セイクリッドバッシュで地面ごと叩き壊します
「地中から出てしまえば、動きは鈍くなると見ました」
「受けてみよ、我が一撃!」
もし飲み込まれてしまった場合、「トンネル掘り」「怪力」「ランスチャージ」で内側から切り裂き破る
オブリビオンが逃げの体勢に入ったら、地面を破壊して逃げ道を奪う
「まだ先は長いですが、この先にもしも聖杯があるのなら、なおさら止まれません」
●威風堂々と
揺籠の君について、当人の戦闘力よりは他者を支配するのが得意なタイプとマリク・フォーサイト(銀嶺の少年騎士・f37435)は聞いていた。
それにしても、と園内を見渡す。
(部下を随分と置いているようですね)
踊り狂う人々も多いが、それよりも赤燐蟲の数が多い。そこかしこで人々と一緒になって踊……っているのであろう。園内に流れる音楽に合わせて数多の赤燐蟲が蠢いている。
(どれほど壁が立ちふさがろうと、人々を救うためなら、僕は戦うだけです)
周りの猟兵とタイミングを合わせ、マリクは打ち合わせ通りの場所へと駆けつけ、踊っている人々を庇える位置に陣取る。そして、一つの集団となった赤燐蟲へと構えた聖槍ロゴスを横薙ぎに一閃した。
周囲に集まってくる赤燐蟲がその一線で消えていく。だが、それでも残ったモノは先に倒れた仲間を踏み越えるようにマリクへと襲い掛かる。
死角を狙ってくる赤燐蟲へとカウンター気味に聖槍を突き立て、マリクの後ろへ向かおうとする赤燐蟲へと突き刺さった赤燐蟲を振り払うように真横に薙ぐ。
どれだけ打ち倒したのか。間隙なく、打ち寄せる波の様に来ていた赤燐蟲の群れが一瞬。そう、一瞬だが緩まった。
マリクはその一瞬の好機を逃さぬよう、一族に伝わりし聖槍を強く。強く握りしめ……その力を解き放つ。
「受けてみよ、我が一撃!」
その輝く光を纏った聖槍の一撃は、嵐のように周囲の赤燐蟲を吹き飛ばした。
「まだ先は長いですが、この先にもしも聖杯があるのなら、なおさら止まれません」
呟き、次の戦場へとマリクは足を進めるのであった。
成功
🔵🔵🔴
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
一般の方々が
楽しそうに踊って…
『操られて…?とにかく…敵さんを倒し、一般の方の救出を…!』
【WIZ】
味方と連携
自身の翼で飛翔し
【空中機動】等駆使
【空中戦】も行い
敵に囲まれぬ様立回り
ヴォーパルソードを使い
【破魔】の【切断】や【なぎ払い】等
剣戟や
【ハートのA(アリス)】も
展開
剣同様に
【破魔】の魔法【誘導弾】の【一斉発射】や【範囲攻撃】で攻撃や
敵の奇襲や攻撃を
【第六感】【見切り】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避し
UCで
自身を覆う様に
『破魔の光の竜巻』を起こし
攻撃
(味方・一般の方を巻き込まぬ様)
逃げようとする敵は
【結界術】で退路を遮断して
攻撃
『そちらには、行かせません…!』
ジョン・シゲルソン
成る程……皆活き活きとしている。
欲望の方向性が子供に見せられる物で良かったよ。
とはいえ、このままでは身体に障る……熱中症とかね?
