殲神封神大戦⑲〜芋ってんじゃねぇーー!!
●最後の最後に芋られるとめちゃ困るよね
「はは、やっと来やがったか。ええ、こいつを倒せばこの戦争は終わります。皆さん、準備のほどはよろしいでしょうか?」
張角への殺意を剥き出しに、金宮・燦斗(《夕焼けの殺人鬼》[MorderAbendrot]・f29268)は集まってくれた猟兵達にそう問いかける。これまでの戦いの精算をつけに行こうじゃないかと。
現在、張角は仙界の中でも広大な草原である『太平道』に陣を敷いて、配下である黄巾オブリビオンの軍勢とともに猟兵達を待っているという。
……が、燦斗が見た予知では張角は太平道に陣を敷いた後、木製の簡素な砦で籠城しているのだとか。
「その砦はどうやら、奴のユーベルコードである『異門同胞』の威力を上げているようで。ははは、最後の最後で芋って猟兵が弱ったところでドンパチしようっていう魂胆のようですね」
既に砦の外部・内部共に黄巾オブリビオンの軍勢が密集しており、このままでは普通に入るのは難しい。そこで、黄巾オブリビオンに対して対処をとった後、真っ直ぐに張角の下へと急いで欲しいとのこと。
「我々の目的は張角であって、黄巾オブリビオンではありません。故に、支配者である張角さえ倒してしまえば良いのです」
「これは最後の戦い。ド派手に行くのもよし、静かに行くのもよし。やりたいように張角をぶっ飛ばしてきてくださいな」
にこにことした笑顔の燦斗は猟兵達に手を差し伸べる。
殲神封神大戦という名前の猟兵無双ゲームが、たった今から始まる――!!
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
張角戦、こちらは祭壇砦に引きこもったボス相手のシナリオ。
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●場所:太平道にある祭壇砦
内部か外かはプレイングに指定があればそこからのスタートです。(何もなければ内部スタート)
質素な作りではありますが、階段を登っていかなきゃならないのが面倒な場所。
内部は天井が低いためキャバリアの使用は不可です。外からの攻撃ならキャバリアはOK。
●プレイングボーナス:祭壇砦の黄巾オブリビオンの軍勢に対処しつつ、張角と戦う(先制攻撃はありません)。
外も中もわんさかいます。オブリビオン達は全員黄色の布を付けているため、敵か味方かは判別が可能です。
軍勢は猟兵達を見つけるとすぐに止めようと連携で攻撃をしてきます。
張角も危機を感じるとユーベルコードで反撃をしてきます。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 ボス戦
『大賢良師『張角』』
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POW : 戦術宝貝「黄巾力士」
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【巨人兵士型宝貝「黄巾力士」】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : 黄巾三巨頭
戦闘用の、自身と同じ強さの【妖術を操る地公将軍『張宝』】と【武芸に長けた人公将軍『張梁』】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ : 黄巾之檄
【「蒼天已死 黄天當立」の檄文】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
イラスト:藍
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ギージスレーヴ・メーベルナッハ
ふ、今更籠城か。
だが、余らを前にそれは愚策中の愚策であると思い知るが良い!
機甲武装・重榴弾砲発動。
砦に【砲撃】を叩き込んでくれよう。
空いた穴からヤークト・ドラッヘで突入、搭載火器の【制圧射撃】を以て敵軍を薙ぎ倒してゆく。時にはヤークト・ドラッヘ自体での体当たりも交えてゆこう。兎角包囲されないようには注意。
張角に対しても同様に火器による攻撃を。
黄巾力士が現れたならば、ヤークト・ドラッヘを飛行させ【空中機動】での飛行を交えつつ敵に肉薄。
搭載ミサイル(【誘導弾】)での攻撃も交えて撹乱を試み、翻弄されたと見た処で列車砲の砲撃を叩き込み粉砕を試みる。
その妄執共々、黄昏へと沈むが良い!
