働け!働け!歯車の如く!
●グリモアベース:ゲネ
「サイバーザナドゥでまたもや企業の悪事発覚だ。労働者を奴隷の如く使い潰すブラック工場へ潜入せよ!」
ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)は高らかに猟兵を募り、ホロモニターに立派なビルを映し出した。壁面には有機的に噛み合った大小様々な大量の歯車が回っていて、一種独特な雰囲気のある建物だ。
「ここが件の悪徳企業本社ビルだ。業界じゃそれなりに名の知れた機械部品メーカーで、どこぞのメガコーポの傘下だと噂されているが証拠はない」
企業の表向きの評判は悪くない。ビルも、見た目の奇抜さに反して中身は最新鋭。
だが、問題はこの本社ビルの地下にある。
「ビルの地下には隠された工場があり、低賃金労働者をかき集めて奴隷の如く働かせているらしい。そこで製造されている機械パーツは全て歯車型に加工されたもので、法の制限を軽く無視した機能やスペックを積んでいるようだ」
明確に違法な品。だが、警察は証拠不十分と言って動こうとしない。まあ警察上層部がメガコーポに買収されているだけの、この世界ではよくある話だ。
だからこそ、猟兵の出番というわけだ。
まずは、当該企業のオフィスビルに侵入。そこからハッキングやクラッキングを使ってコンピューター制御されたセキュリティを突破し、地下工場を目指すのだ。サイバースペースにダイブして警備システムに攻撃を加えるという手もあるだろう。
首尾よく地下工場に潜り込めたら、今度は暴れるターンだ。恐怖で労働者達を従わせているオブリビオンの集団を撃破し、人々を救い出そう。
その後、企業の代表者がオブリビオン化して襲いかかってくる。これを倒せば、あっという間に壊滅するだろう。
「ここで企業を叩いておけば、いずれメガコーポに一矢報いることにもなるかもしれない。人々の救出と悪徳企業潰し、よろしく頼むぞ!」
ゲネのモニターに転送術式が浮かび上がり、まばゆい光の中に猟兵達をいざなった。
そらばる
サイバーザナドゥ、奴隷工場襲撃。
メガコーポ傘下の悪徳企業の地下工場を襲撃し、人々を救出しましょう!
●第一章:冒険『ハック&クラック』
悪徳企業本社ビルに潜入します。
セキュリティはアンドロイドや各種センサー、ドローンなど。完全にコンピューター制御です。
気づかれないようハッキングやクラッキングを駆使して地下工場を目指すことになります。
サイバースペースに乗り込めば現実世界と同じ感覚で動ける(UCも使える)ので、警備システムなどにダイブして直接攻撃・干渉するという方法も使えます。
●第二章:集団戦
地下工場では多くの労働者達が働かされています。
彼らを恐怖で従わせているオブリビオン集団を撃破し、人々を救出しましょう。
●第三章:ボス戦
こちらの潜入を察知した企業の代表者が、強力なオブリビオンと化して襲いかかってくるので、撃破してください。
倒せば悪徳企業が壊滅します。
プレイング締め切りはマスターの自己紹介ページで告知します。
皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
第1章 冒険
『ハック&クラック』
|
POW : 片っ端からデータを破壊する
SPD : 一見それとわからないよう、巧妙にデータを書き換える
WIZ : 犯罪の証拠となるデータのログを取る
イラスト:鹿人
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●歯車オフィス潜入
悪徳企業本社ビルは、あたかも歯車の集合体のような姿をしていた。しかも大小様々なそれらが有機的に噛み合い互いを互いに回転させる姿は、まるで巨大な一個の生き物のよう。
しかし中身は最新鋭の施設であり、セキュリティも厳重。警備はアンドロイドやドローン、無人センサーが担っている。
幸い全てがコンピューター制御であるために、ある意味御しやすくもある。ハッキングやクラッキングを仕掛けていけば、潜入に気づかれずに地下工場を探すことができるだろう。
プログラムに造詣がなくとも、サイバースペースにダイブすれば生身と同じ感覚で動き回りユーベルコードが使えるため、警備システムにダイレクトで攻撃や干渉ができる。
取り澄ました真昼のオフィスを騙し騙し潜入し、地下工場へと辿り着こう!
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人になろうと背伸びしてる途中
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
最近の悩みは性別を間違えられることと年相応に見えないこと
最悪【幻想憑依・無想式】を使って誤魔化す
戦闘
【呪詛(腐敗)】を何かしらの形で使用する。昔機械相手にやって痛い目を見たのでその場合は使わない
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
●防壁をパスして
「へえ、入り口はさすがに普通のビルだな」
アトシュ・スカーレット(境界の旅人・f00811)は玄関口を興味深げに見渡して呟いた。
(「機械とかは専門外だけどなぁ。サイバースペースに潜り込んじまえばこっちのもんか」)
昔機械相手に痛い目を見たのを思い出して顔をしかめつつ、エントランスの隅に据え付けられていたフリーポータルへとダイブする。
たちまち視界が、幾多の走査線が駆け抜けるサイバースペースに置換された。
本社ビル自体は無害なターミナルを気取ったきらびやかなプログラムに取り囲まれているが、所々に厳重な防壁に囲まれた剣呑なセキュリティシステムがいくつも垣間見えた。
「おっ、これポータル脇のスタッフオンリーの扉だな」
手前の、比較的小さめのセキュリティシステムに目をつけて、アトシュはさっそく破壊に乗り出した。この防壁には小さな隙間がある。ここを狙いすませば……
「剣よ、この一撃を手向けとすべく、その力を奮え!」
アトシュは魔力によって小さなナイフを紡ぎあげると即座に投擲した。ナイフはまっすぐな軌道を描いてプログラムの隙間をくぐり抜け、防壁に守られていた正八面体形状のセキュリティプログラムに命中した。
その瞬間、アトシュの姿は防壁に囲われた内部に転移し、刀剣の一閃によって正八面体を斬り捨てた。防壁ごと崩れゆくセキュリティ。
すぐに現実世界に戻れば、カチリ、と音がして、ポータル脇の少し奥まったところにある扉の鍵が開放された。
「よし、これで侵入経路確保っと」
アトシュは解放された扉の奥へと、意気揚々と足を踏み入れた。
成功
🔵🔵🔴
厳・範(サポート)
長年の修行で誘惑に強いお爺です。
食べ物に制限はありません。
話し方は古風です。
亡き親友との約束(世界を守る)で、封神武侠界のみで活動していましたが、『仁獣』性質と親友の幻影の後押しで決意し、他世界でも活動し始めました。
「放っておけぬのよ」
動きとしては、主にサポートに回ります。
【使令法:~】では、麻雀牌を利用して、対象生物を呼び出します。
【豹貓】は睡魔を呼ぶ、【胡蜂】は恨みの毒(理由は秘密の設定にて)という感じです。
また、半人半獣もしくは本性の麒麟形態だと、背に人を乗せることがあります。
なお、武侠の血が騒ぐと足技が出ます。
依頼達成のためとはいえ公序良俗に反する行為はしません。
あとはお任せします。
●蜂パニック
「ハッキングにサイバースペース……わしには馴染まぬな」
一般開放されているビルの中庭で、厳・範(老當益壮・f32809)は思案げに顎髭を撫でつけた。
「……ふむ。少々つついてみるか」
現在猟兵が潜入していることは悟られたくはない。妙な行動をとれば「怪しい人間がいる」となってセキュリティが強化されてしまう。
だが……それが人間の介入しようのない現象だとしたら?
「来たりて力に」
庭の中央で範が小さく唱えた瞬間、どこからともなく大量の胡蜂が湧いて出た。
一斉に混乱に陥る人々。すぐさまセキュリティアンドロイドやドローンが駆けつけ、避難誘導と害虫駆除を開始する。
中庭の監視カメラやセンサーの類は、大量の蜂による一種のジャミング状態となり、ほぼ無効化している。
「なんてこった、こりゃまずい!」
庭の一角でスタッフ用の扉が開き、駆除剤片手に老人が中から飛び出してきた。ずいぶんアナログな人手だが、対人用の案内人といった役回りなのだろう。
範は混乱に乗じて、老人が出てきた開けっ放しの扉にするりと忍び込んだ。
老人は見た目通りセキュリティに全く関係ない従業員らしく、扉の先もスタッフ用の休憩室以上のものではない。ただし、ああいった機械化もあまりしていないアナログな老人ならば……
事務机の引き出しを探り、範は目当てのものを見つけてニヤリと笑った。
「やはりあったな」
使い込まれた紙切れは、社屋の見取り図だった。一般に公表されているものとは別物の、社員用の詳細地図だ。地下工場の場所などは記されていないが、末端の従業員でも立ち入れる範囲の構造はこれで掴める。他の猟兵達に共有すれば探索もはかどるだろう。
戦果を手にした範が誰にも見咎められぬまま中庭を出たのち、蜂騒動もあっという間に収束していった。
成功
🔵🔵🔴
日下・彼方(サポート)
人間のUDCエージェント × 月のエアライダーの女です
戦闘での役割はレガリアスシューズを使っての空中戦、
影の狼を使役して斥候・偵察ができます
武器は通常大型ナイフを使用しますが
強敵には太刀・槍を持ち出す事もあります
普段は(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
機嫌が悪いと (私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
性格は受けた仕事はキッチリこなす仕事人のような感じです
仕事から抜けると一転惚けた風になります
ユーベルコードは必要に応じて、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●わんこの散歩
「ドローンが厄介だな……」
日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)はあらかじめサイバースペースにダイブした状態で件のビルを眺めていた。
セキュリティの中枢部と思われる大きめの正八面体プログラムから、細い光のラインが何百本も放射している。
ラインの先には小さな多面体が繋がっていて、各々に課せられた経路を機敏に動き回っている。この数百という単純な多面体がドローンなのだ。
「中枢セキュリティまで遠いな。いきなり叩くとさすがに潜入がバレるだろうし……まずは少し騙してみるか」
彼方が呟くや、その足元の闇から大量の影狼が湧きいでた。
狼達は主の命を待つまでもなく一斉にドローン達を追い回し始めた。
そして、全員が各々のドローンを狙える配置につくと、せーの、と掛け声が聞こえそうな見事なタイミングで、一斉にドローンをラインのさきっちょごと呑み込んだ。
一瞬、各ラインに小さなノイズが走ったものの、セキュリティは沈黙したまま。散歩されている犬よろしくラインに繋がれた影狼達が、ラインに導かれるままドローンに代わって一定のルートを駆け回るという奇妙な光景の完成だ。
セキュリティとドローンの繋がりは単純だ。そこに横入りする形で、双方がやり取りする情報を制御する作戦である。影狼と彼方が互いに情報交換するのと同じ要領で、今度はラインを通じてセキュリティに仕掛けるのだ。何があっても「異常なし」という誤情報を。
「よし、いけそうだな。これでドローンの三分の一は制御下だ。みんな、悪いけどしばらくそのままラインに従って走り続けてくれ……って、楽しそうだな」
散歩好きのわんこの血に目覚めたかのように、影狼たちはキラキラ輝きながらドローンの身代わりを楽しむのだった。
成功
🔵🔵🔴
スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、21歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●警備を警備するモノ
サイバースペースにダイブしたスフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)の目前には、光のラインで描き出されたビルの輪郭が浮かび上がっている。
「他の人がかなり制圧してくれたみたいだけど、こっちはこっちで中枢の防衛が堅いわね……」
徐々にサイバースペース側の全体図が明らかになることによって、攻略の道筋もつき始めた。が、中枢に至るほどに防衛プログラムの層も厚くなっていく。警備システムを、さらに防衛するシステムが複数存在するのだ。
「システムにぶら下がっているのと、自立型のプログラムの二種類か。自立型なら間引いても中枢に気づかれないわね」
