"ねこのしま"とコンゴウさま
むかしむかし。
とある海賊が連れてきた"猫"を初めて見た島民達は、その愛くるしい姿を見て、雷に撃たれたような衝撃を受けた。
――なんて可愛い生き物なのだろう。
一目見た瞬間からすっかり魅了され、メロメロになってしまった島民達は、ありったけの財宝と引き換えに、海賊から猫を数匹引き取って、島に住まわせることにしたという。
だが、この出来事が島の運命を変えてしまった。
猫はとても可愛かったのだが、あっという間に島全体を支配してしまったのだ。
……もはや此処は"ねこのしま"。
ぽかぽかの温かい陽気は猫のものだし、ふかふかのベッドも猫のもの。
散歩する道も、面白い玩具も、美味しいご飯も、全部、猫のものだ。
島民達はすっかり、猫のごはんの用意と、お世話と、撫でられると気持ち良い所を撫でてあげる役目を担い、猫達に尽くしている。
そんな日々が、のんびりと流れている。
だが不穏な影が差し始めていた。
『侵略! 侵略! アノ島モ、我ラ、コンゴウさまノモノダ――!』
嘴が自慢の赤くて丸々した彼らが、荒波を越えて、ねこのしまを侵略せんと迫り来ているのだ。
●ねこのしまの予言
「たいへん! グリードオーシャンで、可愛いオウムさん達が猫さんの島を侵略しようとやって来ちゃうよー!」
メロディ・シエルティ(f37276)は慌てた様子で、グリモアベースに集まった猟兵達に、自分が見た予知のことを話し始めた。
「コンゴウさまっていうお名前の、オウムさんにそっくりのコンキスタドールの群れが今回の敵なの。見た目はすっごく可愛いんだけど、このまま上陸させてしまったら、島の人達と猫さん達が危険なの……だから倒さないとね。近くに寄った時は嘴に注意だよ! クルミ程度なら余裕で噛み砕けそうな位、強いみたい。 あと回転して飛ばしてくる尾羽と、彼らの絶叫にも気をつけてね!」
そう話しているメロディは、さり気なくコンゴウさまのことをオウムさんと呼んでいるが、実は彼らは"オウムさん"じゃなく"インコさん"だ。
コンゴウさまはインコである事に誇りを持っている。
この場に彼らが居たとしたら、ガチギレしながら訂正していることだろう。
そしてメロディは真剣だった顔から一転。
「それでね。オウムさん達が島にやってくる迄、まだまだいっぱい時間があるんだよね。だから……それまで猫さん達と遊んで待ってようよ。島の猫さん達はのんびり屋で大人しい子達が多くて、人に慣れてるから触られるのも嫌じゃないみたい。 ね! みんなも猫さんとのんびり遊びたいよね?」
少し弛んだにやけ顔で、皆に尋ねたのだった。
愛田ここの
●はじめに
初めまして。愛田ここのという者です。
今回が初の作品となります。どきどき。
猫と戯れる癒しのお時間と、コンゴウさまとのカッコいい(かわいい?)バトルを描くのが楽しみです。
宜しくお願いします。
●1章目 "ねこのしま"
お天気も良く、のんびりとした空気の中で、猫たちを可愛がることができます。
昔は数匹だった猫達ですが、今や数えきれないほどの猫が暮らしています。
猫達は島のいたるところで散歩をしていたり、寛いでいたりしています。
●2章目 コンゴウさま
ねこのしまを侵略しようとやって来た、可愛い顔をしたインコのコンキスタドールです。
島の浜辺で迎え撃ちます。
オウムと間違えられると、ガチギレしちゃうようです。
●アドリブと連携について
・アドリブがとても多い方だと思いますので、記号を記載して頂けますとありがたいです。
『アドリブOK→◯』
『アドリブ控えめ→△』
『アドリブNG→×』
・連携はご同行者様のご記入がない限りは連携せず、一名様のみの描写になりがちかと思われます。
●最後に
皆様のご参加、楽しみにお待ちしております。
