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夏の海辺朝ごはん

#スペースシップワールド #お祭り2022 #夏休み


 夏――海は、にぎやかさを増す場所だ。
 けれど朝の海は、静けさをもってひとびとを迎えてくれる。
 だからこの浜辺では、朝は賑わいではなく僅かなさざめきと共に人々は過ごすのだ。
 美味しい朝食をもって。
 浜辺から少し離れた通りに沢山の店が並び、人々はそこで選んでいくのだ。
 今日の朝食を。
 フレッシュなしぼりたてジュースの店。紅茶やコーヒーの店。好きなフルーツや野菜を選んでその場で作ってくれるスムージーも人が良く並ぶ店。
 大人は朝からアルコールも、他の人に迷惑をかけないのなら振る舞ってくれるようだ。
 たまごサラダ、ポテトサラダにフルーツサラダ。サラダが色々並ぶ店もなかなかの人気。
 しっかりとしたものが食べたければ、ふわふわのオムレツやカリっと焼いたベーコン、ソーセージなどをふるまう店もある。
 焼き立てパンの店ではコーンとチーズをのせてやいたパン。枝豆たっぷりの塩気のあるパンなども売っていた。
 それに、そこにあるふわふわやわらかなパンやハードパンなどを買って、そこにサラダやベーコンなどを挟んで自分好みのサンドを作るのも良い。
 でもはさんだだけでは物足りないな、と思えばケチャップやタルタルソース。自家製ピクルスなどを売る店も。それは自分で作る楽しみを知っているからこその店だろう。
 と、自分で作るのもいいが、おいしいサンドイッチの店もある。
 サンドイッチはクロワッサンサンド? それともベーグルサンド?
 バケットサンドも美味しそうで迷ってしまうし、オープンサンドにも惹かれる。
 クロワッサンサンドの店ではさくさくクロワッサンに、新鮮な野菜、レタスやオニオン。それから鴨肉のベーコンと、ソースは少しピリッとしたマスタードの入ったもの。
 甘いものが良ければクリームとフルーツを挟んだサンドなども。
 ベーグルサンドの店の一番人気は、やはりサーモンとクリームチーズのサンドだろうか。
 もっちり食べごたえのあるベーグルは、プレーンやナッツ入、ブルーベリーなどいろいろ種類がある。
 ほかにも明太子ととりささみのサンドや胡椒のきいたツナマヨサンドもある。
 もちろん、クリームとさまざまなフルーツたっぷりのものも。
 バゲッドサンドの店は、生ハムとバターだけというものがシンプルながらおいしい。
 野菜とベーコン、エビのオマールソース、鴨のパテをたっぷりなどの色んな種類がある。
 またバゲットということで、それを薄くきって、その上に野菜や肉などを置いてチーズをかけてやいたオープンサンドも並んでいた。
 こういったサンドイッチもあれば、三角形の、食パンつかったサンドももちろんある。
 オーソドックスにたまご、ハムとレタス、じゅわっとソースのしみ込んだカツサンド。
 どれもこれも、味にあわせてパンの厚みも変えてあるようだ。
 どれにしようかと、たくさんあって迷うのもこの浜辺へ向かう街並みの楽しみ。
 もちろんデザートの店もある。沢山のフルーツの店。ヨーグルトにフルーツソース。でも、全て食べ終わった後にもう一度戻れば、その頃にはジェラートの店が開いているだろう。
 そして、浜辺での朝ごはん。
 シートを持ってきて、砂の上にしいて食べるのも良い。
 また、誰もが使えるように席は色々用意されている。
 少し日差しがでてきたならパラソルの下の席もある。ヤシの木並ぶ下の木陰にはふかふかのソファ席も。
 ほかにも、どこかいい場所ないかと自分で探してみるのもまた楽しみの一つかもしれない。
 でも場所をどこにしても変わらないのは、おいしい朝ごはんがあるということ。

●案内
「夏のあさごはんじゃよ!」
 スペースシップワールドのとあるリゾートシップ。そこは朝ごはんを楽しく食べることができるところなのだと終夜・嵐吾(灰青・f05366)は切り出した。
 海辺へ続く通りに様々な朝ごはんの店が並ぶ。
 飲み物、サンドイッチやサラダ。ひとくちで食べられるおかずなどなど。もちろん、デザートなどもある。
「楽しく迷いながら選ぶのも楽しいと思うんじゃよ」
 大きなバスケットも借りられるので、その中に詰めていくも良し。
 もちろん、紙袋などでも渡してもらえるので、飲み物とサンドだけで身軽に浜辺へ向かうのもあり。
 まだ少し涼しい夏の浜辺で美味しい朝ごはんを楽しんでおくれと笑って、嵐吾はてのひらの上でグリモアを輝かせた。


志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
 オーバーロードでプレイングをいただける場合、いつ送っていただいてもOKです。

 一章まるっと、お遊びシナリオです。
 夏のあさごはんシナリオです。
 海辺へ続く通りには、たくさんのお店がならぶ。その店で好きに朝ごはんを選んで、海辺でご飯。
 ご飯をお任せいただける場合は冒頭に★をお願いします。
 また『選ぶシーンがメイン』か『海辺でご飯を食べるシーンがメイン』かは絞っていただけると嬉しいです。オーバーロードの場合は、両方でも大丈夫です。

 公序良俗に反しない。また他の方に迷惑のかからない内容でしたら問題ありません。
 当然の事ながら、未成年の飲酒喫煙については絶対禁止です。(なお見た目年齢で判断致します)

 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。

 お声がけあれば志羽のグリモア猟兵も遊びに参ります。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 日常 『ドリーム・リゾート』

POW   :    イルカと一緒にクルージング

SPD   :    宝石のような魚たちと泳ぐ

WIZ   :    パラソルの下やヴィラでくつろぐ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
真宮・響
【真宮家】で参加

リゾートシップの浜辺で朝ご飯!!浜辺なので新しく仕立てた赤い花柄のタンクトップビキニを着て、子供達と朝ご飯を買いに行く。

財布がとても軽くなったのに苦笑しつつ、バスケットと紙袋を持ってパラソルの下の席へ。

クロワッサンサンドを頬張りながら、ベーコンを食べる。野菜と鴨肉のベーコンの取り合わせがいいね。クリームとフルーツのサンドも美味しい。

ああ、ポテトサラダも食べて、と。アイスコーヒーを飲めばもうお腹一杯だ。

もうデザートを食べる隙間が無い。子供達の食欲に微笑みつつ、子供達とジェラートを買いに行く。ああ、メロンのジェラートがいい。ああ、最高の朝ご飯になった。子供達も満足そうだ。


真宮・奏
【真宮家】で参加

リゾートシップの浜辺で朝ご飯!!海で楽しむにはパワー付けておきませんとね!!海なので新しく仕立てた水色のクロスホルタービキニを着て、家族で朝ご飯を買いに行きます。

バスケットや紙袋に朝ご飯を詰めてパラソルの下へ。明太子と鳥ささみもベークルに合いますね!!うん、胡椒のきいたツナマヨ味もいい!!最後にクリームとフルーツのベーグル。一口サイズのベーコンを食べて、たまごサラダ食べて満足!!

新鮮なパインを頬張って笑顔。あ、ジェラート買いに行くんですか?あ、ラズベリー味ありますか?はい、最高の朝ご飯になりました!!折角だから海で泳いで行きませんか?


神城・瞬
【真宮家】で参加

リゾートシップの浜辺で朝ご飯ですか。海ですから、紺のラインの入った白いサーフパンツを着て、家族と朝ご飯を買いに行きます。

一杯朝ご飯を詰めたバスケットと紙袋を持ってパラソルの下へ。野菜とベーコン、エビのオマールソース、鴨のパテ。色々具の工夫を凝らされたバゲッドサンドを味わいます。ベーコンとフルーツサラダを食べて満足そうに微笑みます。

デザートにヨーグルトにベリーソースを添えた物を。あ、ジェラート買いに行くんですか?僕はバナナ味がいいです。

折角水着着てきましたし、一杯食べたのでパワーも満タンです。そうですね、泳いでいくのもいいかもです。



●親子の朝
 リゾートシップの浜辺で朝ご飯!! と真宮・響(赫灼の炎・f00434)の心は躍る。
 折角の浜辺だ。響は新しく仕立てた赤い花柄のタンクトップビキニを着て朝食を。
 その手にはバスケットがあり、真宮・奏(絢爛の星・f03210)と神城・瞬(清光の月・f06558)の分も一緒に入っている。
 奏も新しく仕立てた水色の水着を。クロスホルタービキニを着て、あそこにしようとパラソルを指さした。
 瞬は紺のラインの入った白いサーフパンツを纏い、持ちますと響の手からバスケットを貰って向かう。
 その手からバスケットの重みがなくなって、財布がとても軽くなったのを思い出し響は苦笑する。
 バスケットだけでなく紙袋も抱えて、真宮家の朝ごはんは沢山だ。
 パラソルの下の席に座っていただきますの声がそろう。
 響が手を伸ばしたのはクロワッサンサンド。オニオンの程よい辛みが味を引き立てていた。そしてカリカリのベーコンも齧る。
「野菜と鴨肉のベーコンの取り合わせがいいね」
 その次はどれにしようか――クリームとフルーツのサンドかなと響は選んでぱくりと食べる。
 それにポテトサラダも食べて、アイスコーヒーを飲めばもうお腹一杯。
「明太子と鳥ささみもベークルに合いますね!!」
 と、右手のベーグルサンドと食べて奏は笑み、次は左手のものも。
「うん、胡椒のきいたツナマヨ味もいい!!」
 それをぺろりと食べたなら、クリームとフルーツのベーグルもやっぱり食べなければ。
 その前にベーコンを食べたまごサラダを食べて。どれもこれも美味しくて、満足。
 でもまだ食べられると新鮮なパインを頬張って笑顔を。
 瞬はバゲッドサンドを選んでいた。
 野菜とベーコン、エビのオマールソース、鴨のパテ。どれも味の方向性は違うけれど、美味しいのは間違いない。
 それにベーコンとフルーツサラダを食べて、瞬は満足そうに食べていた。
 そして最後のデザートにはヨーグルト。ベリーソースを添えた物を瞬は食べ終えて、ふと気づいたのはジェラートの店が開いている事。
 其処には人々がもう並んでいて、色とりどりの美味しそうなジェラートを手に去っていくのが見えた。
 その視線に響は気付いて、買いに行こうかと笑う。
「あ、ジェラート買いに行くんですか?」
「あ、ジェラート買いに行くんですか?」
 と、響と瞬の言葉が重なった。
 どれにしようなんて話をしながら、瞬は僕はバナナ味がいいですと言う。
 でもそれだけではなくて何種類か選ぶのもありのようですねとすれ違う人の手元に視線は寄せられてしまう。
「私はもうデザートを食べる隙間が無いよ」
 子供達の食欲に微笑む響。隙間は無いといっても、ジェラートを見れば――やはり食べたくなるというもの。
「あ、ラズベリー味ありますか?」
 あるよ、とジェラート屋の店員が答えてカップかコーンかまた迷う。
 そして店員にどれにします、メロン? それとも西瓜? と問われて。
「ああ、メロンのジェラートがいい」
 そう応えて響もひとつ選んだ。
 冷たいジェラートがひんやりと喉を落ちていく心地。そしてふんわりひろがるその味が舌の上で蕩けていく。
 美味しかったと響は笑み浮かべて。
「ああ、最高の朝ご飯になった」
 子供達も満足そうだと奏と瞬の表情を見る。ふたりも、もちろんと頷いて。
「はい、最高の朝ご飯になりました!!」
 奏でも満面の笑みで、そうだと思いつく。
「折角だから海で泳いで行きませんか?」
「そうですね、泳いでいくのもいいかもです。」
 一杯食べたのでパワーも満タンですといって、瞬と奏は海へと走り始める。
 響はほどほどにねと笑ってその様子を見守っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カーバンクル・スカルン
ふわふわやわらかな焼き立てパンにベーグルサンド、バケットサンドさらにはオープンサンド。なんでも選び放題とは時に残酷な物ですなぁ。

とりあえずパンもサラダもスムージーもその他諸々も全店の店員さんオススメの組み合わせや逸品を2〜3種類ずつ買って、大荷物でテラス席に向かうとしますか。気に入ったお店や気になったけど買わなかった商品は帰りに昼食として買い直すつもりでね?

