狂気、あるいは愚者の慟哭
● 優しい領主様
木の葉の天蓋から陽の光が透け、緑の火が灯ったような静かな森の中で少女は優しい領主へ言の葉を吹く。
「領主様、私はお姉ちゃんのように素敵な大人になれますか?」
大気が涼しく男の頬を撫で、しっとりと水気を帯びた草の絨毯へと膝が濡れる事も厭わずに、少女へと目線を合わせて優しい領主は返す。
「ええ。薬も見つかりました、あっという間に元気になれますよ。
「もしかしたら私よりも背が高くなっちゃうかもしれませんね」
そこかしこで木漏れ日が、火の粉のように弾け散る。色鮮やかな花弁が散りばめられた冠を嬉しそうに、摘み取られた花の網目をなぞる少女に優しい領主は微笑んで、少女のために薬を探しに短い旅に出る。
旅路から帰った来た領主の前で真っ赤な焔が吹き荒れる。村を飲み込んだ炎が、歪な薄橙の樹木たちの隙間を通して煌々と赫き、男の目の奥をぼぅっと眩ませていく。
「りょう……しゅ、さ……あ、ああ……」
聞きなれた声のはずが薄橙の樹から聞こえだし領主の耳を劈いた。見上げるほどに巨大な体躯になった声の主は、領主を見下ろして言う。
「……れ、たよ。おねえ……ちゃん、いっしょ、なれたよ……」
そこかしこで大切な領民が呻く声が聞こえる、歪に摘み取られ綯交ぜにされた身体の網目をなぞる少女を前に、領主は言葉を失った。
「おかえりなさい、貴方が留守中に代わりにお世話をしておきました」
優しい領主へと、容姿端麗の貴公子然とした男が言い放つ。これでこの村の人達は一人残らず元気ですよ、と――。
● グリモアベース
「今回は狂える『同族殺し』とオブリビオン領主を倒して欲しいの」
グリモア猟兵のリュート・アドラー(f26123)は、ダークセイヴァーのオブリビオンに最も忌み嫌われている存在は、猟兵でも人間でもなく、同族を殺す狂えるオブリビオン『同族殺し』であると、あなたへと告げる。
「信じられないかもしれないけど、かつての領主はヴァンパイアでありながら優しくて、医者として対等に村の人達と仲良く暮らしていたの。だけど……」
ダークセイヴァーでそのような領主が許されるはずもない、その優しき領主が領地を離れている隙に、新たな領主がやってきて彼が愛した領民を弄んだのだという。
「それで元領主……『嘆きの医師』狂ってしまったの、今はもう……まともに会話をする事も出来ないと思うの。それでも……領民を奪ったオブリビオン『潔癖のヴェルネル』を斃すために、厳重に警備された領主館へと強襲をかけているの」
その混乱に乗じて警備のオブリビオン達を蹴散らしてほしいと、リュートは君たちに言う。
「……その護衛は、昔の領民っていう諧謔にしても意地が悪すぎるお話しなの、少なくとも元領主の『嘆きの医師』はこちらから手を出すまでは襲ってこないはずなの」
つまるところ、元領主の相手は最後で、その前に護衛と現領主を倒すというのが今回の依頼。このまま放って置いてはどちらが勝つにせよ、近隣に住む人々に大きな被害が出てしまうため、双方の撃退が必須だ。
「……元領民も、元領主も、元に戻る事はないの。だから……」
もうこんな村を出さないようにして欲しいと、綿雲の魔法陣で転移していくあなたへとリュートは言うのだった。
橄欖石
こんにちは。今回は狂った同族殺しが登場するシナリオです。
オブリビオン同士の戦いを利用して、強大な領主を討ち取りましょう。
以下、補足です。
同族殺しは狂っているので、まともな会話は行なえません。が彼を利用しなければ、警備の突破と領主オブリビオンの討伐は非常に困難です。同族殺しの相手は最後に回し、先に警備のオブリビオンとオブリビオン領主の撃破を目指しましょう。
第1章 集団戦
『弄ばれた肉の玩具』
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POW : 食らい付き融合する
自身の身体部位ひとつを【絶叫を発する被害者】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : 植えつけられた無数の生存本能
【破損した肉体に向かって】【蟲が這うように肉片が集まり】【高速再生しつつ、その部分に耐性】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ : その身体は既に人では無い
自身の肉体を【しならせ、鞭のような身体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
イラスト:柴一子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
● 弄ばれた肉の玩具たち
遠くから迸る獣めいた咆哮。轟き唸る怨嗟の叫びを、狂った同族殺しが響かせているのだ。愛した領民をこのような歪な肉の樹々へと弄んだ怨敵の元へと、かつての領主は赫怒を散らして駆けていく。
当然猟兵たちの眼前にも、弄ばれた肉の玩具は無数に立ち塞がる。彼らを苦しみから救うためにも終わらせてあげる必要があるだろう。狂った元領主の、弄ばれた領民の悪夢を終わらせるためにも今はこのオブリビオンと成り果てた敵手を斃し、領民を奪ったオブリビオン『潔癖のヴェルネル』を斃しに行く必要がある。
混濁した意識で崩壊中の復讐心に突き動かされる元領主は猟兵たちが手を出さない限りは襲い掛かってこないはずだ。下手に手を出さずに、警備兵として使われているオブリビオンを専念するべきだろう。
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
かつてオブリビオンに滅ぼされた都市で自分一人だけ生き残ってしまった過去を悔いており、人々を守り、被害を防止することを重視して行動します。
●戦闘において
「露払いは私が努めよう」
(敵に)「貴様らの技で、私が倒せるのか……試してみるがいい」
・牽制攻撃
・敵の攻撃から他の猟兵や一般人を守る
・敵の攻撃を回避してカウンター
・ついでに敵の強さを解説する
など、防御的・補助的な行動を得意とします。
メイン武器は「黒剣」です。
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
「……弄ばれた領民か、もはや助ける事も出来ぬならば終わらせてやるしかないだろうな」
ギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)は新たな領主のオブリビオンによって弄ばれた肉の玩具たちへと、そう小さく胸中で呟きながら漆影剣リグガガを手に彼らへ向けて疾駆した。そして、鎧袖一触——戦況は一方的なものと化す。ギャレットの猛攻は予想以上の戦術的優位を生んだ。ほら、ご覧の通り。漆影剣リグガガを打ち付けるたびに骨肉が砕けるせいで、すぐ原型を崩していく。
「ああ、なるほどな。驚くほどに趣味悪い……」
刹那、破損した肉体に向かって蟲が這うように肉片が集まり高速再生しつつ、その部分に耐性を宿しながら元の形へと戻っていく。
「生半可の攻撃は通らないのであれば、出力を上げるしかないな。――我が黒剣の姿は一つではない」
受け取るがいい、鞭となった颶風の猛威が弄ばれた肉の玩具たちへと趨る。戦場全体を激震するは天さえ揺るがす颶風の大轟音。鞭がそうであるようにその先端は優に音速を突破、衝撃波をも派生しながら鋼鉄の暴風圏を形成する。必ずこれで終わらせる。そう誓いながら、握る刃を奔らせた。ユーベルコード『ブラック・ブレイド・ウィップ』によって鞭へと形状変えた漆影剣リグガガが唸りを上げ、弄ばれた肉の玩具たちの耳元で抉り抜かれた大気が渦を巻く。鞭の末端に触れた肉片が塵に分解されていく様を、スローモーションのように網膜へと焼き付けた。もはや敵手の崩壊は止まらない。いや、止められないのだった。
成功
🔵🔵🔴
青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう
戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風
雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします
「……普段は拳ではっ倒す所なんだが、ちょっと相性が悪そうだな。折角貰ったモンだし、使わせてもらおうとしよう」
月の力を宿したと言われる、巨大な斧を青原・理仁(青天の雷霆・f03611)軽々と片手で担ぐと弄ばれた肉の玩具たちを立ちふさがる障害とし、有象無象として粉砕するのみと猛る聖錬斧から奔る月光の斬閃。踏み込みにより更に加速した雷撃を纏う刃が大気を焼いて哀れなかつての領民たちへとへと襲来した。
「ちぃ……やっぱりか、いったいどうされたらそんな風になんだか……」
破損した肉体に向かって蟲が這うように弄ばれた肉の玩具たちの負傷が即座に修復されていく、ただの再生だけでなくある種の耐性のようなものも同時に宿しているのだからなんとも始末が悪い。
「だったら、そうだな。スピード上げていくぜ!」
ユーベルコード『ライトニングアクセル』によって青原は自身に雷電をまといながらも再び、弄ばれた肉の玩具たちへと一閃、稲妻の斬撃をオブリビオンたちは真っ向から捻じ伏せる。そのまま再生能力を発揮させる暇を与えずに、怒号と共に高めた臂力で大上段から打ち落とした。スピードのギアを上げながら、より激しく雷撃を武装とその身に滾らせて弄ばれた肉の玩具たちを睨む。憤怒に満ちた眼光は、しかし悲しみの種火を核に聖錬斧から炯炯と煌めく月の如く輝いていた。
「可哀そうだとは思うが、もはや俺に出来る事はこれしかないんでな」
複雑に混じり合う想いはもはや分離不可能な前進の燃料と化していた。衝動に突き動かされ、狂ったように聖錬斧が稲妻を散らしてオブリビオンたちを断つ。
成功
🔵🔵🔴
アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならなくてもいいけど。
ちなみに期限悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。
正直よくわかんにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ●すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。
基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれーりぃ(正統派なレディ?)』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ●おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
「……に゛ゃあ……どうしてこんに゛ゃ姿に……」
アイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)は愛用の武骨な巨大斧を振り回し切り裂くも、破損した肉体に向かって蟲が這うように肉片が集まり高速再生を続ける弄ばれた肉の玩具たちへと困惑した視線を向ける。
「うげぇ……やっぱりきもいに゛ゃ……」
刹那、単純で重いバトルアックスの一撃を叩きつけると同時に地面に蜘蛛の巣状の鱗が刻まれ、その中心で一様にもがく弄ばれた肉の玩具たち。それはユーベルコード『グラウンドクラッシャー』によって著しく強化された一撃で、アイクルの側へと戦いの天秤を大きく傾けるのに十分すぎるほどの効果を示して見せた。
「やっぱり 正直よくわかんにゃいけど……このままはっ倒すに゛ゃ!」
片時も止まることなく驚異的な殲滅速度でアイクルは弄ばれた肉の玩具たちを解体していく。体躯を屈め肉の樹の上を弾けるように飛び跳ねている姿はまるで、人というより肉食獣のそれだろう。仕留めやすい箇所が本能的に分かるのか。驚異的なバランス感覚、どんな体勢からでも強引に繰り出されるバトルアックスは恐ろしいほど正確に急所を断ち切りオブリビオンに致命傷を与えていく。
「――ぁぁぁぁぁぁっく!」
颶風は終わらない、嚇怒を散らしてバトルアックスから台風の如き猛威が繰り返される。そして躊躇なく発生した淀みのない命の散華。オブリビオンによって弄ばれたかつての領民を一人また一人と終わらせた。
成功
🔵🔵🔴
ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!
ニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)はユーベルコード『エレメンタル・ファンタジア』によって作り出した炎の竜巻を生みだしたまさにその一瞬後、視界を炎が埋め尽くした。轟き渡る爆音と衝撃、熱波、火炎の華。破壊の焔が前面から押し寄せて弄ばれた肉の玩具たちの身体を焼き焦がす。
「うぅ……再生力特化ということもあって、直ぐには倒しきれませんね。出来れば一撃で倒したいのですが――」
轟き渡るオブリビオンの悲鳴はまるで呪詛のようで、聞く者の戦意を抉り取っていくようだった。どうやらあえて、この弄ばれた肉の玩具たちの改造をおこなったオブリビオンは痛覚を残したままにしていたらしい。オブリビオンたちは身体を内から焼く激痛に呻きながら、狼狽しつつ地を這いずる。
「悪趣味にもほどがありますね……だからこそ、わたしたち猟兵が倒さなければいけないのですが」
次刻、解き放たれた魔術は樹氷の杭。まるで空間そのものが悲鳴を上げているかのように、絶頂しながら凍てついていくと同時、生み出された致死の杭がオブリビオンたちに夥しい数の孔を開けていく。なおも止まらない極大の出力が、彼我の間を埋め尽くす。そこには逃げ場などなく完全に空間そのものを塞ぎきると、そのまま圧倒的な質量と出力をもって弄ばれた肉の玩具たちを死の淵へと追い込んでいく。オブリビオンの全身を瞬く間に凍らせ尽くし、塵と砕いたその瞬間――決着は爆音として轟くのだった。
成功
🔵🔵🔴
マティアス・エルンスト(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK
「……俺が前に出る。お前は俺を盾にしろ。」
一人称:俺
口調:寡黙で無機質。表情も一見無愛想で感情が読み取りづらいが仲間想い。
性格:知らない物事へ対する好奇心と知識欲が旺盛。自身を精密な電子機器と思っている様子。
戦法:【エネルギー充填】したアームドフォートによる【威圧】感たっぷりの【威嚇射撃】や【一斉発射】等、「攻撃は最大の防御」を体現した戦法を好む。
仮に間合いに踏み込まれても武装で【受け流し】、【鎧砕き】も狙って【カウンター】。
状況に合わせUCを何でも使用。
戦況等に照らし「適切・最善」と判断すれば他の存在からの指示や命令にも即応する。
他はお任せ。
「これは『幼い』俺でも分かる、あまりにも――惨い光景だ」
マティアス・エルンスト(人間見習い・f04055)は、呻き声を上げながら蠢く弄ばれた肉の玩具たちを見つめて言の葉を漏らす。本来は巨体を支えるほどの丈夫さが無いのだろう、彼らが激しく動くたびに肉が裂け、悲鳴のような慟哭が響き渡ると蟲が這うように肉片が集まり高速の修復を行っていく。
「生きるだけで苦しむ。まるで中世の拷問のようだな、まだ彼らに正気がないことだけが救い、か」
どんな戦場でも、どんな依頼でも何か適切なものを選べば魔法のように事態が解決するなんて、そんな理屈は夢を見る事が仕事の童子に向けた話だけだろう。だからこそ、彼らにとって唯一の救いを与えるべく、バーチャルランスを弄ばれた肉の玩具たちへと奔らせる。前へ、前へ、前へ、前へ、彼らの命を滅しにさぁ征こう。
「――ブレイズフレイムッ!」
ユーベルコードによって炎は煮え滾らせる極限の憤怒そのものだ。バーチャルランスは火山のように燃え盛り、しかし微塵も融解する気配を見せず弄ばれた肉の玩具たちの臓腑を灰へと変える。著しく向上した身体能力はオブリビオンの知覚速度を振り切って、なおも激しく上昇中。まさしく進化だ。
「温いぞ——熾火にさえ劣る!」
しならせ鞭のような身体の反撃もマティアスの前には響かない、ど真ん中から暴力的な肉の颶風を一直線に突っ切って、弄ばれた肉の玩具たちを斜めと真横に断ち切った。
成功
🔵🔵🔴
氷咲・雪菜(サポート)
人間のサイキッカー×文豪、15歳の女です。
普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「さぁ、誰でも相手してあげま……とはいえ、今回の相手は気が乗りませんが」
氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)が弄ばれた肉の玩具たちミシミシと音を響かせて身体を駆動している様子に、言の葉では表現しきれないほどの感情をその胸の奥で綯い交ぜにしていく。
「氷の剣よ、私の手に宿りて全てを凍てつかせ、切り裂く力を貸して下さい!」
ユーベルコード『絶対零度の剣(フローズン・ソード)』の魔力で作った超低温かつ超硬質の氷の剣が弄ばれた肉の玩具たちを切り裂いて、驚くほどにぞっと綺麗な断面を氷咲へと晒す。
「――! やっぱりどうやら寒さで蟲の動きは鈍り、再生能力も大きく低下するようですね」
どうにか強引に氷咲の猛威に食い下がろうとオブリビオンは駆動するものの、許容限界、突破———物理的限界に直面する。急激な方向転換の連続で弾けるように断線していく筋肉繊維。本来であれば、強引な超回復によって実現していた猛攻も、今はユーベルコードによって封殺された。
「このまま押し切ります、覚悟をどうかしてください」
華奢な体躯に似合わない一撃の重さ、迅雷のように鋭い動きは極めて高い領域の膂力から生み出されたもの。その基本性能に加えて、何よりも突出しているユーベルコードが氷咲の脅威を支えている最大の根幹だ。超低温かつ超硬質の氷の剣という特徴が、これらが最高に冷酷な猛威のカへ押し上げている。世界を侵食するフローズン・ソードは青白く輝きながら、氷咲の意志に首を垂れてあらゆる弄ばれた肉の玩具たちを葬り去るのだ。
成功
🔵🔵🔴
鳴上・冬季
「哀れな話、なのでしょうね。これがまた、第3層でも繰り返されるのなら」
『嘆き』と『肉』眺め
「敬愛する領主が滅される前に。貴方達も先に逝かれるがよかろう。それが骸の海か第3層かは知らないが…雷火陣」
敵の攻撃は黄巾力士にオーラ防御で庇わせ敵を雷火で焼き尽くしていく
「この世界のフォーミュラが天上界にいるのか地獄にいるのかは知りませんが。他者からの免償を与えず自ら魂を錬成することで天上界目指せとは、ガチガチのカソリックなのでしょうか。もしも会えたら一発どころではなく殴り倒したい気分ですね」
UC後も雷公鞭振り回して雷撃降らせ続け肉が一片たりとも存在しなくなるまで戦闘を続ける
「哀れな話、なのでしょうね。これがまた、第3層でも繰り返されるのなら」
渦巻く剣戟の戦場には、歪なオブジェが並んでいた。身を捩り、膨張し、四方八方に分裂しその様相を、奇怪な樹木と見間違えてしまいそうだ。そんな奇怪なオブジェを鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は憐憫を浮かべた眼で映し出す。
「敬愛する領主が滅される前に。貴方達も先に逝かれるがよかろう」
弄ばれた肉の玩具たちから繰り出されるしならせ、鞭のような身体――それはもはや既に人のそれでは無い。伸びる強い伸縮性によって繰り出される颶風の猛威はあまりに強大だが、鳴上の創り出した宝貝、戦闘用人型自律思考戦車『黄巾力士』が創造主に生じる負傷を未然に防いだ。滾るオーラを秘めながら、弄ばれた肉の玩具たちの攻撃を阻害すると同時にその動きを大きく制限させていく。
「――それが骸の海か第3層かは知らないが……雷火陣」
その刹那、自らも一気呵成と動くべくユーベルコード『雷火陣』によって生み出された猛威は、ゆうに100を越える雷属性を持った白色に輝き轟音轟かせる奔る狐火。奔るたびに肉の玩具へ刻まれる数多くの延焼。狐火が空を断つたび血肉を抉り、オブリビオンの滾る命を削ぎ落とす。
「この世界のフォーミュラが天上界にいるのか地獄にいるのかは知りませんが……他者からの免償を与えず自ら魂を錬成することで天上界目指せとは、ガチガチのカソリックなのでしょうか。もしも会えたら一発どころではなく殴り倒したい気分ですね」
そして、ついに、決定的な大損傷が弄ばれた肉の玩具へ叩き込まれる。咲き乱れた血の華は、抉り、砕き、潰しあった三桁を超えるユーベルコードの狐火と雷公鞭を振り回して雷撃降らせた集大成だ。墓石へめり込むように停止しながら吐血した。心臓付近に直撃した雷撃は猛毒じみて残留し、弄ばれた肉の玩具への命を侵食していく。破損した肉体に向かって蟲が這う活動ごと鈍化させ、オブリビオンを死へと誘う。
「欠片一つ残しませんよ、無事に来世へと往けるように存在しなくなるまで、ね」