手早く大元を片付けねばなるまい。私も働こう。
ステッキコンバットを披露しよう。嗜みも極めればユーベルコードに匹敵する。
棒術格闘は先制しての打撃、及びフェイント……若しくは、攻撃を誘導し、相手の攻撃を出させて外す、それが基本戦術だ。
赤燐蟲の状況を見極め、仕掛けられる様であれば先制の打撃を、やる気が見える様ならステッキを高く掲げ、隙の見える様に構え、攻撃を誘導、外させてカウンターを決めよう。
●
「操られて…?」
「成る程……皆活き活きとしている」
アリス・フェアリィハートは園内に広がる光景に一瞬混乱しかけ、ジョン・シゲルソン(|明かす者《探偵という舞台装置》・f36105)は興味深げに目の前に広がる光景を分析していた。欲望の方向性が子供に見せられる物でよかった、と内心安堵しながら。
「とはいえ、このままでは彼らの身体に障る……熱中症とかね?」
「ええ!とにかく……敵さんを倒し、一般の方の救出を……!」
手早く大元を片付けるために、二人は飛び出した。
●
アリスは一足先に、と自身の翼で空中へと飛び上がり、再び【ハートの|A《アリス》】を空中に展開。一緒に踊り狂う一般人を巻き込まぬ様にと、ハート型のジュエル達を起点に結界術を起動する。
キラキラと煌めく宝石のような結界が人々を包んでいく。
それを確認したアリスとジョンは互いに視線を交わし、攻撃へと転じた。
アリスは飛びかかってくる赤燐蟲を見切り、残した残像や攻撃用に残した【ハートの|A《アリス》】を囮にして、手にしたヴォーパルソードの空色の光焔で軌跡を描く。
その傍、ジョンは紳士然とした佇まいで手元のステッキを構え、振り下ろし、振り払い、フェイント、そして突く。ユーベルコードへ至るまでに嗜みとして極めた棒術格闘ーーステッキコンバットを披露しながらも、戦況を分析し、機を図る。
●
赤燐蟲たちの攻勢が弱まる。それは微々たる違いではあった。だが、その瞬間をジョンは見逃さない。
「今!」
『不思議の国の精霊さん達…その力の片鱗を…世界に…!』
二人が連携し、ひと固まりとなるように誘導していた赤燐蟲たちの中心へと、破魔の光の竜巻を纏ったアリスが飛び込んだ。
着弾。といっていいだろう、一際強く光り輝いたその竜巻は周囲の赤燐蟲たちを次々に飲み込んでいく。
その竜巻から逃れようと蠢く赤燐蟲たちを、アリスが結界術で退路を遮断。そしてジョンが中心へと押し戻すかのように外周から仕留め、着々と数を減らしていく。
気付けば周囲の赤燐蟲は全て消え去っていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
村崎・ゆかり
何か、最初聞いてたイメージと違うんだけど。もっとこう、えっちな儀式してるもんだと思ってたわ。期待外れ。
赤燐蟲? 白とか黒の類似品かしら。襲ってくるなら殲滅しましょう。アヤメと羅?は互いの死角をフォローし合いましょう。
一般人がいるから十絶陣は使えないし、一体ずつ潰していくのがよさそうね。
「全力魔法」雷の「属性攻撃」「破魔」で九天応元雷声普化天尊玉秘宝経!
地面がえぐれるのは、目をつぶってもらいましょう。
確実に一匹ずつ、蟲を黒焦げにしていくわ。
襲いかかってくる蟲は、「斬撃波」を伴う薙刀の「貫通攻撃」で「串刺し」にしてあげる。
逃げ出し始めたら、遠慮なく落雷を喰らわせましょう。
さあ、道は開いたわ。
●
何か、最初聴いてたイメージと違うんだけど。
「もっとこう、えっちな儀式してるもんだと思ってたわ。期待外れ」
人と赤燐蟲が踊り狂う園内を眺め、村崎・ゆかり(“|紫蘭《パープリッシュ・オーキッド》”/黒鴉遣い・f01658)の口からぼやきが出てくる。
淫蕩な宴っていうくらいなんだし……と思いつつ、ゆかりは再び園内を見渡す。そこでは何度見渡してもカラフルで露出の多い衣装に身を包み、サンバを踊る人々と赤燐蟲たちの姿しかなかった。
「……行くわよ」
傍に控えていた羅睺とアヤメを伴い、ゆかりは園内の奥の方へと走り出すのだった。
●
ふと、三人が踊っていないことに気づいたのか、赤燐蟲数体が寄ってくる。
ー躍らないの?ー。とでもいうかのように首(?)を持ち上げ、こちらへと口を向け、小首をかしげるかの様な動作をする。
「赤燐蟲?白とか黒の類似品かしら」
数秒、見つめ合うかのような間ができる。膠着状態に入るかと思いきや、ゆかりと向かい合った赤燐蟲はその口を広げ、飲み込もうと体を持ち上げて……一閃、さらに一閃。
赤燐蟲の死角から羅睺とアヤメの攻撃が決まった。
それを合図に、周りにいる他の赤燐蟲たちが一斉にゆかりたちへと向かってくる。
「一般人もいるし。一体ずつ、確実に潰していくのが良さそうね」
手にした霊符『白一色』へと雷と破魔の魔力を込め、近くの赤燐蟲へと放つ。