●妄執共々、黄昏へと落ちよ
「ふっ……今更籠城か。だが、余らを前にそれは愚策中の愚策であるな!」
祭壇砦を前に、張角を嗤うのはギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)。張角の寄越した配下である黄巾オブリビオン達を退けつつも、彼女はどう砦に対処を取るか考えていた。
砦は、縦に長い。入口もほぼ黄巾オブリビオン達が守ってしまっていて一筋縄では行かないのが目に見えてわかる。ならばどうしてやろうか?
「――仰角固定。重榴弾、用意」
少し距離をとったギージスレーヴは何かの準備を開始する。それが攻撃の動作であることは黄巾オブリビオン達もわかっているのだろう、打たせないように、使わせないようにと弾幕を張ってきた。
しかしそれも、彼女のユーベルコード『機甲武装・重榴弾砲』の前ではただの1枚の紙のようなものだ。異空間から呼び出された列車砲は重榴弾の装填を済ませると、照準を黄巾オブリビオン達……ではなく、その後ろにある砦へと向ける。
「区画、否、砦諸共吹き飛ばしてくれよう! ――Feuer!!」
彼女の掛け声とともに放たれる砲撃は真っ直ぐに黄巾オブリビオン達という壁を突き破り、祭壇砦に突き刺さって大爆発。周辺の地形を木っ端微塵にするだけでなく、砦の壁に穴を開けて入りやすい入口を作る。
「GO! GOGOGO!!」
重機甲戦闘車ヤークト・ドラッヘに乗り込んだギージスレーヴは倒れた黄巾オブリビオン達を踏み潰しながら、搭載しておいた様々な兵器で進む。途中で囲まれないように上手く制圧射撃を用いて敵軍を薙ぎ倒し、時々車体でのダイレクトアタックも交えて砦の中へと進んだ。
「見つけたぞ! 隠れても無駄だ、張角!」
砦の最上部へと辿り着いたギージスレーヴ。しかし張角は既に彼は黄巾力士との無機物合体を済ませており、己よりも2倍近い身長の黄巾力士となっていた。
素早くヤークト・ドラッヘの形態を空中機動型へと変貌させたギージスレーヴは搭載ミサイルによる誘導撹乱、更には己のみに注視するようにギリギリまで肉薄するよう空中を動き続けた。
ヤークト・ドラッヘの動きが鬱陶しいと感じているのだろうか、張角は腕をふるって彼女を叩き落とそうとする。一歩、前へと進んで掴み取ろうとする動作が伺えた。
「――その手は、本当に届くのか?」
ニィ、と笑うギージスレーヴ。何のことだと張角が問い返しても、彼女自身は答えない。
その問いに対する答えはただ1つだと、列車砲による強烈な一撃が黄巾力士の胴体へと突き刺さった。
大成功
🔵🔵🔵
リオ・ウィンディア
あぁ、あの青い獣が何か企ててたのはこのためかぁ・・・(POW見て)
さて、私は・・・音楽を奏でましょう♪
UC発動
全ての速度を遅くするわ
場違いな陽気なラテン系のギターをかき鳴らしながら
【空襲戦、歌唱、楽器戦争】そして鈍足という【呪詛】を振り撒くわ
どんなに戦闘力が強化されたって、【第六感、早業】で回避するわ
だってこんなにも遅いんだもの
私はノリノリでギターを弾いて楽しそうにしている
さぁ、このスピード
ついてこれるわけないわよね
ただひたすらに音楽を奏でるだけの舞姫は空を賭けて
張角の元にまっしぐら
さてたどり着いたら
ギターからダガーに切り替えてアカペラしながら