テーブルいっぱいに敷き詰められた朝ご飯の数々。穏やかな海、青いホログラムの空、燦々と照りつける太陽……シチュエーションとしては最高ですな? じゃあいっただきまーす!

……へ? もちろん全部私の分だよー?



●それはぜんぶ
 浜辺へと続く路――美味しそうな香りに誘われて足を向ければ、今度はその見た目で誘惑してくる朝ごはん。
 ふわふわやわらかな焼き立てパンにベーグルサンド。バケッドサンド、さらにはオープンサンド。
 カーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)はそれらを眺めてうんとひとつ頷いた。
「なんでも選び放題とは時に残酷な物ですなぁ」
 迷う。どうあっても迷う。それならば――これらを一番よく知っている店員さんに聞くのがきっとベスト。
 パンのオススメはやはりふわふわのパン。あっちのサラダの店でポテトサラダ、そっちであつあつのソーセージかベーコン挟んで食べると美味しいよと聞いて、じゃあそれでとカーバンクルは笑って返す。そして店員がそのまま食べて楽しむならフルーツサラダもおすすめ。
 サラダの店に赴けば、先ほどの様子を見ていたのかポテトサラダもおすすめだけれど、たまごサラダとダブルにするのもいいよと言われる。
 そして先ほどの店できいたフルーツサラダももちろんバスケットへ。
 ちなみにしゃきしゃきレタスやベーコンを挟むならクロワッサンがあうと聞いて新たな誘惑も。
 朝食が揃って来れば、飲み物も。
 スムージーは野菜色々、でも甘味もあるグリーンスムージーか、フルーツスムージーをおすすめされて、カーバンクルは両方もらう。
 バスケットの中をいっぱいにして、テラス席に向かいつつもまだ色々気になる店はある。
 どちらにしようかと悩んで選ばなかったものもあるのだから、それは帰りに昼食として買い直すつもりでもあった。
 テラス席に座って、テーブルにひとつずつ並べていけば――壮観。
「穏やかな海、青いホログラムの空、燦々と照りつける太陽……シチュエーションとしては最高ですな?」
 カーバンクルは幸せの笑み浮かべて。
「じゃあいっただきまーす!」
 まずはふわふわのパンにポテトサラダとたまごサラダを挟んでぱくり。美味しい~と笑顔いっぱいにその気持ちを乗せて、次から次へと食べていく。
 するとふと視線を感じて――首傾げるカーバンクル。それは、まだまだテーブルいっぱいの朝ごはん、一人で食べきれるのかという通りすがりの人からの心配。
「……へ? もちろん全部私の分だよー?」
 でもこれくらいは当たり前。
 全部、美味しくいただけるカーバンクルの朝ごはん。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鉄・弥生
【鉄家双子】

大きなバスケットは一人一つ
朝はしっかり食べたいものね(大食い)

悠生が選んでくれたソファ席でいただくよ
私を気遣ってくれる優しいところ、大好き

悠生はお肉中心のがっつり系だね
私はベーグルサンド三種にしたの
サーモンとクリームチーズ
明太子ととりささみ
それから、ベリージャムとくるみだよ
甘いのも欲しいなって思って

あと、サラダとオレンジジュース
ちょっと足りなかったかな?

そっか、おかわりすればいいよね
デザートは何にしよう
今から楽しみ

じゃあ…悠生のオリジナル
ハードパンのサンドの味が知りたいな
ね、良かったら私のも一口どう?
はい「あーん」

やっぱり二人で食べると美味しいね
いつも通り分け合う時間がとっても幸せ


鉄・悠生
【鉄家双子】
大きいバスケットは一人一つ
半分こじゃ足りないもんなー(大食い)

弥生は夏の日差しが苦手だから、席は木陰のソファ席にするか


俺はローストビーフのバケットサンドとカツサンド
あとハードパンにオムレツとベーコンとソーセージ挟んでみた!
今朝は肉の気分でさー
でも野菜たっぷりのクロワッサンサンドもあるぜ!
飲み物は苺のフレッシュジュース
弥生が選んだやつもおいしそー!甘いのもいいな

足りなかったらお代わりすれば大丈夫!
ジェラートのお店もあるらしから次はデザートも持ってこようぜ!

弥生、俺の食べてみるか?
ほい、あーん
弥生もくれんの?んじゃ、ジャムとくるみのやつ貰おっかな
分けっこして食べるとますますおいしいな!



●ふたり、ひとりずつ
 大きなバスケットは、鉄・弥生(鉄家次女・f35576)の手にひとつ。そして鉄・悠生(鉄家次男・f35575)の手のにもひとつ。
 朝はしっかり食べたいものねと笑う弥生に悠生は大きく頷いた。
「半分こじゃ足りないもんなー」
 ふたりとも、大食いだからと笑い合って一緒に海辺へ。
 あそこにしようと悠生が指差したのは木陰のソファ席。弥生は夏の日差しが苦手だからと言葉にすることなくても、弥生はわかっていて。
「私を気遣ってくれる優しいところ、大好き」
 そう言って、悠生より先に弥生はぽふっとソファへと座る。
 ふかふかと笑って、悠生も早くと手招いた。ソファに座れば、お楽しみの朝食。
 お互いに何を選んだのか、気になる所でもある。
「俺はローストビーフのバケットサンドとカツサンド。あとハードパンにオムレツとベーコンとソーセージ挟んでみた!」
 今朝は肉の気分でさーと悠生はがっつり食べる気満々なサンドがもう楽しみといったところ。
 ローストビーフは薄切りだけれどたっぷりはいっている。カツサンドは厚めにきった肉を上げていてソースがじゅわっとパンにもしみていた。
「悠生はお肉中心のがっつり系だね」
「でも野菜たっぷりのクロワッサンサンドもあるぜ!」
 そっちも美味しそう~と言いながら弥生は自分が選んだものを見せる。
「私はベーグルサンド三種にしたの」
 サーモンとクリームチーズはオーソドックスだが美味しいのはすでにわかりきったこと。
 明太子ととりささみはどんな感じだろうか。そしてもうひとつ、楽しみなのが。
「それから、ベリージャムとくるみだよ。甘いのも欲しいなって思って」
 悠生は瞬いてそれをのぞき込む。
「弥生が選んだやつもおいしそー! 甘いのもいいな」
 俺の飲み物は俺は苺のフレッシュジュースと悠生は見せる。甘いのはこれで補給かな、と言いつつもあとで欲しくなるのは間違いない。
「あと、サラダとオレンジジュース。ちょっと足りなかったかな?」
「足りなかったらお代わりすれば大丈夫!」
「そっか、おかわりすればいいよね」
 足りなければ、またあの通りに戻って。さっき選べなかったものを選ぶか、それともまた新しい出会いをするか――それはその時のめぐりあわせ。
「ジェラートのお店もあるらしから次はデザートも持ってこようぜ!」
 デザートときいてベーグルサンドを食べつつもそちらへと弥生の気持ちも早速向いてしまう。
「デザートは何にしよう、今から楽しみ」
 冷たいジェラートもいい。焼き菓子の店もあって、それも美味しそうだった。
 弥生が何を考えているか、悠生は分かって。けれど自分もまたデザートは楽しみだ。
「弥生、俺の食べてみるか?」
 どれにする? と問えば弥生は少し悩んで。
「じゃあ……悠生のオリジナル。ハードパンのサンドの味が知りたいな」
 それは絶対美味しい組み合わせと悠生が選んだもの。いいぞと笑って、その口元へと悠生は運ぶ。
「ほい、あーん」
 あーんと差し出されたのを食めば、ソーセージはぷりっと弾けるような歯ごたえ。ベーコンはその食感ともまた違ってオムレツがふんわり柔らかさで繋ぎとなる。
 そしてなによりまたパンが美味しい。
 美味しいと表情緩ませてごくんと飲み込めば弥生はお返しと言って。
「ね、良かったら私のも一口どう?」
「弥生もくれんの? んじゃ、ジャムとくるみのやつ貰おっかな」
 それが気になってたんだと悠生はあーんと口開ける。
「はい、あーん」
 運ばれてきたベーグルはもっちり。そしてほんのり甘い味に悠生も笑顔だ。
 それは朝ごはんが美味しいのもあるけれど。
「分けっこして食べるとますますおいしいな!」
 その言葉にうんと弥生も頷く。
「やっぱり二人で食べると美味しいね」
 いつも通り分け合う時間がとっても幸せ。
 いつも通りだけれども、今日は海辺でちょっと違う朝ごはん。
 それもまたきっと、美味しさの一滴。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神明・桐伍
アドリブ・連携◎/パン類★

面包か、辺りに良い香りが漂っているな。我の知る面包とは少々趣きが違うようであるが、美味しそうではある。此は何ぞ?
籠を借りて店の者に尋ねながら選んでいく。
ああ終夜殿、これが皆只とは恐れ入る。して、貴殿のお勧めはどれであろうか?