「九天応元雷声普化天尊玉秘宝経!疾っ!」
放たれた雷は、周囲の視界を阻害するかの如く閃光と轟音を上げ、周りの赤燐蟲数体を跡形もなく消滅させる。後には黒焦げに破壊された地面が残される。
「地面がえぐれるのは、目を瞑ってもらいましょう」
視線を逸らし、手にした薙刀『紫揚羽』を振るう。次の獲物へと放たれた斬撃波は容易く貫通し、串刺しとなり赤燐蟲がまた一体、また一体と消えていく。
どれだけ屠ったのか、数えることすら諦めた瞬間。波が引く様に赤燐蟲たちの攻撃が弱まっていく。
「逃さない」
小さく呟き、ゆかりは逃げ出した赤燐蟲たちへと盛大な雷を落とすのだった。
「さあ、道は開いたわ」
大成功
🔵🔵🔵
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
ふむ、ここはあえて無防備にサンバに交ざりましょう。まぁ、|多重詠唱、式神使い《分身》を配置して一般人をいつでもかばえるようにはしてあるわ。
で、どこにでも現れるヤツに丸呑みにされるわけですが、分身であろうが本体であろうが|寄生種《私》を体内にいれた時点で詰みでごぜぇます。
|『夜』に融ける《アリス・ダークメルヘン・フェノメノン》、多重詠唱化術肉体改造医術で内側から侵食し融合し|私《デモン》へと作り変えてしまうわ☆結界術で自他の境界を曖昧にしてしまえばことは容易い。
代償?そんなのは|多重詠唱医術《治癒魔術》で癒やしてしまうわよ。
で、不利を悟ると逃げると。遅い遅い、不利を認識するまでに|先制攻撃《すでに仕込みは終わっているわ》。|『夜』《デモン》の領域、もはやこの結界術より|逃走阻止《出ることあたわず》。
あらあら、あらあらあら、あらあらあらあら。必死に口を閉ざしてお可愛らしいこと。体当たりだろうが私に触れた時点で宿れるのよね(とぷんと赤燐蟲に溶け込む)。
●
熱狂渦巻くサンバカーニバル。その真っ只中へとアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)はあえて身を躍らせた。
サンバのリズムに合わせ、人々が、赤燐蟲が踊り狂う。
無防備に混ざったアリスは彼らと一緒に情熱的に、いっそ扇情的にサンバのリズムで踊り出す。
さりげなく多重詠唱でいつでも人々を庇えるように式神使い《分身》を配置しながらではあったが。
ふと気付いたときには、アリスは赤燐蟲の腹内にいた。
(分身であろうが本体であろうが|寄生種《私》を体内にいれた時点で詰みでごぜぇます)。想定通りの展開に、心からの笑みが溢れる。
【|『夜』に融ける《アリス・ダークメルヘン・フェノメノン》】
ふふ、と。天使のように、子供のように、無邪気な笑顔のまま。結界術で自他の境界を曖昧にした上で、多重詠唱化術肉体改造医術で内側から侵食し融合し赤燐蟲を|アリス《デモン》へと作り変えていく。
強力な力を使うことによる代償は|多重詠唱医術《治癒魔術》で癒して無効化している。
それは周囲に配置され、分身たちを飲み込んだ赤燐蟲全てが同じ様に|アリス《デモン》へと変化していった。
●
最初に不利を悟ったのはどの赤燐蟲だったのか。だが、赤燐蟲たちが不利を認識するまでにアリスの仕込みは終わっていた。
そう、ここはすでに|『夜』《デモン》の領域であり、結界術より出ることあたわず。
「あらあら、あらあらあら、あらあらあらあら。必死に口を閉ざしてお可愛らしいこと。体当たりだろうが私に触れた時点で宿れるのよね」
ころころと鈴のなる様な笑い声が辺りへ響きわたる。
|少女《アリス》は、素敵なおもちゃを手に入れて終わりにすることはない。
そう、思う存分、心のままに、好きなだけ遊び尽くすのである。
「さあ、次の|おもちゃ《獲物》は誰かしらね」
とぷん、とアリスは次の|赤燐蟲《おもちゃ》へと溶け込んでいくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴乃宮・影華
記録から想像してたのより随分健全な現状ですが
このまま放置したらR18(※エログロ両方の意味で)フラグでしょうし
敵撃破と一般人保護を同時並行で進めねばなりませんね
では指定UC起動
視界内の一般人に対し
|『アムレートゥム』で撮影《私を遊園地の従業員と誤認する催眠術を使用》
「突発企画『園内一周サンバパレード』参加者募集中です、入園口へどうぞ♪」
これで無抵抗で催眠術を食らった人が移動してくれます
視界内の敵は
逃亡禁止を命じて
背中に背負った『轟蘭華』に搭載した『パラベルム』『ラドン』で攻撃
死角から来られた時はオーラ防御で耐えている間に口内を攻撃します
鳥羽・白夜
(呆気にとられしばしポカーンと)…え?なんでこの人らサンバ踊ってんの?ブラジリアンパークだから??
