7thKING WAR㉕〜キル ゼム オール!!(作者 北辰
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#デビルキングワールド  #7thKING_WAR  #召喚魔王『デストロイキングボス』 


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#7thKING_WAR
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#召喚魔王『デストロイキングボス』


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●異世渡りの魔王
「皆様、お集りいただきありがとうございます。世界コードネーム:デビルキングワールドにて、オブリビオンの出現が確認されました」
 シスター服に身を包んだグリモア猟兵が、自分の呼びかけに応じてグリモアベースに集った猟兵達へ語りだす。

「此度の相手は召喚魔王『デストロイキングボス』。50mの超巨体と圧倒的なパワー、更には配下を利用した瞬間移動能力まで備えた難敵です」
 人面蜘蛛を従えて君臨する破壊の魔王は、その速度と力をもって暴虐の限りを尽くし周囲に焦土の領域を広げているという。
 ただ速く、ただ強い。
 個としての圧倒的な武力こそ、デストロイキングボスというオブリビオンの最大の脅威である。
「拳の一振りで大地を砕くような相手です。まともな足場での戦闘は望めないでしょうから、皆様も空中戦の備えをしていただくことをお勧めします」
 デストロイキングボスがひとたび大地を砕けば、崩落する岩盤や噴き出す地中マグマといった過酷な状況での戦闘を強制されることだろう。

 ……それは確かに恐るべき展開だが、ここで猟兵達の頭上に疑問符が浮かぶ。
 先に触れた瞬間移動能力は警戒しなくてよいのか? と。
「……ええ、確かにかの魔王の瞬間移動能力は凄まじいものがあります。なにせ、起点となる配下の蜘蛛さえいれば異世界にすら転移できるのですから。とはいえ……」
 なにやら頭を痛めるような表情のグリモア猟兵が、自分の見た予知を周りへと提示する。
 そこに映された“未来”を見た猟兵たちは彼女の困惑に納得し、改めて強敵への備えを進めるのであった。

●デストロイ軍総勢一名!
「まずは地面を……デェェェストロォォォォイ!!」
 グリモアの転移により急造されたデストロイキングダム、またの名をだだっ広い焦土にたどり着いた猟兵たちを認めた魔王の拳が振るわれる。
 言葉通り、その目標は彼の足元の地面。
 その衝撃により大地は爆散し、大気は震え、岩が砕け散り溶岩が噴き出す。

 当然、デストロイキングボスの周りに控えていた人面蜘蛛、ビューティスパイダーも全滅した。

「良いぞ! 崩れ落ちる岩々、灼熱のマグマ、デストロイが満ちてきたわ!」
 自分から転移能力を捨てたデストロイキングボスであるが、そんなことは些事であると言わんばかりに愉悦の笑みを浮かべて眼前の敵を睨みつける。
 砕け落ちゆく巨岩を足場に屈んだ魔王は、その強靭な脚力をもって足場を砕きながら、一気に猟兵へと跳躍した。
「我こそはデストロイの王のボス、デストロイキングボス! 真っ向勝負だ、猟兵よ……!」


北辰
 OPの閲覧ありがとうございます。
 デストロイを補充してきました。北辰です。

 今回の敵はデストロイキングボス!
 本来は超パワーと転移を組み合わせて襲ってくる恐るべき魔王ですが、今回は諸事情によりビューティスパイダーたちが不在ですので、単に超強い魔王として猟兵たちの前に現れました。
 テレポート無しでも巨体とパワーだけで十分お強いお方です。お気をつけてください。

 また、戦場は全域がデストロイキングボスの攻撃による崩壊が発生しており、周囲一帯に落ちゆく岩石やマグマが飛散しております。
 魔王様は岩々を飛び移ったり、マグマを突っ切ったり、普通に飛んだりしつつ先制攻撃を仕掛けてくるので、此方も空中戦で対抗しましょう。
 =============================
 プレイングボーナス……敵の先制攻撃に対処する/崩壊した大地の上で空中戦を展開する。
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 デストロイキングボスは強敵ですが、今回の戦いでは搦手の類は使用してこないでしょう。
 彼の言葉通り、真っ向勝負で魔王を打ち破る皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『デストロイキングボス・大地殲滅』