超々高速で抜き放たれた神速の雷公鞭に、穿てぬものなど存在しない。堅牢なオブリビオンの体皮もなんのその。極限まで集束した雷公鞭の纏う雷撃は既に、治癒を試みる数多の蟲さえ破壊と燃焼の対象に捉えていた。煌めく滅びの雷撃はオブリビオンの肉片さえも焼き焦がし、弄ばれた肉の玩具たちのすべてが灰も残さず消え去るまで怨嗟を裁くと轟いていた。
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
同族殺しを見つつ
「ヴァンパイアであっても嘗ては善い領主であったと言う。
その頃がどうであったとしても。
今はかける言葉も無い程に狂気に囚われている。
であれば、道は決まっている。」
いずれ倒す事を念頭に距離を取り、その戦い方を観察。
元領民を見て
「此処まで命を弄ぶ存在は滅ぼすのみ。
せめて安らかに、等とは言えないが。
黄泉路の果てまで送り届けさせて貰う。」
【残像】を発生させて敵の攻撃を躱しながら
敵中に潜り込み、敵が周囲に集中したら
シャイントリガーを発動。
周囲の敵に熱線を放ち焼き尽すと共に
熱線の届かない敵には極度の乾燥により肉体の伸縮性を奪い
その攻撃を封じ。
その後、魔力を集中させた熱線を放って殲滅する。
弄ばれた愛した領民へと医療器具を駆使して同胞殺し、かつての領主であった嘆きの医師は苦しみからの解放をさせんと戦場をひた奔る。沸騰する憎悪と共に溢れ出す怨嗟の記憶が弾けた、その刹那――。
「ヴァンパイアであっても嘗ては善い領主であったと言う。その頃がどうであったとしても」
同胞殺しの手にした薬瓶が砕けた。愛する人々を病魔から救うためにと探し出したその特効薬も、今はそれこそが病魔となって自らを、そして武装を狂気と共に塗り固め、常に憎悪と怨嗟が化学反応を引き起こし脳髄から噴出させている。
「今はかける言葉も無い程に狂気に囚われている。であれば、道は決まっている」
いずれは斃すべきその相手の姿を十分すぎるほどにフォルク・リア(黄泉への導・f05375)はその双眸に焼きつけると、その視線を弄ばれた肉の玩具たちへと移していく。
「此処まで命を弄ぶ存在は滅ぼすのみ」
元領民とその肉の玩具をなぞらえた途端、林立する像たちが一斉にもがき苦しんでいるようにも見えてきて、フォルクは目を逸らしたくなる衝動に駆られる。
「せめて安らかに――などとは言えないが……黄泉路の果てまで送り届けさせて貰う。」
それでもしっかりと弄ばれた肉の玩具たちをフォルクは正面から見据える。捻じれた四肢。歪んだ体躯。悍ましい体勢で膠着しているからこそ、今もなお――常に襲い掛かる苦しみに悶えて、悲鳴に似た雄たけびを上げ続けている。
狂気の肉に蓄えられた獰猛な殺気は、即座に自らの体躯をしならせ、鞭のような身体に変えると、自在に身をくねらせフォルクをまるで槍のように穿った――が。
「本当に諧謔にしても嗤えない。この掌に在りしは天の日輪放つ撃鉄。降り注ぐは浄戎の炎。我に仇為す汝らに、等しく光あれ」
それはフォルクの創り出した残像、オブリビオンたちの行動を狙いやすいその対象へと誘導していたのだ。その間に本体である彼は弄ばれた肉の玩具たちの中へと潜り込んでいた。その刹那、今が好機とユーベルコード『シャイントリガー』を解き放つ。弄ばれた肉の玩具たちを片っ端から蹂躙し、その圧倒的な熱と炎を抹殺していく。熱線によって血と肉片を抉り取られた地点から命が掘削され、動きを完全に停止させていく。
「もうその身体は自由に動かせないはずだ、あとは――ゆっくりと眠ってくれ」
その熱線を直接浴びなかったオブリビオンも、熱風の波濤を浴びてまるでゴムのような肉体も熱硬化によりその弾性と伸縮性を失い、その優位を即座に手放す事になってしまう。そして無論、攻撃はただの一度で終わらない。骨を断ち、肉を抉り、焼き焦がしては灰にして弄ばれた肉の玩具たちを殲滅していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』
右サムライブレイド左日本刀(試しで使ってみたがやはり刀はエンパイア産の方がすぐれているのだ)の二刀流+随行大剣
スーパー変態人時は右サムライブレイド+日本刀、左バスタード+ヒーローソードの四刀流
それらを持っていなければ適当に
大軍を前にいろいろ考えるが結論は「全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」
ユーベルコードは基本MS様にお任せだが決まらなければ
ネタ可なら優先度高い順に
ネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>絶対零度氷河期到来>わたしのネタを聞け>ギャグ世界の住人>自爆スイッチ>もっと愉快に追いかけっこ>鬼面フラッシュ
ネタ不可なら
剣刃一閃>スーパー変態人
「流石の麗ちゃんでも……これを前に面白おかしくはむずかしいのだ」
弄ばれた肉の玩具たちへとサムライブレイドと日本刀の二刀流を奔らせる、この大豪傑・麗刃(23歳児・f01156)は紛れもなく至上最強の剣豪だろう。常時のシリアス展開を苦手にしている事を抜きにすれば、並大抵の剣豪を遥かに上回る技の冴えを有している。それはすなわち、有象無象のオブリビオンなら簡単に喰い殺しかねない戦闘巧者ということだ。
「が――難しい事は分からん! やる事は変わらないのだ!」
迸るユーベルコード『剣刃一閃』、兎にも角にも切る事に特化したこの異能は弄ばれた肉の玩具が繰り出す、鞭のようにしなるかいなを絶叫を発する被害者の頭部に変形し、噛みつき攻撃で大豪傑の生命力を奪い、治療をせんと奔るそれを容易く両断する。
「はっはっ! ただ速い、鋭い、強いというだけでは麗ちゃんには届かないのだよ」
赤子のように捻られたのは道理であり、ユーベルコードという特殊能力を十全に用いない限り大豪傑を討ち獲るのは、まさに至難の業に他ならなかった。しかしながら、理性というものはもはや弄ばれた肉にはほとんど残されていないだろう、もし残っていたとしても即座に蒸発するが如く狂気によって焼き尽くされる。大豪傑の土俵にいる限り、勝負は自然と直ぐに片付くだろう。怒涛の勢いで叩きこんでいるはずの暴力が、予定調和のごとくいなされて二振りの刃によってオブリビオンを細切れにしていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
石森・ユリ(サポート)
「たとえ私がどうなったとしても、必ず道を切り開きます」
味方のために動き、敵を倒すことを目的に動きます。
敵を倒すためならば、また味方を守るためならば、犠牲は厭いません。
そのため肉を切らせて骨を断つ戦法を好みます。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせで、よろしくおねがいします。
「たとえ私がどうなったとしても、必ず道を切り開きます」
石森・ユリ(強化人間のスーパーヒーロー・f27532)は弄ばれた肉の玩具の周囲をぶおんと振り回す歪に伸びきったその腕に対抗すべく、ユーベルコード『クロックアップ・スピード』によって爆発的に増大したスピードと反応速度を獲得する。僅かも途切れず弧を描く両腕は、とてもそのものがただの腕などとは思えない。まるで流体の鞭か何かのように、呼吸の合間を縫いながら石森の急所に放たれていた。
「――特にあなた達のような相手であれば……!」
が――、体表面と筋肉を幾つか抉るという程度の、彼女にとっては実に軽微な損傷で颶風の脅威を潜り抜けた。痛みや傷はどうでもいい。気合があればまだ動けるし、動けるならばまだ殺せる。だから石森は駆ける、駆ける――弄ばれた肉の玩具たちへと終わりを告げるために、遮二無二奔る。
「決して、止まるわけには、行きませんから」
実際、劇的な力の上昇の裏では急速な自己崩壊が始まっていた。石森の体内ではこうしている今も骨がひび割れ、臓器や筋肉が刻一刻と悲鳴を上げているしている。限界を超えた加速という代償に皮膚下の毛細血管はもはや軒並み破裂済み、まるで生きた松明だ。
「と、どけぇッ!!!!!!」
それでも石森は止まらない、突く、殴る、振り回すといった闘争本能に直結した原始的な格闘の動作に、そのまま圧倒的な速度という殺傷力が付随し、弄ばれた肉の玩具はその狂気の呻きをついに止めたのだった。
成功
🔵🔵🔴
シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』
ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「彼らを助けるために――目覚めよ、勇者シフィルの底力よ!」
勇者として弄ばれた肉の玩具たちを解放すべく、後光の輝く力に覚醒し、ユーベルコード『勇者の覚醒』により正義の為に戦う勇者へとシフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は変身した。まずはこの一角。混沌とした状況の火蓋を切る嚆矢となる。戦闘は今も激しく続いている。現在の乱戦におけるすべての局面がそうであるように、ここでもまたその核として猟兵とオブリビオンの激突が演じられていた。あたかも天座の中心に輝く北極星のごとく、災禍の基点として理想郷と言う異名を持つ伝説の勇者の剣は炯々と輝きを放つ。
弄ばれた肉の玩具たちの核へと突き立てるように繰り出される聖剣エデンには、そのすべてに必殺の精度と威力が乗せられていた。だがそれはいずれも、圧倒的な再生能力によって的を射止めるには至らない。
「っ――、随分と人間離れしちゃって、もうちょっとだけ待ってて、直ぐに終わらせるから」
暴走する再生能力がシフィルの斬撃を消し去っていく様は、まるで悲劇か悪夢のようだ。しかし、最悪とも呼べる相性の悪さに真っ向から対峙しながらも、まだだ、まだだ、負けぬ朽ちぬぞこれからだと幾度もシフィルは勇者としての覚醒をしていく。結果、シフィルはその再生ごと超越する。一度で駄目なら何度でも。そう何度でも、何十度でも、だが――矛盾と共に僅か一撃で”それを”成し遂げてしまうのだった。
成功
🔵🔵🔴
花咲・翁(サポート)
一人称は僕か我で、気分によって使い分ける。
罪人に対しては容赦が無いですが、基本的に捕縛をメインにした行動をとる。
「……我は善も悪も区別なく……罪人を幽閉する魔天牢……安心しろ……かならず、正しき行く末に……誘ってやる……蒼き獄炎よ……嵐となりて現世を正せ……!!」
命じた直後、花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)へと颶風の如く奔る弄ばれた肉の玩具の触手が狙い済ましたように焼き切れた。生じるは蒼炎の散弾。燃え盛る獄炎に等しい熱の嵐が、決して無視できない質量と速度を伴い弄ばれた肉の玩具の身体へ降り注ぐ。手も触れていないどころか言葉一つでその現象を生み出した花咲の異能、それはユーベルコード『蒼炎の獄嵐(ブレイズ・ストーム)』によるものだった。
「……だから……安らかに……とはいえぬが……眠ってくれ……」
滾る炎と灼熱は魂の燃焼が生む光輝だろうか、花咲だからこそ行使可能な焔は的確にオブリビオンを追い詰めていく。どうやら再生を司る夥しい蟲たちは炎には弱いらしく、浄滅せよと猛る獄炎がその動きを目に見えて鈍らせていく。けれども――連鎖する爆発の中、炎と熱をねじ伏せながら四肢へと纏い立ち上がる。
「……終わりだ……悲しき……かつての領民よ……!!」
双眸に映し出すオブリビオン、そのただの一人も残さないと、必滅を宣言して輝く炎を燃焼させた。極限まで膨張した蒼炎の獄嵐が全方位へ万遍なく、大気さえ殺し尽くして放たれる。花咲は罪人を裁く”魔天牢”の看守長、罪人を幽閉するためならば容赦しないし止まらない。その覚悟たる劫火は眼前の肉の玩具にされた領民たちを救っていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
七星・龍厳(サポート)
『俺に挑むには10年早いな。』
羅刹の魔法戦士。
普段の口調は男性的、仲間にはフレンドリー
行動の基準は戦闘が楽しめるか又は興味を持った事柄に積極的に関わる。
パッと見た印象では自身過剰に見えるかもしれないが戦場を渡り歩いてきた経験からの発言
戦闘は戦場で敵の技術を盗み自身が扱えるものに昇華させるため戦場を探してる竜殺し。
戦場では弱肉強食、故に弱者に手を差し伸べる者への優しさと敬意は無くしていない。
力押しから技術比べまで多彩な戦闘可能。
猟兵の妻と二人の娘がいる。
ユーベルコードはどれでも使用、怪我は厭わず行動します。
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしく!
「悪く思うな、たとえ元が哀れな領民の成れの果てであろうとも、俺のやる事はただ1つ」
地を這うように疾走しながら七星・龍厳(紅蓮の竜殺し・f14830)は静かに弄ばれた肉の玩具が繰り出す触手の猛威を潜り抜けていた。右へ左へ、風のごとく不規則に。されど時には迅雷と化し、恐るべき緩急をつけながら。迫り来る鞭撃を紙一重で探しつつ、接近と離脱を繰り返す。目に見えて分かる程のリーチ差という圧倒的不利な状況を怜悧な瞳で見切り、予測し、理解して――距離を詰めた刹那、左右は二つ……魔法のように敵を屠ることで進化する竜喰剣・バルムンクが煌めくと腕が根本から飛んだ。その結果を前に、ありえないことだが弄ばれた肉の玩具は少なからぬ動揺を見せたように見えた。
「オブリビオンを打ち倒す――それだけだ!!」
強引な人体改造で常に精神混濁状態にあるはずが、理解できない現実を前に確かな困惑を弾き出す。繰り出す絶技はどれもが魔法のようで何が何だか分からない。当たり前の事象として、眼前の光景を受け入れられるはずもないだろう。灼熱の眼光は、まるで微動だにしていない。いつ致命を受けるかも分からない戦場を見定めながら的確に、そして無慈悲に、竜喰剣・バルムンクをただ粛々と処刑人のように走らせていく。気付けば残る触手はもはやない。殲滅速度は、徐々に徐々に加速する。返礼の一閃。すれ違いざまに二閃。無駄や余分など一切なく、呆れるほど的確に弄ばれたかつての領民を切り離して血の噴水を生み出したのだった。
成功
🔵🔵🔴
キャロライン・メイ(サポート)
ダークセイヴァーの貧民街の生まれ。生きるため、悪事に手を染めてきた。ある日商人から一振りの剣を盗み出す。剣は呪われており、その邪悪な魔力によって、呪われし黒騎士へとその身を堕とす。その冷酷な様を人々はアイスドールと呼ぶ。
自身の半生に強いコンプレックスを持ち、心の中では常に自己を否定し続けている。死に場所を探しているかのような言動をとることがある。
ダーインスレイヴ~漆黒の魔剣による強力な一撃。
ライフドレイン~魔剣の血塗られた鉄鎖が無数の棘に変形し敵に突き刺さる。
※エロやグロNG
※5人以上まとめたリプレイNG
「死ぬ勇気がないなら、生きるしかないじゃない……とはいうものの、流石にその有様ではそういえないな」
弄ばれた肉の玩具たちは肉体をしならせ、鞭のような身体に変え、高らかに砂煙を上げた。しかも、その颶風を囮にしかけた奇襲さえ絶妙にいなされるのだから、オブリビオンからしてみればたまらないにも程がある。矢のように全身を引き絞った颶風さえ、砂煙が晴れる前からキャロライン・メイ(アイスドール・f23360)は予測していた。真っ向からの斬り落としが、嘘のように弄ばれた肉の玩具たちの触手のような体躯を弾き落とす。十倍以上の賛力で迎撃しつつも、そこにはやはり技巧――剣の絶技によるものが大きかった。手首の返しから足先の加重移動に視線誘導。ありとあらゆる体捌きを駆使することでユーベルコードを使用しないまま、キャロラインは奇跡のように弄ばれた肉の玩具たちを追い詰めていく。
「速く、強く、頑丈で、だがそれだけだ。これではただの訓練と変わらないな。荒唐無稽な異能がない。ならば後は仕留めることなど容易いものだ」
ただそれだけとは言うものの、本来であればその1つの要素だけでも並みの猟兵では圧倒される程だろう。しかし、それでもキャロラインにそれは届かない。
「――これでもくらえ!!!」
ユーベルコード『ダーインスレイヴ』によって命中した漆黒の魔剣が、弄ばれた肉の玩具たちを致命的な破壊を与えていく。こうなれば体躯の軟化を使う暇さえ許さない。絶妙の距離を取られている上、近づいたと思った時には一振りで絶命させられる。弄ばれた肉の玩具たちにもはや打つ手はどこにもなかった。
成功
🔵🔵🔴
大神・零児(サポート)
アドリブ共闘可
多対一又は多対多の場合
多数を一度に相手取るUCを
味方や護衛・救助対象への援護や支援が必要な場合
味方や護衛・救助対象へのサポートとなるようなUCを
各個撃破の場合
UCの選択はマスターに任せ
戦闘のみ
所持している武器・アイテムを効果的に使い戦局を有利にするよう行動
救出・護衛
対象者の命最優先で行動
敵の動きに注意し、牽制しながら戦う
仲間との連携・連絡はアイテムも駆使し密に
常時使用技能
戦闘知識
第六感
野生の勘
見切り
世界知識
地形の利用
咄嗟の一撃
学習力
情報収集
早業
敵を盾にする
護衛・救出対象等有
拠点防御
時間稼ぎ
鼓舞
失せ物探し
オーラ防御
覚悟
救助活動
かばう
聞き耳
C-BA使用
運転
操縦
運搬
騎乗
「さて、どう使ったもんか」
いま戦っている弄ばれた肉の玩具たちへと有効な形状へと妖刀『魂喰』の鞘に変形している黒剣が咄嗟に変形していくと、そこで幾度目かになる腕部切除を機に大神・零児(魂から別れたもう一人の令二・f01283)は疑念が確信へと至った。切断の傍ら、冷静に図っていた復元の間隔に規則性を見出し、口端が思わず歪む。
「ほう。その再生能力の本質、読めてきたぞ」
やはり平均して部位欠損は戻りが若干遅くなる。斬るより断つ、打つより砕く、刺すより抉るが有効らしい。実にそれは明快だった。つまり、ユーベルコード『黒鞘変化』はそれに向いた、特化したより狂暴な形状へと変貌していく。
「しかし、頭部が弱点――ではないのは面倒だな」
ワインのコルク栓みたく強引に捻じり、引っこ抜いた弄ばれた肉の玩具が激怒しながら叫びを上げた。尻尾じみてくっついて来た脊髄を千切るより早く、首の減った肉の樹となったオブリビオンが颶風の猛威を放つ。よほど鶏冠に来たのだろう。妖刀『魂喰』の腹で防御したものの、なりふり構わぬ全力の猛攻はかつてないほど鋭く、強い。
「なるほど、多少の例外はあると。だが、情報収集はここまでだ!」
どうやら根性を振り絞れば、自壊を対価に復活基点の優先順位を多少動かせるらしい。これ以上の例外はもうないだろう、即座に蘇生した触手が床や壁面を焦がしながら蛇のように身をよじり、疾走する大神を抹殺せんと迫り来る、その猛威を避けると――妖刀『魂喰』にありったけの膂力を乗せて、真っ向から弄ばれた肉の玩具を両断した。
成功
🔵🔵🔴
グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)
「それもこれも総て経験の賜物さ」
一人の猟兵、一人の人間として積んだ膨大な戦闘経験と戦闘技術。それは一点特化型の非才を補って余りある、どんな局面でもグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)を裏切らぬ確かな“強さ”そのものだ。素質頼み・能力頼みのオブリビオン風情など歯牙にも掛けぬ程に。グレナディンはかと言って力押しの猪武者では断じてなく、技巧においても隔絶している。中でも恐るべきは手にしたブラスターとフォースセイバーを同時に駆使する、戦場で鍛え上げた変幻自在のガンカタ。立ち合った敵手は、まるで数多の敵を同時に相手をする恐怖さえ錯覚するという。
「何時だったか言われた事があったね」
ザナドゥの死神、と――その名を冠するユーベルコードをグレナディンは解き放つと武装と己の体躯を漆黒の闇で覆い、命中精度を犠牲にその出力を著しく増大させていく。恐らくはグレナディンに天稟はない。ならばこの高みに至った要素とは修練以外に存在せず、それも想像を遥かに絶した密度と量を重ねなければ到達不可能。そしてそんな行為を可能にした情熱と意志力もまた、常人の域からは隔絶している。
「これで終わりだよ。若造ども!」
単なる暴力や数値の集合ではない。一挙手一投足に顕在する意思力と存在の強度が、闘う相手の心さえ圧倒しねじ伏せにかかる。これは如何なるオブリビオンでも持つことは叶わず、猟兵だけに備わる輝きの強さだ。グレナディンが傲然と前進する。完成された理に基づく、流麗かつ豪壮な攻撃が波濤となって弄ばれた肉の玩具たちを圧倒していく。
成功
🔵🔵🔴
フィルート・オフハート(サポート)
猫獣人のウィザード×マジックナイトです。
口調は、少年的(ボク、キミ、だね、だよ、~かい?)