ひとまずアレなんとかしねーとな…
【第六感】で【索敵】しつつ、黒影剣で姿を隠し見つけた敵を攻撃。生憎と、俺も姿を隠すのは得意なんでね。
もし丸呑みされたら敵の胴体を【切断】して脱出。うぇ~でも消化液まみれは勘弁してほしいぜ…
敵が逃走する気配を見せたら黒影剣で姿を隠しつつ回り込み【逃亡阻止】。
さて、一般人はどうするかな…あの音楽止めたら踊り止めねぇかな?
園内の音楽装置を試しに壊してみて、正気に戻るようならトラブルで今日は閉園だとか誤魔化し説得して園内から遠ざける。
…壊したの後で弁償しないといけねーかな…
●ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド。
「……え?なんでこの人らサンバ踊ってんの?ブラジリアンパークだから??」
今治解放戦に参戦した鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は、目の前に広がる現状に頭の上へクエスチョンマークが見えそうなくらいの顔をして、呆気に取られている。
「……ええ、随分健全な現状です」
隣に立つ鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は今治解放戦に参加こそしてはいないものの、記録を確認したときに想像したものとは全く違った光景を目にして、同じく呆気に取られた。
『とは言っても、このまま放置したら|R《エロ》|1《グロ》|8《両方》フラグでしょう?』
ぽかんと呆気に取られ、思考停止しかけた二人へと緊張感を取り戻させたのは、影華の端末から流れるAIの声だった。
「あ、ああ……ひとまずアレ、なんとかしねーとな」
「ええ。敵撃破と一般人保護を同時並行で進めましょう」
白夜と影華は軽く打ち合わせると、作戦遂行のために駆け出していった。
●
白夜は黒影剣で姿を隠し、道すがら避けきれない赤燐蟲を切り捨てながら管理棟へと辿り着く。
建物内入り口にある簡易地図で放送設備の位置を確認すると目当ての場所へと移動を開始した。
(この音楽が止まったら、踊り止めてくれるといいんだけどな)
廊下を進めば、一般人は運がいいのか見当たらないが、赤燐蟲は曲がり角や扉からぽんぽん出現してくる。それらを倒しながら進めば、目星をつけていた放送設備のある部屋へと辿り着いた。
「ビンゴ!」
扉を開いた瞬間。
ぱくんと一瞬で赤燐蟲に丸呑みされる白夜。
呑まれたなと感じた瞬間。赤燐蟲の胴体を赤燐蟲の腹内から切断し、脱出に成功する。
「うぇ~、消化液まみれは勘弁してほしいぜ……」
ぼやきながらも、放送装置へとブラッディサイズ-Red moon-を振りかぶった。
かくして、園内に響くサンバのリズムは止まる。
●
音楽が鳴り止むのを合図に、影華は【呪いの魔眼(女皇降臨)(カースドゲイズ・ハーシュミストレス)】を起動し、戦場内を黒燐蟲が生成した特殊な魔力で満たされた世界へと作り替えていく。
『彼の力を以て世界に命ずーー私に従え』
そして|『アムレートゥム』《私を遊園地の従業員と誤認する》|で撮影《催眠術を使用》を開始する。
「突発企画『園内一周サンバパレード』参加者募集中です、入園口へどうぞ♪」
音楽が止まることで踊るのを止めた人々は、影華の言葉で入園口へと足を進め始めた。
だが、赤燐蟲たちは踊りをやめた人々を見逃さず、踊らないのであれば、とばかりにその口を大きく広げる。
「|赤燐蟲《あなた》たちは、ここで待っててくださいな♪」
その言葉で視界に収めた赤燐蟲たちが動きを止める。
影華は人々が周囲から離れたのを確認し、その背中に背負う黒燐大具足(拡張型)『轟蘭華』に搭載した全自動超大型弩『パラベルム』、そして多弾頭誘導弾発射装置『ラドン』からの攻撃を赤燐蟲たちへと豪雨の如く降降らせるのであった。
●
音楽が鳴り止み、影華の誘導により人々が入園口へと流れてくる。
管理棟で見つけたジャンパーを羽織った白夜はそんな人々をそれとなく退園させるように誘導をしていく。
「申し訳ありません、本日はトラブルで閉園になりまーす!」
ふと、見回した先で赤燐蟲に襲われそうになっている人を見かけては即座に倒し、再び誘導していく。
そうして、ようやく最後の一人が外へ出たのを確認すると、門を閉ざした。
「さて、どのくらい残ってるかな」
一旦過ぎった、壊した機材のことを頭から追いやり、最後の戦場へと白夜は向かうのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『揺籠の君』
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POW : じょおうのこうき
全身を【淫猥な香気】で覆い、自身が敵から受けた【視線】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD : さばとをつげるあめ
【甘い桃色の雨】を降らせる事で、戦場全体が【リリスの淫猥儀式場(サバト)】と同じ環境に変化する。[リリスの淫猥儀式場(サバト)]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : いんごくのゆりかご
自身が【戦闘を放棄して】いる間、レベルm半径内の対象全てに【精神侵食】によるダメージか【性的興奮】による治癒を与え続ける。
イラスト:匡吉
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
おぶりびおんになってもりりすのすることはかわりません。
いっぱいいっぱいたのしんで、こうこつのうちにころすだけ。
でも……ゆりゆりはどうやらふぉーみゅらなので、しんけんに「せいはい」をめざしてみることにしました。
なるべくしぬかいすうをへらしたうえで、せいはいをけがすためのたんじゅうとせいえきとあいえきをいっぱいいっぱいあつめるのです。
みずきちもがんばってるので、
こんかいはにんげんをたべるのもえっちなのうみそもがまんです。
こんかいはいっぱいいっぱいあいえきをおもにあつめるんです。
じゃまされるのはこまりますけど……ぎんせいかんのひともきてるんですね!