第1章 日常
『ねこのしま』
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POW : ねことあそぶ
SPD : ねことのんびりする
WIZ : ねこをながめる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
本日は晴天。
ぽかぽかと暖かいひなたぼっこ日和である。
「ようこそ、"ねこのしま"へ。遥々ご苦労さま。ゆっくりしていってよ」
島民達は猟兵を歓迎し、島の地図を渡した。
のどかで自然がいっぱいなところも魅力のこの島は、猫・猫・猫と、猫がいつも必ずどこかに居る。
建物の影で涼んでいるかもしれないし、狭いところに隠れているかもしれないし、あるいは平気で店の中に入っていってしまうことも。
猟兵達はコンゴウさまが現れるまでは、自由行動ということになっている。
島の大きな道、公園、喫茶店、食事処、海釣り公園等……その先々には必ず猫が居て、島を自由に、我が物顔で歩いている事だろう。
そのまま猫を触って可愛がったり、眺めたりするのも楽しいだろうし、島中で猫達が好きなおやつだったり、おもちゃだったりを売っているようなので、アイテムを買って持って行くのも良いかもしれない。
のんびりと猫達と癒しの時間を過ごそう。
●このシナリオで出来そうなこと
・大勢の猫と戯れる
・1匹の猫と交流を深める
・おやつや玩具を買って遊ぶ
・ご飯を食べたり、釣りをしたり、何かをしながら猫と遊ぶ
・休憩所や、公園のお昼寝スペースで、猫とお昼寝したり、のんびりする
・他にも色んなシチュエーションでお楽しみいただけます
真宮・響
【真宮家】で参加
○
猫が一杯いる島か。アタシよりもふもふ命の奏が目をキラキラさせてぜひ行きたい!!というもので家族3人で来た。もふもふと聞くと止まらないからねえ。奏は。
島に入ってまずおやつや玩具を買う。公園に来た途端奏が猫の群れに飛び込んでいったので、アタシは猫と戯れてる奏を見守りつつ、ゴロンと横になる。自然豊かな所なら昼寝に最適じゃないか。赫灼のワルツで鼻歌を歌いつつ、しばし眠りに。
目が覚めたら鼻歌の効果かお腹に猫が乗っていた。起き上がって座って膝の上に猫を乗せて撫でてやろうかね。おやつもあげよう。ああ、楽しいねえ。子供達も笑顔で何よりだ。
真宮・奏
【真宮家】で参加
○
猫だらけの島!!ぜひ行きましょう!!(物凄く目をキラキラ)ああ、こんな素敵な楽園があったんですね・・・
ワクワクしながら猫のおやつや玩具を買い、公園に着いたら猫の群れに目をハートマークにしてダッシュ。ノリノリでおもちゃを猫の上で振り振り。ボールも投げて一緒にかけっこもしますよ。抱っこを許してくれるなら猫を抱っこして幸せの余り絢爛のクレドでくるくる回転。
遊び疲れたら猫を抱いて座っておやつをあげます。楽しかったね〜。もう私たち友達だね!!(ニコニコ)ああ、幸せ〜(ふんにゃり)
神城・瞬
【真宮家】で参加
○
猫が一杯いる島ですか・・・(奏の様子を見て)もふもふ命の奏には楽園そのものですよね。はい、家族3人で行きましょうか。
島で猫のおやつと玩具を買って準備を整え、公園へ。高速の速さで猫の群れに走っていた奏に微笑み、昼寝を決め込んだ母さんの側に座り、猫を膝に乗せ、おやつをあげてから銀のフルートで清光のベネディクトゥスを奏でて、精霊を呼び出します。精霊に惹かれて寄ってきた猫を肩や頭に乗せながら楽しく演奏を続けます。
奏が休んでおやつをやって楽しそうですし、母さんが起きたようで。ああ、ゆったりして幸せな時間ですね。
"猫が一杯いる島か"
真宮・響(赫灼の炎・f00434)が呟くと、
"猫だらけの島!! ぜひ行きましょう!!"