POW ●デストロイブラスター
自身の【敵の至近距離に移動して】から極大威力の【デストロイエネルギー】を放つ。使用後は【エネルギーチャージ】状態となり、一定時間行動できない。
SPD ●デストロイサンダー
【デストロイしたい!という気持ち】のチャージ時間に応じ、無限に攻撃対象数が増加する【デストロイサンダー】を放つ。
WIZ ●アルティメットデストロイ
自身の【肉体が究極デストロイモード】になり、【自分の受ける攻撃全てをデストロイする】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


黒田・牙印
・ほう! これはまた殴り合い甲斐のありそうな奴だな!
俺もぶっ壊すのは好きなんだよ……特に、お前みたいな強い奴はな!
力が及ぶかどうかは関係ねぇ……やろうぜ、デストロイさんよ!

・至近距離にわざわざ寄ってくれるならありがたい。
デストロイが消えた瞬間にダブルラリアットで回転しまくればどっかに当たるだろ。こっちのダメージは筋肉で固めたグレイトスケイルで耐えれるだけ耐えてやるさ!

・初撃のやりとりが終わったら、ダブルラリアットの回転のまま【ワニコプター】発動。こっからは力比べだ。俺の筋肉は好きで好きでたまらねぇ女への愛でできてんだ! お前の破壊衝動か、それとも俺の愛(怪力)か。
思う存分デストロイし合おうぜ!


マリア・ルート
いいわ、崩れる大地で真っ向勝負…受けて立とうじゃない!
デストロイの名は殲滅担当たるこの私のものよ!

ブリュンヒルデを操縦しながらエントリー、空中を辿って行くわ。
相手が肉薄しエネルギーを放つのを野生の勘で察知して…早業でブリュンヒルデ破損と同時に飛び出し【指定UC】発動!足場用の武器を確保してその上に乗って移動しつつ動けないボスに武器をぶっ放して行くわ!万一次が来るようなら武器をいくつか引き寄せて盾にする!

あんたのその力は確かに強い、まともに食らえばヤバかった。
でもね、中身の私もデストロイできないようじゃ、あんたがデストロイされて終わりなのよ!


モフットボール・クラウディン
「超が付くほどの格上だけど……怯まないよ。もふっ!」
流れ雲、モフットボール・クラウディンが参戦します。

共闘アドリブ歓迎
【クラウディン秘伝・入道雲】で全長12mに巨大化し、飛翔します。先制攻撃はモフモフ雲毛による「オーラ防御」と「覚悟」で受け止め、近づいて来たところを雷による「捨て身の一撃」で応戦します。
空中戦がニガテな猟兵はご自由にお乗りください。
「今日の天気は、晴れのち雷っ!」


●攻守逆転
「デェェストロォォォイッッ!!」
「ほう! これはまた殴り合い甲斐のありそうな奴だな!」
 魔王の咆哮を落ちゆく瓦礫の上で受け止めて、鰐の口元が吊り上がる。
 大地を粉砕し圧倒的な暴力を誇示するデストロイキングボスに対してもまったく怯むことなく、黒田・牙印(黒ワニ・f31321)はその身に宿る怪力を滾らせ戦闘の体勢を取る。
 元々はヴィランという名の暴れん坊であった牙印にとって、このような強者との真っ向勝負はまさに望むところなのだ。
「ええ、崩れる大地で真っ向勝負……受けて立とうじゃない! デストロイの名は殲滅担当たるこの私のものよ!」
 そうして、闘志を高ぶらせるのは牙印だけではない。
 バーニアを噴かせ瓦礫の雨に対抗する、赤と黒のカラーリングが印象的なサイキックキャバリア。
 その機体から響くマリア・ルート(紅の姫・f15057)の凛々しい声にもまた、立ちはだかるオブリビオンに対する戦意が滲んでいた。
「まずは貴様らか……む?」
 そんな雄々しき敵を前に楽し気な笑みを浮かべる魔王の眉が、僅かに吊り上げられた。
 自分にもっとも近い瓦礫の上に立つ牙印、その後方に浮遊するサイキックキャバリア。
 そして、更にその後方に見えたのは、小さな小さな丸い影。
「超が付くほどの格上だけど……怯まないよ。もふっ!」
 赤い棘付きヘルムを被り、愛らしい声で気合を入れるモーラット。
 モフットボール・クラウディン(燃える毛毬球、はぐれモーラット・f35950)を加えた三人の猟兵たちは、彼の言葉通り圧倒的格上のデストロイキングボスへと挑むのだ。