それはとってもたのしみです。
いっぱいいっぱいあそびましょう!
●
猟兵たちは、園内を誘われるかのように赤燐蟲たちを倒しながら進んでいく。
その先には、プールサイドに人間大サイズのサメを模したぬいぐるみがいくつも頭を下にして吊り下げられており、揺籠の君は、ぬいぐるみでゆらゆらと遊んでいた。
……よくみると、サメのぬいぐるみには大きな口の部分が開いており、人の顔がのぞいている。
「ゆりゆりとあそんでくれるんですよね」
猟兵たちへと対峙する揺籠の君は、にこにこと無邪気に微笑んでいた。
===================
●マスターより
ラスボス揺籠の君です。
プールサイドとはありますが、対処を入れても入れなくても大丈夫です。
また揺籠の君の周りに吊り下げられているのは、彼女に籠絡された選りすぐりの美男美女が「悦楽の宴」としてサメのぬいぐるみの中で奉仕させられており、彼らは強烈な快楽の中で次々に死ぬことで揺籠の君へと力を送り続けています。
揺籠の君は紛れもなく強敵ですが、悦楽の宴から一般人を助け出すことができれば、その分揺籠の君の力を削ぐこともできるでしょう。
彼女の気をうまく引くことで、サメのぬいぐるみから気を逸らすことができるかもしれません。
また、三章のみの参加も大歓迎です。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
===================
村崎・ゆかり
こんにちは、揺籠の君。あなたの奸計もここまでよ。
それにしても、このサメの着ぐるみは何のつもり? 今回は割と期待裏切られまくってるんだけど。
「式神使い」で二人に下命。アヤメ、羅睺、二人で被害者の人たちを助け出してちょうだい。
あたしは揺籠の君を討つ。
はあ、ともすれば淫猥な香気で薙刀を持つ手が緩みそう。あなたもあたしの式神にしたいな。
無理なら討滅するほかないけれど。
「呪詛耐性」「狂気耐性」「環境耐性」で香気に対応。は出来ても、快楽までは遮断できないのよね。
その肌を傷つけるのは惜しいけど。
「全力魔法」炎の「属性攻撃」で不動明王火界咒。火を灯した香木のように焼けて灰になりなさい。
辛い戦いだったわ。
マリク・フォーサイト
揺籠の君、巡礼士にとっては決して許せない敵
お前に殺された先達のためにも、必ず骸の海へ叩き落してやる!
「聖杯を穢させはしない、勝負だ!」
「英霊たちよ、照覧あれ!リベレイション!」
幻影兵団を発動
半数を揺籠の君の攻撃に当たらせ、残り半数に人々の救助を命じる「集団戦術」を取ります
(それにしても、何故サメ…?何かのイベントなんでしょうか?)
精神浸食は鎧と槍の力による「狂気耐性」「勇気」で耐えます
人々の救助が進み、揺籠の君の力が弱まったら、聖杯幻影兵を盾に「破魔」の「ランスチャージ」
「人々を守る、それが僕の使命です!」
戦闘が終わったら、聖杯の捜索に
この場にあるのなら回収したいところです
鈴乃宮・影華
一応成人指定はまだ、ですかね?
E『いやいや、ゆりゆりちゃんの恰好が既にアウトよ影華ちゃん』
|そうだった《安心してください、穿いてませんよ》!?