スフィアは現実の建物に侵入するのと同じ要領で、ビル型のプログラムの中を侵攻していく。防衛プログラムの動きは霊視能力で察知し、適切に迂回をしながら、自立型プログラムを探す。
「……いた!」
プログラムの経路上をすれ違っていく二種の防衛プログラム。片方は多面体のシステム隷属型、片方は球体の自立型。
スフィアは隷属型が完全に経路を抜けていったのを確認すると、一気に自立型に駆け寄り一刀のもとに斬り捨てた。案の定、自立型は何かの信号を送信する気配もなく、一瞬にして機能を停止した。
「よし、このまま数を減らしていきましょう!」
スフィアの潜入工作によって、システムの防衛は徐々に徐々に削られていった。
成功
🔵🔵🔴
ミロ・バンドール(サポート)
口調はステシの基本通り
強がって一匹狼を気取った態度ですが、連携にはきちんと応え
最善の結果のために努力します
いわゆるツンデレ
技能の各種耐性や改造を活かし、状況に合わせたスタイルを模索します
対人の基本行動は恐怖を与える等で脳筋的なゴリ押し
深く考えずに行動しがちですが
明らかな弱者に対しては「胸糞悪いから」という理由で虐めません
*備考
・精神攻撃にはとても弱い(ヘタレると寝言時の口調)
・ギャグ展開にはよく巻き込まれる(弄られOKです)
といった弱点がいっぱいあります
※キャラぶれても気にしないので、お気軽に弄って下さい
●物は使いよう
「押し入ってしまえばいいのに面倒な……」
他の猟兵が切り開いた侵入路からスタッフ用通路を進みつつ、ミロ・バンドール(ダンピールの咎人殺し・f10015)ははぼやいた。
対人ならゴリ押しを効かせられる自信があるが、コンピューターが相手ではそうもいかない。そしてミロ自身もそちらのほうは専門外ではあるが……
「最近じゃハッキングも外注できるんだぜ」
ミロは廊下に備え付けられた監視カメラに、改造を施した予備の鎖を死角から投げつけた。
先端の尖った錘部分がカメラの可動部分の隙間に突き刺さり、ピリッと小さく放電したのち、自動的にハッキングを開始。しばしして錘に埋め込まれたライトの色が変わり、ハッキング終了を告げる。
サイバーザナドゥにはハッキングツールが溢れている。今回ミロが鎖に組み込んだのは、監視カメラの映像をループさせるだけの非常に単純なハッキングシステムだ。
試しに地獄の炎をカメラの前に出現させてみたが、特に反応はなし。単純なだけに効果覿面のようだ。道中のカメラというカメラを沈黙させるだけでも、探索はかなり楽になるだろう。
「ふん、そう悪い買い物じゃなかったみたいだな」
ミロは満更でもなさそうに呟くと、そつなく鎖を引き戻し、さらにビルの奥へと向かった。
成功
🔵🔵🔴
向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんけどぉ、だからと言って乱発すればいいってものでもないですよねぇ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談すればいいでしょうかぁ~?
けどぉ、非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
大丈夫ですよぉ~、手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。
荒事以外の御用ならめいっぱい楽しんじゃいますよぉ~。
特に読み物なんかは好きですねぇ~。
※アドリブ・連携歓迎
●探索の基本
「ふむぅ、かなり奥まで侵入できるようになりましたが……っとぉ」
清掃員に扮した向・存(葭萌の幽鬼・f34837)は、廊下の先に社員らしき二人の男女の姿を認めて口をつぐんだ。
男女は角際で、真面目な顔をしてビジネス用語を交わしている。地下工場のことなどまるで知らなそうな平社員。
存は清掃用カートを押して男女とすれ違う形で角を曲がった。瞬間、目にも留まらぬ早業で男の懐から一枚のカードを拝借し、何食わぬ顔でその場を去った。
「むぅ、案の定の低ランク。まあこれで探れるところは徹底的に探ってしまいましょぉ~」
存は適度に清掃員カモフラージュを入れつつ、盗んだセキュリティカードを使って入れる部屋に片っ端から忍び込んだ。地下工場やセキュリティに関係するような資料にはなかなか当たらないが、ごくたまに置きっぱなしのカードを見つけ、セキュリティランクを徐々に刷新しながら行動範囲も広がっていく。
「んん~? おおこれはぁ~」
バタバタと慌ててトイレに駆け込んでいく社員と、すれ違う形で忍び込んだ小さな資料室。うかつにも置き去りにされた端末がロックもかけずに放置されていた。
大した情報は入っていないものの、社員だけが知りうる詳細なビルの見取り図を見つけて存は目を輝かせる。
地下工場の情報そのものはない。が、中央のカードリーダーの向こうには、平社員は絶対に近寄らぬよう指示されているエレベーターがあるらしい……
「これは情報共有案件ですねぇ~。スティールスティール~」
サイバースペースと現実側のマップを照らし合わせれば、今後の攻略の道筋もつきやすくなるはずだ。
存は素早くマップデータをダウンロードして、社員が戻る前にそつなく資料室から退室したのだった。
成功
🔵🔵🔴
紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加
破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃
見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う
羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す
敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ラヴィア・ミーアス(サポート)
アンサーヒューマンのオブリビオンマシン×神器遣い、13歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、敵には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●壊して騙す
ビル内にはセキュリティレベルが何段階か存在する。
低レベルセキュリティを順調にパスしてきた猟兵達の前に、より高レベルのセキュリティが立ちふさがっていた。
現実世界では、職員に割り当てられたセキュリティレベルをチェックする中央部のカードリーダーという形で。サイバースペースでは、中枢システムへの進路を阻む攻勢プログラムとして。
カードリーダーは顔認証も兼ね合わせており、セキュリティーカードを手に入れるだけでは突破は難しい。ハッキングを仕掛けるにも、相当うまくやらねば目立ってしまう。
猟兵達はサイバースペース側からの侵攻を選択した。
「敵方に異常を察知させずに……できるでしょうか」
緊張気味に呟くのは、月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)。
「一瞬で焼き尽くせばいいだけ。むしろその後が重要になるわ」
ラヴィア・ミーアス(アンサーヒューマンのオブリビオンマシン・f32211)はどこか機械的にも見える淡々とした態度で答える。
「莉愛さんには後始末をお頼み申します。……では」
紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)の淑やかだが芯の通った声に、三人は頷き合う。
視線の先にあるのは、件の攻勢プログラム。上下から吊り下げられた球体状のプログラムで、球体表面は時折何かを警戒しているかのように波立っている。
「奇しき名たる魂を振りて畏みお越し起こし申す……来たれ!」
紅葉の全身が瞬時にして雷雲に包み込まれるや否や、サイバースペースの虚空を斬り裂く電光の如き素早さで、攻勢プログラムの背面に回り込んだ。攻勢プログラムが敵襲を察知するコンマの余裕すら与えず、中枢警備システムとの連結を一瞬にして断ち切る。
球体表面を激しく波打たせ大量の棘に覆われる攻勢プログラムの頭上には、すでに天焦の剣を掲げたラヴィアの姿。
「あああぁぁぁ……っ、焼き尽くして、焼き尽くさないで、制御、しないと……っ」
攻勢プログラムから照射される光線を避けず、むしろそれごとたたっ斬る勢いで、天焦の剣が振り下ろされた。たちまち溢れ出す熱と炎が万象を──プログラムを構成する電子情報一片すら残さず焼き尽くす。
それはほんの数秒の出来事。
瞬く間にプログラムが消滅したその場所で、莉愛は聖なる光を輝かせた。断ち切られた中枢システムとの連結ラインが、瞬く間に再構成されていく。再生されたラインの先端にくっつけるのは、召喚した一機のドローンだ。
「これで大丈夫……かな。よろしくお願いしますね」
AIを搭載されたドローンは心得たとばかりに信号を瞬かせると、ラインに乗せて偽情報を発信し始めた。なんらかの不具合によって一瞬連結が途絶したこと、自己修復によって不具合は取り除かれたこと、セキュリティに異常はないこと……偽りの情報群は、無事中枢システムに受理されたようだ。
「これで高レベルのセキュリティにも対処できるようになったはずです。現実のほうのカードリーダーも実質フリーパスかと。ただ、あまり長時間は騙し続けられないかもしれませんが……」
「サイバースペース側の中枢システムにも格段に近づきやすくなったわね。気づかれる前に本丸の中枢を叩ければ問題ないわ」
「あるいは現実世界で地下工場を発見できれば……急ぎましょう。地下で働かされている人々が心配です」
確かな手応えを感じながら、猟兵達はさらなる緊張感を持って、敵本拠の奥へと歩を進めていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●ケーブルを呪う
「全部がコンピューター制御……でも、何もかもがデジタルとは限らないわ」
歯車ビルの裏手に立った禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)はぽつりとひとりごちると、その姿を一瞬にして霧へと変じた。
呪いを帯びた霧は通気ダクトからあっけなく社内へと入り込む。会社という巨大なシステムを支える裏側、配管や配電、サーバーなどを収めた管理区画へと。
サイバースペースの事象は現実世界と重なっている。つまり大元は物質的な機構なのだ。
大量の歯車が散りばめられた独特な巨大サーバー。おそらくこれが警備システムの中枢だ。
「……これをいきなり壊したら侵入に気づかれてしまうわね……なら」
黒絵は霧の状態のままサーバーから伸びた有線ケーブルに次々とまとわりついていった。霧の纏う呪いがケーブルをわずかに変質させ、機能を鈍らせていく。
「……!? なんだ、急にエラーが……」
「システム自体は正常に稼働しているな。問題は下位システムとの連結部分だ。これは……ハッキングじゃないな、部品の消耗か?」
「嘘だろ、先月取り替えたばっかりだってのに」
「粗悪品が混じってたのかもなぁ。それか鼠にやられたか」
サーバーをモニターしていた作業員達がどやどやと管理室から出て検査を開始した。メンテナンスにはしばらく時間がかかるはずだ。
「今ならサイバースペース側から大規模な攻勢に出られるわ」
黒絵の静かな戦果は、すぐに他の猟兵達へと共有されていった。
成功
🔵🔵🔴
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
エダ・サルファー(サポート)
アックス&ウィザーズ出身の聖職者で冒険者です。
義侠心が強く直情的な傾向があります。
一方で、冒険者としての経験から割り切るのも切り替えるのも早いです。
自分の思想や信条、信仰を押し付けることはしません。
他人のそれも基本的に否定はしません。
聖職者っぽいことはたまにします。
難しいことを考えるのが苦手で、大抵のことは力と祈りで解決できると言って憚りません。
とはいえ、必要とあらば多少は頭を使う努力をします。
戦闘スタイルは格闘で、ユーベルコードは状況とノリで指定のものをどれでも使います。
ただ、ここぞでは必殺聖拳突きを使うことが多いです。
以上を基本の傾向として、状況に応じて適当に動かしていただければ幸いです。
ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。
服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」
《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。
《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!