「真正面から挑むその意気や良しっ! だが! 我がデストロイブラスターは意気のみで耐えることならぬ破壊の業と知るが良い!!」
 デストロイエネルギーを漲らせる魔王が、足元の瓦礫を粉砕しながら跳躍する。
 雷鳴にも似た、空気の弾ける音を生む圧倒的脚力により、オブリオンは落下中の猟兵目掛けて一気に肉薄するのだ。
「わざわざ寄ってくれるなら――グ、ガガアアァ嗚呼アァッ!」
 その第一の標的となったのは、もっとも近い瓦礫に乗っていた牙印である。
 猟兵という超人の中でもなお抜きんでた己が怪力を信じる彼は、逃げる事無く魔王の一撃を耐えることを選んだ。
 全身に力を込めた彼をまず襲うのは、その体躯を包む鱗がガラスのように割れる音。
 反撃を考えるどころではない。一瞬のうちに身体がバラバラになったような激痛を全身に感じながら、牙印はデストロイキングボスの拳に吹き飛ばされていく。
「……ほお!」
 その様子を見て、魔王はますます“笑みを深める”。
 50mの巨躯を誇る彼からすれば、猟兵といえども羽虫に等しいスケールだ。
 事実として、生半可な力量の者が牙印と同じ行動をとれば、肉体は本人すら気づかぬスピードで血煙へと変じる。
 だが、その一撃を受けた牙印の身体は、表面をズタズタに裂かれながらも五体満足で原形を留め、意識すら保っているのか獣じみた咆哮を上げているのだ。

「そこまでよ!!」
 敵対者の脅威の所業に感嘆するデストロイキングボスにもう一人叫ぶのはマリア。
 なおも魔王の拳に食らいつく牙印を受け止めるように、自ら必壊の拳の前に躍り出た。
「笑止! その程度の鉄人形、何も変わらぬわ!!」
 もっとも、マリアのキャバリア、ブリュンヒルデの辿る道も牙印と同じ。
 いや、全身に隙なく筋力を巡らす牙印と異なり、僅かに脆い関節部から機体は無残に粉砕されていく状態だった。
「(まだよ……まだ……!)」
 搭乗者たるマリアが座るコクピットの中でも、戦闘続行不可を報せるアラートがけたたましく鳴り響く。
 それでも、彼女は緊急脱出用のハッチを開くレバーを握り、倒さない。
 敵の拳には、まだデストロイエネルギーが籠められている。
 相手がトドメの為にエネルギーを解放し、自分たちに届くその刹那。
 その一瞬を見誤れば、敵のユーベルコードはキャバリアから脱出した生身のマリアを逃さず打ち砕くのだから。

 二人の猟兵を一方的に吹き飛ばすデストロイキングボスは、その黄の眼光をすうっと細めて前を見やる。
 その視線の先にあるのは、落ちゆく岩盤の中でもとりわけ巨大な一つ。
 接触時に絶命しない猟兵たちは見事の一言だが、あの岩盤にこのまま叩きつけ、逃げ場のない状態でデストロイエネルギーを解放すれば、それこそまさしく必殺となる。
 蛮勇ではあれど見事な勇気を見せた猟兵たちへのはなむけにせんと、魔王は飛翔する勢いのまま一気に突き進む。

「もふもふ、もふもふぅー! 【クラウディン秘伝・入道雲っ!!】」
「ッ、何ぃ!?」
 だが、それを許さないからこそ、彼らは人域を超えた猟兵である。
 モフットボールに圧倒的な頑丈さはない。
 牙印のように最前に踊り出れば、その身体は無残に打ち砕かれたことだろう。
 超人的な直感力もない。
 マリアのように、勘でユーベルコードの軌道を読み割り込むといった芸当はできないだろう。
 王たる観察眼でそれを見抜いたからこそ、デストロイキングボスは無意識に彼の存在を思考から排していた。
 けれど、牙印が真っ向から食らいつき、マリアがキャバリアの重みを足して僅かに鈍らせたデストロイキングボスの拳は、決して十全の状態では無い。
 それならば、モフットボールにできる事がある。