それにあのぬいぐるみの中もどうなっているやらですし
この悦楽の宴、早く終わらせないと
『ペルフェクティオ』をグイっと服用し毒などへの耐性を付けた後
「|起動《イグニッション》」し直して、銀誓館学園制服を着用
とどめに指定UC起動
「銀誓館見参です――それでは遊びましょうか、まずは今治市の続きからです」
呼び出した能力者の皆様に入れ代わり立ち代わり揺籠の君を攻め立ててもらっている間に
『ソリウム・ベルクス』へサメのぬいぐるみごと一般人を運び込み、儀式場から遠ざけます
●
「こんにちは、揺籠の君。あなたの奸計もここまでよ」
村崎・ゆかり(“|紫蘭《パープリッシュ・オーキッド》”/黒鴉遣い・f01658)は期待をここまでことごとく裏切られた苛立ちを抑えながら、アヤメ、羅睺の二人に被害者の人たちを助け出すように「式神使い」で指示を飛ばす。
「一応成人指定はまだ、ですかね?」
『いやいや、ゆりゆりちゃんの恰好が既にアウトよ影華ちゃん」
AIからのツッコミを聞きながら、秘薬『ペルフェクティオ』を飲み干した鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は『|起動《イグニッション》』、し直して、銀誓館学園制服を着用する。
そして。巡礼士にとって決して許せない敵である揺籠の君。
それを目の前にしたマリク・フォーサイト(銀嶺の少年騎士・f37435)は、彼女に殺された先達のためにも、必ず骸の海へ叩き落としてやる。と、ともすれば激しくなる感情を、握りなおした聖槍の感触で冷静な思考を呼び戻す。
そんな猟兵たちを眺める揺籠の君は、なんともいえぬ香気を漂わせ、 それは幼子のようであり、妖艶でもある美女の笑顔で手を差し伸べる。
「ゆりゆりといっしょに遊びましょう?」
その姿を見据え、マリクが吼える。
「聖杯を穢させはしない、勝負だ!」
それを合図に、両陣営は動き出した。
●
『英霊たちよ、照覧あれ!リベレイション!』
マリクは喚び出した聖杯幻影兵の半数を攻撃に回し、残り半数を囚われた人々の救助へと指示を飛ばしていく。
(それにしても、何故サメ……?何かのイベントなんでしょうか?)
ふと疑問が頭をよぎるが、全ては終わった後にでも考えようと頭の隅へと押しやり、幻影兵団たちの陣形を他の猟兵たちの動きに合わせて整えていく。
●
『彼の力を以て世界より喚ぶ――我が呼び声に応え、いざ来たれ生命使い!』
続く影華が喚び出したのは、移動式皇国本陣(黒燐創鋼仕様)『ソリウム・ベルクス』。そこから飛び出す影。
「銀誓館見参です――それでは遊びましょうか、まずは今治市の続きからです」
その言葉と共に、『ソリウム・ベルクス』から飛び出た影は入れ替わり立ち替わり、揺籠の君へと向かっていく。
その影の攻撃を受ける揺籠の君は「きょうざめです」。と小さくぼそりと呟いた。
●
ともすれば淫猥な香気に、薙刀を持つ手が緩みそうになる。そのまま揺籠の君を視界に収めると、欲しい気持ちが抑えきれぬ快楽と共にさらに湧き上がってくる。
「あなたもあたしの式神にしたいな」。そう呟きながらも、依頼内容を思い返す。……残念、撃破だったわね。
ゆかりは残念そうにしながらも、淡々と術式を展開。
『ノウマク サラバタタギャテイビャク――』
その手から放たれた白いトランプは、揺籠の君へと向かい、炎が立ち上がる。
●
そんな猟兵たちの猛攻を目眩しに、アヤメと羅睺が。聖杯幻影兵たちが。着々と着ぐるみに包まれた人間たちを保護していく。
だが。
「せっかくつかまえたのに、もっていかれるとこまります」
揺籠の君を起点に広がっていく精神侵食の気配。それを感じ取ったマリクは、槍を振るい、切り払い。そして……構える。
「人々を守る、それが僕の使命です!」
その一撃は、戦場へと佇む揺籠の君へと鋭く突き刺さった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
●
重たい槍の一撃を炎に包まれたまま受け止め、再び立ち上がる揺籠の君。
「ゆりゆりは、ふぉーみゅらとしてよみがえったのです。
せっかくなのでもっと……もっと、なのです」
ふらつく足取り。手を伸ばす揺籠の君が求めるのは。
「そう、あのときのように、みんなでいっしょにおどって、|あそび《たたかい》ましょう!」
捕らえられていた人々の保護は無事終わった。
最後は、立ち上がってきた揺籠の君を骸の海へと還すだけだ。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
|封印を解く、リミッター解除、オーバーロード《生命賛歌》、|限界突破、継戦能力《ラストスタンド》で|ヒュンケる(動詞)《魂が肉体を凌駕する》。