心を許したら 親しげ(ボク、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )
UCは指定した物を状況に応じて使い分け、結構応用の利きやすい性質のものもあります。
また、双創刃や、魔創剣を用いた接近戦もある程度でき、近接UCは基本それを使います。
少し自らを顧みずに仲間を優先した行動をとったり、目的のためなら、考えた上で無茶な手段を強行したりする面もあったりしますが、基本は冷静に行動しようとしています。
連携歓迎、あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「ボクがきっと、何とかしてみせるよ――その苦しみから解放してあげる!」
フィルート・オフハート(理を識る旅猫・f36752)は魔力によって刀身を生み出すデバイス、魔創剣の魔力で作られた刃の限界を即座に越えて、ユーベルコード『鏖殺剣(マサクルセイバー)』の解放によって巨大な刃を作り出していく。
「――血路を開く刃となれ」
合図とともに、フィルートの裂帛の決意が空気を震わせ、振り下ろされた巨大な刃が大気ごと地を震わせた。ユーベルコードの解放によって限界を越えて強化された一撃を受け、防御も回避も能わず挽肉や押し花と化す弄ばれた肉の玩具の群れ。鏖殺剣で即座に致命傷を負い、今まさに自爆特攻をしようとしていた者たちも衝撃で吹き飛ばされその体躯を弾けさせる。
「っ! いくら攻撃をしても怯まないで襲ってくるのは厄介だね」
とは言え、オブリビオンの攻勢は逆襲に転じる格好の契機だ。四方から殺到する、弄ばれた肉の玩具たちによる突撃を斬り払い、密集の薄い方面へ反転しての大跳躍を演じる。空中姿勢のまま後方を見ずに、猛追してきた触手の如き両腕に鏖殺剣をぶち込んでいく。
「このまま押し切らせて貰うよ!」
オブリビオンの意識を徹底して読み、その裏にある隙を衝く。または隙が無くとも、手管を尽くして無理矢理にでも発生させる。そして如何に強大な獲物であろうと、フィルートの前に喉笛を曝したならば運命は一つ。研ぎ澄まされた猟兵の牙で、ただその首を刈り屠られるのみだった。
成功
🔵🔵🔴
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「光の矢よ、敵を貫き浄化させなさい!」
光輝に満ちた光の槍——名を轟かすは、三日月の矢。ユーベルコード『光輝く三日月の矢』によって月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は流星群を発動した。戦場を遍く覆い尽くす光の豪雨が雪崩のように弄ばれた肉の玩具たちへと降り注ぎ、無数の煌めきが一帯すべてを圧倒する。その真価は圧倒的な出力だけではなく、オブリビオンを追尾する光という特異性。明らかな指向性と秩序を帯びた光の矢で作られた編隊飛行が進軍を始める。
「……くっ、ええ。まだ魂は人なのですね」
癒しの刻印が彼らの負傷に共鳴するように疼き出す、どうやら浄化の光は狙い通りに届いているようだ。狂気に塗り固められ常に怨嗟の慟哭を撒き散らす弄ばれた肉の玩具だが、つまるところ――彼らの魂はまだ人間のままだ。
「ええ、分かっていますとも。苦しくても戦わなければ救えない人だっているんです」
圧倒的な出力から繰り出す浄化は過剰な密度と容赦のなさで、弄ばれた肉の玩具たちを討たんとさらに猛威が解き放たれる。咲き乱れる血の華、手をかざすどころか、認識されただけでもはや詰み。回避不能。周囲三百六十度、月詠の意識が集った箇所から光輝く三日月の奔流が溢れ出す。加えて、ユーベルコード以外の資質も押しなべて優秀だから、オブリビオンたちに逆転出来る芽など存在しなかった。月詠のユーベルコードから生み出された浄化の光輝は青白く輝きながら、月の女神の意志に首を垂れて弄ばれた肉の玩具たちを葬り去っていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!
バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?
戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!
「そうだ! もっとだ! もっとこい、妾がその生き様が無駄では無かったと証明してやろう!」
大哄笑する御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)が、地盤を引き裂き天高らかに飛び立った。子供がビスケットを割るように砕ける大地と建造物。全身から血飛沫を振りまいて、喜悦に歪んだ暴虐の叫びを御形は謳い上げる。その咆哮を浴びただけでありとあらゆる無機物が降り注ぐ無数の薔薇の花弁へと変貌した。漲るユーベルコード『花驟雨(ヘリオガバルス)』の支配力は絶好調かつ最高潮だ。
「アアアアアアァア、ハハハハハハ――!!」
放たれるは幾千を超える薔薇の花弁の弾雨と、圧倒的な膂力を伴った巨大な御形の爪。絶望を粉砕し希望を掴み取る。喝采の中で伝説を積み重ね、真に『神殺し』と成った腕が、一区画ごと裁断すべく押し潰すように振るわれた。
「はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!」
弄ばれた肉の玩具たちを穴だらけに貫殺した後、ダメ押しに圧殺するつもりなのか。天の崩落に等しい暴力の具現を前に、逃れる場所などありはしない。まさしく慣れているかのように、大質量で苦もなくねじ伏せ、超高速で疾駆する。
「いいぞ! 一方的過ぎるのもつまらぬからな!!」
幾度も御形へ刻まれる数多くの裂傷。鞭のような触手となった両腕が空を断つたび血肉を抉り、滾る命を削ぎ落とす。だが――カにはカで、技には技で。あらゆる猛威の上位互換となって御形は弄ばれた肉の玩具たちを圧倒していくのだった。
成功
🔵🔵🔴
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人になろうと背伸びしてる途中
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
最近の悩みは性別を間違えられることと年相応に見えないこと
最悪【幻想憑依・無想式】を使って誤魔化す
戦闘
【呪詛(腐敗)】を何かしらの形で使用する。昔機械相手にやって痛い目を見たのでその場合は使わない
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
「我が理想よ、現界せよ! 其は何にも揺るがぬ刃となり、盾となれ!」
アトシュ・スカーレット(境界の旅人・f00811)は弄ばれた肉も玩具たちをその狂気から救うために、ユーベルコード『幻想憑依・夢想式(サモンヴァッフェ・トラオム)』を解き放ち、自身の理想とする姿を幻想から呼び出し憑依融合する事で、その理想の力をその身に宿す180cm程の青年へと変貌すると、己が繰り出せる最大の性能を即座に発揮していく。
「あくまで理想の前借、今のオレ自身の力ではない。だから――誇る事は出来ないけれどね」
空前絶後の凄まじさを誇る剣技に反比例し、それを放つアトシュの態度は変わらず空虚そのものだ。まるで鉄めいて、その表情には細波一つ立たない。何でもない小技のように繰り出したその刃は、本来ならば一人の剣豪が一生を捧げ、臥薪嘗胆を極めた末に習得する奥義なのだと確信できる。あらゆる剣士が夢見て努力し、血反吐を吐きながら、それでも至れず死ぬような境地。その領域へユーベルコードであっさりと手に入れてしまったからこその、恐るべき薄さと虚さ。そんな態度に否応なく幻想憑依・夢想式の真実を知るようだった。
「……これが理想、何時か自分の手で――届かせて見せる!」
言うが早いか、放たれたのは六連続の居合だった。あろうことか、それらすべてがほぼ同時に寸分の時間差も無く迫り来る。首を、頭蓋を、心臓を、胴体を、腕を、脚を一残らず致命傷を期して放たれた絶技に、オブリビオンは容易く両断されていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。
基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。
武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。
クロムキャバリアでも生身で戦います。
不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。
「いっくよーー!!」
鍛冶師である母が作った和風の非常に重く頑丈な大斧が、オブリビオンへと緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は圧倒的な膂力を伴って振り下ろされる。僅かに遅れてずるりと滑る下半身。腰から真っ二つにされた弄ばれた肉の玩具たちの断面に、赤黒い五臓六腑の花が咲いたものの。
「うっそ! そこまでなんとかしちゃう!?」
悍ましい数の蟲たちが蠢いて上半身と下半身を暴力的に縫い合わせた。待ち針のように上下の肉体を繋ぎ止め、軽やかに戦闘行為を続行する。問答無用で致命傷を深めたが関係ないしどうでもいいと、弄ばれた肉の玩具たちは猛威を繰り出し続ける。
「……ん、だったら、燃え上がれ私の魂! あいつの全てを焼き尽くせー! 桃火の一撃、火迅滅墜焼!!」
バトルアックスに纏った桃色の炎が弄ばれた肉の玩具たちを燃やし尽くす。同時に放たれた桃色の炎は、再生を司る夥しい蟲たちを焼き焦してその異能を打ち消した。結果、積み重ねる致命傷の負債、緋月のバトルアックスというミキサーが極大の質量と共に骨と肉と内臓を液化するまで分解していく。さらに直後、続けて唸る疾風怒濤。当然の事ながら――その度に反動が腕から内臓まで伝導し、相応の苦しみを味わっているはずなのだが、猟兵には関係なかった。緋月の猛威は止まらない。あまりの膂力によるためか、踏み込むたびに戦場へ乱造される陥没跡。流星群が降り注いだような光景を生み出しながら、バトルアックスによって繰り出された炎の暴風が弄ばれた肉の玩具たちへと猛追していた。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ(サポート)
◇口調:男性的
一人称:私
三人称:お前、呼び捨て
【だ、だな、だろう、なのか?】~か、〜するよ、構わん、等
協力者には丁寧に接する。
◇行動方針:問題の解決
一般人がいれば保護が優先。
多少の負傷は気にせず行動。
◇戦闘・技能
知覚端子を張り巡らせ、地形や敵の動向を情報収集しながらサポートしようか。
電子媒体はハッキング、戦闘はグラップル、切断、射撃系がメインだな。使える技能は使っていこう。
武器はレヴィアスクかアサルトライフル。移動や捕縛、足場に転用でGleipnirを使うこともあるな。
UCはハッキング・UDC由来の呪詛を組み合わせて実現させる。詠唱は長いからな、有っても無くても構わない。後はよろしく頼む。
「……たまには真っ向から叩き潰すのも、悪くないか」
マホルニア・ストブルフ(欠けた年代記・f29723)は、ただひたすらに自己強化だけを目的としてユーベルコードによって変貌していく。流れ込む星辰は肉体の深奥を目指し、細胞の間にまで浸透しながら、皮膚下の骨肉を文字通り戦闘用そのものへと進化させた。刹那、速度マッハ5.0以上の極超音速蹴りが弄ばれた肉の玩具たちへと奔る。
「――さぁ、続けていこうか」
そして、また一つマホルニアは限界を超えていく。ユーベルコード『クレセント・スラッシャー』で放った数多の三日月型の衝撃波を足場に変えることで、弾け飛ぶように跳躍しながら音速の壁を意気揚々と破り始めた。拳は鉄槌の如くオブリビオンの骨肉を粉砕し、繰り出した蹴撃は、断頭台の如く胴体を両断する。弄ばれた肉の玩具はそれを止められない。見れば見るほど極めて単純な一騎当千の無双劇が、狂気の肉の塊を赤子の如く蹂躙した。そう、単純、宣言通りにマホルニアが見せた戦法は街い無しの肉弾戦だった。
「ハッキングも呪詛もなくたって、お前らオブリビオンをこうして倒す事が出来るんだよ」
ただ己の肉体を縦横に駆使し、居並ぶオブリビオンを殴り殺す、蹴り殺す。そうした原始的極まりない暴虐の見本と呼べるものだろう。だからこそ、手が付けられないのは皮肉なことに見ての通りだ。当たり前すぎて分析の余地がなく、付け入るべき突破口も見当たらなかった。
成功
🔵🔵🔴
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「光の剣に、斬れない物などありませんよ」
光の粒子を放ち、連結させる事で疑似的な剣の形状を取る事が出来る科学兵器を高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)は弄ばれた肉の玩具たちへと趨らせる。剣閃が、音速を超えて唸り飛ぶ。斬撃が、空を引き裂き震撼する。光の粒子を放つ光子連結剣が激突ごとに震撼する大気。あまりの完成度は、よく出来た円舞でも観劇している気分だった。一眼、一足、一考、一刀に至るまで、悉くに意味があり、無駄な行動が微塵もない。まるでプログラミングじみたその所作は魔法にも見えるような、理の塊を突き詰めた歯車のような正確さで繰り出された暴力の驟雨。光子連結剣は相手の防御ごと打ち抜く、問答無用の貫通性と突破力を誇る。すなわち高階の繰り出す攻撃とは、そのすべてが一撃必殺として機能する。
「……これで、終わりですよ! ――フォトンセイバーッ!」
ユーベルコード『フォトンセイバー』が解き放たれた刹那、光子連結剣に宿る粒子が爆光と共に煌めいた。それは、まさしく光の波濤。世界を二分しかねない輝きの一閃は、冗談のようなエネルギーを伴い炸裂した。弄ばれた肉の玩具を引き裂きながら、大気へと直線的な軌跡を描いていく。進行方向にあるものは、何一つ残らない。無事で済むなど、絶対不可能。音速を凌駕して亜光速にまで達した爆光が、弄ばれた肉の玩具たちの体躯を容赦なく飲み込んだ。さらに……いや、あるいは必然としてか。連結させる事で疑似的な剣の形状をとった、光の猛威がオブリビオンを打ち砕いていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから7年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
「……これは、ちょっとワタシでも堪忍袋の緒がブチ切れ案件ですわ!」
しかし、どうしたものかと納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)は思案に耽る。自慢の勇者の剣を振るおうにも、今回の弄ばれた肉の玩具たちとの相性は悪い、最悪と言って良いほどだ。オブリビオンの破損した肉体に向かって蟲が這うように肉片が集まり、高速再生しつつ、その部分に耐性を宿し超強化するというその特性は、斬撃を主体にする納花にとっては頭を抱えてしまうようなものだった。
「それでもやることはいくらでもあるんやで!」
臨機応変に切り替えながら、持てるすべてをぶつけ合い勝利を求めて戦い続ける。倒せないなら倒せる味方が動きやすいように場を整える事に徹するべきだと、判断した納花は残った弄ばれた肉の玩具たちを1点へと集中させる事にした。
「こっちですわ! ほらほら、捕まえてごらんなさい!」
最大速度から一気に急制動をかけ、時にその逆を起こすことで積極的に錯覚の誘導を起こすことも忘れない。直線と円を織り交ぜた動きも攪乱に一役買い、見事にオブリビオンを引き連れていくも……当然、オブリビオンからの苛烈な猛威は加速度的に膨れ上がって襲い来るという、悪夢じみた現実。進行方向の空間にもすでにオブリビオンの伸びた体躯は行き渡り、もはや詰まされるのは時間の問題。このままではただ全方位から飛来する無数の撃にただ嬲られ、翻弄される。可視化された破壊の凶撃、その殺到を前に納花の精神はこの危地に不釣り合いなほどの平静を保っていた。そして。
「さぁ! 後は任せましたわ! 綺麗にしたってや!」
絶好の舞台を整えると納花はその役目を最後の猟兵へと託すのだった――。
成功
🔵🔵🔴
ヘルガ・リープフラウ
愛した領民がこんな姿にされて、
しかも自ら手に掛けなければいけないなんて……
吸血鬼とはいえ、元領主の絶望の深さには憐憫を感じずにいられない
あなたの無念を晴らす手助けをいたしましょう
たとえその無念が、死によってしか救われないとしても
鎮魂の祈り込め、解き放つ【鈴蘭の嵐】
含まれた毒は歪に捻じ曲げられた命を奪い
甘き香と可憐な花弁は、死出の旅路へと彼らを送る手向けの花となる
ごめんなさい
今のわたくしには、あなたたちを元の姿に戻すことはできない
それでも、もうこんな惨いことが二度と起こらないように
あなたたちから全てを奪った簒奪者に必ずや神罰を下す、そのために
せめて最期の時だけでも、安らかに……
「愛した領民がこんな姿にされて、しかも自ら手に掛けなければいけない……」
吸血鬼とはいえ、元領主の絶望の深さにヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)は憐憫を感じずにいられなかった。それと同時にとろけるような白哲の肌、繊細な光を宿す白金色の髪、鼻筋の通った完璧な造作に、新たな領主と成り代わったオブリビオンへいっそ獰猛なほどの瞋恚が噴き出している。
「あなたの無念を晴らす手助けをいたしましょう。たとえその無念が、死によってしか救われないとしても」
刹那、鎮魂の祈り込めて解き放たれたユーベルコード『鈴蘭の嵐』。幾度も花弁の閃光が弄ばれた肉の玩具たちへと奔る。そして次第にオブリビオンたちに異変が訪れた。そう、無数の鈴蘭の花弁による攻撃の度に撃ち込まれていたのは、明らかに麻痺毒の類だった。弄ばれた肉の玩具たちの代謝機能を物ともせぬほど強力な。その蓄積が、次第に無視できなくなっていく。どんな成分を孕んでいるのか、恐ろしいことに狂気に蠢く怨嗟の慟哭が次第に聞こえなくなっているのだ。含まれた毒は歪に捻じ曲げられた命を奪い、その甘き香と可憐な花弁は、死出の旅路へと彼らを送る手向けの花となっている。