 それは例えば、仲間たちと岩盤の間に割り込んで、致命的な破壊エネルギーを巨大なモフモフの身体に逃がしてしまう事。

 凄まじい轟音と共に、巨大な岩盤が粉砕される。
 しかし、神話的ですらあるその所業を為しえたデストロイキングボスの表情に浮かぶのは、明確な焦燥。
 岩盤が粉砕されたという事は、敵に叩き込むつもりだったエネルギーがそちらに流れた事を意味するのだ。
 エネルギーの枯渇に加え、見事にしてやられた驚愕から生じる僅かな隙。
「今日の天気は、晴れのち雷っ!」
「があっ!」
 そこに浴びせられるモフットボールの雷に反射的に身をかがめれば、もはや戦場では致命的。
 最終的に攻撃を受け止めることとなったモーラットの身体が縮み、瓦礫の上へコロンと転がるが、それを狙う余裕などあるはずもない。
「――あんたのその力は確かに強い、まともに食らえばヤバかった」
「ああ、この筋肉が好きで好きでたまらねぇ女への愛……すなわち無限のエネルギーで満ちてなきゃお陀仏だったな!」
 無事に脱出したマリアが腕を上げれば、落ちゆく瓦礫の数すら超えるような武器の軍がその銃口をオブリビオンに向け。
 拳を受け止めていた血みどろの牙印はその大の字のような体勢から脚を閉じ、凄まじい回転を始める。

 そう、これは真っ向勝負。
 デストロイに失敗したのなら、その立場は逆転する。
「中身の私もデストロイできないようじゃ、あんたがデストロイされて終わりなのよ! 【血見猛猟・百器野行(ワイルドハント・ウェポンズカーニバル)ッ!】」
「思う存分デストロイし合おうぜ! 【ワニ! コプタァー!!】」
「ぐ、おおおおお!!!!」
 幾千の銃弾の嵐と、魔王の一撃すら耐える巨漢の突撃。
 苛烈な攻撃に飲み込まれるデストロイキングボスは、目の前の強者たちがそうしたように、その攻撃を全身で受け止めるのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ディアナ・ロドクルーン
【狼天狗】POW
いやいやいやいや。デストローイって、どんだけ力任せの脳筋??
……はっ!ここにもいたんだった!(傍らの天狗を見上げた)
んふふ。まあね、このぎりぎりの殺りあいが良いのよね!

地面がなくっても、足場さえあれば何とかなる
八艘飛びの如く、岩場を飛び越えその巨体に一撃を見舞うわ

真っ向勝負上等よ!いたーいパンチを顔面にお見舞いしてやる!
(狼化させた両手をワキワキ。肉球パンチやで。爪も痛いよ)
はははっ!楽しい、楽しいわね
力が全てな戦いはとてもいい!

私が男だったらもっと楽しいことになっていたかもしれないわよ
(くつ、くつ、笑いながら。両サイドから連携をとるようにデストロイキングボスにダメージを)


ミコト・イザナギ
【狼天狗】SPD
待って待って
いくらオレでもあんな馬鹿力任せは
…いやするね、むしろしちゃうね
でもソレってディアナもじゃない?
(見上げる瞳には同族を見る目を返して)

そうそう、これくらいがちょうどいいよ
オレたちには刺激がいくらあっても足りないんだからさあ!

破壊された地盤を足場に真正面から突っ込んでいく
小細工なんてしゃらくさい
遮二無二突っ込んで顔面を殴りつける喧嘩が巨漢のアナタも嬉しいでしょ
男の子なんだからさあ!!
ハーハハハハ!!!

なんていうとディアナも男の子になっちゃうねえ(ニヤ

ディアナとは反対に既に鬼火を宿しただけの手刀
四度も喰らうような頓馬ではなだろうが
受け留めたならば致命傷は免れないだろうさ!