さて、甜点は自分で選ぶとしよう。
よーぐる、と、じぇらぁと?何方がより美味しいのだ?よーぐるのジェラートに水果を盛り付け!?そのような物が・・・う、うむ。食してみるとするぞ。ありがとう。
茘枝は絶対乗せていただきたい、それから・・・

うむ、涼やかな風だな。(木の上で足ぶらぶらしつつ)
折角の馳走である、ゆっくりと賞味致そう。



●ひとつ、ひとつ選んで
 人々の気配はまだゆるく、早くから朝食を求めてくるものもまばらだ。
 神明・桐伍(神将の宿星武侠・f36912)はすん、と鼻を鳴らす。それは鼻をくすぐる良い匂いに惹かれて。
「面包か、辺りに良い香りが漂っているな」
 しかし、と桐伍は思う。
「我の知る面包とは少々趣きが違うようであるが……」
 好い香りのする店の中を覗き込む。
 ふわふわで様々なカタチがあるそれらは美味しそうだと、どれを籠にいれるのか迷うところ。
「此は何ぞ?」
「それはクロワッサンだよ。そっちは甘いクリームパン」
 三日月型のものはクロワッサンというらしい。それはさくさくした食感なのだろう。その隣のまぁるいパンはクリームパンで、柔らかそうだ。
 どれにしようかと眺めていると、この場に誘ったものの姿が見えた。
「ああ終夜殿、これが皆只とは恐れ入る。して、貴殿のお勧めはどれであろうか?」
「どれも美味しそうじゃけど……やはりクロワッサンじゃろか」
 そのままでも、何か見繕ってもらって挟むのでも、どちらでも美味いに違いないと嵐吾は言う。
 それを聞いて桐伍はではそれをとひとつ。
 しかし朝食はこれだけでは少ない。さて、と桐伍は見回して。
「甜点は自分で選ぶとしよう」
 何がいいだろうか――通りを巡っていれば色々とあって目移りする。
 その中で、おいしい~と言いながらソレを貰っていく人々が見えて桐伍の足もそちらへ向いた。
「よーぐる、と、じぇらぁと?」
 それは桐伍にとって初めてのもの。何方がより美味しいのだ? と店員に問えばどちらも美味しいという答え。それに、と店員は瑞々しい果物を指さして、これを盛り付けることもできると言う。
「よーぐるのジェラートに水果を盛り付け!?」
 そのような物が……と零すと店を訪れたものが今まさに、その四角いサイコロの様に切ったフルーツ色々とたっぷりで! と注文をしてもらっていく。そして店員は、あんたなどうする? と笑って訪ねた。
 その問いに、やはり気になると桐伍はゆるりと頷いて。
「……う、うむ。食してみるとするぞ。ありがとう」
 そしてどれにすると問われたら、桐伍の視線はまずソレにとどまった。
「茘枝は絶対乗せていただきたい、それから……」
 どれもこれも美味しそうで、これは幸せな悩みになる。
 悩みながら籠に詰め込んで、朝食の場所はそこでとすでに決めていた。
「うむ、涼やかな風だな」
 潮風が頬撫でて、しっかりとした木に登って桐伍はぶらぶらと足を揺らす。
 そして、美味しいを沢山詰めた籠を開いて改めて見つめる。
「折角の馳走である、ゆっくりと賞味致そう」
 まずは、最初に勧めて貰ったくろわっさん、だったかとそれを手にして。
 最後のお楽しみはじぇらーと。楽しみだと眦は緩む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夏目・晴夜
帷さん(f00445)と
焼きたてのパンの香り、一瞬で目が覚める程に素晴らしいですよねえ
この極上のパニーニを更なる逸品にする為には、やはり肉を…え、野菜をそんなに?
ああ、アボカドは良いですね
しかしアボカドを入れるのでしたら、これとか入らないですよねえ(レタスやトマトをさり気なく戻そうと)

朝ですからね、挟むものはシンプルに
生ハムやボローニャソーセージをたっぷりと、あとはチーズとアボカドと
…まあ、はい、他の野菜も挟みます
帷さんが選んだ野菜ですから、絶対に無駄にはしませんよ

カフェコレット?へえ、お酒が入っているのですか
でも私もそれで…ではなく、カフェオレで
本当は、早く一緒にお酒を飲んでみたいのですがね


枢囹院・帷
晴夜(f00145)と
落ち着いたリゾートワンピース姿に手籠を提げ
朝の清々しい空気を味わいながら、店々で食材を調達していこう

こんがり焼き目のついたパニーニを切って貰い
中身は瑞々しい夏野菜を、レタスとトマトを多めに買う
アボカドも入れようかな……こら減らさない(おねえさんのかお

晴夜と一緒のものが食べたいからハムにソーセージも乗せて
更にチーズだと……!?(真似する手が止まる
ちょっと多めかなとまじまじ見つつ
同じものを食べられる幸せを甘んじる

折角リゾート気分を味わわせて貰っているんだ
エスプレッソにグラッパを加えたカフェコレットを頼もう
来年の夏には君と酒精を楽しめているかな
急ぐ事もない、ゆっくり此方においで



●同じものを楽しむ幸せ
 朝の清々しい空気に枢囹院・帷(麗し白薔薇・f00445)は瞳細めながら、リゾートワンピースの裾翻す。
 そして帷の手には籠。今からこの手籠へと朝食が詰め込まれていくのだ。
 深呼吸ひとつすれば――朝の清々しさとともに焼き立てパンの香りも届いて、夏目・晴夜(不夜狼・f00145)の眠たげだった瞳も覚醒する。
 そう、ここにある美味しいもの全てに誘われている心地だ。
「焼きたてのパンの香り、一瞬で目が覚める程に素晴らしいですよねえ」
 その香りはどこからと追えばパニーニの店だ。
 いらっしゃいと店員が笑って、どれにすると具材を示す。
 帳は少し悩んで、こんがり焼き目のついたパニーニを切ってもらい、瑞々しい夏野菜を――レタスとトマトを多めに。
 その隣で晴夜も唸りながらどうするかと思案。
「この極上のパニーニを更なる逸品にする為には、やはり肉を……え、野菜をそんなに?」
 しかし、帷が野菜たっぷりにしているのを二度見する。そんなに野菜を挟んでは肉を挟む余地がないのでは? いやでも挟んで見せるということなのか……とさらに考えは深くなる。
「アボカドも入れようかな……」
「ああ、アボカドは良いですね」
 しかし野菜は他にもある。旬のものもたっぷりで、たくさんの誘惑だ。
「しかしアボカドを入れるのでしたら、これとか入らないですよねえ」
 そしてアボカドセレクトによるチャンスタイムと晴夜はレタスやトマトをさりげなく戻そうとする。アボカド一つで十分でしょうという気持だ。
 しかしそれを見逃す帷ではなかった。
「こら減らさない」
 おねえさんのかおでぴしりと一言。はい、と尻尾下げながら晴夜は素直に、レタスにトマトをそのままに。
 しかし野菜だけでは生きてはいけないとばかりに晴夜は選ぶ。
「朝ですからね、挟むものはシンプルにいきましょう」
 生ハム、ボローニャソーセージをたっぷり。
 その様子を目に、帷も同じ物を選ぶ。それは一緒のものが食べたいからだ。
 しかし――食べ盛り男子はまだ挟む。
「あとはチーズとアボカドと」
「更にチーズだと……!?」
「……まあ、はい、他の野菜も挟みます」
 帷さんが選んだ野菜ですから、絶対に無駄にはしませんよと晴夜は具沢山パニーニが完成ですと頷く。
 しかし晴夜を真似していた帷の手が、チーズの前で止まっていた。もりもりに挟まれていくパニーニ。この量は自分にとって――
「……ちょっと多めかな」
 まじまじ見つつ、けれど今日はこのままいくとチーズも挟まれていく。挟んでやはり多いなとも思うのだけれども、同じ物を食べられる幸せに甘んじる。だから良いのだと。
 でもかぶりつけるだろうか、とそこはちょっと不安だ。
 おなか一杯になりそうなパニーニを包んでもらって、次にふわりとふたりを誘ったのはコーヒーの香り。
 そこは淹れたてを用意してくれるし、お酒もあるという。
 その店の方へと帷の足は向いて、晴夜も後ろをついていく。
 そして何を頼んだんですかと問えば帷は眦緩めて。
「折角リゾート気分を味わわせて貰っているんだ」
 エスプレッソにグラッパを加えたカフェコレットを頼もう――そう言って笑む。
「カフェコレット? へえ、お酒が入っているのですか」
 そんな楽しみもあるんですね、と晴夜はそれを見つつ。
「でも私もそれで……ではなく、カフェオレで」
 興味はある。けれど酒精は、まだ少しだけ晴夜には早いもの。
 本当は、早く一緒にお酒を飲んでみたいのですがねと零しながら受け取るカフェオレは、それはそれで美味しいもの。
「来年の夏には君と酒精を楽しめているかな」
 しかし残念そうなのはわかる。帷はその時が楽しみだと笑み零す。
 急ぐ事もない、ゆっくり此方においでとただやわらかに。
 ともに楽しむ最初の一杯はどんな一杯になるだろうかと、その時もまた今から楽しみの一つになるのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

筧・清史郎
らんらんと朝ごはんを

それぞれ調達し、ふかふかソファ席へ
俺はオープンサンドとサラダ、スムージーに

オープンサンドは、スモークサーモンと菜の花にクリームチーズ、ポーチドエッグをのせ、黒胡椒をかけたもの
ブロッコリーとキノコとハムのサラダ
バナナとパインのスムージーだな

ん?どうした、らんらん?
意外か?筋肉に良い朝食だ(微笑み
らんらんの朝食は、流石洒落ていて美味しそうだな

海を眺めながら友と朝ごはん、とても良いな
筋トレも捗りそうだ
この後、共にどうだ?(微笑み

だがその前に
ふふ、お楽しみのデザートだ
勿論らんらんの分もあるぞ
(砂糖漬け泥甘)果物たっぷり(超激甘)ヨーグルトだ
やはり甘味は欠かせないな、らんらん(微笑み