真宮・奏(絢爛の星・f03210)が綺麗な目をキラキラ輝かせながら言うもので、神城・瞬(清光の月・f06558)は頷いた。
"はい、家族3人で行きましょうか。"
――そんなわけで、今日は家族3人でねこのしま観光だ。
「わ〜、可愛い・・・!」
島のあちこちに居る猫を見て、まるで夢心地な奏。
「ああ、こんな素敵な楽園があったんですね・・・。う〜、早くもふもふしたい!」
奏がうっとりしていると、響は奏に微笑む。
「もうちょっとの辛抱だよ。さっき寄った店の店主が言うには、猫と遊ぶには打ってつけの公園がこの先にあるらしいからねえ」
「う。そうでした・・・我慢我慢」
そして、自分に言い聞かせている奏の隣で歩く瞬も、微笑を浮かべた。
「奏は本当に猫が好きですね」
瞬が持っている紙袋に入っているのは、猫のおやつやおもちゃ。
島に到着してすぐ立ち寄ったお店で購入したもので、猫と楽しく遊ぶ準備は万端だ。
「ほら。公園の入り口が見えてきましたよ」
瞬が指を差すと、そこには店主が言っていた通りに大きくて広い公園があった。
猫達が過ごしやすいように、島民達の手によっていつも綺麗に整備され、一緒にまったり過ごすには最高の場所。
そんな公園の真ん中では、猫達が集まり、のんびりしている。
待ちに待った至福の時。いっぱいの猫に感激し、うずうずしていた欲求が解き放たれた奏は――。
「もふもふ〜〜〜!!」
瞳の中でハートがいっぱい舞いながら、ダッシュで猫達の元へと向かった。
あっという間の速さで走って行った奏を見た響と瞬は、同じタイミングでお互いの顔を見合わせ、くすりと笑ってしまう。
「もふもふと聞くと止まらないからねえ。奏は」
「もふもふ命の奏には楽園そのものですよね」
「はは、違いない」
奏が嬉しそうで、響も、瞬も、なんだか嬉しそうだ。
「さて・・それでは僕は、奏がそのまま行ってしまったので、おもちゃを渡しに行ってきますね」
「ああ、行ってらっしゃい」
響は瞬にひらひらと手を振った。その後、大きな木の陰になっているところに腰を掛け、ゴロンと横になる。
そこは、公園の中央で猫と戯れている子供達――奏と瞬の様子がよく見える場所だった。
奏は、瞬から受け取った紙袋からネコジャラシのようなおもちゃを取り出すと、猫の頭上でフリフリと振り始める。
すると猫はウズウズしながらおもちゃを凝視し、両手で掴みかかろうとジャンプしたが空振りした。
「あらら、ちょっと惜しかったですね」
奏はおもちゃを振り続けながら頑張れーと応援する。
「にゃ!」
応援された猫は、今度は本気モードで狙いを定め、大ジャンプ。そして見事にキャッチしてみせた。
「すごいです! 上手にキャッチできましたね!」
「あんなに素早く動いていたおもちゃを掴めるとは……この猫、なかなかの手練れですね」
猫を褒めながら撫でてあげる奏と瞬。
猫は得意げそうに、ニャアと鳴いた。
「次はボールで遊びましょうか。行きますよ〜、それっ!」
「にゃにゃ!!」
奏が投げたボールを俊足で追い掛ける猫。ビュンッッと飛び出してボールを口に咥えながら、奏の元に帰ってくる。
そして奏は笑顔でお出迎えした。
「すごいですすごいです! あなたはとても足が速いのですね――なら今度はかけっこで勝負だね!」
「待ってください奏――、」
そんな勢いよく走ったら危ないと瞬が言い終わるよりも前に、気付くともう全速力で行ってしまった奏の背中があった。
のんびりしながら子供達のことを見守っていた響も、2人の様子を見て癒される。
そして深呼吸をして、空を見上げた。
空は蒼く、晴れやかで、自然豊かな緑が美しい。
(「本当に心地良いところだね。昼寝に最適じゃないか」)
響は気持ち良さそうに微睡み、"赫灼のワルツ"で鼻唄を歌う。
志を共にする者――この場で言えば、お昼寝がしたい猫達に当てはまるだろうか。
続々と押し寄せる同志達(猫達)が響の元に集いだして……。
「……母さん?」
暫くして、瞬が戻ってきた頃には立派な猫団子が完成していた。
丸まって眠っている猫達が響に引っ付いて、そのぽかぽかな体温に当てられて、響も一緒に眠ってしまったようだ。
そんな母を起こさないように瞬がそっと座ると、それを見計らったように猫が瞬の膝の上に乗る。
折角なのでおやつをあげてみると、猫は喜んで食べていた。
そして銀のフルートで"清光のベネディクトゥス"――祝福の音色を奏でて、現れた精霊が踊り出すと、より沢山の猫達が誘われて、瞬と響の元に集まり始める。
瞬の頭や肩にも猫が乗っかり、可愛い猫達でもみくちゃになる瞬と響。