「ごめんなさい、今のわたくしには、あなたたちを元の姿に戻すことはできない」
弄ばれた肉の玩具たちの筋肉が重く弛緩していき、中枢神経が痙攣という誤作動を吐き出し続けている。動きの鈍った敵手の五体に、終わりを与えるために悲痛な表情をかんばせに貼り付けながらもヘルガはそのユーベルコードの行使をやめない。だが、それでも弄ばれた肉の玩具たちは掻く。泥酔者のように緩慢で切れ味の欠片もない動きで、オブリビオンは無様に伸びた触手を四方八方に振るっていく。
「それでも、もうこんな惨いことが二度と起こらないように、あなたたちから全てを奪った簒奪者に必ずや神罰を下す、そのために――せめて最期の時だけでも、安らかに……」
なおもヘルガの鈴蘭の嵐は止まらない。彼女の炯炯たる眼光に追いつめられ、弄ばれた肉の玩具たちは捕食される小動物のように震えるしかなかった。それでも、それでも、なお、その体躯に僅かに蓄えられた獰猛な殺気は、鞭のようなその両腕に宿りそれを自在に身をくねらせ迫りくる鈴蘭のすべてを迎撃してしまう。
「もう誰も、泣くことのない世界を……いつか、いつの日か実現してみます……」
それでもヘルガが再び音を奏でるように指先を躍らせると、弄ばれた肉の玩具たちへと覆いかぶさるようにして白く輝く鈴蘭の嵐が再び発生し、優雅な螺旋を中空に描いた。あたりが白百合色の閃光に包まれ、花弁が意志あるもののように跳ね上がって、オブリビオンたちはその動きを、慟哭を完全に停止させた。そして――。
「……おこら、ないで……あげて……りょうしゅ、さま、は……」
“本当は誰よりも優しい人なの”そう言って、狂気に身を染めた同胞殺しへと“姉妹たち”は微笑んだ。彼が愛した領民たちは空の箱の底に唯一残っていたものを、わけもわからず掴み出した――そんな覚束ない音韻を、救いを与えてくれたあなたへと、そっと転がした。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『潔癖のヴェルネル』
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POW : 反転槍伎
【槍】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、槍から何度でも発動できる。
SPD : 穢者槍送
自身の【狂気解放】になり、【無心で敵を屠ろうとする】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
WIZ : 血奇槍死
自身と武装を【血霞】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[血霞]に触れた敵からは【生命力】を奪う。
イラスト:唐草
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠黒蛇・宵蔭」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
メアリー・フェアチャイルド(サポート)
デッドマンのサウンドソルジャー × バーバリアン、です。
普段の口調は、「ロックパンクなゾンビっ子(あたし、あんた、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、時々 「頭のネジが緩んで気弱に(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「無抵抗の領民を弄ぶなんて、あんたロックじゃないね」
「お前は……猟兵か、哀れだな――気が狂れているのか」
「違うね! あたしはロックなんだ、それを証明してあげるよ!」
潔癖のヴェルネルは呆れたような憐憫の言の葉を漏らすが、メアリー・フェアチャイルド(サンダーボルト・f25520)に気にした様子はない、彼女の言うロックを証明すべく敵手へと駆け出した。大地揺るがす震脚が鳴り響く。石畳に雲の巣状の線が走り、メアリーのロックを暴力として表現している。その一撃、地を踏みしめて拳を鳴らすその姿、どう見ても出鱈目な我流としか思えないのに。ゆらりと揺れる身体の動き、それ一つで次の予備動作が途端に予測しにくくなる。道理がまったく分からない、完全な未知の技術だ。模範的な武芸とは一線を画する独特の奇怪さを有している。
「これが私の生き様、ロックてやつだよッ!!」
連続する打撃。人体構造上ありえないはずの動きで放たれる、それは奇怪な乱拳の嵐。その一発すらまともに防げず次から次へと滅多打ちにされていく。うめき声を出すことさえ許されず、何度も揺すられる頭の中で潔癖のヴェルネルは必死に思考回路を回していた。
「――錯覚か、見かけによらずに妙な技法を駆使するものだ」
「ハッ! 違うね、魂を響かせているだけだ。ロックを身体で感じるといい」
潔癖のヴェルネルの言うとおりに、確かにメアリーの目の錯覚を利用しているのだろう。緩急を巧みに使い、速度ではなく意識の隙間にねじ込むことで命中精度を引き上げ、メアリーはオブリビオンに確かな負傷を重ねていく。
成功
🔵🔵🔴
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
「――血奇槍死の前に消え去るが良い」
解き放たれたオブリビオンのユーベルコード、潔癖のヴェルネルは自身と武装を血霞で覆い、視聴嗅覚での感知を困難にし、城田・紗希(人間の探索者・f01927)へと漆黒の槍を趨らせる。その斬撃と同時に嵐に吹き飛ぶ瓦礫が如く、血霞が弾雨と化して襲来した。
「つうう、ッ――」
受けようだとか切り払おうとか、それを躱す、避ける、逃げる、そんなことは思いもしない程のその数、そして速度に質量。それらがもたらす破壊力と脅威のほどは最悪と言って余りあるだろう。人体を藁のように貫通する血霞の棘が、散弾に等しい密度で空を裂いて飛翔してくる。しかもこれら、一撃たりとて当たれば駄目だ、触れることで生命は容易く奪われてしまう。しかし、それでも城田はただの“勘”でそれらを全て凌いでいく。
「よっ! ほっ! はっ――そいで、ここだぁつ!
吹き荒ぶ颶風の中、一直線に城田が潔癖のヴェルネルを猛追していた。端から見れば、後先考えぬ身投げじみた特攻だ。何せオブリビオンが放っている攻撃の中を進んでいる上、それを避けるそぶりもない。ゆえに当然、順当に、血奇槍死の杭は猟兵の体躯に激突して被弾箇所から生命の滴を垂れ流すはずだが。
「分かるですよ! あなたの狙い所が――」
ゆえに吼えて突貫する。注ぐエネルギーは最初から最大出力。殺気の波を掻き分けながら、反撃を行使すべく疾風の如く駆け抜ける。小細工など到底無意味。遮蔽物は破壊される。ならばこのまま、そう一気に。真っ向から斬首すべく限界まで速度を上げて紅時雨を真正面からオブリビオンへと振り下ろした。
成功
🔵🔵🔴
グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)
「ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?」
「おや? ここは貴方が来るような場所じゃない、その枝のような手足を折られたくなければ直ぐに消え去ることですね。私とて老い先短い、哀れな命を摘み取ろうとは思わない」
「はっ、こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ。あたしはまだまだ現役なんだよ」
超高速の踏み込みから一閃。そのグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)の動きと速度は、老齢の戦士と思えぬほどに冴えていた。言い放った言の葉に違わぬ動きの鋭さ、まさに疾風迅雷だ。
「……どうやら確かに、死に体というわけではありませんか」
「人を見かけで判断するなんてまだまだ青二才だね」
「ふふ、その通りですよ――判断する前に大概の相手は死んでしまうので」
刹那――潔癖のヴェルネルは異形の槍を振るう、もはやその出力は当然のように人を超え、もはや伝説に語られるような怪物の領域にまで踏み込んでいる。そしてここまで強くなれば、もはや技量など関係ない。構えて、駆け抜け、振り下ろす。その単純な繰り返しを行うだけで、潔癖のヴェルネルの言うように大概の相手は蹂躙されていたのだろう。故に殺意は依然、稚拙で素直で単純だが――そんなものは問題無しだろう。それが、グレナディン相手でなければ。
「この期に及んで、相手を舐めているだなんて――馬鹿にするのも互いにするんだね」
これほど圧倒的な戦闘力を前にして、惑わず怯まず些細な違和感を察知できるような輩がいったい何人いるかという奴だ。しかし、それを老齢の猟兵は当然のようにやってのける、綻んだ殺意の釁隙をなぞる様に闇を切り裂くフォースセイバーが、潔癖のヴェルネルへと真紅の花開かせた。
成功
🔵🔵🔴
桜井・乃愛(サポート)
桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「もう私の攻撃からは逃れられないわよ!」
そう告げたと同時に、解き放たれる桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)のユーベルコード『軽機関銃:ブルーミング・ファイア』。速さと質量を最大限引き上げた流麗な弾丸の波濤が、受けることなど許されない崩壊の嵐を巻き起こした。そこに重ねて、すかさず噴出する緋桜の宝槍から吹き荒れる足止めの桜吹雪。受けてもいいし当たってもいいという、驚異度の低い攻撃が的確に潔癖のヴェルネルの意識を四方に散らす。絡め取られたとしても、ほんの少し動きが鈍るというだけの妨害は、だからこそ厄介だ。本能の鳴らす危険信号を巧みにすり抜け、しかし致命的な結末だけを容赦なく押し付けていく。
「……っ! なんとも面倒な手を重ねる……」
「何もそれ単体が強力なものだけが戦況を変えるんじゃないよ、要はそれぞれの使い方だよ!」
ユーベルコードを放っただけで状況が一変するだなんて甘い考えは桜井には欠片もない。故にそれを潔癖のヴェルネルへと届かせるための場を作り上げるのだ。短所を最適の形で補いながら、最良の形で長所を生かしたその果てに戦場を支配する。致命傷をただの直感だけで察知し、未来予知めいた予測で要撃を回避する。そんな理不尽が容易に曲がり通る戦場だからこそ、こういった技巧は真価を発揮するのだ。刹那、桜吹雪が彼我の間で的確に炸裂し――潔癖のヴェルネルに向かってブルーミング・ファイアの弾丸は飛翔、敵手は無数の孔から鮮血をまき散らすのだった。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
「――お前を倒す道筋は、とっくに見えているんだよ!」
刹那、解き放たれたユーベルコード『サイキック・ブレイカー』、上昇していく宇宙カブJD-1725の機体出力。声高らかに参戦の喜びを謳いながら、拠点の壁面を爆走して大地を目指し疾駆する。戦乱へと壁走りに突き進む様はまさしく魔弾か、災いの矢だ。暴走のサイキックが如く、大気の壁を突き破り潔癖のヴェルネルに放たれる撃走サイキックライダー。求めるものは敵手の打倒のみ、他には何も目に入らない。
「食らいなっ、サイキック・ブレイカー!」
大気を抉り、彼我の間合いを穿ち、大地を爆砕した宇宙カブJD-1725の波濤。潔癖のヴェルネルの異形の槍を硝子のように貫いた直後、石畳がまるで豆腐のように弾け飛んだ。恐るべき破壊力を見せつけながら、しかしそれだけに留まらない。次の衝撃はすぐに訪れる。悪夢のように増幅されたサイキックエナジーが、まるで銀河を削ったように輝く宇宙カブから噴出する。
「……無茶苦茶だな、猟兵といえど……ふざけているにも程がある……」
「驚いたかい? でもね、お前を倒すまで、何度だってやってみせるよ」
数宮は地割れの如く獰猛に口角を吊り上げた。それらしく演じ、盛大に嗤う。その認識が決して覆らないように。潔癖のヴェルネルを討たんとする数宮はサイキックエナジーの残量を隠蔽し、鬼札に仕立て上げた。同時に欲深く、これ以上の成果をあわよくばと求め、猟兵はオブリビオンとの闘争を続行する。
成功
🔵🔵🔴
高宮・朝燈(サポート)
『オブリ解析…バール先生、あいつを止めるよ!』
妖狐のガジェッティア×電脳魔術士、9歳のませたガキです。
普段の口調は「ちょっとだけメスガキ(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、機嫌が悪いと「朝燈スーパードライ(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは、レギオン>お料理の時間>その他と言った感じです。レギオンで出てくるガジェットはお任せします。補助的な役割を好みますが、多少の怪我は厭いません。オブリは小馬鹿にしますが、味方には人懐っこくなります。なお、エンパイアの上越辺りに母方の実家の神社があります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「そこだ――、戦場に玩具を持ち込んでも怪我をするだけですよ」
「しまっ……! 想像以上にこのオブリビオンの動きが速い……」
一秒の百分の一にも満たない微かな間隙、生じてしまった意識の隙間を潔癖のヴェルネルは決して見逃さない。オブリビオンは死の顎門を敏感に嗅ぎつける。高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)が身を屈めたと感じた瞬間、すり抜けた戦鬼の眼風。ガジェットスーツの脇腹を気づけばごっそり吸血鬼の五指がもぎ取っていた。しかし――。
「お待たせ――! スカウター分析! アームの変形完了!」
次瞬、ユーベルコード『バール先生のお料理の時間』によって、ガジェットスーツ『バール先生』のガジェットアームが見る間に変形していく。様子見はここまでだ、とばかりに高宮は盤面をひっくり返しにかかる。
「先生、やっちゃって! 玩具じゃないってところ、見せつけるんだから!」
襲撃を告げる電光石火――叛逆の研がれたガジェットアームが必勝と唸りを上げた。直後に巨大な腕は振り下ろされ、墜落しながら地を穿つ衝撃が巨大な穴を造り上げる。高宮を通じて供給される出力を籠め、パール先生のガジェットアームは大地を穿つ墜落の流星へと変貌した。
「がはっ……!」
ユーベルコードによって変形した武装が破壊の嵐を撒き散らす、前後左右あらゆる方向から襲い来るガジェットアーム。そして一秒たりとも足を止めることなく猛威を繰り広げ、潔癖のヴェルネルへと確かな脅威を幾度も撃ち込んでいく。
成功
🔵🔵🔴
ヒース・アーベル(サポート)
*性的表現のあるシナリオは不可
アドリブ・共闘:可
UC:ご自由に
メイン武器:各種投擲用ダガー
「さて、“掃除”を始めましょうか」
基本的には、相手の隙を作る方に特化しています。
主に呪文付の投擲武器を【武器複製】で複製しつつ戦うことが多いです。それらを投擲して対象に当たったら呪文発動、という感じです。それ以外の使い方でも構いません。
また、【霧の街】で敵の視界を塞ぎつつ味方を回復するなど、他の方を支援することもあります。
仕込み杖はいざという時か、暗殺など騙し討ちをする時くらいしか使いませんね。
怪我をすることは特に気にしません。また、他の猟兵さんに迷惑をかけること等は致しません。
どうぞ宜しくお願いします。
「――さて、“掃除”を始めましょうか」
瞬間、ヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)がユーベルコード『武器複製』を宣し終えたと同時に空間が大きく波打ち―――周囲全方向から暴力の津波が襲いかかった。潔癖のヴェルネルの漆黒の槍が届かない距離から放たれる、ヒースが繰り出すダガーの連続は一変の容赦もなく敵手の急所を狙ってくる。
「ゴミを増やすのはどちらのほうだ、全く……」
潔癖のヴェルネルは毒突くも、反応と同時に回避するが、しかし数が多すぎる。喉笛、眼球、鳩尾……あらゆる箇所に殺到する致死の投擲用ダガー。迅雷の速度で奔るそれをすべて躱すのは限度がある。さらには形状が変化し、数多の属性へと手数を変えて潔癖のヴェルネルを貫かんと殺到する。数にはおよそ限度がなく思えるほどで、殺傷能力、機動力共にこの場を制圧する相応しい域にまで達し、敵手は反撃に転じる事が出来ない。
「まだまだ武器はありますよ?」
それは同時にヒースの攻撃射程が無限に等しいことを表わしている。この戦場がもはや全て猟兵の掌中ということに他ならない。ユーベルコードの力を付与されたダガーはもはや純粋な金属よりも鋭利な刃となって、潔癖のヴェルネルの命の鼓動を止めんと飛来した。
「……ッ!」
潔癖のヴェルネルが避けたと思った投擲用のダガーがその直前、まるで散弾の如くに爆裂してオブリビオンの身体を蹂躙し、ヒールは着実に勝利への轍をより深いものへとしていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘
はっはっは、実にマッドな悪徳領主感が出ていて素晴らしい!
まあ安心せい、お主は正義とか良心などといった輝かしいモノではなく、
妾の撮れ高という身勝手に無様に討たれるのだ!
右手を上げ、指を鳴らし、さあ降り注げ花々よ!
はーっはっはっは! さてお主にはエモさが理解できるのかのう?
どこに居るのかは分からんが、降り注ぐ花弁はお主を決して逃しはせん!
もちろん姿形が見えずとも、位置を捉えたからには攻める!
とはいえ左腕でボコる…のは、躱されるのが前提よ
尾の薙ぎ払いのリーチは槍よりもはるかに長いぞ? これならさすがに当たるであろう!
初撃をいなしたと思わせて、気を抜いてしまった直後にブチ込んでくれよう!