じょおうのこうき対策に目を閉じ|聞き耳《エコーロケーション》と|第六感、情報収集《感応能力》で感知。
|多重詠唱結界術《異空間》へと一般人を|救助活動《保護》しつつ、|揺籠の君《ゆりゆり》と肉弾戦よ。仮に手遅れの者がいても、|肉体改造、エネルギー充填、式神使い《スワンプマン》の証明がされなきゃ平気平気。
|大食い《ジャイアントキリング》を為すサイキックヴァンパイアとしての|生存技法《サバイバル》、|多重詠唱大食いエネルギー充填《エナジードレイン》。肉体と肉体を激しくぶつけ合い|情熱《生命》を燃やし|生命《エナジー》を喰らう。
武を振るう腕の間合い、腰を入れる胴の間合い、踏み込む足の間合い、走り込む歩の間合い、すべての間合いは私の決闘結界術の内。この内側は私の支配領域よ。
|エナジー《えっちなのうみそ》おいしいです❤
鳥羽・白夜
あの頃と変わらずインパクトのあるエロい姿…なんだけど胸に湧き上がるのは何故か底知れぬ恐怖。なんだろう、こいつ、怖い…いくら能力者として戦ってたとはいえ、まともにやり合うのは初めてだからか。
でもそんな内心はおくびにも出さず平然を装う。
「よう、ゆりゆり。久しぶりだな…銀誓館の能力者が来てやったぜ。お前は俺のことなんか覚えてねーだろうけどな(そもそも直接戦ってねーし)」
かくれんぼといくか、と再度黒影剣使用。死角からの【斬撃波】や生命力吸収を狙う。居場所を特定されないため、そしてゆりゆりを見続けないようにするためにも戦場内を駆け巡り、動き続ける。
…でもこれで倒せたとしてもきっとまた蘇ってくるんだよな…
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
『真の姿』解放
(設定等無し、外見は通常時と
変わらず、能力だけ上がる感じ)
一般の方々は
ご無事に
保護されました
みたいですね…
あとは…
揺り篭の君さんを
骸の海へと
お還し
しなきゃです…
人々の為にも
世界の為にも…
【WIZ】
味方と連携
自身の翼で飛翔し
【空中機動】等駆使しての
【空中戦】も行い
立体的に立回り
敵の攻撃等は
【第六感】【見切り】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避し
精神侵食等は
【狂気耐性】【呪詛耐性】【勇気】等で
耐えつつ
『クイーンオブハートキー』を
使い
【破魔】と【浄化】を込めた
【精神攻撃】や【全力魔法】に
【ハートのA(アリス)】も
展開
同様に【破魔】と【浄化】を込めた
魔法の【誘導弾】の【一斉発射】や
UCで攻撃
『このUCは…外傷や苦痛はありません…せめてもの…です…』
(ゆりゆりさん…遊んでいる時は…本当に無邪気に、楽しそうに遊んでいらっしゃいました…貴女が「敵」ではなくて…一般の方々を、虜にしたりもしていなかったら…)
『できたら…貴女とも、楽しくご一緒に、遊びたかったです…』
●
猟兵たちは一般人たちを、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)の展開する|多重詠唱結界術《異空間》の中への|救助活動《保護》を無事完了し、再び立ち上がってくる揺籠の君と対峙する。
●
「あとは、揺籠の君さんを、骸の海へと、お還ししなきゃです……」
アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)は目の前で楽しそうに笑う揺籠の君を前に、全ての能力を解放していく。
(ゆりゆりさん……本当に無邪気に、楽しそうです……。
あなたが『敵』ではなくて……一般の方々を、虜にしたりもしていなかったら……)
そんなifを考えながら、【ハートの|A《アリス》】を展開していた。
●
(あの頃と変わらず、インパクトのあるエロい姿……)
鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)の胸には、どこか底知れぬ恐怖が湧き上がってくる。
(これは、いくら能力者として戦ってたとはいえ、まともにやりあうのは初めてだからか)
そんな恐怖を抑え込み、平然と揺籠の君へと声をかける。
「よう、ゆりゆり。久しぶりだな……。
銀誓館の能力者が来てやったぜ。お前は俺のことなんか覚えてねーだろうけどな」
(そもそも、直接戦ってねーし)。内心で独りごちる。
「ゆりゆりは、あなたにみおぼえはないんですけど、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけあのひととおなじにおいがしました!」
にこりと、鳥羽のセリフに軽くテンションの上がった揺籠の君は微笑んだ。
●そうして。
アリス・セカンドカラーは、微笑んでいる揺籠の君へと視線を向けないように、と瞳を閉じる。
ー|封印を解く、リミッター解除、オーバーロード《生命賛歌》
ー|限界突破、継戦能力《ラストスタンド》
【|ヒュンケる(動詞)《魂が肉体を凌駕する》】
『この生命、あなたごときにくれてやるほど安くはないわ。
さぁ、覚悟はよろしくて?』
全ての装備を外し、生命エネルギーのみを纏った姿へとチェンジした、アリス・セカンドカラーは宣言する。
それが第二ラウンド開始の合図となるのだった。
●
瞳を閉じたまま、拳を握り、構える。
揺籠の君へと真正面から対峙するのは、アリス・セカンドカラーである。
|大食い《ジャイアントキリング》を為すサイキックヴァンパイアとしての|生存技法《サバイバル》、|多重詠唱大食いエネルギー充填《エナジードレイン》。を展開しながらも、肉体と肉体を激しくぶつけ合い|情熱《生命》を燃やし|生命《エナジー》を喰らっていく。
対する揺籠の君は、飛んでくる拳をひらりひらりと、踊るように回避する。
「いい動きです!きっと、いっぱいいっぱいがんばってるんです……ね!」
踏み出しかけたその足を死角から飛んでくる【ハートの|A《アリス》】による攻撃を後ろへ下がることで揺籠の君が回避する。
だが、下がった彼女へと間隙なく、自身の翼で飛翔していたアリスフェアリィハートは空中から手にした『クイーンオブハートキー』で追撃していく。
「……こういうのも、たのしいですね!」
揺籠の君は片腕を犠牲に『クイーンオブハートキー』を捕まえようとしてくる。だが、それは既に残像であり、彼女はたたらを踏む。
その好機を逃すことなく、アリス・セカンドカラーが踏み込み、ボディへとストレートを打ち込む。一瞬、揺籠の君は受け止めようと上げかけた腕を下ろし、ストレートを食らった勢いのまま後ろへと吹っ飛んでいく。
彼女は勢いを殺すように転がって受け身をとり、一拍置いて笑顔のまま立ち上がった。
「いい、れんけいです。おそらとちじょうであわせられるなんて、すてきですね!」
周囲を見回し、戦闘を放棄したかのようなその笑顔と声は、じわり、じわり、とその場に立つ猟兵たちの精神を侵食をしようとしてくる。
(敵でなければ、もっとご一緒できたかもしれません、けれど)
アリス・フェアリィハートは頭を振って、揺籠の君からの言の葉への思いを振り払う。
『このUCは……外傷や苦痛はありません……せめてもの……です……』
宣言とともに放たれたヴォーパルソードは揺籠の君を包囲し、リリスである揺籠の君を襲っていく。
「きらきらきれいにおどってますね!」
揺籠の君は、自分を襲ってくるヴォーパルソードを笑顔で眺めているように見える。だか、すぐに彼女は眉間に皺を寄せた。
「これは、ながくあたってるとだめなやつです」
「ああ、そうだろうな」
揺籠の君がヴォーバルソードの包囲から逃れようとする。その瞬間を狙い澄ました、完全なる死角から放たれる一閃が入る。
「……!」
●
少しだけ時を戻そう。
鳥羽・白夜はアリス・セカンドカラーが揺籠の君と真正面から対峙した瞬間、自身の身を、気配を、影へと溶かした。
(かくれんぼといくか)
仲間たちの攻撃のタイミングを測り、揺籠の君の意識がずれた瞬間へと死角から衝撃波を放つ。
その衝撃波で揺籠の君の生命力を削り、彼女がその衝撃波の元を探ろうとした瞬間にはアリス・フェアリィハートからの攻撃が飛び、白夜は場所を移動する。
その隙間を埋めるように仲間の攻撃が飛び、空中を舞う【ハートの|A《アリス》】と同時に無拍子で衝撃波を放つ。それを何度も繰り返し……。
「……!」
横一閃のその攻撃は、綺麗な線を描くかのように揺籠の君を真っ二つに切り裂いた。
「ああ……ざんねん、です」
ぽつり。と揺籠君は笑顔のままこぼし、空気に溶けるように消えていくのだった。
●
「これで、依頼完了なのよね?」
「だと、おもいます……」
(できたら……貴女とも、楽しくご一緒に、遊びたかったです……)
戦闘を終えた猟兵たち一行は、アリス・セカンドカラーの|多重詠唱結界術《異空間》の中へと保護していた一般人を、無事に入園口外へと送り出す。
「……でも、あいつ、フォーミュラって言ってたし、きっとまた蘇ってくるんだよな……」
と、白夜からぼそりと聞こえてきた言葉には、思い思いの反応を返しながら、帰還していくのであった。
大成功
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