●狂闘
「いやいやいやいや。デストローイって、どんだけ力任せの脳筋?? ……はっ! ここにもいたんだった!」
 がらがらと巨岩が崩れ落ち、灼熱のマグマが大気を焦がしながら宙を踊る。
 地獄ですらここまでの無秩序ではないだろうという混沌の中、どこか呑気な響きの女の声に、男がやはり場違いな焦りと共に言葉を返す。
「待って待って、いくらオレでもあんな馬鹿力任せは……いやするね、むしろしちゃうね」
 でもソレって君もじゃない? なんて返しながら。
 修羅場においてなお楽しそうな二人の会話に、もう一人の声が混ざりだす。
「その通り、このデストロイこそ至高の愉悦!」
 まるで友に語り掛けるように、巨漢の声が響く。
 一瞬のうちに肉薄してきたデストロイキングボスの拳が振り下ろされるその刹那、一組の男女は遥か高みの魔王へと笑みを返し。
「んふふ。まあね、このぎりぎりの殺りあいが良いのよね!」
「そうそう、これくらいがちょうどいいよ。オレたちには刺激がいくらあっても足りないんだからさあ!」
 ディアナ・ロドクルーン(天満月の訃言師・f01023)とミコト・イザナギ(語り音の天狗・f23042)。
 素晴らしき闘争に惹かれて現れた二人は、魔王の破壊する巨岩から颯爽と跳躍するのであった。

「パンチが躱せても瓦礫が当たってイッタい!! とはいえ予知通りなら連発は……」
「安心するがいい! 今のはデストロイエネルギー無しの挨拶代わりよ!!」
「ずっる! それでこそだけど、それはそうとズルくねぇかそのパワー!」
 瓦礫を飛び回り、宙を縦横無尽に駆け回る猟兵たちに対して、魔王が笑う。
 初撃の拳を躱しても、砲弾の如き岩石の雨を浴びれば猟兵とて無傷ではいられない。
 戦闘に支障をきたすほどではないが早くも満身創痍となった二人に対して、今度こそデストロイキングボスの身体にデストロイエネルギーが充填されていく。
「ハハハハ! そう怒るな、それ、今度こそ正真正銘のデストロイブラスターを馳走してやろう!!」
 笑い声と共に向けられるユーベルコード。
 本来であれば回避こそが唯一絶対の回答であるのだが、この二人にそのような思考回路は存在しない。
「素敵ね! じゃあこっちもとっておきのパンチを差し上げましょう!」
 魔王の攻撃が届く寸前、ディアナの右腕が獣のそれへと変貌する。
 愛らしさすら感じさせる肉球をもつ狼の腕は、しかし禍々しい程の黒い炎を纏い、その力を強化していく。
 強力だからこそ、猟兵の身体から少しでも離れれば機能しない黒炎であるけれど……。
「そっちから迫ってくるんだもの、関係ないわね!」
 瞬間、二つの超エネルギーが激突し、空間が爆ぜる。
 周りの岩石は砂礫と化し、両者の狂笑を伝える大気は消し飛び無音の真空空間が創られる。
 直後、流れ込む爆風に吹き飛ばされるディアナの右腕はぐちゃぐちゃにひしゃげて、高エネルギーに晒された全身は血に濡れていない箇所など皆無だ。
「はははっ! 楽しい、楽しいわね! 力が全てな戦いはとてもいい!」
 それでも彼女は笑ってる。
 内臓が傷ついたのか、粘ついた血の塊を吐き出しながら、それでも女の笑い声が過酷な戦場に響いていく。

「素晴らしい……! 我がデストロイした勇士たちの中にも、お前ほど女傑はそうは居ないぞ!」
「そうかそうか、じゃあそろそろ男の殴り合いと行こうぜ! 仲間外れじゃ萎えちまう!」
「ぬおうっ! それもそうだな、悪い待たせた!」
 デストロイエネルギーを削られ切ってなお楽し気な魔王の眼前に現れるのはミコト。
 顔だけでもミコトの体躯を超えるデストロイキングボスだが、その頬を打つ強烈な掌底は魔王の体勢を大きく崩す。
「この膂力、数瞬でもデストロイを取り上げられた鬱屈を感じるわ!」
「おや、分かるかい?」
「嗚呼……我もまだまだ足りぬからな!!」
 魔王の叫びと共に放たれるのは破壊の雷撃。
 暴力的な雷の嵐が辺りを無差別に破壊する中、ミコトは自分に向けられたいくつかを鬼火を纏う手刀ではじき返す。
 すべてをオブリビオンに叩きつければまさしく必殺となり得る力であるものの、それを使ったことに対する後悔など微塵もあるはずがない。