「はっはっは! 実に面白いぞ、マッドな悪徳領主というのは実に絵になるではないか」
「マッドというのは心外ですが、お褒めの言葉だけは受け取っておきましょう」
「なぁに、気取る必要もない。普段通りでお主は十分に――妾の撮れ高の糧になるぞ!」
そこにあるのは正義とか良心などといった輝かしいモノではなく、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)が配信する、『妾がいろんな世界で怪人どもをボコってみた』の取れ高という身勝手でしかない。
「はーっはっはっは! さてお主にはエモさが理解できるのかのう?」
刹那――見せつけるように、片腕をかざし音を奏でるように、指先を鳴らすと同時にユーベルコード『花驟雨(ヘリオガバルス)』によって展開され、中空へと浮かび上がった魔法陣から生まれる無数の花吹雪。百、千、万と、空が落涙したかの如く、花弁が驟雨となりて戦場へと降り注ぐ。
「どこに居るのかは分からんが、降り注ぐ花弁はお主を決して逃しはせん!」
「……馬鹿にしているのですか、自ら視界を捨てるなど……」
冷笑と共に潔癖のヴェルネルは自らの体躯と武装を血霞で覆う。視聴嗅覚での感知を困難にすると同時にその血によって武装を複製、血霞の槍衾が天を埋め尽くし、怒涛の飽和攻撃となって御形に降り注いだ。
それに――吼える、退かぬむしろ殺すと言わんばかりに。右手を代償に飽和攻撃を受けてオブリビオンの位置を降り注ぐ花弁と共に捕捉。
「右手をぐちゃられた程度で妾が止まるわけあるまい。妾の配信アーカイブで学んで出直してこい!」
次瞬、至近距離で解き放たれる絶望を粉砕し希望を掴み取る剛腕も、潔癖のヴェルネルは何の熱量もないまま、御形の奮闘を戦闘力のみで切り崩す。淡々と亜音速の剛拳を苦も無く弾いた、その刹那に。
「浅い、その程度でやったと思われては困りますよ」
「――ああ、そうだな。その程度で倒れてもらってはこちらも困るというものだ」
その場で御形は片足を軸として回転した。遠心力を最大限に乗せたキマイラの尾を独楽のように振るってオブリビオンを薙ぎ払う。
「はっはっはっ! 特大ホームランというやつだ!」
訪れる極大の衝撃に潔癖のヴェルネルは弾き飛ばされながら膝をついて身震いする。四肢が砕けたことによる致命傷を恐れたのではない。定命の身ながらこの短時間で自分以上に血を流し、なのに子供の如く一撃を当てて笑う御形の姿に圧倒的な狂気の影を見たからだ。
「……化け物、が」
「そうとも、妾こそが――真の蛇神にして邪神である!」
与えた損傷と受けた損壊、明らかに収支が合っていないのにその不敵な笑みはいったい何か? 次はもっと上手く殺れると、輝く目で遠くを眺める仕草を止めろ。潔癖のヴェルネルは訳も分からず不安になる。
「……消えろ、私の前からッ!」
気味が悪い、気持ちが悪い――この猟兵は狂っている。紛うことなき破綻者だ、そう――潔癖のヴェルネルは理解する。今もなお、反撃に繰り出された迫り来る致死の血霞で構成された礫を殴り砕き、直撃が死に直結する血奇槍死による疾風の槍をあろうことか蹴り飛ばす。超高速で駆け抜けながら、真っ向勝負を演じていた。
「それは出来ぬさ。お主も肉の玩具を――好き放題に弄んだのだろう」
次瞬、駄目押しの寸勁で一気に潔癖のヴェルネルへと叩きこんだ。銃弾を撃ちこんだ硝子のように、圧倒的な崩壊が決定打として轟いて、オブリビオンを死の縁へと追いやった。
大成功
🔵🔵🔵
鳴上・冬季
「視聴嗅覚をふうじても、触覚はあるのでしょう?」
嗤う
「貴方が一方的に村人になしたように。私も貴方に一方的な理を差し上げよう。さあ、蜃の夢に溺れるがいい」
戦場内を攻撃には宝貝のみ使用可能な法則を持つ仙界に変じ敵の行動成功率を下げる
「蹂躙せよ、黄巾力士」
自分は風火輪
黄巾力士は飛来椅で飛行
黄巾力士には金磚から実体弾で全周に無差別攻撃させその跳弾具合からおおよその位置推測
自分も雷公鞭振るいその周囲に重点的に雷撃する
雷撃が槍に直撃して進路を変えた場合もその周辺に重点的に雷撃する
血煙で生命力吸収された場合は自分の周囲に雷撃する
「攻撃を全て封じられ、一方的に嬲られる。貴方の表情を見られないのが残念です」
嗤う
「我が槍の前に、ひれ伏すが良い――猟兵!」
鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)へと血霞で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能とした異形の槍で、潔癖のヴェルネルは空間を切り裂く無数の斬光を繰り出していく。もはやすべての攻撃を防ぐことは不可能だろう。
「視聴嗅覚を封じても、触覚はあるのでしょう?」
斬撃の雨に打たれながら、生じたその衝撃から残った触覚で、首と心臓に向けられた刃だけを回避するも、多少の負傷を鳴上は甘受するしかなかった。
「とはいうものの、真正面からやり合うのは得策ではありませんね」
いかに優れた猟兵である鳴上でも、このままオブリビオンを相手取るには分が悪かった。故に、猟兵としての力を遺憾なく最大限に行使していく。
「貴方が一方的に村人になしたように。私も貴方に一方的な理を差し上げよう。さあ、蜃の夢に溺れるがいい」
刹那、解き放たれるユーベルコード『宝貝・蜃夢(パオペエ・シンム)』によって、世界が、戦場が、仙界へと侵され、入れ替わっていく――。
「――オブリビオンを蹂躙せよ、黄巾力士」
同時に繰り出された鳴上の宝具である黄巾力士は、飛来椅で飛行して潔癖のヴェルネルへと趨り、専用の銃器型自作宝貝によって颶風の猛威を無差別に展開させていく。
「この程度……なっ!?」
不可視の枷が同時に拘束するように、潔癖のヴェルネルは動きを鈍らせる。獣めいた敏捷さは鈍りを見せ、関節部をギチギチと鳴らしながらその場へと釘付けにされている。厄介であるならその本領を発揮させ無ければ良いというだけ。であれば自分の独壇場だと、鳴上は今こそ唸れとユーベルコードでこの世界を創造したのだ。
「言ったでしょう、一方的な理を貴方に与えると」
鳴上のユーベルコードによって生み出された領域は、目に見えて潔癖のヴェルネルを弱体化させていた。蜃が見せる夢の中の封神武侠世界に交換することで自らに有利な理を展開させ、同時に敵を弱体化させるユーベルコード。潔癖のヴェルネルの速度は依然、大きく鈍ったままだった。一向にして跳ね上がらなく、それは大物食いを引き起こすのに向いているユーベルコードだが。
「……出鱈目だ……世界を生み出す、だと……」
「ええ、それはお互い様でしょう。理不尽を他人に押し付けるのは貴方も同じ事」
そう、あまりに出鱈目な程の有利を享受し、敵手には理不尽を押し付ける。視線の先では黄巾力士の猛威はますます猛り狂い、獲物を喰らわんと顎門を広げていく。その活躍はまさしく獅子奮迅そのものだ。潔癖のヴェルネルの血奇槍死すら圧倒し、次々と宝具によって生み出された実弾の嵐を浴びせていく。
「大凡の位置は――黄巾力士で把握済みです」
枝葉を広げるように放射されながら、着弾点から飛び火するように弾ける雷撃は対人性能に特化していると言っていい。目の前のオブリビオンを滅ぼし尽くさんとする鳴上の雷公鞭は、効率的に仇敵の影を焼き切らんと殲滅の雷撃を導き続ける。
「攻撃を全て封じられ、一方的に嬲られる。貴方の表情を見られないのが残念です」
蜃が見せる夢の中の封神武侠で今もなお、破裂と再生を繰り返しながら死にへと着実に近づいている潔癖のヴェルネルへと鳴上は嗤いを溢していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
「来るまでの間にお前の所業は見させて貰った。
そして恐らくはそれも成した事の一部であろう事は
想像に難くない。
だからこそ、此処で止めさせて貰う。」
元領主がヴェルネルと戦う間に
アンノウンブレスを発動。
血霞に触れない様に距離を取り、
敵を惑わせるために【残像】を発生させて攪乱しながら
幽霊の超感覚(主に聴覚)でヴェルネルの位置を探る。
位置が判明したらフリージングエッジで作り出した氷刃で
ヴェルネルを切り裂くと共に凍らせて動きを止め。
拘鎖塞牢で血霞の力を封じる【2回攻撃】を行い
ヴェルネルの姿を元領主の元に表させて
元領主と連携しフレイムテイルの炎で攻撃。
「次は隠れる為の霞じゃなく
お前の濁った血を流して貰う。」
「やはり――貴方にとってあの領民は不純物だった。想像以上の力を見せてくれている」
「……黙れ……」
狂気に染まった元領主は瞳の憎悪を宿して、熾火のように輝いている。どれだけ八つ裂きにされ、踏み躙られ、嬲り尽くされたとしても――彼は止まらない、ヴェルネルへと復讐の刃を突き立てる為に趨る、どんな責め苦でも狂気を止めることなど能わない。
「どうでしたか? 愛する領民をその手で殺した感想は。とても丈夫だったでしょう、何度も何度も、念入りに刃を突き立てねば、彼らは決して死にはしませんから」
「……貴様ァ、アアッッアアァァァァッ!!」
ほんの僅かな青みを帯びて底光りするヴェルネルの瞳は、永久に溶けない氷のようだ。血の色を鮮やかに透かした唇は、肌の白さを際立て、死神めいた不吉ささえ醸して、狂気に染まったオブリビオンをなおも貶める。狂気に縺れる絶叫を前に猟兵の言の葉が彼我の間に吹きすさぶ。
「来るまでの間にお前の所業は見させて貰ったよ、彼らを何だと思っているんだ」
「あれはあくまで、彼を正しい姿に誘うための貴い犠牲ですよ。あれは素晴らしき領主の心に巣くった病魔のようなものです、それを私は治療したに過ぎません」
フォルク・リア(黄泉への導・f05375)がヴェルネルへと問いかけた言の葉に、なんでもないとばかりに反駁し、それはあくまで善意で舗装された道であったと、音韻を並べていく。
「この土地で成した事も、お前の悪行一部であろう事は想像に難くない――だからこそ、此処で止めさせて貰う」
「困りますね、まだまだ私たち吸血鬼の中に染みついた汚れを掃除しないといけないのです。こうみえて潔癖症なもので」
「そうか、もういい。――地の底に眠る不明なる霊。呪われたる棺の蓋を開きて、その異能を存分に振るい。我に仇なすものを退け、我と共に歩む者を助ける力となれ」
ユーベルコード『アンノウンブレス』によって夥しい数の亡霊たちを、フォルクが戦場へと生み出すと同時に――。
「させませんよ、こちらの姿を貴方は捉える事など出来ませんから」
敵手もまた外衣を翻す、それだけでヴェルネルは自身と武装を血霞で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にしてしまった。
「圧巻だな、気配の欠片すら掴ませてくれないとはな」
ヴェルネルのユーベルコードにフォルクは舌を巻く。血霞に触れない様に距離を取り、オブリビオンを惑わせるための残像の攪乱も長くはそうもたないだろう。
「だからこそ、これを呼んだ訳なのだがな」
アンノウンブレスによって召喚した幽霊の超感覚、生体反応を欠片も残さず察知する超鋭敏な感覚で、フォルクはヴェルネルの位置を見つけ出した。
「そこだッ――拘鎖塞牢!」
「ッ――!?」
動きを止めた敵手へフォルクの宣告と共に現れた棺桶形の拘束具は、ヴェルネルが操る血霞の力の力を四散させ、そのオブリビオンの姿を再び戦場で知覚を可能とし、僅かに敵手はその手際に驚愕してしまう。
「―――ア”ア”ア”ッ!!!」
刹那、その隙を突くように元領主のオブリビオンが狂気の刃を突き立てた。捩じる、脛骨に食い込んだ禍々しい抜き身の刃。慟哭にまみれる狂気を放つオブリビオンの声に、地獄の痛みを味わいながらヴェルネルは瞠目する。
「……やはりな。足止めをしたらやってくれると信じていたよ」
弄ばれた肉の玩具たちと戦う元領主のオブリビオンの姿は、フォルクの双眸に色濃く焼き付いている。掛け値なし圧倒的と言えるその力は脅威となると同時に、ヴェルネルとの対抗手段になると確信させるものだった。
「次は隠れる為の霞じゃなく――お前の濁った血を流して貰う」
憤怒のフレイムテイルが言葉も意思も焼き払わんと大爆発を引き起こした。当然のようにオブリビオンがそれを阻止せんと動いたが、元領主によってそれは叶わない。
「貴様、だけはっ、貴様、だけは……っ」
漏れた呟きは、脳が沸騰するほどの赫怒。元領主の溢れんばかりの噴き出す憎悪ごと、フォルクの放った熱波の波が雪崩れ込んで、焼き尽くしていった――。
大成功
🔵🔵🔵
七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』歴代最年少であり派生流派も含めての免許皆伝。
腰に挿している六振りの刀と扇子を使い戦闘する。
物理的な技術を異能のUCにまで昇華させた。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気を残像に残し分身と勘違いさせる事も。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を当たり前に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗を生命力吸収で補う。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親と妹も猟兵である。
「無辜の領民を弄んだオブリビオン、反吐が出るね」
「それで結構、好きに言うといい。猟兵になぞ理解してもらおうなど思わない」
靴の下に、砂が十三粒。そんなことを把握する。散る赫怒に全ての神経感覚を活性化させられ、今や七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は糸屑の落ちる音さえ逃せない。刀を鞘に納めたまま、鯉口も切らず、両手を力なく垂らしている。この状態から何ができるというのか。それは決まっている。居合ができるのだ。納刀状態からの即攻撃。抜刀が即ち斬撃となる。基本用途は不意打ち、奇襲であり、今のような真っ向勝負において有効な技法ではない。だが、全く無意味でもない。居合には、刀が鞘の内にあるために攻撃の間合を把握され辛いという利点もある。
「そのような刀で私の槍に敵うとお思いで?」
「――無論だとも、この天之叢雲剣で一つで十分だ」
輝つ異形の槍の穂先で空を断つ潔癖のヴェルネルの動きは速い。元々、出力面ならオブリビオンの方が上なのだ。瞬きその一つで瞬く間に屈指のオブリビオンとして活動する。七星は足を踏み替え、右後方に跳ね飛びながら刀を打ち下ろす。完全なタイミングの、それは居合により実現したカウンターだった。まさに突き掛かってきていた潔癖のヴェルネルは、すれ違いざまの一撃を受け、血飛沫を散らす。振り返りつつ、七星は既に切り上げている。潔癖のヴェルネルの立て直しより、圧倒的に迅い。場を動かす者と動かされる者との差がここに見事に生まれていく。
成功
🔵🔵🔴
マグラ・ユメノミヤ(サポート)
「木戸銭は結構――貴方がたの苦痛と骸さえ頂ければ、十分ですから」
◆口調
・一人称は私、二人称は貴方。持って回ったような物言いで、敵にさえ敬語を用いるものの内容は悪辣
◆癖・習性
・コワモテに反してぬいぐるみや人形を好む
・苦痛を受ける度に気分が高まる性癖
◆行動傾向
・妻と部下をオブリビオンに殺された悲しみから生命の埒外に到達した悲しみの猟兵。胸中に渦巻くのは、復讐心と愛する者を護れなかった罪悪感……
・見えざる魔力のからくり糸で、凶器を仕込んだ球体関節人形を自在に操ってあらゆる試練に挑む。ダークセイヴァーを出自とするだけあって、そのスタイルは冷徹で老獪
・死霊術士であることから、魔導にもいちおう通暁している
「胎児よ! 胎児よ! なぜ踊る! ――いや、じつのところ、私にもわからん」
マグラ・ユメノミヤ(堂巡魔眩の人形師・f35119)はユーベルコード『処刑操法「胎児之夢」(エクスキューション・チャカ・ポーコ)』を解き放ち、自らと同じ猟兵と同等の力を持つ、球体関節人形『ドグラ』と球体関節人形『マグラ』を召喚した。
「ほぉ、それは本物の肉と骨で作った玩具ですかな?」
「――さぁてね、あなたに語ると思いますか?」
ユーベルコードによって召喚された球体関節人形の駆動は一見してまさしく機械のように正確無比、それでいてその実巧みな陽動が織り交ぜられ相対する潔癖のヴェルネルの心理を翻弄する。さらにはオブリビオンの癖や欠点を見抜き、それに対応して進行形で動きを更新しているのだから、あらゆる面で有利を随時更新していく。ヴェルネルの裏をかき、罠へと誘導して正確な攻撃を繰り出してくる。それをすべて躱すことは至難であり、手札を見るほどに学習を繰り返していく。
「……まさか、全てを貴方が動かしているのですか……」
卓越したマグラの技術に潔癖のヴェルネルは瞠目する。それは同時に、別個体の球体関節人形と最高の時機をはかり援護を加える連係も高機能化が可能ということである。球体関節人形同士の行動には、合図や意思疎通のタイムラグすら必要無い。信じがたいことだが、潔癖のヴェルネルが推測した通りにその2体の球体関節人形はマグラが手動で操縦しているのだろう。一つ一つが達人の域を超えた球体関節人形は、同時に、完璧に。――オブリビオンを死の淵へと追い詰めていく。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル(サポート)
「…お前がどんな存在で、どんな過去があったとしても関係無い」
「…今を生きる人々を害する存在を討つ。それが猟兵としての私の使命よ」
故郷のダークセイヴァーで主に活動する吸血鬼狩り
他世界の知識に疎く、最初は様子見に徹して見切り戦闘知識を蓄積する
必要に応じ「精霊石の耳飾り」に各属性の精霊を降霊し、
第六感的な精霊の視力を借りて暗視や索敵を行う
敵の攻撃は「写し身の呪詛」の残像による回避や、
「怪力の呪詛」のオーラで防御して受け流し、
大鎌のなぎ払いやUCによるカウンターで迎撃する
「…無駄よ。その攻撃なら、既に見切ったもの」
「…お前よりヴァンパイアの方が余程、手強い」
「…さあ、吸血鬼狩りの業を知るが良い」
「――今を生きる人々を害する存在を討つ。それが猟兵としての私の使命よ」
「そうですか。あなたが護りたかったのはこのような相手でしょうか?」
弄ばれた肉の玩具たちを一斉に振りかぶり、潔癖のヴェルネルは勢いよく、内部から炸裂させ人肉爆撃をリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)へと開始する。巻き起こる絶大な破壊の大瀑布、爆炎の多重奏を前にもはや相性も糞もない。飛び散る肉片と渦巻く熱風に身を焼かれ、飛び交う砕けた骨と鉄にリーヴァルデは身体を裁断されていく。
「……ああ、本当に。あなたのようなオブリビオンを赦す事なぞ」
呼吸一つで肺さえ燃える焔の世界は、恒星に包まれている繭の中を連想させた。想像を絶する苦痛の中、なぜか意識ははっきりしている。魂さえ燃やす炎と熱をまるでぬるいと罵るように。業火に満ちた光景を揺り籠のように感じながら、リーヴァルディは赫怒の散らし過去を刻み未来を閉ざす黒い大鎌で切り裂いて。
「吸血鬼狩りの業を知るが良い、オブリビオン」
ふざけるな、無辜の民の行く末がそんな未来、それをいったい誰が許したという。天体の中心核が如く極限まで圧縮された衝動が、颶風と化して動き始めた。大気が戦慄する。大地が震撼する。弄んだ肉の玩具たちが巻き起こした爆風でさえ、その赫怒に曝されて無残に散っていく。刹那、顎骨が粉砕しかねないほど軋る奥歯を噛み締めて、過去を刻むものの一撃の下にリーヴァルディはオブリビオンを粉砕していく。
成功
🔵🔵🔴
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
オブリビオンに滅ぼされた都市で自分だけが生き残った過去を悔い、人々を守ることを重視して行動します。
●戦闘において
「及ばずながら、手助けさせて貰おう」
「貴様の相手は、この私だ!」
「なんと強力なユーベルコードだ……! (解説) 直撃すれば一たまりも無いぞ!」
・牽制攻撃
・敵の攻撃から他の猟兵や一般人を守る
・敵の攻撃を回避してカウンター
・ついでに敵の強さを解説する
など、防御的・補助的な行動を得意とします。
メイン武器は「黒剣」です。
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
「及ばずながら、このオブリビオンを倒す手助けとさせて貰おう」
「立派な騎士然とした猟兵ですね、誰かを護るために剣を取る。そんな子供じみた幻想に盲いるとは……」
「幻想ではない、自分だけが滅びゆく街で生き残った悲劇。そのようなものを二度と起こさないためだけの事」
ギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)の放った囮の殺気と、その影で放たれた黒剣による潔癖のヴェルネルの頭部への峰打ち。速度も威力ともに平凡だが、完全に意識の死角を衝かれたせいで綺麗に脳を揺らされる――と、気づいた時にはすべてが遅く。平衡感覚を一瞬で奪われた潔癖のヴェルネルは明確な隙を晒してしまう。
「――オブリビオンによって、もう二度と。悲しむ人が出ない世界を手に入れるために」
それでいて逆転を許す一分の隙も無い。ギャレットはさらに斬撃と衝撃の波状攻撃を加速させていく。今度は確実に殺すつもりで放った一閃。その刃は致命傷を生み、生命活動を確実に断つほどの猛威だったが。
「この程度ッ――、吸血鬼を侮るなっ!」
「ああ、そう簡単に死ぬわけがない」
”深々と肉を掠り出血しただけ”で済むものの、肉体の効率的なその運用に舌打ちする。しかし使い方が巧い。ダークセイヴァーの吸血鬼はある種の最先端であり発祥世界。世界の外に出たからこそ痛感する。ダークセイヴァーの吸血鬼は、やはり強い。しかし、宵闇を飛ぶ鳳凰のように、黒剣で暗黒を貫きながら獲物へ向けて強襲をギャレットは繰り返していく。
成功
🔵🔵🔴
イサリビ・ホムラ(サポート)
うわぁ…自分に出来ることあるやろか?まぁ、呼ばれたからには仕事させてもらいますわぁ
・しょーみ、少しでも役に立てれば御の字ですわ。両手で太刀を払って、どこでもえーんで叩きつけます。腕先、足元、武器、相手さんの脅威を少しでも削れればえーねんけどなぁ…
見てのとーりの図体ですよって、味方さんの盾んなったり、敵の態勢を崩したり。活路をこじ開ける初太刀として動かしてもらいますわぁ
無気力な言動のヤドリガミです
エセ関西弁
巨躯でも戦いは苦手。面倒事は嫌いでも大好きなお酒を飲むためならちょっとは頑張れる
味方の戦闘を援護。
負傷や失敗などのアドリブも大歓迎!好きに動かしていただきたく思います
エッチな展開のみNG
「うわぁ……自分に出来ることあるやろか? まぁ、呼ばれたからには仕事させてもらいますわぁ」
言葉とは裏腹にイサリビ・ホムラ(燻る漁火・f34679)は迷いもしなくば焦らない。針の穴を通すような精密さで防御の隙を縫い、狙い澄ました打撃が潔癖のヴェルネルの顎を打ち上げた。言わずもがな、人としての形状を維持している以上、オブリビオンであろうとも脳髄は、吸血鬼に存在していた。震動が直に伝われば意識が一瞬飛ぶという、生命体として当たり前の原理を医者の如くイサリビは淡々と形にする。
「荒事は苦手なんやけど、出来へんことはないんや」
そう、人型のオブリビオンはその頭脳が脅威、ならば単純――思考を奪えばいいだけのこと。対処は慣れているとばかりに潔癖のヴェルネルの反撃を繰り出す寸前で放つ一撃は、単純ながら最大効果の麻酔を打ちこむに成功した。
「ほないくで、オブリビオンッ!」
咆哮した瞬間、もう一つの切り札――ユーベルコードが声高らかに作動する。
「散々、あんたは罪の無い人たちを弄んだんや、ええ加減。年貢の納め時ちゅーことを理解せなあかんで」
抜き放たれた刃――単純で重い駆動式の刃がのこぎり状についた、チェーンソー型の動力剣の一撃を潔癖のヴェルネルへと叩きつける。それはユーベルコード『グラウンドクラッシャー』により、最大限に高められた猛威はオブリビオンの体躯、胴体へ、腕へ、脚へ、数多の致命を刻み込んでいくのだった。
成功
🔵🔵🔴
グラウディア・レクト(サポート)
ドラゴニアンの妖剣士×戦場傭兵、19歳の男です。
普段の口調は「普通(ボク、~さん、だね、だよ、~かい?)」、本音で話す時は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「行きますよ――妖剣解放ッ」
ユーベルコードの序説を唱えた瞬間、グラウディア・レクト(ドラゴニアンの妖剣士・f08597)に携えた妖刀の怨念が煌めいた。それは、まさしく妖力の波濤。世界を二分しかねない輝きの一閃は、冗談のような斬撃による衝撃波を伴い炸裂した。怨念の尾を引き裂きながら、虚空へと直線的な軌跡を描いていく。
「図に乗らないことです、力の差を見せて上げましょう」
その間隙、攻撃と攻撃の合間を狙って潔癖のヴェルネルが駆けた。放つ鮮血の杭が怨敵滅ぼす暴風雨となりグラウディアへ襲来する。その規模、容易く人体を藁のように串刺しにする破壊の杭は、仮に回避できたとしても鮮血の庭園を生み出して空間そのものを支配下に置くという、二段構えの絨毯穿撃。直撃せずとも以後の戦闘に大きな有利をもたらし、そもそも人に躱せるような速度ではない。そして当然、それら一刺しどれを取っても、受けることが出来るような軽い脅威では断じてなく。ゆえに必殺、王手詰み。どんな超人相手でもこれで縊り殺せる。
「この程度ッ、見切った!!」
しかし、それでもユーベルコード『妖剣解放』によって獲得した超高速移動でグラウディアは潔癖のヴェルネルの猛威を振り切って強襲をかける。轟雷のような二連、流れるように続けて三連。グラウディアは鮮血の杭を薙ぎ払う。一切の無駄を削ぎ落とした動きは冴えわたる一方で、まさに魔を成敗する武神の如く、オブリビオンを追い詰めていく。
成功
🔵🔵🔴
ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。
服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」
《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。
《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!