●このあと筋トレ――
 朝ごはんを調達して、合流。
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は嵐吾の尻尾がふわふわご機嫌に揺れるのをにこにこと眺めていた。
「せーちゃんは何にしたん~?」
「俺はオープンサンドとサラダ、スムージーだ」
 スモークサーモンと菜の花にクリームチーズ。その上にポーチドエッグをのせ黒胡椒がアクセント。
 ブロッコリーとキノコとハムのサラダにバナナとパインのスムージーが清史郎のバスケットから出てくる。
「ええ感じの朝食じゃな」
 しかし、と嵐吾は違和感を感じていた。
 こういう時、絶対に激甘のものを――例えばホイップクリームたっぷりましましのフルーツサンドが出てくると予想していたのだ。
 なので、自分でフルーツサンドを選んでこれがあるから大丈夫と断る心づもりだった嵐吾は気が抜けてしまった。
「ん? どうした、らんらん?」
「いや、なんかもっと甘い朝食でくるんかと思っておったんじゃよ」
「意外か? 筋肉に良い朝食だ」
 その頬笑みになるほどと嵐吾は思う。そしてらんらんのは、と清史郎に尋ねられこれじゃよとクロワッサンサンドを掲げて見せた。それに胡椒と粒マスタード聞いたポテトサラダ。
 それから、激甘対策で選んだ甘いけれど甘さ控えめのマスカットサンド。
 飲み物は、何かあったときのために甘さはいらぬとブラックコーヒー一択。
「らんらんの朝食は、流石洒落ていて美味しそうだな」
 そして清史郎の目はマスカットサンドにきらきらと。せーちゃんにも半分あげるつもりじゃよと嵐吾は笑って尻尾揺らす。
 ご機嫌な尻尾だと見つつ、海を眺めながら他愛のない話しつつ二人で過ごす。
 その中でふふと清史郎は笑みを零す。どうしたんじゃと問えば、また一層笑み深くなる。
「海を眺めながら友と朝ごはん、とても良いな」
「そじゃね、ゆるゆるした時間は良きものよ」
「筋トレも捗りそうだ。この後、共にどうだ?」
 食べた後すぐじゃと腹がいたくなるのでは? と笑いながらほどほどなら付き合ったげよと嵐吾は言う。
「だがその前に」
「その前に?」
「ふふ、お楽しみのデザートだ」
「んっ?」
「勿論らんらんの分もあるぞ」
「んんっ!!??」
 油断しておった! と嵐吾は身構える。
 清史郎が取り出したるは、果物たっぷりのヨーグルト。
 何じゃヨーグルトか……それなら、まぁ……と受け取った嵐吾は謎の重さをそれに感じた。
 あっ、これ絶対甘いやつじゃぁ……と嵐吾はぐぬと呻く。
「やはり甘味は欠かせないな、らんらん」
 ぱくりと美味しそうに清史郎は口へ運ぶ。ぱくり、ぱくり。
 それは砂糖漬けの泥甘の果物――程よい甘さだ。
 そしてヨーグルト(超激甘)もそれによく合う。
「どうした、らんらん? 食べないのか?」
「こころのじゅんびをしておるんじゃ」
 そう言って瞳細める友の姿。
 心の準備とは。ああ、あまりにも美味しそうなので食べるのをためらい、一口目に勇気がいるということだろうか。
 しかしずっとそうしているわけには――よし、なら俺が一口目を食べさせてやろう。一口がすべて食べるきっかけになるはずと清史郎が思い至るのは一瞬のことだった。
 自分のを空にして、嵐吾の手からその器を取る。嵐吾が??? となっている間にひとすくい。
 さぁ美味しいぞ――全てが善意である。
 この後嵐吾が筋トレをできたかどうかは、わからない――

大成功 🔵​🔵​🔵​

インディゴ・クロワッサン
「ふわぁぁぁ…」
お祭り騒ぎで色々はしゃぎすぎたかなぁ…疲れが…
「ふわぁ… 暖かい紅茶かほうじ茶欲しいな…」
朝食は、ふわっふわのオムレツに、カリっとしたベーコンとソーセージで…
「今日はもちもちパンな気分だし、白パン的なもっちりパン無いかな…」
ついでだから籠を借りて、朝ご飯を詰めたら、おやつにブルーベリーベーグルとー、サーモンとクリームチーズのベーグルサンドとー、フルーツサンドも買って…
パラソルの下の席に着いたら、おやつだけ全部UC:無限収納 にしまったら、朝ごはんをいっただっきまーす♪
朝ご飯が終わったら、シメとしてジェラートを…
「あれ、終夜さん?」
良かったら一緒にジェラート選びませんか~?



●眠さもいつの間にか、消えて
「ふわぁぁぁ……」
 涼やかな朝の風の中で大きな欠伸をインディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)はひとつ。
 まだ少し目がしょぼしょぼするとこすりながらその足はゆるりと、おいしい物がならぶ通りへと向いていた。
 お祭り騒ぎで色々はしゃぎすぎたかなぁ……疲れが……と零しながら進んでいたインディゴの鼻をくすぐる香りがあった。
 それは飲み物の店。冷たいのみものもあるが、温かいものももちろんある。
 朝は温かいものが良いと、選んでいく人もいるようだ。
「ふわぁ…… 暖かい紅茶かほうじ茶欲しいな……」
 そんな人々とすれ違えば、ふわりと良い香り。ほうじ茶の芳ばしい香りがふわりと漂ってそっちかなぁと気持ちが引っ張られる。
 ここは朝食を自分好みにそろえていける場所。
 インディゴは、今朝はどうしょうかなぁと考える。
 朝食は、ふわっふわのオムレツに、カリっとしたベーコンとソーセージで……と想像するときゅうとお腹が鳴りそうになる。
 それらを籠を借りて詰めて、でもまだそこには余裕があった。
「今日はもちもちパンな気分だし、白パン的なもっちりパン無いかな……」
 そう零すと、あそこの店のパンがそんな感じだよと、近くの店の店員が言って。
 ついでにこれもどうだいなんて示したのはブルーベリーたっぷりのベーグル。
 そこにはベーグルサンドがいろいろと並んでいた。
 インディゴはそれもおいしそうと選んでいく。
「おやつにブルーベリーベーグルとー、サーモンとクリームチーズのベーグルサンドとー、フルーツサンドも買って……」
 籠がいっぱいになってきたと思いつつ、次に向かうのは浜辺だ。
 どこにしようかと考えて、パラソルの下の席へ。
 おやすだけ、先にUC製の茨が纏わりついた扉にふれて仕舞い込んだら――朝ごはん。
「いっただきまーす♪」
 ぱくりとたべた白ぱんはふかふかでもちもち。オムレツも優しい味で笑み零れる。
 ベーコンも美味しく、ソーセージも楽しい食感。
 それらを平らげるのはあっという間だった。
 そして朝ごはんんがおわったら、ジェラートという楽しみがある。
 シメのジェラート、とその店に向かっていると。
「あれ、終夜さん?」
 この場所を紹介した嵐吾もジェラートが気になる様子。
「良かったら一緒にジェラート選びませんか~?」
 そう声かければ、そうじゃねと笑って――試食もちょっとできるらしいんじゃよと尻尾揺らす嵐吾。
 それは、とインディゴも瞬く。
 それはとっても素敵だね~と、これから食べる一品を悩むことに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

椚・一叶
友のトリス(f27131)と
静かな海、いいもの
儂はきっとこの朝の海を優雅に過ごしてみせる…
大きなバスケットを借りたらいざ、至高の朝食集めへ

夏らしくフレッシュな西瓜ジュースを頼む
見た目の華やかさに惹かれてフルーツサラダ
果物が続けば肉は絶対欲しくなる、とカリカリベーコンも
ふわふわなパンを買って、それらを美味しく挟む心算
トリスはどんな朝ごはんにする?
悩んでいたら、儂のもやるから…
とたまには年上らしい振る舞い、見せてやろう
そう言いつつも、オープンサンドもちらちら
きょ、今日は自分で挟む…から

バスケットに詰め込み終わったら
砂浜にシート敷いて食べよう
食べ終わったら賑やかな海になる前に
昼飯の作戦会議だ


鳥栖・エンデ
友人のイチカ君(f14515)と
朝ごはん〜1日の始まりだからか何食べようかの
ワクワクもひとしおな気がするよねぇ

クロワッサンとベーグルのに悩みまくって
もう食べたいもの食べようってことにしたよ〜
ボクが選んだのは、鴨肉ベーコンのクロワッサンサンドと
もちもちベーグルはねぇ…一番人気のサーモンとクリームチーズに
和風珍しい気がした、とりささみと明太子サンドに
胡椒のきいたツナマヨサンドがあるよー
イチカ君のメインとおかず揃った朝ごはんも美味しそう!

サンドイッチ沢山をバスケットに詰め込んで
海を見ながら食べる朝食も爽やかな感じ〜
残さずキレイに食べ終えたなら
次は昼食会議かぁ…今度はもう少し
おかずのことも考えようっと



●朝も、昼も
 朝の風は涼やかで、そして昼の賑わいはなく静かだ。
 椚・一叶(未熟者・f14515)は静かな海、いいものと瞳細める。
「儂はきっとこの朝の海を優雅に過ごしてみせる……」
 そして一叶はぐっと、その手にもった大きなバスケットの持ち手を握る。
 いまはまだ、それはからっぽだ。これからこの中に至高の朝食がつまっていくのだから。
 その期待に満ちた表情にふと鳥栖・エンデ(悪喰・f27131)も笑み零す。
「朝ごはん~1日の始まりだからか、何食べようかのワクワクもひとしおな気がするよねぇ」
 一叶は頷いて、今はまだ軽いからっぽのバスケットがいっぱいになるのを想像して柔らかに笑む。
 さてこの中に何を摘めようか――まず一叶の目に留まったのは様々な果物並ぶ店。そこは絞りたてジュースを提供してくれるところだ。
 オレンジや桃はその場でぎゅーっと絞られてその芳醇な香りを微かに。
 そして一叶の目に留まったのは黒と緑の縞模様――西瓜だ。
 夏らしくフレッシュな西瓜ジュースがまずひとつめ。
 そしてそのお隣の店はサラダが色々並んでいる。
 ポテトサラダだけでも数種類。野菜メインのものもあれば海藻のサラダも。
 色々ある中から瑞々しいフルーツサラダの見た目の華やかさに惹かれて一叶はそれもバスケットへ。
 果物が続けば、肉は絶対欲しくなると視線で追ったのはカリカリベーコン。
 それをふわふわなパンにはさめば――と思えば心も踊る。
 美味しく挟もうと思いながら一叶はエンデに視線向けた。エンデのバスケットはどうなっているのかも気になる所。
「トリスはどんな朝ごはんにする?」
 もし悩んでいるのなら、儂のもやるから……とたまには年上らしい振舞いを。
 そう言いつつも、一叶の視線はオープンサンドもちらちら。それも美味しそうで気になると視線は何よりも雄弁だ。
「きょ、今日は自分で挟む……から」
 しかし、もうすでにふかふかのパンにカリカリベーコンがあるのだ。
 そしてエンデは唸りながらそれが、と紡ぐ。
「クロワッサンとベーグルのに悩みまくって」
 そしてたどり着いた答えは。
「もう食べたいもの食べようってことにしたよ~」
 鴨肉ベーコンのクロワッサンサンドをまずひとつ。
「もちもちベーグルはねぇ……一番人気のサーモンとクリームチーズに、和風珍しい気がした、とりささみと明太子サンドに胡椒のきいたツナマヨサンドがあるよー」
 どちらももっちりおいしそうなベーグルにしっかりと具材が挟まっている。
 エンデは一叶のバスケットも覗き込んで、ふふと笑み零した。
「イチカ君のメインとおかず揃った朝ごはんも美味しそう!」
 でもまだバスケットにはお互い余力がある。
 まだもう少し、何かを詰めようかと二人で笑い合って、あれもこれも気になるものを。
 そしてバスケットをいっぱいにしたら、砂浜にシートを敷いて腰を下ろす。
 ざざん……と波の引いて返す音が穏やかなものだ。
 それはまだ、朝だからなのだろう。
「海を見ながら食べる朝食も爽やかな感じ~」
 エンデは最後の一口を食べ終えて、ごちそうさまと手を合わせる。
 一叶も食べ終わって、賑やかな海になる前にときりりとする。
 朝ごはんを食べ終えたなら、この話をしておかなければいけないと。
「昼飯の作戦会議だ」
「次は昼食会議かぁ……今度はもう少しおかずのことも考えようっと」
 でも、と二人は思い出す。
 そろそろジェラートの店が開いている頃合ということを。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィリアム・バードナー
【陰陽】

おお!朝から美味そうな店が沢山あるぞ!