《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。
◆冒険
お空を飛んでも良いなら、ビビに任せて。
探し物は、精霊さんに助けてもらうの。
力仕事なら任せて!
嘘は上手につけないの。おクチむーーってしておくわ。
地図は上下にぐるぐるしたり、宝探しは第六感!
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
かつてオブリビオンに滅ぼされた都市で自分一人だけ生き残ってしまった過去を悔いており、人々を守り、被害を防止することを重視して行動します。
●行動方針
⛺冒険では、事態の解決に向けて自分の出来る範囲で全力を尽くして行動します。
負傷する危険性のある行動でもリスクを顧みずに行い、囮になることも辞さない構えです。
防具を利用して体を張った行動を取る、
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
●サイバースペース大掃除
「現実世界でのシステム間リンクが一時停止したのか。好機だな……」
他の猟兵からの一報を受けたアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)の呟きに、エダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)は首を傾げる。
「うん? それって、この辺の警備プログラムやらなんやら、全部壊しても気づかれないってことだよね?」
これまで慎重に道を切り開いてきた猟兵達だったが、それはひとえに中枢の警備システムに侵入を悟られないため。
だが、あらゆる下位システムが中枢から安全に切り離された状況なら、侵攻の障害となっている多数のプログラムを一気に落とすことが可能だ。
「……なるほど。今をもって攻め入らない手はないな」
ギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)が力強く頷き、
「一撃ドーン!で壊すの得意よ。ビビ頑張るの!」
ヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)は服の下に覗けるフクロウ羽の手を握りしめてはしゃぎ、
「うん、行こう。早く地下工場を見つけて、捕まってる人達を助けなきゃ……!」
赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)も気合い満々でサイバースペースを見渡した。
件のビルのシステムは猟兵の手によってかなりの割合が陥落しつつある。が、地下工場があると思われる中枢システムへの道のりには未だ幾多の障害が存在している。
あまり時間をかけてはいられない。猟兵達は散開し、各々に敵プログラムを目指した。
走査線の走る経路を素早く駆け抜けながら、愛はオーバー・ハートブレイクに搭載した蒸気エンジンを稼働させた。
「スチームエンジン解放! 一撃で仕留めるよ!」
前方から迫るように大きくなっていく防壁プログラムへ、渾身の力を込めてオーバー・ハートブレイクを振り下ろす。
巨大な刀身のハートの意匠が桃色に輝き、防壁を真っ二つに斬り裂いた。桃色の衝撃エフェクトを発しながら、防壁を構成するプログラムは一欠片残さず霧散していく。
「よし、次!」
休む間もなく足を動かし、愛はさらなる深部へと突き進む。
別の道を選んだアスは、複数の浮遊多面体に守られている大型プログラムを目前にしていた。
「攻勢型の防衛システムか……ちょうどいい、使わせてもらおう」
アスが突き出した手の指に力を込めると同時、目に見えない力が周囲の浮遊多面体を次々に掴み上げ、大型プログラムへと容赦なく放り込んだ。
突然の異変に攻勢防御を全開にした大量の浮遊多面体は、一種の爆弾と同じ。
「同一設計思想のプログラムの攻撃だ、よく効くだろう」
連鎖する爆発に蹂躙され、大型プログラムはほどなくして機能を停止した。
「──!? っとマズイ、あいつまだリンクが切れてないぞ……」
軽快にプログラムのビルを攻略していたエダは咄嗟に適当なオブジェクトの影に身を潜め、目標の大型プログラムの様子を窺った。まだうっすらと中枢システムとのリンクが残っているのが、視覚的にもわかる。
「壊さなくても、要は無力化すればいいんだもんな。──眠れ!」
エダはあえて敵前にその身を晒しドワーフ力(ちから)を込めた裂帛の気合を解き放った。
波及する衝撃がプログラムをも揺るがし、攻性防壁ごと大型プログラムの機能を強制的に休眠状態へと導いていった。
ギャレットが対峙した大型プログラムは、一切攻撃性を持たない防壁を幾重にも纏って立てこもっていた。
「護りが分厚いな。……だが、我が黒剣の姿は一つではない」
真横に構えた黒剣がたちまち鞭剣形態へと変じ、刀身が波打ちながら伸長を開始した。それは蛇のような動きで上下左右前後自在に宙を泳ぎ、防壁のわずかな隙間から隙間を縫って伸び続け、一息に大型プログラムのコアを刺し貫いた。
ほんの刹那の出来事。多面体はチカチカとわずかに瞬き、あっけなく沈黙した。
「これで、一つ」
ギャレットは静かに鞭剣を手元に納めると、端然と踵を返してその場を立ち去った。
ヴィヴィは、巡回プログラムの群れに追い回されていた。
「うわーん、ビビ、速いの苦手なのに~!」
ふよふよ宙を浮遊し、泣き言を上げつつ袋小路へ。突き当たりには巡回プログラムを統括する中型ターミナルが立ちはだかっていた。
「あれを壊せばいいのねっ。全部感電させちゃえー!」
大量の敵に追われると弱いが、正面から突っ込むのは大得意。ヴィヴィの周囲はにわかに激しい電撃を発し始め、一気に膨れ上がった。
激しい雷の嵐がひとしきり吹き荒れた後には、巡回プログラムもターミナルも、周囲の全てのプログラムが感電どころか綺麗さっぱり吹き飛んでいたのだった。
ビルの輪郭を象ったプログラムタワーに幾度となくユーベルコードの輝きが迸り、そのたびにプログラムの光が消えていく。
各所にプログラムの根を張っていた警備システム群は次々に沈黙し、堅牢なシステムに警備されていたビルが丸裸にされていく。
主要なプログラムが粗方無力化された今、サイバースペースに残るは中枢の警備システム本体のみ。
そして中枢さえ無力化できれば、地下工場はすぐそこだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
木霊・ウタ
心情
強制労働ってのも酷い話だけど
それをさせてるのがオブリビオンってんなら
猶更見過ごせないぜ
皆を助けよう
行動
こういうメカっぽいのには疎いんだけど…
サイバースペースにダイブして
警備システムへアタックだ
さすがザナドゥ
サイバースペースだけどリアルと同じ感覚で動ける
これなら行けそうだ
俺のアイコンは迦楼羅、炎の不死鳥だ
文字通り迦楼羅と合身してるってカンジ
速攻で蹴りをつける
炎の矢の如く警備システムの中枢へ突入
反応される前に全身から炎の渦を放つ
警備システムを灰に
いや無に帰す
警備システムを黙らせたら
サイバー空間から出て地下へ向かう
すぐ助けてやるからな
待っていてくれ
●中枢ダイレクトアタック
「強制労働ってのも酷い話だけど、それをさせてるのがオブリビオンってんなら猶更見過ごせないぜ。皆を助けよう」
木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)は覚悟を決めて、サイバースペースにダイブした。
「こういうメカっぽいのには疎いんだけど……さすがザナドゥ」
サイバースペースに降り立った感覚を実感し、ウタは感嘆する。
黄金に輝くアバターは迦楼羅。炎の不死鳥と文字通り合身しているかのような姿で、それでいてリアルと変わらぬ感覚があり、思う通りに身体が動かせる。
「これなら行けそうだ。──速攻で蹴りをつける」
迦楼羅が翼を広げ、飛翔する。火矢の如くプログラムの海を駆け抜ける。
夥しく存在した本社ビル各所のセキュリティは、猟兵達の活躍によって相当深部まで無力化させられている。残された隙間だらけの防壁を迂回し、巡回プログラムを躱し、一気に警備システムの中枢へ。
目の前いっぱいに飛び込むひときわ巨大な正八面体のプログラム結晶。
多重に取り囲む攻勢防壁が侵入者に反応するより速く、ウタは全身から灼熱を放出した。
「纏めて還してやる。紅蓮に抱かれて眠れ」
サイバースペース内であろうとも、その炎の熱も質量も容赦はない。炎の渦が周囲の防衛プログラムごと正八面体を飲み込み、そこにある警備システムを灰に──いや、無に帰す。
残されたサイバースペースの虚空には、プログラムの一片さえ残されていない。
炎を収め、ウタは速やかにログアウトした。視界は一気に塗り替わり、現実の歯車ビルを映し出す。
「すぐ助けてやるからな。待っていてくれ」
もはや丸裸も同然のビル内へ、ウタは覚悟のこもった一歩を踏み出した。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『秘密結社テオクラティア』
|
POW : 最終審判
【粛清命令 】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【武装した構成員による包囲網】で囲まれた内部に【ユーベルコードの攻撃】を落とし、極大ダメージを与える。
SPD : 安寧秩序
【武装した構成員 】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[武装した構成員 ]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ : 粛清命令
他者からの命令を承諾すると【頭脳戦車 】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
イラスト:nasubi
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●カルト武装集団を殲滅せよ
警備システムが完全に無力化された歯車ビルを、猟兵達は奥へと進む。完全に無力化されたカードリーダーを越え、さらにその最奥、平社員に接近禁止が言い渡されているという大型エレベーターへ。
中枢システムが完全にダウンした影響で、エレベーターはすんなり地下へと猟兵達をいざなった。
長い長い降下の果てに到達したのは、巨大な地下の秘密工場だった。
広大な空間で大量の労働者が休みなく働かされている。続々と大量生産される非合法の歯車型部品。
「働け、働けェ!」
「納期はすぐだ、さっさと手を動かせ!」
「そこ! 誰が休んでいいといったぁッ!」
作業員を見張り怒号を飛ばしているのは、怪しいローブを纏って武装した集団だ。
よく見れば工場の各所には奇妙な天秤のような置物が点々と置かれており、武装集団は天秤の輝きに命じられるように人々を恐怖で圧迫しているのがわかった。
「……む。お前たち、新しい奴隷……ではないな!?」
エレベーターから地下工場に入ってきた猟兵達に気づいた武装集団が伝令を発し、工場全体が警戒態勢に移行した。
『秘密結社テオクラティア』。
企業によってでっち上げられたカルト教団の一つだ。本体は工場の各所に設置された天秤であり、ローブの武装集団はその配下である。
全ての天秤さえ破壊してしまえば後は烏合の衆だが、配下は全力で天秤を守ってくるし、配下が多いほど天秤は強化される。配下を適度に倒しながら、各所の天秤を破壊していくことになるだろう。
恐怖で人々を支配していた天秤とその配下達を制圧し、労働者達を解放するのだ!