「そんな食らう頓馬じゃないだろうし……遮二無二突っ込んで顔面を殴りつける喧嘩が巨漢のアナタも嬉しいでしょ、男の子なんだからさあ!!」
「あら、今度は女の子を仲間外れにするつもり?」
 此処で、ミコトに対し魔王の顔を挟んだ反対側から語り掛けるのはディアナ。
 全身ボロボロの彼女ではあるが、まだ動く左腕は指をくわえて闘争を眺める為のものではないのだ。
「ああ、こんないうとディアナも男の子になっちゃうねえ」
「私が男だったらもっと楽しいことになっていたかもしれないわよ?」
「なんだとっ、もっとだと!? おのれ、かくなる上は男女の違いもデストロイよ!!」
 両サイドから放たれる手刀とパンチがデストロイキングボスに突き刺さり、逃げ場のないダメージを与えていく。
 それは魔王といえども重篤な傷であるが、当の本人はそんなことにも構っている暇はないと、左右の猟兵に一気にアッパーカットを浴びせ打ち上げる。
 勿論、敵に対して遥かに小柄な二人にとっては、全身がバラバラになるような衝撃が襲う致命的な一撃。
 それでも、彼らの表情から笑みが消える事は無く。

「「「さあ、もっと戦おう!!!」」」
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

クロト・ラトキエ
あの蜘蛛、瞬間移動にしか使わない…
うん。何故だろう、解ってた気がします!

焦土と聞いて思案してましたが、大地が破壊されているなら寧ろ好都合。
王のチャージ時間は判りませんが…
雷なら。
発生点、進行方向、落下予測時間…
視て、見切り…その上で思考より行動を。
此方へ向かい来そうな雷全てに対し、ナイフ、ワイヤーのフック、鋼糸の錘等、
放り、避雷針代わりとして落とし。

溶岩には触れぬ事を常に留意しつつ、
鋼糸を岩々に張り、巻き取って飛び移る、糸を足場にする等、移動手段に。
空中とて己の領域。いつもの事ですとも。
糸が切れる、切られる事も想定内。
けれど一撃でも食らうと拙い事は解りますから、
彼の視線、意識の向き。屈み、踏み込み、足の動き。手の振り、体幹…
攻撃動作を知識に照らし、次手を予測。
回避を重視し。
縦横無尽に跳び、狙いを定めさせぬ様。

避けるばかりではデストロイが足りない?
いえいえ。
此処までで張った鋼糸を手に束ね…
その動作が、己への傷になる事も構わず。
これ、逃げる為だけじゃないので。
囲み絡げて、斬り断つ
――唯式・幻


●ダイブ・トゥ・デス
「フフフ……素晴らしい、やはりガチデビルの護衛なぞ放り出して正解であったわ!」
 猟兵たちとの死闘を経て、満身創痍となった巨躯の魔王はなお笑う。
 瓦礫が落ちていき、マグマがすべてを焼き尽くす過酷な戦場で、此処こそが理想郷といわんばかりに王は叫び続ける。
 周囲に飛び散る蟲の脚は、魔王手ずから叩き潰した配下の蜘蛛たちのものであろうか。
 しもべと共に猟兵を攻め立てればデストロイキングボスの方が優位に立てていたのかもしれないが、それをしないからこそ、彼は破壊と暴虐の魔王なのだ。
「あの蜘蛛、瞬間移動にしか使わない……うん。何故だろう、解ってた気がします!」
 故に、無数に飛び散る岩々の間で、クロト・ラトキエ(TTX・f00472)も動じることなく苦笑を浮かべてみせる。
 その笑みに、環境への憂いは一切ない。寧ろ、破壊の寸前の焦土の方がなにかと頭をひねる必要があったくらいだ。
 砕けた岩々に張られる鋼の糸は、それこそ蜘蛛が作る巣のように。
「さて……そろそろご退場願いますよ、破壊の王……!」
「囀るなよ猟兵! 我を退けたくば、その手で奈落に叩き落してみよ!」
 猟兵と魔王の、最終局面は此処から始まるのだ。