舞踊を披露してあげるわよ
【切断、残撃破、早業】
●最後にふさわしい曲を
「あぁ、あの青い獣が何か企ててたのはこのためかぁ……!」
張角の力の話を聞いて何か察してしまったリオ・ウィンディア(黄泉の国民的スタア・f24250)。そういえばそういう話、あったね。
それはさておきと、彼女は祭壇砦を見据える。既に数名の黄巾オブリビオン達がリオの下に走ってきており、このまま棒立ち状態では相手に叩きのめされてしまうだろう。
だが、数分待ってもリオの下に訪れる黄巾オブリビオンはいない。それどころか優雅にクラシックギター式魔楽器・アーケオプテリクスでラテン系の音楽をかき鳴らしながら、リオはゆったりと砦に向かって進み始める。
「~♪ ……あ、幽霊さん。もうちょっと音大きくしていいわよ」
その声と同時に、ギターの音が少し大きく響き、黄巾オブリビオン達の耳に届けられる。ただただ音楽が聞こえているだけだと言うのに、黄巾オブリビオン達は彼女が砦に入るこむことを止めることが出来なかった。
これこそがリオのユーベルコード『Invoca músico』。音楽に長けた幽霊に自分の持つ楽器を持たせることで、リオの持つ音に関する別のユーベルコードを遠隔操作できるものだ。音楽を楽しまない者はその速度を5分の1までに下げられてしまうユーベルコードを併用することで、全ての黄巾オブリビオンの動きを遅くしていた。
「――El uso hace al maestro.一緒に楽しもう?」
あまりにも素早い敵の攻撃に、黄巾オブリビオン達は次々に倒されてゆく。ただただ音楽を鳴らしているだけの彼女だが、その音の波にはたっぷりと呪詛を込めて流している。ノリノリでギターを弾いてるだけで敵が倒れるのは、まさに快感と言えるだろう。
そんな彼女は張角の下へとたどり着き、ギターを片付けて素早く水と風の精霊ダガー・ロータスに持ち帰る。その合間にも音楽を奏でるのは忘れずに。
なにか危険を感じ取った張角は妖術を操る地公将軍『張宝』と武芸に長けた人公将軍『張梁』を呼び寄せ、リオに向けて攻撃を指示するのだが……。
「あら、私のこのスピードについて来れる?」
素早い動きのリオに対し、張宝も張梁もなすすべがない。何故そんなにも素早い動きが出せるのだと張角が声を張り上げるが、彼女の答えはただ1つだけだった。
「さあ。大方、誰かが呪いをかけたんじゃあないかしら?」
――小さな身体から繰り出される舞踏が、張角の身体にいくつもの傷を与えた。
大成功
🔵🔵🔵
朱鷺透・小枝子
長角は、上にいるのか。
まっていろ、すぐにそこまで行ってやる…!!
祭壇砦外部にて
襲ってきた黄巾オブリビオン共へ破魔の鉄大団扇を振るい、暴風の塊による【なぎ払い吹き飛ばし】!【早業】で何度も振るい、竜巻を作って【範囲攻撃】これで、邪魔はできないだろう!
『騎兵弐番機』概念仮装展開
概念合体、人間の姿体格のままキャバリアの力を取り込む!
重力制御【空中浮遊】で飛翔!
…壊れろ!大賢良師ー!!
六腕人型自爆兵器を召喚し砦や軍勢を爆破し張角に強襲を掛ける!
【残像】自分の背から4本の長い腕を生やし、重力制御【空中機動】で6本の【灼熱剣】を縦横無尽に振るい【切断攻撃】から【追撃】で【串刺し】にすして焼き尽くす!!!