陰日向・千明(サポート)
竜神の悪霊×神器遣い、17歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●呪いの五寸釘ガトリング
「カルト構成員ね……どうせ義体化してるんだろうし、容赦はいらねッスね」
陰日向・千明(きさらぎ市の悪霊・f35116)はけだるげにぼやきつつ、異世界スマホにぽちぽち数字を入力して耳にあてがった。
「異世界スマホはサイバーザナドゥの地下でも通じるンスよ。……あーハイハイ、かしこみかしこみぃーっと……」
スマホの向こう側から軽いお叱りを受けて、千明はおざなりに祝詞を唱えた。
たちまち周囲に喚びだされたのは二体の竜神だ。千明を護るように配置して、銃弾の盾となり、突っ込んでくるローブの武装構成員を返り討ちにしていく。
『──粛清命令:取り囲め』
構成員達の背後で天秤が怪しい輝きを放ち、脳内に響くような奇妙な音声が聞こえた。かと思えば気持ちの悪いほど統制の取れた足音が鳴り響き、千明と竜神はあっという間に周囲を囲まれていた。
「まっず……」
『──粛清開始』
苦々しい千明の声を遮るように命令が下り、武装構成員達が一斉にユーベルコードを解放した。衝撃波ビーム銃撃砲撃サイコキネシス……多種多様な攻撃が全方位から浴びせられ、視界が発光や爆発に埋め尽くされていく──
──だが。
煙る爆心地を割るように、小さな人影が直上に飛び出した。竜神達によって真上に放り出された千明だ。
「……呪うッス」
バロック調の意匠を施されたガトリング釘打ち機が火を噴いた。
構成員の後ろで輝いていた天秤は、呪力を込めた五寸釘の雨に無惨に貫かれ、粉々に破壊されていった。
成功
🔵🔵🔴
藤・美雨(サポート)
私は藤・美雨
デッドマンの猟兵さ
キョンシーじゃない、キョンシー擬きだよ
戦う時は近接攻撃を中心に
強化した肉体で怪力で暴れまわったり
装備した刃物でザクザク切り込むのが好きかな
死んでいるから怪我にはあんまり執着しない
危なくなればヴォルテックエンジンで自分を叩き起こすからね
負傷は気にせず気力で突っ走るのが好きだよ
その方が楽しい!
でも死んでるからといって人生を楽しんでいない訳じゃない
飲食とかは出来るし好きだよ
綺麗なものや楽しいものに触れるのだって大好きさ
他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動もしない
気持ちよく勝って帰りたいし!
あとはおまかせ
よろしくお願いするね!
●楽しく激しく
「多い多い、数が多い。こんな時は心躍るねぇっ!」
藤・美雨(健やか殭屍娘・f29345)は大量の敵に囲まれながら溌溂と暴れまわった。死した肉体とは思えぬ素早さ、身のこなしで次から次へ。構成員を怪力でのし、刃物でザクザクと斬り込み、勢いは増すばかり。
忙しなく動き回りながら、敵の攻撃は紙一重で躱していく。銃弾や刃物が皮膚をかすめてもお構いなし。負傷は気にせず突っ走る。
だってその方が楽しいから!
「生き生きしてるかい? 私はしてる!」
美雨は間違いなく、この場の誰よりも戦いを楽しんでいた。
気分が高揚していくほどにその動きは冴え渡り、美雨はまるで一陣の旋風の如く敵の合間をすり抜けながら薙ぎ倒していく。
『──粛清命令:B749へ。防衛ラインB1にて敵の侵攻を阻止せよ』
『──命令受諾:V207の命令を遂行する』
構成員達の背後でどこか離れた場所の別の天秤からの命令が下されたと同時、間近にいた天秤の傍らに頭脳戦車が召喚された。
構成員で溢れる屋内であるにも関わらず、その優秀な演算能力で的確に砲撃してくる戦車。構成員達も勢いを得て攻撃は苛烈さを増す。
紙一重の傷がさらに増殖してなお、美雨は止まらない。果ては回避を捨てて、一気に人垣を突破していく。夥しい傷を得ながら、体内に埋め込んだヴォルテックエンジンを発動して自分自身を叩き起こしながら。
「これで──おしまいっ!」
強化された怪力で頭脳戦車の駆動部を抉った。
一拍のち巻き起こった盛大な爆発に巻き込まれ、天秤は砕け散った。
成功
🔵🔵🔴
ルドラ・ヴォルテクス(サポート)
それは亡霊。
オブリビオンを狩りに現れ、狩が終わると忽然と姿を消してしまい、捉える事はできない。
もう肉体的な終焉は迎えた筈だが、その意志が、平穏な世界を破壊する者に終わりを告げに再臨させているのだと言う。
戦闘は嵐のように激しく、されど、無言のまま、生前のものと思しき武器やUCが振るわれる。
復興の妨げになるものがあると、力を振るい障害を破壊するが、たちまちの内に砂塵の向こうに消え、言葉を発する事はない。
主な武器は生前所持していた武器類、ユーベルコードは制限なく使用可能。
※ 他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
●亡霊は正面入り口から入ってくるとは限らない
「正面エレベーターから侵入者だ! 総員迎撃しろー!」
「くそっ、まずいぞ、押されてる……」
「一体何人入り込んでるん──ぐあぁっ!」
「何!?」
エレベーターから最も離れた区画に配備されていた構成員達は、あらぬ方向から上がった悲鳴に仰天して振り返った。
ぼんやりと砂煙のようだったシルエットが焦点を結び、やがてルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)の姿へと収束する。
「まさか! どこから入り込ん──」
構成員達は驚愕の声を上げる暇すら許されなかった。
ルドラの姿をした亡霊は生命ジェネレーターを輝かせ、アンピュテイターを無造作に振るった。
たちまち構成員の間を駆け抜ける鋭い光閃。
切り離されたビーム発振刃の先端部分が瞬く間にルドラの手元に舞い戻ると同時、ピタリと動きを止めていた構成員達の身体が真っ二つになって崩れ落ちていく。その数、九。
「ひぃぃぃ! なんなんだこいつ!?」
「し、知るかっ、構わん倒せぇ!」
得体の知れないルドラに怖気づきながらも、数でもって襲いかかる構成員達。しかしアンピュテイターの無慈悲な連撃はますます冴え渡り、有象無象を無言のまま薙ぎ払っていく。
歯向かう者が粗方いなくなった戦場で、未だ煌々と輝く天秤を真っ二つに斬り裂くと、狩りを終えたルドラの亡霊は生命ジェネレーターの輝きをしまい込み、現れた時と同様、砂塵の向こうに忽然と姿を消していた。
成功
🔵🔵🔴
大歩危・しがら(サポート)
化け狸のどろんバケラー×學徒兵、14歳の男です。
普段は14歳の人間の男性の姿に化けてますが、場合によっては、狸の姿に戻ったり、性別関係なく人間やいろいろな動物、または無機物にも化けます。
オブリビオンとの闘い(特に影朧を慰めるための戦い)には積極的に首を突っ込みます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●化かされ疑心暗鬼
「カルト構成員? こいつらもオブリビオンの一種なんだよな? ──ぃよっし、ぶっ倒す!」
オブリビオンと見るや首を突っ込まずにはいられないのが大歩危・しがら(化け狸の學徒兵・f36647)だ。
十四歳の少年からタヌキの姿に戻れば、敵の視界からは一瞬消えたように見える。その隙を突いて手近な構成員にの足にガブリと噛みつくタヌキしがら。
「いっでぇぇーー! なんだこのちっさいの!?」
運悪く噛みつかれた構成員は思いっきりタヌキを蹴り飛ばした。
「弱点見きったぜ!」
小さなタヌキは空中でクルクルクルっと綺麗に回転しながら敵陣の中央に着地。途端、ぼふんっと音を立てて大量の煙がタヌキの周囲から発生し、その姿が見えなくなった。
「ゲホッゲホッ……なんだこの煙は……っ」
「おいお前、さっき何蹴飛ばしたんだ、発煙筒か!?」
「いやたぶん動物か何かだったと思うんだが……」
小さな混乱がひび割れのように武装構成員達の間に広がっていく。その合間に「ガッ」とか「ぐおッ」といったうめき声が上がり、バタバタと何人かが倒れる音がした。
煙が消えると案の定、数人の構成員が床に倒れ込んでいた。
「き、急所を一撃で……! プロの暗殺者か!?」
「さっき俺は見たぞ、俺達と同じ姿をした誰かがコイツをやったんだ!」
「裏切り者だと!? ええいお前か!?」
たちまち同士討ちを開始する構成員達。
その一人に見事に化けたしがらは、混乱のさなか、先程敵に噛みついて得た情報から的確に急所を突いて適度に数を減らしつつ、悠々と天秤の前にたどり着いた。
「やっぱり化かしが成功するのは気持ちがいいな!」
見当外れな内輪もめを尻目に、このセクションを司っていた天秤はあっけなく破壊されたのだった。
成功
🔵🔵🔴
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●刃、風の如く
「企業にカルト構成員……この世界の平和を乱す諸悪の根源だね」
世界の平和を願う赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)は、ハート形の盾で銃撃を防ぎながらエアスライサーを懐から取り出した。
顔の前で切っ先を上向けて刃を立てるや、愛は即座に敵群へとエアスライサーを投擲した。薄く鋭い刃が空気さえ切り裂くかの如く宙を疾駆し、構成員の一人の腹部を刺し貫く。と同時に刃が纏う風が逆巻き、エアスライサーは自動的に愛の手元に舞い戻った。
まるでブーメランのようにダガーの投擲を繰り返す愛。数で責め立てる敵と互角に渡り合う戦いを繰り広げるが、いま一歩、天秤への道を切り開くには手数が足りない。
「もっと速さを……!」
防具や装飾品を少しずつ脱ぎ捨て、さらなる投擲スピードを追求する愛。そのたび視界にいる構成員がスケベ心丸出しでぎくりと動きを止めるので、格好の的だ。
「全部脱ぐわけ……ないでしょ!」
怒りを乗せて、もはや投擲する動作すら霞んで見えるスピードで連発される風のダガーが、次々に構成員達を仕留めていく。
おかげでいよいよ中央に射線が開いた。天秤めがけ、最後の一投に力が籠もる。
「平和を乱すカルト教団は、この世界から消えなさい!」
渦巻く風を纏って飛来するエアスライサーが、堅牢な天秤を抉るように折り砕いた。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!
バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?
戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!