色んな店があって迷っちまうなー…
リアンの腕をグイグイと
よし、片っ端から行くぞ!

ジュース、ポテトサラダ……
ちらりとリアンの買ったものを見て。
2人分のソーセージも買ってくか。
サンドイッチも色々種類があるし、具材が多くて食べ応えがあるやつがいいな!ピクルスなんかも売ってるし行ってみようぜ!

大量の朝食をバスケットに詰めて。
俺達で食いきれっかなぁ?でもお前と朝食選ぶのなんか楽しくなってきたわ♪
お、あそこの店も美味そうだな、行ってみようぜリアン!


リアン・デヴァル
【陰陽】

ふぁ…と大きな欠伸一つ。
朝から元気だね…あまり朝は食べられないんだけども……

本当だ。色々店があるね。
まぁ、君が行く所について行くとするよ。

朝は軽いものがいいかな。
フルーツサラダとかスムージーとか良さそう。
なんだかウィリアムが随分食べ応えのあるものを買っているみたいだけど…
まさかその量、私にも食べろなんて言わないよね?

あぁ…やっぱり私〝達〟の分なんだね、この量は…
朝食を選んで食べる…ウィリアムとそれが出来るのは私も楽しいよ。
でも限度というものが……って、私の話を聞いてるのかい?ウィリアム?



●バスケットいっぱいにつめて
 夏――しかし朝の陽ざしはまだ優しい方。
 ふぁ……と大きな欠伸一つ。口元に添えた手で隠しながらリアン・デヴァル(麗しきmy lady・f33678)は零す。
 その腕掴んでぐいぐいと引っ張るのはウィリアム・バードナー(堕天したワンコ・f31562)。
 その瞳は朝の輝きと同じようにきらきら輝いて、通りに並ぶ店の上をいったりきたり。どこからいこうかとわくわくといったところ。
「おお! 朝から美味そうな店が沢山あるぞ!」
「朝から元気だね……あまり朝は食べられないんだけども……」
 色んな店があって迷っちまうなー……とウィリアムは唸る。
 あそこは焼き立てパン、こっちはスムージー。色とりどりのサラダの店、スープの店もある。
 ウィリアムの視線を追っていたリアン。けれど、これは絶対食べなければ、というような強い気持ちは薄い。
「本当だ。色々店があるね。まぁ、君が行く所について行くとするよ」
「よし、片っ端から行くぞ!」
 行く先をリアンに委ねればこっちだとグイグイとふたたび。
 どこもかしこも気になる店ばかりだ。
 そんな中でリアンは朝が軽いものがいいかなと選んでいく。
 フルーツサラダとかスムージーとかよさそう、とその手に。
 フルーツは柑橘系多めのさっぱりしたものを。スムージーは野菜や果物たっぷりのものを選んでいた。
 そんなリアンの選んだものをちらりとみたウィリアム。
「ジュース、ポテトサラダ……」
 それで足りるのだろうか――という気持ちが起こるわけで。
 2人分のソーセージも買ってくか、とハーブ強めのそれをウィリアムは買っていく。
 そして次に目が留まったのはサンドイッチの店だ。
「色々な種類があるな!」
 どれにするか~とウィリアムは品定め中。すると店員がどんなのが好みですか? と尋ねてくる。
「具材が多くて食べ応えがあるやつがいいな!」
 それなら、虹色サンドイッチはどう? とオススメされる。トマト、ニンジンやパプリカ、紫キャベツなどで虹色のようになっている野菜メインのサンドイッチ。
 がっつりいくなら、ソースじゅわっとしみこんだカツサンドがやっぱり一番いいという。
 他にも、こういったパンでは無くてオープンサンドやクロワッサンサンドの店もあるよと店員は言う。
 あそこはピクルスなんかも売ってるから、好みを言えばカスタマイズしてくれますよ~なんて情報もつけながら。サンドイッチは色々あるから、迷うのもここの通りの楽しみ方なんだよと。
 好きに味を作れるというのには心躍るものがある。
「ピクルスなんかも売ってるし行ってみようぜ!」
 その言葉についていくよとリアンはウィリアムの後ろをゆるりとついていく。
 しかし――気になることがひとつ。
 なんだかウィリアムが随分食べ応えのあるものを買っているみたいだけど……と、またそのバスケットに新たに詰められたサンドイッチを見て思うのだ。
(「まさかその量、私にも食べろなんて言わないよね?」)
 そう思うと同時に、ウィリアムがバスケットいっぱいになってきたな、なんて零して。
「俺達で食いきれっかなぁ?」
「あぁ……やっぱり私〝達〟の分なんだね、この量は……」
 なんとなぁく予感はしていた、予想はしていた。
 小さく溜息零したリアン。しかしぱっと、楽し気な笑みに出会ってしまう。
「でもお前と朝食選ぶのなんか楽しくなってきたわ♪」
 声も弾んで――ウィリアムの心も弾んでいるのがわかる。リアンはふと表情緩めて。
「朝食を選んで食べる……ウィリアムとそれが出来るのは私も楽しいよ」
 リアンも、この時間は決して嫌なものではない。けれど、やはりこれは言わねばならない。
「でも限度というものが……」
 そう、もう十分に詰め込まれているバスケットについては、これ以上増やさぬようにと。
「お、あそこの店も美味そうだな、行ってみようぜリアン!」
「って、私の話を聞いてるのかい? ウィリアム?」
 もうこれ以上食べきれないだろうからと告げようとした矢先にウィリアムはまた新たな気になる店を見つけて向かっていく。
 ぴゃっと勢いよく向かったウィリアムをリアンは追いかけるが、またひとつ朝食がバスケットへと詰められていた。
 全部食べられるだろうか――そんな不安はあるけれど、楽しく笑うウィリアムを見たら食べきれる――いや、やっぱりそれは難しいと現実見詰め、そろそろ食べようと今度はリアンがぐいぐいと引っ張る番。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

生浦・栴
【壁】
席を二つ付ければ足りるか?
山羊のは早いな、ああ云うても酒が紛れ込むのに賭け…
云われても未だ飲めぬので種類を知らぬのだが
ではサングリアで

食料は多くとも端から喰えば問題あるまい
消費は主に団長と山羊のに期待しつつ
巣籠のはこういう物の整理は得意では?
並べるのはベーコンと夏野菜のキッシュトーストに海老アボガドのパイ
シンプルなバゲットと、フルーツを籠に少々
幾つかはナイフでカットして並べ
冷たい飲み物は何でも有難く頂く
山羊の、お主は一口は足りなかろう?
巣籠のも遠慮せず好きな物を
UCで保存してあったソフトクリームも出す
賭けの勝者には冷凍の葡萄も乗せておこう
アイスはパンに塗ってフルーツを挟むのも良さそうよな


巣篭・ひばめし
【壁】これだけの人数ですから、場所作りは必要ですね。桜田様、私もお手伝いします。手早く済ませてしまいましょう。■明石様、飲み物を買いに行かれるなら私の分もお願い出来ますか? 出来ればアイスコーヒーを。ガムシロップは1つ、ミルクは要りません。■食べるものは……ああ、私が注文せずとも、量も種類も十分なようですね。皆さんのを少しずつ分けて貰えませんか。幸い口は小さい方ですから、私の一口であれば生浦様も許してくださるはず……よろしいです? ■ジェラートですか……ミカエラ様、割とがっつり飲んで食べてしていたように思うのですが。まぁ、デザートは別腹と言いますものね。一緒に買いに行きましょう。


桜田・鳥獣戯画
【壁】
(朝の海の清廉さを語る)私は皆と出かけるとつい騒いでしまうので、この静かな朝のひと時くらいは空気を乱さぬように…
朝飯だ!!朝飯といえば夏のビーチでの!モーニング!一択!!
うむ浜辺で食おう!栴とひばめしに応じてビーチチェアをずるずる引きずり人数分確保
鷲穂、オレンジジュースを頼む!数が多そうなら一緒にアシをやるぞ!アシとは?
それはそれとして私は「冷酒」に食後のデザートを賭けておく!
卓は足らんかもしれんな…量を考えず入手してきてしまうのでな!私が
と言いながら量を考えない鴨肉ベーコンやサーモンのべーグルサンド、南洋フルーツジャムのパン…ミカエラそれはナイスルールだ!よってその海鮮サラダも頂こう!


ミカエラ・チャーチ
【壁】
海辺の朝って気持ち良い
潮の香りで尚更お腹が空くよね
椅子は足りるだろうけど、卓の面積足りるかな

鷲穂、あたしにも同じのをよろしく
賭けるなら選んでくる酒の種類にしなさいよ、栴
本命ビール、対抗ワイン、大穴ソフトドリンクね

ローストビーフのバゲットサンド、サーモンや海老を使った海鮮サラダ、チーズオムレツで陸海空制覇
『卓に置いたら皆の物』ルールでしょ?
好きなの選んでギガもひばめしもたくさんお食べ
足りなければ頼もしい紳士がいるから大丈夫よ

栴のUC便利よねぇ
そういえば、そろそろジェラート屋さんも開くはず
ギガは当然食べるとして、ひばめしもね
じゃあ鷲穂、寝る前に幸せ運搬人足ことパシリよろしく!


明石・鷲穂
【壁】
パラソル借りて、浜辺で食おうぜ。
おれは飲みもんとってくるが、希望あるか?

砂浜に変な跡あると思ったら…キガ達引きずってきたのか!重かったろ~
オレンジジュースと、栴はレモンスカッシュ飲めるか?ひばめしは冷たい珈琲…しろっぷ1つ…これあってるか?普段飲まんから迷った!
おれとミカエラの分は…気がついたら手に持ってたんだ。(麦酒)朝からは控えようと思ったんだよなぁ。

軽めで良いかと思ったが。人の見ると腹減るな!ひと口くれ。
食えん分はおれが貰うぞ。アシに任せろ。ところでアシってなんだ?