●何もかも、壊れてしまえ
「張角は上にいるのか……待ってろ、すぐにそこまで行ってやる……!!」
怒りに燃え、瞳に闘志を輝かせた朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は外から祭壇砦の最上階を見上げる。そんな彼女に無慈悲にも襲いかかる黄巾オブリビオンの群れに対して、彼女は破魔の鉄大団扇を振るって暴風を巻き起こす。邪魔だ、と。
何度も、何度も、彼女の闘争心を具現化するように巻き起こる大風。やがて複数の風が集まることで砦周囲に竜巻が巻き起こり、外部を守っていた黄巾オブリビオン達は砦に戻ることさえ許されなくなる状況となった。
「――概念仮装、展開」
その一瞬の内にユーベルコード『騎兵弐番機』を発動させると、オブリビオンマシンであるディスポーザブル02の概念を取り込む。概念合体のおかげでディスポーザブル02の持つ能力を全て扱えるようになり、更には人間姿のままで重力制御も扱える。
吹き荒れる大嵐の中、重力制御を操って祭壇砦の中へと突入。内部に残存する黄巾オブリビオン達を全て蹴散らしながら、上へ、上へと進んだ。
最上階間近となって、黄巾オブリビオン達の攻撃が段々と正確性を増してきた。何かしらの外部要因が彼らの戦闘能力を引き上げているのだろう、小枝子は戦闘行為と同時並行で探知システムを用いて周囲を探る。
「……!!」
すると、どうだろう。黄巾オブリビオン達に向けて「蒼天已死 黄天當立」の檄文を唱える声が聞こえてくる。言うまでもなくその声の主は張角である故、小枝子は探知を元に六腕人型兵器を召喚して辺りに自爆特攻を仕掛けさせた。
砦の中も、軍勢も、自爆の前では等しく吹き飛び壊れてゆく。その爆破の波を掻い潜りながらも小枝子は一気にディスポーザブル02の持つ推進力を併用した空中浮遊で張角へと接近し、自分の背から生えた4本の腕を巧みに操って6本の灼熱剣で切りかかっていった。
「壊れろ! ……壊れろ、壊れろ! 大賢良師ーー!!」
目の前にいる男は、破壊しても構わない。この戦争を引き起こした引き金を、この戦いに自分が駆り出される原因を作った者を、壊さなくてもいい理由なんて何処にもない。
早く倒さなければ。早く壊さなければ。
破壊の衝動がまた1つ、張角へと叩き込まれていった。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎
ふむ?そういうそうていであれば…わしら、予想外の存在な気がする。
転移後すぐにUCを発動。そして、まあ適度に攻撃受けながらなぎ払って奥へ進もう。
あのな、四悪霊の前に集団置くとこうなるのだ。
生命力吸収のおかげで疲れぬし、再構築しながらであるから怪我は回復するし…ただの強化ぞ?
最後の方は四天霊障による範囲重量攻撃で押し潰していこう。
むろん、張角も巻き込む勢いでな?
まあ…陰海月と霹靂、両者と過ごす『はじめてのお正月』潰された恨みが多大にある。
●お正月を潰された恨みは忘れない。
「ぷー! きゅー!」
「ん? ふむ、確かにここにはお前達のはじめてのお正月を潰した張本人がいるな」
「ぷ!」
「うむうむ、わかっておる。ちゃんと呼び出すからの」
影の中に潜むミズクラゲの陰海月とヒポグリフの霹靂と会話するのは馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)――そのうちの1人、《侵す者》。彼は目の前にそびえ立つ質素な砦を見上げつつ、陰海月達と会話をしていた。
軍勢の数はまだまだ残されているが、義透にとってはそれは大したことではない。何故なら、彼でさえも自分のことは『張角にとって予想外の存在』だと断言するほどなのだから。
砦の周囲を守る黄巾オブリビオン達は、ものすごい勢いで義透へと突撃しては、彼の持つ黒燭炎によって貫かれる。本来であれば攻撃を受けたら倒れるはずなのだが、義透への攻撃はまたたく間に癒やされていった。
義透から、それはもう今までにないほどのくそデカ溜息が漏れる。軍勢と聞いてもしかしたらと考えていたのだが、その予想は当たってしまったわけで。
「あのな。四悪霊の前に集団を置くとこうなるのだぞ? 張角聞いておるか?? 他の者から教わらんかったのか??」
ユーベルコード『四悪霊・『回』』によって、彼の身体は全身を再構成しつつ四悪霊の呪詛で覆うことで敵から受けた全ての攻撃に比例した戦闘力増強と生命力吸収を行えるようになっているのだが……あくまでもこれは、敵1体に対して発動する能力。
……さて、現在の状況を思い出してみよう。張角は黄巾オブリビオン達を数十万配置することにより己に近づけさせようにしている。そして目の前には、敵1体に付き攻撃受けたら回復と強化が入る猟兵・義透。もうヌルゲー以外の何でも無い。