《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。
◆ボス
ぼす。ビビに倒せるかな。心配。
一緒に行ける人がいたら、ビビ連携とるよ。囮もやる。
難しい事苦手なの。作戦、教えてくださいな。
空中を飛び急降下落下。怪力載せた鹿の足で着地、地面を割る、など。
「ビビ、あなたのしている事を許せないよ」
ヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)は潔癖のヴェルネルが弄んだ肉の玩具の残骸たちを視界の端に収めると嚇怒を散らす。瞬間、上空へと舞い上がると同時に潔癖のヴェルネルの頭上から行われる急降下、その規模は隕石にも等しく、発生を確認して避けられるようなものではない。言うなれば巨人の一撃で、身の程知らずのオブリビオンに下される鉄槌に等しい。
「……ならば、受け止めるまでですよ……!」
だが、それも、巨象に蟻が潰される刹那、潔癖のヴェルネルは異形の槍を正面から撃ち込ん衝撃を相殺させる。敵手の持ち技である反転槍伎——そもそもの肉体の素質が桁違いであり、ゆえに効果は斯様に至る。あまりの衝撃の余波によってそのままゆっくりと、潔癖のヴェルネルは重力に逆らい浮き上がる。その刹那――。
「すごい、けど……ビビは、もっと凄いんだから!」
衝撃を受け止めた潔癖のヴェルネルの異形の槍を怪力載せた鹿の足を掴むとユーベルコード『びったんびったん』を解き放つ。怪力を誇るかのように、あろうことか片腕で潔癖のヴェルネルを空中へと持ち上げている。内に溜め込んだ出力のすべてを解放するように、そのまま大地へと叩きつけて、蜘蛛の巣状を大地に刻み込んでいく。いったい、どれほどの衝撃を叩きこめばそうなるのか。その細足に戦車の砲弾を十倍は上回る膂力が籠もっているのは間違いなく、石畳の破片を降り注がせてヴィヴィはしなやかな太ももを指でなぞった。
成功
🔵🔵🔴
アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、可能なら末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。
正直よくわかんにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ●すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。
基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれーりぃ(正統派なレディ?)』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ●おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
「外の連中をあにゃ目に遭わせたのはあんたかにゃ」
「いかにも、この潔癖のヴェルネルが彼らを相応しい形にさせてあげたのです」
「それが分かればもういいに”ゃ! ――ぁぁぁぁぁぁっく!」
アイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)は潔癖のヴェルネルへと溢れんばかりの赫怒を散らして駆けると同時にユーベルコードですらない、単純な物理破壊の衝撃がオブリビオンを迸り――拳の一つで大粉砕を轟かせた。
「に”ゃ!! ああっっっ!」
「まるで獣だな――であれば、相応しく哀れにひれ伏せ」
刹那、潔癖のヴェルネルが展開させた血霞は、夥しい数の短刀となってアイクルへと飛来していく。迎撃は拳での薙ぎ払いだ。凄まじい速度で剣の雨を粉砕し、数多の弾幕を弾き飛ばして苦も無くアイクルを大出力で殴り飛ばす。だが――拳を盾防ぎはしたが、しかし衝撃の一部を受け流してもなお骨格を揺さぶる振動。
「ッーーに”ゃ!!」
苦悶が漏れるのは仕方ないというものだろう。激突した瞬間、この潔癖のヴェルネルに秘める脅威が実感として理解できた。まともに攻撃を受け続ければ、腕ごと体躯を吹き飛ばされかねない。そしてそれは自分だけではなく、仲間たちにも共通する彼我の差だと唇を噛む。それでも――。
「に”ゃけどその程度に”ゃ!!」
そう、だが彼我の差はその程度。瞬時にユーベルコード『アースジャイアント』を最大展開する。繰り出す方策は後退でも防御でも回避でもなく、正面からの突破だ。自身の動きをトレースする大地の巨人の拳の猛威は潔癖のヴェルネルへと一点集中し、守備は度外視。臨界を突破した精密さでもって相手の攻撃に対し最大出力をぶつけ、オブリビオンを跳ね飛ばした。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ(サポート)
◇口調:男性的
一人称:私
三人称:お前、呼び捨て
【だ、だな、だろう、なのか?】~か、〜するよ、構わん、等
協力者には丁寧に接する。
◇行動方針:問題の解決
一般人がいれば保護が優先。
多少の負傷は気にせず行動。
◇戦闘・技能
知覚端子を張り巡らせ、地形や敵の動向を情報収集しながらサポートしようか。
電子媒体はハッキング、戦闘はグラップル、切断、射撃系がメインだな。使える技能は使っていこう。
武器はレヴィアスクかアサルトライフル。移動や捕縛、足場に転用でGleipnirを使うこともあるな。
UCはハッキング・UDC由来の呪詛を組み合わせて実現させる。詠唱は長いからな、有っても無くても構わない。後はよろしく頼む。
「これもまた因果じゃないか?」
次瞬、マホルニア・ストブルフ(欠けた年代記・f29723)のユーベルコード『罪深き魔狼に楔を(グレイプニル)』によって生み出された大小様々な白熱した炎の羈束。数多に繰り返された数十倍にまで到達した白熱した炎の鎖の展開は、その呪縛によって潔癖のヴェルネルの戦闘力の弱体化を発生させる。
「総てはお前のした事への報いだよ」
いいや、それ以前に炎の鎖の圧力によって潔癖のヴェルネルは破裂しながら染みと化す。液状化した爆竹を注射されたかのように弾け飛んでいく毛細血管、増加する呪詛と悍ましい数の炎の鎖に耐えらない細胞は吸血鬼の結合ごと引き千切り、蠢く肉体へと変えていく。
「無辜の領民を、弄んで肉の玩具にした、赦せるはずがない」
――よって、燃える赫怒を五体に激しく巡らせる。弾ける膂力に転換しながら潔癖のヴェルネルへと対峙した。この咆哮を記憶に然りと刻み込め。同時に、こちらは覚えているぞ。お前が神様目線で行った、悪行の一挙手一投足を。
「だから重ねて言おう、これが因果なのだと」
枷を外されたかのように氾濫する怨霊にも似た呪いの白熱した炎の鎖。レヴィアスクが地を砕く轟音にも負けぬ、悍ましい怨嗟が響き渡る。潔癖のヴェルネルへ刻まれる数多くの裂傷。刀身が空を断つたび血肉を抉り、滾る命を削ぎ落とす。白熱した炎の羈束は細胞さえも焼き焦がし、潔癖のヴェルネルのすべてが灰も残さず消え去るまで闇を裁くと轟いていた。
成功
🔵🔵🔴
大周・照(サポート)
『──そこまでだ。ここには猟兵(ぼくたち)がいる』
一人称は“僕”。その他口調等はステシ参照のこと
キャラ崩れない範囲でアドリブOK・連携歓迎
基本、お人好しで温厚かつ前向き。
その性格から、虐げられているもの、不幸になりそうな者が居る場合は割と積極的に肩入れする
が、正邪善悪の判断はキッチリつけるタイプ
戦闘では、数多の世界からの【祈り】の歌を
力に変えるデバイス・事象鍵で
[無尽錠]を任意の各武装に変形させて行動する
※UCは必ず適した武装に変形してからの行使描写をお願いします
(変形はガシャンガシャンという機械的変形)
非戦闘パートでも、事象鍵の力と自らの手足(技能)で
事件解決へ努力を止めることはない人物です
「──そこまでだ。ここには猟兵たちがいる」
「ああ、ですが……十分に彼から病魔を消し去れました……」
「無辜の領民を弄ぶことがそれだと、ふざけるなっ!」
大周・照(夜明けの灯・f00980)は『事象鍵』を通じて『無尽錠』から機械音を響かせながら、駆動させることでそれを黒鋼の太刀へと形状を変化させていく。瞬間、冷ややかに潔癖のヴェルネルの狂喜を切り捨てながら、大周は得物を振るった。会話になっていない返答はまさしく暴走の見本だろう。独自の理論を繰り返す潔癖のヴェルネルに、もはや人間の理屈は何一つ通じない。
「――はぁっ!!」
僅かに遅れてずるりと滑る下半身。腰から真っ二つにされた潔癖のヴェルネルの断面に、赤黒い五臓六腑の花が咲いたものの。オブリビオンに終焉は依然として訪れる事はない。
「咲き誇りなさい、血奇槍死」
予め発射していた血霞で上半身と下半身を暴力的に縫い合わせた。待ち針のように上下の肉体を繋ぎ止め、軽やかに戦闘行為を続行する。潔癖のヴェルネルは自身と武装を血霞で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。同時に繰り出した血霞によって大周から生命力を奪取し、趨勢の天秤を反転させんと猛威を振るう。
「久遠の彼方より光よ来たれ。――斬り裂け、歌よ!」
祈りの歌を束ね宿した、黒鋼の太刀での一閃がユーベルコード『断象逸閃』によって出力が最大限まで高まり、数多の世界より光を束ね、歌を奏でる、籠手型のデバイスに光を装填していた。天へ昇る逆さまの稲妻が如く、投擲された裁きの光輝。巻き添えに空間を穿ちながら、世界そのものを震撼させる。知覚が困難であるなら、空間そのものを対象に打ち倒せばいい。そんな単純明快な解答を、圧倒的な出力によって実現し――ついに、猟兵たちは潔癖のヴェルネルを打ち倒した。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『嘆きの医師』
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POW : 大丈夫、怖くないよ
【注射】【手術道具】【拘束ロープ】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD : 君の未練を聴かせておくれ
【この世に未練を残した死者】の霊を召喚する。これは【精神汚染】や【毒】で攻撃する能力を持つ。
WIZ : ――今、楽にしてあげよう
自身と武装を【ウイルス】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[ウイルス]に触れた敵からは【生命力】を奪う。
イラスト:もめん子
👑8
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「クラウン・メリー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
戦闘は剣士の動きだ。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
「狂気に染まった元領主、か。怨敵を倒すために研鑽した殺しの業、いっそ見事だな」
このような強さの質が存在するのかと、風雷堂・顕吉(ヴァンパイアハンター・f03119)は狂った同胞殺しとなった元領主に小さく舌を巻く。その源泉は間違いなく狂気の賜物だ。そもそもかつての善き領主として戦いなどは好まなかったはずだ、だから前線に出ることもなく、実戦オブリビオンとしての勘は当然のように鈍るはず。にも関わらず、狂った同胞殺しはまるでつい昨日まで苛酷な死闘を継続してきた狂戦士のようだ。何処までも明晰な頭脳を持ったままに圧倒的な狂気に身を落として、赫怒で体躯を駆動させる同胞殺し。その猛攻が怒涛の如く風雷堂を追い込んでいく。
「――が、もう。怨敵は消え去ったはずだ」
反撃とばかりに解き放たれたユーベルコード『剣刃一閃』、刹那――オブリビオンの脇腹へと迸る斬撃。咄嗟に嘆きの医師の医療用具によって、その斬撃は逸らされたものの、風雷堂の一撃はオブリビオン内臓を揺り動かし、骨の二・三本を巻き込んで砕いた。更に追撃、雪崩の如く———想像を絶するしなやかさで不条理なほど意識を縫って、風雷堂の斬撃が狂った同胞殺しに刻まれ続ける。
「己の手で討てなかったのは本意ではないだろうが、諦めて貰おうか」
十重二十重に分裂したとも錯覚する斬撃に翻弄され、稲妻のような連撃を狂った同胞殺しに浴びせていく。致命を避けるべく、受け止めた衝撃で数回転し天地の感覚さえ失ったオブリビオンは、血反吐を撒き散らしながら後方へ大きく吹き飛ばされた。そのまま地に激突、数十メートルを削りながら敵手の身体は慣性を使い果たしてようやく止まり、冷たい石畳にオブリビオンの血の匂いを広げていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
ソフィア・エーデルシュタイン(サポート)
わたくしは愛され望まれたからこそ生まれてきましたのよ
だからこそ、わたくしはこの世の全てが愛しいのですわ
狂気的な博愛精神の持ち主
命あるものは救われるべき
蘇った過去はあるべき場所に還るべき
果たすためならば手を下すことに躊躇う必要などないと胸を張る
主に【煌矢】を使用し、牽制や攻撃を行います
勿論、他のユーベルコードも必要があれば使いますわ
わたくしの愛するきょうだいである水晶髑髏は、盾にも刃にもなってくれますのよ
怪我など恐れる必要はありませんわ
わたくしが役に立てるのであればこの身が砕かれようとも構いませぬ
他の方の迷惑や公序良俗に反する事は致しません
それは、わたくしを愛してくれる人達への裏切りですもの
「くっ、はぁ……ッ……あっ――ッ!」
苦悶の言の葉を零していく、狂った同胞殺し。ソフィア・エーデルシュタイン(煌珠・f14358)は圧倒的な魔術の才能をもって致死の雨を降らせ続ける。ユーベルコードにも匹敵するほどの致命に至る猛威を帯びた魔力の礫は卓越した技量と数の暴威をもって、嘆きの医師を縦横から責め立てる。オブリビオンがウイルスによって知覚を困難にしていなければ、既に無数の礫がその身を貫き戦いに幕を下ろしていたことだろう。だが現状、360度に展開するウイルスの結界により辛うじて窮地を凌いでいるだけに過ぎない。同時にオブリビオンからの攻撃は、致死の意志を込めて放っても牽制程度の役にしか立たなかった。
「もう、あなたの苦しみは終わったのです。だから――もう休んでください」
狂気的な博愛精神の持ち主であるソフィアは、同様に狂気に呑まれたオブリビオンへと救済の波濤を展開させていく。それはユーベルコード『煌矢』、五百を超えるほどのいっそ悍ましいほどの青玉髄の楔が槍衾となって嘆きの医師へと飛来。威力こそ、先程と大きく差があるわけでもないが――それを侮るなかれ。単純に数が増えるということは、脅威がそのまま跳ねあがるということだ。特殊なユーベルコードの発現より何倍も直接的に戦況へ影響をもたらし始める。攻撃の密度を高めれば小難しい技や戦術など必要ない。よってオブリビオンの戦いは先程とは違い一方的な様相を呈し、知覚困難であろうとも存在をしているだろう座標を塗りつぶすことで、確かな負傷を敵手へと重ねて行くのだった。
成功
🔵🔵🔴
ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?