ちょうどその時、眠りから醒めた響はちょっと吃驚しているようだった。
「こりゃまた凄い数だね」
「あ、母さん。おはようございます」
「ん、おはよう。ふぁ〜ぁ〜・・・、よく寝たよ」
そして響のお腹の上にずっと乗っていたらしい猫も、響と一緒になって起きたようだった。だが、猫の方はなんとなくまだ眠たそうだ。
響はその猫を今度は膝に乗せ、撫でてあげながらおやつも用意する。
「すまないね。起こしちゃったかい?」
至れり尽くせりで心地良い猫はごろごろ喉を鳴らしながら、美味しそうにおやつを食べ始める。
その頃、奏は少し休憩しようと思っていた時だった。
一緒に沢山遊んで、長い時間を過ごした猫との間に絆のようなものを感じる奏。
「……抱っこしてもいいですか?」
どきどきしながら猫に聞いてみる。
「にゃあ」
すると猫は抵抗せずに奏の腕の中に抱かれ、すっかり懐いた様子でその身を委ねていた。
それが嬉しくて、奏はぎゅっと抱きしめる。
「楽しかったね〜。もう私たち友達だね!!」
「にゃ!」
「ああ、幸せ〜」
ふんにゃり、笑いながらくるりと"絢爛のクレド"で回る奏。
そして猫を連れて、家族の元へ戻って紹介する。
「紹介します! 私の新しいお友達です!」
響と瞬は、奏の新しい友達を温かく迎え入れ、今度はみんなでひなたぼっこをすることに。
「ああ、楽しいねえ」
子供達が笑顔で何よりも嬉しい響は、しみじみ思う。
「ああ、ゆったりして幸せな時間ですね」
瞬も同意して、奏も頷いた。
そんな真宮家で過ごす、かけがえのない時間。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『コンゴウさま』
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POW : オウムじゃねぇ。インコだ
【嘴】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 回転尾羽斬り
【ふさっと伸びた尾羽】が命中した対象を切断する。
WIZ : 鮮烈なる絶叫
【耳を劈く叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:橡こりす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
海の向こうから見えて来るのは、赤くて丸くて可愛いオウム……ではなくてインコ型のコンキスタドール。
『猫? "猫ノ島"ナンテ知ラン! "コンゴウさまノ島"ニシテヤルー!!』
群れをなしてやって来た彼らは、"ねこのしま"の侵略を開始しようと迫り来る――。
●マスターより
コンゴウさまとガチバトルしたり、可愛がったり、コメディっぽく絡んだり、自由にバトルして貰えると嬉しいです。
猫の島なので、コンゴウさまに襲われそうになっている猫を助けるというようなプレイングもOKです。
プレイングはキャラ口調で書いてくださると、ありがたいなと思います。
第二章からのご参加も大歓迎です!
皆様のご参加、楽しみにお待ちしております。
真宮・響
【真宮家】で参加
ここは猫の島だろ?変な鳥達が支配していい島じゃない。インコ・・・オウムだろこいつら。(確信犯)何かやる気満々のようだから付き合ってやるか。
同じ赤い鎧なので見栄えがしそうなので真紅の騎士団を召喚して突撃させる。アタシもそこら辺を飛んでいる赤いオウム・・・じゃなかった、インコの集団を愛用の槍で【怪力】【範囲攻撃】【気合い】で力任せに薙ぎ払う。
まあ、ここが猫の島じゃなかったら、コンゴウの島にできたかもしれないけどね。何より猫達に楽しませて貰ったんだ。猫達の居場所を奪うのは許さないよ!!
真宮・奏
【真宮家】で参加
丸いオウム・・・じゃなかった、インコのもふもふも捨てがたいですがっ!!ここは猫さん達の島ですっ!!猫さんに危害を加える事は許しませんっ・・まずは猫さんの救助ですっ。
トリニティ・エンハンスで防御力を上げ、【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】でガッチリ防御を固め、コンゴウの攻撃から猫さんを庇いながら、猫さん達を避難させますっ。敵の群れが接近して来たなら、猫さんを【かばう】しながら【衝撃波】でコンゴウの群れを吹き飛ばします。
ここは猫さんの島です!!丸いもふもふも好きですが、侵略するなら話は別ですっ!!退去願います!!