「まあ、良いか。たまにはこういうのも、悪くはないだろう」
「ぷきゅ!」
「ん、もうすぐだからもう少し待つと良い」
陰海月との会話もそこそこに、すたすたと歩いて砦の内部を進んでゆく義透。途中で襲いかかってきた者に対しては適当にあしらい、さっさと張角の下へ。
四天霊障による範囲攻撃が砦の全てをぶち破る。大量の軍勢から受け取った強化は、もはやリミッターなんて知らないといった具合に彼を強化していた。
おかげで檄文を唱えていた張角も、いつの間にか範囲攻撃に巻き込まれていた。
張角が壁に叩きつけられるその様子に、はじめてのお正月を潰されてしまった陰海月と霹靂がやんややんやと喜ぶ。
なお、彼らはついでと言わんばかりにべちべちと殴っていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
一般的には大将がノコノコと前線に出てくるべきじゃなし。引き篭もって配下に任せようってのはそう間違ってないよな
まあ、相手にする側からすれば面倒な事この上ないんだが
気配で敵の位置を探りつつ、出来るだけ隠れて進むが、流石に数が多いし完全に見つからずに進むのは無理かな
見つかったら神刀で切り倒しつつ強行突破、ついでに壁や階段を切り崩して接近の邪魔をしてやろう
さて、ようやく張角……黄巾力士のお出ましか。他の幹部連中と比べて弱いと言っても油断はできない
だが、時間をかければ他のオブリビオンが援軍に来る可能性もあるので、出来るだけ手早く済ませよう
少々無理にでも攻撃を受け流し、参の型【天火】で反撃を叩き込む
●天の火はそれを打ち破る
「一般的には対象がノコノコと前線に出てくるべきじゃなし。引きこもって配下に任せようっていうのはそう間違ってないよな」
うん、と軽く頷いた夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は物陰に隠れつつ、祭壇砦を見上げて張角のいる場所の確認を取る。
幾千、幾万という黄巾オブリビオン達が鏡介の存在に気づいているようだが、まだ彼自身は見つかっていない。故に出来る限り慎重に進んで隠れ、最上階を目指そうとしていた。
「……でもそうは上手く行かないんだよなあ」
砦の内部はそう複雑ではない。外面から見てもシンプルなものだ。むしろシンプルすぎて、隠れられる場所や物が少ないぐらい。そのため鏡介は現在、適度に神刀【無仭】で斬り伏せて強行突破中である。
壁を崩し、階段を崩し、出来るだけ力を抑えた状態で黄巾オブリビオン達の足を止めていく鏡介。張角との戦いを控えている以上ここで全力を出すわけにはいかないと、力だけではなく技術を用いて上へ上へと上がっていった。狭い通路では壁と天井をぶっ壊して通路を塞ぎ、階段は登れなくなるほどにぶち壊して、追手が登らないように工夫をする等、彼の手際は大変良かった。
なお、この手際の良さの結果、張角の下へと到達した時に既に彼が黄巾力士と合体を済ませていることに気づけなかった。大きな揺れはあったものの、壁や階段を崩した衝撃を近くで受けていたために合体時の揺れに気づけなかったようだ。
「他の幹部連中と比べて弱いと言っても……油断はできない、か!」
一息、軽く呼吸を整えて、一気に距離を詰める鏡介。階段を崩したとは言え、何十万もいる黄巾オブリビオンの大軍。それらが協力さえすれば上階へ登り助太刀に来る可能性があったため、手早く張角へと一撃を叩き込む。
それを知っている故、張角は黄巾力士の拳を叩きつけてくる。体格差もあってその一撃は重いが、無仭の刃で拳を受け流すことで体勢を変え、拳の突き出る方向とは違う方向へと逃げて攻撃を回避し続けた。
「剛刃一閃――」
拳の一撃が終わり、次の攻撃へと転化しようとしたその瞬間。鏡介は一気に黄巾力士の身体を駆け上がり、頭上へと飛び上がってユーベルコード『参の型【天火】』を発動。無仭の刃を上段から振り下ろし、落下の勢いとともに黄巾力士の身体を切り裂いていった。
「――参の型【天火】!!」
天から降り注ぐ火柱が、巨人兵士型宝貝を打ち砕く。
まるで目の前の男が持つ野望を破壊するかのように。
成功
🔵🔵🔴
テラ・ウィンディア
随分と臆病な奴だな
こんな奴がフォーミュラだってのか…
【戦闘知識】
軍勢の陣形と動きを分析
連携の隙も見切り
突破口を把握
また張角の位置も捕捉
【属性攻撃】
炎属性を全身と武器に付与
UC発動
【見切り・第六感・残像・空中機動・オーラ防御・武器受け】
超高速で飛び回り残像を残して回避し翻弄
避けきれないのは武器受けで捌
張角に迫る
【弾幕・重量攻撃・貫通攻撃】
ガンドライドとドリルビット展開
重力弾で蹂躙しドリル攻撃で貫き
【二回攻撃・切断・早業・串刺し】
三呪剣展開
剣と太刀による連撃から飛来する斬撃
槍に切り替えて串刺しにして蹂躙
流石にお前程弱いフォーミュラはいなかったぞ?