●緊急握手会
「はっはっは、妾、推っ参!」
テンション高く躍り出たのは御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)。特殊撮影機能ドローン群を背に引き連れて、生中継配信しながら満を持しての登場だ。
「おお、こたびの敵はなんと敬虔な信仰の徒よ! ひとたび仰いだ教典を一切の疑いなく狂信し続け、果ては他者を虐げる悪行にまで突き抜ける。見事あっぱれな悪党っぷりよ!」
凶悪な形状の左腕と長大かつ肉感的な尾で構成員達をど派手に薙ぎ倒しながら、バトルを彩るもう片方の主役である敵への賛辞を欠かさぬ菘。動画映えする動きに角度、間すら追求した流れるような戦いぶりを、これでもかとドローンに魅せつけまくっていく。
「──だが! 妾の方が、もっとスゴくて強い!」
動画にマンネリは禁物、常に絵変わりを意識すべし。菘は周囲の構成員達を長大な尾で一気に薙ぎ払うと、今度は別の敵群へと突進した。
標的となった構成員は「ひぃぃ!」と悲鳴を上げて及び腰に身構えたが、出し抜けにガシィ!と手をとられて呆気にとられた。
「へ?」
「カルト教団しか知らぬお主に見せてやろう、妾の握手力を! そして喜んでくれ! これが真のカリスマというものだ!」
構成員の視界いっぱいに写り込んだ菘の笑みが、異常にブレて一瞬にしてフレームアウトした。
掴まれた手を支点にものすごい速度で回転させられた構成員の身体は、周囲の仲間を思いっきり巻き込んで薙ぎ倒し、果ては工場の天井にまで放り投げられた。
絶叫と共に地面に墜落した犠牲者の尻に敷かれた天秤が、なすすべなく破壊された瞬間もまたドローンにしっかりと撮影されており、生配信は大いにバズったそうな。
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥
ヴィジランテの説明と初期UCを根拠に技能値100以上の技能はUC並に鍛え上げたと主張。
サポートとして狂言回し。あると便利な舞台装置、高い幸運の技能で御都合主義を押し通すデウス・エクス・マーキナー。
己の裡の世界観を瞬間的に切り替える魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力)をコンセプトとする混沌魔術(多重詠唱結界術)の使い手。既存の技術を実在フィクション問わず借用(Sampling)し組み合わせ(MIX)自作(DIY)することで白兵戦、魔術戦、諜報戦とマルチに動けます。
依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
えっちなのうみそおいしいです♥
●混沌に突き落とす
「ああ素敵。カルトに染まって思考力の落ちたのうみそがたくさんたくさん……♥」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)はうっとりと瞳を蕩けさせて構成員達を眺める。
それでいてその身体は一瞬たりと一つ所に留まらない。銃弾を華麗に躱し、降り落ちてくる鈍器をすり抜け、ステップを踏むように紙一重を生き延びる。これぞ鍛え抜いたサバイバル能力のたまもの。
そしてその口許からは絶えず詠唱が溢れ出している。一つの口から複数の呪文が幾重にも折り重なって、銃弾を弾き飛ばす結界を成していく。
「この遊びはエナジーを糧にするサイキックヴァンパイアの生存技法(サバイバル)的な混沌魔術よ♪」
詠唱の合間に忍ばせるような、くすくすという悪戯っぽい笑い声が構成員の耳に届く。
「【アリスに逆らったらダメよ】」
それは、抗いがたい蠱惑的な響きを伴っていた。
だがカルト教団を強固に狂信する構成員達は簡単に乗せられはしない。
「……っ、なんだこの娘……」
「構うもんか、攻撃の手を緩めるな! どりゃぁぁ──ぁ……?」
いきりたってアリスに襲いかかろうとした構成員の目から、急激に知性と戦意が減退し、全身の動きがピタリと止まった。
一人だけではない、アリスに反抗の意思を露わにした者が軒並み同様の症状を発症し、所在無げに棒立ちになっていく。
アリスは混沌魔術を展開したまま、くすくすと命じる。
「さぁ、あなたたちの信仰を破壊しなさい?」
思考力を削られた構成員達は唯々諾々と動き出し、のろのろ天秤へとにじり寄っていく。
「えっちなのうみそおいしいです♥」
構成員手ずから、天秤が袋叩きにされて破壊されていく音を聞きながら、アリスはうっとりと微笑んだ。
成功
🔵🔵🔴
中村・裕美(サポート)
副人格のシルヴァーナで行動します
『貴方はどんな血を流すのかしら』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。お嬢様口調だけどアグレッシブ
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
その他使えそうな技能があれば適宜使用する感じで
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
電脳魔術が使えないので裕美の能力が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します
あと、虫が苦手
●お嬢様の華麗なる殺戮
「まあぁ、天秤にこき使われていらっしゃるの? 面白い方々ですわね」
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)のもう一人の人格、シルヴァーナは華やかに微笑んだ。
だが穏やかな笑みは、瞬きのうちに印象を劇的に変える。
赤い瞳に宿るのは、苛烈な殺意。
「オブリビオンに従う者もまた倒すべき敵……その義体、斬り刻ませて頂きますわ」
殺戮本能を燃え上がらせて、シルヴァーナは戦場を駆け抜けた。飛来する弾丸やビームを優雅なステップで残像を描きながら躱し、敵群へと一気に入り込んで惨殺ナイフを振るう。
構成員達の義体はサクサクと面白いように解体され、血液の代わりに濁った色のオイルが飛び散った。
「アハハハハ! お下品な色ですこと!」
殺戮への衝動に前のめりになったシルヴァーナは止まらない。オイルの一滴も浴びずに次から次へ、構成員を解体していく。
そのあまりの快進撃に怯え、背を向け逃げ出す者まで出る始末。
「わたくしから逃げられるとでも思いまして?」
頭脳戦車の背後に逃げ込もうとする構成員を追い、小型竜を黒い槍へと変えて持ち替えるシルヴァーナ。
覇空竜スカイフォールの鋭い突きで、発射直前の砲塔を貫いて砲弾を爆発させ戦車を沈黙させるや、爆風の煽りを利用して高々と跳躍、着地と同時に逃げ延びようとしていた構成員の真芯を捉えて串刺しにする。ガシャン、と響く無機質な破壊音。
突き出された槍の穂先には、破壊された天秤が転がっていた。
「では皆様、しばしの午睡を失礼いたします」
速やかに殺戮本能を納めたシルヴァーナは昏睡状態へと落ち込む代わりに、黒髪の少女の姿へと変じていく。
「……また派手にやったわね」
唐突に身体の主導権を任せられた裕美が、不機嫌そうにぼそぼそとぼやいた。
成功
🔵🔵🔴
姫神・咲夜(サポート)
桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。
あとはおまかせです。よろしくおねがいします!
吉柳・祥華(サポート)
『妾の存在意義とは何ぞや?何ゆえに此処に在るのかぇ?』
旧き時代に祀られていた龍の化身で在ったが
護るべき国と民は既に無いのに何故…自身が現世の『神』として顕現したのかを思案と模索する戦巫女
物腰は柔らかく絶えず微笑を湛える優美な女性であるが
過去の出来事から人(他人)に対しては意外に辛辣…
優美に微笑を浮かべるが実は目が笑っていない
ユーベルは指定した物をどれでも使用
その辺はMSの采配に任せます(意外な使い方とか参考になるから)
基本、他の猟兵に迷惑をかける行為はしないが
必要なら悪乗りはする流れ(他の猟兵と同意と言う設定で)
まぁ…流石に依頼の成功の為と言えど公序良俗に反する行動はNG
連携アドリブ等はお任せ
紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加
破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃
見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う
羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す
敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●桜華に舞う
「かような地の底に詰め込まれこき使われるなぞ地獄でありましょうなぁ。諾々と虐げられ続ける脆弱さも目に余りはせど、虐げる側の悪辣さは比較にもなりませぬ。もはや唾棄すべきほどに目を覆う醜さ……」
吉柳・祥華(吉祥龍彩華・f17147)は目にも麗しい微笑を湛えながら、流暢かつ辛辣に評した。大量の構成員達を見回す目は、決して笑っていない。
「なんだとこのアマぁ!」
「侵入者の分際で!」
「我ら秘密結社テオクラティアを愚弄する者に天罰を!」
構成員達はいきり立つばかり。相手が淑やかそうな女性ばかりと見て気が強くなっているのだろう。絵に描いたような小悪党ぶりだ。
「平和的な解決が好ましいのですが……この様子では、望むべくもなさそうですね」
荒くれどもに威圧されても動じることなく、姫神・咲夜(静桜・f24808)は悩ましげに吐息をついた。
そして、この場に似つかわしくないほどに楚々とした足取りで敵前へと歩み出る。
「地の遥か底、暗く澱む闇の内に浸りきっては、人の心も荒み堕落していくばかり。ならばこの闇、美しく染めてご覧に入れましょう」
咲夜は空中に差し出すように手を翻す。想桜装束がさやかに揺れて、どこからともなく淡紅色の花弁が舞い込んでくる。
「さぁ、華麗に舞いなさい。そして、心も身体も捕らえてしまいなさい」
たちまち咲夜の背後から樹木の根と枝が伸び出した。
大量の桜吹雪が舞う中を、桜の根と枝がのたうつように暴れまわり、構成員達を襲う。根に巻き付かれ囚われる者、枝に絡みつかれ動きを鈍らせる者、桜吹雪に視界を奪われる者。様々な形で束縛されていく構成員達。
「日ノ本の~久遠の如し~揺蕩う桜~夢幻へと~誘い死~」
一瞬にして混乱のるつぼに叩き落された戦場に、悠々と詩うたう祥華の声が伸びていく。その周囲に控えていた三体の式神がたちまち無数の桜の花弁へと姿を変え、戦場に舞い散った。
「我の桜華は美しいだけでは済まぬぞえ」
咲夜の花吹雪に混じり合った祥華の桜華は、花弁の一枚一枚が鋭利な刃。視界を塞ぐ桜の花弁をぞんざいに振り払っていた構成員達は、時折混ざり込む刃に不意をつかれて切り裂かれる。淡紅色に染まる戦場に、悲鳴が絶え間なく散発していく。
「なんて風雅な……」
紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は桜舞う景色に感嘆のため息をつくと、気を引き締めて二振りの妖刀を静かに構えた。
「整えて頂いたこの舞台、しかと舞わせて頂きます。──業邪、御鎮めします!」
桜吹雪の中を駆け出す紅葉。破魔の力を帯びた刃が敵の義体を斬り裂き、混乱の中でもなお果敢に襲い来る構成員や前方を塞ぐ者達を衝撃波で薙ぎ払う。
進軍は苛烈にして、その足運びは華麗に舞うが如く。敵の攻撃は見切り、残像を描き、刀の峰で凌ぎ、躱してはまた断ち切る。
羅刹紋を顕わに戦笑み、何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い。もはや瀑布の如き花嵐の中を、一点を目指して、ただひたすらに。
「──去り罷りませい!」
災魔業邪を、打ち倒す。
叢雲が象りし九本の剣と、渾身の一突きを持ってして貫かれた天秤は、木端微塵に砕け散った。
「典雅なる戦いぶりよ」
「お見事でございました」
称賛と共に二人の桜吹雪はやみ、地の底に花開いた奇跡の舞台は静かに幕を下ろした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
木霊・ウタ
心情
天秤ってAI?