口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に誰に対しても友好的です。
時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。
好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。
なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。
もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。
ユーベルコードやアイテムは何でも使います。
いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。
不明点や細かい部分はお任せします。
狂った同胞殺しを見返す、ミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)の蒼い瞳は、何処までも静謐。嘆きの医師から溢れんばかりにまき散らされる、オブリビオンの狂気を受け止めている。向かい合う両者の間に、無言の意思が交錯したと思えた瞬間——仕掛けたのは、オブリビオンの方。それは何の衒いもない、何処までも真っ向から放った正道の一撃。己自身が繰り出せる最大の迅さと最高の精度で振り抜いた、愚直の極みにして至高の狂気だった。
「ああ……これほどまでに、あなたは苦しんでいたんですね」
それに対し、ミューは不動。構えた奏弓・コンチェルトで歌の力を魔力へと変換した矢で受け弾く。重ねてミューはユーベルコード“アナイアレイション”を発動する。予定調和の殺陣の如く、自律して動くミューから繰り出される猛威によって本来の軌道を外れてゆくオブリビオンの狂気から繰り出される猛威。このユーベルコードが解き放たれた以上、オブリビオンが繰り出す行動はどのような行動の果ても、行き着く先はミューの掌だと言うように。
「殲滅します! 私の全てを以て! あなたの苦しみと、その狂気を遥か彼方まで!」
無数の遍く光の猛威が荒れ狂い咲き乱れた。その数、秒の間に十数合を遥かに超える。もはや彼我の境は閃光で染まって、響く衝撃は鳴り止まぬ雷鳴と同一化し見分けがつかない。殲滅のアナイアレイションは止まらない。そしてその刹那、決め手とばかりに爆発的な奔流を放出した。圧倒的な歌声がミューの願いのままに、すべてを消し去る出力となって眼前のオブリビオンに炸裂する。
成功
🔵🔵🔴
鳴上・冬季
「…善き領主、などと言っても所詮はヴァンパイアでしたか。先程の潔癖と、同じような技を使うとは。おかげで心置きなく滅することができそうです」
嗤う
「未練があるのも怖いのも楽にしてほしいのも、全て貴方自身でしょう?守れず守らず独り残った。貴方も彼らを追って、早く第3世界とやらに向かえばよいでしょう…唸れ、雷公天絶陣」
雷公鞭振るい自分から半径123m以内に絶え間なく雷落とす
「蹂躙せよ、黄巾力士」
本人が見えも聞こえもしなくても倒れたり手術道具に雷が直撃すれば雷の落ち方がそこだけ変わるので少しでも自分が違和感を持ったらそこを黄巾力士に鎧無視・無差別攻撃させる
「悪夢の終わりと思えば、悪くないでしょう?」
嗤う
「……善き領主、などと言っても所詮はヴァンパイアでしたか」
鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は狂った同族殺しとなった元領主のオブリビオン、嘆きの医師へと冷笑と共に嗤いを溢す。
「先程の潔癖と、同じような技を使うとは。おかげで心置きなく滅することができそうです」
潔癖のヴェルネルもまた、血霞により視聴嗅覚による感知を困難にするユーベルコードを繰り出していたように、狂った同族殺しもまたウイルスによって同位互換の異能を行使している。どちらが模倣をしたのかはもはや定かではないが、今はもうそのような些事は重要では無いだろう。そう、重要なのはかつては眼前の狂った同族殺しとなったオブリビオンが善き領主だったとしても、今は同じ存在にまで墜ちていると言うことだけなのだから。
「未練があるのも怖いのも楽にしてほしいのも、全て貴方自身でしょう?」
もはや敵手には休むことなく無限に狂気がくべられ、嘆きの医師という炉自身が溶解し、破壊されようにしか見えない。もう止まる事が出来ない狂気の肉袋、そんなオブリビオンの本質を突くような鳴上の言の葉は狂気の炉心に吹きすさぶ。
「守れず守らず独り残った。貴方も彼らを追って、早く第3世界とやらに向かえばよいでしょう」
ユーベルコード『宝貝・雷公天絶陣』によって、鳴上の雷公鞭から繰り出される雷撃は悍ましいと思えるほどに、出力が増大し周囲一帯に絶え間なく猛威の波濤を降り注いでいく。
「……唸れ、雷公天絶陣」
瞬間、広範囲の雷撃に飲まれた弄ばれた肉の玩具たちもまた、次々と生命活動を停止して倒れていく。大気を、血潮を、命を蝕んでいく猛威の雷撃を前に戦う力を失ったオブリビオンがたちまち燃え焦げる。
「ぐああっ、ああああっ!」
焼け焦げた肉片のノイズ交じりで映るその光景はまさに暴力一色だった。もはや一個の災害と化したユーベルコードが、跳ね回りながら猛威の領域を疾走している。そして次瞬、知覚におけるノイズは直ぐさま塵芥と消え去って――。
「そのまま彼らの元へと向かわせてあげましょう。――蹂躙せよ、黄巾力士」
猟兵としての思考速度、それからオブリビオンの討伐の視界範囲を読む勘の良さ、状況判断能力。例え、敵手が見えず聞こえず知覚が出来なくとも、必ずそこに居るのならば何らかの痕跡が残るはず。無数に転がった判断材料から、正解をたちまち組み上げた鳴上は宝具へと勅命を下す。
「悪夢の終わりと思えば、悪くないでしょう?」
――黄巾力士いる以上、鳴上の仕込みは既に盤石だった。顔には焦りも不安もない。冷静そのものという仕草で、鳴上は戦場を支配する。そして、黄巾力士がオブリビオンを捕縛し、同時にそれによって定まったオブリビオンの座標を目がけて、鳴上は収束を行った降り注ぐ雷を叩き込む。
「いい加減、さっさと悪夢から覚めることです。――あなたを愛した領民の為にも、ね」
「うああっ! ぎィ、ア、あああああああああああッ!」
悲痛な叫びも狂気の慟哭にかき消される。それは海流を流し込まれる風船か、あるいは隕石を茶碗で受け止めるような有様だろうか。オブリビオンの体躯さえ消し飛ばしかねないユーベルコードの暴嵐。破裂していないのが不思議なほどの雷撃の供給が吹き荒れて、致命傷を嘆きの医師へと与えて行くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ティー・セツナ(サポート)
「あ˝あ˝?悪ぃな、ちょっと…暴れさせてくれよ」
凶悪な顔の新米執事
顔と口調の割には戦いは好きではない
好きではないが、得意ではある
何より執事の仕事を全うするためにも、定期的に戦ってスッキリする必要がある
そのため戦いの場では率先して前に出る
誰かを庇っているとなおさら戦いやすい気がする
どちらにせよ、ただひたすら殴り、暴れるのみ
一通り暴れたら、無表情で感謝を
「すっきりいたしました、ありがとう御座います」
戦い以外の依頼では、執事として皆のサポートを。
色々な人に仕えるのも、よい経験になると手は抜かない。でも顔はチンピラ。
「あ˝あ˝? 悪ぃな、てめぇのその面――貸して貰うぜ」
眼前のオブリビオンへの綯い交ぜの感情を契機に、ティー・セツナ(オウガブラッドの闇執事・f36272)の輪郭が消失した。足形に石畳を陥没させ、一瞬にオブリビオンとの間合いが消し飛ぶ。速度は音に迫り、足が、蹴りが、中空を割く。刹那、異音と共にオブリビオンの骨、その数本が砕けて折れた。
「辛い、苦しい、悲しい、そんな面を浮かべたままに来るってるんじゃねぇよ」
執事服にこびりつく血、臓物、脳漿。颶風の如き速度で景色と共に咽せかえるような死の香りが鼻腔を刺激した。当然、嘆きの医師もまたただ殴られるだけではなく、同様にティーへとオブリビオンという恵まれた体躯から打撃の猛威を浴びせ返す。ティーも肉が裂け、骨が軋む。内臓のいくつかは壊滅的な打撃を受けていることだろう。それでも――猟兵は止まらない。
「こっちは、オブリビオンであろうとも、そんな相手を執事としてほっとけるわけないだろうッ」
嚇怒を散らしながら語りかけ聞き手を振り回し、ときに蹴り飛ばし、殴り飛ばして駆け抜け続ける狂戦士。ユーベルコード『一撃必殺』の圧倒的な力で弾かれた狂った同族殺のオブリビオンはさながらピンボールのように床を、壁を、天井を跳ね回る。
「俺からはひとまずこんなもんだよ……多少は思いっきり殴ってすっきりした。――貴殿もその狂気を吐き出す事が出来るといいのですが」
最後に告げたティーの言の葉は先ほどまでの狂戦士めいた戦闘とは違い、無表情ではありながら凜とした紳士然としたものだった。
成功
🔵🔵🔴
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「――あなたがせめて安らかに眠れます様に……」
刹那、ユーベルコード『無音の慈悲(ムオンノジヒ)』を解き放つコーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)。自らの存在に気づいていない狂った同胞殺しへとビームキャノン『フォトンサイクロン』から、爆発するかのように轟く強化増幅された光子。地面も建造物の壁面も溶け、一気に形を失った。並みのオブリビオンであればたちまち消し去る程の規模の波濤がオブリビオンを襲う、まさにオブリビオンを永遠の眠りに誘うユーベルコードの発露に他ならなかった。
「ごふ、……ッ……!」
「……完全に決まったと思ったのですが、流石は……かつて領主であったオブリビオンですね」
それでも狂った同胞殺しとなった嘆きの医師はその原型を留めていた、口から流す血反吐へと潰れた内臓を混ぜながらも、悍ましい程の狂気により依然として猛威を散らす。その刹那、自らの鮮血でコーティングした医療用のメスをコーディアへとオブリビオンは趨らせる。
「……くっ! はあっ!」
フォトンサイクロンを盾のように構え、間一髪で防いだ致命の刃。しかし、飛び散る衝撃だけでも骨を芯から軋ませ、苦悶が無意識に口元から溢れ出してしまう。しかし――。
「ですが……耐えれば、十分。あとはこちらのものです……!」
再び光子のチャージを終えたフォトンサイクロンから生み出された膨大な光輝が、オブリビオンへとなだれ込んだ。瞬間生じる、輪郭ごと消し飛びそうなほどの光と力の大瀑布を嘆きの医師へ浴びせていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「――フレイム・ダンシング・ナイフ!」
突如として解き放たれたユーベルコードによって、オブリビオンのその眼は紅蓮に眩み、明らかに禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)の姿を見失っていた。隙を見逃さず圧縮させた炎を解放し狂った同胞殺しへと噴出させる。紅蓮の翼をたなびかせながら圧倒的な速度で、呪いを自在に操るナイフがオブリビオンへと趨る。
「だから……あなたをクロエの炎で焼き尽くしてあげる」
容赦なく灼熱の刃を振り下ろした。柄から伝わるのは、嘆きの医師の医師を捉えたという確実な手応え。オブリビオンから吹き出す鮮血という事実が一拍遅れてそれを裏付ける。だが、油断はできない。狂った同胞殺しから禍沼へと向けられる狂気。それらが火を噴く前に身体を回転させ、円を描くようにナイフ刃を振るう。
「まるであなたは狂気によって焼かれてしまっているようね」
激しく火花を散らす互いの武装。呪いで自在に操るナイフと嘆きの医師の解剖に用いられる極めて鋭利な刃が幾度も閃き、攻防を繰り広げた。怒涛の勢いで攻めるのはオブリビオン。一つ一つが四肢を、首を、胴体を千切り飛ばすほどの一撃を無数に放つ。前から、横から、上から時にはオブリビオンという体躯によって、人間にはありえない速度をもって空中で身体をひねり、瞬時に背後に回って突き貫こうと試みる。
「……とてもその力はすごいけど、その狂気がどこを狙っているかクロエに教えてくれているみたいよ」
三次元的に繰り出されるオブリビオンの攻撃に対し、あくまで禍沼の動きは最小限。冷静さを崩さぬまま死撃の雨露を防ぐ、躱す、受け流す。そして隙ができると見るや、地を縮めたかのような速度で一気に距離を詰め必殺の紅蓮を振るい、嘆きの医師へと着実に負傷を重ねていく。
成功
🔵🔵🔴
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
光は舞い降りる。大地を切り裂き輝く剣閃。狂った同胞殺しが猛威を撒き散らす瀬戸際で、赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)が戦場の頂に参上した。
「ダークセイヴァーの平和を護るために、私も戦います」
巨大な刀身にハートの意匠が凝らされたバスタードソードを振りかざした次の刹那、走る斬撃。高所からの跳躍と同時、神速の踏み込みが狙い違わず放たれた。構えたと思った時にはもう遅く、二振の刃が狂気に染まった元領主のオブリビオンへと食い込み、地へ沈み、血潮を撒き散らしていた。
「……ぐっ、アァアッ――!!」
苦悶を溢すオブリビオンを置き去りに、もはや赤嶺は第二撃へと移行している。紫電一閃——次は横一文字の振り抜きが、嘆きの医師が反撃に繰り出した医療用のメスを上下に別けた。さらにはそのまま防御に用いた拘束ロープごと、並外れた背力によってバターのように裁断していく。
「それは棘だけではない、希望の花をも咲かせるのよ!」
刹那、解き放たれたユーベルコード『シャイニング・カクタス』によって、赤嶺のバスタードソードは覇王樹の花弁と換わっていく、その同時に吹き荒ぶ血と苦悶の嵐。速度、正確さ、手数――このユーベルコードはあらゆる性能において圧倒的だ。そもそも、オブリビオンというスペックを持ちながら猟兵を圧倒する事が嘆きの医師には許されないのだから、ある意味これは当然だろう。踏み込めば舞い散る覇王樹の花弁により、オブリビオンはその体躯へと夥しい斬閃を刻み込まれていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
あとはお任せします。宜しくお願いします。
煌めきをまとい、戦場に降り立つは凛々しきアリスナイト。その光を纏う高貴なる血はあらゆる敵を逃さず撃ち抜き、華々しく輝く姫君は勝利をもたらす。勇ましくも華麗な姿と共に、鴇色の髪をたなびかせてシフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)が狂った同胞殺しの前へと躍り出る。
「華々しく舞う、私の姿をご覧あれ!」
時詠みのトライデントがシフォンの眼前に趨る拘束ロープを絹糸のように容易く切り裂き、薙ぎ払う。同時に柄の部分に金色の時計の装飾が煌めいて、三叉鉾の先端から幾条もの光線が拡散し、ときに一筋の光柱へと収束し、臨機応変に的確に嘆きの医師へと迸る。それをさせているのはユーベルコード『ダンシング・プリンセス』、この異能によってシフォンの肉体も強化され、素早く、より力強く動けるようになっている。まるで、自分の身体ではなくなったように湧き出す活力。当然それはシフォンのように経験を積んだ猟兵でなければ制御するのに苦心するほどの出力上昇だった。刹那、拡散した光線の軌道上にあるものはことごとく焼き尽くされた。猛威の槍衾に飲まれながらも光撃を生き延びたオブリビオンが体勢を整えようとしていたものの、しかし遅い。既に時詠みのトライデントの射程圏内に入っている。
「ダンスのクライマックスはここからよ!」
驚異的な刃の眼風が雪崩のように吹き荒ぶ。なんという圧倒的な回転速度の上昇だろう。跳ね上がった凄まじい攻勢を前に攻撃を仕掛ける余裕が根こそぎ消し飛ばされ、踊るような麗々とした舞踊のようなシフォンの猛威にオブリビオンは追い詰められていく。
成功
🔵🔵🔴
ヒース・アーベル(サポート)
*性的表現のあるシナリオは不可
アドリブ・共闘:可
UC:ご自由に
メイン武器:各種投擲用ダガー
「さて、“掃除”を始めましょうか」
基本的には、相手の隙を作る方に特化しています。
主に呪文付の投擲武器を【武器複製】で複製しつつ戦うことが多いです。それらを投擲して対象に当たったら呪文発動、という感じです。それ以外の使い方でも構いません。
また、【霧の街】で敵の視界を塞ぎつつ味方を回復するなど、他の方を支援することもあります。
仕込み杖はいざという時か、暗殺など騙し討ちをする時くらいしか使いませんね。
怪我をすることは特に気にしません。また、他の猟兵さんに迷惑をかけること等は致しません。
どうぞ宜しくお願いします。
「なるほど、ウイルスで視界を奪うオブリビオンですか、であれば――これで対等ですね」
ヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)はユーベルコードによって、戦場全体に魔術による濃霧を発生させ、自身と武装をウイルスで覆い、視聴嗅覚での感知を不可能とした嘆きの医師の優位点を簒奪する。
「いえ、こうして居所が探れる分。優位なのは圧倒的にこちらの方ですね」
毒の霧を介した触覚でヒースは狂った同胞殺しの位置を把握し、ダガーを趨らせていく。オブリビオンもまた、違和感に察知し医療用のメスを構えて打ち落とそうとするが――武器を振るうその直前に、痺れを伴う毒を活性化させる。その結果、オブリビオンの肘関節には鈍化を及ぼされ、当然手元が狂う。気付かない程度のわずかな誤差でも、ヒースの直感と身のこなしを相手にするならばまさに痛恨の隔たりだ。
「細かな綻びが勝負を分ける、それをご理解頂けますでしょうか」
そしてヒースが攻撃を放つ瞬間、今度はオブリビオンの膝関節に一瞬だけ鈍化が及ぶ。二刀のダガーから繰り出される猛威、それ自体は受けられたものの、体勢を崩して回避もままならず、守勢に回り続けてしまう。毒の霧によって一方的な優位を高める王道と、相手の機動力を奪う邪道の複合戦法。その手に持つ投擲用の二刀がヒースの戦い方を象徴していた。そして繰り返される、ひどく微細なズレ。しかしその誤差が重なり続けた結果、戦いの趨勢はヒースの側に常に傾いている。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘
所詮部外者たる妾が、お主の想いや行状に対してコメントするなど無粋の極みであろう
こうして相対したならば、後はただ拳を交えるのみ!
なるほど索敵不可能とは厄介なものだ
しかーし! 病は気から!
スゴい妾にかかれば病原菌だとかそんなもの、気合で吹っ飛ばせるのだ!
はーっはっはっは! 喝ッ!!
まあ何より重要なのは、実はダメージ入って体調が悪かろうが、そんなそぶりを一切表に出さない演技力だがな
攻撃が効いてないというプレッシャーは存外響くものよ
間違っても正義の鉄槌ではない、邪神の左腕の一撃にブッ飛ばされるがよい!
ありふれた悲劇として忘却の彼方には消えはせんよ、事実はバトル動画として永遠に残るであろう!