…そして…お前程カリスマの無い者もいなかったよ
●人はそれをなんと呼ぶか
「随分と臆病なやつだな。こんな奴がフォーミュラだってのか……」
マジか。そう言いたげな顔をしているテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)。祭壇砦に引きこもって猟兵達を返り討ちにしようとするさまは、確かに臆病と言われても仕方がないだろう。
そんな奴がオブリビオン・フォーミュラだなんて誰が予想しただろうか。テラは大きく、深くため息を付いた。
「と、早速か」
テラの周囲を黄巾オブリビオン達が取り囲もうと近づいてくる。素早く戦闘知識を用いた分析で軍勢の隙間を縫うように走りつつ、周囲の状況を確認しておいた。
砦の入口、張角の居場所、更には黄巾オブリビオン達が使うであろう連携の隙をも見出し、的確な計算のもとにユーベルコード『モード・グランディア』を発動させる。
「グランディアよ……全ての存在がもつ、原初の力よ。我が身に宿り、力と成せ!! ――グラビティフィールド、展開!!」
祭壇砦の周辺全体に超重力フィールドで覆い尽くし、重力操作を用いた超速移動で砦の入口をぶち破り一気に駆け抜けるテラ。道中の黄巾オブリビオン達には残像を残し、そこに敵がいると視認させることでテラ本人を視界から遠ざけておいた。
それでも衝突事故は起きてしまうため、そういう場合は武器を片手に突撃すると勝手に刺さって勝手に死んでいくので、気にせず前へと進んだ。
「……ん??」
ずずん、と。重力で重いものが落ちる音が聞こえた。張角の前に来る3秒前に聞こえ、その3秒後にはテラの目の前には既に合体を済ませた張角――黄巾力士が立っていた。
「ああ、なるほどな。さっきのはそういうことか」
合体したから重さで砦の床が響いたことに納得したテラは、素早く小型浮遊自走砲台群・ガンドライドと小型ドリルビット・エンプーサ&モルモーを展開させ、一気にケリをつけると言わんばかりに自分の宝貝である時空魔刃・三呪剣を呼び起こして連続攻撃を叩き込んだ。
巨体である黄巾力士はテラを追いかけるのが精一杯で、拳を振り下ろしてもいつの間にか彼女はいないし、大量の自走兵器にボコボコにされる始末。蹴りを加えても、拳を振り下ろしても、何をやっても彼女には当たらなかった。
「……流石に今までの戦争で、お前程弱いフォーミュラはいなかったぞ?」
これまでの戦争のことを思い起こしながら、テラは張角を目一杯煽る。
最後の一撃、三呪剣とともに振り下ろされた錆鞘之太刀が黄巾力士を叩き折ると、テラは一瞥しながら張角へと一言。
「――そして、お前程カリスマの無い者も、いなかったよ」
大成功
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