神城・瞬
【真宮家】で参加
どう見てもオウム・・・コホン。インコですね。失礼。色んな世界にこういう丸い鳥型の奴がいましたが、相変わらず悪さしてますね。猫さんの島を侵略はさせません。
僕は真面目に母さんと奏が動くので、囮になるように【オーラ防御】【第六感】でオウムだと言う事でガチギレさせて注意を引きつける役をやります。
だってその体型、どう見てもインコじゃなくてオウムですよね?敢えて冷静に言う事で余計激昂させ、向かってきたところを【マヒ攻撃】を仕込んだ【結界術】で足止め。黒い笑みで月白の闘気で吹き飛ばします。
ここは猫さんの島です。猫さんのゆっくり楽しく過ごせる場所を侵略する事は許しません!!
「色んな世界にこういう丸い鳥型の奴がいましたが、相変わらず悪さしてますね」
神城・瞬(清光の月・f06558)は、今まで出会って来た丸い鳥達を彷彿とさせるコンゴウさまを見て、思わず呟く。
『侵略! 侵略ー!』
猫の島に来訪したコンゴウさま達は、威勢よく叫んでいた。
コンゴウさまの目的は、猫の島の侵略。
彼らもまた系統的には可愛いもふもふではあるのだが、世界の平和、そして猫達の為にも、黙って見過ごす訳にはいかないようだ。
真宮家は三人で力を合わせ、集団で襲い掛かるコンゴウさまに立ち向かう。
「ここは猫さんの島です!! 丸いもふもふも好きですが、侵略するなら話は別ですっ!! 退去願います!! 」
真宮・奏(絢爛の星・f03210)が凛とした顔で、コンゴウさまの前に立ち塞がった。
するとコンゴウさまは翼をパタパタさせながら、首を振る。
『イヤだ! 絶対に帰らねぇ!』
『此処は、コンゴウさまの島だ! 猫の島じゃない!』
「いいや、ここは猫の島だろ? 変な鳥達が支配していい島じゃない。」
真宮・響(赫灼の炎・f00434)が否定すると、コンゴウさまは更に首を振った。
『変な鳥じゃねぇッ! インコのコンゴウさまだー!』
「「「インコ・・・?」」」
タイミングばっちりに三人の声が同時に重なる。
え、だって、その姿は明らかに……。
三人はまだ心の中で言った程度に留めていたのだが、顔にはもう書いてあったのだろうか。
コンゴウさまには、三人が心の中で何を言い掛けたかはお見通しだったようで……。
『オウムじゃねぇ!! インコだぁぁぁ!!』
コンゴウさまはふさっと伸びた尾羽を回転しながら撒き散らす。
触り心地も良さげな可愛らしいボディから放つ尾羽は、一見柔らかそうにも見えるが、実は少し掠っただけでも切断してしまうような強力な威力を秘めている。
もちろん、猫に命中した際はひとたまりもないだろう。
「あぶない……!!」
奏は駆け出す。コンゴウさまの来訪で物陰に隠れながら様子を見ていた猫達は、身に迫る危険を察知し、悲鳴のような鳴き声を上げながら毛が逆立った。
しかし奏が間に割って入り、トリニティ・エンハンス――【炎の魔力】、【水の魔力】、【風の魔力】を纏わせ、力を増幅させながら猫達を守る。
「フー……!」
生命の危機に瀕して怯えながら唸る猫に、奏は安心させるように笑顔を向けた。
「大丈夫ですよ! 猫さん達のことは、私が必ず守ります!!」
一方、コンゴウさま達はというと、猫の姿を確認してわらわらと集まりだす。
『これが猫? こいつらがこの島の支配者なのか?』
『なんか、弱そうじゃん!』
『やっつけちまえ!』
勝手なことを言って相談するコンゴウさま達に、奏は負けじと立ち向かった。
「いいえ、猫さんに危害を加える事は許しませんっ・・! 丸いオウム・・・じゃなかった、インコのもふもふも捨てがたいですがっ!! ここは猫さん達の島ですからっ!!」
『『『オウムって言うなー!』』』
コンゴウさま達は聞き捨てならぬ発言に地団駄を踏みながら、奏と猫達に飛びかかる。
だが猫を庇いながら戦う奏の衝撃波によって、思いっきり吹き飛ばされていく。
『うわーー!』
その頃、響と瞬の周りにもコンゴウさま達が取り囲んでいた。