何にせよ
オブリビオンでカルト教団の本体ってんなら
ぶちのめすだけだ
戦闘
義体を操られたり
システムに干渉されてるのか
ユーベルコードの影響なのかは判らないけど
必死に天秤を守るってのは
ちょいと情けない姿だ
怪しげなローブにはぴったりだけど
獄炎纏う焔摩天で薙ぎ払い包囲網突破
オブリビオンじゃないから
大剣で吹き飛ばして気絶させたり
炎と熱とで戦意を奪う程度に留める
天秤の攻撃も剣や炎の壁で受けたり弾き返す
万が一配下が巻き添えになりそうなら庇う
最低の奴らだけどオブリビオンじゃない
天秤を焔摩天で砕いたり炎で熔解させる
紅蓮に包まれて眠れ
事後
鎮魂曲を奏でる
安からに
さてCEOのご尊顔を拝むとするか
●護るべきもの、倒すべきもの
「天秤ってAI?」
正体不明の奇妙な天秤に首を傾げつつ、木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)は焔摩天に獄炎を纏わせた。
「何にせよ、オブリビオンでカルト教団の本体ってんならぶちのめすだけだ」
ウタは獄炎纏う焔摩天を薙ぎ払い、囲い込もうとしてくる構成員を吹き飛ばしていく。
カルト教団員はオブリビオン化していることも多いのだが、ウタは今回の敵をオブリビオンとは見做さなかった。天秤に狂信するだけのただの戦闘員だ。大剣を派手に振るって道を切り開きながら、力は加減する。実際、構成員達はあっけなく吹っ飛ばされ、気絶し、炎とその高熱によって簡単に戦意喪失していく。
『──粛清命令:最終防衛ラインの死守』
天秤の命令が構成員達に伝播し、たちまち統制の取れた動きで天秤を護る防衛線が張られた。
構成員達は基本的には自律的に動いているようだが、こうして命令に突き動かされているような仕草も見せる。義体を操られているのか、システムに干渉されているのか、ユーベルコードの影響なのか。味も素っ気もない天秤を必死に護る姿は、少々情けなく滑稽だ。
「怪しげなローブにはぴったりだけどな」
だがそれでも。最低の奴らだけど、オブリビオンじゃない。
防衛線の向こう側で頭脳戦車の砲塔が動いたのを察知して、ウタは一気に防衛線に駆け込んだ。やすやすと構成員達を薙ぎ倒して頭脳戦車の射線に割り込み、砲塔が火を噴いたと同時に業火の壁を作り出し砲弾を受け止めた。構成員達を背後に庇う形で。
燃え盛る炎の壁は、砲弾を焼却すると、さらに火勢を増して逆巻き天秤を呑み込んだ。
「紅蓮に包まれて眠れ」
業火の中で、天秤の輪郭は見る間に溶け崩れていく。
安らかに、と溶解した天秤の残骸に鎮魂曲を奏でると、ウタは地下工場の暗い天井を仰いだ。
「さてCEOのご尊顔を拝むとするか」
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『自在盾姫』プロモーション』
|
POW : シールドシェルター
全身を【覆い隠すほどの盾が密集した防御態勢】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : キャスリングフォーム
【液体金属】に封じた【キャスリング・コア】と合体し、あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になる。ただし解除時にダメージを全て受ける。
WIZ : リフレクションシールド
無敵の【あらゆる攻撃を反射し、自動防御する浮遊盾】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
イラスト:香
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠幻武・極」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●メガコーポの傀儡
「──あなたがたが……侵入者……」
囚われていた奴隷労働者達を粗方安全な場所に移動させた猟兵達の耳に、可憐にさえ聞こえる少女の声が降ってきた。
ハッと天井を仰いだ猟兵達の目前で、労働者達が製造させられた大量のパーツがひとりでに動き出し、空中で蠢く集合体を形作る。歯車の歯が余すところなく噛み合い、染み出すような液体金属で肉付けをして──それは、一人の少女の姿へと収束していく。
愛らしいドレスに無骨な歯車の盾を持つ、『自在盾姫』プロモーション。レプリドール社の特別製ドールだ。
「はじめまして……ワタシは弊社の代表取締役を務めております、オガタと申します……」
今まさに猟兵の目の前で組み上げられた筐体に、サイバースペースを通じて意識をこちらに移したのだろう「代表取締役」は、有無を言わせず大型の歯車を宙に浮かせて戦闘態勢に移行する。
オガタ、と名乗るからにはおそらくその意識は元は人間だったのだろうが……
「本社の命により、我が社を害する侵入者を排除いたします」
……人形そのものの両眼に、もはや人間らしい感情の輝きはない。
レプリドール社の傀儡たるドールは、感情を排した冷たい眼差しで猟兵達を睥睨した。
『自在盾姫』は防御性能に優れた特別製だ。
攻撃は大小様々な歯車を飛ばしてくるのみ。ユーベルコードは防御に特化しており、無効化・一時的無効化・反射といった厄介な性質を持つ。
ユーベルコード以外でも、歯車を盾にしての防御を頻繁に入れてくるので、防御力を突破できるほどの強力な火力や敵の意表を突く攻撃が重要になってくるだろう。
堅牢な防護を誇るレプリドールを打ち破り、労働者を奴隷扱いしていた悪徳企業を滅ぼそう!
久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ
変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】を叩き込む戦術になる
●陽炎に触れられて
「世界を弄ぶ企業を、この手で滅ぼす──焔黒転身(フレアライズ)ッ!」
開口一番世界を救う誓いを立てて、久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)はその身を黒焔に包み込んだ。焔は鎧装を成し、遥翔の姿を黒鋼の騎士へと変容させる。
その変貌ぶりを、盾姫は大量の歯車で護りを固めながら、警戒を切らさず見つめていた。
「……推定戦闘力……対応防壁陣……」
盾姫がボソボソと呟くのに合わせて宙に浮く歯車が多数展開し、複雑な形状の防壁を成していく。
「対フレアライザー用防御布陣といったところか。ならば──陽炎鎧装、起動」
遥翔が鎧の上から心臓の辺りを押し込むように押さえると、どっ……と鎧装から透明な熱気が溢れ出した。
熱は揺らめき景色を歪ませ──それは陽炎となって遥翔の姿をかき消した。
「──! シールドシェルター展開!」
盾姫の判断は早かった。前方に展開させていた歯車を己の周囲に引き戻し、三百六十度を取り囲む球状に密集させる。
「いくら堅牢な盾があっても、相手が襲ってくる動作が見えなければ確実に防御することはできない。だからこその無敵形態か、正しい判断だな。……だが」
陽炎に揺らめく遥翔の声は発生源を掴ませない。
だから盾姫は、遥翔が思わぬ至近距離にまで接近していたことに気づけない。
「熱現象である陽炎の全てを防ぐことは不可能だ」
球状防御の内側の空気が揺らめき、陽炎が盾姫に触れた。
「あ……」
瞬間的に思考力を削ぎ取られた盾姫は、無意識にシェルターを解除していた。
統制を失った大量の歯車が墜ちゆく景色の中、それらを焼却し尽くさんばかりに黒焔が逆巻き、無防備になったドールの全身を呑み込んだ。
成功
🔵🔵🔴
七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』歴代最年少であり派生流派も含めての免許皆伝。
腰に挿している六振りの刀と扇子を使い戦闘する。
物理的な技術を異能のUCにまで昇華させた。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気を残像に残し分身と勘違いさせる事も。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を当たり前に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗を生命力吸収で補う。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親と妹も猟兵である。
●無尽蔵の斬撃
「歯車の後ろに隠れて引き籠もるとはいいご身分だ。私が引きずり出してやろう!」
辺りを乱舞する大量の歯車を、腰に挿した六振りの刀で順々に撃ち落としながら、七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は不敵に笑う。
その健脚で距離を詰め、時に空中に舞い上がり、直感的に、艶やかに、舞踏が如く。まるで彼女のためだけに見える「正解」の道がそこに存在しているかのように。
「……極めて高い身体能力……物理的攻撃手段に特化……」
盾姫はブツブツと分析しながら、思いのほか素早い桜華の接近に備えて体内のコアと合一化し、全身から液体金属を染み出し始めた。身動き取れぬ完全防御ではなく、ダメージは残るが斬撃を削ぐ効果が期待できる形態を選んだのだ。
「なるほど、悪くない判断だ。だが──」
桜華は剣舞の如く歯車を弾きながら華麗に宙を舞い、一息に盾姫へと距離を詰める。
盾姫を正面に捉えたその瞬間、桜華の腰に挿された六振りの刀がひとりでに鞘から飛び出し、宙に閃いた。
複製されたその数、無数。
「我が六刀の蹂躙の前には、無意味だ」
六刀は無限に複製されながら宙を駆け巡り、盾姫を護る歯車を激しく斬り刻んだ。
斬撃の雨に蹂躙された硬質な歯車は、一瞬にして粉微塵と化した。
即座に翻った数多の刃の切っ先は、液体金属に覆われた盾姫を向いている。
「……!」
斬り刻まれた液体金属の飛沫が舞い、ドールの声なき悲鳴は斬撃の瀑布にかき消された。
成功
🔵🔵🔴
ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?
口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に誰に対しても友好的です。
時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。
好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。
なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。
もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。
ユーベルコードやアイテムは何でも使います。
いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。
不明点や細かい部分はお任せします。
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●ハーモニー
「堅牢な歯車の護りですか。でも、これなら歯車は関係ありませんよね?」
ミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)は大量の歯車を周囲に浮かべる盾姫に、にっこりと微笑んだ。
「この世界で紡いだたくさんの絆が、希望へと続く道を照らし出す、いつかあなたとも笑い合える日が、来るように私は歌うから……」
──Ah〜♪
のびやかに響き渡る歌声。盾姫が劇的に顔色を変える。
「まさか……くっ!」
歌に乗って耳に届いた光と闇の波動がドールの肉体を侵食してくる感覚に、盾姫は明確な焦りを露わにした。
歯車を密集させても必ず隙間はできる。その隙間に液体金属を流したとしても、音という名の振動現象を完全に防ぎ切ることは難しい。歌のユーベルコードは、彼女にとって天敵の一つなのだ。
「その歌を……やめなさい……!」
盾姫はありったけの歯車をミューへ飛ばした。大小様々な歯車がフリスビーのように、あるいは車輪のように、断続的に襲いかかる。
しかしミューは決して歌をやめない。光翼・スピリトーゾで巨大な歯車を躱し、小さな歯車は対刃・アンティフォナで弾き飛ばしながら、歌はどんどん佳境へと突き進んでいく。
「……ぐぅっ……このままでは……っ」
防ぎ得ぬ波動に幾度となく打ち据えられ、追い詰められた盾姫の攻勢も苛烈になる。工場の設備を歯車で破壊して、そこに埋め込まれていた部品の歯車まで引っ張り出し始めた。もはや歯車の津波を成すほどの量だ。
……だが。
「だめです……よ」
か細い声が、盾姫の耳に届いた。
瞬間、床からせり上がった透明な壁が盾姫の眼前を覆った。いや、四方と頭上までをもガラスに閉ざされている。
透明なガラスで出来た迷宮に閉じ込められたのだ。
ガラスの迷宮を築いたコーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)は、物慣れぬ様子でミューに声をかけた。
「あの、合わせても……?」
「もちろん!」
ミューは歌の合間ににっこり笑って頷いた。
息を合わせて歌うミューとコーデリア。ミューの歌声は光と闇の波動で敵を苛み味方を強化する。コーデリアの歌声は「この歌を聴き続けたい」という欲求を相手に植え付け、攻撃の手を緩ませる。
今すぐ歌を止めさせたい生存本能と、歌を聴き続けたいという偽りの欲求との二律背反に苦しめられ、盾姫は鬱屈を爆発させるように透明な迷宮の中で暴れ始めた。大量の歯車をでたらめに暴れさせ、迷宮の外壁に打ち付ける。そのあまりの苛烈さに、かなりの硬度を誇るはずの壁にも罅が入り始め──
歌が佳境に入るのと同時、唐突に、迷宮全体が砕け散った。
即座に目前に飛び込んできた二つの人影に、盾姫の安堵と高揚は瞬く間に驚愕に塗り替えられる。
盾姫の歯車が外壁を砕いたのではない。コーデリアが自ら迷宮を解き、ミューと共に無防備になった盾姫の懐に飛び込んできたのだ。外方向へ飛び出していった歯車はすぐには戻らない──
夢幻槍とアンティフォナが同時に閃く。
二人の歌姫は至上の歌を歌い上げながら、ドールの薄い胸を貫いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月夜・玲(サポート)
『さてと、I.S.T起動。お仕事お仕事。』
口調 元気(私、~君、だね、だよ、だよね、なのかな? )
お仕事ついでに研究も出来るんだから、この仕事良いよねぇ
さあ、私の研究成果の実験台になってもらうよ
模造神器という独自の兵器開発を生き甲斐とする研究者
誰にでも気さくに砕けた口調で話しかける
戦いは全て研究の為、楽しみながら戦闘を行う
全ては研究の為、研究と戦闘を楽しめる猟兵生活は結構気に入っている
戦闘スタイルは4本の模造神器から2本を選び、二刀流で敵と戦う形です
UCで遠距離戦闘にも対応したSF剣士
日常ではのんびりと景色を楽しんだり風情を楽しんだり
冒険では考察しながらじっくり進む
あとはお任せ!