ソフトクリーム、おれそのUC大好きだ。だいたい美味いもんが出てくるもんな。
朝から腹一杯、あとは寝れれば完璧だな!



●賑やかな朝食の時間
 朝の浜辺は心地よく、どこか静かさを感じるものだった。
 これが夏の朝のよさ――昼は人々の賑わい、夜もまた夜の浜辺の良さがある。
 しかし今この朝の海の清廉さは――と、桜田・鳥獣戯画(デスメンタル・f09037)は語る。
 私は皆と出かけるとつい騒いでしまうので、この静かな朝のひと時くらいは空気を乱さぬように……そう思っていた。
 思っていたのだがふわりと良い香りがすれば。
「朝飯だ!! 朝飯といえば夏のビーチでの! モーニング! 一択!!」
 鳥獣戯画の心は弾むばかり。
 ミカエラ・チャーチ(幻灯窟の獣・f14223)も笑って、海辺の朝って気持ち良いと笑う。
「潮の香りで尚更お腹が空くよね」
 その声にそうだなと頷いて、明石・鷲穂(真朱の薄・f02320)は笑顔でみんなに誘いをかける。
「パラソル借りて、浜辺で食おうぜ」
「うむ浜辺で食おう!」
 それでは私は、ビーチチェアを! と鳥獣戯画は座り心地良さそうな椅子の確保に。
 浜辺には幾つかひとびとが使えるように席が用意されていた。それにパラソルそえれば朝とはいえ夏の日差し。涼やかな時間にできるだろう。
 そのパラソルは、貸してくれる場所があるようだ。
「これだけの人数ですから、場所作りは必要ですね」
 巣篭・ひばめし(レディーメイド・f02775)は皆での朝食――5人でとなれば、テーブル一つでは少し手狭でしょうかと零す。
「桜田様、私もお手伝いします。手早く済ませてしまいましょう」
 助かる! と言いながら鳥獣戯画は座り心地の良さそうな椅子をずるずると頑張ってひっぱっていた。
 ひばめしは、テーブルはここが広いようですと示すものの、皆で使う事神庭得れば少し小さいような。
「席を二つ付ければ足りるか?」
 そこへ生浦・栴(calling・f00276)は席を寄せながら声かけた。テーブル二つ。これなら十分だろうと。
 その場所を準備してくれている様子に鷲穂は通りを眺めて。
「おれは飲みもんとってくるが、希望あるか?」
「明石様、飲み物を買いに行かれるなら私の分もお願い出来ますか?」
 ひばめしの言葉にもちろんと鷲穂は頷いて、何がいい? と尋ねた。
「出来ればアイスコーヒーを。ガムシロップは1つ、ミルクは要りません」
 鷲穂はひばめしのリクエストを、そして皆の好みを聞いていく。
「鷲穂、あたしにも同じのをよろしく」
「鷲穂、オレンジジュースを頼む! 数が多そうなら一緒にアシをやるぞ! アシとは?」
 アシとはなんだろうかと鳥獣戯画は思う。さてこの響きはどこできいたのだったか――しかしミカエラは、それを理解して小さく噴き出した。
 ミカエラと鳥獣戯画に大丈夫だ! と返しながら向かう鷲穂。その背中を見送りながら鳥獣戯画がそれはそれとして、と。
「私は『冷酒』に食後のデザートを賭けておく!」
「山羊のは早いな、ああ云うても酒が紛れ込むのに賭け……」
「賭けるなら選んでくる酒の種類にしなさいよ、栴」
 けれど、栴はうーんと唸る。まだ飲めぬもの。だから種類をまず知らないのだ。
 その様子にちなみにあたしは、とミカエラは淀みなく紡ぐ。
「本命ビール、対抗ワイン、大穴ソフトドリンクね」
「ではサングリアで」
 ぱっとうかんだものを口にするが、結果はいかに。
 そして席をくっつけ準備してパラソルも一つでは少ないかともう一つ。
「椅子は足りるだろうけど、卓の面積足りるかな」
 と、ミカエラはこれから朝食並ぶ様を思って零す。
「卓は足らんかもしれんな……量を考えず入手してきてしまうのでな! 私が」
 そして席の準備が終わったころに、皆戻ってくる。
 鷲穂は砂浜にあった謎の跡がここまで続いていて、そしてその先を見て全て理解した。なるほど、椅子を引きずった跡だったかと。
「砂浜に変な跡あると思ったら……キガ達引きずってきたのか! 重かったろ~」
 重いもの運んだご褒美だと労いながら鷲穂はもってきた飲み物を。
「オレンジジュースと、栴はレモンスカッシュ飲めるか?」
 冷たい飲み物は何でも有難くと受け取って、一口飲めば冷たくてすっと美味しい。その表情をにこにこ見ながら鷲穂はひばめしへも。
「ひばめしは冷たい珈琲……しろっぷ1つ……これあってるか? 普段飲まんから迷った!」
 あっていますとひばめしは受け取って、ふわりと笑む。
 そして鷲穂は神妙な表情でそれを取り出した。
「おれとミカエラの分は……気がついたら手に持ってたんだ」
 それは、麦酒。
「朝からは控えようと思ったんだよなぁ」
 でも、やっぱり目に入ったら飲むしかないんだよなぁというような雰囲気で鷲穂は零し、ミカエラにもはい、と渡す。
 そして、麦酒だったかと鳥獣戯画と栴は視線合わせ、ミカエラはピースサイン。
 テーブルの上はそれぞれが色々なものを選んでもってきたから、千差万別。
 同じ通りを通って来たのに、どこにこれがあったのだろうなんて思うものもある。
 ローストビーフのバゲットサンド、サーモンや海老を使った海鮮サラダ、チーズオムレツ――ミカエラは陸海空制覇、と笑う。
 こんなにいっぱい、とひばめしは瞬いて。
「食べるものは……ああ、私が注文せずとも、量も種類も十分なようですね」
 皆さんのを少しずつ分けて貰えませんかとひばめしは言う。
 幸い口は小さい方ですからと、私の一口であれば生浦様も許してくださるはず……と思いつつひばめしは。
「よろしいです?」
「端から喰えば問題あるまい」
「『卓に置いたら皆の物』ルールでしょ?」
 鳥獣戯画とミカエラも、栴も頷く。
このテーブルの上に並ぶのが多ければ、消費は主に団長と山羊のに期待――という視線向けて。
「好きなの選んでギガもひばめしもたくさんお食べ」
 そういうミカエラにではまた少しとひばめしも気になるものを。
「巣籠のはこういう物の整理は得意では?」
 そう言われてひばめしは、こう置けばもうちょっと置けますねとテーブルの上を綺麗に。
 栴が並べるのはベーコンと夏野菜のキッシュトーストに海老アボカドのパイ。
 それにシンプルなバゲットとフルーツだ。
 フルーツの幾つかをナイフでカットして並べる栴。
 そして鷲穂は美味しい麦酒を飲みつつ、皆からの朝ごはんを見詰めきゅうとなりそうになる自分の腹をさする。
「軽めで良いかと思ったが。人の見ると腹減るな! ひと口くれ」
「山羊の、お主は一口は足りなかろう?」
 巣籠のも遠慮せず好きな物をと栴は促す。でも食べれば減ってしまうのでは――そんな雰囲気にミカエラも背中押す。
「足りなければ頼もしい紳士がいるから大丈夫よ」
 足りないと素直に頷く鷲穂はもう一口。
「食えん分はおれが貰うぞ。アシに任せろ。ところでアシってなんだ?」
「ん? なんだろうな!」
 アシとは――わかっているようでわかっていないふたり、鳥獣戯画と鷲穂は同じもの食べながら美味しいと笑いあう。
 量を考えずに持って来た鴨肉ベーコンやサーモンのベーグルサンド。南洋フルーツジャムのパンもある。
 大きく口を開いて頬張れば、美味い! とすぐにまた笑顔深くなる。
 そしてほどほどにお腹いっぱいになったところで栴がすっと取り出したのは――ソフトクリーム。
 賭けの勝者には冷凍の葡萄もとトッピング、とミカエラに渡すものに。
「栴のUC便利よねぇ」
 美味しいとミカエラはふふと笑み零す。鷲穂も手を伸ばし受け取りながら。
「ソフトクリーム、おれそのUC大好きだ。だいたい美味いもんが出てくるもんな」
 そして渡しつつふと栴は思う。
「アイスはパンに塗ってフルーツ挟むのも良さそうよな」
 その思い付きに天才か……という視線を向ける鷲穂。
 それもいい案――色んなものを食べながら楽しんで。
 お腹は一杯になっていく。
「朝から腹一杯、あとは寝れれば完璧だな!」
 昼寝するのに良さそうな場所もこの船にありそうだ。
 そしてミカエラは聞いた話を思い出す。
「そういえば、そろそろジェラート屋さんも開くはず」
「ジェラートですか……ミカエラ様、割とがっつり飲んで食べてしていたように思うのですが」
 ひばめしがまだ入ります? と問えばもちろんと笑いつつソフトクリームもぺろりと。
「まぁ、デザートは別腹と言いますものね」
「ギガは当然食べるとして、ひばめしもね」
「ミカエラそれはナイスルールだ! よってその海鮮サラダも頂こう」
 鳥獣戯画が示したそれをひばめしは渡す。鳥獣戯画の満腹はまだもう少し先のようだ。
「じゃあ鷲穂、寝る前に幸せ運搬人足ことパシリよろしく!」
「おれ!?」
 でも、ジェラート気になるしなとそわりとし鷲穂は立ち上がる。もしかしたら、酒を使ったジェラートもあるかもしれない。
 一緒に買いに行きましょうとひばめしも立ち上がって、人々集うジェラートの店へ。
 まだ、朝食の時間は終わらない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】★
朝食は此処でしか食べられないものを重視でお勧めを
私にとっては洋食自体、どれも新鮮で楽しいのですけども
今年の水着姿で倫太郎と一緒に朝食を頂きましょう