「お主の想いはお主だけのものである、故に妾はそれに関しては何もいわぬよ」
慟哭も怨嗟も、空っぽの器に注ぐには必要な要素に違いない、だからこそ御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は嘆きの医師の矜持を否定する気は毛頭ない。その生き方でしか明日を迎えることが出来ない奴がいるというのも認めているし、理解している。しかし同時に、過去と違って明日には終わりがないものだから、果てなき狂気の螺旋に囚われて誰かの明日に累を及ぼすのならば、猟兵として見過ごす訳にはいかない。
「はーっはっはっは! 喝ッ!! さぁ! いくぞ――狂った同胞殺しッ!」」
病は気からと、オブリビオンのユーベルコードによって散布された病魔は裂帛の気合いによって吹き飛び、御形はその概念ごと超越する。それが一度で駄目なら何度でも。そう何度でも、何十度でも、矛盾と共に僅か一撃で成し遂げよう。当然の如く、反動が肺から内臓まで伝導し、地獄の苦しみを味わっているはずなのだが、御形には関係なかった。
「”視え”たぞ、始めようか、殴り合いをッ!」
次瞬、弾丸の如き勢いで駆け出した御形によって、彼我の境は見る間に消え去る。そしてそのまま至近距離で互いに一歩も引かず、拳撃の応酬を繰り広げる。それは技巧も陽動も何もない、どこまでも稚拙で力任せの攻撃だった。折角のウイルスによって知覚を困難とさせるはずの嘆きの医者のユーベルコードも、そのほとんどが今では無駄に消費されている。そしてそれは御形も同じ。ただ激情を拳に込め、受け流すことも防ぐこともせず全力で、お互いの拳をぶつけ合っているのみ。
「オオオオオオオオオォォォッ!」
「ア”アッアッ”――」
殴る。殴る。殴る————手が砕けんばかりに殴り続ける。骨が軋み、肉が裂けても繰り出す拳を止めはしない。ただただ拳を振りかぶり、オブリビオンの顔を目がけて突き出し続けた。防御や小手先の技術はもはや関係ない。十殴られれば二十殴り返そう。そうすれば、オブリビオンも倍に倍して拳を返した。殴打で脳を揺さぶられ、思考と意識が朦朧としたところで、足は踏ん張り立ち続ける。身体を動かす気合いだけ、もはや周囲に散布された病魔も気にならない。”普通であれば”数十は優に発狂死を繰り返す拷問じみた苦痛の波濤が御形の総身を駆け巡っている、が……つまりは所詮――やはりその程度。
「はーはっはっはっ! 妾にこれだけ殴り返すとは、たいしたオブリビオンよ」
大哄笑と共に筋肉を張り詰めさせる猟兵とオブリビオン。これから何をするのが最善か、既によくわかっている。既に溜めこんだ鬱憤、葛藤、罪悪感に苛立ちすべて不条理な現実ごと残らず、言葉などを使わずとも御形の骨身へと当然、響いている。
「――まだ暴れたり足りないようならば、真っ向から貴様の想いを受け止める奴もおるからな。存分にその身が朽ちるまで続けるがいいさ」
だからこそ限界まで力を振り絞る。もとより、複雑なことを長々と考えるような気性じゃないのだ。こうと一つ決めた解決策へ頑なにぶつかっていく様は、単純ながら同時に強固。それに呼応するように固く、硬く、堅く、強く。どこまでも頑強に研ぎ澄ませる邪神の左腕。
「ハハハハハハハッ! 素ッッッ晴らしいな、やはり真っ向勝負こそ――勝負の華よ!」
骨が軋み筋繊維がさらにいくつか断裂し、細胞が悉くオブリビオンの病魔によって侵され尽くしている。だがそれでも――届けなければいけない拳がある、これは間違っても”正義の鉄槌”ではない。これは互いの矜持のぶつかり合いなのだから、どちらが正しいとかそういう問題ではないのだ。刹那、御形の左腕が唸り――大気を震わせた、その強烈なボディブローを鳩尾に叩き込まれた瞬間、駆け巡った電流がオブリビオンの意識を白く濁らせる。同時に衝撃によって狂った同胞殺しが弾き飛ばされ、宙を舞って城壁へと叩きつけられた。
大成功
🔵🔵🔵
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は自身である太刀『水心子真峰』を、ユーベルコード『錬成カミヤドリ』によって複製、猟兵が手にした複製以外は念力で全てばらばらに操作され、致死の礫と化して嘆きの医師へと射出される聚雨。だが、次々に形成される殺戮の複製よりも、最大の脅威はやはりユーベルコードを操る使い手である水心子だ。自身である太刀の複製を縦横無尽に振るい、嘆きの医者が生み出したこの世に未練を残した死者を引き裂きながら暴威の刃をまき散らす。死霊によって姿を隠すオブリビオンを念動力による操作では正確に撃ち貫くことはできないからこそ、選択したのは集束ではなく拡散だ。
「これは領民の死霊か? ……なるほど、貴殿は随分と愛されているようだな」
逃げ道を塞ぐように進行方向を予測しての飽和攻撃。それは予想通り一撃も当たらないが、ユーベルコードで複製された太刀が眩く輝き、激しく爆ぜると――狂った同胞殺しの意識を惹く。炸裂した光撃の狙いは最初から攪乱にある。視覚をほんの一瞬――潰し、進行方向を制限すること、そこへ本命の水心子が複製の太刀を振り被り猛然と襲い掛かる。
「ならばこそ、いい加減その狂気は終わらせるべきでござろう?」
その領民からの全幅の信頼を寿ぎながら、踏み込んでの袈裟斬り一刀、瞬時に返した飛燕の二刀。飛びこんでの三太刀目は地から天への逆流と、怒涛の連撃をオブリビオンへと水心子は浴びせていった。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』
基本右サムライブレイド左フライングシャドウの二刀流+随行大剣
スーパー変態人2時右サムライブレイド+フライングシャドウ、左バスタードソード+ヒーローソードの四刀流
伝説のスーパー変態人時キャバリアソード
真・ガチ剣士モード時妖刀
なんらかの理由で上記を装備していない場合は適当に
で真っ向から行くだけなのだ。
ユーベルコードはお任せだが決まらなければ
ネタ可なら
ネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>正々堂々真っ向勝負>爆発オチ>誰にでも苦手なものはある>わたしのネタを聞け>燃える男
ネタ不可なら
スーパー変態人2>伝説のスーパー変態人>真・ガチ剣士モード>達人の智慧>剣刃一閃
「流石の麗ちゃんも、この状況でふざけるわけにはいかないのだ」
剣を翻し、攻撃に転じる。大豪傑・麗刃(23歳児・f01156)の手にした二振の刃が嘆きの医者の皮膚を斬り、鮮血をまき散らす。ただひたすら、思いを乗せて剣を振るうのみ。火花を散らす刃。その速度はどこまでも上がっていき、サムライブレイドとフライングシャドウが圧倒する。休む間もなく繰り出される猛攻に、狂った同胞殺しは呼吸を崩されていた。
「わたしは超怒った、怒っているのだ!」
その刹那、青白い稲妻を伴う金色の気迫を身に纏い、ユーベルコード『スーパーレイクンツー』による戦闘能力の著しい向上を行う。縦の二連撃でオブリビオンを牽制した次瞬——-頭部を輪切る、横一文字へ大豪傑は自ら突っ込んだ。予見していた即死の軌道へ、馬鹿みたいに突き進む。皮膚一枚を裂かれる瀬戸際、間に合った返しの刃で防御を果たし一気呵成と連剣を放つ。堅実さをかなぐり捨てて、突き進む大豪傑。
「――こんな冗談1つ言えない戦い、もう終わらせたいのだ!!」
勇猛という言葉さえ及びもつかない狂気の博打に踏み出した理由は一つ。すべては“早くシリアス終わらせお笑いに走りたい精神”のため。湧き上がる狂ったような渇望のせいだろう。烈風のごとき速度で振るわれる殲撃の嵐。力任せの一方的な怒涛ながら、漸き切れない手数と膂力でオブリビオンを圧殺しにかかった。
動きもそうだ。オブリビオンの反撃を弾いた剣を翻し、再度の反撃に至るまでの時間も並外れている。狂った同胞殺しが攻撃に転じる隙などまるで見当たらないほどの俊敏さ、ユーベルコードを解き放った猟兵の猛攻は一度として止まらない。
成功
🔵🔵🔴
フォルク・リア
「此処まででその戦い方は概ね把握させて貰った。
最早、幾ら言葉を重ねても意味がない事も。
……黄泉路への案内、務めさせて貰う。」
距離を取りつつデモニックロッドから闇の魔弾を放ち攻撃。
敵が霊を召喚したら【破魔】【除霊】の力を付与した
闇の魔弾を霊に放ち祓っていく。
その間に霊の特性を【見切り】輪廻天還を発動。
討ち漏らした霊から受けた攻撃を敵に還していく。
「その霊の思い。俺より分るのはお前の筈だ。
だから、逝く時はその思いと共に旅立ってくれ。」
敵が精神汚染、毒に対応する間に地面に手を当て
フレイムテイルからの炎を這わせ
【結界術】【範囲攻撃】で炎の結界を作成。
完成したら一気に魔力を流し込み霊ごと炎で包む。
「此処まででその戦い方は概ね把握させて貰った。最早、幾ら言葉を重ねても意味がない事も――」
「ぐうう、ガァアアアアアア……ッ!?」
敵手との彼我の境を保ちながら、魂喰らう大鎌を封じた呪われし黒杖から闇の波濤を、狂気のオブリビオンへと挨拶代わりの猛威を猟兵は繰り出す。その同時に怨嗟を、慟哭を、鼓動を鳴らす狂気の楽器となった狂った同胞殺し。そんな元領主のオブリビオンを護るように、この世に未練を残した死者の霊たちがフォルク・リア(黄泉への導・f05375)の眼前に現れていく。
「……黄泉路への案内、務めさせて貰う」
どこか見覚えのある夥しい数の死霊たち、このオブリビオンのためにと駆け付ける彼らの正体に関しては多くの説明は要らないだろう。ようやく死霊となれた彼らへ、”即座”に破魔と除霊の力を付与した魔弾でフォルクは霊に放ち祓っていく。ここまで見越していたのかと。炯眼による未来予測か、あるいはある種の即席の信頼か。
「その戒めの力。我に届く事叶わず。輪廻の道を巡り裁きの天命となり還るだろう」
刹那、大きな隙を晒したオブリビオンと死霊たちへと繰り出されるのは認識不能な呪詛返し。本来フォルクと注がれるはずだった、精神汚染と猛毒はユーベルコード『輪廻天還』によって敵手へと反転し殺到した。既に限界に達しているオブリビオンの精神を――フォルクの呪詛返しが掠めただけでも深層心理へと浸透し、滅茶苦茶に攪拌していく。
「ぎィ、ガ――アアァァァッ」
今やある種の次元爆弾に成り果てつつあるオブリビオン、さらなる狂気の変貌を呪うように怨みの叫びを天へと放つ。己が身体を掻きむしりながら、絶望と憎悪のままに呪詛の呻きを吐き捨てていた。
「その霊の思い。俺より分るのはお前の筈だ。だから――」
「ぎう、ィアアアアアアアアアァァァッ!」
千切れそうな自我を留める抵抗が狂気を再び氾濫させた。それは悍ましいほどの魔力で全てを塗りつぶすように、ユーベルコードという異能に形成されてすらいない原始的な出力が、無加工のまますべてを消し去る熱量となって眼前のフォルクに炸裂する。が――彼”ら”を救うべく、フォルクは最短距離を加速しながら黄泉を斬り裂く陽光となる。指向性を持っているならいざしらず、暴走して全方位にぶちまけられた狂気の瘴気は当然ながら集束密度がまばらだった。出力が一気に向上していても、嘆きの医者の意思に従っていない以上――。
「――逝く時はその思いと共に旅立ってくれ」
この程度の絶望の狂気がフォルクを食らうなど不可能だった。フレイムテイルからの炎を這わせ、形と成った炎の結界は場所から狂気の闇を剥ぎ落とした。さらには嘆きの医者と発露した未練を残したままの死者ごと、フォルクは赫奕たる光彩が舞い散るように降り注ぎ、想いと共に煌めく炎があまねく天地万象を輝く波動で浄化していく。無窮の誓いを胸に繰り出されたフォルクの焔は煌々とオブリビオンを焼き尽くしていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ヘルガ・リープフラウ
命を尊び、病魔と闘ってきたはずの医師が
今は病魔を操り、人々の命を奪う存在に成り果ててしまった……
この人をここまで壊したヴェルネルの鬼畜の所業
決着がついてもなお、貴奴を裁きの業火で永遠に焼き尽くしてやりたい程の
激しい怒りは今も消えない
だけど
だからこそ
この人を貴奴と同じ鬼畜にしてはいけない
怒りと憎悪でこの人に終焉を与えてはいけない
「怒らないであげて
領主様は優しい人なの」
あの子たちが残した遺言を反芻する
あなたが領民たちに注いだ愛を
領民たちがあなたに抱いた感謝の心を
祈りの聖歌に込めて響かせ
毒も病も、心の傷も浄化する
わたくしもあなたと同様、鬼畜の所業により故郷を失った
それでも手を差し伸べてくれた人がいた
わたくしを絶望から救い上げてくれた
今度はわたくしが、あなたに愛を伝えたい
喪われた命は二度と戻らなくとも
せめてその魂は安らかであれと願い
この世界では、人々の願いや希望はいとも容易く悪意に踏み躙られる
その邪悪に立ち向かうのがわたくしたち猟兵の使命
約束するわ
あなたたちの分まで、平和への願いを背負ってゆくと
かつて領民を愛し、彼らの命を尊んでいた医師でもあった領主のオブリビオンは今や、愛する者たちを救うための技術を使う事で病魔を操り、人々の命を奪う存在に成り果ててしまっている。ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)は既に領民をもてあそんだヴェルネルが猟兵たちの手によって朽ちた後も、終わらぬ怨嗟と慟哭を溢れさせる嘆きの領主の姿に、貴奴を裁きの業火で永遠に焼き尽くしてやりたい程の激しい怒りは今も消えない消えず、煌々と心に強い赫怒となって燃え上がらせる。だけど、だからこそ。この人を貴奴と同じ鬼畜にしてはいけない。怒りと憎悪でこの人に終焉を与えてはいけない、ヘルガにはその確固たる理由があった。
「怒らないであげて、領主様は優しい人なの」
弄ばれた姉妹の領民から受け取った音韻に熱を込め、ひとつひとつの言葉を楔に変えて、自らの胸に打ちこむつもりで譜んじて、狂気に身を焼く優しき領主へと終わりを告げるべく、涙で曇り硝子となった視界で彼を強く見つめた、その刹那。獣めいた唸り声を上げ、身体のあちこちから血を避らせる嘆きの医者。そして、その憎悪と憎悪は臨界点に達し、一気に爆発する。
「ア”ア”ア”ァ”ア”ア”ア”ア”ッ!」
怨嗟の波濤を四方八方に撒き散らし、破裂する四肢から血を噴き出しながら突進する元領主のオブリビオン。それに対し、ヘルガもまた真正面からその想いを受け止める、憎悪も悲哀も、やり場のない思いのすべてを祈りの聖歌に乗せて。――ここに、変わり果てた優しき領主と雪割草の聖歌姫の戦端が開かれた。
「わたくしもあなたと同様、鬼畜の所業により故郷を失った」
ですから、わたしはあなたが領民たちに注いだ愛を領民たちがあなたに抱いた感謝の心を、祈りの聖歌に込めて響かせ、毒も病も、心の傷も浄化させましょうと、ユーベルコード『永遠の双星≪蒼≫(ルクス・エテルナ・カエルレウス)』によってその技能を、それが実現可能な域まで引き上げていく。
「それでも手を差し伸べてくれた人がいた、わたくしを絶望から救い上げてくれた。今度はわたくしが、あなたに愛を伝えたい」
次瞬、この世に未練を残した死者たちが嘆きの医者を護るかのように顕現し、ヘルガの前へと立ち塞がる、同時にそれは呪詛。文字通り死んでも死にきれぬという怨念が綴る憤怒の声。
「喪われた命は二度と戻らなくとも、せめてその魂は安らかであれと願い」
慟哭しながら零れ落ちる嘆きの涙であるかのように、亡者の精神汚染はヘルガの魂を容易く蝕んでいく。それは眩い祈りの聖歌の破滅を祈り、ありったけの憎悪を籠めてヘルガへ咆哮していた。このダークセイヴァー、否――もっと数多の別世界でも、人々が希った願いも夢も意図も容易く、悪意という鉄槌が叩き潰して塵芥とする。
「病める時も健やかなるときも、喜びも悲しみも、貴方がくれたこのあたたかな光は、いついかなる時もこの胸に」
だからこそ、その邪悪に立ち向かうために私たち猟兵がいるのだと、ヘルガは揺るがぬ強い意思を持って、呪い、恨み、憎しみ――凝縮された負の衝動が、殺意という方向性を得て殺到してきた、悍ましいほどの圧倒的な出力を持った精神汚染を払いのけて、ユーベルコードの詠唱を完成させた。恐るべき量の情熱と感応しながら放出された祈りの聖歌が、地表を照らして周囲を浄化する。偶さか掴んだ奇跡などではない、これが己の決意だとその殲滅力を証明し、視界を埋め尽くす浄化の奔流が全てを飲み込んで消し去ったのだ。
刹那、マグマのように噴き出していた狂気すらも、浄化され尽くしたオブリビオンが灰となる間際に言の葉を吹く。その彼の瞳は狂気に染まった同胞殺しなどではなく――。
「……このような愚かな怪物……裁きの光で焼き尽くしてくださればよかったのに……」
「それは出来ません。裁きが欲しいのならばあの子達にこれから目いっぱい叱られてくださいね」
「ああ、それは……」
参りましたと、嘆きの医者は困ったように眉を下げ、それでいて何処か満足そうに呟いた。そんな優しい領主の後ろに、うっすらと赫く二つの小さな光の靄が見える。
「ありがとう、猟兵さん。これで私たちは……ようやく、領主様の長い旅路を終えて頂くことが叶いました」
それは少女の声だった。喜びと含羞の入り混じる、あどけない声がヘルガの耳朶を震わせる。
「約束をしましたから。それから、お二人は領主さんが迷わないようにしっかりと連れて行ってくださいね」
きっと”間違えて”優しき領主は己の過ちを悔いて、彼女たちと同じ方向へと進む事はしないだろう、だからこそ強引にでも連れて行って欲しいと、姉妹へとヘルガは強く念を押したのだ。
「……本当に酷い人です……」
「知らなかったんですか? 猟兵はオブリビオンに厳しいんです」
故に諦めるのだと重ねてヘルガは嘆きの医者へと告げ、手を引かれるように消えていく彼らに目を細めて笑みを溢す。彼がその手を拒まなかったのは、姉妹の好意に絆されたからに他ならない。優しき領主とそれを愛した領民は――このダークセイヴァーという、この世界の片隅にも確かに存在したのだ。
「約束するわ、あなたたちの分まで、平和への願いを背負ってゆくと」
その猟兵の決意がダークセイヴァーへと細波のように広がっていく。ヘルガの瞳には確かな決意を宿して、熾火のように輝いていた。
大成功
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