「そら、いじらしく張り巡らせた鉄の巣を、この雷からどう守るっ!!」
 挨拶代わりと言わんばかりにデストロイキングボスが腕を振るえば、そこに蓄えられた破滅の雷はクロトへと向かう。
 一瞬のうちに宙を走る稲光であるが、その中でも確かにいくつも枝分かれする電気エネルギーは、クロトの逃げる先も塞ぐように辺り一面を突きさしてくる。
 その雷の時速はゆうに3億kmを超え、そこにオブリビオンのユーベルコードの力が備わるのであれば、まさしく必中かつ必殺の暴威と化すだろう。
 だが。
「――雷なら」
「“ステップトリーダー”を見切るか! あっけなく終わらず安心したぞ!」
                     ・・・・・・・・
 大気中に導線を通すための予備電流ならば、音速の数千倍程度。
 本命の雷撃の直前に発生するそれならば見切れて当然だと、クロトは的確にナイフや鋼糸の錘を放ち、雷の避雷針として防御に成功する。

 勿論、猟兵の身であれど易々と行える所業ではない。
 ましてや、不規則に落下する瓦礫に鋼糸をかけて移動し、触れただけで身体が消し炭にされるような灼熱の溶岩を回避しながらの戦闘だ。
 青い瞳は暗い色に染まり、過集中状態の脳はいつ……いや、とうに限界を超えて周囲の情報を処理し続けていた。
「実に見事な身のこなし! だが、逃げ回るだけでどうデストロイするつもりだ!?」
 猟兵の四肢が伸び切り、身動きの取れない一瞬の隙。
 それを狙う魔王の手刀で糸が斬られ、同時にクロトは直近の岩石に頭を打ち付け、反動で強引に間合いを離す。
 割れた額からは勢いよく鮮血が流れるが、あの巨漢の破壊者に捕まった瞬間がクロトの死であるのなら、躊躇する理由などないに決まっている。

 最初からそうだ。
 目を灼かれながら稲光に凝視したのは、雷撃を浴びて死なぬため。
 瓦礫と溶岩に押しつぶされぬために、限界を超えて悲鳴を上げる肉体を無理やり突き動かす。
 そして。
「いえいえ……これ、逃げる為だけじゃないので」
 魔王の形をした死を殺す為。
 いつあっけなく踏み外すかわからぬ視線を渡り切ったクロトが、自らの身体をも切り裂く鋼の刃を一気に手繰り寄せる。
「ぬう……これは!」
 命を繋ぐために振り下ろされる死。
 デストロイキングボスを囲む鋼糸は、クロトのユーベルコードを纏い一気に魔王を切り刻む。
「――【唯式・幻(アポトーシス)】」
 残り全ての力を注ぎこみ、今度こそ力尽きるクロトの身体が、宙を落ちるままグリモアの光に包まれ始める。
 薄く開けられる猟兵の目は、それでもなお魔王へと向けられて。

「ふ、ふははははは!!! 見事なり異界の破壊者!! 見事なり猟兵!!」
 渾身の奇跡を叩き込まれ、なお命を繋ぐ魔王が笑う。
 猟兵の攻撃を耐えきった王は、しかしこの上ない興趣を込めて“勝者”を讃える。
 クロトと同じく力尽きる彼を助けるしもべは、既にいない。
 デストロイキングボス本人が作った、瓦礫と溶岩が迎える奈落の底。
 そこに叩き落されるという最後を作った戦士たちこそが勝者であることを、この魔王は誰よりも確信していた。
「素晴らしき闘争! 素晴らしき強者! 素晴らしきデストロイ!!」
「おお、貴様らの行く末に、この上ないデストロイのあらんことを!!!」
 薄れゆくクロトの意識に聞こえる魔王の高笑い。
 その最後に響く、巨躯が衝撃をもって弾ける破壊音。
 それこそが、この戦いの決着を告げる鐘の音に他ならないのであった。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2022年05月20日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