海に関するものは、そこそこ多かったような気がします
海辺で食事をしたり、水中の宿で過ごしたり……あぁ、そう
同じく朝食を頂いたのは2年前の海底島でしたね

えぇ、元々はこの姿でこうして日常を過ごすつもりはありませんでしたからね
……何が起こるか分からないものです

朝食を食べながら海で過ごした日々を思い返す
向こうの相手の口元にソースが付いていて、笑いながら彼の名を呼ぶ

……どんなに大人っぽい姿をしていても、こうした所は変わらない

えぇ……また来年も、共に


篝・倫太郎
【華禱】★
食事は栄養バランス考慮したものでお任せ
今年の水着で夜彦と二人
ソファ席でのんびりと朝食を堪能しよう

前にもこうして海を見て食事をしたな
あれは、いつだ?
海底島のコテージで一泊した時だから、2年前か

そんな風にこの人と重ねてきた時間を思い返して
二人穏やかに笑い合う

しかし……お互いに真の姿で
外でこんな風に過ごすのも最近の事だから
また一ついい思い出が出来たな

サラダの野菜を足元からの視線に負けて
しょこらへとお裾分けしながらそう零せば
夜彦の、普段より華奢な手が伸びてくる

ん?んん……

されるがままにすれば
口元に付いたソースを拭われて笑まれた
肩を竦めて誤魔化して

来年の夏も、こんな風に過ごそう
そう約束をひとつ



●また来年もと約束して
 ふわり、纏う衣の裾をなびかせる。
 月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)も篝・倫太郎(災禍狩り厄を狩り還す者・f07291)も今年新調した水着を纏って朝の浜辺へと繰り出した。
 ふたりのそろいは、その色とデザインに。
 夜彦の羽織る黒と赤は、倫太郎の水着のデザインとの揃い。そして倫太郎の持つその日傘の色は、夜彦の纏う色と同じ水の色。
 ふたり一緒に持つ籠の中には朝食が既に詰まっていた。
 栄養のバランスを考えて、けれど此処でしか食べられないものを――そうお願いして色々な店でオススメをもらったのだ。
 その中を思って夜彦はくすりと笑み零す。
 どうした、というように視線一つよこす倫太郎になんでもないですよと返して。
 夜彦にとって洋食自体、どれも新鮮で楽しいもの。
 けれど、それも倫太郎と一緒だからなおのこと。
 浜辺のソファ席はパラソルがおかれ程よい日陰。そこに座って海を眺めながら朝食の入ったバスケットを開いた。
 ここだけでしか食べられないもの――それを聞けば、うみたてたまごのオムレツだと皆が口をそろえる。
 それはひとつずつ、目の前で作ってくれて具材も好みのものがいれられる。お勧めはセミドライトマト、いややっぱりマッシュルームとチーズだ、と尋ねた店員たちが言い始めて、ふたりで笑い合った。
 そのオムレツは、シンプルなものと店お任せの具。それは何が入っているかは、まだ知らない。
 それからサラダは旬のフルーツ、桃と生ハムのサラダをオススメされた。それからなんにでもあうたまごサラダと、お好みでと数種類のドレッシング添えられたグリーンサラダ。
 サンドイッチはクロワッサンサンド。鴨肉のベーコンはとてもジューシーで、オニオンと黒胡椒がよくあう。ここにたまごサラダを挟むのも良いとも聞いた。
 それから、もう一つはベーグルサンド。こちらはサーモンとクリームチーズと鉄板のひとつ。
 陸と海のものが両方、といったところだ。
 ほかにも、簡単に摘まめるピクルスや、あげたてのポテトもある。
 それを食べながら、二人での夏を思い返す。
 海に関するものは、そこそこ多かったような気がしますと夜彦は零す。
 海辺で食事をしたり、水中の宿で過ごしたりと思い返しながら。
「前にもこうして海を見て食事をしたな」
 あれは、いつだ? と倫太郎は記憶を手繰りながらベーグルを一口。
「……あぁ、そう。同じく朝食を頂いたのは2年前の海底島でしたね」
「海底島のコテージで一泊した時だから、2年前か」
 2年。それは短いのか、長いのか。
 その時間の流れの感じ方は、ふたりそれぞれなのだろう。けれど、かけがえのないものであることは間違いない。
 だから、思い返してふたり、穏やかに笑いあうものとなっていた。
 時の流れは――違うはずだった。
「しかし……お互いに真の姿で」
 外でこんな風に過ごすようになったのも最近の事。
「えぇ、元々はこの姿でこうして日常を過ごすつもりはありませんでしたからね」
 その言葉に夜彦は小さく笑み零す。これは、倫太郎と過ごすことで得た己の変化。
「……何が起こるか分からないものです」
 夜彦は倫太郎を見つめる。
 倫太郎はふーとひとつ息吐いて、わかったと自分の足元へと意識を向けていた。
 そこにはふすふすと鼻晴らしながら、はよ! というような様子のしょこら。
 そのサラダの野菜……それは、わが口に入らねばならぬ! というかわいらしい圧だ。
 倫太郎はしょこらへお裾わけししながら、またひとつ、いい思い出が出来たなと零す。
「倫太郎」
 すると、笑いながら己の名を呼ぶ声と――普段より華奢な、夜彦の手が伸びてきて。
「ん? んん……」
 するりと、口の端を撫でていく。
 どんなに大人っぽい姿をしていても、こうした所は変らない――夜彦もまたやわらかに笑う。
 口元のソースを拭われ、笑まれ。倫太郎は肩を竦めて誤魔化す。居心地が悪い様で、でも良くて。
 そんなところも、また夜彦の笑みを深くさせて。
 そして倫太郎は、なぁとその言葉を紡ぐ。
「来年の夏も、こんな風に過ごそう」
「えぇ……また来年も、共に」
 その次の年も、その次も、ずっとと言葉にせずとも。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
リゾートシップで朝ごはんメインのコンセプトって珍しいわね~
とこの船の電子案内図を見ながら一言
白いワンピースに麦わら帽と着て優雅な朝をじゃあ楽しませてもらおうかしら

浜辺が一望できるパラソル下の席で優雅な朝を楽しむわ
紅茶を魔法瓶に入れて持参したお気に入りのカップで一口
ん、まぁ味は悪くないわね

バスケットに詰めてもらったバケットサンド(一番人気とその他おまかせ)を色々と食べ比べ
こっちは流石一番人気、美味しいわね

ともう片手でわざわざ買った今朝のペーパーの朝刊を見ながら
賑やかさはないけど、こういった静かな平穏もいいわねと
得た世界の平和とまだまだより良い未来の為に戦うことを決意し


それはそれとして食べ終わったらデザートよね!何にしようかしら迷うわね…と真剣に



●ヘスティア嬢の優雅な朝ごはん
 ここはリゾートシップ。けれど風もそよいで、海も静かに波音奏でる。
 ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)は船の電子案内図をみつつ、そしてこの光景をまた眺める。
「リゾートシップで朝ごはんメインのコンセプトって珍しいわね~」
 歩めば白いワンピースの裾は躍る。麦藁帽子も、少し強く吹いた風に飛ばされぬようにおさえて。
 彼女が向かうのは、朝食が並ぶ通り。
 優雅な朝を、じゃあ楽しませてもらおうかしらと足取りは軽い。
 バスケットに朝食を詰め込んで――あとは場所選び。
 ヘスティアの足は浜辺の一望できる場所へと向かった。
 その場所の、パラソルの下の席についた。
 バスケットから取り出した魔法瓶。そして持参したお気に入りのカップをテーブルの上に。そこへ注がれるのは、紅茶。ふわりと湯気が立ち上るそれをヘスティアはひとくち。
「ん、まぁ味は悪くないわね」
 この風景を楽しみながら、ヘスティアが取り出したのはバゲットサンドだ。
 一番人気はエビのオマールソースか、野菜とベーコンのサンドか――店員が同じくらいの人気といって両方。
 そしてオススメは、生ハムとバター。蕩ける味わいを楽しんでくれとのこと。
 まずは、エビのオマールソースとヘスティアは口へ運ぶ。
 濃厚なエビのうまみがぶわっとくる美味しさ。
「こっちは流石一番人気、美味しいわね」
 じゃあこっちはどうかしらと、生ハムとバターのサンドを手に取るヘスティア。
 生ハムとバターが口の中で蕩けてこちらも美味しい。
 暑い中で溶けていくから早めに食べてねと言われたのもよくわかる。
 次のサンドはどれにしようかしらとバスケットの上で手を彷徨わせて、そしてひとつとる。もう一方の手にはわざわざ買った今朝のペーパーの朝刊。
 ゆるりとそれを読みながら過ごす朝――ふと、ヘスティアはふと零す。
「賑やかさはないけど、こういった静かな平穏もいいわね」
 得た世界の平和。そしてまだまだより良い未来のために戦う事――それを決意して胸に抱く。
 こんな朝がいつまでも続けばいい。けれど、己は戦いの中に身を置くものでもあるからこれは一時の休息というのもわかっているのだ。
 読み終わった朝刊。なくなったサンドイッチ。そしてヘスティアはゆるりと海を眺めて。
「それはそれとして食べ終わったらデザートよね!」
 何にしようかしら迷うわねとバスケットをのぞき込む。
 そこにはデザートもいっぱい。ひとくちフィナンシェやさっぱりとしたフルーツのゼリー。ヨーグルトにはたっぷりのコンフィチュール。ほかにもいろいろ詰まっていた。
 それにジェラートの店もそろそろ開いたころ。そちらに足を延ばすのも良いかしらと、笑んでもうしばらく楽しい休暇を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェイ・バグショット
【爪痕】
くぁ…と欠伸を嚙み殺し
苦手な朝も今日ばかりはきちんと起きた
おはよう…早く行こうぜ。グウェンが死にそうだ

海への道を連れと並んで歩く
こんな爽やかな朝食とか普段からは考えられねェよなァ?
くつくつ笑う
何せ三人とも夜のイメージが強い

色んな店あるな…サラダ売ってるぜ
食に無頓着だがサラダはよく食べる
好みというより体調に関係なく食べれるから
ポテトと迷ってたまごサラダを選ぶ

視線の先には見るからに柔らかそうなふわふわのパン
好きな食べ物を聞かれたら『柔らかいパン』と答えてしまうくらいには好きだ
パンを一つととろふわオムレツ、カリッと焼いたベーコン
挽いたコーヒーのいい香りを漂わせ

ヴィリヤはサンド系か
美味そうなの持ってるじゃん
そうそう。ダクセの固いパンが嫌すぎてな

グウェンは肉と魚の量すげーな
アスリートかよ
体力が資本…俺は耳が痛い
けらり笑い話

場所は木陰があるところにしよう
ヤシの木の陰で涼めるソファ席に座って
こういう朝も…たまには悪くねェかもな
口へ運ぶ朝食が美味く感じるのは
きっと体調が良いからだけではないはずだ


グウェンドリン・グレンジャー
【爪痕】
ぐっもーにん
おなか、すいた……あいむはんぐりー
おなかすいて、力が出ない…

海への道、友達と、歩いてく
さわやかー。眩しい朝だー、希望の朝だー
(ちょっと元気になってラジオ体操の身振り手振り)
いつもは、夜行性、だもんねー

サラダかー……サラダ……
(食性の問題で野菜が苦手だが、食べるようにと保護者に言われてるのを思い出す)
よし、食べる。レタスいっぱいの、サラダ…
(若干力なさげに)

そうだなー、サラダチキンとか、ツナとか、ベーコンとか、ロースハム……朝唐揚げ、そういうのも、あるんだ
朝からお肉、いい文明
飲み物、牛乳だなー

私はね、お肉。あとお魚
(即答。野菜の中に動物性タンパク質が山盛りになったサラダボウルを見せて)
猟兵は、体力が資本(ぐっ)
ジェイも、ヴィリヤも、おいしそうな、チョイスだねー

いい風来る、日陰だしー、友達はいるしー
いい朝、来てよかったー
こころなしか、お肉、いつもより美味しく、感じるー


ヴィリヤ・カヤラ
【爪痕】
こんなに良い朝は起きちゃうよね。
朝弱そうなジェイを見て思わずくすりと笑う。
って、グウェンさんが大変!じゃあ、急いで行こう!