ズラリと並ぶ丸くてもふもふの鳥達。
でもその姿はやっぱりどう見ても……。
「どう見てもオウム・・・コホン。インコですね。失礼。」
『オウムじゃねぇ! インコだー!』
瞬が途中で言い直したとしても、コンゴウさまは不服だったようでムキーっと反論する。
「インコ・・・オウムだろこいつら。」
『オウムじゃねぇってばー!!!』
もはや確信犯だった響の発言も聞き逃せないコンゴウさま達は、賑やかに騒ぎながら、真宮家に襲い掛かる。
「……何かやる気満々のようだから付き合ってやるか。」
響はやれやれ、と零しながら槍を構え、彼らを呼んだ―――。
「さあ、アンタ達、相手にしてやろうじゃないか!」
響が召喚したのは真紅の騎士団。
響の背後に出現した騎士達は、真紅の鎧を纏い、槍や剣を武装しながら敵を見つめる。
「突撃――!」
そして響の号令が掛かると、真紅の騎士達はまっしぐらにコンゴウさまへ向かって一気に攻め込んでいく。
その勢いは、コンゴウさま達も思わず怯んでしまう程だった。
『ひぃっっ』
真紅の騎士により、次々と倒されていくコンゴウさま達。
更に響は、飛来するコンゴウさまを豪快に薙ぎ払って、コンゴウさま達を仕留めていく。
「まあ、ここが猫の島じゃなかったら、コンゴウの島にできたかもしれないけどね。何より猫達に楽しませて貰ったんだ。猫達の居場所を奪うのは許さないよ!! 」
一方、瞬は、響と奏の様子を見ながら考えていた。
コンゴウさまから狙われている島の猫を守りながら戦う奏と、真紅の騎士と共に槍で戦う響。
コンゴウさまの行手を阻む二人はコンゴウさま達の間で特に目立っているようで、コンゴウさま達から集中して狙われやすいようだった。
「どうやら注意を引きつけた方が良さそう、ですね」
瞬は囮役を担うべく、彼女らの元に押し寄せようとするコンゴウさま達に呼び掛ける。
「その体型、どう見てもインコじゃなくてオウムですよね?」
からかう訳でもなく、あえて冷静に言い放った瞬。
響や奏を襲おうとしていたコンゴウさま達はぴたりと動きが止まって、くるんと回転。瞬をロックオンした。
『オ・ウ・ム・じゃなぁぁーい!!』
瞬に向かって飛びかかっていくコンゴウさま達。
だが瞬にとっては、これを見越してのこと――気付いた時には全身の痺れを感じて硬直するコンゴウさまを、月白の闘気で一気に吹き飛ばす。
『ぐぁ……!!』
ぱたり、と倒れるコンゴウさま達。
そんな彼らに瞬は言い放つ。
「ここは猫さんの島です。猫さんのゆっくり楽しく過ごせる場所を侵略する事は許しません!!」
そうして、暫く経つ頃には……。
島を侵略しにきたコンゴウさまは殆ど倒され、動けるコンゴウさまは残り少なくなってきていた。
『撤退、撤退ー!』
「いいや、そうはさせません」
しかしその残りのコンゴウさま達も、瞬が秘めた闘気を放って仕留め、島の平和を取り戻す。
「無事に終わりましたね」
「ああ、もう島の方も大丈夫そうだ」
「はい! 猫さん達も無事に守れて本当に良かったです。」
瞬と響がほっとしたように呟いた後、奏もにっこり笑って猫達に話しかけた。
「もう大丈夫ですよ、安心してくださいね!」
「にゃ!」
猫達はいつもの日常と変わらぬような声で鳴き、それはまるで、真宮家にお礼を言っているかのようだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クララ・リンドヴァル
※アドリブ連携OK
長閑な場所ですね。
島の平和まであと少し。
頑張りましょう。
やる事は2つ。
1つは猫の避難です。
抱き上げて心臓の音を聴かせれば寝てしまうので、UCを発動して、こっそり敵UCの範囲外へ連れて行きます。
もう一つは暗殺です。
なるべく孤立している敵を狙って、静かに近づきます。
(「耳はどこでしょうか……?」)
もふっと抱きつき、同じように眠らせます。
同時にUC発動。そのまま誰にも気づかれないよう、呪咀を流し込んで人道的に仕留めましょう。
以上2つを状況に合わせて行い、現地の被害を減らす事を最優先とします。
「(ぴーん) ……あ、閃きました」
「わ、かわいい」
「——少しだけ、静かにしてくださいね」
長閑でのんびりなねこのしま。
しかしコンゴウさまの来訪により、その平和は脅かされてしまって――クララ・リンドヴァル(白魔女・f17817)はこっそりと猫の避難に尽力していた。
「おいで……」
猫を見つけて、小さな声で呼び掛けるクララ。
コンゴウさまを怖がっているのだろうか。
猫は少し怯えていて、警戒している様子だ。
けれど暫くすると、クララの優しい雰囲気が猫にも伝わったようで――緊張が少し解れて、「にゃあ」と鳴きながらクララの元へと擦り寄っていく。
「わ、かわいい」
人に懐きやすい猫に思わず癒されながら、「よしよし……」と撫でるクララ。
そのまま抱き上げると、ぎゅ……として、自身の心臓の音を猫に聴かせた。
「安全な場所に連れて行くまで、ちゃんと守りますね……」
心臓の音を聴いて、猫は安心したようだ。
喉をごろごろと鳴らし、うとうとしながら微睡んで、心地良さそうに眠る。
「……おやすみなさい」
そしてコンゴウさまとの戦いに巻き込まれないよう、安全なところまで遠ざけ、連れて行くことにするクララ。
猫を何匹も救出し、コンゴウさまに襲われそうな子達は全員安全な場所まで連れ出せたようだ。
(「…………みんな無事で良かったです」)
クララは心からほっとした。
だが浸る時間は、それ程なくて。誰かが近付いてくる足音を感知し、咄嗟に素早く身を隠すことになるのだった。
『くぅ……! みんなやられちまった……! まさかオレだけになるなんて……。もうこうなったら、オレだけでもこの島を侵略する! みんなの分まで、侵略するんだー!』
やって来たのはコンゴウさまだ。
大人数で来訪してきたコンゴウさま達だったが、猟兵達の活躍のおかげで既にもう殆ど討伐されていて、実はこのコンゴウさまは、最後の1体なのだった。
「…………」
じ……。と、コンゴウさまの様子を窺うクララ。
コンゴウさまは侵略の為、たとえ最後の1体であろうとも街へと向かおうとしているようだ。
でもそれは、街の安全のためには阻止しなければならないところである。
「……あ、閃きました」
ぴーんと来たクララはそっとコンゴウさまに静かに近付いて――――。
『うわっ?! な、なんだ!?』
もふっと背後から抱きつくクララ。
(「耳はどこでしょうか……?」)
『なんだなんだ?! エッ? 何が起きてる〜ッ?!』
(「あ。ありました」)「——少しだけ、静かにしてくださいね」
突然の出来事に困惑し、羽をパタパタさせるコンゴウさま。
その隙にクララは自身の心臓に、コンゴウさまの耳を当てた。
すると、ドク……ドク……と心地よい音が流れてきて、コンゴウさまはぴたりと大人しくなり、目を閉じ、眠りにつく。
そんなコンゴウさまに、クララは呪詛を流し込みながら声を掛けた。
「……おやすみなさい」
温かな体温と、落ち着く音。
心地よい微睡みに誘われながら、コンゴウさまは夢を見た。
それはねこのしまを侵略して、コンゴウさまの島にしてしまう夢だ。
周りには沢山の仲間が居て、面白おかしく、好き放題やっている夢。
『…………ふふ、……フフフ』
クララに抱きしめられながら、コンゴウさまが楽しそうにくすくす笑う。
そんな無邪気な様子を見守っていたクララは、少し切ない気持ちになるけれど。
「一体どんな夢を見ているのでしょう……?」
夢から醒めないコンゴウさまを、クララはずっと撫でていたのだった。
●終
――今日も猫達はかわいいねぇ。
島民達はコンキスタドールの魔の手から守ってくれた猟兵達に深く感謝しながら、いつもの日常を送っていた。猫達もみんな、今まで通りのんびり暮らしている。
ここは、ねこのしま。
ぽかぽかの温かい陽気も、ふかふかのベッドも、全部猫のもの。
大成功
🔵🔵🔵