風薙・澪(サポート)
戦闘は剣、ポンプアクション散弾銃、魔法を主に使って戦う。
近距離は剣、中距離は銃、遠距離は魔法が主な攻撃手段だが、
状況に応じて距離に拘らず扱う時もある。
敵が少ないときは、逆に剣、銃で隙を作り魔法で止めを刺す。
剣も銃も基本は両手で扱う為、右手に剣、左手銃のような二刀流的なことはほぼしない。
剣は両手持ちではあるものの軽快に扱い、フットワークを軽くして戦う。
銃はほぼ9粒装弾の散弾を使っているが、対象を打ち抜けないときなどはスラッグ(一粒弾)も使う。
いずれにせよ射程はあまり長くない。
弾倉はチューブマガジンで後入先出。(最後に込めた弾薬が最初に撃ち出される)
弾薬入手はUDCではなく別世界から入手している
●反射盾を制して
「おっと、なかなか興味深い研究対象だね。歯車の盾、無敵化に反射か……」
月夜・玲(頂の探究者・f01605)の瞳が探究心にキラリと光る。
「偽書・焔神起動。断章・不死鳥召喚の章、深層領域閲覧。システム起動──行っておいで!」
召喚された数多の蒼炎の不死鳥が飛翔した。全てを斬り裂く蒼炎の翼が盾姫を襲う──が。
「……リフレクションシールド展開」
盾姫が前方の空間に手をかざすと、何もない場所にたちまち淡く発光する歯車が生成された。素早く浮遊する発光歯車は突撃してくる蒼炎の不死鳥の攻撃を反射し、不死鳥の群れを相殺してしまう。
「今は反射モードなのね。相性が悪いわ……」
散弾があっさりと反射された風薙・澪(ウィザードウォーリア・f17869)は、顔に「めんどくさい」の六文字をありありと浮かべながら、瞬発的に魔力を高めて詠唱を開始した。
「終末を待ちて微睡む魔狼に率いられし、凍れる白き雪の乙女よ。其の力、鋭き矢と成し、敵を貫け」
たちまち虚空から生成された大量の氷の矢が宙を駆け抜けた。標的は、敵が武器として放ってくる大量の歯車だ。貫き、凍りつかせ、撃ち落とす。
だがやはり、盾姫に到達しかけた氷矢は発光歯車によって反射されてしまった。こうなっては両陣営とも防戦一方だ。
「大した反射性能だね。でも、万能ではなさそうだ」
玲は楽しげに、少し挑発するようにクスリと笑って見せた。
盾姫は表情を変えず、ただ作り物の瞳だけがどこか剣呑な光を揺らめかせた。
「なぜです……?」
「だってそうだろ。──コール……何か変なやつ!」
玲の召喚に応じて現れたのは大人数の霊。それも……ブブゼラを携えた怪しげなおじさん達であった。
プオォ、プオォ、プオオォォォー!!
ブブゼラの大音量が戦場に響き渡った。鼓膜をつんざく音波が盾姫を襲う。
「う……く……ッ!」
当然発光歯車は音波を反射するが、戦場全体に広がる音を全て弾き返すのは不可能だ。あらゆる攻撃を反射するはずの発光歯車は、役目を果たせなかったという事実に屈し、消失していく。
そしてその背後に、急激に渦巻く膨大な冷気。
「……我、此処に喚びだしたるは、魔狼の顎。其の鋭き牙を以て、敵を穿ち貫け……」
精霊力の加護を得た澪が虚空から召喚したのは、氷矢を遥かに上回る魔力と凍気を込めた、一振りの氷槍。
「たっぷり強化させてもらったわ……凍り付きなさい!」
凍気まとい宙を疾駆した氷霜槍は、人形の薄い体を貫き、その全身を大量の霜に閉ざした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんけどぉ、だからと言って乱発すればいいってものでもないですよねぇ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談すればいいでしょうかぁ~?
けどぉ、非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
大丈夫ですよぉ~、手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。
荒事以外の御用ならめいっぱい楽しんじゃいますよぉ~。
特に読み物なんかは好きですねぇ~。
※アドリブ・連携歓迎
大神・零児(サポート)
アドリブ共闘可
単純戦闘の場合
強力な一撃を叩き出せそうなUCか、形勢逆転が狙えそうなUCを
味方や護衛・救助対象への援護や支援が必要な場合
味方や護衛・救助対象へのサポートとなるようなUCを
戦闘のみ
所持している武器・アイテムを効果的に使い戦局を有利にするよう行動(所持アイテム等を駆使し攪乱や敵の隙をつくる等)
救出・護衛
対象者の命最優先で行動
敵の動きに注意し、牽制しながら戦う
仲間との連携・連絡はアイテムも駆使し密に
常時使用技能
戦闘知識
第六感
野生の勘
見切り
地形の利用
世界知識
咄嗟の一撃
情報収集
早業
護衛・救出対象等有
拠点防御
時間稼ぎ
鼓舞
失せ物探し
オーラ防御
覚悟
救助活動
かばう
聞き耳
C-BA使用
運転
操縦
運搬
騎乗
レパル・リオン(サポート)
こんにちは!あたしはレパル!またの名を『魔法猟兵イェーガー・レパル』よ!よろしくね!
お祭りとかイベントとか友達と遊んだりとか、とにかく楽しい事大好き!
あたしが戦うのは、怪人(オブリビオン)から人々と平和を守るため!そのためなら、ケガをしたってかまわないわ!
(強敵相手だと少し怯えるが、表には出さないように努める)
得意なのは肉弾戦!ダッシュで切り込んだり、ジャンプやオーラ防御でよけたり、激痛耐性でガマンしたり、怪力パンチ&キックでぶっ飛ばしたりするわ!
ユーベルコードに怪人の弱点属性を組み合わせてパワーアップさせたりもするわよ!
頭を使うのは苦手かな。でも、パワーとスピードでなんとかするわ!
天城・千歳(サポート)
本体で行動出来る場所なら本体で、本体の入れない場所の場合は戦闘用リモート義体で行動し本体は義体からの情報を元に【情報収取】【戦闘知識】【世界知識】【瞬間思考力】を使い状況分析及び支援行動を行う。
戦闘状態になったら【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】を行い、その後は【スナイパー】【砲撃】【レーザー射撃】で攻撃する。
敵の攻撃は状況に応じて【盾受け】で防御するか【見切り】【ダッシュ】【推力移動】を使った回避で対応。
味方とのコミュニケーションはリモート義体が【コミュ力】【礼儀作法】場合により【言いくるめ】を使って対応する。
協力体制を構築した味方に対しては、通信による情報支援を行う。
●瀑布のごとく攻撃せよ
「……損耗率上昇……敵多数…………排除、優先……」
ボソボソと呟いていたかと思えば、盾姫は一気に歯車を解放した。大量の歯車がめちゃくちゃに戦場を飛び交い、猟兵陣営をかき乱してくる。
「うひゃぁ~! 暴走状態!? こりゃ大変!」
「いや、あえて狙いを絞らずに攻撃している感じだ。厄介な……」
レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)と大神・零児(魂から別れたもう一人の令二・f01283)は、素早い身のこなしと野生の勘に任せて歯車の乱舞を躱しながら、少しずつ歯車を打ち落とし弾き返す。が、キリがない。
「目標の行動を確認。アーカイブより類似事例を検索開始。対抗手段を提示します」
リモート義体で参戦した天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)が、仲間達の視界にホログラフィックディスプレイを展開した。透明な画面に歯車の軌道予測が描き出され、絶え間なく更新されていく。
「こいつぁありがたいですねぇ~よっとっほっ、ほいっ、と」
千歳のデータを頼りに、向・存(葭萌の幽鬼・f34837)はゆるゆるおっとりとぼやきながらも思いのほか素早く、たまに酔っ払いのようなトリッキーな動きを混じえながら、向かってくる歯車に片っ端から傷を入れていった。
傷を入れられた歯車はふらふらと明らかに異常な動作を繰り返し、明後日の方向に吹っ飛んで床や壁にめり込んだり、他の歯車に激突を繰り返したりと「不慮の事故」を繰り返し始めた。
おかげで多少なりと乱舞の密度が減り、猟兵の行動の余地が生まれる。
「今だ! 行けるか?」
「任せて!」
零児とレパルは互いに背を預け、息を合わせてユーベルコードを解放する。
「悪夢顕現……「結界崩壊」」
「紫電一穿! ポジトロンッ! バンカァァーッ!!!」
零児の呼び寄せた万色の稲妻が、レパルが全身から迸らせる超圧縮電気エネルギーが、乱舞する歯車の嵐を強力なエネルギーで打ち据えた。大量の歯車が次々に黒焦げになって落下していく。
「攻勢に足る歯車の数量が一時的に消失。防御を固めて一旦態勢を立て直そうとするはずよ」
「そうは問屋が卸しませんよぉ~。いやぁ楽しくなってきましたねぇ~」
千歳は義体に仕込んだ全武装を励起し、存は愛用の包帯に霊力を流し込んでいく。
全ての矛先は、空中で急速に形を結びつつある歯車の球体へと向けられている。
「人狼……メガリス……破壊…………い駆ゾ!」
先陣を切ったのは零児。炎の破壊エネルギー体「フェンリル」を纏った全身を跳躍させ、あと一歩で完成しようとしている球体の亀裂へと強烈な突進を仕掛けた。炎の余波より生じた無数の炎体のゴーストウルフと、詠唱銀の雨より生じた抗体ゴーストがさらに追撃する。
激しい振動で、表層の歯車の噛み合せがいくつか外れ、球体シェルターの形が一部大きく崩れ始めた。
その背後に飛び出したのは、存。
「この包帯、とっても便利でしてねぇ~。こぉんなこともできちゃうんですよぉ~」
霊力を通じた包帯は刃と化し、そして鞭ともなる。存は鞭を霊力で自在に操り、歯車の集合体の亀裂や隙間から内部へと侵入させると、球体各部のコアとなっている歯車を次々に破壊していった。
各部コアユニットの喪失により、いよいよ球体表面は形状を保てなくなり始めた。盾姫が必死に制御し、配列を組み替えようとしている気配があるが、猟兵の攻勢はそれを許さない。
「全武装解放……一斉発射」
義体全身から突き出したあらゆる砲口、銃口から大量の誘導弾を発射する千歳。その軌道は一点、崩れかけの蠢く球体へと殺到し、苛烈な爆撃に球体を巻き込んでいく。さらなる揺さぶりに、球状シェルターの瓦解は間近。
その最後の一押しのために、幾度となく宙を蹴って球体頭上へと飛び上がる影。
「これで終わりよ! カミカゼキック!」
急降下から放たれる、レパルの虎狼竜・神風脚。ライオンの頭部に変化した足から繰り出される渾身の蹴撃が、直撃の瞬間爆発を巻き起こし、ついに歯車の集合体は完全に瓦解した。
降り注ぐ歯車の中で、爆風に吹き飛ばされたドールの義体が無惨に壁に叩きつけられた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW
猟兵の予知・到着までに少しでも利益をと考えれば
ブラック企業は合理的なのかしら?
貴女も歯車の一つ、捨て駒扱いされてる事になるけど
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
【第六感・見切り】からの
【念動力・ハッキング・カウンター】で歯車を跳ね返し
悲愴の剣の【衝撃波】で彼女の足元を【地形破壊】
体勢を崩した彼女はUCで歯車から身を守る筈
だから私が救済(アイ)してあげる。
もう頑張らなくていいのよ、オガタ
『芳しき熱愛』で汚泥化&魔力を超強化!
密集した盾に【属性攻撃・全力魔法】で隙間を空けて内側に侵入し
彼女の全身を包み【捕縛・慰め】
猛毒と【呪詛】で悪臭も忘れる程の快楽を与えつつ【生命力吸収】
●汚泥の愛
「猟兵の予知・到着までに少しでも利益をと考えれば、ブラック企業は合理的なのかしら?」
思案するように問いかけるドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)の瞳には、多分に皮肉を含んだ揶揄が浮かんでいる。
「貴女も歯車の一つ、捨て駒扱いされてる事になるけど」
ひくり……と盾姫の顔がほんのかすかに強張った。図星なのだろう。
実際のところ、猟兵の介入による損害はあまりに大きすぎる。企業側はおそらく猟兵に対応しきれていないだけだ。
だがそれはそれとして、こんな子会社の社長が、こうした不測の事態には容赦なく切り捨てられる捨て駒であることは間違いない。
「……だとしたら、なんですか」
何もかも見透かすようなドゥルールの気安い笑みへ、盾姫は大小様々な歯車を回転させて断続的に放ってくる。
ドゥルールは手早く自身に守護霊を憑依させると、歯車の軌道を第六感と視力を総動員して見切り、瞬時にして念動力で歯車を跳ね返した。同時に潜ませたハッキングによって制御を奪い、跳ね返った歯車はそのまま盾姫へと殺到する。
天井付近に浮遊していた盾姫は、歯車の連続攻撃を避ける形で床に降り立った──その瞬間。
一気に間合いを詰めたドゥルールが、振りかざした悲愴の剣から衝撃波を迸らせ、盾姫の足元を広範囲に破壊した。
「──! シールドシェルター展開……っ」
崩れた体勢をフォローすべく、盾姫は周囲の歯車をかき集めて球状の絶対防御を築き上げ、内部に引き籠もった。……ドゥルールの狙い通りに。
球状防御に小さな振動が走り、外部の光がわずかに差し込む。外側から破壊しようというドゥルールの試みだろうが、多少亀裂が入ったところで歯車が自動修復してくれるはず。問題は、シェルターを解いて攻勢に転じるタイミング……
「……?」
手元にぬるつく感触を覚えて、盾姫は思考を途切れさせた。
シェルター内部に入り込んだ汚泥が、盾姫の全身に絡みついていた。
その一部が人の頭部を象り、愛を囁く。
「だから私が救済(アイ)してあげる」
「ヒッ……」
「もう頑張らなくていいのよ、オガタ」
汚泥と化したドゥルールが、盾姫の全身を包み込む。
悪臭も忘れるほどの膨大な快楽の中で、盾姫は絶叫を上げた。
大成功
🔵🔵🔵
木霊・ウタ
心情
ここじゃオブリビオンは人為的に作られるんだっけ
こいつも骸の海の過剰投与を受けてトチ狂っちまった口なのかもな
文字通り会社の操り人形にされちまったってわけか
可哀そうに
もう元へ戻してはやれないけど
せめて海へと還してやるぜ
戦闘
迦楼羅を炎翼として顕現
爆炎の翼で加速
防御の歯車を振り切り
或いは高熱で溶かして排除しながら
一気に間合いを詰め
その勢いも乗せて
更に刀身を爆炎加速させた獄炎纏う焔摩天を叩き付ける
初めまして
そしてさよならだっ
シェルターで防御されようが知ったことか
しつっこく何度でも剣を振るい
少しずつ盾を砕いていく
同時に渦巻く獄炎で包み込んで
密集盾を熔解させたり
その高熱でシェルター内の本体の機構を過熱へ追い込む
あんたの人形が地獄の炎に耐えられるか
試してみるか
そのまま押し切れればよし
我慢できなくなった取締役が防御体制を解除したなら
一気に本体ドールへ獄炎の延焼を広げると同時に
紅蓮の光刃とした大焔摩天で唐竹割
オガタの意識がドールから逃げる暇は与えないぜ
事後
鎮魂曲を奏でる
安らかに
●高熱地獄
「……損耗……甚大……歯車を……歯、グルマ、を……」
盾姫は全身のあちこちからバチバチと漏電を爆ぜさせながら、ブツブツと独り言を垂れ流している。関節部が時折不正な痙攣やねじれを起こして、かなり動作も怪しくなってきている。
「……ここじゃオブリビオンは人為的に作られるんだっけ。こいつも骸の海の過剰投与を受けてトチ狂っちまった口なのかもな」
盾姫の哀れな姿に、木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)の胸には自然と憐憫が湧き上がった。
「文字通り会社の操り人形にされちまったってわけか。可哀そうに」
人々を虐げた彼女もまた、メガコーポという巨悪の被害者なのかもしれない。
ウタは皮肉な現実に短い嘆息をつき──再び上げた眼差しに強い意志を宿して盾姫を見据えた。
「もう元へ戻してはやれないけど。せめて海へと還してやるぜ」
主の戦意の高まりに応えて、その背に顕現するは金翅鳥。
ウタの背で黄金の炎翼が羽搏くや、巻き起こった爆炎に押し出されたウタの全身が矢の如く飛び出した。一閃、薄暗い地下工場を斬り裂く黄金色の軌跡。
盾姫が咄嗟に歯車を飛ばしてウタの進路を阻んでくる。しかしウタは爆炎の勢いで振り切り、あるいは高熱で一瞬にして溶かして排除しながら一息に間合いを詰める。
その手に振りかざすのは、獄炎纏う大剣、焔摩天。
「初めまして。そしてさよならだっ」
「──っ」
盾姫は咄嗟に歯車を自らの周囲に凝集させた。
焔摩天の刀身が爆炎加速し、構築途中の球体シェルターに叩きつけられた。視界が一瞬白く瞬くほどの激しい激突、噴火の如き勢いで舞い散る火花。
「いくら防御しても無駄だぜ……何度でも! 砕いてやる!」
ウタは幾度となく焔摩天を振り下ろす。しつこく、何度も何度も。炎の熱と容赦なく連続する衝撃で、シェルターの表層が徐々に砕けていく。
だがさすがに硬い。全てを破壊し尽くすには果てしなく遠い道のりだ。息を潜めて護りに徹している盾姫の態度から、虎視眈々とウタの疲弊を狙う意図も透けて見える。
もちろん、このままで終わるはずもない。
「……損耗速度より演算……解除まであと…………シェルター内、温度、上昇……?」
シェルターの暗闇のなかでブツブツと呟いていた盾姫は、はっと顔を上げた。
知らぬ間にシェルター外殻部から漏れ出した淡い赤光が、暗闇をほのかに染めていた。急ぎシェルター外殻の状況を精査すれば、センサーは真っ赤に染まってしまう。
シェルターは渦巻く獄炎の高熱に包み込まれていたのだ。
外殻部の密集盾は溶解を始めている。その高熱はシェルター内部にまで侵食し、じわじわと温度を上げているのだ。本体の機構を過熱に追い込むために。
「あんたの人形が地獄の炎に耐えられるか、試してみるか」
ウタは挑発的に笑う。そのまま押し切れればよし、だがそうでなければ……
「っ……シェルター解除……ッ」
切羽詰まった声がくぐもって聞こえると同時、シェルターが弾けるように瓦解した。
その一瞬に、盾姫も、ウタも、全てを賭ける。
盾姫は解除されたばかりの歯車を精密に操り、最速で咄嗟の盾を成さんとする。
だがそれが成されるよりも速く、ウタの獄炎が延焼してドールの全身を包み込み、紅蓮の光刃と化した大焔摩天が振り下ろされる。
オガタの意識がドールの筐体から逃げる暇など与えはしない。
「──海へ、還れ」
頭部からまっすぐに振り下ろされた光刃が、刹那にしてドールを斬り裂いた。
「……本社……こん、な……はず……じゃ…………」
真っ二つになった唇が小さく震えたのち、盾姫を構成していた筐体は大量の歯車へと回帰し、工場の床にカラカラと乾いた音を立てて転がった。
「安らかに」
ウタの鎮魂曲が、地下のうらびれた暗闇を癒やすように響き渡った。
●子会社の終焉
猟兵は盾姫を滅ぼし、強制労働させられていた人々を地上に解放した。
本社ビルで働くほとんどの社員にとっては地下工場の存在など寝耳に水で、事実を把握していた一部役員を糾弾しての大混乱に陥ったようだ。ネットにはこのスキャンダルがさっそく流出しており、さすがにここまで騒ぎが大きくなれば警察も動かざるを得ないだろう。
とはいえ警察の捜査でもメガコーポとの裏の繋がりは揉み消されるのは必定で、この子会社がトカゲの尻尾切りに合うのは目に見えている。
猟兵は社長を失った混乱を突き、メガコーポ「レプリドール社」との繋がりを示す資料をかき集められるだけかき集めて速やかに撤収した。
今はまだ、何もかも明るみにする段階ではない。
だが、今回回収できた資料が日の目を見る日は、きっと来る。
その時こそが、サイバーザナドゥを牛耳る巨大企業に一矢報いる時だ。
大成功
🔵🔵🔵