朝の海沿いより夜の街とか路地裏の方が
会う確率高そうだもんね。
私も日差しの強いのは苦手だし、
今は昼ほど日差しは強くないとはいえ帽子は手放せない。

サラダも良いね、美味しそう。
あ!絞りたてのジュースもある。
ちょっと買ってくるね!
定番のオレンジにバナナ、期間限定の桃もあるけど、
今の気分はオレンジかな。

メインはクロワッサンサンドにしよう!
フワフワの厚焼き玉子とベーコンのが美味しそう。
あと甘い系でクリームチーズとベリーのサンドにしよう。

私はフレッシュジュースとクロワッサンサンドにしたよ。
ジェイさんのも美味しそう。
あ、やっぱりパンはフワフワのにしたんだね。
前に好きって言ってたもんね。
グウェンさんは何にしたの?
サラダだけどお肉いっぱいだね、
暑いから体力削られるしね。

日陰で涼しいしジュースもパンも美味しいし、
こんな朝食もたまには良いね。
また皆で来て食べても良いかも。



●たまにはこんな朝も
 ぐーっと伸びをひとつ。
「こんなに良い朝は起きちゃうよね」
 ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は傍らでまだ眠そうな、朝が弱そうな彼にくすりと笑み零す。
 くぁ……と欠伸噛み殺し、ジェイ・バグショット(幕引き・f01070)は眠気を追いやろうとする。
 苦手な朝も今日ばかりはきちんと起きた。
 それは皆で朝食を食べるために。
「ぐっもーにん」
 グウェンドリン・グレンジャー(Imaginary Heart・f00712)が挨拶しつつ、ふらついていた。
「おはよう……早く行こうぜ。グウェンが死にそうだ」
「おなか、すいた……あいむはんぐりー」
 おなかすいて、力が出ない……とグウェンドリンは自分のお腹を押さえる。
 きゅうぅと音がなりそうだがまだなんとかなりそうなところ。
「って、グウェンさんが大変! じゃあ、急いで行こう!」
 この道をまっすぐ進むだけ。その足取りはゆるゆるとしたものだ。
 海へ続く道を歩めば、まずは潮の香りが迎えてくれる。
 その香りをグウェンドリンは胸いっぱいに吸い込んだ。
「さわやかー。眩しい朝だー、希望の朝だー」
 おなかはすいているが、ちょっと元気になってラジオ体操。
 元気になった一因はきっとふわりと漂う焼き立てパンの匂い。
 つづいて、カリカリに焼かれているベーコンの芳ばしい香りか。
 けれどそれも――くつくつとジェイが笑い零すことになるひとつ。
「こんな爽やかな朝食とか普段からは考えられねェよなァ?」
「朝の海沿いより夜の街とか路地裏の方が、会う確率高そうだもんね。」
「いつもは、夜行性、だもんねー」
 何せ、今日朝食をと集った三人は夜のイメージが強い。
 朝の陽のひかりより、夜の月のひかりのほうが馴染み深いだろうから。
 ヴィリヤも、日差しが強いのは苦手だ。今は昼ほど日差しが強くないとはいえ、帽子は手放せないとふわりなびいた風に飛ばされぬようにつばの端抑えた。
 良い香りに誘われながら、さて何にしようかとそれぞれ自身の朝食を思い描く。
「色んな店あるな……サラダ売ってるぜ」
「サラダも良いね、美味しそう。あ! 絞りたてのジュースもある」
 ちょっと買ってくるね! とヴィリヤはジュースの店へ。
 それをいってらっしゃいと見送りつつジェイが足を止めたのはサラダが並ぶ店。
 はっぱたくさん、緑のグリーンサラダからはじまり、ポテトサラダもクリームチーズいりやマスタードのアクセントありなどさまざまな種類があるようだ。
 食には無頓着なジェイだがサラダは良く食べる。それは好みというより体調に関係なく食べられるからだ。
 ポテトサラダは色々ある。その横にはたまごサラダだ。
 ポテトか、たまごか――今日はたまごの気分。
「サラダかー……サラダ……」
 サラダ、とグウェンドリンは見つめる。自分で選べるのだから食べなくてもいい、食性の問題で野菜は苦手だからだ。食べるとしても、ローストビーフサラダがある。お肉多めでそれを選ぶのもありありのあり。
 しかし――葉っぱいっぱい、緑のサラダをみていると食べるようにと保護者に言われているのを思い出した。
「よし、食べる。レタスいっぱいの、サラダ……」
 若干力なさげに零すと、店員がレタスいっぱいだね! とサービスを。しかしこれだけじゃ味気ないねと店員がいって、サラダのトッピングに合うような惣菜の店があるよと教えてくれる。
 そこはカリカリベーコンや、チキン、ハムも種類いろいろ。もっとがっつりいくなら、唐揚げの店もあるよ、なんて笑って。
 サラダ受け取ったグウェンドリンは、なるほどと瞬く。
「そうだなー、サラダチキンとか、ツナとか、ベーコンとか、ロースハム……朝唐揚げ、そういうのも、あるんだ」
 朝唐揚げ。お肉。
 朝からお肉。それは――
「いい文明」
 このレタスいっぱいのサラダをいい文明にすべく、グウェンドリンはふたたび歩み始める。
 と、これも忘れてはいけない。飲み物は牛乳ーと今朝しぼりたての物を。
 ふたりがサラダを決めた頃、ヴィリヤもまたジュースを決めていた。
 定番のオレンジにバナナ。期間限定の桃もある。
 先に並んでいた人の果物絞られる――そのフレッシュな香り。
 どれもこれもおいしそうだけれども、今の気分はとヴィリヤが選んだのはオレンジだ。
 オレンジも色々あるようだが今朝のおすすめは甘味があるがさっぱりした味わいのオレンジ。
 そのオレンジを絞ってもらえば綺麗な色で先に一口味見なんて思うのを我慢。
 飲み物が決まれば、お次はメインだ。
 メインは――と思えば焼き立てクロワッサンが目に入る。そしてそのクロワッサンを使ったサンドイッチ。
「メインはクロワッサンサンドにしよう!」
 と、ヴィリヤの心はすぐに決まった。
 けれどクロワッサンサンドもいろいろある。
 メインとして食べられるものから、ちょっとしたデザート感覚のものまで。
「フワフワの厚焼き玉子とベーコンのが美味しそう」
 今丁度できたて。それをお願いしますと頼んで、それからもう一つは甘い系統のものを。
 悩みながらヴィリヤが選んだのは、クリームチーズとベリーのサンドだ。
 それを選んで、ほくほく気分。二人は何処かな、と探せばパン屋の前にジェイがいた。
 ジェイの視線の先には見るからにやわらかそうなふわふわのパン。
 しかも焼きたてならなおのことだろう。
 ふわふわ。表面はつやっとしているが、割れば中は湯気たてながらふわぁと、なるのだろう。
 ジェイの視線はそれに釘づけだった。
 好きな食べ物を聞かれたら『柔らかいパン』と答えてしまうくらいには好き。
 これは食べなければならない――ジェイは迷いなく、そのふわふわのパンをもらう。優しく持たなければすぐにくしゅりとなってしまいそうなやわらかさにわずかに瞳細めて。
 それから、とろふわのオムレツに、最初に食べてと香でアピールしていたカリッと焼いたベーコン。
 そしてこちらも香りにそそられたところもある、挽いたコーヒーのいい香りがふわと広がっていた。
 そしてそれぞれが朝食を得れば、あとは食べる場所を定めるだけ。
 それを探しつつ、三人並んで――それぞれなにを選んだのかは気になるところ。
「私はフレッシュジュースとクロワッサンサンドにしたよ」
「ヴィリヤはサンド系か。美味そうなの持ってるじゃん」 ジェイさんのも美味しそう、と狩ったものを見てヴィリヤは一つ瞬いて、見上げる。
「あ、やっぱりパンはフワフワのにしたんだね」
「そうそう。ダクセの固いパンが嫌すぎてな」
 前に好きって言ってたもんねとその時のことを思い出しながらヴィリヤはグウェンさんは何にしたの? と尋ねる。
 するとどんとグェンドリンが見せたのは。
「私はね、お肉。あとお魚」
 グウェンドリンが最初に抱えたのはレタスいっぱいみどりのサラダだった。
 けれど今、その野菜の中に今は動物性タンパク質が山盛り。大盛りのもりもりだ。
「グウェンは肉と魚の量すげーな。アスリートかよ」
「サラダだけどお肉いっぱいだね、暑いから体力削られるしね」
「猟兵は、体力が資本。ジェイも、ヴィリヤも、おいしそうな、チョイスだねー」
「体力が資本……俺は耳が痛い」
 ぐっと拳握って返すグウェンドリンへとけらり笑って、ジェイはあそこはどうだと目についた場所を示す。
 朝だと言っても木陰のある場所がいい。
 そこはヤシの木の陰で風の通り道でもあるようだ。そのソファ席が空いている。
 ソファに座れば、程よい日陰に海の漣の音。
 涼しくていい場所とヴィリヤは思いながらジュースを一口。
 甘味が広がって、けれどそれはしつこくなく程よい。
 おすすめされたのにしてよかったと思いながら次は、クロワッサンサンド。
 さっくり食感にふわふわ――魅惑のバランスだ。
 ふわりと駆け抜けた風にグウェンドリンは瞳細める。
「いい風来る、日陰だしー、友達はいるしー」
 そして、おいしい朝食。
 いい朝、来てよかったーとグウェンドリンは朝唐揚げ。
 すると、何か特別な仕込みある唐揚げというわけでもないのだけれど、こころなしか。
 お肉、いつもより美味しく、感じるーと思いつつもぐもぐと。
「こういう朝も……たまには悪くねェかもな」
 まずは一口と柔らかいパンを口に運びながらジェイは零す。
 口へ運ぶ朝食が美味しく感じるのは――と、笑み零して。
 それはきっと、体調が良いからだけではないはず。
 こんな朝食もたまには良いねと、ヴィリヤは紡ぐ。
「また皆で来て食べても良いかも」
 それはまたこの場所かもしれないし――別の場所でかもしれない。
 ゆるやかに流れていく朝の時間は心地良いものだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年08月06日


タグの編集

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#スペースシップワールド
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#お祭り2022
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#夏休み


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト